JP2016210684A - 親水性ゲルパッチを用いた経皮アレルゲン免疫療法 - Google Patents
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Abstract
【課題】経皮的免疫に有用な経皮免疫製剤を提供する。
【解決手段】本発明の経皮吸収製剤は、基剤表面に抗原もしくは人工合成核酸が積層され、無傷の皮膚への適用によって免疫応答を調節することを特徴とする。典型的な抗原はアレルゲンである。基剤は粘着性を有する親水性ゲルであることが好ましい。特に基剤である親水性ゲルが、ヒアルロン酸、グリセリン、コスモール13及びHiPAS10から構成され、これらの重量比がこの順に0.02:3:4.5:10であるものが最適であった。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の経皮吸収製剤は、基剤表面に抗原もしくは人工合成核酸が積層され、無傷の皮膚への適用によって免疫応答を調節することを特徴とする。典型的な抗原はアレルゲンである。基剤は粘着性を有する親水性ゲルであることが好ましい。特に基剤である親水性ゲルが、ヒアルロン酸、グリセリン、コスモール13及びHiPAS10から構成され、これらの重量比がこの順に0.02:3:4.5:10であるものが最適であった。
【選択図】図1
Description
本発明は、免疫応答を調節するための、経皮的免疫に有用な経皮免疫製剤、その製造方法及びそれを用いた経皮免疫方法に関する。
食物アレルギーの治療において、根治を目標にアレルゲン投与による免疫療法が行われている。その投与ルートとしては、皮下注射や舌下あるいは経口が主であるが、有効性と安全性の観点から治療法として未だ確立されていない。例えば経口免疫療法においては、その安全性に問題があり、急速法、緩徐法ともにアレルゲン負荷の増量中ないし維持期に誘発症状が認められ、有害事象発生率は高く、患者に覚悟や決意を促すほどで、現時点では医療に求められる安全性の基準を超えた治療法といえる。また有効性の面においてもアレルゲン負荷を目標値までに増量できない症例が少なからず存在し、患者はその間も誘発症状を繰り返す。増量期だけでなく維持期にも負荷を少なくする必要があるため、増量法の改良では克服できないのが現状である。
一方、皮膚の免疫システムを利用した経皮免疫療法は、アレルギー疾患においてはまだ一般的な治療法ではないが、従来の皮下注射法や舌下法、経口免疫療法などに比べて全身性の症状誘発のリスクは低いので、比較的安全で簡便な方法として期待されている。
経皮的免疫を成立させるには、抗原が皮膚を通過することと、抗原に対する免疫応答の両方が必要である。抗原は通常1,000ダルトンよりも大きい高分子物質であり、皮膚を通過することは極めて困難である。そのため、経皮免疫を行うためには、皮膚から角質層を剥離し、角質層を剥離した皮膚に抗原を含んだ製剤を貼付することが行われていた(特許文献1)。しかし、皮膚から角質層を剥離することは抗原投与の手間がかかるばかりでなく剥離部位からの細菌感染などの恐れがあるなどの欠点を有していた。
そのため、皮膚から角質層を剥離することなく無傷の皮膚へ貼付し、経皮的免疫が成立する経皮免疫製剤の研究が盛んに行われており、例えば、「1つ以上の抗原とアジュバント成分を含む経皮的免疫のための製剤であって、該成分の少なくとも1つは乾燥型であり、それにより無傷の皮膚への製剤の適用が、抗原に特異的な免疫応答を誘導する製剤及び経皮的免疫のための乾燥製剤の製造であって、(a)少なくとも1つの免疫活性成分を提供する工程(ここで製剤は、抗原活性を有する少なくとも1つの免疫活性成分を含有する);(b)免疫活性成分の少なくとも1つを溶解して、免疫活性液体を作成する工程;(c)包帯等の固体基質上の免疫活性液体を乾燥する工程;そして(d)免疫活性成分を一緒にして製剤を製造する工程を任意の順序で含み、ここで、少なくとも免疫すべき被験体の皮膚に製剤が適用されるまでは、免疫活性成分の少なくとも1つは乾燥型である、上記製造」(特許文献2)が提案されている。
無償の皮膚へ適用する経皮免疫製剤はすでに公表されているが、その内容にはいろいろ改善の余地がある(特許文献3)
我々の体を覆っている皮膚は、常に外界からの病原体侵入という危険に曝されている。これに対して生体は、角質層という物理的バリアーと表皮層に存在するランゲルハンス細胞を中心とした免疫バリアーとを備える事で、第一線の防御機構を形成している。従って、角質層を透過させて表皮層に十分な抗原蛋白質を送達させることが出来れば、免疫系の司令塔であるランゲルハンス細胞によって抗原蛋白質が捕捉され、効率良く抗原特異的免疫応答を惹起出来るものと考えられる。しかし、蛋白質等の生体高分子の角質層透過性は極めて乏しく、単に溶液製剤を皮膚に塗布するだけでは、表皮層にまで抗原蛋白質を送達することは出来ない。
本発明が解決しようとする課題は、簡便な手法により、角質層を透過させて表皮層にまで抗原蛋白質を送りこむパッチ製剤を提供することである。
本発明の経皮免疫製剤は、基剤表面に抗原が積層され、無傷の皮膚への適用によって免疫応答を調節することを特徴とする。
本発明において“調節する”とは正の調節、すなわち免疫系を賦活、促進する調節導と、負の調節、すなわち免疫系を抑制する調節の両方を意味する。
本発明において“調節する”とは正の調節、すなわち免疫系を賦活、促進する調節導と、負の調節、すなわち免疫系を抑制する調節の両方を意味する。
本発明は、これまでに我々が感染症予防における効果的な経皮ワクチン製剤、即ち「貼るワクチン製剤」のデバイスとして開発してきた親水性ゲルパッチをアレルギー疾患の経皮免疫療法に適応しようとするものである。
経皮免疫製剤は抗原を免疫系の細胞まで運搬し、アジュバンドの助けを必要とせずに免疫応答が誘導されると考えられる。抗原は、皮膚の正常な防御的外層(例えば、角質層)を通過し、直接又はTリンパ球に、処理した抗原を提示する抗原提示細胞(例えば、マクロファージ、樹状細胞、皮膚樹状細胞、Bリンパ球、またはクッパー細胞)を介して、免疫応答を誘導する。場合により抗原は、毛嚢または皮膚の小器官(例えば、汗腺、脂腺)を介して角質層を通過してもよい。
ここに抗原とは、生物の免疫細胞に提示された時、特異的免疫応答を誘導する物質を意味する。抗原は、単一の免疫原性エピトープ又はB細胞受容体(即ち、B細胞の膜上の抗体)若しくはT細胞受容体により認識される複数の免疫原性エピトープを含んでよい。
上記抗原としては、細菌、ウイルス、真菌及び寄生体よりなる群から選択される生物を感染することができる病原体由来の抗原、細胞(例えば、腫瘍細胞又は正常細胞)を感染することができる病原体由来の抗原があげられる。
また、抗原としては、腫瘍関連抗原又は自己抗原があげられる。さらに抗原としては、例えば、花粉、動物のふけ、カビ、ほこりのダニ、ノミ抗原、唾液アレルゲン、草、食物(例えば、ピーナツと他のナッツ類)、Betv1等のアレルゲンがあげられる。
また、抗原としては、腫瘍関連抗原又は自己抗原があげられる。さらに抗原としては、例えば、花粉、動物のふけ、カビ、ほこりのダニ、ノミ抗原、唾液アレルゲン、草、食物(例えば、ピーナツと他のナッツ類)、Betv1等のアレルゲンがあげられる。
化学的には、抗原は、炭水化物、糖脂質、糖タンパク質、脂質、リポタンパク質、リン脂質、ポリペプチド又はこれらの化学的または組換え型結合体でもよい。抗原は、組換え手段、化学合成又は天然起源からの精製により得られ、タンパク質性抗原、または多糖との結合体が好適である。抗原は少なくとも部分的に精製された無細胞型である。あるいは抗原は、生きたウイルス、弱毒化した生きたウイルス、または不活性化ウイルスの型で提供される。抗原は、適宜抗原をコードする核酸(例えば、DNA、RNA、cDNA、cRNA)でもよい。
抗原の分子量が1,000ダルトン以下であると親水性高分子物質からなる基剤上に溶液状態で滴下した時内部に吸収されがちであり、抗原が基剤の表面上に充分濃縮されないので、抗原の分子量は1000ダルトンより大きいことが好ましい。
上記基剤は、水及び/又は含水アルコールを吸収し膨潤する親水性高分子物質により構成される粘着性を有する親水性ゲルが好ましい。上記抗原は水及び/又は含水アルコールに溶解若しくは懸濁されるので、その水溶液若しくは懸濁液を水及び/又は含水アルコールを吸収し膨潤する親水性高分子物質からなる基剤に滴下すると親水性高分子物質が水及び/又は含水アルコールを吸収するので基剤表面に濃縮された抗原層が積層される。
上記親水性高分子物質としては、例えば、ポリアクリル酸アルコキシアルキル系高分子物質、でんぷん‐アクリル酸グラフト系高分子物質、ポリアクリル酸塩系高分子物質、ポリビニルアルコール系高分子物質、酢酸ビニル‐アクリル酸塩系高分子物質、ポリビニルピロリドン系高分子物質、イソブチレン‐マレイン酸系高分子物質、N−ビニルアセトアミド系高分子物質等があげられる。
親水性高分子物質は架橋していると、水及び/又は含水アルコールの吸収によって膨潤しても高分子物質の強度の低下は全くないか、あっても少ないので架橋されているのが好ましい。架橋方法は、従来公知の任意の方法が採用されればよく、例えば、公知の多官能性イソシアネート、アルミニウムアセチルアセトネートなどの金属錯体を架橋剤として親水性高分子物質に添加すればよい。
基剤は、親水性高分子物質である、アクリル酸メトキシエチル40〜60重量%、(メタ)アクリル酸ラウリル30〜40重量%及び極性モノマー10〜25重量%よりなる共重合体100重量部と、乳酸オクチルドデシル2〜15重量部、グリセリン2〜10重量部、ヒアルロン酸0.01〜0.1部から構成されるものが好ましい。
上記極性モノマーとしては、N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等があげられる。共重合体中のアクリル酸メトキシエチルの含有量は多くなると、重合中にゲル化を起こし不溶性になりやすく、得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。又、(メタ)アクリル酸ラウリルの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の粘着性が低下する傾向がある。更に、極性モノマーの含有量は少なくなると、得られた粘着剤の凝集力が低下する傾向があり、多くなると、皮膚に貼付するのに適当な粘着性が得られなくなる傾向があるので、アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ラウリル及び極性モノマーの比率は上記範囲が好ましい。乳酸オクチルドデシル、グリセリン及びヒアルロン酸は上記親水性高分子物質の親水性をさらに向上し水の吸収性を高めるとともに皮膚への接着性を良好にして皮膚貼付性を上げる効果を有するものであり、少量では効果が小さく多量になると親水性高分子物質が柔らかくなりすぎて実用性が低下するので上記範囲が好ましい。
本発明の経皮免疫製剤は基剤表面に抗原層が積層されているが、基剤の厚さは特に限定されないが、薄すぎると抗原の水及び/又は含水アルコール水溶液若しくは懸濁液の水及び/又は含水アルコールを充分に吸収できなくなり、厚すぎると柔軟性が失われて皮膚への接触性が低下するので20〜5,000μmが好ましく、より好ましくは50〜2,000μmである。基材の形状は特に限定されるものではないが、パッチ状であるのが好ましい。又、基剤及び抗原層の表面には、離型シートやポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ウレタンフィルム等の支持フィルムが積層されていてもよい。
上記基剤は、水及び/又は含水アルコールの吸収性を向上させるために親水性高分子物質と相溶する可塑剤を含有することが好ましい。可塑剤は親水性であればよく、液体可塑剤が好ましく、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、乳酸ドデシルオクチル、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等があげられる。
又、上記基剤は抗原の経皮吸収を促進させるために、化学吸収促進剤を含有するのが好ましい。上記化学的吸収促進剤は、従来公知の任意の化学的吸収促進剤が使用可能であり、例えば、メンソール、カンフル、セチルアルコール等のアルコール類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル;モノラウリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン等のグリセリンエステル;ラウリン酸ジエタノールアミド等の酸アミド;ポリエチレングリコールジラウリルエーテル等の中性界面活性剤などがあげられる。化学的経皮吸収促進剤の添加量は、少なすぎると経皮吸収効果が向上せず、多すぎると基剤の粘着性が低下するので、基剤100重量部に対して3〜40重量部が好ましい。
更に、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ等の酵素を基剤中に含有させることによりそれらの酵素が皮膚角質層に作用し、抗原の経皮透過を更に促進することができる。プロテアーゼとしては、例えば、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、パパイン、コラゲナーゼ、エラスターゼ、エンドプロテナーゼ、プロナーゼ等が挙げられ、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、パパイン及びコラゲナーゼがあげられる。リパーゼは動物すい臓から抽出精製して使用できるが、市販品を用いてもよい。
本発明の経皮免疫製剤はアジュバンドを含有する必要はないが、抗原層又は基剤がアジュバンドを含有していてもよい。アジュバントとは、抗原に対する免疫応答の誘導を助ける物質であり、ある物質が、免疫刺激及び特異的抗体応答またはT細胞応答を誘導することにより、アジュバント及び抗原の両方として作用することがある。
経皮免疫製剤は、抗原を水及び/又は含水アルコールに溶解若しくは懸濁させた水溶液若しくは懸濁液を、基剤表面に滴下し、水及び/又は含水アルコールを基剤中に吸収させることにより製造できる。抗原は基剤表面に濃縮され抗原層を形成する。
抗原を溶解若しくは懸濁させる水又は含水アルコールとしては、水、水を含有するメタノール、エタノール等のアルコールあるいはこれらの緩衝液を好適に用いることができる。緩衝液としては、例えば、Ca++/Mg++の無リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)、正常な食塩水(150mMNaCl水溶液)、トリス緩衝液等があげられる。
抗原は、一般に水又は含水アルコール及びその緩衝液に溶解しない抗原は、10mMの酢酸で可溶化し、次に中性の水、含水アルコール、緩衝液で所望の容量に希釈すればよい。また、酸性pHでのみ溶解する抗原は、希酢酸で可溶化した後、酸性pHで酢酸−PBSを希釈剤として希釈すればよい。抗原がそれ自体不溶性である疎水性抗原(例えば、A型肝炎ウイルス、膜を横切るドメインを含有するポリペプチド等)は界面活性剤で懸濁化してもよい。
次に、得られた水溶液若しくは懸濁液を、前記基剤表面に滴下し、水又は含水アルコールを基剤中に吸収させる。上記基剤は水及び/又は含水アルコールを吸収し膨潤する親水性高分子物質からなるので、水溶液若しくは懸濁液中の水及び/又は含水アルコールは容易に基剤(親水性高分子物質)に吸収され、基剤(親水性高分子物質)表面に抗原が取り残され濃縮した抗原層が形成される。
上記経皮免疫製剤の無傷の皮膚への適用する前に、抗原の経皮透過を促進するために無傷の皮膚を酵素処理するのが好ましい。酵素としては、前述のプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ等の酵素があげられる。酵素処理方法は、特に限定されるものではなく、例えば、酵素を適当なpHに調整した精製水等に溶解させた酵素水溶液を皮膚部位に適用する方法があげられる。その際、酵素水溶液をろ紙やその他多孔質単体にしみ込ませて適用すると実用上便利である。
異なる酵素処理方法として、酵素を軟膏基剤に溶解させた酵素軟膏を皮膚に適用する方法、水性ゲル中に酵素を溶解させた酵素入り水性ゲルを皮膚に貼付する方法があげられる。
異なる酵素処理方法として、酵素を軟膏基剤に溶解させた酵素軟膏を皮膚に適用する方法、水性ゲル中に酵素を溶解させた酵素入り水性ゲルを皮膚に貼付する方法があげられる。
現在のアレルゲン免疫療法は、アレルゲンの皮下注射、舌下投与あるいは経口投与が主であるが、発明が解決しようとする課題欄に記載した問題点を有している。さらに注射によるアレルゲン投与は痛みを伴うばかりでなく、投与局所の腫脹や発熱といった副作用の問題を孕んでいる。それに対して、親水性ゲルパッチを用いた経皮アレルゲン免疫療法では、従来の方法に比べて安全性並びに有効性の面で優れている可能性があり、また投与の簡便性および低コストと言った利点を有しており、患者のQOL向上を達成できる治療法になり得る。また、本発明は食物アレルギーの治療に留まらず、他のアレルギー疾患全般並びに自己免疫疾患などに対する新たな治療法の開発に応用できると予想される。
本発明の方法により、濃縮された抗原層を有する経皮免疫製剤を容易に製造方法することができ、本発明の経皮免疫方法により皮膚が炎症を起こしたりすることなく免疫系のバランスを予防・治療に有利なように変更することが出来る。本発明の経皮免疫製剤の構成によれば、アジュバントを含まなくても免疫活性が高い。
基剤としては、粘着性を有する親水性ゲルが好ましい。
抗原蛋白質溶液を親水性ゲルに浸み込ませて、このパッチ製剤をマウスの耳介皮膚に貼付するという極めて簡便な手法により、角質層を透過させて表皮層にまで抗原蛋白質を送りこむことができ、抗原特異的抗体産生を誘導出来る事を明らかにした(図1参照)。
またこの抗原特異的抗体産生については、アレルギーの悪化につながるIgEの産生については、注射による投与と同等であったことから(図1参照)、少なくともアレルゲンが血液中に入り、アナフィラキシーショックを起こす恐れのある皮下注射法よりも安全に適用出来ると予想される。さらにこれまでの基礎研究をベースに、破傷風・ジフテリアトキソイドを含有した親水性ゲルパッチについて、ヒトでの安全性・有効性を評価する臨床研究を行ったところ、重篤な副反応を示すことなく、各トキソイドに対する抗体価が上昇することを明らかにしている。即ち本親水性ゲルパッチは、ヒトに対しても安全に適応することが出来、且つアレルゲンを皮膚内にデリバリー出来ることから、皮下注射法よりも優れたアレルゲン免疫療法を可能にするものであり、安全・安心な社会の実現に貢献するコアテクノロジーとなる可能性を有する。
またこの抗原特異的抗体産生については、アレルギーの悪化につながるIgEの産生については、注射による投与と同等であったことから(図1参照)、少なくともアレルゲンが血液中に入り、アナフィラキシーショックを起こす恐れのある皮下注射法よりも安全に適用出来ると予想される。さらにこれまでの基礎研究をベースに、破傷風・ジフテリアトキソイドを含有した親水性ゲルパッチについて、ヒトでの安全性・有効性を評価する臨床研究を行ったところ、重篤な副反応を示すことなく、各トキソイドに対する抗体価が上昇することを明らかにしている。即ち本親水性ゲルパッチは、ヒトに対しても安全に適応することが出来、且つアレルゲンを皮膚内にデリバリー出来ることから、皮下注射法よりも優れたアレルゲン免疫療法を可能にするものであり、安全・安心な社会の実現に貢献するコアテクノロジーとなる可能性を有する。
本発明は、独自に開発した親水性ゲルパッチを用いてアレルゲンを経皮的に生体内に送達し、表皮層に存在するランゲルハンス細胞にアレルゲンを捕捉・認識させることによって、抗原特異的免疫応答を効率よく惹起させ、アレルゲンに対する耐性を獲得しようとするものである。ランゲルハンス細胞は免疫系の司令塔として機能する抗原提示細胞であり、皮膚から生体に侵入してきた病原体を捕捉して近傍のリンパ節へと移動し、抗原情報を免疫エフェクター細胞に伝達する。このランゲルハンス細胞の本来的な免疫学的機能を標的として経皮アレルゲン免疫療法を行うには、アレルゲンが皮膚最外層の物理的バリアーである角質層を突破する必要があり、親水性ゲルパッチの適用はアレルゲンの局所的な濃度を高く保つことによって角質層下の皮膚組織へと送達することを可能にする。
本発明の実施例を以下に示すが、本発明は実施例に限定されるわけではない。
(基剤の組成の最適化)
最適の基剤組成を得るため、次の組成と混合重量比を有する5種の基剤を作製した。
基剤1:ヒアルロン酸:グリセリン:コスモール13:HiPAS10=0.02:3:4.5:10。
基剤2:ヒアルロン酸:グリセリン:コスモール13:HiPAS10=0.002:0.4:0.4:10。
基剤3:HiPAS10(コスメディ製薬製医用粘着剤)。
基剤4:DT2287(ナショナルスターチ製医用粘着剤)。
基剤5:MASCOS10(コスメディ製薬製医用粘着剤)。
これらの基剤はいずれも適切な粘着性を有する。
なお、HiPAS10(コスメディ製薬製)は親水性アクリル系の接着剤で、優れた薬剤保持特性を有し、オイルゲル化が可能であり、酸性および中性薬剤に適当な基剤である。HiPAS10は、酢酸エチル中でアゾビスイソブチロニトリルを触媒として、アクリル酸メトシキエチル43.9重量%、アクリル酸ラウリル36.7重量%、ビニルピロリドン6.1重量%、アクリル酸3.1重量%及びヒドロキシエチルアクリレート10.2重量%を混合し重合させて得られる。
最適の基剤組成を得るため、次の組成と混合重量比を有する5種の基剤を作製した。
基剤1:ヒアルロン酸:グリセリン:コスモール13:HiPAS10=0.02:3:4.5:10。
基剤2:ヒアルロン酸:グリセリン:コスモール13:HiPAS10=0.002:0.4:0.4:10。
基剤3:HiPAS10(コスメディ製薬製医用粘着剤)。
基剤4:DT2287(ナショナルスターチ製医用粘着剤)。
基剤5:MASCOS10(コスメディ製薬製医用粘着剤)。
これらの基剤はいずれも適切な粘着性を有する。
なお、HiPAS10(コスメディ製薬製)は親水性アクリル系の接着剤で、優れた薬剤保持特性を有し、オイルゲル化が可能であり、酸性および中性薬剤に適当な基剤である。HiPAS10は、酢酸エチル中でアゾビスイソブチロニトリルを触媒として、アクリル酸メトシキエチル43.9重量%、アクリル酸ラウリル36.7重量%、ビニルピロリドン6.1重量%、アクリル酸3.1重量%及びヒドロキシエチルアクリレート10.2重量%を混合し重合させて得られる。
ポリエチレンテレフタレート表面に上記5種の基剤の溶液を乾燥後の基剤層の厚さが100μmになるように塗布し、100℃において5分乾燥し粘着性フィルムを得た。表面を上に固定し、水100μlを静かに滴下し、10分後の滴下水の挙動を観察した
基剤1:水滴が表面濡れにより広がり直径2.3cmとなった
基剤2:水滴はほとんど広がらず直径は0.7cmであった
基剤3:水滴はわずかに縮まり直径は0.6cmであった。
基剤4、基剤5:水滴が縮まり直径は0.5cm以下であった。
基剤1:水滴が表面濡れにより広がり直径2.3cmとなった
基剤2:水滴はほとんど広がらず直径は0.7cmであった
基剤3:水滴はわずかに縮まり直径は0.6cmであった。
基剤4、基剤5:水滴が縮まり直径は0.5cm以下であった。
基剤1はHiPAS10が親水性粘着剤であり、しかもグリセリン、コスモール13等の親水性物質を多量に溶解させたので水との親和性が著しく高い。水との親和性が高いと、抗原水溶液を表面に滴下した時、水分は速やかに基剤中に吸収され、抗原は基剤表面に保持される。すなわち抗原は濃縮されて安定化し、皮膚に貼付したとき抗原が皮膚にスムースに移行できる。
よって、基剤1が最適と結論できる。
よって、基剤1が最適と結論できる。
食物アレルギーに対する経皮アレルゲン免疫療法製剤を開発した。
(OVAの免疫)
PBSで調製したOVA溶液を100μg/10μlで基剤1のパッチ(1×2cm2)に吸収させ、室温下でパッチ表面を乾燥させた。このようにして調製したOVA含有パッチを、マウス耳介皮膚に24時間、2週間隔で3回貼付した。また、100μgのOVAをマウス耳介皮膚に2週間隔で3回皮内免疫し、これを対照群とした。
(OVAの免疫)
PBSで調製したOVA溶液を100μg/10μlで基剤1のパッチ(1×2cm2)に吸収させ、室温下でパッチ表面を乾燥させた。このようにして調製したOVA含有パッチを、マウス耳介皮膚に24時間、2週間隔で3回貼付した。また、100μgのOVAをマウス耳介皮膚に2週間隔で3回皮内免疫し、これを対照群とした。
(各サンプルの回収)
最終免疫より2週間後に、各サンプルを回収した。血清はヘマトクリット毛細管を用いてマウスの尾静脈より回収した血液を5,000rpmで15分間遠心することで得た。
最終免疫より2週間後に、各サンプルを回収した。血清はヘマトクリット毛細管を用いてマウスの尾静脈より回収した血液を5,000rpmで15分間遠心することで得た。
(抗体価)
OVA(10μg/ml in 50mM Bicarbonate buffer)を50μl/wellで96well ELISA plateに分注し、4℃で一晩放置することで固相化した。固相化したplateにPBSで2倍希釈したブロックエースを200μl/wellで加えブロッキングした(37℃、2時間)。0.05% Tween−20/Tris−buffered saline(TTBS)で1回洗浄後、各濃度に調製したサンプルを加え室温で2時間反応させた。その後TTBSで3回洗浄し、HRP−conjugated goat−anti−mouse IgG(5000倍希釈)、IgG1(5000倍希釈)、IgG2a(2000倍希釈)を各50μl/wellで添加した。室温で2時間反応させた後、TTBSで3回洗浄し、HRP基質溶液を100μl/wellで添加した。15分後、2N H2SO4を100μl/well加えることにより反応を停止させ、吸光波長450nm、副波長655nmにおける吸光度を測定した。抗体価は非免疫マウスよりも吸光度が0.1以上高い最大希釈倍率をReciprocal log2 titerで表した。なお、サンプル、抗体の希釈はTTBSで10倍希釈したブロックエースで行った。また、OVA特異的IgE抗体の産生量はMouse anti−OVA IgE ELISA kitを用いて測定した。
OVA(10μg/ml in 50mM Bicarbonate buffer)を50μl/wellで96well ELISA plateに分注し、4℃で一晩放置することで固相化した。固相化したplateにPBSで2倍希釈したブロックエースを200μl/wellで加えブロッキングした(37℃、2時間)。0.05% Tween−20/Tris−buffered saline(TTBS)で1回洗浄後、各濃度に調製したサンプルを加え室温で2時間反応させた。その後TTBSで3回洗浄し、HRP−conjugated goat−anti−mouse IgG(5000倍希釈)、IgG1(5000倍希釈)、IgG2a(2000倍希釈)を各50μl/wellで添加した。室温で2時間反応させた後、TTBSで3回洗浄し、HRP基質溶液を100μl/wellで添加した。15分後、2N H2SO4を100μl/well加えることにより反応を停止させ、吸光波長450nm、副波長655nmにおける吸光度を測定した。抗体価は非免疫マウスよりも吸光度が0.1以上高い最大希釈倍率をReciprocal log2 titerで表した。なお、サンプル、抗体の希釈はTTBSで10倍希釈したブロックエースで行った。また、OVA特異的IgE抗体の産生量はMouse anti−OVA IgE ELISA kitを用いて測定した。
測定結果を図1に示す。本発明の親水性ゲルパッチ法は従来の注射法と大差がない効果を示している。
Claims (7)
- 基剤表面に抗原もしくは人工合成核酸が積層され、無傷の皮膚への適用によって免疫応答を調節することを特徴とする経皮免疫製剤。
- 抗原が、アレルゲンである請求項1に記載の経皮免疫製剤。
- アレルゲンが食物アレルゲンである請求項2に記載の経皮吸収製剤。
- 食物アレルゲンが牛乳アレルゲンである請求項3に記載の経皮吸収製剤。
- 基剤が粘着性を有する親水性ゲルである請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の経皮免疫製剤。
- 親水性ゲルが、アクリル酸メトキシエチル40〜60重量%、(メタ)アクリル酸ラウリル30〜40重量%及び極性モノマー10〜25重量%よりなる共重合体100重量部、乳酸オクチルドデシル30〜50重量部、グリセリン20〜50重量部、ヒアルロン酸0.1〜0.5重量部から構成される請求項5に記載の経皮免疫製剤。
- 親水性ゲルが、ヒアルロン酸、グリセリン、コスモール13及びHiPAS10から構成され、それらの重量比がこの順に0.02:3:4.5:10である請求項5に記載の経皮免疫製剤。
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