JP2016210048A - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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康弘 渡邉
Yasuhiro Watanabe
康弘 渡邉
裕介 野々山
Yusuke Nonoyama
裕介 野々山
昌喜 谷山
Masaki Taniyama
昌喜 谷山
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Abstract

【課題】回復動作を行うときに無駄な液体消費量を低減することができる液体を吐出する装置を提供する。
【解決手段】液体カートリッジ50とヘッド4との間の供給チューブ56で構成される流路内の液体に圧力を与える可逆型送液ポンプと、ヘッド4の回復動作を制御する手段を備え、回復動作を行うとき、送液ポンプを正転駆動して流路内を加圧してヘッド4側に送液し、ヘッド4のノズルから液体を溢れさせ、液体がヘッド4から垂れ落ちる前に、送液ポンプを逆転駆動して流路内を減圧させて、負圧を生じさせ、溢れた液体をヘッド4のノズル内に戻した後、ヘッド4から溢れた量に相当する量の液体をノズルから排出させる空吐出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は液体を吐出する装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)を使用する装置においては、液体吐出ヘッドの性能を維持、回復するための維持回復動作を行うようにしている。回復動作の1つとして、ノズル性能の回復のためにノズルから増粘した液体を排出る空吐出(フラッシング、予備吐出などとも称される。)などがある。
従来、放置後の増粘したメニスカス部分の液体を除去するために、フラッシングの前に、微量のインクを吸引排出させた後、フラッシングを行うようにしたもの(特許文献1)が知られている。
特開2000−118004号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているように、空吐出(フラッシング)の前に微量インクの吸引排出を行うと、回復動作における無駄な液体消費が増加するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、無駄な液体消費を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体を吐出する装置は、
液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記液体を貯留する液体貯留手段と、
前記液体貯留手段と前記液体吐出ヘッドとの間の流路内に圧力を与える圧力発生手段と、
前記液体吐出ヘッドの回復動作を制御する手段と、を備え、
前記制御する手段は、前記回復動作を行うとき、
前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を上げて、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルから前記液体を溢れさせ、
前記液体が前記液体吐出ヘッドから垂れ落ちる前に、前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を下げて、前記溢れた前記液体を前記液体吐出ヘッドのノズル内に戻した後、
前記液体吐出ヘッドから前記溢れた量に相当する量の前記液体を前記ノズルから排出させる制御を行う
構成とした。
本発明によれば、無駄な液体消費を低減することができる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図である。 液体吐出ヘッドの一例のノズル配列方向と直交する方向に沿う要部断面説明図である。 同じくノズル配列方向に沿う要部断面説明図である。 図2の要部平面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要のブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における回復動作の制御の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態における回復動作の制御の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態における回復動作の制御の説明に供するフロー図である。 本発明の第4実施形態におけるヘッドのノズル面の平面説明図である。 図9の正面説明図である。 同じく側面説明図である。 本発明の第5実施形態におけるヘッドのノズル面の平面説明図である。 図12の正面説明図である。 同じく側面説明図である。 本発明の第6実施形態の説明に供する正面説明図である。 図15の側面説明図である。 本発明の第7実施形態の説明に供する斜視説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1を参照して説明する。図1は同装置の要部平面説明図である。
この装置は、シリアル型装置であり、左右の側板91A、91B間に架け渡したに主ガイド部材1でキャリッジ3を移動可能に保持している。そして、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け渡したタイミングベルト8を介してキャリッジ3を主走査方向に往復移動する。
キャリッジ3には、ヘッド4が搭載されている。ヘッド4は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する4列のノズル列を有している。
なお、ヘッド4は、液体吐出ヘッド単体で構成し、あるいは、液体吐出ヘッドと液体吐出ヘッドに液体を供給するヘッドタンクとを一体にした吐出ユニットで構成することができる。
ヘッド4には、カートリッジホルダ51に交換可能に装着される液体貯留手段である液体カートリッジ(メインタンク)50から所定の液体が供給される。カートリッジホルダ51とヘッド4との間は供給チューブ56で流路が形成され、カートリッジホルダ51に配置された送液ポンプを含む送液ユニット52によって、液体カートリッジ50に貯留されている液体が供給される。
一方、用紙10を搬送するために、用紙を吸着してヘッド4に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。
そして、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。なお、この搬送ベルト12は静電力やエアー吸引で用紙を吸着するが、搬送ベルトに使用しないローラ搬送方式とすることもできる。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方にヘッド4の維持回復を行う維持回復機構20が配置されている。
維持回復機構20は、例えばヘッド4のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ21、ノズル面を払拭するワイパ22などで構成されている。
このように構成したこの装置においては、用紙10が搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら画像信号に応じてヘッド4を駆動することにより、停止している用紙10に液体を吐出して1行分を記録する。そして、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙10の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙10を図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例について図2ないし図4を参照して説明する。図2は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う要部断面説明図、図3は同じくノズル配列方向に沿う要部断面説明図、図4は図2の要部平面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板101と、流路板102と、振動板103と、圧力発生手段である圧電素子111と、保護基板150と、共通液室部材を兼ねる図示しないフレーム部材とを備えている。なお、本実施形態では、流路板102、振動板103及び圧電素子111で構成される部分を「アクチュエータ基板120」とする。ただし、アクチュエータ基板120として独立の部材が形成された後にノズル板101や保持基板150、フレーム部材と接合されることまで意味するものではない。
ノズル板101には、液滴を吐出する複数のノズル104が形成されている。ここでは、ノズル104を配列したノズル列4nを4列配置した構成としている。
流路板102は、ノズル板101及び振動板103とともに、ノズル104が通じる個別液室106、個別液室106に通じる流体抵抗部107、流体抵抗部107が通じる液導入部(通路)108を形成している。これらの個別液室106、流体抵抗部107及び液導入部108を併せて個別流路105とする。なお、個別液室は圧力室、液室、圧力発生室などとも称される。
この液導入部108は振動板103に形成されたフィルタ部109を通じて保護基板150及び図示しないフレーム部材で形成される共通液室110に通じている。
振動板103は、個別液室106の壁面の一部をなす変形可能な振動領域130を形成している。そして、この振動板103の振動領域130の個別液室106と反対側の面には、振動領域130と一体的に圧電素子111が設けられ、振動領域130と圧電素子111によって吐出圧力発生手段である圧電アクチュエータを構成している。
圧電素子111は、振動板103側から下部電極113、圧電層(圧電膜)112及び上部電極114を順次積層形成して構成している。この圧電素子111上には絶縁膜121が形成されている。
圧電素子111の下部電極113は共通配線115を介して引き出されてバイパス配線117に接続されている。上部電極114は個別配線116を介して引き出されて接続パッド118に接続され、後述するヘッドドライバ(ドライバIC)509に接続される。
そして、アクチュエータ基板120上には、パッシベーション層122を介して圧電素子111を収容する凹部(振動室)151及び配線用空間152を形成する保護基板150を設けている。
保護基板150は、上述したように共通液室の一部も形成している。この保護基板150は、接着剤によってアクチュエータ基板120の振動板103側に接合されている。
このように構成したこの液体吐出ヘッドにおいては、圧電素子111の上部電極114と下部電極113の間に電圧を与えることで、圧電層112が電極積層方向、すなわち電界方向に伸張し、振動領域130と平行な方向に収縮する。
このとき、下部電極113側は振動領域130で拘束されているため、振動領域130の下部電極113側に引っ張り応力が発生し、振動領域130が個別液室106側に撓み、内部の液体を加圧することで、ノズル104から液滴が吐出される。
次に、この装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。図5は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、制御部500は、液体吐出ヘッド4を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けた液体吐出ヘッド4を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
また、制御部500は、キャリッジ3を移動走査する主走査モータ5、搬送ベルト12を周回移動させる副走査モータ16、維持回復機構20の吸引キャップ21やワイパ部材23の移動及び吸引ポンプの駆動などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。
また、制御部500は、搬送ベルト12を帯電させる帯電ローラ15にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ユニット52を構成している送液ポンプ57を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
なお、送液ポンプ57としては、液体カートリッジ50からヘッド4側への送液及びヘッド4側から液体カートリッジ50への逆送が可能なチューブポンプなどの可逆型ポンプを使用している。送液ポンプ57は、液体貯留手段である液体カートリッジ50とヘッド4との間の流路を構成する供給チューブ56内の液体に圧力を与える圧力発生手段を兼ねている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
また、制御部500は、ホスト600側とのプリンタドライバ601などとデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。
この印刷制御部508は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力されるヘッド4の1行分に相当するデータに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択してヘッド4の吐出圧力発生手段に対して与えて液滴を吐出させる。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置の周囲環境(環境温度及び環境湿度)を検出する環境センサ516、その他装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、この装置の制御に必要な情報を抽出し、各種の制御に使用する。
主制御部500Aは、ヘッド4の回復動作を制御する手段を兼ねており、回復動作を行うとき、送液ポンプ57によって流路(供給チューブ56)内の圧力を上げて、ヘッド4のノズル104から液体を溢れさせ、液体がヘッド4から垂れ落ちる前に、送液ポンプ57で逆送して流路内の圧力を下げて、流路内を負圧にすることで、溢れた液体をノズル104内に戻した後、ヘッド4から溢れた量に相当する量の液体をノズル104から排出させる制御を行う。この制御は、ROM502に格納したプログラムに従ってCPU501が実行する。
次に、本発明の第1実施形態における回復動作の制御について図6のフロー図を参照して説明する。
前述したように、送液ポンプ57として、液体カートリッジ50側からヘッド4側へ液体を送る送液と、ヘッド4側から液体カートリッジ50側へ液体を送る送液(逆送)とが可能な可逆型ポンプであるチュービングポンプを用いている。
この送液ポンプ57によって液体カートリッジ50側からヘッド4側へ液体を送る送液を行うことで、供給チューブ56で構成される液体カートリッジ50とヘッド4側との間の流路内の圧力を上げることができる(加圧できる)。また、この送液ポンプ57によってヘッド4側から液体カートリッジ50側へ液体を送る逆送を行うことで、供給チューブ56で構成される液体カートリッジ50とヘッド4側との間の流路内の圧力を下げることができる(減圧できる)。
なお、ここでは、圧力発生手段が送液ポンプ57で構成されているが、別途、液体カートリッジ50とヘッド4側との間の流路内を加圧及び減圧する手段を設けることもできる。
図6を参照して、放置期間後の回復動作シーケンスを開始すると、ヘッド4を空吐出部に対向させる。ここでは、キャップ21内に空吐出を行うので、キャップ21が空吐出部となる。通常、放置状態ではキャリッジ3はキャップ21でヘッド4がキャッピングされた状態になるので、放置後の回復動作ではそのままキャップ21に対して空吐出を行うことができる。
なお、空吐出を受けるための空吐出受けを備える場合には、放置状態ではキャリッジ3はキャップ21でヘッド4がキャッピングされた位置にあるので、キャッピングを解除した後、キャリッジ3を移動させてヘッド4を空吐出受け(空吐出部)に対向させる処理を行う。
そして、送液ポンプ57を正転駆動して、液体カートリッジ50側からヘッド4側へ送液することで、流路内の圧力を上げて(加圧して)、ヘッド4のノズル104から液体を垂れ落ちない程度に溢れさせる(これを「加圧処理」という。)。
このときの送液ポンプ57の加圧による送液量は微量であることが好ましく、例えば0.001〜0.010ccの範囲で設定することが好ましい。この範囲で送液量を設定することにより、ノズル104から加圧された液体が溢れ出し、垂れ落ちない。より好ましくは、0.005ccである。
この加圧処理により、ノズル104から溢れた液体はダイナミックな流動状態を持つため、放置期間中に増粘したメニスカスの液体が撹拌されることになる。
そして、加圧処理が終了した後に、送液ポンプ57を逆転駆動して、ヘッド4側から液体カートリッジ50側へ逆送することで、流路内の圧力を下げて(減圧して)、負圧を生じさせることで、溢れた液体を元のメニスカス位置(ノズル内)に戻す(これを「負圧処理」という。)。
その後に、ヘッド4の吐出圧力発生手段を駆動して、液体を吐出させる空吐出動作を行う。この空吐出動作では、前述した加圧処理によって溢れさせた量以上の液体を排出させる。
これにより、ヘッド4の上流側から増粘していない液体が供給され、ノズルの状態が回復される。このとき、液体を排出するのは空吐出のときだけであるので、無駄な液体消費を抑えることができる。
そして、空吐出動作終了後、ヘッド4のノズル面をワイパ22で払拭してメニスカスを形成し、ヘッド4をホーム位置に移動させる。
次に、本発明の第2実施形態における回復動作の制御について図7のフロー図を参照して説明する。
本実施形態では、ヘッド4を空吐出部に対向する位置にする。
その後、前記第1実施形態で説明したと同様な加圧処理と負圧処理を、i回繰り返し実施した後、空吐出動作を行う。
そして、空吐出動作終了後、ヘッド4のノズル面をワイパ22で払拭してメニスカスを形成し、ヘッド4をホーム位置に移動させる。
このように、加圧処理と負圧処理を複数回実施することで、全てのノズルについて回復の成功確率を高くすることができる。ただし、回数が多すぎると、無駄な液体消費が増加し、大気への接触時間が長くなることで増粘を招き、ノズルダウンを引き起こすおそれがあるので、2〜3回程度の繰り返しが好ましい。
次に、本発明の第3実施形態における回復動作の制御について図8のフロー図を参照して説明する。
本実施形態では、前記第1実施形態(又は第2実施形態)における加圧処理と並行して、ヘッド4の吐出圧力発生手段(圧電素子111)を駆動する。
これにより、メニスカスをノズル104の外へ押し出そうとする圧力が大きくなり、ノズル回復の確率を更にあげることができる。
なお、上記各実施形態において、装置が放置されている期間によるノズル部分での液体増粘は、放置された期間によって増粘の程度が変化する。そこで、ヘッド4の最終吐出動作から回復動作を行うまでの経過時間(放置期間)に応じて、流路内を加圧するときの加圧力あるいは加圧量を変化させて、ノズル部分での増粘メニスカスを強く押し出すように加圧力ないし加圧量を設定することが好ましい。
また、ヘッドも使用期間が長いほど特性が劣化することになる。例えば、ワイピング処理の回数(ワイピング回数)によってノズル面の撥液性が損なわれていくことが代表的なものである。このときには、ワイパとヘッドの相対的な傾きから、ノズルごとの撥液性のばらつきが顕著になり始める。撥液性が損なわれると、ノズル内のメニスカスの張り方が弱くなるため、常時ノズルからはみ出すようになり、メニスカスの表面積が大きくなる。そのため、押し出す圧力が分散されてしまい、押し出されにくくなってしまう。そこで、ワイピング回数に応じて、流路内を加圧するときに、液体を徐々に押し出すように加圧力或いは加圧量を設定する(変化させる)ことが好ましい。
これらのことから、前記各実施形態では、送液ポンプとしてチュービングポンプを使用しているので、加圧処理を行うときの加圧量を増加させるように変化させるように構成した。これにより、メニスカスの増粘に合わせた加圧量で加圧でき、適切な処理をすることができる。
次に、本発明の第4実施形態について図9ないし図11を参照して説明する。図9は同実施形態におけるヘッドのノズル面の平面説明図、図10は図9の正面説明図、図11は同じく側面説明図である。
本実施形態では、ヘッド4は、複数のノズル104が配列された2列のノズル列104A、104Bを有している。
そして、ヘッド4のノズル面140に、各ノズル列104A、104Bのノズル配列方向と直交する方向の両側に、一方のノズル列側の液体が他方のノズル列側へ移動拡散することを阻止するリブ状の凸部からなる液体拡散防止手段141を設けている。
これにより、混色を防止できる。
すなわち、加圧処理でノズル104から液体を溢れさせたときに、隣接するノズル列の液体と接触すると、負圧処理でノズル104内に液体を戻したときに、混色液体がノズル104内に戻ることになる。混色が生じると目的とする色が得られなくなるので、混色を生じた部分の液体を確実にその後の空吐出で排出させる必要があり、無駄に消費される液体量が増加することになる。
そこで、隣り合うノズル列間での液体の移動、拡散を防止することで、混色を防止し、これにより、無駄に消費される液体量が増加しないようにしている。
次に、本発明の第5実施形態について図12ないし図14を参照して説明する。図12は同実施形態におけるヘッドのノズル面の平面説明図、図13は図12の正面説明図、図14は同じく側面説明図である。
本実施形態では、ヘッド4のノズル面140に、各ノズル列104A、104Bのノズル配列方向と直交する方向の両側に、一方のノズル列側の液体が他方のノズル列側へ移動拡散することを阻止する溝状の凹部からなる液体拡散防止手段142を設けている。
これにより、混色を防止できる。
次に、本発明の第6実施形態について図15及び図16を参照して説明する。図15は同実施形態の説明に供する正面説明図、図16は図15の側面説明図である。
本実施形態では、ヘッド4のノズル面140と所定のギャップを置いて配置可能な液体誘導部材151を備えている。液体誘導部材151としては例えばワイヤなどを使用できる。
すなわち、ノズル列内の各ノズル104の増粘には程度の差があり、加圧しても、液体が溢れないノズル104が生じることがある。このとき、液体が溢れたノズル104の液体が液体誘導部材151に接触することで、液体誘導部材151で濡れ広がった液体が、液体が溢れないノズル104に部分に外側から接触する。これにより、液体が溢れていないノズル104についても相対的に粘度が低い液体が覆うため、増粘成分が拡散される。
これによって、加圧処理によってノズルの回復を行うことが可能になる。
なお、ノズル面と液体誘導部材とのギャップは毛細官力が働く、1mm以下で設定することが好ましい。
次に、本発明の第7実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態の説明に供する斜視説明図である。
本実施形態では、流路部材としての供給チューブ56は復元可能に変化可能な部材で形成され、供給チューブ56を押し潰し、押し潰しを解除することによって、供給チューブ56によって構成される流路内を加圧、減圧する圧力発生手段701を備えている。
この圧力発生手段701は、保持部材700内に復元可能に変形可能な供給チューブ56を挟んで配置された支持台702と、支持台702に対向する加圧板703を有している。加圧板703は駆動源によって移動して、支持台702に対して接近及び離間し、供給チューブ56を加圧し、加圧を解除可能な構成としている。
これによって、圧力発生手段701よりも供給チューブ56の上流側が閉じた状態にして、駆動源によって加圧板703を移動させて供給チューブ56を押しつぶすことにより、加圧板703より下流側の流路内を加圧することができる。
このときの加圧量は、加圧板703の面積を変えることで変更可能である。
そして、加圧板703を元に戻すことで、供給チューブ56が復元し、供給チューブ56が復元するときに流路内が減圧される。
このような圧力発生手段を使用しても前記第1ないし第3実施形態で説明したと同様の作用効果を得ることができる。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置、その他液中や気中に対して液体を吐出可能な装置が含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。
上記「液体が付着可能もの」とは液体が一時的にでも付着可能なものを意味する。「液体が付着するもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液なども含まれる。
また、「液体を吐出する装置」には、特に限定しない限り、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
また、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願において、画像形成、記録、印字、印写、印刷等はいずれも同義語とする。
3 キャリッジ
4 ヘッド(液体吐出ヘッド)
10 用紙
12 搬送ベルト
21 キャップ
22 ワイパ
57 送液ポンプ(圧力発生手段)
104 ノズル
141、142 液体拡散防止手段
151 液体誘導部材
500 制御部
701 圧力発生手段

Claims (10)

  1. 液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体貯留手段と、
    前記液体貯留手段と前記液体吐出ヘッドとの間の流路内に圧力を与える圧力発生手段と、
    前記液体吐出ヘッドの回復動作を制御する手段と、を備え、
    前記制御する手段は、前記回復動作を行うとき、
    前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を上げて、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルから前記液体を溢れさせ、
    前記液体が前記液体吐出ヘッドから垂れ落ちる前に、前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を下げて、前記溢れた前記液体を前記液体吐出ヘッドのノズル内に戻した後、
    前記液体吐出ヘッドから前記溢れた量に相当する量の前記液体を前記ノズルから排出させる制御を行う
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 前記回復動作を行うとき、
    前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を上げて、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルから前記液体を溢れさせ、
    前記液体が前記液体吐出ヘッドから垂れ落ちる前に、前記圧力発生手段で前記流路内の圧力を下げて、前記溢れた前記液体を前記液体吐出ヘッドのノズル内に戻す動作を、複数回実施する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  3. 前記液体吐出ヘッドの最終吐出動作から前記回復動作の開始までの経過時間によって前記流路内を加圧するときの加圧力又は加圧量を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  4. 前記液体吐出ヘッドに対するワイピング回数によって前記流路内の圧力を上げるときの加圧力又は加圧量を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記流路内を加圧している期間内で、前記液体吐出ヘッドの吐出圧力を発生させる吐出圧力発生手段を駆動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記液体吐出ヘッドは、複数のノズルが配列されたノズル列を少なくとも2列有し、
    前記ノズル列の両側に、ノズル配列方向に沿って、一方のノズル列の液体が他方のノズル列側へ移動することを阻止する液体拡散防止手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  7. 前記液体吐出ヘッドは、複数のノズルが配列されたノズル列を有し、
    前記ノズル配列方向に沿って、前記ノズルに対向して所定のギャップを置いて配置される液体誘導部材を有している
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  8. 前記圧力発生手段が、可逆型ポンプである
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  9. 前記流路は復元可能に変形可能な流路部材で構成され、
    前記圧力発生手段は前記流路部材を押し潰し、押し潰しを解除可能な手段であり、
    前記圧力発生手段で前記流路部材を押し潰すことで前記流路内が加圧され、前記押し潰しが解除されることで前記流路部材が復元して前記流路内が減圧される
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  10. 前記流路部材の前記圧力発生手段よりも上流側を閉じる手段を備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載の液体を吐出する装置。
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WO2020134158A1 (zh) * 2018-12-25 2020-07-02 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 喷墨头
JP7452061B2 (ja) 2019-02-18 2024-03-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

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