JP2016209632A - 遊技台 - Google Patents

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Toshimitsu Hanabusa
利光 花房
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Abstract

【課題】本発明は、弾球遊技機(ぱちんこ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、表示に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】表示手段は、第一の操作手段に関する第一の種類の表示を表示可能であり、表示手段は、第一および第二の操作手段の操作を受付可能な第一の期間に、第一の種類の表示のうちの第一の表示を表示可能であり、表示手段は、第一および第二の操作手段の操作を受付可能な第一の期間において、第一の操作手段の操作があった場合に、第一の種類の表示のうちの第二の表示を表示可能であり、表示手段は、第一および第二の操作手段の操作を受付可能な第一の期間において、第二の操作手段の操作があった場合に、第一の種類の表示のうちの第二の表示の一部を含む第三の表示を表示可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)、弾球遊技機(ぱちんこ機)または封入式遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に関する。
従来のぱちんこ機等の遊技台では、表示手段により様々な表示が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、表示について改良の余地がある。
本発明の目的は、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的は、
表示手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第三の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第三の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第二の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第二の表示が表示される場合があり、
前記第二の表示とは、前記第三の表示に関する表示のことであり、
前記第二の表示が表示された後に、前記第三の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、表示に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ぱちんこ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 ぱちんこ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(d)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示したものである。 特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 (a)特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例である。(b)特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例である。(c)特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例である。(d)特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例である。 (a)特図1変動遊技における特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2変動遊技における特図決定用テーブルの一例である。 特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例である 特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。 予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。 予告抽選テーブルの一例である。 (a)〜(d)予告テーブルの一例である。 (a)〜(b)予告テーブルの一例である。 実施例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。 本発明の一実施形態に係るぱちんこ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係るぱちんこ機を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る遊技盤を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施形態に係る制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る図柄態様を示す図であって、(a)は特図の停止図柄態様の一例を示し、(b)は装飾図柄の停止図柄態様の一例を示し、(c)は普通図柄の停止図柄態様の一例を示している。 本発明の一実施形態に係る主制御部のメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る主制御部のタイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る第1副制御部の処理を示すフローチャートであって、(a)はメイン処理のフローチャート、(b)はコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)はタイマ割込処理のフローチャート、(d)は画像制御処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る第2副制御部の処理を示すフローチャートであって、(a)はメイン処理のフローチャート、(b)はコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)はタイマ割込処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る主制御部の特図関連抽選処理で用いる変動時間決定テーブルである。 本発明の一実施形態に係る第1副制御部の予告抽選処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る予告抽選処理で用いる報知態様決定テーブルである。 本発明の残り時間の報知態様の実施例1のボタン受付期間、そのボタン受付期間の残り時間の報知態様および予告の時間変化を示すタイムチャートである。 図57の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例2のボタン受付期間、そのボタン受付期間の残り時間の報知態様および予告の時間変化を示すタイムチャートである。 図59の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例3のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図61の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像の一部を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例4のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図63の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像の一部を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例5のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図65の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像の一部を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例6のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図67の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例7のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図69の各時点で装飾図柄表示装置に表示される演出画像を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例7で用いる、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容を決定するテーブルである。 本発明の残り時間の報知態様の実施例8のボタン受付期間、およびそのボタン受付期間の残り時間の報知態様の時間変化を示すタイムチャートである。 図72の各時点でチャンスボタンが操作されなかった場合に装飾図柄表示装置に表示される演出画像を示す模式図である。 図72の(j)および(k)の時点でチャンスボタンが操作された場合に装飾図柄表示装置に表示される、図72の(j)の時点以降の演出画像を示す模式図である。 本発明の残り時間の報知態様の実施例8で用いる、各ボタン受付期間の残り時間の報知態様を決定するテーブルである。 本発明の残り時間の報知態様の実施例9に係る図であって、各時点で装飾図柄表示装置に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様の詳細を示す模式図である。 本発明の遊技台がスロット機である例を示す略示正面図である。 ぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 ぱちんこ機100を裏側から見た外観斜視図である。 遊技盤200を正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものであり、(b)は同(a)に示す特図の特性をまとめた表である。 (a)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図であり、(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。 (a)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図であり、(b)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、(c)は普図変動期間決定用高確率当りハズレテーブルを示す図であり、(d)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図である。 (a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、同図(a)に示す演出制御処理の流れを示すフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 ぱちんこ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートである。 図91に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。 図91に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであるる。 初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。 図94(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。 普図図柄変動演出と賞球払出演出のタイムチャートである。 普図図柄変動演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。 普図図柄変動演出が行われている状態における、普図保留増加演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。 普図図柄変動演出が賞球払出演出に変化するタイムチャートである。 普図図柄変動演出から賞球払出演出へ変化する具体例を示す図である。 普図図柄変動演出が行われている状態において普図保留増加演出が変化する具体例を示す図である。 普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化した後、普図保留増加演出に戻る例を示す図である。 遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングから少し遅れて賞球払出演出が開始される例を示す図である。 第2実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 (a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものであり、(b)は特図の装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものであり、(d)は普図の装飾図柄の一例を示したものである。 第2実施形態における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、特図当否事前判定用テーブルを示す図であり、(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。 (a)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図であり、(b)は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図であり、(c)は、タイマ番号と図柄変動表示時間の関係を示す図である。 (a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用テーブルを示す図であり、(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。 普図図柄変動演出と、特図図柄変動演出および先読み予告演出の具体例を示す図である。 普図図柄変動演出と先読み予告演出の具体例を示す図である。 普図図柄変動演出と特図保留増加演出の具体例を示す図である。 普図図柄変動演出自体が変化する具体例を示す図である。 第3実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 (a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において、図柄の変動表示の後、停止表示される特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示した図であり、(b)は、特図の装飾図柄の一例を示した図であり、(c)は、普図表示装置210において、図柄の変動表示の後、停止表示される普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示した図であり、(d)は、普図の装飾図柄の停止図柄態様を示した図である。 (a)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(b)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(c)は、普図決定用低確率テーブルを示す図であり、(d)は普図決定用高確率テーブルを示す図である。 (a)は、第3実施形態のぱちんこ機における電チューの開閉パターンを説明するための図であり、(b)は、第3実施形態のぱちんこ機の装飾図柄表示装置208における普図演出の数例を説明するための図である。 普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は特図の当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(b)は特図の当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(c)は、主制御部300のROM306に記憶されている小当り判定用のテーブルを示す図であり、(d)は、主制御部300のROM306に記憶されている特図決定用テーブルを示す図である。 本実施形態における演出の具体例の1/5部分を表す図である。 本実施形態における演出の具体例の2/5部分を表す図である。 本実施形態における演出の具体例の3/5部分を表す図である。 本実施形態における演出の具体例の4/5部分を表す図である。 本実施形態における演出の具体例の5/5部分を表す図である。 本実施形態における先読み演出を交えた演出の一例を段階的に示す図である。 本実施形態における普図演出に大当り予告が混在した演出の一例を段階的に示す図である。 図117(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われている例を段階的に示す図である。 その他の演出の例を示す図である。 (a)は、第4実施形態における特図1の当否判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は特図2の当否判定用テーブルを示す図である。 (a)は、特図1の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図1当否事前判定用テーブルを示す図であり、(b)は、特図2の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図2当否事前判定用テーブルを示す図であり、(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。 (a)は、主制御部300のROM306に記憶されている普図当否判定用テーブルを示す図であり、(b)は、普図決定用テーブルを示す図であり、(c)は、普図タイマテーブルを示す図である。 (a)は、普図の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される普図当否事前判定用テーブルを示す図であり、(b)は、普図事前判定用テーブルを示す図である。 (a)は、第4実施形態における普図演出決定処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、第4実施形態における所定領域予告演出決定処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における演出の一例を流れを表すタイムチャートである。 図134に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。 図134に示す例の続きの流れを表すタイムチャートである。 図136に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。 第二普図演出の変形例を示すタイムチャートである。 所定条件が成立状態から不成立状態になった場合の例を示すタイムチャートである。 普図先読み予告の一例を示す図である。 装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。 装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の特定演出への発展予告演出を行う例を示す図である。 装飾図柄表示装置208の普図演出領域283が、保留消化演出の表示領域として機能する例を示す図である。 本発明を適用可能な封入式のぱちんこ機の正面図である。 本発明の一実施形態に係る図柄態様を示す図であって、(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示し、(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示し、(c)は装飾図柄の停止図柄態様の一例を示し、(d)は普通図柄の停止図柄態様の一例を示している。 実施例20の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例21の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例22の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例23の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例25の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例26の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例27の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例28の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例29の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例30の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例32の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例33の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例34の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例35の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例36の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例38の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例39の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例40の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例41の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 第5実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 第5実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 第5実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 第5実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 第5実施形態の第二の表示の表示例を説明する概要図である。 第5実施形態の第二の表示の表示例を説明する概要図である。 第5実施形態の第一の状態、第二の状態を説明する概要図である。 第5実施形態のメーター表示の変形例を示す図である。 パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 同パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 同パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。(b)可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(b)動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(c)動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(d)〜(f)(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。 (a)チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(b)チャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(c)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。 チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。 (a)チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(b)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(c)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(d)チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(e)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(f)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 (a)動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。(b)動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。 チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。 (a)チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図である。(b)チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図である。(c)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。(d)チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(e)チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(f)チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。 同スロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 (a)ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。(b)ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図である。(c)ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。 (a)ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。(b)ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。(c)ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図である。(d)ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。 (a)ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図である。(b)ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図である。(c)ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。(d)通常演出の一例を示した図である。(e)ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(g)ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 各種演出の一例を示した図である。 (a)特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。(b)特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。(c)特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図決定用テーブルの一例である。 (a)特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。(b)特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。 (a)保留変化の態様を決定するために使用する保留変化予告抽選テーブルの一例である。(b)保留変化の態様の一例を示した図である。 (a)演出に用いるキャラクタ画像を決定するために使用するリーチA時演出キャラ抽選テーブルの一例である。(b)キャラクタ画像の一例を示した図である。(c)状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。 (a)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。(b)普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の種類、普図装飾図柄の種類、電チュー開放パターンの関係を示した図である。(d)普通図柄用装飾図柄の変動表示のパターンを示した図である。 (a)普図演出系1の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系1実行可否抽選テーブルの一例である。(b)普図演出系1の演出パターンを決定するために使用する普図演出系1抽選テーブルの一例である。(c)普図演出系2の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系2実行可否抽選テーブルの一例である。(d)普図演出系2の演出パターンを決定するために使用する普図演出系2抽選テーブルの一例である。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1の流れの一例を示したフローチャートである。 (a)変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理2の流れの一例を示したフローチャートである。(b)普図変動開始時サブ側予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。 操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。 操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。 (a)予告演出態様を決定するために使用するステップアップ予告抽選テーブルの一例である。(b)状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。(c)リーチB大当り時の状態を決定するために使用するリーチB大当り時状態抽選テーブルの一例である。(d)演出態様を決定するために使用する演出抽選テーブルの一例である。 (a)チャンスボタンユニット750の分解斜視図である。(b)第一〜第三の状態の一例を示した図である。(b)予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。 (a)予告抽選処理(ステップアップ)の流れの一例を示したフローチャートである。(b)予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。 特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 演出抽選によってハズレ後復活当り(第二の演出)が選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1を示した図である。 操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例2を示した図である。 チャンスボタン700の状態と連打回数を決定するために使用する連打回数等抽選テーブルの一例である。 特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例1を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例2を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例3を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例4を示した図である。 他の実施形態(有効時間を一時停止)に係る表示の表示態様を説明するための図である。 他の実施形態(有効時間を一時停止)に係る表示の表示態様を説明するための図である。 (a)チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が無かった場合のボタン演出の一例を時系列で示したものである。(b)チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能な遊技台におけるボタン演出の一例を時系列で示したものである。(c)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。 (a)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。(b)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。(c)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。 (a)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。(b)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。 (a)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。(b)サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。 (a)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。(b)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。(c)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。 (a)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。(b)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。(c)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。 (a)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。(b)液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。 (a−1)〜(a−6)ボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。(b−1)〜(b−6)ボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。(c−1)〜(c−6)ボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。 (a−1)〜(a−6)ボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。(b)〜(e)ボタン演出の他の例を説明するための図である。 (a−1)〜(a−6)ボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。 ボタン演出の他の具体例を示した図である。 ボタン演出の具体例6を時系列で示した図である。 他の実施形態(通常ボタンとデカボタン)に係る遊技台の基本概念を説明するための図である。 通常ボタンとデカボタンの具体例を説明するための図である。 通常ボタンとデカボタンの他の例を説明するための図である。 通常ボタンとデカボタンの他の例を説明するための図である。 通常ボタンとデカボタンの他の例を説明するための図である。 各種表示を隠すボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。 各種表示を隠すボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。 各種表示を隠すボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。 (a−1)オートボタン機能が未作動(無効)の状態で操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。(a−2)オートボタン機能が作動している場合(有効の場合)の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。(b−1)(a−1)に示した例において、アニメの途中に操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。(b−2)(a−2)に示した例において、アニメの途中にオートボタン機能における所定の条件が成立した場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。 (a−1)〜(a−6)オートボタン機能が未作動の状態におけるボタン演出の一例を時系列で示した図である。(b−1)〜(b−6)オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。 (a−1)〜(a−6)オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。(b−1)〜(ab6)オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。 (a−1)〜(a−7)オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。(b−1)〜(b−7)オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。 オートボタン機能の他の例を説明するための図である。 キャラクタセレクト機能を説明するための図である。 キャラクタセレクト機能を説明するための図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(d)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示す図である。(a)はボタン演出制御処理の流れを示し、(b)はボタン演出制御処理内で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理の流れを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードの各種設定を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードのモード1の設定方法を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードのモード4の設定方法を示している。 本発明の一実施の形態の実施例1における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例2における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例3における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。 本発明の一実施の形態の実施例5における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例5におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果と、ボタン受付フラグの状態を示すタイミンチャートを示している。 本発明の一実施の形態の実施例6における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例7における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。 他の実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例A−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例A−2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例A−3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例A−4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例A−5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 他の実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例B−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例B−2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例B−3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 他の実施形態の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例C−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 実施例C−2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100での遊技演出について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100での遊技演出について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100での遊技演出について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100での特図変動遊技で用いられるボタン画像のうち、ボタン画像の登場時のアニメーション例について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像のアニメーション例について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100でのチャンスボタン操作受付、チャンスボタンセンサ検知および操作受付期間に関する表示についてのタイミングチャートを示す図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での外観斜視図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100での遊技演出であってタッチ操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100でのチャンスボタン136を示す図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100での操作手段および回転手段の回転速度を比較する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100での操作手段および回転手段の回転速度を比較する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100での操作手段および回転手段の回転速度を比較する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100でのオリジナルモードおよびユーザーモードの画面遷移図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100でのデモ演出を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100でのユーザーメニューについて説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での実機カスタマイズについて説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン画像の演出と音声演出を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン画像の演出と音声演出を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン画像の演出と音声演出を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100でのチャンスボタン操作受付およびボタン操作音出力のタイミングチャートを示す図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第6の実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100での遊技演出であってボタン操作アニメーションの表示について説明する図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された当否判定用テーブルを示す図であり、(a)は高確率時に用いられる当否判定用テーブルの一例を示し、(b)は低確率時に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された特図決定用テーブルを示す図であり、(a)は特図1決定用テーブルの一例を示し、(b)は特図2決定用テーブルの一例を示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された保留変化抽選テーブルの一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技の保留表示の表示態様を示す図であり、(a)は変化なしの保留表示態様を示し、(b)は保留Aの保留表示態様を示し、(c)は保留Bの保留表示態様を示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された盤面ランプ先読み抽選テーブルの一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された予告抽選テーブル1の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された予告抽選テーブル2の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された予告抽選テーブル3の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100において実行中の特図変動遊技のリーチ前の当否判定結果の予告報知のキャラクタ画像の一例を示す図であり、(a)は「キャラA」としての「パンダ」のキャラクタ画像を示しており、(b)は「キャラB」としての「サボハニ」のキャラクタ画像を示しており、(c)は「キャラC」としての「姫」のキャラクタ画像を示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された予告抽選テーブル4の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100において実行中の特図変動遊技での装飾図柄表示装置208に表示される予告報知のチャンスボタンの画像の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100において実行中の特図変動遊技でのチャンスボタン136のボタン態様の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された予告抽選テーブル5の一例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100において実行中の特図変動遊技のリーチ後の当否判定結果の予告報知のキャラクタ画像の一例を示す図であり、(a)は「キャラD」としての「爺」のキャラクタ画像を示しており、(b)は「キャラE」としての「ボクサー」のキャラクタ画像を示しており、(c)は「キャラF」としての「番長」のキャラクタ画像を示している。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャート(その1)の一例である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャート(その2)の一例である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の第7の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技時の第1副制御部での通常予告抽選処理の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の第7の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その1)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その2)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その3)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その4)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その5)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図(その6)である。 本発明の第7の実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の第7の実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。 本発明の第8の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例12によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例13によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例13によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例13によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例13によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例14によるボタン画像の具体例について説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例15によるゲージ画像(有効期間画像)の具体例について説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例16によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例16によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例16によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態の実施例17によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(d)は、本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示す図である。(a)はボタン演出制御処理の流れを示し、(b)はボタン演出制御処理内で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理の流れを示す図である。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードの各種設定を示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードのモード1の設定方法を示している。 本発明の第9の実施の形態によるパチンコ機100のオートボタンモードのモード4の設定方法を示している。 本発明の第9の実施の形態の実施例1における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の実施例2における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の実施例3における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。 本発明の第9の実施の形態の実施例5における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の実施例5におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果と、ボタン受付フラグの状態を示すタイミンチャートを示している。 本発明の第9の実施の形態の実施例6における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の実施例7における演出の例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の第9の実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。 本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814の分解斜視図である。 本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814を遊技者側から見た模式図である。 本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100での具体的演出を示す図である。 本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100での具体的演出を示す図である。 本発明の第11の実施の形態によるパチンコ機100において、装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する図である。 本発明の第11の実施の形態によるパチンコ機100において、装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する図である。
<第1実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第1実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図1〜図43に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図1〜図43に示す符号を優先する。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
設定操作部137は、設定者(例えば、遊技者など)による押下操作が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンと、を備えている。また、設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下操作を検出する操作部センサ427(図4参照)を備えている。本実施形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。なお、設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、上述のチャンスボタン136と同様の機能を有するように構成してもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<ぱちんこ機の背面>
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤の正面>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下操作を検出する操作部センサ427と、遮蔽装置センサ430・チャンスボタン検出センサ426・操作部センサ427からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」および「特図a」から「特図d」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」および「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。一方、「特図F」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図1および特図2それぞれについての特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308は、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行った後、第2特別図柄表示装置214を用いて特図2のの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図停止図柄、タイマ番号(特図変動時間)などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS251)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS252の次のステップS253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS254に移行する。
ステップS254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS256に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS256の次のステップS257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<特図1関連抽選処理>
次に、図10を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS281では、特別図柄または特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち、特図1変動遊技中または大当り遊技中であるか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS282に進む。ステップS282では、特図1変動遊技の保留があるか無いかを判定し、特図1変動遊技の保留が無い場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS283に進む。
ステップS283では、上述の特図確率変動フラグがONかOFFかを判定し、特図確率変動フラグがONの場合には、ステップS284に進んで、後述する当否判定用高確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行い、特図確率変動フラグがOFFの場合には、ステップS285に進んで、後述する当否判定用低確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行う。
ステップS286では、大当りの当否判定結果が大当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS287に進み、該当しない場合にはステップS288に進む。ステップS287では、大当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、大当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図A〜特図Dのいずれか、特図2の場合には特図a〜特図cのいずれか)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS288では、小当りの当否判定結果が小当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS289に進み、該当しない場合にはステップS290に進む。ステップS289では、上述の小当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、小当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図E、特図2は小当りなし)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS290では、図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、はずれ図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図F、特図2の場合には特図d)を決定した後に、ステップS291に進む。ステップS291では、ステップS286〜S290で決定した特図停止図柄の種類および現在(特図2の変動開始時)の保留記憶数に基づいて変動種別抽選を行い、変動パターンと特図変動時間を決定する。
なお、上述の特図2関連抽選処理では、特図2に関する抽選処理を行うが、図10に示す特図1関連抽選処理のうちの、特図2を特図1に、当否判定用高確率テーブル[特図1]を当否判定用高確率テーブル[特図2]に、当否判定用低確率テーブル[特図1]を当否判定用低確率テーブル[特図2]にそれぞれ読み替えるとともに、小当り判定を無くした処理と同一であるため、その説明は省略する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、ぱちんこ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図11(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技を当選(大当り)とするか、特図1変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図1の大当り判定または小当り判定)を行い、特図1が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図1の大当り判定または小当り判定を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10220〜10383である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10384〜65535である場合には、特図1変動遊技のはずれと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にはずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
同図(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図2の大当り判定)を行い、特図2が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2の大当り判定を行う。なお、特図2変動遊技では、小当りに当選しないように構成している。
<特図決定用テーブル>
図12(a)、(b)に示す特図決定用テーブル[特図1]および特図決定用テーブル[特図2]は、上述の大当りフラグおよび小当りフラグ(当否判定結果)と、図柄乱数値と、第1、第2特図表示装置212、214による特図停止図柄の種類を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する特図図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得したはずれ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
本実施形態では、特図1変動遊技においては同図(a)の特図決定用テーブル[特図1]を参照し、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜24のときに特図Aを25/100の確率で、取得した図柄乱数値が25〜49のときに特図Bを25/の確率で、取得した図柄乱数値が50〜54のときに特図Cを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が55〜99のときに特図Dを45/100の確率でそれぞれ選択する。また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には図柄乱数値に関わらず特図E(小当り)を100%の確率で選択し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図F(はずれ)を100/100(100%)の確率で選択する。
また、特図2変動遊技においては、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜69のときに特図aを70/100の確率で、取得した図柄乱数値が70〜74のときに特図bを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が75〜99のときに特図cを25/100の確率でそれぞれ選択する。また、特図2変動遊技においては、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図d(はずれ)を100%の確率で選択する。なお、特図2変動遊技では、特図1変動遊技とは異なり、小当りが選択される確率を0%に設定している。
<変動表示時間決定テーブル>
図13は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例であり、図14は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出と、乱数値を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図13に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bで、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図14に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図cで、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図15を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS311では、チャンスボタン136や設定操作部137などの操作手段の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを操作手段の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図16を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<操作手段画像表示処理>
次に、図17を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される操作手段画像表示処理について詳細に説明する。なお、同図は、操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)の受付期間の開始タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。なお、本発明に係る操作手段は、チャンスボタン136や設定操作部137に限定されるものではなく、例えば、球発射ハンドル134なども含まれ、遊技者が操作可能なものであればよい。また、「操作手段の受付期間」とは、操作手段の操作を検出した場合に当該操作を有効と判断し、当該操作に対応する処理を実行することが可能な期間のことである。
また、「操作手段の受付期間の開始タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、特図先読み処理において特図変動遊技の大当りまたは小当りに当選した場合、所定個数の遊技球の払い出しが行われた場合、遊技状態が第一の遊技状態から遊技者にとって有利な第二の遊技状態(または、遊技者にとって不利な第三の遊技状態)に移行した場合、大当り遊技後に特図変動遊技が所定回数行われた場合、所定の抽選に当選した場合、などが挙げられる。
ステップS1002では、操作手段画像(詳細は後述するが、例えば、チャンスボタン136を模した画像)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、ステップS1003に進む。ステップS1003では、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像(後述する操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像や、操作手段画像の表示を伴う経過時間報知画像を含む。以下同様)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行って処理を終了する。
例えば、操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像(操作手段に対して何らかの操作が必要であることが把握できる操作手段画像。例えば、操作手段を模した経過情報報知画像)が表示されている場合は、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、操作手段に関する情報を含まない経過時間報知画像(操作手段の操作が必要であることが把握できない経過時間報知画像。例えば、経過時間を表す数字のみからなる経過時間報知画像)が表示されている場合は、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。なお、本実施形態では、後述する各実施例において経過時間報知画像(例えば、メーターの目盛りの画像)を装飾図柄表示装置208に表示する例を示すが、経過時間報知画像を表示しないものであってもよい。表示しない場合は、このステップS1003の処理を行わずに処理を終了する。
ステップS1004では、装飾図柄表示装置208に操作手段画像を表示中か否かを判定し、表示中でない場合には処理を終了し、表示中の場合にはステップS1005に進む。このステップS1005では、操作手段画像に対応する操作手段(例えば、操作手段画像がチャンスボタン136を模した画像の場合にはチャンスボタン136)の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けた場合にはステップS1007に進み、操作を受付けていない場合にはステップS1006に進む。
ステップS1006では、操作手段画像の表示終了タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1007に進み、該当しない場合にはステップS1008に進む。ここで、「操作手段画像の表示終了タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、ステップS1002における操作手段の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過した場合、遊技状態が異なる遊技状態に移行した場合などが挙げられる。
ステップS1007では、装飾図柄表示装置208に表示している操作手段画像(経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像や、経過時間報知画像の表示を伴う操作手段画像を含む。以下同様)を消去し、操作手段画像の表示を終了する。ステップS1008では、操作手段の受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009では、操作手段受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したことを契機として操作手段画像を特定の画像に切り替えるために、当該特定の画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。一方、ステップS1010では、操作手段画像の表示を継続するために、操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には画像データの更新処理を行う。
例えば、経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができる操作手段画像。例えば、経過時間に合わせて表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)が変化する操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、経過時間に関する情報を含まない操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができない操作手段画像。例えば、操作手段を模した画像のみからなる操作手段画像や、操作手段の名称(例えば、チャンスボタン)を表す文字情報のみからなる操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<予告抽選処理>
次に、図18を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される予告抽選処理について詳細に説明する。なお、同図は、予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる大当りフラグの値を参照し、大当りフラグの値がオンの場合には大当りの当選と判定してステップS1102に進み、大当りフラグの値がオフの場合には大当りの非当選と判定してステップS1103に進む。ステップS1102では、後述する予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。
ステップS1103では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる小当りフラグの値を参照し、小当りフラグの値がオンの場合には小当りの当選と判定してステップS1104に進み、小当りフラグの値がオフの場合には小当りの非当選と判定してステップS1105に進む。ステップS1104では、後述する予告抽選テーブルの「小当り」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。また、ステップS1105では、後述する予告抽選テーブルの「はずれ」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。ステップS1106では、第2副制御部500に対して、予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを送信した後に処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、図19〜図21を用いて、ぱちんこ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<予告抽選テーブル>
図19に示す予告抽選テーブルは、上述の予告抽選処理で行う予告抽選に用いるテーブルの一例であり、特図の図柄種別(当否結果)、特図の変動時間、予告テーブル番号、および抽選値の数値範囲を関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、大当りフラグがオンの場合、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値に基づいて、予告テーブル1〜5のいずれかを選択する抽選(予告抽選)を行う。
例えば、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B、特図1の変動時間が15000msの場合には、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「変動時間」の項目が「15000ms」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値が0〜9のときは予告テーブル2を選択し、取得した予告抽選用乱数値が10〜29のときは予告テーブル3を選択し、取得した予告抽選用乱数値が30〜94のときは予告テーブル4を選択し、取得した予告抽選用乱数値が95〜99のときは予告テーブル5を選択する。
なお、本実施形態では、大当りフラグおよび小当りフラグがオフ(はずれ)で、特図の変動時間が1500ms、3000ms、または8000msの場合には、予告抽選用乱数値とは無関係に予告テーブル1を選択する。また、予告テーブル5が選択されるのは、大当りフラグがオンで、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B(または特図2の図柄種別が特図a〜特図c)の場合だけである。また、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図D(潜伏確変)の場合の抽選値と、小当りフラグがオンの場合の抽選値を同一に設定している。なお、本実施例では、小当りは小当り用のテーブルで予告抽選を行っているが、大当り用のテーブルと同じテーブルで予告抽選を行うようにしてもよい。
<予告テーブル>
図20(a)に示す予告テーブルは、上述の予告テーブルのうちの予告テーブル4の一例であり、予告態様と抽選値の数値範囲とを関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、上述の予告抽選で予告テーブル4を選択した場合、この予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する予告態様抽選を行う。例えば、取得した乱数値が0〜9のときは「ボタン押下(1回)予告」を選択し、取得した態様を決定し、取得した乱数値が10〜24のときは「ボタン押下(2回)予告」を選択し、取得した乱数値が25〜39のときは「会話予告」を選択し、取得した乱数値が40〜59のときは「扉を開けろ予告」を選択し、取得した乱数値が60〜74のときは「宝箱選択予告」を選択し、取得した乱数値が75〜89のときは「ステップアップ予告」を選択し、取得した乱数値が90〜99のときは「タイトル予告」を選択する。
なお、図20(b)〜図20(d)、および図21(a)〜図21(b)は、「扉を開けろ予告」の内容を細分化したものであり、例えば、1回目の予告態様抽選で「扉を開けろ予告」を選択した場合には、図20(b)に示す、「扉を開けろ予告」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行う。次に、2回目の予告態様抽選で、例えば「メーターの色 青→赤」を選択した場合には、図20(c)に示す、「メーターの色 青→赤」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行う。
次に、3回目の予告態様抽選で、例えば「姫「チャンス!」」を選択した場合には、図20(d)に示す、「姫「チャンス!」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する4回目の予告態様抽選を行う。次に、4回目の予告態様抽選で、例えば「看板「リーチかも」」を選択した場合には、図21(a)に示す、「看板「リーチかも」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する5回目の予告態様抽選を行う。次に、5回目の予告態様抽選で、例えば「姫の扇(花丸)」を選択した場合には、図21(b)に示す、「姫の扇(花丸)」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する6回目の予告態様抽選を行う。
<操作手段画像表示の実施例1>
次に、図22を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例1について説明する。なお、同図は、実施例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングは到来していないが、チャンスボタン136に対する2回の操作を遊技者に促すために、第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで第2の操作手段画像BG2の表示を行うとともに、「チャンスボタンを押せ!」という文字情報の表示を中央下部に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する動画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が5秒経過したこと(受付期間の残り時間が1秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が3秒経過した(受付期間の残り時間が3秒であること)ことを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。なお、この例では、同図(f)のタイミングで第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続してもよい。
実施例1に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本実施例では、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとし、その2秒後の同図(b)に示すタイミングを、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミング、かつ、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングとしてもよい。すなわち、操作手段のN回目(Nは正の整数)の操作の受付期間の開始タイミングをすべて同じタイミングにしてもよい(他の実施例も同様)。
また、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミングとチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングを同じタイミングにした場合であっても、各々の受付時間が異なるときには経過時間の報知開始タイミングを異ならせてもよく、この例では、操作受付開始から2秒間が経過した後に、チャンスボタン136の2回目の操作の受付時間の経過時間を報知するようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例2>
次に、図23を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例2について説明する。なお、同図は、実施例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。なお、同図(a)〜同図(f)に示す表示は、上記図22(a)〜(f)に示す表示例と同一であるため、その説明は省略する。
図23(g)は、同図(a)〜(d)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、同図(b)に示す、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。なお、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。 同図(k)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過した直後に、チャンスボタン136の2回目の操作を受付けたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているとともに、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の1回目の操作を行わなかった状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(殿と爺)を表示してもよい。
同図(l)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過した直後のタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過し、かつ、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われなかったことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例2に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例3>
次に、図24を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例3について説明する。なお、同図は、実施例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例3は、上記実施例1における第1の経過時間報知画像TG1に替えて、第3の経過時間報知画像TG3を適用したものである。この第3の経過情報報知画像TG3は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよい。
実施例3に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例4>
次に、図25を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例4について説明する。なお、同図は、実施例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示も継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該状態を継続している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去し、当該状態を継続している。
同図(e)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(f)は、同図(e)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、キャラクタ画像(殿)とは異なるキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、同図(e)に示す状態でチャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(f)に示す表示を行ってもよい。
同図(g)は、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例4に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例5>
次に、図26を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例5について説明する。なお、同図は、実施例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例5は、上記実施例4における第2の経過時間報知画像TG2に替えて、第4の経過時間報知画像TG4を適用したものである。この第4の経過情報報知画像TG4は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよい。
実施例5に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例6>
次に、図27を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例6について説明する。なお、同図は、実施例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。例えば、大当り判定で特図1に大当りし、特図図柄抽選で特図1の特図停止図柄が特図Aに決定し、変動パターン抽選で特図の変動時間が45000msに決定した場合、第1副制御部400は、大当りフラグの値がオン、特図停止図柄が特図A、特図の変動時間が45000msの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、上記図19に示す予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」の変動時間45000msに対応する抽選値を用いて予告抽選を行う。この予告抽選において、取得した乱数値が30〜94の数値範囲であったと仮定すると、予告テーブル4を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図20(a)に示す予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する1回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が40〜59の数値範囲であったと仮定すると、「扉を開けろ予告」を選択することになる。続いて、第1副制御部400は、上記図20(b)に示す「扉を開けろ予告」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が50〜64の数値範囲であったと仮定すると、「メーターの色 青→赤」を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図20(c)に示す「メーターの色 青→赤」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が30〜59の数値範囲であったと仮定すると、姫「チャンス!」を選択することになる。本実施例6では、このような予告抽選や予告態様抽選によって決定された予告演出態様に従って予告演出が実行される。
図27(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136に対する操作を遊技者に促すために、「扉を開けろ!!!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、この第1の経過時間報知画像TG1−1の表示と同じタイミングで、上述の「扉を開けろ予告」の予告演出に対応する画像(この例では、「扉を開けろ!!!」という文字表示と、扉を模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。本実施例では、この予告演出の一部の画像(この例では、扉を模した画像)がチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−2を兼ねている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、上述の「メーターの色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色と第2の経過時間報知画像TG1−2の色を変化させることで、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、当該色の変化により、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(e)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、上述の姫「チャンス!」の予告演出に対応する画像(この例では、「チャンス!」という文字表示と、キャラクタ画像(姫))を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われずに1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の全表示領域で行っている。なお、同図(e)に示す表示の後に当該表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示した図であり、当該リーチ表示は、同図(d)、(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示される。
実施例6に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本実施例の場合、予告テーブルで経過時間報知画像の表示(メーターの色)についても抽選を行っているが、経過時間報知画像について予告テーブルで抽選を行わないものであってもよい。この場合、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、あらかじめ決められた時間の経過で表示態様を変えるもの(例えばT秒経過するとメーターの色が変わるなど)であってもよい。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、時間の経過により表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)を変えないものであってもよい。
<操作手段画像表示実施例7>
次に、図28を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例7について説明する。なお、同図は、実施例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が3秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1の上方に、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間(この例では、3秒)を報知するための残り時間報知画像TG1−2(この例では、数字情報の画像)を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が5秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が1秒であることを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が0秒であること(チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したこと)を報知する画像を表示している。
なお、同図(f)は特図変動遊技の当否結果がはずれの場合のはずれ表示の一例を示した図であり、同図(g)は特図変動遊技の当否結果が大当り場合の大当り表示の一例を示した図である。これらのはずれ表示または大当り表示は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態(操作の受付期間中)において、チャンスボタン136の操作が行われた場合や、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合などに表示される。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例8>
次に、図29を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例8について説明する。なお、同図は、実施例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンの操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、設定操作部137の右ボタンの操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、宝箱を模した画像。白色)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、また、設定操作部137の左ボタンの操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、宝箱を模した画像。白色)を左側表示領域にそれぞれ表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンに対する操作を遊技者に促すために、「方向キーで開ける宝箱を選べ!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、これらの第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、「宝箱の色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第2の操作手段画像BG2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1の色と第2の操作手段画像BG2の色を変化させることで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第2の操作手段画像BG2の表示は変化させていない。
同図(e)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。
一方、同図(f)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、同図(e)、(f)に示す予告演出を共通にしてもよい。また、特図変動遊技の判定結果が大当りである場合には、同図(g)に示すように、同図(f)の予告演出よりも信頼度や期待感が高い予告演出を行うように構成してもよい。
同図(h)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから第1の経過時間報知画像TG1を消去している。なお、第1の経過時間報知画像TG1の消去に合わせて、第1の操作手段画像BG1と第2の操作手段画像BG2を消去してもよい。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例9>
次に、図30を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例9について説明する。なお、同図は、実施例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび変動アイコンの表示を行うように構成している。
ここで、保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の中央表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(f)は、同図(c)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「リーチじゃ!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を変動アイコンCIの前方に表示してもよい。また、図示はしないが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1に加えて変動アイコンCIを消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例9の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例10>
次に、図31を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例10について説明する。なお、同図は、実施例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、当該特図変動遊技の当否結果に基づいて予告演出(この例では、逆さまのキャラクタ画像(殿)が「リーチかも」と書かれた看板を持っている画像の表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能とされている。なお、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部、または第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「激アツだ!!!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が予告演出の画像によって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および予告演出を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例10の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例11>
次に、図32を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例11について説明する。なお、同図は、実施例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動表示中に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始されたタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示領域208sにおいて普図変動表示を開始し、当該普図変動表示当否判定に基づいた予告演出を行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
なお、本実施例では、後述する図109の普図決定用テーブルを用いて、普図変動遊技の当否判定を行っており、普図制御状態が低確率で、取得した乱数値が90〜99の数値範囲であったことから、普図当り図柄2(後述する図105(d)に示す普図装飾2)が選択された場合の例を示している。なお、図109の普図決定用テーブルを用いた普図変動遊技の当否判定の詳細については、第3実施形態において説明する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示と当該普図変動遊技の当否判定に基づいたに予告演出(この例では、キャラクタ画像(姫)が下方から現れる表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。なお、これに加えて(または替えて)第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動遊技の当否結果に基づいく予告演出を継続するとともに、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能な状態とされている。
同図(e)は、普図の停止表示を行ったタイミングを示している。このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該普図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、キャラクタ画像(姫)が扇を持っている画像)を表示している。また、上述のとおり、普図変動遊技において普図当り図柄2が選択されたことから、普図変動表示領域208sに「普図装飾2」に対応する普図用装飾図柄を表示している。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「チャンスなのか?」という文字情報)を表示している。なお、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(e)または(f)の表示を行ってもよい。
実施例11の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例12>
次に、図33を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例12について説明する。なお、同図は、実施例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、3つの保留アイコンPI1〜PI3を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が3つあることを示している。なお、この例では、3番目の保留アイコンPI3としてキャラクタ画像(サボハニ)を表示することにより、3番目の特図変動遊技の先読みによる当否結果を示唆している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が3から2に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている1番目の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、2番目の保留アイコンPI2と3番目の保留アイコンPI3を、隣接する保留アイコンの位置に移動する移動アニメーションを行っている。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコンPI2、PI3の移動アニメーションが終了したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の後方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の一部は保留アイコンPI3に覆われて視認不能な状態とされている。なお、これに加えて(または替えて)保留アイコンPI3で第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(f)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動以降の特図変動(この例では、2回転後の特図変動)の当否結果を示唆する予告(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字情報)を表示している。なお、当該予告は、当該特図変動以降の特図変動の当否結果を示唆する「先読み予告」の一例である。
なお、この例では、保留アイコンPI2、PI3の表示を消去しないように構成しているが、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1と同時に消去してもよい。また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)の表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例12の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
図34は、実施例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、同図(c)〜(e)に示すように、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の前方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の全てが保留アイコンPI3に覆われることなく視認可能な状態とされている。
実施例12の変形例の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例13>
次に、図35〜図36を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例13について説明する。なお、図35〜図36は、実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、2つの操作手段画像のうちの一方の画像の一部を変動アイコンで覆うように構成している。
図35(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の左側表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄表示装置208の左側表示領域において変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、この例では、第2の操作手段画像BG2は変動アイコンCIによって覆われることなく、第2の操作手段画像BG2のすべてが視認可能な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方(裏手)に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した静止画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、10秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG1を消去している。
図36(i)は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。しかしながら、キャラクタ画像(殿)の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、キャラクタ画像(殿)の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、同図(j)〜(k)は、同図(i)の表示後、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前にチャンスボタン136の2回目の操作が行われなかったときの表示例を示している。
同図(l)は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域にキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(l)に示す表示を行ってもよい。なお、同図(m)は、同図(l)の表示後、所定時間経過後にキャラクタ画像(殿)を消去した後の表示例を示している。
図37は、実施例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、上記実施例4と同様に、同図(c)に示すタイミングで、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2と同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1とチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を表示している。そして、第1の経過時間報知画像TG1の一部を変動アイコンCIで覆うように構成している。
すなわち、同じ経過時間を報知する第1の経過時間報知画像TG1および第2の経過時間報知画像TG2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1)が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
実施例13の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCIが表示される位置は上記に限らず、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像のみは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも2つ以上の画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの2つの画像だけは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像だけは、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、変動アイコンによって覆われる位置に表示される画像は、少なくとも一部が覆われるものであってもよく、一部のみが覆われるものであってもよく、すべて覆われるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例14>
次に、図38を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例14について説明する。なお、同図は、実施例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例6(図27参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および第1の経過時間報知画像TG1−2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1−1)を、同図(b)〜(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、当該一方の画像(第1の経過時間報知画像TG1−1)の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。また、同図(b)に示すタイミングでキャラクタ画像(殿)により第1の経過時間報知画像TG1−2の一部を覆っており、同図(c)に示すタイミングでキャラクタ画像(姫)により第1の経過時間報知画像TG1−1の一部を覆っているものである。また、本実施例では、上記実施例6(図27参照)と同様に、図19〜21を使用した予告抽選処理を行っている。なお、他の表示は上記実施例6(図27参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例15>
次に、図39を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例15について説明する。なお、同図は、実施例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例7(図28参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてを、同図(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例7(図28参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例16>
次に、図40を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例16について説明する。なお、同図は、実施例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例8(図29参照)における第1の経過時間報知画像TG1の一部を、同図(b)〜(h)に示すように、普図変動表示の当否判定結果を示唆する予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例8(図29参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例17>
次に、図41を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例17について説明する。なお、同図は、実施例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域の上方に表示している。また、同図(b)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、その一部が第1の操作手段画像BG1の上に重なるように表示している。すなわち、本実施例は、第1の操作手段画像BG1の一部を第2の操作手段画像BG2で覆うことにより、第1の操作手段画像BG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
また、同図(b)に示す状態において、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合には、同図(c)に示す装飾図柄の変動表示が行われ、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた場合には、同図(d)に示すように、第1の操作手段画像BG1に替えてキャラクタ画像(殿)が表示され、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた場合には、同図(e)に示すように、第2の操作手段画像BG2に替えてキャラクタ画像(爺)が表示される。
なお、本実施例では、2回の操作を促す場合に、当該操作回数と同一の2つの操作手段画像を表示する例を示したが、例えば、3回以上の操作を促す場合に、当該操作回数と同じ数の操作手段画像を表示してもよい。また、1回の操作を促す場合に、当該操作回数よりも多い数の操作手段画像を表示してもよい。この場合、1回の操作を遊技者に強く促すことができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例18>
次に、図42を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例18について説明する。なお、同図は、実施例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(d)に示すタイミングでは、特図変動遊技の新たな保留が発生したことを契機として、保留アイコンの増加アニメーションを行うとともに、増加後の2番目の保留アイコンPI2(この例では、チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部と、隣接する1番目の保留アイコンPI1の一部を覆うように構成している。すなわち、本実施例は、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部を保留アイコンPI2で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった経過時間報知画像や保留アイコンに遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、保留アイコンPI2は、チャンスボタン136の操作に対応する操作手段画像を兼ねており、所定の受付時間内にチャンスボタン136が操作された場合には、同図(g)に示すように、保留アイコンPI2の表示態様が、操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)から、当該保留アイコンPI2に対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する画像(この例では、特図変動遊技の先読みによる当否結果が大当りであることを示唆するキャラクタ画像(サボハニ))に変化するように構成している。
このような構成とすれば、操作手段の操作で変化する保留アイコンによって遊技情報を得ることができるため、操作手段に対する操作をさらに促すことができる上に、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、この例では、保留アイコンPI2の変化前の画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)と変化後の画像(キャラクタ画像(サボハニ))の両方で第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆うように構成しているが、変化後の画像では第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の1回目の操作を促した上で、操作手段の2回目の操作を確実に行わせることができ、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
また、チャンスボタン136の1回目の操作では、同図(f)に示すように、当該変動に関する予告演出を開始し、チャンスボタン136の2回目の操作では、同図(g)に示すように、保留アイコンの表示態様を変化させるように構成することで、保留に関する表示よりも、当該変動に関する表示を優先して表示してもよい。また、この場合に、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の役割を反対にしてもよい。また、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の少なくとも一方を、他の操作手段(例えば、設定操作部137)による操作に変更してもよい。また、チャンスボタン136の操作を1回することで当該変動に関する予告演出と保留アイコンの表示態様の両方を変化させるように構成してもよい。
<操作手段画像表示の実施例19>
次に、図43を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例19について説明する。なお、同図は、実施例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、同図(a)、(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は菱形の図形を点滅表示する。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すチャンスボタン136の操作の受付開始タイミングから所定時間が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、遮蔽装置246の右扉246bを閉じる方向に移動し、当該右扉246bで第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動表示中の装飾図柄のすべてを覆うことにより、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動中の装飾図柄のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成している。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった操作手段画像、経過時間報知画像、保留アイコン、および装飾図柄に遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。なお、遮蔽装置246によって第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンのすべてを覆うようにしてもよいし、変動中の装飾図柄の一部を覆うようにしてもよい。
なお、本実施例では、同図(d)に示すように、遮蔽装置246の右扉246bの移動に連動して装飾図柄の表示位置を視認可能な位置に変更してもよいし、遮蔽装置246の一部に切欠き部を形成し、当該切欠き部を通して特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fが視認可能な状態になるように構成してもよい。
このような構成とすれば、装飾図柄や第4図柄のように遊技者にとって重要な遊技情報を確実に把握することができるため、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
<操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例>
図44は、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。同図には、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の一例として、操作手段の受付開始タイミングが到来したときに表示する受付開始用の画像と、操作手段の受付時間が半分経過したときに表示する受付期間半分経過用の画像と、操作手段の受付終了タイミングが到来したときに表示する受付終了用の画像を示している。
同図(a)は、操作手段画像として、操作手段のデザインを模した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(b)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせて複数に区切られたメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(c)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてランプ(LEDなどの発光手段によるものや、LCDなどの表示手段によるものを含む)が徐々に消灯されていく様子を表した画像を採用している。
同図(d)は、残り時間報知画像として、操作の受付期間の残り時間をカウントダウンしていくように構成し、同図(e)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に薄くして、受付期間の直前で画像を消去するように構成し、同図(f)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に濃くしていくように構成している。これらの操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像を上記実施例のいずれかに適用してもよい。
以上説明したように、上記第1実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図28(a)〜(e)に示す第1の経過時間報知画像TG1−1)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図28(c)〜(e)に示す残り時間報知画像TG1−2)であり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間を報知するための残り時間報知画像)であり、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記複数の表示のうちの少なくとも一つの表示の表示態様を変化可能(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウンする、表示(操作手段に関する表示、予告演出、普図の図柄変動表示、保留アイコンなど)により操作手段に関する表示の少なくとも一部を隠す)なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記第1実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであり、前記第二の表示は、前記受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウン)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、異なる表示態様へ変化(例えば、図27(c)に示すように、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(青色)から第2の色(赤色)に変化)するものであってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができ、遊技者の飽きを防ぐことができる場合がある。また、表示を見て、遊技者が操作タイミングを決められるので、遊技者が遊技に参加しやすくなることができる場合がある。
また、前記第一の表示(例えば、メーター)は、前記第二の表示(例えば、数字)と異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示による報知により、遊技者に操作手段の操作をより強く促すことができる場合がある。また、多彩な表示による報知により、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示は、少なくとも前記受付期間が終了した場合に終了(例えば、経過時間報知画像や残り時間報知画像を消去)するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方は、当否判定の結果を示唆するもの(例えば、図24に示す第3の経過時間報知画像TG3)であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者の遊び方の選択肢が増え、より遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の表示に、操作手段の操作の受付期間であることを報知する第三の表示(例えば、図28(a)〜(e)に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を含み、前記第三の表示は、操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間を報知せず、前記第三の表示は、前記受付期間中であって、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に必要以上に操作を促すことによる遊技の興趣の低下を防ぐことができる場合がある。また、表示にメリハリをつけ、遊技者をより楽しませることができる場合がある。
なお、操作手段の操作の受付期間であることのみを報知する第三の表示が表示されてもよく、操作手段の操作の受付期間であることを少なくとも報知する第三の表示が表示されてもよい。
また、第三の表示は、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間のみを報知しないものであってもよいし、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間を少なくとも報知しないものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間を少なくとも報知するものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間のみを報知するものであってもよい。
また、第三の表示は、第一の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第三の表示は、第一および第二の表示の両方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一および第二の表示の両方の表示の実行中のみ実行可能なものであってもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも一方の表示に(または一方の表示のみ、または両方の表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも第三の表示に(または第三の表示のみ、または第一〜第三のすべての表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、前記複数の表示は、特定の時間が経過した場合に表示される第四の表示(例えば、図27(c)に示す第1の経過時間報知画像TG1−2)を含み、前記第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(白色)から第4の色(赤色)に変更)を少なくとも行うものであってもよい。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知のみを行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行わないものであってもよい。
また、上記第1実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)であり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、図30に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第四の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第三の表示の表示位置と前記第四の表示の表示位置が一致している場合に、該第三の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第三の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの他方の表示の少なくとも一部である、ことを特徴とする遊技台である。
第1実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図30に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部または全部、図41に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第一の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCI、図41に示す第2の操作手段画像BG2(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第二の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見づらくし、遊技者の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、第五の表示(例えば、図30に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第四の表示の表示位置と前記第五の表示の表示位置が一致している場合に、該第五の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第五の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図30に示す経過時間報知画像TG1)は、前記第四の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCI)と異なる表示態様であってもよい。 なお、異なる表示態様とは、形状が異なるものを示してもよく、透過度が異なるものを示してもよく、色が異なるものを示してもよく、大きさが異なるものを示してもよい。また、形状が同じであっても、色が異なるものであれば異なる表示態様であってもよいように、第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)が異なれば、異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、色が異なるものであっても、形状が同じで同じ表示態様であってもよいように第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つであって、第三の表示の一部と一致しているもの)が一致していれば、同じ表示態様であってもよい。
また、前記第三の表示(例えば、図30に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1)は、前記第二の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCI)は、前記第一の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見やすくし、遊技者に操作を確実に行わせることができる場合がある。また、遊技者を焦らせ、ボタンの押下を促すことができる場合がある。また、遊技に集中させ、遊技者が飽きてしまうのを防ぐことができる場合がある。
(A)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第二の表示(例えば、予告演出の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
(B)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一の表示(操作手段に関する表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に予告をより注目させることができる場合がある。
なお、上記(A)、(B)の場合、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示(または一方の表示のみ、または両方の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告を含むものであってもよいし、第一の表示と第二の表示は同じ(または異なる)当否判定の結果を示す予告であってもよい。例えば、2つとも特図の当否判定結果でもよいし、2つとも普図の当否判定結果でもよい。また、一方が特図の当否判定結果で、他方が普図の当否判定結果でもよいし、一方が当該変動の当否判定結果で、他方が次回以降の当否判定の結果(特図/普図の先読み)でもよいし、両者が、異なる変動の当否判定結果(特図/普図の先読み)でもよい。
(C)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の少なくとも一部が、複数の他の表示で隠されるようにすれば、隠された表示をより注目させることができる場合がある。なお、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の一部のみ(またはすべて)が、複数の他の表示で隠されるようにしてもよい。
(D)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示が、複数の他の表示を隠すようにすれば、隠す表示をより注目させることができる場合がある。また、隠された表示もより注目させることができる場合がある。なお、複数の他の表示のうちの一方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠され、他方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠されるようにしてもよい。
なお、上記(C)、(D)の場合、第三の表示は、少なくとも当否判定の結果を示唆する予告(または当否判定の結果を示唆する予告のみ)を行うものであってもよいし、第三の表示は、少なくとも操作手段の受付期間の報知(または操作手段の受付期間の報知のみ)を行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告および操作手段の受付期間の報知のうちの少なくとも一方(または両者のうちの一方のみ、または少なくとも両方、または両方だけ)を行うものであってもよい。なお、表示手段は、報知手段であってもよいし、表示は、報知であってもよい。
<第2実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第2実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図44〜図77に示す符号は、原則として第2実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図44〜図77に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図44〜図77に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図45を用いて、本発明の一実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技台設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技台基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図46は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図47は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図48を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図49(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図49(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図49(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図50を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図50に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図48に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図51を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図48に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図49(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図49(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動時間を、普図変動時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、ステップS225およびステップS227では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図49(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、ステップS229およびステップS231として、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図関連抽選処理については、後で詳述する。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図50に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図50に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図52を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
<第1副制御部メイン処理>
まず、第1副制御部400のメイン処理のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426を監視し、チャンスボタン136の押下を検出した場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。詳細は後述するが、本実施形態では、特図および装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の押下操作の受付を可能とするボタン受付期間を設けている。このボタン受付期間では、変動開始から所定時間が経過した時点(例えば、図57(b)のt秒が経過した時点)で計時を開始するものとする。
また、このボタン受付期間の開始時に、チャンスボタン136の押下操作の受付が可能であることを遊技者に報知するための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図58(b)に示すような報知(この例では、チャンスボタン136を模した画像の表示)を行う。また、ボタン受付期間中にチャンスボタン136の押下を検出した場合には、予告を行うための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図58(d)の右側に示すような予告(この例では、「激アツだ!!」という文字表示)を行う。そして、ボタン受付期間(例えば、6秒)の経過後に計時を終了するとともに、ボタン受付期間の報知や予告を消去するための処理を行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
<第1副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第1副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図52(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。続くステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1副制御部画像制御処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図53を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
<第2副制御部メイン処理>
まず、第2副制御部500のメイン処理のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
<第2副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第2副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図52(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部300のデータテーブル>
次に、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルと特図関連抽選処理について説明する。
図54は、特図1の変動時間を決定するための特図1変動時間決定テーブルと、特図2の変動時間を決定するための特図2変動時間決定テーブルの一例を示した図である。これらの特図1変動時間決定テーブルと特図2変動時間決定テーブルは、特図の停止図柄と、特図の変動時間と、乱数選択範囲と、装飾図柄表示装置208での演出態様と、テーブル番号を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300は、上述の特図1関連抽選処理において特図1変動時間決定テーブルを参照し、特図1変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りで、特図1の停止図柄として特図Aまたは特図Bが選択された場合には、テーブル番号としてテーブル1を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル1で、取得した乱数値が500の場合には、乱数選択範囲0〜1000に対応する変動時間15000ms(ノーマルリーチ当り)を選択する。
また、主制御部300は、上述の特図2関連抽選処理において特図2変動時間決定テーブルを参照し、特図2変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれで、特図2の停止図柄として特図Iまたは特図Jが選択された場合には、テーブル番号として例えばテーブル9を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル9で、取得した乱数値が55000の場合には、乱数選択範囲50001〜60000に対応する変動時間10000ms(ノーマルリーチはずれ)を選択する。
<予告演出>
次に、上述の特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)の当否判定結果に応じて装飾図柄表示装置208が表示する演出(予告に係る一連の予告演出)の詳細について説明する。この演出には、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する所定の演出(以下、「予告」ともいう)が含まれる。さらに、この演出の中には、上記予告を行うために遊技者へチャンスボタン136の操作を促す所定の演出(以下、「報知」ともいう)も含まれる。すなわち、装飾図柄表示装置208が表示する一連の予告演出は、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す演出(報知)が最初に行われ、遊技者によりチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する演出(予告)に変化するようになっている。このとき、チャンスボタン136の操作を促す演出(報知)も、当否判定結果に応じて設定されることで当否判定結果を遊技者に示唆する機能(予告機能)を果たす場合がある。チャンスボタン136は所定の受付期間内に操作された場合にその操作が有効となるように設定されており、ボタン受付期間は様々な報知態様で遊技者に報知される。
詳述すると、まず主制御部300が、特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)において、まず大当りフラグがオンであるか否かを判定する。大当りフラグがオンである場合は、複数の大当り図柄(本実施形態では特図A〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグがオンでない場合は、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。小当りフラグがオンである場合は、複数の小当り図柄(本実施形態では特図G〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグと小当りフラグがいずれもオンでない場合は、複数のはずれ図柄(本実施形態では特図I〜特図J)の中から一つの図柄を決定する。特図の停止図柄が決定すると、その停止図柄に応じて上述の特図変動時間決定テーブル(図54参照)により変動時間を決定する。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、これらの当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間の情報を少なくとも含む図柄変更開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400のCPU404は、前述の演出制御処理(ステップS309)において、主制御部300から受信した図柄変動開始コマンドに含まれる当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間と、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された報知態様決定テーブルと、所定の乱数カウンタから取得した乱数値とに基づいて予告抽選処理を実行する。
例えば、主制御部300から15R大当り図柄(特図B)とスーパーリーチA当り用の変動時間(45000ms)を受信した場合は、図56に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知B→Dに態様が変化する報知態様が選択される。また、例えば、主制御部300から第1はずれ図柄(特図I)とスーパーリーチAはずれ用の変動時間(40000ms)を受信した場合は、図56に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号12のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知Fの態様が継続して途中で態様が変化しない報知態様が選択される。
詳しくは、第1副制御部400は、特図および装飾図柄の変動開始時に例えば図55に示すような予告抽選処理を実行する。まず、ステップS1001では、主制御部300から取得した当否判定結果が大当りか否か(停止図柄が特図A〜Fであるか否か)を判定する。大当りであればステップS1003に進み、そうでなければステップS1005に進む。
ステップS1003では、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。報知態様決定テーブルは、主制御部300から受信した大当り図柄および変動時間に基づいてそれぞれ決定される。例えば、図56に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号2の大当りテーブルは、図54の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルであり、その他のリーチの場合においても詳細は図示を省略するが、同様に報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1003では、図56のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経て大当りする場合は、乱数値が0〜4の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様(報知が変化しない態様)」を選択し、乱数値が5〜19の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が20〜49の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が50〜99の場合は「報知Cから報知Cに切り替わる態様」を選択する。なお、本実施形態では乱数値の数値範囲を0〜99に設定しているため、例えば、報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りの場合には、「報知Fを継続する態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。
ステップS1005では、所定の変動時間であるか否かが判断される。所定の変動時間であればステップS1007に進み、そうでなければステップS1009に進む。ここでの所定の変動時間とは、特図関連抽選処理において図54に示すテーブルに基づいて、特図の当否判定結果(停止図柄)と、数値範囲が0〜65535の乱数値を用いた抽選によって決定される特図の変動時間をいう。本実施形態では、次のステップS1007において報知態様を抽選する場合が、はずれ、ノーマルリーチはずれ、スーパーリーチAはずれまたはスーパーリーチBはずれに係る演出を行う場合に限定され、短縮はずれや超短縮はずれは除外されるようになっている。なお、本実施形態では特図の停止図柄が小当りの場合は、はずれテーブルから報知態様が決定される。
ステップS1007では、報知態様決定テーブルのうちのはずれテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。例えば、図56に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号12のはずれテーブルは、図54の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルであり、大当りテーブルの場合と同様にその他のリーチまたははずれの場合においても同様に予告用報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1007では、図56のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経てはずれの場合は、乱数値が0〜49の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択し、乱数値が50〜79の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が80〜94の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が95〜99の場合は「報知Cから報知Cに切り替わる態様」を選択する。なお、報知態様として「報知Cから報知Cに切り替わる態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りでない場合には「報知Cから報知Cに切り替わる態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。ステップS1009では、予告を実行する各種デバイス(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画像を制御するVDP434)にコマンドを送信し、この制御フローを終了する。
なお、上記の報知態様のうち、報知Xから報知Yに切り替わる報知態様において、最初の報知態様を第1の報知態様といい、その後に切り替わる報知態様を第2の報知態様という。また、上述の報知A〜Fの各態様には、少なくとも報知期間が設定されている。例えば、報知Aは報知期間が1秒、報知Bは報知期間が2秒、報知CおよびCは報知期間が3秒、報知Dは報知期間が4秒、報知Eは報知期間が5秒、報知Fは報知期間が6秒、というように設定されている。そして、第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる態様に当選した場合は、第1報知態様による報知期間(以下、第1の報知期間ともいう)と第2報知態様による報知期間(以下、第2の報知期間ともいう)とを加算した期間がボタン受付期間に一致するように設定されている。
また、特に図示しないが、この予告抽選処理では、主制御部300から受信した当否判定結果と、予めROM406に記憶された所定の予告抽選テーブルと、前述の乱数値とに基づいて、予告の詳細な内容(例えば、ボタンが押下されたら「激アツだ!!」という文字表示を行うか、「・・・。」という文字表示を行うか、等)も決定する。
<残り時間の報知態様の実施例1>
上述の予告抽選処理の結果、装飾図柄表示装置208によって報知されるチャンスボタン136の受付期間の残り時間の報知態様の実施例1について、図57および図58を用いて説明する。ここでは、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)の場合に、図56に示すテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて、「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。
前述のように、チャンスボタン136は予め設定された期間(ボタン受付期間)のみ操作の受付が有効となっている。ボタン受付期間は、装飾図柄表示装置208の画面に残り時間がわかる形式(ここでは、矩形状のメータの形式)で表示され、メータの残量によってボタン受付期間の残り時間の長さが報知される。報知態様は、報知期間、メータの色、報知開始時点でのメータの初期量、メータの単位時間当りの減少量(減少速度)、等をパラメータとして様々な態様に設定することが可能である。
実施例1における報知Bの態様では、T秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、例えば図58(b)〜(d)に示すように、変動中の装飾図柄の前面に一部重なった状態で表示される。また、例えば図58(b)に示すように、報知Bの態様による報知開始時点ではメータは満タンで表示され、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度(残り時間の実際の減少速度)と一致するように設定されている。
また、報知Dの態様では、T秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。報知Dの態様による報知開始時点では、直前の(報知Bの態様による報知終了時点での)メータの残量を維持し、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。
なお、図57および図58において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度に一致している。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。
第1の報知態様による報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色で表示する。メータの減少速度は第1の報知態様と同じである。したがって、減少速度はボタン受付期間全体に亘って一定となっている。ただし、報知Dの態様では、切り替わり直前の時点でのメータの残量を継続するので、メータの残量が2/3の状態から残り時間の報知を開始する。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
メータによってボタン受付期間を報知している間に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、メータは消えて、図58の右側に示すような予告が表示される。ここでは、当否判定結果が大当りであることを示唆する「激アツだ!!」という文字が表示される。「激アツだ!!」という予告を行えば遊技者の大当りへの期待感を高めることが可能となる。
予告について詳述すると、実施例1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値による場合分けはさらに細かく分けられて、例えば乱数値が20〜24の場合は「・・・。」が表示され、乱数値が25〜34の場合は「激アツ??」が表示され、乱数値が35〜49の場合は「激アツ!!」が表示されるようになっている。なお、報知B→D以外の他の報知態様が選択された場合も同様の設定が行われている。
このような実施例1の報知態様によれば、遊技者はボタン受付期間の残り時間の長さを把握することができるので、チャンスボタン136を好みのタイミングで押したり、あるいは押さなかったりすることが可能である。特に、時間の経過に伴って報知態様が途中で切り替わる場合(例えば15R大当りのときは乱数値が5〜99で当選した報知態様の場合、はずれのときは乱数値が50〜99で当選した報知態様の場合)があるので、チャンスボタン136を押すタイミングとして、「受付が有効になった直後に押す」、「報知態様が変化したら押す」、「遊技者の任意のタイミングで押す」、「押さない」など選択の幅が広がり、遊技が多彩になるという利点がある。つまり、予告の実行は遊技者によるチャンスボタン136の操作に応じるので、この点で特に遊技の幅が広がり、遊技の興趣をより高めることができる場合がある。
また、報知態様の切り替えにより遊技者の大当りへの期待感を増幅させて、遊技の興趣を高めることが可能である。また、遊技者による無駄なチャンスボタン136の操作を減らし、チャンスボタン136の耐久性をあげることができる場合がある。また、報知態様の切り替え前後でメータの色を変化させれば、演出の幅が広がるとともに、遊技者にチャンスボタン136の操作を促すという効果も期待できる場合がある。
また、図56に示すように、当否判定結果が大当りの場合とはずれの場合とでは、各報知態様に当選する確率が異なるように設定されているので、大当りの場合には遊技者に与える期待感が高くなる確率を増やし、一方、はずれの場合には遊技者に与える期待感が低くなる確率を増やして、両者で差を生じさせ、この点でも遊技の興趣をより高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例2>
次に、図59および図60を用いて実施例2について説明する。この実施例2も、実施例1と同様に、図56に示す予告報知テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、実施例2は、第1の報知態様による報知期間(第1の報知期間)と第2の報知態様による報知期間(第2の報知期間)とで表示されるボタン押下時の予告が別々に設定されている点で実施例1と異なっている。
なお、図59および図60において、(a)は装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。この第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「・・・。」との予告(第1の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、受付終了時点で予告の表示が消える。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータが減少する速度は第1の報知態様と同じである。この第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「激アツだ!!」との予告(第2の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、終了時点で予告の表示が消える。
第2の報知期間でもチャンスボタン136が操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。つまり、第1および第2の報知期間にわたってチャンスボタン136が操作されなければ、予告は行われない。
なお、「・・・。」との第1の予告および「激アツだ!!」との第2の予告は、主制御部300から取得した当否判定結果および変動時間に基づいて前述の予告抽選処理で設定されるものである。第1の予告は遊技者に低い期待感を与え、一方、第2の予告は遊技者に高い期待感を与えるようになっている。
予告について詳述すると、実施例2では実施例1と同様に、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値20〜49による場合分けはさらに細かく分けられている。例えば、乱数値が20〜24の場合は、報知B時に操作を受け付けると「・・・。」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が25〜34の場合は、報知B時に操作を受け付けると「激アツ??」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が35〜49の場合は、報知B時および報知D時ともに、操作を受け付けると「激アツ!!」が表示されるように設定されている。なお、他の報知態様が選択された場合も同様の設定がなされている。
実施例2では、第1の報知期間ではメータを基準色で表示するとともに設定された予告は第2の報知期間の予告と比べて低いまたは同等の期待感のものとなっている。一方、第2の報知期間ではメータを特別色で表示するとともに設定された予告は第1の報知期間の予告と比べて高いまたは同等の期待感のものとなっている。メータの表示色としては、特別色は基準色よりも遊技者に与えるインパクトが大きい。すなわち、各報知期間において、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とが関連づけられている。これによって、遊技者に対して与える期待感を報知態様と予告との組み合わせで調整することができ、遊技の興趣をより高めることができるという利点がある。
また、遊技者は、残り時間の報知態様と予告の内容とが対応していることを理解することで、チャンスボタン136を操作しなくても予告の内容を把握することができる場合がある。すなわち、大当り中の遊技者は、遊技球の払い出し(箱に遊技球を移すこと)に意識がいくため、チャンスボタン136の押下操作をできないことがある。またチャンスボタン136の操作をしたときに払い出された球をこぼす等の不利益をこうむることもある。しかしながら、残り時間の報知態様も当否判定結果を示唆する予告としての機能を果たし、チャンスボタン136を押さなくても予告の内容を推認することが可能となれば、遊技者は遊技球の払い出しに集中できるとともに次回遊技への期待感を高めることができる場合がある。
<残り時間の報知態様の実施例3>
次に、図61および図62を用いて実施例3について説明する。この実施例3は、メータが一時停止する報知態様の例であって、図56に示すテーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知A(第1の報知態様)」から「報知E(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図61および図62において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(b)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
報知Aの態様では、報知期間は1秒間で、満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒間)とする。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に通常のボタン受付期間よりも短いと錯覚させることが可能となっている。この前提として、通常時は、最初に満タン表示されたメータの単位時間当りの減少量(減少速度)を実際のボタン受付期間の減少速度に一致させて設定しておくことで、遊技を繰り返した遊技者が、ボタン受付期間は通常、決まった長さ(ここでは6秒)に設定されていることを認識可能にしておくことが好ましい。BGMにより、ボタン受付期間は通常6秒程度であると遊技者が感覚的に認識可能にしておいてもよい。このような前提条件のあるとき、実際のボタン受付期間が6秒に設定されていたとしても、通常であれば満タンのメータを1秒間に1/6ずつ減少させるところを、例えば1秒間に1/3ずつ減少させれば、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると錯覚させることができる。また、1秒間に1/5ずつ減少させれば遊技者に今回のボタン受付期間は5秒であると錯覚させることができる。
報知Eの態様では、報知期間は5秒間で、任意の残量のメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、報知開始直後に所定の時間(ここでは3秒間)メータを一時停止させる。その後、帳尻を合わせるためにメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度(1秒間に1/6ずつ減る速度)よりも速い減少速度(ここでは1秒間に1/3ずつ減る速度)で減少させて残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知期間中、メータを1秒間で1/3減少させる。
第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替わる。第2の報知態様では、最初の3秒間メータの減少を停止する。したがって、ボタン受付期間の受付開始時点から4秒経過するまで、メータは残量が2/3の状態を維持する。次いで、4秒経過した時点でメータは再び減少を開始し、1秒間に1/3ずつ減少する。したがって、5秒経過した時点でメータの残量は1/3にまで減り、6秒経過した時点つまりボタン受付期間の終了時点でメータの残量は0となる。実施例3では、メータが一時停止した分を埋め合わせるために、特に第2の報知期間においてメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度よりも速くする。
このように、この実施例3では、ボタン受付期間の実際の残り時間の長さとメータが示唆する残り時間の長さとが異なって設定されている。したがって、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替えによりメータの減少を一時停止させて、残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある場合がある。
また、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の残り時間の報知を行っても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告に係る演出を行うことが可能である。なお、実施例3では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例4>
次に、図63および図64を用いて実施例4について説明する。この実施例4も、実施例1および2と同様に、図56に示す予告用報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は実施例1および2とは異なっており、実施例4は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例である。また、ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図63および図64において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例4の報知Bの態様では、報知期間は2秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒)とする。ここでは、実施例3と同様に、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間よりも短いボタン受付期間であると錯覚させるようになっている。
報知Dの態様では、報知期間は4秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、ボタン受付期間が元に戻ってメータが回復したように遊技者に錯覚させる。その後、メータの減少速度を報知Bの態様での減少速度よりも遅く設定し、残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/3ずつ減少させる。これによって、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると認識させる。第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。これによって、第2の報知態様に切り替わった後のボタン受付期間の残り時間は4秒に増加したと遊技者に認識させる。ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例4の報知態様での報知によれば、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加し、且つ第2の報知態様でのメータの減少速度は第1の報知態様での減少速度よりも遅いので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができ、多彩な予告を行うことが可能である。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例4では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例5>
次に、図65および図66を用いて実施例5について説明する。この実施例5も、実施例1、2および4と同様に、図56に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は上述の実施例とは異なっており、実施例5は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加するとともにともに、色が変化して表示される例である。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。
なお、図65および図66において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
また、メータの色は大当りへの期待感と関連づけられており、基準色(例えば青色)の場合は期待感が低く、特別色(例えば赤色)の場合は期待感が高い。この点は実施例2と同様である。
実施例5の報知Bの態様は、報知期間が2秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/6ずつメータが減少する速度)にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させるようになっている。
報知Dの態様は、報知期間が4秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを特別色で表示し、その後メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでも、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/4ずつメータが減少する速度)で残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/6ずつ減らす。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻し、且つメータの色を基準色から特別色に変化させる。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。したがって、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例5のような報知によっても、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加するので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に一瞬錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告を行うことが可能である。
さらに、メータの色が基準色から特別色へと変化することによって、大当りへの期待感が上昇するという効果がある。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、実施例4と同様に、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例5では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例2と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例6>
次に、図67および図68を用いて実施例6について説明する。この実施例6も、図56に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。実施例6は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例であり、さらに、第1の報知期間と第2の報知期間とで、予告を表示するためのチャンスボタン136の操作条件が異なるように設定されている。なお、各報知A〜Fの内容は実施例4のものと同様に設定されていれば好ましいが、特にこれに限らない。
また、図67および図68において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例6の報知Bの態様は、報知期間はT秒(例えば2秒)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残量を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させる。
報知Dの態様は、報知期間はT秒(例えば4秒間)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際の残り時間の減少速度と等速で残り時間を報知する。
まず、第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に所定量ずつ[1/(T+T)ずつ]減少させる。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に所定量ずつ(1/Tずつ)減少させ、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量を0とする。
第1の報知期間では、チャンスボタン136の操作条件は単発的な1回の操作である。第1の報知期間中にチャンスボタン136が1回も操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続く第2の報知期間中、メータを基準色で表示するとともに、チャンスボタン136の操作条件を連打(連続した複数回の操作)に切り替える。メータの減少速度は第1の報知態様よりも速い。この第2の報知態様の間は、チャンスボタン136の操作回数と乱数値とに応じて演出画面の内容が選択されるようになっている。チャンスボタン136の操作を受け付けて演出画面が表示されると、その後、ボタン受付期間が終了する時点まで当該演出画面が継続して表示される。そして、ボタン受付期間の終了時点で装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
上記の第2の報知期間中の演出画面の選択について詳述すると、例えば図56に示す報知態様決定テーブルにおいて乱数値が20〜49で報知B→Dの態様に当選した場合であれば、乱数値が20〜39のときには、チャンスボタン136が予め設定された所定回数以上(例えば10回以上)操作されると「成功!」との演出画面が表示され、一方、チャンスボタン136が1回以上且つ所定回数未満操作されると「残念・・・」との演出画面が表示される。また、乱数値が40〜49のときには、チャンスボタン136が1回以上操作されると、「残念・・・」との演出画面が表示される。
第2の報知期間中でもチャンスボタン136が1回も操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
この実施例6のような報知によっても、遊技者にボタン受付期間が増えたような錯覚を一瞬与える効果がある。また、時間経過に伴ってチャンスボタン136の操作条件が変化するので、遊技の幅が広がるという利点がある。
また、時間の経過によりチャンスボタン136の操作条件が異なるので、遊技の幅が広がり、遊技の興趣を高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例7>
次に、図69〜図71を用いて実施例7について説明する。この実施例7は、ボタン受付期間の前後に実行される他の予告と組み合わせて、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が決定される例である。
実施例7では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間である場合、図71(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、第1の報知態様としての報知Bの態様から第2の報知態様としての報知Dの態様へ変化させる情報が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。他のテーブルについても同様である。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図71(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の前に行われる予告(以下、「先行予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜54」に含まれる乱数値22を取得した場合には、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図71(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値73を取得した場合には、報知Bの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図71(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知Dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図71(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の後に行われる予告(以下、「後続予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、ボタン受付期間の後にリーチ時文字表示予告として「激アツ!!」と表示される演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、「激アツ!!」と表示される演出画面が、「リーチ」と表示される演出画面よりも選ばれやすいように設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図71(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図69および図70に示すような一連の演出が行われる。
図69および図70に示す例では、t〜tの期間がボタン受付期間として設定されている。ボタン受付期間では、実施例1のときと同様にボタン受付期間の残り時間が報知される。
まず、ボタン受付期間前のt〜tの期間に、装飾図柄表示装置208に先行予告が表示される。この先行予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が低い予告として、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が表示されるようになっている。次いで、ボタン受付期間が始まる。ここでは、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、tの時点で第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる報知態様に当選している。そして、第1の報知態様では、報知開始時点で満タンのメータを大当りへの期待感が低い青色(基準色)で表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。続く第2の報知態様では、メータを大当りへの期待感が高い赤色(特別色)に変更して表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄はリーチ状態となり、このときに後続予告が表示される。後続予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が高い予告として、「激アツ!!」と表示されるようになっている。
第1の報知態様ではメータを青色という基準色で表示するので、大当りの期待感が低いものとなっている。一方、第2の報知態様ではメータを赤色という特別色で表示するので、大当りの期待感が高いものとなっている。つまり、この例では、ボタン受付期間前後の予告による大当りの期待感と関連づけて、第1の報知態様は期待感の低い報知態様に設定されやすくなっているとともに、第2の報知態様は期待感の高い報知態様に設定されやすくなっている。
なお、このようにボタン受付期間中の報知態様をボタン受付期間前後の予告と関連づける場合には、少なくとも以下の5つのパターンが考えられる。
第1のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第2のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。第3のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第4のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;高→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第5のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第1のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を低くし、大当りへの期待感が高いときとの差をより明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当りになった場合に、遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。第2および第3のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を徐々に高めることができる場合がある。第4のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。第5のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を一度下げた後に高めるので、遊技者の大当りへの期待感を浮き沈みさせて、最終的に期待感をより高めることができる場合がある。
なお、実施例7の図69および図70に示す例では、ボタン受付期間の前後の予告を、装飾図柄表示装置208を利用して行われるものとしたが、例えば演出可動体224や任意のランプ等、他の演出装置によって行われるものとしてもよい。ただし、この場合にも、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とを関連づけて設定するようにする。
<残り時間の報知態様の実施例8>
次に、図72〜図75を用いて実施例8について説明する。まず、実施例8の前提状況について説明すると、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)であったとき、装飾図柄表示装置208により15R大当り(通常大当り)を示す図柄組合せで装飾図柄を停止表示させた後に、15R特別大当りを示す装飾図柄の図柄組合せに変化させる再抽選の演出を行う場合がある(ただし、内部的には確変か非確変かは決定しているので、実際に再抽選を行っているわけではない)。このとき、装飾図柄が変動を開始してから停止するまでの期間を、例えば(1)変動開始からリーチになる前、(2)リーチ中、(3)再抽選中、の3つの期間に区分することが可能であり、これら3つの期間それぞれにおいて、別々の予告を行うように設定することが可能となっている。また、再抽選について、図54に示すように、各リーチの当りとはずれとでは5000msだけ当りのほうが変動時間が長く設定されている。これは、当りの変動時間には、確変・非確変に関わらず再抽選を行う時間を含んでいるためである。
実施例8では、上述の各期間(1)〜(3)のうちのいずれか2つ以上でボタン受付期間の残り時間を報知する場合に、各期間(1)〜(3)における報知態様または予告により遊技者に与える期待感を少なくとも2つ以上関連づけるようにする。また、実施例8では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間(例えば45000ms)である場合、図75(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、期間(1)のリーチ前に第1の報知態様としての報知aの態様から第2の報知態様としての報知bの態様へ変化させる情報、期間(2)のリーチ中に第1の報知態様としての報知cの態様から第2の報知態様としての報知dの態様へ変化させる情報、期間(3)の再抽選中に第1の報知態様としての報知eの態様から第2の報知態様としての報知fの態様へ変化させる情報、が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、特に図示しないが、当該テーブルとは別に、当否判定結果が大当り且つ特図1の変動時間がスーパーリーチB当り用の変動時間である場合のテーブル等、各場合に対応したテーブルも予めROM406に記憶されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値22を取得した場合には、報知aの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。上記テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜39」に含まれる乱数値13を取得した場合には、報知bの態様としてメータが青色(基準色)で表示されるとともにメータが所定量増加する態様が選択される。報知bの態様として、「メータが所定量増加する」態様は、「メータの増加なし」の態様に比べて遊技者に与える期待感がやや高いものとして設定されている。なお、当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知cの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「30〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(f)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知eの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図75(g)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば上記テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知fの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。一方、例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「50〜99」に含まれる乱数値70を取得した場合には、報知fの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図75(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図72および図73に示すような一連の演出が行われる。
なお、図72および図73に示す例では、0〜t秒がリーチ前の期間(1)、t〜t秒がリーチ中の期間(2)、t〜t11秒が再抽選中の期間(3)、t11秒以降が大当りラウンド中の期間に設定されている。そして、全ての期間でボタン受付期間が報知されるとともに、それぞれの示唆する期待感を互いに関連づけて設定されている。なお、基本的に、変動開始から変動が停止して図柄が確定するまでを1ゲームとするが、大当り図柄であった場合は大当りラウンドが終わるまでを1ゲームとする。
まず、装飾図柄が停止する前の1回目のボタン受付期間では、第1の報知態様でメータは青色(基準色)で表示され、続く第2の報知態様でメータの色は引き続き青色(基準色)で表示されるとともに、メータの残量が増加している。すなわち、期待度が低いものからやや低いものに上がったものの遊技者に与える大当りへの期待感はまだ低いものとなっている。このボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されれば、例えば図60に示す「・・・。」との予告が表示されるようにする。
なお、t0〜t秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合と、t〜t秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合とで、実施例2で説明したように予告の内容を異ならせてもよい。例えば、t0〜t秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「・・・。」と表示され、t〜t秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「激アツ!!」と表示されるようにしてもよい。
リーチ中の2回目のボタン受付期間では、t秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと変化し、メータの色が青色から赤色(特別色)へと変化して、大当りへの期待感がやや低い状態から高い状態へと移行する。そして、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)または15R大当り(通常大当り)の場合には、t秒の時点で予め定められた大当り用の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止し、それ以外の場合には予め定められたはずれ用の装飾図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾1−装飾2」の組合せ)で停止する。当否判定結果が15R特別大当りまたは15R大当りの場合には再抽選が行われ、3回目のボタン受付期間が開始する。
なお、2回目のボタン受付期間中では、例えば実施例1と同様に、第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容と第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容とを同じに設定してもよい。あるいは、実施例2と同様に、異なる内容に設定してもよい。また、15R特別大当りおよび15R大当りは、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量となる当否判定結果である。
3回目のボタン受付期間において、t秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと切り替わる。このとき、図75(g)に示すテーブルで第2の報知態様としてメータが青色で表示される態様が選択された場合には、図73(k)右側に示す表示が行なわれ、一方、メータが赤色で表示される態様が選択された場合には、図73(k)左側に示す表示が行なわれる。
その後、いずれの態様が選択された場合にも、チャンスボタン136がボタン受付期間中に操作されなければ、図72の(l)に示す演出画像が表示され、さらにその後、15R特別大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R特別大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」の組合せ)、あるいは15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。一方、15R大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。15R特別大当りに当選していた場合であっても、この時点で装飾図柄が15R特別大当りを示す図柄組合せで停止せずに、15R大当りを示す図柄組合せで停止する場合がある。その場合には、大当りラウンド中または終了時に確変昇格演出を行ったり、あるいは確変昇格演出を行わずに大当りラウンド終了後にそのまま特図変動遊技が特図高確普図高確の確変状態に突入したりするように設定されている。
なお、再抽選中の期間(3)では、t〜t秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う(図74(k)左側参照)。一方、チャンスボタン136が操作されなかった場合には、上述のように、t秒が経過した時点で、ボタン受付期間が第1から第2の報知態様に切り替わって報知される(図74(k)中央または右側参照)。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されず、t〜t10秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う。
再抽選を行う時間は前述のように5000msに固定されているため、装飾図柄が任意の組合せで停止表示される時間は、チャンスボタン136の操作のタイミングに応じて適宜に帳尻が合わせられる。
このように、1ゲームで複数回の残り時間を報知する場合には、遊技者に与える大当りへの期待感を多様に変化させることができる。特に、各期間の報知態様または予告による期待感を互いに関連づけて適宜に設定すれば、遊技者に与える期待感を詳細に調整することができる。
つまり、例えば、遊技者にとってすべて期待感の低い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を低くし、期待感の高い場合との区別を明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当り(特に15R特別大当り)となった場合、より遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。
また、遊技者にとって期待感の低い予告から高い予告へ変化した場合には、徐々に遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を高めることができる場合がある。また、遊技者にとって期待感の高い予告から低い予告へ変化した場合には、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。また、遊技者にとってすべて期待感の高い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感をより高めることができる場合がある。
<その他>
尚、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ボタン受付期間の残り時間の報知態様を、図76に示すような報知態様としてもよい。この例(実施例9)では、最初に満タンのメータを基準色(例えば青色)のみで表示し、例えばボタン受付期間が6秒の場合には、1秒間に1/6ずつメータを減らしていく。
報知開始から1秒が経過した時点で、メータの一部の領域を特別色(例えば赤色)に変化させる。この特別色に変化した特別領域も、時間の経過に伴いメータが減少するのに合わせて位置を移動させていく。
メータの基端部(ここでは左端部)が基準色になっているタイミング[図76の(b)、(c)、(d)および(f)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の低い予告(例えば、図58に示す「・・・」という予告)を表示する。一方、メータの基端部が特別色になっているタイミング[図76の(e)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の高い予告(例えば、図58に示す「激アツだ!!」という予告)を表示する。このように、タイミングよくチャンスボタン136を押下しなければ期待感の高い予告が見られないというように報知態様を設定することで、遊技の幅を広げることができる場合がある。
なお、基準色のみでメータを表示する最初の態様を第1の報知態様といい、特別色の特別領域を有するメータを表示する態様を第2の報知態様という。
この例では、図76の(c−1)または(c−2)に示すように、特別色に変化した特別領域の大きさを任意に設定することができる。さらに、図76の(c−3)に示すように、特別色に変化した時点での特別領域の位置を、任意の位置に設定しなおすことができる。これによって、遊技者がチャンボタン136を押下するタイミングを変化させることができる。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9は適宜に組み合わせて構成することが可能である。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9ではメータの色を変更することで遊技者に与える大当りへの期待感の高低を変更するようにしたが、メータを点滅または非点滅というように点滅態様を変更して表示することで、大当りへの期待感の高低を変更するようにしてもよい。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、チャンスボタン136の操作を受け付けることで予告が行われるように構成しているが、チャンスボタン136以外の操作手段の操作を受け付けることで予告が行われるようにしてもよい。また、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、第1の報知態様から第2の報知態様、さらに第3の報知態様へ切り替わる態様を備えていてもよい。つまり、ボタン受付期間の残り時間の報知態様としては、時間経過に応じて報知態様が変化しないパターンと、第1から第2の報知態様の2段階で報知態様が切り替わるパターンとを少なくとも備えていればよく、3段階以上で報知態様が切り替わるパターンをさらに備える構成を除外しない。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、メータを1秒間に所定量ずつ減少させるとして説明しているが、単位時間当りに所定量ずつ減少させればよく、単位時間は1秒に限定されるものではない。さらに、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、ボタン受付期間の残り時間を矩形状のメータの形式により表したが、例えば時計の針が進む形式や、砂時計の砂が落ちる形式等、他の形式で表してももちろんよい。
また、本発明に係る遊技台は、図77に示すような、「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロット機1000」にも好適である。
すなわち、本発明の遊技台は少なくとも、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300)と、遊技者による操作が可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、前記当否判定の結果についての予告を含む演出を行う予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を備え、前記予告手段は、遊技者による前記操作手段の操作の受付が有効となる受付期間について、当該受付期間の残り時間を所定の報知態様により報知する残時間報知手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、前記受付期間中に遊技者による前記操作手段の操作を受け付けた場合に、前記当否判定の結果を示唆する所定の予告を行う特定の予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を有し、前記所定の報知態様は、第1の報知態様と、前記第1の報知態様とは異なる第2の報知態様とを有し、前記残り時間報知手段は、所定の時間が経過して前記残り時間が所定の長さに減るまでは、前記第1の報知態様により前記残り時間を報知し、前記所定の時間が経過して以降は、所定の条件が成立しなかった場合(例えば、図56に示す報知態様決定テーブルで「報知F」に当選した場合)は前記第1の報知態様を継続して前記残り時間を報知し、一方、前記所定の条件が成立した場合(例えば、図56に示す報知態様決定テーブルで「報知A→E」または「報知B→D」または「報知C→C」に当選した場合)は前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替えて前記残り時間を報知するものであればよい。
また、上記の遊技台において、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様は、前記当否判定の結果に応じて設定され、前記特定の予告手段の行う予告と同様に予告として機能することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を、前記当否判定の結果に応じて所定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブル)に基づき決定し、前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果である場合、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を前記所定のテーブルのうちの特定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブル)に基づき決定することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記操作手段は、遊技者による単発的な1回の操作および連続した複数回の操作のうちの少なくとも一方を受付可能であり、前記特定の予告手段は、前記所定の時間が経過するまでは、前記単発的な1回の操作の受付を条件に予告を行い、前記所定の時間が経過して以降は、前記連続した複数回の操作の受付を条件に予告を行うことが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のうちの少なくとも一方により報知する前記残り時間を実際の前記残り時間の長さと異ならせることが好ましい。
このとき、前記残時間報知手段は、前記所定の長さを第1の長さとし、前記第1の報知態様により報知する前記残り時間が前記第1の長さにまで減ったとき、前記所定の条件が成立した場合は、前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替え、さらに、前記第2の報知態様により報知する前記残り時間を前記第1の長さよりも長い第2の長さに増やすことが好ましい。
また、前記残時間報知手段は、前記残り時間をメータの残量で表して報知し、前記第2の報知態様により報知する前記メータの減少速度を、前記第1の報知態様により報知する前記メータの減少速度よりも速くすることが好ましい。
なお、本発明でいう大当りは、次回の特図変動遊技が特図高確普図高確[例えば15R特別大当り(図49(a)の特図A参照)、2R大当り(突然確変;図49(a)の特図C参照)]、特図高確普図低確[例えば2R大当り(隠れ確変;図49(a)の特図E参照)]、特図低確普図高確[例えば15R大当り(図49(a)の特図B参照)、2R大当り(突然時短;図49(a)の特図D参照)]、および特図低確普図低確[例えば2R大当り(突然通常;図49(a)の特図F参照)]のいずれかを指す。
また、本発明でいうはずれは、次回の特図変動遊技が特図低確普図低確で上記に当てはまらないもの[例えば、小当り(図49(a)の特図G、H参照)およびはずれ(図49(a)の特図I、J参照)]を指す。
<第3実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第3実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図78〜図128に示す符号は、原則として第3実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図78〜図128に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図78〜図128に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図78を用いて、本発明を適用可能なぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このぱちんこ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ここでの説明では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図80参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させる演出ボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、ぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、十字キー141も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図78では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図80に示す。
図79は、図78のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図81参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図81参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図81参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図81参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図81参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図81参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図80は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図80に示す遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、ぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、ぱちんこ機100では、後述するように、演出表示領域208dの左隅には普図の第4図柄と特図の第4図柄が表示される。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、および特図表示装置212は、報知手段の一例に相当する。
なお、普図表示装置210、および特図表示装置212(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、ぱちんこ機100では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、ぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、2つの普図始動ゲート251,253と、普図電動役物252と、特図始動口230と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、図78に示すぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図79に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図78に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。ぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。複数配設された一般入賞口226の中で、一つの一般入賞口226だけは、普図始動ゲート251の下方に配設されている。すなわち、その一般入賞口226は、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251と可変入賞口234の間に配設されている。以下、この一般入賞口226を、他の一般入賞口226と区別する場合には、中央一般入賞口226と称する。また、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251を、もう一方の普図始動ゲート253と区別する場合には、中央普図始動ゲート251と称する。中央普図始動ゲート251を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、その球は、中央一般入賞口226に入賞することが可能である。ただし、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過しても、賞球が払い出されることはない。中央普図始動ゲート251は第1の進入領域の一例に相当し、その下の中央一般入賞口226は第2の進入領域の一例に相当する。
ここで、図80に示す遊技盤200を備えたぱちんこ機100のゲーム性について簡単に説明する。このぱちんこ機100は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を稼ぐのではなく、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。通常状態(後述する特図低確率普図低確率状態)では、まず、遊技盤の中央下部に設けられた中央普図始動ゲート251を狙い、この中央普図始動ゲート251に遊技球が進入すると、普図の当否判定(第1の当否判定)が行われ、普図表示装置210が変動表示を開始する。また、普図表示装置210の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が行われる。すなわち、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、普図表示装置210に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図の当否判定で当りに当選した場合には、普図表示装置210が、当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄(図82(c)参照)を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、当りに対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示する。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252が所定時間(例えば5.8秒間)開放する。すなわち、この普図電動役物252は、開閉自在な可動部材(ここでは扉部材2521)を備えており、扉部材2521が開放すると、特図始動口230への入賞が可能になる。扉部材2521は、特図始動口230への入賞の難易度を変更する部材である。扉部材2521が閉じたままでは特図始動口230への入球は不可能であり、扉部材2521が閉じた閉状態は入賞困難な開閉状態である。一方、扉部材2521が開いた状態は入賞容易な開閉状態である。したがって、特図始動口230は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域である。この大サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも大きい。一方、小サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも小さいか、あるいはそれら(251,253)の入り口の大きさ以下である。なお、普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は第一状態の一例に相当し、開状態は第二状態の一例に相当する。特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、図80に示す普図電動役物252は、可変始動手段であって、アタッカー形式の電動チューリップ(電チュー)であるといえる。
扉部材2521が開放した状態の普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図始動口230へ必ず入球する。扉部材2521の一回の開放で遊技球が特図始動口230へ複数入球しいても、最初に入球した1球についてのみ特図の当否判定(抽選)が行われる。すなわち、このぱちんこ機100では、特図の保留記憶がない。したがって、遊技盤200には特図保留ランプが設けられていない。また、普図電動役物252の近傍(この例では右横)には入賞ランプ254が設けられている。この入賞ランプ254は、特図始動口230へ入賞があると発光(点滅)する。また、扉部材2521が閉塞した時にも発光(点滅)する。入賞ランプ254は発光部の一例に相当する。
普図電動役物252の扉部材2521は、所定時間(ここでは5.8秒間)開放するが、その所定時間の間に所定球数(ここでは10球)が普図電動役物252に進入した場合には、所定球数目が進入した時点で所定時間の経過を待たずに扉部材2521は閉鎖する。普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定(抽選)が行われ、特図表示装置212が変動表示を開始する。また、特図表示装置212の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では演出表示が行われる。このようにぱちんこ機100では、普図電動役物252の一回の開放は、一回の特図の当否判定の権利の獲得と、一又は複数球の入賞による賞球の増加を目的としたものである。
特図の当否判定で大当りに当選した場合には、特図表示装置212が、大当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、大当りに対応した演出を表示し、可変始動口234が極短時間(例えば0.1秒)、所定回数(例えば、15回や2回)開放する。この可変入賞口234は、図80に示す遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段である。なお、可変入賞口234における閉状態も必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。しかしながら、上述のごとくぱちんこ機100では、可変入賞口234における開状態は極短時間(例えば0.1秒)であるため、可変入賞口234への入球による払い出しはほとんど期待することができない。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、通常状態(特図低確率普図低確率状態)において特図の当否判定で大当りに当選した場合には、電サポ状態(時短状態とも言い、普図高確率状態)へ必ず移行する。電サポ状態では、まず、遊技領域124の右側領域に配置された普図始動ゲート253を狙う。この普図始動ゲート253の真下に普図電動役物252は設けられている。右側の普図始動ゲート253も第1の進入領域の一例に相当し、その真下の普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も第2の進入領域の一例に相当する。
普図始動ゲート253を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、賞球が払い出されることもない。球が右側の普図始動ゲート253を通過したことを所定の球検出センサが検出すると普図の当否判定が行われ、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
ぱちんこ機100が電サポ状態であれば、普図の当否判定で当りやすい。普図の当否判定で当たれば、再び、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定が行われる。ぱちんこ機100では、確変状態(特図高確率状態)と非確変状態(特図低確率状態)では、特図の当否判定で大当りに当選する確率は変わるものの、いずれの状態でも高確率で大当りに当選するように構成されている。特図の当否判定で大当りに当選しなければ(ハズレであれば)、可変入賞口234は開放しない。しかしながら、電サポ状態であるため、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すれば、かなりの確率で普図電動役物252の扉部材2521が開放する。こうして、電サポ状態の間に、特図の大当りに何回か当選しやすい。ぱちんこ機100では、この電サポ状態の間が、特別遊技状態に相当し、ボーナスゲームの演出が行われる。
一般的に、出球が減らない状態の間に、繰り返し特図の大当りに当選することを連荘と称する。したがって、非電サポ状態であっても確変状態である間に、特図の大当りに繰り返し当選することを連荘と称する場合もある。しかしながら、図80に示す遊技盤200では、特図始動口が1つしかなく、その1つの特図始動口230には、普図電動役物252の扉部材2521が開放しないと入賞しない。そこで、ここでは、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されている。確変付き大当りと非確変大当りとでは、確変付き大当りに当選しやすいが、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限が設けられている。以下、この確変がらみの制限をリミッタと称し、上記回数を規定回数と称する。ここでは、規定回数は11回である。規定回数に達すると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。一方、規定回数に達する前に、特図が非確変大当りに当選すると、リミッタがリセットされ、確変付き大当りを獲得した回数は0になる。
以上説明した構成のぱちんこ機100では、普図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち普図表示装置210の変動時間として複数種類の時間が用意されており、特図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち特図表示装置212の変動時間も、複数種類の時間が用意されている。電サポ状態では普図の変動時間は短く、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すると、すぐに当否判定結果が報知される。特図の変動時間は、特図が大当りの場合には、普図電動役物252における扉部材2521の一回の開放期間(ここでは5.8秒)以下であるが、一回の開放期間よりも所定確率で長くなる場合がある。
さらに、図80に示すように、入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(普図始動ゲート251,253、特図始動口230)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなくアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が中央普図始動ゲート251へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図80に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図81を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。ぱちんこ機100では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図79に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、普図電動役物252の扉部材2521や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、入賞ランプ254の発光制御を行うための駆動回路335とを接続している。なお、入賞ランプ254の発光制御は、第1副制御部400側で行うようにしてもよい。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、普図始動ゲート251,253(これら2つの普図始動ゲートを総称して普図始動領域という)に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動領域に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動領域に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、特図始動口230、可変入賞口234など所定の入賞口や始動口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動ゲート251,253を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図79に示す演出ボタン136の押下を検出する演出ボタン検出センサ426と、各種センサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ぱちんこ機100では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図82(a)を用いて、ぱちんこ機100の特図表示装置212が停止表示する特図の種類について説明する。
図82(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。普図電動役物252の扉部材2521は開いて特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間(第一変動時間)が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図82(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」の22種類の特図が示されている。図82(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様として、20種類の大当り図柄(「特図A」から「特図T」)が用意されている。いずれの大当り図柄も所定ラウンド(例えば、15ラウンドや2ラウンド)の大当り図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。ぱちんこ機100では、図80に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。所定ラウンドの間が大当り遊技中になる。
図82(b)は、同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)で特図が大当りした場合、すなわち非電サポ状態で特図が大当りした状態では、普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開閉動作を行っている確率は極めて低く、図82(b)では普図電動役物解放時(初期)と記してある。これは、特図の当否判定が行われることになった普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放を意味している。普図電動役物解放時(初期)では、特図A〜特図Pが確変付き大当りになる。確変付きであると、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態へ移行する。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。ぱちんこ機100では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、確変付き大当りに当選すると、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する。一方、特図Q〜特図Tが確変無し大当りになる。
また、普図電動役物解放時(初期)では、特図が大当りの場合は時短が付与される。すなわち、特図A〜特図Pが次回大当りまで時短付き大当りになり、特図Q〜特図Tが特図の図柄変動停止表示が100回行われる間、時短が付与される。特図A〜特図Tまでのいずれの大当り遊技終了後にも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/60であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では1/1.00003に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.5秒に短縮される。普図確変や普図変短により、特図始動口230に入球する確率が高まる。なお、ぱちんこ機100では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、および普図変短が行われるが、電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加を行ってもよい。以上のことから、非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図始動口230に進入し難い。すなわち、非電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が閉じた状態になりやすく、特図始動口230への遊技球の進入率は低い。一方、電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が開きやすく、特図始動口230への遊技球の進入率が高められる。したがって、非電サポ状態が非特定状態(通常遊技状態にも相当)の一例に相当し、電サポ状態が特定状態(特別遊技状態にも相当)の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、通常遊技状態と特別遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行手段の一例に相当する。
また、上述のごとくぱちんこ機100では、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。この確変カウンタは、規定回数カウンタの一例に相当する。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中であり、連荘中では、特図A〜特図Pが確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りになる。また、特図A〜特図Pでは、確変カウンタのリセットは行われない。一方、リミッタ未到達時では、特図Q〜特図Tは、確変無しの大当りであって、かつ確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
さらに、確変カウンタが規定回数に到達(ここではカウンタ値が0になる)、すなわちリミッタ到達時には、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが、確変無しの大当りであって、時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与され、確変カウンタのリセットが行われる。一方、リミッタ到達時では、特図I〜特図Pおよび特図S,Tは、確変無しかつ時短無しの大当りであり、リミッタ設定が終了になり通常遊技状態へ移行する。
以上をまとめると、初当り(普図電動役物解放時(初期))からリミッタ未到達時(連荘中)間では、特図A〜特図Pが特図高確率普図高確率状態であり、特図Q〜特図Sが特図低確率普図高確率状態である。そして、リミッタに到達すると、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが特図低確率普図高確率状態であり、特図I〜特図Pおよび特図S,Tが特図低確率普図低確率状態である。このように、ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様に基づいて遊技者に付与される利益が、遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)で相違するが、異なる遊技状態で特図の停止図柄態様を共通にしている。
また、ぱちんこ機100では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図82(a)に示す、特図Vは第1ハズレ図柄であり、特図Wは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わない。なお、大当り図柄およびハズレ図柄の他に、小当り遊技前後で制御状態(遊技状態)が変化しない小当り図柄を用意してもよい。特図表示装置212は、特図の当否決定結果(第2の当否判定結果)を報知する第一図柄表示手段の一例に相当する。
図83(a)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図83(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は普図の当否決定結果(第1の当否判定結果)を報知する第二図柄表示手段の一例に相当する。
図83(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。普図の当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが表示されると、普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒)開放する。一方、普図のハズレを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図の停止図柄態様(図83(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
<主制御部メイン処理>
次に、図84を用いて、図81に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図81に示す主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図当否判定結果、特図決定結果、特図変動時間決定結果、普図当否判定結果、および普図変動期間決定結果、および普図保留数がそれぞれが記憶される。さらに、RAM308には、普図当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた普図保留記憶部が用意されている。
上述したように、図81に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図84に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ぱちんこ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図81に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタと、特図変動時間決定用乱数値、および普図変動期間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図85を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図81に示す主制御部300は、所定の周期(ここでは約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(ここでは32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(ここでは、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図81に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ぱちんこ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図81に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、可変入賞口234への入球または通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234や始動口230やゲート251,253への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(ここでは、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口等ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に入賞があり、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(ここでは4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、普図の保留数が所定数未満であれば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値を取得する。普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数は、本発明にいう始動情報の一例に相当する。ここで取得する普図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、普図変動期間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図81に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報生成手段(第1の始動情報生成手段)の一例に相当する。ここで取得された乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた普図保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この普図保留記憶部は、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の上限個数(ここでは4個)まで記憶可能なの始動情報記憶手段に相当する。このとき始動情報をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を普図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、普図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている普図の保留数の値に1を加算し、普図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、ぱちんこ機100では特図の保留記憶がない。主制御部300のRAM308には特図入賞フラグが用意されている。特図入賞フラグは、普図電動役物252の扉部材2521が閉鎖するとオフ状態になる。したがって、普図電動役物252の扉部材2521が開放した直後には特図入賞フラグはオフ状態である。主制御部300のCPU304は、特図始動口230に入賞があり、且つ、特図入賞フラグがオフ状態であれば、所定の始動情報を取得する。すなわち、所定の始動情報として、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得する特図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、特図決定用乱数値および特図変動時間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図81に示す乱数値生成回路318の、特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた特図変動時間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に、1セットの始動情報として記憶される。
さらに、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
加えて、特図始動口230に入賞があった場合には、主制御部300のCPU304は、図80に示す入賞ランプ254を発光させる。
なお、普図の始動情報は、普図の保留数が所定数以上であれば取得せずに、ステップS219に進む。また、特図の始動情報は、特図入賞フラグがオン状態であれば取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図81に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図83(a)に示す普図A)およびハズレ図柄(図83(b)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。
図86(a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図である。普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、RAM308に設けた扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)であっても非電サポ状態(普図低確率状態)であっても、扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域には5.8秒の開放期間を示す情報を設定する。したがって、電サポ状態における普図電動役物252の動作と、非電サポ状態における普図電動役物252の動作は同じになり、遊技者は、普図電動役物252の動作態様を見て電サポ状態か否かを判断することはできない。主制御部300のCPU304は、ここで設定した5.8秒間、あるいは特図始動口230に所定球数(ここでは10球)の遊技球の入賞を検出するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を開放状態に保持する信号を出力する。ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか開状態(第二状態)にならないため、この5.8秒が第二期間の一例に相当する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物開放設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。加えて、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉部材開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に設定されている普図作動中を維持するとともに、RAM308に設けた扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒の閉鎖期間を示す情報を設定し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒の閉鎖期間を示す情報を設定する。すなわち、ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒が第一期間の一例に相当し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒が第一期間の一例に相当する。したがって、第一期間は、非電サポ状態の方が電サポ状態よりも長い。なお、上述のごとく、ここにいう電サポ状態は特定状態の一例であり、非電サポ状態は非特定状態の一例である。特定状態(電サポ状態)、は非特定状態(非電サポ状態)に比べて、可変始動手段(普図電動役物252)が第二状態(開状態)になりやすく、可変始動手段(特図始動口230)への遊技球の進入率は高い。主制御部300のCPU304は、ここで設定した閉鎖期間が経過するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物閉鎖設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
そして、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(扉部材閉鎖期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図非作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
ぱちんこ機100では、普図作動中期間は、電サポ状態(普図高確率状態)では第一の作動時間(ここでは6.3秒)であり、非電サポ状態(普図低確率状態)では、第一の作動期間よりも長い第二の作動期間(ここでは65.8秒)になる。RAM308に、これらの作動期間(普図作動中期間)の経過を計時する作動期間タイマを設けておいて、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、その作動期間タイマの記憶領域に所定期間を示す情報を設定するようにしてもよい。ぱちんこ機100では、第一の所定条件の一例に相当する普図の当りに当選したという条件が成立したことに基づいて、作動期間が開始される。また、ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか第二状態(開状態)にならないが、第二状態(開状態)に複数回なる態様であってもよい。例えば、作動期間開始と同時に開状態を1秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、次いで、開状態を1.8秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、最後に開状態を2秒間維持して、閉状態を、電サポ状態では0.5秒間、非電サポ状態では60秒間維持する態様であってもよい。この場合、最後の第二状態(開状態)を維持する2秒間が第二期間の一例に相当する。また、非電サポ状態でおける、一回の作動期間の最後の閉状態を維持する60秒間は、それまでの閉状態を維持する期間(この例では0.5秒)よりも長い最長の期間である。
このようにして扉部材2521の開閉制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動手段である普図電動役物252の制御を行う可変始動制御手段の一例に相当する。
さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。主制御部300のCPU304は、まず、普図変動遊技が行われているか、あるいは普図電動役物252の開閉制御が行われているか(普図の状態が作動中)を判定し、いずれか一方でも行われている場合には、普図関連抽選処理は終了になる。反対に、いずれも行われていない場合には、保留している普図変動遊技の数が1以上であるか否かを判定し、0であれば普図関連抽選処理は終了になり、1以上であれば、RAM308に設けられた普図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を普図保留記憶部から取り出し、さらに普図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を普図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している普図の保留数を1減算する。RAM308の普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段(第1の始動情報取得手段)の一例に相当する。次いで、普図当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、普図当否判定用テーブルが記憶されている。
図86(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図86(b)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図86(c)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図のアタリ確率は、図86(b)に示す低確率テーブルでは1/60であり、図86(c)に示す高確率テーブルでは1/1.00003であり、かなりの高確率である。普図入賞は、非電サポ状態であると中央普図始動ゲート251がメインになり、電サポ状態であると右打ちを促し普図電動役物252の扉部材2521が開放しやすい関係から右側の普図始動ゲート253がメインになる。したがって、図86(b)に示す低確率テーブルは中央普図始動ゲート251入賞時に用いられるテーブルであり、同図(c)に示す高確率テーブルは右側の普図始動ゲート253入賞時に用いられるテーブルであるといえる。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一当否判定手段の一例に相当する。また、「当り」の当否判定結果は、特定の第1の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定処理の実行が完了すると、普図の変動停止表示における普図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、普図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図87(a)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図である。また、図87(c)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図である。
普図変動期間の決定でも、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図87(a)および同図(b)に示す低確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図87(c)および同図(d)に示す高確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。また、先の普図当否判定結果に基づいて、ハズレであれば図87(b)および同図(d)に示すハズレ時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、当りであれば図87(a)および同図(c)に示す当り時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。さらに、普図変動期間の決定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、普図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、普図変動開始直前のタイミングであってもよい。加えて、非電サポ状態において普図当否判定結果がハズレであった場合には、その時の保留数にも基づいて普図変動期間が決定される。なお、上述のごとく、ぱちんこ機100では、RAM308に設けられた普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出したタイミングで保留数を1減算する関係から、ここでの普図の保留球数の最小値は0、最大値は3になる。図87(b)に示すように、普図変動期間決定用乱数値が0〜59000の範囲に属する場合、普図の保留数が3つであると3秒の普図変動期間になり、0〜2であると10秒の変動期間になる。普図変動期間決定用乱数値が59001以上である場合には、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。また、電サポ状態では、普図当否判定結果がハズレであっても、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。
また、図87(c)および同図(d)に示すように、電サポ状態であると、普図当否判定結果が当りであってもハズレであっても、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。この電サポ状態である場合の普図変動期間は、後述する普図電動役物252の扉部材2521の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図87(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。ここで決定された普図変動時間を表す情報は、後述するように、主制御部300から第1副制御部400へ送信される普図変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、普図変動時間を表す情報に基づいて、ここで示されている普図装飾図柄の演出態様を具体的に決定する。普図装飾図柄の演出態様には、ノーマルリーチやスーパーリーチが含まれている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図80に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図83(b)に示す装飾図柄の組合せ)を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。なお、装飾図柄の演出態様には、特殊変動と呼ばれる態様もある。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。このリーチは、普図関連処理における普図当否判定の結果が特定の第1の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
普図変動期間の決定が終了すると、普図関連抽選処理(ステップS223)は終了になり、次いで、特図状態更新処理を実行する(ステップS225)。特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図の図柄変動停止表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、大当りフラグおよびハズレフラグが用意されている。特図変動表示期間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、大当り図柄(特図A〜特図T)、第1ハズレ図柄(特図V)、および第2ハズレ図柄(特図W)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば0.1秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放期間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンドや2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様、およびその特図決定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップS225における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップS229)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が第二当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理(ステップS229)では、抽選(第一当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、および特図の図柄変動停止表示における変動期間(第一変動期間)の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には特図関連抽選処理は終了になる。一方、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば特図関連抽選処理は終了になり、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に始動情報が記憶されているか否かを判定する。始動情報が記憶されていなければ特図関連抽選処理は終了になり、始動情報が記憶されていれば所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、その特図始動情報記憶領域に記憶されている始動情報(特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取得し、特図当否判定(第一当否判定)処理を行う。主制御部300のROM306には、特図の当否判定用テーブルが記憶されている。
図88(a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図88(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図88(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、ぱちんこ機100では、規定回数に達すると(リミッタ時)、非確変状態(特図低確率状態)へ移行する。この際の、特図当否判定では、図88(a)に示すように、12.5%の確率で時短無し大当りに当選し、12.5%の確率で次回の特図の図柄変動停止表示から特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで時短付きになる大当りに当選する。なお、ぱちんこ機100では特図当否判定結果は、非確変状態では、図88(a)の特図当否判定用テーブルに示すように25%の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図88(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。この「大当り」の特図当否判定結果は、特定の第2の当否判定結果の一例に相当する。
特図当否判定処理の実行が完了すると、特図の停止図柄態様を決定する特図決定処理を行う。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。
図88(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図88(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
この特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、詳しくは後述するように、実質連荘が上乗せされていくことになる。
特図決定処理の実行が完了すると、特図の図柄変動停止表示における特図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、特図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図89(a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図89に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、特図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、特図変動開始直前のタイミングであってもよい。図89(a)のテーブルに示すように、ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、かなりの高確率で特図変動期間は所定の短期間(ここでは1秒)の変動期間になる。この所定の短期間は、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間(5.8秒)よりも短く、普図電動役物252の扉部材2521が1回開放している間に、その間に特図始動口230に入賞したことに基づく特図当否判定の結果は報知されることが電サポ状態では多くなる。また、電サポ状態では、120秒の変動期間と、360秒の変動期間も用意されている。所定の短期間になる確率は、120秒や360秒といった長期間になる確率よりも高い。
一方、図89(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図変動期間は一律に所定期間(ここでは60秒)の変動期間になる。
また、図89(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に10秒になり、同図(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に60秒になる。
このように、ぱちんこ機100では、非電サポ状態では、特図の変動時間は一律に60秒になる。また、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合に限って、その特図当否判定結果を報知する特図の図柄変動停止表示の期間を異ならせており、ボーナスゲームの演出が行われる特別遊技状態中に異なる間隔で特図当否判定が行われる。
特図の変動期間を表す情報は、主制御部300から第1副制御部400へ送信される特図の図柄変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に、120秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアAの大当り演出を表示させ、360秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアBの大当り演出を表示させる。
特図変動期間の決定が終了すると、特図関連抽選処理(ステップS229)は終了になり、次いで、図85に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(ここでは、基本コマンド、特図図柄変動開始コマンド、特図図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、特図図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報を含み、特図図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図始動口230への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。これらの演出に関するコマンドを受信した第1副制御部400は、受信したコマンドに基づいて第2副制御部500に演出に関する制御コマンドを送信する。
また、上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
さらに、このステップS233では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。
また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図図柄変動開始コマンドも送信される。この普図図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、普図当否判定結果を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、普図変動時間を表す情報、確変カウンタの値を表す情報等が含まれている。さらに、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、普図電動役物252の扉部材2521が開放を開始した(する)ことを表す普図電動役物開放開始コマンドや、その扉部材2521が閉鎖した(する)ことを表す普図電動役物閉鎖コマンド等が送信される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
また、このコマンド設定送信処理では、図81に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図81に示す各種ソレノイド332を駆動して普図電動役物252や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。さらに、普図電動役物252の扉部材2521が閉塞すると、主制御部300のCPU304は、図80に示す入賞ランプ254を発光させる。この扉部材2521閉塞時の入賞ランプ254の発光によって、後述する所定の特別演出を電チュー入賞に基づく演出と遊技者に思わせることができる場合がある。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図84に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図84に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図90を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図81に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。この演出制御処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図79に示す演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
第1副制御部400のRAM408には、第2副制御部500に送信する制御コマンドを設定する送信領域が設けられている。この送信領域に制御コマンドが設定されている場合には、その制御コマンドを第2副制御部500へ送信する処理を行い(ステップS319)、ステップS303へ戻る。
図90(b)は、同図(a)に示す演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、図85に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)で、主制御部300から、普図の作動期間の開始を表す普図作動開始コマンド、普図電動役物252における扉部材2521の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンド、特図の変動開始を表す図柄変動開始コマンド等が送信される。普図作動開始コマンドには、普図電動役物252における扉部材2521の開閉パターンを表す情報が含められている。図86(a)に示すようにここでは、扉部材2521の開閉パターンは、1回開放して、1回閉鎖するパターンであるが、第1副制御部400は、この情報に基づいて、一回の普図の作動期間における扉部材2521の最後の閉鎖を認識することができる。すなわち、第一期間の一例に相当する電チュー開放終了待機時間(ここでは60秒)の直前の閉鎖を認識することができる。第1副制御部400は、演出制御処理において、まず、特別演出開始条件が成立したか否かを判定する(ステップS3091)。すなわち、普図作動開始コマンドを受信してから、最後の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンドを受信するまでの間に、一度も図柄変動開始コマンドを受信しなかった場合には、特別演出開始条件が成立し、第1副制御部400のRAM408に設けられた送信領域に、特別演出コマンドを設定し(ステップS3092)、ステップS3093に進む。一方、特別演出開始条件が不成立であれば、ステップS3092の処理は行わずにステップS3093へ進む。ステップS3093では、その他の演出制御処理を行い、演出制御処理は終了する。ステップS3092で設定された特別演出コマンドは、図90(a)に示すステップS319の情報送信処理において、第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、特別演出コマンドを受信すると、その特別演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を行い、装飾図柄表示装置208には、後述する所定の特別演出の画像が表示される。
次に、図90(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図90(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に設定し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図90(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図90(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(ここでは2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図84(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
以上説明したように、装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。また、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたものが、演出制御手段の一例に相当する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
続いて、ぱちんこ機100におけるゲームの流れについて詳細に説明する。
図91は、ぱちんこ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、図92は、図91に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。図92では(a)から(f)のアルファベット順に時間が経過していき、以降の図においても同様である。また、図92に示す装飾図柄表示装置208の、演出表示領域208dの左隅には、普図の第4図柄217と特図の第4図柄218が表示されている。これらの第4図柄217,218では、白丸が変動中表示を表し、黒丸が停止中表示を表し、以降の図においても同様である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。遊技者は、中央普図始動ゲート251を狙い、左打ちを行う。やがて、中央普図始動ゲート251に入賞し(ステップS501)、普図表示装置210が図柄変動停止表示を開始する。これと同時に、図92(a)に示すように、液晶表示パネルである装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の図柄変動が開始される(ステップS502)。加えて、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われること(ステップS503)もあるが、リーチ演出が行われず、普図表示装置210がハズレ図柄(図83(a)参照)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208には、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示し、ステップS501に戻る(ステップS504)。
図92(b)および同図(d)に示すようなリーチ演出(ステップS503)が行われても、普図表示装置210に当り図柄(図83(a)参照)が必ず停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208に、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが必ず停止表示されるとは限らず、ステップS504に進む場合もある。一方、普図当否判定結果が当りであれば、普図表示装置210に当り図柄(図83(a)参照)が停止表示されるとともに、図92(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示され(ステップS505)、普図変動遊技の当選が報知される。また、図92(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。普図変動遊技の当選とともに、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され(ステップS506)、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒間)開放する(ステップS507)。
普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になるが、入賞がなければ、ステップS501に戻り(ステップS508)、入賞があれば、最初に入賞した1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる(ステップS509)。特図当否判定が行われると、図92(e)および同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208ではボーリングのチャンスゲームが開始される(ステップS510)。加えて、装飾図柄表示装置208では、普図の第4図柄217は停止表示中であるが、特図の第4図柄218が変動表示中になる。特図当否判定結果がハズレであれば、特図表示装置212にハズレ図柄(図82(a)参照)が停止表示されるとともに、図92(h)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像が表示される(ステップS511)。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、2/65536である(図88(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図82(a)参照)が停止表示されるとともに、図92(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクがとれてボーナスゲームが開始されることを報知する画像が表示される(ステップS512)。ここでの特図当否判定が大当りに当選する確率は、65534/65536であり、かなりの高確率である(図88(a)参照)。特図の大当りに当選すると、必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。なお、図92(g)および(h)に示すように、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
図93は、図91に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであり、図94は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図88(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図94(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS513)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図91に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS514)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、ぱちんこ機100では、特図の当否判定は、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図88(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図94(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図94(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図94(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS519)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図94(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りであった場合には、図89(a)に示すように、確変状態であっっても非確変状態であっても、特図の変動期間は、多くの場合は、1秒の短期間である。しかしながら、500/65536の確率で120秒になり、35/65536の確率で360秒になる。したがって、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合にも、特図の変動期間は、長期間になる120秒や360秒が選択される可能性がある。なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間が長期間になる場合があるようにしてもよい。非確変状態であっても時短が付いているため、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすく、特図の当否判定も行われやすい。特図の変動期間が短期間(ここでは1秒)であると、すぐに特図の当否判定結果が報知されてしまい、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多くなる。すなわち、確変のリミッタ回数に普図電動役物252の扉部材2521開放回数が同期していることになる。ところが、特図の変動期間が長期間(ここでは120秒や360秒)であると、特図変動遊技が1回行われる間に、普図電動役物252の扉部材2521は複数回開放し、特図始動口230への入賞に基づく払い出し(ここでは7球/1入賞)で出球が稼げる。
図93に示すように、特図の変動期間が短期間の場合には、ステップS513に戻り、図94(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。一方、特図の変動期間が長期間の場合には、主制御部300から送られてきた特図図柄変動開始コマンドに含まれている特図の変動期間を表す情報(ここでは長期間の情報)に基づいて、第1副制御部400は、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの予測計算を行う。ここでの予測計算は、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放期間が5.8秒と一律であることに基づいて行われる。なお、特図の変動期間が第一の長期間(ここでは120秒)である場合には、一律に上記規定回数よりも多い所定回とする。例えば、普図電動役物252の扉部材2521は、120秒の間に5回開放すると予測し、規定回数である11回にこの予測回数である5回を加えた16回を残り回数(特定情報の一例に相当)として表示する。また、特図の変動期間が第一の長期間よりも長い第二の長期間(ここでは360秒)である場合には、一律に所定の記号等による表示(例えば???回)を行うようにしてもよい。
ここで予測計算された回数は、非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの回数であるが、上述のごとく、特図の変動期間は多くの場合は短期間であり、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多いことから、その予測計算された回数を、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数と見なして、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に残り回数として表示させる(ステップS520)。なお、このことからもわかるように、ぱちんこ機100では、上乗せチャンスを考慮しなければ、1回の特図変動遊技と、1回の普図電動役物252の開放はリンクしている。
図95は、図94(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。
図95(a)には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が5回の状態における大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図95(a)に示す装飾図柄表示装置208には「大ボーナスチャンス カップインしたら大ボーナス追加」といった表示がなされている。
図95(c)は、「大ボーナスチャンス」が偽の表示であった場合に表示される画面であり、「残念」という表示がなされている。すなわち、同図(a)に示す「大ボーナスチャンス」は、本来であれば、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に表示される画面であり、残り回数はリセットされるばずであるが、同図(c)では、残り回数に変化がなく、依然として「残り5回」が表示されている。
一方、図95(b)は、「大ボーナスチャンス」が真の表示であった場合に表示される画面であり、「おめでとう」という表示がなされている。
図95(d)は、特図の変動期間が第二の長期間(例えば360秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は???回になっている。
図95(e)は、特図の変動期間が第一の長期間(例えば120秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は、規定回数である11回に、120秒の予測回数である5回を加えた16回になっている。
以上説明したように、特別遊技状態中であるボーナス中に、長い演出期間(特図の変動期間)となった場合には通常とは異なる演出を行う。また、電サポ状態で特図の大当り図柄を停止表示する際、普図電動役物252の扉部材2521の開放は、多くの場合は、特図変動遊技1回に対して1回であるが、図89(a)に示す、プレミアAの演出では12回、プレミアBの演出では36回になる。また、以上説明したぱちんこ機100では、可変入賞口234(アタッカ)は開放するが、普図電動役物252の扉部材2521の開放で遊技球増加を図るものである。なお、賞球数としては、普図始動ゲート251,253に入賞時には0球、可変入賞口234(アタッカ)に入賞時には4球、普図電動役物252(特図始動口)に入賞時には7球、一般入賞口226に入賞時には10球としてもよい。本発明にいう所定条件の成立は、これらの入賞口や始動口への遊技球の進入が相当し、本実施形態の遊技台では、所定条件が成立したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段(遊技媒体を払出す遊技媒体払出手段(払出装置152))を備えている。さらに、賞球が多い普図電動役物252(特図始動口)よりも下流に賞球が少ない可変入賞口234(アタッカ)を配設している。普図電動役物252と可変入賞口234の位置関係を逆にすることも考えられるが、そうすると賞球が少ない可変入賞口234に先に入賞してしまう。本実施形態では、特別遊技状態中であるボーナス中に、普図電動役物252への入球に漏れた遊技球が可変入賞口234(アタッカ)に入賞可能となっており賞球増加に寄与する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、電サポ状態では、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔(1秒、120秒、360秒それぞれに基づく間隔)が異なることになり、遊技の興趣が向上する。また、本実施形態のゲーム性は、いわゆるリミッタ機(確変連荘数に上限がある)であることと、普図電動役物252(電チュー)で遊技球を増加させるものである。つまり、特図の大当り間の時間が異なることでその間の電チューの開放回数に違いが生じるため、増加する遊技球の量に変化をもたらすことができる。このゲーム性は、遊技者がはまるほど有利なゲーム性である。また、高確率かつ短時間で普通図柄の当りを導出することで、電チューの開放を頻繁に行うことができ、電チューが遊技球増加のゲーム性に寄与する。また、電サポ状態では、特図の変動時間に変化(1秒、120秒、360秒)を与えることで、電チューの開放頻度に差を設けることが可能になる。さらに、リミッタ到達までの特図大当りの導出確率を高確率にしたことで、ほぼ特図の変動時間により電チューの開放頻度、およびその開放頻度に基づく獲得可能な遊技球に変化を与えることができる。また、リミッタのリセットがなされることで、普図電動役物252(電チュー)で遊技球の増加を図るゲーム性においても特図の結果に興味を持たせることが可能になる。また、特図の変動時間が長いこと自体が、特別遊技状態中の遊技者にとって有利となるものであるが、リミッタリセット時に長い変動時間を決定可能にすることで、当該変動終了後も特図の規定回数分の当り導出まで特別遊技状態を継続することが可能になる。すなわち、リミッタリセットと長時間変動という遊技者に有利な状態を2つ同時に付与することが可能である。さらに、現在の連荘数や、リミッタまでの残り回数を報知することで、特別遊技状態中における遊技の興趣が向上する場合がある。また、電チューの開放回数に基づく報知を行うと出玉とリンクして、より興趣が向上する場合がある。さらに、特図の長時間変動は、リミッタに対して特図1回分の消化であり短時間変動と同等であるが、電チューの開放回数に関連付けて報知する情報を変化させることで遊技の興趣が増大する場合がある。本実施形態におけるゲーム性は、リミッタ機であるためいずれのタイミングにおいても、リミッタ回数以上の特別遊技状態の付与は確約されていないが、長時間変動で得られる遊技球は通常の特図消化1回分(リミッタの減算)よりも多いことを利用して、あたかもリミッタ回数以上の特別遊技状態が付与されているように遊技者に報知することが可能である。すなわち、出玉と報知をリンクさせることができる。さらに、報知内容をリミッタまでの残回数とすることで、規定回数を超える報知を行ったとしても出玉をリンクさせることできるため、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間は、長期間になるようにしてもよい。あるいは、ハズレの場合にも、長期間の特図の変動期間を用いてもよく、この場合は、規定回数の消化がなく(リミッタの減算がなく)なく、多数の遊技球を獲得することが可能である。
また、遊技盤200盤面構成は、実施形態では、右打ちを行った際(特別遊技状態中)に普図電動役物252および可変入賞口234のいずれにも遊技球が誘導されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、可変入賞口234(アタッカ)は特別遊技状態中の発射強度では入賞困難となる場所に配設してもよい。この場合、特図の長い変動期間(大ボーナス)中にアタッカが開かない点を目立たせないことが可能となる。
さらに、本実施形態では、特図低確率時の大当り確率が1/4であり、上乗せ後(非確変大当り後)に付与される時短回数が100回であることにより、次の大当りを実現できるとともに、3/4の特図のハズレによりこの間の普図電動役物252の開放により遊技球を増加させることが可能である。
また、特図の長期間の変動期間の決定は、特図の停止図柄と完全に1:1に対応させておいてもよい。
さらに、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔は、特図の変動時間(演出時間)によるものの他、大当り遊技中の期間によっても異ならせることができる。例えば、大当り遊技の開始演出や終了演出やラウンド間のインターバルの演出の時間を変えることでも上記間隔を異ならせることができる。また、特図の停止表示期間を変えることでも、上記間隔を異ならせることができる。
続いて、本発明における特徴的な点について説明する。
本実施形態のぱちんこ機では、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過(入賞)しても賞球は払い出されないことから、普図始動ゲート251,253は、賞球の払出しという利益を遊技者に付与しない利益非付与進入領域に相当する。なお、遊技球が普図始動ゲート251,253を通過(入賞)すると、遊技者は、普図変動遊技の抽選を受けられるという利益は付与される。一方、中央普図始動ゲート251の下方に配置された中央一般入賞口226は、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、10球)の賞球が払い出され、右側の普図始動ゲート251の下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、7球)の賞球が払い出される。したがって、中央一般入賞口226や特図始動口230は、遊技球が進入すると、賞球の払出しという利益を遊技者に付与する利益付与進入領域に相当する。
本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400に普図の図柄変動開始コマンドが送信される。普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図図柄変動演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、普図図柄変動演出として所定の演出画像が表示される。また、普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図81に示す音源IC416に普図図柄変動演出として所定の音出力を指示し、スピーカ120では、所定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される所定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される所定の音出力は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
また、中央一般入賞口226や特図始動口230に遊技球が進入すると、上述のごとく、主制御部300は、入賞受付処理で入賞受付情報を設定し、その入賞受付情報は第1副制御部400に送信される。入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に賞球払出演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、賞球払出演出として特定の演出画像が表示される。また、入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、図81に示す音源IC416に賞球払出演出として特定の音出力を指示し、スピーカ120では、特定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される特定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される特定の音出力は、本発明にいう特定演出の一例に相当する。
図96は、普図図柄変動演出と賞球払出演出のタイムチャートである。この図96では、図の左から右に向かって時間が経過し、以降のタイムチャートでも同様である。
普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)が開始され、図中に示す(ウ)のタイミングで賞球払出演出が終了する。一方、図中に示す(ア)のタイミングで開始された普図図柄変動演出は賞球払出演出が終了しても継続している。すなわち、普図図柄変動演出の実行期間の方が、賞球払出演出の実行期間よりも長く、普図図柄変動演出の実行期間の中に賞球払出演出の実行期間は含まれている。
なお、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過した際の普図の保留数が所定数(例えば4)未満であれば、主制御部300は、第1副制御部400に、普図保留増加コマンドを送信する。普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図保留増加演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力するようにしてもよい。また、普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、図81に示す音源IC416に普図保留増加演出として所定の音出力を指示するようにしてもよい。こうすることで、装飾図柄表示装置208には、普図保留増加演出として所定の演出画像が表示され、スピーカ120では、所定の音出力が行われることになり、これらの所定の演出画像の表示や所定の音出力を、本発明にいう所定の演出としてもよい。
図97は、普図図柄変動演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図97(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図96に示す(ア)のタイミングに相当)と、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示(所定の演出画像の一例に相当)が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。また、中央普図始動ゲート251が第1の進入領域の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図96に示す(イ)のタイミングに相当)と、同図(c)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081(他の画像の一例に相当)が大きく表示される。すなわち、装飾図柄表示装置208における中図柄表示領域208bを覆うように、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される。この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081がかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、普図変動音の途中から賞球払出音も鳴り始め、普図変動音に賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化する。その結果、賞球払出演出が優先され、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。すなわち、賞球の発生に遊技者が気づかないことがないため、気づかない場合よりも球持ちの良い遊技台と遊技者に思わせることができる場合がある。また、遊技者が集中する演出を変化させるため、遊技者が賞球の発生に気づきやすくなる。さらに、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に入賞することで、同じ遊技球で普図図柄変動演出と普図図柄変動演出が変化した演出を楽しむことができるため、遊技者は少ない投資で多くの演出を楽しむことができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図98は、普図図柄変動演出が行われている状態における、普図保留増加演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図98(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、RAM308の普図保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する普図保留表示が、普図保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。普図保留表示は、第1の始動情報記憶手段(RAM308の普図保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。すなわち、第1の始動情報記憶手段に記憶されている普図の始動情報ごとに普図保留表示が行われ、普図保留表示の数は普図の保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は第1の始動保留表示手段の一例に相当する。第1副制御部400は、普図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に普図についての保留増加指示を送信し、第2副制御部500は、その指示に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、普図の保留消化の合図となる普図図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に普図保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その普図保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ減少させる。図98(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、2つの普図保留表示が表示されている。以下、古い方の普図保留(以下、普図保留1と称する)を表す普図保留表示を第一普図保留表示291と称し、新しい方の普図保留(以下、普図保留2と称する)を表す普図保留表示を第二普図保留表示292と称する。ここでは普図の保留数は2である。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでは当該図柄変動表示が行われている最中であり、普図の保留数も所定数未満の2であるため、今回の遊技球の中央普図始動ゲート251通過に基づく始動情報がRAM308の普図保留記憶部に記憶され、普図の保留数が増加する。図98(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。ここで表示された第三普図保留表示293は、その第三普図保留表示293が表す普図保留3が消化されるまで表示され続ける。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が所定期間出力される。この普図保留増加音は、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。この第三普図保留表示293の追加表示と普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、図97(c)と同様、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が大きく表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される(図98(c)参照)。装飾図柄表示装置208に表示された、パンダの怖い顔部分2081aは、中図柄表示領域208bに表示され、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bは、演出表示領域208dに表示されている。図98に示す例でも、この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音の出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、パンダの怖い顔部分2081aがかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、演出表示領域208dに表示された第一普図保留表示〜第三普図保留表示291〜293それぞれのほとんどの部分に、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bがかぶさり、各普図保留表示291〜293が見えなくなっている。また、図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音の途中から、まず、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が鳴り始め、普図変動音に普図保留増加音がかぶさって聞こえる。次いで、賞球払出音も鳴り始め、普図変動音と普図保留増加音にさらに賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化し、普図保留増加演出も賞球払出演出によって変化する。その結果、演出に集中している遊技者に、演出の変化、すなわち賞球払出演出が行われたことによる影響によって賞球が発生したことを報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。すなわち、これまで行われていた演出画像の一部を、賞球払出演出による演出画像によって覆うことで、賞球が発生したことを視覚的に報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。また、スピーカ120からの演出音がかぶることで、賞球が発生したことを聴覚的にも報せることができる。
以上の説明では、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出に賞球払出演出がかぶさる態様であったが、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出が賞球払出演出に変化する態様であってもよい。
図99は、普図図柄変動演出が賞球払出演出に変化するタイムチャートである。
図99に示すタイムチャートでも、普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで、普図図柄変動演出を行っていた装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、その普図図柄変動演出を終了し、代わりに賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)を開始する。やがて、図中に示す(ウ)のタイミングでその賞球払出演出を終了する。
図100は、普図図柄変動演出から賞球払出演出へ変化する具体例を示す図である。
図100(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図99に示す(ア)のタイミングに相当)と、図100(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、背景画面は無模様である。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す第一の普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と第一の普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。
やがて、図100(c)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾6」の図柄が停止表示される。ここで停止表示された装飾図柄の表示態様は、図83(b)に示すデフォルトの表示態様である。一方、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cそれぞれでは、装飾図柄の変動表示が継続されている。なお、スピーカ120からは、第一の普図変動音の出力が継続している。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図99に示す(イ)のタイミングに相当)と、図100(d)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の背景画面が無模様の背景画面から所定の背景画面(ここではクロスハッチングの模様の背景画面)に変化するとともに、先程停止表示した左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)の表示態様もデフォルトの表示態様から所定の表示態様(ここでは黒一色の表示態様)に変化する。また、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されている、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像の表示態様も、所定の表示態様(ここでは横縞の模様の表示態様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図変動音も、これまで出力されていた第一の普図変動音から第二の普図変動音に切り替わる。この所定の背景画面と装飾図柄の所定の表示態様の表示、および第二の普図変動音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図図柄変動演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図図柄変動演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図図柄変動演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した装飾図柄は、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであり、その図柄変動表示が終了するタイミング、すなわち停止図柄が表示されるタイミングでは、デフォルトの表示態様に戻るか、あるいはその他の表示態様にさらに変化する。また、第二の普図変動音に変化した普図変動音も、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで第二の普図変動音に変化したままであり、その図柄変動表示が終了すると、普図変動音自体が鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって普図図柄変動演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
図101は、普図図柄変動演出が行われている状態において普図保留増加演出が変化する具体例を示す図である。
図101(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、この図101に示す具体例でも、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。さらに、図101(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、普図保留1を表す第一普図保留表示291と、普図保留2を表す第二普図保留表示292が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでも普図の保留数が増加し、図101(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。図101(b)では、第一普図保留表示291〜第三普図保留表示293の3つの普図保留表示が表示されているが、いずれの保留表示も、デフォルトの表示態様である無模様かつ黒一色の表示態様で表示されている。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する第一の普図保留増加音が所定期間出力される。この第三普図保留表示293の追加表示と第一の普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、同図(c)に示すように、デフォルトの表示態様であった第三普図保留表示293の表示態様が所定の表示態様に変化する。すなわち、デフォルトの表示態様で表示されている3つの普図保留表示291〜293のうち、今回増加した第三普図保留表示293のみの表示態様が所定の表示態様(ここでは横縞の模様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図保留増加音も、これまで出力されていた第一の普図保留増加音から第二の普図保留増加音に切り替わる。この第三普図保留表示293における所定の表示態様による表示、および第二の普図保留増加音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図保留増加演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図保留増加演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293は、当該図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであっても、保留3が消化されて第三普図保留表示293自体が消えるまで所定の表示態様に変化したままであってもよい。また、第二の普図保留増加音に変化した普図保留増加音は、第二の普図保留増加音に変化したまま鳴り続け、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図保留増加演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
次に、図101に示す具体例では、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293が少なくとも当該図柄変動表示が終了するまでは所定の表示態様に変化したままであったが、当該図柄変動表示が終了する前にデフォルトの表示態様に戻る例について説明する。
図102は、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化した後、普図保留増加演出に戻る例を示す図である。
図102(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に一旦変化する。そして、所定の期間、賞球払出演出が行われた後、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図102(b)における(イ)の図面は、同図(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図102(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、白地に黒い横縞が付された画像に変化している。
背景画像は遊技者から見て最も奥側に表示される第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は、第1レイヤL1よりも一つ手前の第2レイヤL2に描画される。
3つの普図保留表示の画像291〜293は、第2レイヤL2よりも一つ手前の第3レイヤL3に描画される。この第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第3レイヤL3よりもさらに一つ手前の第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白地に黒い横縞が付された画像290wが表示される。ここでは、第4レイヤL4が遊技者から見て最も手前側に表示されるレイヤになる。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが重なって、黒丸の画像290bが見えなくなり、第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが見える。
図102(b)における(ロ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図102(b)に示す(ロ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像も、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。ここでの3つの保留表示の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図102(a)に示す(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理では、(イ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こうすることで、白地に黒い横縞が付された画像290wが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様では、描画の処理付加を軽減することができる。
続いて、これまでの具体例では、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングで賞球払出演出が開始されていたが、その賞球払出演出が少し遅れて開始される例について説明する。
図103は、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングから少し遅れて賞球払出演出が開始される例を示す図である。
図103(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、遊技球が中央一般入賞口226を通過したことが検出されるが、このタイミングでは、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に変化せず、所定期間の経過、あるいはその後に発生する所定の契機に基づいて、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出に一旦変化する。ここでの所定の契機とは、具体的には、普図図柄変動演出で所定の演出(例えば、スーパーリーチ等)が実行されたことであってもよい。そして、一定期間、賞球払出演出が行われた後、図中(エ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図103(b)における(ウ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図103(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、ここでは、黒丸の画像が黒丸に白色の横縞が付加された画像に変化している。
この例でも、背景画像は第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は第2レイヤL2に描画される。
また、3つの普図保留表示の画像291〜293は第3レイヤL3に描画される。ここでも、第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白色の横縞のみの画像290sが表示される。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが重なって、黒丸に白色の横縞が付加された画像に見える。すなわち、黒丸の画像290bの一部が白色の横縞のみの画像290sによって覆われているが、黒丸の画像290bの残った部分は見えており、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bと、第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが一つになった画像である。
図103(b)における(エ)の図面は、同図(a)に示す(エ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。ここでの3つの保留表示の画像も、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図103(a)に示す(エ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理でも、(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こすうることで、白色の横縞のみの画像290sが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像290b、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様でも、描画の処理付加を軽減することができる。
なお、賞球払出演出が行われている状態、例えば、図97(c)に示すような、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示がされている状態で、中央普図始動ゲート251に遊技球が進入(入賞)し、その入賞に基づく普図の当否判定で当りに当選した場合には、所定の演出(例えば、右打ちを行うことを指示する演出)が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示され、賞球払出演出の一部である「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bに所定の演出がかぶり、賞球払出演出が変化する。
また、右打ちを行うことを指示する演出を行わない場合であっても、装飾図柄表示装置208で普図図柄変動演出を行い、普図の当否判定結果を表す装飾図柄を停止表示することで、普図電動役物252の扉部材2521が開放することを遊技者が認識することができる場合がある。
また、以上の説明では、中央普図始動ゲート251とその下方の中央一般入賞口226への遊技球の進入を例にあげて説明したが、右側の普図始動ゲート251とその下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230においても同様である。また、中央普図始動ゲート251の下方の中央一般入賞口226に限らず、その他の一般入賞口226や、賞球が払い出される進入領域であっても同様である。
さらに、以上の説明では、演出音(例えば、賞球払出音)の出力はスピーカ120を用いて行っていたが、払出装置152から払い出された遊技球が、上皿126あるいは上皿126に貯留された遊技球に衝突したことによって発生する衝突音を演出音(例えば、賞球払出音)としてもよい。こうすることで、衝突音がスピーカ120とは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
続いて、本発明の第2実施形態のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項についても、改めてもう一度説明する。また、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図104は、第2実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineS3ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図79に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図79に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、特図の大当りに当選して大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。この可変入賞口234は、本発明にいう入賞装置の一例に相当し、特図の大当りに当選したことが、本発明にいう第2条件が成立したことの一例に相当する。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図104に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図104に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。
なお、第2実施形態におけるぱちんこ機100の制御部の回路構成については、第1実施形態のぱちんこ機の制御部の回路構成と基本的には同じであるため、説明は省略する。
<図柄の種類>
次に、図105(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図105(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図105(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図105(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、4種類の大当り図柄(「特図A」から「特図D」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、特図Aが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は電サポ付き15R大当り図柄であり、特図Bが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図C」は確変付き4R大当り図柄であって、この特図Cが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。「特図D」は4R大当り図柄であって、この特図Dが停止表示されると、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図104に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。特図Aによる大当りや特図Cによる特図大当りは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図Aまたは特図Cに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Bまたは特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図Aまたは特図Bに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図C,特図D)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として特図Eの停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。なお、「特EI」以外の小当り図柄(例えば、第2の小当り図柄等)を用意しておいてもよい。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、図105(a)に示す特図Fはハズレ図柄である。このハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図F」以外のハズレ図柄(例えば、第2のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよい。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R系の大当り(特図A,特図B)が有利な大当りに相当し、4R系の大当り(特図C,特図D)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、特図Aによる大当りおよび特図Cによる大当りが有利な大当りに相当し、特図Bによる大当りおよび特図Dによる大当りが不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当り制御状態が、特別遊技状態の一例に相当する。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図F)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図105(b)は特図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「特図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、特図の装飾図柄の組合せである停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。大当り(特図A〜特図D)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)での確変大当り(特図Aまたは特図C)あるいは通常遊技状態(特図低確率普図低確率)以外での大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。小当り(特図E)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ3”(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。また、ハズレである「特図F」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”、“装飾図柄の組合せ2”および“装飾図柄の組合せ3”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を特図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図105(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、特図の装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図105(c)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」および当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。当り図柄1である「普図A」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に短い開放となる普図当りであり、当り図柄2である「普図B」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に長い開放となる普図当りである。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、3種類の図柄の内のいずれか一つの図柄を停止表示する。この図105(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
図105(d)は普図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の装飾図柄には、普図装飾1〜3の3種類がある。普図始動口228を球が通過したこと、すなわち、普図始動口228に球が進入したことを普図始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央部分となる所定領域に、「装飾○」→「装飾◎」→・・・の順番で表示を切り替える「普図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、普図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、普図の装飾図柄の停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。普図の当り図柄1(普図A)を報知する場合には、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に普図装飾1である「装飾○」を停止表示する。普図の当り図柄2(普図B)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾2である「装飾◎」を停止表示する。一方、普図のハズレ図柄(普図C)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾3である「装飾×」を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「普図の装飾図柄の変動表示」を開始してから普図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、普図装飾2)を停止表示するまでの一連の表示を普図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図Aや普図Bの停止図柄態様(図105(c)参照)と、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に表示される一つの普図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(d)参照)は、普図の装飾図柄(同図(d)参照)の方が大きい。
<主制御部制御処理>
次に、第2実施形態における主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理については、第1実施形態における主制御部300のCPU304が実行する図85に示す主制御部メイン処理と基本的には同じであるため、説明は省略する。
続いて、第2実施形態における主制御部タイマ割込処理について説明する。図106は、第2実施形態における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第2実施形態におけるぱちんこ機100は、特図1と特図2というように特図が2種類あり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、第2実施形態のぱちんこ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。
第2実施形態における主制御部タイマ割込処理では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS1225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS1227)。ステップS1225およびステップS1227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS1229)、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS1231)。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。
また、入賞受付処理S1217を行った後であって、特図状態更新処理を行う前に特図先読み処理を行う(ステップS1224)。
図107(a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1224aでは、特図2の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、特図2についての始動情報(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、増加した特図2の始動情報を先読みして特図2の停止図柄を事前判定する(ステップS1224b)。このステップS1224bでは、まず、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、当否判定(図106に示すステップS1229における特図2関連抽選処理)で始動情報が取得される前に、その始動情報が先読みされることになる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果等)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図107(b)に示す特図当否事前判定用テーブルおよび同図(c)に示す特図事前判定用テーブルが用意されている。
主制御部300のCPU304は、始動情報を先読みすると、将来行われる特図2関連抽選処理における当否判定結果と停止する図柄を、先読みした始動情報に基づいて事前判定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、まず、確変フラグを参照し、図107(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)に基づいて、当否判定の結果が、大当りの当否判定結果になるか、小当りの当否判定結果になるか、ハズレの当否判定結果になるかを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が、大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
主制御部300のROM306には、図107(b)に示す特図当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図当否判定用テーブルが記憶されている。この特図当否判定用テーブルにしても、図107(b)に示す特図当否事前判定用テーブルにしても、大当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)では1/320であるのに対し、特図高確率状態(電サポ状態)では1/32に上昇する。一方、小当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)であっても特図高確率状態(電サポ状態)であっても1/100である。
次いで、主制御部300のCPU304は、特図2当否事前判定結果が大当りであった場合には、図107(c)に示す特図事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)に基づいて、停止図柄となる大当り図柄の事前判定を行う。ここでの特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。ここでの大当り図柄の事前判定は、複数種類用意された大当りの種類のうちいずれの種類の大当りかを事前判定していることに相当する。なお、第2実施形態では、小当り図柄およびハズレ図柄はそれぞれ1種類しか用意されていないため、特図2当否事前判定結果が小当りであったり、あるいはハズレであった場合には、一義的に特図2事前判定結果が得られる。
主制御部300のROM306には、図107(c)に示す特図事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図決定用テーブルが記憶されている。図107(c)に示す特図事前判定用テーブルを参照して第2実施形態の特図の大当り種別について詳述すると、大当り図柄1(特図A)あるいは大当り図柄2(特図B)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが15回行われる。大当り図柄3(特図C)あるいは大当り図柄4(特図D)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが4回行われる。なお、大当り図柄1(特図A)の当選確率が50%と最も高い。
ステップS1224bに続くステップS1224cでは、ステップS1224bで得た特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)を、RAM308に用意された特図2事前判定結果記憶領域に記憶し、ステップS1224dに進む。
一方、ステップS1224aにおける判定で特図2の始動情報が増加していなければステップS1224dに進み、特図2の始動情報の先読みや事前判定は行われない。
ステップS1224dでは、今度は、特図1の始動情報(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図1の保留記憶部に1セット分の乱数値が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、今度は、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かを、RAM308に用意された時短フラグを参照して判定し(ステップS1224e)、現在の制御状態が非電サポ状態であれば(時短フラグがオフ状態であれば)、ステップS1224fに進む。
ステップS1224fでは、上述のステップS1224bと同様に、まず、特図1の保留記憶部から特図1の始動情報を先読みする。次いで、ステップS1224bと同様に、図107(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報(特図1当選乱数値)に基づいて特図1当否事前判定結果を得る。続いて、特図1当否事前判定結果が大当りであった場合には、ステップS1224bと同様に、図107(c)に示す特図事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報(大当り用特図1乱数値)に基づいて、特図1事前判定結果を取得する。
ステップS1224fに続くステップS1224gでは、ステップS1224fで得た特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)を、RAM308に用意された特図1事前判定結果記憶領域に記憶し、図106に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。
なお、この特図先読み処理では、特図の停止図柄の事前判定までしか行わなかったが、先読みした始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値に基づいて、特図の変動時間の事前判定まで行い、変動時間の事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)を事前判定結果記憶領域に記憶してもよい。また、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。さらに、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
RAM308の事前判定結果記憶領域に新たに記憶された事前判定情報(特図事前判定結果を表す情報)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
一方、図107(a)に示すステップS1224dにおける判定で特図1の始動情報が増加していなければ、図106に示す主制御部タイマ割込処理に復帰し、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わない。
また、ステップS1224eにおいて現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合にも、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、今回増加した特図1の始動情報に基づく当否判定や停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、特図1事前判定結果記憶領域に記憶し(ステップS1224h)、図106に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。なお、大当り遊技が開始されたことに基づいて、特図1事前判定結果記憶領域における、特図1事前判定結果が記憶されている領域は、「未判定」情報に書き換えられる。また、第2実施形態では、未判定情報設定条件(ここでは電サポ状態中)が成立していれば、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、その結果を主制御部300から第1副制御部400へ送らない態様であってもよい。
なお、本実施形態では、主制御部300は特図事前判定結果まで得ているが、主制御部300では特図事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果を得る態様であってもよい。ただし、普図の状態更新を主制御部300で行っているため、電サポ中か否かの判定を第1副制御部400で行おうとすると、普図の状態も第1副制御部400に送信する必要があり、効率的でない。よって、事前判定は、主制御部300において実行する方が効率が良い。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、上述の特図当否判定用テーブルを用いた特図当否判定結果、上述の特図決定用テーブルを用いた特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
ここで、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)における特図の変動時間の決定方法について説明する。以下の説明では、特図1の変動時間であっても特図2の変動時間であっても同じであるため、両者を区別することなく説明する。
図106に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)では、特図決定用テーブルを用いて特図決定結果が得られると、主制御部300のCPU304は、その特図決定結果に応じて、特図の変動時間を表すタイマ番号を決定する。
図108(a)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
このテーブルセット選択テーブルには、特図決定結果(特図停止図柄)、特図変動回数、およびタイマ選択テーブルの関係が規定されている。第2実施形態では、タイマ選択テーブルとして2種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、特図の変動時間を決定するために用いられるテーブルである。主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントする特図変動遊技実行回数カウンタも設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によって特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。
例えば、特図停止図柄が大当り図柄2である15R大当りに当選し、15R大当り遊技の終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。また、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル2を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上のポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が切り替わるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。この結果、15R大当り遊技が終了すると、大当りあるいは小当りに当選しない限り、最初の100回の特図変動遊技ではタイマ選択テーブル2を用いて特図の変動時間が決定され、101回以降はタイマ選択テーブル1を用いて特図の変動時間が決定される。
図108(b)は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
主制御部300のCPU304は、始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて、図108(b)に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。すなわち、このタイマ番号の判定は、特図決定結果、所定の乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)、特図1の保留数と特図2の保留数を合算した保留数、および所定の期間情報テーブル(例えばタイマ選択テーブル)に基づいて行なわれ、先読み処理による先読み結果や事前判定の結果には基づかずに行なわれる。
タイマ番号は、特図1表示装置212あるいは特図2表示装置214が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図の変動表示する時間(図柄変動表示時間)を表すものである。主制御部300は図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208が、特図の装飾図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間(装飾図柄変動停止表示の時間)も、この図柄変動表示時間に合わせられる。
図108(c)は、タイマ番号と図柄変動表示時間の関係を示す図である。
第2実施形態では、図柄変動表示時間に合わせて、装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンが定められている。すなわち、第1副制御部400は、タイマ番号(図柄変動表示時間)に基づいて、特図の装飾図柄の変動パターンを決定する。この図108(c)には、参考までに、タイマ番号と特図の装飾図柄の変動パターンとの関係も示されている。
タイマ1は特図変動時間が2秒になる超短縮された変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動時間が5秒になる短縮された変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動時間が10秒の通常の変動時間(基準となる変動時間)になることを表す。また、タイマ1〜タイマ3では図104に示す装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ4は特図変動時間が12秒の変動時間になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。タイマ5は特図変動時間が40秒の変動時間になることを表し、タイマ6は特図変動時間が50秒の変動時間になることを表す。タイマ5および6に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。
このリーチは、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否決定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。主制御部300は、予告制御手段の一例に相当する。
第2実施形態では、リーチ演出という予告を行なわない場合よりも行なう場合の方が、特図の当否判定を行ってからその当否判定の結果を報知するまでの期間の長さ(特図変動時間)が長くなるようにしている。
図108(b)に示すように、特図決定結果がはずれ図柄(「特図F」)であったときには、保留数が0〜2であれば、リーチなしのタイマ3に90%の確率で決定され、保留数が3〜7であれば、同じくリーチなしのタイマ2に98%の確率で決定される。また、はずれ図柄でテーブル1が選択されている場合には、保留数に関係なく、スーパーリーチのタイマ5又はタイマ6に1%ずつの確率で決定される。
また、当否決定結果が大当りであった場合には、特図の種類(大当り図柄1〜4)に関係なく、また、タイマ選択テーブルにも関係なく、さらに、保留数にもよらず、ノーマルリーチのタイマ4に2%の確率で決定され、スーパーリーチ1のタイマ5に32%の確率で決定され、スーパーリーチ2のタイマ6には66%の確率で決定される。また、特図決定結果が小当り図柄であったときにも同様である。
次に、図106に示す普図関連抽選処理(ステップS1223)について説明する。第2実施形態における普図の始動情報は、普図当選乱数値と当り用普図乱数値になる。この普図関連抽選処理(ステップS1223)では、普図当否判定処理が行われる。
図109(a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第2実施形態では、普図のアタリ確率は、普図低確率状態(非電サポ状態)では、およそ10%であるが、普図高確率状態(電サポ状態)では100%である。
普図当否判定処理の実行が完了し、普図当否判定結果が当りであった場合には、普図停止図柄決定処理を実行する。なお、普図のはずれ図柄は1種類しかないため、普図当否判定結果がハズレであれば普図の停止図柄は一義的に定まる。
図109(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。
ここでも時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図停止図柄決定処理は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの当り用普図乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、90%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、10%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。
ここで、図109(b)に示す普図決定用テーブルを参照して第2実施形態の普図の当り種別について詳述すると、普図表示装置210に普図当り図柄1(普図A)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が1.8秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。一方、普図表示装置210に普図当り図柄2(普図B)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が6.0秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。
また、第2実施形態では、普図変動時間は、普図の制御状態に応じて所定時間に一義的に決まっている。例えば、普図低確率状態(非電サポ状態)では10秒であり、普図高確率状態(電サポ状態)では5秒である。
<副制御部側制御処理>
次に、第2実施形態における第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理等については、第1実施形態における第1副制御部400のCPU404が実行する図90に示す第1副制御部の各処理と基本的には同じであるため説明は省略する。また、第2副制御部500における処理も、第1実施形態と基本的には同じであるため説明は省略する。
続いて、第2実施形態における先読み予告について詳述する。
まず、第2実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側、すなわち、普図の装飾図柄が表示される所定領域の左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。特図1保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示は、始動情報記憶手段(RAM308の特図の保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。特図2保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。すなわち、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに保留表示が行われ、保留表示の数は保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は始動保留表示手段の一例に相当する。この保留表示におけるデフォルトの表示態様は、本実施形態では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になり、第一の態様の一例に相当する。第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。
第2実施形態における先読み予告は、図106に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施形態では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、4R系の大当り:特図C,特図D)が用意されており、先読み予告は、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、4R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C)は有利な大当りとしてもよい。また、第2実施形態における先読み予告は、上記特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
第2実施形態では、保留表示の表示態様を変化させることで、保留表示を用いた先読み予告演出を行うことが可能である。この保留表示を用いた先読み予告演出は、実行開始タイミングが入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208における演出表示領域208d内になる。なお、特図の保留が0の状態で特図始動口230,232に入賞があった場合には、当該入賞に基づく特図の当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく特図の保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく特図の図柄変動表示を開始した直後の数秒間行うようにしてもよい。この場合には、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)中に先読み予告の演出が行われることになる。保留表示を用いた先読み予告は先読み予告の所定の予告態様の一例に相当し、装飾図柄表示装置208が、先読み予告手段の一例に相当する。
また、演出可動体224や遮蔽装置246を駆動させることで、役物作動による先読み予告演出を行うことも可能であるも行う。この役物作動による先読み予告演出は、実行開始タイミングが、入賞時であってもよいし、図柄変動停止時であってもよく、実行領域は、装飾図柄表示装置208にかぶさる領域になる。先読み予告における図柄変動停止時とは、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示及び当該図柄変動表示よりも前の図柄変動表示の少なくとも一方の停止時になる。より詳細に説明すれば、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示の停止時が、先読み予告の実行開始時になる。
また、装飾図柄表示装置208に特定のキャラクタやシンボル等の図柄を登場させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この特定の図柄を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であってもよいし、入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信してから所定時間経過後の当該図柄変動開始コマンドによって開始された図柄変動表示中であってもよい。ここで、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)が開始されてから所定時間経過後の当該図柄変動表示中になる。保留が1以上の状態で入賞があった場合には、上記当該図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示中になる。また、その実行領域は、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cであってもよいし、演出表示領域208dにかかる所定領域であってもよい。
さらに、装飾図柄表示装置208の背景画像を変化させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この背景画像を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体になる。
なお、先読み予告演出は画像や役物を用いた予告に限らず、音や光を用いた予告であってもよい。
第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信すると、第1副制御部メイン処理における演出制御処理で先読み予告実行処理を行う。この先読み予告実行処理では、保留表示を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、および背景画像を用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。また、保留表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の保留表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。役物作動による先読み予告ではあれば、予め用意された複数種類の演出可動体224や遮蔽装置246の駆動パターンの中から一つの駆動パターンを抽選により決定する。特定の図柄を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類のキャラクタやシンボル等の図柄の中から先読み予告で登場させる図柄を抽選により決定する。背景画像を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の背景画像の中から先読み予告で用いる背景画像を抽選により決定する。
第2実施形態でも、第1副制御部400が普図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では普図図柄変動演出が実行される。また、第1副制御部400が特図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図図柄変動演出も実行される。
図110は、普図図柄変動演出と、特図図柄変動演出および先読み予告演出の具体例を示す図である。
図110(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されているとともに、演出表示領域208dにおいて普図の装飾図柄が表示される所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。すなわち、特図変動遊技も普図変動遊技も停止している状態である。この状態で、普図始動口228を遊技球が通過すると、図110(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この普図装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当し、普図図柄変動演出は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図110(c)に示すように、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cでは、特図装飾図柄の変動表示が開始される。また、スピーカ120からは、特図1表示装置212において図柄変動表示が行われていることを表す特図変動音が出力される。この特図装飾図柄の変動表示と特図変動音の出力が、特図図柄変動演出の一例に相当する。加えて、当該第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでは、当該第1特図始動口230への入賞時に特定の図柄を用いた先読み予告演出が実行され、特定の図柄として姫のキャラクタの図柄2082が、演出表示領域208dを含む下側領域を左から右に向かって移動する。なお、この姫のキャラクタの図柄2082の移動中にスピーカ120から先読み予告演出音を出力してもよい。
以上説明した具体例では、普図変動音の途中から特図変動音も鳴り始め、普図変動音に特図変動音がかぶさって聞こえる。また、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、先読み予告演出によって通過する姫のキャラクタの図柄2082により一瞬覆われ、普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xに姫のキャラクタの図柄2082が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。したがって、本発明にいう所定の演出の一例に相当する普図図柄変動演出が、特図図柄変動演出あるいは先読み予告演出によって変化している。
なおここでは、姫のキャラクタの図柄2082の移動を、先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。
また、図110(c’)に示すように、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、特図装飾図柄の中図柄が、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにかぶさって変動表示する特図図柄変動演出であってもよい。こうすることで、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。なお、特図装飾図柄の中図柄が所定領域208xにかぶさって変動表示する演出を、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告の演出として行ってもよい。
さらに、図110(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、特定の図柄を用いた予告態様で実行されているが、同図(c’’)に示すように、演出可動体224を駆動させる予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに、回動してきた前腕部224bがかぶさり、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
以上説明した第2実施形態における具体例でも、第1特図始動口230への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図図柄変動演出に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。このことは、以下に説明する具体例においても同様である。また、先読み予告演出によって普図図柄変動演出に変化が生じているため、遊技者は、所定の利益(ここでは賞球の払出し)の発生と、可変入賞口234が有利な状態となる可能性が高いことと、を先読み予告演出(特定演出)によって一度に認識することができ、それぞれを別個に認識する場合よりも遊技者の遊技の興趣を高めることができるとともに、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図111は、普図図柄変動演出と先読み予告演出の具体例を示す図である。以下、図110に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図110に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始されるが、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでの先読みに基づく先読み予告演出の予告態様は、背景画像を用いた態様であり、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されると同時に、図111(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表画面全体が一瞬真っ暗になり、装飾図柄表示装置208において実行されていた普図図柄変動演出も、装飾図柄表示装置208で開始される特図図柄変動演出も一瞬見えなくなる。すなわち、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
なおここでは、背景画像の切り替えを先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。すなわち、特図の装飾図柄の変動表示を開始する前に装飾図柄表示装置208の背景画像を一瞬真っ暗な背景画像(ブラックアウト画像)に切り替えた後、通常の背景画像に戻して特図の装飾図柄の変動表示を行ってもよい。こすうることでも、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。ブラックアウト画像は場面切り替え画像としても用いることができ、このような背景画像の切り替えは場面切り替え演出を兼ねた特図図柄変動演出と見ることもできる。
また、図111(c)では、背景画像を暗い画像(ブラックアウト画像)に切り替えたが、図111(c’)に示すように、背景画像を明るい画像(ここではホワイトアウト画像)に切り替えてもよい。
さらに、図111(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、背景画像を用いた予告態様で実行されているが、同図(c’’)に示すように、開いていた遮蔽装置246を閉める予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bによって隠され、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。なお、ホワイトアウト画像への切り替えや左扉246aおよび右扉246bが閉まる役物演出も、場面切り替え演出と見ることもできる。
なお、背景画像は半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出や特図図柄変動演出が視認可能となるので演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
さらに、第2実施形態では、第1副制御部400が特図保留増加コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図保留増加演出が実行される。
図112は、普図図柄変動演出と特図保留増加演出の具体例を示す図である。
図112(a)では、特図1表示装置212において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、装飾図柄表示装置208では特図装飾図柄の変動表示が行われている。また、図112(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、3つの特図保留表示が表示されている。以下、最も古い特図保留(以下、特図保留1と称する)を表す特図保留表示を第一特図保留表示296と称し、二番目に古い特図保留(以下、特図保留2と称する)を表す特図保留表示を第二特図保留表示297と称し、最も新しい特図保留(以下、特図保留3と称する)を表す特図保留表示を第三特図保留表示298と称する。ここでは特図の保留数は3である。一方、普図表示装置210は停止表示しており、装飾図柄表示装置208の所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
次いで、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、特図の保留が増加する。以下、ここで増加した特図の保留を特図保留4と称し、その特図保留4を表す特図保留表示を第四特図保留表示299と称する。第1特図始動口230に遊技球が進入すると、不図示のスピーカ120から特図保留増加音が出力されるとともに、装飾図柄表示装置208の右端から、デフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄を載せたトラックの図柄2991が登場し、このトラックの図柄2991は、演出表示領域208dを左側に向かって移動する。その結果、図112(c)に示すように、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xをそのトラックの図柄2991が通過し、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xにトラックの図柄2991が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。この具体例でも、普図図柄変動演出が特図保留増加演出によって変化する。
トラックに載せられていたデフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄は、第三特図保留表示298の右横まで運ばれた後、そのトラックから降ろされ、第四特図保留表示299は第三特図保留表示298の右横に表示される。第四特図保留表示299が、第三特図保留表示298の右横に表示されると、保留表示を用いた先読み予告演出が行われる。ここでは、図112(d)に示すように、デフォルトの表示態様である黒丸の画像に、その黒丸の画像から光が放射状に発散している様子を表す光のオーラのエフェクト画像2992が付加された表示態様に変化している。この光のオーラのエフェクト画像2992は、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに入り込み、ここでも所定領域208xが小さくなる。したがって、普図図柄変動演出が、先読み予告演出によっても変化している。なお、光のオーラのエフェクト画像2992は、半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出が視認可能となるので普図図柄変動演出の演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態は、他の表示態様に変化してもよい。図112(d’)では、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態が、怖い顔のパンダのキャラクタ画像に変化している。しかも、このキャラクタ画像は、デフォルトの表示態様の黒丸の画像よりも大きく、その一部が所定領域208xに入り込み、ここでも普図図柄変動演出が先読み予告演出によっても変化している。先読み予告演出を兼ねた保留表示は、遊技者からしてみれば大当りの期待が持てる保留を表すものであり、デフォルトの表示態様の大きさよりも大きく表示することで、遊技者にわかりやすくなる。このように、先読み予告の期待度(信頼度)に応じて保留表示の大きさを変えてもよい。なお、保留表示の最初の所定期間のみ大きく表示してその後はデフォルトの表示態様の大きさと同じ大きさで表示してもよい。
図113は、普図図柄変動演出自体が変化する具体例を示す図である。以下、図110に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、ここでも所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図113(c)に示すように、図110に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始される。さらに、特図の図柄変動表示の開始に基づいて、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xの背景画面が変化し、普図図柄変動演出自体が変化する。ここでは、無模様の背景画像が斜めの縞模様の背景画像に変化している。
また、特図の図柄変動表示の開始に基づく普図図柄変動演出自体の変化として、図113(d)に示すように、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示に代えて、カウントダウン表示を行い、例えば、5→4→3→2→1→○のような表示に変化させてもよい。
なお、特図の保留が増加した場合には、特図始動口への入賞によってRAM308の特図保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出を、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにおいて実行してもよい。この場合には、図113(e)に示すように、普図装飾図柄の変動表示に代えて、特定のキャラクタやシンボル等の図柄(ここでは怖い顔のパンダのキャラク図柄)が所定領域208xに表示される。
また、以上の説明では、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の変動表示(普図図柄変動演出)を、毎回必ず行うようにしたが、普図の当否判定でハズレの場合には、所定確率(例えば、10%あるいは0%)で行うようにしてもよい。こうすることで、普図図柄変動演出に対する遊技者の期待度を高めることができる場合がある。
また、各演出に基づく音演出は無音演出を含んでもよい。こうすることで、利益(例えば、賞球の払出し)が発生したことを遊技者がより気づきやすくなる。また、特図絡みの演出の邪魔にならず、特図の当否判定に当たったと遊技者が勘違いしてしまうことを防止することができる場合もある。
なお、電サポ中は普図図柄変動演出を行わないようにしてもよい。電サポ中であれば、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開きやすく、賞球が発生し易い状態であるので、遊技者は賞球発生に基づく演出に集中することができる場合がある。
またここでは、本発明をぱちんこ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では、『所定条件が成立(例えば、入賞口や始動口への遊技球の進入)したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技台において、遊技球が進入可能な第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)と、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報(例えば、普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数)を生成する始動情報生成手段(例えば、図81に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報生成手段が生成した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(例えば、普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304)と、演出を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定手段の当否判定結果に基づいて、前記演出手段に所定の演出(例えば、普図図柄変動演出)を行わせる演出制御手段(例えば、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたもの)と、遊技球の進入に基づいて前記所定条件が成立する第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記第1の進入領域は、遊技球が通過する領域(例えば、ゲート等)であってもよい。すなわち、前記第1の進入領域は、遊技球が転動する遊技領域に設けられたものであって、進入しても遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであってもよい。また、前記第1の進入領域に遊技球が進入しても前記所定条件は成立しない態様であってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記遊技領域に設けられたものであって、進入すると遊技球が該遊技領域よりも裏側へ導かれるものであってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記当否判定手段の当否判定結果が特定の当否判定結果であったことに基づいて、遊技球の進入が困難な第一状態から遊技球の進入が容易な第二状態へ状態変化する可変始動口を含むものであってもよい。
さらに、前記所定の演出は、画像表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよい。
また、ここにいう所定の演出を変化させた演出とは、所定の演出自体を他の演出に切り替えた演出であってもよいし、所定の演出の一部に変化を与えた演出であってもよいし、所定の演出の一部又は全部に他の演出が被さった演出であってもよい。
また、所定の遊技価値を遊技者に付与するとは、遊技媒体を払い出すことが一例としてあげられる。
またこれまでの説明においては『前記演出制御手段は、前記所定の演出を変化させるため、該所定の演出に影響を与える特定演出(例えば、賞球払出演出)を前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段は、演出画像を表示する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含み、前記演出制御手段は、所定の演出画像(例えば、普図の装飾図柄の変動表示)を前記画像表示手段に表示させることで前記所定の演出を該画像表示手段に行わせ、該所定の演出を変化させた演出として、該所定の演出画像の一部又は全部を他の画像(例えば、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081)の一部又は全部で覆った画像(例えば、図97(c)参照)を該画像表示手段に表示させるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここで、前記演出制御手段は、前記特定演出として、全部または一部が半透明な演出画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
また、前記演出手段は、所定の音を出力する音出力手段を含み、
前記演出制御手段は、前記所定の音を前記音出力手段に出力させることで前記所定の演出を該音出力手段に行わせ、前記特定演出として、前記所定の音と並行して出力される特定音を、該音出力手段に出力させるものであってもよい。こうすることで、特定演出に基づく音声によって利益の発生を遊技者は認識することができる場合がある。
さらに、前記音出力手段は、遊技球を貯留可能な球皿を含み、遊技球の払出手段から払い出された遊技球が球皿または球皿に貯留された遊技球に衝突したことに基づく衝突音を前記特定音として出力するものであってもよい。こうすることで、衝突音がスピーカとは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
またこれまでの説明においては『前記第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)は、遊技球が転動する遊技領域(例えば、遊技領域124)に設けられ、進入した遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであって、前記第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)は、前記遊技領域の、前記第1の進入領域に進入した後の遊技球が進入し得る位置に設けられたものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
さらにこれまでの説明においては『所定の第2条件が成立したこと(例えば、特図の大当りに当選したこと)に基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置(例えば、可変入賞口234)を備え、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定の第2条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出(例えば、先読み予告の演出)を、前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて生成される始動情報を第1の始動情報とし、その第1の始動情報に基づく当否判定を第1の当否判定にするとともに第1の当否判定を行う当否判定手段を第1の当否判定手段にする。
また、前記第2の進入領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)へ遊技球が進入したことに基づいて生成された第2の始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶する第2の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている第2の始動情報を取得し、取得した第2の始動情報に基づいて当否判定を行って第2の当否判定結果を導出する第2の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う第2の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、前記第2の図柄表示手段が特定の第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示した後に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第2の当否判定手段による所定の第2の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)になる可能性があることを予告する先読み予告演出を、該第2の当否判定手段が該所定の第2の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の第2の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行する先読み予告演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、前記先読み予告演出手段を含み、前記演出制御手段は、前記特定演出として前記先読み予告演出を、前記先読み予告演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台であってもよい。
また、前記第2の図柄表示手段が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、特図大当り判定結果)を表す図柄態様を停止表示した後に開放する可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた態様であってもよい。
なお、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを予告する先読み予告演出を実行するものであってもよいし、あるいは、前記当否判定手段が前記所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づく情報を報知する先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に開始するものであってもよい。
また、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するまでの図柄変動表示を前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに行う図柄表示手段を備えた態様であれば、前記先読み予告演出制御手段は、所定の始動情報に対応した図柄変動表示中及び当該図柄変動表示よりも先に実行される図柄変動表示中の少なくとも一方で該所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になることを予告するための先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることの予告についての実行可否が該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に決定される先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことに基づいて実行するものであってもよいし、あるいは前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことを表すコマンドを受信したことに基づいて実行するものであってもよい。
また、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技機であってもよい。また、前記遊技価値は、前記遊技領域へ発射可能な所定数の遊技球数データであってもよく、前記演出制御手段は、該遊技球数データが遊技者に付与されたことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであってもよい。また、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定数の遊技球数データの該所定数を示す画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
続いて、本発明の第3実施形態のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項については省略することもあるし、重複して説明することもあるが、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図114は、第3実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図114に示す遊技盤200は電サポ中と大当り遊技中は右打ちを行う遊技盤である。この遊技盤200では、左領域と右領域それぞれに普図始動口(ゲート)228が設けられている。この普図始動口228は、進入領域の一例に相当し、普図始動口228を通過した球は遊技島側に排出されず、遊技領域124を転動する。左領域に設けられた普図始動口228は、非電サポ状態中の電チューロング開放(詳細は後述)を狙うことができるものであり、右領域に設けられた普図始動口228は、電サポ状態中の電チュー開放を狙うことができるものである。
また、第1特図始動口230と第2特図始動口232は、遊技領域124の中央部下方に設けられている。第1特図始動口230も第2特図始動口232も遊技球が進入可能な始動領域であるが、遊技釘238等の配設により、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成されている。一方、第2特図始動口(電チュー)232は、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球であっても、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球であっても、入球可能に構成されている。第2特図始動口232は、第1特図始動口230の真下に設けられており、この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられている。一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段(可変始動領域)に相当し、以下、電チュー(電動チューリップ)と称し、一対の羽根部材2321が開くことを電チュー開放と称する。一対の羽根部材2321が閉じた状態(第一の状態)では遊技球の進入困難状態であり、一対の羽根部材2321が開いた開状態(第二の状態)では遊技球の進入容易状態である。電チューは、進入困難状態と進入容易状態との間で少なくとも状態変更可能な始動領域である。なお、一対の羽根部材2321が開いた状態における電チューの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分未満の大きさである。
さらに、可変入賞口(アタッカー)234は、電チューの下方に設けられており、扉部材2341が可動することで入賞可能状態になる。すなわち、可変入賞口234は、入賞不能状態と入賞可能状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞領域(入賞手段)である。なお、扉部材2341が開いた状態におけるアタッカーの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分以上の大きさである。図114に示す遊技盤200では、遊技釘238等の配設により、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は、可変入賞口(アタッカー)234への入球が困難又は不可能に構成されており、大当り遊技中は、遊技者は右打ちを行う必要がある。
<図柄の種類>
次に、図115(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図、普図、および装飾図柄の種類について説明する。
図115(a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において、図柄の変動表示の後、停止表示される特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示した図である。この図115(a)には、「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図115(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図E」は2R大当り図柄(突然確変)である。これらの図柄(特図A,B,E)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄(15R通常大当り)である。特図Cまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄(隠れ確変)である。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。
本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図B、特図E、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Cおよび特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。
また、15Rの大当り遊技終了後、および突然確変による大当り遊技終了後はいずれも電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。なお、本実施形態でも、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。本実施形態では、特図A、特図B、あるいは特図Eが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図C、あるいは特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。なお、後述するように、特図Fは、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図115(a)に示す、特図Gは小当り図柄1であり、特図Hは小当り図柄2である。いずれの小当り図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる停止図柄態様である。なお、後述するように、小当り図柄は、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として2種類の停止図柄が用意されている。特図Iはハズレ図柄1であり、特図Jはハズレ図柄2である。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非大当り制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は大当り制御状態(第2の制御状態)と非大当り制御状態(第1の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施形態のぱちんこ機100では、15R特別大当り図柄として、「特図A」および「特図B」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、15R通常大当り図柄として、「特図C」および「特図D」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、突然確変の大当り図柄や、隠れ確変の大当り図柄についても、複数種類の図柄が用意されている。
図115(b)は特図の装飾図柄の一例を示した図である。本実施形態における特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。保留消化条件が成立した場合に、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。特図の装飾図柄を変動表示および停止表示は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示および停止表示と同期している。
15R特別大当り(「特図A」「特図B」)や15R特別大当り(「特図C」「特図D」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。これらの装飾図柄の組合せは、確変付き大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、これらの装飾図柄の組合せのうち、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)は、「特図A」または「特図B」である15R特別大当りの場合に限って停止表示される15R特別大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、2Rの大当りのうちの隠れ確変(「特図F」)、あるいは小当り(「特図G」、「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。さらに、2Rの大当りのうちの突然確変(「特図E」)を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せや、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図J」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示するまでの表示を特図用装飾図柄の変動表示と称することがある。特図用装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
以上説明した、特図1や特図2の停止図柄態様(図82(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(c)参照)は、特図の装飾図柄(同図(c)参照)の方が大きい。
図115(c)は、普図表示装置210において、図柄の変動表示の後、停止表示される普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示した図である。本実施形態では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、図115(c)に示す普図の停止図柄態様を停止表示する。この図115(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は、補助図柄報知手段、第一の図柄表示手段、あるいは単なる図柄表示手段の一例に相当する。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄の変動表示も行われる。図115(d)は普図の装飾図柄の停止図柄態様を示した図である。普図の装飾図柄の変動表示については、詳しくは後述するが、普図の装飾図柄の変動表示後に、同図(d)に示す停止図柄態様が、装飾図柄表示装置208には表示される。すなわち、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄1(「普図A」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾1」が停止表示され、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄2(「普図B」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾2」が停止表示され、いずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が同図(c)に示すはずれ図柄(「普図C」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾3」が停止表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。
続いて、本実施形態における普図の当否判定について説明する。本実施形態のぱちんこ機100では、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態であれば右打ちを行う。非電サポ状態で左打ちを行った場合には、左領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。また、電サポ状態で右打ちを行った場合には、右領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。なお、非電サポ状態であるにも関わらず右打ちを行い、右領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、電サポ状態であるにも関わらず左打ちを行い、左領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、普図の当否判定は行われる。ただし、普図の保留消化条件が成立しなければ、普図の当否判定は行われない。ここにいう普図の保留消化条件の成立要件は、普図の保留がある状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに成立する要件である。また、普図の保留がない状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過した場合にも成立する要件である。
本実施形態における主制御部300のROM306にも、普図当否判定用テーブルが記憶されている
図116(a)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
本実施形態では、普図乱数取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう普図乱数取得条件の成立要件は、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。本実施形態では、普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、普図当選乱数値、および普図決定乱数値を記憶する。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図116(a)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図116(b)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図の当り確率は、図116(a)に示す低確率テーブルでは65532/65536であり、図116(b)に示す高確率テーブルでは655341/65536であり、いずれの状態であっても普図の当否判定にはほぼ当たるが、確率的に見れば、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも普図当りの当選確率は高い。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一の当否判定手段(補助当否判定手段)の一例に相当する。また、普図の「当り」の当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定が完了すると、普図の停止図柄態様を決定する。なお、普図当否判定と、普図の停止図柄態様の決定を併せて普図の当否判定(第一の当否判定)としてもよい。
図116(c)は、普図決定用低確率テーブルを示す図であり、同図(d)は普図決定用高確率テーブルを示す図である。
普図決定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図116(c)に示す低確率テーブルを用いて普図決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図116(d)に示す高確率テーブルを用いて普図決定を行う。この普図決定処理では、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、99%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、1%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。なお、ハズレ図柄は1種類のため、普図決定乱数値に基づく普図決定処理を省略してもよい。
普図の当否判定は、「当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、普図の当否判定は、普図図柄まで導出することであってもよい。
図116(c)に示す普図決定用テーブルにも、同図(d)に示す普図決定用テーブルにも、変動時間が参考までに記されている。本実施形態では、普図表示装置210における普図の変動時間は、電サポ状態であれば一律に1秒であり、非電サポ状態であれば一律に20秒である。したがって、普図の変動時間は、電サポ状態であれば相対的に短い第一の変動時間になり、電サポ状態であれば相対的に長い第二の変動時間になる。なお、普図乱数取得条件が成立した場合に、普図当選乱数値および普図決定乱数値と併せて普図変動期間決定用乱数値を取得し、抽選によって普図の変動時間を決定してもよい。
次に、主制御部300で行われる一対の羽根部材2321の開閉動作、すなわち電チューの開閉パターンについて説明する。
図117(a)は、第3実施形態のぱちんこ機における電チューの開閉パターンを説明するための図である。
普図決定結果が、普図Aであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾1が停止表示された後、電チューは、0.3秒間の開放を一回行う。第2実施形態におけるぱちんこ機でも発射装置110による遊技球の発射間隔は0.6秒であり、普図Aの当り図柄の場合には、一対の羽根部材2321の一回の開放時間は、遊技球の発射間隔よりも短く、普図Aの普図当りに当選しても実質的には電チューへの入球は見込めず、出球を獲得することはほとんど不可能である。以下、普図Aに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューショート開放と称することがある。この電チューショート開放(第一の開放パターンに相当)は、確率的には、非電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
普図決定結果が、普図Bであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾2が停止表示された後、電チューは、最初、0.3秒間の開放を行ってから、0.5秒の閉鎖時間を経て、5秒の開放を行う。すなわち、電チューは、5.8秒間にわたって特定動作(一対の羽根部材232aの開閉動作)を行う。以下、普図Bに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューロング開放と称することがある。この電チューロング開放(第二の開放パターンに相当)では、電チューへの入球が見込め、出球を獲得することが大いに期待できる。なお、電チューロング開放では、羽根部材2321が、少なくとも発射間隔よりも長く開放する、あるいは電サポ状態における普図変動時間よりも長く開放すればよく、1回目の0.3秒間の開放を省略して2回目の長い開放のみを行うようにしてもよい。この電チューロング開放は、確率的には、電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
普図決定結果が、普図Cであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾3が停止表示された後、電チューは開放動作せず、閉じた状態を維持する。
次いで、副制御部側(第2副制御部500)で行われる第一の演出(以下、普図演出という)について説明する。本実施形態における普図演出には、少なくとも、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちのいずれか一つの演出が含まれているか、あるいは、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される演出であればよい。変動中演出は、普図表示装置210による普図の図柄変動表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、確定中演出は、普図表示装置210による普図の停止図柄態様を確定表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、動作中演出は、電チューの作動中に装飾図柄表示装置208で行われる演出である。また、これらの演出は、普図の当否判定の結果に関する演出(例えば、普図当り予告)の他、特図の当否判定の結果に関する演出(例えば、特図大当り予告)が加えられた演出であってもよいし、普図の当否判定の結果に関する演出に代えて特図の当否判定の結果に関する演出が行われるものであってもよい。さらに詳しくは後述するが、普図演出は、特図1の保留アイコンを表示する領域と、特図2の保留アイコンを表示する領域との間に設けられた所定領域を含む領域で実行される。
図117(b)は、第3実施形態のぱちんこ機の装飾図柄表示装置208における普図演出の数例を説明するための図である。
(ア)〜(カ)は、非電サポ状態中の変動表示パターンである。
(ア)は、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ア)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(イ)に示す演出では、普図装飾2、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。この演出では、高速変動中、普図装飾2が多く表示されるため、電チューロング開放の期待度が向上する。
(ウ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ウ)に示す演出では、普図装飾2が連続して表示される高速変動を繰り返し、10秒後に停止表示する。この演出では、普図装飾2のみが連続して表示されるため、停止表示も普図装飾2になる。したがって、この演出が開始されると、電チューロング開放確定になる。
(エ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(エ)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、いずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、電チューロング開放の期待度は高まらないが、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放だけでなく大当りも期待させることができる場合がある。
(オ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(オ)に示す演出では、普図装飾2、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)に示す変動表示パターンでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
以上説明した変動表示パターンは、普図表示装置210による普図の図柄変動表示の終了のタイミングに合わせて、装飾図柄が停止表示するものであってもよい。特に、普図当りの場合には、この後、電チュー開放することから、普図表示装置210による図柄変動表示の終了のタイミングと、(ア)〜(オ)の演出終了タイミングを一致させ、遊技者に電チュー開放を予告することが好ましい。一方、特に普図はずれの場合には、必ずしも両者のタイミングを一致させる必要はなく、普図表示装置210による20秒の図柄変動表示中のどのタイミングで行ってもよい。例えば、普図表示装置210による図柄変動表示の開始前から普図演出を開始してもよいし、普図表示装置210による図柄変動表示の終了後まで普図演出を継続してもよい。さらに、(カ)に示す演出では、普図ではなく特図の当否判定の結果に関する演出であるため、普図表示装置210による図柄変動表示が行われていない期間に行ってもよい。また、装飾図柄の変動表示後に停止表示される装飾図柄は、偽の普図決定結果を表す装飾図柄であってもよいし、偽の大当り予告であってもよい。
(キ)は、上記動作中演出の一例である。この(キ)に示す動作中演出では、非電サポ状態における普図表示装置210による図柄変動表示の後、装飾図柄表示装置208に、侍のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される。非電サポ状態では、多くの場合は電チューショート開放に当選するが、その電チューショート開放の間に、(キ)に示す動作中演出が、いきなり一瞬実行される。また、電チューロング開放に当選した場合には、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出が実行される。なお、電チューが5秒間開放している間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよいし、電チューが最初に0.3秒間開放する間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよい。以下、装飾図柄表示装置208に、殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出を、電チュー開放報知演出と称することがある。
なお、(キ)に示す動作中演出を、普図表示装置210による普図Bの確定表示終了直後(電チュー作動直前)に実行するようにしてもよい。
また、非電サポ状態だけに限らず、電サポ状態において、電チューロング開放に当選した場合にも、(キ)に示す動作中演出を実行するようにしてもよい。この場合、1秒の図柄変動表示が行われた後、多くの場合は電チューロング開放に当選し、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出を実行すればよい。また、電チューショート開放に当選した場合には、0.3秒間の電チューショート開放の間に一瞬実行すればよい。
また、図117(b)の(イ)〜(オ)に示す変動表示パターンの演出時間(第一の時間)は、図117(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターンの演出時間(第二の時間)よりも長い時間であり、相対的に長い演出時間で普図の装飾図柄の変動表示演出を行うため、電チューの開放に対する期待を向上させることができる場合がある。
(ク)は、当該特図変動の大当り予告の演出の一例である。この(ク)に示す演出は、普図表示装置210による図柄変動表示中や、電チュー作動中とは無関係に、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される。すなわち、普図表示装置210による図柄変動表示中でなくても、あるいは電チュー作動中でなくても、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する演出であり、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されなくても停止表示されるかのうように予告する演出(いわゆる偽の予告演出)も含まれる。ここでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、8秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。なお、文字の装飾図柄に代えて、絵柄の装飾図柄を用いてもよい。
また、図117(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図117(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出の後に実行してもよい。すなわち、電チュー開放報知演出を変動表示パターンと組み合わせて行ってもよい。さらに、電チュー開放報知演出は、電チューショート開放時には実行せず、電チューロング開放時に実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが遊技者にとって有利な開放となる場合に限って、電チュー開放報知演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。また、普図Aが停止表示する場合には、図117(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)は実行せず、電チュー開放報知演出も実行しないようにし、普図Bが停止表示する場合に、図117(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)を実行した後に、電チュー開放報知演出も実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが有利な開放となる場合に限って、装飾図柄変動表示演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。
また、普図演出は、普図の装飾図柄の変動表示(上記変動中演出)を行わず、確定中演出として、図115(d)に示す普図装飾図柄を表示する演出であってもよいし、この確定中演出を行い、さらに普図当りの場合には電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。なお、普図当りであっても、電チューロング開放が行われる普図B当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよいし、レア表示を超短時間で行う意味では、電チューショート開放が行われる普図A当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。
続いて、図118を用いて、第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図118は、普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、主制御部300から普図変動開始コマンドが送信されてくる。図118に示す普図演出決定処理は、第1副制御部400がこの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、第1副制御部400には、主制御部300から普図保留増加コマンドも送信され、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信すると、普図演出決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し(ステップS601)、電サポ状態であれば、普図演出決定処理は終了になる。非電サポ状態であれば、普図演出を実行するか否かを判定する(ステップS602)。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
普図演出を実行しない場合には、普図演出決定処理は終了になり、普図演出を実行する場合には、今度は所定期間中か否かを判定する(ステップS603)。本実施形態では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)や、特図の大当りの期待度が高い演出中(例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ中)には、図117(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)それぞれの演出の実行を控える。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中になる。この所定期間中でなければ、図117(b)に示す総ての演出パターン((ア)〜(ク))の中から演出パターンを選択し(ステップS604)、ステップS606に進む。なお、図117(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図117(b)に示す(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、図117(b)に示す(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(図117(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
反対に、所定期間中であれば、図117(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択し(ステップS605)、ステップS606に進む。こうすることで、大当り遊技中には、図117(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
ステップS606では、ステップS604またはステップS605で選択した演出パターンを表す情報を普図演出コマンドにセットして、第2副制御部500に送信し、普図演出決定処理は終了になる。普図演出コマンドを受信した第2副制御部500は、普図演出コマンドに含まれている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208おける所定領域を含む領域で普図演出が実行される。
以上説明したように、本実施形態では、現在の制御状態が電サポ状態であれば、ステップS601の判定によって普図演出は実行されないことになる。なお、現在の制御状態が電サポ状態であった場合に、普図演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で普図演出を実行するようにしてもよい。このように、本実施形態では、普図演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。一方、電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。
また、本実施形態では、大当り遊技中等の所定期間中では、ステップS603の判定によって変動中演出や確定中演出は一律に行われず、電チュー開放報知演出のみが行われる。なお、上記所定期間中に、変動中演出や確定中演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で変動中演出や確定中演出を実行するようにしてもよい。また、上記所定期間中では、変動中演出や確定中演出も行わず、一律に普図演出を行わないようにしてもよい。あるいは、行うにしても、実行可否抽選を行い、所定の確率で電チュー開放報知演出のみを実行するようにしてもよい。すなわち、第一の演出を、大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出としてもよい。普図の当否判定の当選は、特図の当否判定(大当りの抽選)の機会を向上させる要因でもあるため、普図演出を非大当り遊技中で行うことにより遊技者を期待させることができる場合がある。また、一般的に、電チューよりもアタッカの賞球の方が多く、電チューを、アタッカの上部あるいは上流側に位置する盤面配置においては、大当り遊技中に電チューの開放がアタッカへの入賞を妨げてしまう場合がある。そのため大当り遊技中には普図演出が行われにくいようにすることで、遊技者の不満を軽減できる場合がある。
ここで、特図の当否判定についても説明しておく。
本実施形態では、特図始動情報取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた特図1保留記憶部あるいは特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう特図乱数取得条件の成立要件は、特図1については、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図1の保留数が所定の上限数未満である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図1の保留数が所定の上限数である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入しても成立しない要件である。また、特図2については、第2特図始動口232(電チュー)に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図2の保留数が所定の上限数未満である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図2の保留数が所定の上限数である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入しても成立しない要件である。本実施形態では、特図1保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図1当選乱数値、特図1決定乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を記憶する。また、特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図2当選乱数値、特図2決定乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値を記憶する。
図119(a)は特図の当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図の当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜65535)が図119(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値が図119(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
本実施形態では、大当り確率は、特図低確率状態では約1/400であるのに対して、特図高確率状態では約1/40である。
本実施形態では、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。したがって、特図1当選乱数値を用いて当否判定を行った結果、ハズレであった場合には、小当り判定を行う。
図119(c)は、主制御部300のROM306に記憶されている小当り判定用のテーブルを示す図である。
特図1に限った小当り判定では、特図1当選乱数値を再び用いて、小当り判定を行う。
なお、特図2に、特図1と同様、小当りを設けてもよい。
こうして、特図1当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。また、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図の図柄を決定する。
図119(d)は、主制御部300のROM306に記憶されている特図決定用テーブルを示す図である。この特図決定用テーブルは、大当り(特図A〜特図F)、小当り(特図G,H)、はずれ(特図I,J)ごとに特図の停止図柄態様(図115(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。なお、特図2には、特図F〜特図Hそれぞれに対応した乱数範囲が設けられておらず、特図2では、大当りは、15R特別大当り(特図A,B)、15R通常大当り(特図C,D)、突然確変である2R大当り図柄(特図E)になり、小当りはない。
主制御部300のCPU304は、RAM308の特図1保留記憶部、あるいは特図2保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの、特図1乱数値、あるいは特図2乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜99)を用いて、特図を決定する。
遊技にとって最も有利な15R特別大当り(特図A,B)の当選確率は、特図2の場合には70%であるのに対して、特図1の場合には30%であり、特図2の方が特図1よりも有利な大当りである。このように、本実施形態では、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
次に、本実施形態における演出の具体例を説明する。まず、図120〜図124を用いて説明する。図120は本実施形態における演出の具体例の1/5部分を表す図であり、図121は本実施形態における演出の具体例の2/5部分を表す図であり、図122は本実施形態における演出の具体例の3/5部分を表す図であり、図123は本実施形態における演出の具体例の4/5部分を表す図であり、図124は本実施形態における演出の具体例の5/5部分を表す図であり、図120〜図124までは一つにつながった例である。
図120〜図124の各段階を示す図には、装飾図柄表示装置208が示されている。また、装飾図柄表示装置208の下には、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。普図表示装置210は一番右側に示された7セグメント表示装置であり、第2特図表示装置214は一番左側に示された7セグメント表示装置であり、第1特図表示装置212は、中央に示された7セグメント表示装置である。これらの7セグメント表示装置では、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯する。なお、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
また、図120(ア)と(イ)の間には、遊技球Bが普図始動口228を通過しようとする様子が示されている。さらに、図120(キ)や(ク)、図121(ケ)や(コ)、図122(ス)や(タ)、図123(ニ)、図124(ノ)や(ホ)には、電チュー(第2特図始動口232と一対の羽根部材232a)が示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。すなわち、演出表示領域208dの中央部分に普図演出領域283が設けられている。
特図1保留表示領域281にしても特図2保留表示領域282にしても、保留アイコンは、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示される。すなわち、特図1の保留において、最も入賞タイミングが古い第1保留を表す第1保留アイコンは、普図演出領域283の左隣に表示され、特図2の保留において、最も入賞タイミングが古い第2保留を表す第2保留アイコンは、普図演出領域283の右隣に表示される。図120(ア)に示す特図1保留表示領域281には、特図1の保留が一つあることを表す、1個の特図1保留アイコン(第1特図1保留アイコン)2811が示されている。特図1保留アイコンのデフォルトの態様は黒丸である。この第1特図1保留アイコン2811は、普図演出領域283の左隣に表示されている。また、図120(ク)に示す特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン(第1特図2保留アイコン)2821が示されている。特図2保留アイコンのデフォルトの態様は、特図1保留アイコンと見分けがつくように、特図1保留アイコンのデフォルトの態様とは異なる白丸である。この第1特図2保留アイコン2821は、普図演出領域283の右隣に表示されている。
さらに、本実施形態のぱちんこ機も特図2優先変動機である。
図120(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。なお、普図表示装置210が図柄変動表示を行っていない場合には、普図演出領域283に何の図柄も表示しない場合もある。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228を1球の遊技球Bが通過し、普図表示装置210では図柄変動表示が開始される。
図120(イ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示パターンは、図117(b)の(ア)に示す変動表示パターンである。また、この装飾図柄表示装置208では、特図1の大当り予告の演出として、サボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場する。このキャラクタC1は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC1によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。
図120(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1は消え、特図1の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC1が消えたことにより、普図演出領域283における図柄変動表示は良好に視認することができる。
図120(エ)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、特図1の装飾図柄の変動表示は、装飾図柄表示装置208の左隅に小さく表示され、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が再び視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC2によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。また、スーパーリーチに発展すると、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図1保留アイコン2811)が消える。なお、ここでは、キャラクタC2によって普図演出領域283の一部を隠しているが、特図1の装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の左隅に移動せず、普図演出領域283の一部を特図1の装飾図柄の変動表示によって隠してもよい。特図の装飾図柄の変動表示によって普図演出領域283の一部又は全部を隠す態様は、スーパーリーチ中に限らず、特図の変動表示中であれば、どのタイミングであってもよい。
図120(オ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる残念演出が行われ、図120(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されている。一方、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、非電サポ状態であるが、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図120(キ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、図117(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。また、残り一つの特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図120(ク)では、5秒間の開放状態にある電チューに遊技球が進入し、特図2の保留が一つ増加する。装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン2821(第1特図2保留アイコン2821)の表示が開始される。また、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示される。
次いで、図120(ク)に示す第1特図2保留アイコン2821が表す特図2の第1保留が消化され、第2特図表示装置214では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始される。また、電チューでは、5秒間の開放が継続され、2球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が二つ増加する。図121(ケ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が二つあることを表す、第1特図2保留アイコン2821と第2特図2保留アイコン2822が表示されている。また、その装飾図柄表示装置208では、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、電チュー開放報知演出が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄における電チュー開放報知演出が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放の入球に基づく特図2の所定の演出(大当り予告演出)によって普図演出(ここでは電チュー開放報知演出)が視認困難になっている。電チュー開放報知よりも、電チュー開放中に入賞した際に発生する特図の図柄変動中(特図の装飾図柄の変動中)に行われる演出(ここでは大当り予告演出)の方が遊技者にとって興味がある場合があり、遊技者が興味のある演出を優先して、他方(ここでは電チュー開放報知演出)を視認困難とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、図119(d)を用いて説明したように、ここで行われている特図2の図柄変動では、遊技者にとって有利な15R特別大当りが、特図1の図柄変動よりも発生しやすくなっており、有利な大当り発生を予告するキャラクタC3を目立たせることができる場合がある。なお、キャラクタC3によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。一方、普図表示装置210では、普図Bが停止表示されたままであるが、この普図表示装置210は良好に視認することができる。
図121(コ)では、電チューの5秒間の開放が終了し、電チューは閉鎖状態に戻る。また、図121(コ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283における電チュー開放報知演出も終了し、ここでは、普図演出領域283に何の図柄も表示されていない。さらに、この装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、何の図柄も表示されていないが普図演出領域283を良好に視認することができる。
なお、図120(イ)〜図121(コ)までの間に、普図始動口228を遊技球が通過し、普図の保留が貯まっている。
図121(サ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、図121(サ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、何の図柄も表示されておらず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。これは、図118に示すステップS602における判定で、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Aであったことにより、普図演出を行わないことに決定されたことによる。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図121(シ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる大当り告知演出が行われ、図122(ス)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R特別大当り図柄である特図Aが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Aに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。また、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、普図Aが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Aが停止表示された結果、電チューショート開放が行われるが、0.3秒の一回の開放期間の間には一球の入球もなく、特図2の保留数に変化はない。
やがて、15R大当り遊技が開始され、遊技者は左打ちから右打ちに切り替える。図122(セ)には、1R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。装飾図柄表示装置208の中央領域では、パンダのキャラクタが登場する大当り中演出が行われている。また、大当り遊技中は、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図2保留アイコン2821および第2特図2保留アイコン2822)が消え、普図演出領域283を含む所定領域(ここでは普図演出領域283と特図1保留表示領域281からなる下方領域)では、普図演出(第一の演出)とは異なる演出が行われている。この例では、「1連荘中」という文字が特図1保留表示領域281に表示されるとともに、1連荘中のキャラクタの顔が普図演出領域283に表示された連荘回数報知演出が行われている。こうすることで、普図演出領域283を有効利用できる。また、大当り遊技中であっても、普図の保留がある限り(普図始動口228への進入がある限り)、普図表示装置210における図柄変動表示は行われる。ただし、普図演出領域283では、連荘回数報知演出が行われており、普図の装飾図柄の変動表示は行われない(図118に示すステップS603参照)。図122(セ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されている。なお、下方領域で行われる普図演出とは異なる演出は、残りラウンド数報知演出、現在ラウンド(消化ラウンド)数報知演出、アタッカ入賞球数報知演出、アタッカ開放残時間報知演出、アタッカ開放経過時間報知演出や、アタッカへの入賞を煽る演出等であってもよい。また、大当り遊技中であっても保留アイコンを消さずに表示してもよく、普図演出とは異なる演出(例えば、連荘回数報知演出)は普図演出領域283のみで行われてもよいし、普図演出領域283の隣の領域(例えば、保留表示領域)のみで行われてもよい。さらには、大当り遊技中であっても、普図演出実行可否抽選に当選した場合等には、普図演出領域283で普図演出を行ってもよい。
図122(ソ)には、8R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208でも、大当り中演出が継続しているとともに連荘回数報知演出も継続している。また、図122(ソ)に示す普図表示装置210ではこれまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図122(タ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、これまで行われていた連荘回数報知演出に代えて、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている(図118に示すステップS605参照)。すなわち、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が行われていなかったため、いきなり電チュー開放報知演出が開始されることになる。電チューロング開放中に、4球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が4つ増加する。しかしながら、大当り遊技中は、保留アイコンは表示されない。
図122(タ’)は、同図(タ)の変形例を示す図であり、図122(タ’)では、普図演出領域283における電チュー開放報知演出は行わず、スピーカ120からの音声によって電チューが開放中であることを告げる電チュー開放報知演出が行われている。電チュー開放報知演出が行われなかった図122(タ’)に示す普図演出領域283では、連荘回数報知演出が継続している。なお、アタッカの方が電チューよりも賞球が多いことから、積極的な電チュー開放報知演出を一切行わなくても良い場合があってもよい。
図123(チ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に確変状態に昇格することが報知されている。この図123(チ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始されている。
図123(ツ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、大当り遊技が終了したことで、図122(タ)のタイミングで電チューに入球し増加した特図2の保留数を表す第1〜第4特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。
図123(テ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、確変状態であることを表す「確変中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、次回大当りまで電サポ状態が継続する。また、この図123(テ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図123(テ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示は、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。
さらに、普図演出領域283では、電サポ状態であることから普図演出は行われず(図118に示すステップS601参照)、この普図演出領域283は、消化保留アイコンの表示領域として機能している。すなわち、ここで開始された特図2の第1保留を表す第1特図2保留アイコン2821が、特図の図柄変動表示とともに特図2保留表示領域282から、別領域である普図演出領域283に移動し、その後、当該図柄変動が終了する以前に普図演出領域283で消える。また、特図2保留表示領域282内では、今まで第2特図2保留アイコン2822であった保留アイコンが、普図演出領域283の右隣である第1特図2保留アイコン表示位置までシフト移動し、第2特図80保留アイコン2823以降の保留アイコンも同様に一つ左側へシフト移動する。なお、今まで第1特図2保留アイコン2821であった消化保留アイコンが消化保留アイコンの表示領域となった普図演出領域283(第二の領域)まで移動する時間(第二の移動完了時間)は、特図2保留表示領域282(第一の領域)に残った未消化保留アイコン(今まで第2〜第4特図2保留アイコン2822〜2824であった保留アイコン)が、特図2保留表示領域282内の別の位置まで移動する時間(第一の移動完了時間)とは異なる。また、当該変動に対応する保留アイコン(消化保留アイコン)を遊技者に長く見せて、保留が一つ消化されたことを強く印象付けるには、上記第二の移動完了時間の方が、上記第一の移動完了時間よりも長い方が好ましい。さらに、普図演出領域283は、特図1の消化保留アイコンと特図2の消化保留アイコンの共通の移動先であるが、普図演出領域283を2つに分け、特図1の消化保留アイコンの移動先と特図2の消化保留アイコンの移動先を別々に設けてもよい。
図123(ト)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。一方、普図表示装置210では、普図の図柄変動表示が開始されている。なお、普図演出領域283に移動した第1特図2保留アイコン2821(消化保留アイコン)は消えており、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、普図表示装置210で図柄変動表示が開始されても普図演出は行われていない(図118に示すステップS601参照)。
続いて、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が再び開始され、図123(ナ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「確変中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図123(ナ)に示す普図演出領域283では、消化保留アイコン2820が、デフォルトの表示態様とは異なる、当該変動における大当り予告(偽の大当り予告も含む)の表示態様(ここではパンダの顔の表示態様)に変化しているが、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、消化保留アイコン2820は、普図演出領域283への移動中、あるいは移動完了後に、表示態様を変化させる。また、遊技情報報知演出もキャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。さらに、図123(ナ)に示す普図表示装置210には、電チューロング開放の普図Bが停止表示されている。
図123(ニ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、普図演出領域283における消化保留アイコン2820による大当り予告は良好に視認することができる。なお、図123(ニ)では、電チューロング開放が開始されているが、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、電チュー開放報知演出も行われていない(図118に示すステップS601参照)。この電チューロング開放中に、遊技球が電チューに進入し、特図2の保留は満タン(4つ)になる。
図123(ヌ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、普図演出領域283には、何の図柄も表示されず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっている。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図123(ネ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾6であることを告げる大当り告知演出が行われ、図124(ノ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R通常大当り図柄である特図Dが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Dに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、図123(ネ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示を終了し、普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図124(ノ)では、電チューロング開放が行われる。
やがて、15R大当り遊技が開始され、図124(ハ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に電サポ状態(時短状態)に昇格することが報知されている。この図124(ハ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が行われている。
図124(ヒ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。また、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図124(ヒ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示も、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。図124(ヒ)に示す制御状態は、電サポ状態であり、非電サポ状態における普図の当否判定の結果の報知であっても、普図演出は行われない。ただし、ここでは普図演出を行ってもよい。
図124(フ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、電サポ状態であることを表す「時短中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、この図124(フ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。加えて、この図124(フ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示も開始されている。さらに、15R通常大当りに当選すると、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が100回行われるまで電サポ状態が維持され、図124(フ)に示す状態では、一回目の特図の図柄変動表示が開始されているため、電サポ状態が維持される残回数は99回になる。図124(フ)に示す普図演出領域283では、電サポ状態であるため、普図表示装置210による普図の図柄変動表示が開始されても普図演出は行われず、代わりに、電サポ状態の残回数が表示されている。すなわち、図124(フ)に示す普図演出領域283では、遊技情報を報知する演出が行われている。電サポ状態中などは電チューの開放は普通に起こりうることなので、普図演出の代わりに電サポ状態の残回数の表示を行うことで遊技の興趣を向上できる場合がある。
図124(ヘ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。また、普図表示装置210でも、普図の図柄変動表示が終了し、電チューロング開放の普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図124(ホ)では、電チューロング開放が行わ、特図2の保留が満タンになる。また、図124(ホ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始され、電サポ状態が維持される残回数は98回になる。図124(ホ)に示す普図演出領域283には、98の数字が表示されている。
図124(マ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「時短中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図124(マ)に示す普図演出領域283に表示された遊技情報報知演出(98の数字)も、装飾図柄表示装置208の上方に表示された遊技情報報知演出(「時短中」という文字表示)も、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。
続いて、本実施形態における先読み演出を交えた演出の一例について説明する。図125は、本実施形態における先読み演出を交えた演出の一例を段階的に示す図である。
図125(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われているとともに、特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様で第1特図1保留アイコン2811が示されている。また、普図表示装置210では図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図125(イ)には、第1特図始動口230に遊技球Bが入球した様子が示されており、図125(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様とは異なる先読み予告の表示態様で第2特図1保留アイコン2812が追加表示されている。すなわち、特図1の第2保留を表す保留アイコンは、老中のキャラクタの表示態様で表示が開始されている。ここにいう先読み予告は、特図の当否判定の結果に関する予告を、当該当否判定の結果を報知する図柄変動開始前に開始する予告である。より詳細に説明すれば、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのうような予告(いわゆる偽の予告)も含む。なお、ここでは、保留アイコンの表示開始(始動口入球タイミング)から先読み予告が開始されているが、デフォルトの表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、デフォルトの表示態様および先読み予告の表示態様とは異なる表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。例えば、保留アイコンがシフト移動するタイミング(特図の図柄変動開始タイミング)で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。
また、図125(イ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示され、図125(ウ)では、第1保留を消化する第1特図表示装置212による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、図125(ウ)に示す普図表示装置210では、これまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図125(エ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。この電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図125(イ’)は、先読み予告の変形例を示す図である。図125(イ)では、保留アイコンの表示態様を用いて先読み予告の演出を行っているが、図125(イ’)では、爺様のキャラクタが大きなV字状に並んだ演出画像の表示と、先読み予告中という文字表示によって、先読み予告演出が行われている。この先読み予告演出は、普図演出領域283にも入り込んでいるが、普図の装飾図柄の変動表示によって、一部が隠されている。なお、反対に、普図の装飾図柄の変動表示が、先読み予告演出によって隠されるようにしてもよい。
図125(ウ’)は、停止表示される普図装飾図柄の態様の変形例を示す図である。図125(ウ’)では、停止表示された普図装飾2の図柄が普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、普図の装飾図柄の変動表示、あるいは停止表示された普図装飾図柄によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、停止表示された普図装飾2は、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図125(エ’)は、電チュー開放報知演出の変形例を示す図である。図125(エ’)における電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)によって隠されている。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄によって隠されている。これらの結果、電チュー開放報知演出が視認困難になっている。
なお、保留アイコンによる先読み予告は複数回の図柄変動表示にわたって連続して行われる連続予告の一種である。特図2優先変動機では、特図1についての連続予告を実行中に、特図2の図柄変動表示が割り込むことがあるが、割り込んだ特図2の図柄変動表示でも、連続予告を継続する。すなわち、先読み予告の表示態様で特図1保留アイコンが表示され、当該特図1保留アイコンの保留消化前に、特図2の図柄変動表示が割り込んでも、割り込んだ特図2の図柄変動表示中も、当該特図1保留アイコンは先読み予告の表示態様で表示され続ける。図125(エ’)に示す例では、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が、電チュー開放報知演出の一部を視認困難にしており、電チュー開放報知による遊技者の期待を維持しつつ、先読み予告を目立たせることができ、大当りに対する期待を持続させることが可能な場合がある。
図126は、本実施形態における普図演出に大当り予告が混在した演出の一例を段階的に示す図である。
図126(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままであり、普図の装飾図柄の変動表示は行われていない。
図126(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。この特図の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283でも普図の装飾図柄の変動表示が開始される。すなわち、特図の変動(特図の装飾図柄の変動表示)に合わせて普図演出(普図の装飾図柄の変動表示)が開始されている。
図126(ウ)では、普図演出領域283における普図の装飾図柄の変動表示が、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示演出によって隠されている。すなわち、ここでの特図の大当り予告演出は、普図演出領域283を含む下方領域にわたって表示されており、普図演出が視認困難になっている。ここでの「激アツ」という文字表示演出は、リーチ前予告であり、特図の装飾図柄の変動表示がリーチに発展することを予告する演出であってもよい。なお、ここでの普図の装飾図柄の変動表示のパターンは、例えば、図117(b)の(オ)に示す、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示を高速変動に含む変動表示パターンである。普図の装飾図柄の変動表示では、「激アツ」という文字表示は、普図演出領域283内で表示される。
図127は、図117(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われている例を段階的に示す図である。
図127(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、普図表示装置210でも図柄変動表示は行われておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。
図127(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、図127(イ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。この例では、図117(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われる。
図127(ウ)に示す普図演出領域283には、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図127(エ)に示す普図演出領域283には、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図127(オ)に示す普図演出領域283には、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図127(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、第2小当り図柄(特図H)が停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、特図Hに対応した「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。普図表示装置210では、図柄変動表示が継続しているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、特図の図柄変動表示の終了以前に、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図演出領域283には、「潜伏」の文字が停止表示されている。
この例では、普図演出が、特図の大当り予告として機能しているが、この例の普図演出も、普図演出領域283で実行される演出である。
なお、ここでの、特図の大当り予告として機能する普図演出は、特図1保留表示領域281および特図2保留表示領域282に入り込んでいる。したがって、特図1保留表示領域281あるいは特図2保留表示領域282に、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図保留アイコンが表示されていれば、その第1特図保留アイコンは、普図演出によって一部又は全部が隠される。大当り予告(特に現在実行中の特図変動遊技の大当り予告)は、先読み予告(将来的な特図変動遊技の大当り予告)よりも先に大当りへの期待が持てる予告であり、該大当り予告を含む普図演出を先読み予告よりも目立つように行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、普図演出領域283に表示される文字表示は、普図演出領域283内に収まる態様であってもよい。また、普図の装飾図柄の変動表示の終了タイミングが、特図の図柄変動表示の終了タイミングに一致、あるいは少し前となるように、普図の装飾図柄の変動表示の開始タイミングを、普図表示装置210の図柄変動表示開始タイミングから遅らせてもよい。
図128は、その他の演出の例を示す図である。
図128(ア)および(イ)は、大当り予告演出を演出可動体を用いた演出によって行う例である。
この例におけるぱちんこ機は、図104に示す演出可動体224を有するぱちんこ機である。図128(ア)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図演出が行われている。また、その装飾図柄表示装置208では特図の装飾図柄の変動表示が開始されている。そして、普図演出が開始された後、当該変動表示で大当りになることを予告する大当り予告演出が、装飾図柄表示装置208の横に設けられた演出可動体224によって行われる。図128(a)に示す演出可動体224は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備えている。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)を少なくとも移動可能な役物である。図128(a)では、上方に向かって回動してきた前腕部224bが、普図演出が行われている普図演出領域283を覆い、普図演出領域283は前腕部224bによって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、演出可動体224の動作を際立たせることができる場合があり、遊技の興趣が向上する。また、図128(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bによって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域を大きく使って、演出可動体224とエフェクト画像による大当り予告演出を行うことができ、スケールの大きな演出によって遊技の興趣が向上する。
図128(イ)は同図(ア)から続く様子を示す図であり、前腕部224bがさらに上方に向かって回動し、普図演出が行われている普図演出領域283の前からは前腕部224bはいなくなる。しかしながら代わりに、演出可動体224の動作に関連したエフェクト画像(ここでは3つの流れ星の画像)が装飾図柄表示装置208に表示され、普図演出領域283はそのエフェクト画像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、図128(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282にも、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bあるいはエフェクト画像によって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。なお、エフェクト画像は、演出可動体224が動作する前、動作中、あるいは動作後に表示される画像であってもよい。また、演出可動体224は、必ずしも装飾図柄表示装置208の前方に露出する必要はない。
なお、演出可動体224によって大当り予告が開始された後は、その大当り予告が終了するまで普図演出は実行されない。すなわち、この例では、図118に示すステップS603における所定期間が、演出可動体224による大当り予告の実行中に相当する。こうすることで、演出可動体224による大当り予告により注目させることが可能な場合がある。
また、演出可動体224が、装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)への動作を行わず、エフェクト画像のみで普図演出を視認困難としてもよい。
51(a)は、大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う例である。
図128(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図演出が行われている普図演出領域283の一部に重なるようにチュートリアル表示が行われている。このチュートリアル表示では、所定の表示(ここでは図120(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1)についての説明が行われている。普図演出領域283はそのチュートリアル表示像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。
図128(I)は、複数の演出が、普図演出と保留アイコンを隠す例である。なお、この例では、複数の演出は2つの演出であるが、3つ以上の演出であってもよい。
図128(I)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が行われるとともに普図演出領域283において普図演出が行われており、第1特図1保留アイコン2811が表示されている。また、この装飾図柄表示装置208には、図120(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1(第一特別演出)と、他の新たなキャラクタC4(第二特別演出)が表示されている。他の新たなキャラクタC4は、例えば、リーチ発展することの予告表示や、15R特別大当り当選の一発告知表示や、チャンスボタン136の押下を促す表示等であってもよい。この図128(I)に示す例では、これらのキャラクタC1,C4によって、普図演出領域283、保留アイコン、および特図の装飾図柄の変動表示それぞれの一部が隠されており、普図演出や保留アイコンの表示態様や特図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっている。
以下、第3実施形態について補足する。
副制御手段が制御する表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)における図柄変動表示(第二の図柄変動表示)、すなわち装飾図柄の変動表示(例えば、普図演出等)が視認困難となる例については、他の演出表示(例えば、大当り予告表示や遊技情報表示等)で隠すのみではなく、他の手法も含まれる。例えば、装飾図柄の変動表示の周辺で激しく発光等行い(同系色ならより顕著)、相対的に視認困難となってもよいし、装飾図柄の変動表示と他の演出表示が同系色など、演出が重複しない場合であっても視認困難とすることが可能である。また、装飾図柄の変動表示と他の演出が行われる装置は別体であってもよい。例えば、メイン液晶と補助液晶で行ってもよい。
また、装飾図柄の変動表示が他の演出表示によって視認困難になる場合の他に、反対に他の演出表示が装飾図柄の変動表示によって視認困難になってもよい。例えば、先読み予告の一部が普図装飾図柄の変動表示により隠される構成であってもよく、信頼度の低い他の演出を普図装飾図柄の変動表示により視認困難としてもよい。大当りの期待が低い場合は、電チュー開放の演出の方が遊技者にとって興趣が持てる場合がある。
また、他の演出を視認困難とするか、装飾図柄の変動表示を視認困難とするかは状況ごとに変化させる構成であってもよい。遊技者が期待しうる演出を優先させて、他方を視認困難とする構成であってもよいし、先に結果が導出される演出を優先して他方を視認困難とする構成であってもよい。
他の演出としては、大当り予告、先読み予告、リーチ演出(リーチ変動)、潜伏等の遊技状態の示唆などを含むが、少なくとも一部が装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成であればよい。例えば、役物動作による大当り予告で役物の動作自体は装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成ではないが、同時に発生するエフェクト画像により装飾図柄の変動表示を視認困難にするものであってもよい。
また、装飾図柄の変動表示後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となる構成であってもよい。
さらに、装飾図柄の変動表示は非電サポ状態で電チューがロング開放するときに必ず行うようにしてもよいが、事項可否抽選を行い、行う場合と行わない場合があってもよい。
また、他の演出が、装飾図柄の変動表示と保留表示(保留アイコン)を同時に視認困難にする構成であってもよい。
また、電チューショート開放時に装飾図柄の変動表示を行う構成であってもよい。
また、電サポ状態中には装飾図柄の変動表示を行わないようにしてもよいし、電サポ状態中に装飾図柄の変動表示を行うようにしてもよい。
また、装飾図柄の変動表示は補助当否判定(普図の当否判定)の結果に関するもののみならず、補助当否判定の結果に加えて、当否判定(特図の当否判定)の結果など、他の予告が混在する変動表示であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示の実行頻度について、電サポ状態中と、非電サポ状態中を比較する他、ゲーム性上の発射強度(例えば、右打ち、左打ち)に影響を受ける構成であっってもよい。
大当り遊技中には、主制御手段が制御する表示装置(例えば、普図表示装置210)における図柄変動表示(第一の図柄変動表示)のみ行う構成であってもよいし、加えて、装飾図柄の変動表示も行う構成であってよい。また、大当り遊技中には、装飾図柄の変動表示は行わず、電チュー開放報知演出のみ行うようにしてもよい。
また、有利な状態である大当り遊技中と電サポ状態中が右打ちの構成であるが、大当り遊技中は左打ちであってもよいし、組み合わせは任意である。
また、これまでは特図2優先変動機で説明してきたが、入賞順変動機や、非電サポ状態中は特図1と特図2が交互に入賞し、電サポ状態中は電チューが開放して特図2のみの入賞が許容される遊技台であってもよい。特に電サポ中であれば、優先変動機と同等の効果を有することになる。また、同時変動機であってもよい。
大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う、いわゆるチュートリアル予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難とする、またはその逆であってもよい。例えば、装飾図柄の変動表示における装飾図柄の説明を行うチュートリアル予告を目立たせて(このとき装飾図柄の変動表示は視認困難となる)、その後に説明に関連した装飾図柄を停止させて、適切な説明を行うようにすることも可能である。
また、先読み予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難としてもよい。
さらに、図128(I)を用いて説明した複数の他の演出のうち、第一の他の演出は、遊技者から装飾図柄の変動表示が全く見えないように隠す構成であってもよい。また、第一の他の演出が装飾図柄の変動表示の第一の領域を隠し、第二の他の演出が第二の領域を隠す構成であってもよい。装飾図柄の変動表示は複数のキャラクタ、文字等が同時に表示可能なものであり、そのうちの少なくとも1つが他の演出によって隠される構成であってもよい。また、他の演出を隠す構成であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示を同時に複数行う構成であっても良い。
以上説明したように、これまで説明した例で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。
また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図128(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図120(イ)や図121(ケ)等)、前記第一の演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図118に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、入賞容易状態と入賞困難状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞手段(あるいは入賞領域)(例えば、アタッカ)を備え、前記入賞手段(あるいは入賞領域)は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能なものであってもよい。
また、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であってもよい。
また、状態変更不能な進入領域(例えば、第一の進入領域、言い換えれば固定進入領域である例えば、普図ゲート等)を備えた態様であってもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備えた態様であってもよい。この第一の図柄表示手段は、上記第一の図柄変動表示を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第一の図柄表示手段は、第一の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
また、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備えた態様であってもよい。この第二の図柄表示手段は、上記第二の図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第二の図柄表示手段は、第二の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域(例えば、第二の進入領域、言い換えれば可変進入領域である電動チューリップ等)に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示手段(例えば、副制御手段400,500)を備えた態様であってもよい。
前記第一の演出は、変動演出と、開放演出を少なくとも含む演出であってもよく、
前記変動演出は、前記第一の図柄変動表示が行われている期間の中で実行される演出であり、
前記開放演出は、特定(例えば、当り)の前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示された後で実行される演出、例えば、前記始動領域が前記進入容易状態にある期間を含む期間の中で実行される演出であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記特定の第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示されている期間の中で実行される停止表示演出を含んでもよい。
前記第二の演出は、大当り予告演出であったり、先読み予告演出であってもよい。
また、『前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第一の演出の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記第二の演出とも異なる演出(例えば、電サポ状態の残回数を表示する遊技情報報知演出)であり、前記第二の演出は、前記第三の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第三の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図124(マ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、第三の演出は、保留アイコンであったり、時短回数や連荘数の表示であったりしてもよい。
また、『前記第三の演出は、大当り予告表示(例えば、キャラクタC1〜C3の登場演出)および遊技情報表示(例えば、「確変中」という文字表示)のうちの少なくとも一方を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう大当り予告表示は、上記入賞領域が前記入賞容易状態へ状態変更することを予告する表示であってもよく、偽の表示も含まれる。また、大当り予告表示は、前記第二の当否判定が行われた後、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始された後に表示が開始される大当り予告表示であってもよいし、前記第二の当否判定が行われる前、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始される前に表示が開始される先読み予告表示であってもよい。
また、ここにいう遊技情報表示は、時短回数(前記電サポ状態における上記第二の図柄変動表示の残り回数あるいは消化済み回数)を表す表示や連荘数(大当り遊技の実行回数)を表す表示であってもよい。
また、『前記画像表示手段は、前記非電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記大当り予告表示を実行することが可能なものであり(例えば、図121(サ)等)、前記画像表示手段は、前記電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記遊技情報表示を実行することが可能なものである(例えば、図123(テ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(例えば、図117(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および前記大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図117(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図120(イ)や図121(ケ)等)、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図118に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図117(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第一の演出パターンは、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出パターン(例えば、電チュー開放報知演出以外の演出パターン:変動表示演出)である(図118に示すステップS604,ステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出パターンは、第一の時間にわたって行われる演出パターン(例えば、図117(b)の(イ)に示す変動表示パターン)、であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第二の演出パターン(例えば、図117(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターン)は、第二の時間にわたって行われる演出パターンであり、前記第一の時間(例えば、15秒)は、前記第二の時間(例えば、5.8秒)よりも長い時間である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域は、電動チューリップであり、前記電動チューリップは、第一の開放パターン(例えば、電チューショート開放パターン)と第二の開放パターン(例えば、電チューロング開放パターン)を少なくとも含む複数の開放パターンのウチの一種類の開放パターンで開放するものであり、前記第二の開放パターンは、前記第一の開放パターンよりも遊技者にとって有利な開放パターンであり、前記演出表示手段は、前記電動チューリップが前記第二の開放パターンで開放する場合に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技者にとって有利な開放パターンとは、前記電動チューリップに遊技球が進入しやすい開放パターン、言い換えれば、出球を多く獲得することができる開放パターンであって、例えば、開放時間が長かったり、開放回数が多かったり、複数回開放する場合には、総開放時間が長かったり、一回の開放時間が長かったりする開放パターンになる。
また、『前記演出表示手段は、前記大当り制御状態中は、前記第一の演出を前記第二の演出パターンで少なくとも表示可能なものである(図118に示すステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記先読み予告演出実行中の一部又は全部の期間で、該先読み予告演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図125(エ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図117(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図117(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第一の演出パターンであってもよい。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、第1特図1保留アイコン2811)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記先読み予告演出は、前記保留アイコンの表示態様を変化させて該保留アイコンを表示する演出(例えば、図125に示す例)であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて前記保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内に表示されている前記保留アイコンの一部又は全部を、該演出画像の一部又は全部によって視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図125(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここでは、保留アイコンに限定したが、前記先読み予告演出は保留アイコンを用いない演出であってもよく、この場合には、前記画像表示手段は、第二の所定の表示領域において、前記先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段とを備え、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留(例えば、特図1の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記第一の保留に対して一つの第一の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコン2811)を第一の保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記第二の保留に対して一つの第二の保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を第二の保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域の間に位置する領域であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域のうちの少なくともいずれか一方の保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図125(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)であり、前記先読み予告演出は、前記第一の保留アイコンの表示態様を変化させて該第一の保留アイコンを表示する演出(例えば、図125に示す例)であり、前記先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンの表示態様を変化させて該第二の保留アイコンを表示する演出であり、前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンのいずれか一方の保留アイコンは、前記演出画像によって視認困難になる(例えば、図125(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここにいう所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域に挟まれた領域であってもよいし、該所定の表示領域から見て、両保留表示領域は互いにズレた位置に設けられた領域であってもよい。また、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域は間隔をあけて設けられたものであって、前記所定の表示領域は、該間隔に設けられたものであってもよい。
また、『前記演出表示手段は、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記先読み予告演出とも異なる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告)であり、前記第三の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図120(イ)や図121(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第三の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出(例えば、大当り予告演出)であってもよく、あるいは遊技情報(例えば、時短回数や連荘数等)を表す演出であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208や演出可動体224)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出手段のうちの演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、演出表示を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段のうちの演出可動手段(例えば、演出可動体224)は、演出動作を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出可動手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出の演出動作(例えば、図128(ア)および(イ))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、前記演出可動手段における前記第二の演出の演出動作に関連した関連演出表示(例えば、図128(イ)に示すエフェクト画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである(例えば、図128(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
すなわち、前記演出手段は、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである。
また、前記関連演出表示は、エフェクト画像表示であってもよい。
また、『前記演出手段は、前記演出表示手段による前記第一の演出を先に開始し、該第一の演出の実行中には、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出を先に開始し、該第二の演出の実行中には、前記演出表示手段による前記第一の演出を行わないものである(例えば、図128(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記第一の演出が先に開始され、該第一の演出の実行中には、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方が、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能であり、
前記第二の演出が先に開始され、該第二の演出の実行中には、前記第一の演出は行われない。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記保留表示領域の少なくとも一部も視認困難にすることが可能なものである(例えば、図128(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の当否判定の結果が特定の第二の当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であり、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図118に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図118に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しやすい状態であり、前記非電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しにくい状態であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、特定の動作を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作(例えば、一対の羽根部材の開閉動作であって、より具体的には電チューショート開放動作や電チューロング開放動作)であり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出を少なくとも含む演出(例えば、図117(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出)であり、前記演出表示手段は、第二の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記図柄変動表示の実行中に行われる演出表示(例えば、キャラクタC1〜C3の表示)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図121(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備え、前記演出表示手段は、第一の演出として、前記第一の図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図117(b)の(ア)〜(カ)に示す変動中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記第一の図柄表示手段にによる前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、確定中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、動作中演出)を少なくとも表示可能なものであってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、上記変動中演出、上記確定中演出、および上記動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図119(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図125(エ’))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
<第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態のぱちんこ機について説明する。第4実施形態のぱちんこ機は第3実施形態のぱちんこ機と共通するところが多く、特に断らない限りは、第3実施形態のぱちんこ機と同じである。以下の説明では、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。なお、図129〜図144に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図129〜図144に示す符号を優先する。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
図129(a)は、第4実施形態における特図1の当否判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は特図2の当否判定用テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
第4実施形態では、特図1にしても特図2にしても、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/320であり、特図高確率状態では約1/32であり、第3実施形態のぱちんこ機に比べて第4実施形態のぱちんこ機は、大当りに当選しやすいスペックのぱちんこ機である。
また、第4実施形態においても、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。
なお、特図決定用テーブルは、図119(d)に示す第3実施形態のものと同じであり、テーブルセット選択テーブルは、図108に示す第2実施形態のものと同じであり、特図タイマ番号テーブルも、図108に示す第2実施形態のものと同じである。
したがって、この第4実施形態においても、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
また、特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
また、第4実施形態におけるぱちんこ機でも先読み予告が実行される。先読み予告は、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのような予告(いわゆる偽の予告)も含む。
図130(a)は、特図1の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図1当否事前判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図2当否事前判定用テーブルを示す図である。
図130(a)に示す特図1当否事前判定用テーブルは、図129(a)に示す特図1の当否判定用テーブルと同じであり、図130(b)に示す特図2当否事前判定用テーブルは、図129(b)に示す特図2の当否判定用テーブルと同じである。図130に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、特図関連抽選処理では、改めて、図129に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、特図の事前判定まで行われる。
図130(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。
この図130(c)に示す特図事前判定用テーブルも、特図関連抽選処理で用いる特図決定用テーブル(図119(d)参照)と同じであるが、特図関連抽選処理では、改めて、特図決定用テーブルを用いた特図決定処理が行われる。
なお、事前判定では、特図の事前判定は行わず、特図の変動時間を事前判定して、変動時間の事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。あるいは、特図の変動時間を具体的に事前判定するのではなく、変動時間の長短の傾向や、変動時間のグループを事前判定して、それらの事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。
また、先読み予告を行うか否か、あるいは、先読み予告をどのような態様で行うか否かは、副制御部側(400,500)が、例えば、乱数抽選を行う等して決定する。
続いて、第4実施形態における普図の当否判定について説明する。
図131(a)は、主制御部300のROM306に記憶されている普図当否判定用テーブルを示す図である。
本実施形態における普図当否判定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。普図制御状態は、時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)低確率状態であり、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)高確率状態である。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第4実施形態における普図のアタリ確率は、非電サポ状態(低確率状態)であれば約10%であり、電サポ状態(高確率状態)であれば100%である。なお、電サポ状態では、当りにのみ当選するようにしてもよい。
図131(b)は、普図決定用テーブルを示す図である。
普図決定にあたっても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。非電サポ状態であれば、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて普図決定を行う。第4実施形態では、非電サポ状態であれば90%の確率で普図Aに決定され、10%の確率で普図Bに決定される。図131(b)に示す普図決定用テーブルには、普図決定結果に対応した電チューの開放態様が示されている。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で1.8秒間開放(電チューショート開放)する。一方、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数(ここでは10球)の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
また、第4実施形態では、電サポ状態であれば普図Bに必ず決定される。したがって、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示されても、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。ここで、非電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示された場合には、電チューは最大で第一の時間(例えば4秒間)開放し、電サポ状態で普図表示装置210に普図Aが停止表示された場合には、電チューは最大で第二の時間(例えば6秒間)開放するようにしてもよい。
また、普図の当否判定結果がはずれである場合には、普図Cになるため、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。
なお、第4実施形態では、電サポ状態に限って、普図当否判定はほぼ当りに当選するが、非電サポ状態でもほぼ(または必ず)当りに当選するようにしてもよい。この場合には、非電サポ状態で、普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で0.1秒間しか開放しないようにする。
図131(c)は、普図タイマテーブルを示す図である。
この図131(c)の普図タイマテーブルに示すように、第4実施形態においても、普図の図柄に関係なく、普図の図柄変動時間は、非電サポ状態では一律に20秒(普図タイマ1)であり、電サポ状態では一律に1秒(普図タイマ2)である。このように電サポ状態よりも非電サポ状態の方が普図の図柄変動時間が長いため、非電サポ状態における普図の図柄変動表示中に長い演出を行うことができ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、非電サポ状態における普図の図柄変動時間を複数種類用意しておき、その中から乱数抽選によって非電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。また、電サポ状態における普図の図柄変動時間も複数種類(2種類であってもよいし、3種類以上であってもよい)用意しておき、その中から乱数抽選によって電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。あるいは、普図ごとに図柄変動時間を用意しておいてもよい、さらに、普図Bの方が、普図Aよりも長い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、普図Bを停止表示する前に、煽り演出を行いやすくなる。また反対に、普図Bの方が、普図Aよりも短い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、遊技者をより有利にすることができる。
また、第4実施形態におけるぱちんこ機では、普図の始動情報取得条件が成立したことに基づいて、普図の事前判定も実行される。ここにいう普図の始動情報取得条件の成立要件は、普図始動口228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。普図の事前判定は、特図の事前判定と同様な処理である。
図132(a)は、普図の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される普図当否事前判定用テーブルを示す図である。
図132(a)に示す普図当否事前判定用テーブルは、図131(a)に示す普図当否判定用テーブルと同じである。図132(a)に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、普図関連抽選処理では、改めて、図131(a)に示す普図当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、普図の事前判定まで行われる。
図132(b)は、普図事前判定用テーブルを示す図である。
この図132(b)に示す普図事前判定用テーブルも、図131(b)に示す普図決定用テーブルと同じであるが、普図関連抽選処理では、改めて、普図決定用テーブルを用いた普図決定処理が行われる。
続いて、図133(a)を用いて、第4実施形態における第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図133(a)は、第4実施形態における普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
図133(a)に示す普図演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。
まず、普図演出の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップS611)。ここにいう禁止期間とは、電サポ中の期間である。なお、この禁止期間に、後に記す特定演出のうちの少なくとも何れかの実行期間を含めてもよい。禁止期間中(電サポ中)であれば、この普図演出決定処理は終了になり、普図演出(第一の演出)は行われないことになる。電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので、普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。しかしながら、電サポ中であれば、普図演出を一律に行わないことにするのではなく、電サポ中であっても、所定確率の抽選に当選した場合には普図演出を実行するようにしてもよい。
一方、禁止期間中でなければ(非電サポ中であれば)、普図演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS612)。普図演出実行条件の成立要件は、図115(c)に示す普図Bに当選したことで成立する要件である。なお、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューロング開放が実行され、この普図演出実行条件は真の普図演出の実行条件に相当する。また、図115(c)に示す普図Aに当選して第一の確率(例えば1/10)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューショート開放が実行され、この普図演出実行条件は、電チューロング開放に対しては偽の普図演出の実行条件に相当するが、電チュー開放に対しては真の普図演出の実行条件に相当する。さらに、図115(c)に示す普図Cに当選して第二の確率(例えば1/100)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。なお、第一の確率は第二の確率以上の確率であるか、あるいは第二の確率よりも高い確率であればよい。普図表示装置210に普図Cが停止表示されると、電チューは開放せず、閉鎖したままであり、この普図演出実行条件は、偽の普図演出の実行条件に相当する。なお、ここでは普図Bに当選していれば必ず普図演出実行条件が成立するが、第三の確率(例えば1/2)の演出実行可否抽選に当選したことで成立するようにしてもよい。なお、第三の確率は第一の確率以上の確率であるか、あるいは第一の確率よりも高い確率であればよい。以上説明した普図演出実行条件が不成立であれば、この普図演出決定処理は終了になる。
反対に、普図演出実行条件が成立していれば、今度は所定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS613)。ここにいう所定条件の成立要件は、特定演出が実行されていることで成立する要件である。特定演出としては、大当り遊技中の演出、特図の図柄変動中における大当りの期待度が高い演出(例えば、スーパーリーチ、予告演出)、所定時間毎に発生する強制演出や、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出や、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出等があげられる。上記強制演出は、特図の図柄変動中であれば、装飾図柄を隅に移動させて行われる演出であり、デモ中であれば、デモ演出の途中で行われる演出である。また、ボタン押下を促す演出は、例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。所定条件が不成立であれば、第一副制御部400のRAM408に第一の普図演出コマンドをセットし(ステップS614)、普図演出決定処理は終了になり、所定条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に第二の普図演出コマンドをセットし(ステップS615)、普図演出決定処理は終了になる。RAM408にセットされた普図演出コマンドは、図90(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた普図演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208には普図演出が表示される。第一の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に長い演出時間にわたって実行される演出であり、第二の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に短い演出時間にわたって実行される演出である。例えば、第一の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期よりも第二の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期が遅く、演出時間が短くなる。すなわち、特定演出実行中に普図演出を開始した場合の方が、特定演出非実行中に普図演出を開始した場合よりも、演出時間が短くなる。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、特定演出(例えば、大当り予告)が実行されているときは普図演出の演出時間を短くするとことで特定演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、ここにいう短い演出時間には0秒も含まれ、0秒の場合には、普図演出は実行されない。0秒の場合には、第二の普図演出コマンドを送信しないようにしてもよいし、第二の普図演出コマンドをキャンセルコマンドとしてもよい。さらに、所定条件が不成立の場合であっても、一律に第一の普図演出コマンドをセットするのではなく、ステップS614において、抽選を行い、所定確率(例えば1/20)で第二の普図演出コマンドをセットするようにしてもよい。
以上説明したように、第4実施形態のぱちんこ機においても、非電サポ状態で電サポ状態よりも普図演出が行われやすい。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、普図演出を実行するとこで、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。
図133(b)は、第4実施形態における所定領域予告演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
ここにいう所定領域とは、装飾図柄表示装置208における所定領域であって、例えば、特図保留表示領域が相当する。この第4実施形態においても、特図保留表示領域は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられており、上述の第3実施形態と同様である。ただし、第3実施形態では、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域の間に設けられた、普図演出が行われる普図演出領域を所定領域と称しているが、この第4実施形態では、特図1保留表示領域、あるいは特図2保留表示領域を所定領域と称する。なお、第4実施形態における所定領域は、特図保留表示領域に限られず、普図演出が行われる領域に、近接した領域あるいは隣り合う領域を含む領域であればよい。
図133(b)に示す所定領域予告演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの特図保留増加コマンドを受信すると開始される。ここにいう予告演出とは、特図の大当り予告演出が相当する。ここでの特図の大当り予告演出は、図130を用いて説明した事前判定結果に基づく先読み予告演出である。なお、第1副制御部400が、特図図柄変動開始コマンド、普図保留増加コマンド、普図変動開始コマンド、大当り演出開始コマンド等、これまで説明したいずれかのコマンドを受信した場合でも開始するようにしてもよい。これらの場合には、予告演出は、先読み予告演出に限られず、当該図柄変動の停止図柄についての予告演出であってもよいし、リーチに発展することを予告する予告演出であってもよいし、大当り終了後に確変状態、あるいは電サポ状態に移行することを予告する予告演出等であってもよい。
ステップS621では、禁止期間中であるか否かを判定する。このステップS621における禁止期間とは、普図演出中の期間である。禁止期間中(普図演出中)であれば、ステップS624に進む。
一方、禁止期間中でなければ、予告演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS622)。予告演出実行条件の成立要件は、予告実行可否抽選に当選したことで成立する要件である。この予告演出実行条件が不成立であれば、ステップS624に進む。
反対に、予告演出実行条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に所定領域予告演出コマンドをセットし(ステップS623)、ステップS624に進む。RAM408にセットされた所定領域予告演出コマンドは、図90(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた所定領域予告演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208の所定領域に予告演出が表示される。
ステップS624では、その他の予告演出抽選処理を実行し、所定領域予告演出決定処理は終了になる。その他の予告演出は、所定領域以外で行われる予告演出(先読み予告も含む)が相当する。
次に、第4実施形態における演出の具体例を説明する。まず、図134および図135を用いて説明する。
図134は、第4実施形態における演出の一例を流れを表すタイムチャートであり、図135は、図134に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図135の(ア)〜(ク)に示す装飾図柄表示装置等は、図134に示す(ア)〜(ク)の期間に対応するものである。なお、図134に示すタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図135に示す装飾図柄表示装置208の下には、いずれも主制御部300によって駆動制御される、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。第4実施形態における説明に用いる図では、第3実施形態における説明に用いた図とは、第1特図表示装置212と第2特図表示装置214の位置が逆であり、第1特図表示装置212は一番左側に示されており、第2特図表示装置214はその右側に示されている。また、普図表示装置210は一番右側に示されている。さらに、第4実施形態における説明に用いる図では、各表示装置の上に、保留数の数だけ点灯する保留ランプが示されている。すなわち、一番左の第1特図表示装置212の上には第1特図保留ランプ218が4つ示され、その右(真ん中)の第2特図表示装置214の上には第2特図保留ランプ220が4つ示され、一番右の普図表示装置210の上には普図保留ランプ216が4つ示されている。これらの保留ランプもいずれも主制御部300によって点灯制御される。第4実施形態では、普図の最大保留数も、特図1の最大保留数および特図2の最大保留数と同じく4つである。なお、普図にしても特図にしても最大保留数を、揃えなくてもよいし、設けなくてもよい。第4実施形態における説明に用いる図でも、第3実施形態における説明に用いた図と同じく、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯し、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
一方、装飾図柄表示装置208は、副制御手段(ここでは第2副制御部500)によって駆動制御させる。この装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。各保留表示領域において、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示され、この点は図120等に示す第3実施形態の装飾図柄表示装置208と同じである。また、特図1保留アイコンのデフォルトの表示態様は黒丸であり、先読み予告演出を行う場合には、デフォルトの表示態様から所定の表示態様に変化する。ここでは、保留アイコンを老中のキャラクの表示態様で表示することで先読み予告演出を行う。なお、第二の所定の表示態様(例えば、老中とは異なるキャラクタ)を用意しておき、先読み予告の信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当りに本当に当選する信頼度が低い場合は所定の表示態様、その信頼度が高い場合は第二の所定の表示態様でそれぞれ保留アイコンを表示することで先読み予告演出を行ってもよい。
さらに、図135に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aの左側には縦一列に各保留数の数字表示、および第4図柄が表示されている。すなわち、一番上には特図1の保留数を表す数字表示284が設けられており、その下に特図1の第4図柄285が表示されている。その下には特図2の保留数を表す数字表示286が設けられており、その下に特図2の第4図柄287が表示されている。さらにその下には普図の保留数を表す数字表示288が設けられており、その下に普図の第4図柄289が表示されている。第4図柄は、図柄変動中を表示するものであり、図135(a)に示す左端の第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、他の表示装置214,210は停止している。特図1の第4図柄285は灰色に点灯しており、他の第4図柄287,289は消灯している。なお、各第4図柄285,287.289は、表示装置212,214,210が大当り図柄や当り図柄を停止表示した場合には、所定の色に点灯し、大当り遊技中や電チュー開閉動作中も所定の色に点灯し続けてもよい。
図135および図134(ア)に示す状態は、非電サポ状態であって、特図1の保留数が3つであり、特図2および普図の保留数は0である。図135(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、2つの保留アイコンが表示されており、もっとも古い入賞の第1保留を表す第1特図1保留アイコン2811は、老中のキャラクの表示態様で表示されており、普図演出領域283の左横で先読み予告演出が実行されている。また、その普図演出領域283は、デフォルト画像283aが表示されている。このデフォルト画像283aは、普図演出が行われていない場合に普図演出領域283に表示される画像である。さらに、図134の(ア)に示すように、電チューは作動しておらず、電チュー(一対の羽根部材232)は閉鎖した状態にある。なお、上述のごとく、図135(a)に示す第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、この図柄変動表示は、図135(ク)のタイミングを越えて継続する。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、普図の保留数が3つに増加する。図134の(イ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始するとともに、普図演出も開始される。ここでの普図演出は、図133(a)のステップS614でセットされた第一の普図演出コマンドに基づく普図演出(以下、第一普図演出と称する)である。普図の図柄変動表示は20秒間行われる。図135(イ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示は、図117(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)が20秒間行われる。また、図135(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は3になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図134の(ウ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、確定表示が行われる。すなわち、普図表示装置210が普図C(図115(c)参照)の停止図柄を0.6秒間表示する。「図柄変動表示期間」というときには、図柄の変動表示の開始から確定表示が終了するまでの期間のことをいうことがある。図135(ウ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾図柄の停止図柄態様(図115(d)参照)である普図装飾3が0.6秒間表示されている。すなわち、普図の結果表示演出が行われている。なお、ここでの第一普図演出は、図133におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、普図の結果表示演出を行う、相対的に長い第一の時間(20.6秒)にわたった演出になる。また、図135(ウ)に示す普図の第4図柄289は、普図表示装置210の確定表示中になると消灯する。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図134の(エ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を再び開始するが、ここでは、普図演出は実行されない。すなわち、図133に示すステップS612における判定で、普図演出実行条件不成立と判定されたことにより、普図演出は実行されず、偽の普図演出も行われないことになる。図135(エ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、図135(エ)に示す普図の保留数の数字表示288は2になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図134の(オ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図135(ウ)に示す普図演出領域283には、依然としてデフォルト画像283aが表示されている。すなわち、普図の結果表示演出も行われていない。なお、図135(オ)に示す普図の第4図柄289は消灯している。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図134の(カ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示をまた開始するとともに、今度は普図演出も開始される。ここでの普図の図柄変動表示も20秒間行われる。図135(カ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図演出も、第一普図演出である。また、図135(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は1になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
普図の図柄変動表示が開始されてから20秒が経過すると、図134の(キ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図135(キ)に示す普図表示装置210には普図B(図115(c)参照)の停止図柄が表示されており、普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図Bに対応した普図装飾2(図115(d)参照)が表示されており、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。そのエフェクト画像283bは特図1保留表示領域281に入り込んで、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。
続いて、図134の(ク)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図135(ク)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、電チュー開放報知演出が実行されている。ここでの電チュー開放報知演出では、「電チュー開放中」という吹き出しが付けられた殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示されている。「電チュー開放中」という吹き出しによって、遊技者は、電チューに遊技球が進入可能であることがわかり、遊技球の打ち出しタイミングを把握することができる。また、キャラクタの手は普図演出領域283を越えて伸び、特図1保留表示領域281に入り込んで、ピースサインをしている部分で第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。この電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、「電チュー開放中」という吹き出しも普図演出領域283を越えて伸び、この吹き出しは、特図2保留表示領域282に入り込んでいる。
このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて、エフェクト画像283bや電チュー開放報知演出といった普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。
なお、ここでの第一普図演出は、図133におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出まで行う、相対的に長い第二の時間(25.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図135には図示がないが、図134の(ケ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
図136は、図134に示す例の続きの流れを表すタイムチャートであり、図137は、図136に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図136の(サ)〜(セ)に示す装飾図柄表示装置等は、図137に示す(サ)〜(セ)の期間に対応するものである。なお、図136に示すタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図135中で行われていた特図1の図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄を停止表示した後、図135に示す、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が表す特図1の保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始される。この特図1の図柄変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208も特図1の装飾図柄の変動表示が開始され、スーパーリーチに発展する。図136に示す所定条件は、図133のステップS613における所定条件であり、大当りの期待の高いスーパーリーチの演出中は、所定条件の成立中になる。図137(サ)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展した様子が示されている。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。ここのスーパーリーチの演出では、装飾図柄表示装置208の背景画像が変化し、リーチ状態にある特図1の装飾図柄の変動表示は左隅に移動して小さく表示されるとともに、女中のキャラクタC2が登場する。なお、スーパーリーチに発展すると、保留アイコンが消える。なお、保留アイコンの表示制御は行われており、遊技者から見えないだけである場合にも、この明細書では「消える」や「消す」とする。このことは、「隠される」や「隠す」でも同じことである。ただし、左端の各数字表示284,286,286は消えていない(見えている)。また、各第4図柄285,287,289も表示されている。
ここでも、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、図136の(サ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始し、この普図の図柄変動表示は20秒間行われる。一方、普図演出は、所定条件が成立している(スーパーリーチ中である)ため、図133(a)のステップS615でセットされた第二の普図演出コマンドに基づく演出(以下、第二普図演出と称する)が実行されることになるが、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の開始時には、第二普図演出はまだ開始されず、図137(サ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。なお、スーパーリーチの演出の一つである背景画像で普図演出領域283を消してしまってもよいし、所定条件成立時は普図演出が開始されるまでデフォルト画像283aも表示しないようにしてもよい。
また、図137(サ)に示すように、スーパーリーチのキャラクタC2は、足の部分が、普図演出が行われていない普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図演出領域283は視認困難になっている。
図136の(シ)に示すように、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の終了が近づいてくると(ここでは1秒前から)、普図演出領域283で第二普図演出が開始される。図137(シ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示も、図117(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)であるが、演出時間が短いため、繰り返し回数は少なくなる。
また、図137(シ)に示すように、普図演出領域283で普図演出が開始されると、今度は、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠している。この結果、キャラクタC2は視認困難になっている。なお、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が、依然として普図演出領域283の一部を隠しているようにしてもよいし、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠さないようにしてもよい。
やがて、図136の(ス)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図137(ス)に示す普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾2が0.6秒間表示され、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、ここでも、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、帯の部分までエフェクト画像283bによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2がさらに視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、第二普図演出における普図の装飾図柄の変動表示時間(図136の(シ)の期間長)は、確定表示時間(普図の結果表示演出時間:図136の(ス)の期間長)と同じであってもよいし、確定表示時間よりも短くてもよいし、長くてもよい。
続いて、図136の(セ)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図137(セ)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、図135に示す電チュー開放報知演出と同様の演出が実行されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、右胴体部分が電チュー開放報知演出における「電チュー開放中」という吹き出しによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2が視認困難になっている。ここでの電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、ここでの第二普図演出は、図133におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の短い変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出を行う、相対的に短い第三の時間(例えば、6.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図137には図示がないが、図136の(ソ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
なお、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に応じて変化させてもよく、例えば、第二普図演出の開始時期を含む所定期間(例えば前後の5秒間)の間に特図の図柄変動表示の開始がある場合に、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に合わせる(同時にする)ように制御してもよいし、特図の図柄変動表示の開始時期から遅らせるよう制御してもよいし、あるいは早めてるように制御してもよい。また、図136の(セ)の期間では、電チューは開放し続ける例を示したが、上記(セ)の期間で電チュー(一対の羽根部材232a)の開放と閉鎖をそれぞれ1又は複数回行うようにしてもよく、開放時や開放中と閉鎖時や閉鎖中とで演出表示の少なくとも一部を共通にしてもよいし、異ならせてもよい。例えば、開放時や開放中にはピースサインで、閉鎖時や閉鎖中にはグーのサインであってもよいし、ピースサインをし続けるにしても、開放時や開放中には青色の着物であり、閉鎖時や閉鎖中には赤色の着物であってもよい。
図138は、第二普図演出の変形例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図138(a)に示す変形例では、普図の装飾図柄の変動表示中((チ)の期間)には第二普図演出が行われず、確定表示が開始((ツ)の期間の始まり)されると第二普図演出が開始され、電チューロング開放中((テ)の期間)にも、第二普図演出の一部として電チュー開放報知演出(これも普図の結果表示演出の一種)を行う。すなわち、この変形例における第二普図演出は、普図の結果表示演出のみの構成になり、演出時間は、相対的に短い第四の時間(ここでは5.6秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、確定表示中の普図の結果表示演出のみになるが、0.6秒という非常に短い時間になるため、普図がはずれ(普図C)の場合には、第二普図演出を実行しないようにしてもよい。
図138(b)に示す変形例における第二普図演出では、普図の装飾図柄の変動表示中((ニ)の期間)にも、確定表示中((ヌ)の期間)にも第二普図演出が行われず、電チューロング開放が開始((ネ)の期間の始まり)されると、第二普図演出が開始される。この変形例における第二普図演出の演出時間は、相対的に短い第五の時間(ここでは5秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、この第二普図演出は実行されない。
図133におけるステップS615では、上記第三の時間の第二普図演出と、上記第四の時間の第二普図演出と、上記第五の時間の第二普図演出のうち、いずれの演出時間の第二普図演出を実行させるかを抽選により決定するようにしてもよい。また、第二普図演出として、上記第三の時間〜上記第五の時間以外の演出時間のものを用意しておいてもよい。
また、上記第三の時間〜上記第五の時間はいずれも、非電サポ状態における普図の図柄変動時間(ここでは20秒)よりも短い。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、普図演出を行っていない図柄変動表示中は他の演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
図139は、所定条件が成立状態から不成立状態になった場合の例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図139(a)に示す例は、所定条件が成立している状態(例えば、スーパーリーチ実行中)から不成立の状態(例えば、スーパーリーチ終了)になったとしても、普図の図柄変動表示開始時点で決定していた第二普図演出を実行する例である。すなわち、図136に示す第二普図演出と同じ第二普図演出を実行する((フ)〜(ホ)の期間)。
図139(b)に示す例は、所定条件が不成立になった時点から普図演出を開始する例である。この例では、普図の図柄変動表示開始時点では、所定条件が成立状態であったため、(レ)の期間の始まりから演出を開始する第二普図演出(図136に示す第二普図演出と同じ)に決定していた。しかしながら、普図の装飾図柄の変動表示中に所定条件が不成立になり、普図の装飾図柄の変動表示の途中から、普図の装飾図柄の変動表示を開始し((ル)の期間の始まり)、(レ)の期間でも普図の装飾図柄の変動表示を継続し、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い((ロ)の期間)、次いで電チュー開放報知演出を行う((ワ)の期間)。
なお、(ル)の期間用に普図の装飾図柄の変動表示を追加してもよいし、(リ)の期間の始まりから普図の装飾図柄の変動表示の表示制御は開始しておき、所定条件が成立している間は、非表示とし、所定条件が不成立になった時点で表示させるようにしてもよい。
図140は、普図先読み予告の一例を示す図である。この普図先読み予告演出は、普図の保留に普図当りがある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留に特定図柄の当り図柄(例えば、電チューロング開放の普図B)がある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留にハズレがあり且つ所定確率の抽選に当選した場合に実行するようにしてもよい(偽の普図先読み予告演出)。また、普図の保留に普図当りがあっても、普図の保留に特定図柄の当り図柄があっても、所定確率の抽選に当選しなければ実行しないようにしてもよい。
図140に示す普図先読み予告演出では、装飾図柄表示装置208において、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)を表示する。図140に示すのエフェクト画像283bも特図1保留表示領域281に入り込んでおり、第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。また、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も、エフェクト画像283bによって隠されている。
この普図先読み予告演出では、普図の保留が複数個ある状態で最後の普図の保留が当りの場合には、複数回の普図の図柄変動表示に亘って予告表示が行われ、連続予告になる。
なお、普図先読み予告演出は、普図保留増加コマンドを受信した後(普図保留増加直後)から開始してもよいが、上記特定演出(例えば、特図の大当り予告や特図のスーパーリーチ等)が実行されていた場合には、その特定演出が終了した時点から開始するようにしてもよいし、上記特定演出が途中から開始された場合には、普図先読み予告演出を非表示にしてもよい。
図141は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図141(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図141に示す状態は非電サポ状態である。
図141(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図117(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図141(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図141(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図141(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図142は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の特定演出への発展予告演出を行う例を示す図である。図141に示す例との相違点を中心に説明し、特に断らない事項については、図141に示す例と同じである。
ここにいう特定演出は、例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ演出である。なお、特図の特定演出への発展予告演出は、特図の大当り予告と見ることもできる。
図142に示す例でも、図141に示す例と同じく、特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、特図1の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283では高速変動が開始される(図142(b)参照)。
そして、図142(c)に示すように、ノーマルリーチ発生後、スーパーリーチ演出発展前に、普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図142(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄も普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。
やがて、図141(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチ演出に発展する。スーパーリーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄は消え、普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、普図演出領域283の一部には、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が重なり、普図演出領域283が視認困難になっている。
図141は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図141(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図141に示す状態は非電サポ状態である。
図141(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図117(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図141(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図141(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図141(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図143は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283が、保留消化演出の表示領域として機能する例を示す図である。
図143(a)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出が行われており、電チューロング開放が行われる。その結果、電チューに4球の入球がある。
図143(b)では、特図2保留表示領域282に4つの特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。これら4つの特図2保留アイコン2821〜2824それぞれの一部は、電チュー開放報知演出によって隠されており、視認困難になっている。
図143(c)では、これまで行われていた特図1の図柄変動表示は終了する。また、電チューロング開放も終了し、電チューは閉鎖状態になり、普図演出は終了する。しかし、図143(c)に示す普図演出領域283内には、殿様のキャラクタが表示されている。第4実施形態におけるぱちんこ機も特図2優先変動機であり、この例では、特図2の保留がある場合には、普図演出領域283内には殿様のキャラクタが表示され続ける。すなわち、普図演出領域283内では、特図2の保留が総て消化されると、殿様のキャラクタが消え、図142(a)に示すデフォルト画像283aが表示される。なお、特図2の保留がなくなる前に、普図始動口228を遊技球が通過した場合には、普図演出領域283内では、殿様のキャラクタが消え、普図演出を優先して実行するようにしてもよい。
やがて、図143(d)に示すように、第2特図表示装置214では特図の図柄変動表示が開始される。普図演出領域283内に表示されていた殿様のキャラクタは、特図2の図柄変動表示の開始とともに表示態様が変更されることがある。例えば、デフォルトの殿様のキャラクタは両手に俵を抱えている表示態様であるが、消化された保留の図柄変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する場合には、当該図柄変動表示の開始とともに両手に抱えていた俵を持ち上げた表示態様に変化する。なお、殿様から他のキャラクタに変化させてもよい。また、特図2の図柄変動表示の開始毎に普図演出領域283内の表示を変化させるようにしてもよい。
なお、これまで説明した中で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。例えば、図137(セ)に示す状態では、電チュー開放報知演出が、スーパーリーチのキャラクタC2の一部を隠しているが、反対に、スーパーリーチのキャラクタC2が、電チュー開放報知演出の一部を隠し、電チュー開放報知演出が視認困難になるようにしてもよい。さらに、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、他方の演出の全演出期間にわたって隠してもよいし、全演出期間のうちの一部期間に限って隠してもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、以上説明した普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図128(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、電チュー開放報知演出)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第一の演出時間(例えば、第三の時間(例えば、6.6秒)、第四の時間(5.6秒)、第五の時間(例えば、5秒))にわたって行われる演出であり、前記第一の演出時間は、前記図柄の変動表示時間(例えば、20秒)よりも短い時間になることがある、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出は、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
また、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、『前記当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(図133に示すステップS611)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記電サポ状態の方が前記非電サポ状態よりも、前記図柄の変動表示を長時間にわたって行うことが多いものである(図131(c))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記始動領域に遊技球が進入可能であることを報知する進入可能報知演出(例えば、図135(ク)等に示す「電チュー開放中」という吹き出し)を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記演出手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であり、前記変動中演出は、前記図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図134に示す(カ)の期間における演出)であり、前記確定中演出は、前記図柄表示手段による前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、図134に示す(キ)の期間における演出)であり、前記動作中演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、図134に示す(ク)の期間における演出)であり、前記演出手段は、前記第一の演出とは異なる第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出実行中に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図137(シ)〜(セ))、前記演出手段は、前記第二の演出非実行中であっても前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図135(イ)〜(ウ))、前記第二の演出非実行中に開始された前記第一の演出の演出時間(例えば、第一の時間(20.6秒))よりも、該第二の演出実行中に開始された該第一の演出の演出時間(第三の時間(例えば、6.6秒))の方が短くなりやすい、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出も前記第二の演出も、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
前記第二の演出は、所定時間ごとに開始される演出であってもよいし、大足り遊技状態中に開始される演出であってもよい。また、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出であってもよい。さらには、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出であってもよい。例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出を少なくとも含む演出(例えば、図137に示すスーパーリーチ演出)である、ことを特徴とする遊技台。』につい また、『前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であることを予告する演出(例えば、図137に示すスーパーリーチ演出)を含む演出であり、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果でない場合であっても、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であるかのように予告する演出(いわゆる偽の大当り予告演出)も含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出(例えば、スーパーリーチ演出)であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図119(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図125(エ’))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
また、『前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、本発明は、封入式のぱちんこ機にも適用することができる。図144は、本発明を適用可能な封入式のぱちんこ機の正面図である。図144に示す封入式のぱちんこ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
<第5実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第5実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図145〜図181に示す符号は、原則として本第5実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図145〜図181に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図145〜図181に示されていない符号については、第1実施形態〜第4実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<図柄の種類>
まず、図145を用いて、第5実施形態に係るぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。また、図(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
同図(a)に示すように、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、叙述したように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は小当り図柄であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図高確普図高確状態であれば、(小当りに当選後は)特図高確普図高確状態であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図低確普図高確の状態であれば、(小当りに当選後は)特図低確普図高確状態である。また、「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
同図(b)に示すように、「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図145(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当り、あるいは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りまたは8R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、あるいは「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、「特図D」の小当りや、「特図C」の突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに上記以外の図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。一方、「特図E」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図145(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<表示手段による操作手段の操作に関する表示の他の例>
次に、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第1実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
<操作手段画像表示の実施例20>
図146は、実施例20の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右端上方に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図1変動遊技中(特図1の変動中)は特図1の第4図柄217として丸形の図形を点滅表示する。特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、特図2変動遊技中(特図2の変動中)は特図2の第4図柄218として三角形の図形を点滅表示する。なお、第5実施形態では変動遊技の一例として特図1変動遊技を行う場合を例に説明するが、特図2変動遊技であっても同様に実施できる。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば左端下方には、保留表示領域700が設けられ、保留表示領域700の右端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。ここでは、特図1の保留が二つあることを表す保留アイコンPI1、PI2が表示されている。なお、以下の説明では、1つの保留表示領域700を設ける場合を例に示すが、図120に示すように特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282とを個別に設けてもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域702では、消化された保留が変動アイコンCIとして表示され、保留表示領域700では、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
なお、本実施例では、第1特図表示装置212(または、第2特図表示装置214)の図柄変動表示が開始された後に、第4図柄217の点滅表示、保留アイコンPI1、PI2の減少アニメーション、装飾図柄の変動表示の順に開始される。なお、第4図柄の点滅表示、保留アイコンの減少アニメーション(表示)、および装飾図柄の変動表示の開始タイミングの順番は上記に限らず、どのような順序で表示開始されてもよく、複数が同時に表示開始されるものであってもよいものとし、これらの表示開始タイミングの順番については以降の実施例についても同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。ここでは、演出表示704は装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認困難としているが、装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認可能としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面(レイヤーの前面(遊技者側))且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の第1の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。しかし、同図(c)のタイミングで演出表示704の一部(ここでは、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、遊技者に視認困難(視認不能)とされている。
このように、本実施例では、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1)の一部に優先的にオーバーラップする(すなわち、時間的に先で且つレイヤーとして前面に表示される)第二の表示(演出表示704の一部)によって、第一の表示が隠された状態となっており、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して、第一の表示の視認性が低くなっている。ここで、本実施例の第一の表示とは、変化条件の成立があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。また、変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第一の表示の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の経過時間報知画像TG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)少なくなっていく(又は多くなっていく)画像を表示する。なお、第二の表示は、第一の表示よりも時間的に優先して表示されないものであってもよい。
同図(e)(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始(同図(d))から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このように、第1の経過時間報知画像TG1はメーター表示であり、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーター(ゲージともいう。以下、同様。)の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。そして、メーターの目盛りが徐々に少なくなっていく期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。つまり、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)が第二の表示(演出表示704の一部)によって隠されることで、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して視認性が低くなっている状態であっても、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)の表示態様の変化(メーターの目盛りが徐々に少なくなる表示)を継続している。なお、この例では、時間経過に伴って演出表示704の表示態様および表示位置は変化しない。
同図(g)〜(i)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際にはメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示(減少表示)しているがメーターの目盛りが演出表示704の後面に隠れ、メーターの目盛りの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難(視認不能)としている。換言すると、メーターの目盛りを演出表示704で隠している期間中も、目盛りの減少表示は継続させる。
なお、このように第二の表示(ここでは予告である演出表示704)がオーバーラップする(演出表示704に隠される)ことによって非表示となり、遊技者に視認不能となる第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像)がある場合は、視認不能となる部分の第一の表示(すなわち非表示となる画像)を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。このことは、本願明細書の全ての実施例において同様である。なお、遊技者に視認不能となる(非表示となる)部分の第一の表示は描画していてもよい。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前(直前)に、演出表示704が非表示となる状態を示している。これにより、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前には、第1の経過時間報知画像TG1の右端部も含めた全体が遊技者に視認可能となる。
なお本実施例において、第1の経過時間報知画像TG1の左端部を含む領域に第二の表示(ここでは演出表示704)を重ねて表示することで、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りの減少表示の開始位置と、減少表示の表示態様とを遊技者に視認困難とするものとしてもよい(以下の実施例においても同様である)。
以上、同図(d)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)がオーバーラップすることによって遊技者にとって視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
なお、この例では、予告演出に対応する画像である演出表示704によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とする場合を例に説明したが、他の演出画像または他の画像によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とするものであってもよく、これについては以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例21>
図147は、実施例21の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(b)〜(e)に示すタイミングは、図146(b)〜(e)に示すタイミングの説明と同様であるが、本実施例では、第1の操作手段画像BG1は、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する画像とし、第1の経過時間報知画像TG1はチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間を表示する画像とする。
同図(f)に示すタイミングは、図147(e)のタイミングよりもさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。一方、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間を表示する第2の経過時間報知画像TG2は表示していない。この例では、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像の視認性を低下させつつ(遊技者に視認困難としつつ)、演出表示704の一部(第2の操作手段画像BG2と、下向き矢印の画像)によって、チャンスボタン136の2回目の操作を促す演出を行っている。
なお、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、第2の経過時間報知画像TG2を表示してもよい。また、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像とはチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が終了した場合に非表示にするものとし、そのタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の終了のタイミング(第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の非表示のタイミング)と同じタイミングに設定されてもよいし、それより先のタイミングでもよいし、後のタイミングでもよい。また本実施例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間は、チャンスボタン136の1回目の操作受付期間よりも時間が短い期間であるが、時間が同じ期間であってもよく、時間が長い期間であってもよい。
同図(g)〜(j)に示すタイミングは、図146(g)〜(j)に示すタイミングの説明と同様である。
図147(b)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し、特図の大当り予告演出の一種である「激アツよ!」という文字を表示している。
同図(g−2)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704によって遊技者に視認困難とされている。この例では、演出表示704の表示態様は変化させず、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示を継続している。なお、この場合、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示はチャンスボタン136の3回目の操作を促すものであってもよく、これに従ってチャンスボタン136の3回目の操作が行われた場合、同図(g−1)に示す演出表示704に変化するものとしてもよい。また、実際には、チャンスボタン136の3回目の操作を受け付けない(規制する)ものとしてもよい。
同図(g−3)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し「激アツよ!」という文字を表示している。一方、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示は継続しており、演出表示704の一部によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。この場合、実際には第1の経過時間報知画像TG1が徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の1回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、(f−1)では、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。
本実施例において、チャンスボタン136の操作があった場合に、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のそれぞれが、チャンスボタン136の操作に応じた画像を表示してもよいし、いずれか一方の画像を表示してもよい。また、チャンスボタン136の操作があった場合に、これを受け付けず、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のいずれも表示態様を変化させないものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例22>
図148は、実施例22の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、第1の操作手段画像BG1が、チャンスボタン136の第1の操作に対応する画像であり、第1の経過時間報知画像TG1が、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間を表示する画像であり、第2の操作手段画像BG2が、チャンスボタン136の第2の操作に対応する画像である。
同図(b)に示すタイミングは、図146(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の第2の操作の受付期間が開始した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、吹き出しの中に、チャンスボタン136の第2の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と「長押し!」の文字の画像と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。この例では、チャンスボタン136の第2の操作として、チャンスボタン136の長押しをすることを促す表示をしている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されているが、演出表示704の一部(ここでは、第2の操作手段画像BG2を表示した吹き出しの画像)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難(視認不能)となっている)。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態で、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始された状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。またこの例では、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704を変化させている。具体的には、演出表示704の表示位置は変化しないが、演出表示704の表示態様(ここでは、第2の操作手段画像BG2の塗り潰し色)を第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させている。
同図(f)に示すタイミングは、第2の操作(長押しの操作)が継続している状態である。を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。このように、演出表示704の変化後の表示態様は、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間、維持されるが、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間であっても、元の第1の色に戻るものであってもよい。また、演出表示704の変化後の表示態様は、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合であっても中断される前(または直前)と同様の表示態様が維持されていてもよく、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合は、元の第1の色に戻るようにしてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際には第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示しているがメーターの目盛り(塗り潰し部分)が演出表示704の後面に隠れ、メーターの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難としている。この場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。また、上記の場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を描画するように制御してもよい。
同図(h)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づき、第2の操作手段画像BG2を消去し、「激アツよ!」の文字を表示している。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了した状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の終了時点であっても(終了以降も)、演出表示704の表示は継続しており、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りは遊技者に視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)が非表示となり(消去され)、装飾図柄の変動表示が遊技者に視認可能となった状態である。しかし、この場合も演出表示704の表示は継続しており、これにより装飾図柄の変動表示の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(e−1)は、同図(e)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704の表示態様(ここでは、塗り潰し色)が第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させているが、チャンスボタン136の第2の操作を制御上チャンスボタン136の第1の操作と判定して、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出を開始した状態を示している。すなわち、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。なお、この場合も、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730の一部は、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(h−1)は、同図(h)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づいて表示される「激アツよ!」の文字表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。
なお、同図(i)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作(長押しや、長押しより短い期間の押下など)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。また、同図(j)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例23>
図149は、実施例23の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(b)に示すタイミングは、図146(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間中に、保留アイコンPI1を変化させる先読み予告演出が開始した状態を示している。一例として本実施例の先読み予告演出は、アニメーションによる演出表示(アニメーション表示)704を行うものである。アニメーション表示704は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域の上方から風船につながった星が表示を開始する表示開始アニメーションの実行、保留表示領域700に向かって下降し、保留アイコンPI1の付近で星が風船から離れ、保留アイコンPI1を変化させ、あるいは変化させずに、風船のみが再び上昇する移動アニメーションの実行、および消去される消去アニメーションの実行によって構成される。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降している画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(e)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、星と風船が第1の経過時間報知画像TG1に添って右から左に移動しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
このように、本実施例では移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の一部が遊技者に視認困難とされている。また、移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の覆われる位置(遊技者に視認困難となる位置)が時間経過とともに変化する。第1の経過時間報知画像TG1は、アニメーション表示704によって一部が覆われて遊技者に視認困難となっている期間も、徐々に少なくなる画像を表示している。
同図(i)〜(l)に示すタイミングは、アニメーション表示704によって保留アイコンPI1の変化表示が成功した状態を示している。すなわち保留アイコンの変化表示が成功する場合は、風船と星が保留表示領域700に接近し(同図(i))、風船から星が離脱し(同図(j))、白丸の保留アイコンPI1と星が結合して表示態様が変化した保留アイコンPI1’が表示される(変化表示が成功する)とともに風船が上昇して(同図(k))、装飾図柄表示領域208の表示領域から風船が消去される(同図(l))、アニメーション表示704を実行する。
同図(i−1)〜(j−1)は、同図(g)に示すタイミングの後の状態であり、保留アイコンの変化表示が失敗した状態を示している。すなわち、保留アイコンの変化表示が失敗する場合には、星と風船が保留表示領域700に近接しても星が風船から離脱せず(同図(i−1))、そのまま例えば左方向に移動して保留アイコンPIから離れていくアニメーション表示704を実行する。
本実施例では、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示を異なるアニメーション表示として説明したが、同じアニメーション表示が実行され、その結果、保留アイコンの表示態様のみが変化することで変化表示が成功し、または保留アイコンの表示態様のみが変化しないことで変化表示が失敗する演出としてもよい。また、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示の実行時間は同じ期間(長さ)であってもよく、例えば、成功の場合に期間が長くなるなど、異なる期間であってもよい。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングの後の状態であり、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136を操作した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、この場合も、アニメーション表示704(第二の表示)によって、予告演出に対応する画像730(第一の表示)の一部が覆われて遊技者に視認困難とされている。
<操作手段画像表示の実施例24>
図150〜154は、実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例24では、実施例25〜実施例28の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。
図150(a)に示すタイミングでは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。保留表示領域700では、消化された保留が変動アイコンCIとして変動アイコン表示領域702に表示され、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
同図(c)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応するチャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒)が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(d)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(f)(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(f)(g)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(h)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示をを装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されてもよい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(i)(j)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(同図(i))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(同図(j))。
同図(k)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを一旦消去し、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。また、この第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を、第1の色(この例では、青色)で第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始直前の時点であって、第2の経過時間報知画像TG2の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。なお、第2の経過時間報知画像TG2の塗り潰し色は、第1の色とは異なる第2の色(例えば白色)であってもよい。さらにこのタイミングでは、例えば第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作を促す画像(例えば、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字)を表示している。さらに、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば左端に、第1の状態報知画像SG1を表示している。第1の状態報知画像SG1は、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第1の状態報知画像SG1の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の状態報知画像SG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)多くなっていく(又は少なくなっていく)画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに表示態様を変化させるものである場合、表示態様の変化期間中に操作手段(チャンスボタン136)の操作に応じて、表示態様の変化を停止(又は終了)するものであってもよい。例えば、本実施例の第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに複数段(例えば10段)の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に増加し(目盛りの増加表示を行い)、最上段に達するメーターであって、目盛りの増加表示中にチャンスボタン136の操作があると、目盛りの増加表示を終了(または停止)する画像である。ここでは、時間経過に伴い、第1の状態報知画像SG1は、同図(k)に示すタイミングでは、初期状態としていずれの段も、塗り潰されていない、あるいは第1の色(白色など)で全体が塗り潰された状態で表示される。
同図(l)に示すタイミングは、同図(k)と同様の表示をしているが、同図(k)に示すタイミングより時間が経過し、チャンスボタン136の受付期間を開始した状態を示している。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に、第1の色とは異なる第2の色で順次塗り潰され、塗り潰し部分が徐々に多くなっていく画像を表示する。このとき、第1の状態報知画像SG1の塗り潰し色(第2の色)は段階的に変化するが、同一色であってもよい。
同図(n)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(o)に示すタイミングは、同図(n)の状態より時間が経過した状態で、チャンスボタン138が操作された状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示する。また、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「ボタンを押して、気合いメーターを止めろ!」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
本実施例では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは、最上段に達した後は、時間経過に伴って段階的に少なくなり、チャンスボタン136の受付期間中は目盛りの増加表示と減少表示を繰り返す。そして、チャンスボタン136の操作があったタイミングで、目盛りの表示態様の変化(増減)が停止し、その目盛りの位置によって異なる演出が実行される。
すなわち同図(o)に示すタイミングは、遊技者が時間経過とともに表示態様が変化する(目盛りが増加する)第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加を見計らい、目盛りが最上段に達したタイミングでチャンスボタン136を操作したことによって、第1の状態報知画像SG1の目盛りが最上段で停止し、遊技者にとって有利な予告演出(「アツい」演出)が実行されている状態を示している。
なお、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置は、チャンスボタン136が操作されたタイミングによらず、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。この場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたことを契機として、予め決定された位置で目盛りが停止する。
また、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置の上限が、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。すなわち、時間経過に伴い目盛りは増減するが、当該チャンスボタン136の受付期間中には演出抽選によって予め決定された位置(例えば8段目)を上限とし、最上段まで達しないものであってもよい。またこの場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたタイミングで目盛の停止位置の上限が決定するものであってもよい。
図151は、図150(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。図151(p)に示すタイミングは、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2、第1の状態表示画像SG1、予告演出の画像を消去し、図150(j)に示すタイミングの後のキャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
図151(q)(r)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(v)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(w)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
以上、図150〜図151では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図150(k)以降)において、チャンスボタン136が操作された場合の表示例に説明した。
図152は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図150(k)以降)において、チャンスボタン136の操作が行われない場合の表示例を示す。
図152(k)に示すタイミングは、図150(k)のタイミングと同じ状態を示している。
図152(l)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から徐々に多くなっていく画像を表示する。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(n)(o)に示すタイミングは、同図(m)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、最上段に達した後に、段階的に少なくなる画像を表示する。
また同図(p)に示すタイミングは、同図(o)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)がなくなり、チャンスボタン136の受付期間が経過した状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、再び増加する画像を表示する。
同図(q)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に操作がされなかったため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させるとともに、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を消去している。
そして同図(r)に示すタイミングは、図151(p)と同様に、図150(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
このように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始から終了まで(同図(k)〜(p))の間において、チャンスボタン136の操作が行われていない状態では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは増減を繰り返す。
図153は、図150(o)のタイミングで表示する他の予告演出例を示す。
図153(o−1)は、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段(例えば、10段目)まで達する以前の上昇途中に、あるいは最上段に達した後の下降途中に上段(例えば8段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「強斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図153(o−2)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に中段(例えば4段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図153(o−3)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に下段(例えば1段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「弱斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
このように、チャンスボタン136が操作されたタイミングにおける第1の状態報知画像SG1の目盛りの大小に応じて予告演出を異ならせてもよい。この例では、第1の状態報知画像SG1の目盛りが大きい場合には、遊技者にとって有利度の高い予告演出を表示し、第1の状態報知画像SG1の目盛りが小さい場合には、遊技者にとって有利度の低い予告演出を表示している。しかし、これに限らず、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの停止位置によらず、同じ演出を行うようにしてもよい。
図154は、スーパーリーチ演出ではずれを表示する場合の一例であり、図150(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
図154(p)(q)に示すタイミングは、図150(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示しており、図154(q)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(r)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ((例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させている状態を示している。なお同図(s)では、はずれであるので、保留表示領域700を再表示し、残りの保留数を示す保留アイコンPI1と、当該変動遊技の変動アイコンCIを再表示している。
同図(t)に示すタイミングでは、装飾図柄の停止表示を行っている。これにより、当該変動遊技が終了するので、次回の特図1変動遊技の開始に備えて、特図1第4図柄表示領域208eには丸形の図形が表示される。
同図(u)から同図(w)に示す期間は、同図(t)以降、次回の特図1変動遊技が開始するまでの状態を示している。この期間、同図(t)までの特図1変動遊技によって消化された保留を示す変動アイコンCIを消去する消去アニメーションが実行される。つまりこの例では、同図(t)に示す装飾図柄の停止表示後に、消化された保留を示す変動アイコンCIの消去アニメーションが実行される。
<操作手段画像表示の実施例25>
図155は、実施例25の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(A)に示すタイミングは、図150(k)に対応するタイミングであり、同図(D)に示すタイミングは、図150(l)に対応するタイミングである。すなわち、本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前(図150(k)と図150(l)の間の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。つまり、第二の表示(演出表示704)によって、第1の表示の少なくとも一部(第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部)は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。
その後、同図(C)に示すように、同図(B)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)、同図(D)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始を示す表示が継続される。
なお、本実施例における演出表示704の表示位置は、同図(B)に示すものに限らず、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部を視認困難とする(覆う)位置であれば、第1の状態報知画像SG1の最上段付近を覆うものであってもよいし、最下段付近を覆うものであってもよい。また第1の状態報知画像SG1の全体を覆うものであってもよい。
同図(B−1)から同図(B−4)は、同図(B)に示す、演出表示704の他の表示例である。
同図(B−1)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1(メータ−)と、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部を遊技者に視認困難とするが、装飾図柄の縮小表示708と、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fは視認困難としないものであってもよい。すなわち、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の前面で且つ、装飾図柄の縮小表示708、特図1第4図柄表示領域208eおよび特図2第4図柄表示領域208fの後面側に表示されている。
また同図(B−2)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を視認困難とするものであってもよい。
また同図(B−3)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の一部のみを視認困難とする画像(ここでは、「激アツ」というプラカードを持ったキャラクタ(殿)の画像)を表示するものであってもよい。
また同図(B−4)に示すように、演出表示704は、時間経過に伴って第1の状態報知画像SG1の全体(または略全体)を視認困難とし、または視認可能とするように移動する画像を表示するものであってもよく、この例では、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の全体とほぼ同面積の背景画像に「激アツ」という文字が表示された画像が、装飾図柄表示領域208の表示領域の左端から進入(カットイン)して左右にスライド移動するアニメーションである。
<操作手段画像表示の実施例26>
図156は、実施例26の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の操作の受付期間中(図150(l)以降の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)に示すタイミングは、図150(l)に対応するタイミングであり、同図(B)に示すタイミングは、図150(m)に対応するタイミングである。
同図(C)に示すタイミングは、図150(n)に対応するタイミングで演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に帯状に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A)(B))と比較して視認性が低下している。一方で、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1は、視認性が低下しておらず(遊技者に視認可能となっており)、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)に示すタイミングからさらに時間が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、演出表示704は、継続されている。また、第1の経過時間報知画像TG1は、同図(C)に示す状態よりさらにメーターの目盛り(塗り潰し部分)が少なくなっていく画像を表示する。
このように本実施例では、演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、遊技者に視認困難とされつつ、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
その後、同図(E)に示すように、同図(C)(D)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)る。同図(F)(G)は、それぞれ、図152(p)(q)に示す状態と同様である。
本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間中の演出表示704で第1の状態報知画像SG1が視認困難となるため、演出表示704の表示位置によっては、遊技者はチャンスボタン136を操作するタイミングがわかりにくくなる。遊技者は操作のタイミングがわかりにくいときには操作を控える場合もあるため、演出表示704によって遊技者のチャンスボタン136の操作タイミングを誘導することができる場合がある。例えば、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが下段の場合にチャンスボタン136を操作しても遊技者にとって有利な結果となる可能性が低い(気合いメーターが十分に溜まらない)場合、演出表示704で第1の状態報知画像SG1(メーター)の下段を隠すことで、遊技者はチャンスボタン136を操作しにくくなる場合がある。このようにすることで、遊技者に有利となるタイミングでの操作に誘導することができる場合がある。一方、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが上段の場合には、遊技者がチャンスボタン136を操作しようと思いつつ、最適なタイミングがわかりにくいため、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本実施例の同図(C)(D)においても、図155(B−1)〜(B−4)に示したの演出表示704の表示例を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例27>
図157は、実施例27の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図150(j)以降の期間)に、演出表示704として、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図150(j)に対応するタイミングであり、スーパーリーチ演出中(キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンの表示中)に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始された状態を示している。具体的にはこのタイミングの演出表示704は例えば、普図変動表示領域208sでキャラクタ(ちび姫)、およびちび姫ルーレットの表示開始アニメーション(キャラクタ(ちび姫)、ちび姫ルーレットの表示、および「◎で止まると電チュー開放」の吹き出しを表示するアニメーション)が実行され(同図(A)(B))、普図の装飾図柄変動表示が開始(同図(C))される演出である。
同図(D)〜(G)は、図150(k)〜(m)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、同図(D)以降で表示される、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄変動表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(H)は、図150(n)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎(普図当り表示)の停止表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(I)(J)は、図150(o)(p)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示と「電チュー開放中」の吹き出しの表示)が継続している。特に同図(I)では、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(K)、(L)は、図150(p)(q)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示)が継続し(同図(K))、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される(同図(L))。
同図(M)は、演出表示704が終了した状態であって図150(q)と同様のタイミングを示している。
このように本実施例では、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(D)〜(I)に示す第1の状態報知画像SG1の表示開始時から表示終了時まで)は、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、演出表示704によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、演出表示704が実行されている期間中であっても、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(D)〜(H))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図150(c)または図150(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
同図(H−1)に示すタイミングは、演出表示704(普図の装飾図柄×(普図のはずれ表示)の停止表示)が継続されている状態である。また、同図(I−1)に示すタイミングは、同図(H−1)の後の状態であり、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される。このように、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が異なるようにしてもよい。なお、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が同じであるようにしてもよい。
このような普図変動表示の当否判定による演出表示704の実行(実行時間も含む)については、以降の実施例についても適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例28>
図158は、実施例28の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図150(j)以降の期間)に、2種類の演出表示704(第1の演出表示7041と第2の演出表示7042)を行うように構成している。第1の演出表示7041は例えば、実施例27の普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示であり、第2の演出表示7042は例えば、実施例25の当該変動に関する予告演出の表示である。
同図(A)〜(D)に示すタイミングは、図157(A)〜(K)と同様であるが、本実施例では、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示(第1の演出表示7041)を実行し、同図(D)のタイミングでは、第1の演出表示7041(第二の表示)が、第1の状態報知画像SG1(第一の表示)の前面に表示されることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、同図(D)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続しており、これに加えて、当該変動に関する予告演出の表示(第2の演出表示7042)が開始している。そして、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042とによって、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。さらに、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042は少なくとも一部が重複して(重畳して)表示されている。一方、この状態であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている。なお、重複表示されている領域について、メーターのみ描画しない制御を行っていてもよく、第2の演出表示7092のみ描画しない制御を行っていてもよく、両方描画しない制御を行っていても良い。また、全て描画する制御をおこなっていてもよい。
なお、この例では、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より優先して(前面に)表示されているが、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より優先して(前面に)表示されてもよい。また、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より時間的に優先して表示されてもよいし、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より時間的に優先して表示されてもよいし、これらが同時に表示されてもよい。
同図(F)に示すタイミングは、同図(E)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続して第1の状態報知画像SG1の一部の視認性を低下させているが、第2の演出表示7042は終了している。
同図(G)に示すタイミングは、図150(E)に示すタイミングと同じタイミングであり、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始した状態を示している。
同図(H)〜(O)に示すタイミングは、図150(G)〜(M)に示すタイミングと同様であるが、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(H)〜(K)のタイミング)では、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、継続表示されている第1の演出表示7041によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、第1の演出表示7041が実行されている期間中であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(H)〜(J))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図150(c)または図150(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
<操作手段画像表示の実施例29>
図159は、実施例29の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例29では、実施例30の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、チャンスボタン136の連打に応じて、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが溜まる構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図150(k)に示すタイミングと同様に、例えば、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「ボタン連打で気合いメーターを溜めろ!」という文字)を表示している。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始された状態を示しており、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)を表示している。
同図(C)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、チャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。つまりこの場合、変化条件は、チャンスボタン136の1回以上の操作であって、これが複数回成立する構成である。具体的には、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴い、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が多くなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)のタイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、引き続きチャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが同図(C)のタイミングより増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内に、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まった状態を示している。すなわち、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示して、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まったことを報知する。また、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まったことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「連打」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像730(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
同図(F)に示すタイミングは、図151(q)に示すタイミングと同様である。なお、同図(F)以降は、図151(r)以降と同様の「大当り」の操作手段画像表示が実行される。なお、本実施例において、抽選によってメーターが溜まる最大の位置が予め決定されている構成としてもよい。すなわち、チャンスボタン136の連打を繰り返し実行しても、抽選で決定された最大値(例えば、8段目)以上は増加しないものとしてもよい。なお、当否判定の結果が「はずれ」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加する演出をしてもよい。また、当否判定の結果が「大当り」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加しない(例えば、8段目までしか増加しない)演出を行うようにしてもよい。
同図(D’)〜同図(G’)は、本実施例において「はずれ」の操作手段画像表示が実行される表示例である。
当否判定の結果が「はずれ」となり、演出抽選で「はずれ」の演出が選択された場合、同図(D’)および(E’)に示すように、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内(受付期間の終了まで)に、チャンスボタン136の連打を行っても、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まらない(途中まで溜まった以降は目盛りが変化しない)画像を表示する。
同図(F’)に示すタイミングでは、飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、同図(G’)に示すタイミングでは殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、殿が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。
これ以降は、図154(q)以降と同様の「はずれ」のの操作手段画像表示が実行される。
<操作手段画像表示の実施例30>
図160は、実施例30の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図は、図159(A)〜(C)に示すタイミングに対応する状態を示している。すなわち、本実施例では、実施例29で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図159(A)〜(C)に示すタイミングとと同様である。同図(D)は、同図(C)からさらに時間が経過した状態を示しており、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴って第1の状態報知画像SG1がさらに増加している状態を示している。また、第2の経過時間報知画像TG2は徐々に少なくなっている。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「連打!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。一方で、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
同図(F)に示すタイミングは、引き続きチャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この例では、演出表示704の実行中であっても(演出表示704によって第1の状態報知画像SG1の一部が視認困難となっている期間であっても)、チャンスボタン136を連打することで第1の状態報知画像SG1の目盛りが増加していく(メーターが溜まっていく)画像を表示し、メーターの表示態様の変化(増加表示の変化)を継続する。
なお、また、第1の状態報知画像SG1を視認困難とする(隠す)演出表示704は、当否判定結果などによって、表示する位置を決定するものであってもよいし、チャンスボタン136の操作(連打回数)などによって決定されるものであってもよいし、目盛りが第1の状態報知画像SG1の最上段に達した場合に表示するものとしてもよい。このことは、以下の実施例においても同様である。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704が終了した状態を示している。演出表示704が非表示となり(消去され)、装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)の表示を継続している。
本実施例においても、図155(実施例25)〜図158(実施例26)の各演出表示704を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例31>
図161〜図162は、実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、第1の状態報知画像SG1を、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の少なくともいずれかで遊技者に視認困難とさせるものである。
図161(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1第4図柄表示領域208eは丸形の図形を点滅表示している。
同図(c)に示すタイミングでは、保留表示領域700において、消化された保留に対応する保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域702に移動する移動アニメーションが開始している。
同図(d)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、保留表示領域700では移動アニメーションが完了し、残りの保留に対応する保留アイコンPI1が表示されるとともに、変動アイコン表示領域702に当該変動遊技に対応する変動アイコンCIが表示されている。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始前の状態を示しており、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に縮小表示708し、当該表示領域の略全面を縦方向に複数(ここでは3つ)に分割するようにして状態報知画像SG(第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3)を表示している。この例の状態報知画像SGも、時間経過(またはチャンスボタン136の操作状態)などに伴って下段から上段に向かって目盛りが増加するメーターであり、ここでは全体が同一色(例えば白色)で塗り潰されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば上端部分に「ボタンを長押しをして、キャラクタを決めろ!」などの文字を表示している。このタイミングにおいて、例えば、右側の第3の状態報知画像SG3は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示されており、第4図柄217,218(丸形の図形(の点滅)、三角の図形)および装飾図柄の縮小表示708(いずれも第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示しており、例えば、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706を行っている。本実施例におけるチャンスボタン136の操作を促す報知表示706は、例えば第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示である。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。
すなわちこのタイミングでは、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も引き続き、第4図柄217,218および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(g)(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から、時間(受付期間)が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて、例えば下段から上段に向かって目盛りが順次増加していく画像を表示している。この例において目盛りは、キャラクタ(爺)、キャラクタ(姫)、キャラクタ(殿)の分割画像となっており、すなわち、第1の状態報知画像SG1においてキャラクタ(爺)、第2の状態報知画像SG2においてキャラクタ(姫)、第3の状態報知画像SG3においてキャラクタ(殿)の目盛り(分割画像)が順次増加し、完成画像に近づいていく画像を表示している。また、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3において、目盛りが増加する速度はそれぞれに異なり、また途中で目盛り増加する速度が入れ替わる(例えば、同図(g)では第3の状態報知画像SG3の目盛りの増加が速いが、同図(h)では第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加が速い)。なお、これに限らず、状態報知画像SGのうち少なくともいずれかは同じ速度で目盛りが増加するものとしてもよいし、途中でその速度が入れ替わらないものとしてもよい。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(i)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて徐々に目盛りが増加していく画像を表示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(爺))、第3の状態報知画像SG3(キャラクタ(殿))より先に、第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(姫))の目盛りが上段に達し、キャラクタ(姫)が完成画像に近づいている。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了時点の状態を示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は目盛りが最上端に達せず、キャラクタ(爺)、キャラクタ(殿)の完成画像は表示されていないが、第2の状態報知画像SG2は目盛りが最上段に達し、キャラクタ(姫)の完成画像が表示されている。また、チャンスボタン136の受付期間の終了に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分がなくなり、全体が第二の色(例えば白色)で塗り潰された画像が表示されている。
このように、本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされているが一方で、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認可能とされている。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も、第4図柄および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされている。なお、この例では、第1の状態報知画像SG1(第一の表示の一部)はいずれのタイミングにおいても、第二の表示がオーバーラップすることはなく、遊技者に視認可能とされている。
同図(k)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了後の状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されていた報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)が消去され、キャラクタ(姫)の選択が決定している。
同図(l)〜同図(m)に示すタイミングは、キャラクタ(姫)の選択が決定されたことを示す演出を実行している状態であり、同図(n)〜(o)に示すタイミングは、決定したキャラクタ(姫)によるスーパーリーチ演出を実行している状態である。
図162(p)(q)は、図161(o)の後のタイミングで、当否判定の結果がはずれの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾5−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q))。
一方、図162(p’)(q’)は、図161(o)の後のタイミングで当否判定の結果が大当りの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p’))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q’))。
<操作手段画像表示の実施例32>
図163は、実施例32の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は実施例32と同様に、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3のメーターの目盛りがそれぞれに増加していく構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図161(e)に示すタイミングと同様のタイミングを示しており、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前の状態を示している。
同図(B)に示すタイミングは、同図(A)の後のタイミングであり、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704が開始されている状態を示している。演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3より優先的に(前面に)表示される。この例では、演出表示704は、当該変動遊技における特図の大当り予告演出の一種である群予告演出の表示(アニメーション表示)を行っており、同図(B)に示すタイミングでは、先頭のキャラクタ(ハニ)が登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かって移動する移動アニメーションを実行する。第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって、遊技者に視認困難とされている。
同図(C)に示すタイミングは、図161(f)に示すタイミングと同様のタイミングであり、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示している。すなわち、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)を行っている。また、演出表示704(群予告のアニメーション表示)も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、複数のキャラクタ(ハニ)が登場する移動アニメーションを実行している。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。第2の状態報知画像SG2の一部は、報知表示706、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって、遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図161(g)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、多数のキャラクタ(ハニ)が次々に登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かう移動アニメーションを実行する。演出表示704は、報知表示706に優先して(前面で)実行される。すなわち、第2の状態報知画像SG2の一部は、その前面に表示される報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706はさらにその前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図161(h)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しているが、移動するアニメーション表示のため、第3の状態報知画像SG3および第2の状態報知画像SG2の前面では演出表示704は終了している。すなわち、第3の状態報知画像SG3の一部は、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされ、第2の状態報知画像SG2の一部は報知表示706によって遊技者に視認困難とされるが、報知表示706はその前面を移動するアニメーションが終了するため遊技者に視認可能となっている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされている。
同図(F)に示すタイミングは、図161(i)に示すタイミングと同様のタイミングであり、演出表示704が終了している状態を示している。
本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)の視認性を低下させる報知表示706が、その前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704(アニメーション表示)によって、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認困難となる期間もあるが(同図(D))、視認可能となる期間もある(同図(C),(E),(F))。この場合、演出表示704は、チャンスボタン136の操作の受付期間の全期間に亘って、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化を遊技者に視認可能となるアニメーション(画像)としてもよい。
<操作手段画像表示の実施例33>
図164は、実施例33の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例32(図163)の演出表示704(群予告表示)に変えて、チュートリアル表示(チュートリアル予告)710を行うものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図161(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、本実施例は同図(B)に示すように、同図(A)のタイミングの後であって且つチャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間の開始前のタイミングで、チュートリアル表示710(ここでは、吹き出しの画像と、「突然メーターが溜まるパターンもあるよ。」という文字の表示)を行っている。チュートリアル表示710は、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の前面に表示され,これらの視認性を低下させている。
同図(C)に示すタイミングは、図161(f)に示すタイミングと同じタイミングでり、第2の状態報知画像SG2の前面に表示された報知表示706がチュートリアル表示710によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図161(g)に示すタイミングと同じタイミングであり、チュートリアル表示710が消去されている状態を示している。なお、本実施例のチュートリアル表示710は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。ここで、チュートリアル表示とは、遊技機で行われる演出(予告やキャラクタなど)の説明を行う表示のことを示すものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例34>
図165は、実施例34の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、先読み保留アイコン712によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図161(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、一例として同図(B)に示すタイミングで、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが開始した状態を示している。
同図(C)(D)に示すタイミングは、図161(f)(g)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが継続しており、同図(D)のタイミングでは、先読み保留アイコン712が第1の状態報知画像SG1の一部の前面に表示され、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図161(h)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の待機アニメーションが継続しており、先読み保留アイコン712によって、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。また、同図(D)と同図(E)では、先読み保留アイコン712が待機中に移動するため、先読み保留アイコン712によって視認性が低下する(隠される)第1の状態報知画像SG1の領域が変化している。なお、本実施例の先読み保留アイコン712は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例35>
図166は、実施例35の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、エラー表示714によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)〜(D)に示すタイミングはそれぞれ、図161(e)〜(g)および(m)に示すタイミングと同じタイミングである。ここでは、一例として同図(A)に示すタイミングで、扉開放エラーを検出し、エラー表示714(例えば「エラー:扉が開いています!」という文字表示)を行っている状態を示している。エラー表示714は例えば、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3に亘って表示される。
エラー表示714は例えば同図(D)に示すように、扉開放エラーの状態が解除されない期間中は継続して表示される。なお、本実施例のエラー表示714は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例36>
図167は、実施例36の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、注意喚起報知表示718によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(a)に示すタイミングは、大当り終了画面が表示された状態であり、(b)に示すタイミングは、確変大当り終了後の1変動目の遊技が開始される前に装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、停止表示されている装飾図柄(ここでは「装飾7−装飾7−装飾7」の大当りの図柄組合せ)の前面に注意喚起報知表示718を行っている状態を示している。注意喚起報知表示718は例えば、帯状の背景画像に注意喚起する文字列を移動表示させる構成である。
同図(d)(e)に示すタイミングは、保留を1つ消化し(保留数は4から3に減少)、特図1の変動遊技が開始した状態を示している。また、注意喚起報知表示718は継続している。これらのタイミングでは注意喚起報知表示718として帯状の背景画像に重ねて「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という文字を移動表示させている。
同図(f)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図161(e)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の前面に注意喚起報知表示718が表示され、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。また、第4図柄および装飾図柄の縮小表示によって、第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図161(f)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(i)(j)に示すタイミングは、図160(i)(j)に示すタイミングと同様の状態を示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、注意喚起報知表示718を消去した状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されている報知表示706が遊技者に視認可能となっている。
本実施例の注意喚起報知表示718は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。また、本実施例の注意喚起報知表示718は、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という移動表示が予め決められた回数、繰り返して表示される(例えば、移動表示が2周するまで表示が続く)ように制御されているが、一定時間(例えば、変動開始から10秒間など)表示されるようにしてもよい。なお、本実施例の注意喚起報知表示718は、特図の変動開始前から行われているが、特図の変動開始後に行われるようにしてもよい。なお、注意喚起報知表示718は、大当り開始前の遊技状態が特図低確状態であり、かつ大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態(確変状態)に移行した場合にのみ行われるようにしてもよく、特図高確普図低確状態(時短状態)から特図低確普図低確状態(通常状態)へ移行した場合(すなわち時短終了後1変動目)にのみ行われるようにしてもよい。また、遊技状態に関わらず大当り終了後に必ず行われるようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例37>
図168〜図169は、実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例37では、実施例38〜実施例41の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、遊技者にチャンスボタン136を1回〜複数回操作させるリーチ演出を実行するものであり、例えばチャンスボタン136の複数回の操作によって、状態報知画像(ここでは第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2)のメーターの目盛りを変化させる構成を有している。
同図(A)(B)に示すタイミングは、装飾図柄の縮小表示の位置は異なっているが、図150(h)(i)に示すタイミングと同様である。
同図(C)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示するとともに、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタのそれぞれのダメージの程度をメーターで示唆する第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2を表示している状態を示している。また、第1の状態報知画像SG1の上方、および第2の状態報知画像SG2の上方にそれぞれ、「YOSHIMUNE」「KENGOU」の文字を表示している。
同図(D)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作タイミング等を報知する操作報知表示720を表示している状態を示す。操作報知表示720はここでは、チャンスボタン136の操作回数を報知するために、帯状の背景画像に「チャンスは三回!!」という文字を表示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作がキャラクタ(殿)の攻撃に対応することを報知する操作報知表示720を表示している状態を示している。
同図(F)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第1の経過時間報知画像TG1を表示している。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作(キャラクタ(殿)の攻撃)が行われた状態を示している。操作報知表示720、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を一旦消去するとともに、第2の状態報知画像SG2は目盛り(塗り潰し部分)が減少した画像を表示して、剣豪キャラクタのダメージの減少を報知している。
同図(I)〜同図(L)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する操作手段画像表示である。チャンスボタン136の2回目の操作は、第2の操作手段画像BG2および第2の経過時間報知画像TG2が表示されて剣豪キャラクタの反撃に対応する操作となる以外は、同図(E)〜同図(H)と同様であるので、説明は省略する。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の3回目の操作に対応する操作手段画像表示が行われている状態である。チャンスボタン136の3回目の操作は、第3の操作手段画像BG3および第3の経過時間報知画像TG3が表示される(同図(O)。
図169(P)〜(R)に示す各タイミングは、図168(O)に示すタイミングの後の状態を示している。チャンスボタン136の3回目の操作の受付期間中に3回目の操作があり(同図(P))、これによりキャラクタ(殿)が勝利して(同図(Q)(R))、縮小表示された装飾図柄は大当りとなる図柄組合せ(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)を停止表示している(同図(R))。なお、本実施例において、操作報知表示720は、演出表示704または報知表示706であるともいえる。
<操作手段画像表示の実施例38>
図170は、実施例38の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例である。
同図(C)に示すタイミングは、図168(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示704が表示された状態を示している。この例の演出表示704は、ミッション達成表示であり、これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図168(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(F)に示すタイミングは、演出表示704が消去された状態を示している。
<操作手段画像表示の実施例39>
図171は、実施例39の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例であり、ここでの演出表示704は、打ち方報知表示である。
同図(C)に示すタイミングは、図168(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示(打ち方報知表示)704が表示された状態を示している。これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部および第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図168(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(R)に示すタイミングは、図169(R)に示すタイミングと同じタイミングを示すものである。このように本実施例では、リーチ演出が終了した場合であっても、演出表示(打ち方報知表示)704が継続される。演出表示(打ち方報知表示)704は、盤面右側の領域に打ち出された遊技球による最後のセンサ検知(例えば、普図始動口228のセンサによる遊技球の通過の検知)から予め定められた時間が経過した場合などに、その表示が終了する(表示が消去される)。
なお、打ち方報知表示は、遊技者によりハンドルがある一定の位置(右側の領域へ遊技球が打ち出される位置)まで操作された(回された)場合に、表示されるようにしてもよく、その場合は、遊技者がある位置(左側の領域へ遊技球が打ち出される位置)までハンドルを操作した場合に表示を終了するようにしてもよい。なお、打ち方報知は、演出表示のみでなく、音による報知を演出表示と同時に行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例40>
図172は、実施例40の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。なお、実施例37はチャンスボタン136を3回操作させる場合の表示例を説明したが、本実施例ではチャンスボタン136を2回操作させる場合の表示例である。
同図(G)に示すタイミングは、図168(G)に示すタイミングと同じ状態を示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間中に、チャンスボタン136が操作され、それにより演出表示704が表示された状態を示している。演出表示704は例えば予告演出であり、ここではパンダの画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に挿入されるように(カットイン)表示されている。これにより、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
また同図(I)に示すタイミングは、演出表示704が装飾図柄表示装置208の表示領域の全面に表示されている状態を示す。演出表示704は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示され、これにより第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の全てが、遊技者に視認困難とされている。
同図(J)に示すタイミングは、演出表示704が消去された(終了した)状態を示す。この状態では、キャラクタ(殿)の隣にキャラクタ(パンダ)が追加され、第1の状態報知画像SG1の上方の表示(演出表示)も「YOSHIMUNE」(同図(G)参照)から「YOSHIMUNE&PANDA」に変化している。
同図(K)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始(直)前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第2の経過時間報知画像TG2を表示している。
同図(L)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第2の経過時間報知画像TG2の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた状態を示しており、操作手段画像表示としては図169(Q)〜(R)に示す各タイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例41>
図173は、実施例41の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示に加えて、巻き戻し演出を実行する構成を有しており、巻き戻し演出の表示の一部によって、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。
同図(L)〜同図(P)に示す各タイミングは、図168(L)〜図168(P)に示す各タイミングと同じ状態である。
同図(P)に示すタイミングは、例えば、チャンスボタン136の3回目の操作がされたことに基づき、巻き戻し演出を実行開始する状態(実行開始時の状態)を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として一時停止のマークと「一時停止」の文字を表示するとともに同じ画像を予め決められた時間表示して、画像を停止しているように見せている。なお、この場合であっても、装飾図柄の変動表示と、特図1第4図柄表示領域208eの点滅は継続している。
同図(Q)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として巻き戻しのマークと「巻き戻し」の文字を表示するとともに、それ以前のタイミングで表示した画像(数フレーム前の画像)を表示して巻き戻し表示を行っているように見せている。ここでは、同図(O)に示すタイミングで表示した画像を再表示しており、第3の経過時間報知画像TG3も、全体が塗り潰された画像を表示している。
同図(R)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示しており、同図(L)に示すタイミングで表示した画像を再表示している。同図(L)のタイミングでは、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2が表示されており、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(S)〜(V)に示す各タイミングは、ひきつづき、巻き戻し演出が実行され、同図(S)(T)に示すように、第2の操作手段画像BG2と、第2の経過時間報知画像TG2が表示されている状態を示している。なお同図(S)(T)では第3の経過時間報知画像TG3のメーター(目盛り)も巻き戻されたように表示されているが、実際にはチャンスボタン136の受付期間外である。そして同図(S)〜(V)の期間においても、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(W)に示すタイミングは、巻き戻し演出の終了時の状態を示しており、図168(B)のタイミングで表示された画像が再表示されるとともに、巻き戻し表示の演出表示704が表示されている。同図(X)に示すタイミングでは、巻き戻し演出の終了後の状態を示している。これ以降は、再び図168(B)以降の操作手段画像表示が実行される。
本実施例では、巻き戻し演出として数フレーム前の画像を再表示する例を説明したが,これに限らず、巻き戻し用ムービー(逆再生ムービー)を準備してそれを再生してもよいし、操作手段画像表示で使用するムービーを実際に巻き戻し再生する制御用ムービーを用いて巻き戻し演出を行ってもよい。なお、巻き戻し演出中は、操作手段画像および/または経過時間報知画像を非表示にするようにしてもよい。
なお、上記実施例において、演出表示704を報知表示706に変えてもよいし、報知表示706を演出表示704に変えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例42>
図174〜図181を参照して、実施例42として、第5実施形態の概要および他の変形例について説明する。
図174は、第5実施形態の概要について説明する図である。第5実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段の操作に関する表示(例えば、操作タイミングに応じた表示や、連打数に応じた表示など)のことであり、第一の表示は、操作手段の操作に応じて第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを多くする増加表示または減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出表示704が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出表示704が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である。
図175は、図174における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示A−0’から同図(f)の表示A−Nに示すように、操作受付期間などの期間中に、操作手段が操作されることによって表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示A−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示A−N’は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に操作手段が操作されることにより、表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、操作手段の操作とは、1回の操作、複数回の操作、連打、長押し、かざした手を近接センサーなどで検知する非接触の操作、タッチセンサなどで検知するフリック操作などである。また、操作手段が操作される期間とは、表示Aが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図176は、第5実施形態の概要について別の観点から説明する図である。第5実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に関する表示のことであり、第一の表示は、変化条件の成立(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の進行や、チャンスボタン136の連打)があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを少なくする減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である。
図177は、図176における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示B−0’から同図(f)の表示B−Nに示すように、時間の経過に応じて表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示b−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示B−N’は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に時間経過に応じて表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、時間は、操作手段の受付が可能な期間に限らず、操作手段が実際に操作されているの時間の合計(例えば、チャンスボタン136を複数回操作する(連打も含む)場合の操作時間の合計)や、操作手段が継続して操作されている(例えば長押し)時間としてもよい。また、表示Bが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図178は、第二の表示について説明する図である。同図(A)の(a)から(h)は、ぱちんこ機100の複数のタイミングにおける、操作手段画像表示の表示例である。同図において、第二の表示は表示Cと表し、第一の表示は表示A(図175参照)または表示B(図176参照)と表す。また同図(B)は第二の表示(表示C)の表示開始タイミングを時間経過で表示した図である。
また、第二の表示(表示C)は、例えば、演出表示704(アニメーション表示、打ち方演出表示、巻き戻し演出表示、チュートリアル表示、先読み保留アイコン、エラー表示、大当り確定表示、確変状態や時短状態の残り回数など)、報知表示706、第4図柄、装飾図柄の縮小表示708などである。
第二の表示(表示C)の表示タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図175(b)、図177(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図175(g)、図177(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の開始タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
一方、第二の表示の消去タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図175(b)、図177(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図175(g)、図177(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の消去タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
図179は、第二の表示の表示態様の一例を示す図である。第二の表示はその表示期間中に表示態様および表示位置が変化しないものであってもよいし、表示態様および表示位置の少なくともいずれかが変化するものであってもよい。
同図(a)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の全体を隠す(第一の表示を遊技者に視認困難とする)ものであってもよい。
また同図(b)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(縮小する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(縮小する)ものであってもい。
また同図(c)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(拡大する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(拡大する)ものであってもい。
また同図(d)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置が移動することで、第一の表示を隠す領域の位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(e)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置(または表示方向)が移動することで、第二の表示の形状によって、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(f)に示すように、第二の表示(表示C)は、その形状が変化するものであり、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の形状が変化することで、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
第二の表示は、同図(a)〜(f)のうちのいずれか1つの組合せから構成されていてもよく、同図(a)〜(f)のうちの一以上または全ての組合せから構成されていてもよい。また、同図(a)〜(f)のうちの二以上または全ての組合せには、例えば、同図(b)左図→中図→右図の変化のあとに同図(c)の変化が開始するような構成も含まれ、また、同図(b)の左図→同図(a)→同図(b)の中図と変化するような構成も含まれる(同図(a)〜同図(f)について同様である)。
図180は、第5実施形態の、第一の状態と第二の状態について説明する図である。第5実施形態では、第二の状態において、第一の表示(表示Aまたは表示B)に第二の表示(表示C)がオーバーラップする(前面に重ねて表示されること)により、第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の表示の視認性が低くなるものである。
すなわち、同図(a)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示され、第二の表示(表示C)が表示されていない状態であり、第二の状態は、同図(a)中図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率0%で表示されている状態である。あるいは、第二の状態は、同図(a)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率100%未満(例えば、透過率50%)で表示されている状態である。
また、同図(b)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみに重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さく(例えば、第一の表示よりも小さく)表示されてる状態であり、第二の状態は、同図(b)中図又は右図に示すように第一の表示に重ねて、第二の表示が、同図(b)左図よりも大きく表示されている状態である。
また、同図(c)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が、大きい透過率(例えば、透過率80%)で表示されている状態であり、第二の状態は、同図(c)中図または左図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さい透過率(例えば、透過率30%や50%)で表示されている状態である。
また、同図(d)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)と第二の表示(表示C)が、オーバーラップしていない状態であり、第二の状態は、同図(d)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が表示されている状態である。この場合、第二の状態の第二の表示の透過率は0%以上(枠線のみで塗り潰しがない場合も含む)、100%未満とする。
また、同図(e)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示されている状態であり、第二の状態は、同図(e)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。第二の表示が第一の表示の後面に表示される場合でも、これらが同系色の場合には、第一の表示は視認性が低くなる。
また、同図(f)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色ではない場合であり、第二の状態は、同図(f)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。
なお、図179(a)〜(f)に示した第二の表示の表示態様(の変化)の1つのみ、または図179(a)〜(f)の複数の組合せに、図180(a)〜(f)に示した第一の状態と第二の状態の1つのみ、または図180(a)〜(f)の複数の組合せを互いに適用してもよい。
図181は、上記の実施形態でメーター(ゲージ)として説明した、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3、第1の経過時間報知画像TG1、第2の経過時間報知画像TG2、第3の経過時間報知画像TG3などの、他の形態を示す図である。
同図(a)〜(a’’)に示すように、メーターは、連続した1つの領域からなる画像に限らず、互いに離間した複数の画像(目盛りM)から構成され、目盛り群MGとして1つのメーターを構成するものであってもよい。その場合同図(a)のように各目盛りMは全てが同じ形状であってもよいし、同図(b)のように各目盛りMは一部のみが同じ形状であってもよいし、同図(c)のように各目盛りMは全てが異なる形状であってもよい。また、メーターは目盛り群MGとして最大の目盛り数が同時に表示されており、各目盛りMの表示態様(例えば塗り潰し色など)が時間経過に伴って順次変化していく(塗り潰しされていく)構成であってもよいし、各目盛りMが時間経過に伴って順次表示されていく(目盛りMの数が増加していく)構成であってもよい。
同図(b)は、目盛りMの数が増加していくメーターの例である。この例では、時間経過に伴って、上方から目盛りMが落下し、メーター内に溜まっていく様子を示しているが、図180に示したように、各目盛りの透過率の変化によって、メーター内が埋まっていく構成としてもよい。
また同図(c)に示すように、メーターは長さや面積が積み重なって増加する(いわゆるメーターやゲージとしての形状を有する)構成に限らず、内側から外側に増加したり、色や透過率の変化によってメーター全体の形態が伸縮、拡縮するように視認できる構成であればよい。
また、ここではメーターが増加する場合を例に説明したが、メーターが減少する構成についても同様に適用できる。
従来の遊技台においては、遊技の興趣をより一層高めることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技台を提供することを目的とするものであり、本発明に係る遊技台によれば、遊技者の興趣を向上させることができる。
すなわち、以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作したタイミングに応じた表示、連打数に応じた表示など)のことであり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、遊技者に操作手段(チャンスボタン136)の操作(遊技者に有利となるタイミングでの操作あるいは、連打等)を促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
なお、「操作手段の操作に関する表示」とは、以下の表示をいう。
(a)「操作手段の操作を促す表示を含む表示」のことであってもよい。
(b)「操作手段の操作を受け付けていることを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(c)「操作手段を操作する演出を行う(または行っている)ことを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上(2つあるいは全部)の組合せの表示のことであってもよい。
(e)上記((a)〜(c)のうちの1つ、または2以上の組合せ(2つあるいは全部)の表示を含まない表示のことであってもよい。
また、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。
また、「第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である」とは、「第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部の視認性が少なくとも低くなる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「複数の表示のうちの二以上の表示の少なくとも一部または全部の視認性が低くなる」ことを示すものであってもよい。なお、前記「二以上の表示」は、「第一の表示を含む二以上の表示のこと」を示すものであってもよい。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
なお、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも優先的に表示されている」状態のことを示していてもよい。
(b)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも前側(前面)に表示されている」状態(例えば、「第一の表示が表示されているレイヤー前側のレイヤーに表示されている状態」や「同一レイヤー内で第一の表示よりも前に表示されている状態」など)のことを示していてもよい。ここで「前側」とは、「遊技者(に近い)側」のことを示してもよい。
(c)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部と重なって(重畳して)表示されている」状態のことを示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の状態のことを示していてもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちの1つ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の表示を含まない状態のことであってもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示が第一の表示の少なくとも一部とオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
なお、第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態とは、第二の表示が表示されていない状態と第二の表示は表示されているが、第一の表示を隠していない状態のいずれも含むものとする。すなわち、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「表示手段に第二の表示が表示されていない状態」を示していてもよい。
(b)「第二の表示の一部が、第一の表示の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(c)「第二の表示の全部が、第一の状態の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つまたは2以上(2つまたは全部)を示さないものであってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示であり、前記メーター表示は、前記操作手段の操作に応じて該メーター表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者に操作手段の操作状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作の受付期間、操作の状態に関する表示)のことであり、前記第一の表示は、変化条件の成立(例えば、操作の受付期間の開始、操作の受付期間中の操作手段の操作、操作手段の連打や長押しなど)があった場合に、該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、前記第一の表示は、前記第二の状態である場合に、該第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、熱い予告に視線を誘導させ、操作手段の操作の受付時間が残り少なくなっていることを遊技者が見逃さないようにさせることができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704,報知表示706など出)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示がオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者にメーター表示の変化状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704、報知表示706など)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ少なくとも変化可能な表示態様であり、前記変化条件が成立する要件とは、前記第一の態様の表示から第一の時間が経過したことを少なくとも含む要件のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、時間の経過による変化態様の変化の視認性を低くすることにより、操作の受付時間の経過をわかりにくくし、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、第一の表示における第一の領域は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が低い領域であるものとしてもよい。
また、第一の表示における第二の領域は、第二の状態である場合に、第一の領域よりも視認性が高い領域であるものとしてもよい。
なお、上記の第一の領域および第二の領域は、以下の領域としてもよい。
(a)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。ここでメーター(表示)とは、時間経過や状態の変化によって目盛りが増減する表示(例えば、第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)をいう。
(b)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。ここでボタン画像とは、操作手段(チャンスボタン136を模した画像(例えば、第1の操作手段画像BG1など)をいう。
(d)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e)第一の領域は、上記(a)〜(d)の2以上の組合せた構成を有してもよい。例えば、(a)と(c)、(a)と(d)、(b)と(c)を組み合わせることができる。
(a’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。
(b’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。
(d’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e’)第二の領域は、上記(a’)〜(d’)の2以上(あるいは全て)を組合せた構成を有してもよい。例えば、(a’)と(c’)、(a’)と(d’)、(b’)と(c’)を組み合わせることができる。
また、第二の表示は、遊技に関する表示であるものとしてもよい。なお、「遊技に関する表示」の一例として、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、オリジナルモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の少なくとも一部(例えば、ボタン画像)を、少なくとも表示しないものとしてもよい。
なお、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の一部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の一部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)ボタン画像(第1の操作手段画像BG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(b)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(c)操作を促す表示(例えば、文字表示など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの2以上あるいは全ての表示の組合せのことであってもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちのいずれか一つの表示のみを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の全部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の全部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)のことを示す表示であってもよい。
(b)メーター表示を含む複数の表示(例えば、ボタン画像や操作を促す表示(例えば、文字表示など))のことを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が開始してから第二の時間が経過した場合に、第一の表示(例えば、ボタン画像など)の少なくとも一部を、少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、第一の表示の一部または全部を継続して表示してもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させる手段であるものとしてもよい。なお、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させ、メーター表示の消去条件の成立があった場合(例えば、当該演出表示の終了など)に、メーター表示の表示を終了させるようにしてもよい。
また、第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ変化可能としてもよい。なお、第一の表示態様は、第一の態様から第三の態様へ変化可能であり、該第三の態様から第二の態様へ変化可能であってもよい。すなわち、第一の態様から第二の態様に変化するものに限らず、第一の態様から他の複数の態様(第三の態様)を経て第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、上述の実施形態における「演出表示」は以下のものが挙げられる。例えば、予告表示系(先読み(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、当該変動(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、非予告系(チュートリアル、デモ、ユーザーモード、保留表示、第四図柄、大当りに関する表示、装飾図柄など)の演出表示である。また、その他の予告演出表示、大当りに関する演出表示、ユーザーモード表示、デモ表示、チュートリアル表示、装飾図柄を使った演出表示、保留アイコンを使った演出表示などであってもよい。
また、図180を用いて説明した第二の表示の透過率について、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また、図180を用いて説明した第一の表示の透過率について、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また上記実施形態において、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示(例えば、第1の操作手段画像BG1など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複した期間に表示される表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1などの操作の受付期間を示すメーター(またはゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示、エフェクトなど)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複した期間に表示される表示(背景画像やエフェクト、メーター(ゲージ)など)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであっても良い。ここで「表示制御」とは、操作手段を操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。また、「表示制御」とは、第二の制御手段(第一副制御部or第二副制御部)からコマンドが送信されたことにより表示されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、「視認性が高い表示」として記載されている例が「視認性が低い表示」に適用されてもよく、「視認性が低い表示」として記載されている例が「視認性が高い表示」に適用されてもよい。
また、上記実施形態において、「少なくとも一部」とは、一部のみであってもよいし全部(全体)であってもよいことを意味する。
また、上記の各実施例に記載した内容は、各実施例内のそれぞれの構成について他の実施例へ組み合わせ可能である。
また、第5実施形態において、変化条件が成立する要件とは、操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことである。ここで、「操作手段の操作」とは、以下の構成であってもよい。
(a)「操作手段が操作されたことを検知手段(操作手段のセンサ)によって検知されたこと」を示していてもよい。
(b)「検知手段によって第一(第二)副制御部へコマンドが送信されたこと」を示していてもよい。
(c)「検知手段によって送信されたコマンドを第一(第二)副制御部が受信したこと」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のいずれか1つまたは二以上(2つ又は全部)を示していてもよい。
また、第一の表示態様の変化とは、以下の構成であってもよい。すなわち、一回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、複数回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間の累計(操作手段から1回手を放してもよい)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間(操作手段から1回手を放したら終了する)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能に構成してもよく、表示態様の変化条件の成立があった場合にのみ該第一の表示の表示態様を変化するように構成してもよく、表示態様の変化条件の成立がない場合には該第一の表示の表示態様を変化しないように構成してもよい。
また第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様を変化させない部分を含むものであってもよい。
また、第一の表示または第二の表示はそれぞれ、特典ゲーム(例えば、AT)の開始表示や終了表示、特典ゲームの残り回数表示(例えば、常に表示されている残り回数表示や、特典ゲームの残りゲーム数が少なくなった場合に強調して表示される残り回数表示)、特典ゲーム数の上乗せ演出(例えば、20Gなどの文字表示が1または複数表示されることにより、特典ゲームが行われるゲーム数が増加したことを示す演出など)であってもよく、停止ボタンの押す順番を報知する押し順報知などであってもよい。ここで、ATとは、AT(アシストタイム)遊技状態のことを示し、遊技者の操作をアシストする報知(例えば、押し順報知)が実行される期間のことであってもよい。
また、表示手段は装飾図柄表示装置208により構成されるものとしてもよい。また、表示手段は、第一の表示条件の成立があった場合にのみ第一の表示を実行するようにしてもよく、第二の表示条件の成立があった場合にのみ第二の表示を実行するようにしてもよく、必ず第一の表示を表示するものとしてもよく、必ず第二の表示をするものとしてもよく、必ず第一の表示および第二の表示を表示するものとしてもよい。また、操作手段は、チャンスボタン136により構成されるものとしてもよい。
なお、表示手段が複数設けられていてもよい。その場合、複数の表示手段のうちの第一の表示手段は、特別図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、装飾図柄表示装置のことであってもよい。
また、第一の表示手段は、第一の装飾図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、第二の装飾図柄表示装置のことであってもよい。その場合、第一の装飾図柄表示装置または、第二の装飾図柄表示装置が装飾図柄表示装置208に相当してもよい。
第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方または両方が可動手段に設けられたものであってもよく、一方のみが可動手段に設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第二の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示手段は第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1など)を表示し、第二の表示手段は第二の表示(例えば、演出表示704など)を表示するものであって、第一の表示手段に表示された第一の表示が第二の表示手段に表示された第二の表示によりオーバーラップされて視認性が低下するような場合についても本実施例は適用可能である。
また、第三の表示(例えば背景画像や演出表示(第二の表示も含む)など)にオーバーラップして(その前面に)、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および/または第1の経過時間報知画像TG1など)が表示されることによって、第三の表示が遊技者に視認困難となっている場合に、チャンスボタン136の操作に応じて第一の表示が消去され(非表示)となって、第三の表示が遊技者に視認可能となる構成であってもよい。
また、操作手段画像および経過時間報知画像の表示中(操作手段の受付期間中)において、遊技者により操作手段が操作された場合は、経過時間報知画像が受付期間終了時と同じ画像(残り時間0秒)を表示してから消去されるようにしてもよい。また、先に経過報知画像が消去されてから操作手段画像が消去されるようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、図32,図33の第1の経過時間報知画像TG1や、図44の経過時間報知画像、または残り時間報知画像など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、図32の普図変動表示に付随する演出や図33の保留アイコンPI3など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記第一の表示は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第一の表示における前記表示態様の変化は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる変化であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とするものである。
また、前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、ものとしてもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部と重なる位置に表示されている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第一の表示と第二の表示を注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する表示を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、第一の画像(例えば、図33の第1の操作手段画像BG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第一の表示は、第三の画像(例えば、図33の第1の経過時間報知画像TG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第二の表示は、第二の画像(例えば、図33の保留アイコンPI3)が少なくとも含まれる表示であり、前記第三の画像は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第二の状態とは、前記第二の画像が前記第三の画像にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第二の画像と第三の画像に注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の画像は、前記第二の状態である場合に、前記第三の画像の少なくとも一部とオーバーラップする画像である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、特に時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を第一の画像と比較して視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の画像と第三の画像の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示の一部のみとオーバーラップする表示である、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の状態である場合に、少なくとも視認困難となる表示である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、第一の表示の一部(オーバーラップした領域)と他の領域(オーバーラップしない領域)との視認態様を異ならせ、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の表示を少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示(例えば、図30の第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類(例えば、図30の変動アイコンCI)の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、図30の第1の操作手段画像BG1)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、図30の第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図30の変動アイコンCI)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り予告の場合に遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させるできるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものとしてもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)
遊技球が進入可能な第1の進入口と、前記第1の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段の当否判定結果に応じて所定の演出を行う演出手段と、遊技球の進入に基づいて所定の利益が発生する第2の進入口と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて所定の利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に影響を与える特定の演出を行うことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2記載の遊技台であって、前記演出手段は、所定の表示を行なう表示手段を含み、前記表示手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に基づく表示演出の一部を前記特定の演出に基づく表示演出の一部で覆うことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1から3のうちいずれか1項記載の遊技台であって、前記第1の進入口と前記第2の進入口は、前記第1の進入口へ進入した遊技球が前記第2の進入口に進入し得る位置にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記2に記載の遊技台であって、所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置を備え、前記特定の演出は、前記所定条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出であることを特徴とする遊技台。
(付記6)
遊技価値付与条件の成立があった場合に、遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段と、遊技球が通過しても前記遊技価値付与条件が成立しない第一の進入領域と、遊技球の入球に基づいて前記遊技価値付与条件が成立する第二の進入領域と、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄態様を、図柄の変動表示を行った後に停止表示可能な報知手段と、所定の演出画像を表示可能な画像表示手段を少なくとも含み、前記報知手段とは別体で構成された演出手段と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台において、前記当否判定条件は、前記第一の進入領域への遊技球の通過があったことを少なくとも含むものであり、前記演出制御手段は、図柄の変動表示を開始した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を前記画像表示手段に表示させることが可能なものであり、前記第二の進入領域は、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、遊技球が少なくとも入球可能となるものであり、前記演出制御手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の表示中に、該図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による図柄の停止表示中に、該図柄の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の停止表示は、前記画像表示手段による図柄の停止表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難であっても、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6又は7に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段が前記図柄変動表示を表示中に前記第二の進入領域に遊技球が入球した場合に、該図柄変動表示を遊技者が視認困難とならない演出を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能であり、前記大当り予告は、前記演出を遊技者が視認困難とならないものであることを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6から8のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記当否判定結果は、第一の当否判定結果と第二の当否判定結果を含み、前記報知手段は、前記当否判定結果が前記第一の当否判定結果である場合には第一の図柄態様を停止表示可能であり、前記当否判定結果が前記第二の当否判定結果である場合には該第一の図柄態様とは異なる第二の図柄態様を停止表示可能であることを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6から9のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示を前方から覆わない第一の位置と該図柄変動表示の少なくとも一部を前方から覆う第二の位置を含む複数の位置に移動可能な可動体を含み、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一の位置から前記第二の位置に移動させることによって前記大当り予告を、該可動体に行わせることが可能なものであることを特徴とする遊技台。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記11)
遊技球が進入可能な複数の進入領域と、前記複数の進入領域のうち、第一の進入領域を少なくとも含む所定の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記複数の進入領域のうち、前記所定の進入領域とは異なる第二の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも補助当否判定を実行可能な補助当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、前記第二の報知手段を少なくとも含む演出手段と、少なくとも前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、少なくとも前記第一の進入領域に遊技球が進入しやすい時短状態と、非時短状態とに制御可能な時短制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の進入領域は、前記第一の図柄変動表示が行われて前記当否判定の結果のうちの特定の補助当否判定の結果に応じた図柄態様が停止表示された後で、遊技球が進入可能とされるものであり、前記演出制御手段は、前記当否判定の結果に関する所定の演出および前記第二の図柄変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中の所定期間において、該第二の図柄変動表示の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記第一の図柄変動表示は、前記所定期間中も視認容易なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時短状態よりも前記非時短状態の方が実行されやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一の進入領域は、例えば電チューであり、所定の進入領域は、例えば、第2特図始動口232(電チュー)と第1特図始動口230であり、第二の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第一の図柄変動表示は、例えば、主制御部300が制御する普図表示装置210で行われる普図の図柄変動表示あり、第二の図柄変動表示は、例えば、副制御部400,500が制御する装飾図柄表示装置208で行われる普図の装飾図柄変動表示ある。
(付記12)
付記11に記載の遊技台であって、前記第二の報知手段は、画像表示手段であり、前記所定の演出は、少なくとも前記画像表示手段で実行可能とされるものであり、前記画像表示手段は、少なくとも前記第二の図柄変動表示を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記演出制御手段は、前記所定の表示領域において、前記第二の図柄変動表示の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、該第二の図柄変動表示とは異なる表示演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
ここで、前記演出制御手段は、前記異なる表示演出の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであってもよい。
(付記13)
付記12に記載の遊技台であって、前記所定の表示領域で実行可能な前記異なる表示演出は、大当り予告表示および遊技情報表示のうちの少なくとも一方を含むものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう大当り予告表示には、いわゆる先読み予告も含む。また、遊技情報表示としては、例えば、時短回数、連荘回数、獲得遊技球数、擬似連回数、などが含まれる。
(付記14)
付記13に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記非時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記大当り予告を実行させることが可能なものであり、前記時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記遊技情報表示を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記14に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示のうちの特定の第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄および前記大当り予告に関する図柄を含んで該第二の図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記11〜付記15までに記載した遊技台における上記所定期間は、第二の図柄変動表示の実行中の少なくとも一部を含む期間であってもよい。また、上記所定の演出は、少なくとも大当りが発生するかどうかを予告可能な大当り予告を含むものであってもよい。また、上記演出制御手段は、上記非時短状態では、上記第二の図柄変動表示を実行しないものであってもよい。また、上記所定の表示領域では、上記第二の図柄変動表示とは異なる表示のうちの特図2の図柄変動表示に関する予告が少なくとも実行可能とされるものであってもよい。上記第二の図柄変動表示の実行中に、特図2が割り込んで、上記異なる表示が可能な状態であっても、該第二の図柄変動表示を優先して実行可能なものであってもよい。上記電チュー作動中報知を実行可能であり、第二の図柄変動表示の実行有無により上記電チュー作動中報知は報知態様が異なってもよい。例えば、第二の図柄変動表示のありとなしで電チュー近辺のランプ制御が異なってもよい。具体的に第二の図柄変動表示ありの方が、報知が派手になってもよい。ここにいう報知が派手とは、演出期間が長いことも含まれる。また、上記第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄のみを変動可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、左打ち時のほうが第二の図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。さらに、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態では右打ちを行う遊技台であってもよい。また、電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、第一の開放パターンよりも第二の開放パターンの方が有利であり、第二の図柄変動表示は少なくとも、前記第二の開放パターンとなる場合に実行可能とされるものであってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記16)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、大当り遊技制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動は、第二の演出により視認困難であり、前記メイン普図変動は、前記サブ普図変動が第二の演出により視認困難であっても視認容易であり、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記16に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動のうちの特定のサブ普図変動が、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記17に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、少なくとも第一の変動時間と、第二の変動時間で実行可能なものであり、前記第一の変動時間よりも前記第二の変動時間のほうが長く、前記特定のサブ普図変動は、少なくとも前記第二の変動時間を含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記16〜付記18のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、前記第一の開放パターンよりも前記第二の開放パターンの方が遊技者にとって有利であり(例えば、遊技球が進入しやすい)、前記サブ普図変動は、少なくとも電チューが前記第二の開放パターンで開放する場合に実行可能とされるものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記18又は19に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中は前記第一の変動時間を少なくとも含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記16〜付記20までに記載した遊技台における前記特定のサブ普図変動は、前記第一の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記特定のサブ普図変動を除くサブ普図変動は、前記第二の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記第一の変動時間で行われるサブ普図変動は、前記補助当否判定の結果のみを報知する演出を実行可能なものであってもよい。また、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中には行われないものであってもよい。また、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものであってもよい。さらに、前記大当り遊技中には、電チューの開放報知演出のみ実行可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、所定の発射強度(例えば右打ち)のほうが前記サブ普図変動を実行しやすいものであってももよい。さらに、少なくとも大当り遊技中は前記所定の発射強度(右打ち)で遊技可能な遊技台であってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記21)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、先読み予告を行うことが少なくとも可能な演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記先読み予告および前記サブ普図変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記先読み予告の実行中に前記サブ普図変動が実行された場合には、該サブ普図変動が該先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記21に記載の遊技台であって、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記21又は22に記載の遊技台であって、前記演出手段には画像表示手段が少なくとも含まれ、少なくとも前記画像表示手段で、前記サブ普図変動及び前記先読み予告が実行可能であり、前記画像表示手段は、前記サブ普図変動を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記画像表示手段は、先読み予告表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記先読み予告表示領域に入り込み、前記先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、前記先読み予告は保留変化予告であり、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記保留表示領域に入り込み、保留先読み予告の少なくとも一部を視認困難とするものであってもよい。
(付記24)
付記21乃至23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、この遊技台は、特図2優先変動機であり、特図1の保留表示領域と、特図2の保留表示領域を有し、両保留表示領域は所定の表示領域を挟んで設けられたものであり、前記サブ普図変動は、両保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とすることが可能であるが、特図1の先読み予告及び特図2の先読み予告のいずれか一方の先読み予告のみを視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記21乃至24のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記21〜付記25までに記載した遊技台における前記サブ普図変動は、複数ある前記保留表示領域のうち一部の保留表示領域(例えば、入賞タイミングが最も古い第一保留の表示領域)の少なくとも一部を視認困難にするものであってもよい。また、特図1および特図2保留表示領域の第一保留を視認困難にするものであってもよい。さらに、第二保留等の他の保留を視認困難にするものであってもよい。また、非電サポ状態中に電チューが開放して特図2が割り込んだ場合に、特図2の保留の少なくとも一部は、電チュー開放報知演出により視認困難とされてもよい。また、非電サポ状態中は特図1の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであり、電サポ状態中は特図2の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであってもよい。また、入賞順変動の遊技台であって、前記サブ普図変動により視認困難とされる特定の保留表示領域は、特図1の保留表示と特図2の保留表示を行うことが可能であり、その機能は(非電サポ状態中においては)特図変動ごとに切り替わることが可能であってもよい。また、先読み保留表示と、前記サブ普図変動が同時期に行われている状態で特図の装飾図柄変動表示中に演出(例えば、スーパーリーチ等)が開始された場合に、サブ普図変動は残し、先読み保留表示は非表示とする態様であってもよいし、サブ普図変動と先読み保留表示をともに非表示とする態様であってもよいし、先読み保留表示は残し、サブ普図変動は非表示とする態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記26)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能であり、画像表示手段と、演出用可動手段と、を備え、前記演出用可動手段は、前記演出として少なくとも動作可能なものであり、前記サブ普図変動は前記画像表示手段で少なくとも行われるものであり、前記画像表示手段では、前記演出は、少なくとも前記演出用可動手段の動作に関連した画像を表示可能であり、前記演出として動作した前記演出用可動手段および前記画像の少なくとも一方により前記サブ普図変動を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記26に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動が先に行われている場合には、前記演出で前記サブ普図変動を視認困難にし、前記演出が先に行われている場合には、前記画像表示手段を使用した前記サブ普図変動を実行しない、ことを特徴とする遊技台。
(付記28)
付記26又は27に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記演出は前記保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記29)
付記26乃至28のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも非大当り遊技中のほうが行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記30)
付記26乃至29のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は電サポ状態よりも非電サポ状態で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
付記21〜付記25までに記載した遊技台における前記演出は大当り予告を少なくとも含むものであってもよい。また、前記演出用可動手段は、少なくとも大当り予告として動作可能なものであってもよい。さらに、前記演出用可動手段は、前記演出として、画像表示手段の前側(遊技者側)への動作が少なくとも可能なものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記31)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記演出手段に演出および前記サブ普図変動を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記サブ普図変動後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となるように前記演出を実行させることが可能であり、前記電チュー開放報知演出実行中は前記電チューへの入球が許容されている状態であり、前記電チューへ入球したことに基づく特図変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としつつも、前記メイン普図変動は視認容易である、ことを特徴とする遊技台。
(付記32)
付記31に記載の遊技台であって、特図1の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図1図柄変動表示手段と、特図2の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図2図柄変動表示手段と、を有し、実行中の電チュー開放報知演出を、前記特図2の図柄変動表示中の演出によって視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記33)
付記31又は32に記載の遊技台であって、特図2の方が有利な大当りが付与されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記34)
この遊技台は、特図2優先変動機であり、少なくとも特図1の先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記特図1の先読み予告実行中に前記サブ普図変動表示を少なくとも実行可能であり、普図変動が当選して電チューが開放し、前記特図2の図柄変動表示が割り込んだ変動でも前記先読み予告を行い、該先読み予告の演出表示により電チュー開放報知演出を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機においては、電チューへ入球に応じた特図2の図柄変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としてもよい。また、入賞順変動機においては、特図の保留が所定数以下(少ない又は0)の状態および特図の図柄変動表示が停止している状態で、実行中の電チュー開放報知演出を、電チューへ入球に応じた特図の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。また、非電サポ中は特図89がほぼ交互に入賞可能であり、電サポ状態中は、普図変動を経て電チュー開放で特図2に連続入賞可能な遊技台においては、実行中の電チュー開放報知演出を、前記入賞に応じた特図2の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。こうすることで、電チュー開放報知によって、有利な特図2の図柄変動表示が連続して行われる可能性があることを報知可能な場合がある。また、アタッカの一回の開放時間が相対的に短い第一の大当り(不利な大当り)と、相対的に長い第二の大当り(有利な大当り)を有し、特図2では、該第一の大当りよりも該第二の大当りの方が出現しやすい態様であってもよいし、該第一の大当りは出現しない態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記35)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記図柄変動表示が実行されている間に前記演出表示を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記図柄の停止表示が実行されている間に前記結果表示を表示可能なものであり、前記演出表示は、第一の演出時間以上の演出時間にわたって表示されるものであり、前記第一の演出時間は、前記図柄変動表示の表示時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記36)
付記35に記載の遊技台であって、複数の状態のいずれかに遊技状態を移行可能に構成され、前記複数の状態は、第一の状態を少なくとも含むものであり、前記複数の状態は、第二の状態を少なくとも含むものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記第一の当否判定結果が前記特定の当否判定結果となる確率が高いものであり、前記表示手段は、前記第二の状態である期間よりも前記第一の状態である期間に前記演出表示を表示しやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記37)
付記36に記載の遊技台であって、前記図柄変動表示は、複数の表示時間のうちの何れかの表示時間にわたって行われるものであり、前記複数の表示時間は、第一の表示時間を少なくとも含むものであり、前記複数の表示時間は、第二の表示時間を少なくとも含むものであり、前記第二の表示時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記表示時間が前記第二の表示時間となりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記38)
付記35乃至付記37のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記結果表示は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記第二の進入領域に遊技球が進入可能であることを示す進入可能表示を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記39)
付記35乃至付記38のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記40)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記大当り予告が実行されていないときに表示開始した前記演出表示よりも、前記大当り予告が実行されているときに表示開始した前記演出表示のほうが、前記演出時間が短くなりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
なおここでも、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記41)
付記40に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、付記35〜付記41に記載の遊技台であって、非電サポ中は電サポ中よりも電チューは短い開放時間が選ばれ易い遊技台であってもよい。すなわち、前記第二の進入領域の進入可能時間は、第一の時間と該第一の時間よりも長い第二の時間を少なくとも含む複数の時間のうちの何れかの時間であり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記進入可能時間が前記第一の時間となりやすいものであってもよい。こうすることで、第一の状態で第一の時間以外の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、普図演出は、電チューショート開放よりも電チューロング開放の方が行われやすくてもよい。すなわち、前記表示手段は、前記進入可能時間が前記第一の時間となる場合よりも前記第二の時間となる場合に前記演出表示を実行しやすいものである。この場合、第二の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、短い普図演出の時間は、短い普図変動表示の時間よりも長い構成であってもよい。すなわち、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記表示時間が前記第一の表示時間となりやすいものであり、前記第一の演出時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであってもよい。また、前記進入可能表示は、前記進入可能時間中に表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、表示を少なくとも実行可能な表示領域を有するものであり、前記表示領域は、第一の表示領域を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記演出表示を前記第一の表示領域の少なくとも一部で表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の表示領域の少なくとも一部で、前記第二の当否判定の結果に関する予告表示を実行可能なものであってもよい(図141に示す例)。また、前記演出表示の少なくとも一部と前記予告表示の少なくとも一部が共通するものであってもよい。例えば、図117(b)の(ア)に示す変動表示パターンと、(エ)に示す変動表示パターンの関係があげられる。
また、特図未変動時に普図演出を行う場合は、大当り予告(例えば、「激アツ」)を停止表示しないものであってもよいし、特図未変動時に普図演出を行う場合でも、大当り予告(例えば「激アツ」)を含む変動表示を表示するものであってもよい。
さらに、普図演出を非電サポ中にのみ行うものであってもよいし、非大当り状態中にのみ行うものであってもよい。
また、前記演出表示は第一の表示(例えば、変動表示)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第二の表示(例えば、結果表示やエフェクト画像表示も含んでもよい)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第三の表示(例えば、進入可能表示)を少なくとも含むものであってもよい。ここで、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記42)
図柄変動表示を少なくとも行うことが可能な図柄表示手段と、保留アイコンの表示を行うことが可能な保留表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な第一の制御手段と、前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示制御を少なくとも行うことが可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記第一の図柄変動条件は、始動領域のうちの第一の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の図柄変動条件は、始動領域のうちの第二の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンに関する第一の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンに関する第二の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、予め定められた上限数以下の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、コマンド信号を前記第二の制御手段に少なくとも送信可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第一の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第二の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、前記保留表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、前記第一の表示は、前記消化保留アイコンを前記第一の表示領域から前記第二の表示領域に少なくとも移動(以下、第一の移動という。)させた後で、該第二の表示領域において該消化保留アイコンの消去を行うものであり、前記第二の表示は、前記未消化保留アイコンの表示位置を前記第一の表示領域内の別の位置に少なくとも移動(以下、第二の移動という。)させるものであり、前記保留表示手段は、第一の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第一の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第二の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記第一の保留増加条件は、前記第一の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の保留増加条件は、前記第二の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第一の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第一の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第二の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第二の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第一の図柄表示手段用表示領域は、前記第二の図柄表示手段用表示領域とは異なる表示領域であり、前記第一の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域は、前記第二の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域と同じであり、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも長い時間で完了するものであり、前記保留表示手段は、前記未消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の全ての前記未消化保留アイコンは、第二の時間で前記第二の移動を完了するものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の前記消化保留アイコンは、第一の時間で前記第一の移動を完了するものであり、前記第一の時間は、第二の時間とは異なる時間である、ことを特徴とする遊技台。なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、第1実施形態〜第5実施形態に係るぱちんこ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
<他の実施形態>
以下、図182〜図209を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図182〜図209で使用する符号を優先する。
<全体構成>
まず、図182を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図184参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図184参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図184参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。なお、チャンスボタン700は本発明の特徴部分の一つであるため、下記の<チャンスボタン>において詳細に説明する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図183は、図182のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図184は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図185を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の可動部704に設けられた検知片704b4を検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図186(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図186(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図186(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図186(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図186(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図184(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図186(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図186(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図187を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図187に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図185に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図188を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図185に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図186(c)に示す普図A)および外れ図柄(図186(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図186(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図187に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図187に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図189を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の可動部704の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図189(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図190を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図190(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図191(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
より具体的には、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
また、第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の可動部704が駆動される(詳細は後述)。
また、演出可動体224に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出する。なお、本実施形態では、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の制御情報や、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
<チャンスボタン>
次に、図192および図193を用いて、上述のチャンスボタン700の構造について詳細に説明する。なお、図192は、チャンスボタン700の動きを説明するための側断面図であり、同図(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(b)は動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(c)は動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。
また、図193(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)はチャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。
図192(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108に固定される固定部702(702a,702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a,704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a,708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプ138が配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図192(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図192(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図192(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図192(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図192(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図192(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図192(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
図192(a)および図193(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図192(b)および図193(c)に示す動作完了位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、図192(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図192(c)に示す状態は、図192(b)および図193(c)に示す動作完了位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図192(a)に示す初期位置に戻るように構成している。
また、本実施形態では、図193(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図192(a)および図193(a)に示す初期位置から図192(b)および図193(c)に示す動作完了位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<操作受付演出>
次に、図194および図195を用いて、チャンスボタン700の操作受付演出について説明する。図194は、チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。
また、図195(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。また、同図(d)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図195(a)に示す初期位置に停止させている場合(図194に示す動作前)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この初期位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出を行うように構成している。ここで、チャンスボタン演出としては、例えば、チャンスボタン700の押下回数や押下速度に応じて、装飾図柄表示装置208に表示する画像や文字などを変化させるような演出や、チャンスボタン700の押下タイミングに応じて画像や文字などを変化させるような演出などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。すなわち、チャンスボタン7000の押下操作に応じて少なくとも一部の態様(表示(例えば、アニメーション、画像、文字など)、音、動き、色など)が変化する演出であればよい。
また、この一部の態様は、1つであってもよく、複数であってもよく、例えば、複数の場合、同じカテゴリー(表示、音、動き、色など)との組み合わせ(例えば、LED1が赤から青に色が変化し、LED2が白から青に変化するなど)であってもよく、異なるカテゴリーとの組み合わせ(例えば、液晶での表示(表示Aから表示Bへ変化)と、チャンスボタン自体の動作(動作なしから回転動作へ変化)など)であってもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置に停止させている場合(動作前)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図195(a)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図195(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、初期位置で青色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に押下操作を行うことができる。なお、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。すなわち、操作受付演出は、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する演出であればよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図195(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(図194に示す動作中)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出しても当該検出結果を無視するように(検出結果の受付を不可とするように)構成している。したがって、第1副制御部400は、上述のチャンスボタン演出も実行することがない。なお、チャンスボタン700の検出結果の受付を行った上で(チャンスボタン700の押下操作を一旦、有効とした後で)、チャンスボタン700が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合にはチャンスボタン演出を実行しないように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、チャンスボタンランプ138を点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。このように、チャンスボタン700を発光させず、かつ操作受付演出を実行しないようにすれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が無効であることを容易に把握することができ、誤操作によって不利益を被ることが無い。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図195(b)に示す動作完了位置に停止させている場合(図194に示す動作完了後)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この動作完了位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、上述のチャンスボタン演出を行うように構成している。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を動作完了位置に停止させている場合(動作完了後)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図195(b)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図195(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、動作完了位置で赤色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は動作完了位置において確実に押下操作を行うことができる。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図195(c)に示すように、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。ここで、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン700の可動部704が固定部702に引っかかり可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合、チャンスボタン700のバネ706の付勢力が弱まって可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図195(f)に示すように、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図195(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン700の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン700が故障したような場合でもチャンスボタン700の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、この例では、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合にはチャンスボタン700を所定の色に発光させていないが、例えば、初期位置や動作完了位置とは異なる色(例えば、緑色)に発光させてもよく、動作前や動作完了後と同一の色(例えば、青色や赤色)に発光させてもよい。
また、この例では、チャンスボタン700を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、初期位置、動作完了位置、初期位置と動作完了位置の間で停止、の各々で点滅パターンを変化させてもよい。例えば、初期位置では第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、動作完了位置では第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返し、初期位置と動作完了位置の間で停止しているときは第一の周期よりも長い第三の周期(例えば、3秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者は、各々の状態において押下操作が可能であることを把握することができる上に、各々の状態が相異なる状態であることも把握することができ、各々の状態に適した押下操作を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図193(a)、図195(a)、図196(a)、図206(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)、図195(c)、図196(b)、図206(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出(例えば、図209(c)に示すボタン押下時の演出)を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図193(a)、図195(a)、図196(a)、図206(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)、図195(c)、図196(b)、図206(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合(例えば、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合)に、特別な演出(例えば、図209(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの第一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記複数の条件のうちの第二の条件は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて成り立つものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の表面(ボタンでない面を含む))を備え、前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものであってもよい。
また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行ってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図193(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止したタイミングでチャンスボタン700の押下操作があった場合に、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出が可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図193(b)に示す動作中)には、前記操作手段が遊技者に操作されても演出を実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記操作部が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)を備え、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合でも、前記報知(例えば、図195(f)に示す操作受付演出)を行ってもよい。
このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで移動していなくても操作部の操作が可能であることを報知することで、遊技者が操作手段を操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図193(a)、図195(a)、図196(a)、図206(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)、図195(c)、図196(b)、図206(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出(図209(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図195(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図193(a)、図195(a)、図196(a)、図206(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)、図195(c)、図196(b)、図206(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合に、特別な演出(図209(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図195(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御の実行中である場合に、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御が行われたことにより、前記操作手段が前記第二の位置に移動された場合に、該操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図195(e)に示す操作受付演出)を少なくとも実行し、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図195(f)に示す操作受付演出)を少なくとも実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図193(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図195(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図193(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図195(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図195(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタンの変形例>
次に、チャンスボタンの変形例について説明する。図196(a)は、動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図であり、同図(b)は、動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。また、図197は、チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。
チャンスボタン750は、側面視が二等辺三角形状である略三角柱形状のベース754と、このベース754の第一の面に設けられた第一の操作部756と、ベース754の第一の面に直交する第二の面に設けられた第二の操作部758と、ベース754の一方側の回転軸754aに固定された第一のギア754bと、この第一のギア754bに噛合する第二のギア754cと、この第二のギア754cを回転駆動するモータなどからなる駆動源754dと、を有して構成されている。チャンスボタン750のベース754は、駆動源754dを起動することで、図196(a)に示す初期位置と、同図(b)に示す動作完了位置と、の間を回転軸754aを軸心として回動可能に構成されている。
第一の操作部756は、当該第一の操作部756の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備える。この検出部は、ベース754が図196(a)に示す初期位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図196(b)に示す動作完了位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図196(a)に示す初期位置にある場合にのみ、第一の操作部756による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が動作完了位置にある場合にも、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、第二の操作部758は、当該第二の操作部758の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備えている。この検出部は、ベース754が図196(b)に示す動作完了位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図196(a)に示す初期位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図196(b)に示す動作完了位置にある場合にのみ、第二の操作部758による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が初期位置にある場合にも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図193(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図193(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図195(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図195(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図193(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。なお、複数の報知手段により遊技者が操作手段を操作可能であることを少なくとも報知してもよいし、複数の報知手段のうち第一の報知手段と第二の報知手段が、操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知してもよい。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図195(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図195(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタン750の操作受付演出>
次に、図198を用いて、チャンスボタン750の操作受付演出について説明する。なお、同図(a)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(b)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。
また、同図(d)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
上述のとおり、変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図198(a)に示す初期位置に停止させている場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。
また、チャンスボタン750を初期位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図198(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、第一の操作部756の操作が可能なタイミングで操作受付演出を実行すれば、遊技者は第一の操作部756の押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に第一の操作部756の押下操作を行うことができる。
なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第一の操作部756を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。また、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。
<操作受付演出/動作中>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図198(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、第一の操作部756の押下操作の検出結果と第二の操作部758の押下操作の検出結果の両方を無効にするように構成している。また、チャンスボタン750を初期位置から動作完了位置に移動させている場合には、操作受付演出を行わないように構成している。
<操作受付演出/動作完了位置>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図198(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。このように、動作完了位置では第一の操作部756の押下操作を無効にすることで、チャンスボタン750が動作完了位置から初期位置に戻る際に、チャンスボタン750と本体との間に、物や遊技者の手が挟まれてしまうような事態を回避することができ、安全性を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタン750を動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図198(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「超チャンスボタンを押せ!!」という、第一の操作部756の場合とは異なる文字表示と、第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。このように、複数種類の操作部がある場合に、各々の操作部に対応する操作受付演出の態様を異ならせれば、操作部の押し間違い等を回避することができ、操作ミスによる遊技意欲の減退を未然に防止できる場合がある。なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第二の操作部758を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。
なお、操作受付演出の内容は図198(e)に示す例に限定されず、例えば、第二の操作部758(操作部)を模した画像表示を行わなくてもよいし、下向きの矢印の画像表示を行わなくてもよい。また、操作部を発光させる場合に、当該操作部の輝度を、その他の部位(例えば、外枠102や遊技盤200)の輝度よりも低くしてもよいし、その他の部位の輝度よりも高くしてもよい。このような構成とすれば、操作部を他の部位よりも目立たせることができるため、遊技者が操作可能な操作部の位置を認識しやすく、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、操作受付演出として、操作受付可能な期間を表示した表示(例えば、メーターや時間表示など)を行ってもよく、この場合、操作手段の操作受付可能な残り時間を表示するようにしてもよい。
また、第一の操作部756の押下操作と第二の操作部758の押下操作を同時に検出可能としてもよく、この場合、操作受付演出として、第一の操作部756と第二の操作部758の両方の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(例えば、「チャンスボタンか超チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756と第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行うことが好ましい。このような構成とすれば、遊技者による操作のバリエーションを広げることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、この場合の操作受付演出は、第一の操作部および第二の操作部のうちいずれか一方の押下操作が可能であることを示唆する演出(例えば、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表記)であってもよい。また、第一の操作部および第二の操作部の両方が操作された場合に、いずれか一方の操作受付報知のみを行うようにしてもよい。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にするように構成している。ここで、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン750のベース754が本体などに引っ掛かって初期位置から動作完了位置まで(または、動作完了位置から初期位置まで)回動しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図198(f)に示すように、チャンスボタン750の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図198(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン750の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン750が故障したような場合でもチャンスボタン750の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出(例えば、図198(e)に示す操作受付演出)の態様と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出(例えば、図198(f)に示す操作受付演出)の態様とを異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出には、第一の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、およびランプの2種類)を用いる一方で、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出には、第一の種類とは異なる第二の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカの3種類)を用いてもよい。
また、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出と、の両方で同種の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカ)を用いる一方で、一部の報知手段の態様を異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示(例えば、文字表示と画像表示)を行い、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、文字表示のみ)を行い、ランプとスピーカは同じ態様の演出を行ってもよい。
このような構成とすれば、チャンスボタン750が所定位置にあるか所定位置以外にあるかを明確に報知することができ、チャンスボタン750の状態に応じた操作を促すことができる場合がある。
<スロットマシンの例>
次に、スロットマシンの例について説明する。図199に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。また、ベットボタン132は、遊技者の操作によって演出の態様に変化を与えるチャンスボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132はMAXベットボタン132とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
図200は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
図201を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、およびベットボタン131センサは、ベットボタン130、およびベットボタン131のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。また、ベットボタン132センサは、ベットボタン132に設置されており、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして機能しているときは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出し、ベットボタン132がチャンスボタンとして機能しているときは、チャンスボタンの押下操作を検出する。
精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始可能ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ(ベットボタン132を発光させるランプ)等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。また、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、第1副制御部400には、駆動回路425が設けられ、この駆動回路425には、ベットボタン132の上下駆動を行う駆動部427が接続されている。なお、ベットボタン132の動作については、下記の<ベットボタン132>において詳細に説明する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
次に、図202を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図203を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。また、ベットボタン132に対応する信号状態記憶領域に検出信号有りの情報が記憶されている場合には、第1副制御部400に対して、ベットボタン受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、ベットボタン受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図186に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図186に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図204を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にシャッタ163の駆動回路424への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS316では、ステップS309の処理結果に基づいて可動物制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にベットボタン132の駆動部427への命令がある場合には、この命令を駆動回路425に出力する。
ステップS317では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図204(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図204(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図204(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図205を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS603へ戻る。
次に、図205(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図205(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図205(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS803では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図205(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS611の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS903では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS905に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS905では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS907では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS909では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS911では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ベットボタン132>
図206(a)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(b)はベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(c)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。
ベットボタン132は、上記パチンコ機100が備えるチャンスボタン700と略同一の構造を有しており、第1副制御部400によって駆動部427を制御することにより、図206(a)に示す初期位置と図206(c)に示す動作完了位置との間を上下動可能に構成されている。
<ベットボタン132/初期位置>
25(a)に示す初期位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動が回転部材(図示省略)によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作完了位置>
図206(c)に示す動作完了位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動の規制が解除されてバネ(図示省略)の付勢力によって上方向に移動し、固定板(図示省略)に当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作中>
図206(b)に示す状態、すなわち、ベットボタン132が、図206(a)に示す初期位置から図206(c)に示す動作完了位置に移動している動作中は、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧され、ベットボタン132の検知片がベットボタン132センサによって検出されてもベットボタン132センサの検出結果を無視するように(ベットボタン132の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、ベットボタン132の動作中に遊技者が誤ってベットボタン132を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでベットボタン132の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、ベットボタン132の動作中はベットボタン132の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ベットボタン132の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
<ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合>
図207(a)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。スロットマシン100には、上述の告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、遊技開始可能ランプ121、遊技メダル投入ランプ129がそれぞれ設けられている。
同図(a)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が一遊技に必要なメダルの規定枚数(この例では3)を下回っている状態は、規定枚数のメダルを投入することで遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、ベットボタン132の押下操作によりメダルを電子的に投入することが可能である。すなわち、この状態では、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができ、第1副制御部400は、ベットボタンランプ(図示省略)を点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、黄色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成している。また、遊技者によって規定枚数のメダルが投入された場合には、同図(b)に示すように、遊技開始可能ランプ121が点灯され、遊技の開始操作が可能な状態であることが報知される。
また、遊技メダル投入可能ランプ124は、スロットマシン100に電子的に貯留可能なメダルの枚数が最大貯留枚数(例えば50)に達した場合に消灯され、メダルが投入不可であることが報知される。なお、遊技メダル投入可能ランプ124の消灯中にメダルが投入された場合(最大貯留枚数を超えるメダルを投入しようとした場合)には、当該メダルをメダル排出口155から強制的に排出するように構成している。
<ベットボタン132の使用ができない場合>
図207(b)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。同図(b)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124と遊技開始可能ランプ121が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が規定枚数(この例では3)と同数になっている状態は、遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、スタートレバー135の押下操作によりリール110乃至112の回転を開始させること(遊技を開始すること)が可能である。
また、遊技開始可能ランプ121の点灯時は、規定枚数のメダルが投入されている状態であるため、ベットボタン132を押下してもメダルは投入されない(メダル投入ボタン押下の検知結果は受付されず、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない)。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを消灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が無効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。
なお、遊技開始可能ランプが点灯している場合であっても、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用することは可能である。例えば、再遊技ランプ122の点灯中は、ベットボタン132を押下してもメダルを投入することはできない。一方で、例えば、再遊技役が入賞したゲームと次ゲーム開始までの間(スタートレバー135を押下し、リール110〜112が回転を開始するまで)の演出として、ベットボタン132の押下を促す演出を行うようにしてもよい。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを点灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。なお、ベットボタン132の押下を促す演出は、例示した期間以外の期間で行ってもよい。
<ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合>
図207(c)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図208(a)は、ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図、図208(b)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図208(c)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。
また、図207(d)は、ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図208(d)は、通常演出の一例を示した図であり、図208(e)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図208(g)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を、図207(c)に示す初期位置に停止させている場合には、所定のタイミング(例えば、ベットボタン押下の検知結果を受付開始するタイミング)で、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が有効であることを遊技者に示唆するとともに、第2副制御部500は、同図(d)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、殿のキャラクタが青色に発光したベットボタン132が描かれた看板を掲げている画像表示)を行う。
なお、この例では、遊技者に、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして使用可能か、チャンスボタンとして使用可能かを容易に判別させるために、ベットボタン132を異なる色に発光させているが、同じ色で発光させてもよい。また、この例では、ベットボタン132を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合と、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合とで点滅パターンを変化させてもよい。例えば、メダル投入ボタンとして使用する場合には第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、チャンスボタンとして使用する場合には第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者はボタンの機能を容易に判別することができ、ボタンの操作ミスなどによって、遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止することができる場合がある。なお、ベットボタン押下の検知結果を受付可能である場合に、ベットボタンランプを点灯させなくてもよいし、操作受付演出を行わなくてもよいし、操作手段(または操作部)の操作を促す演出を行わなくてもよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、図208(a)に示すようなベットボタン132の動作中、すなわち、ベットボタン132を図207(c)に示す初期位置から図208(b)に示す動作完了位置に移動させている場合には、ベットボタンランプを点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。なお、この例では、演出画像表示装置157において、図208(d)、図209(a)に示すような通常の演出を実行している。ここで、通常の演出としては、パチンコ機の場合には、変動中演出、リーチ演出、大当り演出などが挙げられ、スロットマシンの場合には、BB中演出、リール回転中の演出、フリーズ中の演出などが挙げられる。
なお、動作中にベットボタンランプを点灯させてもよいし、ベットボタンランプの輝度を徐々に高めてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の色(例えば、赤色)で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを第二の色(例えば、白色)で点灯させてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の輝度で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを、第一の輝度より低い第二の輝度で点灯させてもよい。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を図208(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図208(b)に示すように、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図208(e)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了位置で赤色に発光したベットボタン132を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図208(c)に示すようなベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部によってベットボタン132の押下操作を検出可能な状態となる。ここで、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、ベットボタン132の可動部が固定部に引っかかり可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合、ベットボタン132のバネの付勢力が弱まって可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、図208(f)に示すように、メダル投入ボタンとして使用可能であるとともにチャンスボタンとしても使用可能であり、所定のタイミングで、図208(g)、図209(b)に示すように、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図208(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、ベットボタン132の操作受付を可能とすれば、ベットボタン132が故障したような場合でもベットボタン132の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
また、図209(c)は、ベットボタン132の操作を受け付けた場合に表示される特別な演出の一例である。この演出は、ベットボタン132が動作完了位置にあり、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合はもちろんのこと、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合にも表示される特別な演出である。なお、ボタンを押下しなくても一定期間後(たとえばボタンの受付可能な期間の終了後)に表示されるようにしてもよいし、ボタン押下後の演出は液晶表示に限らず、演出可動体が動作したり(動作パターンが変わるでもよい)、LEDなどの発光手段が点灯したり(発光パターンが変わるでもよい)、スピーカーなどの音出力手段からBGMや効果音などの音が聞こえるようにしてもよい。
また、実施形態1に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記操作手段の状態を変化させる状態制御を少なくとも実行可能な状態制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段の状態は、前記状態制御手段による前記状態制御が行われた場合に、第一の突出状態(例えば、図193(a)、図195(a)、図196(a)、図206(a)に示す初期位置)から第二の突出状態(例えば、図193(c)、図195(c)、図196(b)、図206(c)に示す動作完了位置)に変化されるものであり、前記第二の突出状態の前記操作手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段よりも突出しているものであり、前記表示手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第一の表示を実行可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第二の表示を実行可能なものであり、前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段が操作された場合に、第三の表示を少なくとも開始可能なものであり、前記状態制御の実行によって前記操作手段が前記第二の突出状態に変化したかどうかに関わらず、該状態制御の実行に関連して、前記第一の表示ではなく前記第二の表示が前記表示手段に表示されるように構成されており、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の突出状態に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示(例えば、図209(c)に示すボタン押下時の演出)を開始可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の突出状態に変化しなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、操作手段の故障等によって、第一の突出状態から第二の突出状態に変化しなかったことによる通常状態の操作手段の操作を促す際に、第一の突出状態から第二の突出状態への状態制御が行われたことによる特別な状態の操作手段の操作を促す報知を行うことで、機械の故障の可能性があることを遊技者に知らせることが可能となる場合があり、また、遊技者に過度の期待を与えない示唆をできる場合がある。
なお、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第一の突出状態(前記第二の突出状態の前記操作手段よりも突出していないもの)に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示を開始可能なものであってもよい。
<他の実施形態>
次に、図210〜図231を用いて、本発明の他の実施形態に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図210〜図231で使用する符号を優先する。
<当否判定用高確率テーブル>
図210(a)は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。
当否判定用高確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用高確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図高確率状態の場合に、この当否判定用高確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜11638の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に、大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が11639〜11940の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
一方、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または11941〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
<当否判定用低確率テーブル>
図210(b)は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。
当否判定用低確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用低確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合に、この当否判定用低確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10162の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10163〜10464の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定して小当りフラグをオンに設定する。一方、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10465〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
<特図決定用テーブル>
図210(c)は、特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図決定用テーブルの一例である。
特図決定用テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図決定用テーブルには、上述の特図の大当り判定および小当り判定の結果(特図の当否判定結果)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、上記図186(a)を用いて説明した特図1(または特図2)の停止図柄の種類と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する「特図図柄抽選」を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がハズレの場合)には、取得したハズレ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
例えば、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が70〜77のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が78〜83のときに(すなわち、6/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が84〜91のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Eを選択し、取得した図柄乱数値が92〜99のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Fを選択する。
また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Gを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Hを選択する。また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Jを選択する。
<特図1変動表示時間決定テーブル>
図211(a)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図1変動表示時間決定テーブルには、上述の特図1の停止図柄の種類と、特図1の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(以下、「変動パターン」とも言う)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図1変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図1の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図1変動時間抽選」を行う。
例えば、特図1の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択する。また、特図1の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル2をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が3の場合には、取得した乱数値が0〜65000の数値範囲のときに、変動時間として3000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65400の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65401〜65500の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜2の場合、または、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択する。
<特図2変動表示時間決定テーブル>
図211(b)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図2変動表示時間決定テーブルには、上述の特図2の停止図柄の種類と、特図2の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図2の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図2変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図2の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図2変動時間抽選」を行う。
例えば、特図2の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として1500ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル8をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択する。
<保留変化予告抽選テーブル>
図212(a)は、後述する始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の「保留変化の抽選処理」において、保留変化の態様を決定するために使用する保留変化予告抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、保留変化の態様の一例を示した図である。
保留変化予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この保留変化予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、特図1(または特図2)の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、保留変化の態様と、が関連付けされている。
第1副制御部400の基本回路402は、この保留変化予告抽選テーブルと、所定のタイミング(例えば、特図1の場合には、球が第1特図始動口230に入賞したタイミング、特図2の場合には、球が第2特図始動口232に入賞したタイミング)で取得した乱数値に基づいて、保留変化の態様を決定する「保留変化の抽選処理」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が10000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレの場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が40〜79の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択し、取得した乱数値が80〜99の数値範囲のときに、「保留B(殿)」を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が60000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチBハズレの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が30〜79の数値範囲のときに、「保留A」を選択し、取得した乱数値が80〜95の数値範囲のときに、「保留B」を選択し、取得した乱数値が96〜99の数値範囲のときに、「可動体」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で、その他の変動時間(本実施形態では、15000ms、45000ms、65000ms)が選択された場合にも、同テーブルに従って同様の抽選を行い、保留変化の態様を決定する。
本例の保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。また、保留変化の抽選処理で「保留B」を選択するのは、変動時間が40000ms(変動パターンがリーチAハズレ)、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、変動時間が45000ms(変動パターンがリーチA当り)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に保留Bの保留アイコンが表示された場合には、変動パターンがリーチAハズレ、リーチBハズレ、リーチA当り、または、リーチB当りであることが確定する。
この保留変化の抽選処理によって「変化なし」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させない制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する場合には、通常保留の態様のままで移動を行い、保留Aの保留アイコンを移動する場合には、保留Aの態様のままで移動を行う。
また、「保留A」、「保留B」のいずれかを選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させる制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留A」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Aの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Aの態様に変化させる制御等を行い、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留B」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Bの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Bの態様に変化させる制御等を行う。
また、「可動体」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に演出可動体224を作動させる制御を行う。例えば、保留Aの保留アイコンを増加する際に「可動体」を選択した場合には、保留Aの保留アイコンの増加に合わせて演出可動体244の前腕部224bを上方に回動させる制御や、保留Bの保留アイコンを移動する際に「可動体」を選択した場合には、保留Bの保留アイコンの移動に合わせて演出可動体244の前腕部224bを下方に回動させる制御等を行う。
<リーチA時演出キャラ抽選テーブル>
図213(a)は、後述する演出抽選処理1の演出キャラ抽選において、演出に用いるキャラクタ画像を決定するために使用するリーチA時演出キャラ抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、キャラクタ画像の一例を示した図である。
リーチA時演出キャラ抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチA時演出キャラ抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、キャラクタ画像の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このリーチA時演出キャラ抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、キャラクタ画像を決定する「演出キャラ抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が80〜96の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が45000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が30〜59の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。
このリーチA時演出キャラ抽選テーブルでは、リーチA当りの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では30/100)よりも、リーチAハズレの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では80/100)を高く設定しているため、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラAが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラAが演出に登場した場合には、リーチA当りよりもリーチAハズレの可能性が高い。また、リーチAハズレの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では3/100)よりも、リーチA当りの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では40/100)を高く設定しているため、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラCが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラCが演出に登場した場合には、リーチAハズレよりもリーチA当りの可能性が高い。したがって、キャラCを演出に登場させた場合に、遊技者の期待感を高めることができる。
この演出キャラ抽選で「キャラA」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラA(この例では、爺のキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラB」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラB(この例では、サボハニのキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラC」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラC(この例では、パンダのキャラクタ画像)を用いた演出を行う。また、演出キャラ抽選でキャラAまたはキャラBを選択した場合には、次に説明する状態抽選を行うように構成している。
<状態抽選テーブル>
図213(c)は、後述する演出抽選処理1の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述の演出キャラ抽選で選択されたキャラクタ(選択キャラ)の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜2の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が3〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜1の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が2〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチB当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
本例の状態抽選テーブルでは、選択キャラがキャラA(当り)またはキャラB(当り)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(当り)が80/100、キャラB(ハズレ)が50/100)を、選択キャラがキャラA(ハズレ)またはキャラB(ハズレ)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(ハズレ)が97/100、キャラB(ハズレ)が98/100)よりも高く設定している。すなわち、チャンスボタン700は、リーチA当りよりもリーチAハズレの方が第一の状態になりやすい。
<普通図柄>
図214(a)は、普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態2の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、普通図柄表示装置210を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。本例では、普図の変動表示時間は、普図低確率時が20000ms、普図高確率時が1000msとしている。
そして、普図の変動表示時間の経過後に普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A(当り図柄1)」また「普図B(当り図柄2)」を停止表示し、普図変動遊技のハズレを報知する場合には「普図C(ハズレ図柄)」を停止表示する。なお、図214(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<普通図柄用装飾図柄>
図214(b)は、普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態では、普通図柄用の装飾図柄として、「普通装飾1」〜「普通装飾3」の3種類があり、これらの普通図柄用装飾図柄は、後述する「普図装飾図柄の変動表示」で使用する。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域に、同図(d)に示す7種類の演出パターンP1〜P7の中から一つの演出パターンを選択し、選択した演出パターンに従って表示を切り替える「普図装飾図柄の変動表示」を行う。
ここで、演出パターンP1は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンである。演出パターンP2は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1よりも、単位時間当たりの普図装飾2の表示回数が多く、後述する電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP3は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾2→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、普図装飾2を表示し続けることで、電チューのロング開放が確定したことを報知する演出パターンである。
演出パターンP4は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示(以下、P4(熱)という場合がある)→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1に「熱」の文字表示を加えることで、演出パターンP1よりも電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP5は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→「A」の文字表示(以下、P5(A)という場合がある)→普図装飾2→「B」の文字表示(以下、P5(B)という場合がある)→…(以降、文字表示の部分をアルファベット順(C→D→…)に表示する)」の順番で表示を行う演出パターンである。
演出パターンP6は、普通装飾図柄を表示することなく、電チューのロング開放が確定したことを示唆する電種チュー開放報知演出を、いきなり行う演出パターンである。演出パターンP7は、「「チャンス」の文字表示(以下、P7(チャンス)という場合がある)→チャンスボタン700の外観を模した画像の表示(以下、P7(ボタン)という場合がある)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターンである。
これらの普通図柄用装飾図柄の変動表示は、普図表示装置210による普図変動表示と同時に行うが、本実施形態では、普図低確率時に、普図表示装置210による普図の停止表示前の5秒間だけ行うように構成している。
また、同図(c)に示すように、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図A(当り図柄1)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾1を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図B(当り図柄2)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾2を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図C(ハズレ図柄)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾3を停止表示する。そして、「普図A(当り図柄1)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放する制御を行い、「普図B(当り図柄2)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放した後、500msの期間中、閉鎖し、5000msの期間中、1回開放する制御(電チューのロング開放)を行う。
<普図演出系1実行可否抽選テーブル>
図215(a)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系1実行可否抽選テーブルの一例である。
普図演出系1実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1実行可否抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系1実行可否抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の予告を行うか否かを決定する「普図演出系1実行可否抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値に関わらず、当選と判定する。また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
<普図演出系1抽選テーブル>
図215(b)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の演出パターンを決定するために使用する普図演出系1抽選テーブルの一例である。
普図演出系1抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系1の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系1実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系1抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の演出パターンを決定する「普図演出系1抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が20〜39の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が40〜85の数値範囲のときに、演出パターンとしてP3を選択し、取得した乱数値が86〜90の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4を選択し、取得した乱数値が91〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP6を選択し、取得した乱数値が99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7を選択する。
また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が99のときに、演出パターンとしてP4を選択する一方で、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7を選択することがない。したがって、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7のいずれかが選択された場合には、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)ではなく、普図B(当り図柄2)であることが確定する。このため、演出パターンP3、P5、P6、P7のいずれかによる演出を行うことで、遊技者の期待感を高めることができる。
<普図演出系2実行可否抽選テーブル>
図215(c)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系2実行可否抽選テーブルの一例である。なお、本実施形態において普図演出系2とは、電チューの開放に関する内容を含む演出と同じ態様で変動を行い、結果として特図変動遊技に関する予告を実行可能な演出のことである。
普図演出系2実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2実行可否抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系2実行可否抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の予告を行うか否かを決定する「普図演出系2実行可否抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が40〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
本例の普図演出系2実行可否抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合の当選確率(この例では、リーチA当りが40/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合の当選確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。したがって、普図演出系2の演出を行うことで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<普図演出系2抽選テーブル>
図215(d)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の演出パターンを決定するために使用する普図演出系2抽選テーブルの一例である。
普図演出系2抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された「装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)」と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系2の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系2実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系2抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の演出パターンを決定する「普図演出系2抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が20〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が10〜59の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜69の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が70〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
本例の普図演出系2抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチA当りが50/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2のP4(熱)は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。また、P5(B)、P7(ボタン)は、リーチAハズレまたはリーチA当りにおいて選択されることがなく、P5(A)、P7(チャンス)は、リーチBハズレまたはリーチB当りにおいて選択されることがない。
<特図先読み処理>
図216および図217は、特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図188に示した主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップS225)の直前に、この特図先読み処理を実行するように構成している。
特図先読み処理のステップS2001では、RAM308内の各種フラグに基づいて、電サポ(普図高確率状態)中であるか否かを判定し、電サポ中であると判定した場合にはステップS2002に進み、電サポ中でないと判定した場合にはステップS2009に進む。ステップS2002では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第2特図始動口232への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2003に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。
ステップS2003では、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2003では、先読みした特図2始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2004に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、大当りでない場合にはステップS2005に進む。ステップS2005の事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2006に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、小当りでない場合にはステップS2007に進む。ステップS2007では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2008に進む。
ステップS2008では、事前判定した特図2の停止図柄と、上述の特図2変動表示時間決定テーブルを用いて特図2変動時間抽選を行い、特図2の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2008では、第1副制御部400に対して、特図2の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
ステップS2009では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第1特図始動口230への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2010に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。ステップS2010では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2010では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、先読みした特図1始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2011に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、大当りでない場合にはステップS2012に進む。ステップS2012の事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2013に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、小当りでない場合にはステップS2014に進む。ステップS2014では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2015に進む。
ステップS2015では、事前判定した特図1の停止図柄と、上述の特図1変動表示時間決定テーブルを用いて特図1の変動時間抽選を行い、特図1の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2015では、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
図218は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図189に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行するように構成している。
始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップS2101では、RAM408に記憶している先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合(先読み予告を実行していない場合)にはステップS2102に進み、オンの場合(先読み予告実行中の場合)にはステップS2107に進む。
ステップS2102では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動時間の情報を参照し、当該変動時間が所定の変動時間(本実施形態では、上記図212(a)の保留変化予告抽選テーブルに含まれる変動時間10000ms、40000ms、60000ms、15000ms、45000ms、65000msのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS2103に進み、該当しない場合には、ステップS2107に進む。
ステップS2103では、上述の保留変化予告抽選テーブルを用いた保留変化の抽選処理を行い、ステップS2104では、当該抽選に当選したか否かを判定する。当該抽選に当選した場合にはステップS2105に進み、当該抽選に当選しなかった場合にはステップS2107に進む。
ステップS2105では、RAM408に記憶している先読み予告実行回数に所定数を設定し、次のステップS2106では、先読み実行中フラグをオンに設定した後に、ステップS2107に進む。ステップS2107では、第2副制御部500に対して、保留コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<変動開始時サブ側予告等実行処理>
図219は、変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図189に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この変動開始時サブ側予告等実行処理を実行するように構成している。
ここで、特図変動開始コマンドは、特図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、大当りフラグの値、小当りフラグの値、特図停止図柄、変動時間、変動パターンの情報などが含まれる。変動開始時サブ側予告等実行処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。なお、特図変動開始コマンドに含まれる情報は、本例に限定されるものではなく、例えば、変動パターンを第1副制御部400に送信しないように構成し、第1副制御部400において変動パターンを用いて行う後述の判定を、変動時間を用いて行ってもよい。
変動開始時サブ側予告等実行処理のステップS2201では、上述の先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップS2205に進み、オンの場合にはステップS2202に進む。ステップS2202では、上述の先読み予告実行回数を1つ減算し、次のステップS2203では、減算後の先読み予告実行回数が0かどうかを判定する。判定の結果、先読み予告実行回数が0の場合にはステップS2204に進み、そうでない場合にはステップS2205に進む。
ステップS2204では、先読み実行中フラグをオフに設定した後にステップS2205に進む。ステップS2205では、演出抽選処理1(詳細は後述)を実行した後にステップS2206に進み、ステップS2206では、演出抽選処理2(詳細は後述)を実行した後に処理を終了する。
<演出抽選処理1>
図220は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1(ステップS2205)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2301では、RAM408に記憶している変動パターンがリーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2302に進み、該当しない場合にはステップS2303に進む。ステップS2302では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、変動パターンとしてリーチBハズレまたはリーチB当りが選択された場合には、必ず第二の状態の予告が実行される(詳細は後述)。このため、第二の状態の予告は、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告として機能する。
ステップS2303では、変動パターンがリーチA(リーチAハズレ、または、リーチA当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2304に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS2304では、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行い、次のステップS2305では、演出キャラ抽選の結果がキャラC(パンダ)であるか否かを判定する。
判定の結果、キャラC(パンダ)が選択された場合にはステップS2306に進み、そうでない場合にはステップS2307に進む。ステップS2306では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、演出キャラ抽選でキャラC(パンダ)が選択された場合には、必ず第一の停止態様の予告が実行される(詳細は後述)。
ステップS2307では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS2308では、状態抽選に非当選であったか否かを判定する。判定の結果、当選の場合には上述のステップS2306に進み、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。一方、非当選の場合にはステップS2309に進み、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。
<演出抽選処理2>
図221(a)は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理2(ステップS2206)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2401では、上述の普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2402に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2402では、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行った後にステップS2403に進む。ステップS2403では、第2副制御部500に対して、ステップS2402の普図演出系2抽選の抽選結果(普図演出系2の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。
<普図変動開始時サブ側予告実行処理>
図221(b)は、普図変動開始時サブ側予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図189に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から普図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この普図変動開始時サブ側予告実行処理を実行するように構成している。
ここで、普図変動開始コマンドは、普図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、普図停止図柄の情報などが含まれる。普図変動開始時サブ側予告実行処理は、受信した普図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。
普図変動開始時サブ側予告実行処理のステップS2501では、上述の普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2502に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2502では、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行った後にステップS2503に進む。ステップS2503では、第2副制御部500に対して、ステップS2502の普図演出系1抽選の抽選結果(普図演出系1の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。また、普図演出系1は主に電チューのロング開放を予告する演出であるため、「普図変動開始時サブ側予告実行処理」にて行われる。一方、普図演出系2は、特図変動遊技に関する予告であるため、「変動開始時サブ側予告等実行処理」にて行われる。なお、ガセ演出(結果として、電チュー開放しないパターンや予告として期待させる結果を伴わないパターン)については、いずれの処理でも実行可能としてもよい。
<操作受付演出(リーチAハズレ)>
次に、図222および図223を用いて、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
なお、以降では、説明の都合上、特図変動遊技のうちの特図1変動遊技について説明するが、特図1変動遊技に代えて特図2変動遊技を適用してもよい。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行可能としてもよく、この場合、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先させる特図2優先変動としてもよい。
図222(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて装飾図柄の変動表示を行うとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に、通常保留を表す円形の画像(通常保留の保留アイコン)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、第2副制御部500は、後述する図222(h)においてチャンスボタン700の押下操作の受付を許可するまで、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を禁止する。
図222(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を継続するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1から2に増加したことを報知する。
また、主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。また、主制御部300は、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図I」、変動時間が「40000ms」、変動パターンが「リーチAハズレ」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が40000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、保留態様として「変化なし」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図222(c)は、同図(a)のタイミングで変動表示中であった特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示している。
なお、図示はしないが、本例では、装飾図柄の停止表示を行う際に、左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄→右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄→中図柄表示領域208bで変動表示中の装飾図柄、の順番で停止表示を行うようにしている。このため、装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示する際には、装飾7→装飾3→装飾2、の順番で停止表示を行う。
図222(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始した後に、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、第1特図保留ランプ218を消灯した後(保留減少の表示を行った後)に、特図1の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、通常保留の保留アイコンを消去した後に、装飾図柄の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
図222(e)は、1番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示している。なお、装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示する際には、装飾4→装飾0→装飾5、の順番で停止表示を行う。
図222(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。また、第1副制御部400は、特図1の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始するとともに、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図222(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図222(h)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「ボタンで選べ」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図222(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、チャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、後述する演出キャラ抽選で選択される可能性がある全てのキャラクタ(この例では、キャラA(爺)、キャラB(サボハニ)、キャラC(パンダ))の画像を表示する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。なお、チャンスボタン700を発光させなくてもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図213(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチAハズレの場合には、80/100の確率でキャラA(爺)を選択する一方で、変動パターンがリーチA当りの場合には、30/100の確率でキャラA(爺)を選択するように構成しており、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラA(爺)が選択され易い。
図223(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラA(爺))を報知するための演出(この例では、キャラA(爺)の周囲を光らせる演出)を行う。
図223(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「気合いで押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラA(爺)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、第一の状態(初期位置にあるチャンスボタン700)を選択したとする。なお、本実施形態の状態抽選では、上記図213(c)の状態抽選テーブルに示すように、選択キャラがキャラA(ハズレ)の場合には、3/100の確率で第二の状態を選択し、97/100の確率で第一の状態を選択するように構成しており、第二の状態よりも第一の状態の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700がすでに第一の状態による操作が可能な位置(初期位置)にあることから、チャンスボタン700を発光させた状態で初期位置に保持する。
図223(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第一の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。なお、操作受付演出は本例に限定されず、例えば、メータ残量を徐々に減らしていく演出を行わなくてもよい(以降の実施例についても同様)。
図223(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾6」を停止表示する。
図223(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り)>
次に、図224および図225を用いて、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図224(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「45000ms」、変動パターンが「リーチA当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が45000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「保留B(殿)」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣に、保留Bの保留アイコン(殿のキャラクタ画像)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図変動遊技の変動パターンが「リーチA当り」であることを報知する。以降の図224(c)〜(f)については、上記図222(c)〜(f)と同様である。
図224(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。次の図224(h)については、上記図222(h)と同様である。
図224(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラC(パンダ)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図213(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチA当りの場合には、40/100の確率でキャラC(パンダ)を選択する一方で、変動パターンがリーチAハズレの場合には、3/100の確率でキャラC(パンダ)を選択するように構成しており、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラC(パンダ)が選択され易い。
図225(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラC(パンダ))を報知するための演出(この例では、キャラC(パンダ)の周囲を光らせる演出)を行う。
図225(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「熱いぞ!」といった文字表示を行うことで、遊技者の期待感を高めるとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラC(パンダ)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、演出キャラ抽選でキャラクタCが選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700)を選択するように構成している。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図225(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
図225(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
図225(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り、チャンスボタン故障)>
図226は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図226(l)に示すタイミングでは、上記図225(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図226(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図226(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
<操作受付演出(リーチB当り)>
次に、図227および図228を用いて、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図227(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「可動体」を選択したとする。この場合、第1副制御部400は、第2副制御部500に対して、演出可動体224を作動させるための可動体作動コマンドを送信する。
なお、上記図212(a)に示す保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図227(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した可動体作動コマンドに基づいて、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させることで、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
図227(g)は、普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。この状態では、主制御部300は、図示しない普通図柄表示装置210を用いて普図の変動表示を行うとともに、第1副制御部400に対して、普図変動開始コマンドを送信する。
また、第1副制御部400は、主制御部300から普図変動開始コマンドを受信した場合に、上述の普図変動開始時サブ側予告実行処理において普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行う。
本例では、普図の停止図柄が普図B(当り図柄2)であり、普図演出系1実行可否抽選に当選し、普図演出系1抽選によって演出パターンとしてP7(「P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターン)を選択したとする。第1副制御部400は、選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。なお、上記図215(b)に示す普図演出系1抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7が選択されるのは、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)の場合のみであるから、演出パターンP7の実行により、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)であることが確定する。
また、第1副制御部400は、上述の演出抽選処理2において普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行う。本例では、変動パターンがリーチB当りであり、普図演出系2実行可否抽選に当選し、普図演出系2抽選によって演出パターンとしてP7(ボタン)を選択したとする。
第1副制御部400は、選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続する。なお、上記図215(d)に示す普図演出系2抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7(ボタン)が選択されるのは、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りの場合のみであるから、演出パターンP7(ボタン)の実行により、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りであることが確定する。
図227(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図228(k)、(l)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「一撃チャンス!」や「ボタンを押して服を破れ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、変動パターンとしてリーチB(リーチBハズレ、リーチB当り)が選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700を押下操作)を選択するように構成している。また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図228(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
図228(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
図228(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
本例によれば、操作手段が、故障等で第二の状態にならない場合であっても、第一の予告(図227(h)〜(j)と図228(k)〜図228(m)に示すボタン画像)により、実際の状態を遊技者に予め報知することが可能であるため、故障等が原因で遊技者に不利益を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。また、従来の操作手段は、操作の有効期間でのみ、状態の種類により遊技者に期待を持たせる構成となっていたが、本発明によれば、第一の予告により、操作の有効期間前から遊技者に期待感を抱かせることができ、従来よりも遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出(リーチB当り、チャンスボタン故障)>
図229は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図229(l)に示すタイミングでは、上記図228(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図229(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図229(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチB当り)の変形例>
次に、図230および図231を用いて、上述の操作受付演出(リーチB当り)の変形例について説明する。なお、図230および図231は、操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。
本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に、矩形状の変動アイコン表示領域208eを設けている。変動アイコン表示領域208eは、変動表示中(消化中)の特図変動遊技に対応する保留アイコンを所定期間、表示させるための表示領域のことであり、変動アイコン表示領域208eに移動した後の保留アイコンを変動アイコンと呼ぶ場合がある。
図230(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動アイコン表示領域208eに表示するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコン(通常保留)PI1を、演出表示領域208dの右下に表示する。
図230(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、リーチBの確定を示唆する保留アイコンPI2(「B」の文字を付した画像)を選択したとする。
次に、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコンPI1の右隣りに、保留アイコンPI2を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図1変動遊技の変動パターンが「リーチB当り」であることを報知する。
図230(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI1を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させるとともに、保留アイコンPI2を左側に移動させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。
図230(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI2を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図230(g)、(h)は、1回目の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bに、「PUSH」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図230(i)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。次に、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bにおいて、キャラA(爺)を用いた演出を行う。
図230(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第1副制御部400は、変動アイコン表示領域208eに表示していた変動アイコンCIを消去する。
図231(k)〜(p)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図231(m)に示すタイミングでは、上記図228(m)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させようとするが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができず、初期位置のままであった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図231(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図231(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
(A1)
表示手段(例えば、図222〜図225に示す装飾図柄表示装置208)と、
操作手段(例えば、図222〜図225に示すチャンスボタン700)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、図222(i)、(j)に示すボタン画像や、図224(i)、(j)に示すボタン画像)が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第三の表示(例えば、図223(m)、(n)に示すボタン画像や、図225(m)、(n)に示すボタン画像)が表示される場合がある手段であり、
前記第三の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、図223(l)に示すキャラA(爺)の表示)が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第二の表示が表示される場合があり(例えば、図223(k)、(l)や図225(k)、(l)参照)、
前記第二の表示とは、前記第三の表示に関する表示のことであり、
前記第二の表示が表示された後に、前記第三の表示が表示される場合がある(例えば、図223(l)、(m)や図225(l)、(m)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
A1に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態(例えば、図225(l)に示す第一の状態)から第二の状態(例えば、図225(m)、(n)に示す第二の状態)に変化する場合がある手段であり、
前記第一の状態とは、前記操作手段による演出動作が行われていない状態のことであり、
前記第二の状態とは、前記操作手段による前記演出動作が行われている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
A2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示(例えば、第一の状態にあるチャンスボタン700を模した画像)である、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
A2またはA3に記載の遊技台であって、
前記第三の表示として、前記第二の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第二の操作表示」(例えば、第二の状態にあるチャンスボタン700を模した画像)という。)が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
A4に記載の遊技台であって、
前記第三の表示として、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第一の操作表示」(例えば、第一の状態にあるチャンスボタン700を模した画像)という。)が表示される場合があり、
前記第一の操作表示が表示された場合よりも前記第二の操作表示が表示された方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい(例えば、図213(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記第三の表示が表示される場合があることを予告する表示(例えば、演出キャラ抽選後の操作受付演出を予告する表示)である、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
A1乃至A6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が表示された図柄変動表示において、前記第三の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
A1乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の表示(例えば、図225(l)に示すキャラC(パンダ)の表示)を表示する場合があり、
前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第四の表示が表示される場合がある(例えば、図224(i)〜図225(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A9)
A1乃至A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、操作表示(例えば、ボタン画像)であり、
前記操作表示とは、前記操作手段の操作を促す表示を含む表示であり、
前記操作表示として前記第一の表示が表示され、
前記操作表示として前記第三の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(A10)
A9に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、応答表示(例えば、押下操作の受付を契機として表示される表示)であり、
前記応答表示とは、前記操作手段の操作に応じて表示される場合があり、
前記応答表示として、前記第二の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(A11)
A1乃至A10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第五の表示(例えば、図223(o)に示す「装飾6」や図225(o)に示す「装飾7」)が表示される場合がある手段であり、
前記第三の表示の表示中に前記操作手段が操作された場合に、前記第五の表示が表示され(例えば、図223(n)、(o)や図225(n)、(o)参照)、
前記第五の表示は、図柄変動表示の確定表示を示唆する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(A12)
A1乃至A11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第一の表示が表示され、
前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第三の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(A13)
A1乃至A12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段とは、チャンスボタン(例えば、チャンスボタン700)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(A14)
A1乃至A13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段とは、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(A15)
A1乃至A14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の画像表示手段(例えば、第一の装飾図柄表示装置と第二の装飾図柄表示装置)から構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(A16)
A1乃至A15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、遊技者によって操作可能な位置(例えば、球貯留皿付扉108の前面側の位置)に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。
(A17)
A1乃至A16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、図182に示すパチンコ機)である、
ことを特徴とする遊技台。
(A18)
A1乃至A16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、図199に示すスロットマシン)である、
ことを特徴とする遊技台。
以上説明したように、本実施形態2に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、第一の予告(例えば、図225(l)においてキャラCが選択される演出や、図227において演出可動体224が作動する演出)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400が行う予告制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、初期位置にあるチャンスボタン700)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、初期位置よりも突出した状態となる動作完了位置にあるチャンスボタン700)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記操作手段が操作された場合に前記第一の演出(例えば、図228(o)に示す、特図変動遊技の当否判定結果を報知する演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件の成立は、遊技者により第二の期間(例えば、図228(m)〜(n)に示す、チャンスボタン700の操作受付期間)に前記操作手段が操作されることで成立する場合がある条件であり、前記操作手段は、前記第二の期間に前記第二の状態となることが少なくとも可能であり、前記予告手段は、第一の期間(例えば、図227(h)〜(j)と図228(k)〜図228(m)に示す期間)に前記第一の予告(例えば、チャンスボタン700の外観を模した画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の期間は、前記第二の期間よりも前となる期間を少なくとも含む期間であり、前記第一の予告は、前記操作手段が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態2に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、操作手段が、故障等で第二の状態にならない場合であっても、第一の予告により、実際の状態を遊技者に予め報知することが可能であるため、故障等が原因で遊技者に不利益を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。また、従来の操作手段は、操作の有効期間でのみ、状態の種類により遊技者に期待を持たせる構成となっていたが、本発明によれば、第一の予告により、操作の有効期間前から遊技者に期待感を抱かせることができ、従来よりも遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、前記第一の予告は、前記操作手段が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能なものであればよく、実際に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる(変化する)場合のほか、所定の条件が成立した場合(例えば、抽選に当選した場合)に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる場合や、前記操作手段の状態が前記第二の状態に変化しようとしたが故障等によって前記第二の状態になれなかった場合、なども含まれる。また、前記第一の予告が実行されない場合でも、前記操作手段の状態は前記第二の状態になってもよい。
また、前記予告手段は、前記第二の期間に第二の予告を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告は、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも把握可能な予告(例えば、図228(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)であってもよい。
このような構成とすれば、操作有効期間である第二の期間においても第二の予告として第二の状態となることを報知できるので、操作手段の操作を遊技者に分かりやすく伝えることができ、遊技者の遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
なお、前記第二の予告は、前記第一の予告の延長として一連の予告になっていてもよく、例えば、複数の演出によって構成される一連の演出の中に、第一の予告と第二の予告が含まれていてもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記第一の予告(例えば、図227(h)〜(j)と図228(k)〜図228(m)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図228(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を継続するため、第一の予告と予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記第一の予告は、前記第二の予告が実行された直後に中止してもよいし、前記第二の予告が実行された後も継続してもよい。また、前記第一の予告の中止タイミングは、前記第一の期間の経過後、前記第一の演出の終了後、前記第一の図柄変動表示の停止後、大当り遊技の終了後などが含まれる。
また、前記演出手段は、第三の期間(例えば、図230(g)〜(h)に示す操作受付期間)に前記操作手段が操作された場合に、第三の演出(例えば、図230(i)に示す、キャラA(爺)を用いた演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中であり、前記第三の期間は、前記第一の期間(例えば、図231(m)〜(n)に示す操作受付期間)よりも手前となる期間であり、前記予告手段は、前記第三の期間(前記第三の演出)と、前記第一の期間(前記第一の演出)との間「以下第四の期間という」に前記操作手段の操作を要する別の演出は実行しないものであり、前記予告手段は、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、別の演出が行われない期間まで第一の予告を継続可能であるため、遊技者にどの演出で第二の状態になるのか分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を継続した後に、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能な他の予告を行ってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、図227(f)〜(p)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図227(d)〜(e)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも前に少なくとも実行可能な図柄変動表示であり、前記第一の予告(例えば、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる演出)は、前記第二の図柄変動表示の実行中に少なくとも開始可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図228(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に開始された前記第一の予告を、前記第一の図柄変動表示に亘って少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の予告を予告を先読み予告(特図変動遊技や普図変動遊技の当否判定結果を、当該遊技の変動開始前に示唆または明示する予告)として機能させることができ、さらに第二の予告を分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記先読み予告は、複数回の前記図柄変動表示に亘って継続して行うものでもよいし、複数回の前記図柄変動表示中に断続的に行うものでもよい。また、1回の前記図柄変動表示中に一時的に表示するものでもよい。
また、前記演出手段は、複数種類の演出パターンのうちの一の演出パターンに応じて前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第一の演出パターンであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第二の演出パターンであり、前記第一の演出パターンに応じた演出は、前記操作手段が、前記第二の期間に前記第二の状態となることを少なくとも含むものであり、前記予告手段は、前記第一の演出パターンとなることを示唆する前記第一の予告を少なくとも実行することで、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも予告可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出によって第二の状態を示唆することが可能となるため、予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記演出パターンには、主制御部300が決定する変動パターン(例えば、図211(a)、(b)に示す変動パターン)や、当該変動パターンに基づいて第1副制御部400や第2副制御部500が決定する演出パターン(例えば、図215(b)、(d)に示す演出パターン)などが含まれる。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記操作手段を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(付記a1)
表示手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第三の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第三の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第二の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第二の表示が表示される場合があり、
前記第二の表示とは、前記第三の表示に関する表示のことであり、
前記第二の表示が表示された後に、前記第三の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態から第二の状態に変化する場合がある手段であり、
前記第一の状態とは、前記操作手段による演出動作が行われていない状態のことであり、
前記第二の状態とは、前記操作手段による前記演出動作が行われている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a2またはa3に記載の遊技台であって、
前記第三の表示として、前記第二の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第二の操作表示」という。)が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a4に記載の遊技台であって、
前記第三の表示として、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第一の操作表示」という。)が表示される場合があり、
前記第一の操作表示が表示された場合よりも前記第二の操作表示が表示された方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記第三の表示が表示される場合があることを予告する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a1乃至a6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が表示された図柄変動表示において、前記第三の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a8)
付記a1乃至a7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の表示を表示する場合があり、
前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第四の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a9)
付記a1乃至a8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、操作表示であり、
前記操作表示とは、前記操作手段の操作を促す表示を含む表示であり、
前記操作表示として前記第一の表示が表示され、
前記操作表示として前記第三の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a10)
付記a9に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、応答表示であり、
前記応答表示とは、前記操作手段の操作に応じて表示される場合があり、
前記応答表示として、前記第二の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a11)
付記a1乃至a10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第五の表示が表示される場合がある手段であり、
前記第三の表示の表示中に前記操作手段が操作された場合に、前記第五の表示が表示され、
前記第五の表示は、図柄変動表示の確定表示を示唆する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a12)
付記a1乃至a11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第一の表示が表示され、
前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第三の表示が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a13)
付記a1乃至a12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段とは、チャンスボタンのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a14)
付記a1乃至a13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段とは、画像表示手段のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a15)
付記a1乃至a14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の画像表示手段から構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a16)
付記a1乃至a15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、遊技者によって操作可能な位置に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a17)
付記a1乃至a16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a18)
付記a1乃至a16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
<他の実施形態>
次に、図232〜図248を用いて、本発明の他の実施形態に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図232〜図248で使用する符号を優先する。
<ステップアップ予告抽選テーブル>
図232(a)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)のステップアップ予告抽選において、予告演出態様を決定するために使用するステップアップ予告抽選テーブルの一例である。
ステップアップ予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このステップアップ予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、予告演出態様と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このステップアップ予告抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、ステップアップ予告抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、予告演出態様を決定する「ステップアップ予告抽選」を行う。
例えば、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、ノーマルリーチハズレの行を参照し、取得した乱数値に関わらず、予告演出態様として「1−2」を選択する。また、変動パターンがリーチAハズレの場合には、リーチAハズレの行を参照し、取得した乱数値が0〜59の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2」を選択し、取得した乱数値が60〜79の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3−4」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、予告演出態様として「4」を選択する。他の変動パターン(リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当り)は、図に示す通りである。
ここで、予告演出態様「1−2」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出の順番で2段階(2ステップ)の予告演出を行うものである。また、予告演出態様「1−2−3」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出の順番で3段階(3ステップ)の予告演出を行うものである。
また、予告演出態様「1−2−3−4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出→ステップ4の予告演出の順番で4段階(4ステップ)の予告演出を行うものである。一方、予告演出態様「4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行うものである。
<状態抽選テーブル>
図232(b)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様と、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」(以下、「4」の予告演出の態様を「第一の演出」と称する場合がある)の場合には、4(第一の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様」(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」以外、すなわち、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれか(以下、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれかの予告演出の態様を「第二の演出」と称する場合がある)の場合には、4以外(第二の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
ここで、図233を用いて、状態抽選で選択される状態について説明する。なお、同図(a)はチャンスボタンユニット750の分解斜視図であり、同図(b)は第一〜第三の状態の一例を示した図である。
チャンスボタンユニット750は、遊技者による押下操作が可能な透明部材からなるボタンケース750aと、このボタンケース750aの内部に回転可能に配置される回転装飾部材750bと、ボタンケース750aを振動させることが可能な振動子750cと、を有するチャンスボタン760を備えている。
第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した予告コマンドを参照し、当該予告コマンドに含まれる状態の情報にしたがって、チャンスボタン760の制御を行う。本実施形態では、状態の情報が「振動+回転(第二の状態)」であった場合には、同図(b)の上段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bを回転させるとともに、チャンスボタン760の振動子750cを作動させてボタンケース750aを振動させる。一方、状態の情報が「通常態様(第一の状態)」であった場合には、同図(b)の中段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方を停止させる
また、本実施形態では、「通常態様(第一の状態)」から「振動+回転(第二の状態)」に変化させたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、同図(b)の下段に模式的に示すように、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称する場合がある。なお、チャンスボタン760の振動子750cによる振動が故障等によって不能となり、チャンスボタン760の回転装飾部材750bの回転のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称してもよい。
<リーチB大当り時状態抽選テーブル>
図232(c)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の状態抽選において、状態を決定するために使用するリーチB大当り時状態抽選テーブルの一例である。
リーチB大当り時状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチB大当り時状態抽選テーブルには、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合に、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「リーチB大当り時状態抽選」を行う。
例えば、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合には、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、本例では、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
<演出抽選テーブル>
図232(d)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の演出抽選において、演出態様を決定するために使用する演出抽選テーブルの一例である。
演出抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この演出抽選テーブルには、上述のリーチB大当り時状態抽選で選択された状態と、0〜99の乱数値の数値範囲と、演出の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この演出抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、演出抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、演出態様を決定する「演出抽選」を行う。
例えば、上述のリーチB大当り時状態抽選で第二の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
また、上述のリーチB大当り時状態抽選で第一の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が通常態様(第一の状態)の場合には、直当り(第一の演出)とハズレ後復活当り(第二の演出)がほぼ同じ確率で選択される。
<予告抽選処理(ステップアップ)>
図234(a)は、予告抽選処理(ステップアップ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図189に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(ステップアップ)を実行するように構成している。
ステップS3001では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報を参照し、当該変動パターンが所定の変動パターン(本実施形態では、図234(a)のステップアップ予告抽選テーブルに含まれる変動パターンである、ノーマルリーチハズレ、リーチAハズレ、リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当りのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3002に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3002では、上述のステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予行抽選を行い、次のステップS3003では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行う。ステップS3004では、第2副制御部500に対して、ステップS3003で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<予告抽選処理(リーチBサブ)>
図233(b)は、予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図189に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(リーチBサブ)を実行するように構成している。
ステップS3101では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報と大当りフラグの値を参照し、当該変動パターンがリーチB当り、かつ、大当りフラグがオンであるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3102に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3102では、上述のリーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS3103では、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選を行う。ステップS3104では、第2副制御部500に対して、ステップS3102で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(ノーマルリーチハズレ)>
次に、図235を用いて、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図235(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像(ボタン画像)の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。なお、本例では、ボタン画像として、実際のチャンスボタン760の外観とは異なる画像を表示するように構成しているが、実際のチャンスボタン760の外観を模した画像を表示するようにしてもよい。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがノーマルリーチハズレで、予告演出態様として「1−2」が選択されたとする。なお、上記図232(a)に示すステップアップ予告抽選テーブルでは、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、100%の確率で予告演出態様として「1−2」が選択される。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第二の演出の「1−2」であり、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。なお、上記図232(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
第1副制御部400は、状態抽選によって通常態様(第一の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、通常態様(第一の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760がすでに通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760の状態を保持するとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図235(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図235(g)に示すリーチ演出の前に、図235(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図235(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
図235(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図235(h)は、2番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)>
次に、図236および図237を用いて、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図236(j)〜(l)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像を表示することで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがリーチB当り、かつ大当りフラグがオン(リーチB大当り)で、予告演出態様として「4」が選択されたとする。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第一の演出の「4」であり、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図232(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図236(m)、(n)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「4」が選択されたことから、図236(o)に示すリーチ演出の前に、図236(m)、(n)に示すステップ4の予告演出(この例では、数字の4を含む画像)を表示することで、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行う。
なお、本例では、図236(l)のタイミングにおいてチャンスボタン760が押下操作された後も、ステップアップ予告が終了するまで、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に保持している。また、本例では、2ステップの予告演出態様「1−2」よりもステップ数が少ない、1ステップの予告演出態様「4」を選択したことから、図236(m)、(n)においてステップ4の予告演出を2回行うことで、図236(o)のリーチ演出までの時間を、「1−2」のステップアップ予告の場合と同一にしている。
図236(o)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)に変化させる。
図236(p)〜図237(s)は、2回目の操作受付演出を行っている状態である。図237(r)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図232(c)に示すリーチB大当り時状態テーブルでは、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、状態抽選で選択された状態が「振動+回転(第二の状態)」であるため、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも当選確率が高い直当り(第一の演出)が選択されたとする。なお、上記図232に示す演出抽選テーブルでは、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
なお、本例では、演出抽選における直当り(第一の演出)の当選確率を、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率よりも高く設定したが、反対に、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率を、直当り(第一の演出)の当選確率よりも高く設定し、直当り(第一の演出)よりもハズレ後復活当り(第二の演出)が行われ易くなるように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
なお、図237(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能な状態(第三の状態)となった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図237の点線の枠内を参照)。
また、図237(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方が故障等によって回転不能となり、通常状態(第一の状態)のままとなった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図237の点線の枠内を参照)。
図237(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に直当り(第一の演出)を行っている状態である。第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、特図1の確定表示の前に演出を開始する。
本例では、演出態様として「直当り(第一の演出)」が選択されたことから、図237(v)に示す確定表示の前に、図237(t)、(u)に示す第一の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当たりであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」、「おめでとう」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。なお、本例では、ハズレ後復活当りの演出(第二の演出)よりも演出時間が少ない直当り(第一の演出)の演出を選択したことから、図237(t)、(u)において直当り演出を2回行うことで、図237(v)の確定表示までの時間調整を行っている。
図237(v)は、1番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
図238は、上記図237(s)〜(v)に対応する図であり、演出抽選によってハズレ後復活当り(第二の演出)が選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
上述のとおり、第1副制御部400は、予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、ハズレ後復活当り(第二の演出)が選択されたとする。
図238(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に第二の演出を行っている状態である。本例では、第1副制御部400は、演出態様として「ハズレ後復活当り(第二の演出)」が選択されたことから、図238(v)に示す確定表示の前に、図238(t)、(u)に示す第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
本例によれば、第二の状態(振動+回転)により第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1>
図239は、上記図235〜図237に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1を示した図であり、図239(a)〜(h)が図235(a)〜(h)に対応している。
図239(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図239(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、ステップアップ予告演出を開始する。また、本変形例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図239(g)に示すリーチ演出の前に、図239(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図239(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
なお、図239(e´)に示すように、ステップ1の予告演出を表示する代わりに、装飾図柄の変動表示を行ってもよい。また、本変形例の内容を、上記図236に示す操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)に適用してもよい。
<操作受付演出&ステップアップ予告演出の変形例2>
図240は、上記図235〜図237に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例2を示した図であり、図240(o)〜(v)が図236(o)〜図237(v)に対応している。
図240(p)〜(s)は、操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、同図(s)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図240(t)、(u)は、特図1の確定表示の前にハズレ後復活当り(第二の演出)を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
なお、本変形例では、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的にハズレ後復活当り(第二の演出)を行う例を示したが、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的に直当り(第一の演出)を行うように構成してもよい。
以上説明したように、実施形態3に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図237(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図238(t)に示す第二の演出(特図変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出)であり、前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも異なる演出であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、遊技者により第一の期間に前記操作手段が操作されることで成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段が前記第二の状態である場合は、前記第二の演出よりも少なくとも実行されやすい演出である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態3に係る遊技台は、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出は、第一の期間に前記操作手段が操作された場合に少なくとも実行可能な演出(例えば、図237(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段の状態が前記第二の状態である場合は、少なくとも他の演出よりも実行されやすい演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であり、前記第二の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、前記操作手段は、前記第一の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、前記操作手段は、前記第二の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであってもよい。
また、前記第一の演出は、第一の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果の当り)を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第二の演出は、前記第一の結果を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第一の演出は、第二の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の演出は、第三の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の期間は、前記第三の期間よりも少なくとも早く開始されるものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態の方が遊技者の操作に関連して早く第一の結果を導出することができる場合があり、遊技者に操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
なお、前記第一の演出による前記第一の結果の態様(例えば、表示、音、光、動き)と、前記第二の演出による前記第二の結果の態様は、異なるものでもよいし、同じものでもよい。また、前記第一の演出と前記第二の演出では、異なる演出であっても同じタイミングで遊技者が前記第一の結果を認識可能となる構成であってもよい。例えば、前記第一の演出の方をレア演出とする等、前記第二の演出(第二の状態)に前記第一の演出(第一の状態)よりも付加価値を付与しておけば、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
また、前記第二の演出は、第四の期間で第二の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果のハズレ)を導出すること(導出する可能性があること)を少なくとも認識可能なものであり、前記第四の期間は、前記第二の期間と少なくとも一部が重複する期間であり、前記第三の期間は、前記第四の期間よりも少なくとも後に開始される期間であり、前記第二の演出は、前記第三の期間で、前記第二の結果から前記第一の結果へ変更されることを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の結果は、前記第一の結果と少なくとも異なる結果であってもよい。
このような構成とすれば、最終的な結果である第一の結果を第一の状態では早く遊技者に認識させることができる場合があるため、安心感や期待感を遊技者に付与できる場合がある。
なお、前記第一の結果や前記第二の結果は、装飾図柄の組合せ表示によって報知するものに限定されず、例えば、可動体の動作の有無で報知してもよいし、バトル演出の勝敗で報知してもよい。この場合、図柄組合せが導出されない状態においても、そのゲーム性や演出等により、遊技者が第一の結果や第二の結果になる可能性があることを容易に認識できる場合がある。また、前記第一の結果や前記第二の結果は特図変動遊技の当否に関するものだけではなく、激熱リーチに行くための予告、先読み予告の結果、普図演出の結果、ミッション達成や設定登録(レベルに応じて演出を変更し、優越感を付与)など、様々な演出に適用可能である。
また、装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記第一の結果は、前記装飾図柄の停止態様が大当りを認識可能とする停止態様であり、前記第二の結果は、前記装飾図柄の停止態様がハズレを認識可能とする停止態様であってもよい。
このような構成とすれば、大当りとなることを操作手段の操作に応じて素早く認識可能とできる場合があり、操作手段の操作と大当りの関係を密接にできる場合がある。また、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作手段が操作されて、前記第一の演出を実行可能としている場合であっても、該操作手段の操作がされなかった場合には、前記第一の演出に代えて前記第二の演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作手段を操作した方が、第一の演出により素早く大当りを遊技者が認識できる場合があるので、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。なお、前記演出手段は、前記操作手段の操作がされなかった場合に、前記第一の演出を継続して実行してもよい。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記状態を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、前記第二の状態以外の状態には、前記第一の状態(例えば、図233(b)に示す通常態様)のほか、該第一の状態および前記第二の状態(例えば、図233(b)に示す振動+回転)とは異なる第三の状態(例えば、図233(b)に示す振動のみ、図示しない回転のみ、前記第一の状態および前記第二の状態との構成上の相違点が複数あり、そのうちの一つが故障などによって作動しなくなっている状態)が含まれる。
また、前記操作手段は、前記第二の期間に前記第一の状態となることが少なくとも可能であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記操作手段が操作された場合に第二の演出(例えば、ハズレを示唆する演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出(例えば、当りを示唆する演出)と少なくとも異なる演出であってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告と第一の演出の関係は保持されているので遊技者に演出等を誤認させることがない。
なお、前記演出手段は、前記第一の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、前記第一の状態は、通常の状態(例えば、初期位置にある操作手段)であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の状態に、少なくとも第一の態様(例えば、高さ、振動、硬化、回転、風など)が付加された態様であってもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第二の状態よりも前記第一の状態の方が取りやすいものであってもよいし、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第一の状態よりも前記第二の状態の方が取りやすいものであってもよい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。以下、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明する。
<連打回転等抽選テーブル>
図241は、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定するために使用する連打回数等抽選テーブルの一例である。
連打回数等抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この連打回数等抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態および連打回数と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この連打回数等抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、変動パターンがリーチCハズレの場合には、リーチCハズレの行を参照し、取得した乱数値が0のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が1〜5の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が6〜19の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
また、変動パターンがリーチC当りの場合には、リーチC当りの行を参照し、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が90〜93の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が94のときに、状態および連打回数として「第一の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が95〜96の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
本実施形態の連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合、第二の状態の当選確率は20/100であり、第一の状態の当選確率は80/100である。また、変動パターンがリーチC当りの場合、第二の状態の当選確率は94/100であり、第一の状態の当選確率は6/100である。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすい一方で、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすい。
また、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすいが、第二の状態の中でも特に「1回操作」に当選しやすい(当選確率は80%)。また、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすいが、第一の状態(1回操作)または第一の状態(3回操作)に当選することはなく、「5回以降1/10抽選」のみに当選する。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合よりも連打回数が少なくなるように構成している。
<操作受付演出(リーチCハズレ)>
次に、図242を用いて、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図242(c)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレ図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図242(d)〜(h)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(d)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(e)〜(h)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。なお、上記図241に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合には、第一の状態(5回以降1/10抽選)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図242(i)は、同図(j)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを示唆する演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示))を行った後に、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)>
次に、図243〜図244を用いて、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図243(c)は、上記図227(g)と同様の普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。第1副制御部400は、普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選で選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。また、第1副制御部400は、普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選で選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、同図(e)に示す装飾図柄の変動表示や、同図(g)に示す演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続するが、本例では、同図(f)に示すリーチ演出中は、P7(ボタン)の表示を一時的に消去するように構成している。
図243(f)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図243(g)〜(i)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」が選択されたとする。なお、上記図241に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチC当りの場合には、第二の状態(1回操作)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態(1回操作)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、図243(h)に示すように、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)から動作完了位置(第二の状態)に移動させる。
図244(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した1回)だけ押下操作された場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。また、第2副制御部500は第1副制御部400による演出に合わせて、同図(j)、(k)に示すように、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例1>
図245は、上記図243〜図244に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例1を示した図であり、図245(f)〜(m)が図243(f)〜図244(m)に対応している。
図245(h)、(i)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図245(h)に示すタイミングでは、上記図243(h)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、図245(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ、第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例2>
図246は、上記図243〜図244に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例2を示した図であり、図246(f)〜(m)が図243(f)〜図244(m)に対応している。
図246(g)〜(i´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図246(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示))を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例3>
図247は、上記図243〜図244に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例3を示した図であり、図247(f)〜(m)が図243(f)〜図244(m)に対応している。
図246(g)〜(j´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図246(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
本例によれば、第二の状態(動作完了位置の1回操作)の方は、第一の状態(初期位置の5回操作)に比べて容易な操作で第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例4>
図248は、上記図243〜図244に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例4を示した図であり、図248(f)〜(m)が図243(f)〜図244(m)に対応している。
図248(h)に示すタイミングでは、チャンスボタン700を動作完了位置から初期位置に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を初期位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本変形例では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
以上説明したように、実施形態4に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、初期位置にあるチャンスボタン700)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、初期位置よりも突出した状態となる動作完了位置にあるチャンスボタン700)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出(例えば、図243(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が1回押下操作された場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の演出(例えば、図246(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第二の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が5回押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の条件は、前記第二の条件よりも成立しやすい条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態の方は、第一の状態に比べて容易な操作で第一の演出を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
また、前記第一の条件は、前記操作手段を第一の回数(例えば、1回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段を第二の回数(例えば、5回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の回数は、前記第二の回数よりも少ない回数であってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態は、遊技者に期待感を持たせることができる反面、回数の多い操作に適さない場合があり、第一の状態と回数を変えることで、遊技者に操作の煩わしさを感じさせない場合がある。
なお、第一の回数が0回であり、第二の回数が1回でもよく、例えば、第二の状態では、遊技者がボタン操作を行わなくても、あるタイミングで第一の演出を行うようにする一方で、第一の状態の場合は、ボタンを操作しなければ第一の演出が行われないようにすれば、第二の状態に付加価値を持たせることができる場合がある。
また、前記操作手段は、前記第一の演出を実行可能な一の演出パターンにおいて、前記第一の状態と前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態となることが少なくとも可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の状態により、第一の演出に期待を持たせることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、当否判定の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の条件は、第一の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第一の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第二の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、当否判定の結果は、遊技者が一番注目する演出であり、遊技者が操作手段の操作(条件の成立可否)に関わらず、確実に遊技者に見せることができる。
なお、前記第一の演出は、前記当否判定の結果として第一の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の結果は、前記当否判定の結果が大当りとなる結果であり、前記第一の演出は、複数種類のパターンで前記第一の結果を示唆可能であり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第一のパターンであり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第二のパターンであり、前記第一のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第一のパターンは、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二の結果は、前記当否判定の結果がハズレとなる結果であり、前記演出手段は、前記第一の条件が成立しなかった場合には、前記第一の演出の実行として前記第二のパターンを選択しやすいものでもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第一のパターンで実行される場合には、前記第一の状態を取りやすいものであり、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第二のパターンで実行される場合には、前記第二の状態を取りやすいものであってもよい。
また、前記第一の演出は、少なくとも予告であり、前記第一の条件は、第二の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第二の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであってもよい。
予告は、当否判定の結果を示唆する演出とは異なり、必ず遊技者に演出しなければならないものではない。そのため、操作手段の操作により条件を成立させたときのみ予告を行うようにすることで、操作手段の操作を効果的に促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、第四の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第三の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第四の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の期間は、前記第四の期間と同じであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の操作の期間を同じにして、状態に関わらず条件の成立難易度をほぼ同じにする演出を別に備えるため、第二の演出では、状態の違いは予告のみ(期待度の違いのみ)の機能として備えることができ、状態の違いによる機能のバリエーション化を図ることができる場合がある。
また、前記第一の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第一の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第二の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の期間は、前記第二の期間よりも短くてもよい。
また、同じタイミングで前記第一の演出または前記第二の演出のいずれかを選択した後で、状態を決定するような構成であってもよい。このような構成とすれば、同一のタイミングでの操作手段を用いた演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されず、例えば、本発明に係る演出手段や報知手段には、液晶表示装置やランプ以外に、スピーカ、可動体、操作手段自体などを適用することができる。したがって、演出手段による演出や報知手段による報知は、液晶表示装置による表示や、ランプによる発光などに限定されず、例えば、スピーカによる音声、可動体による動きや振動、操作手段自体の発光や点滅などでもよい。また、本発明に係る操作手段は、ベットボタンに限定されるものではなく、遊技者が操作可能な操作手段であればよい。
また、報知手段は、操作手段が操作を受け付けない旨を報知するようにしてもよいし、操作手段のエラー状態であることを報知するようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合でも同一の報知態様を行うようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、報知を行わない場合、報知を行う場合のみ、報知を行わない場合のみ、のいずれでもよい。
また、報知手段は複数あり、複数の報知手段のうち少なくとも1つまたは全部が操作を促す報知を行うようにしてもよい。また、報知手段は複数あり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、複数の報知手段のうち所定の報知手段が報知を行わない場合を含んでもよく、複数の報知手段の全部が報知を行わない場合を含んでもよい。また、本発明に係る操作手段は、BET、停止ボタン、レバーなどでもよい。
また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が複数ある場合、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の演出のうち少なくとも1つを行わないようにしてもよい。また、複数の報知手段によってそれぞれ操作を受け付けた結果の演出を行うようにしてもよく、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の報知手段のうち少なくとも1つの報知手段の演出を行わないようにしてもよい。また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が1つであってもよい。また、複数の報知手段には操作を受け付けた結果の演出を行わないものが含まれていてもよい。
また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う例を示したが、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を同一の制御部で行ってもよい。また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う場合においても、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を他の制御部に送信し、当該他の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を他の制御部に送信するが、当該他の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。
また、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信し、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信するが、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。また、操作部が第一の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部に送信し、操作部が第二の位置に位置しているとき、または動作中に操作手段が操作された場合には、当該検知結果を第二の制御部に送信するように構成してもよい。
また、操作手段の動作前、動作中、動作後の操作検知結果の送信先が第一の制御部であってもよい。また、操作手段の動作中に操作した場合であっても、操作検知結果が他の制御部において受付可能であってもよい。また、動作前の操作手段を操作した場合は操作の検知結果を第一の制御部から第二の制御部に送信し、動作中および動作後に操作手段を操作した場合は第二の制御部から第一の制御部に操作の検知結果を送信するようにしてもよい。また、動作前、動作中を第二の制御部、動作後を第一の制御部に送信してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆する報知を行えば、本来移動するはずだった第二の位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する第二の位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆しない報知を行えば、動作状態と報知態様の不一致による遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。また、この場合、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作する前の操作手段の位置を報知してもよいし、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作前と動作後と異なる位置を報知するようにしてもよい。
また、操作手段は複数の操作部(例えば、第一の操作部と第二の操作部)を備えてもよく、例えば、操作手段の動作前は、第一の操作部の操作の検知結果を受付可能で、操作手段の動作前は、第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられず、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作した場合、少なくとも第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられるように構成してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知してもよい。このような構成とすれば、本来操作可能な第二の操作部を操作させることができるので、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作した場合と同じ操作をさせることができ、遊技者に不利益を与えるのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知し、第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、第一の操作部か第二の操作部を操作すればよいため、遊技者が操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみを報知してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知するように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作していない場合に操作部の操作を控えさせ、操作手段の故障を防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知する一方で、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで動作していない場合に操作可能な操作部を異ならせることにより、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみ報知してもよい。
また、本発明に係る被操作手段は、操作手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合に、前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別な演出を少なくとも実行しないようにしてもよい。
また、移動制御が行われたことにより第二の位置に移動した操作手段が操作された場合とは、(1)操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過した後で、操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよい。
また、移動制御に必要な時間とは、第一の位置から第二の位置へ移動するまでの時間であってもよく、操作手段に設けられた駆動手段(例えば、駆動部708(708a、708b)、駆動源754d、駆動部427)が動作することにより、回転部材が規制位置から許可位置まで回動するまでの時間であってもよく、可動部が上下に駆動する場合は、当該可動部が移動完了位置まで動作するまでの時間であってもよい。
また、移動制御が行われたにも関わらず、操作手段が第二の位置に移動しなかった場合とは、(1)駆動手段の故障や遊技者による押下などの物理的な要因により、操作手段が移動不可能な場合であってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過しても、駆動手段による一定の駆動ができなかった場合であってもよい。また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動したか否かは、検知しないようにしてもよい。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動完了したことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動できなかったことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動できなかったことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動完了したことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。
また、前記移動制御は、第一の移動期間に亘って行われるものであり、第一の移動期間は第二の期間および第三の期間からなる期間であり、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても、前記第三の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であり、かつ前記第二の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われないように構成されていてもよい。
例えば1秒間(第一の期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、開始後0.5秒(第二の期間の一例)は操作手段が操作されても特別な演出は行われず、開始後0.5秒経過から終了までの0.5秒(第三の期間の一例)は操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。もちろん1秒間(移動制御期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、この1秒間の間に操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、移動制御により操作手段を第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、第二の位置から第一の位置へ戻らないようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に移動制御により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよく、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段によって、操作受付期間中に物理的な要因により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第一の操作手段は移動制御により第二の位置へ移動可能であり、複数の操作手段のうち第二の操作手段は移動せず、報知手段により、第一の操作手段の押下を促す報知が行われている場合)(以下(A)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第三の操作手段および第四の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第三の操作手段の操作を促す報知が行われている場合)(以下、(B)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第五の操作手段および第六の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第五の操作手段と第六の操作手段の操作を促す報知が行われている)(以下、(C)の場合)、第五の操作手段と第六の操作手段の押下操作が検知された場合、第五の操作手段の検知が第六の操作手段よりも早い場合(第六の検知>第五の検知の場合も同様)、第六の操作手段の検知結果を受け付けないようにしてもよいし、五の操作手段の検知処理が終わった後に、第六の操作手段の検知結果を受け付けるようにしてもよいし、第六の操作手段の押下操作が検知されたら受け付けるようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の検知と第六の操作手段の検知がほぼ同時のとき、同時に検知の受付を行うようにしてもよいし、両方とも受け付けないようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けた後に、第六(第五)の操作手段の検知を行うようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けたら、第六(第五)の操作手段の検知結果を行わないようにしてもよい。なお、ほぼ同時のときは、一方を優先して受け付けるようにしてもよい。例えば、押下した操作手段のうち遊技者に有利な演出を出す操作手段の検知を優先させるようにしてもよく、予め決められた操作手段を優先して検知するようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、移動制御により第六の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、第六の操作手段は第二の位置にそのままいるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。
なお、上記(B)、(C)の場合、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段をそのまま第二の位置へ停止させるようにしてもよい。また、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間とは、操作手段の押下操作を検地した結果を受け付ける期間を示す。例えば、操作受付期間が6秒である場合、操作受付を開始してから6秒間は操作手段の押下操作の検地結果を受け付けるが、6秒経過後は操作手段の検地結果を受け付けない。
また、特別な演出は、第一の位置にいる操作手段や、移動制御により第二の位置へ移動した操作手段、移動制御により第三の位置へ移動した操作手段を押下した場合に実行可能であるようにしてもよい。なお、第三の位置は、第一の位置および第二の位置と異なる位置であってもよい。
また、前記第一の予告や前記第二の予告(先読み予告を含む)は、操作手段を模した画像の表示に限定されず、例えば、スピーカによる音声、ランプによる光、可動体による動き、保留アイコン、変動アイコン、文字表示などが含まれる。また、前記第二の期間は、リーチ後の期間に限定されず、リーチ前の期間であってもよく、例えば、第二の期間においてリーチ予告を実行してもよい。
また、前記操作手段が、光を発光する発光手段を備えている場合には、前記第一の状態が、前記発光手段を作動させておらず発光していない状態、前記第二の状態が、前記発光手段を作動させて発光している状態であってもよい。
また、前記第一の演出および前記第二の演出は、装飾図柄表示装置208や演出可動体224による演出に限られず、スピーカによる効果音やランプによる演出などを併せて行ってもよいし、これらの一つ、複数、または全てを用いてもよい。
また、前記操作手段は、チャンスボタン700、760に限定されず、例えば、上述のスロットマシン100のベットボタン130乃至132、スタートレバー135、ストップボタン137乃至139なども含まれる。
<他の実施形態(有効時間を一時停止)>
以下、図249〜図262を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図249〜図262で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、第二の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、前記表示条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を有して構成される。操作手段は、少なくとも遊技者による操作が可能な手段のことであり、例えば、上述のチャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134などが一例として挙げられる。また、表示手段は、表示を少なくとも実行可能な手段のことであり、例えば、上述の装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなどが一例として挙げられる。
<基本概念/表示>
次に、本実施形態に係る表示手段による表示について説明する。本実施形態に係る表示には、操作手段を表した操作手段画像の表示と、操作手段の受付期間の経過時間を報知(明示または示唆)するための経過時間報知画像の表示と、操作手段による操作の受け付けが可能な有効時間を報知(明示または示唆)するための有効時間報知画像の表示と、操作手段の操作に応じて表示態様が変化可能な表示態様変化画像の表示と、操作手段による操作を促すための操作促進画像の表示と、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示であって操作手段による操作とは無関係なアニメーション表示が少なくとも含まれる。そして、本実施形態に係る表示は、これらの複数の表示のうちの一つ、複数、または全てによって構成され、例えば、複数の表示のうちの操作手段画像の表示と操作促進画像の表示を、一つの図形で表現した表示なども含まれる。
また、複数種類の演出を実行可能な遊技台においては、複数種類の演出のうちの第一の演出では、本実施形態に係る表示のうちの一つを表示し、複数種類の演出のうちの第二の演出では、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示するように構成してもよい。また、複数種類の演出を実行可能な遊技台においては、複数種類の演出のうちの第一の演出では、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示し、複数種類の演出のうちの第二の演出でも、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示するように構成してもよい。
ここで、操作手段画像は、操作手段を表した文字、数字、図形などのことであり、例えば、操作手段(例えばチャンスボタン136)の名称を表した「チャンスボタン」という文字や、操作手段の外観を模した図形などが一例として挙げられる。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための文字、数字、図形などのことであり、例えば、経過時間を表す文字(例えば、「3秒経過」という文字)や、経過時間を目盛で表すメーター表示などが一例として挙げられる。また、有効時間報知画像は、操作手段による操作の受け付けが可能な有効時間を報知するための文字、数字、図形などのことであり、例えば、有効時間を表す文字(例えば、「残り3秒」という文字)や、有効時間を目盛で表すメーター表示などが一例として挙げられる。
<基本概念/表示の表示態様>
次に、図249と図250を用いて、本実施形態に係る表示の表示態様について説明する。図249と図250は、他の実施形態(有効時間を一時停止)に係る表示の表示態様を説明するための図である。なお、同図において、符号BGで示す画像は、操作手段画像であり、符号TGで示す画像は、有効時間報知画像であり、符号CGで示す画像は、表示態様変化画像であり、符号PGは、操作促進画像である。
図249(a)〜同図(b)は、表示態様の変化により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示が第二の表示と重なる例を時系列で示している。例えば、図249(a)に示すタイミングでは、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGを、上方から下方に向かって、この順番で所定の間隔を空けて表示することで、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGの表示が互いに重なり合わないように表示の制御を行っている。また、所定時間の経過後の図249(b)に示すタイミングでは、表示態様変化画像CGと操作促進画像PGの表示を上方に移動させることにより、有効時間報知画像TGの表示の一部が、表示態様変化画像CGの表示の一部に重なり合うように表示の制御を行っている。
なお、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGは、各々異なる画像データ(静止画像データまたは動画像データ)によって構成してもよいし、1つの動画像データに含まれる複数の画像データの一部で構成してもよい。
このような表示制御により、本例では、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)の少なくとも一部が、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の少なくとも一部に重なる(覆い隠される)ため、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の一部が、第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)によって正面から視認不能(または、第一の表示がない場合に比べて視認困難)とされる。なお、本例では、表示態様変化画像CGの表示の一部が、有効時間報知画像TGの表示の一部に重なる(有効時間報知画像TGの表示の一部を覆い隠す)例を示したが、表示態様変化画像CG以外の画像の表示の一部が、有効時間報知画像TG以外の画像の表示の一部に重なるように構成してもよい。
一方、図249(b)に示すタイミングでは、操作手段画像BGと表示態様変化画像CG、および操作手段画像BGと操作促進画像PGは、互いに重なり合わないように表示の制御を行っている。このような表示制御により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGや操作促進画像PGの表示)の少なくとも一部は、第二の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)の少なくとも一部と重なり合わないため、第二の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)の全てが正面から視認可能とされている。なお、本例では、操作手段画像BGが他の画像の表示と重なり合わない例を示したが、操作手段BG以外の画像が他の1つ(または複数)の画像の表示と重なり合わないように構成してもよい。
また、図249(c)〜同図(e)は、表示態様の変化により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示の少なくとも一部が、第二の表示の少なくとも一部と重なり合ったり重なり合わなかったりする例を時系列で示している。本例では、図249(c)に示すタイミングでは、上記図249(b)に示す表示と同じ表示を行っているが、所定時間の経過後の図249(d)に示すタイミングでは、表示態様変化画像CGの表示を消去することにより、有効時間報知画像TGの全てが正面から視認可能とされている。また、所定時間の経過後の図249(e)に示すタイミングでは、再び、図249(c)に示す表示と同じ表示を行い、以降は、図249(d)に示す表示と図249(e)に示す表示を繰り返し行う。
このように、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)の少なくとも一部が、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の少なくとも一部と重なり合ったり重なり合わなかったりするように(例えば、第二の表示を表示したり消去したりする)表示の制御を行えば、第一の表示が第二の表示と重なり合わないタイミングでは、第二の表示が正面から視認可能となり、演出効果を高めることができる場合がある。
また、図249(f)〜同図(h)は、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示を第一のタイミングで開始した後に、第二のタイミングで第二の表示を開始し、この第二の表示のみを第三のタイミングで消去する例を時系列で示している。具体的には、図249(f)に示すタイミングで、第一の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)を開始し、所定時間の経過後の図249(g)に示すタイミングで、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)を開始し、さらに、所定時間の経過後の図249(h)に示すタイミングで、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)だけを消去している。このような表示制御を行えば、第一の表示と第二の表示の表示時間を、表示内容によって適切に調整することができ、従来よりも分かりやすい表示を行うことができる場合がある。
また、図249(i)〜同図(m)は、本実施形態に係る表示の具体例を時系列で示した図である。同図におけるボタンの外観を模した図形は、操作手段画像BGの一例を示し、「*(*の部分には数字が入る)体撃破」という文字は、表示態様変化画像CGの一例を示し、「PUSH!!」や「連打!!」という文字と下向きの矢印の図形は、操作促進画像PGの一例を示し、メーターの図形や「残り*秒(*の部分には数字が入る)」の文字は、有効時間報知画像TGの一例を示している。
本例では、図249(i)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TGのメーターの図形を、操作手段画像BGの真下(表示領域のほぼ中央)に表示した後、所定時間の経過後の図249(j)に示すタイミング以降では、有効時間報知画像TGの「残り*秒(*の部分には数字が入る)」の文字を、操作手段画像BGの右上(表示領域の右上隅)に表示することで、有効時間報知画像TGの表示態様を変化させるとともに、有効時間報知画像TGの表示位置も変化させている。このように、本実施形態に係る表示の表示態様と表示位置を変化させるように構成すれば、表示態様や表示位置を変化させた表示に遊技者の注目を集めることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、図250(a)〜同図(c)と、図250(d)〜同図(f)は、それぞれ、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示、第二の表示を行うとともに、第三の表示が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の表示、第二の表示を消去する例を時系列で示した図である。
具体的には、図250(a)〜図250(c)に示す例では、図250(a)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行うとともに、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の時間の経過後の図250(b)に示すタイミングで、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、本例では、図250(b)、(c)に示すタイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の視認性が阻害されることがない。
一方、図250(d)〜同図(f)に示す例では、図250(d)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行うとともに、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の時間よりも長い第二の時間の経過後の図250(f)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、本例では、図250(e)に示すタイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第二の表示(有効時間報知画像TG)の一部が正面から視認不能(または、第三の表示がない場合に比べて視認困難)となる。
また、図250(g)、(h)と、図250(i)、(j)は、それぞれ、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示、第二の表示を行った後に、第三の表示を行う例を時系列で示している。具体的には、図250(g)、(h)に示す例では、図250(g)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行った後に、第三の時間の経過後の図250(h)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、同タイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の視認性が阻害されることがない。
一方、図250(i)、(j)に示す例では、図250(i)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行った後に、第三の時間よりも長い第四の時間の経過後の図250(j)に示すタイミングでも第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を継続している。このため、同タイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の一部が正面から視認不能(または、第三の表示がない場合に比べて視認困難)となる。
<ボタン演出における表示制御>
次に、本実施形態に係るボタン演出における表示制御について説明する。ここで、本実施形態に係る「ボタン演出」とは、例えば、図251(b)に示すように、上述の操作手段画像BGの表示として、チャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、上述の有効時間報知画像TGの表示として、チャンスボタン136の操作を受け付けることが可能な有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、上述の操作促進画像PGの表示として、「PUSH」という文字の表示を行い、上述の表示態様変化画像CGとして、第一の表示を行う演出のことである。なお、ボタン演出は、本例に限定されるものでなく、これらの複数の表示のうちの一つ、または、複数によって構成されるものであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、上記図135に示す制御部によって構成されており、具体的には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500と、を有している。以降の説明においては、第1副制御部400を「サブ制御部」と称し、第1副制御部400による制御を「サブ制御」と称する場合がある。また、第2副制御部500を「液晶制御部」と称し、第2副制御部500による制御を「液晶制御」と称する場合がある。
また、以降の図面に示す「操作」とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作の有無を示しており、縦の太線が操作が有ったことを示している。また、図面に示す「有効時間」は、チャンスボタン136の有効時間の残り時間(秒)を数字で示している。また、図面に示す「有効状態」は、チャンスボタン136の操作が有効な状態(操作を受け付け可能な状態)か、無効な状態(操作を受け付け不能な状態)かを示しており、下線が無効な状態、上線が有効な状態を示している。また、図面に示す「液晶制御」と「サブ制御」は上述の通りであり、図面に示す矢印は、各種コマンドの送信または受信を示している。
<ボタン演出における表示制御/操作無し>
図251(a)は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が無かった場合のボタン演出の一例を時系列で示したものである。
図251(a)のT1で示すタイミングでは、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えるとともに、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒、以下同様)のカウントダウン(計数)を開始している。また、サブ制御部は、液晶制御部に対して、ボタン演出の開始を指示するボタン演出開始コマンドを送信し、このボタン演出開始コマンドを受信した液晶制御部は、ボタン演出を開始している。なお、ボタン演出開始コマンドには、コマンド送信時のチャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)を示す時間情報と、ボタン演出において表示する画像の画像データ(本例では、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、および操作促進画像PGの画像データ)が少なくとも含まれる。
このボタン演出開始コマンドを受信した液晶制御部は、ボタン演出として、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示と、有効時間報知画像TG(チャンスボタン136の有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形)の表示と、操作促進画像PG(「PUSH」という文字の表示)を行っている。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを開始した後、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続し、有効時間が0になった、図251(a)のT2に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するボタン演出終了コマンドを送信している。このボタン演出終了コマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
なお、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が有った場合に、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の操作を受け付けたことを知らせるボタン受付コマンドを送信するが、本例では、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が無かったことから、サブ制御部はボタン受付コマンドは送信していない。
<ボタン演出における表示制御/単一操作のボタン演出例>
図251(b)は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能な遊技台におけるボタン演出の一例を時系列で示したものである。本例は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、表示態様変化画像CGの表示を行うように構成している。
サブ制御部は、図251(b)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、チャンスボタン136の操作回数が予め定めた回数(本例では1回)に達したことから、チャンスボタン136の有効時間を0に初期化するとともに、液晶制御部に対して、有効時間0秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信している。この有効時間0秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去するとともに、表示態様変化画像CGの表示として、第一の表示を表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去することで、演出を終了している。
なお、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が有った場合に、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信するように構成したが、チャンスボタン136の操作が有った場合に無条件で(チャンスボタン136の有効時間中であるか否かに関わらず)ボタン受付コマンドを送信するように構成し、液晶制御部が、チャンスボタン136の有効時間中であるか否かを判定し、有効期間中の場合にのみ、該当する表示を行うように構成してもよい。
以降では、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に表示態様変化画像CGの表示を行うことが可能な遊技台について説明する。なお、ボタン演出において、主としてサブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合と、主として液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合に分けて説明する。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合>
サブ制御部が有効時間を管理する場合には、第1副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の管理に使用する有効時間カウンタの計数(減算、加算など)を行う。なお、有効時間カウンタの計数は、第1副制御部メイン処理を1回実行する毎に行ってもよいし、第1副制御部メイン処理を複数回実行する毎に行ってもよい。また、操作手段の有効時間を一時停止する処理は、有効時間カウンタの計数を行わない(計数処理を飛ばす)ことで実現してもよいし、有効時間カウンタの計数は継続し、有効時間カウンタが所定数に達したか否かの判定処理を行わないことで実現してもよい。
また、操作手段の有効時間を一時停止した場合に、第1副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の一時停止の解除に使用する有効時間解除カウンタの計数(減算、加算など)を行うように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例1>
図251(c)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けているが、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能なことから、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続するとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去している。また、液晶制御部は、第一の表示の表示や消去を行っている期間中も、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT4に示すタイミングで、液晶制御部に対してボタン演出終了コマンドを送信し、このボタン演出終了コマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例2>
図252(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持するとともに、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。
また、サブ制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。
例えば、図252(a)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。この結果、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が3秒を示している期間が、上記図251(c)に示す例よりも長くなっている。
続いて、サブ制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT4に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するコマンドを送信し、このコマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例3>
図252(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、上記図252(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT6に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するコマンドを送信し、このコマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
本例では、上記図252(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開しているため、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が3秒を示している期間が、上記図252(a)に示す例よりも長くなっている。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例4>
図252(c)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信するように構成している。
例えば、図252(c)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間2秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、有効時間2秒の時間情報を受信したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
続いて、サブ制御部は、T7に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(1秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
本例では、液晶制御部は、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信するまでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止し、かつ一時停止前に有効時間のカウントダウンを実行していることから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が2秒を示している期間は、上記図251(c)に示す例よりも長くなっている。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例5>
図253(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、上記図252(b)に示すT5よりも早いT3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、有効時間3秒に対応するボタン演出を実行中であることから、有効時間3秒に対応するボタン演出の実行を最後まで継続している。そして、有効時間3秒に対応するボタン演出が最後まで終了した後に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
本例では、サブ制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングと、液晶制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングがズレているため、液晶制御部が、有効時間1秒に対応するボタン演出を実行中であっても、サブ制御部における有効時間が0秒となり、チャンスボタン136の操作が無効な状態になることがある。このため、有効時間1秒に対応するボタン演出の実行中にチャンスボタン136の操作が行われた場合であっても、当該操作に応じた表示が行われないことがある。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例6>
図253(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく、液晶制御部に対して、有効時間(本例では3秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信するように構成している。
この有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
また、サブ制御部は、T4で示すタイミングで、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では1秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信し、当該コマンドを受信した液晶制御部が、当該コマンドに含まれる有効時間の情報に基づいて、チャンスボタン136の有効時間を調整し、有効時間1秒に対応するボタン演出を行っている。なお、サブ制御部は、同タイミングで、液晶制御部に対して、有効時間の情報を含むボタン受付コマンドを送信せず、液晶制御部が、チャンスボタン136の有効時間を自身で管理するように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例7>
図254(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持し、かつ、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にするとともに、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。
また、サブ制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行い、かつ、チャンスボタン136の受け付けを有効状態にするとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。
例えば、図254(a)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持し、かつ、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にするとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
なお、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にした後にチャンスボタン136の操作を検出した場合には、チャンスボタン136の検出を無視するように構成してもよいし、チャンスボタン136の検出は行うが、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信しないように構成してもよい。また、サブ制御部では、チャンスボタン136の検出を行い、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信するが、液晶制御部において、ボタン受付コマンドに対応する処理を実行しないように構成してもよい。
続いて、サブ制御部は、所定条件の成立(例えば、チャンスボタン136を受け付けた後、所定時間が経過したこと)を条件に、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行い、かつ、チャンスボタン136の受け付けを有効状態にするとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。
なお、本例では、T2〜T3の期間中はチャンスボタン136の受け付けを無効状態にしているが、当該期間中もチャンスボタンランプ138の点灯を継続してもよいし、当該期間中に亘ってチャンスボタンランプ138を消灯してもよい。また、T2に示すタイミングでチャンスボタン136を消灯する場合には、ボタン演出における操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去してもよいし、これらの表示を継続してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例8>
図254(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合でも、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信する。
サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けているが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく継続し、液晶制御部に対して、有効時間(3秒)の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第二の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するとともに、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合>
次に、液晶制御部が有効時間を管理する場合について説明する。液晶制御部が有効時間を管理する場合には、第2副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の管理に使用する有効時間カウンタの計数(減算、加算など)を行う。なお、有効時間カウンタの計数は、第2副制御部メイン処理を1回実行する毎に行ってもよいし、第2副制御部メイン処理を複数回実行する毎に行ってもよい。また、操作手段の有効時間を一時停止する処理は、有効時間カウンタの計数を行わない(計数処理を飛ばす)ことで実現してもよいし、有効時間カウンタの計数は継続し、有効時間カウンタが所定数に達したか否かの判定処理を行わないことで実現してもよい。
また、操作手段の有効時間を一時停止した場合に、第2副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の一時停止の解除に使用する有効時間解除カウンタの計数(減算、加算など)を行うように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例1>
図255(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。図255(a)のT1で示すタイミングでは、液晶制御部が、ボタン演出を開始するとともに、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを開始している。また、液晶制御部は、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えることを指示するボタン有効コマンドを送信している。このボタン有効コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えるとともに、チャンスボタンランプ138を点灯させる処理などを開始する。なお、ボタン有効コマンドには、チャンスボタン136の有効時間を示す時間情報(本例では、5秒を示す情報)が少なくとも含まれる。
本例では、液晶制御部は、ボタン演出として、操作手段画像BG(チャンスボタン136を模した図形)の表示と、有効時間報知画像TG(チャンスボタン136の有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形)の表示と、操作促進画像PG(「PUSH」という文字の表示)を行っている。続いて、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)のカウントダウンを開始した後、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行う。
また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図255(a)のT2に示すタイミングで、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の操作を有効な状態から無効な状態に切り替えることを指示するボタン無効コマンドを送信するとともに、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。また、ボタン無効コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の操作を有効な状態から無効な状態に切り替えている。
本例のように、操作手段の有効時間を液晶制御部で管理するように構成すれば、サブ制御部における制御負担を軽減することができ、安定した遊技制御を実現できる場合がある。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例2>
図255(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。本例は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、操作に応じた表示(表示態様変化画像CGの表示)を行うように構成している。
サブ制御部は、図255(b)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、液晶制御部に対して、ボタン受付コマンドを送信している。このボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の操作回数が予め定めた回数(本例では1回)に達したことから、チャンスボタン136の有効時間を0に初期化するとともに、サブ制御部に対して、ボタン受付コマンドを受信したことを知らせるコマンドを送信している。また、ボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去するとともに、表示態様変化画像CGの表示として、第一の表示を表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去することで、演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例3>
図255(c)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、図255(c)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、液晶制御部に対して、ボタン受付コマンドを送信している。このボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能なことから、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続するとともに、サブ制御部に対して、ボタン受付コマンドを受信したことを知らせる応答コマンドを送信している。
また、ボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去している。また、液晶制御部は、第一の表示の表示や消去を行っている期間中も、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)のカウントダウンを継続し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例4>
図256(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、液晶制御部が、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信する毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持するとともに、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。また、サブ制御部は、この一時停止コマンドの受信を条件として、チャンスボタンランプ138を消灯してもよい。
また、液晶制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。また、サブ制御部は、この一時停止解除コマンドの受信を条件として、チャンスボタンランプ138を消灯している場合には、チャンスボタンランプ138を点灯してもよい。
例えば、図256(a)に示す例では、液晶制御部は、T2に示すタイミングでサブ制御部からボタン受付コマンドを受信したことを条件として、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、サブ制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、チャンスボタンランプ138を消灯している。
なお、液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
続いて、液晶制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。この有効時間2秒の時間情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開するとともに、チャンスボタンランプ138を点灯している。
なお、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図256(a)のT4に示すタイミングで、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例5>
図256(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。本例では、液晶制御部は、上記図256(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。この有効時間2秒の時間情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開するとともに、チャンスボタンランプ138を点灯している。
なお、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図256(b)のT6に示すタイミングで、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例6>
図256(c)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、液晶制御部が、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信する毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信するように構成している。
例えば、図256(c)に示す例では、液晶制御部は、T2に示すタイミングでサブ制御部からボタン受付コマンドを受信し、チャンスボタン136の有効時間(本例では3秒)のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間2秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信する。
有効時間2秒の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、チャンスボタンランプ138を消灯している。
なお、液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、有効時間2秒の時間情報を受信したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
続いて、液晶制御部は、T7に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では1秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。なお、液晶制御部は、このボタン受付コマンドを受信するまでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止し、かつ、一時停止前に有効時間のカウントダウンを実行していることから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が2秒を表す期間が、上記図256(a)、(b)に示す例よりも長くなっている。以降の表示制御は、上記図256(b)に示す例と同じである。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例7>
図257(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。本例では、液晶制御部は、上記図256(b)に示すT5よりも早いT3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止コマンドを送信している。
ただし、本例では、液晶制御部は、有効時間3秒に対応するボタン演出を実行中であることから、当該ボタン演出が終了した後に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
本例では、サブ制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングと、液晶制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングがズレているため、液晶制御部が、有効時間1秒に対応するボタン演出を実行中であっても、サブ制御部における有効時間が0秒となり、チャンスボタン136の操作が無効な状態になることがある。このため、有効時間1秒に対応するボタン演出の実行中にチャンスボタン136の操作が行われた場合であっても、当該操作に応じた表示が行われないことがある。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例8>
図257(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、サブ制御部が、液晶制御部から一時停止コマンドを受信した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止しないように構成している。また、一時停止コマンドを送信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
また、液晶制御部は、図257(b)のT4で示すタイミングで、サブ制御部に対して、有効時間(本例では1秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信し、当該コマンドを受信したサブ制御部が、当該コマンドに含まれる有効時間の情報に基づいて、チャンスボタン136の有効時間を調整する。
<ボタン演出の具体例1>
次に、ボタン演出の具体例について説明する。図258(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。なお、図面における各表示は、動画像からなるボタン演出の表示の一部を抜き出して示したものであり、各表示の時間間隔は必ずしも一致していない(以下の具体例も同様)。
具体例1では、図258(a−1)に示すタイミングで、操作手段画像BGの表示としてチャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TGの表示としてチャンスボタン136の操作を受け付けることが可能な有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PGの表示として「PUSH!!」という文字の表示を行うことで、ボタン演出を開始している。
また、図258(a−1)〜同図(a−5)に示す期間では、チャンスボタン136の有効時間をカウントダウンするとともに、チャンスボタン136の有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行うことで、ボタン演出を継続している。
また、図258(a−6)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の有効時間が0になったことから、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示を全て消去し、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出の具体例2〜4>
図258(b−1)〜(b−6)は、ボタン演出の具体例2を時系列で示した図であり、図258(c−1)〜(c−6)は、ボタン演出の具体例3を時系列で示した図であり、図259(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。なお、重複した説明を回避するために、具体例1と同一の内容については説明を省略する(以下の具体例も同様)。
図258(b−1)〜(b−6)に示す具体例2では、同図(b−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出中の同図258(b−3)〜(b−4)に示す期間でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の途中)はボタン演出を視認することができない。なお、カットイン表示を半透明の画像などで構成した場合には、操作手段画像BGの表示、有効時間報知画像TGの表示、および操作促進画像PGの表示は、遊技者によって視認可能であるが、カットイン表示によって覆われていない場合に比べて、視認が困難となる。
また、図258(c−1)〜(c−3)に示す具体例3では、同図(c−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出の開始とともに、同図(c−1)〜(c−2)に示す期間でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の冒頭)はボタン演出を視認することができない。
また、図259(a−1)〜(a−5)に示す具体例4では、同図(a−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出中の同図(a−3)〜(a−4)に示す期間(具体例2の図258(b−3)〜(b−4)に示す期間よりも長い期間)でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の途中であって、具体例2よりも長い期間中)はボタン演出を視認することができない。
なお、カットイン表示は、具体例2〜4に示した例に限定されず、例えば、図259(b)に示すように、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うが、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示を覆わないうな動画像を表示してもよい。このような構成とすれば、遊技者は、カットイン表示を堪能しつつ、操作手段の有効時間を確認することができる。
また、例えば、図259(c−1)〜(c−2)に示すように、カットイン表示の動画像と重ならない表示領域に、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全て移動させてもよい。このような構成とすれば、遊技者は、カットイン表示を堪能しつつ、ボタン演出によって操作手段に関する情報を把握することができる。
また、例えば、図259(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の全ての表示領域を使用してカットイン表示を行ってもよいし、図259(e)に示すように、有効時間報知画像TGとして、メーターの図形に代えて、有効時間を文字で表示する表示態様を適用してもよい。また、カットイン表示によって覆い隠されることが無い(遊技者が視認可能な)表示領域において、有効時間を文字で表示するように構成してもよい。
<ボタン演出の具体例5>
図260(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。具体例5では、複数の操作手段に対応させて複数のボタン演出を行うとともに、特定の操作手段に対応するボタン演出において、有効時間のカウントダウンを行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らす表示を行っている期間中に、その他の操作手段に対応するボタン演出において、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
具体的には、図260(a)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の左側の表示領域において、第一の操作手段に対応する第一のボタン演出を開始し、装飾図柄表示装置208の中央の表示領域において、第二の操作手段に対応する第二のボタン演出を開始し、装飾図柄表示装置208の右側の表示領域において、第三の操作手段に対応する第三のボタン演出を開始している。
なお、第一〜第三の各々のボタン演出では、操作手段画像BG1〜3の表示として各々の操作手段の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TG1〜3の表示として各々の操作手段の操作を受け付ける有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PG1〜3の表示として「PUSH!!」という文字の表示を行う。
また、図260(b)に示すタイミングでは、第一〜第三のボタン演出において、有効時間のカウントダウン(8秒→6秒)を行い、有効時間報知画像TG1〜3(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、続く図260(c)までの期間中は、第一のボタン演出においては、有効時間のカウントダウン(6秒→0秒)を継続し、有効時間報知画像TG1(メーターの図形)の目盛を1秒毎に減らす表示を継続する一方で、第二、第三のボタン演出においては、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、図260(d)〜図260(f)の期間中は、第二、第三のボタン演出における有効時間のカウントダウンを一時停止した状態を維持したまま、同図(d)に示すタイミングでは、第一のボタン演出を終了し、同図(e)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛が視認可能な状態でカットイン表示を行い、同図(f)に示すタイミングでは、カットイン表示を終了するとともに、第二、第三のボタン演出において各々の操作手段の有効時間のカウントダウンを再開している。
また、図260(g)に示すタイミングでは、第二、第三のボタン演出において、有効時間のカウントダウン(6秒→4秒)を行い、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、続く図260(h)までの期間中は、第二のボタン演出においては、有効時間のカウントダウン(4秒→0秒)を継続し、有効時間報知画像TG1(メーターの図形)の目盛を1秒毎に減らす表示を継続する一方で、第三のボタン演出においては、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG3(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、図260(i)〜図260(m)の期間中は、第三のボタン演出における有効時間のカウントダウンを一時停止した状態を維持したまま、同図(i)に示すタイミングでは、第二のボタン演出を終了し、同図(j)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TG3(メーターの図形)の目盛が視認可能な状態でカットイン表示を行い、同図(k)に示すタイミングでは、カットイン表示を終了するとともに、第三のボタン演出において操作手段の有効時間のカウントダウンを再開し、図260(n)に示すタイミングで、第三のボタン演出を終了している。
なお、有効時間のカウントダウンを一時停止している期間の表示は、具体例5に示した例に限定されず、例えば、図261(a−1)〜(a−2)に示すように、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の表示態様(色彩、輝度、色調など)を変化させてもよい。また、表示態様を変化させた場合でも、チャンスボタン136を点灯したままにしてもよいし、表示態様の変化に合わせてチャンスボタン136を消灯してもよい。また、表示態様の変化に合わせてチャンスボタン136の点灯色を変化させてもよいし、点灯と消灯の繰り返しによって点滅を行うなど、チャンスボタン136の点灯態様を変化させてもよい。
また、この表示態様の変化に合わせて、操作手段の受け付けを有効の状態から無効の状態に変化させてもよいし、有効の状態を維持してもよい。また、図261(b−1)〜(b−5)に示すように、ボタン演出において有効時間のカウントダウンを一時停止した状態で(有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が残っている状態で)、当該ボタン演出を終了してもよい。
<ボタン演出の具体例6>
図262は、ボタン演出の具体例6を時系列で示した図である。この具体例6では、所定の条件が成立した場合(例えば、大当りに当選した場合)に、複数のキャラクタの中から特定のキャラクタ(例えば、大当り遊技中に実行する演出に登場するキャラクタ)を選択可能な遊技台において、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間中は、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
なお、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間中は、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止せずに、当該アニメを実行していない期間中に一時停止するように構成してもよい。また、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止するように構成してもよい。
具体的には、図262(a)に示すタイミングでは、遊技者にキャラクタを選択させるためのキャラクタセレクト演出を開始し、図262(c)に示すタイミングでは、キャラクタセレクト演出中にボタン演出を開始している。なお、本例のボタン演出では、操作手段画像BGの表示としてチャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TGの表示としてチャンスボタン136の操作を受け付ける有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PGの表示として「PUSH!!」という文字の表示と「ボタンを押してキャラを選べ!」という文字の表示を行う。
また、図262(d)に示すタイミングでは、ボタン演出において、有効時間のカウントダウン(8秒→6秒)を行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けたことに基づいて、遊技者が選択可能なキャラクタを殿のキャラクタC1から爺のキャラクタC2に切り替えるアニメを実行している期間中(同図(f)〜同図(i)の期間中)は、ボタン演出において、チャンスボタン136の操作を無効状態にして有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、同図(i)〜同図(j)の期間中には、遊技者が選択可能なキャラクタを殿のキャラクタC1から爺のキャラクタC2に切り替えるアニメを終了するとともに、ボタン演出において、チャンスボタン136の操作を有効状態にして有効時間のカウントダウン(6秒→4秒)を行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行う。なお、本例では、キャラクタを選択する演出について説明したが、例えば、大当り遊技中に出力する曲や効果音を選択する演出においても、有効時間を一時停止するように構成してもよいし、当該演出では有効時間を一時停止せずに、キャラクタを選択する演出のみ有効時間を一時停止するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、有効時間報知画像の表示の一つであるメーター表示)であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の期間(例えば、図252(a)において有効時間が4秒であることを表すメーターの表示を行う期間)において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、第二の期間(例えば、図252(a)において有効時間が3秒であることを表すメーターの表示を行う期間)において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、前記表示条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の表示の表示期間にバリエーションを持たせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合に、第一の期間(または第二の期間)において第一の表示を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第一の期間(または第二の期間)において第一の表示を少なくとも表示する手段」であってもよい。また、本実施形態に係る「表示条件」は、操作手段の操作があった場合以外の第二の条件が成立した場合(例えば、所定時間が経過した場合)によって成立する場合がある条件であってもよい。また、本実施形態に係る「第一の期間」および「第二の期間」は、所定の期間のうちの全ての期間、所定の期間のうちの一部の期間、所定の期間に含まれる複数の期間を合わせた期間であってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。また、前記メーター表示は、時間の経過に応じて表示態様が少なくとも変化可能な表示であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示であってもよい。また、前記表示手段は、前記表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合に、第二の表示を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第二の表示を少なくとも表示する手段」であってもよい。
<他の実施形態(通常ボタンとデカボタン)>
以下、図263〜図267を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図263〜図267で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第四の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第五の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも大きな表示領域であり、前記第五の表示領域は、前記第四の表示領域よりも大きな表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/通常ボタンとデカボタン>
最初に、図263を用いて、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。なお、図263は、他の実施形態(通常ボタンとデカボタン)に係る遊技台の基本概念を説明するための図である。
本実施形態に係る遊技台は、上記図249〜図262を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。また、本実施形態に係る遊技台は、上述の操作手段画像BGの表示として、図263(a)に示すような、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、図263(b)に示すような、第一の大きさよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示が可能であるとともに、上述の有効時間報知画像TGの表示として、図263(a)に示すような、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示と、図263(b)に示すような、第三の大きさよりも大きな第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示が可能である。
なお、本実施形態においては、図263(a)に示す、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一方を含む表示を「通常ボタン」と称する場合があり、図263(b)に示す、第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示の少なくとも一方を含む表示を「デカボタン」と称する場合がある。
また、通常ボタンは、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一方を含む表示であればよく、図263(a)に示すように、他の表示OG(例えば、装飾図柄や、他の演出の画像など)を含むものであってもよい。また、同様に、デカボタンは、第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示の少なくとも一方を含む表示であればよく、図263(b)に示すように、他の表示OG(例えば、装飾図柄や、他の演出の画像など)を含むものであってもよい。
また、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsとの最短距離L1と、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離L2は特に限定されないが、最短距離L1よりも最短距離L2を長くすることで、デカボタンの表示は、通常ボタンの表示に比べて、背面側の他の表示OGが見やすくなるという効果や、通常ボタンとの違いを明確にすることができるという効果がある。
また、図263(a)、(b)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsによって覆い隠される他の表示OGの第一の領域Esの大きさは、デカボタンの操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbによって覆い隠される第二の領域Ebの大きさと異なっており、本例では、第二の領域Ebよりも第一の領域Esが大きくなっている。
また、図263(c)の上段に示すように、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離は、図263(b)に示す最短距離L2よりも短い最短距離L3としてもよいし、図263(c)の下段に示すように、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbの少なくとも一部と第四の大きさの有効時間報知画像TGbの少なくとも一部とを重ね合わせてもよい。なお、通常ボタンについてもデカボタンと同様のことが言える。
また、図263(c)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsによって覆い隠される他の表示OGの第一の領域Esの大きさは、デカボタンの操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbによって覆い隠される第二の領域Ebの大きさと異なっており、本例では、第一の領域Esよりも第二の領域Ebが大きくなっている。
<基本概念/表示の表示態様>
次に、図263(d)、(e)を用いて、本実施形態に係る表示の表示態様について説明する。なお、図263(d)、(e)において、符号AGで示す可動体は、本実施形態に係る遊技台が備えるものであり、例えば、上記図57を用いて説明した演出可動体224、上記図131を用いて説明したシャッタ1024や可動体1026などのほか、画像で構成されたもの、パネルで構成されたものなどが該当する。
この可動体AGは、通常ボタンやデカボタンの全てを覆わないことで、通常ボタンやデカボタンの全てを視認可能とする第一の位置(図263(d)に示す位置)と、通常ボタンやデカボタンの少なくとも一部を覆うことで、通常ボタンやデカボタンの少なくとも一部を視認不能(または、可動体で覆われていない場合に比べて視認困難)とする第二の位置(図263(e)に示す位置)と、の間を移動可能である。
図263(e)の上段に示すように、可動体AGが第一の位置から第二の位置まで移動した場合には、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsの少なくとも一部が可動体AGによって覆われるため、第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsの一部の領域が視認不能(または、可動体に覆われていない場合に比べて視認困難)となる。なお、同図に示すように、可動体AGにおける操作手段画像BGsを覆う部位を半透明にすることで、操作手段画像BGsを視認可能に構成してもよい。
また、図263(e)の下段に示すように、可動体AGが第一の位置から第二の位置まで移動した場合には、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbの少なくとも一部が可動体AGによって覆われるため、第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbの一部の領域が視認不能(または、可動体に覆われていない状態に比べて視認困難)となる。なお、同図に示すように、可動体AGにおける操作手段画像BGbを覆う部位を半透明にすることで、操作手段画像BGsb視認可能に構成してもよい。
また、上述のとおり、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsと、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbは、互いの大きさが異なるとともに、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsとの最短距離L1と、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離L2は、互いの距離が異なっている。このため、通常ボタンとデカボタンを同一の可動体AGで覆う場合でも、この可動体AGによって視認不能(または、可動体で覆われていない状態に比べて視認困難)となる領域の大きさや形状は、通常ボタンとデカボタンで異なっている。
<通常ボタンとデカボタンの具体例>
次に、通常ボタンとデカボタンの具体例について説明する。図264(a)は、通常ボタンの具体例を示した図であり、図264(b)は、デカボタンの具体例を示した図である。
図264(a)に示す通常ボタンは、第一の大きさの操作手段画像BGs(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「PUSH!!」という文字と、下向きの矢印の図形の組合せ)の表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGs(本例では、メーターの図形)の表示の組合せで構成されている。
一方、図264(b)に示すデカボタンは、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGb(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「PUSH!!」という文字と。下向きの矢印の図形の組合せ)の表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsよりも大きな第四の大きさの有効時間報知画像TGb(本例では、メーターの図形)の表示の組合せで構成されている。また、操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbとの最短距離(隙間)を、図274(a)に示す、操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsとの最短距離(隙間)よりも長く(大きく)している。
同図(a)、(b)からも明らかなとおり、デカボタンによって覆い隠される表示領域の大きさは、通常ボタンによって覆い隠される表示領域の大きさよりも大きくなるため、通常ボタンの表示をデカボタンの表示に変更することで、通常ボタンによって覆い隠されない表示をデカボタンで覆い隠すことができる。
なお、デカボタンの表示態様は、同図(b)に示した例に限定されるものではなく、例えば、同図(c)に示すように、デカボタンを、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsの表示の組合せで構成してもよい。また、同図(d)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsの表示の組合せで構成するとともに、両者の表示の少なくとも一部が重なり合うようにしてもよい。
また、同図(e)に示すように、デカボタンを、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示のみ(有効時間報知画像TGbの表示なし)で構成してもよい。また、デカボタンを、同図(f)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsよりも大きな第四の大きさであって通常ボタンの有効時間報知画像TGsとは表示態様が異なる有効時間報知画像TGb’の表示の組合せで構成してもよい。
また、図265(a−1)に示すように、通常ボタンでは、操作手段画像BGsの表示の少なくとも一部と有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一部が重なり合うように表示し、図265(a−2)に示すように、デカボタンでは、操作手段画像BGbの表示と有効時間報知画像TGsの表示が重なり合わないように表示してもよい。このような構成とすれば、通常ボタンとデカボタンの一方から他方に表示を切り替えた場合に、通常ボタンとデカボタンを容易に区別できる場合がある。
また、チャンスボタン136の最大幅がL3である場合に、図265(b−1)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsの最大幅を、チャンスボタン136の最大幅L3よりも短いL1(L1<L3)とし、図265(b−2)に示すように、デカボタンの操作手段画像BGbの最大幅を、チャンスボタン136の最大幅L3よりも長いL4(L4>L3)としてもよい。このような構成とすれば、通常ボタンとデカボタンの一方から他方に表示を切り替えた場合に、通常ボタンとデカボタンを容易に区別できる場合がある。また、図265(c)に示すように、ボタン演出において複数の通常ボタンを表示する場合には、各々の通常ボタンの最大幅を、図265(b−1)に示す通常ボタンの操作手段画像BGsの最大幅L1よりも短い最大幅L5(L5<L1)としてもよい。
また、図266(a)に示すように、操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGsの表示で構成されたデカボタンに加えて、特図変動遊技の保留を示す保留アイコンPIと略同一の最大幅L6を有する操作手段画像BGs’のみで構成された通常ボタンを表示してもよい。また、デカボタンや通常ボタンの全体の大きさも特に限定されるものではなく、例えば、図266(b)に示すように、装飾図柄表示装置の表示領域全体を使ってデカボタンを表示してもよいし、図266(c)に示すように、装飾図柄表示装置の表示領域の中央に、図266(a)に示した通常ボタンよりも小さなミニボタンを表示してもよい。
また、通常ボタンやデカボタンに他の画像を加えてもよく、例えば、所定の条件が成立した場合(例えば、ボタンを連打した場合)に、図266(d)に示すように、エフェクト画像EGを加えた通常ボタンを表示してもよいし、図266(e)に示すように、エフェクト画像EGを加えたデカボタンを表示してもよい。
また、上述の可動体AGによって通常ボタンを覆う場合には、図267(a−1)に示すように、通常ボタンの全体を覆い、同一の可動体AGによってデカボタンを覆う場合には、図267(a−2)に示すように、デカボタンの一部を覆うように構成してもよい。また、通常ボタンとデカボタンの表示位置も特に限定されず、例えば、図267(b)に示すように、デカボタン全体の表示領域と通常ボタン全体の表示領域が重なり合うように構成してもよいし、デカボタン全体の表示領域が通常ボタン全体の表示領域を全て含むように構成してもよい。また、図示はしないが、デカボタン全体の表示領域と通常ボタン全体の表示領域が重なり合わないように構成してもよい。
また、図267(c−1)〜(c−3)に示すように、通常ボタンを表示した後に、この通常ボタン全体を覆い隠すカットイン表示を行い、カットイン表示を終了する際に、通常ボタンに代えてデカボタンを表示させてもよい。このような表示制御を行えば、意外性のある表示を行うことができ、遊技者の遊技意欲を持続できる場合がある。
また、図示はしないが、通常ボタンは一度に複数表示可能であるが、デカボタンは一度に1つだけ表示可能に構成してもよいし、通常ボタンは、通常、長押し、連打など、アニメーションの種類が多く、デカボタンは、アニメーションの種類が少なくなるように表示制御を行ってもよい。また、デカボタンは、通常ボタンよりも他の画像によって隠される割合(または、隠されない割合)が高くなるように表示制御を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示(例えば、通常ボタン)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示(例えば、デカボタン)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示(例えば、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第四の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第五の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも大きな表示領域であり、前記第五の表示領域は、前記第四の表示領域よりも大きな表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の表示、第二の表示、第三の表示によって表示手段における表示領域の視認性を異ならせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合は、第一の表示領域(または、第二の表示領域、第三の表示領域)に第一の表示(または、第二の表示、第三の表示)を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第一の表示領域(または、第二の表示領域、第三の表示領域)に第一の表示(または、第二の表示、第三の表示)を必ず表示する手段」であってもよい。
また、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記第三の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第四の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第三の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。また、前記第三の表示は、前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。
<他の実施形態(各種表示を隠す演出)>
以下、図268〜図270を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図268〜図270で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、図柄表示であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/装飾図柄表示装置208で行う各種表示>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、上記図249〜図262を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。
また、本実施形態に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208で行う各種表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該各種表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行う。ここで、装飾図柄表示装置208で行う各種表示には、例えば、上述の装飾図柄の変動表示や停止表示、保留アイコンの表示、変動アイコンの表示、第四図柄の表示などが含まれる。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例1>
次に、各種表示を隠すボタン演出の具体例について説明する。図268は、各種表示を隠すボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。
図268(a)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄の変動表示を行っている。また、次の図268(b)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aにおいて、左側の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行い、続く図268(c)に示すタイミングでは、右図柄表示領域208bにおいて、右側の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行うことで、リーチに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−(変動中)−装飾3)を表示している。なお、本例の装飾図柄の揺れ変動表示では、装飾図柄を僅かに上下に移動させる表示を行うため、装飾図柄が上方に移動した場合には、当該装飾図柄によって、装飾図柄表示装置208の表示領域のうちの第四の表示領域が視認不能となり、装飾図柄が下方に移動した場合には、当該装飾図柄によって、装飾図柄表示装置208の表示領域のうちの第五の表示領域(第四の表示領域とは異なる表示領域)が視認不能となる。
続いて、図268(d)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示した後、図268(e)〜(f)に示すタイミングでは、この演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。なお、「継続」の文字が施された演出画像を、中図柄表示領域208bの上方(または下方)から停止表示位置まで移動させる移動アニメーションを行ってもよい。
続いて、図268(g)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、中図柄表示領域208bの右上の表示領域に「×2」の文字を表示することで、装飾図柄の変動表示が継続することを示唆し、次の図268(h)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄の変動表示を行っている。なお、「×2」の文字表示を、中図柄表示領域208bの上方(または下方)から停止表示位置まで移動させる移動アニメーションを行ってもよい。
続いて、図268(i)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示した後、図268(j)に示すタイミングでは、この演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図268(k)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、中央の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図268(l)〜(m)に示すタイミングでは、この装飾図柄の表示の少なくとも一部(第三の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄の表示の少なくとも一部(第三の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図268(n)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示し、その右上の表示領域に「×2」の文字を表示することで、装飾図柄の変動表示が継続することを示唆している。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例2>
図269は、各種表示を隠すボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図269(a)〜同図(h)の表示は、図268(a)〜同図(h)の表示と同一であるため、その説明は省略する。
図269(i)に示すタイミングでは、スーパーリーチ(SPリーチ)の演出を行い、次の図269(j)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、中央の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図269(k)〜同図(l)に示すタイミングでは、この装飾図柄の表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄の表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図268(m)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、大当りに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−装飾3−装飾3)の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図268(n)に示すタイミングでは、大当りに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−装飾3−装飾3)の確定表示を行っている。
なお、図269(k)〜同図(l)に示すタイミングでは、ボタン演出として、メーターの図形を表示させる例を示したが、図269(k’)に示すように、ボタン演出として、メーターの図形を表示させないように表示の制御を行ってもよい。また、図269(k)〜同図(l)に示すタイミングにおいて、上述のデカボタンで構成したボタン演出を実行してもよい。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例3>
図270は、各種表示を隠すボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。本例は、ノーマルリーチハズレに対応する偽の演出を行った後に大当りに対応する装飾図柄の組合せを表示する演出を行う場合のボタン演出の一例を示したものである。
図270(a)に示すタイミングでは、ノーマルリーチハズレに対応する偽の演出として、左図柄表示領域208aに、Aの文字が施された装飾図柄(装飾A)を停止表示し、中図柄表示領域208bに、Bの文字が施された装飾図柄(装飾B)を停止表示し、右図柄表示領域208cに、Cの文字が施された装飾図柄(装飾C)を停止表示している。
続いて、図270(b)に示すタイミングでは、これらの装飾図柄A、B、Cの表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄A、B、Cの表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を開始している。
続いて、図270(d)に示すタイミングでは、装飾図柄Aを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Aを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図270(e)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、左図柄表示領域208aにおいて視認可能な状態としている。
続いて、図270(f)に示すタイミングでは、装飾図柄Bを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Bを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図270(g)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、中図柄表示領域208bにおいて視認可能な状態としている。
続いて、図270(h)に示すタイミングでは、装飾図柄Cを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Cを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図270(i)に示すタイミングでは、右図柄表示領域208cにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、右図柄表示領域208cにおいて視認可能な状態としている。
なお、本例では、装飾図柄A、B、Cの上半分をボタン演出で隠したり、殿のキャラクタ画像として殿の顔を表示し、顔の大部分をボタン演出で隠したりする例を示したが、図270(k)、(l)に示すように、殿のキャラクタ画像として殿の全身を表示し、顔を除いた部位をボタン演出で隠してもよい。このような構成とすれば、ボタン演出でキャラクタ画像の一部を隠した場合でも、当該キャラクタ画像が、殿のキャラクタ画像であるか否かの認識が可能となるため、特別な利益が得られるかもしれないといった期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。また、殿のキャラクタ画像の一部と、遊技に関する情報を示す数字(例えば、保留数やラウンド数)の一部を、ボタン演出で隠してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示など)であり、前記第二の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、図柄表示(例えば、装飾図柄など)であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段に関する表示、演出表示、図柄表示によって表示手段における表示領域の視認性を異ならせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記第三の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第四の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第三の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。また、前記第三の表示は、前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。
<他の実施形態(オートボタン機能設定中のボタン演出)>
以下、図271〜図277を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図271〜図277で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードであり、前記第二のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードである、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/オートボタン機能>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、上記図249〜図262を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。また、本実施形態に係る遊技台は、オートボタン機能を備えている。ここで、オートボタン機能とは、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、所定の条件を契機として操作手段の操作を受け付けた場合と同じ処理を行う機能である。
図271(a−1)は、オートボタン機能が未作動(無効)の状態で操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、操作手段による操作を受け付ける毎に、演出の表示を、表示A→表示B→表示C→表示A→・・・の順番で切り替えるとともに、演出の音声を、音声A→音声B→音声C→音声A→・・・の順番で切り替えるように構成している。ここで、AB1〜AB3は、表示を表示Aから表示Bに切り替える際に実行するアニメーションを示し、BC1〜BC3は、表示を表示Bから表示Cに切り替える際に実行するアニメーションを示し、CA1〜CA3は、表示を表示Cから表示Aに切り替える際に実行するアニメーションを示している。なお、本例では、演出の音声の切り替えタイミングを、演出の表示の切り替えタイミングよりも遅らせることで、演出の切り替え時に遊技者に違和感を感じさせないように構成している。
本例では、操作手段による1回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2→アニメAB3→表示Bの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Aから音声Bに切り替えている。また、操作手段による2回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示B→アニメBC1→アニメBC2→アニメBC3→表示Cの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Bから音声Cに切り替えている。また、操作手段による3回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示C→アニメCA1→アニメCA2→アニメCA3→表示Aの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Cから音声Aに切り替えている。
また、図271(a−2)は、オートボタン機能が作動している場合(有効の場合)の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、オートボタン機能における所定の条件が成立する毎に、演出の表示を、表示A→表示B→表示C→表示A→・・・の順番で切り替えるとともに、演出の音声を、音声A→音声B→音声C→音声A→・・・の順番で切り替えるように構成している。なお、本例では、演出の切り替え時に遊技者に違和感を感じさせることがないように、オートボタン機能が作動している場合(有効の場合)もオートボタン機能が未作動(無効)の状態と同様に、敢えて、演出の音声の切り替えタイミングを、演出の表示の切り替えタイミングよりも遅らせるように構成している。
本例では、演出の実行中に所定の条件が成立した場合(演出時間が予め定めた時間に達した場合)に表示を切り替えるように構成しており、演出A(表示A、音声A)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2→アニメAB3→表示Bの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Aから音声Bに切り替えている。また、演出B(表示B、音声B)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示B→アニメBC1→アニメBC2→アニメBC3→表示Cの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Bから音声Cに切り替えている。また、演出C(表示C、音声C)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示C→アニメCA1→アニメCA2→アニメCAC3→表示Aの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Cから音声Aに切り替えている。
図271(a−1)に示す例では、演出の切り替えタイミングは、遊技者による操作手段の操作タイミングによって決まることになる。したがって、例えば、演出AがキャラクタAを選択可能な演出であり、演出CがキャラクタCを選択可能な演出である場合に、遊技者がキャラクタCを選択したいときは、遊技者は操作手段の操作を2回行って演出を演出Aから演出Cに切り替える必要があり、演出Aから演出Cの切り替えに時間がかかってしまうおそれがある。
一方、図271(b−1)に示す例では、演出の切り替えタイミングは、遊技台の制御によって決まることになるため、先の例で遊技者がキャラクタCを選択したいときは、遊技者は操作手段の操作を行うことなく演出を演出Aから演出Cに切り替えることができ、オートボタン機能が未作動の状態に比べて、演出Aから演出Cの切り替えをスムーズに行うことができる場合がある。
また、図271(b−1)は、図271(a−1)に示した例において、アニメの途中に操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、操作手段による1回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2の順番で切り替えた後、アニメAB2の実行直後に2回目の操作を受け付けているため、アニメAB2の実行後はアニメAB3と表示Bを実行することなく(アニメAB3と表示Bを飛ばして)、演出の表示を、アニメBC1→アニメBC2→アニメBC→表示Cの順番で切り替えている。
また、図271(b−2)は、図271(a−2)に示した例において、アニメの途中にオートボタン機能における所定の条件が成立した場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、演出A(表示A、音声A)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2の順番で切り替えた後、アニメAB2の実行直後にオートボタン機能における所定の条件が成立したため、アニメAB2の実行後はアニメAB3と表示Bを実行することなく(アニメAB3と表示Bを飛ばして)、演出の表示を、アニメBC1→アニメBC2→アニメBC→表示Cの順番で切り替えている。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例1>
次に、オートボタン機能の具体例について説明する。図272(a−1)〜同図(a−6)は、オートボタン機能が未作動の状態におけるボタン演出の一例を時系列で示した図である。図272(a−1)〜同図(a−2)に示す期間は、ボタン演出の開始前の状態であり、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を消灯している。
図272(a−3)に示すタイミングでは、同図(a−2)で特図変動遊技を開始したことを契機としてボタン演出を開始しており、同時に、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を第一の色(本例では赤)で点灯している。なお、図272(a−3)〜(a−4)で実行するボタン演出においては、操作手段画像BGの色を、チャンスボタン136の点灯色である第一の色(赤)と同色に設定している。
また、図272(a−5)に示すタイミングでは、直前の図272(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を受け付けたことを契機として、チャンスボタン136を消灯するとともに、ボタン演出を終了している。なお、このタイミングでは、チャンスボタン136による操作が行われたことを示唆する演出を行っている一方で、チャンスボタン136を消灯している。なお、チャンスボタン136を消灯する代わりに、チャンスボタン136を上述の第一の色(赤)とは異なる色(例えば、橙色)で点灯してもよい。また、続く図272(a−6)に示すタイミングでは、図272(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を受け付けたことを契機として、特別演出を実行している。
また、図272(b−1)〜同図(b−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。図272(b−1)〜同図(a−6)に示す期間は、オートボタン機能を作動させている状態であり、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を第一の色とは異なる第二の色(本例では青)で点灯している。
図272(b−3)に示すタイミングでは、同図(b−2)で特図変動遊技を開始したことを契機としてボタン演出を開始している。なお、図272(b−3)〜(b−4)で実行するボタン演出においては、操作手段画像BGの色を、チャンスボタン136の点灯色である第二の色(青)とは異なる第一の色(赤)に設定している。
また、図272(b−5)に示すタイミングでは、直前の図272(b−4)に示すタイミングでオートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、ボタン演出における所定の時間に到達したこと特図)を契機として、ボタン演出を終了している。また、続く図272(b−6)に示すタイミングでは、図272(b−4)に示すタイミングでオートボタン機能における所定条件が成立したことを契機として、特別演出を実行している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例2>
図273(a−1)〜同図(a−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図273(a−1)〜同図(a−3)に示す表示は、上記図272(b−1)〜(b−3)に示す表示と同一であるため、その説明は省略する。
本例では、オートボタン機能が作動し、かつボタン演出を実行している、図273(a−4)に示すタイミングで、チャンスボタン136による操作を受け付けている。そして、図273(a−5)に示すタイミングでは、直前の図273(a−4)に示すタイミングでオートボタン機能の作動中にチャンスボタン136の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出を終了するとともに、オートボタン機能を作動状態から未作動状態に切り替えてチャンスボタン136を消灯している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例3>
図273(b−1)〜同図(b−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。なお、図273(b−1)〜同図(b−3)に示す表示は、上記図272(a−1)〜(a−3)に示す表示と同一であるため、その説明は省略する。
本例では、図273(b−5)に示すタイミングにおいて、直前の図273(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出したことを契機としてボタン演出を終了するとともに、チャンスボタン136による操作が所定時間に亘って継続された場合(チャンスボタン136の長押し操作が行われた場合)に、オートボタン機能を未作動状態から作動状態に切り替えてチャンスボタン136を第二の色(青)で点灯している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例4>
図274(a−1)〜同図(a−7)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。本例の図274(a−1)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が3から4に増加したこと)を契機として、ボタン演出を開始している。このボタン演出では、操作手段画像BGを、増加した保留アイコンPI4の上方に表示させた後、この保留アイコンPI4の表示態様を、通常の保留アイコン(本例では、白丸の画像)から、当該保留に対応する特図変動遊技の当否判定結果を示唆する予告保留アイコン(本例では、殿のキャラクタ画像)に変化させている。
本例では、遊技者がオートボタン機能を作動させていれば、操作手段の操作を行わなくても保留アイコンの表示態様を変化させることができるため、保留アイコンの表示態様の変化によって、保留されている特図変動遊技の当否判定結果を事前に把握することが可能で、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例5>
図274(b−1)〜同図(b−7)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。本例の図274(b−1)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、ボタン演出における所定の時間に到達したこと特図)を契機として、ボタン演出を開始しているが、特図変動遊技の変動停止の直前であるため、保留アイコンPI4の表示態様を変化させないように構成している。
また、図274(b−3)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が4から3に減少したこと)を契機として、保留アイコンPI4の表示態様を、通常の保留アイコン(本例では、白丸の画像)から予告保留アイコン(本例では、殿のキャラクタ画像)に変化させている。
<オートボタン機能の他の例>
次に、オートボタン機能の他の例について説明する。図275は、オートボタン機能の他の例を説明するための図である。
例えば、図275(a−1)に示すように、オートボタン機能に対応するチャンスボタン136の両側に、左ボタン136aと右ボタン136bが配設された遊技台においては、チャンスボタン136、左ボタン136a、および右ボタン136bの3つが同時に押された場合(同時押しされた場合)に、図275(a−2)に示すように、オートボタン機能をオンに設定し(作動させ)、図275(a−3)に示すように、チャンスボタン136以外の左ボタン136a(または右ボタン136b)が操作された場合に、図275(a−4)に示すように、オートボタン機能をオフ(未作動)に設定するように構成してもよい。
また、図275(b)に示すように、オートボタン機能の作動中は、装飾図柄表示装置208の表示領域で、オートボタン機能が作動中であることを示唆する表示(本例では、「オートボタン設定中」の文字表示)を行ってもよい。また、図275(c)に示すように、オートボタン機能の作動中にも関わらず、操作手段による操作を促すボタン演出を行ったり、操作手段による操作を促す表示(本例では、「今じゃ!!」という文字表示)を行ってもよい。
また、図275(d−1)〜(d−3)に示すように、オートボタン機能をオン(作動)に設定している場合において、オートボタン機能の作動中に、操作手段に対応するボタン演出を一切実行すること無く、図275(d−3)に示すように、操作手段の操作を受け付けた場合に実行する演出を表示するように構成してもよい。なお、演出の開始タイミングは特に限定されず、例えば、操作手段の有効時間が半分になった場合に演出を開始してもよいし、操作手段の有効時間が0秒になった場合に演出を開始してもよい。
また、本例のオートボタン機能は、ボタン演出を一切行わない点で上述のオートボタン機能と異なるため、本例のオートボタン機能を第二のオートボタン機能と称し、当該第二のオートボタン機能の作動時は、上述のオートボタン機能の作動時とは異なる第三の色(例えば、黄色)でチャンスボタン136を点灯させるように構成してもよい。
<キャラクタセレクト機能>
次に、キャラクタセレクト機能について説明する。図276と図277は、キャラクタセレクト機能を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、所定の演出(例えば、大当り遊技の演出、ボーナス遊技の演出)を開始する場合に、複数のキャラクタの中から当該所定の演出に登場させるキャラクタを選択することができるキャラクタセレクト機能を有している。しかしながら、このキャラクタセレクト機能においては、操作手段による操作を受け付けた場合にのみキャラクタの選択を可能としているため、上述のオートボタン機能の作動中であっても、キャラクタの選択は自動で(操作手段による操作無しで)行わないように構成している。
図276(a)に示す状態は、オートボタン機能がオン(作動)の状態でキャラクタセレクト演出を開始した状態である。この状態では、キャラクタセレクト演出を開始したことにより、操作手段による操作を促す表示(本例では、「ボタン押してキャラを選べ!」という文字表示)を行っている。本来であればオートボタン機能の作動中は操作手段による操作がなくてもキャラクタの選択が自動で行われるが、本例では、オートボタン機能の作動中であっても、キャラクタの選択は自動で(操作手段による操作無しで)行わないように構成している。このため、最初に表示されるキャラクタ(本例では、殿のキャラクタ)がオートボタン機能により自動で(操作手段による操作無しで)選択されることはない。
図276(b)は、左ボタン136aによる操作を受け付けた状態である。本例では、キャラクタセレクト演出中に操作手段による操作を受け付けた場合には、オートボタン機能を未作動に変更するように構成しているため、図276(c)に示すタイミングでは、オートボタン機能を未作動にするとともに、チャンスボタン136を消灯している。
なお、続く図276(c)〜同図(f)に示す期間では、同図(b)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を受け付けたことに基づいて、キャラクタセレクト演出において選択可能なキャラクタを、殿のキャラクタから爺のキャラクタに変更するアニメーションを実行している。
また、図277に示す例では、同図(a)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を受け付けたことに基づいて、図277(b)〜(c)に示す期間で、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを、殿のキャラクタから爺のキャラクタに変更するアニメーションを実行するとともに、当該アニメーションの実行中の同図(c)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を再び受け付けたことに基づいて、図277(d)〜(g)に示す期間で、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを、爺のキャラクタから姫のキャラクタに変更するアニメーションを実行している。
すなわち、本例では、キャラクタ選択操作を受け付けたことに基づいて、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを第一のキャラクタから第二のキャラクタに変更するアニメーションを開始した後、当該アニメーションが完了する前に再びキャラクタ選択操作を受け付けた場合には、選択可能なキャラクタを第一のキャラクタから第二のキャラクタに変更するアニメーションを中止(キャンセル)し、選択可能なキャラクタを第三のキャラクタに変更するように構成している。
また、操作手段による操作を受け付けた場合に操作手段を振動させる振動演出を行う遊技台においては、オートボタン機能の作動時は当該振動演出を実行しないように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段に操作が不要な状況において振動演出が行われることで、遊技者に不快感を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一のモードにおいて前記第一の表示(例えば、操作手段画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示の全てまたは一部)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモード(例えば、オートボタン機能がオフの状態)であり、前記第二のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモード(例えば、オートボタン機能がオンの状態)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段が自動で操作されたことになるモードにおいても第一の表示を表示可能なため、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示であってもよい。また、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示であってもよい。
また、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始する手段であってもよいし、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示条件は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段であってもよい。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図278を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図278では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図280参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図279は、図278のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図281参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図280は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図280に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図280に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図281を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図281では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図282(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図282(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図282(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図282(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図282(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図288(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図282(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図282(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図282(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図282(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図282(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図283を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図284を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図282(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図282(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図286(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図286(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図282(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図282(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図287(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図288(a)、図289(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図283に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図283に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図285(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図285(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図285(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図285(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図285(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図285(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図285(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図285(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図285(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図285(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図285(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図285(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図286〜図289に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図286(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図286(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図286(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図286(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図286(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図286(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図286(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図286(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図286(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図286(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図286(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図287(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図287(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図287(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図287(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図287(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図287(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図287(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図287(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図287(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図287(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図287(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図287(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図288(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図288(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図288(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図288(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図289(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図289(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図289(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図289(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図288および図289に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図290および図291を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図290(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図290(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図291を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図290(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図290(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図290(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図291(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図291(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図291(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図290(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図291に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図291(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図291(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図291(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図292を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図292(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図292(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図292(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図292(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の演出等について図293乃至図305を用いて説明する。図293(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図293(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図293(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図294は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図295は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図296は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、パチンコ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図296(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図296(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標)発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図296では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図296(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図296(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図296(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図296(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図296(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図296(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図296(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図297は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図297(a)は、図296(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図297(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図297(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図297(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図297(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図297(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図297(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図298は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図298および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図298および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図280の図示に対して異ならせて示されている。図298および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図298の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図298(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図298(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図298(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図298(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図298(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図298(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図299は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図299(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図299(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図299(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図299(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図295に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図299(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図299(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図298(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図300は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図300(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図300(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図300(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図300(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図295に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図300(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図300(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図298(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図301は、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図301(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図301(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図301(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図301(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図301(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図301(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図301(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図301(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図301(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図302は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図302(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図302(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図295に示すように「低速」になっている。このため、図302(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図302(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図303は、図302に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図303は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図303の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図303の時刻t1は、図302(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図303の時刻t2は、図302(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図302(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるパチンコ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図304は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図304(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図304(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図304(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図304(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図295に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図304(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図304(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図298(d)参照)と同じである。
図304(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図304(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図304(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図304(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図295に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図304(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図304(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図304(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図304(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図305は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図305の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図305(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図305(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図305(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図305(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図295に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図278乃至図305を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図298参照))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くくできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記パチンコ機100であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図306に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図306に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図307(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2に記載の遊技台であって、前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記2または3に記載の遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4に記載の遊技台であって、前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆う実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留アイコンで覆う実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図308〜図313に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図308〜図313に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図308〜図313に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態では、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第1実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図308は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留表示を表示する。保留表示とは例えば、保留アイコンPIである。また、本実施形態における保留アイコンPIは、通常(デフォルト)の保留を示唆するデフォルト保留表示(ここでは、通常保留アイコンPI_D(例えば、円形のアイコン))と、先読み保留表示(先読みの予告演出の一種)である先読み保留アイコンPI_P(例えば、キャラクタ「ハニ」のアイコン)を含む。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例A−1>
図309は、実施例A−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば中央下端付近に、保留表示領域700が設けられる。保留表示領域700には、保留アイコンPIが表示される。同図(a)に示す例では、特図(例えば、特図1)の保留が二つあることを表す通常保留アイコンPI_D1、PI_D2と、特図(例えば、特図1)の先読み予告の保留が一つあることを表す先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。なお、以下の説明では、特図1の保留数を表示する場合を例に説明するが、特図2の保留数を表示するものであってもよいし、特図1、特図2の保留数をそれぞれ表示するものであってもよい。
同図(a)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(b)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化されて特図1の変動遊技が開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄が変動表示を開始した状態を示している。このタイミングでは、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。その結果、同図(a)の保留アイコンPI_D2が左隣の位置に移動した保留アイコンPI_D1と、同図(a)に示す位置から左隣の位置に移動した先読み保留アイコンPI_Pとが表示される。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄が変動表示中にチャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央付近(装飾図柄の前方)に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが塗り潰されている画像)を第1の操作手段画像BG1の下方、かつ先読み保留アイコンPI_Pの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が、保留アイコンの移動アニメーションによって移動した先読み保留アイコンPI_Pの少なくとも一部によって覆われる(保留アイコンPIの一部が第1の経過時間報知画像TG1にオーバーラップする)ことにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が遊技者に視認不能または視認困難な状態とされている。なお、この例では、第1の経過時間報知画像TG1は、先読み保留アイコンPI_Pのみによって覆われ、通常保留アイコンPI_D1によっては覆われていない。
同図(d)に示すタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示を行っている状態を示している。第1の経過時間報知画像TG1の減少表示とは、この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像の表示をいう。この場合も、第1の経過時間報知画像TG1の(減少表示の)少なくとも一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
同図(e)に示すタイミングは、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が無くなり、受付期間が終了する直前の状態を示している。この場合も、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)は無くなっており、メーターの目盛り(第1の経過時間報知画像TG1)の減少表示は、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われなくなる。
同図(f)に示すタイミングは、同図(d)に示すタイミングから同図(e)に示すタイミングの間(チャンスボタン136の操作の受付期間中)に、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。
チャンスボタン136の操作によって、装飾図柄の変動表示が装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)され、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1が消去されるとともに、チャンスボタン136の操作に応じた予告演出(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字表示とキャラクタ画像(殿)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する演出)が実行される。
また保留表示領域700では引き続き、通常保留アイコンPI_D1と先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(e)または同図(f)の後の状態であって、予告演出が終了し、再び、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が開始された状態(例えば、スペシャルリーチに突入する状態)を示している。保留表示領域700では引き続き、通常保留アイコンPI_D1と先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。また、同図(c)〜同図(g)では、先読み保留アイコンPI_Pは待機アニメーションを実行している。
この例では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近(操作手段の受付期間の終了時点付近)を覆う場合を例に説明したが、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1の右端部付近(操作手段の受付期間の開始時点付近)や、第1の経過時間報知画像TG1の中央付近(操作手段の受付期間の中間時点付近)を覆うものであってもよく、このことは以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例A−2>
図310は、実施例A−2の操作手段画像表示を示した図である。図310以下、図313までに示す本実施形態の実施例では、いずれも、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行されるとともに、装飾図柄の前方に、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1が表示されている状態を示している。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に複数の保留アイコンPIが表示され、そのうちのいずれかの保留アイコンPIが、第1の経過時間報知画像TG1を覆う状態を示している。より詳細には、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示され、先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の一部(例えば、操作の受付期間の開始時点を示す第1の経過時間報知画像TG1の右端部)を覆い(先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の一部とオーバーラップし)、第1の経過時間報知画像TG1の一部が遊技者に視認不可または視認困難となっている状態を示している。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、すなわち第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。このタイミングでは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示され、先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の例えば、右端部(すなわち、操作手段の受付期間の開始時点)を覆うが、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))は、先読み保留アイコンPI_P(および通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3)によって覆われなくなる。この例では、4番目(右端部)の保留アイコンPIが先読み保留アイコンPI_Pの場合を示しているが、1番目から3番目の保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3の位置の保留アイコン)が先読み保留アイコンPI_Pであってもよい。通常保留アイコンPI_D1の位置の保留アイコンが先読み保留アイコンPI_Pの場合、操作手段の受付期間の終了時点(第1の経過時間報知画像TG1の左端部)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われ、通常保留アイコンPI_D2あるいはPI_D3の位置の保留アイコンが先読み保留アイコンPI_Pの場合、操作手段の受付期間の途中の時点(第1の経過時間報知画像TG1の中間部)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われるが、それ以外の期間においては、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))は、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われなくなる。
つまりこの例では、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))の一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われるが、時間経過に伴い(他の期間では)、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を注目させやすくすることができる。
また同図(b)に示すタイミングは、複数の先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4が、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆い、すなわち全ての保留アイコンPIが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする状態を示している。この例では、先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4によって、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(b−1)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合、複数の先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4は、いずれも第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップし、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
なお、複数の先読み保留アイコンPI_P1〜PI_P4のうち少なくとも一つは、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)とオーバーラップしないものがあってもよい。
また同図(c)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D1〜PI_D4であり、いずれも(全ての保留アイコンPIが)第1の経過時間報知画像TG1を覆わない状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認可能となっている。
同図(c−1)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合も、複数の保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1を覆わないため、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は常に、遊技者に視認可能となっている。
この例では、第1の経過時間報知画像TG1は、先読み保留アイコンPI_Pのみにオーバーラップする位置に表示する場合を説明したが、遊技状態(演出)によって、本実施例の先読み保留アイコンPI_Pのみにオーバーラップする位置、後述する実施例A−3に示す通常保留アイコンPI_Dとオーバーラップする位置、後述する実施例A−4に示す保留アイコンPIのいずれともオーバーラップしない位置、のうちの1つのみ、または2つのみを選択してもよい、またはいずれか2つを演出によって切り替えてもよいし、または3つを演出によって切り替えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例A−3>
図311は、実施例A−3の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_Dおよび先読み保留アイコンPI_P)のいずれともオーバーラップする位置に表示される例である。
同図(a)に示すタイミングは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pがいずれも、第1の経過時間報知画像TG1を覆っている状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(塗り潰し部分)は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
また同図(b)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPI(この場合4つの先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4)が、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆う状態を示している。この例では、先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4によって、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。これに加え、第1の操作手段画像BG1の一部も、保留アイコンPIの一部によって覆われ、遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(b−1)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
また同図(c)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D1〜PI_D4であり、いずれも第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆っている状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(c−1)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合も、複数の保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1を覆っており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返される。
<操作手段画像表示の実施例A−4>
図312は、実施例A−4の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_Dおよび先読み保留アイコンPI_P)のいずれともオーバーラップしない位置に表示される例である。
同図(a)に示すタイミングは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pがいずれも、第1の経過時間報知画像TG1を覆わない(第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPIとオーバーラップしない位置に表示される)状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認可能となる。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしないため、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、常に遊技者に視認可能となっている。
同図(b)および同図(b−1)は、同図(a)、同図(a−1)において全ての保留アイコンPIが先読み保留アイコンPI_P(PI_P1〜PI_P4)である場合の例であり、それ以外は同図(a)、同図(a−1)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、同図(c)および同図(c−1)は、同図(a)、同図(a−1)において全ての保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D(PI_D1〜PI_D4)である場合の例であり、それ以外は同図(a)、同図(a−1)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例A−5>
図313は、実施例A−5の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が、保留表示の一種であって特図変動遊技に対応する変動表示(この例では、変動アイコンCI)とオーバーラップする表示例である。
この場合、保留表示領域700の例えば左端部は変動アイコン表示領域702として確保されており、当該変動を示唆する変動アイコンCIが変動アイコン表示領域702に表示されている。そして、変動アイコンCIは、第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは、受付期間の終了時点を示す第1の経過時間報知画像TG1の左端部)を覆っている。図示は省略するが、この例では、変動アイコンCIによって覆われていない第1の経過時間報知画像TG1の領域においては、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合、当該減少表示(塗り潰し部分)が遊技者に視認可能となる。
本実施例では、他の保留アイコンPI(先読み保留アイコンPI_Pまたは通常保留アイコンPI_D)も第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆う場合を示しているが、変動アイコンCIのみが第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆い、先読み保留アイコンPI_Pまたは通常保留アイコンPI_Dは、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないものであってもよい。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部をアニメーションを行う保留表示で覆う実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部をアニメーションを行う保留表示で覆う実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図314〜図317に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図314〜図317に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図314〜図317に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態では、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図314は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留アイコンPIを表示する。保留アイコンPIの種類については、直上の実施形態と同様である。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うとともに、保留アイコンPIのアニメーションによって第1の経過時間報知画像TG1が覆われる面積が変化するものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例B−1>
図315は、実施例B−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば中央下端付近に、保留表示領域700が設けられる。保留表示領域700は、直上の実施形態と同様に保留アイコンPIが表示される領域であり、左端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。
この例では、保留表示領域700に3つの通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3と、先読み保留アイコンPI_Pが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、先読み保留アイコンPI_Pは、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(保留アイコンの増加アニメーション)を実行している。
すなわち、同図(a)の上図に示すタイミングでは、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が装飾図柄表示装置208の下端部から登場し頭部付近が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、左端部において変動アイコンCIによって覆われているが、左端部以外の領域は、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3、先読み保留アイコンPI_Pのいずれにも覆われず、遊技者に視認可能となっている。
同図(a)の中図に示すタイミングでは、キャラクタ「ハニ」が更に上方に移動して上半身付近が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))の右端部近傍の一部は、先読み保留アイコンPI_Pに覆われ(オーバーラップし)、遊技者に視認不可または視認困難となっている。また第1の経過時間報知画像TG1の左端部においては引き続き変動アイコンCIとオーバーラップし、中央部分付近では、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3とオーバーラップしない。
同図(a)の下図に示すタイミングでは、キャラクタ「ハニ」が更に上方に移動して全身が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1が、先読み保留アイコンPI_Pに覆われる(オーバーラップする)面積が、同図(a)の中図の場合から変化している(この例ではオーバーラップする面積が増加している)。また第1の経過時間報知画像TG1の左端部においては引き続き変動アイコンCIとオーバーラップし、中央部分付近では、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3とオーバーラップしない。
このように本実施例では、時間経過に伴って表示態様が変化する保留アイコンの増加アニメーションによって第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の一部が覆われる(保留アイコンPIの一部が第1の経過時間報知画像TG1にオーバーラップする)ことにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が遊技者に視認不能または視認困難な状態とされる。このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
なお、同図(a)では、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の全てが塗り潰されている場合を図示しているが、第1の経過時間報知画像TG1が減少表示を開始すると、当該減少表示(塗り潰し部分)は時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合と、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる場合とがある。また、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合も、先読み保留アイコンPI_Pの増加アニメーションの実行によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われる面積が時間経過に伴って変化する。具体的には、同図(a)の例では、同図(a)の中図よりも同図(a)の下図の方が、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する。このことは本実施形態の各実施例において同様である。
このようにすることで、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を注目させやすくすることができる。なお、この例では、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する場合を示しているが、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する、あるいは減少と増加を繰り返すように変化するものであってもよい。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの増加アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が装飾図柄表示装置208の下方から登場し、徐々に上方に移動して全体が表示された後に背景にエフェクト画像を表示し、エフェクト画像を消去して先読み保留アイコンPI_Pの全体を表示する増加アニメーションを実行する場合を示している。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)の増加アニメーションの一例を示す図である。通常保留アイコンPI_Dも保留が増加した際には、その表示態様が変化する保留アイコンの増加アニメーションを実行してもよい。この例では、円形の通常保留アイコンPIが装飾図柄表示装置208の下方から登場し、全体が表示された後に背景にエフェクト画像を表示し、元の円形画像に戻る保留アイコンの増加アニメーションを実行している。また、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で(例えば、エフェクト画像を表示するタイミングなどで)通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、変動アイコンCIを表示する際に、変動アイコンCIの増加アニメーションを実行してもよく、これにより第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の、変動アイコンCIによって覆われる面積が変化するものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例B−2>
図316は、実施例B−2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものである。
すなわち、同図(a)では、上図、中図、下図において、先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションが実行されており、いずれも、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1がオーバーラップしているが、それぞれのタイミングによって異なる表示態様で表示される先読み保留アイコンPI_Pによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、当該覆われた面積が変化している。これ以外は、実施例B−1と同様であるので説明は省略する。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が歩きながら回転し、略正面向きから、背面向きに変化する(これを繰り返す)アニメーションを実行する場合を示している。同図(a)に示す例では、同図(b)のキャラクタ「ハニ」の左から1番目から3番目までの表示態様を表示しおり、この表示態様の違いによって、第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする面積が異なっている。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)の増加アニメーションの一例を示す図である。本実施例でも通常保留アイコンPI_Dは保留が増加した際に、保留アイコンの増加アニメーションを実行してもよく、この例では、円形の通常保留アイコンPIが徐々に変形して縦長楕円形となり、再び元の円形画像に戻る(これを繰り返す)保留アイコンの増加アニメーションを実行している。また、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、変動アイコンCIを表示する際に、変動アイコンCIの待機アニメーションを実行してもよく、これにより、変動アイコンCIによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例B−3>
図317は、実施例B−3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものである。
すなわち、同図(a)の上図に示すタイミングは、装飾図柄が停止表示された状態であり、当該変動の変動アイコンCIと、3つの通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)と、1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。
同図(a)の中図に示すタイミングは、保留が1つ消化され、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始された状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の前方に、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1が表示され、同図(a)の上図で表示されていた変動アイコンCIは、変動アイコン表示領域702の下方に移動していく減少(消去)アニメーションを実行し、消化された1番目の通常保留アイコンPI_D1が変動アイコン表示領域702に移動するとともに、2番目の通常保留アイコンPI_D2、3番目の通常保留アイコンPI_D3および先読み保留アイコンPI_Pが一つ左側に移動する移動アニメーション(消化アニメーション)を実行している。
第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)は、先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションによってその一部が覆われている。
同図(a)の下図に示すタイミングは、保留アイコンの移動アニメーションが完了した状態を示しており、変動アイコン表示領域702では当該変動を示す変動アイコンCIが表示され、保留表示領域700では、2つの通常保留アイコンPI_D1、PI_D2および、先読み保留アイコンPI_Pが表示されている(それぞれ待機アニメーションを実行している)。
第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)は、同図(a)の中図とは異なる表示態様の先読み保留アイコンPI_Pによってその一部が覆われ、当該覆われた面積が変化している。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が歩きながら回転し、略正面向きから、略横向きに変化する(これを繰り返す)アニメーションを実行する場合を示している。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_Dの移動(消化)アニメーションの一例を示す図である。この例では、通常保留アイコンPI_Dは、同図(a)に示すように、保留が消化された場合には、消化された保留に対応する通常保留アイコンを変動アイコンに変化させる(消去する)とともに他の保留アイコンの表示位置を移動する移動アニメーションを実行する。この例では、円形の通常保留アイコンPIが徐々に変形して縦長楕円形となり、再び元の円形画像に戻りながら(これを繰り返して)表示位置を移動する移動アニメーションを実行している。
なお、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、同図(a)の上図のタイミングにおいて、変動アイコンCIの待機アニメーションを実行してもよく、当該待機アニメーションによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、同図(a)の中図のタイミングにおいて、変動アイコンCIの減少(消去)アニメーションによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆い、保留表示は保留数の変化で表示位置が変化する実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆い、保留表示は保留数の変化で表示位置が変化する実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図318〜図320に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図318〜図320に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図318〜図320に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態は、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図318は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留アイコンPIを表示する。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うとともに、保留アイコンPIの表示数の変化(保留アイコンPIの表示数の増減)によって第1の経過時間報知画像TG1が覆われる面積が変化するものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例C−1>
図319は、実施例C−1の操作手段画像表示を時系列に示した図であり、ここでは特図2の優先変動機の場合を例に示す。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に特図1の3つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、左端部において変動アイコンCIによって覆われ、右端部付近では、先読み保留アイコンPI_Pに覆われて遊技者に視認困難あるいは視認不可となっている。一方、中央部付近では、通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13によっては覆われず、遊技者に視認可能となっている。
同図(a)に示すタイミングの後に、同図(b)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が1つ増加する。
同図(c)に示すタイミングは、特図2の保留数が1つ増加した場合において、保留数表示領域700に特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示された状態を示している。
本実施例は、特図2の優先変動機であり、特図2(優先側)の保留が増加した場合に、次に消化される1番目の保留が特図2の保留となるように、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21が表示される。これに伴い、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(a)の場合よりも、保留アイコン1個分右に移動し、第1の経過時間報知画像TG1の右端部とオーバーラップし、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(a)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(c)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体の略1/2の領域が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする。このように、本実施例では、保留アイコンPIの増加によって、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPIによって覆われる(両者がオーバーラップする)面積が変化する(ここでは面積が減少する)。
また、第1の経過時間報知画像TG1の右端部は、同図(a)では遊技者に視認可能となっていたが、同図(c)では遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)に示すタイミングと同様のタイミングを示しているが、第2特図始動口232(電チュー)に2個の遊技球が入賞する場合の表示例である。同図(d)に示すタイミングは同図(a)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(d)に示すタイミングの後に、同図(e)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に2個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が2つ増加する。
同図(f)に示すタイミングは、特図2の通常保留アイコンPI_D21、PI_D22が表示された状態を示している。
特図2(優先側)の保留が増加し、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21、PI_D22が表示されると、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(d)の場合よりも、保留アイコン2個分右に移動し、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(d)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(f)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしない状態となり、両者がオーバーラップする領域がなくなる(両者がオーバーラップする面積が縮小する)。
また、第1の経過時間報知画像TG1の右端部付近は、同図(d)では遊技者に視認不能または視認困難となっていたが、同図(f)では遊技者に視認可能となっている。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
なお、同図では、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の全てが塗り潰されている場合を図示しているが、第1の経過時間報知画像TG1が減少表示を開始すると、当該減少表示(塗り潰し部分)は時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合と、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる場合とがある。また、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合も、保留アイコンPIの表示数(保留数)の増減によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われる面積が変化する。このことは本実施形態の各実施例において同様である。
また、本実施例では、1つの保留表示領域700に特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンを表示する場合を例に説明したが、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンはそれぞれ別の保留表示領域に表示されるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例C−2>
図320は、実施例C−2の操作手段画像表示を時系列に示した図であり、ここでも特図2の優先変動機の場合を例に示す。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に特図1の先読み保留アイコンPI_Pのみが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、変動アイコンCIおよび先読み保留アイコンPI_Pによっては覆われず、その全てが遊技者に視認可能となっている。
同図(a)に示すタイミングの後に、同図(b)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2(優先側)の保留数が1つ増加する。
同図(c)に示すタイミングは、特図2の保留数が1つ増加した場合において、保留数表示領域700の左端部に特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示され、特図1(非優先側)の先読み保留アイコンPI_Pが、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行された状態を示している。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(a)の場合よりも、保留アイコン1個分右に移動し、第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近とオーバーラップする。つまり、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化(ここでは、増加)する。
また、第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近は、同図(a)では遊技者に視認可能となっていたが、同図(c)では遊技者に視認不可または視認困難となっている。
このように、保留数の増加に伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増大するものであってもよい。
同図(d)は、同図(c)に示すタイミング以降のタイミングを示しており、変動アイコンCIと、特図1の2つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12と、特図1の先読み保留アイコンPI_Pとが表示されている状態を示している。この状態では、変動アイコンCIと2つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12は、第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしないが、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしている。
同図(d)に示すタイミングの後に、同図(e)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が1つ増加する。
同図(f)に示すタイミングは、特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示された状態を示している。
特図2(優先側)の保留が増加し、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21が表示されると、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(d)の場合よりも、保留アイコン2個分右に移動し、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(d)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(f)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしない状態となり、両者がオーバーラップする領域がなくなる(両者がオーバーラップする面積が縮小する)。
このように、保留数の増加に伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増大(同図(a)〜(c))した後、それに継続する遊技において保留数が更に増加したことに伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が縮小(同図(d)〜(f))するものであってもよい。
また、例えば、図320(d)の状態から特図1の保留が2つ減少し、図320(a)に示すように変動アイコンCIの右隣に先読み保留アイコンPI_Pが表示される場合のように、保留数の減少に伴い、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が縮小するものであってもよい。また、保留数の減少に伴い、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増加するものであってもよい
以上説明したように、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記表示手段は、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、アニメーション表示が可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示のアニメーションによって第一の表示の視認性を変化させ、遊技者を第一の表示により注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留数の変化があった場合に、表示位置を移動することが可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示位置の移動によって第一の表示の視認性を変化させ、遊技者を第一の表示により注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
以上、直上の3つの実施形態の各実施例は、当該実施例内のそれぞれの構成について他の実施例への組合せが可能である。また、直上の3つの実施形態において、保留表示は、デフォルト保留表示(例えば、通常保留アイコン)と先読み保留表示(例えば、先読み保留アイコン)を含むものである。
また、保留表示は、特図変動遊技に対応する変動表示(例えば、変動アイコン)を含むものである。
また、「第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示」とは、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている表示」を示すものである。
また、先読み保留表示の一部は、第三の場合に、第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする表示であり、デフォルト保留表示は、第三の場合に、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であり、第三の場合とは、表示手段がデフォルト保留表示と先読み保留表示を同時に表示可能な場合のことであるものとしてもよい。
また、第一の表示として、第一の経過時間報知画像に加えて、第二、第三・・・の経過時間報知画像を表示するものであってもよく、これらにそれぞれ第二の表示がオーバーラップするものであってもよい。
また、デフォルト保留表示は、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であってもよいし、オーバーラップする表示であってもよい。
また、第一の経過時間報知画像の表示位置は、2以上の位置のいずれかであってもよく、保留表示の一部は、第四の場合に、第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする表示であり、保留表示は、第五の場合に、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であり、第四の場合とは、第一の経過時間報知画像の表示位置が第一の位置である場合のことであり、第五の場合とは、第一の経過時間報知画像の表示位置が第二の位置である場合のことであるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の開始位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の終了位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の開始位置と終了位置の間の位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の操作手段画像の一部にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、表示手段は、保留表示による保留アニメーションを表示可能であり、表示手段は、保留アニメーションの第一の時期の場合に、保留アニメーションの第二の時期の場合よりも、保留表示の一部が第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする領域が大きいものとしてもよい。
また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、待機アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、増加アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、減少アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、移動アニメーションであるものとしてもよい。
また、第二の表示とは、アニメーション表示をしない場合がある表示であってもよい。また、第二の表示とは、待機アニメーション、増加アニメーション、減少アニメーション、移動アニメーションのうち、少なくとも一つを行い、該一つを除く他の少なくとも一つを行わない表示であってもよい。また、第二の表示とは、待機アニメーションを行わず、増加アニメーションを行う表示であってもよい。
また、保留アニメーションの期間において、オーバーラップする領域が時間経過で大きくなってもよいし、オーバーラップする領域が時間経過で小さくなってもよい。
また、待機アニメーション、増加アニメーション、減少アニメーション、移動アニメーション、のうち、いずれか1または複数がオーバーラップしてもよいし、いずれか1または複数がオーバーラップしなくてもよい。
また、表示手段は、第一の保留数の場合に、第二の保留数の場合よりも、保留表示の一部が第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする領域の大きさが大きい、ものとしてもよい。
また、第一の保留数は、第二の保留数と比べて、小さくてもよいし、大きくてもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の表示期間において、保留数の変化に応じた表示を実行可能であるものとしてもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の表示期間において、特図2の保留の増加に応じた表示を実行可能であるものとしてもよい。
また、特図2の保留が1増加した場合と2以上増加した場合でオーバーラップする領域の大きさが異なるものとしてもよい。
また、保留アニメーション(増加アニメーション、待機アニメーション、変化アニメーション、移動アニメーション、減少アニメーション)中の特定の表示だけオーバーラップしてもよい。
また、保留アニメーション(増加アニメーション、待機アニメーション、変化アニメーション、移動アニメーション、減少アニメーション)は、2以上の複数の表示から構成されるものであり、複数の表示のうちの少なくともいずれかのみオーバーラップしてもよい。
また、複数の表示(保留アニメーション)の最初のみ、最後のみ、最初以外のどれか1または複数のみ、最後以外のどれか1または複数のみ、最初と最後以外のどれか1または複数のみがオーバーラップするものであってもよい。
また、保留アイコンとして、ボタンアイコンを表示してもよい。また、ボタンアイコンは、第一の経過時間報知画像を共に表示してもよい。
また、ボタンアイコンの第一の経過時間報知画像に他の保留アイコンがオーバーラップしてもよい。
また、保留が1の場合から保留が0となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が2の場合から保留が1となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が3の場合から保留が2となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が4の場合から保留が3となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が5の場合から保留が4となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が1の場合から保留が2となる場合への増加アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が2の場合から保留が3となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が3の場合から保留が4となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が4の場合から保留が5となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、第一の経過時間報知画像は、2以上の複数を表示してもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の減少表示(メーター(塗り潰し部分)が徐々に少なく(小さくなる)なる画像の表示)に限らず、第一の経過時間報知画像の増加表示(メーター(塗り潰し部分)が徐々に多く(大きくなる)画像の表示)を行うものであってもよい。
また、保留アイコンは、第一の経過時間報知画像と第二の経過時間報知画像のうちの少なくともいずれかにオーバーラップしてもよいし、しなくてもよい。
また、第一の経過時間報知画像は保留アイコンがオーバーラップし、第二の経過時間報知画像は保留アイコンがオーバーラップしなくてもよい。
また、第一の保留アイコンが第一の経過時間報知画像にオーバーラップし、第二の保留アイコンが第二の経過時間報知画像にオーバーラップしてもよい。
また、複数の保留アイコンは、同時に移動アニメーション表示が可能なものであり、移動アニメーションの前後で第一の経過時間報知画像にオーバーラップする保留アイコンとオーバーラップしなくなる保留アイコンがあってもよい。
また、第一の経過時間報知画像が表示された後に保留アイコンをオーバーラップするように表示してもよいし、保留アイコンが表示された後に第一の経過時間報知画像をオーバーラップされるように表示してもよい。
また、保留アニメーションは、第一の経過時間報知画像の開始位置、終了位置、中間位置のうちの少なくともいずれかにオーバーラップしてもよいし、オーバーラップしなくてもよい。
また、保留アニメーションは、2以上の保留について同時に行われてもよい。
また、始動口に2以上の遊技球が略同時に入賞した場合に、保留増加アニメーションを複数の保留アイコンについて同時に表示してもよいし、後に入賞した遊技球について保留増加アニメーションについてのみ表示してもよい。
また、第二の表示とは、保留数の変化があった場合に、表示位置を変化させない場合がある表示のことであってもよい。また、特図2の第二の表示を表示中に特図2の保留数が増加した場合には、表示中の特図2の第二の表示は表示位置を変化させないようにしてもよい。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先されることにより、該第二の表示の前記開始位置は表示されないものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、受付期間の報知を見づらくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、先に表示された演出表示(第二の種類の表示(変動アイコンCI))を遊技者が見逃してしまうことによる遊技意欲の減退を防ぐことができる場合がある。また、第一の表示(第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部)および第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)よりも第三の表示(変動アイコンCIの一部)を優先的に表示することで操作手段の操作の受付期間であることを遊技者に視認しにくくし、特に、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)を遊技者に視認不可とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の表示を表示可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図30に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、受付期間が終了した場合においては第一の表示を非表示とすることで、受付期間が継続しているといった遊技者の混乱、誤認を防ぐことができる場合がある。また、受付期間の終了後も第一の表示を継続していると(操作の要否の判断を煽り続けると)、遊技者が操作手段の操作を行わない選択肢が無くなり、かえって遊技の興趣を下げる恐れがあるが、第一の表示を非表示とすることで、遊技における遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。
[第6の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第6の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機あるいは封入式遊技機)について説明する。本実施の形態によるぱちんこ機100は、例えば、上記第1の実施の形態において図1〜図16を用いて説明したぱちんこ機100と同一の構成を有しているのでその構成要素についての説明は省略する。なお、図321〜図365に示す符号は、原則として第6の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図321〜図365に示す符号を優先する。
まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について主として図321(a)と図321(g)を例にとって説明する。図321(a)には、図3に示すぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、普図表示装置210は特図2表示装置214の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示され、普図保留ランプ216は普図表示装置210の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。なお本実施例における普図の保留は最大4個まで溜めることができるので、普図保留ランプ216のLEDは4個設けられている。
図321(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば右下角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は普図用第四図柄表示領域t3であり、中側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第四図柄として「○」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第四図柄として「△」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。普図変動遊技が非作動中は普図第四図柄として「◇」を表す画像が普図用第四図柄表示領域t3に表示される。また、特図変動遊技の実行中または普図変動遊技の実行中には第四図柄として白地画像がそれぞれの第四図柄表示領域t1〜t3に表示される。
演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Cになっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Cに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域C内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域Cの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Cに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。
演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Cに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域Bが設けられる。特図2保留アイコン表示領域Bは、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図321(b)参照)。特図2表示装置214および普図表示装置210についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図321(f)参照)。
図321(g)には、表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでボタン演出の表示がされている状態を示している。ボタン演出の表示には、第一の種類の表示としてチャンスボタン136に関する表示が含まれている。チャンスボタン136に関する表示のうちの第一の表示としてボタン表示がある。ボタン表示には、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)と、ボタン操作の受付有効期間(以下、「操作有効期間」と称する場合がある)の残りを示す有効期間画像と、その他のボタン操作を促す表示のいずれか一つが少なくとも含まれる。また、ボタン演出の表示には、第二の表示としてボタン表示に連動して実行される予告報知等の演出表示を含めることができる。ボタン演出の表示は、静止画像表示やアニメーション表示のいずれか一方またはそれらを組合わせた表示で行われる。
本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第1の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100における特図変動遊技について図321〜図325を用いて説明する。まず始めに、図321と図322を用いて特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出の流れの例について説明する。図321(a)〜図322(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図321(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。普図表示装置210ははずれ図柄の「普図B」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1〜t3は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。
特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図321(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し(図321(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図321(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図321(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図321(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Cに進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図321(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域Cに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図321(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図321(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図321(h)は、図321(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図321(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図321(j)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図321(k)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図321(l)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図321(m)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図321(m)〜図322(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図321(n)〜図322(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図322(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図322(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図322(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図322(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図322(g)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。
図322(h)は、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図322(f´)〜(h´)は、図321(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図322(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図322(f´)は、図322(e)から引き続いている。図322(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図322(g´)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。
図322(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図323(a)〜(b)は、図322(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域Aおよび特図1保留アイコンは、図323(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図323(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図323(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図323(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンの表示が再開され、図323(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図323(e)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図F」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図323(f)〜(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図323(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域Cから下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図323(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図323(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域Cから消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。
次に、図324と図325を用いて表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで行われるボタン操作アニメーション(以下、「ボタン操作アニメ」と称する場合がある)の表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について説明する。図324(a)〜図325(e)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図324(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図324(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図324(b)では図322(a)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図324(b)でのSPリーチ演出による画像は、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。図324(b)に示す状態はボタン操作アニメの開始直前でボタン表示はされておらず、チャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図324(c)〜図325(d)は、図324(b)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図324(c)は、SPリーチ演出による画像を背景画像として、前面にボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される途中の状態を示している。なお、ボタン画像と有効期間画像が同時に表示されなくてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に表示されるようにしてもよい。なおチャンスボタン136は、ボタン操作の受付有効期間外であっても発光状態にしてもよい。チャンスボタン136の発光態様は、受付有効期間の期間中でのボタン操作中および/または非操作中の発光態様と同じであってもよく、異なるようにしてもよい。
図324(d)は、ボタン演出において、ボタン画像とその下方に有効期間画像が表示され、ボタン画像の上方に「長押し」の文字列の画像が表示されているボタン表示を示している。ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に収容されて上方向に所定距離だけ突出した表示態様で表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ(メータ)画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0(零)となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。これらのボタン演出に係るボタン表示の画像は透過率が0(零)で、且つSPリーチ演出を実行中の背景画像の表示優先度より高い表示優先度に設定されている。このため、ボタン演出に係るボタン表示の画像の背後の画像は隠されて視認不可能になっている。図324(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態(図示では白色で示している)になっている。
図324(e)は、図324(d)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態(図示では灰色で示している)になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態(図示では灰色で示している)になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、チャンスボタン136の発光態様が変化した後に、ボタン画像の表示の表示態様が変化するようになっているが、同時であってもよいし、ボタン画像の表示態様の変化の方が先でチャンスボタン136の発光態様の変化の方が後になってもよい。
図324(f)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態(図示では黒色で示している)に変化している。
チャンスボタン136が押下されるとボタン操作アニメは、ボタン画像の表示態様を変化させるとともに、SPリーチ演出による背景画像の表示態様を変化させる表示を行う。但し、チャンスボタン136が押下された直後は、チャンスボタン136の発光態様が変化するだけで、ボタン操作アニメの表示は即座には変化しない。図324(f)では、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光状態になっている表示態様が維持されている。また、SPリーチ演出による背景画像の表示態様も変化していない。本例ではチャンスボタン136の発光態様が変化した後にボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様が変化するようにしている。チャンスボタン136の発光態様の変化とボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様の変化のタイミングは同時であってもよく、ボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様の変化の表示の開始後にチャンスボタン136の発光態様の変化があってもよい。
図324(g)〜図325(d)は、ボタン演出での「長押し」操作(チャンスボタン136を連続的に押下し続ける動作)の要求に従って遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態でのボタン操作アニメの表示例を示している。図324(g)でのボタン画像は、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様からボタン全体が発光し、その発光輝度が徐々に高くなっていく表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に幾分押し下げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図324(g)でのSPリーチ演出による背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域が徐々に下方に拡大し、一方、下段の表示領域が徐々に下方に減少していく表示態様で表示されている。
図324(h)〜図325(a)でのボタン操作アニメの表示によるボタン画像は、ボタン全体の発光輝度が最高輝度(図示では黒色で示している)になった表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向にさらに短くなっていく表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図324(h)〜図325(a)でのボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域がさらに下方に拡大していき、一方、下段の表示領域がさらに下方に減少していく表示態様で表示されている。チャンスボタン136はボタン全体が発光する状態を維持している。図325(a)では、ボタン操作の受付有効期間が残っているのに、SPリーチ演出の上段の表示領域が完全に下方にまで拡大して、下段の表示領域が消滅した状態が表示されている。
このようにボタン操作アニメにおける第一の表示としてのボタン表示は、図324(f)に示すような第一の画像としてのボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像と、図324(g)に示すような第二の画像としてのボタンが少し押し下げられており且つボタンの色が変化した表示態様のボタン画像と、図324(h)に示すような第三の画像としてのボタンが完全に押し下げられており且つボタンの色がさらに変化したボタン画像とを含んでおり、チャンスボタン136の長押しがあった場合に、第一の画像から第二の画像を経て第三の画像へ変化する表示態様で表示される。
本例では、チャンスボタン136の押下後にボタン操作アニメにおいてボタン画像が変化し、SPリーチ演出の背景画像が変化するように表示しているが、チャンスボタン136の押下と同時にボタン画像や背景画像の変化が開始するようにしてもよい。また、チャンスボタン136の押下の直後にボタン画像や背景画像の変化が開始するようにしてもよい。
図325(b)は、チャンスボタン136が予め決められた時間だけ長押しされたことを契機として、ボタン操作アニメは受付有効期間の期間中であっても次の演出に移行する。この場合には、ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分を消滅させて受付有効期間の終了時と同じ表示をして、次の演出に移行することを報知する。遊技者が押下し続けているチャンスボタン136は非発光状態になっている。
図325(c)は、ボタン操作アニメにおいて、ボタン操作の受付有効期間が終了した後にボタン演出に係るボタン表示を非表示にした状態を示している。ボタン演出に係るボタン表示は受付有効期間の終了と同時に非表示にしてもよい。また、ボタン画像と有効期間画像は同時に消去されてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に消去されるようにしてもよい。
図325(d)は、一連のボタン画像が表示されたことを条件として、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示としてSPリーチ演出の上段の表示領域が完全に下方にまで拡大した画像を表示する。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図325(e)は、図322(c)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例によるチャンスボタン136に関する第一の表示としてのボタン表示は、チャンスボタン136の押下があった場合(第一の場合)に、例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(第一の画像)からボタンが少し押し下げられボタンの色が変化した表示態様のボタン画像(第二の画像)を経てボタンが完全に押し下げられボタンの色がさらに変化したボタン画像(第三の画像)へ変化する第一の変化の表示を含む。また、チャンスボタン136は、チャンスボタン136の押下があった場合に、例えば、ある発光態様(第一の態様)から別の発光態様(第二の態様)へ変化する第二の変化のボタン態様を実行可能である。本実施例によれば、チャンスボタン136に関する表示は、チャンスボタン136の押下があった場合にボタン演出のアニメーション表示をするので、チャンスボタン136が押下されていることを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、チャンスンボタン136の態様(発光態様など)を変化させるので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例によれば、チャンスボタン136の押下を受付可能な操作有効期間(第一の期間)中に、チャンスボタン136に関するボタン表示を表示可能である。こうすることにより、ボタン表示はチャンスボタン136の押下受付期間中に表示されるので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、ボタン表示が行われているのにチャンスボタン136の押下がなかった場合(第三の場合)にボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像を含む表示を表示可能である。本実施例によれば、ボタン表示の表示中にチャンスボタン136が押下されない場合は、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像を表示するので、チャンスの端136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の押下後に表示される演出表示(第二の表示)は、チャンスボタン136の押下があった場合には、ボタンが完全に押し下げられボタンの色がさらに変化したボタン画像(第三の画像)が表示された後に表示される。こうすることにより、チャンスボタン136を押下した場合に、押下後に表示される演出表示を表示可能なので、チャンスボタン136が押下されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100における特図変動遊技について図326を用いて説明する。図326(a)〜(d)は、ボタン演出で「長押し」操作の要求がされているのにも係らず、遊技者がチャンスボタン136の押下を途中で止めてしまった場合のボタン操作アニメの表示例を示している。図326(a)は、図324(i)に示す状態と同一の状態を示している。遊技者がチャンスボタン136を押下し続けており、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域が下方に拡大していき、一方、下段の表示領域が下方に減少していく表示態様で表示されている。
図326(b)は、遊技者がチャンスボタン136から手を離してボタンの押下を止めた直後の状態を示している。遊技者がボタンから手を離すと、まず、チャンスボタン136の発光態様がボタン全体が発光する状態から押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化する。一方、ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン押下時と同じ状態を維持しており、ボタン全体が最高輝度で表示され、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図326(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
図326(c)は、チャンスボタン136が押下面の外周囲部分だけが発光する発光態様を維持している状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているがその発光輝度が徐々に低くなっていく表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から幾分押し上げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図326(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
図326(d)は、チャンスボタン136が押下面の外周囲部分だけが発光する発光態様を維持している状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光しているように表示態様が変化している。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から完全に押し上げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図326(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
このように「長押し」操作の要求がされているのにも係らず、遊技者がチャンスボタン136の押下を途中で止めてしまった場合のボタン操作アニメの表示では、背景画像は停止させておいて、ボタン表示は図324(f)〜(h)に示した動きと正反対の動きをするようにしている。つまり、チャンスボタン136の押下が止まると、第三の画像から第二の画像を経て第一の画像へ変化する表示態様でボタン画像が表示される。こうすることにより、遊技者にチャンスボタン136の長押しを再開することを促すことができる場合がある。なお、ボタン操作アニメは、チャンスボタン136の押下を途中で辞めてしまった場合に、図324(f)〜(h)の動作と異なる動作を行うアニメを実行してもよく、アニメを実行しない(つまり、第二の画像を経ず、第三の画像から第一の画像に変化する)ようにしてもよい。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像が画像表示領域に登場する際のアニメーション例について図327を用いて説明する。図327(a)は、画像表示領域にまず始めに小さ目のエフェクト画像が表示され、徐々に当該エフェクト画像が拡大し、その後エフェクト画像の手前の中央にボタン画像が表示され、その下方に有効期間画像が表示される状態を示している。その後エフェクト画像が消滅してボタン画像と有効期間画像のボタン演出が開始される。このように、ボタン画像と異なる画像(例えば、エフェクト画像)が最初に表示され、その後ボタン画像が表示されるアニメーションを行うようにしてもよい。なお、エフェクト画像が消滅した後に有効期間画像が表示されるようにしてもよい。
図327(b)は、実施例1の例と同様であり、ボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される状態を示している。
図327(c)は、まず始めに、破線の横長の長方形で示す画像表示領域の左端辺の中央からボタン画像の右側部が所定の透過率で表れ、同時に画像表示領域の右端辺の中央からボタン画像の左側部が所定の透過率で表れた状態を示している。次いで、左側のボタン画像は水平方向を右方に移動し、右側のボタン画像は水平方向を左方に移動して、両者が画面ほぼ中央で重なり合い、最後に一致して一つのボタン画像となって停止する。次いでボタン画像の低下率が零となり、次いでボタン画像の下方に有効期間画像が表示される。なお、ボタン画像の所定の透過率は、0%であってもよく、0%以外であってもよく、0%より大きく100%よりも小さくてもよく、100%であってもよい。なお、左右のボタン画像の下に有効期間画像がそれぞれ表示されていてもよい。
これらのボタン画像や有効期間画像を消去するアニメーションは、登場時のアニメーションを逆転させた巻き戻し演出であってもよい。また、登場時のアニメーションとは異なる消去アニメーションを行うようにしてもよい。また、ボタン消去時はアニメーション表示をせずに消去させるようにしてもよい。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像のアニメーション例について図328を用いて説明する。図328は、チャンスボタン136が長押しされて押下中の場合のボタン表示のアニメーション例を示している。
図328(a)は実施例1の例と同様のアニメーションを示している。まず、ボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光状態になっている表示態様で表示される。また、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
次いで、ボタン画像は、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様からボタン全体が発光し、その発光輝度が徐々に高くなっていく表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に徐々に押し下げられていく表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間はさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示される。
次いで、ボタン画像は、ボタン全体の発光輝度が最高輝度になった表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向にさらに短くなっていく表示態様で表示される。
図328(b)に示すアニメーションは、ボタン操作の受付有効期間の経過に伴って、ボタン画像が、チャンスボタンが円形開口部内に徐々に押し込まれていく表示態様で表示される点は図328(a)に示すものと同じである。一方、図328(b)に示すアニメーションではボタン操作の受付有効期間が経過しても、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様が維持される。さらに、押下面の中央には「押」の文字画像が徐々に輝度を高くする表示態様で表示される。
図328(c)に示すアニメーションは、図328(a)に示すボタン画像の表示態様と同一の表示態様を備え、さらにボタン操作の受付有効期間の経過に従いボタン画像の大きさが徐々に小さくなっていく表示態様に特徴を有している。ボタン画像の表示は有効期間画像の棒状部分が短くなっていくのに応じて大きさが小さくなり、棒状部分の長さが零になり操作有効期間がなくなった状態で消滅する。その後有効期間画像も消滅する。なお、ボタン画像の表示が小さくなるのに対応して有効期間画像の表示も一緒に縮小するようにしてもよい。
図328(d)に示すアニメーションは、図328(a)に示すボタン画像の表示態様と同一の表示態様を備え、さらにボタン操作の受付有効期間の経過に従いボタン画像の大きさが徐々に大きくなっていく表示態様に特徴を有している。ボタン画像の表示は有効期間画像の棒状部分が短くなっていくのに応じて大きさが大きくなり、ボタン画像の表示が大きくなるのに対応して有効期間画像の表示も一緒に拡大する。操作有効期間がなくなった状態でボタン画像と有効期間画像は消滅する。なお、ボタン画像だけが拡大して有効期間画像は拡大しない表示態様で表示させてもよい。
図328(d´)は図328(d)と同様のボタン表示の表示態様に加えて、ボタン画像の拡大とともに有効期間画像が一緒に拡大して画像表示領域からはみ出してしまう場合には補助の有効期間画像をさらに表示する点に特徴を有している。補助の有効期間画像は画像表示領域内で一定の大きさを保って操作有効期間の残存期間を報知する表示態様で表示される。なお、補助の有効期間画像は、メインの有効期間画像が見にくくなる場合(例えば、縮小、可動手段の動作、導光板などの装飾手段による発光など)にも表示できるようにしてもよい。
図328(d´´)は、図328(d´)に示す補助の有効期間画像としてボタン操作の受付有効期間の残り時間を示す文字画像(本例では「あと2秒」と例示している)を表示する点に特徴を有している。
次に、以上説明した実施例1〜4によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図321乃至図328を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示)であり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像を含むボタン表示)は、第一の画像(例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(例えば、図324(f)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第二の画像(例えば、ボタンが少し押し下げられており、且つボタンの色が変化した表示態様のボタン画像(例えば、図324(g)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第三の画像(例えば、ボタンが完全に押し下げられており、且つボタンの色がさらに変化したボタン画像(例えば、図324(h)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示であり、
前記第一の変化とは、前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化することであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段に関する表示は、操作があった場合に、アニメーション表示をするので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、操作手段が操作されていることを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と第三の画像のみから構成される表示であってもよい。あるいは、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と第三の画像を含む複数の画像から構成される表示であってもよい。
また、「前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化する」とは、第一の画像、第二の画像、第三の画像の順に連続的に変化するアニメーションのことを示していてもよい。なお、第一の画像と第二の画像の間に一(例えば、第四の画像)または複数の画像(例えば、第四の画像、第五の画像…)が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。また、第二の画像と第三の画像の間に一(例えば、第四の画像)または複数の画像(例えば、第四の画像、第五の画像…)が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
また、「操作手段の操作があった場合」とは、操作手段が操作された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信した場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。なお、「第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示」とは、「第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも実行可能な表示」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作手段の少なくとも一部は、第一の態様(例えば、発光するボタン態様(図324(e))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、第二の態様(例えば、第一の態様と異なる発光をするボタン態様(図324(f))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、前記第一の場合に、第二の変化を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の変化とは、前記第一の態様から前記第二の態様へ少なくとも変化することである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作があった場合に、操作手段の態様(発光態様など)を変化させるので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
ここで、第一の態様は、第一の発光態様のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の発光態様のことであってもよい。発光態様は、操作手段に設けられた発光手段(例えば、LEDなど)の発光パターン(例えば、発光手段の色の変化や点灯する発光手段の変化など)のことを示していてもよい。また、第一の態様は、第一の表示態様のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の表示態様のことであってもよい。例えば、表示手段による表示や、発光手段の点灯による表示において、発光手段が赤の点灯時は表示手段に「PUSH」と表示され、発光手段が青の点灯時は表示手段に「熱」と表示されるものであってもよい。また、第一の態様は、第一の形状のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の形状のことであってもよい。例えば、操作手段が「飛び出すボタン」と「普通のボタン」であってもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の場合とは、第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、操作有効期間)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は操作手段の受付期間中は少なくとも表示されるので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、第一の表示は、第一の期間が開始する前(または直前)に表示されていてもよい。また、第一の表示は、第一の期間が終了した後(または直後)に表示されていてもよい。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の画像(例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(例えば、図324(f)))を含む表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示の表示中に操作手段が操作されない場合は、第一の画像を含む表示を表示するので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、「第一の画像を含む表示」とは、第一の画像のみから構成される表示(例えば、静止画)のことであってもよいし、第一の画像を含む一または複数の表示により構成された表示(アニメーション)のことであってもよい。なお、第三の場合とは、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合であって、かつ前記操作手段の操作がなかった場合のこと」であってもよい。なお、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合」とは、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている期間を通じて」のことであってもよく、「前記表示手段に前記第一の表示が表示された場合」のことであってもよい。
また、「操作手段の操作がなかった場合」とは、操作手段が操作されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合であって、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信しなかった場合のことであってもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第二の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第三の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、チャンスボタン136の押下後に表示される演出表示(図325(d)))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の表示とは、前記第三の画像が表示された後に表示される表示のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段は、操作手段を操作した場合に、第二の表示を少なくとも表示可能なので、操作手段が操作されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。なお、第二の表示は、第一の表示と異なる表示のことであってもよいし、第二の表示は、第一の表示に含まれる表示のことであってもよい。
また、第一の画像と第三の画像は、操作手段の態様を模した画像であってもよい。第一の画像は、前記操作手段の前記第一の態様を模した画像である。第三の画像は、前記操作手段の前記第二の態様を模した画像である。第一の変化は、前記第二の変化を模した変化である。こうすることにより、遊技者を表示手段に注目させることができる場合がある。また、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、第一の変化は、第一の画像、第二の画像および第三の画像を含むアニメーション表示のことであってもよい。
また、操作手段は、該操作手段の操作がなかった場合に、第一の態様を少なくとも実行可能である。これにより、遊技者が操作していないことを認識しやすくすることができる場合がある。
また、第二の表示は、第一の表示の少なくとも一部が少なくとも消去された後に表示される表示であってもよい。第二の表示は、操作手段の操作に応じた表示のことであってもよい。
また、操作手段は、該操作手段の受付期間の期間外である場合に、第三の態様を実行可能である。なお、第三の態様とは、第三の発光態様のことであってもよい。第三の発光態様には、輝度や発光色が違うもの、発光手段が消灯しているなども含まれていてもよい。また、第三の態様は、第三の表示態様のことであってもよいし、第三の形状のことであってもよい。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図329〜図332を用いて説明する。図329(a)〜図330(b)と、図331(a)〜図332(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図329(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図329(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。
図329(b)〜図330(a)は、図329(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図329(b)ではボタン操作アニメが開始され、ボタン操作を促すボタン表示として「長押しして力を溜めろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。図329(b)に示す状態はボタン操作の受付有効期間が未だ開始されていないのでチャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図329(c)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「長押しして力を溜めろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えらるとともにボタン画像が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。
図329(d)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「よーい」から「長押し」という文字列の画像に切替えられる。また、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。図329(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図329(e)は、図329(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化の方が先でボタン画像の表示態様の変化の方が後になってもよい。
図329(f)は、遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。
図329(f)〜(j)は、ボタン演出での「長押し」操作の要求に従って、遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図329(f)〜(j)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図329(f)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図329(g)では、武士の両足元に生じた炎が武士の背中辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。図329(h)〜(j)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。
図329(i)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直前の状態を示している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了することを報知している。
図329(j)は、遊技者が押下し続けているチャンスボタン136は非発光状態になっている状態を示している。
図330(a)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行されている状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図330(b)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
図331(a)は、図329(e)に示す状態と同じ状態を示しており、図329(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図331(b)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図331(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図331(c)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図331(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図331(d)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図331(d)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じていた炎が消えてなくなっている表示態様で表示が行われる。炎の画像の消去タイミングは、遊技者の手がチャンスボタン136から離された後、つまり検知手段でボタン操作が検知されなくなった後に炎の画像を消去してもよく、検知されなくなったと同時に消去してもよい。
図331(e)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図331(e)でのSPリーチ演出は、図331(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図332(a)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図332(a)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図332(b)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図332(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じていた炎が消えてなくなっている表示態様で表示が行われる。
図332(c)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図332(c)でのSPリーチ演出は、図331(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
遊技者がボタン連打を続けることにより、図332(a)〜(c)に示す状態が繰り返される。図332(d)は操作有効期間の残りが少なくなった時点で、遊技者の手がチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。
図332(d)でのSPリーチ演出は、図331(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図332(e)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了したことを報知している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図332(e)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図332(f)は、遊技者が叩いているチャンスボタン136は非発光状態に変更された状態を示している。ボタン操作アニメの有効期間画像は操作有効期間が終了した報知の表示を維持している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図332(f)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図332(g)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として図330(a)に示すものと同一の、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図332(h)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例では、チャンスボタン136は長押し(第一の操作)と連打(第二の操作)とを行うことが可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示(第一の表示)とカットイン表示(第二の表示)とを表示可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の長押しが行われた場合にカットイン表示を表示可能であり、長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の連打が行われた場合にも同じカットイン表示を表示可能である。本実施例によれば、長押しとは異なる操作である連打をした場合も、長押しをした結果の表示と同じ表示を行うので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の押下を受付可能な期間である操作有効間(第三の場合)に、チャンスボタン136の長押しを促すボタン表示をすることができる。こうすることにより、長押しを促すボタン表示は、チャンスボタン136の押下の受付有効期間に少なくとも表示される表示なので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の連打に関する表示(第三の表示)を表示可能である。こうすることにより、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の長押し(第一の操作)を促すボタン表示(第一の表示)が表示され且つチャンスボタン136の押下がなかった場合には、カットイン表示(第二の表示)が表示されない。こうすることにより、チャンスボタン136が押下されない場合にはカットイン表示は表示されないので、ボタン操作されたことによりカットイン表示をするようにすることで、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の長押し(第一の操作)と連打(第二操作)は異なる操作であるので、長押しと異なる連打をした場合も、長押しをした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、長押しを行っても連打を行っても、ボタン操作をされた場合の表示は同じであるので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、図332(e)のタイミングでチャンスボタン136の押下が検知されていない場合は、カットイン表示を表示しないようにしてもよい。また、図332(e)のタイミングでチャンスボタン136の押下から所定の時間内(例えば、炎の表示態様が表示されている期間内)である場合に、カットイン表示を行うようにしてもよく、所定期間外(例えば、炎の表示態様が非表示の期間)である場合は、カットイン表示を行わないようにしてもよい。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図333〜図334を用いて説明する。図333(a)〜図334(c)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図333(a)は、図329(e)に示す状態と同じ状態を示しており、図329(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図333(b)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図333(c)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図333(d)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(d)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。このように本例では、ボタン操作に応じて大きくなる炎の画像は、遊技者の手がチャンスボタン136から離れた後も離れる以前の状態で維持される。
図333(e)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(e)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
図333(f)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(f)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図333(g)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(g)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図333(h)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(h)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで成長した炎が武士の胸辺りまでさらに成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
遊技者がボタン連打を続けることにより、SPリーチ演出は、武士の背後で炎が徐々に大きく成長する表示態様で画像が表示される。図333(i)は操作有効期間の残りが少なくなった時点で、遊技者の手がチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。図333(i)でのSPリーチ演出は、炎が武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様で画像が表示される。図333(i)に示す炎の表示態様が炎の画像の最大の大きさになっている。炎の画像の大きさは、長押しの時間が6秒に達するか、または連打回数が20回に達するかのいずれか一方が満足された場合に最大になるようになっている。
図333(j)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了したことを報知している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図333(j)でのSPリーチ演出は、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図334(a)は、遊技者が叩いているチャンスボタン136は非発光状態に変更された状態を示している。ボタン操作アニメの有効期間画像は操作有効期間が終了した報知の表示を維持している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図334(a)でのSPリーチ演出は、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図334(b)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として図330(a)に示すものと同一の、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図334(c)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例では、チャンスボタン136は長押し(第一の操作)と連打(第二の操作)とを行うことが可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示(第一の表示)とカットイン表示(第二の表示)とを表示可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の長押しが行われた場合にカットイン表示を表示可能であり、長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の連打が行われた場合にも同じカットイン表示を表示可能である。本実施例によれば、長押しとは異なる操作である連打をした場合も、長押しをした結果の表示と同じ表示を行うので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、炎の画像は、長押しされた時間または連打回数に対応して変化するようにしてもよい。また、長押しされた時間または連打回数が所定時間または最大回数に満たない場合は、予め演出抽選により決められた最終的に変化する表示態様(例えば、炎の画像の最大の大きさ)で表示されないようにしてもよい。また、長押しされた時間または連打回数が所定時間または最大回数に満たない場合であっても、操作手段の受付期間の終了後に予め演出抽選により決められた最終的に変化する表示態様(例えば、炎の画像の最大の大きさ)に表示されるようにしてもよい。
なお、図333(j)のタイミングでチャンスボタン136の押下が検知されていない場合は、カットイン表示を表示しないようにしてもよく、表示するようにしてもよい。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図335を用いて説明する。図335(a)〜(e)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図335(a)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図335(a)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図335(b)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図335(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。このように本例では、ボタン操作に応じて大きくなる炎の画像は、遊技者の手がチャンスボタン136から離れた後も離れる以前の状態で維持される。
図335(c)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図335(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
図335(d)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図335(d)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図335(e)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像に代えて「連打」の文字列画像が表示されている。本実施例では、一定期間(例えば、2秒)内でボタン操作の検知回数が規定回数(例えば5回)になったら、「長押し」の文字列を「連打」に代えて表示することにより、遊技者の好みに合った遊技を実現して遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、「長押し」の文字列から変更される表示は「連打」でなくてもよく、連打を含む他の操作にも対応する表示(例えば、「ボタンを押せ!」や「ボタン操作受付中!」)などの表示であってもよい。
図335(e)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の流れの具体例について図336〜図338を用いて説明する。
図336(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その1)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(i)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(i)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(i)に続く期間(ii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態になって所定時間が経過するまでの期間である。期間(ii)に続く期間(iii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(iii)に続く期間(iv)は、チャンスボタン136が再度押下状態になって所定の遅延時間が経過してから所定時間が経過するまでの期間である。
図336(b)は、図336(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。(i)に示すように期間(i)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(ii)に示すように期間(ii)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。(iii)に示すように期間(iii)のボタン操作アニメは、両足元からの炎が消失している武士の静止画像が表示される。本例では、チャンスボタン136が非押下状態になって一定期間が経過すると炎のアニメーションが非表示になる。(iv)に示すように期間(iv)のボタン操作アニメは、武士の腰辺りまで成長した炎がさらに武士の頭上にまで大きくなる動画が表示される。本例では、チャンスボタン136の押下が再度行われると、期間(iii)の直前の期間(ii)で実行されていた動画の続きの動画が表示される。変形例としての(iv´)に示すように期間(iv)ののボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる期間(ii)の動画を再表示するようにしてもよい。
図337(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その2)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(1)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(1)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(1)に続く期間(2)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(2)に続く期間(3)は、チャンスボタン136が再度非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過してからチャンスボタン136が非押下状態になって所定時間が経過するまでの期間である。
図337(b)は、図337(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。(1)に示すように期間(1)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(2)に示すように期間(2)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。(3)に示すように期間(3)のボタン操作アニメは、武士の腰辺りまで成長した炎がさらに武士の頭上にまで大きくなる動画が表示される。このように長押しのときと同様の連続した表示が行われるようにしてもよい。
図338(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その3)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(i)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(i)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(i)に続く期間(ii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態になるまでの期間である。期間(ii)に続く期間(iii)は、チャンスボタン136が再度非押下状態になってから再度押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(iii)に続く期間(iv)は、チャンスボタン136が再度押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、所定時間が経過するまでの期間である。
図338(b)は、図338(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。(i)に示すように期間(i)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(ii)に示すように期間(ii)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生する動画が表示される。(iii)に示すように期間(iii)のボタン操作アニメは、両足元からの炎が発生している状態の武士の静止画像が表示される。本例では、一定のアニメーションが実行されたら、次にボタン操作があるまで、静止画状態になる。(iv)に示すように期間(iv)のボタン操作アニメは、武士の両足元に発生した炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。
なお、レベル「静止画」は、ボタン操作アニメが実行されていない状態であってもよい。また、ボタン操作アニメは実行されていないが、待機アニメ(ボタンが操作されることを待っている状態のアニメ)を実行している状態であってもよく、静止画が表示されている状態であってもよい。
なお、レベル「動画」は、ボタン操作アニメが実行されている状態であってもよい。
次に、以上説明した実施例5〜8によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図329乃至図338を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作(例えば、チャンスボタン136の長押し)を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記操作手段は、第二の操作(例えば、チャンスボタン136の連打)を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示)のことであり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、長押しを促すボタン表示(図329(e))は、前記第一の操作に関する表示のことであり、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、カットイン表示(図330(a)、図332(g)))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の操作が行われた場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第二の操作がされた場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作と異なる第二の操作をした場合も、第一の操作をした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の操作を行っても第二の操作を行っても、操作をされた場合の表示は同じであるので、操作手段の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、「第二の表示の少なくとも一部」とは、第一の表示の全部であってもよいし、第一の表示の一部のみであってもよい。また、「第一の操作が行われた場合」とは、遊技者により操作手段で第一の操作を行った場合のことであってもよいし、第一の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、第一の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信した場合のことであってもよいし、第一の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。
また、「第二の操作が行われた場合」とは、遊技者により操作手段で第二の操作を行った場合のことであってもよいし、第二の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、第二の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信した場合のことであってもよいし、第二の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。なお、「前記第一の表示が表示されている」とは、「第一の表示が表示された場合」のことであってもよく、「第一の表示が表示されている期間を通じて」のことであってもよく、「第一の表示が表示されている期間中」のことであってもよい。なお、「第一の場合」とは、「第一の表示が表示された場合であって、かつ第一の操作が行われた場合」のことであってもよい。なお、「第二の場合」とは、「第一の表示が表示されている場合であって、かつ第二の操作が行われた場合」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、操作有効期間)である場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、操作手段の操作受付が有効な期間に少なくとも表示される表示なので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示とは、前記第二の操作に関する表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第三の表示は、第二の操作に関する表示なので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第四の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段が操作されない場合には第二の表示は表示されないので、操作されたことにより第二の表示を表示させるようにすることで、操作手段の操作を促すことができる場合がある。なお、「第三の場合」とは、「第一の表示が表示されている場合であって、かつ操作手段の操作がなかった場合」のことであってもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作と異なる第二の操作をした場合も、第一の操作をした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の操作を行っても第二の操作を行っても、操作をされた場合の表示は同じであるので、操作手段の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出について図339〜図341を用いて説明する。図339(a)〜図340(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図339(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図339(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。
図339(b)〜図340(g)は、図321(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図339(b)ではボタン操作アニメが開始され、ボタン操作を促すボタン表示として「長押しして力を溜めろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、図339(b)に示す状態はボタン操作の受付有効期間(ボタン操作受付期間、操作有効期間)が未だ開始されていないのでチャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)(例えば、チャンスボタンランプ138)は消灯状態になっている。
図339(c)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「長押しして力を溜めろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともにボタン画像が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。
図339(d)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「よーい」から「長押し」という文字列の画像に切替えられる。また、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。図339(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付期間外(ボタン操作受付不可状態)にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。また、チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図339(e)は、図339(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらの変化は同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
図339(f)では、遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた状態からボタン全体が発光する状態に変化している。
また、図339(f)、(g)は、ボタン演出での「長押し」操作の要求に従って、遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタン136が円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図339(f)から図339(g)間でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図339(f)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図339(g)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。
また、図339(g)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直前の状態を示している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了することを報知している。
図339(h)は、操作有効期間が終了した状態を示している。また、チャンスボタン136が非発光状態(チャンスボタンランプ138が非発光状態)になっている。
図339(i)では、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が消灯状態になったように表示態様が変化している。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から幾分押し上げられた表示態様で表示されている。本例では、チャンスボタン136が消灯状態に変化してからボタン画像の表示態様が変化しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136の消灯状態の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
図339(j)では、有効期間画像のメータ(ゲージ)が回復する演出が実行されている。有効期間画像の所定色の棒状の部分が徐々に例えば左方向に長くなるように表示される。また、演出表示領域208dのボタン画像の上方に「力を解き放て」という文字列の画像が表示され、長押しで溜めた力を解放つ演出が開始されることが示唆される。このように、メータの棒状の部分が長くなるアニメーションが行われることで、メータが回復する演出が実行される。これにより、再度、ボタン操作受付期間が開始されることを遊技者が認識しやすくなる場合がある。なお、図339(j)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図340(a)は、図339(j)から引き続く状態を示している。図340(a)では、有効期間画像のメータ(ゲージ)が回復する演出が実行されている。なお、図340(a)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図340(b)では、有効期間画像のメータが回復する演出が終了している。有効期間画像の所定色の棒状の部分が長方形枠と同じ長さになっている。なお、図340(b)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図340(c)では、演出表示領域208dに表示される文字列画像が「力を解き放て」から「一撃」に切り替えられている。これにより、この後で開始されるボタン操作受付期間でチャンスボタン136を一回だけ押下することにより、溜めた力を解放つ演出が実行されることが示唆される。また、ボタン画像のチャンスボタン136押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、図340(c)に示す時点では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付期間外にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図340(d)〜図340(f)では、ボタン操作受付期間が開始されている。有効期間画像の所定色の棒状の部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示され、操作有効期間の残り期間が報知されている。また、演出表示領域208dのボタン画像の上方には「一撃」という文字列の画像が表示され、チャンスボタン136を一回の押下が要求されている。また、チャンスボタン136は押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらの変化は同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
ボタン操作受付期間において、遊技者が1回だけチャンスボタン136を押下すると、図340(g)に示す、力を溜めた武士の顔のアップの画像が表示される。また、チャンスボタン136の1回の押下が要求されているボタン操作受付期間において、チャンスボタン136が1回だけ押下されると、ボタン操作受付期間は、残り期間に関係なく終了する。このため、演出表示領域208dに表示されていたボタン画像および有効期間画像が消去される。また、チャンスボタン136が消灯状態に変化している。ボタン画像および有効期間画像の消去と、チャンスボタン136の消灯状態への変化とは、同時であってもよいし、いずれかが先であってもよい。
図340(h)では、力を溜めた武士が勝利するアニメーションが演出表示領域208dに表示されている。これにより、当該特図1変動遊技で大当り当選する確率が高いことが予告、または、大当りに当選することが予告される。
本実施例では、図339(e)から開始されるボタン操作受付期間と、図340(d)から開始されるボタン操作受付期間とは、同じ長さになっているが、本実施例の2度のボタン操作受付期間は、長さが異なっていてもよい。この場合、メータの回復演出中に操作有効期間画像の長さを変更してもよいし、メータの減少速度(所定色の棒状の部分の減少速度)を異ならせてもよい。なお、図339(e)〜(g)の期間でチャンスボタン136の押下が検出されなかった場合は、図339(j)〜図340(b)で行われる有効期間画像のメータの回復演出を実行せず、異なる演出(例えば図322(a)以降の演出)が行われるようにしてもよい。また、図339(e)〜(g)の期間でチャンスボタン136の押下が検出されなかった場合であっても、ボタンの操作が検知された場合と同じ演出を行うようにしてもよい。
図341は、図339および図340に示すボタン演出でのチャンスボタン操作受付期間、チャンスボタン操作受付、操作受付期間に関する表示に関するタイミングチャートを示している。上段はチャンスボタン操作受付の有効または無効を時系列で示している。レベル「有効」はボタン操作受付期間を示し、レベル「無効」はボタン操作受付期間外を示している。中段はチャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)の検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。下段は操作受付期間に関する表示の実行有無を時系列で示している。レベル「表示」は操作受付期間に関する表示が実行されている状態であり、レベル「非表示」は操作受付期間に関する表示が実行されていない状態である。
期間(1)は、図339(c)〜図339(f)の期間に該当する。期間(1)では、まず操作受付期間に関する表示の実行が開始されている。本実施例において、操作受付期間に関する表示は、図339(c)に示す有効期間画像およびボタン画像の表示が該当する。なお、操作有効期間に関する表示は、有効期間画像の表示のみでもよいし、ボタン画像の表示のみでもよい。また、期間(1)内において、操作受付期間に関する表示の開始後にチャンスボタン操作受付期間が開始されている。このように本実施例では、操作受付期間に関する表示は、操作受付期間の開始よりも前に表示開始される。また、期間(1)の操作受付期間開始後に、遊技者がチャンスボタン136の長押しを開始している。
期間(1)に続く期間(2)は、図339(e)〜図339(h)の期間に該当する。期間(2)は、チャンスボタン操作受付期間の終了により終了する。期間(2)において、チャンスボタン136の長押しが継続されているのでチャンスボタンセンサの検出信号はレベルONになっており、操作受付期間に関する表示は継続して表示されている。
期間(2)に続く期間(3)は、図339(i)〜図340(c)の期間に該当する。期間(3)は、ボタン操作受付期間外である。期間(3)では、ボタン操作受付期間の終了から所定の遅延時間後にチャンスボタンセンサの検出信号はレベルOFFになっている。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。また、期間(3)では、有効期間画像のメータが回復する演出が実行されている。このため、受付期間に関する表示は継続して表示されている。
期間(3)に続く期間(4)は、図340(d)〜図340(g)の期間に該当する。期間(4)は、ボタン操作受付期間の開始と同時に開始されている。期間(4)の後半で遊技者がチャンスボタン136を一回だけ押下している(図340(g))。これにより、所定の遅延時間後にボタン操作受付期間が終了し、操作受付期間に関する表示が消去されている。なお、図341では、期間(4)で開始されているボタン操作受付期間の設定の長さを一点鎖線で示している。
次に、以上説明した実施例9によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図339乃至図341を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示、操作受付期間に関する表示)であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、有効期間画像の表示(図339(c)での表示)、+ボタン画像も可、ボタン画像だけも可)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、図339(c)〜図340(g)の期間、図341の期間(1)〜(4))である場合のことであり、
前記第一の期間とは、第二の期間(例えば、図339(i)〜図340(c)、図341の期間(3))を含む期間であり、
前記第二の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間(例えば、ボタン操作受付期間以外の期間(ボタン操作受付期間外の期間))のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)を含む期間のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作を受付けていない期間も継続して操作に関する表示を表示するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、操作手段に関する演出のバリエーションを増やし、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。
なお、「第二の期間を含む」とは、第一の期間に含まれる一部の期間が第二の期間であることを示していてもよい。また、「操作手段の操作を少なくとも受付可能」とは、操作手段の操作が有効となる期間のことであってもよいし、操作手段が操作されたことを検知した場合に、サブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信された操作されたことを示す情報(コマンド)が有効となる期間のことを示していてもよい。また、「操作手段の操作を少なくとも受け付けない」とは、操作手段の操作が無効となる期間のことであってもよいし、操作手段が操作されたことを検知した場合に、サブ制御手段へ送信された操作されたことを示す情報(コマンド)が無効となる期間のことを示していてもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示とは、前記操作手段の受付期間に関する表示(例えば、有効期間画像(ゲージ画像、メータ画像、時間表示画像)の表示)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は受付期間に関する表示なので、操作手段の受付期間に関する表示を遊技者に視覚的に認識させ、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。第一の表示としては、受付期間を示すメータ画像や時間表示(例えば、有効期間画像の表示)などがある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、ボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の場合に第二の表示を表示可能なので、操作手段に関する表示を複数表示することにより、遊技者に注目させ、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。また、操作手段に関する演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。第二の表示としては、例えば、操作手段を模した表示がある。なお、第一の種類の表示は、第一の表示および/または第二の表示を含む三以上の表示であってもよい。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間は、第三の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第一の期間は、第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第三の期間とは、前記第二の期間が開始される前の期間(例えば、図339(e)〜図339(h)の期間、図341の期間(2))のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間が終了した後の期間(例えば、図340(d)〜図340(g)の期間、図341の期間(4))のことであり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間は、操作を受け付ける期間を複数含むので、遊技者に違和感を与え、第一の表示に注目させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間は、第五の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第五の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間(例えば、ボタン操作受付期間外の期間、図339(c)の期間)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間は、操作を受付けない期間を複数含むので、遊技者に違和感を与え、第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、第二の期間は、第一の期間の開始と同時に開始される期間であってもよい。例えば、操作受付期間が開始される前にボタン画像が表示されてもよい。あるいは、第二の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。例えば、連続する2つの異なる操作に関する受付期間の表示であってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間の期間中に終了される期間であってもよい。あるいは、第二の期間は、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。例えば、操作受付期間の終了後もボタン画像が表示されていてもよい。
また、第一の期間は、第三の期間を含む期間であってもよい。また、第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であってもよい。第三の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。また、第二の期間は、第三の期間が終了した後(または直後)に開始される期間であってもよい。
また、第一の期間は、第四の期間を含む期間であてもよい。第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であってもよい。第四の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。第二の期間は、第四の期間が開始される前(または直前)に終了される期間であってもよい。
また、表示手段は、第三の期間が開始される場合に、第一の操作に関する表示を表示するものであってもよい。また、表示手段は、第四の期間が開始される場合に、第二の操作に関する表示を表示するものであってもよい。第一の操作と第二の操作は異なる操作であってもよい。例えば、1回目の受付期間は「長押ししろ」の文字列の表示で、2回目の受付期間は「一撃!」の文字列の表示のように求められる操作が異なっていてもよい。
また、第一の操作と第二の操作は同じ操作であってもよい。
また、第一の表示は、操作手段を模した画像のことであってもよい。また、第二の表示は、操作手段の受付期間に関する画像のことであってもよい。なお、第一の表示は、第二の表示と同時に表示が開始されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも前に表示されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも後に表示されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示と同時に表示が消去されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも前に消去されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも後に消去されるようにしてもよい。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例10)
次に、本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100について、図342〜図349を用いて説明する。図342は、本実施例によるぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
本実施例によるぱちんこ機100は、球貯留皿付扉108にタッチパネル付表示装置m700を備えている。タッチパネル付表示装置m700は、ぱちんこ機100が島設備に設置された状態でチャンスボタン136の右側に配置されている。タッチパネル付表示装置m700は、横長長方形状の表領域を有している。タッチパネル付表示装置m700には、例えば、液晶表示装置が用いられている。本実施例では、タッチパネル付表示装置m700は第1副制御部400により制御される。タッチパネル付表示装置m700は、第2副制御部500により制御されてもよい。
タッチパネル付表示装置m700の表示画面上には、表示領域とほぼ同じ大きさおよび形状を備えたタッチパネルm700aが配置されている。タッチパネルm700aは、遊技者が指等でタッチしたりスライド操作(ドラック)したりできるようになっている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その1)について図343、図344を用いて説明する。図343(a)〜図344(c)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図343(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図343(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。また、タッチパネル付表示装置m700には、デフォルトの表示としてぱちんこ機100の機種名(本例では、「CR吉宗」)が表示されている。
図343(b)〜(j)は、図321(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるタッチ操作アニメの表示による一連の演出とSPリーチ演出の流れを示している。図343(b)では、タッチパネルm700aのタッチ操作を促すタッチ操作アニメが開始され、タッチパネルm700aの操作(以下、「タッチ操作」という場合がある)を促す表示として「指をスライドしろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、タッチパネル付表示装置m700には、「指でスライドしろ!」という文字列の画像と、スライド方向を示す矢印の画像とが表示されている。なお、当該矢印の画像が示す通りにタッチパネルm700aを操作しなくてもよい。
図343(a)から図343(b)への表示切替のタイミングは、装飾図柄表示装置208が先でタッチパネル付表示装置m700が後でもよいし、タッチパネル付表示装置m700が先で装飾図柄表示装置208が後でもよいし、同時でもよい。なお、図343(b)に示す状態はタッチ操作の受付有効期間(タッチ操作有効期間)は未だ開始されていない。
図343(c)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「指をスライドさせろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともに、演出表示領域208dにタッチパネル付表示装置m700を模した画像(以下、「パネル画像」と称する場合がある)が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。本実施例の有効期間画像は、タッチ操作有効期間を示す画像である。
図343(d)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「よーい」から「スライド」という文字列の画像に切替えられる。また、タッチパネル付表示装置m700には、「あと5秒」および「スライド」という文字列の画像が表示される。「あと5秒」の文字列の画像は、タッチ操作有効期間をカウントダウン表示する画像である。図343(d)に示す画像を見ることにより遊技者はタッチパネルm700aの操作を伴う演出が開始されたことを知るが、この段階では未だタッチ操作有効期間のカウントダウンが開始していないタッチ操作受付期間外(タッチ操作受付不可状態)にあるため、タッチパネルm700をタッチしてもタッチの操作は受付けられない。
図343(e)は、図343(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過して、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図343(e)〜(j)に示すように、演出表示領域208dには、スライド方向を示す矢印の画像と、手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「スライド」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。
本例では、装飾図柄表示装置208に表示されている有効期間画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている「あと5秒」の文字列画像とでタッチ操作有効期間が表示されている。タッチ操作有効期間は、装飾図柄表示装置208またはタッチパネル付表示装置m700の一方のみに表示されてもよい。また、タッチ操作有効期間は、ゲージや数字以外の画像で表示されてもよい。
図343(f)では、タッチ操作有効期間中に演出表示領域208dで手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示されている。タッチ操作有効期間は、あと4秒になっている。
図343(g)〜(i)では、操作要求表示に従って、遊技者が右手人差し指でタッチパネルm700aをスライド操作している。これにより、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図343(g)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図343(h)では、炎が武士の身長の半分程の大きさに成長した表示態様で画像が表示され、図343(i)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図343(j)では、遊技者がタッチパネルm700のスライド操作を終えている。タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作に応じた表示として、「Good!」という文字列の画像が表示される。「Good!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700が操作されたことを示す画像であってもよい。また、図343(j)では、タッチ操作有効期間が終了している。
図344(a)は、図343(j)から引き続く状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド方向を示す矢印の画像が消去されている。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図344(b)は、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。なお、当該カットイン演出の終了後タッチパネル付表示装置m700では、「Good!」の文字列画像からぱちんこ機100の機種名の表示に切り替えられる。
図344(c)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その2)について図345、図346を用いて説明する。図345(a)〜図346(b)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には第一の操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700と、その下方に第二の操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図345(a)は、図343(e)と同じ状態を示している。図345(a)では、タッチ操作有効期間が開始されている。また、タッチ操作有効期間の開始とともにボタン操作有効期間も開始されている。図345(b)では、演出表示領域208dに、スライド方向を示す矢印の画像と、手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知されている。
図345(c)〜図345(e)では、タッチ操作の操作要求表示に遊技者が従わず、遊技者がチャンスボタン136を長押しで押下している。タッチ操作有効期間中であるが、ボタン操作有効期間中でもあるので、当該押下が受け付けられて、演出表示領域208dには武士の足元に小さな炎の画像が表示されている。しかしながら、操作要求表示が示す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されているので、炎の画像は、大きくならない。また、図345(d)では、図343(i)と同様に、タッチパネル付表示装置m700に「Good!」という文字列の画像が表示されている。タッチパネル付表示装置m700での表示は、操作要求表示に従ってタッチパネルm700aが操作された場合(図343(j)に示す場合)と異なっていてもよい(例えば、「Bad」「Miss」などの操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されていないことを示す表示を表示してもよい)。また、図345(d)では、タッチ操作有効期間が終了している。
図345(e)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像および手を模した画像が消去されている。また、武士の足元に炎の画像が表示されて、タッチパネルm700aが操作された場合の演出(図344(a)に示す炎の画像を含む演出)の一部が実行されている。
図346(a)は、図345(e)から引き続く状態を示している。演出表示領域208dには、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。なお、当該カットイン演出の終了後タッチパネル付表示装置m700では、「Good!」の文字列画像からぱちんこ機100の機種名の表示に切り替えられる。なお、操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されていない場合は、カットイン演出を表示しないようにしてもよい。
図346(b)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その3)について図347、図348を用いて説明する。図347(a)〜図348(i)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図347(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図347(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。また、タッチパネル付表示装置m700には、デフォルトの表示としてぱちんこ機100の機種名(本例では、「CR吉宗」)が表示されている。
図347(b)〜図348(f)は、図321(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるタッチ操作アニメの表示による一連の演出とSPリーチ演出の流れを示している。図347(b)では、タッチパネルm700aのタッチ操作を促すタッチ操作アニメが開始され、タッチパネルm700aの操作(以下、「タッチ操作」という場合がある)を促す表示として「タッチパネルを6秒間触りまくれ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、タッチパネル付表示装置m700には、「6秒間指で触りまくれ!」という文字列の画像と、スライド方向を示すジグザグの矢印の画像とが表示されている。なお、当該矢印の画像が示す通りにタッチパネルm700aを操作しなくてもよい。
また、図347(a)から図347(b)への表示切替のタイミングは、装飾図柄表示装置208が先でタッチパネル付表示装置m700が後でもよいし、タッチパネル付表示装置m700が先で装飾図柄表示装置208が後でもよいし、同時でもよい。なお、図347(b)に示す状態はタッチ操作の受付有効期間(タッチ操作有効期間)は未だ開始されていない。
図347(c)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「タッチパネルを6秒間触りまくれ」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともに、演出表示領域208dにタッチパネル付表示装置m700を模した画像(以下、「パネル画像」と称する場合がある)が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。本実施例の有効期間画像は、タッチ操作有効期間を示す画像である。
図347(d)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「よーい」から「触れ!」という文字列の画像に切替えられる。また、タッチパネル付表示装置m700には、「あと6秒」という文字列の画像が表示される。当該文字列の画像は、タッチ操作有効期間をカウントダウン表示する画像である。図347(d)に示す画像を見ることにより遊技者はタッチパネルm700aの操作を伴う演出が開始されたことを知るが、この段階では未だタッチ操作有効期間のカウントダウンが開始していないタッチ操作受付期間外(タッチ操作受付不可状態)にあるため、タッチパネルm700をタッチしてもタッチの操作は受付けられない。
図347(e)は、図347(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過して、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図347(e)〜図348(f)に示すように、演出表示領域208dには、手を模した画像が左から右にパネル画像をジグザグにスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「触れ!」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。
本例では、装飾図柄表示装置208に表示されている有効期間画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている「あと6秒」の文字列画像とでタッチ操作有効期間が表示されている。タッチ操作有効期間は、装飾図柄表示装置208またはタッチパネル付表示装置m700の一方のみに表示されてもよい。また、タッチ操作有効期間は、ゲージや数字以外の画像で表示されてもよい。
図348(a)は、図347(e)から引き続く状態を示している。図348(a)〜(f)では、演出表示領域208dに、スライド操作方向を示す矢印の画像と、タッチ操作有効期間中に演出表示領域208dで手を模した画像が左から右にジグザグにパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示されている。タッチ操作有効期間は、あと5秒になっている。
図348(b)〜(f)では、操作要求表示に従って、遊技者が右手人差し指でタッチパネルm700aをジグザグにスライド操作している。これにより、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図348(b)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図348(c)〜(e)に示すように、炎の画像は徐々に大きくなり、図348(f)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図348(f)では、タッチ操作有効期間が終了している。図348(g)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド操作方向を示す矢印の画像が消去されている。また、タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作が実行されたので、操作に応じた表示として、「GREAT!」という文字列の画像が表示される。「GREAT!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700が操作されたことを示す画像であってもよい。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図348(h)は、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図348(i)は、図322(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図322(b)〜(e)に示す表示を経て図322(f)〜(h)または図322(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その3)について図349を用いて説明する。図349(a)〜(j)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には第一の操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700と、その下方に第二の操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図349(a)は、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図349(a)〜(i)に示すように、演出表示領域208dには、手を模した画像が左から右にパネル画像をジグザグにスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「触れ!」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。また、本例の操作有効期間は6秒間であるため、タッチパネル付表示装置m700には「あと6秒」という文字列の画像が表示されている。また、タッチ操作有効期間とともにボタン操作有効期間も開始されている。
図349(c)では、タッチ操作の操作要求表示に遊技者が従わず、遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下している。タッチ操作有効期間中であるが、ボタン操作受付有効期間でもあり、当該押下が受け付けられて、演出表示領域208dには武士の足元に小さな炎の画像が表示されている。
図349(d)では、遊技者がチャンスボタン136の押下を止めた後、図349(e)では、再度、遊技者がチャンスボタン136を一回だけ押下している。しかしながら、操作要求表示が示す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されているので、炎の画像は、図349(c)に示す状態から大きくならない。なお、図349(e)に示すチャンスボタン136の押下に基づいて、炎の画像が大きくなるアニメーションを表示してもよい。
図349(f)では、遊技者がチャンスボタン136の押下を止めた後、図349(g)〜(i)では、操作要求表示に従って遊技者がタッチパネルm700aのスライド操作を開始している。操作要求に従った正しい操作が実行されたので、炎が大きくなるアニメーションが再開され、図349(g)〜(i)に示すように、炎の画像は徐々に大きくなり、図349(i)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図349(i)では、タッチ操作有効期間が終了している。図349(j)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド操作方向を示す矢印の画像が消去されている。また、タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作が実行されたので、操作に応じた表示として、「GREAT!」という文字列の画像が表示される。「GREAT!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されたことを示す画像であってもよい。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される、その後、図348(h)に示す、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行される。
このように、本例では、操作要求表示が操作を促す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが中止されて炎の成長が止まり(図349(c)〜(e))、その後、操作要求表示が操作を促す操作手段が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが再開される(図349(g)〜(i))。なお、操作要求表示が操作を促す操作手段(タッチパネルm700a)が操作されて、炎の画像が大きくなるアニメーションが表示され、その後、操作要求表示が操作を促す操作手段と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが中止され炎の成長が止まるようになっていてもよい。
次に、以上説明した実施例10によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図342乃至図349を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136とタッチパネル付表示装置m700のタッチパネルm700a)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示とは、前記複数の操作手段のうちの第一の操作手段(例えば、タッチパネルm700a)に関する表示のことであり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、タッチパネルm700aを模したパネル画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作(例えば、タッチパネルm700aの操作)を少なくとも受付可能な期間(例えば、タッチ操作有効期間)のことであり、
前記第一の期間とは、前記複数の操作手段のうちの第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことであり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、武士の後ろの炎の画像の表示(図343(g)〜(j)に示す炎の画像の表示))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示(例えば、武士の後ろの炎の画像の表示(図345(c)、(d)に示す炎の画像の表示))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示の一部を少なくとも含む表示であり、
前記第二の場合とは、前記第一の場合において、前記第一の操作手段の操作が少なくともあった場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記第一の場合において、前記第二の操作手段の操作が少なくともあった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作要求と異なる操作手段を操作した場合には、第二の表示の少なくとも一部を表示するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示の表示中に第二の操作手段を操作しても第三の表示が表示されることにより、遊技者の操作意欲を向上させることができる場合がある。また、遊技者が操作したい操作手段を選択し、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、第一の表示は、操作手段を模した表示であってもよい。また、第二の表示や第三の表示は、操作手段の操作に応じた表示(操作結果の表示)であってもよい。なお、「第一の操作手段に関する表示」とは、第一の操作手段を模した表示(または画像)のことであってもよいし、第一の操作手段の名称の表示(または画像)のことであってもよい。なお、「第一の期間」とは、「第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間でかつ、複数の操作手段のうちの第二の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の種類の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示(例えば、ボタン画像)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の種類の表示を表示可能なので、操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、「第二の操作手段に関する表示」とは、第二の操作手段を模した表示(または画像)のことであってもよいし、第二の操作手段の名称の表示(または画像)のことであってもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第四の表示(例えば、有効期間画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の表示とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間に関する表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の場合に受付期間の表示をするので、第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間を表示し、遊技者に第一の操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記表示手段は、第五の場合に、前記第三の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の操作手段の操作がなかった場合のことであり、
前記第五の場合とは、前記第二の操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示と第三の表示は操作がなかった場合は表示されないので、操作意欲を向上させることができる場合がある。
また上述で、「操作手段の操作があった場合」とは、操作手段が操作された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信した場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。
また上述で、「操作手段の操作がなかった場合」とは、操作手段が操作されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合であって、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信しなかった場合のことであってもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第二の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第三の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した表示(例えば、パネル画像)を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、第一の操作手段を模した表示を含むので、第一の操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、第二の表示は、アニメーション表示であってもよい。第三の表示は、アニメーション表示であってもよい。また、第三の表示は、第二の表示のアニメーション表示の途中までを行っているアニメーションであってもよい。
次に、タッチパネルの一般的な操作方法を説明する、以降で説明する操作方法は、本実施例のタッチパネルm700aにおいて操作可能な操作方法である。
「タップ」とは、タッチパネルを指で軽くたたく操作のことをいう(PCのクリックに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおける演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の押下操作に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「ダブルタップ」とは、タッチパネルを二回操作することをいう(PCのダブルクリックに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、ダブルタップを一回又は複数回連続して操作することで演出ボタンの連打演出に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「タッチ」とは、タッチパネルに触れる動作のことをいう。「タップ」での操作時間よりも長い時間触れた場合に「タッチ」と称する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、長押し操作等において使用する場合がある。後述する「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、「長押し」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「ドラッグ」とは、タッチパネルを押したまま指をずらす操作のことをいう(PCのドラッグに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、後述する「フリック」や「スワイプ」操作であっても「ドラッグ」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「フリック」とは、タッチパネルを指で軽く払う動作のことをいう。
「スワイプ」とは、タッチパネルに触れた状態で指を滑らせる動作のことをいう。
「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」および「長押し」とは、タッチパネルを押したままにする操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出ボタンの長押し操作に相当する演出として使用する場合がある。
「マルチタップ」とは、複数の指での操作の総称であり、以下のような操作例がある。
「回転」とは、一本の指を支点にして、もう一本の指を回す操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては(特にぱちんこ機においては)ハンドル操作を行いながらの「回転」は、操作性が困難であるため汎用性が少ない場合があるが、例えば、大当り信頼度の高いSPリーチ中など、遊技者が発射操作を止める可能性が高い場合に演出と関連づけて実施する構成であってもよい。
「ピンチ」とは、二本指でのつまむ操作の総称であり、主に次の二つの操作がある。
「ピンチアウト」、「ピンチオープン」とは、タッチパネルを二本指で押したまま、その間を広げて拡大する時の操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により隠された領域を「ピンチアウト」の操作により隠された領域における演出表示を行う場合がある。
「ピンチイン」、「ピンチクローズ」とは、二本指で押したまま、その間を縮めて縮小する時の操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により表示されている領域を「ピンチイン」の操作により隠す演出表示を行う場合がある。
「四本・五本の指を使ってのピンチイン」は、タブレット端末等ではホーム画面に戻る場合に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、複数の演出モードの切替を前述のいずれかの操作(例えば、ダブルタップ)により決まった順序で切替可能な構成において、「四本・五本の指を使ってのピンチイン」で所定の演出モードに戻るような演出に使用してもよい。
「四本・五本の指を使っての上下または左右へのスワイプ」は、タブレット端末等ではマルチタスクバー表示やアプリの切替に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、大当り履歴や獲得出玉等の情報表示画面の実施に関する切替表示や、ダイトモ等の個別設定のモード設定画面の実施に関する切替表示等に使用する構成であってもよい。
「なぞる」は、表示手段に表示されたとおりになぞると、例えば遊技説明表示や演出説明表示に移行する構成であってもよい。
「シェイク」は、デバイス本体をシェイク(振動)させることでキャンセルの機能を有するが、特にぱちんこ機においては遊技球の流れに変化を与える不正行為(ぱちんこ機に設けられた振動センサが反応する)と誤認の危険性がある。しかしながら、例えば、遊技球が発射されていない、デモ表示画面やオリジナルモード設定画面の表示中である等のうち、一または複数の条件下においてのみ入力した内容のキャンセル等に使用する構成であってもよい。なお、本操作においても別の操作との組合せにより操作性が向上する場合がある。例えば前述の動作(例えば、「ピンチイン」)により一つのみキャンセルする機能を持たせる一方で、「シェイク」により全てキャンセルする構成にしてもよい。
なお、タッチパネルは、タッチパネル画面を押す力を感知可能なものであってもよく、タッチパネルを強く押した場合と、弱く押した場合で表示される画像を異ならせるようにしてもよい。この場合において、タッチパネルではなくチャンスボタン136を操作した場合は、例えばタッチパネルを弱く押した場合と同じ演出をするようにしてもよく、強く押した場合と同じ演出をしてもよく、異なる画像を表示するようにしてもよい。
なお、表示手段に第一の表示が表示されている場合であって、第一の操作手段と第二の操作手段が同時に操作された場合は、第一の操作手段が操作されたと判断し、第二の表示が表示されるようにしてもよく、第二の操作手段が操作されたと判断し、第三の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第二の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第三の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第二の表示および第三の表示の両方と異なる第四の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、何も表示しないようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方の操作がなかったと判断され、何も表示されないようにしてもよい。
(実施例11)
次に、本実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100について、図350〜図354を用いて説明する。
図350は、本実施例によるぱちんこ機100が備えるチャンスボタン136を示している。図350(a)はチャンスボタン136の外観斜視図であり、図350(b)はチャンスボタン136の断面図である。
図350(a)に示すように、チャンスボタン136は、ボタンカバーm800と、ボタンm802とを有している。ボタンカバーm800は、例えば透明樹脂材料で形成され、中空円柱形状を有している。
図350(a)、(b)に示すように、ボタンm802は、円筒形状を有し、例えば樹脂材料で形成されている。ボタンm802の底面および側面がボタンカバーm800の底面および側面とそれぞれ対面するように、ボタンm802はボタンカバーm800内に収容されている。また、ボタンカバーm800およびボタンm802が上方向に突出しており、遊技者は、ボタンカバーm800を押下することにより、ボタンm802を押し下げ、チャンスボタン136を操作することができるようになっている。
また、図350(b)に示すように、ボタンm802内には、LEDm804が複数(例えば、3)配置されている。LEDm804は、チャンスボタン138の光源に用いられている。また、ボタンm802の下底面には、検出片m806が設けられている。検出片m806に対向して、センサm808が配置されている。センサm808には、例えば、フォトセンサが用いられている。ボタンカバーm800が押下されてボタンm802が押し下げられると、センサm808により検出片m806が検出される。これにより、第1副制御部400は、チャンスボタン136の押下を検出する。
また、ボタンm802の下底面の中央には鉛直下方に延びる円柱状の突起が形成されている。当該突起には、圧縮コイルばねm810が嵌め込まれている。ボタンカバーm800が押し下げられ、ボタンm802が押し下がると圧縮コイルばねが縮む。ボタンカバーm800の押下を止めると、縮んでいた圧縮コイルばねm802がもとの状態に戻るため、ボタンm802およびボタンカバーm800は上方向に突出する。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。これにより、ボタンカバーm800およびボタンm802は上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。
また、チャンスボタン136はモータm812を有している。ボタンカバーm800は、ギアを介してモータm812により駆動(回転)されるようになっている。これにより、ボタンカバーm800は、鉛直方向を回転軸として例えば左周りに回転可能になっている。モータm812は、例えば、第1副制御部400により制御される。また、ボタンカバーm800が押下されると、モータm812も当該押下に伴い下方に移動する。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出について図351を用いて説明する。図351(a)〜(j)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図351(a)は、図321(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図351(a)では図321(o)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図351(b)では図322(a)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図351(b)でのSPリーチ演出による画像は、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。図351(b)に示す状態はボタン操作アニメの開始直前でボタン表示はされておらず、チャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図351(c)〜(j)は、図351(b)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図351(c)は、SPリーチ演出による画像を背景画像として、前面にボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される途中の状態を示している。本実施例では、ボタン画像は、ボタンm802を模した表示態様になっている。なお、ボタン画像と有効期間画像が同時に表示されなくてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に表示されるようにしてもよい。なおチャンスボタン136は、ボタン操作の受付有効期間外であっても発光状態にしてもよい。チャンスボタン136の発光態様は、受付有効期間の期間中でのボタン操作中および/または非操作中の発光態様と同じであってもよく、異なるようにしてもよい。
図351(d)では、ボタン演出において、ボタン画像とその下方に有効期間画像が表示されている。図351(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階ではボタン操作受付期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態(図示では白色で示している)になっている。
図351(e)では、ボタン画像が例えば左周りに回転するアニメーションが表示されている。また、ボタン画像の上方には「押せ」という文字列画像が表示されている。また、チャンスボタン136は、ボタンm802の外周囲部分が発光状態(図示では灰色で示している)になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態(図示では灰色で示している)になったように表示態様が変化している。この段階ではボタン操作受付期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。本例では、ボタン画像が回転するアニメーションが開始された後にチャンスボタン136が発光しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136が発光状態への変化が先で、ボタン画像の回転アニメーションの開始が後でもよい。なお、ボタン画像の回転アニメーションは、ボタンカバーm800の回転よりも早く回転しているアニメーションであってもよい。
図351(f)では、チャンスボタン136のボタンカバーm800が左周りに回転を開始している(図中、ボタンカバーm800の回転方向を矢印で示している)。なお、ボタンカバーm800中のボタンm802は回転しない。また、この段階では、ボタン操作受付期間が開始されている。本例では、ボタン画像が回転するアニメーションが開始された後、ボタンカバーm800の回転が開始されているが、これらの開始は同時であってもよいし、ボタンカバーm800の回転開始が先で、ボタン画像の回転アニメーションの開始が後でもよい。
図351(g)は、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図351(h)では、ボタン操作受付期間がさらに経過し、遊技者がチャンスボタン136を押下している。この押下に基づいて、ボタンm802全体が発光する態様にチャンスボタン136の発光態様が変化している。一方、ボタン画像の回転アニメーションは継続され、ボタンカバーm800の回転動作は継続される。
図351(i)は、ボタン操作受付期間が終了した状態を示している。図351(i)では、ボタンカバーm800の回転動作が終了し、チャンスボタン136が消灯状態に変化している。なお、ボタン画像の回転アニメーションは、操作有効期間が終了してから所定時間経過後に終了する。
図351(j)では、操作有効期間終了後、ボタン画像および有効期間画像が消去されて、一方の武士の顔のアップの画像が表示される。当該武士の顔のアップの画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される。
図352は、本実施例によるぱちんこ機100の操作手段と回転手段の回転速度を比較した表である。操作手段は例えばチャンスボタン136であり、回転手段は例えばボタン画像の回転アニメーションである。なお、回転手段は、アニメーションの他に、チャンスボタン136と異なる操作手段や回転する可動手段であってもよい。
図352では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。図352では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段」、「操作手段(平面図)」、「回転手段」「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段」の欄にはチャンスボタン136の斜視図を示し、「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm802が回転している。「回転手段」の欄には回転手段の斜視図を示し、「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図352では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。
時刻t1では、操作手段が左周りに45度回転しており、回転手段が左周りに90度回転している。時刻t2では、操作手段が左周りに90度回転しており、回転手段が左周りに180度回転している。時刻t3では、操作手段が左周りに135度回転しており、回転手段が左周りに270度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに180度回転しており、回転手段が左周りに360度回転している。このように、操作手段はt4秒で半回転し、回転手段はt4秒で一回転する。時刻t8では。操作手段が左周りに360度回転しており、回転手段が左周りに720度回転している。時刻t0〜時刻t8間において、操作手段は一回転しており、回転手段は二回転している。
本例では、操作手段の回転速度よりも回転手段の回転速度の方が速くなっている。なお、操作手段と回転手段の回転速度は同じでもよく、回転手段の回転手段よりも操作手段の回転速度の方が速くなっていてもよい。
図353(a)〜(c)は、本実施例の変形例によるぱちんこ機100の操作手段と回転手段の回転速度を比較した表である。図353(a)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンカバーm800には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、「PUSH」という文字が付されたボタンm802を模したボタン画像の回転アニメーションや、「PUSH」と付された可動手段である。
図353(a)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図353(a)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図353(a)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図353(a)において、操作手段の回転速度は、図352に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図353(a)において、回転手段の回転速度は、図352に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転し、ボタンカバーm800に付された「PUSH」という文字も回転している。また、回転手段に付された「PUSH」とう文字も回転している。
図353(b)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンm802には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、「PUSH」という文字が付されたボタンm802を模したボタン画像の回転アニメーションや、「PUSH」と付された可動手段である。
図353(b)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図353(b)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図353(b)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図353(b)において、操作手段の回転速度は、図352に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図353(b)において、回転手段の回転速度は、図352に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転しているので、ボタンm802に付された「PUSH」という文字が回転していない。一方、回転手段に付された「PUSH」とう文字は回転している。このように、操作手段の「PUSH」の文字は回転していないが、回転手段の「PUSH」の文字は回転していない。なお、操作手段の「PUSH」の文字が回転し、回転手段の「PUSH」の文字が回転しないようにしてもよい。
図353(c)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンm802には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、三つ葉葵を模した画像の回転アニメーションや、三つ葉愛が付された可動手段である。
図353(c)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図353(c)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図353(c)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図353(b)において、操作手段の回転速度は、図352に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図353(b)において、回転手段の回転速度は、図352に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転しているので、ボタンm802に付された「PUSH」という文字が回転していない。また、本例の回転手段は、操作手段を模した画像等ではない。このように、操作手段と回転手段は、共通の形態、形状または態様を有していなくてもよい。
図354は、操作手段と回転手段の回転速度が変化する例を説明する図である。図354(a)の上段には回転手段が回転している状態を示している。図354(a)での回転手段は、ボタン画像の回転アニメーションである。図354(a)では、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)の表示領域を点線で示している。ボタン画像の下部には、有効期間画像が表示されている。また、本例の操作手段は、チャンスボタン136である。
図354(a)は、左から右に向かって時間の経過を示している。図354(a)の左端には、ボタン操作受付期間開始時の回転手段および操作手段の回転動作を示している。図354(a)の中央、右端には、ボタン操作受付期間中に回転手段および操作手段の回転速度が大きくなった状態を示している。時間の経過とともに回転手段および操作手段の回転速度が大きくなっている。本例では、回転手段と操作手段の回転速度は常に同じになっている。なお、回転速度が変化する場合、回転手段の回転速度が変化した後に操作手段の回転速度が変化してもよいし、回転速度の変化は同時であってもよいし、操作手段の回転速度が変化した後に操作手段の回転速度が変化してもよい。また、回転手段および操作手段の回転速度は、徐々に変化してもよいし、一気に変化してもよい。また、回転速度は、大きくなってもよいし、小さくなってもよい。
図354(b)は、操作手段と回転手段の回転速度が変化する場合の回転速度を比較した表である。操作手段は例えばチャンスボタン136であり、回転手段は例えばボタン画像の回転アニメーションである。なお、回転手段は、アニメーションの他に、チャンスボタン136と異なる操作手段や回転する可動手段であってもよい。
図354(b)では、時刻t0〜t5での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t5のそれぞれの間隔は等しくなっている。図354(b)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段」、「操作手段(平面図)」、「回転手段」「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段」の欄にはチャンスボタン136の斜視図を示し、「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段」の欄には回転手段の斜視図を示し、「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図354(b)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。
時刻t1では、操作手段が左周りに45度回転しており、回転手段が左周りに90度回転している。時刻t2では、操作手段が左周りに90度回転しており、回転手段が左周りに180度回転している。時刻t3で、操作手段および回転手段の回転速度が速くなっている。時刻t3では、操作手段が左周りに180度回転しており、回転手段が左周りに360度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに270度回転しており、回転手段が左周りに540度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに360度回転しており、回転手段が左周りに720度回転している。
時刻t0〜時刻t2までは、操作手段の回転速度は45度/t1であり、回転手段の回転速度は90度/t1になっている。時刻t3で回転速度が上昇し、時刻t3〜時刻t5までは、操作手段の回転速度は90度/t1であり、回転手段の回転速度は180度/t1になっている。本例では、操作手段および回転手段の回転速度はt3から2倍になっている。
なお、本実施例では、操作手段および回転手段は一方向に回転(左回転)しているが、逆回転(右回転)することができるように構成されていてもよい。また、操作手段が特定方向へ回転中に、特定方向と逆向きの回転を行う制御をした場合、回転手段も逆向きの回転をするようにしてもよい。その場合、操作手段が回転手段よりも先に逆回転を開始するようにしてもよく、操作手段および回転手段が逆回転を開始するのは同時であってもよく、回転手段が操作手段よりも先に逆回転を開始するようにしてもよい。
また、操作手段が特定方向へ回転中に、特定方向と逆向きの回転を行う制御を行う場合、切替のタイミングで一時停止や速度低下を行うようにしてもよい。その場合、回転手段は操作手段と同じ動作を行うようにしてもよく、切替タイミングの動作を行わず、逆向きの回転をおこなうようにしてもよい。
次に、以上説明した実施例11によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図350乃至図354を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
回転手段(例えば、表示手段に表示されたボタン画像)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記回転手段は、第二の動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の動作とは、前記操作手段の少なくとも一部が第一の態様で回転する動作のことであり、
前記第二の動作とは、前記回転手段の少なくとも一部が第二の態様で回転する動作のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の回転速度と、回転手段の回転速度が異なるので、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。ここで、回転手段としては、チャンスボタン136と異なる操作手段、回転する可動手段、画像(操作手段を模した画像を含む)などが含まれる。なお、「操作手段の少なくとも一部が第一の速度で回転する」とは、操作手段の一部のみが第一の速度で回転することを示していてもよいし、操作手段の全部が第一の速度で回転することを示していてもよい。また、「回転手段の少なくとも一部が第二の速度で回転する」とは、回転手段の一部のみが第二の速度で回転することを示していてもよいし、回転手段の全部が第二の速度で回転することを示していてもよい。なお、「第一の態様」とは、第一の速度のことであってもよい。なお、「第二の態様」とは、第二の速度のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作手段における第一の部位は、第一の場合に、第一の時間(例えば、図352に示すt0〜t8秒)で一周する部位であり、
前記回転手段における第二の部位は、第二の場合に、第二の時間(例えば、図352に示すt0〜t4秒)で一周する部位であり、
前記第一の場合とは、前記操作手段が前記第一の態様で回転した場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記回転手段が前記第二の態様で回転した場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一周する時間が異なるので、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記操作手段により前記第一の動作が少なくとも実行された場合のことであり、
前記回転手段とは、前記第一の表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段があり、回転手段は表示手段に表示された画像なので、操作手段に注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、操作受付期間(例えば、ボタン操作受付期間)に少なくとも表示される表示であり、
前記操作受付期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、操作手段の受付期間に少なくとも表示される表示なので、操作手段に注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作手段は、ボタン(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記第一の表示は、ボタン画像を少なくとも含む表示のことであり、
前記ボタン画像とは、前記ボタンの少なくとも一部(例えば、ボタンm802)を模した画像のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、ボタンの少なくとも一部を模した画像なので、ボタンに注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
また、回転手段と操作手段の比較として、(1)回転開始タイミングについては、操作手段は、回転手段よりも先に回転を開始してもよい。また、操作手段は、回転手段と同時に回転を開始してもよい。あるいは、操作手段は、回転手段よりも後に回転が開始してもよい。なお、回転手段が表示の場合は、回転開始タイミングは表示開始タイミングと読み替えることができる。
また、回転手段と操作手段の比較として、(2)回転終了タイミングについては、操作手段は、回転手段よりも先に回転を終了してもよい。また、操作手段は、回転手段と同時に回転を終了してもよい。あるいは操作手段は、回転手段よりも後に回転が終了してもよい。なお、回転手段が表示の場合は、回転終了タイミングは表示が消去されるタイミングと読み替えることができる。
また、(3)回転速度に関して、第一の速度は、第二の速度よりも速い速度であってもよい。また、第一の速度は、第二の速度と同じ速度であってもよい。あるいは、第一の速度は、第二の速度よりも遅い速度であってもよい。
また、回転手段は、可動手段であってもよい。また、回転手段は、第二の操作手段であってもよい。前記操作手段とは、第一の操作手段のことであってもよい。
また、操作手段と画像に関して、操作手段は、第一の手段(カバー)と第二の手段(操作部)から構成されていてもよい。カバーは操作部の少なくとも一部を覆うように構成されていてもよいここで、少なくとも一部とは、一部のみであってもよく、遊技者が操作可能な面全体を覆うことを示していてもよい。また、第一の手段(カバー)のみが回転するものであってもよい。また、第一の表示は、第二の手段を少なくとも模した表示を含むものであってもよい。
また、第一の表示は、第一の手段を模した表示を含まない表示であってもよい。また、第二の手段に表示された表示(例えば、発光態様やPUSH表示など)が、第一の表示に含まれていてもよい。その場合、第二の手段に表示されている表示を模した表示は回転していてもよく、回転していなくてもよい。例えば、回転表示されている場合は、本当は回転していないのに画像では回転しているといった偽表示を行うことができ、回転表示させていない場合は、一部だけ回転させていないので遊技者に違和感を与えることができる場合がある。
また、操作手段の回転速度が上がった場合の表示に関して、操作手段は、第三の速度で回転可能な手段であってもよい。また、回転手段は、第四の速度で回転可能な手段であってもよい。操作手段が第一の速度から第三の速度へ変化(以下、「第一の変化」という)してもよく、回転手段が第二の速度から第四の速度へ変化(以下、「第二の変化」という)してもよい。
また、第一の変化は、第二の変化よりも先に行われる変化であってもよい。また、第一の変化は、第二の変化と同時に行われる変化であってもよい。また、第一の変化は、第二の変化よりも後に行われる変化であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度よりも速い速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度よりも遅い速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と同じ速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と同じ回転方向であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と異なる回転方向(逆回転)であってもよい。また、操作手段は、第一の速度から第三の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。また、操作手段は、第一の速度から第三の速度へ一気に変化する手段であってもよい。また、回転手段は、第二の速度から第四の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。また、回転手段は、第二の速度から第四の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。
また、デカボタン表示や縮小ボタン表示に関して、表示手段は、第三の場合に、第一の種類の表示のうちの第二の表示を表示可能な手段であってもよい。また、第二の表示は、第一の表示を拡大または縮小した表示のことであってもよい。また、第二の表示は、第五の速度で回転表示されるものであってもよい。
また、第二の表示における第五の速度は、第一の表示における第二の速度と同じ速度であってもよい。また、第二の表示における第五の速度は、第一の表示における第二の速度よりも遅い速度であってもよく、速い速度であってもよい。また、回転速度が変化する表示を行ってもよい。また、回転速度が変化するタイミングは、第一の表示と第二の表示で同じであってもよく、一方の表示が他方の表示よりも先に変化してもよい。また、回転速度の変化量は、第一の表示と第二の表示で同じであってもよく、一方の表示が他方の表示よりも速くなる/遅くなるような変化量であってもよい。
なお、第一の動作が実行される条件の成立があった場合(例えば、第2副制御部500からのコマンドの送信、第2副制御部500からのコマンドの受信など)であって、操作手段が(故障等の原因で)回転しない場合は、回転手段は第二の動作を実行するようにしてもよく、第二の動作を実行しないようにしてもよく、第二の動作と異なる動作(例えば、振動動作など)を行うようにしてもよい。
なお、第一の動作が実行される条件の成立があった場合(例えば、第2副制御部500からのコマンドの送信、第2副制御部500からのコマンドの受信など)であって、操作手段が(故障等の原因で)回転しない場合は、第二の動作が行われている第一の表示を表示するようにしてもよく、第二の動作が行われている第一の表示を表示しないようにしてもよく、第一の表示と異なる表示(例えば、「ボタンが壊れています」などの表示)を行うようにしてもよい。
なお、第一の表示は、第二の動作を行う表示を含む表示であってもよい。また、第一の表示は、第二の動作を少なくとも実行可能な表示であってもよい。ここで、「第二の動作を行う表示」とは、第二の動作を行うアニメーションのことであってもよい。
なお、第一の操作手段を模した表示は、第二の動作を含む表示であってもよい。ここで「第二の動作を含む表示」とは、第二の動作を行うアニメーションのことであってもよい。
(実施例12)
次に、本実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100について、図355〜図364を用いて説明する。
本実施例によるぱちんこ機100は、オリジナルモードを設定可能な遊技台である。オリジナルモードでは、オリジナルモードを設定可能な遊技台で、そのオリジナルモードを設定した状態で遊技した結果の履歴情報を、遊技台に記憶させておく。遊技台では、履歴情報に応じた様々な特典(例えば、出現率が低い演出や、遊技の利益に関する情報を示す演出の実行等)が付与される。オリジナルモードを設定した遊技を終了する場合には、遊技台に記憶させておいた履歴情報を含む、遊技者個人の情報である個別設定情報をサーバに入力する。オリジナルモードを設定した遊技を終了するたびに、遊技台からは、その遊技の履歴が反映された新たな履歴情報を含む個別設定情報が発行される。遊技者が新たな履歴情報を含む個別設定情報をサーバに入力すると、サーバ側で保存していた個別設定情報が更新される。サーバに保存した個別設定情報を、次回遊技を行う際に、遊技台に入力することで、次回遊技の際にも、入力した個別設定情報に含まれる履歴情報に応じた特典が付与される。この個別設定情報は、暗号化された所定桁数のパスワードに含められて遊技台−遊技者(外部機器装置)−サーバ間でやりとりされる。個別設定情報には、遊技台の機種を特定する機種コードも含まれており、遊技台には、対応する機種コードが記憶されている。異なる機種間でも履歴情報を共通に用いることができる仕様では、対応する機種コードは複数になり、同一の機種間でしか履歴情報を用いることができない仕様では、対応する機種コードは一つになる。
図355(a)は、オリジナルモード設定時に装飾図柄表示装置208に表示されるオリジナルモードの画面遷移図である。装飾図柄表示装置208にデモ画面が表示されてからチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208にはオプションメニューの初期画面が表示される。
ここで、デモ画面は、客待ち画面であり、デモンストレーション演出の一つとして実行される。デモンストレーション演出は、図柄変動表示が終了してから所定時間(例えば、30秒)経過するまでに、次の図柄変動表示が開始しない場合に実行される演出である。より詳細に説明すれば、デモンストレーション演出とは、単に図柄変動表示の模擬変動を行うものだけでなく、例えば、遊技台のタイトル表示を行う、所定のキャラクタ等を表示して遊技台の特徴説明を行う演出、これらの演出に伴うランプ演出、音声演出などが該当する。第1副制御部400のRAM408にはデモ中フラグが用意されており、このデモ中フラグがオンに設定されると、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させることを指示し、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される。なお、デモンストレーション演出は、所定の契機によって終了する。例えば、特図1始動口230または特図2始動口232に新たな入賞があったことを契機に終了する。デモンストレーション演出の終了に伴って、デモ中フラグはオフに設定される。
オプションメニューの初期画面には、「ユーザーメニュー(遊技者用の遊技関連情報の表示)」や「実機カスタマイズ」が用意されている。なお、オプションメニューの初期画面には、選択可能なメニューとして、機種情報表示、大当り履歴表示、サウウンド調整、および明るさ調整が用意されていてもよい。
図355(a)の遷移図に示すように、「ユーザーメニュー」が選択されている状態で、設定操作部137の確定(OK)ボタンまたはチャンスボタン136の押下される(以下、「決定操作」と称する場合がある)と、ユーザーメニュー画面に移行する。ユーザーメニュー画面の詳細については、後述する。
また、「実機カスタマイズ」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136の押下によって決定操作されると、実機カスタマイズ画面に移行する。
ユーザーメニューまたは実機カスタマイズにおいて、所定の設定をした後に決定操作がなされると、再度、オプションメニューが表示される。オプションメニューの表示中に設定操作部137のキャンセル(C)ボタンが押下されると、デモ画面に戻る。
オプションメニューの初期画面や、ユーザーメニュー画面、実機カスタマイズ画面等が表示されている状態(選択操作等の操作中も含む)で、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球し、図柄変動開始条件が成立した場合(図柄の変動表示が開始される場合)には、これらの画面表示はキャンセルされ、装飾図柄の変動表示が行われる。
図355(b)は、ユーザーモード設定時に装飾図柄表示装置208に表示されるユーザーメニューの画面遷移図である。ユーザーメニューには、選択可能なメニューとして、「会員登録」、「パスワード入力」、「二次元コード発行」、「個人データクリア」、「終了」が設けられている。
「会員登録」が選択されている状態で決定操作されると、「二次元コード表示(会員登録用)」の画面に移行する。当該画面には会員登録の際に読み込みが必要な二次元コードが表示される。当該画面の表示中に決定操作されると、「パスワード入力画面」移行し、所定時間(例えば、120秒間)設定操作部137やチャンスボタン136が操作されない場合、設定操作部137のキャンセルボタンが押下された場合には、「オプションメニュー」に移行する。「パスワード入力画面」では、二次元コードを読み取って取得したパスワードを入力することができる。
また、ユーザーメニューの「パスワード入力」が選択されている状態で決定操作されると、「パスワード入力画面」に移行する。パスワードを入力し、決定操作されると、パスワードが正しい場合には「認証成功メッセージ」が表示され、パスワードが正しくない場合には「認証失敗メッセージ」が表示される。「認証失敗メッセージ」が表示されると、再度のパスワード入力またはユーザーメニューの終了を選択することができる。再度のパスワード入力を選択すると「パスワード入力画面」に移行し、ユーザーメニューの終了を選択すると「オプションメニュー」に移行する。また、「パスワード入力画面」の表示中に所定時間(例えば、120秒間)設定操作部137やチャンスボタン136が操作されない場合、設定操作部137のキャンセルボタンが押下された場合には、「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニューの「二次元コード発行」の選択中に決定操作されると、遊技者がユーザーモードにログインしている場合には二次元コードの発行してもよいか確認させる「発行確認メッセージ」が表示され、ユーザーモードに未ログイン状態である場合には「パスワード未入力メッセージ」が表示される。「発行確認メッセージ」の表示中に決定操作されると二次元コードを表示する「二次元コード(遊技終了用)」の画面が表示され、さらに決定操作されると「終了確認メッセージ」が表示され、「いいえ」で決定操作されると「二次元コード表示(遊技終了用)」が再度表示され、「はい」で決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。また、「パスワード未入力メッセージ」の表示中に決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニューの「個人データクリア」の選択中に決定操作されると、遊技者がユーザーモードにログインしている場合には個人データ消去を確認してもよいか確認させる「消去確認メッセージ」が表示され、ユーザーモードに未ログイン状態である場合には「パスワード未入力メッセージ」が表示される。「消去確認メッセージ」が表示されて、「はい」で決定操作されると「消去完了メッセージ」が表示され、次いで「オプションメニュー」に移行する。「消去確認メッセージ」が表示されて、「いいえ」で決定操作されると「ユーザーメニュー」に移行する。また、「パスワード未入力メッセージ」の表示中に決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニュー「終了」の選択中に決定操作されると、「オプションメニュー」に移行する。
次に、図356を用いてデモ画面について説明する。図356は、装飾図柄表示装置208の画面遷移を時系列で示している。
図356(a)は、特図1変動遊技が終了した後の状態を示している。特図1表示装置212には特図F(はずれ図柄)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾1−装飾1」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の結果である特図d(はずれ図柄)が停止表示され、普図表示装置210には直近の普図変動遊技の結果である普図B(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1の保留が0であるので特図1保留ランプ218の全てのランプが消灯され、特図2の保留数が0であるので特図2保留ランプ220の全てのランプが消灯され、普図の保留数が0であるので普図保留ランプ216の全てのランプが消灯されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aには特図1保留アイコンが表示されておらず、変動アイコン表示領域Cには変動アイコンが表示されていない。
図356(b)〜(d)は、図356(a)から所定時間(例えば、30秒)が経過した状態を示している。所定時間の間、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球せず、特図変動遊技が開始されないと、デモ画面に移行し、演出表示領域208dの中央下部に横長長方形の表示領域が設けられ、当該表示領域中にチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)と「メニューを表示」という文字列の画像が表示される。これにより、チャンスボタン136を押下するとオプションメニューの初期画面に移行することが報知される。また、図356(d)では、特図又は普図の図柄変動表示が停止表示してから図柄変動表示が開始されずに第二の時間(例えば、60秒)が経過すると、図356(a)〜(c)で図示している演出表示領域208dでの背景画像(本例では、座敷に二人のキャラクタが向かい合って座っている画像)が消え、表示領域のみが残る。なお、図356(b)以降では、特図1保留アイコン表示領域Aおよび変動アイコン表示領域Cは非表示とされてもよい。なお、図356(a)〜(c)で図示している演出表示領域208dでの背景画像は、図柄変動表示中に表示されている背景画像であってもよい。
図356(b)〜(d)に示す状態で所定時間の間、チャンスボタン136が押下されないと、図356(e)、(f)に示すデモ演出が開始される。当該デモ演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、図356(e)に示すように、ぱちんこ機100のメーカーのロゴマークの画像が表示され、次いで、図356(f)に示すように、デモ演出用のアニメーションが表示される。また、デモ演出中には演出表示領域208dの中央下部に横長長方形の表示領域が設けられ、当該表示領域の中にチャンスボタン136を模した画像と「メニューを表示」という文字列の画像が表示され続ける。デモ演出中にチャンスボタン136が押下されると、デモ演出が中止され、オプションメニューの初期画面に移行する。
デモ演出用のアニメーションが終了すると、図356(g)に示す画面に移行する。図356(g)に示す状態は、図356(b)に示す状態と同じである。この状態で所定時間の間、設定操作部137の各ボタンおよびチャンスボタン136が押下されず、特図変動遊技が開始されないと、再度、図356(e)、(f)に示すデモ演出が開始される。
次に、図357を用いてユーザーメニューの画面遷移について説明する。図357(a)〜(g)では、ユーザーメニューの画面遷移を時系列で示している。なお、図357の各図では装飾図柄表示装置208のみを図示している。
図357(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されたオプションメニューの初期画面を示している。本例のオプションメニューには、ユーザーMENUと実機カスタマイズが設けられている。演出表示領域208dには、中央上部に「MENU」という文字列の画像が表示され、その下部の横長長方形の枠内に「ユーザーMENU」という文字列の画像が表示され、その下部の横長長方形の枠内に「実機カスタマイズ」という文字列の画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下部には、設定操作部137を模した画像が表示されている。当該画像は、設定操作部137の上下左右ボタンに対応する部分が所定色で表示され、右側に「選択」という文字列の画像が表示されている。設定操作部137の上下左右ボタンを押下することにより、各メニューが選択できる。また、当該画像の右方には、確定(OK)ボタンに対応する部分が所定色である設定操作部137を模した画像と、チャンスボタン136を模した画像とが並んで表示されている。確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することにより、選択したメニューに決定される。また、演出表示領域208dの右下部には、設定操作部137のキャンセル(C)ボタンを模した画像と「閉じる」という文字列の画像とが表示されている。キャンセルボタンを模した画像の表示中に、キャンセルボタンが押下されると、メニュー画面が閉じられて、図356(a)に示す画面に移行する。
オプションメニューの初期画面では、「ユーザーMENU」が選択され、決定操作がなされると、装飾図柄表示装置208には、図357(b)に示すユーザーメニューの初期画面が表示される。ユーザーメニューは、遊技者用の遊技関連情報に関するものであり、図357(b)に示す初期画面では、左側に、「会員登録」「パスワード入力」「二次元コード発行」「個人データクリア」および「終了」の表示がなされた選択ウィンドゥm2081が用意され、右側には、メッセージウィンドゥm2082が用意されている。この「ユーザーMENU」が選択され、決定操作がなされることで、ぱちんこ機100は、オリジナルモードに移行する。
図357(b)では、左側の選択ウィンドゥm2081中の「会員登録」が選択されている。また、右側のメッセージウィンドゥm2082には会員登録を勧める文字列の画像(本例では、「初めてのご利用の方は会員登録をしてください」)が表示されている。
「会員登録」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、図357(c)に示す会員登録の表示画面が表示される。会員登録画面では、会員登録用の二次元コードmQ1を表示し、パスワード入力画面へ誘導する。また、演出表示領域208dの下部の横長長方形状の枠内には、「携帯で二次元コードを読み取ってモバイルサイトからパスワードを取得して下さい。」という文字列の画像が表示され、携帯電話端末等で二次元コードmQ1を読み取り、モバイルサイトからパスワードを取得できることが報知される。なお、ユーザーメニューの初期画面でもパスワード入力を選択することができるため、ユーザーメニューの初期画面へ戻るようにしてもよい。
図357(c)に示す会員登録用の二次元コードmQ1には、サーバ側の、初回登録のための登録ページのURLが含まれているが、後述する個人識別情報(ID)等の個別の情報は含まれておらず、再発行可能なものである。会員登録用の二次元コードmQ1は、パスワード取得ためのものである。
オリジナルモードを設定するには、まず、会員登録を行う必要がある。遊技者は、カメラ機能とバーコードリーダ機能を有する携帯電話端末やスマートフォンで、会員登録用の二次元コードmQ1を読み取り、初回登録ページのURLを取得する。遊技者は、取得したURLの登録ページに携帯電話端末からアクセスする。サーバは、初回登録ページにアクセスしてきた者を識別できる個人識別情報(ID)を取得し、パスワードを発行する。個人識別情報(ID)は、携帯電話端末やスマートフォン固有の個体識別番号に基づく情報であったり、アクセス者に入力してもらった情報であったりする。ここで発行されるパスワードには、個人識別情報(ID)や履歴情報の初期値が含まれている。履歴情報は、ここで取得した個人識別情報に対応付けられてサーバに記憶される。サーバからパスワードが発行されると、携帯電話端末やスマートフォンの表示画面にそのパスワードが表示される。
また、会員登録を既に行っている遊技者で、オリジナルモードの設定を望む者は、パスワードを入力しなければならない。パスワードは、携帯電話端末やスマートフォンからサーバのパスワード発行ページにアクセスすることで取得することができる。サーバは、アクセスしてきた者の個人識別情報を取得すると、その個人識別情報に対応付けて記憶されている履歴情報と、個人識別情報(ID)を含めたパスワードを発行し、携帯電話端末やスマートフォンの表示画面にそのパスワードが表示される。
パスワードは、所定桁数の暗号化されたものであり、例えば「GI¥LS」といったものになる。パスワードに含むことができる情報の量は、パスワードの桁数×入力文字種類数に依存する。なお、パスワードには、遊技者を識別するための個人識別情報のみを含ませ、遊技台側で履歴情報を個人識別情報と対応付けて保存しておいてもよいが、サーバ側で履歴情報を保存しておくことで、遊技台移動した場合であっても同一条件のオリジナルモードで遊技が可能になる。
図357(d)は、装飾図柄表示装置208に表示されたユーザーメニューから「パスワード入力」が選択決定されると表示されるパスワード入力画面を示している。図357(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「パスワード入力」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、パスワード入画面が表示される。
パスワード入力画面では、パスワードが送信されてきた携帯電話端末やスマートフォンの表示画面を見ながら、設定操作部137の上下左右ボタンを操作し、所望の文字の位置まで移動させ、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することで、入力文字が決定される。五文字のパスワード入力が完了すると、上下左右ボタンを操作し、カーソルを「決定」の位置まで移動させ、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することで、入力したパスワードが、ぱちんこ機100の第1副制御部400に送信される。
パスワードが入力されたぱちんこ機100では、暗号化されたパスワードを復号化し、履歴情報を取得する。ここで、履歴情報を取得することができなかったり、履歴情報に含まれる機種コードに対応していなかったりした場合には、パスワードが認識できなかったことが報知され、パスワード入力画面に戻る。なお、遊技者が複数回(たとえば3回)パスワード入力をミスした場合は、パスワード入力画面を表示せずに、オプションメニューに戻るようにしてもよい。さらに、パスワードを複数回入力ミスした場合は、所定期間(たとえば1遊技)または所定時間(たとえば60秒)、パスワードを入力できないようにしてもよい。
一方、履歴情報を取得することができた場合には、パスワードが認識に成功したこと(図357(e)に示す「認証成功メッセージ」)が報知され、オリジナルモードの設定は完了したことになる。本実施例では、正しいパスワードを入力しないと、オリジナルモードの設定は行えない。オリジナルモードが設定されると、設定後の遊技の結果等を含む履歴がぱちんこ機100に一旦保存される。また、パスワードに含まれていた履歴情報を反映した遊技を楽しむことができるようになる。例えば、パスワードに含まれていた履歴情報が表す遊技の続きを楽しむことができたり、あるいは履歴情報に応じた特典が付与されたりする。パスワードの認識に成功すると、図357(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。このように、パスワードの認証に成功した場合と失敗した場合とでメッセージが異なる。
図357(f)は、装飾図柄表示装置208に表示されたユーザーメニューから「二次元コード発行」が選択決定されると表示される二次元バーコード発行画面を示している。図357(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「二次元バーコード発行」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、二次元バーコード発行画面が表示される。
二次元コード発行画面には、ぱちんこ機100で生成された二次元コードmQ2が表示されているとともに、サーバへのアクセスを勧める文字列の画像(「携帯で二次元コードを読み取ってモバイルサイトに遊技記録を保存してください。」)が表示されている。二次元コードmQ2の発行は、オリジナルモードを設定した状態での遊技を終了する際に遊技者に選択してもらうことを想定して用意されている。以下、図357(f)に示す二次元コードmQ2を遊技終了用の二次元コードmQ2と称する場合がある。
ここにいう二次元コードは、最大容量が2053バイト(約2KB)であり、表示上の大きさを、21×21[セル]〜177×177[セル]の範囲で4セル刻みに変更することができる。二次元コードの代表的なものとしてはQRコード(登録商標)が知られている。二次元コードは、それ自体では遊技者に識別不能な所定の模様からなる画像である。なお、二次元コードに代えて、URLそのものや一次元バーコードや暗号化された文字列やカラーコードであってもよい。ただし、二次元コードは、単なる文字列に比較して、内包可能な情報量が圧倒的に多い利点がある。文字列の場合には、含ませる情報量が多くなる程、文字列が増加し、人間では覚えきれない、書きとめ切れないため、二次元コードにより報知することで、負担を減らすことができる。
本実施例では、遊技終了用の二次元コードmQ2に、個人識別情報(ID)、今回遊技の結果、およびミッション達成状況や遊技者に付与する特典(例えば、オリジナルモードポイントの累積値等)を表す情報が含まれている。また、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞回数、スロットマシンであればリールの総回転数、ボーナス(大当り)回数、小役(小当り)回数、店舗識別用情報、遊技台固有の情報、可動状況、エラー回数等を含めてもよい。今回遊技の結果やミッション達成状況やオリジナルモードポイントの累積値を表す情報や入賞回数等は、履歴情報に相当する。さらに、遊技終了用の二次元コードmQ2には、サーバに用意された更新受付ページのURLも含まれている。
遊技者が、発行された遊技終了用の二次元コードmQ2を携帯電話端末やスマートフォンのカメラ機能を利用して撮影すると、バーコードリーダ機能が起動する。携帯電話端末の表示画面には、サーバに用意された更新受付ページのアドレスを表す「http://www.〜/jp」に、遊技終了用の二次元コードmQ2に含まれる、個人識別情報(ID)や履歴情報を表す引数が付加されたURLが表示されている。遊技者が、読み取った遊技終了用の二次元コードmQ2からバーコードリーダ機能によって変換されたURLにアクセスすると、引数部分に含まれていた個人識別情報に対応付けてこれまでサーバに記憶されていた履歴情報が、引数部分に含まれている履歴情報に更新される。
なお、サーバ側では、演出内容(例えば、登場キャラクタ)等のカスタマイズを受け付けるカスタマイズページを用意しておいてもよい。
また、図357(f)に示す二次元コード発行画面では、カーソルmCが終了ボタンに合わされた状態であり、この状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することにより、装飾図柄表示装置208には、遊技終了用の二次元コードmQ2の表示を本当に終了してよいかの確認メッセージが表示される。本実施例のぱちんこ機100では、遊技終了用の二次元コードmQ2を発行すると、その二次元コードmQ2に含めた今回遊技の結果等の情報が、ぱちんこ機100から消去される。この確認メッセージには「はい」の項目と「いいえ」の項目が用意されており、「はい」の項目にカーソル合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図357(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。一方、「いいえ」の項目にカーソルを合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図357(f)に示す二次元コード発行画面に戻る。
なお、二次元コード発行画面を終了すると(オプションメニューの初期画面に戻る)と、遊技終了用の二次元コードmQ2を再発行できないようにしてもよいし、再発行できるようにしてもよい。
図357(g)は、ユーザーメニューから個人データの削除が選択されている様子を示す図である。図357(b)に示すユーザーメニューの表示中に、カーソルmCが上下左右ボタンによって操作され、左側の選択ウィンドゥ2081では「個人データクリア」が選択されている。また、右側のメッセージウィンドゥ2082には、現在の遊技情報(個人情報や履歴情報等を含む)がぱちんこ機100から削除される旨が表示されている。
「個人データクリア」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、個人データクリア画面が表示される。
図357(b)は、装飾図柄表示装置208に表示された個人データクリア画面を示す図である。図357(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「個人データクリア」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、個人データクリア画面が表示される。
個人データクリア画面では、現在の遊技情報(個人情報や履歴情報等を含む)をぱちんこ機100から削除してよいか否かの確認メッセージ(「遊技情報を消去しますか」の文字列画像)が表示されている。この確認メッセージも、パスワードが入力されている場合に表示される。一方、パスワードを入力していない場合は、未入力であることを報知するメッセージが表示され、図357(a)に示すユーザーメニューの初期画面が表示される。
図357(b)に示す確認メッセージにも「はい」ボタンと「いいえ」ボタンが用意されており、「はい」ボタンにカーソルを合わせた状態(図357(g)の状態)で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、消去完了メッセージが表示された後、図357(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。一方、「いいえ」ボタンにカーソル合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図357(a)に示すユーザーメニューの初期画面に戻る。本実施例では、遊技終了用の二次元コードmQ2を発行すると、遊技情報が自動消去されるが、強制消去可能な個人データクリア画面を用意しておくことで、会員登録をしていない遊技者の情報を削除し、会員登録している遊技者が正確な情報を得られることができる場合がある。
なお、ユーザーメニューを終了する旨が表示されている状態で確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下した場合は、デモ画面を表示してもよい。
以上説明したオプションメニューにしてもユーザーメニューにしても、各種の画面表示中、あるいは操作中に、図柄変動表示が開始された場合は、オプションメニューやユーザーメニュー(各種の画面表示や操作)はキャンセルされ、図柄変動表示が開始される。例えば、図柄変動表示が行われておらず、遊技領域124に最後の1球を発射した後に、オプションメニューやユーザーメニューを表示させ、最後の1球が特図1始動口230または特図2始動口232に入賞した場合や、たまたま遊技釘238に詰まったり引っ掛かったりしていた遊技球が何かの拍子で流下を始め、特図1始動口230または特図始動口232に入賞した場合等が考えられる。また、本実施例のぱちんこ機100では、図柄変動表示が一定期間行われなければ、オプションメニューやユーザーメニューが表示可能になるため、オプションメニューやユーザーメニューを表示しながら遊技を開始したり、続けていた場合にも、図柄変動表示が開始され得る。
次に、図358を用いて、実機カスタマイズの設定について説明する。なお、図358の各図では装飾図柄表示装置208の右側にスピーカ120を模式的に図示している。
図358(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されたオプションメニューの初期画面を示している。なお、本例では、ユーザーメニューのパスワード入力でパスワードが入力され、ユーザーモードへのログインが完了している。また、スピーカ120からは、所定のBGMが出力(図示は省略)されている。
図358(b)では、図358(a)に示す状態から設定操作部137の下ボタンが押下されて、実機カスタマイズが選択され、確定ボタンまたはチャンスボタン136の押下によって決定操作がなされている。スピーカ120からは、決定音が出力されている。
図358(c)は、実機カスタマイズの画面を示している。演出表示領域208dには、上から順に、カスタマイズ可能なカスタマイズ項目を示す「ボタン操作音」、「装飾図柄」、「チャンスボタン」の文字列画像が表示されている。本例の実機カスタマイズでは、チャンスボタン136操作時の操作音(ボタン操作音)、装飾図柄の表示態様、チャンスボタン136に関する表示(例えば、ボタン画像や有効期間画像)の態様を設定することができるようになっている。なお、他の演出(例えば、背景表示、図柄変動表示中のBGM、演出モードなど)についてもカスタマイズ可能であるように構成されていてもよい。図358(c)では、ボタン操作音、装飾図柄の表示態様およびチャンスボタン136に関する表示の態様はいずれもデフォルトに設定されている。本実施例でのぱちんこ機100では、電源投入時やユーザーモード未ログイン時では、全てのカスタマイズ項目がデフォルトに設定されている。
図358(e)は、ボタン操作音のみが設定可能になっており、装飾図柄の表示態様およびチャンスボタンの操作態様が設定不可能になっている。このため、演出表示領域208dには、「ボタン操作音」およびボタン操作音の設定状態の「デフォルト」の文字列画像が黒色で表示され、「装飾図柄」、「チャンスボタン」の文字列画像およびこれらの設定態様を示す「デフォルト」の文字列画像は、灰色で表示されている。カスタマイズ可能な項目は、遊技達成度を示す遊技レベルが所定値を超えると増加する。
図358(f)では、図358(e)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がネコの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、ネコのボタン操作音である「にゃ〜」という音声が出力されている。このように、設定操作部137の左右ボタンを押下してボタン操作音を選択することができるようになっている。
図358(g)では、図358(f)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がイヌの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、イヌのボタン操作音である「ワン」という音声が出力されている。
図358(h)では、図358(g)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がデフォルトに選択されている。スピーカ120からは、デフォルトのボタン操作音である「トン」という音声が出力されている。
図358(i)では、図358(h)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がネコの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、ネコのボタン操作音である「にゃ〜」が出力されている。
図358(j)では、ボタン操作音がネコの鳴き声に確定されている。ボタン操作音の「ネコ」を選択中に確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、「ネコ」のボタン操作音に決定される。スピーカ120からは。決定音であるネコの鳴き声の「にゃ〜」という音声が出力されている。
図358(j)に示す状態でキャンセルボタンが押下されると、図358(k)に示すように、オリジナルメニューの初期画面が表示され、再度、キャンセルボタンが押下されると、オリジナルメニューが閉じられて、図358(l)に示す状態に移行する。オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのオリジナルモードポイント(経験値)を示すゲージ画像が表示されている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード未設定(パスワード未入力(ユーザーモード未ログイン))状態での演出について、図359を用いて説明する。図359(a)〜図360(i)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側にはスピーカ120が模式的に図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図359(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図359(a)に示す状態は、図321(f)に示す状態と同じである。また、特図変動遊技の実行中には変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている。図359〜図361において、変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている模式図は省略し、ボタン操作音がスピーカ120から出力されている模式図は図示する。
図359(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図359(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図359(c)は、図359(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図359(d)は、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図359(e)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。また、スピーカ120からデフォルトのボタン操作音である「トン」という音声が出力されている。
図359(f)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図359(g)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図359(h)では、中図柄表示領域208bにボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。図359(h)では、ボタン操作受付期間が開始されている。これにより、遊技者はボタン操作受付期間が開始されたことを知ることができる。
図359(i)では、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されると、図359(j)に示すように、ボタン画像および有効期間画像が消去され、左中右図柄の手前に「激アツ!」の文字列の画像が表示される。この文字列の画像は、当該変動の予告として表示される。また、スピーカ120からは、ボタン操作音の「シャラーン」という音声が出力されている。「シャラーン」のボタン操作音は、リーチ演出中におけるデフォルトのボタン操作音である。このように、デフォルトのボタン操作音は、実行中の演出によって異なっていてもよい。本例では、リーチ演出非実行時のデフォルトのボタン操作音は「トン」であり、リーチ演出実行時のデフォルトのボタン操作音は「シャラーン」である。なお、デフォルトのボタン操作音は、実行中の演出に関わらず常に同じでもよい。
図360(a)は、図359(j)から引き続く状態を示している。図360(a)では、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっている。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図360(a)〜(j)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図360(b)〜(i)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図360(e)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。
図360(g)では、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
ボタン操作受付期間中にチャンスボタン136が押下されると、ボタン画像および有効期間画像が消去され、図360(h)に示す一方の武士の顔のアップの画像がカットイン表示されるカットイン演出が実行される。また、SPリーチ演出中でのボタン操作音である「キーン」という音声がスピーカ120から出力されている。
図360(i)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード設定(パスワード入力(ユーザーモードログイン))状態での演出について、図361を用いて説明する。図361(a)〜(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側にはスピーカ120が模式的に図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図361(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図361(a)に示す状態は、図321(f)に示す状態と同じである。また、特図変動遊技の実行中には変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている。また、オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのオリジナルモードポイント(経験値)を示すゲージ画像が表示されている。
図361(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図361(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図361(c)は、図361(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図361(d)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。また、本例では、実機カスタマイズにおいて、ボタン操作音がネコの鳴き声に設定されている。このため、スピーカ120からネコの鳴き声のボタン操作音である「にゃ〜」という音声が出力されている。
その後、図359(f)、(g)に示す演出と同様の演出が実行され、図361(e)では、中図柄表示領域208bにボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。図361(h)では、ボタン操作受付期間が開始されている。これにより、遊技者はボタン操作受付期間が開始されたことを知ることができる。
操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されると、図361(f)に示すように、ボタン画像および有効期間画像が消去され、左中右図柄の手前に「激アツ!」の文字列の画像が表示される。この文字列の画像は、当該変動の予告として表示される。また、スピーカ120からは、設定中のボタン操作音であるネコの鳴き声の「にゃ〜」という音声が出力されている。
図361(g)、(h)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図361(g)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。
ボタン操作受付期間中にチャンスボタン136が押下されると、ボタン画像および有効期間画像が消去され、図361(h)に示す一方の武士の顔のアップの画像がカットイン表示されるカットイン演出が実行される。また、SPリーチ演出中でのボタン操作音である「キーン」という音声がスピーカ120から出力されている。本実施例によるぱちんこ機100では、実機カスタマイズによってボタン操作音がデフォルト以外に設定されていても、SPリーチ演出実行中のボタン操作音は、「キーン」という音声になっている。
本実施例によるぱちんこ機100では、装飾図柄の変動表示中のSPリーチ演出非実行時には実機カスタマイズで設定されたボタン操作音(本例では、「にゃ〜」)が出力され、SPリーチ演出中にはSPリーチ用のデフォルトのボタン操作音(本例では、「キーン」)が出力される。これとは逆に、SPリーチ演出中の操作音を実機カスタマイズで選択可能にし、装飾図柄の変動表示中のSPリーチ非実行時にはデフォルトのボタン操作音が出力されるようになっていてもよい。また、大当り遊技中において、実機カスタマイズで設定されたボタン操作音が出力され、デフォルトの操作音が出力されるようにしてもよい。また、遊技状態(確変中、時短中、通常状態、電サポ中、非電サポ中、大当り遊技中、デモ演出中など)によって、実機カスタマイズで設定したボタン操作音が出力される場合と、出力されない場合があるようにしてもよい。
なお、オプションメニューでのチャンスボタン136の操作音は、カスタマイズされないようしてもよく、カスタマイズされるようにしてもよい。
なお、チャンスボタン136と他の操作手段(タッチパネル、確定ボタンなど)の両方が有効となっている場合において、チャンスボタン136でなく他の操作手段の操作を行った場合は、カスタマイズしたチャンスボタン136の操作音と同じ操作音が出力されるようにしてもよく、デフォルトのチャンスボタン136の操作音と同じ操作音が出力されるようにしてもよく、他の操作手段用の操作音が出力されるようにしてもよい。このように、カスタマイズの有無に関わらずチャンスボタン136の操作音と他の操作手段の操作音は同一であってもよい。また、異なるようにしてもよい。
図362は、チャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)検知とボタン操作音出力に関するタイミングチャートを示している。図362(a)、(b)の上段はチャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)の検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。中段はデフォルトのボタン操作音(トン)の出力有無を時系列で示している。レベル「出力」は「トン」のボタン操作音が出力されている状態であり、レベル「非出力」は「トン」のボタン操作音が出力されている状態である。下段はネコの鳴き声のボタン操作音(にゃ〜)の出力有無を時系列で示している。レベル「出力」は「にゃ〜」のボタン操作音が出力されている状態であり、レベル「非出力」は「にゃ〜」のボタン操作音が出力されている状態である。
図362(a)に示すように、チャンスボタンセンサ検知がONレベルになってから所定の遅延時間後にボタン操作音が出力されている。ボタン操作音の未設定または実機カスタマイズでデフォルトのボタン操作音が選択されている場合には、「トン」のボタン操作音が出力される。また、実機カスタマイズでネコの鳴き声のボタン操作音が設定されている場合には、「にゃ〜」のボタン操作音が出力される。また、「トン」のボタン操作音は、「にゃ〜」のボタン操作音よりも短くなっている。
図362(b)は、チャンスボタン136が連打された場合のタイミングチャートを示している。本例では、チャンスボタン136が6回連打されている。ボタン操作音の未設定または実機カスタマイズでデフォルトのボタン操作音が選択されている場合、ボタン操作音の一部の「ン」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると当該「ン」の音がキャンセルされ、当該押下に基づいてボタン操作音の初めの「ト」が出力される。図362(b)では、ボタン操作音の一部の「ン」が5回キャンセルされている。キャンセルされた「ン」の部分を両向き矢印で示している。図362(b)に示すようにチャンスボタン136が連打されると、スピーカ120からは「トトトトトトン」というボタン操作音が出力される。
また、実機カスタマイズでネコの鳴き声のボタン操作音が設定されている場合、ボタン操作音の一部の「ゃ〜」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると当該「ゃ〜」の音がキャンセルされ、当該押下に基づいてボタン操作音の初めの「に」が出力される。また、当該「に」の次の「ゃ〜」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると、当該「ゃ〜」がキャンセルされボタン操作音の初めの「に」が出力される。これにより、1回目のチャンスボタン136の押下に基づくボタン操作音の「ゃ〜」をキャンセルして出力される2回目のチャンスボタン136の押下に基づくボタン操作音「にゃ〜」は、3回目のチャンスボタン136の押下に基づいて「ゃ〜」の部分がキャンセルされる。このように、本例では、キャンセルして出力されるボタン操作音がさらにキャンセルされている。図362(b)では、ボタン操作音の一部の「ゃ〜」が5回キャンセルされている。キャンセルされた「ゃ〜」の部分を両向き矢印で示している。図362(b)に示すようにチャンスボタン136が連打されると、スピーカ120からは「ににににににゃ〜」というボタン操作音が出力される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード未設定(パスワード未入力(ユーザーモード未ログイン))状態での演出について、図363を用いて説明する。図363(a)〜(f)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図363(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図363(a)に示す状態は、図321(f)に示す状態と同じである。
図363(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図363(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図363(c)は、図363(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図363(d)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
この後、図359(f)〜図360(c)に示す演出が実行され、次いで、図363(e)、(f)に示す演出が実行される。図363(e)、(f)に示す演出は、図360(e)、(f)に示す演出と同じである。
本例では、実機カスタマイズにおいてチャンスボタン136に関する表示の態様が設定されておらず、デフォルトの態様になっている。図363(b)、(c)、(f)に示すボタン画像および有効期間画像は、デフォルトの表示態様になっている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100において、オリジナルモード設定時の実機カスタマイズでチャンスボタン136に関する表示の態様が「パンダ」に設定された場合の演出について図364を用いて説明する。図364(a)は、実機カスタマイズの表示画面を示している。チャンスボタンに関する表示態様として「パンダ」が選択されている。
図364(b)〜(g)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図364(b)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図364(a)に示す状態は、図321(f)に示す状態と同じである。また、オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのポイントを示すゲージ画像が表示されている。
図364(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でチャンスボタン136に関する画像が表示される。「パンダ」に設定されている場合には、チャンスボタン136に関する画像として、チャンボタン136を持ったパンダのキャラクタ画像が表示される。パンダのお腹部分には、数字の「6」が表示されて、ボタン操作受付期間の残り時間が表示されている。このように、実機カスタマイズでは、演出表示のカスタマイズをすることができる。
ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図364(c)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知る。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されており、ボタン操作受付期間であるので、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図364(d)では、ボタン操作受付期間の残り時間が5秒になっており、パンダのお腹には数字の「5」が表示されている。
図364(e)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。パンダのキャラクタ画像が消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。なお、操作有効期間中にチャンスボタン136の押下が検知された場合は、パンダのお腹に表示された数字を「0」にした後にパンダのキャラクタ画像を表示し、その後に「チャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよく、パンダのお腹に表示された数字のみを消去してから「チャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよく、パンダのキャラクタの画像ごと数字も消去した後にチャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよい。
なお、操作有効期間のカウントダウンは0で終了してもよく、数字が「1」の後はパンダのお腹に何も表示されないようにしてもよい。
その後、図359(f)〜図360(c)に示す演出と同様の演出が実行され、図364(f)では、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。
図364(g)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。このように、本実施例によるぱちんこ機100では、チャンスボタン136に関する表示態様がデフォルト以外(本例では、「パンダ」)が設定されている場合であっても、SPリーチ演出中には、チャンスボタン136に関する表示として、図44(g)に示すように、デフォルトの表示態様のボタン画像および有効期間画像が表示される。
次に、以上説明した実施例12によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図355乃至図364を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出(例えば、チャンスボタン136に関する表示演出やボタン操作音の演出)のことであり、
前記第一の種類の演出は、複数の選択演出(例えば、カスタマイズ可能なボタン操作音、カスタマイズ可能なチャンスボタン画像)を含む演出であり、
前記複数の選択演出とは、遊技者により少なくとも選択可能な演出のことであり、
前記演出手段は、遊技者により少なくとも選択された前記複数の選択演出(例えば、実機カスタマイズ(図358参照))のうちの一の演出(以下、「第一の演出(例えば、ボタン操作音が「にゃ〜」となる音演出、「パンダ」の表示態様のチャンスボタン136に関する表示(図364(c)参照))」という)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の種類の演出のうちの一の演出(以下、「第二の演出(例えば、ボタン操作音が「キーン」となる音演出(図362参照)、デフォルトのボタン画像および有効期間画像(図364(g)参照))」という)を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、SPリーチ以外の演出がされている期間)である場合のことであり、
前記第二の場合とは、第二の期間(例えば、SPリーチ演出がされている期間)である場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段が操作された場合、第一の期間では遊技者が選択した第一の演出を行い、第二の期間では第二の演出を実行するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、第一の種類の演出は、操作音や操作に関する表示が含まれてもよい。また、「第一の演出を少なくとも実行可能」とは、第一の演出のみを少なくとも実行可能なことを示していてもよいし、第一の演出を含む一または複数の演出が実行可能なことを示していてもよい。また、「第二の演出を少なくとも実行可能」とは、第二の演出のみを少なくとも実行可能なことを示していてもよいし、第二の演出を含む一または複数の演出が実行可能なことを示していてもよい。なお、「複数の選択演出」とは、「遊技者が選択可能な演出が複数あること」を示していてもよく、「遊技者により、複数の選択演出(例えば、カスタマイズ可能なボタン操作音(デフォルト、ネコ、イヌ))の中から一の演出(例えば、ネコ)が選択可能であること」を示していてもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第二の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の期間では第一の演出を行わないので、演出にメリハリをつけ、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
ここで、「第一の演出を少なくとも実行しない」とは、第一の演出のみを実行しないことを示していてもよいし、第一の演出を含む一または複数の演出が実行されない(例えば、音声が出力されない、表示されない)ことを示していてもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、第三の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記演出手段は、第四の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記第三の場合とは、前記第一の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことであり、
前記第四の場合とは、前記第二の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作がない場合には演出が実行されないので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間とは、第三の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第二の期間とは、第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことであり、
前記第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間と第二の期間は受付期間を含む期間なので、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記演出手段とは、第一の演出手段(例えば、スピーカ120)のことであり、
前記第二の演出手段は、第二の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出(例えば、チャンスボタン136に関する表示演出(ボタン画像や有効期間画像の表示演出))のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出手段を備えて操作手段に関する演出を複数の演出手段で行うことにより、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第二の種類の演出のみを実行可能な手段であってもよい。また、第二の演出手段は、第二の種類の演出を含む一または複数種類の演出を実行可能な手段であってもよい。
また、演出手段(第一の演出手段)とは、音出力手段(例えば、スピーカ120)のことである。第一の種類の演出とは、操作手段が操作された場合に出力される音のことである。
また、第二の演出手段とは、表示手段のことである。第二の種類の演出とは、操作手段に関する表示(例えば、操作手段を模した表示、操作手段の操作に応じた表示、操作手段の操作を受付可能な期間に関する表示(有効期間画像の表示やパンダのお腹の数字(図364(c)参照))など)のことである。
また、オリジナルモードでのカスタマイズに関し、パスワードを入力した場合に、パスワードに含まれる情報(遊技情報、遊技レベル(例えば、遊技時間や出現した演出などによって経験値を得て、一定の値を超えると遊技レベルが上がる)、インターネット上で行ったことの情報など)に対応した演出を遊技者は選択することが可能である。
(実施例13)
本実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメによるボタン表示の具体例について図365を用いて説明する。図365(a)〜(g)は、ボタン操作アニメのボタン表示として例えば画像表示領域の上段にボタン画像が表示され下段に有効期間画像が表示されている場合に、別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示の少なくとも一部を隠した状態を示している。
図365(a)に示すように、別の演出画像の表示でボタン画像の表示や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(b)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の開始前に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(c)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の開始タイミングで別の演出画像の表示によりボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(d)に示すように、ボタン操作の受付有効期間中に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(e)に示すように、ボタン押下アニメ中(第二の画像の表示中)に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(f)に示すように、ボタン押下アニメ中(第三の画像の表示中)に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図365(g)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の終了タイミングまたは終了後に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。
図365(h)〜(i)は、タッチパネルへのタッチ操作要求表示として、パネル画像と操作方法を報知するアニメーションと有効期間画像が表示されている場合に、別の演出画像の表示でパネル画像、操作方法を報知するアニメーションおよび有効期間画像の一部が隠されている状態を示している。このように、ボタン画像等に限らず、遊技者が操作可能な操作手段の操作を促す表示(例えばタッチパネルの操作要求表示)を別の演出画像で隠してもよい。また、別の演出画像で指が動くアニメーション(タッチ操作方法の報知アニメーション)を隠していてもよい。
図365(k)〜(m)は、回転手段としてのボタン画像の一部が別の演出画像で隠されている状態を示している。また、ボタン画像の下部に表示される有効期間画像も隠されている。このように、ボタンが動作(回転、振動など)していることを示す表示を別の演出表示で隠していてもよい。なお、ボタン画像の回転速度は、図365(k)、(l)、(m)
の順に大きくなっている。
図365(n)〜(p)に示すように、別の演出画像の表示でボタン画像の表示や有効期間画像の表示を隠してもよい。有効期間画像が横長の長方形枠形状で期間の経過とともに棒状部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示される場合において、有効期間画像の棒状部分の左端の開始位置を別の演出画像の表示で少なくとも隠していてもよく(図365(n)参照)、有効期間画像の横長の長方形枠形状の途中部分(有効期間の真ん中部分や開始位置寄りの部分、終了位置寄りの部分)を別の演出画像の表示で隠していてもよく(図365(o)参照)、有効期間画像の棒状部分の右端の終了位置を別の演出画像の表示で隠していてもよい(図365(p)参照)。また、有効期間画像とボタン画像の両方を別の演出画像の表示で隠していてもよく、有効期間画像とボタン画像の画像のうちのどちらか一方のみを別の演出画像の表示で隠すようにしてもよい。また、有効期間画像やボタン画像のアニメーション表示を別の演出画像の表示で隠してもよい。また、有効期間画像の場合は、時間経過で変化するアニメーション(有効期間画像が減るアニメーションなど)や、ボタン操作に応じて変化するアニメーション(ボタン操作すると有効期間画像の棒状部分の長さが長くなるアニメーションなど)の一部または全部を別の演出画像の表示で隠してもよい。また、ボタン画像の場合は、ボタン操作を促すアニメーション(LEDの非点灯状態から点灯状態に変化するアニメーションなど)や、ボタン操作中のアニメーション(ボタンが凹むアニメーションなど)、ボタン画像の登場や消去時のアニメーションの一部または全部を別の演出画像の表示で隠してもよい。
なお、操作手段(チャンスボタン136、タッチパネルm700a、確定ボタンなど)が操作が検知されなかった場合は、操作に応じた演出表示(カットイン演出、予告演出に対応する画像730、炎の画像など)は表示されないようにしてもよく、操作が検知されなかった場合であっても有効期間の終了後に表示されるようにしてもよい。
なお、チャンスボタン136の操作が検知された場合であってもボタン操作アニメを行わず、ボタンの操作に応じて操作前のボタンの画像(例えば、第一の画像)と操作後のボタンの画像(例えば、第三の画像)が切り替えられるようにしてもよい。
なお、本実施例ではチャンスボタン136について説明しているが、チャンスボタンに限らず、他の操作手段(トリガー型の操作手段、ジョグスティック型の操作手段、タッチパネル型操作手段など)についても適用可能である。
なお、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じた演出表示(カットイン演出、予告演出に対応する画像730、炎の画像など)の少なくとも一部または全部が他の演出表示(例えば、予告表示(先読み予告、当該変動の予告)、エラー報知(球抜き報知や磁石検知エラーなどの不正報知)、アイコン(保留アイコン、変動アイコン)、打ち方報知(右打ち報知、左打ち報知)など)の少なくとも一部または全部によりオーバーラップされるようにしてもよい。
操作手段の操作有効期間はメーターに限らず、数字や数字以外の画像により報知されるようにしてもよい。
なお、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段であってもよい。ここで、第二の種類の表示は、第一の種類の演出と異なる種類の表示のことであってもよい。
なお、遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、第三の種類の演出(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなどの表示系の演出、演出可動手段による演出動作、装飾手段(例えば、ランプ)による演出など)を実行可能であってもよい。ここで、第三の種類の演出は、第一の種類の演出および第二の種類の演出の両方と異なる演出であってもよい。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態は、弾球遊技機(ぱちんこ機)や回胴遊技機(スロットマシン)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関する。従来の遊技台では、表示手段により様々な表示が行われている。しかしながら、従来の遊技台は、表示について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、従来の遊技台では、操作手段が搭載された遊技機があった。しかしながら、しかしながら、従来の遊技台は、操作手段について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
操作手段と、
表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示は、第一の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第二の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第三の画像を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示であり、
前記第一の変化とは、前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化することであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
前記操作手段の少なくとも一部は、第一の態様を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、第二の態様を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、前記第一の場合に、第二の変化を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の変化とは、前記第一の態様から前記第二の態様へ少なくとも変化することである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A1またはA2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の場合とは、第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A1乃至A3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の画像を含む表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の表示とは、前記第三の画像が表示された後に表示される表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1)
演出手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出のことであり、
前記第一の種類の演出は、複数の選択演出を含む演出であり、
前記複数の選択演出とは、遊技者により少なくとも選択可能な演出のことであり、
前記演出手段は、遊技者により少なくとも選択された前記複数の選択演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」という)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の種類の演出のうちの一の演出(以下、「第二の演出」という)を実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、
前記第二の場合とは、第二の期間である場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B1またはB2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第三の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記演出手段は、第四の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記第三の場合とは、前記第一の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことであり、
前記第四の場合とは、前記第二の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B4)
付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の期間とは、第三の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第二の期間とは、第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B1乃至B4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第二の演出手段を備え、
前記演出手段とは、第一の演出手段のことであり、
前記第二の演出手段は、第二の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)
表示手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記操作手段は、第二の操作を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示のことであり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示は、前記第一の操作に関する表示のことであり、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の操作が行われた場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第二の操作がされた場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C2)
付記C1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間である場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)
付記C1またはC2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示とは、前記第二の操作に関する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)
付記C1乃至C3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第四の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)
付記C1乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)
付記C1乃至C5に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)
表示手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、
前記第一の期間とは、第二の期間を含む期間であり、
前記第二の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間を含む期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)
付記D1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示とは、前記操作手段の受付期間に関する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)
付記D1またはD2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)
付記D1乃至D3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第一の期間は、第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第三の期間とは、前記第二の期間が開始される前の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間が終了した後の期間のことであり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)
付記D1乃至D4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第五の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第五の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)
付記D1乃至D5に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)
複数の操作手段と、
表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示とは、前記複数の操作手段のうちの第一の操作手段に関する表示のことであり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、
前記第一の期間とは、前記複数の操作手段のうちの第二の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示の一部を少なくとも含む表示であり、
前記第二の場合とは、前記第一の場合において、前記第一の操作手段の操作が少なくともあった場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記第一の場合において、前記第二の操作手段の操作が少なくともあった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)
付記E1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の種類の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)
付記E1またはE2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第四の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の表示とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間に関する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)
付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記表示手段は、第五の場合に、前記第三の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の操作手段の操作がなかった場合のことであり、
前記第五の場合とは、前記第二の操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)
付記E1乃至E4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した表示を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)
操作手段と、
回転手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記回転手段は、第二の動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の動作とは、前記操作手段の少なくとも一部が第一の態様で回転する動作のことであり、
前記第二の動作とは、前記回転手段の少なくとも一部が第二の態様で回転する動作のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)
付記F1に記載の遊技台であって、
前記操作手段における第一の部位は、第一の場合に、第一の時間で一周する部位であり、
前記回転手段における第二の部位は、第二の場合に、第二の時間で一周する部位であり、
前記第一の場合とは、前記操作手段が前記第一の態様で回転した場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記回転手段が前記第二の態様で回転した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)
付記F1またはF2に記載の遊技台であって、
表示手段を備え、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記操作手段により前記第一の動作が少なくとも実行された場合のことであり、
前記回転手段とは、前記第一の表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)
付記F3に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、操作受付期間に少なくとも表示される表示であり、
前記操作受付期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)
付記F3またはF4に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、ボタンであり、
前記第一の表示は、ボタン画像を少なくとも含む表示のことであり、
前記ボタン画像とは、前記ボタンの少なくとも一部を模した画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)
付記3乃至5に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
[第7の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第7の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図366〜図410に示す符号は、原則として第7の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図366〜図410に示す符号を優先する。まず、図366を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図367は、図366のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図368は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220とを配設している。また、演出装置206は、盤面ランプ224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。なお、特図2始動口232は電チュー内に配設されているということもできる。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の下方で特図1始動口230と特図2始動口232との間に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、盤面ランプ224のうち遊技球の転動不可能な領域に4つの花柄が上下に並ぶ盤面ランプ224bを配設し、盤面右側で遊技球の転動可能な外レール202に沿って並ぶ複数(本例では10個)の円形ランプからなる盤面ランプ224aを配設している。
盤面ランプ224aは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行ったり、隣接する2〜3個をひとまとまりとした円形ランプ群の発光輝度を残余の円形ランプ群の輝度と異ならせ、当該ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行ったりすることができる。
また、盤面ランプ224aは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では10個の円形ランプの全てを点灯する点灯態様にするなどして通常演出や右打ち報知と異なる点灯パターンを用いることができる。
盤面ランプ224bは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行って、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行っうことができる。
また、盤面ランプ224bは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では4個の花びら状ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では保留個数分の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する花びら状ランプには特異的な発光色で点灯させるす点灯パターンを用いることができる。
なお、盤面ランプ224は、右打ち報知や先読み予告報知等をしない場合は所定の通常の点灯演出を実行可能に構成されている。
また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤面ランプ224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
遊技盤200の右下方には、状態報知ランプ222が設けられている。状態報知ランプ222は水平方向に一直線に並ぶ4個のランプ(例えば、LED)で構成されている。状態報知ランプ222の各ランプは、左から順に、右打ちランプ、大当り中ランプ、非電サポランプ、電サポランプとして機能する。右打ちランプは遊技者が右打ちをすべきときに点灯しそれ以外では消灯する。大当り中ランプは大当り遊技中に点灯しそれ以外では消灯する。非電サポランプは非電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。電サポランプは電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。
次に、図369を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、状態報知ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400および払出制御部600への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や盤面ランプ224)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図370(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図370(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図370(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図370(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後に開始される特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、遊技状態が特図高確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、電サポ状態は維持される。また、遊技状態が特図低確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、改めて電サポ100回が付与される。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図370(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図370(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図370(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図370(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図371を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図371に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図369に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図372を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図369に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図370(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図370(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、当該保留に係る特図変動遊技の当否結果に基づく停止図柄と変動時間等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図391および図392を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図368の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図370(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図375(a)または図375(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図376(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図376(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、図376(a)に示す特図1決定用テーブルを参照する以外は特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動時間を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(事前判定した停止図柄と変動時間の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図371に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図371に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図373を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図373(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図374を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図374(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技等について図375乃至図408を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図375を用いて説明する。図375に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図375(a)および図375(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図375(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図375(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図375(a)および図375(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図375(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図375(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図375(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図375(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図376は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図376(a)は特図1決定用テーブルを示し、図376(b)は特図2決定用テーブルを示している。図376(a)に示す特図1決定用テーブルおよび図376(b)に示す特図2決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図375(a)または図375(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図376(a)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図376(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図376(b)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜65および数値66〜99の2つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図376(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜65に対応して「特図A」、数値66〜99に対応して「特図B」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」および「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図376(b)に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「図柄乱数の範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図A」または「特図B」のみに振り分けられている。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」または「特図B」のいずれか一方に決定され、「特図C」〜「特図F」は選択されないようになっている。したがって、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図2特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図377は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図377に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図377に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図376(a)の特図1決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C〜特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の4つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図378は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図378に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図378に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図376(b)の特図2決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図G・特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の5つに区分されている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図G・特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」が選択される。また、「停止図柄」が「特図G・特図H」である場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」のそれぞれは、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図G・特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。本実施の形態によるパチンコ機100の特図2変動遊技では、「特図C」〜「特図F」の停止図柄が選択されないので、停止図柄が小当りを報知する「特図G」または「特図H」のいずれかである場合にのみ「装飾図柄表示装置での演出態様」として「チャンス目全停止」が選択されるようになっている。このため、「チャンス目全停止」の演出態様で演出が実行されると小当りが確定する。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化抽選テーブルについて図379を用いて説明する。図379は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。保留変化抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1205で用いられる。保留変化抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図379に示す保留変化抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、後述する図380(a)に「通常保留」として示す保留表示画像の表示態様が変化せずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図380(b)に「保留A」として示す「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図380(c)に「保留B」として示す「吉宗」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「保留A」に数値40〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜69が割り当てられ、「保留B」に数値70〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜99が割り当てられている。なお、図379およびこれ以降に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、保留変化による先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、保留変化による先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「保留A」、および「保留B」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「保留A」、および「保留B」は、「変化なし」と比較して、図379に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「保留B」の方が「保留A」よりも信頼度が高くなるように、「保留B」は、「保留A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「保留A」の信頼度よりも「保留B」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「保留A」を実行するよりも「保留B」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「保留A」や「保留B」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図380は、特図変動遊技の保留表示の表示態様の一例を示している。パチンコ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図380(a)は、保留変化予告抽選において「変化なし」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図380(a)に示すように、「変化なし」での保留表示画像の表示態様は、例えば所定の色に塗り潰された円形の絵柄を表した表示態様となる。図380(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図380(a)に示す表示態様となる。「変化なし」の保留表示態様は、通常の表示態様に相当している。図380(b)は、保留変化予告抽選において「保留A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図380(b)に示すように、「保留A」に当選した場合の保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」のキャラクタを表した表示態様となる。図380(c)は、保留変化予告抽選において「保留B」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図380(c)に示すように、「保留B」に当選した場合の保留表示画像は、「吉宗」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。
次に、盤面ランプ224a、224bの点灯態様を変更して先読み報知演出を実行するか否かを抽選する際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブルについて図381を用いて説明する。図381は、盤面ランプ224aの点灯態様を変更するか否かを抽選する盤面ランプ先読み抽選の際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1207で用いられる。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図381に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、盤面ランプ224aが通常演出でのデフォルト点灯(予め決められた所定の点灯や点滅態様)であることを示し、その右隣の「点灯(青)」は、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行されることを示し、その右隣の「点滅(青)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を青色で点滅させて先読み予告演出を実行することを示し、その右隣の「高速点滅(赤)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を赤色で高速に点滅させて先読み予告演出を実行することを示している。「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変動時間」に対応して、盤面ランプ先読み抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得するようになっている。
盤面ランプ224aの点灯態様が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかで先読み予告演出を実行する場合には、盤面ランプ224bもそれに同期して先読み予告演出を実行する。盤面ランプ224bには4個の花びら模様のランプが配置されており、先読み予告演出に際しては、先読み予告に係る特図1または特図2についての保留の数と同数の数の花びら模様のランプが例えば下方から順に点灯し、さらに、先読み予告に係る保留に対応した花びら模様のランプは他のランプと異なる色に点灯するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜99が割り当てられ、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「点灯(青)」に数値40〜89が割り当てられ、「点滅(青)」に数値90〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜95が割り当てられ、「点滅(青)」に数値96〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「点灯(青)」に数値97が割り当てられ、「点滅(青)」に数値98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜69が割り当てられ、「点滅(青)」に数値70〜84が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値85〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「点灯(青)」に数値20〜49が割り当てられ、「点滅(青)」に数値50〜69が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値70〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変化なし」と比較して、図381に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「高速点滅(赤)」の方が「点滅(青)」よりも信頼度が高くなるように、「高速点滅(赤)」は、「点滅(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「点滅(青)」の方が「点灯(青)」よりも信頼度が高くなるように、「点滅(青)」は、「点灯(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「点灯(青)」の信頼度よりも「点滅(青)」の信頼度の方が高く、さらに「点滅(青)」の信頼度よりも「高速点滅(赤)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「点灯(青)」を実行するよりも「点滅(青)」を実行する方が、さらに「点滅(青)」を実行するよりも「高速点滅(赤)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「点灯(青)」や「点滅(青)」、「高速点滅(赤)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図382〜図390は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1311で用いられる通常予告抽選テーブル等の一例を示している。通常予告抽選の「通常予告」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。通常予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常予告抽選テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常予告抽選テーブルに基づく通常予告演出は、リーチ形成前やリーチ形成後に実行されるようになっている。通常予告抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図382に示す通常予告抽選テーブル1は、リーチ前予告演出に用いられ、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「ボタンなし系」、および「ボタン有り系」の4つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「ボタンなし系」は、操作手段としてのチャンスボタン136等を用いた演出を伴わない予告報知を示し、その右隣の「ボタン有り系」は、チャンスボタン136等の押下を促す操作要求画像を含む予告報知が実行されることを示している。「ボタンなし系」および「ボタン有り系」は、取得した通常予告実行判定用第1乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから通常予告実行判定用第1乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜99が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜89が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜94が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜98が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜49が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜29が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値30〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のボタン演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「ボタン有り系」が「ボタンなし系」よりも信頼度が高くなるように、「ボタン有り系」は、「ボタンなし系」と比較して、図382に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「ボタンなし系」の信頼度よりも「ボタン有り系」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「ボタンなし系」を実行するよりも「ボタン有り系」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「ボタンなし系」や「ボタン有り系」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図383に示す通常予告抽選テーブル2は、図382に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンなし系が選択された場合に使用される。図383に示す通常予告抽選テーブル2は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図385(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図385(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図385(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜84が割り当てられ、「キャラA」に数値85〜96が割り当てられ、「キャラB」に数値97〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラB」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜96が割り当てられ、「キャラA」に数値97が割り当てられ、「キャラB」に数値98が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜97が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値95〜99が割り当てられている。
図383に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図383に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図384に示す通常予告抽選テーブル3は、図382に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択された場合に使用される。図384に示す通常予告抽選テーブル3は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図385(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図385(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図385(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第3乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラA」に数値90〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。
図384に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図384に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図385は、リーチ前の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図385(a)には「キャラA」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図385(b)には「キャラB」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示され、図385(c)には「キャラC」の通常予告演出時に表示される「姫」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図386に示す通常予告抽選テーブル4は、図382に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択され、さらに、図384に示す通常予告抽選テーブル3に基づき「キャラA、「キャラB」、「キャラC(当確)」のいずれかが選択された場合に使用される。図386に示す通常予告抽選テーブル4は、左列から「表示態様/ボタン態様」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC」の4つに区分されている。「表示態様/ボタン態様」は、図387および図388に示す表示態様およびボタン態様の組合せを示している。ここで、図387および図388を用いて表示態様およびボタン態様について説明する。
図387は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示可能な、チャンスボタン136を模した画像の表示態様を示している。図387(a)は、表示態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を模したチャンスボタン画像を中央に配し、その上部に「PUSH」という文字列を配し、その下部にチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像を配している。本例での有効期間画像は横に長い枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に短くなるように表示されるようになっている。図387(b)は、表示態様が「振動」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図387(c)は、表示態様が「振動+回転」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しつつ回転しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図387(d)は、表示態様が「振動+回転」であり、且つ、チャンスボタン画像と有効期間画像が図387(c)の画像に比して大きく表示される。また、「PUSH」の文字列や有効期間画像は表示されなくてもよい。図387(d)に示す表示態様はこれ以降「デカボタン表示」とも称する。
図388は、チャンスボタン136の動作態様(ボタン態様)を示している。図388(a)は、ボタン態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を示している。図388(b)は、ボタン態様が「振動」であり、チャンスボタン136が振動している状態を示している。図388(c)は、ボタン態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136が振動しつつ、チャンスボタン136内で発光するチャンスボタンランプ138が回転してチャンスボタン136が回転しているように視認させる。態様である。
さて、図386に戻り、「表示態様/ボタン態様」は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様と、当該画像が表示されているときの実際のチャンスボタン136のボタン態様との組合せを示している。「通常/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「通常/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「通常/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。「振動/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「振動/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「振動+回転/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動+回転」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「デカボタン表示/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「デカボタン表示」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。
「表示態様/ボタン態様」の図中右隣の「キャラA」は、図384に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラA」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得するようになっている。
「キャラA」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜89が割り当てられ、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、および「振動/通常」には数値が割り当てられておらず、「振動/振動」に数値90〜99が割り当てられ、「振動+回転/振動」と「デカボタン表示/振動+回転」には数値が割り当てられていない。
「キャラA」の図中右隣の「キャラB」は、図384に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラB」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラB」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜49が割り当てられ、「通常/振動」に数値50〜54が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値55〜59が割り当てられ、「振動/通常」には数値60〜64が割り当てられ、「振動/振動」に数値65〜89が割り当てられ、「振動+回転/振動」に数値90〜94が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値95〜99が割り当てられている。
「キャラB」の図中右隣の「キャラC」は、図384に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラC」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラC」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値が割り当てられておらず、「通常/振動」に数値0〜19が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値20〜39が割り当てられ、「振動/通常」には数値40〜59が割り当てられ、「振動/振動」に数値が割り当てられておらす、「振動+回転/振動」に数値60〜79が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値80〜99が割り当てられている。
図386に示すように、「キャラA」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は選択されないようになっている。一方、「キャラC」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」だけが選択されるようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の演出が実行されると、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りとなる可能性が高くなる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」が、「通常/通常」または「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」よりも信頼度が高くなるように、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は、「通常/通常」と「振動/振動」と比較して、図386に示す乱数の振り分けが「キャラC」の場合に多く「キャラA」の場合に少なくなるように設定されている。
「通常/通常」と「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」の信頼度よりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「通常/通常」または「振動/振動」のを実行するよりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。
このように本実施形態では、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136のボタン態様と同じ態様の表示態様で操作要求画像を表示可能である。さらに、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が操作されたことに関連する表示演出として、複数種類の表示演出を表示可能であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第一の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第二の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示であり、「キャラA」の表示演出よりも「キャラC」の表示演出が実行される場合の方が大当りの信頼度が高く、チャンスボタン136のボタン態様と同じ表示態様となる第一の操作要求画像(例えば、「通常/通常」、「振動/振動」)よりも、チャンスボタン136のボタン態様と異なる表示態様となる第二の操作要求画像(例えば、「通常/振動」、「振動/通常」、「通常/振動+回転」など)の方が、「キャラC」の表示演出が行われ易いようになっている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の表示演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
図389に示す通常予告抽選テーブル5は、特図変動遊技でのリーチ演出が開始された後に行われるリーチ後予告演出(カットイン予告)のためのリーチ後予告抽選に使用される。図389に示す通常予告抽選テーブル5は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図372に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図377または図378に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、リーチ後予告演出(通常予告演出の一部とみることもできる)が実行されないことを示し、その右隣の「キャラD」は、後述する図390(a)に「キャラD」として示す「爺」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラE」は、後述する図390(b)に「キャラE」として示す「ボクサー」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラF(当確)」は、後述する図390(c)に「キャラF」として示す「番長」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得したリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタからリーチ後予告実行判定用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「10000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラE」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラE」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「15000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜39が割り当てられ、「キャラE」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜29が割り当てられ、「キャラE」に数値30〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。
図389に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラF(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ後予告演出で「キャラF(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果はリーチA当りかリーチB当りの確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ後予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ後予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「なし」と比較して、図389に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラE」の方が「キャラD」よりも信頼度が高くなるように、「キャラE」は、「キャラD」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラF(当確)」の方が「キャラE」よりも信頼度が高くなるように、「キャラF(当確)」は、「キャラE」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラD」の信頼度よりも「キャラE」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラD」を実行するよりも「キャラE」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラE」の信頼度よりも「キャラF(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラE」を実行するよりも「キャラF(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラD」、「キャラE」、あるいは「キャラF(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図390は、リーチ後の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図390(a)には「キャラD」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「爺」を表したキャラクタ画像が示され、図390(b)には「キャラE」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「ボクサー」を表したキャラクタ画像が示され、図390(c)には「キャラF」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「番長」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出でのリーチ後予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
次に、図391および図392を用いて特図先読み処理について説明する。図391および図392は、図372に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図391に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行し、時短フラグがオフ状態であって非電サポ中であると判断するとステップS1101に移行する。
本実施形態のパチンコ機100は図368に示すように、電サポ時は特図2始動口232に入球するように右打ちをさせ、非電サポ時は特図1始動口230に入球するように左打ちをさせる構成になっている。このため、電サポ時の特図1始動口230への入賞や非電サポ時の特図2始動口232への入賞はイレギュラーであるので、このようなイレギュラーの入賞については特図先読み処理の対象から除外している。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。当該入賞があったか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして当該保留に係る特図2変動遊技の当否を事前判定し、当否結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定による当否結果が大当りであると判断するとステップS1005に移行し、当該当否結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図376(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、事前判定による当否結果が大当りでない場合はステップS1007に移行し、当該当否結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、当該当否結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、当該当否結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
事前判定による当否結果が小当りの場合はステップS1009において、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図376(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007で事前判定した当否結果が小当りでなく、はずれであると判断した場合はステップS1011に移行し、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図376(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009、またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図2変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図変動時間決定用乱数値と、図378に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図2変動遊技の変動時間を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行した保留に係る特図2変動遊技の当否結果と、ステップS1013で事前判定した特図変動時間とを特図2先読み結果として主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図変動時間を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図392に示すステップS1101へ移行する。図392に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図391を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図391および図392に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図391および図392における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、特図1または2始動口230、232に遊技球が入球して始動情報が取得された場合の第1副制御部先読み予告実行処理について図393を用いて説明する。図393は、例えば図373に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行するようになっている。
図393に示すように、始動入賞時(始動情報取得時)の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、現時点で先読み予告報知演出が実行中であるか否かを判断する(ステップS1201)。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値がオン状態を示していれば、先読み予告報知演出の実行中であるであると判断してステップS1215に移行し、当該値がオフ状態を示していれば先読み予告報知演出の実行中でないと判断してステップS1203に移行する。
ステップS1203では、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1205に移行し、所定の変動時間でないと判断すると後述のステップS1205〜S1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1205では、保留変化の抽選処理1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図379に示す保留変化抽選テーブルを用いて「変化なし」、「保留A」、「保留B」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図379に示す保留変化抽選テーブルと、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理1を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1205の次のステップS1207では、保留変化の抽選処理2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得して、図381に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを用いて「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」、「高速点滅(赤)のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図381に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルと、RAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから取得した盤面ランプ先読み抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理2を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1207の次のステップS1209では、上記の保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が「変化なし」以外、つまり当選しているか否かが判断される。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理1の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「保留A」または「保留B」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。また、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理2の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が当選の場合はステップS1211に移行し、保留変化の抽選処理1および保留変化の抽選処理2の双方の抽選結果がいずれも「変化なし」、つまり非当選の場合は後述のステップS1211とS1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、先読み予告報知の実行回数の設定を行う。先読み予告報知の実行回数は特図保留数に基づいて設定する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1または2で当選すると、主制御部300から送出された先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報を取得してRAM408の所定の記憶領域に設けた先読み予告実行回数記憶部に記憶する。先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図2の場合は、当該コマンド内に含まれる特図2の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶し、先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図1の場合は、当該コマンド内に含まれる特図1の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶する。例えば、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図1の2個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「1」で保留個数情報は「2」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「2」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。また、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図2の3個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「2」で保留個数情報は「3」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「3」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告実行回数と同数番目の保留表示画像の表示態様を保留変化抽選の当選内容に基づいて変更するようになっている。
ステップS1211の次のステップS1213では、第1副制御部400は、先読み予告報知演出が実行中であることを示すため、RAM408に記憶された先読み実行中フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み予告実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオン状態に設定したらステップS1215に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、保留変化の抽選処理1の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が非当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗りつぶされた円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を保留変化抽選結果に基づいて、「保留A」または「保留B」のいずれかに対応する保留表示態様の情報と、保留個数情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B」のいずれかの表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。保留変化の抽選処理2の抽選結果が非当選の場合は、盤面ランプ224a、224bの点灯状態を「変化なし」のデフォルト状態とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224a、224bに出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、デフォルト表示の点灯態様で盤面ランプ224a、224bが発光する。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果が当選の場合は、盤面ランプ224aの点灯状態を「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224aに出力するとともに、盤面ランプ224aの保留コマンドに対応させた所定の点灯態様を指定して盤面ランプ224bに出力して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」の点灯態様で盤面ランプ224aが点灯しそれに同期して所定の点灯態様で盤面ランプ224bが発光する。
本実施形態によれば、第1副制御部400において保留変化の抽選処理1(ステップS1205)および保留変化の抽選処理2(ステップS1207)の双方の抽選に当選すると、主制御部300における特図1保留ランプ218または特図2保留ランプ220のいずれかを含めた三箇所で保留数の情報の報知が可能となる。こうすることにより、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
本実施形態では、ステップS1205の保留変化の抽選処理1とステップS1207の保留変化の抽選処理2とが互いに独立して行うようにしているが、例えば、保留変化の抽選処理1で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理2を実行するようにしてもよい。また、保留変化の抽選処理2を先に実行して、抽選処理2で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理1を実行するようにしてもよい。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理について図394を用いて説明する。図394は、例えば図373に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図394に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告実行中フラグはオン状態であると判断してステップS1303に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断して後述するステップS1303〜ステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
本実施形態によるパチンコ機100では、ステップS1205の保留変化抽選処理1において「保留A」または「保留B」に当選するか、またはステップS1207の保留変化抽選処理2において「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」に当選すると(ステップS1209のYes)、先読み予告実行回数が設定されるとともに(ステップS1211)、先読み実行中フラグがオン状態に設定される(ステップS1213)。
ステップS1303では、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1305に移行する。
ステップS1303の次のステップS1305では、ステップS1303において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判定するとステップS1307に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判定するとステップS1311に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。これにより、盤面ランプ224a、224bは、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれでもない通常の表示態様による点灯表示を行う。
ステップS1307の次のステップS1309では、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して先読み予告報知が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、ステップS1311に移行する。ステップS1311では、通常予告の抽選処理を実行して特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
次に、図394に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1311の通常予告抽選処理について図395を用いて詳細に説明する。第1副制御部400は、ステップS1401において、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1403に移行し、所定の変動時間でないと判断すると通常予告抽選処理を終了する。
ステップS1403では、予告抽選1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図382に示す予告抽選テーブル1を用いて「ボタンなし系」か「ボタン有り系」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図382に示す予告抽選テーブル1と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第1乱数値とを用いて、予告抽選1処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1403の次のステップS1405では、第1副制御部400は予告抽選1処理の抽選結果が「ボタン有り系」か否かを判断し、「ボタン有り系」でないと判断した場合はステップS1407に移行し、「ボタン有り系」であると判断した場合はステップS1409に移行する。
「ボタン有り系」でないと判断してステップS1407に移行した場合は、予告抽選2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得して、図383に示す予告抽選テーブル2を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図383に示す予告抽選テーブル2と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第2乱数値とを用いて、予告抽選2処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選2処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
「ボタン有り系」であると判断してステップS1409に移行した場合は、予告抽選3を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得して、図384に示す予告抽選テーブル3を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図384に示す予告抽選テーブル3と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第3乱数値とを用いて、予告抽選3処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選3処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1409の次のステップS1411では、予告抽選4を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから通常予告実行判定用第4乱数値を取得して、図386に示す予告抽選テーブル4を用いて「通常/通常」、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、「振動/通常」、「振動/振動」、「振動+回転/振動」、または「デカボタン表示/振動+回転」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、予告抽選3の結果と、ROM406から読み出した図386に示す予告抽選テーブル4と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第4乱数値とを用いて、予告抽選4処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選4処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1407での予告抽選2処理またはステップS1411での予告抽選4処理が実行されると、次にステップS1413に移行する。ステップS1413では、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間(本例では、「10000ms」および「15000ms」)に等しいか否かを判断する。この判断は、ノーマルリーチ演出は他のリーチ演出より演出実行時間が短いためリーチ演出開始後にカットイン予告を実行可能なタイミングが得られないため、ノーマルリーチ演出が実行される場合はリーチ後予告を行わないように処理する。このため、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間であると判断すると通常予告抽選処理を終了し、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間でないと判断すると予告抽選5処理を行うステップS1415に移行する。
ステップS1415では、予告抽選5を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得して、図389に示す予告抽選テーブル5を用いて、「キャラD」、「キャラE」、または「キャラF(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図389に示す予告抽選テーブル5と、RAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタから取得したリーチ後予告実行判定用乱数値とを用いて、予告抽選5処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選5処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。ステップS1415での処理を実行したら通常予告抽選処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図396乃至図408を用いてより具体的に説明する。図396乃至図408の各図には、パチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224(224a、224b)とを示し、その下方に模式的に特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220を示している。まず、図396〜図398を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図396(a)乃至図398(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図396(a)では、特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には3個のLEDが点灯して特図1の保留が3個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図396(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a1〜a3はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
盤面ランプ224a、224bは、図396(a)に示すような特図変動遊技の終了後から次の特図変動遊技が開始されるまでの間は所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。本例では、盤面ランプ224aでの通常演出は10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点滅する点灯態様で実行される。また、盤面ランプ224bでの通常演出は4個の花びら状ランプの上側2つと下側2つのグループが交互に点滅する点灯態様で実行される。
図396(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に図396(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図396(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を2個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。図396(b)およびそれ以降の図において特図変動遊技中の特図1または特図2表示装置212、214では図396(b)の特図1表示装置212に示す7セグメントの中央の横棒が黒く他が白い表示で特図の図柄変動が行われていることを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図396(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図396(b)に示すように、保留表示画像a3が消去されて2個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1、a2となる。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図396(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図396(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図396(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図396(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図396(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、上述の図396(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行して、例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を1個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図396(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図396(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1だけとなる。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図372に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図391および図392に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図375(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図376(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図377に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図393に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は40000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図379に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留A」に当選したと判定し(ステップS1205)、図381に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「変化なし」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留A」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図396(e)に示すように、図380(b)に示す「保留A」に対応する表示態様の「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「変化なし」が選択されたので、図396(e)から図398(c)に示す間は、盤面ランプ224a、224bは、図396(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中と同様に、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図396(f)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図396(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図397(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図397(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。また、主制御部300は、図372に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの1個を点灯させて特図1の保留が1個になったことを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図382に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタンなし系」が選択される。第1副制御部400は、ボタンなし系の場合は(ステップS1405のNo)、予告抽選2処理を実行する(ステップS1407)。ステップS1407において第1副制御部400は、図383に示す予告抽選テーブル2を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「なし」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので、ノーマルリーチの変動時間であると判断して(ステップS1413のNo)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行せずに通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、ノーマルリーチのリーチ演出が実行され、当該ノーマルリーチ演出に先立つリーチ前予告演出もリーチ後予告演出も行われない。
以上の処理が終了すると、図397(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図397(a)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Aの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
図397(b)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はノーマルリーチであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから10000msの経過後)に、図397(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図397(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図397(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図397(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図397(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図382に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図384に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラA」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図386に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「通常/通常」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図389に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラD」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「通常/通常」の演出が行われ、引き続き「キャラA」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラD」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図397(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図397(d)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図397(e)は、図397(d)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図397(e)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図388(a)に示す「通常」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様も図387(a)に示す「通常」である。
図397(f)は、遊技者がチャンスボタン136を押下してリーチ前予告演出の「キャラA」が演出表示領域208dに表示された状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が乗せられた状態を模式的に示している。
図398(a)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図398(b)は、リーチ後予告演出として「キャラD」が表示された状態を示している。次いで図398(c)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図398(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
次に、図399〜図400を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図399(a)〜図400(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図399(a)は特図1変動遊技が行われている状態を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図399(a)では、特図1表示装置212は変動表示が開始されており、特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。この特図1変動遊技の開始に先立って、上述の実施例1で説明した特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行する。例えば、この当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msである。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図399(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数の情報を含むコマンドを受信しているので、図399(a)に示すように、1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1を表示する。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図372に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図391および図392に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図375(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が当りであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図376(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1111)、図377に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図393に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図379に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留B」に当選したと判定し(ステップS1205)、図381に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「点灯(青)」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留B」および「点灯(青)」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様と盤面ランプ224の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図399(b)に示すように、図380(b)に示す「保留B」に対応する表示態様の「吉宗」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「点灯(青)」が選択されたので、図399(b)〜図399(e)に示す連続した2回の特図変動遊技の間は、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」に対応した10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行される。また、盤面ランプ224aの先読み予告演出に同期して盤面ランプ224bでは保留個数分の2個の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する下から2個目の花びら状ランプには遊技者に期待感を持たせるべく特異的な発光色で点灯させる。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図399(c)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図399(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図399(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図399(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLEDの点灯を1つにし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が8000msであるので所定の変動時間に該当しないと判断して、通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図399(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図399(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Bの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから8000msの経過後)に、図399(e)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図399(b)〜(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」の演出手順に従った点灯制御で先読み予告表示が実行される。盤面ランプ224aの点灯制御に同期して盤面ランプ224bでは、特図1の保留数に等しい数の花びら模様のランプが点灯し、且つ先読み予告に係る保留を示す花びら模様のランプは所定の色で点灯する。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として保留数の情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、保留数の情報に対して、特図1保留ランプ218の点灯態様、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1での表示態様、および盤面ランプ224bの点灯態様による計三箇所で保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、特図1保留ランプ218の組合せを用いて三箇所以上で保留数の情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、特図変動開始コマンドや先読み結果情報コマンドを受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての特図1保留ランプ218は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて保留数の情報の信頼性が高い特図1保留ランプ218を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所で実行される保留数の報知のうちの装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1と盤面ランプ224bの点灯による少なくとも二つによる保留数の報知は、例えば、保留数増加後保留数減少までの期間や先読み報知期間等の同一の期間を少なくとも含んで行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
また本実施例では、遊技情報は、図柄変動表示の保留回数を示す始動保留表示である。複数の演出手段は、保留回数を示す保留表示手段としての特図1保留ランプ218と、ランプ報知手段としての盤面ランプ224a、224bとを備え、始動保留表示による報知は、保留表示手段と、画像表示手段と、ランプ報知手段の三箇所で少なくとも実行可能である。
本実施例によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
また本実施例では、始動保留表示による報知のうちの少なくとも一つの報知は先読み予告として機能することが可能であることを特徴とする。本実施例によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
図399(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図399(f)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図399(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図382に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図384に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラB」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図386に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「振動+回転/振動」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図389に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラF」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「振動+回転/振動」の演出が行われ、引き続き「キャラB」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラF」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図399(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図399(f)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図400(a)は、図399(f)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図400(a)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図388(b)に示す「振動」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様は図387(c)に示す「振動+回転」である。
このように本実施例では、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、操作手段としてのチャンスボタン136を含む第1副制御部400と、画像表示手段として、例えば、装飾図柄表示装置208とを備えており、演出手段は遊技者が操作可能な操作手段として演出ボタン(チャンスボタン136)を含んでおり、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136の押下操作を要求する操作要求画像としてのチャンスボタン136の画像を表示可能であり、操作要求画像は、チャンスボタン136を識別可能なようにチャンスボタン136の形状の画像を含んでおり、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様(本例では「振動」)とは異なる表示態様(本例では「振動+回転」)で表示可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
図400(b)は、遊技者がチャンスボタン136を押下したことに関連して、リーチ前予告演出の「キャラB」による表示演出が演出表示領域208dで実行された状態を示している。
図400(c)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図400(d)は、リーチ後予告演出として「キャラF」が表示された状態を示している。次いで図400(e)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから45000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図A」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
図399(f)〜図400(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図400(f)は、大当りに当選したことを報知する演出が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは大当り演出が開始され、盤面ランプ224aおよび盤面ランプ224bではランプ全部が最高輝度で点灯する大当り演出が行われる。
次に、図401を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図401(a)〜図401(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り開始演出を時系列で示している。図401(a)〜図401(e)には図396等に示した構成に加えて状態報知ランプ222を模式的に示している。図401(a)〜図401(d)は特図変動遊技の結果として大当りに当選して、大当り遊技の1R(第1ラウンド)が開始するまでに行われる大当り開始演出の一例を示している。図示は省略したが、この大当り開始演出の開始に先立って、右打ち指示のための処理が実行される。
主制御部300は、特図変動遊技の結果が大当りであると判断すると、当該特図変動遊技の終了後に、駆動回路330を制御して状態報知ランプ222のうち、右打ちランプと大当り中ランプを点灯させ、非電サポランプおよび電サポランプを消灯させる。次いで、大当り開始コマンドに状態報知ランプ222の情報を含ませて第1副制御部400に送出する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに対し、パチンコ機100の遊技盤200を模した画像と、遊技者の手が球発射ハンドル134を大きく右に回している状態を示す画像と、遊技球が右方向に飛ぶべきことを示す矢印と、「右打ち」の文字列とを表示するための制御処理を行う。
また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。例えば、最上方から1番目と2番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、3番目〜5番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、6番目〜8番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、9番目と10番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにする制御を行う。また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224bの4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。
以上の処理が終了すると、図401(a)〜(d)に示す大当り開始演出の最中において、盤面ランプ224aにより、ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、盤面ランプ224bにより、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも右打ち指示の報知が行われる。一方主制御部300による制御で状態表示Rンプ222でも右打ちランプが点灯して右打ち報知が実行される。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として右打ちの情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、右打ちの情報に対して、状態表示ランプ222の点灯態様、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの表示態様、および盤面ランプ224a、224bの点灯態様による計四箇所で右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、状態表示ランプ222の組合せを用いて三箇所以上で右打ちの情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、大当り開始コマンド等を受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての状態表示ランプ222は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて右打ちの情報の信頼性が高い状態表示ランプ222を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所以上で実行される右打ちの報知のうちの盤面ランプ224a、224bの点灯による少なくとも二つによる右打ちの報知は同一期間行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
図401(e)は大当り遊技の第1ラウンドが開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、複数の演出手段による三箇所以上の右打ち報知は終了して、第1ラウンドの大当り演出が開始される。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには例えば学帽を被った青年の顔が表示される演出とともに、当該ラウンドが1Rであることを報知する表示が行われる。また、右打ち指示の「右打ち」の表示も行われる。また、盤面ランプ224は大当り演出に基づく点灯動作を行う。また、右打ちにより特図2始動口232に入賞して特図2保留ランプ220で保留が1つある状態が示される。
次に、図402を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図402(a)は、大当り遊技中に球つまりエラーが発生した場合の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの演出例を示している。大当り遊技中に球つまりエラーが生じると、演出表示領域208dには球つまりエラーを報知する「球つまりエラー 店員を呼んで」という表示がなされる。この場合においても演出表示領域208dには右打ち指示の「右打ち」表示が継続している。
このように本実施例では、複数の演出手段のうちの少なくとも一部の演出手段として例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、球つまりエラーが生じた場合にエラー報知を実行可能であり、且つエラー報知が行われた場合にも、少なくとも一つの遊技情報の報知として例えば、右打ち指示を継続可能である。本実施例によれば、エラー報知が行われたとしても右打ち指示の報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。なお、盤面ランプ224a、224bはエラーに対応したエラー報知発光態様で点灯する。
図402(b)〜図402(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り遊技でのチャンスボタン136を用いた演出を時系列で示している。本実施例では、遊技者が操作可能な操作手段としてのチャンスボタン136と、画像を表示可能な画像表示手段としての装飾図柄表示装置208とを備え、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dは、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を表示可能である。演出表示領域208dは、チャンスボタン136に対する操作要求画像を複数表示可能であり、遊技者のチャンスボタン136に対する複数回の操作に応じた演出を実行可能である。
図402(b)はチャンスボタン136を用いた演出の開始時点の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの画像を例示している。演出表示領域208dには、ラウンド数(=8)と右打ち指示の画像と学帽を被った青年の顔とが表示され、さらに、「○が揃えば確変だ」の文字列画像が表示されている。
次いで図402(c)では、大当り中の演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。なお、図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。
操作要求画像は横方向に3つ並んでいる。左側と中側の操作要求画像の表示態様は図387(a)に示す「通常」であり、右側の操作要求画像の表示態様は図387(c)に示す「振動+回転」である。それぞれの操作要求画像の下部にはチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。また、各操作要求画像の下方には、遊技者によるチャンスボタン136の押下の結果を表示するための領域が設けられ、結果表示前は下向きの矢印が表示されている。
図402(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図388(a)に示す「通常」である。
図402(d)は、遊技者がチャンスボタン136を一回押下して、左側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。このように本実施例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する毎に左から順に操作要求画像が消えていく演出構成となっている。中側と右側の操作要求画像の有効期間画像は共にある程度時間が経過したことを示している。
図402(e)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「通常」である。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、中側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。右側の操作要求画像の有効期間画像はさらに操作有効期間が経過したことを示している。
図402(f)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「振動+回転」である。つまり、操作要求画像の表示態様に合わせてボタン態様が変化している。このようにチャンスボタン136は、操作要求画像が表示する態様の動作をすることが可能である。チャンスボタン136が操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、チャンスボタン136の動作を遊技者に報知することができる場合がある。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、右側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」が表示された状態を示している。さらに、演出表示領域208d中央に「確変!」の文字列が表示される。
本実施例によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
上記実施例では、遊技者の前記操作手段に対する操作について、一または複数の操作有効期間を示す有効期間表示画像は棒状部分が徐々に短くなる表示で時間経過を表すようにしているが、これに代えて例えば、数字のカウントダウンなどを表示させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、複数の操作要求画像のそれぞれに有効期間表示画像を設けるようにしている。こうすることにより、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。一方、煩雑な表示を避けるために複数の操作要求画像に対してそれより少ない数(例えば一つ)の有効期間表示としてももちろんよい。
また、上記実施例では、操作有効期間は、複数回のチャンスボタン136の操作に対して共通であり、複数の操作要求画像に対して一の有効期間表示画像を表示可能としている。こうすることにより、チャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
また上記実施例では、複数の操作要求画像のうち3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり他の左側や中側の操作要求画像の表示態様である「通常」と異なるようにしている。こうすることにより、操作要求画像の表示態様が所定の予告として機能することができる場合がある。本例では、3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が確変の予告として機能している。
また、上記実施例では、一回のチャンスボタン136の操作に対して、一つの操作要求画像が消えるようにしている。こうすることにより、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
また上記実施例において、他と異なる表示態様である操作要求画像は、チャンスボタン136の複数回の操作のうち最後の操作に対応するようにしている。こうすることにより、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
なお、操作要求画像の有効期間が切れたらチャンスボタン136の押下がなくても自動的に所定の演出が実行されるようにしてもよい。
次に、図403を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図403(a)は、大当り遊技が7連荘以上である場合に当該7連荘以上であることを遊技情報として三箇所で報知する例を示している。
図403(a)では、スピーカ120から7連荘以上であることを報知する特別な楽曲が出力され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは「8連荘中!」の文字列による報知が表示され、盤面ランプ224bでは7連荘以上であることを報知する特別な点灯態様で点灯が行われて、計三箇所で現在の大当り遊技が7連荘以上であることが報知されている。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つである7連荘以上であることに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。演出表示領域208dでは現在の連荘数を数で表示しているが、スピーカ120や盤面ランプ224等では7連荘以上では連荘数にかかわらず同一の演出を実行している。
図403(b)〜(d)は、図402(c)〜(f)に示すチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。図402(c)〜(f)に示す例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する度に左側、中側、右側の順に操作要求画像が消滅していたが、本変形例では、遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅する構成にしている。
図403(b)は図402(c)と同じ状態を示している。図403(c)は、遊技者がチャンスボタン136を3回押下して、左中右側の操作要求画像の下方にそれぞれ「○」の画像が表示された状態を示している。図403(d)は遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅した状態を示している。
本変形例によっても、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
次に、図404を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図404(a)は、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。演出表示領域208dには「5回以上押せ!」という文字列が表示されているが、操作要求画像は2つしか表示されていない。また、有効期間表示もされていない。このようにチャンスボタン136の押下要求回数と操作要求画像の数が一致していなくてもよい。この例のように遊技者が複数回の操作が必要であることが認識できる程度であってもよい。
図404(b)は、操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より派手であってもよい。また、図404(c)は、操作要求画像の表示態様が「通常」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より地味であってもよい。
図404(d)は、操作要求画像の表示態様が「デカボタン表示(振動+回転)」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」である場合を示している。この「表示態様/ボタン態様」も、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様とは異なる表示態様に含まれる。
次に、図405を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図405(a)は、複数の操作要求画像に対して共通の一つの有効期間表示画像を用いている状態を示している。こうすることによりチャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。このように有効期間表示が操作要求回数と同じ数である必要はなく、例えば3回の操作要求に対して2つの有効期間表示画像を表示するようにしてもよい。こうすることにより、画像表示手段の表示領域に合わせて有効期間表示の個数を設定できる場合があり、演出に対する興趣の向上に寄与する。
図405(b)は、複数の操作要求画像が同じ表示態様の場合を示している。このような演出であってももちろんよい。図405(c)は、パチンコ機100が装飾図柄表示装置208の他にサブ液晶表示装置209を有している場合を示している。サブ液晶表示装置209には保留数を示す「2」が表示されている。このように、メイン制御による特図1保留ランプとサブ制御による装飾図柄表示装置208とサブ液晶表示装置209との三箇所で保留数を報知するようにしてもよい。
次に、図406を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。上記実施例では、複数の操作要求画像において、最後の操作要求画像の表示態様がそれより前に消滅する操作要求画像に対して表示態様を異ならせていたが、これに限らず、図406(a)に示すように、最後の操作要求画像以外の操作要求画像の表示態様が他の操作要求画像の表示態様と異なるようにしてももちろんよい。図406(a)では、2回目の操作要求画像が他の操作要求画像と異なる表示態様で表示されている。
図406(b)〜(d)は、本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技を示している。上記実施例の図397(d)〜(f)では、図柄変動遊技において、1つの操作要求画像を表示してチャンスボタン136の押下を要求する例を示しているが、図406(c)に示すように、特図変動遊技中に複数の操作要求画像を表示してチャンスボタン136の複数回の押下を要求する演出を行ってもよい。
また、チャンスボタン136の操作有効期間として例えば、10秒が設定されており、装飾図柄表示装置208は、操作要求画像を操作有効期間の少なくとも一部の期間として、例えば、初めの5秒間に表示可能であり、操作要求画像は操作有効期間に関する情報を示す有効期間画像として、例えば、時間経過とともに棒状部が短くなる表示を含んでおり、左側と中側の操作要求画像の有効期間画像は、図406(c)に示すように、第一の有効期間画像として例えば、棒状部が青色表示であり、左側の操作要求画像の有効期間画像は、第二の有効期間画像として例えば、棒状部が赤色表示であり、第一および第二の有効期間画像は、同一の操作有効期間となる場合に表示可能であり、第一の操作要求画像には第一の有効期間画像が含まれ、第二の操作要求画像には第二の有効期間画像が含まれるようにしてもよい。こうすることにより、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
次に、図407を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例に係るパチンコ機100は操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている。方向キー137は演出表示領域208dに表示された選択演出等で所望の選択肢を選択する際に用いられる。変形例に係る図407(a)〜図407(c)は、上記実施例の図397(d)〜(f)に対応している。本変形例では図407(b)に示すように、チャンスボタン136だけでなく方向キー137も操作手段として用いることができる。本例では複数の演出ボタンを備え、操作要求画像が示すチャンスボタン136とは異なる方向キー137を操作した場合であっても該操作は有効となり、図407(c)に示すように表示演出が実行される。この場合に、チャンスボタン136を押下した場合は「キャラA」の表示演出が実行され、方向キー137を操作した場合は「キャラC」が演出表示されるように、操作した演出ボタンの種類によって表示演出が変化したり抽選割合が変化したり、表示演出自体が異なったりするようにしてもよい。
また、図407(d)に示すように、操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている場合に、操作要求画像にもチャンスボタン136と方向キー137を並列させた演出を用いてもよい。
次に、図408を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。図408(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された右打ち指示の画像を示している。図408(b)は、図407(a)に示した右打ち指示の画像の簡略画像を示している。簡略画像で可変入賞口を示す横長長方形の枠部は、図408(a)の右打ち指示の画像に示される可変入賞口234の表示態様とは異なる態様で表示されている。
次に、以上説明した第7の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図366乃至図408を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技に関連する遊技情報(例えば、保留数の情報、右打ちの情報)の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、1または複数の演出手段を用いて報知する報知制御機構)を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知(例えば、遊技情報が保留数である場合に、特図1保留ランプ218による保留数の報知とともに、装飾図柄表示装置208と盤面ランプ224a、224bの計三箇所で保留数の報知をする。また、サブ液晶表示装置209による保留数の報知や、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内での三箇所以上の保留数の報知や、それらの組合せ等)を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置209)を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ、特図保留ランプの組合せ)を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
遊技の進行に関する制御(例えば、主制御部タイマ割込処理)を少なくとも実行可能なメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技の演出に関する制御(例えば、第1副制御部メイン処理)を少なくとも実行可能なサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218)は、前記メイン制御手段により制御されることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、メイン制御手段により制御される演出手段(報知手段)の情報の信頼性が高い場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、および装飾図柄表示装置208による保留数の報知、あるいは、特図1保留ランプ218、装飾図柄表示装置208、およびサブ液晶表示装置209による保留数の報知等)のうちの少なくとも二つの報知(例えば、特図1保留ランプ218と装飾図柄表示装置208による保留数の報知、特図1保留ランプ218と盤面ランプ224aによる保留数の報知、あるいは装飾図柄表示装置208内の二箇所での保留数の報知等)を、同一の期間(例えば、保留数増加後保留数減少までの期間、先読み報知期間)を少なくとも含んで実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能であることを特徴とする。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記報知手段は、エラー(例えば、球つまりエラー)が生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、右打ち指示)を継続可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、エラー報知が行われたとしても報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。
(9)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、特図1保留ランプ218)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段(例えば、盤面ランプ224a)であり、
前記遊技情報は、遊技に関連する情報(例えば、保留数の情報)を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報(例えば、保留数の情報)に関する報知を第一の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする。
(10)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出(例えば、操作の度に所定の画像(○やキャラクタ等)を表示する演出)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、有効期間表示画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像(例えば、バーが短くなる表示、数字のカウントダウンなど)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知可能な場合がある。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)のうち少なくとも一の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動あり)を、他の第一の画像の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動なし)と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作要求画像の表示態様が予告として機能することができる場合がある。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
(18)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしている表示態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間(例えば、操作要求期間)の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第一の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第二の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件(例えば、図395に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での一の抽選結果)が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件(例えば、図395に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での他の抽選結果)が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
(19)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の態様(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)と同じ態様での前記操作要求画像(例えば、チャンスボタン136の画像)を少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
さらに、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の表示演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示)であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く(例えば、大当りの信頼度が高い)、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易いことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
なお、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に地味(例えば、表示態様が振動や回転ありで、ボタン態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が地味な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が地味で表示態様が地味である場合よりも、ボタン態様が地味で表示態様が派手の方が法則崩れが熱い状態となる。
また、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に派手(例えば、ボタン態様が振動や回転ありで、表示態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が派手な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合よりも、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となる。あるいは、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合の方が、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となってもよい。
(20)上記パチンコ機100であって、
前記操作手段(例えば、チャンスボタン136)とは別の操作手段(例えば、方向キー137)をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の好みで演出ボタンを使い分けることができる場合がある。
(21)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が青のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が赤のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
(22)上記パチンコ機100であって、
前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段が、操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、演出手段の動作を遊技者に報知することができる場合がある。
なお、前記第一の条件および前記第二の条件は、前記操作手段の操作有効期間が同じ場合に、いずれか一方の条件が成立可能である。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで開始されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで開始されてもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで開始され、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで開始されてもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで終了されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで終了してもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで終了し、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで終了してもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、複数の演出手段を用いた報知について説明しているが、一の演出手段内の三箇所以上で報知するようにしてもよい。また、通常時は、所定の遊技情報に対して二箇所で報知を行うようにして、所定条件が成立した場合のみ三箇所以上で報知を行うようにしてもよい。
また、図柄変動表示の所定の契機に報知数が減少するようにしてもよい。所定の契機の成立で、少なくともメイン制御手段に制御される演出手段は報知を継続するようにしてもよい。また、少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220)は、常時報知を行うようにしてもよい。また、サブ制御で制御される複数の保留報知はいずれも先読み予告を実行可能としてもよい。
また、所定の遊技情報が保留の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が保留の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224の組合せでもよい。また、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208内の二箇所の組合せ、あるいは、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置209の組合せ等が可能である。
また、盤面ランプ224をはじめ種々のランプや装飾図柄表示装置208、あるいはサブ液晶表示装置209の保留表示で先読み予告を行うようにしてもよい。例えばランプは、所定期間(例えばスペシャルリーチ確定の図柄変動表示)などでは先読み予告とは別の機能として演出を行うようにしてもよい。通常時は装飾機能としての演出を行いつつ、所定条件成立で保留表示機能を有するようにしてもよい。
また、一の保留数を報知するのに一の報知手段が対応していなくてもよい。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内で三箇所以上の表示をしてもよい。また、三箇所以上での報知中から所定の契機(例えば、スペシャルリーチ開始時)に報知数が減る(メイン制御による報知だけを残しサブ制御による報知は消す)構成でもよい。
また、少なくとも一つの報知手段(例えばメイン制御による特図1保留ランプ218)が正確な保留数情報を示し、その他の演出手段は他の演出(例えば先読み予告や擬似保留など)に使用してもよい。
なお、間接的な報知も本実施形態の報知に含まれる。例えば、保留3以上でしか出現しない予告演出や装飾図柄変動表示が行われている場合は、「保留3以上」の一報知として含まれる。
また、所定の遊技情報が連続大当り(いわゆる連荘)の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が連荘情報の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、大当り中や電サポ中における装飾図柄表示装置208での7連荘表示や特別な背景表示、あるいは7連荘以上で盤面ランプ224がレインボー発光したり、スピーカ120から特別な楽曲等が流れるなどの組合せが可能である。
必ずしも連荘情報の報知が全ての演出手段で完全に一致する必要性はない。7連荘での報知と7連荘以上の報知が同じであってもよい。報知が遊技者に対してくどくなり過ぎるのを防止することができる場合がある。また、間接的な報知の例として、例えば一回の大当りで約2000個の遊技球が獲得可能な仕様で10000個前後の表示が行われている場合には5連荘の報知として含んでいてもよい。
また、所定の遊技情報が右打ち指示の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が右打ち指示の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプ、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224の発光階調制御、スピーカ120による右打ち指示の音声出力などの組合せが可能である。
一旦終了させた報知が、所定条件の成立で再度実行されるものであってもよい。例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプの報知点灯とサブ制御による装飾図柄表示装置208での報知表示中に遊技者が左打ちを行った場合に、注意喚起の右打ちを促すためにスピーカ120による報知音声や盤面ランプ224による報知点灯などを行うものも含まれる。
また、上記実施例では主に三箇所での報知を示したが、四箇所以上の報知であってもよい。
報知の内容としては、必ずしも所定の遊技情報のみに対しての報知だけではなく所定の遊技情報に関する報知を少なくとも含んで、他の遊技情報に関する報知を行う構成であってもよい。例えば、右打ち報知の盤面ランプ224の発光色によって確率変動等の遊技情報を報知する構成であってもよい。また、図柄変動表示中であれば、所定の遊技情報に関する報知が先読み予告や大当り予告などに機能する構成であってもよい。こうすることにより、単なる報知としての機能だけでなく多様性を持たせることができる場合がある。
複数の演出手段は、全てメイン制御手段に制御されてもよいし、全てサブ制御手段に制御されてもよい。また、複数のサブ制御手段により制御される構成であってもよい。メイン制御手段に制御されれば報知の確実性が保持されるし、サブ制御手段に制御されるようであればメイン制御手段の負担軽減効果がある。
少なくとも一つの報知が他と異なる期間に実行される構成であってもよい。少なくとも一つの報知が他の報知の実行条件とは異なる条件に基づいて実行される構成であってもよい。また、報知の実行条件を複数備える構成であってもよい。こうすることにより、例えば右打ちの注意喚起など、異なる条件の成立自体を効果的に報知できる場合がある。
複数の報知の開始時期や終了時期は全て同じであってもよい。また、開始時期のみが全て同じで終了時期が異なっていてもよいし、開始時期が異なり終了時期が同じであってもよい。こうすることにより、報知の開始時期、終了時期の組合せにより、報知に多様性を持たせることができる場合がある。
始動保留表示による始動保留数の報知について、種々の組合せによる報知が可能である。例えば、装飾図柄表示装置208で2つの報知を行い、さらにメイン制御手段による報知を組合せることが可能である。装飾図柄表示装置208で複数の保留表示を行う場合は保留先読み等の先読み予告に多様性を持たせることができる場合がある。また、メイン制御手段側で二以上の報知を行うようにしてもよい。
始動保留表示による始動保留数の報知について、すべてが一の始動保留に対して一の始動保留表示を行う必要性はない。例えば、ランプ装置では一の始動保留に対して一の表示で行い、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内では数字により直接的に始動保留数を報知するような構成であってもよい。異なるパターンで報知を行うことで多様性が増す場合がある。また、遊技に関する演出によって遊技者に分かりやすい報知の組合せを実行することができる場合がある。
所定の遊技情報の報知として、普図の保留に関する報知でもよい。例えば、電チューが比較的長時間開放可能なものや普図の演出の当選による特典があるものに関しては三箇所以上の保留表示を行うことで遊技の興趣が向上する場合がある。
上記実施例において、複数の操作手段の操作における操作有効期間は共通である。遊技者に対して、連続した操作手段の操作が必要であることを分かりやすく報知できる場合がある。複数回の操作手段の操作が無効になる危険性を少なくすることができる場合がある。
また、操作手段の操作は少なくとも一回の図柄変動表示中に設定可能なものであってもよい。複数回の図柄変動表示で行われる構成であれば、例えば先読み予告と関連付けて操作手段に関する操作を行うことで、複数変動にまたがって遊技者を期待させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられており、他と異なる表示態様(のみ)は、対応付けとは異なる操作要求画像が表示されるようにしてもよい。予告としての機能を強調させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられていてもよい。そして、一回または複数回の操作手段の操作を行うことで一の操作要求画像が消去されるようにしてもよい。また、次回の操作に対応する操作要求画像の表示態様に合わせて操作手段の操作態様が変化可能で、前回の操作態様と異なる場合に変化するようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像が操作態様の変化予告として機能することができる場合がある。
複数の操作手段における操作有効期間は共通でなくてもよく、個々に操作有効期間が設定される構成であってもよい。こうすることにより、遊技者に複数回の操作手段の操作を促しつつも有効期間が個々に設定されていることにより、遊技者をあせらせないようにすることができる場合がある。また、図柄変動表示の演出時間(主には、操作有効期間)に対して、複数回の操作手段の操作を均等に割り当てることができる場合がある。そのため、操作有効期間が過剰に余ってしまったりすることでの遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また上記実施例は複数の操作手段を有する遊技台にも適用可能である。複数の操作手段のうちの少なくとも一つが上記実施例の内容を具備していればよい。また、複数の操作手段に応じた操作要求画像や有効期間表示画像が同時期に表示される構成であってもよい。
また、操作有効期間は複数回の図柄変動表示にまたがって行われる構成であってもよい。こうすることにより、先読み予告として機能できる場合がある。
また上記実施例では、一回の操作手段の操作で一つの有効期間表示画像が消去される構成となっているが、二回以上の所定回数の操作を行って一つの有効期間表示画像が消去される構成であってもよい。また操作手段を操作すべき必要回数の操作が行われるまで全ての有効期間表示画像の表示が継続する構成であってもよい。こうすることにより、例えば、有効期間の残りが少なくなっている状態でも全ての有効期間表示を残すことで、該複数の有効期間表示が操作を促すことを強調することができる場合がある。
また、操作手段の操作態様と、操作要求画像の関係の対応関係は一部異なる関係であってもよい。こうすることにより、所謂「法則崩れ(対応関係(法則))」が崩れることが大当り確定の予告や大当りの期待を高める予告として機能させることができる場合がある。
また、操作手段の操作が有効か否かの条件は任意に設定可能である。一回または複数回の操作回数で有効となる、一回または複数回の操作回数ごとに抽選を行い当選することで有効(操作に対する演出が実行される)となる構成であってもよい。こうすることにより、演出時間等に合わせて操作回数を調整できる場合がある。
また、複数の操作手段を有する場合に、操作要求画像は共通であっても(いずれかの操作手段の操作を促す画像表示であっても)、他の操作手段の操作を有効にする構成であってもよい。こうすることにより、操作要求画像の共通化によりデータが少なくても済む場合がある。
また、上記他の操作手段の操作が有効であっても、無効であってもよい。上記の「法則崩れ」と同等の効果を奏する場合がある。
上記実施例において、操作手段は、パチンコ機100の枠側に取り付けられるものであってもよい。例えば、遊技台の開発過程において、枠のデザイン変更等で、演出手段自体のデザインが変更になる場合も想定される。そして、画像表示と演出手段の態様が異なる場合であっても、遊技者に重要な報知(演出ボタンを押すことや、右打ちをすることなど)の目的は維持できる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、有効期間終了後に少なくとも表示演出を実行可能なものであってもよい。こうすることにより、ボタン操作しない場合でも表示演出が行われる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、表示演出を実行しないものであってもよい。
また、上記実施例においては基準を第二の表示演出に置いているので、第二の表示演出が行われる場合は、第二の操作要求画像が出易くなっている。また、演出ボタンに関する操作要求画像は、該演出ボタンの操作有効期間の少なくとも一部の期間に表示可能とされるようにしてもよい。
上記実施例において、操作要求画像が操作要求画像の表示中における操作手段の態様とは異なる態様で表示される場合の例として、演出ボタンやロゴ役物の色違い、操作要求画像が第一の位置を示唆する表示を行い、演出ボタンやロゴ役物が第二の位置にいる、などがある。
また、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第一の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第二の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、演出手段(操作手段)の方が派手な場合は、遊技者が操作手段を操作した場合に気付かせることができる場合がある。
またあるいは、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第二の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第一の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像の方が派手な場合は、遊技者が操作要求画像をまず見ることで期待を高めつつ、操作手段を操作することで違和感を付与できるので、2段階で興趣を高めることができる場合がある。
操作要求画像について、演出手段の態様と異なる態様のみならず、同じ態様のパターンを有していてもよい。こうすることにより、同じ態様と異なる態様を使い分けることによって報知や予告として機能することができる場合がある。例えば、図柄変動表示が大当りになることの予告や先読み予告、保留数や連荘の報知等に使用できる場合がある。
操作要求画像について、一つの契機において(例えば図柄変動表示中に行われるボタン演出)、演出手段の態様と異なる態様のみで行うようにしてもよいし、同じ態様のみで行うようにしてもよい。こうすることにより、契機ごとに操作要求画像が対応付けられることにより当該契機を遊技者が認識し易い場合がある。
操作要求画像について、一つの演出手段に対応する複数の契機のいずれかにおいて(例えば、図柄変動表示中のリーチ前に行われるボタン演出とリーチ後に行われるボタン演出)、少なくとも異なる態様での操作要求画像を表示可能な構成であればよい。
遊技者が操作可能な操作手段は、演出ボタンや、遊技台とモバイルサイトを連動させたサービスで用いる操作ボタンのみではなく、球発射ハンドル134も含まれる。その一例として、大当り開始時や、電サポ開始時に右打ちの報知をする画像表示を行う場合がある。このときに球発射ハンドル134を右にひねった表示を画像表示手段上で表示するような内容も本実施例に含まれる。このとき、演出手段の態様とは異なる態様の例としては、球発射ハンドル134自体の表示をデフォルメした画像表示がある。この場合、球発射ハンドル134のデザイン変更があっても右打ちの報知というゲーム性上の一番大事な報知を確実に行うことができる場合がある。
演出手段の例として、アタッカ等の、遊技盤上に配設される入賞手段であってもよい。こうすることにより、デザイン変更に対応可能な効果を有する場合がある。
上記実施例において、演出ボタンを二つ用いる場合、演出ボタンのすべての動作に二つの演出ボタンが有効である必要はなく、所定の演出時のみ両方の演出ボタンが有効になる構成であってもよい。また、操作要求画像として、第一の演出ボタンが表示されている場合に第二の演出ボタンの操作が有効となるか否かは遊技者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。こうすることにより、有効となる演出ボタンの数が予告として機能することができる場合がある。そして、第二の演出ボタンが有効か否かを遊技者に報知しない場合の効果として、遊技者が第二の演出ボタンを操作することで表示演出が行われた場合に期待を持つことができ、第二の演出ボタンを操作するか否かを遊技者に選択させることができる。
操作要求画像と有効期間画像の対応関係は、第一の操作要求画像に対して第一の有効期間画像が対応し、第二の操作要求画像に対して第二の有効期間画像が対応する関係でなくてもよい。例えば、一部の組合せを変更することで遊技者に対して違和感を与えることができ、予告として機能する場合がある。
また、遊技状態等の条件により、操作要求画像や有効期間画像(とその組み合わせ)を変更する構成であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、上記実施の形態の各実施例におけるチャンスボタン136のボタン操作については、遊技者がボタン操作の有効期間中にボタンを操作しない場合であっても、ボタン操作が行われた場合と同等の演出を実行可能に構成してもよい。以下、これをオートボタンと称し、以下に詳細に説明する。
まず、オートボタンの設定方法であるが、遊技者が任意に設定可能な構成であってもよいし、遊技状態等に応じて設定される構成であってもよい。遊技者が、任意に設定可能な例としては、デモ演出中などにチャンスボタン136もしくは方向キー137、あるいはその他の十字キー等の他の操作手段の操作によりすべての遊技者が設定することが可能な構成、遊技者がパスワード等の固有の情報を入力すること等を条件として、遊技台のカスタマイズや遊技履歴を遊技者ごとに蓄積可能なオリジナルモードのように、所定条件下で遊技者が設定可能な構成が挙げられる。遊技状態に応じて設定される構成とは、例えば、電サポ状態の有無や同一の遊技状態および演出モードが所定期間や所定回数継続する場合にオートボタンにすることで、同一種類のボタン演出が連続することに対する操作の煩わしさを低減できる場合がある。
オートボタンであることに報知については、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置209等で常時報知してもよいし、オートボタンの設定時にのみ報知するようにしてもよい。また、オートボタンの設定が解除される場合に報知する構成であっても、全く報知しない構成であってもよい。
また、オートボタン中の表示については、非オートボタン中と同等にボタンの画像、有効期間表示を行うようにしてもよいし、一部の画像を表示しないように構成してもよい。一部の画像を表示しないこと自体が上述のオートボタン中であることの報知になり得る場合がある。また、一部の画像を表示しない構成の例として、ボタン表示のみ表示して有効期間表示を行わない構成とすれば、本来はボタン演出があることは報知しつつ、極度に煩わしい表示演出とならない場合がある。また、まったく表示を行わない構成であってもよい。
オートボタンの操作タイミングについては、有効期間中のいずれのタイミングであってもよい。例えば、有効期間の最初であれば遊技者に対して、オートボタンの演出が行われないかもしれないという不安を与えることなくボタン操作に伴う演出を行うことができる。有効期間の途中であれば、ボタン操作に伴う演出の前後の間延びがなくバランスを取ることができる場合がある。有効期間の最後については、遊技者をじらすことでの興趣の向上につながる場合がある。しかしながら、有効期間の最後にボタン操作に伴う演出を出現させる場合は、非オートボタン時の有効期間切れで演出を強制的に出す場合と見た目が一緒になってしまう危険性がある。この場合例えば、オートボタン時は信頼度に応じた演出を出願させ、非オートボタン時の有効期間切れの場合には当否に関係なく一番信頼度の低い演出を強制的に出現させて差を出すことも可能である。
オートボタンの遊技例としては、上述のようにオートボタンが設定されている場合には、すべてのボタン演出でオートとしてもよいし、一部のボタン演出をオートにしてもよい。一部オートの例としては、例えば、リーチ前予告はオート、リーチ後は非オートにしてもよいし、激熱演出時のみ非オート(遊技者に操作させたい)にしてもよい。また、オートと非オートを組み合わせることにより演出に多様性を持たせることができる場合がある。例えば、先読み保留予告でボタン演出を行いボタン操作に伴い、保留アイコンが変化する演出は複数の図柄変動表示に亘って有効期間が設定される場合がある。この間、図柄変動表示でボタン演出を出すと、ボタン演出が重複する場合があり、遊技者が混乱をきたす可能性がある。そのため、一方のボタン演出をオートにすることで問題を解消しつつ、演出に多様性を持たせることができる場合がある。また、サブ液晶のボタン演出のみオートにするなど、デバイスごとに個別設定も可能である。
複数回のボタン操作を要するボタン演出のオートについては、演出ごとに決定される所定回数、非オートボタン時の遊技者の操作回数に応じて設置される回数等が想定される。一般的に複数回のボタン操作を要する演出の有効期間は、少し長めに確保されている。そのため、ボタン演出に伴うパラメータ表示などは、当否判定に応じた場合に限界(これ以上パラメータが進まない)がある。そのような場合にオートの回数を多くしてしまうと有効期間が残っているのにパラメータ表示が進まなく、遊技者を落胆させてしまう危険性がある。よって、有効期間を考慮した所定回数のオート操作を行うようにするのが好ましい場合がある。また、複数回の操作のうちの1回のみなど、一部のみオートにしてもよい。ボタン操作を促す構成としてオートボタン機能を使用することができる場合がある。
また、オートボタンを設定した時に、第一副制御部400から装飾図柄表示装置208の制御系等にコマンドを送り、後は装飾図柄表示装置208側での表示制御で対処してもよいし、非オートボタン時と同じタイミングでコマンドを送るようにしてもよい。
また、偶発的な条件が成立した場合に、オートボタンにしてもよい。例えば、大当り中の下皿満タンエラーなどのエラー時には遊技球の排出動作と遊技球の発射により両手を使用している場合がある。このような場合に自動的にオートボタンとする構成であってもよい。また、オートボタン中であっても、(オートの)ボタン操作前に遊技者がボタン操作した場合は演出を行うようにしてもよい。また、オートボタン中に遊技者がボタン操作することでオートボタンが解除(非オート)される構成であってもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図409に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図409に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図410(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態は相互に組合せることができる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
遊技に関連する遊技情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A2に記載の遊技台であって、
遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なメイン制御手段と、
遊技の演出に関する制御を少なくとも実行可能なサブ制御手段と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、前記メイン制御手段により制御される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A2またはA3に記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知のうちの少なくとも二つの報知を、同一の期間を少なくとも含んで実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A2乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A6に記載の遊技台であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A2乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段であり、
前記報知手段は、エラーが生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知を継続可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段であり、
前記遊技情報は、遊技に関する情報を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報に関する報知を第一の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A10)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A11)
付記A10に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A12)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A13)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A14)
付記A10乃至A13に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A15)
付記A10乃至A14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A16)
付記A10乃至A15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A17)
付記A16に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A18)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A19)
付記A18に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A20)
付記A18またはA19に記載の遊技台であって、
前記操作手段とは別の操作手段をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A21)
付記A18乃至A20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A22)
付記A18乃至A21のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A23)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A24)
付記A23に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A25)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A26)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A27)
付記A23乃至A26に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A28)
付記A23乃至A27のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A29)
付記A23乃至A28のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A30)
付記A29に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A31)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A32)
付記A31に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A33)
付記A31またはA32に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に応じて一の前記第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A34)
付記A31乃至A33のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作ごとに実行可能な演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A35)
付記A31乃至A34のいずれか一項に記載の遊技台であって、
予告を実行可能な予告手段を備え、
前記第一の画像は、複数の態様で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様であり、
前記予告手段は、前記画像表示手段に前記第二の態様による前記第一の画像を表示させることで前記予告を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A36)
付記A35に記載の遊技台であって、
前記第二の態様による前記第一の画像は、前記第一の数となる前記操作手段の操作のうちの最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A37)
付記A35またはA36に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態となることが少なくとも可能なものであり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第一の態様は、前記操作手段が前記第一の状態となることを少なくとも示唆可能な態様であり、
前記第二の態様は、前記操作手段が前記第二の状態となることを少なくとも示唆可能な態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A38)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段による操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、一であり、
前記演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A39)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作の受付回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に実行される演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A40)
付記A39に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A41)
付記A39またはA40に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の画像を消去可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A42)
付記A39乃至A41のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第四の期間に一の前記第一の画像を少なくとも表示開始可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間として、前記第三の期間とは異なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A43)
付記A39乃至A42のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像は、ボタン画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A44)
付記A39乃至A43のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、ゲージ画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A45)
付記A39乃至A44のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記画像表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図411〜図435を用いて具体的に説明する。なお、図411〜図435に示す符号は、原則として第8の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図411〜図435に示す符号を優先する。まず始めに、図411〜図435(図430および図431を除く)の各図に示された構成について説明する。
各図には、図411(a)に示すように、図368に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214の変動中も本実施例では白抜きで表示しているが、実際は、所定の順でセグメントが点滅を繰り返すことで特図変動中であることを認識できる構成となっている。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「×」を表す画像が表示され、当りの場合は「A」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には第四図柄として「−」を表す画像が表示される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りには特図1保留アイコン表示領域が設けられている。特図1保留アイコン表示領域には保留数に応じた数の特図1保留アイコンが表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本実施形態では特図1保留アイコン表示領域に最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で左から右に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。
また、図411(b)に示すように、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している。特図2表示装置214についても同様である。
また、図411(c)に示すように、特図変動遊技の実行中における左中右図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
なお、本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第7の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例1)
まず、図411および図412を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図411(a)〜図412(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図411(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図411(b)〜(g)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図411(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄の変動表示の開始時には例えば、最初に左図柄表示領域208aで変動表示が開始され、次いで中図柄表示領域208bで変動表示が開始され、次いで右図柄表示領域208cで変動表示が開始される。なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで同時に変動表示が開始されるようにしてももちろんよい。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図411(c)〜(f)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図411(d)は、中右図柄表示領域208b、208cでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図411(e)は、中右図柄表示領域208bでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。図411(f)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。仮停止での装飾図柄は静止状態にならず、例えば上下方向にわずかに振動する揺れ変動状態になっている。
図411(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図411(a)〜(g)に示す特図1変動遊技は通常変動状態の基本パターンである。これ以降の説明では通常変動状態の特図変動遊技については詳細な動作順の説明を省略する。
図411(h)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留が消化されて、特図1保留ランプ218は全てのLEDが消灯して特図1の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には特図1保留アイコンは表示されていない。
図411(i)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図411(j)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図411(k)〜図412(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図411(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。以降の説明において、「ボタン演出が開始される状態」とは、まだボタン操作の受付が有効となっていない状態のことを示すものであり、「ボタン演出が開始された状態」とは、ボタン操作の受付が有効となった状態のことを示すものである。また、ボタン演出の実行中とは、ボタン操作の受付が有効となっている状態中のことを示すものである。
図411(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図411(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図411(n)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(以下、「ボタン消去アニメ」と略称する場合がある)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図411(o)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される演出(後述する「第一の演出」に対して当該演出を「第二の演出」と称する場合がある)を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダの画像(以下、「パンダ画像」と称する場合がある)が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図411(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図411(q)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図411(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図412(a)は、図411(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像(以下、「越後屋画像」と称する場合がある)が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図412(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対応したパンダ画像とは異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図412(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。このように、ボタン画像の表示数(本例では3つ)よりも少ない押下回数(本例では2回)で第一の演出が実行される場合がある。第一の演出ではボタン画像、有効期間画像、および第二の演出で表示された画像は表示されない。第一の演出の演出態様は、第二の演出でボタン画像に代えて表示されるパンダ画像や越後屋画像の組合せ(揃い方)で決定される。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図412(b´)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態の変形例を示している。図412(b´)では、左側のボタン画像に対するパンダ画像とは異なる絵柄の越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されており、画像が三つ揃いする条件が満たされなくなっている状態で、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下が行われないまま操作有効期間が無くなった状態を示している。この場合には、右側のボタン画像に対する第二の演出は行われない。
図412(b´)から引き続く図412(c´)は、第二の演出の終了後に第一の演出が実行されず、代わりに有効期間切れ報知アニメが実行されている状態を示している。このようにチャンスボタン136の押下が所定回数に満たない状態で操作有効期間が無くなった場合には、第一の演出や第二の演出を行わないようにしてもよい。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図412(c)または図412(c´)から引き続く図412(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図412(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
以上説明した本実施例によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段としてのチャンスボタン136と、複数種類の表示を表示可能な表示手段としての演出表示領域208dと、複数種類の演出を実行可能な演出手段としての装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの一つは第一の表示としてのボタン画像の表示であり、ボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を含む表示である。複数種類の表示のうちの一つは第二の表示としての有効期間画像の表示であり、有効期間画像は、チャンスボタン136の押下に関する受付が有効である第三の期間としての操作有効期間において表示される。ボタン画像の表示は、第一の期間に開始可能な表示であり、第一の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。有効期間画像の表示は、第二の期間に開始可能な表示であり、第二の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、第一の数(2以上)としての例えば、3個のボタン画像を表示可能である。複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出としてのボタン消去アニメの次に実行される演出であり、例えば、消去されたボタン画像が表示されていた位置に所定画像を出現させる演出である。また、複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出としての第二の演出の後に実行されるボタン操作の結果を報知する演出である。第一の演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(2以上)としての例えば2回となった場合に実行可能である。また、第二の演出は、3個のボタン画像のうちの一部を隠して実行される場合がある演出である。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作の受付毎に実行される演出である。第二の演出はボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てでボタン画像の表示やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみボタン画像やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよい。
(実施例2)
次に、図413および図414を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図411(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図413(a)は図411(j)から引き続いている。図413(a)〜図413(p)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図413(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図413(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図413(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図413(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(f)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(g)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(h)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(i)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図413(j)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(k)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化して当該変動の結果の予告をしている。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。
図413(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図413(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ゲージ表示については有効期間画像消去アニメーションが実行される。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。有効期間画像消去アニメーションでは、第三の表示としてゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像が表示される。所定時間だけ空枠画像が表示された後ゲージ表示は消去される。ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
また、図413(m)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示やボタン消去のアニメーション表示を予告として機能させることができる場合がある。
図413(n)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。最後のボタン操作によりボタン画像が消去されて表示領域内にボタン画像がない場合はボタン画像を隠す演出は行われない。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図413(o)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図413(p)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図385(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図413(q)〜図414(e)はSPリーチ演出を示している。図413(q)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図413(q)に引き続く図414(a)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。このボタン演出ではボタン画像が1つであり、また、有効期間画像の表示は行われていない。デカボタン表示は、通常のボタン表示と異なることで遊技者に期待させる予告としての機能を備えているものである。そのため、あえて有効期間表示を行わない演出とすることで、遊技者にボタン操作を早急に促すことができる場合がある。また、デカボタン表示自体が遊技者にボタン操作をより強く促す演出であるといえる。図414(b)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図414(c)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図414(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図414(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−3)
次に、図415を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図411(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図415(a)は図411(k)から引き続いている。図415(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図415(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図415(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図415(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図415(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図415(a)〜(e)に示すボタン演出では、複数回(本例では2回)のボタン操作で一のボタン画像が消去されて第二の演出が開始される。このようにボタン操作の回数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行したり、1回のボタン操作毎にボタン画像の消去アニメを実行したりすることにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図415(a´)は図411(k)から引き続いている。図415(a´)は、図415(a)と同様のボタン演出の開始を示しているのでその説明は省略する。
図415(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図415(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像とともに中央のボタン画像もボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図415(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置と中央のボタン画像が表示されていた位置にそれぞれパンダ画像が表示される。
図415(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、1回のボタン操作で複数(本例では2つ)のボタン画像が消去されてそれぞれの第二の演出が開始される。このように1回当りのボタン操作で消去されるボタン画像の数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行することにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図415(a´´)は図411(k)から引き続いている。図415(a´´)は、図415(a)や図415(a´)に示すボタン演出に対して、左側のボタン画像がチャンスボタン136の発光状態を模した表示態様の画像になっている点に特徴を有している。他の点は同一なのでその説明は省略する。
図415(b´´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。左側のボタン画像は他のボタン画像より高輝度で目立つように表示されている。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図415(c´´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があるとボタンの発光状態を模した左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図415(d´´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。
図415(a´´)〜(d´´)に示すボタン演出では、横一列に整列する3つのボタン画像の表示態様が異なる例として、発光を模した部分だけが相違するものであっても、異なる表示態様であるとしている。本例では、発光態様を他のボタン画像と異ならせることにより最初のボタン操作に対応する演出部分を示唆している。
(実施例4)
次に、図416を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図416(a)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図416(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図416(c)〜(e)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。図416(c)では、演出表示領域208dの中央部に比較的小さなボタン画像が表示されている状態を示している。図416(d)では、当該ボタン画像が徐々に拡大していくアニメーションが実行されている状態を示している。図416(e)は、横一列に3つのボタン画像が表示され、そのうちの中央のボタン画像の大きさが左右のボタン画像の大きさより大きいデカボタン表示にされている状態を示している。本例では、ボタン表示がアニメーションで行われるとともに、デカボタン表示と通常表示のボタン画像の表示が混在している場合を示している。本例においても、中央のデカボタン表示のボタン画像の表示態様は左右の通常のボタン画像の表示態様と異なっている。
図416(a´)〜(d´)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。本例では腕を模した演出可動体が装飾図柄表示装置208の向かって右側に配置されている。当該演出可動体を駆動して装飾図柄表示装置208の表示画面前面に移動させて画像表示領域に表示された画像を一部隠すことができるようになっている。図416(a´)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の大部分が演出表示領域208dとなっている状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横一列に3つのボタン画像が表示されている。演出表示領域208dの下側1/3程度の領域を占めて有効期間画像が表示されている。
図416(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。有効期間画像は、ゲージ部分が右方向に短くなって、操作有効期間が短くなった状態を報知している。
図416(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図416(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、演出可動体の腕が装飾図柄表示装置208の画像表示画面の前面にまで伸びて右側のボタン画像と有効期間画像の一部を隠している。
図416(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、ゲージ画像が通常よりも大きい画像(デカゲージ画像)であり、第二の演出が演出可動体の動作による演出であり、演出可動体でボタン画像やゲージ画像を一部隠すようにしている。デカゲージ画像は、それ自体で予告として機能させる構成であってもよい。例えば、通常のゲージ画像が出現するタイミングでデカゲージ画像を表示することで遊技者に大当り等を期待させることができる場合がある。この場合においては、デカゲージ画像であっても通常のゲージ画像と同じ有効期間であることが望ましいが、例えば揺れ変動(仮停止)等で時間を調節する(特図変動時間と装飾図柄の変動時間との時間を合わせる)ことも可能であるから、互いに異なる有効期間であってもよい。なお、第一の演出も演出可動体で行うようにしてもよい。
(実施例5)
次に、図417を用いて本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例は、実施例2(図413および図414参照)と同様のリーチ演出(変動時間も同じ)が実行されているがボタン演出が行われない場合について説明している。
図417(a)〜(d)に示す特図変動遊技は、図411(g)〜(j)に示すものと同一なのでその説明は省略する。また、図417(i)〜(n)に示す特図変動遊技(SPリーチ演出を含む)は、図413(q)〜図414(e)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図417(e)〜(h)は、リーチ演出の開始からSPリーチ演出に発展するまでの演出を示している。第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。本例では、第二の演出としてリーチ後のカットイン演出(ステップアップ)を実施する場合について説明する。図417(e)は、リーチ演出中に実行されるカットイン演出を示している。中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の顔画像がカットイン演出として表示されている。次いで図417(f)では、中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の全身画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。次いで図417(g)では、中図柄表示領域208bに図390(c)に示すキャラFの画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。
図417(i)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
以上説明したように、リーチ演出実行時にボタン演出が行われない場合であっても、第二の演出は、例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技の情報に関連させて行うことができる。
(実施例6)
次に、図418を用いて本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図411(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図418(a)は図411(j)から引き続いている。図418(a)〜図418(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図418(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出のチュートリアル表示が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が中央に1つ表示されている。チャンスボタン136を模した画像は、表示態様が「振動+回転」のボタン画像と同一の表示態様である。チャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図418(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が1つ表示されている。ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。ボタン画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。ボタン画像の下部には、1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は相対的に横に長い細長の長方形枠形状(ロングゲージ)を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像の表示はロングゲージ表示であり、ロングゲージ表示は、ロングゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ロングゲージ画像の表示は、ロングゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。なお、ロングゲージもデカゲージ画像同様に予告として機能させることもできる。通常のゲージ画像とボタンの有効期間を同じにするためには、ロングゲージにおけるゲージが減る速度を通常のゲージ画像におけるゲージが減る速度よりも早くすればよい。このようにボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の表示態様を用いることにより、当該変動の予告に用いることができる場合がある。
図418(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図418(d)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の表示の右横の位置にパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の最初の押下ではボタン画像を消去させるボタン画像消去アニメーションは実行されない。チャンスボタン136の最初の押下の受付があるとその後第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(e)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出のパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「あと二回」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が2回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(g)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の右横のパンダ画像のさらに右横にもう一つのパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の2回目の押下ではボタン画像を消去させるボタン消去アニメは実行されない。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出の2つのパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「ラスト」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が1回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図418(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本実施例では、最後のボタン操作にのみボタン表示消去のアニメーションが行われる。
図418(k)は、ゲージ表示について有効期間画像消去アニメーションが実行されない場合を例示している。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。本例では、図413(m)に示したようなゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像は表示しない。また、演出表示領域208dの右側には、逆三角形の各頂点の位置に配置された3つのパンダ画像がそれぞれ第二の演出として表示されて、「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしたことを報知している。
図418(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に横一列に同形状で同じ大きさの3つのパンダ画像が表示され、その下方に「SPリーチ確定」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図418(l)に示す状態の後に図413(q)〜図414(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
本実施例によれば、リーチ演出中にSPリーチへ発展するか否かをボタン演出で行う場合において、ボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の演出パターンを用意しておくことにより、ボタン演出で予告報知を行うことも可能になり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例7)
次に、図419を用いて本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図411(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図419(a)は図411(k)から引き続いている。図419(a)〜図419(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図419(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図419(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図419(c)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、左側の青年の頭部の画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメーション(以下、「演出変化アニメ」と略称する場合がある)が実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(g)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図419(h)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(i)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、青年の立画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメが実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(j)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に図390(c)のキャラFと同様の青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(k)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の4回目の押下をした状態を示している。このボタン操作は、第一の演出を発生させるための条件となっている。本例ではボタン表示が三個あり、各ボタン表示毎にボタン操作を行う演出であるため三回のボタン操作を必要とし、さらに、第一の演出を発生させるために四回目のボタン操作が必要になっている。つまり第一の演出を発生させるのに四回のボタン操作(押下)を要する構成となっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図419(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央右側に青年のキャラクタ画像が大きく表示され、左側に「激アツ SPリーチだ!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図419(l)に示す状態の後に図413(q)〜図414(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
(実施例8)
次に、図420を用いて本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図420(a)〜図420(q)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図420(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図420(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図420(c)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図420(d)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図420(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図420(f)〜図420(k)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出として連打演出アニメーションが実行される場合を示している。
図420(f)は、リーチ演出中に連打演出アニメーションが開始された状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの右やや上方に、操作手段としてのチャンスボタン136を示唆する画像として内部に「押」の文字が表示された円形の表示態様の操作要求画像(以下、「押」ボタン画像と称する場合がある)が1つ表示されている。「押」ボタン画像の斜め左上には「連打しろ」の文字列が表示されている。「押」ボタン画像の下部には有効期間画像が1つ表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ表示であり、ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図420(g)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。操作有効期間の経過とともに「押」ボタン画像の表示が増加している。複数の「押」ボタン画像の表示の少なくとも一つがゲージ表示の一部を隠している。また、複数の「押」ボタン画像の表示に対してゲージ画像は1つだけ表示されている。複数の「押」ボタン画像の表示により複数回のボタン操作が要求されているのに対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、ゲージ表示は複数であってもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図420(h)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。演出表示領域208dには、複数の「押」ボタン画像の表示のうち第一のアニメーション態様としてデカボタン表示の「押」ボタン画像が1つ表示されている。デカボタン表示の第一のアニメーション態様は、デカボタン表示以外のボタン表示態様である第二のアニメーション態様より大きい画像である。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様は白地に黒の「押」の字が表示されているが、デカボタン表示のボタン表示態様は緑地に黒の「押」の字が表示されている。このようなボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様の中には白地に黒の「押」の字の表示の他に白地に例えば赤の「押」の字が表示されたボタン表示態様のものが存在していてもよい。このようなボタン表示態様の違いによってもボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、「押」ボタン画像により保留アイコンの一部やゲージ表示の一部が隠されている。
また、図420(h)では、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
また、図420(h)では、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付がある毎にボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中には第一の表示としてのボタン画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像はボタン消去画像でありボタン消去アニメに含まれている。ボタン画像の表示は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して消去可能な表示であり、ボタン消去画像の表示は、ボタン画像の表示が消去される場合に実行可能な表示である。ボタン消去画像の表示は、チャンスボタン136が押下(操作)されたことに関連して開始可能な表示である。このように、ボタン操作に関連してボタン消去アニメーション表示を行うことができるので、遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。なお、ボタン消去画像の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
さらにエフェクト画像の消滅後に第二の演出として、ボタン画像が「優」の字の画像(以下、「優」画像と称する場合がある)や「良」の字の画像(以下、「良」画像と称する場合がある)へ変化する演出が実行されている。「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、チャンスボタン136が押下されたことに関連して開始可能な演出である。ボタン画像が「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、ボタン消去アニメーションが行われた後で開始可能な演出である。第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。また、第二の演出は、ボタン消去アニメの実行中や、ボタン消去アニメの開始前に開始可能な演出であってもよい。なお、チャンスボタン136の押下の受付の度に必ずボタン消去アニメを実行する必要はなく、複数のボタン画像の一部について実行してもよいし全部について実行してもよい。
図420(i)は、連打演出アニメーションの実行中に遊技者がチャンスボタン136を連打している状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の連打により、複数の「押」ボタン画像がボタン消去アニメによりエフェクト表示から「優」画像や「良」画像のボタン表示へ変化する演出が実行されている。デカボタン表示の「押」ボタン画像もエフェクト表示を経て「当」の字の画像(以下、「当」画像と称する場合がある)に変化してSPリーチへの発展する可能性が高いことを予告している。また、図420(i)の下方にスピーカを模した絵柄および「キーン」という文字列を示しており、スピーカ120からSPリーチ突入の可能性が高いことの確定音を音声演出として画像予告演出に同期させて実行している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に大分短くなって、操作有効期間が少なくなった状態を報知している。
図420(j)は、遊技者がチャンスボタン136を連打している最中に操作有効期間が無くなって連打演出アニメーションが終了する状態を示している。操作有効期間が無くなると、有効期間画像消去アニメーションが開始される。有効期間画像消去アニメでは第二の表示としての有効期間画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像は有効期間画像消去画像であり有効期間画像消去アニメに含まれている。
図420(k)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン連打操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図390(c)に示すキャラFの画像が大きく表示され、中央右側に「当」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図420(l)〜(o)はSPリーチ演出を示している。図420(l)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図420(m)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図420(n)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図420(o)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図420(p)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図420(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例9)
次に、図421および図422を用いて本実施の形態の実施例9によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図421(a)〜図422(c)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図421(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図421(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図421(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図421(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図421(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図421(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図421(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(i)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(l)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化している。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように、ボタン画像やゲージ画像の表示態様を変化させることにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図421(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図421(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図421(o)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図421(p)〜図422(a)はSPリーチ演出を示している。図421(p)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図421(q)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図421(r)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。本例では、ボタン画像の表示態様が「信号+回転」なのに対し、チャンスボタン136のボタン態様は「通常」になっている。このように、ボタン画像の表示態様とチャンスボタン136のボタン態様とが異なっていてもよい。図421(r)に続く図422(a)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図422(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図422(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例10)
次に、図423を用いて本実施の形態の実施例10によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例では、ボタン演出の開始から最初の最初の第二の演出の開始までに行われる特徴的な演出について説明する。図423(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図423(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の代わりに方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図423(c)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136に代えて方向キー137の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図423(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
このように本実施例では、ボタン画像としてチャンスボタン136を模した画像が表示されているときに、チャンスボタン136ではない方向キー137が押下された場合にも第二の演出が実行されるようになっている。
(実施例11)
次に、図424を用いて本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図424(a)〜図424(r)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図424(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図424(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図424(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図424(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図424(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図424(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図424(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図424(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図424(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図424(j)は、操作有効期間が切れてゲージ表示の残期間が0であることをゲージ部分の無い空枠画像で表示している状態を示している。
図424(k)は、最初のチャンスボタン136の押下が行われた後の操作有効期間内に次のボタン操作が行われず、操作有効期間が切れてしまったことを契機としてボタン消去アニメが開始された状態を示している。ボタン消去アニメでは、演出表示領域208dの中央に表示されていたボタン画像とその右側に表示されていた方向キー画像が消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。このように、操作有効期間中のボタン操作の有無でボタン消去アニメの表示態様を変更してもよい。
図424(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第三の演出(例えば、実施例2−1の第一の演出に相当する)を示している。本例の第三の演出では装飾図柄の強制表示が行われる。第三の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」係停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、中央のボタン画像が表示されていた領域には装飾図柄の変動表示を模した画像がアニメーション表示される。本例では、操作有効期間内でのボタン操作の回数が、演出表示領域208dに表示されたボタン画像の数より少ない場合に、演出表示領域208dに第三の演出として装飾図柄の変動表示を模した画像が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図424(m)〜図424(p)はSPリーチ演出を示している。図424(m)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図424(n)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図424(o)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図424(p)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図424(q)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図424(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例12)
次に、図425を用いて本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図425(a)〜図425(n)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図425(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図425(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図425(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図425(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図425(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図425(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図425(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図425(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。本例では、操作有効期間内の所定時間に亘ってボタン操作が行われない場合は、所定時間の経過を契機としてボタン操作に基づく演出としてボタン消去アニメが実行されるようになっている。これにより、右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの後に強制的に実行される第二の演出を示している。本例の第二の演出では図柄の強制表示が行われる。第二の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。図425(j)に示すように、一旦はボタン操作を行わずにボタン消去アニメが実行され、次いで第二の演出が実行されたが、操作有効期間が残っている場合には、残りのボタン画像の表示に対する新たなボタン操作を行って次のボタン消去アニメの演出に進むようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図425(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図425(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
以上説明した実施例9〜12についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段として例えば、チャンスボタン136や方向キー137を有している。複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段としての例えばチャンスボタン136であり、複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としての例えば方向キー137である。また、パチンコ機100は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段として、例えば演出表示領域208dを有している。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えばチャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは第二の表示としての例えば方向キー画像の表示である。第一の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含むボタン画像の表示であり、第二の表示は、方向キー137を示唆する方向キー画像の表示を少なくとも含む表示である。第一の表示は、第一の期間としての例えば、ボタン演出の実行期間中に少なくとも開始可能な表示であり、第二の表示も第一の期間に少なくとも開始可能な表示である。
また、パチンコ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば装飾図柄表示装置208を有している。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出として例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出として例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出である。第一の演出は、例えばチャンスボタン136が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、第二の演出は、例えば方向キー137が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
また、チャンスボタン136は、第二の期間として例えば、操作有効期間にチャンスボタン136の操作に関する受付が少なくとも有効となり、方向キー137は、操作有効期間に方向キー137の操作に関する受付が少なくとも有効となる。ボタン演出の実行期間は、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能であり、操作有効期間に方向キー137が操作された場合は、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能なものである。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第一の条件として操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136が操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出よりもボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を先に開始可能であり、第二の条件として操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137が操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出よりも方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を先に開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136だけが操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出のみを実行可能であり、操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137だけが操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出のみを実行可能である。
演出表示領域208dは、第一の数として例えば、2となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも実行可能であり、第二の数として例えば、1となる方向キー画像の表示を少なくとも実行可能である。また、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出として例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図424参照)であり、装飾図柄を強制表示させる演出は、第三の条件としてチャンスボタン136が第一の数となる2回数操作され、かつ、方向キー137が第二の数となる1回数操作された場合に少なくとも実行可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
第三の条件は、操作有効期間が終了することで成立する場合がある。操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
チャンスボタン136は、複数の状態として例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態として例えば、ボタン態様が「通常」であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態として例えば、ボタン態様が「振動」であり、第二の状態は第一の状態と異なる状態である。チャンスボタン画像の表示は、複数の表示態様として例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様として例えば、「通常」であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様として例えば、「振動」)であり、第二の表示態様は第一の表示態様と異なる表示態様である。第一の表示態様は、第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、第二の表示態様は、第二の状態に少なくとも対応する表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示として例えば、有効期間画像の表示であり、有効期間画像の表示は、操作有効期間を少なくとも示唆可能であり、
演出表示猟奇208dは、第三の数として例えば1となる有効期間画像の表示を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
(実施例13)
次に、図426〜図429を用いて本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図426(a)〜図429(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図426(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図426(b)〜(f)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図426(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図426(c)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、チャンスボタン136を模した画像(以下、「ボタン保留アイコン」と称する場合がある)で表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンは遊技者に対し、チャンスボタン136の押下を促す画像表示でもあり、当該画像の出現によりボタン保留アイコンによる演出が開始される。ボタン保留アイコンによる演出ではゲージ表示等を用いた操作有効期間の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、チャンスボタン136の押下がない限り当該ボタン保留アイコンに係る特図変動遊技の開始をもって終了するようになっている。
図426(d)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図426(e)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から通常表示の画像に変更された状態を示している。ここでのボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から通常表示画像に変更されて先読み予告報知が偽報知であったことが判明するという演出になっている。
図426(f)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図426(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図426(h)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出がボタン演出より先に開始される。ボタン保留アイコンによる演出では有効期間画像の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出の操作有効期間は、例えば当該保留に係る特図変動遊技が開始される以前に終了する。
図426(i)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図426(j)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図426(k)〜図427(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図426(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図426(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図426(l)に示す状態から図427(c)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図426(m)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図426(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン演出が優先して処理されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図426(o)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図426(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図426(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図426(r)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図427(a)は、図426(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に越後屋画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図427(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対するパンダ画像と異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図427(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図427(c)から引き続く図427(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図427(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図427(f)〜(j)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図427(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあったボタン保留アイコン画像が左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。ボタン保留アイコンによる演出は継続中である。
図427(g)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。本例では、2つ目の特図1保留アイコンa2は、先読み予告抽選でボタン保留アイコンの出現予定になったとしても、すでに1つ目の保留にボタン保留アイコンが表示されているため規制され、通常表示の表示態様になっている。
図427(h)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図427(i)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa1の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。
図427(j)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図427(k)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図427(l)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出が開始される。
図427(m)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図427(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図427(o)〜図428(n)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図427(o)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図427(p)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図427(p)に示す状態から図428(r)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図427(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図427(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン保留アイコによる演出が優先して処理されるようになっている。ボタン演出の有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(b)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(c)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(d)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(g)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(i)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。これにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図428(j)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図428(k)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
また、図428(k)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
図428(l)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図428(m)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図428(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図385(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。また、本例では、当該第一の演出から図428(o)〜図428(r)に示すSPリーチ演出が終わるまでは、保留アイコンの画像は消去されて表示されない。
図428(o)〜図428(r)はSPリーチ演出を示している。図428(o)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図428(p)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図428(q)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図428(r)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図429(a)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図429(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。この後、15R特別大当り遊技が開始される。
図429(c)は、15R特別大当り遊技が終了した大当り遊技終了演出を示している。大当り遊技後に改めて装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、その上部に「確変:右打ち」の文字列が表示されている。特図1の保留については、大当り遊技を経たので、全ての保留アイコンの表示態様がデフォルトの通常表示になっている。
以上説明した実施例13についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、チャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、ボタン保留アイコンの表示である。チャンスボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、ボタン保留アイコンの表示も、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3つ)となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。チャンスボタン画像の表示は、第一の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能であり、ボタン保留アイコンの表示は、第二の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能である。チャンスボタン136は、操作に関する受付が複数の期間において有効となるように制御され、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第一の有効期間としての例えば、ボタン演出での操作有効期間であり、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第二の有効期間としての例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間である。第一の期間は、ボタン演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、第二の期間は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出としての例えば、保留アイコンによる先読み予告演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、チャンスボタン画像の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンの表示に少なくとも関連して行われる演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、ボタン演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上であり、第二の期間は、第一の期間と重なる場合がある期間である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン演出での操作有効期間を示唆可能な第三の表示として例えば、有効期間画像の表示を少なくとも可能であり、演出表示手段208dは、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間を示唆可能な表示を行わない。ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、ボタン演出での操作有効期間よりも長い期間である。有効期間表示なしのボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、有効期間表示ありのボタン演出での操作有効期間より長いので、有効期間の表示によりボタン操作の結果を報知する演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、予告として例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400と、先読み予告としての例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段としての例えば、第1副制御部400と、を備え、予告手段は、演出表示領域208dにボタン操作の結果を報知する演出を行わせることで当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能であり、先読み予告手段は、演出表示領域208dに保留アイコンによる先読み予告演出を行わせることで先読み予告を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、複数種類の保留アイコンとして例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段としての例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208dを備え、演出表示領域208dは、表示する保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能である。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンとしての例えば、ボタン保留アイコンであり、複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンとしての例えば、青年の頭部を模した画像の保留アイコンである。ボタン保留アイコンの表示は、ボタン保留アイコンである。保留アイコンによる先読み予告演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン保留アイコンを青年の頭部を模した画像の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む。
ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない。ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、第三の数は、第二の数よりも小さい数である。第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、ボタン操作の結果を報知する演出よりも保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行可能である。有効期間が重なった場合のボタン操作では、保留アイコンによる先読み予告演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行することにより、ボタン演出での操作有効期間のうちに保留アイコンによる先読み予告演出とボタン操作の結果を報知する演出の両方を行わせるべく遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、保留アイコンによる先読み予告演出よりもボタン操作の結果を報知する演出を先に実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、ボタン操作の結果を報知する演出を優先するので、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、第四の数となる有効期間画像の表示を少なくとも表示可能であり、前記第四の数は一である。複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
また、第二の数は、第一の数と同じ数であってもよい。こうすることにより、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(実施例14)
次に、図430を用いて本実施の形態の実施例14によるボタン画像の具体例について説明する。第7の実施の形態の図387には複数のボタン画像の表示態様を示しているが、同図(a)に示すような、チャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であってもよい。同図(a)に示すボタン画像には押下面を示す領域に「押」の字が表示されている。同図(b)に示すボタン画像は、同図(a)に示すボタン画像と輪郭は同じであるが、表示色が異なっている。また、押下面を示す領域に「PUSH」の文字列が表示されている。このように輪郭が同じで色や押下面の表示を異ならせて、当該変動の当否についての予告を報知することができる。同図(c)は、縦長のチャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であり、ボタン側面および押下面にキャラクタ画像が付加されている。ボタン操作を促す報知が少なくとも含まれていればボタンであることを認識可能であり、ボタン画像はキャラクタ画像等を含んでいてもよい。
(実施例15)
次に、図431を用いて本実施の形態の実施例15によるゲージ画像(有効期間画像)の具体例について説明する。図431は、例えば図428(a)等に示すゲージ画像に代えて表示可能なゲージ画像の具体例を示している。図431(a)に示すゲージ画像は、ゲージ内にキャラクタ画像が表示されている。キャラクタ画像の外に柄付きや模様付きのゲージであってもよい。図431(b)に示すゲージ画像は、ゲージ画像にボタン画像が一体的に表示されている。本例では横一列に三つのボタン画像が表示されているが、ボタン画像は一つ以上であればよい。図431(c)に示すゲージ画像は、操作有効期間内におけるボタン操作のタイミングを示唆する画像を含んでいる。本例ではゲージ内のボタン操作をすべき時刻の位置に3つのボタン画像がそれぞれ配置された表示態様となっている。同図(c−1)は、操作有効期間が少し経過して、ゲージ画像の棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。同図(c−2)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左側のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を最初に押下するタイミングであることを示している。同図(c−3)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左から2個目のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を2回目に押下するタイミングであることを示している。
(実施例16)
次に、図432〜図434を用いて本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図432(a)〜(f)、図432(a´)〜(f´)、図432(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図433(a)〜(f)、図433(a´)〜(f´)、図433(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図433(a)は、図432(f)から引き続いており、図433(a´)は、図432(f´)から引き続いており、図433(a´´)は、図432(f´´)から引き続いている。図434(a)〜(f)、図434(a´)〜(f´)、図434(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図434(a)は、図433(f)から引き続いており、図434(a´)は、図433(f´)から引き続いており、図434(a´´)は、図433(f´´)から引き続いている。また、図434(d)〜(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図434(d)は、図434(c)、図434(c´)、図434(c´´)のそれぞれから引き続いている。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図432(a)〜図434(c)は、非オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図432(a´)〜図434(c´)は、第1オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図432(a´´)〜図434(c´´)は、第2オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。
図432(a)、(a´)、(a´´)のそれぞれは、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図432(a)は、非オートボタンモードでの状態を示している。図432(a´)は、第1オートボタンモードでの状態を示している。第1オートボタンモードでは非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図432(a´´)は、第2オートボタンモードでの状態を示している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図432(b)、(b´)、(b´´)のそれぞれは、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。図432(b´´)の第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図432(b´)に示す第1オートボタンモードでは図432(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図432(b´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図432(c)、(c´)、(c´´)のそれぞれは、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図432(c´)に示す第1オートボタンモードでは図432(c)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図432(c´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図432(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図432(d´)に示す第1オートボタンモードでもボタン演出の説明表示は行われるが、ボタン演出中のボタン操作は自動で行われるので図432(d)に示す非オートボタンモードの表示態様から「PUSH」の文字列を消去した表示態様で表示されている。図432(d´´)に示す第2オートボタンモードではボタン演出は実行しない。このため、ボタン演出の説明表示も実行されない。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図432(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図432(e´)に示す第1オートボタンモードでのボタン演出の開始の表示態様も図432(e)に示す「PUSH」の文字列が消去されている、操作有効期間を示す有効期間画像は表示されている。図432(e´´)に示す第2オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されているだけでボタン演出は開始しない。従って、ボタン表示やゲージ表示は行われない。
図432(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図432(f´)に示す第1オートボタンモードでは図432(f)に示す「PUSH」の文字列を消去した表示態様でボタン演出が実行されている。また、ボタン演出の操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。図432(f´´)に示す第2オートボタンモードでは、ボタン演出とは異なる別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(a)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(a´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に左側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。また、図433(a)に示すボタン消去アニメは第1オートボタンモードでは実行されていない。図433(a´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(b)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(b´)に示す第1オートボタンモードでも、ボタン演出の実行中でボタン消去の次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動でされたボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「左に3」という文字列が表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(c´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、左側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(d)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(d´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に右側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(d´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(e´)に示す第1オートボタンモードにおいても、縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動によるボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(e´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「右に3」という文字列が表示されて、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図433(f)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動の予告をしている。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図433(f´)に示す第1オートボタンモードでも演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動を予告している。第1オートボタンモードでは、チャンスボタン136のボタン態様を変えなくてもボタン表示で遊技者に当該変動の予告報知が可能である。なお、ボタン態様を変化させて予告報知を行ってよい。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(f´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、右側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図434(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図434(a´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図433(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角の「オート中」の文字列が消去されている。
図434(b)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図434(b´)に示す第1オートボタンモードでも図434(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様でボタン消去アニメが実行されている。このように、第1オートボタンモードでボタン消去アニメを実行してもよいし、ボタン操作毎にボタン消去アニメをしたりしなかったりしてもよい。図434(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。
図434(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図434(c´)に示す第1オートボタンモードでも図434(c)に示すものと同一の第一の演出が実行されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図434(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に図390(c)に示すキャラFと同じ画像が表示され、その上部に「SPリーチだ」の文字列が表示されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図434(d)〜図434(i)はSPリーチ演出を示している。図434(d)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図434(e)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図434(f)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図434(g)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図434(h)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図434(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例17)
次に、図435を用いて本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図435(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図380(a)に示す通常保留の表示態様である。
図435(a)は、第3オートボタンモードでの状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図435(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図435(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図435(d)は、第3オートボタンモードでのボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図435(e)は、第3オートボタンモードでのボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図435(f)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図435(g)は、第3オートボタンモードではボタン演出の実行中に遊技者によりされたボタン操作も有効となり、ボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されてボタン受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(h)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図435(e´)は、図435(e)に示す演出の変形例を示している。本変形例はボタン画像の数が非オートボタンでの演出でのボタン画像の数より少なくてもよいことを示している。オートボタン状態ではボタン操作は自動で行われるため、ボタン演出であることを遊技者が認識できればよいのでボタン表示は1つでもよい。
以上説明したように、オートボタンモードでのボタン演出は非オートボタンモードのボタン演出と全く同じ表示態様で行うようにすることができる。また、本例のオートボタンモードでは、遊技者によるボタン操作も有効に受付けられて所定の演出が行われるようになっている。
以上説明した実施例(2−16〜17)についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、複数種類のモードの切替制御を少なくとも実行可能なモード制御手段としての例えば、第1副制御部400と、を備えている。複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第一のモードとしての例えば、非オートボタンモードであり、複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第二のモードとしての例えば、オートボタンモードである。非オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことにならないモードのことであり、オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことになるモードのことである。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードに少なくとも対応した表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードに少なくとも対応した表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、第一の期間としての例えば、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。特図変動遊技の実行期間は、チャンスボタン136の操作に関する受付が有効である期間の第三の期間としての例えば、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3)となる「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。ボタン操作の結果を報知する演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上である。「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示と少なくとも一部が異なる。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、パチンコ機100は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段として例えば、演出表示領域208dを備えている。演出表示領域208dは、第一の装飾図柄変動表示として例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
また、パチンコ機100は、予告としての例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400を備えている。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合があり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合がある。
また、演出表示領域208dは、第二の装飾図柄変動表示としての例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間としての例えば、別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
また、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示としての例えば、操作期間画像の表示を少なくとも含む表示であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、演出表示領域208dは、第三の数(例えば、0)となる「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示を少なくとも表示可能であり、第三の数は、第一の数よりも小さい数である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
また、第三の数は一である場合は、オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第二の演出として例えば、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、非オートボタンモードにおいてチャンスボタン136が操作される毎に少なくとも実行可能であり、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、オートボタンモードにおいて操作有効期間に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、オートボタンモードにおける操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
次に、以上説明した第8の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図366乃至図435を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出(図412(c)参照))であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、消去されたボタン画像の位置にパンダ画像が出現する演出(図411(o)参照))であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出(例えば、3個のボタン画像の一部を隠す演出)である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示のうちの少なくとも一部を第二の演出によって隠すようにしているので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン操作の有効期間中も第二の演出の出現により遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の演出をボタン表示よりも目立たせることができる場合がある。
また、上記の「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出」は、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を隠す場合がある演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を隠す場合がある演出」であってもよい。
また、「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠して実行される演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよい。
(1−2)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
第二の演出は、操作手段の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てで第一の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみ第一の表示が隠される構成であってもよい。
第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。
第二の演出が実行された場合であっても、必ず隠されない演出(第四図柄など)が存在していてもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第一の表示が表示開始後に開始可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の表示開始後に開始される演出なので、第二の演出によりボタン表示が隠される場合であっても、ボタン表示の表示開始後に第二の演出が開始されるため、ボタン表示を遊技者が見逃さないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出は、第一の表示が表示開始されるよりも先に開始可能な演出であってもよい。
(1−3)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の最初の押下)の受付に応じて一の前記第一の表示(例えば、左側のボタン画像の表示)を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示(例えば、中央のボタン画像の表示)のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にまだ表示されているボタン表示の一部を隠すことができる。また、ボタン表示が消去された領域を第二の演出の実行領域として有効活用できる場合がある。
なお、第二の演出は、一回の操作手段の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で一のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよい。
第二の演出は、第一の表示が消去された後であっても表示が継続されている第一表示があったとしても該第一の表示を隠さない場合があってもよい。例えば、第二の演出が複数種類の予告のうちの一つを出現させる演出であって、第一の予告では第一の表示を隠すことが可能であり、第二の予告では第一の表示を隠さない構成であってもよい。また、同じ種類の第二の演出(例えば第三の予告)であっても、例えば、ボタン操作の回数の相違(一回目の操作と二回目の操作)などによって、隠される場合と隠さない場合があってもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、(前記操作手段の受付に応じて)前記第一の表示が消去された後に表示が継続されている前記第一の表示がない場合は、前記第一の表示を隠さない演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にボタン表示がない場合は、ボタン表示は隠されないようにすることができる場合がある。
(1−4)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(1−5)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出はゲージ表示を隠す場合があるので、第二の演出をより目立たせることができる場合がある。
なお、第二の演出は、第二の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよいし、第一の表示のみを隠す構成であってもよいし、第二の表示のみを隠す構成であってもよい。第二の表示が複数表示されている場合は、そのうちの一つを隠す構成であってもよいし、複数を隠す構成であってもよい。また、第二の演出は、第二の表示を隠さない場合があってもよい。
(1−6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、
前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示が消去される方向と、ゲージが減る方向が同じ方向なので、第二の演出によって、第二の表示が隠される場合であっても、ゲージの残り(有効期間の残り期間)を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。なお、第一の方向と第二の方向は異なる方向であってもよい。
(1−7)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、・ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(1−8)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様(例えば、ボタン表示態様が「通常」)であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様(例えば、ボタン表示態様が「振動」)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
なお、ボタン表示が予告として機能する場合、全てのボタン演出で態様が異なる必要はない。また、第三の態様を備えていてもよい。
(1−9)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(1−10)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする。
予告は、当該変動遊技についての予告だけでなく、先読み予告(保留アイコンや先読み予告に関する演出が少なくとも含まれる演出など)を含む。
(1−11)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記表示手段の前方に少なくとも動作可能な可動手段を備え、
前記第二の演出は、前記可動手段の動作により前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする。
(2−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」(例えば、操作有効期間)という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、ボタンアニメーション)であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、有効期間終了アニメーション)であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示に関連したアニメーション表示を実行可能であり、複数のボタン表示に関してアニメーション表示を行うことができるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、アニメーション表示によりボタン操作を静止画像表示と比較してより促すことができる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、ボタン消去画像)であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示(例えば、ボタン消去アニメーションや有効期間画像消去アニメーション)であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン操作に関連してアニメーション表示を行うことができるので、ボタン操作を促すことができる場合がある。
また、第三の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。
(2−3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション(例えば、ボタン消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
(2−4)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像が「優」画像の表示や「良」画像の表示へ変化する演出(図420(h)参照))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。
また、第二の演出は、第一の消去アニメーションの実行中や、第一の消去アニメーションの開始前に開始可能な演出であってもよい。
(2−5)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション(例えば、有効期間画像消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージ表示の消去アニメーションを実行できる。
(2−6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示(例えば、横に長い長方形枠形状の画像)であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
(2−7)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示)であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示以外のボタン表示態様)であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
(2−8)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(2−9)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(2−10)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(3−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、方向キー137)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、方向キー画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、ボタン演出の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作(例えば、チャンスボタン136が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作(例えば、方向キー137が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
なお、第一の表示と第一の操作手段、第二の表示と第二の操作手段の対応関係は一義的でなくてもよい。例えば第一の表示が、第二の操作手段に対応する場合があってもよいし、第一の表示や第二の表示の種類に関わらずいずれの操作手段も有効となるような構成であってもよい。
(3−2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間(例えば、操作有効期間)に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
(3−3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の条件のみが成立した場合は、前記第一の演出のみを実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の条件のみが成立した場合は、前記第二の演出のみを実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ここで、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出のうちの一方のみであってもよい。また、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出と下記の第三の演出のうちのいずれか一つのみであってもよい。
(3−4)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第一の数(例えば、2)となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数(例えば、1)となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図424参照))であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第三の条件は、前記第二の期間が終了することで成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
(3−5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態(例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、ボタン態様が「通常」)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、ボタン態様が「振動」)であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様(例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様(例えば、「通常」)であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様(例えば、「振動」)であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
(3−6)上記パチンコ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
また、上記パチンコ機100であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする。
(3−7)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。また、第二の期間は第一の期間と重ならない場合があってもよい。例えば、第二の演出がボタン保留アイコンによる演出である場合は、ボタン保留アイコンの表示タイミング(遊技球の始動入賞口への入賞タイミングに起因)は不定期であるため、二つの期間が重なった場合に上記内容を最低限満たす構成であれば構わない。なお、操作手段を示唆する第三の表示をさらに備えていてもよい。
(4−2)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第二の有効期間は、第一の有効期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間表示なしの第二の有効期間は、有効期間表示ありの第一の有効期間より長いので、有効期間の表示により第一の演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、表示手段は、第二の有効期間を示唆可能な表示を行う場合があってもよいし、第一の有効期間と第二の有効期間の両方に期間を示唆可能な一つの表示があってもよい。
また、第二の有効期間は、第一の有効期間よりも短い有効期間である場合があってもよい。例えば、ボタン保留アイコンの例では、ボタン保留アイコンの表示が保留1(次の図柄変動表示の開始に関連して消去される)の場合には、ボタン保留に対応する操作有効期間は、第一の有効期間よりも短くなる場合がある。
(4−3)上記パチンコ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)と、
先読み予告(例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、第一の演出が先読み予告で、第二の演出が予告であってもよいし、両方の演出が予告、両方の演出が先読み予告であってもよい。
(4−4)上記パチンコ機100であって、
複数種類の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208d)を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、ボタン保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、所定の大当り信頼度を示唆する表示態様の保留アイコン)であり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
(4−5)上記パチンコ機100であって、
前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、第一の保留アイコンが表示されている期間であっても新たな第一の保留アイコンを表示する構成であってもよい。
(4−6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、第三の数は、一であっても二以上であってもよい。また、別の演出では、第三の数が第二の数よりも大きい数となる場合があってもよい。
(4−7)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第二の演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない第二の演出を先に実行することにより、第一の有効期間のうちに第二の演出と第一の演出の両方を行わせるべくボタン操作を促すことができる場合がある。
(4−8)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第一の演出を優先するので、第一の有効期間と第二の有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、操作手段とは別に第二の操作手段(例えば方向キー137)の操作により第一の演出を先に実行するか、第二の演出を先に実行するか選択可能な構成であってもよい。
また、先に発生したボタン演出に対応する演出を行う構成であってもよい。
(4−9)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(4−10)上記パチンコ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(4−11)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−12)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段(例えば、方向キー137)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
(5−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示)であり、
前記第一の表示は、第一のモード(例えば、非オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモード(例えば、オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、第一のモードであるか第二のモードであるかを報知する報知手段を別途設けてもよい。また、第二の表示は、なくてもよい(無表示も第二の表示であってもよい)。
(5−2)上記パチンコ機100であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、演出表示領域208d)を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
上記パチンコ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)を備え、
前記第一の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第二の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記装飾図柄表示手段は、第二の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の第二の期間(例えば、別の特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の前記第二の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
(5−3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示(例えば、操作期間画像の表示)を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
(5−4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数(例えば、0)となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
上記パチンコ機100であって、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。
また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
(5−5)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像の表示を別の画像に置き換える演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
(5−6)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
(5−7)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
また、オートボタンモードの設定については、非遊技状態であるデモ画面表示中等に方向キー137やチャンスボタン136等の操作で設定可能である。また、オードボタンモードの解除については、上記設定と同じように解除可能でもあるし、オートボタンモード中のボタン操作により解除可能である。後者の場合は、当該演出中のみ解除可能であってもよいし、それ以降に継続して非オートボタンモードにしてもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、実施例1では、ボタン操作の受付がされてから第二の演出が実行され、次のボタン操作の受付がされてから次の第二の演出が実行される順になっているが、第二の演出が発生する場合に次のボタン操作が行われる場合があってもよい。
また、上記実施例において、演出や表示を行う場合がある契機において当該演出や表示が何も行われない態様は、「演出なし」や「表示なし」の演出や表示が実行されるものと解釈する。
また、上記実施例におけるボタン操作の有効期間は一例であって、別の契機にボタン演出が出現する場合は当然に個別の操作有効期間が設定される。ボタン演出としては、必ずしも複数のボタン表示が実行される必要はなく、別の契機では、一回のボタン操作を行う場合があってもよいし、複数回の操作を要するにもかかわらず、一つのボタン表示と一つのゲージ表示が実行される場合があってもよい。また、同じタイミングや契機で行われるボタン演出であっても、これらの組合せにより行うようにしてもよい。こうすることでボタン表示やゲージ表示の数でも予告として機能させることができる場合がある。
複数のボタン表示が同時に表示されている場合であっても、操作有効期間の少なくとも一部の期間が互いに異なる構成であってもよい。例として、表示されているボタン表示のうちの少なくとも一つは操作有効期間ではない期間に表示開始される構成であってもよい。例えば、操作有効期間の前にボタン表示を表示することで複数回のボタン操作を行う必要があることを事前に報知できる場合がある。
複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるという点に関して、ボタン表示は同じであるが、例えば一方(直近のボタン操作に関わるボタン表示)をエフェクトなどで発光させて、他のボタン表示は暗転表示(相対的に暗くした表示)したような態様なども、複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるものに含まれる。
ボタン表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ゲージ表示にも適用してもよいし、ゲージ表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ボタン表示に適用してもよい。各種演出は、ボタン操作に関連して開始される構成であるが、他の条件によって開始される構成であってもよい。例えば、演出の開始時期をあらかじめ時間で決めており、その間にボタン操作がなされなかった場合や、ボタンとは別の操作手段の操作によって行われる場合であってもよい。
操作手段はボタンに限定されるものではなく、タッチセンサ式の操作手段や、液晶式タッチパネル、レバー式操作手段、近接センサによる操作手段等を適宜用いることができる。
例えば、実施例1では、第二の演出は、ボタンの操作毎に行われる演出であるが、第一の演出が行われるボタンの操作回数に達した場合には、第二の演出と第一の演出の両方を実行する構成であってもよいし、第一の演出のみ行う構成であってもよい。
また、複数の操作手段を備え、該複数の操作手段を用いてボタン演出を行う構成であってもよい。例えば、タッチパネルにより複数の選択肢から一つを選択し、演出ボタンにより選択したものを確定させる操作を行うような構成であってもよい。
ボタン操作に応じた演出が、ボタン操作を行わない別の機会(例えば、操作有効期間切れで自動的に出るタイミングとは異なる全く別の機会)に実行される構成であってもよい。
複数回のボタン操作により出現する第一の演出が、該複数回の操作が行われる前に出現する構成であってもよい。この場合における複数回の操作が行われる前とは、例えば、ボタンの操作回数が規定に操作回数に満たない場合や、規定回数のボタン操作が行われる前に有効期間が終了した場合などが相当する。
ボタンの操作毎に行われる第二の演出は、一つの表示がボタンの操作毎に変化する演出であってもよい。例えば、一回目のボタン操作でキャラAが出現し、二回目以降のボタン操作でキャラAが大きくなったり色彩が変化したりするような構成であってもよいし、二回目以降の操作で信頼度の高い別のキャラBやキャラCに変化していく構成であってもよい。
ボタン操作毎に行われる第二の演出の結果の組合せとその後に行われる第一の演出の結果に関連性がある構成であってもよい。例えば、第二の演出結果の組合せによりSPリーチの発展や大当り告知等を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記B1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B1または2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の表示を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする遊技台。
(付記B4)
付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B4に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B4またはB5に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、
前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
付記B1乃至B6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B1乃至B7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B1乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)
付記B1乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B12)
付記B1乃至B11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B13)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B14)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする遊技台。
(付記C2)
付記C1に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)
付記C2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)
付記C3に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)
付記C2乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)
付記C5に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C7)
付記C1乃至C6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C8)
付記C1乃至C7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C9)
付記C1乃至C8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C10)
付記C1乃至C9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C11)
付記C1乃至C10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C12)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C13)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)
付記D1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)
付記D2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。

(付記D4)
付記D2またはD3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)
付記D4に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)
付記D4またはD5に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D7)
付記D4乃至D6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D8)
付記D1乃至D7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D9)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D10)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)
付記E1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)
付記E1またはE2に記載の遊技台であって、
予告を少なくとも実行可能な予告手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)
付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)
付記E4に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E6)
付記E1乃至E5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E7)
付記E1乃至E6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E8)
付記E1乃至E7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E9)
付記E2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E10)
付記E1乃至E9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E11)
付記E1乃至E10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E12)
付記E1乃至E11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E13)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E14)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E15)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)
付記F1に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)
付記F1またはF2に記載の遊技台であって
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)
付記F1乃至F3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)
付記F1乃至F4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)
付記F5に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F7)
付記F1乃至F6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F8)
付記F1乃至F7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F9)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F10)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
[第9の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第9の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図436〜図465に示す符号は、原則として第9の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図436〜図465に示す符号を優先する。
まず、図436を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図436では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図438参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図437は、図436のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図439参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図438は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図438に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図438に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図439を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図439では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図440(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図440(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図440(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図440(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図440(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図446(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図440(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図440(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図440(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図440(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図440(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図441を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図442を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図440(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図440(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図444(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図444(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図440(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図440(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図445(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図446(a)、図447(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図441に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図441に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図443(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図443(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図443(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図443(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図443(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図443(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図443(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図443(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図443(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図443(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図443(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図443(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図444〜図447に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図444(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図444(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図444(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図444(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図444(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図444(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図444(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図444(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図444(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図444(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図444(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図445(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図445(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図445(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図445(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図445(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図445(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図445(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図445(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図445(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図445(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図445(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図445(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図446(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図446(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図446(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図446(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図447(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図447(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図447(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図447(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図446および図447に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図448および図449を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図448(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図448(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図449を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図448(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図448(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図448(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図449(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図449(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図449(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図448(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図449に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図449(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図449(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図449(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図450を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図450(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図450(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図450(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図450(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の演出等について図451乃至図463を用いて説明する。図451(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図451(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図451(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図452は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図453は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図454は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、パチンコ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図454(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図454(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標)発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図454では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図454(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図454(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図454(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図454(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図454(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図454(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図454(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図455は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図455(a)は、図454(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図455(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図455(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図455(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図455(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図455(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図455(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図456は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図456および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図456および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図438の図示に対して異ならせて示されている。図456および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図456の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図456(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図456(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図456(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図456(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図456(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図456(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図457は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図457(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図457(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図457(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図457(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図453に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図457(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図457(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図456(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図458は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図458(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図458(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図458(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図458(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図453に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図458(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図458(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図456(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図459は、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図459(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図459(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図459(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図459(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図459(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図459(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図459(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図459(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図459(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図460は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図460(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図460(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図453に示すように「低速」になっている。このため、図460(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図460(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図461は、図460に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図461は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図461の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図461の時刻t1は、図460(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図461の時刻t2は、図460(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図460(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるパチンコ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図462は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図462(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図462(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図462(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図462(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図453に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図462(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図462(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図456(d)参照)と同じである。
図462(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図462(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図462(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図462(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図453に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図462(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図462(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図462(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図462(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図463は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図463の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図463(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図463(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図463(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図463(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図453に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した第9の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図436乃至図463を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、
複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図456参照))を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図464に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図464に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図465(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記G1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G2)
付記G1に記載の遊技台であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G3)
付記G2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G4)
付記G2またはG3に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G5)
付記G4に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G6)
付記G1乃至G5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100について図466〜図469を用いて説明する。図466は、本実施例によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814の分解斜視図である。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者により近い面を「前面」と表記し、当該「前面」より遊技者に遠い面を「後面」と表記する。
図466に示すように、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812(第二の表示手段)、装飾部814が後側から前側にこの順に並んで配置されている。装飾部814は、前面ステージ244の後側に配置されている。図466では、装飾部810、814は横長平板状で簡略化して図示されている。装飾部810、814の前面には、例えば樹脂等で所定の形状に成形された装飾部材やランプ等が設置されている。また、装飾部810には、横長長方形状の開口部810aが開口されている。装飾部810は、開口部810aが装飾図柄表示装置208の画面に重なるように配置される。また、開口部810aの面積は、装飾図柄表示装置208の表示領域の面積よりも小さくなっている。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が装飾部810により隠される。装飾図柄表示装置208の表示領域のうち開口部810aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な領域である。また、装飾図柄表示装置208の表示領域を囲む額縁領域805は遊技者に視認されないようになっている。
導光板812は、例えば、アクリル樹脂で形成されている。導光板812の側面には、複数のLEDランプ(不図示)が配置されている。また、導光板812の後面には、所定のパターンのレンズカットが形成されている。これにより、LEDランプから導光板812の側面に入射した光線は、導光板812の後面に形成されたレンズカットにより遊技者側に反射して、導光板812から出射する。導光板812から所定の絵柄(例えば、図466に示すように、殿様の顔の絵柄705(以下、殿様の顔705と称する))に所定色(例えば、赤、緑、青)で発光しているように遊技者に視認される。これにより、導光板812には、所定の絵柄が表示される。本例では導光板812に表示される絵柄は、殿様の顔705の一種類であるが、導光板812に複数の絵柄が表示されるようにしてもよい。また、点灯するLEDランプのパターンにより、導光板812に表示される絵柄を異ならせてもよい。また、導光板812に形成するレンズカットのパターンにより、導光板812に表示される絵柄(発光する模様)を異ならせてもよい。また、本例では、LEDランプの非点灯時は、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能となっている。なお、LEDランプの非点灯時も導光板812に表示される絵柄は遊技者から視認可能であるようにしてもよく、視認容易であるようにしてもよく、視認困難であるようにしてもよく、視認不能であるようにしてもよい。
導光板812の前側には、装飾部814が配置されている。装飾部814には、横長長方形状の開口部814aが開口されている。装飾部814は、開口部814aと導光板812の前面とが重なるように配置される。また、開口部814aの面積は、導光板812の表面積よりも小さくなっている。このため、導光板812の一部が装飾部814により隠される。導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な表示領域である。このため、導光板812の表示領域を囲む外周部812a(図中、点線の外側)は遊技者から見えないようになっている。また、本例では、導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分における絵柄以外の領域は、LEDランプの発光時、非発光を問わず、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能または視認容易となっている。
装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814は、演出装置206内に設置される。装飾部810と、導光板812との間に、演出可動体224、800等の複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と導光板812との間に複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に一または複数の演出可動体(例えば、演出可動体806)が配置されていてもよい。また、当該演出可動体の前側に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。
次に、図467を用いて、装飾図柄表示装置208と導光板812とにより表示される表示例について説明する。図467は、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814を遊技者側から見た模式図である。
図467(a)に示すように、装飾部814の開口部814aを介して導光板812に表示されている殿様の顔705が視認される。また、装飾部810の開口部810aを介して装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が視認される。
図467(b)は、装飾図柄表示装置208で実際に演出が実行されている状態を示している。また、図467(c)は、図467(b)から装飾部810、814および導光板812を取り除いて示す図である。図467(c)の点線で囲んだ領域は、開口部810aを介して遊技者が実際に視認可能な装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。
図467(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾6−装飾7」が停止表されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の上方には、第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。また、第四図柄表示領域b1、b2の下方には、保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。また、保留アイコン表示領域710には、保留アイコンa1、a2、a3がそれぞれ表示されている。装飾図柄表示装置208が図467(c)に示すような演出を実行しているときに、導光板812に殿様の顔705が表示されると、図467(b)に示すように遊技者には視認される。殿様の顔705は、透明な導光板812に所定色で発光して表示されているので、後側が透過するように(後側が視認可能に)表示されている。このため、装飾図柄表示装置208に表示されている画像や図柄は、殿様の顔705と重なっている部分の視認性が相対的に低くなり、殿様の顔705と重なっていない部分の視認性が相対的に高くなっている。
また、図467(b)に示すように、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712aの全体と、保留数表示領域712bのほぼ全体(保留数が数字で表示されている部分)とは、殿様の顔705に重ならないように表示されている。このため、導光板812に殿様の顔705が表示されている場合であっても、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712a、712bの視認性を低下させることなく、遊技者は、特図変動遊技の実行有無や特図の保留数を容易に認識することができる場合がある。
保留数表示領域712a(特図1の保留数を表示)の全体または一部と保留数表示領域712b(特図2の保留数を表示)の全部または一部が殿様の顔705と重ならない位置に表示されるようにしてもよい。
保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bのうちの少なくとも一方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、他方が殿様の顔705と重ならない位置に表示されていてもよい。また、保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bの両方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、両方とも重ならない位置に配置されていてもよい。
次に、図468および図469を用いて、本実施例によるパチンコ機100の具体的演出について説明する。図468(a)〜(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
図468〜図469では、装飾図柄表示装置208を示し、装飾部810、814および導光板812の図示は省略している。また、導光板812の側面に配置されたLEDランプが発光して、導光板812に殿様の顔705が表示された場合には、殿様の顔705を装飾図柄表示装置208上に図示している。
図468(a)は、特図2変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図2変動遊技に係る当否判定結果が特別大当りであることが報知された状態を示している。特図2変動遊技が終了し、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。
図468(a)に示す時点における遊技状態は、特図高確率普図高確率状態(電サポ付き確変状態)である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上方には、「確変中」と表示され、特図高確率状態(確変状態)であることが報知されている。
また、本実施例によるパチンコ機100は、普図高確率状態(電サポ中)には、特図2の保留を示す保留アイコンのみを表示するようになっている。このため、保留アイコン表示領域710には、特図2の保留数を示す保留アイコンa11、a12、a13、a14が左方からこの順に表示されている。保留アイコンa11、a12、a13、a14は、この順に、1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、保留アイコンa11は保留順位が一番目の保留(最先の保留)を示し、保留アイコンa12は保留順位が二番目の保留を示し、保留アイコンa13は保留順位が3番目の保留を示し、保留アイコンa14は保留順位が4番目の保留を示している。また、保留アイコンa11〜a14の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は4であるので、保留数表示領域712bには「4」と表示されている。なお、パチンコ機100は、電サポ中であっても特図1の保留を示す保留アイコンを保留アイコン表示領域710に表示してもよい。
図468(a)から続く図468(b)は、図468(a)で終了した特図2変動遊技で特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。特別大当りは(特図Aの大当り)は、大当り遊技後に遊技状態が確変状態(特図高確率状態)に移行する。装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、保留アイコン表示領域710も消滅して、保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変大当り」の文字列による特別大当り当選報知演出が実行されている。
図468(b)から続く図468(c)は、大当り遊技が開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われない。また、本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中であっても保留アイコン表示領域710に保留アイコンを表示する。
また、図468(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、浜辺の背景画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて大当り遊技の第1ラウンドが実行中であることが報知されている。また、演出表示領域208dの左上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。
図468(c)から続く図468(d)は、大当り遊技が第6ラウンド(6R)に突入した状態を示している。ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されて大当り遊技の第6ラウンドが実行中であることが報知されている。
図468(d)から続く図468(e)は、図468(a)〜図468(d)では表示されていなかった殿様の顔705(第二の表示)が導光板812に表示された状態を示している。殿様の顔705が導光板812に表示されたことにより、装飾図柄表示装置208による表示(例えば、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示)の視認性が低下する。なお、図468(e)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
本実施例において、導光板812に表示される殿様の顔705は、特図先読み処理の結果、現時点で保留されている特図変動遊技に対する先読み結果に大当りがあると判定された場合(所謂、保留内連荘があると判定された場合)にのみ表示される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図372に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。例えば、図468(a)に示す時点までに実行された特図先読み処理において、保留内に大当りがあった場合、大当り遊技中に保留内連荘があることを殿様の顔705を表示することにより報知する。本実施例において、殿様の顔705は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。
図468(e)から続く図468(f)は、大当り遊技中の可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球が下皿128に払い出され、下皿128が満タンになり、下皿満タンエラーが発生した状態を示している。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704(第一の表示)が表示される。下皿満タンエラー表示704には、長方形状の枠と、当該枠内に表示される「球を抜いてください」という文字列とが含まれている。下皿満タンエラー表示704は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示704は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。下皿満タンエラー表示704は、装飾図柄表示装置208の前側に配置された導光板812に殿様の顔705が表示されている場合には、視認性が相対的に低くなる。また、下皿満タンエラー表示704は、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が球排出レバー132の操作により例えばドル箱に排出されて、下皿満タンエラーが解除されるまで表示され続ける。
また、図468(f)に示すように、保留アイコンa13の表示色が白色から変化している(図中、右上がりのハッチングで示す)。パチンコ機100は、保留アイコンa13の表示色を変化させて、保留順位が3の特図2変動遊技に係る先読み結果が大当りであることを報知している。大当り遊技中に表示色の変化した保留アイコンa13は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。なお、図468(f)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図468(f)から続く図468(g)は、保留アイコンa13の表示色が図468(f)に示す時点からさらに変化した状態を示している(図中、クロスハッチングで示す)。このように、大当り遊技中に保留アイコンを用いて実行されるプレミア演出では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色が随時変化するようになっている。この保留アイコンの表示色の変化は、例えば、青色から、緑色、赤色へと連続的に変化していくものであってもよいし、保留アイコンが発光しているように変化していくものであってもよい。なお、図468(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図469は、本実施の形態の実施例によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図469(a)〜(c)は、図468(g)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図469(a)は、保留アイコンa13の表示色の変化が完了した状態を示している。保留アイコンa13は、その後、対応する保留が消化されて消去されるまで、表示色の変化が完了した時の色で表示される。なお、特別遊技中(例えば、大当り遊技中)の保留アイコンの表示態様と通常遊技中(例えば、確変中、時短中、特図低確普図低確状態など)の保留アイコンの表示態様を異ならせるようにしてもよい。なお、図468(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図469(a)から続く図469(b)は、導光板812の側面に配置されたLEDランプが消灯して、導光板812に表示されていた殿様の顔705が消去された状態を示している。本例では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色の変化が完了した後に殿様の顔705が消去される。なお、殿様の顔705の消去タイミングは、保留アイコンの変化完了タイミングよりも先であってもよく、同時であってもよく、後であってもよい。また、殿様の顔705が消去されたことにより、下皿満タンエラー表示704、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示の視認性が向上する。なお、殿様の顔705は、複数のラウンド間に跨って表示されてもよい。
また、下皿満タンエラー表示704に含まれる「球を抜いてください」という文字列は、例えば、黒色で表示されている。また、当該文字列の背面に表示されている背景画像の海の部分は、例えば、濃い青色で表示されている。濃い青色に重なって黒色の「球を抜いてください」という文字列が表示されるので、下皿満タンエラー表示704の一部である当該文字列は見難くなっている。このように、背景画像の色によっては、下皿満タンエラー表示704の一部が見難くなる場合がある。
図469(b)から続く図469(c)では、大当り遊技の第6ラウンドが終了して、ラウンド間インターバルに突入した状態を示している。ラウンド間インターバルとは、大当り遊技中における1回のラウンドでの可変入賞口234の閉鎖から当該ラウンドの次のラウンドでの可変入賞口234が開放するまでの期間をいう。ラウンド間インターバルでは、ラウンド数表示領域717が消去されて、ラウンド数が表示されなくなる。また、ラウンド間インターバル中であっても下皿満タンエラー表示704は表示され続ける。また、殿様の顔705は、ラウンド間インターバルでも継続して表示されてもよく、ラウンド間インターバルでは非表示され、次のラウンドへ移行してから再度表示されてもよい。なお、ラウンド間インターバル中も終了したラウンドのラウンド数表示(例えば、6R)が継続して表示されていてもよく、可変入賞口234の開放と同時または開放した後に開始するラウンドのラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。また、可変入賞口234の閉鎖(例えば、第6ラウンドにおける可変入賞口234の閉鎖)と同時または閉鎖した後に、次に開始するラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。
図469(c)から続く図469(d)では、大当り遊技の第7ラウンドが開始された状態を示している。ラウンド間インターバルが終了して第7ラウンドが開始されたので、ラウンド数表示領域717が設けられて「7R」と表示されている。
図469(d)から続く図469(e)では、下皿満タンエラーが解除された状態を示している。例えば、遊技者によって球排出レバー132が操作されて下皿128に貯留されていた賞球(遊技球)がドル箱に排出されたので、下皿満タンエラーが解除される。これにより、下皿満タンエラー表示704が消去される。
図469(e)から続く図469(f)は、当該大当り遊技の最終ラウンドである第15ラウンドが終了する直前の状態を示している。ラウンド数表示領域717には「15R」と表示されて、大当り遊技の第15ラウンドが実行されていることが報知されている。
図469(f)から続く図469(g)は、大当り遊技が終了した状態を示している。直近の特図2変動遊技に係る当否判定結果は特別大当り(特図Aの大当り)であったので、当該大当り遊技の終了後には、遊技状態が特図高確率状態(確変状態)になる。また、直近の特図2変動遊技終了時の遊技状態も特図高確率状態である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体に拡大された演出表示領域208dには「確変継続!」と表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行することが報知される。また、大当り遊技終了時には、保留アイコン表示領域710が消滅し、保留アイコンが表示されないようになっている。なお、大当り遊技終了時も保留アイコンを継続して表示させるようにしてもよい。
なお、ラウンド間インターバルにおいて、下皿満タンエラー表示704が非表示になるようにしてもよい。また、下皿満タンエラー発生時には、下皿満タンエラー表示704とともに、音声によるエラー報知を行うようにしてもよい。
また、殿様の顔705は、点灯と消灯を繰り返すようにして(導光板812の側面に設けられた複数のLEDランプの点灯と消灯を繰り返して)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、点滅するように(複数のLEDランプを点滅させて)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、所定の輝度(複数のLEDランプが所定の輝度で点灯し続けて)で表示され続けてもよい。
また、殿様の顔705は、単色で表示されてもよいし、時間の経過とともに色が連続的に変化するように表示されてもよいし、グラデーション表示されてもよい。
また、重大なエラー(例えば、遊技店の店員によって解除が必要なエラー)が発生した場合には、殿様の顔705を消去してもよい。
また、重大なエラーが発生しても、殿様の顔705が継続して表示されてもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、装飾図柄表示装置208でのラウンド数表示を別の表示に変更してもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、ラウンド数表示を含むすべての表示を非表示にし、重大なエラーが発生していることを報知する表示のみを表示するようにしてもよい。また、重大なエラーが発生しても、ラウンド数表示を継続させてもよい。
また、遊技中(大当り中、図柄変動中)に電断復電が発生した場合(例えば、落雷による電源電圧降下などの電気系統の異常が発生し、その後復電した場合)は、所定のタイミング(大当りラウンド中なら次のラウンドの開始、図柄変動中なら次変動の開始)まで演出表示を非表示にし、「電源復旧中」などの電源復帰表示を表示してもよい。また、「球を打ち出してください」などの表示を行ってもよい。この場合において、エラーが発生している場合は、エラーが発生していることを表示してもよい。また、重大なエラーのみ表示するようにしてもよい。また、エラー表示をせず、別の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)でエラーが発生していることを報知するようにしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としての導光板812と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様の顔705を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、導光板812が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、導光板812により殿様の顔705が少なくとも表示されている状態のことである。
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様の顔705に向けさせることができる場合がある。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100おいて、装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、後述の注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790を表示可能なものであってもよい。また、サブ表示装置808は、第二の表示として、後述の先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792を表示可能なものであってもよい。
なお、下皿満タンエラー表示704は、操作要求表示(ボタン画像、有効期間画像のメーター、タッチ操作アニメなど)に置き変えることができる。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図466〜図469を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、第一の表示による報知内容を遊技者が認識しようとして第一の表示手段に注目し、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。
第一の表示の全部または一部のみが、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示のみが表示されている状態のことであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示を含む一又は複数の表示が表示されている状態のことであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低い状態になるものであってもよい。
第一の状態は、第二の表示手段により第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704)のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている遊技に関する表示が、第二の表示手段に表示されている演出表示により見え難くなるため、第二の表示手段に表示された演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記第二の表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなるので、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者に推測させやすくすることができる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態と異なる一又は複数の状態よりも視認性が低くものであってもよい。
第二の状態とは、第二の表示を含む一または複数の表示が第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
第一の領域は、前記第一の状態において、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域とは、前記第一の表示手段の少なくとも一部(例えば、遊技に関する表示を表示する領域、画像表示領域、額縁領域805)のことであり、
前記第二の領域とは、前記第二の表示手段の少なくとも一部(例えば、演出表示を表示する表示領域、画像表示領域、枠部807、外周部812a)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者を第一の表示手段に注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の領域とは、第一の表示手段の一部の領域のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第二の領域とは、第二の表示手段の一部のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域のみと重なる位置に設けられたものであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域を含む一または複数の領域と重なる一に設けられたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示(例えば、下皿満タンエラー表示703、704)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、遊技者にエラー表示を認識させる努力をさせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示が表示されたことにより、第二の表示(演出表示)を見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されたものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示することで、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後側に表示することにより、第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段を含む一または複数の部品(例えば、表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられ、第一の表示手段と異なる部品(例えば、第一および第二の表示手段と異なる表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも後側に設けられたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一および第二の表示と異なる一または複数の表示よりも後側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域(例えば、画像表示領域、遊技に関する表示を表示する領域)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域(例えば、画像表示領域、演出表示を表示する表示領域)が少なくとも設けられたものであり。
前記第一の表示領域は、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
第三の表示領域は、前記第一の状態において、第四の表示領域と重なる位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第三の表示領域とは、前記第一の表示領域の少なくとも一部のことであり、
前記第四の表示領域とは、前記第二の表示領域の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第三の表示領域と第四の表示領域が重なる位置に設けられるので、第一の表示領域に表示された第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。また、第二の表示領域に表示された第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第三の表示領域は、第一の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第四の表示領域は、第二の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第三の表示領域の一部または全部は、第一の状態において、第四の表示領域の一部または全部と重なる位置に少なくとも設けられたものであってもよい。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報(例えば、遊技店の店員または遊技者の操作を要求する情報(球抜き報知、エラー報知、チャンスボタンの押下要求報知など)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む表示(第一の表示)の一部が演出表示(第二の表示)の一部により視認度が低くなることにより、第一の表示手段へ遊技者の視線を向けやすくさせることができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(9)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
操作手段は、遊技者が操作可能な位置にのみ設けられたものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知のみを含むものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知を含む一または複数の報知を含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出手段(例えば、演出可動体806)をそなえている。演出手段は、少なくとも可動(例えば、移動、回転、振動)するものである。なお、演出手段は、移動、回転および振動のうちの一または二以上の動作が行われるものであってもよく、移動、回転、振動のすべてを実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812(PM板))が設けられたものであってもよい。
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は動かない。また、第一の表示手段は、固定されている。
第二の表示手段の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。第二の表示手段には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。第二の表示手段には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、第二の表示手段の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
なお、第二の表示手段は可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な液晶表示装置であってもよい。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、第三の表示手段を備え、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段の両方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段と同様のものが用いられていてもよい。
なお、第三の表示手段は、可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な演出手段に設置されていてもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段で実行可能な演出を実行してもよい。
なお、第二の表示手段に適用した技術事項は、第三の表示手段にも適用可能である。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、さらなる表示手段(例えば、液晶表示装置や導光板で構成される表示手段)が設けられていてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第二の表示の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
これにより、第二の表示を見え易く、遊技者が第二の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第一の表示の透過率一部または全部のは、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第一の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第一の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認困難であることを示していてもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認不能であることを示していてもよい。
第一の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第一の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
なお、第一の領域は、第一の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第一の領域は、所謂センター役物の一部に該当する。
なお、第二の領域は、第二の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第二の領域は、サブ表示装置808の装飾部分などに該当する。
本実施の形態によるパチンコ機100には、エラーを少なくとも報知可能なエラー報知手段が設けられていてもよい。
エラー報知手段には、装飾ランプ(発光による報知)、スピーカー(音による報知)、導光板(透明板)(発光により文字や模様が浮き出る)、液晶(画像や文字による表示)などが含まれる。
第一の表示手段や第二の表示手段などの表示手段でエラー表示が行われる第一のエラーがある。
表示手段でエラー表示を行わない第二のエラーがある。
エラー表示は、第一のエラーのことである。
なお、第一のエラーは、エラー表示されない(エラー報知されない)と遊技者が気づきにくいエラーのことであってもよい。例えば、この第一のエラーは、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第一のエラーは、遊技者に不正を警告するためのエラーのことであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合に遊技者に不正を警告するためのエラー報知を行う。
なお、第一のエラーは、遊技店の店員にパチンコ機100の異常を報知するためのエラーであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合にパチンコ機100の異常を報知するためのエラー報知を行う。
なお、第二のエラーは、すぐに解消する必要性が低いエラーであってもよい。この第二のエラーは、例えば、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第二のエラーは、エラー表示しなくても遊技者が気づきやすいエラー(例えば、遊技球が発射できない、装飾図柄表示装置208に画像が表示されない、賞球が払出しされない、演出可動体224などが動作しないなどのエラー)であってもよい。
パチンコ機100に生じうるエラーには、例えば、遊技球の払い出し個数の異常に関するエラー、下皿が満タンの場合に報知される下皿満タンエラー(球抜き報知)、アタッカーや電チューの開放条件が成立していない場合にアタッカーや電チューへの遊技球の入賞が検知された場合に報知される異常入賞エラー。不正をセンサ(例えば、磁気や電波等)が検知した場合に不正行為として報知される不正を報知するエラー(電波センサエラー、磁気センサエラーなど)、パチンコ機100へ外部から振動が与えられた場合に報知される振動検知エラー(振動検知エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい)、パチンコ機100の故障を報知する遊技機故障エラー、扉開放エラー、払出手段の異常に関する払出手段エラー、基板の接続不良に関するエラー、演出可動体224などの停止位置の異常に関するエラーなどがある。
上記エラーのうち、いずれが第一のエラーであってもよい。また、上記エラーのうち、いずれが第二のエラーであってもよい。
また、上記エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球を少なくとも貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備える
上記の操作手段は、操作された場合に、貯留皿に貯留された遊技球が少なくとも排出可能なものである。
上記の第一の表示は、遊技者に対して、貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである。
この構成によれば、遊技球を貯留皿から排出させることを促す報知の少なくとも一部が演出表示によって隠されることで、当該報知の視認性が低下することにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の操作手段(例えば、球排出レバー132)を備える。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備える。
上記の操作手段は、第一の操作手段および第二の操作手段のうちの少なくとも一方の操作手段であってもよい。
なお、操作手段は、チャンスボタンであってもよい。
なお、操作手段は、返却ボタン(例えば、返却操作ボタン142)であってもよい。
なお、操作手段は、貸出ボタン(例えば、球貸操作ボタン140)であってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可動可能(例えば、移動可能、回転可能、振動可能)な可動表示装置を複数備えていてもよい。可動表示装置には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の一部の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置が移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つだけが移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の演出可動体の一つが可動表示装置であってもよい。
可動表示装置の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。可動表示装置には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、可動表示装置の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。可動表示装置には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、可動表示装置の全体が透過しているものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい、この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、可動表示装置の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
第一の表示と第二の表示とがそれぞれ表示された場合に、第一の表示の視認性が相対的に高くなり、第二の表示の視認性が相対的に低くなるようにしてもよい。
遊技に関する表示には、例えば、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
遊技者が球発射ハンドルを134操作中に、遊技球の発射強度を少なくとも変更可能な操作手段(発射強度変更操作手段)が設けられていてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が操作されている場合にのみ強くなるように変更されるようにしてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が1回操作されたことに基づいて、強くなるように変更されるようにしてもよい。この場合、さらに発射強度変更操作手段が1回操作されると、遊技球の発射強度が元に戻るようになっていてもよい。
第一の表示の一例として、発射強度変更操作手段が操作されていることを報知可能な表示、発射強度変更操作手段の操作を促す表示、発射強度変更操作手段の操作解除を促す(例えば、押下式の発射強度変更操作手段から手を離すよう促す)表示、発射強度変更操作手段の操作を連想させる表示(例えば、電チューロング開放演出のルーレット演出で発射強度変更操作手段を連想させる画像(例えば、右打ちで大当り遊技を行う場合において、実行中の特図変動遊技の大当り確定の予告表示)が停止した場合)などが挙げられる。
発射強度変更操作手段に関する表示は、複数の遊技状態に応じて(例えば、電サポ中と非電サポ中など)表示態様が異なるのであってもよい。この場合、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は第二の表示によって隠されないようにしてもよい。また、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されないようにしてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は、第二の表示によって隠されてもよい。
なお、発射強度変更操作手段に関する表示は、右打ち報知(例えば、後述の右打ち報知演出724)と異なる表示態様であってもよく、右打ち報知に含まれる表示態様であってもよく、右打ち報知と同じ表示態様であってもよい。
なお、右打ち報知と発射強度変更操作手段に関する表示は、表示される期間が一部重複するものであってもよい。電サポ終了時に「左にハンドルを戻してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から4回目の特図変動遊技が終了するまでの期間であり、「発射強度変更操作手段から手を離してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から1回目の特図変動遊技が終了するまでの期間である。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の第11の実施の形態に係る遊技台について図470〜図471を用いて説明する。図470を用いて装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する。まず、図470(a)〜(f)を用いて、第一の表示790と第二の表示792との視認性が変化する例について説明する。
図470(a)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図470(a)の右方に示すように、第一の表示790の一部に重なるように第二の表示792が表示される。このように、第一の表示790の前面に第二の表示792を表示することで、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させ、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くすることができる場合がある。また、図470(a)の左方に示す状態から右方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792に向かって移動するようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合、移動している第一の表示790に注目を集めて、第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図470(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化さることができる。また、図470(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792から徐々に離れていくようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重なって移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え難くし、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図470(b)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792の前面に表示させて、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図470(b)の右方に示すように第二の表示792の表示色を濃くなるように変化させてもよい。これにより、第二の表示792の表示色が変化している場合には、表示色が変化している第二の表示792を何も変化していない第一の表示790よりも見え易くし、表示色の変化終了後には第一の表示790よりも背面に表示されている第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図470(b)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790と第二の表示792とを重ねたまま、第二の表示792の表示色を薄くなるように変化させるとで、第二の表示792の前面に重なっている第一の表示790をより見え易くし、第二の表示792をより見え難くすることができる場合がある。
また、図470(c)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔D1を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図470(c)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との間隔がD2(D1>D2)になる。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し難くすることができる場合がある。
また、図470(c)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し易くすることができる場合がある。
また、図470(c)の左方に示す状態から右方に示す状態に、または右方に示す状態から左方に示す状態に段階的に切り替える場合、移動している表示に注目を集めて、第一の表示790および第二の表示792のうち移動させる方の表示を移動させない方の表示よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図470(d)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図470(d)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との前後関係を逆転させて、第二の表示792を第一の表示790よりも前面に表示するようにしてもよい。このように、第一の表示790の背面に表示されていた第二の表示792を第一の表示790の前面に表示することで第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くし、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図470(d)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。第二の表示792の背面に表示されていた第一の表示790を第二の表示792の前面に表示することで第一の表示790を第二の表示792よりも見え易くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図470(e)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて、第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図470(e)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色を変化させてもよい。この場合、表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
また、図470(e)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790および第二の表示792をともに明るくする表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
第一の表示790および第二の表示792には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。第一の表示790と第二の表示792とは、異なる種類の表示(例えば、エラー表示と装飾図柄の表示)との組み合わせであってもよいし、同じ種類の表示(例えば、3つ装飾図柄のうちの2つ、保留アイコン同士)の組み合わせであってもよい。また、第一の表示790と第二の表示792との視認性を変化させて、第一の表示790および第二の表示792の少なくとも一部または一部のみの視認性を変化させてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の一方を他方より見え難く(見え易く)することができる場合がある。
図470(f)の左方に示すように、背景が白色である場合、薄墨色で表示されている第一の表示790は、濃い灰色で表示されている第二の表示792よりも見え難くなっている。このように、背景が白色である場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え難くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え易くなる。
一方、図470(f)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色は図470(f)の左方に示す状態から変化せずに、背景のみが白色から黒色に変化した場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え易くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え難くなる。このように、第一の表示790および第二の表示792自体が変化しない場合であっても、背景の色の変化により第一の表示790および第二の表示792の視認性が変化する場合がある。
また、図470(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つの表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係しない表示(例えば、第三の表示)があってもよい。例えば、表示A、表示B、表示Cの3つが装飾図柄表示装置208に表示されている場合に、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Aと表示Bとの視認性を変化させつつ、表示Cの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Bと表示Cとの視認性を変化させつつ、表示Aの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Cと表示Aとの視認性を変化させつつ、表示Bの視認性を維持することができる場合がある。
また、図470(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つ表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係する表示が3つ以上あってもよい。例えば、表示Aおよび表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bおよび表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Cおよび表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示C第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。これにより、3つの表示の視認性を変化させて、遊技者をこの3つの表示に注目させることができる場合がある。
また、図470(g)に示すように、保留アイコンa1〜a4を表示している保留アイコン表示領域794の背景色がその他の背景色と異なっており、保留アイコン表示領域794が明確に区別することができる場合に、保留アイコン表示領域794内で図470(a)〜(e)に示す表示の切り替えを行う場合には、装飾図柄表示装置208の表示領域内で演出表示の視認性が変化する領域を保留アイコン表示領域794内だけに留めることができる場合がある。
次に、図471を用いて、明度差(コントラスト)によって二つの表示の視認性が変化する例について説明する。図471は、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の階調レベルを0階調値〜255階調値間で40階調レベルずつ変化させた場合のカラーチャートを示している。本例では、円形画像と、当該円形画像と重なって表示される正方形画像との階調レベルを変化させた例について説明する。円形画像と、正方形画像とは、円の中心と正方形の対角線の交点とが一致するように重なって表示される。また、円形画像の円の直径は、正方形画像の一辺の長さよりも短くなっている。また、円形画像は、正方形画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、円形画像および正方形画像の透過率は0%になっている。
図471のカラーチャートにおいて、縦方向には円形画像のR値、G値、B値が示され、横方向には正方形画像のR値、G値、B値が示されている。本例では、円形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。同様に、正方形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。
例えば、図471の第1行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像と正方形画像とは黒色で表示されているので両者を区別して認識することができない。また、図471の第8行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像と正方形画像とは白色で表示されているので両者を区別して認識することができない。このように、円形画像と正方形画像とに明度差が小さい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に低くなる。
一方、図471の第8行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像は白色で表示され、正方形画像は黒色で表示されているので、両者の識別は容易である。また、図471の第1行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像は黒色で表示され、正方形画像は白色で表示されているので、両者の識別は容易である。このように、円形画像と正方形画像との明度差が大きい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に高くなる。
このように、二つの画像が重なって表示される場合、当該二つの画像の明度差を同じまたは小さくすれば、当該二つの画像の識別を困難にして、当該二つの画像の視認性も低下させることができる。また、当該二つの画像の明度差を大きくすれば、当該二つの画像の識別を容易にして、当該二つの画像の視認性も向上させることができる。
遊技者による画像の視認性を向上させるには、重なって表示される二つの画像のうちの奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに明度差(コントラスト差)をつけることが効果的である。また、遊技者の表示の視認性を向上させるために、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに色相差や彩度差をつけてもよい。しかしながら、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像との色相が異なっていても、明度および彩度がほぼ同じであると、当該二つの画像の視認性が低下する。このため、当該二つの画像の視認性を向上させるには、当該二つの画像に明度差をつけるのが最も効果的である。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図470〜図471を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、チュートリアル表示709、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第三の表示(例えば、球不足エラー表示706、第四図柄表示領域208eに表示される第四図柄、特図保留数表示領域208fに表示される特図の保留数)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであり、
前記第三の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示の視認性が低くなる場合があるので、第一の表示による報知内容を認識しようとして遊技者を表示手段に注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線を第二の表示に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも第三の表示は確認しやすいので、遊技者が第二の表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
第一の表示は、表示手段における第一の表示位置に表示されるものであってもよい。
第二の表示は、表示手段における第二の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示は、表示手段における第三の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示位置よりも視認性が高い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第三の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第二の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
・第三の表示の一部または全部は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技に関する表示が演出表示により見え難くなるため、演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また演出表示が表示されていても遊技者は第三の表示は確認しやすいので、演出表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなることにより、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者が推測しやすくするなる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態および第二の状態と異なる一または複数の状態よりも視認性が低くなるものであってもよい。
第二の状態は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されているものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示が表示されるので、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示が第二の表示の後側に表示されるので、第一の表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一の表示以外の一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、エラー表示の報知内容を認識しようと遊技者に思わせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示よりも第二の表示の視認性が高いので、第二の表示を遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。また、エラー表示がされているときも第三の表示を確認しやすくすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む第一の表示の一部の視認性が演出表示の一部によって隠されて低下するので、遊技の視線を表示手段へ向けやせさすことができる場合がある。また、遊技者にとって重要度の高い第三の表示は、第一の状態であっても容易に確認することができるので、遊技者が安心して遊技を行うことができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部が隠されて、当該報知の少なくとも一部の視認性が低下するので、演出表示に遊技者を集中させて遊技を楽しませることができる場合がある。また、演出表示に遊技者を集中させつつも、第三の表示の確認させやすくすることができる場合がある。
上記の「第一の表示よりも視認性が少なくとも高い位置」とは、第二の表示が表示されている場合に、遊技者が常に第三の表示を少なくとも確認可能な位置のことである。これにより、第一の表示が第二の表示によって隠されて、第二の表示の視認性が低くなっている場合であっても、第三の表示は遊技者から常に確認可能なので、第三の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技球の払出に関する情報(例えば、球抜き報知や払出手段に関するエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。これにより、遊技者が遊技の利益に関わる情報を見逃すことを防ぐことができる場合がある。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技の進行に関する情報(例えば、第四図柄(変動中であることを示す)、装飾図柄の変動表示、保留アイコン、打ち方報知(右打ち報知、「ハンドルを左に戻せ」の報知など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、パチンコ機100の異常に関する情報(基板の接続異常や演出可動体の位置検知異常など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、不正に関する情報(電波センサーエラー、磁気センサーエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808)を備えていてもよい。
上記の「表示手段」は、第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段のことであってもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100には、普図の当り図柄が2種類設けられていてもよい。例えば、一方の当り図柄に当選すると、非電サポ中でも遊技球が特図2始動口232に4つ入球可能に羽根部材232aが開くようなっており、他方の当り図柄に当選すると非電サポ中には遊技球が特図2始動口232に入球不可能な程度に羽根部材232aが開くようになっていてもよい。非電サポ中に当該他方の当り図柄に当選した場合、電チューロング開放演出では、普図変動遊技ではずれた場合と同じ演出が実行されてもよい。
なお、以上説明した実施の形態および各種変形例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機(例えば、封入式ぱちんこ機)等に適用してもよい。本発明の適用可能なぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、各実施形態に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の実施形態に適用することで、より遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 ぱちんこ機
136 チャンスボタン
137 設定操作部
208 装飾図柄表示装置
246 遮蔽装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (18)

  1. 表示手段と、
    操作手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、第一の表示が表示される場合がある手段であり、
    前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
    前記表示手段は、第三の表示が表示される場合がある手段であり、
    前記第三の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、
    前記表示手段は、第二の表示が表示される場合がある手段であり、
    前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第二の表示が表示される場合があり、
    前記第二の表示とは、前記第三の表示に関する表示のことであり、
    前記第二の表示が表示された後に、前記第三の表示が表示される場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記操作手段は、第一の状態から第二の状態に変化する場合がある手段であり、
    前記第一の状態とは、前記操作手段による演出動作が行われていない状態のことであり、
    前記第二の状態とは、前記操作手段による前記演出動作が行われている状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第一の表示は、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項2または3に記載の遊技台であって、
    前記第三の表示として、前記第二の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第二の操作表示」という。)が表示される場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記第三の表示として、前記第一の状態の前記操作手段の外観を含む表示(以下、「第一の操作表示」という。)が表示される場合があり、
    前記第一の操作表示が表示された場合よりも前記第二の操作表示が表示された方が、最終的に大当り図柄態様が確定表示されやすい、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示は、前記第三の表示が表示される場合があることを予告する表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示が表示された図柄変動表示において、前記第三の表示が表示される場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、第四の表示を表示する場合があり、
    前記第一の表示が表示されている状態で前記操作手段の操作があった場合に、前記第四の表示が表示される場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、操作表示であり、
    前記操作表示とは、前記操作手段の操作を促す表示を含む表示であり、
    前記操作表示として前記第一の表示が表示され、
    前記操作表示として前記第三の表示が表示される、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項9に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、応答表示であり、
    前記応答表示とは、前記操作手段の操作に応じて表示される場合があり、
    前記応答表示として、前記第二の表示が表示される、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、第五の表示が表示される場合がある手段であり、
    前記第三の表示の表示中に前記操作手段が操作された場合に、前記第五の表示が表示され、
    前記第五の表示は、図柄変動表示の確定表示を示唆する表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第一の表示が表示され、
    前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記第三の表示が表示される、
    ことを特徴とする遊技台。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記操作手段とは、チャンスボタンのことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段とは、画像表示手段のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、複数の画像表示手段から構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記操作手段は、遊技者によって操作可能な位置に設けられている、
    ことを特徴とする遊技台。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、パチンコ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
  18. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、スロットマシンである、
    ことを特徴とする遊技台。
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