JP2016209238A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】遊技者に有利な特定遊技状態で遊技が制御されているときにおいて特別遊技が行われた実行回数が所定回数に達したとき、特定遊技状態での遊技の制御を終了させるようにするとともに、実行回数に応じた情報の出力処理を実現する遊技機を提供する。【解決手段】特定遊技状態で遊技を制御しているときにおいて特別遊技が行われた実行回数が所定回数(20回)に達したとき、特定遊技状態での遊技の制御を終了させる遊技状態制御手段と、特別遊技が行われる毎に特別遊技に関連する特別遊技情報を第2制御部に出力可能な出力手段とを有し、出力手段は、特別遊技情報を出力する際、実行回数が所定回数(20回)よりも少ない特定回数(19回)に達するまでは、第1の特別遊技情報を出力可能にし、実行回数が特定回数(19回)に達したときは、第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力可能である。【選択図】図16

Description

本発明は遊技機に関し、特に、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技が制御されているときにおいて特別遊技が行われた実行回数が所定回数に達したとき、特定遊技状態での遊技の制御を終了させる制御部における情報の出力に関する。
従来、遊技者が所有の遊技球を遊技領域に発射させて遊技を行うパチンコ遊技機は、遊技の進行を制御する主制御部と、遊技の進行に伴う演出を制御する演出制御部とを備えており、主制御部が次の制御を行う。即ち、遊技領域に始動口と開閉式の大入賞口を設けた機種では、遊技球が始動口に入賞したとき、保留記憶部に記憶されている判定情報の数(保留数)が4未満の場合に、判定情報が取得されて保留記憶部に記憶(保留)され、また、特別図柄が停止表示されているとき、保留数が1以上の場合に、保留されている1の判定情報が保留記憶部から消去(消化)され、その消化された判定情報に基づいて、「大当り」か否かの大当り判定が行われる。
大当り判定が行われると、その判定結果に基づいて、特別図柄を変動表示させる変動パターン(変動時間)が決定されて、特別図柄が変動を開始し、その決定された変動パターンで変動した後、大当り判定の結果を示す判定図柄が停止するように表示される。「大当り」と判定されると、判定図柄として大当り図柄が停止表示されて、通常は閉塞している大入賞口を開放する特別遊技が行われ、そこで、遊技者は、多数の遊技球を大入賞口に入賞させて、相当数の遊技球を獲得することができる。
更に、遊技領域に開閉式の始動口を設けた機種において、通常は、「大当り」と判定される確率が低く、開閉式の始動口が開放し難い「通常遊技状態」で遊技が制御され、このとき、遊技者は、始動口に遊技球をそれほど多く入賞させることはできず、所有の遊技球の数を減らしながら、始動口に遊技球を入賞させて、低確率で「大当り」と判定される大当り判定を受けることになるが、特別遊技が行われた後、「大当り」と判定される確率が通常よりも高く、開閉式の始動口が通常よりも開放し易い遊技者に有利な「確変遊技状態」で遊技を制御可能であり、その「確変遊技状態」で遊技が制御されているとき、遊技者は、開閉式の始動口に多くの遊技球を入賞させて、所有の遊技球の数を略維持して、高確率で「大当り」と判定される大当り判定を多く受けることができる。
この種の近年主流の遊技機では、「通常遊技状態」で遊技が制御されているときに「大当り」と判定されて、所謂初当りとなる特別遊技が行われた後に一旦「確変遊技状態」で遊技が制御されると、その「確変遊技状態」での遊技の制御は、「通常大当り」となる特別遊技が行われた、或いは、特別図柄の変動回数が指定回数に達した等の終了条件が成立すると終了されるが、その終了条件が成立しない限り、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて特別遊技が行われた実行回数(所謂連チャン回数)に関係なく(連チャン回数がいくら大きくなろうが)継続され、初当りからの連チャンにより、一撃数万個の遊技球を遊技者が獲得可能な仕様となっている(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、主制御部は、遊技の進行に係る各種遊技情報を、演出制御部や遊技機外の外部制御部(ホールコンピュータ等)へ出力し、演出制御部が主制御部から出力され受信した遊技情報に基づいて次の演出制御を行う。即ち、演出用の画像表示器に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカから出力される音声等により、特別図柄が変動表示されているときには、大当り判定の結果を示唆する図柄変動演出が行われ、特別遊技が行われているときには、その特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が行われ、これにより遊技性、演出性が高められる。
特開2015−57259号公報 特開2015−54060号公報
前記のように、初当りとなる特別遊技が行われた後に一旦「確変遊技状態」で遊技が制御されると、その「確変遊技状態」での遊技の制御は、「通常大当り」となる特別遊技が行われた、或いは、特別図柄の変動回数が指定回数に達した等の終了条件が成立しない限り、連チャン回数に関係なく継続され得る遊技機では、その連チャンで一撃数万個の遊技球を遊技者が獲得可能な仕様となるので、射幸性が高くなる。そこで、本願出願人は、連チャン回数が所定の連チャン回数に達すると、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了される仕様の遊技機の実用化を考えているが、そうした仕様に係る特有の演出や情報処理等の実現のため、情報の出力に関して改善の余地がある。
本発明の目的は、前記課題を改善できる遊技機を提供することである。
第1の発明(遊技機(1) )は、遊技の進行を制御する第1制御部(31)を備え、前記第1制御部(31)は、始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(43)と、前記判定手段(43)により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技を行う特別遊技実行手段(45)と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記特定遊技状態で遊技を制御しているときにおいて前記特別遊技が行われた実行回数(n) が所定回数(N3)に達したとき、前記特定遊技状態での遊技の制御を終了させる遊技状態制御手段(60)と、前記特別遊技が行われる毎に前記特別遊技に関連する特別遊技情報を第2制御部(33(39))に出力可能な出力手段(61)とを有し、前記出力手段(61)は、前記特別遊技情報を出力する際、前記実行回数(n) が前記所定回数(N3)よりも少ない特定回数(N2)に達するまでは、第1の特別遊技情報を出力可能にし、前記実行回数(n) が前記特定回数(N2)に達したときは、前記第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力可能であることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2制御部(33)は、前記第1の特別遊技情報および前記第2の特別遊技情報に基づいて、前記実行回数(n) を示唆する回数演出を制御可能であることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記第2制御部(33)は、電源が遮断されたとき、電源の復旧後、前記出力手段(61)により前記第2の特別遊技情報が出力されるまで、前記回数演出の制御を規制することを特徴とする。
本発明によれば、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技が制御されているときにおいて特別遊技が行われた実行回数が所定回数に達したとき、特定遊技状態での遊技の制御を終了させるようにするとともに、実行回数に応じた情報の出力処理を実現することができる。
本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルを示す図表である。 図柄判定テーブルを示す図表である。 特別遊技中の大入賞口の開放パターンと特別遊技終了後の遊技状態等を示す図表である。 第2始動口作動テーブルを示す図表である。 当り図柄の選択率と補助遊技中の第2始動口開放パターンを示す図表である。 複数の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 確変初当りからの連チャンを示すタイムチャートである。 通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを示す図表である。 時短/確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを示す図表である。 コマンドの出力を示すタイムチャートである。 主制御基板のRAMの記憶情報を示す図表である。 実行回数の更新処理のフローチャートである。 連チャン時のコマンドの出力を示すタイムチャートである。 電源復旧時のコマンドの出力を示すタイムチャートである。 実行回数の更新処理のフローチャート(1/3) である。 実行回数の更新処理のフローチャート(2/3) である。 実行回数の更新処理のフローチャート(2/3) である。 (a)が複数の図柄変動演出、(b)が複数の特別遊技演出、(c)が複数のエンディング演出を夫々示す図表である。 図柄変動演出を示す図である。 複数の演出モードを示す図表である。 図柄変動演出の具体例を示す図である。 図24相当図である。 保留図柄の表示を示す図である。 保留図柄の表示変化を示す図である。 回数演出を示すタイムチャートである。 終了演出を示すタイムチャートである。 大当り遊技中の回数演出、終了演出を示すタイムチャートである。 第1の大当り中回数演出(オープニング、ラウンド遊技)を示す図である。 第1の大当り中回数演出(オープニング、ラウンド遊技)を示す図である。 第2の大当り中回数演出(エンディング)を示す図である。 第2の大当り中回数演出(エンディング)を示す図である。 エンディング演出を示す図である。 特別遊技演出に関する図表である。 エンディング演出を示す図である。 確変中回数演出を示す図である。 確変中回数演出を示す図である。 確変中当該示唆演出に関する図である。 大当り中先読み示唆演出に関する図である。 確変中先読み示唆演出に関する図である。 実施例2に係る図柄判定テーブルを示す図表である。 実施例2に係る特別遊技中の大入賞口の開放パターンと特別遊技終了後の遊技状態等を示す図表である。 実施例2に係る実行回数の更新処理のフローチャートである。 実施例2に係る回数演出を示すタイムチャートである。 実施例2に係る終了演出を示すタイムチャートである。 実施例2に係る終了演出を示すタイムチャートである。 他の実施例に係る確変初当りからの連チャン、並びに実行可能な各種演出を示すタイムチャートである。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技場の島構造に取り付けられる外枠2に開閉枠3(内枠3)が開閉自在に装着され、開閉枠3に開閉扉4が開閉自在に装着されている。開閉扉4に窓4aが形成され、その窓4aに透明板4bが装着されている。開閉枠3の左端部に開閉扉4の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉4の右端部に、開閉扉4を開閉枠3に施錠するキーシリンダ4cが装着されている。開閉枠3に遊技盤5が装着され、この遊技盤5と透明板4bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域5aが形成され、この遊技領域5aが開閉扉4により開閉される。
開閉扉4には、窓4aの下側に遊技球を貯留する上皿6aと下皿6bを有する皿ユニット6が装着され、この皿ユニット6に遊技者が操作可能な演出ボタンSW7(「SW」はスイッチを意味する)が設けられ、皿ユニット6の右下側に発射ハンドル8が装着されている。発射ハンドル8が回動操作されると、上皿6aから発射位置に導入された遊技球が発射され、上皿6aに複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール9aで案内され、遊技領域5aの上部に導入される。
図1、図2に示すように、遊技領域5aには、多数の障害釘10、第1始動口11、開閉式の第2始動口12aを有する始動口装置12、1対のゲート13、開閉式の第1大入賞口14aを有する第1大入賞口装置14、開閉式の第2大入賞口15aを有する第2大入賞口装置15、複数の一般入賞口16が、夫々遊技球が通過(入球・入賞)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口11、1対のゲート13、複数の一般入賞口16には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW11a、1対のゲートSW13a、複数の一般入賞口SW16aが付設されている。
始動口装置12は、第2始動口12a、第2始動口12aを開閉する開閉部材12b、第2始動口12aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW12c、開閉部材12bを開閉駆動する第2始動口SOL12d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口12aは、開閉部材12b及び第2始動口SOL12dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
第1大入賞口装置14は、第1大入賞口14a、第1大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、第1大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する第1大入賞口SOL14dを有し、第1大入賞口14aは、開閉部材14b及び第1大入賞口SOL14dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。第2大入賞口装置15は、第2大入賞口15a、第2大入賞口15aを開閉する開閉部材15b、第2大入賞口15aに入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW15c、開閉部材15bを開閉駆動する第2大入賞口SOL15dを有し、第2大入賞口15aは、開閉部材15b及び第2大入賞口SOL15dによって、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口11,12a,14a,15a,16の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口11,12a,14a,15a,16毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として上皿6aに払い出され、上皿6aが遊技球で満杯になっている場合には下皿6bに払い出される。遊技球が始動口11,12aの何れかに入賞した場合に特別遊技抽選が行われ、その特別遊技抽選に当選すると、大入賞口14a,15aの何れかを開放する特別遊技が発生し、遊技球がゲート13を通過した場合に補助遊技抽選が行われ、その補助遊技抽選に当選すると、第2始動口12aを開放する補助遊技が発生する。遊技領域5aに発射された遊技球は、入賞口11,12a,14a,15a,16の何れかに入賞すると、そこから遊技領域5a外へ排出されて回収され、また、入賞口11,12a,14a,15a,16の何れにも入賞しないと、最終的に、遊技領域5aの下端部に設けた排出口9bから遊技領域5a外へ排出されて回収される。
遊技盤5にはセンタ役物20が取付けられ、このセンタ役物20に画像表示器21及び可動役物22が装備されている。画像表示器21は、液晶表示器からなり、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物20の内側を通して視認可能に配置され、この画像表示器21には主に遊技演出が表示され、可動役物22は、画像表示器21に表示される所定の遊技演出の一環として作動する。
遊技盤5の左下部に遊技表示盤25が設けられ、この遊技表示盤25は、第1特別図柄表示器25a、第2特別図柄表示器25b、普通図柄表示器25c、第1特別図柄保留ランプ25d、第2特別図柄保留ランプ25e、普通図柄保留ランプ25fを備えている。
第1特別図柄表示器25aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特別図柄保留ランプ25dには第1特別図柄保留数が表示され、その第1特別図柄保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特別図柄表示器25bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特別図柄保留ランプ25eには第2特別図柄保留数が表示され、その第2特別図柄保留数は4未満の場合に第2始動口12aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特別図柄保留数が1以上の場合、第2特別図柄保留数が0の場合には、第1特別図柄保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特別図柄保留数が1以上の場合、第1特別図柄保留数に関わらず、第2特別図柄保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で特別遊技抽選の結果が表示される。
普通図柄表示器25cには普通図柄が変動可能に表示され、普通図柄保留ランプ25fには普通図柄保留数が表示され、その普通図柄保留数は4未満の場合にゲート13に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で補助遊技抽選の結果が表示される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図2に示すように、パチンコ遊技機1の遊技に係る制御を実行する制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備え、遊技制御基板31のコンピュータ(第1制御部)が、遊技の進行を制御し、演出制御基板33、画像制御基板34、及びランプ制御基板35のコンピュータ(第2制御部)が、遊技の進行に伴う演出を制御する。
遊技制御基板31のコンピュータは、第1,第2始動口SW11a,12c、1対のゲートSW13a、第1,第2大入賞口SW14c,15c、複数の一般入賞口SW16aからの信号、払出制御基板32からの制御情報を受けて、第2始動口SOL12d、第1,第2大入賞口SOL14d,15d、図柄表示器25a〜25c、図柄保留ランプ25d〜25fを制御し、払出制御基板32、演出制御基板33、外部制御装置39(ホールコンピュータ等)に必要な制御情報を出力する。
払出制御基板32のコンピュータは、払出球検出SW36b、球有り検出SW36c、満タン検出SW36dからの信号、遊技制御基板31からの制御情報を受けて、払出モータ36aを制御し、遊技制御基板31に必要な制御情報を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、演出ボタンSW7からの信号、遊技制御基板31、画像制御基板34、ランプ制御基板35からの制御情報を受けて、画像制御基板34、ランプ制御基板35に必要な制御情報を出力する。
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、画像表示器21、スピーカ37を制御し、演出制御基板33に必要な制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、可動役物22(SW)からの信号、演出制御基板33からの制御情報を受けて、可動役物22(電動モータ)、枠ランプ38a、盤ランプ38bを制御し、演出制御基板33に必要な制御情報を出力する。
ここで、遊技制御基板31のコンピュータは、RAMに遊技の進行に係る各種遊技情報を記憶し更新しつつ遊技制御を実行するが、遊技制御基板31(RAM)にバックアップ電源が付設されており、電源が遮断されたときに、そのバックアップ電源により、RAMに記憶されている各種遊技情報を保持可能に構成され、つまり遊技の進行状態をバックアップ可能であり、故に、電源が復旧したとき、所定操作を受けてRAMクリア処理を実行すると、RAMに記憶保持されている各種遊技情報は全て消去され、初期状態から遊技制御を実行することになるが、RAMクリア処理を実行せずに所定の復旧処理を実行することで、RAMに記憶保持されている各種遊技情報により、前回電源が遮断されたときの遊技の進行状態又はそれと略同等の進行状態から遊技制御を実行可能になる。
一方、演出制御基板33、画像制御基板34、及びランプ制御基板35のコンピュータは、夫々RAMに演出に係る各種演出情報を記憶し更新しつつ演出制御を実行するが、電源が遮断されたときに、RAMに記憶されている各種演出情報は全て消去され、故に、電源が復旧したとき、遊技制御基板31のコンピュータにより復旧処理が実行された場合(また、復旧処理が実行されなかった場合も)、その後、遊技制御基板31のコンピュータから受ける制御情報に基づいて、演出制御を実行する。
次に、図3に示すように、遊技制御基板31の主にコンピュータにより構成される図示の各手段40〜46,52〜55,60,61について説明する。
乱数更新手段40は、特別遊技を行うか否かを判定する為の大当り乱数と、特別遊技として大当り遊技を行う場合に大当り図柄を判定する為の大当り図柄乱数と、特別遊技を行わない場合にリーチ状態にするか否かを判定する為のリーチ乱数と、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定する為の変動パターン乱数とを、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
図柄情報取得手段41は、遊技球が第1始動口11に入賞したときに第1特別図柄保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、乱数更新手段40により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第1特別図柄情報として取得し、遊技球が第2始動口12aに入賞したときに第2特別図柄保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、乱数更新手段40により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を1組の第2特別図柄情報として取得する。
始動条件の成立により図柄情報取得手段41により取得された特別図柄情報(後述の特別図柄情報判定手段43による判定の権利)が特別図柄情報記憶手段42に記憶(保留)される。特別図柄情報記憶手段42は、第1,第2特別図柄情報を夫々最大4つまで記憶可能であり、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第1特別図柄情報の数が第1特別図柄保留数となり、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第2特別図柄情報の数が第2特別図柄保留数となる。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1,第2特別図柄保留数の少なくとも一方が1以上の場合、特別図柄の変動開始条件が成立して、この変動開始条件の成立毎に、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報が、順次1ずつ特別図柄情報判定手段43による判定に供して、特別図柄情報記憶手段42から消去(消化)される。ここで、複数の特別図柄情報が保留されている場合、それら複数の特別図柄情報は、図柄情報取得手段41により取得された順番で前記判定に供して消化され、但し、第1,第2特別図柄情報の両方が保留されている場合には、第2特別図柄情報が第1特別図柄情報よりも優先して前記判定に供して消化される。
特別図柄情報判定手段43において、大当り判定手段43aは、前記始動条件の成立により取得(保留)されて前記変動開始条件の成立により消化された当該特別図柄情報の大当り乱数に基づいて、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うか否かを判定し、図柄判定手段43bは、大当り判定手段43aより大当り遊技を行うと判定された場合、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる大当り図柄を判定(選択)して、当該大当り遊技中の第1,第2大入賞口14a,15aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の大当り遊技の何れを行うかを決定すると共に、当該大当り遊技終了後の遊技状態を決定する。
大当り判定手段43aは、具体的に、図4に示す大当り判定テーブルを用いて、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定されている場合には、約1/400 の割合(低確率)で、また、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合には、約10/400の割合(高確率)で、当該特別図柄情報の大当り乱数が大当り特定値と一致すると、特別遊技として大当り遊技を行うと判定する。また、設定されている遊技状態に関わらず、約3/400 の割合で、当該特別図柄情報の大当り乱数が小当り特定値と一致すると、特別遊技として小当り遊技を行うと判定する。
図柄判定手段43bは、具体的に、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、複数の大当り図柄(図5に示す大当り図柄A〜I,a,b)の何れかを判定図柄として選択し、小当り遊技を行うと判定された場合、小当り図柄を判定図柄として選択し、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を判定図柄として選択する。大当り図柄の選択について、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合は、図5に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、当該特別図柄情報が第2特別図柄情報である場合は、図5に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
特別図柄情報判定手段43において、リーチ判定手段43cは、大当り判定手段43aにより特別遊技を行うと判定された場合、基本的に特別遊技が行われることを期待させるリーチ状態にするが、大当り判定手段43aにより特別遊技を行わないと判定された場合、当該特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、リーチ状態にするか否かを判定する。
特別図柄情報判定手段43において、変動パターン判定手段43dは、当該特別図柄情報(具体的には、大当り判定手段43a、図柄判定手段43bによる判定結果(選択された判定図柄;大当り図柄A〜I,a,b、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、リーチ判定手段43cによる判定結果(リーチ乱数)、変動パターン乱数)に基づいて、更に、遊技状態、及び特別図柄保留数等に基づいて、特別図柄を変動表示させる変動パターン(変動時間)を判定(決定)する。この変動パターン判定手段43dが変動パターンを決定する具体的な処理については後で説明する。
特別図柄表示制御手段44は、前記変動開始条件の成立により第1特別図柄情報が消化されたことを契機に第1特別図柄の変動表示を開始させ、変動開始条件の成立により第2特別図柄情報が消化されたことを契機に第2特別図柄の変動表示を開始させ、変動パターン判定手段43dにより決定された変動パターンで特別図柄を変動表示させ、つまり当該変動パターンで規定される変動時間、特別図柄を変動表示させた後に、大当り判定手段43a、図柄判定手段43bによる判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、図柄判定手段43bにより選択された大当り図柄A〜I,a,bの何れかを判定図柄として停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を判定図柄として停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を判定図柄として停止表示させる。
特別遊技実行手段45は、大当り判定手段43aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段44により当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段43bにより選択された判定図柄(大当り図柄A〜I,a,b、小当り図柄の何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで第1,第2大入賞口14a,15aの何れかを開放する遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図6に示すように、大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されると「確変大当り」となり、大当り図柄Hが停止表示されると「突確大当り」となり、大当り図柄Iが停止表示されると「突潜大当り」となり、大当り図柄aが停止表示されると「時短大当り」となり、大当り図柄bが停止表示されると「突時大当り」となり、小当り図柄が停止表示されると「小当り」となり、これらの大当り、小当りでは何れも、第1大入賞口14aを開放する特別遊技が行われる。
大当り遊技中の第1大入賞口14aの開放パターンは、大当り図柄(大当り図柄A〜C,H,I,a,b)の種類に応じて、16R長期開放、4 R長期開放、2 R長期開放、2 R短期開放(「R」はラウンドを意味する)の何れに設定され、小当り遊技中の第1大入賞口14aの開放パターンは、大当り図柄H,Iに対応する開放パターンと同様に、2 R短期開放に設定される。
第1大入賞口14aの16R長期開放では、第1大入賞口14aが1 〜16Rに亙って開閉され、4 R長期開放では、第1大入賞口14aが1 〜4 Rに亙って開閉され、2 R長期開放では、第1大入賞口14aが1 〜2 Rに亙って開閉され、各Rのラウンド遊技は、第1大入賞口14aを開放して開始後、第1大入賞口14aに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、第1大入賞口14aを閉塞して終了し、2 R短期開放では、第1大入賞口14aが1 〜2 Rに亙って開閉され、各Rのラウンド遊技は、第1大入賞口14aを開放して開始後、第1大入賞口14aに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると、第1大入賞口14aを閉塞して終了する。
一方、図6に示すように、大当り図柄D〜Gの何れかが停止表示されると「確変大当り」となり、これらの大当りでは何れも、第2大入賞口15aを開放する特別遊技が行われる。大当り遊技中の第2大入賞口15aの開放パターンは、大当り図柄(大当り図柄D〜G)の種類に応じて、16R長期開放、10R長期6 R短期開放、7 R長期9 R短期開放、4 R長期12R短期開放の何れに設定される。
第2大入賞口15aの16R長期開放、10R長期6 R短期開放、7 R長期9 R短期開放、4 R長期12R短期開放では何れも、第2大入賞口15aが1 〜16Rに亙って開閉され、16R長期開放では1 〜16Rの各Rのラウンド遊技が、10R長期6 R短期開放では1 〜10Rの各Rのラウンド遊技が、7 R長期9 R短期開放では1 〜7 Rの各Rのラウンド遊技が、4 R長期12R短期開放では1 〜4 Rの各Rのラウンド遊技が、夫々、第2大入賞口15aを開放して開始後、第2大入賞口15aに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、第2大入賞口15aを閉塞して終了し、10R長期6 R短期開放では11〜16Rの各Rのラウンド遊技が、7 R長期9 R短期開放では8 〜16Rの各Rのラウンド遊技が、4 R長期12R短期開放では5 〜16Rの各Rのラウンド遊技が、第2大入賞口15aを開放して開始後、第2大入賞口15aに遊技球が例えば10個入賞する、又は例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると、第2大入賞口15aを閉塞して終了する。
遊技者は、第1大入賞口14aが開放する特別遊技において、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、4 R長期開放では、例えば約500 個の遊技球を獲得でき、2 R長期開放では、例えば約250 個の遊技球を獲得でき、2 R短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、第2大入賞口15aが開放する特別遊技において、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、10R長期6 R短期開放では、例えば約1250個の遊技球を獲得でき、7 R長期9 R短期開放では、例えば約875 個の遊技球を獲得でき、4 R長期12R短期開放では、例えば約500 個の遊技球を獲得できる。
事前判定手段46は、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報(特別図柄情報判定手段43による判定の権利)が特別図柄情報判定手段43により判定される前に、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定される特別図柄情報(権利)であるか否かを事前に判定し、具体的には、図柄情報取得手段41により特別図柄情報が取得された際、その特別図柄情報に対して、特別図柄情報判定手段43(大当り判定手段43a、図柄判定手段43b、リーチ判定手段43c、変動パターン判定手段43d)による判定と同等の判定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜I,a,b、小当り図柄、ハズレ図柄の判定、リーチ状態にするか否かの判定、特別図柄の変動パターンの判定)を事前に行う。
一方、乱数更新手段40は、補助遊技を行うか否かを判定する為の当り乱数と、補助遊技を行う場合に当り図柄を判定する為の当り図柄乱数とを、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。図柄情報取得手段41は、遊技球がゲート13を通過したときに普通図柄保留数が4未満の場合に始動条件が成立して、乱数更新手段40により更新された当り乱数、及び当り図柄乱数を1組の普通図柄情報として取得する。始動条件の成立により図柄情報取得手段41により取得された普通図柄情報(後述の普通図柄情報判定手段53による判定の権利)が普通図柄情報記憶手段52に記憶(保留)される。普通図柄情報記憶手段52は、普通図柄情報を最大4つまで記憶可能であり、普通図柄情報記憶手段52に記憶されている普通図柄情報の数が普通図柄保留数となる。
普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄の変動開始条件が成立して、この変動開始条件の成立毎に、普通図柄情報記憶手段52に記憶されている普通図柄情報が、順次1ずつ普通図柄情報判定手段53による判定に供して、普通図柄情報記憶手段52から消去(消化)される。ここで、複数の普通図柄情報が保留されている場合、それら複数の普通図柄情報は、図柄情報取得手段41により取得された順番で前記判定に供して消化される。
普通図柄情報判定手段53において、当り判定手段53aが、前記始動条件の成立により取得(保留)されて前記変動開始条件の成立により消化された当該普通図柄情報の当り乱数に基づいて、遊技者に有利な補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、図柄判定手段53bが、当該普通図柄情報の当り図柄乱数に基づいて、停止表示させる当り図柄を判定(選択)して、当該補助遊技中の第2始動口12aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の補助遊技の何れを行うかを決定する。
具体的に、当り判定手段53aは、図7に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、1/10の割合で、また、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、10/10 の割合で、補助遊技を行うと判定し、補助遊技を行うと判定すると、図柄判定手段53bは、図8に示すように、複数の当り図柄(当り図柄a,b)の何れかを図示の選択率により選択し、補助遊技を行わないと判定すると、ハズレ図柄を選択する。
普通図柄表示制御手段54は、前記変動開始条件の成立により普通図柄情報が消化されたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」(「低作動モード」)が設定されている場合には、12秒間、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」(「高作動モード」)が設定されている場合には、0.5 秒間、普通図柄を変動表示させた後、普通図柄情報判定手段53による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段55は、当り判定手段53aにより補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示制御手段54により当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段53bにより選択された判定図柄(当り図柄a,bの何れか)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで第2始動口12aを開放する遊技者に有利な補助遊技を行う。具体的に、図7、図8に示すように、補助遊技中の第2始動口12aの開放パターンは、当り図柄の種類及び遊技状態(作動モード)に応じて図示のように設定される。
遊技状態制御手段60は、複数の遊技状態(図9に示す「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態(=遊技者に有利な特定遊技状態)」)の何れかを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時にRAMクリア処理が実行された場合には「通常遊技状態」を設定する。
図9に示すように、「通常遊技状態」又は「時短遊技状態」が設定された場合、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率が低確率(図4に示す約1/400 )に設定され、「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、大当り確率が高確率(図4に示す約10/400)に設定され、また、第2始動口作動モードとして、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定された場合、第2始動口12aを開状態に作動させ難い低作動モードに設定され、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定された場合、第2始動口12aを開状態に作動させ易い高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段60は、特別遊技実行手段45により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図6に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて「確変大当り」になった場合、また、大当り図柄D〜Gの何れかが停止表示されて「確変大当り」になった場合、また、大当り図柄Hが停止表示されて「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄が変動表示された回数(特別図柄変動回数)が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄Iが停止表示されて「突潜大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「潜確遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。但し、「通常遊技状態」以外の遊技状態(「潜確遊技状態」又は「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」)からは「突確大当り」となり、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数が10000 回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄aが停止表示されて「時短大当り」になった場合、また、大当り図柄bが停止表示されて「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「時短遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数が20回又は40回又は60回を超えると、「時短遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。小当り図柄が停止表示されて「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態を設定する(即ち、遊技状態を設定変更しない)。
ここで、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」又は「時短遊技状態」であるときに「確変大当り」又は「突確大当り」となると、その大当り遊技が行われた後、「確変遊技状態」になり、すると、次回大当り遊技が行われることが実質保障され、故に、一旦「確変遊技状態」になると、「確変遊技状態」→「確変大当り」又は「突確大当り」→「確変遊技状態」となることが、図5に示す割合に基づいて85%の割合でループすることになる。
そして、図10(1)に示すように、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」又は「時短遊技状態」であるときに行われる「確変大当り」又は「突確大当り」を「確変初当り」とすると、その「確変初当り」後、「確変遊技状態」であるときに、「時短大当り」又は「突時大当り」が行われることなく(即ち「時短遊技状態」になることなく)、「確変大当り」又は「突確大当り」が行われた回数が所謂連チャン回数n(後述の実行回数n)となる。図10(1)では、連チャン回数nが4回となっている場合を示している。
本実施例では、図10(2)に示すように、連チャン回数nが増えて19回(特定回数N2)の「確変大当り」又は「突確大当り」となると、その後、連チャン回数nが20回(所定回数N3)となる大当り遊技が行われる迄の間、リミッタが作動する状態;リミッタ作動状態になり、そして、図10(3)に示すように、連チャン回数nが20回となる大当り遊技が行われると、リミッタ到達となり、そのリミッタ到達となる大当り遊技後、その大当り遊技の種類(「確変大当り」か「突確大当り」か「時短大当り」か「突時大当り」か)に関わらず、「通常遊技状態」になるように規制される。尚、リミッタ到達となる大当り遊技後、その大当り遊技の種類に関わらず、「時短遊技状態」になるように規制され、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数が20回又は40回又は60回を超えると、「通常遊技状態」になるようにしてもよい。
また、図10(4)に示すように、「確変初当り」後、連チャン回数nが19回以下のリミッタ未到達となる大当り遊技が「時短大当り」又は「突時大当り」となる場合、その大当り遊技後、「時短遊技状態」になり、連チャンが途切れるので、たとえ、その「時短遊技状態」であるときに「確変大当り」又は「突確大当り」が行われても、連チャン回数nは0回からカウントされる。図10(4)では、連チャン回数nが9回となる大当り遊技が「時短大当り」又は「突時大当り」となる場合を示している。尚、リミッタ未到達となる大当り遊技として行われ得る「時短大当り」及び「突時大当り」を「突通大当り」に変更し、その「突通大当り」後、「通常遊技状態」になるようにしてもよい。
このように、遊技状態制御手段60は、大当り遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)が行われ後に、「確変遊技状態」で遊技を制御可能であり、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3(20回)に達したとき、又は、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて実行回数nが所定回数N3(20回)に達する前に所定の終了条件が成立した(大当り遊技を行うと判定され且つ大当り図柄a,bの何れかが判定された)状態で大当り遊技(「時短大当り」又は「突時大当り」)が行われたとき、「確変遊技状態」での遊技の制御を終了させる。
次に、前記の変動パターン判定手段43dが変動パターンを決定する具体的な処理について説明する。変動パターンを決定するために、複数の変動パターン決定テーブルが存在し、変動パターン判定手段43dは、現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを用いて、特別図柄を変動させる変動パターンを決定する。
先ず、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されている場合、図11に示す通常/潜確遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、第1特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定された(「大当り」又は「小当り」となる)場合、決定された判定図柄(大当り図柄又は小当り図柄)と、当該第1特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された(「ハズレ」となる)場合、当該第1特別図柄情報のリーチ乱数と変動パターン乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては第1特別図柄保留数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。
第2特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定された(「大当り」又は「小当り」となる)場合、決定された判定図柄(大当り図柄又は小当り図柄)と、当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された(「ハズレ」となる)場合、当該第2特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。
次に、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されている場合、図12に示す時短/確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて、第1特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定された(「大当り」又は「小当り」となる)場合、決定された判定図柄(大当り図柄又は小当り図柄)と、当該第1特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された(「ハズレ」となる)場合、当該第1特別図柄情報の変動パターン乱数に関わらず、図示の複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。
第2特別図柄に対しては、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定された(「大当り」又は「小当り」となる)場合、決定された判定図柄(大当り図柄又は小当り図柄)と、当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、また、特別遊技を行わないと判定された(「ハズレ」となる)場合、場合、当該第2特別図柄情報のリーチ乱数に基づいて、更にリーチ乱数によっては第2特別図柄保留数又は当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数に基づいて、図示の複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。
遊技情報出力手段61は、遊技演出を行うために必要な複数の遊技情報を、夫々コマンドにより所定のタイミングで演出制御基板33のコンピュータに出力し、また、これら複数の遊技情報のうちの幾つかの遊技情報と同等の遊技情報を、夫々パチンコ遊技機1の外部の外部制御装置39(ホールコンピュータ等)に出力する。
例えば、図13(1)に示すように、第1又は第2特別図柄情報が取得される毎に、特別図柄情報の取得時に事前判定手段46により行われた事前判定の結果(判定図柄、変動パターン)を示す情報を含む第1又は第2特別図柄保留数増加コマンドを出力する。また、図13(2)に示すように、第1又は第2特別図柄が変動表示される毎に、特別図柄の変動開始時に特別図柄情報判定手段43により行われた当該判定の結果(判定図柄、変動パターン)を示す情報を含む第1又は第2特別図柄変動開始コマンドを出力し、特別図柄の変動停止時に特別図柄変動停止コマンドを出力する。
また、図13(3)に示すように、特別遊技が行われる毎に、その特別遊技に関連する特別遊技情報として、特別遊技の開始時に、開始する特別遊技の種類(大当り図柄又は小当り図柄)を示す情報を含むオープニングコマンドを出力し、各Rのラウンド遊技の開始時に、開始するラウンド遊技のR数を示す情報を含むラウンド開始コマンドを出力し、特別遊技の終盤(最終Rの終了時)に、特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示す情報を含むエンディングコマンドを出力する。また、図13(4)に示すように、電源が遮断された後、復旧したとき(電源投入時)、RAMクリア処理が実行されないで復旧処理が実行されると、遊技の進行状態に関する所定情報を含む復旧コマンドを出力する。
尚、各コマンドは2バイト(18ビット)により構成され、各コマンドにおいては、1バイトにより、コマンドの種類(例えば、第1,第2特別図柄保留数増加コマンド、第1,第2特別図柄変動開始コマンド、特別図柄変動停止コマンド・・・の何れであるか)を識別可能な情報が構成され、残り1バイトにより、コマンドの内容(例えば、第1又は第2特別図柄保留数増加コマンドの場合は事前判定の結果、第1又は第2特別図柄変動開始コマンドの場合は当該判定の結果、オープニングコマンドの場合は特別遊技の種類、エンディングコマンドの場合は遊技状態)を識別可能な情報が構成されている。
ここで、図14に示すように、遊技制御基板31のコンピュータRAM(記憶手段42,52を含む)には、遊技情報として、第1特別図柄保留数、第1特別図柄保留数が1以上のときにはその保留数相当の数の第1特別図柄情報、第2特別図柄保留数、第2特別図柄保留数が1以上のときにはその保留数相当の数の第2特別図柄情報、特別図柄が変動中のときにその変動に対応する当該特別図柄情報、普通図柄保留数、普通図柄保留数が1以上のときにはその保留数相当の数の普通図柄情報、普通図柄が変動中のときにその変動に対応する当該普通図柄情報が記憶されている。
更に、遊技情報として、遊技状態(特別遊技が行われていないときには現在の遊技状態、特別遊技が行われているときにはその特別遊技終了後の遊技状態)、「通常遊技状態」以外の遊技状態のときにはその遊技状態になったときからの特別図柄変動回数、特別遊技が行われているときにはその特別遊技進行状態(実行されたラウンド遊技のR数、実行中のラウンド遊技の開始時からの経過時間、実行中のラウンド遊技での遊技球入賞数等)、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数n(連チャン回数n)等が記憶されている。
そして、遊技制御基板31のコンピュータは、電源が遮断されたとき、図14に示すRAMに記憶されている遊技情報をバックアップ電源により保持可能に構成されており、故に、電源が復旧したとき、記憶保持している図14に示す遊技情報により、前回電源が遮断されたときの遊技の進行状態又はそれと略同等の進行状態から遊技制御を実行可能になる。
ここで、遊技制御基板31のコンピュータが実行回数nを更新する処理は図15のフローチャートに示す通りである。即ち、図15に示すように、先ず、「確変遊技状態」か否か判定され(S1)、S1の判定がYes の場合、大当り遊技開始か否か判定され(S2)、S2の判定がYes の場合、実行回数nがn+1に更新される(S3)。
一方、S1の判定がNoの場合(この場合、大当り遊技が行われているときを含む)、大当り遊技終了か否か判定され(S4)、S4の判定がYes の場合、実行回数n≧1か否か判定される(S5)。S5の判定がYes の場合、実行回数n=20回(所定回数N3)か否か判定され(S6)、S6の判定がNoの場合、行われた(終了となった)大当り遊技が「時短大当り」又は「突時大当り」か否か判定される(S7) 。そして、S6又はS7の判定がYes の場合、実行回数nが0に更新される(S8)。
さて、遊技情報出力手段61は、特別遊技情報(オープニングコマンド、ラウンド開始コマンド、エンディングコマンド)を出力する際、実行回数nが所定回数N3( =20回) よりも1少ない特定回数N2( =19回) に達するまで(即ち、実行回数nが0〜18回の何れかである場合)、及び実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したときに、通常となる第1の特別遊技情報を生成して出力可能であり、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したときは、第1の特別遊技情報とは異なる(第1の特別遊技情報と識別可能な)第2の特別遊技情報(オープニングコマンド、ラウンド開始コマンド、エンディングコマンドの少なくとも1つ)を生成して出力可能である。
具体的には、図16に示すように、実行回数nが0〜18、20回の何れかとなる大当り遊技の開始時に、開始する大当り遊技の種類を示す情報を含む第1のオープニングコマンドが出力され、実行回数nが0〜18、20回の何れかとなる大当り遊技の終盤(最終Rの終了時)に、特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示す情報を含む第1のエンディングコマンドが出力され、また、実行回数nが19回となる大当り遊技の開始時に、開始する大当り遊技の種類を示す情報を含む第2のオープニングコマンドが出力され、実行回数nが19回となる大当り遊技の終盤(最終Rの終了時)に、特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示す情報を含む第2のエンディングコマンドが出力される。
また、遊技情報出力手段61は、図17に示すように、電源が遮断された後、電源が復旧したとき、RAMクリア処理が実行されないで復旧処理が実行されると、電源遮断時に実行回数nが1〜20回の何れの場合でも、通常通り、復旧コマンド(現在の遊技状態を示す情報を含む)を生成して出力する。
ここで、遊技制御基板31のコンピュータが実行回数nを更新する処理(図15)とは別に、演出制御基板33のコンピュータが実行回数nを更新する処理を実行可能であり、その処理は図18〜図20のフローチャートに示す通りである。
即ち、図18に示すように、先ず、復旧コマンドを受信か否か判定され(S11)、S11の判定がNoの場合、確変復旧フラグFA=1か否か判定され(S12)、S12の判定がNoの場合、確変フラグFB=1か否か判定される(S13)。S13の判定がNoの場合、第1のオープニングコマンドを受信か否か判定され(S14)、S14の判定がYes の場合、その受信した第1のオープニングコマンドが解析されて、「確変大当り」又は「突確大当り」か否か判定され(S15)、S15の判定がYes の場合、確変フラグFBに1がセットされる(S16)。S13の判定がYes の場合、第1又は第2のオープニングコマンドを受信か否か判定され(S17)、S17の判定がYes の場合、実行回数nがn+1に更新される(S18)。
S17の判定がNoの場合、第1又は第2エンディングコマンドを受信か否か判定され(S19)、S19の判定がYes の場合、実行回数n≧1か否か判定される(S20)。S20の判定がYes の場合、実行回数n=20回(所定回数N3)か否か判定され(S21)、S21の判定がNoの場合、行われた(終了となった)大当り遊技が「時短大当り」又は「突時大当り」か否か判定される(S22) 。そして、S21又はS22の判定がYes の場合、実行回数nが0に更新される(S23)。
一方、S11の判定がYes の場合、つまり復旧コマンドを受信した場合、図19に示すように、その受信した復旧コマンドが解析され(S31)、「確変遊技状態」か否か判定される(S32)。S32の判定がYes の場合、確変復旧フラグFAに1がセットされ(S33)、確変フラグFBに1がセットされる(S34)。
また、S12の判定がYes の場合、つまり確変復旧フラグFA=1の場合、図20に示すように、第2のオープニングコマンド又は第2のエンディングコマンドを受信か否か判定され(S41)、S41の判定がYes の場合、確変復旧フラグFAに0がセットされ(S42)、実行回数nが19回(特定回数N2)に更新される(S43)。
ここで、外部制御装置39において、ホールコンピュータは、遊技場に設置された複数のパチンコ遊技機1と電気的に接続されており、各パチンコ遊技機1の遊技制御基板31のコンピュータから出力された遊技情報に基づいて、各パチンコ遊技機1の遊技履歴(大当り回数等)を管理可能であり、また、外部制御装置39が、外部表示器(図示略)を制御する場合、第1又は第2の特別遊技情報を受けて、その外部表示器に、後で説明する連チャン演出制御(連チャン終了演出制御)による表示と同等又は類似の表示、又はその一部の表示を行わせる処理制御を実行することが可能になる。
次に、図3に示すように、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35のコンピュータにより構成される図示の各手段70〜75について説明する。
演出制御手段70は、図柄変動演出制御手段71、特別遊技演出制御手段72、保留演出制御手段73、連チャン演出制御手段74、先読み演出制御手段75を備え、遊技情報出力手段61により出力された遊技情報に基づいて、主に特別図柄が変動表示されているとき、及び特別遊技が行われているときに、演出手段80(画像表示器21、第1,第2可動役物22,23、スピーカ37、枠ランプ38a、盤ランプ38b)に所定の演出を行わせる。
図柄変動演出制御手段71は、画像表示器21に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声等により、特別図柄表示制御手段44により特別図柄が変動表示されているときに、当該特別図柄の変動開始時に受けた第1又は第2特別図柄変動開始コマンド、即ち特別図柄情報判定手段43による判定結果に基づいて、当該判定結果を示唆する図柄変動演出であって、当該特別図柄の変動パターン(変動パターン判定手段43dにより決定された変動パターン)に対応する図柄変動演出を、複数の図柄変動演出(図21(a)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図22に示すように、図柄変動演出では、基本的に、画像表示器21に、(1)3組の演出図柄列21aが変動開始した後、先ず、(2)左側の演出図柄21a-1として「X」が変動停止し、次に、(3)右側の演出図柄21a-2として「Y」が変動停止し、最後に、(4)中央の演出図柄21a-3として「Z」が変動停止するように表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が確定表示されて、大当り判定手段43a、図柄判定手段43bによる判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
ここで、図柄変動演出制御手段71において、演出モード設定手段71aは、遊技状態制御手段60により設定されている遊技状態等に応じて、複数の演出モード(図23に示す「通常モード」「時短モード」「潜確モード」「確変モード」「潜確示唆モード」「確変示唆モード」「先読みモード」)の何れかを設定し、図柄変動演出制御手段71は、演出モード設定手段71aにより設定されている演出モードで図柄変動演出を行わせる。各演出モードでの図柄変動演出は、他の演出モードでの図柄変動演出に対して、画像表示器21に表示される演出図柄の背景となる背景画像や、演出図柄の表示態様(演出図柄の柄、サイズ、変動態様等)を異ならせたものになる。
演出モード設定手段71aは、基本的に、「通常遊技状態」のときには「通常モード」を、「時短遊技状態」のときには「時短モード」を、「潜確遊技状態」のときには「潜確モード」を、「確変遊技状態」のときには「確変モード」を設定する。但し、場合により、「突潜大当り」「小当り」となる特別遊技の終了後、特別図柄変動回数が設定回数(例えば、1 〜60回の何れかの回数)を超えるまでの間、「潜確示唆モード」を設定し、「突確大当り」「突時大当り」となる特別遊技の終了後、特別図柄変動回数が設定回数(例えば、20,40,60回の何れかの回数)を超えるまでの間、「確変示唆モード」を設定する。
また、事前判定手段46による判定結果に基づいて、保留されている先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動表示が終了するまでに、特別図柄が数回に亙って変動表示される間、例えば、「通常モード」又は「潜確モード」又は「潜確示唆モード」を設定しているときには、第1特別図柄が数回(1〜4回の何れかの回数)に亙って変動表示される間、「先読みモード」を設定し、つまり、「先読みモード」で図柄変動演出を行わせて、大当りになることを期待させることができる。
さて、図柄変動演出では、具体的に、図24に示すように、(1)3組の演出図柄列21aが変動開始した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「1」が変動停止し、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、その後、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「761」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、一連の「Nハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知される。「N」はノーマルを意味する。
或いは、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始され、その「リーチ演出」において発展演出に移行しない「ノーマルリーチ演出」が行われてから、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、一連の「NRハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知される。或いは、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、一連の「NR当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知される。「NR」はノーマルリーチを意味する。
或いは、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になって「リーチ演出」が開始された後、図25に示すように、その「リーチ演出」において、(1)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動し縮小表示され、(2)発展演出である「SPリーチ演出」が行われる。「SP」はスペシャルを意味し、「SPリーチ演出」は、基本的に「ノーマルリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出である。「SPリーチ演出」では、大当り期待度が異なる複数の演出動画の何れかが画像表示器21に表示され、その後、「SPリーチ演出」の終了により、(3)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、一連の「SPハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知される。
或いは、(4)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、一連の「SP当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知され、(5)中央の演出図柄「★」が変動停止し、「7★7」となる当り停止図柄列が確定表示されると、一連の「SP当り演出」が行われたことになって、「突確大当り」又は「潜確大当り」又は「突時大当り」又は「小当り」となる当該判定結果が報知される。
或いは、(2)「SPリーチ演出」が行われた後、続いて、(6)発展演出である「SP・SPリーチ演出」が行われる。「SP・SPリーチ演出」は、基本的に「SPリーチ演出」よりも大当り期待度が高い演出である。「SP・SPリーチ演出」では、大当り期待度が異なる複数の演出動画の何れかが画像表示器21に表示され、その後、「SP・SPリーチ演出」の終了により、(7)中央の演出図柄「6」が変動停止し、「767」となるハズレ停止図柄列が確定表示されると、一連の「SP・SPハズレ演出」が行われたことになって、「ハズレ」となる当該判定結果が報知され、(8)中央の演出図柄「7」が変動停止し、「777」となる当り停止図柄列が確定表示されると、一連の「SP・SP当り演出」が行われたことになって、「確変大当り」又は「時短大当り」となる当該判定結果が報知される。
特別遊技演出制御手段72は、画像表示器21に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声等により、特別遊技実行手段45により特別遊技が行われているときに、当該特別遊技の開始時に受けたオープニングコマンドに基づいて、当該特別遊技の種類を示唆するオープニング演出を含む特別遊技演出(遊技演出)を、複数の特別遊技演出(図21(b)に示す特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせ、この特別遊技演出において、ラウンド開始時に受けたラウンド開始コマンドに基づいて、ラウンド遊技演出を行わせることが可能であるとともに、特別遊技の終盤に受けたエンディングコマンドに基づいて、当該特別遊技の終了後に設定される遊技状態を示唆するエンディング演出を、複数のエンディング演出(図21(c)に示すエンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
保留演出制御手段73は、特別図柄情報の取得時に受けた第1又は第2特別図柄保留数増加コマンド、及び特別図柄の変動開始時に受けた第1又は第2特別図柄変動開始コマンドに基づいて、画像表示器21に、特別図柄情報記憶手段42に第1特別図柄情報が記憶(保留)されている場合、その第1特別図柄保留数と相当数の第1保留図柄を表示させ、特別図柄情報記憶手段42に第2特別図柄情報が記憶(保留)されている場合、その第2特別図柄保留数と相当数の第2保留図柄を表示させ、更に、特別図柄が変動表示されている(図柄変動演出が行われている)ときには、当該保留図柄を表示させる。
具体的に、図26に示すように、第1保留図柄21bは、保留されている第1特別図柄情報に対応するように、画像表示器21の第1保留図柄表示領域21baに、その第1特別図柄情報が消化される順番で並ぶように表示され、第2保留図柄21cは、保留されている第2特別図柄情報に対応するように、画像表示器21の第2保留図柄表示領域21caに、その第2特別図柄情報が消化される順番で並ぶように表示され、当該保留図柄21dは、当該特別図柄の変動表示の開始時に消化された特別図柄情報に対応するように、画像表示器21の当該保留図柄表示領域21daに表示される。尚、図26は、特別図柄が変動表示中で、第1特別図柄保留数が3、第2特別図柄保留数が1の状態を示している。
例えば、図27(1)に示すように、第1保留図柄21bと当該保留図柄21dが表示されている状態で、第1特別図柄情報が新たに取得され保留されると、図27(2)に示すように、第1保留図柄21bが追加表示される。また、図27(2)に示すように、第1保留図柄21bと当該保留図柄21dが表示されている状態で、特別図柄の変動表示が終了すると、図27(3)に示すように、当該保留図柄21dが表示消去され、次に、第1特別図柄の変動表示の開始時、図27(4)に示すように、消化された第1特別図柄情報に対応する第1保留図柄21bが表示消去されるとともに、その第1保留図柄21bに対応する当該保留図柄21dが表示される。
連チャン演出制御手段74は、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技(特別遊技)が行われたとき、実行回数n(「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われた回数n(連チャン回数n))を示唆する回数演出(大当り中回数演出、確変中回数演出)を行わせることが可能(制御可能)である。
具体的に、図28(1)に示すように、[1]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[2]実行回数nが1〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中回数演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後に[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されている(「確変モード」で図柄変動演出が行われている)ときに確変中回数演出を行わせることが可能である。尚、[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときでも、「確変示唆モード」で図柄変動演出が行われているときには(「突確大当り」後は)、確変中回数演出を行わせないようにしてもよい。
図28(2)に示すように、[4]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[5]実行回数nが1〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中回数演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[6]「時短遊技状態」で遊技が制御されるので、回数演出を行わせない。尚、[6]「時短遊技状態」で遊技が制御されているときにも、その後「通常遊技状態」で遊技が制御されるまで、回数演出を行わせるようにしてもよい。
図28(3)に示すように、[7]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[8]実行回数nが20回となる大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中回数演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[9]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、回数演出を行わせない。
連チャン演出制御手段74の連チャン終了演出制御手段74aは、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に、特定回数N1( =15〜19回の何れか) に達した(つまり実行回数nが15〜19回の何れかとなる大当り遊技が行われた)とき、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了されることを示唆する終了演出(大当り中終了演出、確変中終了演出)を行わせることが可能(制御可能)である。
具体的に、図29(1)に示すように、[1]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[2]実行回数nが15〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後に[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されている(「確変モード」で図柄変動演出が行われている)ときに確変中終了演出を行わせることが可能である。尚、[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときでも、「確変示唆モード」で図柄変動演出が行われているときには(「突確大当り」後は)、確変中終了演出を行わせないようにしてもよい。
図29(2)に示すように、[4]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[5]実行回数nが15〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[6]「時短遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。
図29(3)に示すように、[7]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[8]実行回数nが20回となる大当り遊技が行われたとき、遊技情報出力手段61により出力された第1の特別遊技情報(第1のオープニングコマンド、第1のエンディングコマンド)及び第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)に基づいて、つまり、図18〜図20に示すように更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[9]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。
大当り中回数演出、大当り中終了演出について詳しく説明する。
図30に示すように、大当り遊技(「確変大当り」又は「時短大当り」)中の特別遊技演出では、オープニング演出→ラウンド遊技演出→エンディング演出が順次行われ、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技(実行回数nが1〜20回の何れかとなる大当り遊技)が行われた場合(図28(1)(2)(3)の何れかの場合)、オープニング演出、ラウンド遊技演出が行われているときに、第1の大当り中回数演出が行われ、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて実行回数nが1〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われた場合(図28(1)の場合)、及び「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて実行回数nが20回となる大当り遊技が行われた場合、第1の大当り中回数演出が行われた後、更に、エンディング演出が行われているときに、第2の大当り中回数演出が行われる。
図31(1)、図32(1)に示すように、実行回数nが1〜20回の何れかとなる大当り遊技(「確変大当り」又は「時短大当り」)が行われているときのオープニング演出では、画像表示器21に、第1の大当り中回数演出として、実行回数nを示す「連チャンn回目」と、大当り遊技が開始されることを示す「大当り」が表示され、図31(2)、図32(2)に示すように、ラウンド遊技演出では、画像表示器21に、実行中のラウンド遊技のR数と、第1の大当り中回数演出として、同じく実行回数nを示す「連チャンn回目」と、当該大当り遊技で獲得した遊技球の数(Pt)が表示される。
図31に示すように、実行回数nが1〜14回の何れかとなる大当り遊技(「確変大当り」又は「時短大当り」)が行われているときのオープニング演出、及びラウンド遊技演出における第1の大当り中回数演出では、「連チャンn回目」が通常に表示される一方、図32に示すように、実行回数nが15〜20回の何れかとなる大当り遊技(「確変大当り」又は「時短大当り」)が行われているときのオープニング演出、及びラウンド遊技演出における第1の大当り中回数演出では、「連チャンn回目」が図31に示す通常の表示態様とは異なる表示態様になるように点滅表示(或いは通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(赤色等)で表示)され、図32に示す第1の大当り中回数演出が、第1の大当り中終了演出として行われる。
尚、大当り遊技として、「確変大当り」又は「時短大当り」が行われたときには、図31又は図32に示す表示を行うが、「突確大当り」又は「突時大当り」が行われたときには、図31、図32に示す表示を行わない。
図33(1)(2)に示すように、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときのエンディング演出では、画像表示器21に、先ず、第2の大当り中回数演出として、所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) よりも1多い数(21 −n) を示す「残りA回」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示され、続いて、第2の大当り中回数演出として、残り回数の「A」が1減算され所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) を示す「B」に更新されて、「残りB回」と、「確変遊技状態」が継続されることを示す「確変継続」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示される。
図33(1)に示すように、実行回数nが1〜14回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときのエンディング演出における第2の大当り中回数演出では、「残りA回」と「残りB回」が通常に表示される一方、図33(2)に示すように、実行回数nが15〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときのエンディング演出における第2の大当り中回数演出では、「残りA回」と「残りB回」が図33(1)に示す通常の表示態様とは異なる表示態様になるように点滅表示(或いは通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(赤色等)で表示)され、図33(2)に示す第2の大当り中回数演出が、第2の大当り中終了演出として行われる。
図33(3)に示すように、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われているときのエンディング演出では、画像表示器21に、「確変遊技状態」が終了されることを示す「確変終了」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示されるが、第2の大当り中回数演出は表示されない。つまり、実行回数nが15〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われているとき、第2の大当り中終了演出が表示されない。尚、実行回数1〜19回の何れかとなる「突確大当り」のエンディング演出では、図33(3)に示す表示を行ってもよい。
図34に示すように、実行回数nが20回となる大当り遊技が行われているときのエンディング演出では、画像表示器21に、先ず、第2の大当り中回数演出として、「残り1回」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示され、続いて、第2の大当り中回数演出として、「残り1回」が、実行回数nが20回に達したことを示す「MAX」に切り換えられて、「MAX」と、「確変遊技状態」が終了されることを示す「確変終了」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示される。尚、「MAX」の表示と共に、或いは「MAX」の表示の代わりに、残り回数の「1」が1減算され「0」に更新され、つまり「残り0回」が表示されてもよい。
このエンディング演出における第2の大当り中回数演出では、「残り1回」と「MAX」(「残り0回」)が図33(1)に示す表示態様とは異なる表示態様になるように点滅表示(或いは通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(赤色等)で表示)され、この第2の大当り中回数演出が、第2の大当り中終了演出として行われる。
このように、連チャン演出制御手段74は、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われたとき、当該大当り遊技が行われているときに、実行回数nを更新して示唆する更新演出を含む回数演出を行わせることが可能であり、また、実行回数nが特定回数N1( =15〜19回の何れか) に達したとき、終了演出として、回数演出を通常とは異なる演出態様で行わせることが可能である。
また、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に終了条件が成立しなかった(大当り遊技を行うと判定され且つ大当り図柄A〜Iの何れかが判定された)状態で特別遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)が行われたとき、及び実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したとき、回数演出において更新演出(実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したときには、「確変遊技状態」での遊技の制御の終了を示唆する更新演出)を行わせるが、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に終了条件が成立した(大当り遊技を行うと判定され且つ大当り図柄a,bの何れかが判定された)状態で特別遊技(「時短大当り」又は「突時大当り」)が行われたとき、更新演出を行わせない。
尚、図35に示すように、実行回数nが0回となる「確変初当り」(「確変大当り」又は「突確大当り」)の大当り遊技が行われているときのエンディング演出では、画像表示器21に、「残り20回」と、「確変遊技状態」が開始されることを示す「確変突入」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)、つまり「確変初当り」で獲得した遊技球の数(Pt)が表示されるようにしてもよい。
尚、小当り遊技が行われているときのエンディング演出において、図33(1)(2)や図34のような回数演出が行われてもよいし、行われなくてもよい。但し、回数演出が行われる場合、その回数演出において、画像表示器21に、残り回数が1減算されずに表示され、つまり更新演出は行われない。これにより、回数演出において更新演出が行われた否かで、当該特別遊技が「突確大当り」か「小当り」かを識別可能になる。
ところで、図36(1)に示すように、図21(b)に示す複数の特別遊技演出及び図21(c)に示す複数のエンディング演出のうち、実行回数nが1回以上となる大当り遊技において行われ得る複数の特別遊技演出及び複数のエンディング演出は、夫々「通常確変継続演出」「通常確変終了演出」「リミッタ作動演出」「リミッタ到達演出」の何れかに分類され、「通常確変継続演出」の演出態様、「通常確変終了演出」の演出態様、「リミッタ作動演出」の演出態様、「リミッタ到達演出」の演出態様は相互に異なっている。
そして、図36(2)に示すように、特別遊技演出及びエンディング演出として、実行回数nが1〜18回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときには「通常確変継続演出」が行われ、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われているときには「通常確変終了演出」が行われ、実行回数nが19回となる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときには「リミッタ作動演出」が行われ、実行回数nが20回となる大当り遊技が行われているときには「リミッタ到達演出」が行われる。
例えば、「通常確変継続演出」「通常確変終了演出」では、画像表示器21に、ラウンド遊技演出において、図31(2)又は図32(2)に示す表示とともに、所定の画像(動画)の表示が行われ、「通常確変継続演出」では、エンディング演出において、図33(1)又は(2)に示す表示が行われ、「通常確変終了演出」では、エンディング演出において、図33(3)に示す表示が行われる。
例えば、「リミッタ作動演出」では、画像表示器21に、ラウンド遊技演出において、図32(2)に示す表示とともに、「通常確変継続演出」「通常確変終了演出」での画像(動画)とは異なり、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したこと、つまりリミッタが作動したことを示す画像(動画)の表示が行われ、エンディング演出において、図33(2)に示す表示が行われ、続いて、図37(1)に示すように、リミッタが作動したことを示す「20連チャンまで残り1回」が表示される。
例えば、「リミッタ到達演出」では、画像表示器21に、ラウンド遊技演出において、図32(2)に示す表示とともに、「通常確変継続演出」「通常確変終了演出」「リミッタ作動演出」での画像(動画)とは異なり、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したこと、つまりリミッタに到達したことを示す画像(動画)の表示が行われ、エンディング演出において、図34に示す表示が行われ、続いて、図37(2)に示すように、リミッタに到達したことを示す「20連チャン達成おめでとう!!」が表示される。
このように、連チャン演出制御手段74は、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したときと、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に終了条件が成立した(大当り遊技を行うと判定され且つ大当り図柄a,bの何れかが判定された)状態で特別遊技(「時短大当り」又は「突時大当り」)が行われたときとで、異なる演出態様で特別遊技演出を行わせる。
また、実行回数nが所定回数N3( =20回) よりも1少ない特定回数N2( =19回) に達したとき(詳しくは、「確変大当り」又は「突確大当り」となって実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したとき)と、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達していないときとで、異なる演出態様で特別遊技演出を行わせる。
次に、確変中回数演出、確変中終了演出について詳しく説明する。
図38(1)(2)に示すように、「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技(実行回数nが0〜19回の何れかとなる大当り遊技)が行われた後に「確変遊技状態」で遊技が制御されているとき、画像表示器21に、確変中回数演出として、所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) を示す「残りB回」が表示される。
図38(1)に示すように、実行回数nが0〜14回の何れかであるときの確変中回数演出では、「残りB回」が通常に表示される一方、図38(2)に示すように、実行回数nが15〜19回の何れかになっているときの確変中回数演出では、「残りB回」が図38(1)に示す通常の表示態様とは異なる表示態様になるように点滅表示(或いは通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(赤色等)で表示)され、図38(2)に示す確変中回数演出が、確変中終了演出として行われる。
ここで、図39に示すように、実行回数nが0〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技直後の1回目の特別図柄の変動開始時に(図柄変動演出において)、画像表示器21に、確変中回数演出として、先ず、所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) よりも1多い数(21 −n) を示す「残りA回」が表示され、続いて、残り回数の「A」が1減算され所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) を示す「B」に更新されて、「残りB回」が表示される。
尚、実行回数nが15〜19回の何れかであるとき、「残りA回」「残りB回」は点滅表示(或いは通常と異なる表示色(赤色等)で表示)されるものとする。尚、この確変中回数演出において、「残りA回」→「残りB回」とする表示を行う場合、図33(1)(2)に示す第2の大当り中回数演出において、「残りA回」→「残りB回」とする表示を行わないようにしてもよい。
このように、連チャン演出制御手段74は、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに実行回数nを更新して示唆する回数演出を行わせることが可能であるが、更に、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに特別図柄情報判定手段43により特別遊技大当り遊技を行うと判定されたとき、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆(つまり、特別図柄が変動表示されているときに、大当り遊技が行われることを示唆)する示唆演出(確変中当該示唆演出)を行わせることが可能である。
この確変中当該示唆演出について詳しく説明する。
図40(1)に示すように、画像表示器21に、確変中当該示唆演出として、表示されている「残りB回」を利用し、その残り回数の「B」が1減算され「C」に更新されて、「残りC回」が、通常の表示色(黒色等)と異なる金色、銀色、銅色の何れかの表示色で表示される。この確変中当該示唆演出では、特別図柄が変動表示されているときの所定のタイミングで、「残りB回」→「残りC回」と更新する表示が行われ、更新された「残りC回」の表示は、当該特別図柄が変動停止するまで行われる。尚、実行回数nが15〜19回の何れかであるとき、「残りB回」「残りC回」は点滅表示されるものとする。
ここで、図40(2)に示すように、「確変大当り」(又は「突確大当り」)となる場合、「時短大当り」又は「突時大当り」となる場合、「SP・SPリーチ演出」が行われて「ハズレ」となる場合に、夫々、図示の割合で金色、銀色、銅色の何れかの表示色で「残りC回」が表示される。
「SP・SPリーチ演出」が行われて「ハズレ」となる場合に、金色、銀色、銅色の何れかの表示色で「残りC回」が表示された場合、図40(3)に示すように、当該特別図柄が変動停止後、次の特別図柄の変動開始時に、残り回数の「C」が1増加され「B」に更新されて、再び、「残りB回」が通常の表示色(黒色等)で表示される。尚、特別図柄情報判定手段43により大当り遊技を行うと判定されたときにだけ、更には「確変大当り」(又は「突確大当り」)となる場合にだけ、「残りC回」が通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(金色等)で表示されるようにしてもよい。
尚、確変中当該示唆演出として、残り回数の「B」が「C」に更新されないで、つまり「B」のままで、その「残りB回」が通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(金色等)で表示されるようにしてもよい。或いは、確変中当該示唆演出として、表示色(黒色等)を変えないで、残り回数の「B」が「C」に更新され、その「残りC回」が通常の表示色(黒色等)で表示されるようにしてもよい。
さて、先読み演出制御手段75は、特別図柄情報の取得時に受けた第1又は第2特別図柄保留数増加コマンド、即ち事前判定手段46による判定結果に基づいて、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報(特別図柄情報判定手段43による判定の権利)が特別図柄情報判定手段43により判定される前に、特別遊技を行うと判定される特別図柄情報であるか否かを判定可能であるとともに、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
例えば、先読み演出として、特別図柄の数回の変動にわたって、前記のように、図柄変動演出制御手段71によって、「先読みモード」を設定して、その「先読みモード」で図柄変動演出を行わせたり、保留演出制御手段73によって、先読み演出を行わない際に表示する保留図柄とは異なるデザイン(例えば色、形)の先読み保留図柄を表示させたりして、保留されている特別図柄情報に基づいて大当りになることを遊技者に期待させる先読み演出を行わせる。
更に、連チャン演出制御手段74が、先読み演出制御手段75により、大当り遊技(特別遊技)が行われているときに特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報が、大当り遊技を行うと判定される特別図柄情報であると判定したとき、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆する示唆演出(大当り中先読み示唆演出)を行わせることが可能であり、また、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報が、大当り遊技を行うと判定される特別図柄情報であると判定したとき、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆する示唆演出(確変中先読み示唆演出)を行わせることが可能である。
大当り中先読み示唆演出について詳しく説明する。
図41(1)に示すように、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときのエンディング演出において、画像表示器21に、先ず、図33(1)(2)と同様に、所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) よりも1多い数(21 −n) を示す「残りA回」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示されるが、続いて、大当り中先読み示唆演出として、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、残り回数の「A」が2減算され所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) よりも1少ない数(19 −n) を示す「C」に更新されて、「残りC回」と、「確変遊技状態」が継続されることを示す「確変継続」と、「確変初当り」以降に獲得したトータルの遊技球の数(Pt)が表示される。
この大当り中先読み示唆演出では、前記のように大当り遊技におけるエンディング演出が行われているときに、「残りA回」→「残りC回」と更新する表示が行われ、更新された「残りC回」の表示は、当該大当り遊技が終了するまで行われる。但し、更新された「残りC回」の表示は、当該大当り遊技終了後も、先読み演出の対象とされた特別図柄情報が消化されるまで、或いは、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動が停止するまで継続して行われるようにしてもよい。
図41(1)に示す「残りC回」は、通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(金色等)で表示されるが、通常の表示色(黒色等)で表示されてもよい。尚、エンディング演出において、画像表示器21に、「残りA回」が表示された後、続いて、大当り中先読み示唆演出として、残り回数の「A」が1減算され所定回数N3( =20回) までの残り回数(20 −n) を示す「B」に更新されて、その「残りB回」が、通常の表示色(黒色等)と異なる表示色(金色等)で表示されるようにしてもよい。尚、実行回数nが15〜19回の何れかであるとき、「残りA回」「残りB回」「残りC回」は点滅表示されるものとする。
この大当り中先読み示唆演出は、例えば、当該大当り遊技後の所謂保留連となる大当り遊技が「確変大当り」(又は「突確大当り」)となる場合に実行可能であり、例えば、図41(3)に示すように、その大当り中先読み示唆演出の実行率は、実行回数nが1〜19回の何れかである場合に40%となり、実行回数nが20回である場合に0%となる。尚、所謂保留連となる大当り遊技が「確変大当り」(更には、16R長期開放)となる場合には必ず実行する(実行率が100 %になる)ようにしてもよい。尚、当該大当り遊技が「時短大当り」又は「突時大当り」である場合、大当り中先読み示唆演出は行われない。
次に、確変中先読み示唆演出について詳しく説明する。
図42(1)に示すように、画像表示器21に、確変中先読み示唆演出として、表示されている「残りB回」を利用し、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に対して、その残り回数の「B」が1減算され「C」に更新されて、「残りC回」が、通常の表示色(黒色等)と異なる金色、銀色、銅色の何れかの表示色で表示され、或いは、その残り回数の「B」が2減算され「D」に更新されて、「残りD回」が、通常の表示色(黒色等)と異なる金色、銀色、銅色の何れかの表示色で表示される。
或いは、画像表示器21に、確変中先読み示唆演出として、表示されている「残りC回」を利用し、その残り回数の「C」が1減算され「D」に更新されて、つまり「A」→「B」→「C」へと段階的に更新され、「残りD回」が、通常の表示色(黒色等)と異なる金色、銀色、銅色の何れかの表示色で表示される。尚、実行回数nが15〜19回の何れかであるとき、「残りB回」「残りC回」「残りD回」は点滅表示されるものとする。
「残りC回」を表示する確変中先読み示唆演出では、特別図柄が変動表示されているときの所定のタイミングで、「残りB回」→「残りC回」と更新する表示が行われ、更新された「残りC回」の表示は、当該特別図柄の変動停止後、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動が停止するまで行われる。その「残りC回」を表示する確変中先読み示唆演出の実行率については、当該特別図柄の変動でハズレとなる場合に、図42(2)に示すように、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動で「確変大当り」(又は「突確大当り」)となる場合、「時短大当り」又は「突時大当り」となる場合、「SP・SPリーチ演出」が行われて「ハズレ」となる場合に、夫々、図示の割合で金色、銀色、銅色の何れかの表示色で「残りC回」が表示される。
「残りD回」を表示する確変中先読み示唆演出は、当該特別図柄の変動で大当りとなる場合に、図40に示す当該示唆演出と協働して行われ、この「残りD回」を表示する確変中先読み示唆演出では、特別図柄が変動表示されているときの所定のタイミングで、「残りB回」→「残りD回」又は「残りC回」→「残りD回」と更新する表示が行われ、更新された「残りD回」の表示は、当該特別図柄の変動が停止するまで行われ、当該特別図柄の変動停止後、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときには、「残りC回」が表示され、その「残りC回」の表示は、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動が停止するまで行われるようにしてもよい。
その「残りD回」を表示する確変中先読み示唆演出の実行率については、図42(3)に示すように、実行回数nが1〜18回の何れかである場合、先読み演出の対象とされた特別図柄情報に基づく特別図柄の変動で「確変大当り」(又は「突確大当り」)となる場合、「時短大当り」又は「突時大当り」となる場合、「SP・SPリーチ演出」が行われて「ハズレ」となる場合に、夫々、図示の割合で金色、銀色、銅色の何れかの表示色で「残りD回」が表示される。但し、図42(4)に示すように、実行回数nが19回である場合、「残りD回」を表示する確変中先読み示唆演出は行われない。
ここで、図40に示す確変中当該示唆演出、図41に示す大当り中先読み示唆演出、図42に示す確変中先読み示唆演出が示唆演出に相当し、つまり、連チャン演出制御手段74は、図柄変動演出において、大当り遊技(特別遊技)が行われる可能性が高いことを示す示唆演出(確変中当該示唆演出、大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出)を行わせることが可能であり、また、大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出が特殊示唆演出に相当し、連チャン演出制御手段74は、事前判定手段46による判定結果に基づいて、示唆演出として特殊示唆演出(大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出)を行わせることが可能である。
そして、連チャン演出制御手段74は、特別図柄情報判定手段43により大当り遊技を行うと判定されたことを示唆する図柄変動演出において、事前判定手段46により特別遊技を行うと判定されたことを示唆する特殊示唆演出(確変中先読み示唆演出)を行わせることが可能であり、但し、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて実行回数nが所定回数N3( =20) よりも1少ない特定回数N2( =19回) に達しているとき、特殊示唆演出(図42(1)の「残りD回」を表示する確変中先読み示唆演出)を行わせることを規制し、故に、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおける実行回数nに応じて、異なる確率で示唆演出(特に確変中先読み示唆演出)を行わせる。
ところで、連チャン演出制御手段74は、電源が遮断されたとき、電源復旧後、「確変遊技状態」で遊技が制御されているとき、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達するまで、つまり遊技情報出力手段61により第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)が出力されるまで、実際の(遊技制御基板31のコンピュータにより更新された)実行回数nを把握することができないため、回数演出、終了演出、示唆演出を行わせないように、回数演出、終了演出、示唆演出の制御を規制し、第2の特別遊技情報(第2のオープニングコマンド、第2のエンディングコマンド)が出力されると、実際の実行回数n( =19回) を把握することができるため、回数演出、終了演出、示唆演出を行わせることが可能になる。尚、電源復旧後、第2の特別遊技情報が出力されるまで、回数演出、終了演出、示唆演出に関して、その一部又は類似の演出(例えば、電源が遮断されなければ「連チャン回数n回目」と表示されるところを、「連チャン回数?回目」と表示させたり、或いは、電源が遮断されなければ「残りB回」と表示されるところを、「残り?回」と表示させたり、或いは、電源が遮断されなければ更新演出において「残りA回」→「残りB回」と更新表示されるところを、「残り回数」→「残り−1回」と更新表示させたり)を行わせるように、回数演出、終了演出、示唆演出の制御を規制するようにしてもよい。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
遊技者は、発射ハンドル8を操作して、「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」が設定されているときには、遊技球がセンタ役物20の左側を落下するように遊技球を発射させる所謂「左打ち」により遊技を行い、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」が設定されているとき、或いは特別遊技が行われているときには、遊技球がセンタ役物20の右側を落下するように遊技球を発射させる所謂「右打ち」により遊技を行う。
「左打ち」により第1,第2始動口11,12aと左側のゲート13を狙うことができ、「右打ち」により第2始動口12aと右側のゲート13と第1,第2大入賞口14a,15aを狙うことができる。
第1特別図柄保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口11に入賞すると、第1特別図柄情報が取得され特別図柄情報記憶手段42に記憶されて、第1特別図柄保留数が1増加し、第2特別図柄図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口12aに入賞すると、第2特別図柄情報が取得され特別図柄情報記憶手段42に記憶されて、第2特別図柄保留数が1増加し、普通図柄保留数が4未満のときに、遊技球がゲート13を通過すると、普通図柄情報が取得され普通図柄情報記憶手段52に記憶されて、普通図柄保留数が1増加する。
先ず、普通図柄情報記憶手段52に記憶された普通図柄情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(普通図柄情報記憶手段52から消去)されて、普通図柄保留数が1減少し、補助遊技抽選が行われる。すると、普通図柄表示器25cに普通図柄が変動表示された後、その補助遊技抽選の結果を示す判定図柄が停止表示され、補助遊技抽選で当選すると、当り図柄が停止表示されて、第2始動口12aが開放する補助遊技が発生する。
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」では、「右打ち」を行っても第1始動口11への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口12aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、「左打ち」により所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行い、「時短遊技状態」又は「確変遊技状態」では、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、「右打ち」を行って第2始動口12aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、「右打ち」により所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
次に、特別図柄情報記憶手段42に記憶された特別図柄情報は、特別図柄の変動開始毎に順次消化(特別図柄情報記憶手段42から消去)され、その際、特別図柄情報記憶手段42に複数の特別図柄情報が記憶されている場合、それら複数の特別図柄情報は取得(記憶)された順番で消去されて、更に、第1,第2特別図柄情報の両方が保留されている場合には、第2特別図柄情報が第1特別図柄情報よりも優先して消化されて、第1,第2特別図柄保留数の何れかが1減少し、特別遊技抽選が行われる。
すると、第1,第2特別図柄表示器19a,19bcの何れかに特別図柄が変動表示された後、その特別遊技抽選の結果を示す判定図柄が停止表示され、特別遊技抽選で当選すると、判定図柄として大当り図柄が停止表示されて、第1,第2大入賞口14a,15aの何れが開放する大当り遊技が発生し、或いは、判定図柄として小当り図柄が停止表示されて、第1大入賞口14aが開放する小当り遊技が発生する。
大当り遊技では、その大当り遊技の開始にあたって変動停止した大当り図柄の種類によって、第1大入賞口14aが16R長期開放、4 R長期開放、2 R長期開放、2 R短期開放の何れかがで開放され、或いは、第2大入賞口15aが、16R長期開放、10R長期6 R短期開放、7 R長期9 R短期開放、4 R長期12R短期開放の何れで開放され、小当り遊技では、第1大入賞口14aが2 R短期開放で開放される。
「右打ち」により、第1大入賞口14aが開放する特別遊技において、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、4 R長期開放では、例えば約500 個の遊技球を獲得でき、2 R長期開放では、例えば約250 個の遊技球を獲得でき、2 R短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、第2大入賞口15aが開放する特別遊技において、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、10R長期6 R短期開放では、例えば約1250個の遊技球を獲得でき、7 R長期9 R短期開放では、例えば約875 個の遊技球を獲得でき、4 R長期12R短期開放では、例えば約500 個の遊技球を獲得できる。
また、大当り遊技終了後の遊技状態として、その大当り遊技の開始にあたって変動停止した大当り図柄の種類等によって、「通常遊技状態」「時短遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態」の何れかが設定され、また、小当り遊技終了後の遊技状態として、その小当り遊技開始前に設定されていた遊技状態が設定される。
ここで、「確変初当り」となる大当り遊技が行われた後に一旦「確変遊技状態」で遊技が制御されると、その「確変遊技状態」での遊技の制御は、実質的に「時短大当り」又は「突時大当り」となる特別遊技が行われない限り、連チャン回数n(実行回数n)に関係なく(連チャン回数nがいくら大きくなろうが)継続され得る(大当りの85%の割合で継続される)ようにすると、その連チャンで一撃数万個(例えば、40000 個以上)の遊技球を遊技者が獲得可能な仕様となるので、射幸性が高くなる。
そこで、本発明のパチンコ遊技機1では、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3(=20回)に達したとき、又は、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて実行回数nが所定回数N3(=20回)に達する前に「時短大当り」又は「突時大当り」が行われたとき、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了されるので、射幸性が高くなるのを抑制できる。
次に、遊技演出においては、画像表示器21に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声、更には可動役物22、ランプ38a,38bによって、特別図柄が変動表示されているときには、特別遊技抽選の結果を示唆する図柄変動演出が行われ、特別遊技が行われているときには、その特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が行われるので、遊技性並びに遊技興趣が高められる。
ここで、本発明のパチンコ遊技機1では、前記のように、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3(=20回)に達したとき、又は、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて実行回数nが所定回数N3(=20回)に達する前に「時短大当り」又は「突時大当り」が行われたとき、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了されるが、そうした仕様に係る特有の演出に着目せず、従来と変わらない演出が行われるのでは、遊技性、演出性を高めることができないし、また、そうした仕様に係る特有の演出や情報処理等の実現のため、情報の出力に関して改善の余地がある。
そこで、本発明のパチンコ遊技機1では、先ず、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われたとき、当該大当り遊技が行われているときと、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、実行回数n(連チャン回数n)を示唆する回数演出(大当り中回数演出、確変中回数演出;図28、図30〜図33、図38、図39)が行われることにより、遊技者に、実行回数nや、所定回数N3( =20回)までの残り回数N3−nを容易に把握させることができる。
この回数演出においては、大当り遊技が行われているときのエンディング演出や、大当り遊技直後の図柄変動演出において、実行回数nを更新して示唆する更新演出(図33、図34、図39)が行われることにより、遊技者に、大当り遊技が行われたことによって、実行回数nが1増えたことや、残り回数N3−nが1減ったことを確実に知らせることができる。
ここで、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「確変大当り」又は「突確大当り」の大当り遊技が行われているときには、そのエンディング演出で更新演出が行われることにより、当該大当り遊技後も「確変遊技状態」での遊技の制御が継続されることを報知することができ、実行回数nが1〜19回の何れかとなる「時短大当り」又は「突時大当り」の大当り遊技が行われているときには、そのエンディング演出で更新演出が行われないことにより、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了されることを報知することができ、更に、実行回数nが20回となる大当り遊技が行われているときには、そのエンディング演出で更新演出が行われることにより、実行回数nが20回に達して「確変遊技状態」での遊技の制御が終了されることを報知できる。
また、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に、特定回数N1( =15〜19回の何れか) に達したとき、当該大当り遊技が行われているときと、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、「確変遊技状態」での遊技が終了されることを示唆する終了演出(大当り中終了演出、確変中終了演出;図29、図30、図32〜図34、図38)が行われることにより、遊技者に、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達することが近いこと、即ち大当り当り遊技が数回行われると実行回数nが所定回数N3( =20回) に達することを知らせることができ、これにより遊技意欲の向上を図ることができる。
更に、終了演出としては、実行回数nが特定回数N1( =15〜19回の何れか) に達したとき、回数演出が通常とは異なる演出態様(残り回数N−nを点滅表示)で行われることにより、遊技者に、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達することが近いことと、その実行回数nが所定回数N3( =20回) に達するまでの回数の両方を知らせることができる。
また、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したとき(図34と図37(2)等)と、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達していないとき(実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に「時短大当り」又は「突時大当り」が行われたとき(図33(3)等)、また、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に「確変大当り」又は「突確大当り」が行われたとき(図33(1)又は(2)、又は、図33(2)と図37(1)等))とで、異なる演出態様で特別遊技演出が行われることにより、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したときの特別遊技演出を、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達していないときの特別遊技演出に対して差別化を図り、遊技者に実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したことを報知する有効な演出(例えば、遊技者を讃える演出)とすることができる。
更に、実行回数nが設定回数N2( =19回) に達したとき、特に実行回数nが設定回数N2( =19回) となる「確変大当り」又は「突確大当り」が行われたとき(図33(2)と図37(1)等)と、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達していないとき(実行回数nが特定回数N2( =19回) に達する前に「時短大当り」又は「突時大当り」が行われたとき(図33(3)等)、また、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達する前に「確変大当り」又は「突確大当り」が行われたとき(図33(1)又は(2)等))とで、異なる演出態様で特別遊技演出が行われることにより、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したときの特別遊技演出を、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達していないときの特別遊技演出に対して差別化を図り、遊技者に実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したことを報知する有効な演出とすることができる。
また、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、特別図柄情報判定手段43による当該判定の結果に基づいて、大当り遊技を行うと判定されたとき、また、大当り遊技を行わないと判定されたときにも、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆する示唆演出(確変中当該示唆演出;図40)が行われることにより、遊技者に、当該特別図柄の変動で大当りになることを期待させることができる。
また、大当り遊技が行われているときに、事前判定手段46による事前判定の結果に基づいて、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報(権利)が、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定される特別図柄情報であると判定されたとき(尚、特別遊技を行うと判定される特別図柄情報でないと判定されたときも)、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆する特殊示唆演出(大当り中先読み示唆演出;図41)が行われることにより、遊技者に、当該大当り遊技後の特別図柄の変動で大当りになること(所謂保留連となること)を期待させることができる。
また、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、事前判定手段46による事前判定の結果に基づいて、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報(権利)が、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定される特別図柄情報であると判定されたとき、また、特別遊技を行うと判定される特別図柄情報でないと判定されたときも、回数演出において、実行回数nが更新されることを示唆する特殊示唆演出(確変中先読み示唆演出;図42)が行われることにより、遊技者に、当該特別図柄の変動後の特別図柄の変動で大当りになることを期待させることができる。
更に、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定されたことを示唆する図柄変動演出において、事前判定手段46による事前判定の結果に基づいて、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報(権利)が、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定される特別図柄情報であると判定されたとき、また、特別遊技を行うと判定される特別図柄情報でないと判定されたときも、特殊示唆演出(確変中先読み示唆演出;図42)が行われることにより、遊技者に、当該特別図柄の変動で大当りになり、更に、その大当り後の特別図柄の変動で大当りになることを期待させることができる。
但し、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、特別図柄情報判定手段43により特別遊技を行うと判定されたことを示唆する図柄変動演出において、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達しているときには、特殊示唆演出(確変中先読み示唆演出;図42)が行われることが規制され、つまり、当該特別図柄の変動で大当りになると、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了され、「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、遊技者に、その「通常遊技状態」で遊技が制御されているときにおい大当りになることを期待させないようにすることができる。
また、遊技制御基板31のコンピュータが実行回数nを記憶更新し、その遊技情報出力手段61が、特別遊技情報を出力する際、実行回数nが所定回数N3( =20回) よりも1少ない特定回数N2( =19回) に達するまで、第1の特別遊技情報を出力可能であり、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したときは、第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力可能である。
そして、演出制御基板33のコンピュータが、遊技情報出力手段61により出力された第1,第2の特別遊技情報に基づいて、実行回数nを記憶更新することができ、依って、連チャン演出制御手段74が、前記の回数演出(大当り中回数演出、確変中回数演出)、終了演出(大当り中終了演出、確変中終了演出)、示唆演出(確変中当該示唆演出、大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出)を確実に行わせることが可能になる。
連チャン演出制御手段74は、電源が遮断されたとき、電源復旧後、「確変遊技状態」で遊技が制御されているとき、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達するまで、つまり遊技情報出力手段61により第2の特別遊技情報が出力されるまで、実際の実行回数nを把握することができないため、回数演出、終了演出、示唆演出を行わせないようにし、第2の特別遊技情報が出力されると、実際の実行回数n( =19回) を把握することができるため、回数演出、終了演出、示唆演出を行わせることができる。
このように、本発明のパチンコ遊技機1によれば、遊技者に有利な「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したとき、又はその前に終了条件が成立した状態で特別遊技が行われたとき、「確変遊技状態」での遊技の制御を終了させるようにするとともに、実行回数nに応じた情報の出力処理を実現して、斬新な演出を行わせ、遊技性、演出性を高めることができる。
次に、実施例1を部分的に変更した実施例2について説明する。実施例1は、所謂ループ機に本発明を適用したものであるが、実施例2は、所謂ST機に本発明を適用したものである。尚、実施例2の主要な構成のうち実施例1と基本的に異なるものについて説明し、その他については実施例1と基本的に同じであるので適宜説明を省略する。
図柄判定手段43bは、具体的に、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、複数の大当り図柄(図43に示す大当り図柄A〜I)の何れかを判定図柄として選択し、その大当り図柄の選択について、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合は、図43に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、当該特別図柄情報が第2特別図柄情報である場合は、図43に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
遊技状態制御手段60は、複数の遊技状態(「通常遊技状態」「潜確遊技状態」「確変遊技状態(=遊技者に有利な特定遊技状態)」)の何れかを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御し、特別遊技実行手段45により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図44に示すように設定変更する。
つまり、大当り図柄A〜Gの何れかが停止表示されて「確変大当り」になった場合、また、大当り図柄Hが停止表示されて「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄が変動表示された回数(特別図柄変動回数m)が60回(指定回数N)を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
大当り図柄Iが停止表示されて「突潜大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に「潜確遊技状態」を設定し、その後、大当り遊技が行われることなく特別図柄変動回数mが60回を超えると、「潜確遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。但し、「通常遊技状態」以外の遊技状態(「潜確遊技状態」又は「確変遊技状態」)からは「突確大当り」となり、当該大当り遊技終了後に「確変遊技状態」を設定し、その後、特別図柄変動回数mが60回を超えると、「確変遊技状態」から「通常遊技状態」へ設定変更する。
「通常遊技状態」又は「潜確遊技状態」であるときに「確変大当り」又は「突確大当り」となると、その大当り遊技が行われた後、特別図柄変動回数mが60回を超えるまでは「確変遊技状態」になり、ここで「大当り」となると、その大当り遊技が行われた後も「確変遊技状態」になることが保障され、故に、一旦「確変遊技状態」になると、「確変遊技状態」→「大当り」→「確変遊技状態」となることが数10%(例えば、約80%)の割合でループすることになる。
このように、遊技状態制御手段60は、大当り遊技(「確変大当り」又は「突確大当り」)が行われ後に、指定回数M(60 回) の特別図柄情報判定手段43による判定が行われるまで「確変遊技状態」で遊技を制御可能であり、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3(20回)に達したとき、又は、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて指定回数M(60 回) の特別図柄情報判定手段43による判定全てにおいて大当り遊技を行わないと判定されたとき、「確変遊技状態」での遊技の制御を終了させる。
前記の変動パターン判定手段43dが変動パターンを決定する具体的な処理について、「確変遊技状態」が設定されている場合、特別図柄変動回数mが1〜56回となるときには、図12のような確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて変動パターンを決定するが、特別図柄変動回数mが57〜60回となるときには、図示略の第2の確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルを用いて変動パターンを決定する。図12のような確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルでは、ハズレとなる場合に変動時間が比較的短い変動パターンが決定され易いが、第2の確変遊技状態用の変動パターン決定テーブルでは、ハズレとなる場合でも変動時間が比較的長い変動パターンが決定される。
遊技制御基板31のコンピュータRAMには、「通常遊技状態」以外の遊技状態のときにはその遊技状態になったときからの特別図柄変動回数mと、「確変遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数n(連チャン回数n)を含む各種遊技情報が記憶され、電源が遮断されたときも、その各種遊技情報はバックアップ電源により保持されるが、遊技制御基板31のコンピュータが実行回数nを更新する処理は図45のフローチャートに示す通りである。
即ち、図45に示すように、先ず、「確変遊技状態」か否か判定され(S51)、S51の判定がYes の場合、特別図柄が変動停止か否か判定される(S52)。S52の判定がYes の場合、大当り遊技開始か否か判定され(S53)、S53の判定がYes の場合、実行回数nがn+1に更新され(S54)、特別図柄変動回数mが0に更新される(S55)。S53の判定がNoの場合、特別図柄変動回mがm+1に更新され(S56)、その特別図柄変動回m=60(指定回数M)か否か判定される(S57)。S57の判定がYes の場合、実行回数nが0に更新され(S58)、特別図柄変動回数mが0に更新される(S59)。
一方、S51の判定がNoの場合(この場合、大当り遊技が行われているときを含む)、大当り遊技終了か否か判定され(S60)、S60の判定がYes の場合、実行回数n≧1か否か判定される(S61)。S61の判定がYes の場合、実行回数n=20回(所定回数N3)か否か判定され(S62)、S62の判定がYes の場合、実行回数nが0に更新される(S63)。
遊技情報出力手段61は、図45に示すように更新された実行回数nに基づいて、特別遊技情報を出力する際、実行回数nが所定回数N3( =20回) よりも1少ない特定回数N2( =19回) に達するまで、及び実行回数nが所定回数N3( =20回) に達したときに、第1の特別遊技情報を出力し、実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したときは、第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力する。
連チャン演出制御手段74による回数演出については、具体的に、図46(1)に示すように、[1]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[2]実行回数nが1〜19回の何れかとなる大当り遊技が行われたとき、更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中回数演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後に[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに確変中回数演出を行わせることが可能である。但し、[4]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、特別図柄変動回数mが60回(指定回数M)を超えると、[5]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、回数演出を行わせない。
また、図46(2)に示すように、[6]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[7]実行回数nが20回となる大当り遊技が行われたとき、更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中回数演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[8]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、回数演出を行わせない。この大当り中回数演出の詳細は、実施例1と基本的に同様である。
連チャン演出制御手段74(連チャン終了演出制御手段74a)による終了演出については、具体的に、図47(1)に示すように、[1]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[2]実行回数nが15〜19回の何れかとなる大当り遊技が行われたとき、更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後に[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに確変中終了演出を行わせることが可能である。但し、[4]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、特別図柄変動回数mが60回(指定回数M)を超えると、[5]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。
また、図47(2)に示すように、[6]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[7]実行回数nが20回となる大当り遊技が行われたとき、更新された実行回数nに基づいて、大当り遊技が行われているときに大当り中終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[9]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。この大当り中終了演出の詳細は、実施例1と基本的に同様である。
更に、図48に示すように、[1]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて[2]実行回数nが19回となる大当り遊技が行われると、図47に示す大当り中終了演出、確変中終了演出とは別に、実行回数nが19回となる大当り遊技の開始時(或いは終了時から)、その後、[3]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、第1特別終了演出を行わせることが可能であり、その後、[4]実行回数nが20回となる大当り遊技が行われると、その大当り遊技が行われているときに、第1特別終了演出に続いて第2特別終了演出を行わせることが可能であり、その大当り遊技後は[5]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。
但し、実行回数nが19回となる大当り遊技が行われた後、[6]「確変遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて、特別図柄変動回数mが57回となると、その特別図柄の変動開始時から、特別図柄変動回数mが60回となる特別図柄の変動終了時まで、前記のようにハズレとなる場合でも変動時間が比較的長い変動パターンで特別図柄が変動表示されるので、ここで、第1特別終了演出に続いて第3特別終了演出を行わせることが可能であり、特別図柄変動回数mが60回を超えると、[7]「通常遊技状態」で遊技が制御されるので、終了演出を行わせない。
尚、確変中回数演出、確変中終了演出、確変中当該示唆演出、大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出についても、実施例1と基本的に同様である。尚、確変中回数演出、確変中終了演出、確変中当該示唆演出、確変中先読み示唆演出については、画像表示器21に、前記の「残りA回」や「残りB回」や「残りC回」とは別に、特別図柄変動回数m(又は、指定回数M( =60回) までの残り回数(60 −m) )が表示される。
ここで、図48に示す第1,第2,第3特別終了演出について詳しく説明する。
第1,第2,第3特別終了演出は、実行回数nが19回に達したことを契機に行われ、つまり実行回数nが19回に達していないときには行われないものであり、故に、普段見ることができないプレミアム的な演出である。
第1特別終了演出→第2特別終了演出となる一連の終了演出、及び、第1特別終了演出→第3特別終了演出となる一連の終了演出では、図示省略するが、具体的に、本パチンコ遊技機1で行われる各種演出(又は各種演出に登場とするキャクタ等)に関連する回想演出が、画像表示器21に表示される画像(動画)、及びその画像に合わせてスピーカ37から出力される音声等により行われる。
この終了演出が行われているとき、画像表示器21には、前記の大当り中回数演出、確変中回数演出、大当り中終了演出、確変中終了演出、確変中当該示唆演出、大当り中先読み示唆演出、確変中先読み示唆演出の表示、及び、特別図柄の変動の表示も行われ得るが、そのとき、その表示の背景画像として、終了演出(回想演出)の画像が表示される。
例えば、第1特別終了演出が回想演出の序盤と中盤を構成し、第2,第3特別終了演出が夫々回想演出の終盤を構成する。第2特別終了演出は、実行回数nが20回となる大当り遊技中に行われるが、そこで、実行回数nが20回に達して「確変遊技状態」が終了する演出であって、遊技者を歓喜させる或いは讃える最終演出が行われ、第3特別終了演出は、特別図柄変動回数mが57〜60回になるときに行われるが、そこで、実行回数nが20回に達しないで「確変遊技状態」が終了する演出であって、多少残念な演出が行われる。
尚、指定回数M( =60回) よりも数回(例えば、4回)多い第2の指定回数M2( =64回) を設定し、大当り遊技が行われた後、「確変遊技状態」で遊技が制御されているときに、大当りとなることなく特別図柄変動回数nが指定回数M( =60回) を超えると、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了される代わりに、先ず、「潜確遊技状態」で遊技が制御され、その後、大当りとなることなく特別図柄変動回数nが第2の指定回数M2( =64回) を超えると、「潜確遊技状態」での遊技の制御が終了され、「通常遊技状態」で遊技が制御されるようにしてもよい。ここで、大当り遊技が行われた後、大当りとなることなく特別図柄変動回数nが指定回数M( =60回) を超えてから、第2の指定回数M2( =64回) を超えるまでに、つまり「潜確遊技状態」で遊技が制御されているときにおいて大当り遊技が行われると、実行回数nがn+1に更新されるようにしてもよい。
実施例2のパチンコ遊技機1によれば、終了演出として、実行回数nが所定回数N3( =20回) に達する前に、特定回数N2( =19回) に達したことを契機に、大当り中終了演出、確変中終了演出とは別に、「確変遊技状態」での遊技が終了されることを示唆する終了演出(特別終了演出;図48)が行われることにより、この特別終了演出を、他の演出に対して差別化を図り、遊技者に実行回数nが特定回数N2( =19回) に達したことを報知する有効な演出(例えば、遊技者を讃える演出)とすることができる。その他実施例1と同様の作用効果を奏する。
前記のように、実施例1は所謂ループ機に本発明を適用したものであり、実施例2は所謂ST機に本発明を適用したものであるが、他の実施例として、所謂セット機に本発明を適用することができる。
セット機であるパチンコ遊技機においては、図49に示すように、遊技状態制御手段60は、「通常遊技状態」で遊技を制御しているときにおいて初当りとなる大当り遊技が行われた後、遊技者に有利な「確変遊技状態」(又は「確変遊技状態」「潜確遊技状態」の何れかとなる「高確状態」)で遊技を制御すると、その「確変遊技状態」(又は「高確状態」)で遊技を制御しているときにおいて大当り遊技が行われた実行回数nが所定回数N3(例えば、5回)に達するまで、「確変遊技状態」(又は「高確状態」)での遊技の制御を継続させ、つまり実行回数nが所定回数N3に達したとき、「確変遊技状態」(又は「高確状態」)での遊技の制御を終了させ、実行回数nが所定回数N3となる大当り遊技の終了後、「時短遊技状態」(又は「通常遊技状態」)で遊技を制御する。
ループ機やST機であるパチンコ遊技機は、実行回数nが所定回数N3に達する前に、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了される可能性がある(殆どの場合はそうなる) のに対して、セット機であるパチンコ遊技機は、実行回数nが所定回数N3に達する前に、「確変遊技状態」(又は「高確状態」)で遊技の制御が終了される可能性が実質的に無い、つまり「確変遊技状態」(又は「高確状態」)で遊技が制御されているときにおいて所定回数Nの大当り遊技が必ず行われる点で相違するが、このセット機であるパチンコ遊技機で、実施例1,2の大当り中回数演出、大当り中終了演出、大当り中先読み示唆演出、確変中回数演出、確変中終了演出、確変中当該示唆演出、確変中先読み示唆演出を可能な範囲で行わせることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能である。
1 パチンコ遊技機
43 特別図柄情報判定手段
45 特別遊技実行手段
60 遊技状態制御手段
70 演出制御手段
74 連チャン演出制御手段
74a 連チャン終了演出制御手段
チャン回数が所定の連チャン回数に達すると、「確変遊技状態」での遊技の制御が終了される仕様の遊技機において、そうした仕様に係る特有の演出や情報処理等の実現のため、情報の出力に関して改善の余地がある。
本発明の目的は、前記課題を改善できる遊技機を提供することである。
第1の発明(遊技機(1))は、遊技の進行を制御する第1制御部(31)を備え、前記第1制御部(31)は、始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(43)と、前記判定手段(43)により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技を行う特別遊技実行手段(45)と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記特定遊技状態で遊技を制御しているときにおいて前記特別遊技が行われた実行回数(n)が所定回数(N3)に達したとき、前記特定遊技状態での遊技の制御を終了させる遊技状態制御手段(60)と、前記特別遊技が行われる毎に前記特別遊技に関連する特別遊技情報を第2制御部(33(39))に出力可能な出力手段(61)とを有し、前記出力手段(61)は、前記特別遊技情報を出力する際、前記実行回数(n)が前記所定回数(N3)よりも少ない特定回数(N2)に達するまでは、前記特別遊技が行われる毎に第1の特別遊技情報を出力可能にし、前記実行回数(n)が前記特定回数(N2)に達したときは、前記第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力可能であることを特徴とする。

Claims (3)

  1. 遊技の進行を制御する第1制御部を備え、
    前記第1制御部は、
    始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記特定遊技状態で遊技を制御しているときにおいて前記特別遊技が行われた実行回数が所定回数に達したとき、前記特定遊技状態での遊技の制御を終了させる遊技状態制御手段と、
    前記特別遊技が行われる毎に前記特別遊技に関連する特別遊技情報を第2制御部に出力可能な出力手段とを有し、
    前記出力手段は、
    前記特別遊技情報を出力する際、前記実行回数が前記所定回数よりも少ない特定回数に達するまでは、第1の特別遊技情報を出力可能にし、前記実行回数が前記特定回数に達したときは、前記第1の特別遊技情報とは異なる第2の特別遊技情報を出力可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2制御部は、
    前記第1の特別遊技情報および前記第2の特別遊技情報に基づいて、前記実行回数を示唆する回数演出を制御可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2制御部は、
    電源が遮断されたとき、電源の復旧後、前記出力手段により前記第2の特別遊技情報が出力されるまで、前記回数演出の制御を規制することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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