JP2016208556A - デマンド予測装置及びデマンド予測方法 - Google Patents

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    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Abstract

【課題】デマンド制御の品質を向上させることができるデマンド予測装置及びデマンド予測方法を提供する。
【解決手段】デマンド予測値演算処理部76は、計算点数に到達するまで、制御周期Δtごとに、デマンド時限Tを時間軸上に現在時刻tの前後にシフトし、現在時刻tと、デマンド時限Tとから想定される仮想残り時間を求め、仮想残り時間が、閾値以下の場合、直近の使用電力量の変動傾向に基づいて、現在時刻tからデマンド時限Tで想定される仮想終了時刻までに消費される使用電力量の予測値である第1情報を求め、仮想残り時間が、閾値と比べて大きい場合、時系列データの変動傾向に基づいて、第1情報を求め、デマンド時限Tで想定される仮想開始時刻から現在時刻tまでに消費された使用電力量の実績値である第2情報を求め、第1情報と、第2情報とに基づいて、デマンド予測値Rを求めるものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、デマンド予測装置及びデマンド予測方法に関する。
従来、現在時刻tと、現在時刻tの直前の時刻Δtとの間の変化分に応じてデマンド予測を行うデマンド予測装置があった(例えば、特許文献1参照)。
特公昭63−26614号公報(図1)
特許文献1に記載のデマンド予測装置は、デマンド時限の同期を取らない場合、想定されるデマンド時限までの残り時間の全ての場合に応じて、デマンド予測を行う。よって、想定されるデマンド時限までの残り時間が長い場合であっても、現在時刻tと、現在時刻tの直前の時刻Δtとの間の変化分でデマンド予測を行えば、予測精度が悪化する恐れがある。
また、予測精度の悪化により、デマンド予測値が過大に演算されると、特許文献1に記載のデマンド予測装置は、過剰なデマンド制限を促す恐れがある。つまり、過大なデマンド予測の見積もりは、短時間のうちにデマンド制限の実施と解除とを繰り返すハンチングの要因となる。
したがって、デマンド制限の同期を取らない場合、現在時刻tと、現在時刻tの直前の時刻Δtとの間の変化分に応じてデマンド予測を行えば、デマンド予測の精度が悪化することで、過剰なデマンド制限が行われる場合があるため、デマンド制御の品質が低下する恐れがあるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、デマンド時限の同期を取らなくても過剰なデマンド制限の原因となるデマンド予測の精度を改善するデマンド予測装置及びデマンド予測方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係るデマンド予測装置は、消費電力のデマンドの予測対象となっている負荷に対応した過去の使用電力量の実績値である時系列データに基づいて前記負荷の将来のデマンド予測値を求めるデマンド予測装置であって、前記デマンド予測値を求めるデマンド予測値演算処理部を備え、前記負荷に対応するデマンド制御が要求される時間間隔であるデマンド時限が設定され、前記デマンド予測値の求め方を変更する基準となる閾値が設定され、前記デマンド予測値を求める制御周期が設定され、前記デマンド予測値演算処理部は、前記デマンド時限と、前記制御周期と、に基づいて計算点数を求め、前記計算点数に到達するまで、前記制御周期ごとに、前記デマンド時限を時間軸上に現在時刻の前後にシフトし、前記現在時刻と、前記デマンド時限とから想定される仮想残り時間を求め、前記仮想残り時間が、前記閾値以下の場合、直近の前記使用電力量の変動傾向に基づいて、前記現在時刻から前記デマンド時限で想定される仮想終了時刻までに消費される前記使用電力量の予測値である第1情報を求め、前記仮想残り時間が、前記閾値と比べて大きい場合、前記時系列データの変動傾向に基づいて、前記第1情報を求め、前記デマンド時限で想定される仮想開始時刻から前記現在時刻までに消費された前記使用電力量の実績値である第2情報を求め、前記第1情報と、前記第2情報とに基づいて、前記デマンド予測値を求めるものである。
本発明は、デマンド時限の終了時刻までの残り時間に応じて、デマンド予測に用いる時系列データの変動傾向の求め方を変更するため、デマンド時限の同期を取らなくても過剰なデマンド制限の原因となるデマンド予測の精度を改善することができる。よって、本発明は、デマンド制御の品質が低下する欠点を改善することができるデマンド予測装置及びデマンド予測方法を提供することができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1におけるデマンド予測の基本原理を説明する図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド時限Tと現在時刻tとの差異に応じて行われるデマンド予測の原理を説明する図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15を含むシステム構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の詳細な一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の全体的な動作例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の電力パルス信号計数処理の動作例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の積算電力演算処理の動作例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15で用いる使用電力量のデータ形式の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のデマンド予測値演算処理の動作例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15で演算したデマンド予測値Rのデータ形式の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の詳細な一例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15のデマンド予測値演算処理の動作例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15で用いる使用電力量変化予測値のデータ形式の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態1、2の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列に行われる処理であるが、必ずしも時系列に処理されなくても、並列的又は個別に実行される処理をも含んでもよい。
また、本実施の形態1、2で説明される各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態1、2で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。
また、本実施の形態1、2で説明されるブロック図の各ブロックは、その機能が実施されればよく、それらの各ブロックで構成が分離されなくてもよい。
なお、本実施の形態1、2のそれぞれにおいて、特に記述しない項目については実施の形態1、2と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
また、本実施の形態1、2のそれぞれで説明する各種値等の設定例は一例を示すだけであり、特にこれらに限定しない。
実施の形態1.
<発明の原理>
図1は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測の基本原理を説明する図である。図1に示すように、デマンド予測値R(kW)は、デマンド時限T(分)の終了時刻における予測値であって、予測を実施する現在時刻をtとすると、次式(1)で表される。
Figure 2016208556
ここで、Rは、上記で説明したようにデマンド予測値R(kW)であり、Dは、現在時刻tにおけるデマンド(kW)であり、Δtは、現在時刻tと比べて前の時刻であって、直近の時間であり、デマンド変化量ΔDは、現在時刻tを基準としてΔtだけ前の時刻から現在時刻tまでの間に変化したデマンド(kW)であり、Tは、上記で説明したようにデマンド時限T(分)であり、tは、上記で説明したように現在時刻tである。
一般的に、電力のデマンドとは、電気事業者との供給契約の中で設定されたデマンド時限T(分)内に需要家が使用した電力量(kWh)をデマンド時限Tで除した平均値であって、単位はkWである。
また、デマンド時限T(分)は、電気事業者が需要電力(デマンド)を計測する時間間隔であって、例えば、通常30分が採用されている。つまり、時刻0時00分から0時30分、0時30分から1時00分、・・・、23時30分から0時00分といったような時間間隔がデマンドの計測間隔に対応する。なお、デマンド時限T(分)が30分である場合を想定して以降の説明を行うが、特にこれに限定されない。例えば、デマンド時限T(分)が15分に設定されていてもよい。また、例えば、デマンド時限T(分)が60分に設定されていてもよい。つまり、デマンド時限T(分)は、特定の値に限定されるものではない。
式(1)においては、現在時刻tを基準としてΔtだけ前の時刻から現在時刻tまでの間に増加したデマンド変化量ΔD(kW)を、デマンド時限T(分)の終了時刻までの残り時間(T−t)だけ直線的に外挿したものに、現在時刻tにおける現在デマンド値Dを加えたものがデマンド予測値Rとして定義されている。
図1においては、デマンド時限T(分)は、30分が設定されており、時刻は、0時00分〜0時30分の場合が示されている。式(1)に基づいて演算されたデマンド予測値Rは、目標デマンド値Q(契約電力)と比較される。比較の結果、デマンド予測値Rが目標デマンド値Qを超過した場合、デマンド超過発生の可能性があると判定される。通常、デマンド超過は、違約金の発生及び将来の契約電力における基本料金の引き上げといったような経済的なデメリットを伴うものである。
したがって、デマンド超過発生の可能性があると判定された場合、自動制御で制御対象負荷21(後述する)が遮断される。また、警報の発報をトリガーとして人又は別のシステムで負荷14(後述する)が遮断される場合もある。いずれにしろ、このような動作で消費電力は低減され、デマンド超過が回避されることを目指すような一連の動作は、デマンド制御と称される。
また、デマンド制御には、電力会社が需要家のデマンドを計測する時間間隔であるデマンド時限Tに同期せずにデマンド制御が実施される場合がある。つまり、デマンド制御には、時刻同期を取らずにデマンド制御が実施される場合がある。このような時刻同期を取らないデマンド制御では、デマンド時限T(分)の終了時刻は明らかではない。よって、現在時刻tからの残り時間(T−t)が明確に得られない。
例えば、図1に示すように、デマンド時限T(分)として30分が設定され、デマンド時限T(分)の10分の1である3分が制御周期Δtとして設定された場合、デマンド制御では、3分先から30分先までの10個のデマンド予測値R(kW)が現在時刻tに生成され、生成された10個のデマンド予測値R(kW)と、目標デマンド値Qとがそれぞれ比較され、デマンド制御が実施される。つまり、デマンド時限Tに同期しない場合のデマンド制御は、現在時刻tがデマンド時限Tのどの時刻であったとしても目標デマンド値Qを超過しないように実施される。
式(1)においては、上記で説明したように、現在時刻tの制御周期Δt前の直前のデマンド変化量ΔDを、残り時間(T−t)分だけ直線的に外挿してデマンド予測値Rが演算されている。よって、残り時間(T−t)が長い場合であって、現在デマンド値Dが急変してデマンド変化量ΔDが局所的に大きくなる場合には、デマンド予測値Rの予測精度が悪化する恐れがあった。このような場合に、例えば、上記で説明したように、デマンド時限Tの時刻同期を取らないでデマンド予測を行えば、デマンド時限Tの終了時刻が不明であるため、現在時刻tにおいて想定される残り時間の全ての場合に応じたデマンド予測値Rが生成された。
例えば、上記で説明したように、制御周期Δtを3分と想定すると、3分先から30分先までを想定した残り時間、すなわち、10パターンの残り時間に応じてデマンド予測値Rが生成される。よって、例えば、30分先のように残り時間が長い場合、その間に局所的なデマンド変化量ΔDが生じれば、予測精度が悪化する。
また、予測精度の悪化により、デマンド予測値が過大に演算されると、過剰なデマンド制限を促す恐れがある。このような動作は、短時間のうちにデマンド制限の実施と解除とを繰り返すハンチングの要因にもなる。この結果、デマンド制御の品質が低下する。
そこで、デマンド予測値Rを求めるときの変動傾向をΔD/Δtといったような固定の変化率で求めるのではなく、残り時間(T−t)に応じて変更する。具体的には、残り時間(T−t)に応じて、デマンド予測に用いる時系列データの変動傾向の求め方を変更することで、デマンド予測値Rの予測制御の悪化を回避する。つまり、残り時間(T−t)に応じてデマンド予測値Rを求める。次に、残り時間(T−t)に応じたデマンド予測値Rを求める原理について図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるデマンド時限Tと現在時刻tとの差異に応じて行われるデマンド予測の原理を説明する図である。図2に示す場合においては、デマンド時限Tは電力会社のデマンド計測と同期が取られていないと想定する。よって、現在時刻t及びデマンド予測値R[X]は、デマンド時限Tにおける座標が一義に定まらない。したがって、デマンド時限Tの終了時刻である時刻A及びデマンド時限Tの開始時刻である時刻Bは不明である。
そこで、制御周期t(例えば、3分)毎に、現在時刻tからデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでの残り時間を(T−t)分と想定したときの現在時刻tからX分後のデマンド予測値R(kW)をデマンド予測値R[X]と想定する。この場合、時刻Aが不明であるため、X=3、6、・・・、27、30のように10個分のデマンド予測値R[X]を演算する。つまり、時間軸に沿って、デマンド時限Tを現在時刻tの前後で制御周期Δtごとに10回シフトし、そのつど、残り時間(T−t)を求めることで、想定される全ての仮想の残り時間(T−t)について、現在時刻tの3分先から30分先までの10パターン分を求める。
具体的には、デマンド予測値R[X]を演算する際、現在時刻tがデマンド時限Tの後半側に位置すると想定した場合には、直近の使用電力量の変動傾向に基づいて、現在時刻tからデマンド時限Tまでの残り時間の間に消費される使用電力量の予測値を求める。一方、デマンド予測値R[X]を演算する際、現在時刻tがデマンド時限Tの前半側に位置すると想定した場合には、過去の使用電力量の実績値である時系列データの変動傾向に基づいて、現在時刻tからデマンド時限Tまでの残り時間の間に消費される使用電力量の予測値を求める。
つまり、残り時間(T−t)に応じて、過去の実績値である時系列データの変動傾向の求め方が変更されてデマンド予測値R[X]が求められることで、デマンド予測の精度が向上し、デマンド制御の予測制御の悪化が回避される。
<発明の構成>
次に、上記で説明した内容の詳細な具体例について図3〜図12を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15を含むシステム構成の一例を示す図である。図3に示すように、デマンド予測システム1は、商用電源11、電力メータ13、デマンド予測装置15、及び負荷14等を備えている。デマンド予測システム1は、商用電源11と、電力メータ13と、負荷14とが、電力供給線33で接続されている。デマンド予測システム1は、電力メータ13と、デマンド予測装置15とが、電力パルス通信線31で接続されている。
商用電源11は、電力供給線33を介して負荷14に電力を供給する。電力メータ13は、負荷14の電力を計測する。負荷14は、例えば、制御対象負荷21と、非制御対象負荷25とを含んでいる。制御対象負荷21は、例えば、制御対象負荷21_1〜21_Nを含んでいる。つまり、制御対象負荷21は、デマンド制御の対象となり、1つ以上である。一方、非制御対象負荷25は、デマンド制御の対象とならないものである。つまり、負荷14は、制御対象と非制御対象とが含まれており、デマンド予測装置15は、負荷14の全体のデマンド値を予測する。
例えば、デマンド予測装置15は、電力メータ13から電力パルス通信線31を介して電力パルス信号を受信する。デマンド予測装置15は、受信した電力パルス信号をカウントすることで負荷14の全体の使用電力量を計量する。デマンド予測装置15は、計量した使用電力量に基づいて、デマンド予測値Rを演算する。
ここで、デマンド予測装置15は、一般的な計算機で構成されてもよく、マイクロプロセッサを搭載したコントローラーで構成されてもよい。つまり、デマンド予測装置15は、詳細については後述する機能が実現されるものであれば、そのハードウェア構成は特に限定されない。また、デマンド予測装置15と、電力メータ13との間の通信は、有線通信に限定されず、無線通信であってもよい。なお、デマンド予測装置15と、電力メータ13との間の通信は、有線通信及び無線通信の何れであっても、その通信プロトコルについては、特に限定されない。
次に、デマンド予測装置15のハードウェア構成について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、デマンド予測装置15は、ハードウェア構成として、例えば、受信装置41、送信装置42、記憶装置43、データベース装置44、入力装置45、出力装置46、及び演算処理装置47を備え、それぞれが通信バス35を介して接続されている。なお、正確には、それぞれ異なるバスで接続されているが、そのような説明は省略又は簡略化する。
受信装置41は、例えば、電力メータ13から電力パルス通信線31を介して電力パルス信号を受信し、受信した電力パルス信号をデマンド予測装置15内部で使用されるデータ形式に変換する。送信装置42は、例えば、演算処理装置47の各種演算結果を送信先のデータ形式に変換して送信先に送信する。記憶装置43は、例えば、ハードディスク65又はフラッシュメモリ66で構成され、演算処理装置47で実行される各種機能を実現する各種アプリケーション等を長期的に記憶する。
データベース装置44は、例えば、ハードディスク67で構成され、演算処理装置47の演算結果を長期的に記憶する。入力装置45は、例えば、キーボード、マウス、又はマイク等(いずれも図示せず)といったような外部からの操作を受け付ける機器である。出力装置46は、例えば、ディスプレイ又はスピーカ(いずれも図示せず)といったような外部へ演算結果等を出力する機器である。演算処理装置47は、例えば、論理回路61、レジスタ62、及びキャッシュメモリ63で構成され、いわゆるMPU(Micro Processing Unit)として構成される。なお、発振器等の回路構成についての記載及び説明は省略する。
レジスタ62、キャッシュメモリ63、及びメインメモリ64から一次記憶装置51が形成される。一次記憶装置51は、演算処理装置47が直接的に操作可能なものであって、仮想的な論理空間が形成される。データベース装置44から取得された各種データは、仮想的な論理空間に一時的に格納される。また、記憶装置43から取得された各種アプリケーション等は、仮想的な論理空間に展開され、実行可能な状態になる。ハードディスク65又はフラッシュメモリ66から二次記憶装置53が形成される。二次記憶装置53は、演算処理装置47が図示しない入出力チャネル等を介して操作可能なものである。
なお、上記で説明したハードウェア構成は一例を示すだけであって、特にこれに限定されない。例えば、メインメモリ64が演算処理装置47の内部に形成されてもよく、レジスタ62及びキャッシュメモリ63が演算処理装置47の外部に形成されてもよい。また、データベース装置44は、ハードディスク67ではなくフラッシュメモリ66で構成されてもよい。
次に、デマンド予測装置15のソフトウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の一例を示す図である。図5に示すように、デマンド予測装置15は、ソフトウェア構成として、例えば、データ格納部71、演算用格納部72、データ設定部73、データ入力部74、使用電力量演算処理部75、及びデマンド予測値演算処理部76を備えている。
データ格納部71は、上記で説明したデータベース装置44で実現されるものであって、演算処理装置47の演算結果を長期的に格納する場合に用いられる。演算用格納部72は、上記で説明した一次記憶装置51、例えば、メインメモリ64で実現されるものであって、演算処理装置47の演算結果を一時的に格納する場合に用いられる。
データ入力部74は、上記で説明した受信装置41で実現されるものであって、電力メータ13から電力パルス通信線31を介して電力パルス信号を受信する機能が構成されている。データ設定部73は、上記で説明した演算処理装置47で実現されるものであって、データ格納部71から複数のデマンド予測値Rを演算するのに用いる各種データを取得して演算用格納部72等に設定する。使用電力量演算処理部75は、上記で説明した演算処理装置47で実現されるものであって、受信した電力パルス信号を計数することで使用電力量を算出して、算出した使用電力量をデータ格納部71に格納する。デマンド予測値演算処理部76は、上記で説明した演算処理装置47で実現されるものであって、データ設定部73で設定された各種データに基づいて、複数のデマンド予測値Rを演算する。
具体的には、データ設定部73、使用電力量演算処理部75、及びデマンド予測値演算処理部76は、外部の伝送媒体を介して受信装置41から取り込んで記憶装置43に記憶させたり、図示しないリムーバブルメディアを介して取り込んで記憶装置43に記憶させたり、入力装置45から入力されて記憶装置43に記憶させたりしておく。そして、実行時には、データ設定部73、使用電力量演算処理部75、及びデマンド予測値演算処理部76は、演算処理装置47において計算機の内部処理として実現される。例えば、計算機は、各種内部処理に応じて適宜必要な各種データを取得したり格納したりすることで、データ設定部73、使用電力量演算処理部75、及びデマンド予測値演算処理部76を実現する。
次に、デマンド予測装置15の機能構成の詳細について図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の詳細な一例を示す図である。図6に示すように、データ格納部71には、例えば、使用電力量データ111、デマンド予測値データ112、及び演算用データ113が格納されている。なお、演算用データ113は、例えば、上記で説明したデマンド時限T、現在時刻t、及び制御周期Δt並びに後述する計算粒度及び乗率である。
演算用格納部72には、例えば、使用電力量演算処理用格納領域91及びデマンド予測値演算処理用格納領域92が形成されている。使用電力量演算処理用格納領域91には、例えば、現在時刻使用電力量格納領域101、使用電力量格納領域102、及びパルス計数値格納領域103が形成されている。デマンド予測値演算処理用格納領域92には、例えば、パラメータ格納領域104及び演算結果格納領域105が形成されている。
使用電力量演算処理部75は、例えば、電力パルス信号計数部121、使用電力量算出部122、及び使用電力量加算処理部123を備えている。デマンド予測値演算処理部76は、例えば、予測データ演算部131、実績データ演算部132、及び演算結果処理部133を備えている。予測データ演算部131は、例えば、移動平均法演算部151及び外挿法演算部152を備えている。移動平均法演算部151と、実績データ演算部132と、演算結果処理部133とで第1手法演算部141が形成されている。外挿法演算部152と、実績データ演算部132と、演算結果処理部133とで第2手法演算部142が形成されている。
データ入力部74は、電力メータ13から出力される電力パルス信号を電力パルス通信線31を介して常時受信し、受信した電力パルス信号を予め定めた形式に変換し、電力パルス信号データとして、使用電力量演算処理部75に供給する。電力パルス信号計数部121は、電力パルス信号データに含まれる電力パルス信号のパルス数を計数する。電力パルス信号計数部121は、パルス計数値格納領域103を用いて各種処理を実行する。
使用電力量算出部122は、制御周期Δtが到来するたびに、データ格納部71に演算用データ113として格納されている乗率(kWh/パルス)を取得し、取得した乗率と、計数したパルス数と、を乗算することで使用電力量に換算する。使用電力量算出部122は、使用電力量格納領域102を用いて各種処理を実行する。
使用電力量加算処理部123は、換算した使用電力量と、現在時刻tと比べて前の制御周期Δtのときの使用電力量(kWh)と、を加算することで現在時刻tの使用電力量として、制御周期Δtが到来するごとにデータ格納部71に格納する。使用電力量加算処理部123は、現在時刻使用電力量格納領域101を介して各種処理を実行する。
次に、デマンド予測値演算処理部76の詳細について説明する。デマンド予測装置15は、電気事業者の計測単位であるデマンド時限Tに同期しないため、上記で説明したように、デマンド予測値演算処理部76は、例えば、現在時刻tを基準として、デマンド時限Tの全ての残り時間の場合を想定して複数のデマンド予測値Rを演算する。このとき、使用電力量の時系列データの予測手法として任意の手法の適用が考えられる。ここでは、第1手法として、移動平均法の適用を想定し、第2手法として、外挿法の適用を想定する。
まず、デマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでの残り時間が大きいと想定する場合、移動平均法を適用する。例えば、現在時刻tがデマンド時限Tの前半側に位置していると想定し、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が15〜30分の場合、移動平均法を適用する。また、制御周期Δtを3分と想定し、デマンド時限Tを30分と想定した場合、デマンド時限Tを制御周期Δtで除することで、30/3=10パターンの場合が想定される。よって、過去10点のデマンドの値である使用電力量の変化の平均からデマンド予測値Rを求める。つまり、移動平均法を適用することで、デマンドの細かい変化と比べて変動傾向を主として捉えるのに適したデマンド予測値Rが演算されることになる。
次に、デマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでの残り時間が小さいと想定する場合、外挿法を適用する。例えば、現在時刻tがデマンド時限Tの後半側に位置していると想定し、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が3〜12分の場合、外挿法を適用する。また、現在時刻tに対応する使用電力量と、現在時刻tから直前の時刻に対応する使用電力量との過去2点のデマンドの値である使用電力量の偏差を外挿することでデマンド予測値Rを求める。つまり、外挿法を適用することで、デマンドの細かい変化を主体に捉えるのに適したデマンド予測値Rが演算されることになる。
このように、現在時刻tからデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでの想定される仮想の残り時間に応じて、2つの時系列データの予測手法を切り替えて適用することで、従来手法と比べて予測精度を向上させることができる。
換言すれば、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きい場合、途中でデマンドの値が急激に変化したときにも一時的な変化である可能性もあるため即応的な演算結果とならないように、デマンドの細かい変化ではなく変動傾向を主体としてデマンド予測値Rを求める。一方、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が小さい場合、途中でデマンドの値が急激に変わるときに感度良く追随するため、デマンドの細かい変化を主体としてデマンド予測値Rを求める。したがって、全体的にデマンド予測の精度は向上する。
さらに具体的には、デマンド予測値Rを求める工程は、現在時刻tまでの使用電力量を求める前工程と、前工程で求めた現在時刻tまでの使用電力量を用いて、残り時間(T−t)に応じて、時系列データの変動傾向の求め方を変更してデマンド予測値R[X]を求める後工程とに分かれる。以下、詳細について順番に説明する。
データ入力部74は、電力メータ13から電力パルス信号を常時受信する。使用電力量演算処理部75の電力パルス信号計数部121は、電力パルス信号を計数し、メインメモリ64上のパルス計数値格納領域103に計数結果を上書きで書き込む動作を制御周期Δtが到来するまで繰り返す。
次に、デマンド時限Tを30分とし、制御周期Δtをデマンド時限Tの1/10である3分と想定する。制御周期Δtの時刻が到来すると、使用電力量算出部122が電力パルス信号の計数結果を取得した後、電力パルス信号の計数結果は0にリセット、つまり、メインメモリ64上のパルス計数値格納領域103に格納されている計数値に対応する変数が0に初期化される。使用電力量算出部122は、電力パルス信号の計数結果と、データ格納部71に格納されている乗率と、を取得してからそれぞれを乗算することで、使用電力量に換算し、メインメモリ64上の使用電力量格納領域102に、既に格納されている換算結果に対応する変数を初期化後にセットする。
次に、使用電力量加算処理部123は、後述する図10に示すように、データ格納部71に格納されている使用電力量データ111から現在時刻tの1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量を取得し、メインメモリ64上の使用電力量格納領域102に格納されている1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量に対応する変数を初期化し、取得した1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量を格納する。次に、使用電力量加算処理部123は、換算結果の使用電力量と、1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量とを加算し、現在時刻tの使用電力量として、メインメモリ64上の現在時刻使用電力量格納領域101に割り当てられている加算結果に対応する変数に格納する。
次に、使用電力量演算処理部75は、現在時刻使用電力量格納領域101に格納した現在時刻tの使用電力量をデータ格納部71に格納する。この結果、データ格納部71の使用電力量データ111は更新される。
以上のような一連の動作が、現在時刻tまでの使用電力量を求める前工程に相当する。次に、前工程で求めた現在時刻tまでの使用電力量を用いて、残り時間(T−t)に応じて、時系列データの変動傾向の求め方を変更してデマンド予測値R[X]を求める後工程について説明する。
デマンド予測値演算処理部76は、データ格納部71の使用電力量データ111から現在時刻tの使用電力量を取得する。また、デマンド予測値演算処理部76は、データ格納部71の使用電力量データ111からデマンド予測に用いる使用電力量のデータ、つまり、デマンド予測に必要な使用電力量のデータとして、過去の実績値である時系列データ10点分、例えば、t−Δt、t−Δt×2、・・・、t−Δt×10のような各時刻に対応する使用電力量のデータを取得する。デマンド予測値演算処理部76は、メインメモリ64上のパラメータ格納領域104に割り当てられている各種変数を初期化してからこれらの取得結果である各値をセットする。
制御周期Δtごとに、例えば、デマンド時限Tである30分の1/10の3分ごとに、現在時刻tからデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間を(T−t)分と想定する。この場合において、現在時刻tからX分後のデマンドの予測値(kW)を上記で説明したように、デマンド予測値R[X]と定義する。また、現在時刻tのY分前の使用電力量(kW)をPC[Y]と定義する。ここで、特に、現在時刻tの使用電力量は、現在時刻tの0分前の使用電力量に相当するので、PC[0]と表される。
次に、第1手法演算部141は、上記で説明したメインメモリ64上の過去10点分の使用電力量のデータに対応する各種変数の値を取得し、次式(2)に基づいて、R[15]、R[18]、・・・、R[30]を求め、演算結果をメインメモリ64上の演算結果格納領域105に割り当てられている各種変数に書き込む。
Figure 2016208556
式(2)において、中括弧内の各量の単位はkWhである。また、デマンド予測値R[X]は、デマンド時限T内に使用した使用電力量をデマンド時限Tで除して求められる平均値(kW)であるので、デマンド予測値R[X]の演算では、式(2)の中括弧内で求められる使用電力量(kWh)がデマンド時限Tである30分、すなわち、0.5時間で除算されている。つまり、式(2)で示されるように、式(2)の中括弧内で求められる使用電力量(kWh)に2が乗算されている。
また、中括弧内には、移動平均法で求めた平均値を利用した変動傾向に基づいて、現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aとの間で消費される使用電力量を求める第1の項と、過去の時系列データに基づいて、想定されるデマンド時限Tの開始時刻である時刻Bから現在時刻tまでに消費された使用電力量を求める第2の項と、が存在する。
なお、上記の説明では、時間軸上における移動平均法の適用範囲は、デマンド時限Tの時刻Bから時刻Aまでの範囲であるが、特にこれに限定されず、時刻Bの前後又は時刻Aの前後の使用電力量が適用されてもよい。
次に、第2手法演算部142は、メインメモリ64上の過去10点分の使用電力量のデータに対応する各種変数の値を取得し、次式(3)に基づいて、R[3]、・・・、R[12]を求め、演算結果をメインメモリ64上の演算結果格納領域105に割り当てられている各種変数に書き込む。
Figure 2016208556
また、中括弧内には、現在時刻tに対応する使用電力量と、現在時刻tから制御周期Δtだけ前の使用電力量とから求めた変動傾向に基づいて、現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aとの間で消費される使用電力量を求める第1の項と、過去の時系列データに基づいて、想定されるデマンド時限Tの開始時刻である時刻Bから時刻tまでに消費された使用電力量を求める第2の項と、が存在する。
なお、上記の説明では、2つの使用電力量に基づいて現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aとの間で消費される使用電力量が求められているが、特にこれに限定されず、複数の使用電力量に基づいて同様の処理が実行されてもよい。ただし、第1手法演算部141の移動平均法で用いられる使用電力量のデータ数と比べて少ないデータ数が利用されるものとする。
演算結果処理部133は、メインメモリ64上の演算結果格納領域105に割り当てられている各種変数のうち、上記で説明したR[3]〜R[30]のような10個のデマンド予測値R[X]を、後述する図12に示すように、データ格納部71に格納する。この結果、データ格納部71のデマンド予測値データ112が更新される。
以上のように、デマンド予測装置15は、消費電力に関する情報である使用電力量に基づいて、デマンドの将来値を予測する。つまり、デマンド予測装置15は、現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでとの間の残り時間に応じて、残り時間が大きい場合には需要家の使用電力を計量した使用電力量の時系列データの長い周期の変動傾向、例えば、デマンド時限Tが30分であれば、15分以上の計算粒度を想定したときの大きいデータ変動分を主としてデマンドを予測する。
一方、デマンド予測装置15は、現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻である時刻Aまでとの間の残り時間に応じて、残り時間が小さい場合には需要家の使用電力を計量した使用電力量の時系列データの短い周期の変動傾向、例えば、デマンド時限Tが30分であれば、15分未満の計算粒度を想定したときの細かいデータ変動分を主としてデマンドを予測する。
換言すれば、デマンド予測装置15は、現在時刻tと、想定されるデマンド時限Tの終了時刻までとの間の残り時間に応じて、時系列データの変動傾向の求め方を変更してデマンド予測値R[X]を求める。
なお、上記で説明した計算粒度の基準は一例であって、特にこれに限定されない。例えば、15分を基準として判定するのではなく、10分を基準として上記と同様の判定が実行されてもよい。なお、計算粒度の基準は、本発明における閾値に相当する。また、残り時間は、本発明における仮想残り時間に相当する。また、時刻Aは、本発明における仮想終了時刻に相当する。また、時刻Bは、本発明における仮想開始時刻に相当する。また、過去10点は、本発明における計算点数に相当する。
なお、上記で説明した演算用格納部72の構成は一例であって、特にこれらに限定されない。要するに、各種処理が実行されるときに一時的に格納される仮想的な論理空間であればよく、特にその構成については限定されない。
<発明の動作>
図7は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の全体的な動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS11〜ステップS13の処理は、使用電力量演算処理であって、そのうち、ステップS12及びステップS13の処理は、積算電力演算処理である。ステップS14〜ステップS16の処理は、デマンド予測値演算処理である。
具体的には、ステップS11の処理は、電力パルス信号計数処理であり、ステップS12の処理は、使用電力量算出処理であり、ステップS13の処理は、使用電力量加算処理であり、ステップS14の処理は、第1手法演算処理であり、ステップS15の処理は、第2手法演算処理であり、ステップS16の処理は、演算結果格納処理である。
(ステップS11)
デマンド予測装置15は、電力パルス信号計数処理を実行する。
(ステップS12)
デマンド予測装置15は、使用電力量算出処理を実行する。
(ステップS13)
デマンド予測装置15は、使用電力量加算処理を実行する。
(ステップS14)
デマンド予測装置15は、第1手法演算処理を実行する。
(ステップS15)
デマンド予測装置15は、第2手法演算処理を実行する。
(ステップS16)
デマンド予測装置15は、演算結果格納処理を実行する。
(ステップS17)
デマンド予測装置15は、各種制御を終了するか否かを判定する。デマンド予測装置15は、各種制御を終了する場合、そのまま処理を終了する。一方、デマンド予測装置15は、各種制御を終了しない場合、ステップS11に戻る。
図8は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の電力パルス信号計数処理の動作例を説明するフローチャートである。
(ステップS21)
デマンド予測装置15は、電力メータ13が出力する電力パルス信号を受信する。
(ステップS22)
デマンド予測装置15は、電力パルス信号のパルス数を計数する。
(ステップS23)
デマンド予測装置15は、パルス数の計数結果であるパルス計数値を演算用格納部72に格納する。
(ステップS24)
デマンド予測装置15は、制御周期Δtが到来したか否かを判定する。デマンド予測装置15は、制御周期Δtが到来した場合、処理を終了する。一方、デマンド予測装置15は、制御周期Δtが到来しない場合、ステップS21に戻る。
図9は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15の積算電力演算処理の動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS31〜ステップS34の処理は、使用電力量算出処理であり、ステップS35〜ステップS39の処理は、使用電力量加算処理である。
(ステップS31)
デマンド予測装置15は、演算用格納部72及びデータ格納部71から各種データを取得する。
(ステップS32)
デマンド予測装置15は、取得した各種データの演算用格納部72を初期化する。
(ステップS33)
デマンド予測装置15は、取得した各種データの中にあるパルス計数値と乗率とに基づいてパルス計数値を使用電力量に換算する。
(ステップS34)
デマンド予測装置15は、使用電力量の格納領域を初期化後に換算した使用電力量を演算用格納部72に格納する。
(ステップS35)
デマンド予測装置15は、現在時刻tと比べて1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量をデータ格納部71から取得する。
(ステップS36)
デマンド予測装置15は、取得した1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量の格納先領域を初期化する。
(ステップS37)
デマンド予測装置15は、換算した使用電力量を演算用格納部72から取得する。
(ステップS38)
デマンド予測装置15は、換算した使用電力量と1つ前の時刻(t−Δt)の使用電力量とを加算して現在時刻tの使用電力量を演算用格納部72に格納する。
(ステップS39)
デマンド予測装置15は、演算用格納部72に格納した現在時刻tの使用電力量をデータ格納部71に格納し、処理を終了する。
ここで、使用電力量のデータについて図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15で用いる使用電力量のデータ形式の一例を示す図である。図10に示すように、使用電力量データ111の一つとして、時刻と、時刻に対応した使用電力量との組データが形成されている。そして、取得対象データは、現在時刻tではなく、現在時刻tから制御周期Δtを減算した時刻、つまり、現在時刻tの1つ前の時刻に対応する使用電力量である。
図11は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15のデマンド予測値演算処理の動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS51〜ステップS57の処理は、第1手法演算処理であり、ステップS58〜ステップS64の処理は、第2手法演算処理であり、ステップS65の処理は、演算結果格納処理である。
(ステップS51)
デマンド予測装置15は、データ格納部71の使用電力量データ111から現在時刻tの使用電力量(t)とデマンド予測に用いる使用電力量(t−Δt)、(t−Δt×2)、・・・、(t−Δt×10)とを取得する。
(ステップS52)
デマンド予測装置15は、演算用格納部72のパラメータ格納領域104を初期化する。
(ステップS53)
デマンド予測装置15は、取得した使用電力量をパラメータ格納領域104に格納する。
(ステップS54)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量から現在時刻tがデマンド時限Tの前半側に位置すると想定した場合の実績データを演算する。
(ステップS55)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量から移動平均法を用いることで現在時刻tがデマンド時限Tの前半側に位置すると想定した場合の予測データを演算する。
(ステップS56)
デマンド予測装置15は、第1のデマンド予測値R[X]を演算する。
(ステップS57)
デマンド予測装置15は、演算結果格納領域105に第1のデマンド予測値R[X]を格納する。
(ステップS58)
デマンド予測装置15は、データ格納部71の使用電力量データ111から現在時刻tの使用電力量(t)とデマンド予測に用いる使用電力量(t−Δt)、(t−Δt×2)、・・・、(t−Δt×10)とを取得する。
(ステップS59)
デマンド予測装置15は、演算用格納部72のパラメータ格納領域104を初期化する。
(ステップS60)
デマンド予測装置15は、取得した使用電力量をパラメータ格納領域104に格納する。
(ステップS61)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量から現在時刻tがデマンド時限Tの後半側に位置すると想定した場合の実績データを演算する。
(ステップS62)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量から外挿法を用いることで現在時刻tがデマンド時限Tの後半側に位置すると想定した場合の予測データを演算する。
(ステップS63)
デマンド予測装置15は、第2のデマンド予測値R[X]を演算する。
(ステップS64)
デマンド予測装置15は、演算結果格納領域105に第2のデマンド予測値R[X]を格納する。
(ステップS65)
デマンド予測装置15は、演算結果格納領域105に格納されている第1のデマンド予測値R[X]と第2のデマンド予測値R[X]とを紐付けしてデータ格納部71に格納し、処理を終了する。
ここで、デマンド予測値データ112の構成について図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態1におけるデマンド予測装置15で演算したデマンド予測値Rのデータ形式の一例を示す図である。図12に示すように、デマンド予測値データ112は、現在時刻tからX分後、つまり、残り時間と、現在時刻tからX分後のデマンド予測値R[X]とが対応付けられた組データで形成されている。このうち、Xが3〜12に対応する組データは、現在時刻tがデマンド時限Tの後半側に位置すると想定した場合のデマンド予測値R[X]である。また、Xが15〜30に対応する組データは、現在時刻tがデマンド時限Tの前半側に位置すると想定した場合のデマンド予測値R[X]である。
<発明の効果>
以上の説明から、デマンド時限Tの同期を取らないデマンド予測装置15は、想定するデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、残り時間が大きいと想定する場合には、変動傾向を主体とする予測手法が使用される。一方、デマンド時限Tの同期を取らないデマンド予測装置15は、想定するデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、残り時間が小さいと想定する場合には、細かい変化を主体とする予測手法が使用される。
よって、2つの時系列データの予測手法を組み合わせて使用するため、特に、想定するデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きいときに予測精度の悪化が発生していた従来手法の精度を改善することができる。
また、上記の説明では、適用手法として、移動平均法と、外挿法とを使用したが、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて同様の効果を発揮する手法であれば、任意の手法を組み合わせて使用することができる。さらに、上記の説明では、2つの手法を組み合わせる一例について説明したが、特にこれに限定されず、3つ以上の手法が組み合わされて用いられてもよい。
なお、上記の説明では、動作説明をフローチャートを用いて行ったが、このようなフローチャートは実質的にデマンド予測処理内容を実行するプログラムで実現してもよい。このようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ハードディスク65、67の他にCD−ROM又はMO(Magneto−Optical Disk)等のリムーバブルメディアであってもよい。さらには、記録媒体を介することなくプログラム自体を、電気通信回線を介して取得するようにしてもよい。また、このようなプログラムは、マイクロプロセッサ等に布線論理として搭載されてもよい。要するに、上記で説明した各機能が実現されるものであれば、特にその実装形態については限定されない。
以上、本実施の形態1においては、消費電力のデマンドの予測対象となっている負荷14に対応した過去の使用電力量の実績値である時系列データに基づいて負荷14の将来のデマンド予測値Rを求めるデマンド予測装置15であって、デマンド予測値Rを求めるデマンド予測値演算処理部76を備え、負荷14に対応するデマンド制御が要求される時間間隔であるデマンド時限Tが設定され、デマンド予測値Rの求め方を変更する基準となる閾値が設定され、デマンド予測値Rを求める制御周期Δtが設定され、デマンド予測値演算処理部76は、デマンド時限Tと、制御周期Δtと、に基づいて計算点数を求め、計算点数に到達するまで、制御周期Δtごとに、デマンド時限Tを時間軸上に現在時刻tの前後にシフトし、現在時刻tと、デマンド時限Tとから想定される仮想残り時間を求め、仮想残り時間が、閾値以下の場合、直近の使用電力量の変動傾向に基づいて、現在時刻tからデマンド時限Tで想定される仮想終了時刻までに消費される使用電力量の予測値である第1情報を求め、仮想残り時間が、閾値と比べて大きい場合、時系列データの変動傾向に基づいて、第1情報を求め、デマンド時限Tで想定される仮想開始時刻から現在時刻tまでに消費された使用電力量の実績値である第2情報を求め、第1情報と、第2情報とに基づいて、デマンド予測値Rを求めるデマンド予測装置15が構成される。
上記構成のため、デマンド予測装置15は、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、デマンド予測に用いる時系列データの変動傾向の求め方を変更するため、デマンド時限Tの同期を取らなくても過剰なデマンド制限の原因となるデマンド予測の精度を改善することができる。よって、デマンド予測装置15は、デマンド制御の品質が低下する欠点を改善することができる。
また、本実施の形態1においては、デマンド予測値演算処理部76は、仮想残り時間が、閾値以下の場合、現在時刻tの使用電力量と、現在時刻tの直近の使用電力量と、に基づいて、変動傾向を求め、仮想残り時間が、閾値と比べて大きい場合、時系列データから求めた移動平均値に基づいて、変動傾向を求める。
また、本実施の形態1においては、デマンド予測値演算処理部76は、現在時刻tに応じて、デマンド時限Tで想定される仮想開始時刻から現在時刻tまでに消費された使用電力量を演算することで第2情報を求める。
したがって、デマンド予測装置15は、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、デマンド予測に用いる時系列データの変動傾向の求め方を変更するため、デマンド時限Tの同期を取らなくても過剰なデマンド制限の原因となるデマンド予測の精度を特に顕著に改善することができる。よって、デマンド予測装置15は、デマンド制御の品質を特に顕著に向上させることができる。
実施の形態2.
<実施の形態1との相違点>
実施の形態1との相違点は、時系列データの予測手法として指数平滑化法が採用され、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて指数平滑化法の特性を活用する点にある。
<発明の構成>
図13は、本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15のソフトウェア構成の詳細な一例を示す図である。図13に示すように、データ格納部71には、使用電力量変化予測値データ115が追加されている。また、デマンド予測値演算処理部76の内部機能構成は異なっている。
デマンド予測値演算処理部76は、予測データ演算部131と、実績データ演算部132と、演算結果処理部133とを備えている点では一致するが、予測データ演算部131が、指数平滑化法演算部161を備え、指数平滑化法演算部161が、第1演算部171と、第2演算部172とを備え、第2演算部172の演算結果と、実績データ演算部132の演算結果とに基づいて、デマンド予測値R[X]を求める第3演算部173とが設けられている点で相違する。
次に、指数平滑化法について説明する。なお、制御周期Δtとして、例えば、3分が設定されていると想定する。ΔPは、次式(4)に表されるように、現在時刻tと、現在時刻tからΔt前の使用電力量の差分、すなわち、使用電力量の各変化に対応する時系列データと想定する。
Figure 2016208556
また、現在時刻tの次の時刻(t+Δt)における使用電力量変化ΔPt+Δtの予測値を、指数平滑化法を適用することで、次式(5)で表されると想定すると式(5)で予測値を求めることができる。
Figure 2016208556
ここで、平滑化定数αは、過去の予測値の実績データが現在の予測値に与える影響度を調整するパラメータである。平滑化定数αは、0より大きく1より小さい値が設定される。平滑化定数αは、通常、予測対象となる時系列データの実績値を予め分析し、予測値と実測値とを比較することで、最も予測誤差が小さくなるような平滑化定数αが選択されて使用される。
平滑化定数αは、1に近い値であるにつれ、直前の時系列データを重視した予測となる。一方、平滑化定数αは、0に近い値であるにつれ、長い過去からの時系列データを重視した予測となる。
つまり、平滑化定数αが1に近いほど、時系列データの直前の変動の影響が予測値に強く反映される。よって、時系列データの短周期の細かい変動、例えば、デマンド時限Tの30分を想定した場合には15分以下の周波数成分を持つデータ変動を反映した予測値が生成される。例えば、特に、平滑化定数αが1の場合を特別な設定であると想定すると、1つ前の時刻の時系列データの変動がそのまま予測値となる。
一方、平滑化定数αが0に近いほど、さらに長い過去からの時系列データの長周期の変動傾向、例えば、デマンド時限Tが30分であると想定した場合には15分と比べて長い周波数成分を持つデータ変動を反映した予測値が生成される。
ここで、上記で説明した平滑化定数αの特性を活用し、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が小さいと想定する場合、平滑化定数αを1又は1に近い値に設定して使用電力量変化ΔPを予測する式とする。この結果、短周期の細かい変動を考慮して急激な変動に対応できる予測を実施する。
一方、上記で説明した平滑化定数αの特性を活用し、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きいと想定する場合、平滑化定数αを0に近い値に設定して使用電力量変化ΔPを予測する式とする。この結果、長周期の大きい変動を考慮して過度に細かい変動への反応を抑えた予測を実施する。
例えば、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間の想定に応じて、平滑化定数αが次式(6)のように設定された予測式を用いる。
Figure 2016208556
式(6)において、例えば、平滑化定数αが0.5の記述は、平滑化定数αを0.5として式(5)の予測式を用いて算出した現在時刻tの次の時刻t+Δt、例えば、Δtを3分とすると、現在時刻tから3分後における使用電力量変化予測値を表す。
指数平滑化法を用いたデマンド予測値Rについて、さらに具体的に説明する。デマンド予測値演算処理部76は、データ格納部71に格納されている使用電力量データ111及び使用電力量変化予測値データ115からデマンド予測演算に用いる各種データを取得する。例えば、デマンド予測値演算処理部76は、使用電力量データ111から、現在時刻tに対応する使用電力量と、デマンド予測に必要な各種データとして現在時刻tを基点として3〜27分前の9つの使用電力量とを取得し、メインメモリ64上のパラメータ格納領域104に割り当てられている各種変数を初期化してからセットする。
また、例えば、デマンド予測値演算処理部76は、使用電力量変化予測値データ115から、現在時刻tの1つ前の時刻、すなわち、3分前の使用電力量変化予測値を取得し、メインメモリ64上のパラメータ格納領域104に割り当てられている各種変数を初期化してからセットする。
ここで、使用電力量変化予測値は、式(6)に基づいて、平滑化定数αの値として、0.1〜1.0までの10個の値に対応して、後述する図15に示すように、過去の予測値データが格納されていたものである。なお、指数平滑化法を適用して3分後の使用電力量変化予測値を式(5)に基づいて求める場合、少なくとも現在時刻tを基点として3分前の予測値データが必要になるため、常に直近の過去の予測値データのみを格納させておく実装形態であってもよい。
次に、デマンド予測値演算処理部76は、現在時刻tからX分後のデマンド予測値R[X](kW)を求める。第1演算部171は、メインメモリ64上のパラメータ格納領域104に割り当てられている変数のうち、現在時刻tの使用電力量と、現在時刻tの3分前の使用電力量とを取得し、使用電力量変化ΔPを求める。
次に、第2演算部172は、メインメモリ64上のパラメータ格納領域104に割り当てられている変数のうち、現在時刻tの使用電力量変化予測値を取得し、使用電力量変化ΔPと、現在時刻tの使用電力量変化予測値と、平滑化定数αとから、式(5)に基づいて、現在時刻tの次の時刻(t+Δt)の使用電力量変化ΔPt+Δtを求める。
次に、第3演算部173は、使用電力量変化ΔPt+Δtと、実績データ演算部132の演算結果とから、式(6)に基づいて、デマンド予測値R[3]〜R[30]を求める。次に、演算結果処理部133は、第3演算部173の演算結果をメインメモリ64上の演算結果格納領域105に割り当てられている各種変数にそれぞれ書き込む。
次に、演算結果処理部133は、メインメモリ64上の10個の使用電力量変化予測値に対応する変数に格納されている値を、後述する図15に示すデータ形式で該当する時刻と紐付けてデータ格納部71に格納する。また、演算結果処理部133は、メインメモリ64上の10個のデマンド予測値R[3]〜R[30]に対応する変数に格納されている値を、図12に示すようなデータ形式でデータ格納部71に格納する。
なお、上記で説明したソフトウェア構成は一例であって、特にこれらに限定されない。
<発明の動作>
図14は、本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15のデマンド予測値演算処理の動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS81〜ステップS87の処理が指数平滑化演算処理であり、ステップS88の処理が演算結果格納処理である。
(ステップS81)
デマンド予測装置15は、データ格納部71から使用電力量データ111と使用電力量変化予測値データ115とを取得する。
(ステップS82)
デマンド予測装置15は、演算用格納部72のパラメータ格納領域104を初期化する。
(ステップS83)
デマンド予測装置15は、取得した使用電力量データ111と使用電力量変化予測値データ115とをパラメータ格納領域104に格納する。
(ステップS84)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量データ111と使用電力量変化予測値データ115とから指数平滑化法を用いることで予測データを演算する。
(ステップS85)
デマンド予測装置15は、格納した使用電力量データ111からデマンド時限Tの残り時間分の実績データを演算する。
(ステップS86)
デマンド予測装置15は、第3のデマンド予測値R[X]を演算する。
(ステップS87)
デマンド予測装置15は、演算結果格納領域105に第3のデマンド予測値R[X]を格納する。
(ステップS88)
デマンド予測装置15は、演算結果格納領域105に格納されている第3のデマンド予測値R[X]をデータ格納部71に格納し、処理を終了する。
次に、使用電力量変化予測値データ115の構成について図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施の形態2におけるデマンド予測装置15で用いる使用電力量変化予測値のデータ形式の一例を示す図である。図15に示すように、使用電力量変化ΔPの予測値は、平滑化定数αが1.0〜0.1の各場合に対応して組データとして構成されている。そして、それぞれの時刻と、使用電力量変化ΔPの予測値の組データとが紐付けられた構成となっている。ここで、取得対象データは、現在時刻tから制御周期Δtを減算した結果、つまり、現在時刻tの1つ前の時刻に対応するものとなっている。
以上の説明では、デマンド時限Tが30分の場合について述べたが、デマンド時限Tが、例えば15分である場合、制御周期Δtを1.5分として、上記で説明した式(4)及び式(6)を次に示す式(7)及び式(8)に置換すればよい。
Figure 2016208556
Figure 2016208556
なお、式(6)及び式(8)において、平滑化定数αを0.1刻みの値として与えているが、これに限らず他の値であってもよい。ただし、以降で具体的に説明する実施の形態2の効果を得るためには、デマンド時限Tの残り時間が大きい場合、平滑化定数αを0に近くなるように設定し、デマンド時限Tの残り時間が小さい場合、平滑化定数αを1に近くなるように設定することで、全ての平滑化定数αをデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きくなるにつれ、単調減少させる設定にする必要がある。
<発明の効果>
以上の説明から、デマンド時限Tの同期を取らないデマンド予測装置15は、想定するデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、指数平滑化法における平滑化定数αを設定する。例えば、残り時間が大きいと想定する場合には、平滑化定数αを段階的に小さく設定していくことで、変動傾向を主体とする予測手法が使用される。一方、デマンド時限Tの同期を取らないデマンド予測装置15は、残り時間が小さいと想定する場合には、平滑化定数αを段階的に大きく設定していくことで、細かい変化を主体とする予測手法が使用される。
よって、残り時間に応じて、直近の使用電力量と、過去の時系列データとの間で、平滑化定数αを用いて荷重のかけ方を変更するため、特に、想定するデマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きいときに予測精度の悪化が発生していた従来手法の精度を改善することができる。
また、例えば、デマンドの値の減少時には、デマンド予測値R[3]〜R[30]の値が全て目標デマンド値Qを下回るとデマンド制限解除、すなわち、負荷14の再投入と判定するデマンド制御装置があると想定する。この場合、実施の形態2におけるデマンド予測装置15によれば、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間が大きいと想定する場合のデマンド予測値R[X]、すなわち、デマンド予測値R[X]のXが大きい予測値が、長期的な変動傾向を主として捉える予測値であるため、デマンド予測値R[X]は、実際のデマンドの値の変化に遅れて緩やかに減少することとなる。
そのようなデマンド予測値R[X]の緩やかな減少傾向は、一旦デマンド制限、例えば、負荷14の遮断等の状態に入った後、安易にデマンド制限を解除、すなわち、負荷14の再投入を避け、拙速な負荷14の再投入に起因するデマンド制御のハンチングを防止することもできる。
なお、上記の説明では、動作説明をフローチャートを用いて行ったが、このようなフローチャートは実質的にデマンド予測処理内容を実行するプログラムで実現してもよい。このようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ハードディスク65、67の他にCD−ROM又はMO(Magneto−Optical Disk)等のリムーバブルメディアであってもよい。さらには、記録媒体を介することなくプログラム自体を、電気通信回線を介して取得するようにしてもよい。また、このようなプログラムは、マイクロプロセッサ等に布線論理として搭載されてもよい。要するに、上記で説明した各機能が実現されるものであれば、特にその実装形態については限定されない。
以上、本実施の形態2において、デマンド予測値演算処理部76は、平滑化定数αに応じて演算する指数平滑化法で変動傾向を求めるものであって、仮想残り時間が、閾値以下の場合、現在時刻tと、現在時刻tからデマンド時限Tまでの残り時間が小さくなるにつれ、平滑化定数αを単調増加させ、仮想残り時間が、閾値と比べて大きい場合、現在時刻tと、現在時刻tからデマンド時限Tまでの残り時間が大きくなるにつれ、平滑化定数αを単調減少させる。
上記構成のため、デマンド予測装置15は、デマンド時限Tの終了時刻までの残り時間に応じて、デマンド予測に用いる時系列データの変動傾向の求め方を変更するため、デマンド時限Tの同期を取らなくても過剰なデマンド制限の原因となるデマンド予測の精度を特に顕著に改善することができる。よって、デマンド予測装置15は、デマンド制御の品質を特に顕著に向上させることができる。
1 デマンド予測システム、11 商用電源、13 電力メータ、14 負荷、15 デマンド予測装置、21、21_1〜21_N 制御対象負荷、25 非制御対象負荷、31 電力パルス通信線、33 電力供給線、35 通信バス、41 受信装置、42 送信装置、43 記憶装置、44 データベース装置、45 入力装置、46 出力装置、47 演算処理装置、51 一次記憶装置、53 二次記憶装置、61 論理回路、62 レジスタ、63 キャッシュメモリ、64 メインメモリ、65、67 ハードディスク、66 フラッシュメモリ、71 データ格納部、72 演算用格納部、73 データ設定部、74 データ入力部、75 使用電力量演算処理部、76 デマンド予測値演算処理部、91 使用電力量演算処理用格納領域、92 デマンド予測値演算処理用格納領域、101 現在時刻使用電力量格納領域、102 使用電力量格納領域、103 パルス計数値格納領域、104 パラメータ格納領域、105 演算結果格納領域、111 使用電力量データ、112 デマンド予測値データ、113 演算用データ、115 使用電力量変化予測値データ、121 電力パルス信号計数部、122 使用電力量算出部、123 使用電力量加算処理部、131 予測データ演算部、132 実績データ演算部、133 演算結果処理部、141 第1手法演算部、142 第2手法演算部、151 移動平均法演算部、152 外挿法演算部、161 指数平滑化法演算部、171 第1演算部、172 第2演算部、173 第3演算部。

Claims (5)

  1. 消費電力のデマンドの予測対象となっている負荷に対応した過去の使用電力量の実績値である時系列データに基づいて前記負荷の将来のデマンド予測値を求めるデマンド予測装置であって、
    前記デマンド予測値を求めるデマンド予測値演算処理部を備え、
    前記負荷に対応するデマンド制御が要求される時間間隔であるデマンド時限が設定され、
    前記デマンド予測値の求め方を変更する基準となる閾値が設定され、
    前記デマンド予測値を求める制御周期が設定され、
    前記デマンド予測値演算処理部は、
    前記デマンド時限と、前記制御周期と、に基づいて計算点数を求め、
    前記計算点数に到達するまで、前記制御周期ごとに、
    前記デマンド時限を時間軸上に現在時刻の前後にシフトし、
    前記現在時刻と、前記デマンド時限とから想定される仮想残り時間を求め、
    前記仮想残り時間が、前記閾値以下の場合、直近の前記使用電力量の変動傾向に基づいて、前記現在時刻から前記デマンド時限で想定される仮想終了時刻までに消費される前記使用電力量の予測値である第1情報を求め、
    前記仮想残り時間が、前記閾値と比べて大きい場合、前記時系列データの変動傾向に基づいて、前記第1情報を求め、
    前記デマンド時限で想定される仮想開始時刻から前記現在時刻までに消費された前記使用電力量の実績値である第2情報を求め、
    前記第1情報と、前記第2情報とに基づいて、前記デマンド予測値を求める
    ことを特徴とするデマンド予測装置。
  2. 前記デマンド予測値演算処理部は、
    前記仮想残り時間が、前記閾値以下の場合、前記現在時刻の前記使用電力量と、前記現在時刻の直近の前記使用電力量と、に基づいて、前記変動傾向を求め、
    前記仮想残り時間が、前記閾値と比べて大きい場合、前記時系列データから求めた移動平均値に基づいて、前記変動傾向を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のデマンド予測装置。
  3. 前記デマンド予測値演算処理部は、
    平滑化定数に応じて演算する指数平滑化法で前記変動傾向を求めるものであって、
    前記仮想残り時間が、前記閾値以下の場合、前記現在時刻と、該現在時刻から前記デマンド時限までの残り時間が小さくなるにつれ、前記平滑化定数を単調増加させ、
    前記仮想残り時間が、前記閾値と比べて大きい場合、前記現在時刻と、該現在時刻から前記デマンド時限までの残り時間が大きくなるにつれ、前記平滑化定数を単調減少させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデマンド予測装置。
  4. 前記デマンド予測値演算処理部は、
    前記現在時刻に応じて、前記デマンド時限で想定される仮想開始時刻から前記現在時刻までに消費された前記使用電力量を演算することで前記第2情報を求める
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のデマンド予測装置。
  5. 消費電力のデマンドの予測対象となっている負荷に対応した過去の使用電力量の実績値である時系列データに基づいて前記負荷の将来のデマンド予測値を求めるデマンド予測方法であって、
    前記負荷に対応するデマンド制御が要求される時間間隔であるデマンド時限が設定され、
    前記デマンド予測値の求め方を変更する基準となる閾値が設定され、
    前記デマンド予測値を求める制御周期が設定され、
    前記デマンド時限と、前記制御周期と、に基づいて計算点数を求め、
    前記計算点数に到達するまで、前記制御周期ごとに、
    前記デマンド時限を時間軸上に現在時刻の前後にシフトし、
    前記現在時刻と、前記デマンド時限とから想定される仮想残り時間を求め、
    前記仮想残り時間が、前記閾値以下の場合、直近の前記使用電力量の変動傾向に基づいて、前記現在時刻から前記デマンド時限で想定される仮想終了時刻までに消費される前記使用電力量の予測値である第1情報を求め、
    前記仮想残り時間が、前記閾値と比べて大きい場合、前記時系列データの変動傾向に基づいて、前記第1情報を求め、
    前記デマンド時限で想定される仮想開始時刻から前記現在時刻までに消費された前記使用電力量の実績値である第2情報を求め、
    前記第1情報と、前記第2情報とに基づいて、前記デマンド予測値を求める
    ことを特徴とするデマンド予測方法。
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