JP2016208261A - 検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易な構成で携帯端末装置のアンテナの異常を検出することが可能な検査システムを提供する。
【解決手段】携帯端末装置と情報処理装置とを備える検査システムが提供される。携帯端末装置のサブアンテナは、メイン送受信回路がメインアンテナを介して送信した信号を受信する。サブアンテナとRF回路とが接続されることにより、サブアンテナが受信した信号がRF回路に入力される。携帯端末装置は、RF回路に入力された信号のレベルを示す第1レベルを検出し、当該第1レベルを情報処理装置に出力する。情報処理装置は、第1レベルと予め定められた第1基準レベルとに基づいて、メインアンテナおよびサブアンテナの少なくとも一方に異常があるか否かを判定し、判定結果を報知する。
【選択図】図5

Description

本開示は、携帯端末装置と情報処理装置とを備える検査システムに関する。
従来、携帯電話機などの携帯型の無線通信装置が広く普及している。このような無線通信端末では、生産工程や出荷後のメンテナンスにおいて、無線通信装置が有するアンテナの故障を検出する機会が増えている。
たとえば、特開2004−146865号公報(特許文献1)は、周波数分割複信方式で無線通信を行なう無線通信装置を開示している。この無線通信装置は、送信信号を出力する送信部と、送信部から出力された送信信号を送信する第1のアンテナと、第1のアンテナで受信した信号を入力する受信部と、第1のアンテナを送信部および受信部で共用する共用器と、第1のアンテナと空間結合し、第1のアンテナから送信された送信信号を受信する空間結合手段と、空間結合手段が受信した信号を外部に出力する出力部と備える。
特開2004−146865号公報
しかしながら、特許文献1の構成によると、たとえば、無線通信装置に高周波測定器を接続する必要があり、また、高周波測定器を用いない場合であっても多数のスイッチ等を無線通信装置に設ける必要があるという問題がある。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、より簡易な構成で携帯端末装置のアンテナの異常を検出することが可能な検査システムを提供することを目的とする。
ある実施の形態に従うと、携帯端末装置と情報処理装置とを備える検査システムが提供される。携帯端末装置は、第1の通信手段および第2の通信手段と、第1のアンテナおよび第2のアンテナと、信号の入力を受け付ける第1の入力手段と、第2のアンテナと第2の通信手段との接続、および第2のアンテナと第1の入力手段との接続を切り替える第1の切替手段と、第1の入力手段に入力される信号のレベルを検出する第1の検出手段と、第1の検出手段の検出結果を情報処理装置に出力する第1の出力手段とを含む。第2のアンテナは、第1の通信手段が第1のアンテナを介して送信した第1の信号を受信する。第1の切替手段は、第2のアンテナと第1の入力手段とを接続することによって、第2のアンテナが受信した第1の信号を第1の入力手段に入力させる。第1の検出手段は、第1の入力手段に入力された第1の信号のレベルを示す第1レベルを検出する。第1の出力手段は、第1レベルを情報処理装置に出力する。情報処理装置は、第1レベルと予め定められた第1基準レベルとに基づいて、第1のアンテナおよび第2のアンテナの少なくとも一方に異常があるか否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を報知する報知手段とを含む。
本開示によると、より簡易な構成で携帯端末装置のアンテナの異常を検出することが可能となる。
実施の形態1に従う検査システムの全体構成を示す図である。 端末のハードウェア構成を表わすブロック図である。 実施の形態1に従う無線通信部の構成を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 端末および情報処理装置の機能構成を説明するためのブロック図である。 実施の形態1に従う情報処理装置において行われる処理の流れを説明するためのフローチャート(その1)である。 実施の形態1に従う情報処理装置において行われる処理の流れを説明するためのフローチャート(その2)である。 実施の形態2に従う検査システムの全体構成を示す図である。 実施の形態2に従う無線通信部の構成を示す図である。 実施の形態2に従う情報処理装置において行われる処理の流れを説明するためのフローチャート(その1)である。 実施の形態2に従う情報処理装置において行われる処理の流れを説明するためのフローチャート(その2)である。
[実施の形態1]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<システムの全体構成>
図1は、実施の形態1に従う検査システム1000の全体構成を示す図である。検査システム1000は、携帯端末装置(以下、単に「端末」と称する。)10A,10Bと、情報処理装置20とを含む。以下の説明では、端末10Aが検査対象の端末(被検査端末)であり、端末10Bが正常な端末であるとする。具体的には、検査システム1000は、端末10Aのメインアンテナおよびサブアンテナを検査するためのシステムである。本実施の形態では、正常な端末とは、当該端末が有しているメインアンテナとサブアンテナとが異常ではない(故障していない)ことが既知である端末を意味する。なお、「アンテナの異常」とは、アンテナ自体の異常と当該アンテナと、当該アンテナの接続端子との接触異常とを含む概念である。ここで、端末10Aおよび端末10B間の距離は、端末10Aのメインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52A間の距離と、同等になるように配置される。これは、メインアンテナおよびサブアンテナ間の輻射経路の損失がほぼ同等になるようにするためである。
端末10A,10Bは、たとえば、スマートフォンである。ただし、端末10A,10Bは、タブレット端末装置、PDA(Personal Digital Assistance)などであってもよい。端末10Aは、ケーブル61を介して情報処理装置20とを通信可能に接続され、端末10Bは、ケーブル62を介して情報処理装置20と通信可能に接続される。
また、端末10Aは、メインアンテナ51Aとサブアンテナ52Aとを含む。端末10Bは、メインアンテナ51Bとサブアンテナ52Bとを含む。詳細は後述するが、メインアンテナ51Aからの送信信号をサブアンテナ52Aで受信した場合、メインアンテナ51Aからの送信信号をサブアンテナ52Bで受信した場合、およびメインアンテナ51Bからの送信信号をサブアンテナ52Aで受信した場合の各々について、受信信号の信号レベルが検出される。この信号レベルを評価することにより、検査対象の端末10Aのメインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常の有無を判定することができる。
情報処理装置20は、たとえば、ノートPC(Personal Computer)である。ただし、情報処理装置20は、デスクトップPC、タブレット端末装置などの機器であってもよい。情報処理装置20は、端末10A,10Bからの情報を用いて、端末10Aのメインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常の有無を判定する装置として機能する。
以下では、説明の容易化のために、端末10A,10Bの各々に共通の構成や機能を説明する際には、それらを「端末10」とも総称する。また、メインアンテナ51A,51Bを「メインアンテナ51」とも総称し、サブアンテナ52A,52Bを「サブアンテナ52」とも総称する。
<ハードウェア構成>
(端末)
図2は、端末10のハードウェア構成を表わすブロック図である。図2を参照して、端末10は、CPU(Central Processing Unit)152と、メモリ154と、タッチパネル156と、ディスプレイ158と、無線通信部160と、メインアンテナ51と、サブアンテナ52と、メモリインターフェイス(I/F)164と、通信インターフェイス(I/F)166とを含む。
CPU152は、メモリ154に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、端末10の各部の動作を制御する制御部として機能する。メモリ154は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ154は、CPU152によって実行されるプログラム、またはCPU152によって用いられるデータなどを記憶する。
タッチパネル156は、表示部としての機能を有するディスプレイ158上に設けられており、たとえば、静電容量方式タイプである。タッチパネル156は、所定時間毎に外部物体によるタッチパネル156へのタッチ操作を検知し、タッチ座標をCPU152に入力する。
無線通信部160は、メインアンテナ51およびサブアンテナ52に接続される。具体的には、無線通信部160は、図3のような構成を有する。図3は、実施の形態1に従う無線通信部160の構成を示す図である。図3を参照して、無線通信部160は、ベースバンド回路202と、RF(Radio Frequency)回路204と、メイン送受信回路206と、サブ受信回路208と、カプラ210と、接続端子212,214と、スイッチSW1,SW2とを含む。
ベースバンド回路202は、送信するためのデータ(信号)からベースバンド信号を生成してRF回路204に送出したり、RF回路204により送出されたベースバンド信号から元のデータ(信号)を取得する。
RF回路204は、ベースバンド回路202で処理される信号を直交変復調し、所要周波数でのアナログ信号(RF信号)に変換する。典型的には、メイン送受信回路206は、RF回路204で生成されたRF信号を、メインアンテナ51を介して電波として送出するレベルに増幅する。また、メイン送受信回路206は、メインアンテナ51を介して受信した電波をRF回路204で処理する周波数に振り分ける。サブ受信回路208は、サブアンテナ52を介して受信した電波をRF回路204で処理する周波数に振り分ける。
カプラ210は、メイン送受信回路206から出力される信号を、接続端子212側とスイッチSW1側に分配する。接続端子212は、無線通信部160(カプラ210)とメインアンテナ51とを接続するための端子である。接続端子214は、無線通信部160(スイッチSW2)とサブアンテナ52とを接続するための端子である。
スイッチSW1は、CPU152からの制御信号S1に従って、カプラ210とRF回路204との間を接続したり(経路M1側に切り替える)、スイッチSW2とRF回路204との間を接続したりする(経路M2側に切り替える)。スイッチSW2は、CPU152からの制御信号S2に従って、接続端子214とSW1との間を接続したり(経路M2側に切り替える)、接続端子214とサブ受信回路208との間を接続したりする。典型的には、スイッチSW1,SW2は、サブアンテナ52とRF回路204とを接続することによって、サブアンテナ52が受信した信号をRF回路204に入力させる。
再び、図2を参照して、メモリインターフェイス164は、外部の記憶媒体165からデータを読み出す。CPU152は、メモリ154からデータを読み出して、メモリインターフェイス164を介して当該データを外部の記憶媒体165に格納する。なお、記憶媒体165としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
通信インターフェイス(I/F)166は、端末10と情報処理装置20との間で各種データをやり取りすることが可能である。たとえば、通信インターフェイス166は、ケーブル61,62を接続するためのUSBコネクタなどで構成される。なお、通信方式としては、たとえば、その他の有線通信であってもよい。また、端末10は、ユーザからの指示を受け付けるボタン、端末10に対する発話を受け付けるマイクを含んでもよい。
(情報処理装置)
図4は、情報処理装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図4を参照して、情報処理装置20は、CPU302と、メモリ304と、入力装置306と、ディスプレイ308と、通信インターフェイス(I/F)310とを含む。
CPU302は、メモリ304に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、情報処理装置20の各部の動作を制御する。メモリ304は、RAM、ROM、ハードディスクなどによって実現される。入力装置306は、情報処理装置20に対する操作入力を受け付ける。入力装置306は、たとえば、キーボード、ボタン、マウス、タッチパネルなどによって実現される。
ディスプレイ308は、CPU302からの信号に基づいて、表示画面に画像、テキスト、その他の情報を表示する。たとえば、CPU302は、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常判定結果をディスプレイ308に表示する。
通信インターフェイス(I/F)310は、情報処理装置20と端末10A,10Bとの間で各種データをやり取りすることが可能である。たとえば、通信インターフェイス310は、ケーブル61,62を接続するためのUSBコネクタなどで構成される。
<機能構成>
図5は、端末10A,10Bおよび情報処理装置20の機能構成を説明するためのブロック図である。図5における端末10Aの無線通信部160Aおよび端末10Bの無線通信部160Bの構成は、図3に示す無線通信部160の構成に対応する。以下の説明では、各無線通信部の構成を区別するため、無線通信部160Aの構成には「A」といった追加の符号を付し、無線通信部160Bの構成には「B」といった追加の符号を付している。同様に、端末10AのCPU152Aおよび端末10BのCPU152Bは、図2に示すCPU152に対応している。
(端末)
端末10Aは、通信制御部402Aと、切替制御部404Aと、検出部406Aと、レベル出力部408Aとを含む。端末10Bは、通信制御部402Bと、切替制御部404Bと、検出部406Bと、レベル出力部408Bとを含む。これらの機能は、主に、各端末のCPUがメモリに格納されたプログラムを実行することなどによって実現される。なお、これらの構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。
通信制御部402Aは、メイン送受信回路206Aおよびサブ受信回路208Aを制御する。具体的には、通信制御部402Aは、メイン送受信回路206Aおよびサブ受信回路208Aを起動したり(送信機能または受信機能を起動したり)、停止したりする。たとえば、通信制御部402Aは、情報処理装置20の指示に従って、これらの起動および停止を行なう。同様に、通信制御部402Bは、メイン送受信回路206Bおよびサブ受信回路208Bを制御する。
切替制御部404Aは、スイッチSW1A,SW2Aの切替動作を制御する。具体的には、切替制御部404Aは、スイッチSW1Aに制御信号S1を出力することにより、カプラとRF回路204Aとを接続させたり、スイッチSW2AとRF回路204Aとを接続させたりする。また、切替制御部404Aは、スイッチSW2Aに制御信号S2を出力することにより、サブアンテナ52AとRF回路204Aとを接続させたり、サブアンテナ52Aとサブ受信回路208Aとを接続させたりする。たとえば、切替制御部404Aは、情報処理装置20の指示に従って、これらの切替動作を制御する。同様に、切替制御部404Bは、スイッチSW1B,SW2Bの切替動作を制御する。
検出部406Aは、RF回路204Aに入力される信号のレベルを検出する。同様に、検出部406Bは、RF回路204Bに入力される信号のレベルを検出する。以下、検出部406Aおよび検出部406Bで検出される信号のレベルについて具体的に説明する。
ある局面では、メイン送受信回路206Aは、送信信号をカプラに対して出力する。スイッチSW1Aは、切替制御部404Aからの制御信号S1に従って、カプラとRF回路204Aとを接続する。カプラは、送信信号をメインアンテナ51A側に送り、その送信信号に比例した信号をRF回路204A側にも分配する。検出部406Aは、RF回路204Aに入力される信号K0のレベルL0を検出する。具体的には、レベルL0は、メイン送受信回路206Aからの送信信号が、RF回路204Aに直接(メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aを経由することなく)入力される場合のレベルである。
同様に、検出部406Bは、メイン送受信回路206Bからの送信信号が、カプラを介してRF回路204Bに直接(メインアンテナ51Bおよびサブアンテナ52Bを経由することなく)入力される場合のレベルL0#を検出する。
別の局面では、サブアンテナ52Aは、メイン送受信回路206Aがメインアンテナ51Aを介して送信した信号K1を受信する。スイッチSW1A,SW2Aは、切替制御部404Aからの制御信号S1,S2に従って、サブアンテナ52AとRF回路204Aとを接続する(すなわち、スイッチSW1A,SW2Aを経路M2側に切り替える)。検出部406Aは、サブアンテナ52AからRF回路204Aに入力される信号K1のレベルL1を検出する。具体的には、レベルL1は、メイン送受信回路206Aからの送信信号が、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aを経由してRF回路204Aに入力される場合のレベルである。
別の局面では、サブアンテナ52Bは、メイン送受信回路206Aがメインアンテナ51Aを介して送信した信号K1を受信する。スイッチSW1B,SW2Bは、切替制御部404Bからの制御信号S1,S2に従って、サブアンテナ52BとRF回路204Bとを接続する(すなわち、スイッチSW1B,SW2Bを経路M2側に切り替える)。検出部406Bは、サブアンテナ52BからRF回路204Bに入力される信号K1のレベルL2を検出する。具体的には、レベルL2は、メイン送受信回路206Aからの送信信号が、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Bを経由してRF回路204Bに入力される場合のレベルである。
さらに別の局面では、サブアンテナ52Aは、メイン送受信回路206Bがメインアンテナ51Bを介して送信した信号K2を受信する。スイッチSW1A,SW2Aは、切替制御部404Aからの制御信号S1,S2に従って、サブアンテナ52AとRF回路204Aとを接続する。検出部406Aは、サブアンテナ52AからRF回路204Aに入力される信号K2のレベルL3を検出する。具体的には、レベルL3は、メイン送受信回路206Bからの送信信号が、メインアンテナ51Bおよびサブアンテナ52Aを経由してRF回路204Aに入力される場合のレベルである。
レベル出力部408Aは、検出部406Aの検出結果を出力する。具体的には、レベル出力部408Aは、検出部406Aにより検出されたレベルL0,L1,L3を情報処理装置20に出力する。レベル出力部408Bは、検出部406Bにより検出されたレベルL0#,L2を情報処理装置20に出力する。
(情報処理装置)
情報処理装置20は、指示部502と、レベル入力部504と、異常判定部506と、報知部508とを含む。これらの機能は、主に、情報処理装置20のCPUがメモリに格納されたプログラムを実行することなどによって実現される。なお、これらの構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。
指示部502は、端末10A(CPU152A)および端末10B(CPU152B)に各種の指示を与える。具体的には、指示部502は、メイン送受信回路206A,206Bおよびサブ受信回路208A,208Bの起動(または停止)指示、スイッチSW1A,SW1B,SW2A,SW2Bの切替指示などを与える。
レベル入力部504は、端末10Aから出力されたレベルL0,L1,L3の入力を受け付け、端末10Bから出力されたレベルL0#,L2の入力を受け付ける。レベル入力部504は、端末10Aおよび端末10Bから取得した各種レベルを格納する。
異常判定部506は、端末10Aおよび端末10Bから出力される各種レベルに基づいて、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常の有無を判定する。具体的には、異常判定部506は、レベルL0からレベルL1を減算したレベルLA(L0−L1)と、レベルL0からレベルL2を減算したレベルLB(L0−L2)と、レベルL0#からレベルL3を減算したレベルLC(L0#−L3)と、予め定められた基準レベルLAT,LBT,LCTとに基づいて、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常判定を行なう。
ここで、基準レベルLAT,LBT,LCTの設定方法について説明する。たとえば、これらの基準レベルは、正常な複数の端末の各々について、当該端末と端末10Bとを情報処理装置20に接続した場合に、これらの端末から情報処理装置20に入力される各種レベルに基づいて設定される。ここでは、説明の容易化のため、たとえば、5つの正常な端末A1〜A5を用意した場合を考える。ただし、個数は5つに限られず、これ以外の複数の個数であってもよい。
正常な端末A1および端末10Bが情報処理装置20に接続される。情報処理装置20(レベル入力部504)は、端末A1からレベルL0,L1,L3を取得し、端末10BからレベルL0#,L2を取得する。情報処理装置20は、取得した各レベルに基づいてレベルLA,LB,LCを算出する。同様に、情報処理装置20は、端末A2〜端末A5の各々と端末10Bとが接続された場合について、レベルLA〜LCを算出する。
情報処理装置20(CPU302)は、算出された5つのレベルLAの平均値LAmと標準偏差σaとを算出する。同様に、情報処理装置20(CPU302)は、5つのレベルLBの平均値LBmおよび標準偏差σbを算出し、5つのレベルLCの平均値LCmおよび標準偏差σcを算出する。
そして、情報処理装置20は、平均値LAmから標準偏差σaの所定倍数α(たとえば、α=4〜6)を減算した値を、基準レベルLAT(LAm−α*σa)に設定する。同様に、情報処理装置20は、平均値LBmから標準偏差σbの所定倍数αを減算した値を、基準レベルLBT(LBm−α*σb)に設定する。情報処理装置20は、平均値LCmから標準偏差σcの所定倍数αを減算した値を、基準レベルLCT(LCm−α*σc)に設定する。なお、基準レベルLAT〜LCTは、それぞれレベルLA〜LCの正規分布における最低値よりも低い値を想定したものである。なお、基準レベルLAT〜LCTは、メモリ304に格納されているものとする。
異常判定部506は、レベルLAと基準レベルLATとに基づいて、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの少なくとも一方に異常があるか否かを判定する。具体的には、異常判定部506は、レベルLAが基準レベルLAT以上である場合には、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aが正常(異常がない)と判定する。なぜなら、レベルLAが基準レベルLAT以上ということは、メイン送受信回路206Aから出力された送信信号が、端末10Aのメインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aを経由した場合であっても、正常な信号レベル以上であることを意味するためである。なお、異常判定部506は、レベルLAが基準レベルLAT未満である場合には、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの少なくとも一方が異常であると判定できる。
また、異常判定部506は、レベルLAが基準レベルLAT未満である(すなわち、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの少なくとも一方が異常である)場合であって、かつレベルLBが基準レベルLBT以上である場合には、メインアンテナ51Aが正常であり、サブアンテナ52Aが異常であると判定する。なぜなら、レベルLBが基準レベルLBT以上ということは、メイン送受信回路206Aから出力された送信信号が、メインアンテナ51Aと、正常なサブアンテナ52Bとを経由した場合であっても、正常な信号レベル以上であることを意味する。そのため、メインアンテナ51Aが正常であり、サブアンテナ52Aが異常ということになる。
また、異常判定部506は、レベルLAが基準レベルLAT未満である場合であって、かつレベルLCが基準レベルLCT以上である場合には、メインアンテナ51Aが異常であり、サブアンテナ52Aが正常であると判定する。なぜなら、レベルLCが基準レベルLCT以上ということは、メイン送受信回路206Bから出力された送信信号が、正常なメインアンテナ51Bと、サブアンテナ52Aとを経由した場合であっても、正常な信号レベル以上であることを意味する。そのため、メインアンテナ51Aが異常であり、サブアンテナ52Aが正常ということになる。
さらに、上記から、異常判定部506は、レベルLAが基準レベルLAT未満であり、かつレベルLBが基準レベルLBT未満であり、かつレベルLCが基準レベルLCT未満である場合には、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aが異常であると判定することができる。
報知部508は、異常判定部506の判定結果を報知する。具体的には、報知部508は、メインアンテナ51Aの異常の有無、およびサブアンテナ52Aの異常の有無をユーザに報知する。典型的には、報知部508は、これらの異常の有無をディスプレイ308に表示させる。または、報知部508は、これらの異常の有無を示す音声をスピーカ(図示しない)から出力させてもよい。
<処理手順>
図6および図7は、実施の形態1に従う情報処理装置20において行われる処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、情報処理装置20は、ケーブル61,62を介して、端末10Aおよび端末10Bに接続されているものとする。
図6を参照して、CPU302は、検査対象の端末10Aのメイン送受信回路206Aの送信機能とサブ受信回路208Aの受信機能とを起動するように端末10Aに指示する(ステップS10)。CPU302は、端末10Aのカプラ210とRF回路204Aとを接続するように当該端末10Aに指示する(ステップS12)。すなわち、CPU302は、スイッチSW1を経路M1側に切り替えるように端末10Aに指示する。CPU302は、RF回路204Aに入力される信号のレベルL0を端末10Aから受信して、メモリ304に格納する(ステップS14)。
次に、CPU302は、RF回路204Aとサブアンテナ52Aとを接続するように端末10Aに指示する(ステップS16)。すなわち、CPU302は、スイッチSW1,SW2を、経路M2側に切り替えるように端末10Aに指示する。CPU302は、RF回路204Aに入力される信号のレベルL1を端末10Aから受信して、メモリ304に格納する(ステップS18)。CPU302は、レベルL0からレベルL1を減算してレベルLAを算出する(ステップS20)。
次に、CPU302は、正常な端末10Bのサブ受信回路208Bの受信機能を起動するように当該端末10Bに指示する(ステップS22)。CPU302は、RF回路204Bとサブアンテナ52Bとを接続するように端末10Bに指示する(ステップS24)。すなわち、CPU302は、スイッチSW1,SW2を経路M2側に切り替えるように端末10Bに指示する。CPU302は、RF回路204Bに入力される信号のレベルL2を端末10Bから受信して、メモリ304に格納する(ステップS26)。CPU302は、レベルL0からレベルL2を減算してレベルLBを算出する(ステップS28)。
次に、CPU302は、端末10Aのメイン送受信回路206Aの送信機能を停止するように当該端末10Aに指示する(ステップS30)。CPU302は、端末10Bのカプラ210とRF回路204Bとを接続するように当該端末10Bに指示する(ステップS32)。すなわち、CPU302は、スイッチSW1を経路M1側に切り替えるように端末10Bに指示する。CPU302は、RF回路204Bに入力される信号のレベルL0#を端末10Bから受信して、メモリ304に格納する(ステップS34)。また、この場合、CPU302は、RF回路204Aに入力される信号のレベルL3を端末10Aから受信して、メモリ304に格納する(ステップS36)。CPU302は、レベルL0#からレベルL3を減算してレベルLCを算出する(ステップS38)。
次に、CPU302は、端末10Aのサブ受信回路208Aの受信機能を停止するように当該端末10Aに指示する(ステップS40)。CPU302は、端末10Bのメイン送受信回路206Bの通信機能とサブ受信回路208Bの受信機能を停止するように当該端末10Bに指示する(ステップS42)。
図7を参照して、CPU302は、レベルLAが基準レベルLAT未満か否かを判断する(ステップS50)。レベルLAが基準レベルLAT以上である場合には(ステップS50においてNO)、CPU302は、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの両方が正常である旨を報知して(ステップS52)、処理を終了する。一方、レベルLAが基準レベルLAT未満である場合には(ステップS50においてYES)、CPU302は、レベルLBが基準レベルLBT未満か否かを判断する(ステップS54)。
レベルLBが基準レベルLBT以上である場合には(ステップS54においてNO)、CPU302は、メインアンテナ51Aが正常であり、サブアンテナ52Aが異常である旨を報知して(ステップS56)、処理を終了する。一方、レベルLBが基準レベルLBT未満である場合には(ステップS54においてYES)、CPU302は、レベルLCが基準レベルLCT未満か否かを判断する(ステップS58)。
レベルLCが基準レベルLCT以上である場合には(ステップS58においてNO)、CPU302は、メインアンテナ51Aが異常であり、サブアンテナ52Aが正常である旨を報知して(ステップS60)、処理を終了する。一方、レベルLCが基準レベルLCT未満である場合には(ステップS58においてYES)、CPU302は、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの両方が異常である旨を報知して(ステップS62)、処理を終了する。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1では、検査対象の端末10Aのサブアンテナ52Aが、正常な端末10Bのメイン送受信回路206Bがメインアンテナ51Bを介して送信した信号(K2)を受信して、レベルL3が検出される構成について説明した。実施の形態2では、正常な端末のメイン送受信回路から信号を送信せずに、検査対象の端末のメインアンテナおよびサブアンテナの異常の有無を判定する構成について説明する。
図8は、実施の形態2に従う検査システムの全体構成を示す図である。図8を参照して、検査システム1100は、端末11A,11Bと、情報処理装置20とを含む。検査システム1100は、図1の検査システム1000と比較して、端末10A,10Bをそれぞれ端末11A,11Bに置換した点が異なる。端末11A,11Bは、それぞれ端末10A,10Bと比較して、無線通信部161にスイッチSW3(図9参照)をさらに設けた点で異なり、それ以外の構成は同じである。
検査システム1100では、メインアンテナ51Aからの送信信号をサブアンテナ52Aで受信した場合、メインアンテナ51Aからの送信信号をサブアンテナ52Bで受信した場合、およびサブアンテナ52Aからの送信信号をサブアンテナ52Bで受信した場合の各々について、受信信号の信号レベルが検出される。この信号レベルを評価することにより、検査対象の端末11Aのメインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常を判定することができる。
図9は、実施の形態2に従う無線通信部161の詳細な構成を示す図である。図9を参照して、無線通信部161は、図3の無線通信部160と比較して、スイッチSW3をさらに設けた点で異なり、それ以外の構成は同じである。
スイッチSW3は、CPU152からの制御信号S3に従って、カプラ210(メイン送受信回路206)と接続端子212(メインアンテナ51)との間を接続し、かつスイッチSW2と接続端子214(サブアンテナ52)との間を接続する(接続パターンP1)。または、スイッチSW3は、制御信号S3に従って、カプラ210(メイン送受信回路206)と接続端子214(サブアンテナ52)との間を接続し、かつスイッチSW2と接続端子212(メインアンテナ51)との間を接続する(接続パターンP2)。すなわち、スイッチSW3は、制御信号S3に従って、接続パターンP1と接続パターンP2とを切り替える。スイッチSW3により、検査対象の端末11Aのサブアンテナ52Aからの送信信号を、正常な端末11Bのサブアンテナ52Bで受信することが可能となる。
<処理手順>
図10,図11は、実施の形態2に従う情報処理装置20において行われる処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、情報処理装置20は、ケーブル61,62を介して、検査対象の端末11Aおよび正常な端末11Bに接続されているものとする。
図10を参照して、CPU302は、検査対象の端末11Aのメイン送受信回路206Aの送信機能とサブ受信回路208Aの受信機能とを起動するように端末11Aに指示する(ステップS102)。CPU302は、端末11Aのカプラ210とRF回路204とを接続するように当該端末11Aに指示する(ステップS104)。次に、CPU302は、端末11AのRF回路204に入力される信号のレベルL0を端末11Aから受信して、メモリ304に格納する(ステップS106)。次に、CPU302は、接続パターンP1で接続するように端末11Aに指示する(ステップS108)。ステップS108の処理により、端末11Aにおいて、カプラ210(メイン送受信回路206)とメインアンテナ51Aとが接続され、サブ受信回路208とサブアンテナ52Aとが接続される。
次に、CPU302は、端末11AのRF回路204とサブアンテナ52Aとを接続するように端末11Aに指示する(ステップS110)。CPU302は、端末11AのRF回路204に入力される信号のレベルL1を端末11Aから受信して、メモリ304に格納する(ステップS112)。CPU302は、レベルL0からレベルL1を減算してレベルLAを算出する(ステップS114)。
次に、CPU302は、正常な端末11Bのサブ受信回路208の受信機能を起動するように当該端末11Bに指示する(ステップS116)。CPU302は、端末11BのRF回路204とサブアンテナ52Bとを接続するように端末11Bに指示する(ステップS118)。CPU302は、端末11BのRF回路204に入力される信号のレベルL2を端末11Bから受信して、メモリ304に格納する(ステップS120)。CPU302は、レベルL0からレベルL2を減算してレベルLBを算出する(ステップS122)。
次に、CPU302は、接続パターンP2で接続するように端末11Aに指示する(ステップS124)。ステップS124の処理により、端末11Aにおいて、カプラ210(メイン送受信回路206)とサブアンテナ52Aとが接続され、サブ受信回路208とメインアンテナ51Aとが接続される。CPU302は、端末11BのRF回路204に入力される信号のレベルL3#を端末11Bから受信して、メモリ304に格納する(ステップS126)。具体的には、レベルL3#は、メイン送受信回路206Aからの送信信号が、サブアンテナ52Aおよびサブアンテナ52Bを経由して端末11BのRF回路204に入力される場合のレベルである。CPU302は、レベルL0からレベルL3#を減算してレベルLC#(L0−L3#)を算出する(ステップS128)。
次に、CPU302は、端末11Aのメイン送受信回路206の通信機能とサブ受信回路208の受信機能を停止するように当該端末11Aに指示する(ステップS130)。CPU302は、端末11Bのサブ受信回路208の受信機能を停止するように当該端末11Bに指示する(ステップS132)。
図11を参照して、ステップS150〜S156の処理は、図7中のステップS50〜S56の処理と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。CPU302は、レベルLC#が基準レベルLCT#未満か否かを判断する(ステップS158)。ここで、基準レベルLCT#の設定方法は、上述した基準レベルの設定方法と同様である。すなわち、基準レベルLCT#は、複数のレベルLC#の平均値LCm#および標準偏差σc#に基づいて定められる。具体的には、情報処理装置20は、平均値LCm#から標準偏差σc#の所定倍数αを減算した値を、基準レベルLCT#(LCm#−α*σc#)に設定する。
レベルLC#が基準レベルLCT#以上である場合には(ステップS158においてNO)、CPU302は、メインアンテナ51Aが異常であり、サブアンテナ52Aが正常である旨を報知して(ステップS160)、処理を終了する。なぜなら、レベルLC#が基準レベルLCT#以上ということは、端末11Aのメイン送受信回路206から出力された送信信号が、端末11Aのサブアンテナ52Aと端末11Bの正常なサブアンテナ52Bとを経由した場合であっても、正常な信号レベル以上であることを意味する。そのため、メインアンテナ51Aが異常であり、サブアンテナ52Aが正常ということになる。
一方、レベルLC#が基準レベルLCT#未満である場合には(ステップS158においてYES)、CPU302は、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの両方が異常である旨を報知して(ステップS162)、処理を終了する。
<実施の形態の効果>
本実施の形態によると、高価な通信測定機器およびX線装置などを使用しなくても、メインアンテナおよびサブアンテナの異常の確認ができるため、コストを削減することができる。また、メインアンテナやサブアンテナ自体だけでなく、これらの接続端子との接触不具合などを検出することもできる。また、メインアンテナとサブアンテナ間のアイソレーションの確認、メインアンテナの接続端子およびカプラ間、サブアンテナの接続端子およびスイッチSW2間に適用される可能性がある同軸ケーブルの接触不具合などを検出することもできる。また、通信測定機器が必要ないため、フィールドテストのような環境においても、シールドボックスを用いることで、アンテナの異常を検出することができる。
[その他の実施の形態]
上述した実施の形態では、レベルL0からレベルL1,L2,L3をそれぞれ減算したレベルLA,LB,LCを用いてアンテナの異常判定を行なう構成について説明したが、レベルL1,L2,L3をそのまま用いる構成であってもよい。この場合、基準レベルLAT,LBT,LCTの代わりに、基準レベルL1T,L2T,L3Tが用いられる。なお、基準レベルL1Tは、複数のL1の平均値L1mから標準偏差σ1の所定倍数αを減算した値(L1m−α*σ1)であり、基準レベルL2Tは、複数のL2の平均値L2mから標準偏差σ2の所定倍数αを減算した値(L2m−α*σ2)であり、基準レベルL3Tは、複数のL3の平均値L3mから標準偏差σ3の所定倍数αを減算した値(L3m−α*σ3)である。
また、上述した情報処理装置20の機能を端末10が有する構成であってもよい。具体的には、端末10は、図5中の指示部502、レベル入力部504、異常判定部506および報知部508の機能を有していてもよい。典型的には、端末10Aは、図6,図7,図10,図11の各ステップに相当する処理を実行する。たとえば、端末10Aの指示部502により、端末10Bに上記の指示が与えられる。端末10Aは、自装置で取得されるL0,L1,L3と、端末10Bから受信するL0#,L2とに基づいて、メインアンテナ51Aおよびサブアンテナ52Aの異常判定を行ない、当該判定結果を報知する。
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものでもよい。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。また、上述した実施の形態において、変形例で説明した処理や構成を適宜組み合わせて実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10A,10B,11A,11B 携帯端末装置、20 情報処理装置、51 メインアンテナ、52 サブアンテナ、61,62 ケーブル、160,161 無線通信部、202 ベースバンド回路、204 RF回路、206 メイン送受信回路、208 サブ受信回路、210 カプラ、212,214 接続端子、402A,402B 通信制御部、404A,404B 切替制御部、406A,406B 検出部、408A,408B レベル出力部、502 指示部、504 レベル入力部、506 異常判定部、508 報知部、1000,1100 検査システム。

Claims (5)

  1. 携帯端末装置と情報処理装置とを備える検査システムであって、
    前記携帯端末装置は、
    第1の通信手段および第2の通信手段と、
    第1のアンテナおよび第2のアンテナと、
    信号の入力を受け付ける第1の入力手段と、
    前記第2のアンテナと前記第2の通信手段との接続、および前記第2のアンテナと前記第1の入力手段との接続を切り替える第1の切替手段と、
    前記第1の入力手段に入力される信号のレベルを検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段の検出結果を前記情報処理装置に出力する第1の出力手段とを含み、
    前記第2のアンテナは、前記第1の通信手段が前記第1のアンテナを介して送信した第1の信号を受信し、
    前記第1の切替手段は、前記第2のアンテナと前記第1の入力手段とを接続することによって、前記第2のアンテナが受信した第1の信号を前記第1の入力手段に入力させ、
    前記第1の検出手段は、前記第1の入力手段に入力された第1の信号のレベルを示す第1レベルを検出し、
    前記第1の出力手段は、前記第1レベルを前記情報処理装置に出力し、
    前記情報処理装置は、
    前記第1レベルと予め定められた第1基準レベルとに基づいて、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの少なくとも一方に異常があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果を報知する報知手段とを含む、検査システム。
  2. 前記第1基準レベルは、正常な複数の前記携帯端末装置から取得される第1レベルの平均値および標準偏差に基づいて定められる、請求項1に記載の検査システム。
  3. 他の携帯端末装置をさらに備え、
    前記他の携帯端末装置は、
    第3の通信手段および第4の通信手段と、
    正常な第3のアンテナと正常な第4のアンテナと、
    信号の入力を受け付ける第2の入力手段と、
    前記第4のアンテナと前記第3の通信手段との接続、および前記第4のアンテナと前記第2の入力手段との接続を切り替える第2の切替手段と、
    前記第2の入力手段に入力される信号のレベルを検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段の検出結果を前記情報処理装置に出力する第2の出力手段とを含み、
    前記第4のアンテナは、前記第1の通信手段が前記第1のアンテナを介して送信した第1の信号を受信し、
    前記第2の切替手段は、前記第4のアンテナと前記第2の入力手段とを接続することによって、前記第4のアンテナが受信した第1の信号を前記第2の入力手段に入力させ、
    前記第2の検出手段は、前記第2の入力手段に入力された第1の信号のレベルを示す第2レベルを検出し、
    前記第2の出力手段は、前記第2レベルを前記情報処理装置に出力し、
    前記情報処理装置の前記判定手段は、前記第1レベルが前記第1基準レベル未満であり、かつ前記第2レベルが予め定められた第2基準レベル以上である場合に、前記第1のアンテナが正常であり、前記第2のアンテナが異常であると判定する、請求項1または2に記載の検査システム。
  4. 前記第2のアンテナは、前記第3の通信手段が前記第3のアンテナを介して送信した第2の信号を受信し、
    前記第1の切替手段は、前記第2のアンテナと前記第1の入力手段とを接続することにより、前記第2のアンテナが受信した第2の信号を前記第1の入力手段に入力させ、
    前記第1の検出手段は、前記第1の入力手段に入力された第2の信号のレベルを示す第3レベルを検出し、
    前記第1の出力手段は、前記第3レベルを前記情報処理装置に出力し、
    前記情報処理装置の前記判定手段は、前記第1レベルが前記第1基準レベル未満であり、かつ前記第3レベルが予め定められた第3基準レベル以上である場合に、前記第1のアンテナが異常であり、前記第2のアンテナが正常であると判定する、請求項3に記載の検査システム。
  5. 前記携帯端末装置は、
    前記第1の通信手段と前記第1のアンテナとを接続し、かつ前記第1の切替手段と前記第2のアンテナとを接続する第1の接続パターンと、前記第1の通信手段と前記第2のアンテナとを接続し、かつ前記第1の切替手段と前記第1のアンテナとを接続する第2の接続パターンとを切り替える第3の切替手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検査システム。
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