JP2016208179A - 無線lanアクセスポイント共有システムおよび無線lanアクセスポイント共有方法 - Google Patents

無線lanアクセスポイント共有システムおよび無線lanアクセスポイント共有方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信事業者と回線を契約している回線契約者の所有するホームゲートウェイを、アクセスポイントとして通信事業者に提供可能とすること。【解決手段】無線LANアクセスポイント共有システム1において、ホームゲートウェイ2は、無線LANおよび有線LANの通信トラヒックを中継する際、レイヤ2の機能により端末を識別するMACアドレスを用いて通信トラヒックをエッジノード5に中継し、エッジノード5は、ホームゲートウェイ2に接続された端末毎の通信トラヒックの通信量をMACアドレスを用いて測定する。これにより、回線契約者有線端末3bか、回線契約者無線端末3aか、無線LANアクセスサービス契約者端末4かを問わず、端末毎に通信トラヒックを区別して通信量を測定し、通信事業者と回線を契約している回線契約者の所有するホームゲートウェイ2を、アクセスポイントとして通信事業者に提供することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、無線LANアクセスポイント共有システムおよび無線LANアクセスポイント共有方法に関する。
サービス契約者自らが所有する無線LANルータをアクセスポイントとして共有するサービスとして、FON(登録商標)が知られている。このFON(登録商標)コミュニティのメンバは、Linus、Bill、Alienの3種類に区分される。
Linusに区分されるメンバは、自宅に設置した専用の無線LANルータを、FON(登録商標)コミュニティの他のメンバへのアクセスポイントとして提供する。その代わりに、FON(登録商標)スポットと呼ばれる世界中のFON(登録商標)のアクセスポイントを無料で利用することができる。これは、無線LANルータをアクセスポイントとして提供するための動機付けとなる。
Billに区分されるメンバは、アクセスポイントを開設すると、アクセスポイント使用料の50%が報酬としてFON社から支払われる。これは、無線LANルータをアクセスポイントとして提供するための動機付けとなる。その代わりに、自らが他のアクセスポイントを利用する際には使用料を払う必要がある。
Alienに区分されるメンバは、自らアクセスポイントを開設する必要はない。しかし、自らがアクセスポイントを利用する際には使用料を払う必要がある。
なお、無線ネットワークにおける課金方式については、3GPP(Third Generation Partnership Project)により標準化されている(非特許文献1参照)。
3GPP TS 23.203 V8.6.0、"Policy and charging control architecture"、2009年6月
ところで、一般の通信事業者は、この通信事業者と回線を契約している回線契約者に対して、ホームゲートウェイと呼ばれる無線LANルータにより、インターネット接続などのサービスを提供する。各回線契約者は、サービスの対価として、回線使用料をこの通信事業者に支払う。この通信事業者が、FON(登録商標)のようにメンバ間で互いのアクセスポイントを共有するサービスを提供したときの利点と、その課題について以下に記載する。
近年のモバイル端末のデータトラヒックの増大により、人口密集地では、通信速度の低下や繋がりにくさがしばしば発生する。これを解消するために、通信事業者は、自らが駅や市街地の店舗などにアクセスポイントを設置して、モバイル端末のデータトラヒックを固定回線など別の通信手段へ誘導している。通信事業者は、このようにデータトラヒックの分散、いわゆるデータオフロードを積極的に進めている。しかし、今後のモバイル端末の普及と、そのデータトラヒックの増大とを考慮すると、通信事業者自らが設置するアクセスポイントだけでは、通信速度の低下や繋がりにくさを解消することは困難である。
これを解決するため、通信事業者は、各回線契約者のホームゲートウェイをアクセスポイントとして利用して、FON(登録商標)と同様なサービスを提供することが考えられる。これにより通信事業者は、自らが設置するアクセスポイントに加えて、回線契約者が所有するホームゲートウェイも、アクセスポイントとして提供可能となる。
このようなサービスを従量制の料金体系で提供するにあたり、ホームゲートウェイの通信量を、まず、回線契約者が利用した通信量と、アクセスポイントとして利用された通信量とに区別することが必要である。しかし、現在のホームゲートウェイや通信事業者の通信網には、これらの通信量を区別する機能は存在しない。
更に、このようなサービスを提供するにあたり、各回線契約者に対して何らかの動機づけを与えることが必要である。回線契約者の無線LANルータをアクセスポイントとして通信事業者に提供させると、回線契約者自身が使用可能なネットワーク帯域が逼迫して不利益となることが想定される。これにより、回線契約者が無線LANルータをアクセスポイントとして提供することを拒否し、または、回線契約者が、この通信事業者との契約を忌避するおそれがある。よって、回線契約者に対して、無線LANルータをアクセスポイントとして提供したときの不利益をできるだけ少なくする必要があり、更にこの不利益を打ち消すような利益を与えるとよい。
更に、通信事業者が、回線契約者の無線LANルータをアクセスポイントとして利用した無線LANアクセスサービス契約者に、通信量に応じた料金を課金することが考えられる。そのためには、無線LANアクセスサービス契約者毎に、回線契約者の無線LANルータをアクセスポイントとして利用した通信量を測定する必要がある。しかし、現在のホームゲートウェイや事業者の通信網には、これらの通信量を区別する機能は存在しない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信事業者と回線を契約している回線契約者が所有するホームゲートウェイを、アクセスポイントとして通信事業者に提供可能とすることを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1台以上の端末と、ホームゲートウェイと、エッジノードとが通信可能に接続されている無線LANアクセスポイント共有システムであって、前記ホームゲートウェイは、無線LAN(Local Area Network)の通信トラヒックを中継する無線LAN中継部と、有線LANの通信トラヒックを中継する有線LAN中継部とを備え、該無線LAN中継部および該有線LAN中継部が、レイヤ2の機能により前記端末を識別するMACアドレス(Media Access Control address)を用いて通信トラヒックを前記エッジノードに中継し、前記エッジノードは、前記ホームゲートウェイに接続された端末毎の通信トラヒックの通信量を前記MACアドレスを用いて測定する通信量測定部を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、通信事業者と回線を契約している回線契約者が所有するホームゲートウェイを、アクセスポイントとして通信事業者に提供可能となる。
図1は、本実施形態における無線LANアクセスポイント共有システムの概略構成を示す図である。 図2は、本実施形態におけるホームゲートウェイの概略構成を示す図である。 図3は、本実施形態におけるエッジノードの概略構成を示す図である。 図4は、本実施形態におけるホームゲートウェイの通信処理を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態におけるエッジノードの端末認証処理を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態におけるエッジノードの中継処理を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態における制御サーバの処理を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態における制御サーバが課金システムに転送する各端末の通信量の情報を例示する図である。 図9は、本実施形態における課金システムの処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
[無線LANアクセスポイント共有システムの構成]
図1は、本実施形態における無線LANアクセスポイント共有システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、無線LANアクセスポイント共有システム1は、ホームゲートウェイ2と、通信事業者網93のエッジノード5と、制御サーバ6と、認証サーバ7と、課金システム8とを含んで構成される。このうちエッジノード5と、制御サーバ6と、認証サーバ7と、課金システム8とは、通信事業者網93を介して相互に通信可能である。なお、エッジノード5は、1または複数のホームゲートウェイ2を収容可能であるが、ここでは代表して1台のホームゲートウェイ2のみを図示している。
無線LANアクセスポイント共有システム1は、通信事業者と回線を契約している回線契約者に対して、回線を提供する。無線LANアクセスポイント共有システム1は更に、通信事業者が提供する無線LANアクセスサービスの契約者に対して、ホームゲートウェイ2をアクセスポイントとして共有させる。
ホームゲートウェイ2は、エッジノード5に収容されて、通信事業者網93やインターネット94との間で通信トラヒックを中継することにより、インターネット接続などのサービスを回線契約者無線端末3a、回線契約者有線端末3b、および無線LANアクセスサービス契約者端末4に提供する。ホームゲートウェイ2は、回線契約者が所有する無線LANルータである。ホームゲートウェイ2は、回線契約者有線端末3bに対しては有線で接続し、回線契約者無線端末3aと無線LANアクセスサービス契約者端末4に対しては無線で接続する。なお、ホームゲートウェイ2は複数の無線LANアクセスサービス契約者端末4を接続可能であるが、ここでは代表して1台の無線LANアクセスサービス契約者端末4のみを図示している。
回線契約者無線端末3aと回線契約者有線端末3bとは、この回線契約者が所有する端末である。回線契約者無線端末3aは、無線LANの通信機能を有している。回線契約者有線端末3bは、有線LANの通信機能を有している。無線LANアクセスサービス契約者端末4は、無線LANアクセスサービスを契約している契約者が所有する端末である。無線LANアクセスサービス契約者端末4は、無線LANの通信機能を有している。各端末は、後述するように、認証サーバ7によりサービス契約情報に基づいて認証される。
エッジノード5は、認証サーバ7により認証されたホームゲートウェイ2に接続される全ての端末に対してローカルIPアドレスを払い出す。エッジノード5は、回線契約者が契約した回線に対して払い出されるグローバルIPアドレスを記憶し、グローバルIPアドレスと端末に対して払い出したローカルIPアドレスを変換するNAT処理を行い、インターネット接続サービスを提供する。
エッジノード5は、認証サーバ7により認証された端末に払い出したローカルIPアドレスと、当該端末のMACアドレスと、認証サーバ7から取得した回線契約者および無線LANアクセスサービス契約者のサービス契約情報とを組み合わせて記憶する。端末のMACアドレスとサービス契約情報とは、サービス契約時等に認証サーバ7に設定される。
エッジノード5は、認証サーバ7により認証された端末のMACアドレスの情報を制御サーバ6に通知する。制御サーバ6は、エッジノード5に対し、当該端末の通信トラヒックの制御情報および通信量の測定開始を指示する。なお、回線使用料が定額制の回線の場合、回線契約者無線端末3aおよび回線契約者有線端末3bの通信トラヒックの通信量の測定は不要であるため、制御サーバ6は通信量の測定開始を指示しない。
エッジノード5は、ホームゲートウェイ2に接続された全ての端末毎の通信トラヒックをMACアドレスを利用し区別して、その通信量を測定することができる。更に、エッジノード5は、1または複数のホームゲートウェイ2を収容する。
エッジノード5は、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信トラヒックを、それ以外の通信トラヒックと区別して、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信量を測定することができる。無線LANアクセスサービス契約者端末4は、無線LANアクセスサービスを契約している契約者が所有する。更にエッジノード5は、ホームゲートウェイ2に複数の無線LANアクセスサービス契約者端末4が接続された場合においても、それぞれの無線LANアクセスサービス契約者端末4毎に通信トラヒックを、それ以外の端末の通信と区別して、その通信量を測定することができる。
エッジノード5は、回線契約者無線端末3aの通信トラヒックを、それ以外の通信トラヒックと区別して、回線契約者無線端末3aの通信量を測定することができる。更に、エッジノード5は、回線契約者有線端末3bの通信トラヒックを、それ以外の通信トラヒックと区別して、回線契約者有線端末3bの通信量を測定することができる。回線契約者無線端末3aおよび回線契約者有線端末3bは、回線契約者が所有する。
これにより、回線使用料が従量制の回線であっても、通信事業者と回線を契約している回線契約者の所有する無線LANルータを、アクセスポイントとして通信事業者に提供することができる。更に、通信事業者は、無線LANアクセスサービス契約者に対して通信量に応じた課金を行うことができる。
なお、回線使用料が定額制の回線の場合、回線契約者無線端末3aおよび回線契約者有線端末3bの通信トラヒックの通信量の測定は不要である。この場合、エッジノード5による回線契約者無線端末3aの通信量および回線契約者有線端末3bの通信量の測定機能は、必須の機能ではない。
制御サーバ6は、この無線LANアクセスポイント共有システム1の各処理を行う。制御サーバ6の動作は、図7を用いて後述する。認証サーバ7は、無線LANアクセスサービスを契約している無線LANアクセスサービス契約者の端末情報を含むサービス契約情報を格納している。認証サーバ7は、無線LANアクセスサービス契約者端末4の認証により、無線LANアクセスサービスを提供する。更に、認証サーバ7は、回線契約者の端末情報を含むサービス契約情報を格納している。認証サーバ7は、回線契約者無線端末3aおよび回線契約者有線端末3bの認証により、インターネット接続サービスを提供する。
課金システム8は、回線契約者や無線LANアクセスサービス契約者が利用した通信量などに基づき、回線使用料や無線LANアクセスサービス使用料を契約者に課金するシステムである。課金システム8の動作は、図9を用いて後述する。
[ホームゲートウェイの構成]
図2は、本実施形態におけるホームゲートウェイ2の概略構成を示す図である。図2に示すように、ホームゲートウェイ2は、無線LAN中継部21と、有線LAN中継部22と、認証委託部24と、記憶部25とを含んで構成される。
記憶部25は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリであり、回線契約者用SSID251と、無線LANアクセスサービス用SSID252と、回線契約者無線端末MACアドレス253と、回線契約者有線端末MACアドレス254と、無線LANアクセスサービス契約者端末MACアドレス256とを記憶する。ホームゲートウェイ2に接続される端末が複数存在する場合には、複数の端末に応じたMACアドレスを記憶する。
回線契約者用SSID251は、回線契約者無線端末3aの無線LANへの接続に利用されるSSIDである。この回線契約者用SSID251は、第三者に秘匿されることが望ましい。よって、ホームゲートウェイ2は、回線契約者無線端末3aと通信するにあたり、ビーコン信号を停止してステルス動作することが好ましい。これにより、回線契約者用SSID251を秘匿することができる。
無線LANアクセスサービス用SSID252は、無線LANアクセスサービス契約者端末4の無線LANへの接続に利用されるSSIDである。このSSIDは、無線LANアクセスサービス契約者端末4の所有者などに公開される。よって、ホームゲートウェイ2は、無線LANアクセスサービス契約者端末4と通信するにあたり、ビーコン信号によって通知することが好ましい。これにより、無線LANアクセスサービス用SSID252を容易に公開することができる。
回線契約者無線端末MACアドレス253は、回線契約者無線端末3aのMACアドレスであり、回線契約者無線端末3aがホームゲートウェイ2への接続を認証された場合に、ホームゲートウェイ2の記憶部25に記憶される。回線契約者無線端末3aが複数台存在する場合、回線契約者無線端末MACアドレス253は端末毎に記憶される。
回線契約者有線端末MACアドレス254は、回線契約者有線端末3bのMACアドレスであり、回線契約者有線端末3bがホームゲートウェイ2への接続を認証された場合に、ホームゲートウェイ2の記憶部25に記憶される。回線契約者有線端末3bが複数台存在する場合、回線契約者有線端末MACアドレス254は端末毎に記憶される。
無線LANアクセスサービス契約者端末MACアドレス256は、無線LANアクセスサービス契約者端末4のMACアドレスであり、無線LANアクセスサービス契約者端末4がホームゲートウェイ2への接続を認証された場合に、ホームゲートウェイ2の記憶部25に記憶される。無線LANアクセスサービス契約者端末4が複数台存在する場合、無線LANアクセスサービス契約者端末MACアドレス256は端末毎に記憶される。
無線LAN中継部21、有線LAN中継部22、および認証委託部24は、処理プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等を用いて実現される。
無線LAN中継部21は、無線のネットワークインタフェースコントローラを含んでいる。無線LAN中継部21は、回線契約者用SSID(Service Set Identifier)251に係る無線LANの通信トラヒックを受信したとき、レイヤ2の機能によりMACアドレスを用いてエッジノード5に中継する。無線LAN中継部21は更に、無線LANアクセスサービス用SSID254に係る無線LANの通信トラヒックを受信したとき、レイヤ2の機能によりMACアドレスを用いてエッジノード5に中継する。
有線LAN中継部22は、有線のネットワークインタフェースコントローラを含み、有線LANの通信トラヒックを受信したとき、レイヤ2の機能によりエッジノード5に中継する。認証委託部24は、各端末の認証要求、あるいはIPアドレスの払い出し要求を、エッジノード5に委託する。
このように構成されたホームゲートウェイ2は、通信トラヒックを中継し、各端末にインターネット接続サービスを提供する。更に、ホームゲートウェイ2は、無線LANアクセスサービス契約者端末4相互間、および、無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者無線端末3a間、および、無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者有線端末3b間の通信トラヒックを遮断する。これにより、各端末のセキュリティを確保することが可能となる。
[エッジノードの構成]
図3は、本実施形態におけるエッジノード5の概略構成を示す図である。図3に示すように、エッジノード5は、通信量測定部51と、通信制御部52と、NAT機能部53と、認証機能部54と、DHCP機能部55と、記憶部56とを含んで構成される。ここでエッジノード5は、複数のホームゲートウェイ2、例えばホームゲートウェイ2−1〜2−3を収容する。
記憶部56は、エッジノード5に接続されている全ての端末のローカルIPアドレス564とMACアドレス565との組み合わせを含む端末情報563と、回線に払い出されているグローバルIPアドレス562とを含むホームゲートウェイ情報561を記憶する。
例えば、記憶部56は、ホームゲートウェイ情報561−1〜561−3を記憶する。ホームゲートウェイ情報561−1〜561−3は、エッジノード5が収容する各ホームゲートウェイ2−1〜2−3に関する情報である。以下、各ホームゲートウェイ情報561−1〜561−3を特に区別しないときには、単にホームゲートウェイ情報561と記載する。
このホームゲートウェイ情報561は、回線に払い出されたグローバルIPアドレス562と、端末情報563とを含んでいる。端末情報563は、ローカルIPアドレス564と、MACアドレス565と、サービス契約情報566と、通信量567とを含んでいる。
グローバルIPアドレス562は、このホームゲートウェイ2の回線に払い出されたグローバルIPアドレスである。端末情報563は、ホームゲートウェイ2に接続された端末の端末情報である。ホームゲートウェイ2に複数の端末が接続された場合は、その端末毎に端末情報を記憶する。ローカルIPアドレス564は、DHCP機能部54によって端末に払い出されたローカルIPアドレスである。MACアドレス565は、端末のMACアドレスである。
サービス契約情報566は、無線LANアクセスサービスや、従量制の課金のインターネット接続サービスや、定額制のインターネット接続サービスなどの端末に提供されるサービス契約情報である。このサービス契約情報566は、端末の認証の際に認証サーバ7から取得される。通信量567は、端末が利用した通信量である。この通信量567は、通信量測定部51によって測定される。
通信量測定部51、通信制御部52、NAT機能部53、認証機能部54、およびDHCP機能部55は、処理プログラムを実行するCPU等を用いて実現される。
通信量測定部51は、ホームゲートウェイ2に接続された全ての端末毎の通信トラヒックの通信量をMACアドレス565を用いて測定する。すなわち、通信量測定部51は、端末情報563のMACアドレス565を用いて、端末毎の通信トラヒックを識別して、その通信量を測定する。通信量測定部51は、測定したそれぞれの通信量を制御サーバ6に定期的に通知する。
具体的に、通信量測定部51は、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信量を測定する。複数の無線LANアクセスサービス契約者端末4が接続されている場合は、無線LANアクセスサービス契約者端末4毎に通信トラヒックを区別して通信量を測定する。更に通信量測定部51は、回線契約者無線端末3aの通信量を測定する。更に通信量測定部51は、回線契約者有線端末3bの通信量を測定する。これにより、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信量を、それ以外の通信量とは区別して測定できるので、回線契約者の所有するホームゲートウェイ2を、アクセスポイントとして通信事業者に提供させることが可能となる。
通信制御部52は、制御サーバ6に通信トラヒックの処理方法について問合せを行い、制御サーバ6の指示に基づいて通信トラヒックの処理を行う。ここで、通信トラヒックの処理方法とは、例えば、通信量の測定の要否、帯域の割当量、転送先などを意味し、制御サーバ6がサービス契約情報を参照して決定する。
具体的に、通信制御部52は、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信が、回線契約者無線端末3aや回線契約者有線端末3bの通信を圧迫しないように、回線契約者無線端末3aや回線契約者有線端末3bの通信を優先するように制御する。これにより、ホームゲートウェイ2の提供による回線契約者の不利益を少なくすることができる。
NAT機能部53は、回線に払い出されたグローバルIPアドレス562と、回線に接続された各端末に払い出されたローカルIPアドレス564のとの変換を行うNAT機能を実行し、通信トラヒックを中継する。認証機能部54は、ホームゲートウェイ2から委託された端末の認証を認証サーバ7に中継する。また、認証機能部54は、認証サーバ7から各端末のサービス契約情報566を取得する。DHCP機能部55は、回線に接続された各端末にローカルIPアドレス564を払い出す。
[無線LANアクセスポイント共有処理]
本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1による無線LANアクセスポイント共有処理は、ホームゲートウェイ2の通信処理と、エッジノード5の中継処理と、エッジノード5の端末認証処理とを含む。また、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有処理は、制御サーバ6の処理と、課金システム8の処理とを含む。以下、各処理について説明する。
[通信処理]
図4は、本実施形態におけるホームゲートウェイ2の通信処理を示すフローチャートである。ホームゲートウェイ2は、いずれかの端末から通信トラヒックを受信すると、図4に示す通信処理を開始する。
ステップS10の処理において、ホームゲートウェイ2は、受信した通信トラヒックが有線/無線のいずれであるかを判断する。ホームゲートウェイ2は、有線の通信トラヒックであると判断したならば、ステップS11の処理を行い、無線の通信トラヒックであると判断したならば、ステップS13の処理を行う。このようにすることで、有線LANの通信トラヒックが、この回線契約者が利用したものであることを判断可能となる。
ステップS11の処理において、ホームゲートウェイ2は、受信した通信トラヒックの宛先を判定する。宛先が同一ホームゲートウェイ2の無線LANアクセスサービス用SSID252を使用している無線LANアクセスサービス契約者端末4であった場合は(Yes)、ステップS18の処理を行う。一方、宛先が同一ホームゲートウェイ2の無線LANアクセスサービス用SSID252を使用している無線LANアクセスサービス契約者端末4ではなかった場合は(No)、ステップS12の処理を行う。
ステップS12の処理において、ホームゲートウェイ2の無線LAN中継部21および有線LAN中継部22は、通信トラヒックをレイヤ2の機能により中継する。ステップS12の処理が終了すると、一連の通信処理が終了する。
ステップS18の処理において、ホームゲートウェイ2は、この端末との通信を不許可として、通信トラヒックを遮断する。ステップS18の処理が終了すると、一連の通信処理が終了する。これにより、無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者有線端末3b間、および無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者無線端末3a間の通信トラヒックを遮断することができ、各端末のセキュリティを確保することができる。
ステップS13の処理において、ホームゲートウェイ2の無線LAN中継部21が、この通信トラヒックに係るSSIDを判断する。ホームゲートウェイ2は、この通信トラヒックに係るSSIDが回線契約者用SSID251と一致したならば、ステップS11の処理を行い、この通信トラヒックに係るSSIDが無線LANアクセスサービス用SSID252と一致したならば、ステップS14の処理を行う。
ステップS14の処理において、ホームゲートウェイ2の認証委託部24が、この端末が認証済であるか否かを判断する。ホームゲートウェイ2は、この端末が認証済ならば(Yes)、ステップS17の処理を行い、この端末が認証済ではなかったならば(No)、ステップS15の処理を行う。
ステップS15の処理において、ホームゲートウェイ2の認証委託部24が、認証サーバ7に当該端末を認証させる。これにより、無線LANアクセスサービス用SSID252によるホームゲートウェイ2の利用を、無線LANアクセスサービス契約者端末4に限定することができる。
ステップS16の処理において、ホームゲートウェイ2の認証委託部24が、この端末の認証が成功したか否かを判断する。ホームゲートウェイ2は、この端末の認証が成功したならば(Yes)、ステップS17の処理を行い、この端末の認証に失敗したならば(No)、ステップS18の処理を行う。
ステップS17の処理において、ホームゲートウェイ2は、受信した通信トラヒックの宛先を判定する。宛先がエッジノード5側の方路であった場合は(Yes)、ステップS12の処理を行い、宛先がエッジノード5側の方路以外であった場合は(No)、ステップS18の処理を行う。これにより、無線LANアクセスサービス契約者端末4相互間、および無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者有線端末間3b、および無線LANアクセスサービス契約者端末4と回線契約者無線端末3a間の通信トラヒックを遮断することができ、各端末のセキュリティを確保することができる。
[端末認証処理]
図5は、本実施形態におけるエッジノード5の端末認証処理を示すフローチャートである。エッジノード5は、ホームゲートウェイ2に接続された端末から認証要求を受信すると、ステップS20の処理を開始する。
ステップS20の処理において、エッジノード5の認証機能部54が、端末の認証を認証サーバ7に委託する。認証がOKであれば、エッジノード5は、端末のMACアドレスを、ホームゲートウェイ情報561のMACアドレス565に記憶する。
ステップS21の処理において、エッジノード5の認証機能部54が、認証サーバ7から端末のサービス契約情報を取得し、ホームゲートウェイ情報561のサービス契約情報566に記憶する。
ステップS22の処理において、エッジノード5の通信制御部52が、端末の通信トラヒックの処理方法について制御サーバ6に問合せを行い、通信量の測定の要否、帯域の割当量、転送先などについての処理方法を取得する。
ステップS23の処理において、エッジノード5のDHCP機能部55が、端末にローカルIPアドレスを払い出し、ホームゲートウェイ情報561のローカルIPアドレス564に記憶する。これにより、一連の端末認証処理は終了する。
[中継処理]
図6は、本実施形態におけるエッジノード5の中継処理を示すフローチャートである。エッジノード5は、通信パケットを受信すると、ステップS30の処理を開始する。この通信パケットは、通信トラヒックを構成する。
ステップS30の処理において、エッジノード5は、通信量測定部51により、この通信パケットのMACアドレスから端末を識別し、回線契約者と無線LANアクセスサービス契約者のいずれに関係するものであるかを判断する。エッジノード5は、回線契約者に係る通信パケットである(回線契約者用)と判断したならば、ステップS31の処理を行い、無線LANアクセスサービス契約者に係る通信パケットである(無線LANアクセスサービス用)と判断したならば、ステップS33の処理を行う。これにより、通信事業者は、端末毎に通信量を測定することができ、従量制の回線であっても、無線LANアクセスサービスの通信に影響されず、回線契約者が利用した通信量を測定して課金することができる。
ステップS31の処理において、エッジノード5は、この通信パケットを優先的に中継する。これにより、回線契約者は、無線LANアクセスサービスの通信の混雑などに影響されず、インターネット接続を優先的に享受できる。
ステップS33の処理において、エッジノード5は、回線契約者の通信トラヒックを構成する通信パケットよりも優先度を低くして、この通信パケットを中継する。
ステップS32の処理において、エッジノード5は、MACアドレスで特定したホームゲートウェイ2に接続されている各端末の通信量567を更新し、一連の中継処理を終了する。これにより、通信事業者は、無線LANアクセスサービスの通信量を測定して、無線LANルータをアクセスポイントとして通信事業者に提供した各回線契約者に対し、測定した通信量に応じた利益を与えることができる。
[制御サーバの処理]
図7は、本実施形態における制御サーバ6の処理を示すフローチャートである。制御サーバ6は、エッジノード5によるホームゲートウェイ2に接続された端末の端末認証処理が完了したならば、ステップS40の処理を開始する。
ステップS40の処理において、制御サーバ6は、エッジノード5から、ホームゲートウェイ2に接続された端末の通信トラヒックの処理方法についての問合せを受信する。問合せには端末のMACアドレスが含まれる。
ステップS41の処理において、制御サーバ6は、この受信したMACアドレスから顧客情報を検索し、端末が契約しているサービス契約情報を取得する。端末のMACアドレスとサービス契約情報とは、サービス契約時等において制御サーバ6に設定されていることとする。このようにすることで、制御サーバ6は、各回線契約者および各無線LANアクセスサービス契約者の顧客情報と共に、この端末に係る端末情報を管理することができる。
ステップS42の処理において、制御サーバ6は、サービス契約情報を基に、端末が利用した通信量の測定の要否を判定し、このエッジノード5に指示する。
ステップS43の処理において、制御サーバ6は、所定期間だけ、後続するステップS44の処理の開始を待つ。
ステップS44の処理において、制御サーバ6は、このエッジノード5から、グローバルIPアドレス562と、各端末のMACアドレス565と、各端末が利用した通信量567とを受信する。
ステップS45の処理において、制御サーバ6は、受信した通信量567をグローバルIPアドレス562毎に、回線契約者有線端末3bが利用した通信量と、回線契約者無線端末3aが利用した通信量と、無線LANアクセスサービス契約者端末4が利用した通信量とを、端末毎に分けて蓄積する。グローバルIPアドレス562毎に蓄積することは、ホームゲートウェイ2毎に蓄積することと等しい。これにより、後述する課金システム8の処理負荷を減らすことができる。
ステップS46の処理において、制御サーバ6は、蓄積した各通信量の情報(図8参照)を課金システム8に転送し、ステップS43の処理に戻る。
図8は、本実施形態における制御サーバ6が、課金システム8に転送する各端末の通信量の情報を例示する図である。端末が複数存在する場合は、端末毎に通信量の情報が設定される。各端末の通信量の情報には、図8に例示するように、回線契約者識別情報または無線LANアクセスサービス契約者識別情報を含むサービス契約情報と、MACアドレスと通信量とが含まれる。ここで、回線契約者識別情報、無線LANアクセスサービス契約者識別情報は、それぞれ、回線契約者、無線LANアクセスサービス契約者を識別する情報である。回線契約者識別情報および無線LANアクセスサービス契約者識別情報は、各回線契約者および各無線LANアクセスサービス契約者に対応するサービス契約情報を管理するため、サービス契約時等にサービス契約情報に対応づけて制御サーバ6に設定される。
[課金システムの処理]
図9は、本実施形態における課金システム8の処理を示すフローチャートである。ステップS50の処理において、課金システム8は、サービス契約情報と、グローバルIPアドレスと、回線契約者有線端末3bに係る通信量の情報と、回線契約者無線端末3aに係る通信量の情報と、無線LANアクセスサービス契約者端末4に係る通信量の情報とを受信する。
ステップS51の処理において、課金システム8は、各端末のサービス契約情報に含まれる回線契約者識別情報によって、ホームゲートウェイ2と、これを所有する回線契約者とを特定する。
ステップS52の処理において、課金システム8は、この回線契約者の通信量に基づき、回線使用料を算出する。
ステップS53の処理において、課金システム8は、無線LANアクセスサービスの通信量に基づき、算出した回線使用料を割り引く。
ステップS54の処理において、課金システム8は、割り引いた回線使用料を、回線契約者に課金する。
ステップS55の処理において、課金システム8は、無線LANアクセスサービス契約者の通信量に基づき、無線LANアクセスサービス使用料を算出する。
ステップS56の処理において、課金システム8は、算出した無線LANアクセスサービス使用料を、無線LANアクセスサービス契約者に課金して、図9に示す一連の処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1では、ホームゲートウェイ2は、無線LANおよび有線LANの通信トラヒックを中継する際、レイヤ2の機能により端末を識別するMACアドレスを用いて通信トラヒックをエッジノード5に中継し、エッジノード5は、ホームゲートウェイ2に接続された端末毎の通信トラヒックの通信量をMACアドレスを用いて測定する。
これにより、回線契約者有線端末3bか、回線契約者無線端末3aか、無線LANアクセスサービス契約者端末4かを問わず、端末毎に通信トラヒックを区別して通信量を測定可能である。よって、たとえ従量制の回線であっても、通信事業者と回線を契約している回線契約者の所有する無線LANルータであるホームゲートウェイ2を、アクセスポイントとして通信事業者に提供することができる。
したがって、通信事業者は、回線契約者の回線の空き帯域を有効に利用できるとともに、通信事業者が自らアクセスポイントを設置することなくアクセスポイントを増やすことができる。更に無線LANアクセスサービス契約者は、アクセスポイントが増えることにより、利便性が向上した無線LANアクセスサービスを享受できる。
また、本実施形態のエッジノード5は、端末毎のMACアドレスとサービス契約情報との組み合わせを記憶する記憶部56を備え、回線契約者端末(回線契約者無線端末3aおよび回線契約者有線端末3b)の通信トラヒックの通信量と、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信トラヒックの通信量とを、MACアドレスを用いて区別して測定する。
これにより、無線LANアクセスポイント共有システム1は、回線契約者端末3a,3bの通信トラヒックを、MACアドレスを用いて定義可能であり、より明確に回線契約者端末3a,3bの通信トラヒックと、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信トラヒックとを区別して測定することができる。
また、本実施形態のエッジノード5は、ホームゲートウェイ2に接続された全ての端末に対しローカルIPアドレスを払い出し、該ローカルIPアドレスと契約回線に払い出されるグローバルIPアドレスとを変換して通信トラヒックを中継する際、回線契約者端末3a,3bの通信トラヒックを、無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信トラヒックよりも優先して中継する。
これにより、回線契約者は、無線LANアクセスサービスの通信トラヒックに影響されず、インターネット接続を優先的に享受できる。
また、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1は、無線LANアクセスサービス端末4を認証する認証サーバ7を備える。
これにより、無線LANアクセスポイントを、無線LANアクセスサービスの契約者に限って提供することができる。
また、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1は、エッジノード5が測定した無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信量に応じて回線使用料を割り引いて課金する課金システム8を備える。
これにより、回線契約者に対して、無線LANルータであるホームゲートウェイ2をアクセスポイントとして提供したときの不利益を打ち消すような利益を与えることができる。よって、回線契約者に対して、自身が所有するホームゲートウェイ2をアクセスポイントとして通信事業者に提供するための動機付けを行うことができる。すなわち、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1によれば、通信事業者は、この通信事業者と回線を契約している回線契約者が所有する無線LANルータを、アクセスポイントとして通信事業者に提供してもらう代わりに、無線LANアクセスサービス契約者が利用した通信量に応じて回線使用料を割り引いて課金するサービスを提供することが可能となる。
また、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1は、エッジノード5が測定した無線LANアクセスサービス契約者端末4の通信量に応じて無線LANアクセスサービス使用料を課金する課金システム8を備える。
これにより、通信事業者は、回線契約者が提供したアクセスポイントを使用した無線LANアクセスサービス契約者に対して、使用した通信量に応じて課金することができる。
また、本実施形態の無線LANアクセスポイント共有システム1は、エッジノード5が測定したMACアドレス毎の通信量を受信して蓄積し、蓄積した通信量を定期的に課金システム8に通知する制御サーバ6を備える。
これにより、課金システム8の処理負荷を減らすことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の変更が可能である。例えば、以下のように実施形態を変更し得る。
(a)通信事業者が各回線契約者に対して提供する利益は、無線LANアクセスサービス契約者が利用した通信量に応じた回線使用料の割り引きに限定されない。通信事業者は、例えば、所定通信量までの回線使用料を定額制とし、所定通信量を超えた部分の回線使用料を従量制とするサービスにおいて、無線LANアクセスサービス契約者が利用した通信量に応じて、定額制となる所定通信量を増加させてもよい。
(b)通信事業者は、例えば、回線使用料を定額制とし、無線LANアクセスサービス契約者の通信量のみを測定して、無線LANアクセスサービス契約者が利用した通信量に応じて、この回線使用料を割り引いてもよい。これにより、通信事業者は、各回線契約者に対して、利益を提供することができる。
(c)本発明の無線LANアクセスポイント共有システム1は、無線LANアクセスサービスの契約者に対して、SSIDを「ANY」または空欄としてアクセスさせてもよい。
(d)本発明の無線LANアクセスポイント共有システム1は、回線契約者に対して、有線LANのみで通信させてもよい。このとき、回線契約者は、有線端末のみを利用して通信するか、または、この有線LANに他の無線LANルータを接続して無線で通信する。
(e)本発明の無線LANアクセスポイント共有システム1は、回線契約者に対して、無線LANのみで通信させてもよい。
(f)本発明のホームゲートウェイ2は、回線契約者の通信トラヒックを構成する通信パケットを、無線LANアクセスサービスの契約者の通信パケットよりも優先して中継してもよい。これにより、ホームゲートウェイ2の提供による回線契約者の不利益を少なくすることができる。
1 無線LANアクセスポイント共有システム
2 ホームゲートウェイ
21 無線LAN中継部
22 有線LAN中継部
24 認証委託部
25 記憶部
251 回線契約者用SSID
252 無線LANアクセスサービス用SSID
253 回線契約者無線端末MACアドレス
254 回線契約者有線端末MACアドレス
256 無線LANアクセスサービス契約者端末MACアドレス
3a 回線契約者無線端末
3b 回線契約者有線端末
4 無線LANアクセスサービス契約者端末
5 エッジノード
51 通信量測定部
52 通信制御部
53 NAT機能部
54 認証機能部
55 DHCP機能部
56 記憶部
561 ホームゲートウェイ情報
562 グローバルIPアドレス
563 端末情報
564 ローカルIPアドレス
565 MACアドレス
566 サービス契約情報
567 通信量
6 制御サーバ
7 認証サーバ
8 課金システム
93 通信事業者網
94 インターネット

Claims (8)

  1. 1台以上の端末と、ホームゲートウェイと、エッジノードとが通信可能に接続されている無線LANアクセスポイント共有システムであって、
    前記ホームゲートウェイは、無線LAN(Local Area Network)の通信トラヒックを中継する無線LAN中継部と、有線LANの通信トラヒックを中継する有線LAN中継部とを備え、該無線LAN中継部および該有線LAN中継部が、レイヤ2の機能により前記端末を識別するMACアドレス(Media Access Control address)を用いて通信トラヒックを前記エッジノードに中継し、
    前記エッジノードは、前記ホームゲートウェイに接続された端末毎の通信トラヒックの通信量を前記MACアドレスを用いて測定する通信量測定部を備える、
    ことを特徴とする無線LANアクセスポイント共有システム。
  2. 前記エッジノードは、前記端末毎にMACアドレスとサービス契約情報との組み合わせを記憶する記憶部を備え、
    前記通信量測定部が、前記サービス契約情報に基づいて、前記端末のうち、前記ホームゲートウェイが接続されている契約回線を契約している回線契約者の端末である回線契約者端末の通信トラヒックの通信量と、無線LANアクセスサービスを契約している無線LANアクセスサービス契約者の端末である無線LANアクセスサービス契約者端末の通信トラヒックの通信量とを、前記MACアドレスを用いて区別して測定する、ことを特徴とする請求項1に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  3. 前記エッジノードは、前記ホームゲートウェイに接続された全ての端末に対しローカルIPアドレスを払い出すDHCP機能部と、該ローカルIPアドレスと前記契約回線に払い出されるグローバルIPアドレスとを変換して通信トラヒックを中継するNAT機能部と、を備え、
    前記回線契約者端末の通信トラヒックを、前記無線LANアクセスサービス契約者端末の通信トラヒックよりも優先して中継することを特徴とする請求項2に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  4. 前記無線LANアクセスサービス契約者端末を認証する認証サーバを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  5. 前記エッジノードが測定した前記無線LANアクセスサービス契約者端末の通信量を受信し、該通信量に応じて前記契約回線の回線使用料を割り引いて課金する課金システム、をさらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  6. 前記エッジノードが測定した前記無線LANアクセスサービス契約者端末の通信量を受信し、該通信量に応じて無線LANアクセスサービス使用料を課金する第2の課金システム、をさらに備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  7. 前記エッジノードが測定した前記端末毎の通信量を受信して蓄積し、蓄積した該通信量を定期的に前記課金システムに通知する制御サーバ、をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載の無線LANアクセスポイント共有システム。
  8. 1台以上の端末と、ホームゲートウェイと、エッジノードとが通信可能に接続されている無線LANアクセスポイント共有システムで実行される無線LANアクセスポイント共有方法であって、
    前記ホームゲートウェイは、無線LANの通信トラヒックを中継する無線LAN中継工程と、有線LANの通信トラヒックを中継する有線LAN中継工程とを含み、該無線LAN中継工程および該有線LAN中継工程において、レイヤ2の機能により前記端末を識別するMACアドレスを用いて通信トラヒックを前記エッジノードに中継し、
    前記エッジノードは、前記ホームゲートウェイに接続された端末毎の通信トラヒックの通信量を前記MACアドレスを用いて測定する通信量測定工程を含んだ、
    ことを特徴とする無線LANアクセスポイント共有方法。
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