JP2016207149A - 施設利用者管理装置および施設利用者管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
公衆無線LANは、コーヒーショップ、駅、空港などの各種スポットに無線アクセスポイントが設置され、利用者はそれらの無線アクセスポイントが設置されているスポットで無線LANを介したインターネット接続サービスを受けることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のものは、インターネットサービスプロバイダに加入契約している利用者の携帯端末からの要求を受けて、利用条件の付された一時的な使用権を携帯端末に発行し、特定の無線アクセスポイントを介してその携帯端末をインターネットに接続可能とする公衆無線LANシステムである。
この例のように、日本国内では無料のネットワークサービスが海外と比較して少ない。限られた場所、例えば、鉄道の主要駅構内や、国際空港の施設内では無料のインターネットへの一時的な接続サービスが提供されているが、その数は多いとはいえない。大半は、インターネットへの一時的な接続サービスそれ自体が有料であったり、有料サービスに付随するサービスであったりする。
一般、特に海外からの旅行者や一時的な利用者にとっては、インターネットへの接続サービスが利用可能になるまでの敷居が高い。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、公衆無線LAN事業者等との事前契約がなくても商品の購買やサービスの利用に係る場所において容易な操作で一時利用が可能で、かつ、利用者の照会や追跡が可能なインターネット接続サービスに供する施設利用者管理装置を実現することである。
また、この発明は、前記施設利用者管理装置としてのPOS端末または電子キャッシュレジスタと、前記場所において前記利用者が有する携帯通信端末が、前記ログイン情報を用いてインターネットへ一時的に接続できるようにするインターネット接続部とを含んでなる施設利用者管理システムを提供する。
前記施設利用者管理システムも施設利用者管理装置と前記同様の作用効果を奏する。
この発明による施設利用者管理装置は、施設の利用者に係る管理を利用者毎に行うものである。その施設が商品を販売しあるいはサービスを提供する施設の場合、商品の販売あるいはサービスの提供に伴う会計処理を行う装置も施設利用者管理装置に含まれる。会計処理を行う装置の典型例は、ECR(電子キャッシュレジスタ)、POS端末あるいはオーダー端末等である。また、後述のように、駐車場に設置された駐車券発行装置も施設利用者管理装置に含まれる。ここで、利用者毎とは必ずしも一人ずつに限られるものでないが、ある単位として他の利用者と区別されることを意味する。
公衆無線LAN10(図1参照)の利用を希望する利用希望者は、自分の身分を証明する身分証明書類31、例えばパスポート、個人情報に紐付けられた会員カード、自動車運転免許証などの提示することによって、公衆無線LAN10へ一時的にログインする際に必要なログイン情報が入手可能になる。
この実施形態における公衆無線LAN10は、利用者への課金や使用料の徴収を目的とするものでなくてよい。むしろ、前述の施設利用者管理装置が設置された店舗等の場所において、集客や宣伝のために提供される一つのサービスに位置づけられものであってよい。
顧客は、店舗41で会計を行う際に無線スポットの利用を希望したうえで、パスポート等の身分証明書類を提示する。店舗41の接客者は、提示された身分証明書類31をカメラやスキャナ等で読み取って、その顧客に固有の識別情報を抽出する。そのカメラやスキャナは施設利用者管理装置が備えるか、あるいはその施設利用者管理装置に接続されたものである。この実施形態では、身分証明書類31としてのパスポートをPOS端末25に接続されたスキャナ27で読み取る。
公衆無線LAN10の使用を希望する顧客を利用希望者とも呼ぶ。さらに、利用を希望して一時使用権を獲得した顧客を利用者とも呼ぶ。従って、同じ人が場面に応じて顧客、利用希望者、利用者と呼び分けられることがある。
公衆無線LAN10のインターネット接続サービスを提供するインターネットサービスプロバイダは、利用者の識別情報が紐付けられた形でインターネット接続サービスを提供する。
この態様によれば、一時的なインターネット接続のサービスであっても利用者の照会や追跡が可能であり、安全性の高い公衆無線LANシステムが提供される。また、店舗41にとっては、金銭登録処理に必要なPOS端末25等および店舗内LANを利用して公衆無線LAN10を構築し、インターネット接続サービスを顧客が利用可能とすることで顧客にサービスを訴求できる。
(実施の形態1)
以下、この実施形態に係る公衆無線LANの詳細な構成の一例について述べる。この実施形態に係る公衆無線LANは、施設利用者管理システムの一態様でもある。
図1は、この発明に係る公衆無線LANの構成を示すブロック図である。この実施形態では、アクセスポイント上位機13と施設利用者管理装置(ECRあるいはPOS端末)の上位機(ECR/POS上位機23)とは独立した機器である。
また、店舗内LAN21上の売上・在庫管理データベース19bは、店舗41内の販売および在庫を管理するものである。
アクセスポイント上位機13は、無線アクセスポイント15に接続してくる一時利用者の管理を行い、かつ、インターネット11へのアクセス許可等の処理を行う。アクセスポイント上位機13は、ECR29やPOS端末25等から顧客に対して公衆無線LAN10の一時的な利用(一時使用権)の要求を受ける。その要求には、カメラやスキャナで読み取られた利用者の識別情報が含まれている。
ECR29は、POS端末25に代わって、あるいはPOS端末25と共に店舗41に設置される電子キャッシュレジスタである。図1で、ECR29は、身分証明書類31の画像を読み取るスキャナを備えている。しかし、ECR29がスキャナを備えていないものであっても、身分証明書類31に記載された識別情報に係る文字や数字(例えば、パスポートの旅券番号、生年月日、氏名など)を手入力する態様が考えられる。
携帯通信端末17は、利用希望者が所有するスマートフォン、タブレット型端末あるいはモバイルコンピュータ等の携帯通信端末である。利用希望者は、携帯通信端末17が備えるカメラでレシート33に印刷された2次元バーコードを読取らせて、公衆無線LAN10にログインすることができる。
各機器は、CPUあるいはマイクロコンピュータ(以下、両者を代表してCPUと記載する)を中心として、メモリ、リアルタイムクロック、入出力インターフェイス回路、通信インターフェイス回路等のハードウエア資源を備えている。また、ユーザーが操作する機器は液晶ディスプレイやLEDランプなどの表示用デバイス、タッチパネルや操作キー等の操作用デバイスを備えている。そして、メモリに予め格納された処理プログラムをCPUが実行することによって、それぞれの機器の機能が実現される。
続いて、機能的な観点から公衆無線LAN10の構成を示す。
図2は、図1に示す公衆無線LAN10内の各機器で実行される処理に着目した機能的なブロック図である。
図2に示すように、アクセスポイント上位機13は機能的な処理ブロックとして、広域ネットワークとの通信接続を処理するWAN通信部13a、無線アクセスポイント15との通信を行うアクセスポイント通信部13cを備える。この実施形態では、広域ネットワークとしてインターネット11を想定している。今日では、インターネットが典型的な広域ネットワークとして広く用いられているからである。さらに、無線アクセスポイント15に接続してくる顧客、即ち公衆無線LAN10の利用者の管理を行う利用者管理部13bを備える。
また、前記判断に関連して利用者情報格納部13eは、公衆無線LAN10の利用を許可すべき者あるいは許可すべきでない者の識別情報を予め格納する。なお、異なる態様として、利用者情報格納部13eがインターネット11上のサーバーに格納されていてもよい。
利用者管理部13bは、公衆無線LAN10の利用許可を与えると判断した場合に、前記要求と共にPOS端末25から受信する利用者の識別情報と紐付けする形で一時利用の為のIDとパスワードを発行して接続設定や接続先を示すデータと共に、前記要求を発したPOS端末25へ返信する。なお、前記識別情報は、利用希望者の身分証明書類等を読み取って抽出された情報である。さらに、利用者管理部13bは、利用許可を与えた利用者に係る利用者情報と利用希望者の識別情報との紐付けを行ったうえで、その利用者が公衆無線LAN10を利用可能な期間の管理や、アクセス権限の管理を行う。アクセス権限は、通信データ量の上限、セキュリティー上あるいはサービスランク上の理由から設定されるアクセス先またはアクセス内容の制限を含む。
ECR/POS上位機23は機能的な処理ブロックとして、売上・在庫管理部23a、顧客情報管理部23bおよび通信部23cを備える。売上・在庫管理部23aは、店舗売上情報格納部23dおよび店舗在庫情報格納部23eを含む。店舗売上情報格納部23dは、店舗41の売上およびその集計に関するデータである。店舗在庫情報格納部23eは、店舗41の在庫および商品の発注等の管理に関するデータである。
売上・在庫管理部23aは、店舗41の商品の売価管理、在庫管理を行う。そして、POS端末25に登録された入出金に係るデータを集計し、会計データの管理を行う。
顧客情報管理部23bは、POS端末25の金銭登録処理に係る顧客情報を管理する。例えば、店舗41の会員になっている顧客の来店履歴や購買履歴を管理する。さらに、公衆無線LAN10の一時使用権に係る要求がPOS端末25から送られてきた場合に、アクセスポイント上位機13に要求を転送し、その結果をPOS端末25に転送すると共に、利用希望者の識別情報を対応する顧客の顧客情報の一要素として関連付ける。そして、その顧客について一時使用権の要求と結果とを管理する。
無線アクセスポイント15は機能的な処理ブロックとして、有線通信部15a、アクセス管理部15bおよび無線通信部15cを備える。アクセス管理部15bは、ログイン利用者情報格納部15dを含む。
有線通信部15aは、店舗内LAN21を介したアクセスポイント上位機13との通信を行う通信インターフェイスである。無線通信部15cは、一時使用権を得た利用者が店舗41で使用する携帯通信端末17との無線接続を制御する通信インターフェイスである。
アクセス管理部15bは、無線通信部15cを介してログイン要求があり、そのログイン要求に係る利用者IDおよびパスワードが、アクセスポイント上位機13が発行した利用者IDとパスワードの組み合わせに合致している場合に、要求元の携帯通信端末17のログインおよびアクセスを許可する。そして、許可した利用者IDに係る通信のログを記録し保存する。
通信部25aは、店舗内バックヤード43に設置されたECR/POS上位機23と店舗内LAN21を介して通信する。
データ処理部25bは、顧客毎の金銭登録処理、顧客情報に関する処理および顧客が公衆無線LAN10の使用を希望する際の処理を実行する。それらの処理のうち金銭登録処理は、金銭登録処理部25fが処理を実行する。なお、ログイン情報の生成に係る処理は後述する接続情報生成部25dが実行する。ここで、顧客毎とは必ずしも顧客一人ずつに限られるものでないが、ある単位として他の顧客と区別される態様を意味する。例えば、会計処理の場合、親子の買い物は一つの会計処理として一単位にまとめられるが、他人の会計とは区別される。
入力部25cは、金銭登録処理に係るデータの入力を受付けると共に、公衆無線LAN10の使用を希望する顧客が提示する身分証明書類31に係る識別情報の入力を受付ける。
接続情報生成部25dは、顧客が公衆無線LAN10の使用を希望し、アクセスポイント上位機13から使用許可の返信を受けた場合に、その返信に付された利用者ID、パスワード、接続先および接続設定のデータに基づいてログイン情報を生成する。そして、生成されたログイン情報を印刷部25kに印刷させ、利用希望者である顧客に提供できるようにする。また、アクセスポイント上位機13がログイン情報を生成する場合は、受信したログイン情報を印刷部25kに印刷させる。あるいは別の態様(実施の形態2)として、ログイン情報を表示部25jに表示させて利用希望者である顧客に提示されるようにする。
顧客が所有する携帯通信端末17は、公衆無線LAN10の構成要素には含まれないが、公衆無線LAN10を利用する機器である。
無線通信部17aは、無線アクセスポイント15との通信を行う。処理部17bは、アプリケーションの実行やユーザインタフェイスに関する処理を行う。ログイン情報読取部17cは、カメラなどのハードウエア資源を用いてレシート33に2次元バーコードの形態で印刷されたログイン情報を読み取る。ログイン情報格納部17dは、読み取られたログイン情報から得られるデータをフラッシュメモリやRAM等のメモリデバイスに格納する。前記データは、利用者ID、パスワード、接続先および接続設定を含む。
以上、それぞれの機器の処理ブロックとその機能を説明したが、それらの機能は主として、CPUが処理プログラムを実行することにより実現される。
なお、図2では、店舗41にPOS端末25が設置されている場合を想定しているが、ECR29が設置されている場合は、POS端末25に代えてECR29に各機能ブロックが存在する。
図3は、この発明に係る公衆無線LANの異なる構成を示すブロック図である。図3に示す構成は、図1に示したアクセスポイント上位機13の機能をECR/POS上位機23が包含する態様である。ECR/POS上位機23がインターネット上で売上・在庫管理データベース19aを格納するサーバーと通信することを前提として図1のアクセスポイント上位機13の機能を備えている場合は図3のように公衆無線LAN10が構成される。この態様では、ECR/POS上位機23と無線アクセスポイント15とがインターネット接続部として機能する。
さらに図1と異なる構成として、図1に示したアクセスポイント上位機13の機能を無線アクセスポイント15が包含する態様が考えられる。
なお、実施の形態4や5の機器構成においては、図1との構成の差異に対応して図3の処理ブロックの所在が変わるが、それらの機能的ブロック図は当業者にとって図3から容易に推測できるので図示を省略している。この態様では、無線アクセスポイント15がインターネット接続部として機能する。
続いて、図1の公衆無線LANの使用に関する手順の一例を説明する。
この実施形態に係る公衆無線LAN10の使用形態として、次のようなシーンが想定される。
一つの例は、入店時に顧客がメニューを選んで会計を行う飲食店である。例えば、ファストフード店やコーヒーショップ等が該当する。店舗は、顧客が会計を行う際にその店舗で提供される公衆無線LAN10の一時使用権を顧客に与える。ログイン情報は、レシートに精算内容と共に印刷されて顧客に手渡される。あるいは、POS端末25が備える顧客向けのディスプレイに、会計処理中に表示されてもよい。顧客はレシートに印刷され、あるいはディスプレイに、2次元バーコードの形態で表示されたログイン情報を携帯通信端末17のカメラで読み取ってログインする(前述の実施の形態1〜5参照)。
また、図6は、図4および図5の手順において、利用希望者の携帯通信端末に表示される画面の例を示す説明図である。
図4および図5で、左側の鎖線枠は顧客の行動に関連して行われる処理を示しており、右側の鎖線枠は店舗41の接客者の行動に関連して行われる処理を示している。図6で、左側の鎖線枠は図4および図5と同様に、顧客の行動に関連して行われる処理を示している。以下、図4に沿って処理の手順を説明する。
公衆無線LAN10の利用を希望する顧客(利用希望者)によってパスポート等、顧客の身分証明書類31が提示されると(ステップC1)、店舗41の接客者は、その身分証明書類31をスキャナ27で読取るか、あるいは身分証明書類31に記載された内容をキー入力する。
スキャナ27を備えないオーダー端末やECR29等、画像を読取る機能のない装置の場合は、提示された身分証明書類31に基づいて接客者が行うキー入力を受付ける(ステップS3)。
このように入力された顧客の識別情報と共に公衆無線LAN10の使用要求が、アクセスポイント上位機13に送信される。POS端末25やECR29の場合は、店舗内LAN21を介して送信される。オーダー端末の場合は、無線アクセスポイント15を介してアクセスポイント上位機13に送信される。
そして、一時使用権を発行した利用者について利用者情報データベースを更新する(ステップB2)。さらに、利用者情報の更新に伴って、無線アクセスポイント15の設定を更新する(ステップS6)。無線アクセスポイント15が更新された利用希望者の携帯通信端末17からログイン要求を受けた場合、利用者情報に係る有効なURLかつ有効なIDであれば、その携帯通信端末17に応答するように設定される。
利用希望者は、レシートに印刷され、あるいは表示画面が提示されたログイン情報を自分が持っている携帯通信端末17のカメラで読取らせる(図6の2次元コードスキャナ画面参照)。2次元バーコードの形態で与えられるログイン情報を読取った携帯通信端末17は、ログイン情報に接続先として指定された無線アクセスポイント15のログイン画面にアクセスする(図4のステップC2、図6の無線LAN接続画面参照)。そのログイン画面は、公衆無線LAN10にログインするかの確認の操作およびログインに必要な情報の入力を利用者に求めるものである(図4のステップC3および図6のWebブラウザ画面−1、2参照)。ログインに必要な情報の一例として、この実施形態においてはパスポートの国籍コードと出生年の入力を求める。
携帯通信端末17は、前記ログイン画面で利用希望者が入力した情報を受付けると、受付けた情報を無線アクセスポイント15に送信する(図5のステップC4参照)。その情報を受信した無線アクセスポイント15は、有効な情報が入力されたか否かを確認する。有効な入力がなされた場合は、その携帯通信端末17との通信を成立させてインターネット11への接続を可能にすべくアクセスポイント上位機13に通知する(図5のステップS7参照)。
その通知を受けたアクセスポイント上位機13は、前記ステップS7でログインに成功した利用希望者に係る利用者情報の履歴を更新する。即ち、前記利用者情報データベースを更新する(ステップB4)。この実施形態でアクセスポイント上位機13は、当該利用者のログイン期間の計時を開始する。そして、公衆無線LAN10のログインに成功したことを携帯通信端末17の画面に表示させる(図6のWebブラウザ画面−3参照)。
アクセスポイント上位機13は、ログインの期間中に予め定められた期間が経過したか否かを監視しながら、時間の経過に伴って当該利用者の利用者情報を更新する(ステップB5)。そして、予め定められた期間が経過したら、携帯通信端末17にその旨を知らせたうえで(図6のWebブラウザ画面−4参照)、通信を切断するように無線アクセスポイント15に指示する。無線アクセスポイント15は、その指示に従って携帯通信端末17との接続を切断する(ステップB8)。
なお、ログイン後予め定められた期間が経過する前であっても、利用者が携帯通信端末17を用いてログオフの操作を行った後は、一時使用権を無効にしてもよい。あるいは、利用者が無線アクセスポイント15の通信範囲外に移動して通信不可能な状態になり、その後予め定められた期間(例えば3分)が経過した後は、一時使用権を無効にしてもよい。ただし、前述のログオフ操作や通信範囲外への移動があっても、所定期間が経過するまで一時使用権が有効であってもよい。その場合は、再ログインが可能である。
異なる態様として、ログイン後の計時は行わずに、利用者がログオフの操作を行うかあるいは携帯通信端末17が通信範囲外に移動するまで一時使用権が有効であってもよい。
以上が、公衆無線LAN10の使用に係る手順の例である。
特に、アクセスポイント上位機13の利用者管理部13bの処理の詳細を示している。図7〜図9において、利用者情報データベースは、パスポートの記載等に基づく識別情報に対応したいわゆるブラックリストが予め格納されており、公衆無線LAN10の利用希望者がブラックリストの該当者か否かを確認したうえで一時使用権を発行する。識別情報は、図10に例示するように、パスポートに埋め込まれたICチップに格納された旅券情報(図10(a)参照)やパスポートに記載された旅券情報(図10(b)参照)、自動車運転免許証に埋め込まれたICチップに格納された情報または自動車運転免許証に記載された情報(図10(c)参照)である。
(i)この発明による施設利用者管理装置は、商品の購買またはサービスの提供に係る場所を利用する複数の利用者について、前記購買、前記サービスの利用または前記場所への入退場に関する利用者毎のデータを処理するデータ処理部と、前記利用者に固有の識別情報の入力を受付ける入力部と、前記識別情報を含み、前記場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスに前記利用者がログインするためのログイン情報を提供するログイン情報提供部と、前記購買、前記サービスまたは前記入退場に関するデータと共に前記ログイン情報を印刷または表示の形態で出力する情報出力部とを備えることを特徴とする。
(ii)前記情報出力部は、前記購買または前記サービスの利用に係るデータおよび前記ログイン情報をレシートとして印刷してもよい。
このようにすれば、利用者は、購買またはサービスの利用の際に受け取るレシートに印刷されたログイン情報を用いて、その場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスにログインできる。
このようにすれば、利用者は、購買またはサービスの利用の際に提示される画面に表示されたログイン情報を用いて、その場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスにログインできる。
このようにすれば、例えばパスポート、運転免許証、健康保険証、会員カードやクレジットカード等、前記購買者の身分証明書類から読み取られた情報が前記ログイン情報に含まれるので、容易な操作で一時利用可能なインターネット接続サービスであっても、利用者の照会や追跡が可能になる。
このようにすれば、各利用者へのインターネット接続サービスはログイン後、予め定められた期間が経過するまでに限定されるのでサービスの管理が容易であり、また、利用者が再度その場所を訪れて購買あるいはサービスの利用を行う動機付けとなり得る。
このようにすれば、各利用者へのインターネット接続サービスはログオフあるいは通信範囲から外れるまでの期間に限定されるのでサービスの管理が容易であり、また、利用者が再度その場所を訪れて購買あるいはサービスの利用を行う動機付けとなり得る。
このようにすれば、前記施設利用者管理装置が使用するインターネット接続用の器材やサービス契約を流用して、利用者にインターネットへの一時的な接続サービスが提供できる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (8)
- 商品の購買またはサービスの提供に係る場所を利用する複数の利用者について、前記購買、前記サービスの利用または前記場所への入退場に関する利用者毎のデータを処理するデータ処理部と、
前記利用者に固有の識別情報の入力を受付ける入力部と、
前記識別情報を含み、前記場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスに前記利用者がログインするためのログイン情報を提供するログイン情報提供部と、
前記購買、前記サービスまたは前記入退場に関するデータと共に前記ログイン情報を印刷または表示の形態で出力する情報出力部とを備えることを特徴とする施設利用者管理装置。 - 前記情報出力部は、前記購買または前記サービスの利用に係るデータおよび前記ログイン情報をレシートとして印刷するものである請求項1に記載の施設利用者管理装置。
- 前記情報出力部は、前記購買または前記サービスの利用に係るデータおよび前記ログイン情報を画面に表示するものである請求項1に記載の施設利用者管理装置。
- 前記入力部が、前記利用者の身分証明書類を読み取るスキャナ、カメラまたはカードリーダである請求項1〜3の何れか一つに記載の施設利用者管理装置。
- 前記ログイン情報は、予め定められた期間前記場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスへのログインが可能なものである請求項1〜4の何れか一つに記載の施設利用者管理装置。
- 前記ログイン情報は、そのログイン情報を用いて一度ログインした後にログオフするか前記ログイン情報を用いて一度ログインした機器がその後に前記場所で提供されるインターネットへの一時的な接続サービスの通信範囲から外れるまで前記サービスへのログインが可能なものである請求項1〜4の何れか一つに記載の施設利用者管理装置。
- 前記施設利用者管理装置は、前記場所で提供されるインターネットへの接続サービスを介して外部の機器と通信を行う請求項1〜6の何れか一つに記載の施設利用者管理装置。
- 請求項1〜6の何れか一つに記載の施設利用者管理装置としてのPOS端末または電子キャッシュレジスタと、
前記場所において前記利用者が有する携帯通信端末が、前記ログイン情報を用いてインターネットへ一時的に接続できるようにするインターネット接続部とを含んでなる施設利用者管理システム。
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