JP2016206807A - 取引処理装置、取引処理方法及びプログラム - Google Patents

取引処理装置、取引処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、簡易な操作で、利用対象の周辺機器との連携設定を可能とし、接客品質の劣化を抑制する。
【解決手段】取引処理装置は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器、又は少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置との間で通信を行う無線通信部と、複数のドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかのドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、商取引における商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの手続を行うために使用される取引処理装置、取引処理方法及びプログラムに関する。
店舗(例えばコンビニエンスストア)では、商取引(例えば商品の販売。以下同様。)における売上対象となった商品の品目を、キャッシュレジスター等のPOS(Point Of Sales)ターミナルに登録する商品登録処理が一般的に行われている。POSターミナルは、特許文献1に示す固定スキャナ付POSターミナルのように据置型であり、例えば店舗の専用カウンターに固定的に設置されていることが多い。特許文献1に示す固定スキャナ付POSターミナルでは、固定スキャナが、支持手段を介して、上下方向及び前後左右方向に移動可能でかつ傾動及び回転可能となるように、POSターミナルの支持台によって支持されている。なお、商品登録処理では、店員は、上記固定スキャナを用いずに、POSターミナルに設けられたタッチパネルに対し、売上対象となった商品の品目を直接タッチ入力し、又は商品登録用のアプリケーションが実行可能にインストールされた可搬型の取引処理装置のタッチパネルに表示された商品の品目をタッチ入力することもある。
また、商取引に要した金額を支払うためにカード(例えばクレジットカード)を用いた決済処理が行われる際、例えば上記POSターミナルは、カードの所有者に対する与信照会がなされて特に問題ない旨の応答が得られた場合に、通信回線を介してPOSターミナルと接続された決済先装置(例えば決済センタが運営する決済センタ装置、又は決済中継センタが運営する決済中継センタ装置)に売上情報を送信する(売上登録)。また、この決済処理では、POSターミナルではなく、決済処理用のアプリケーションが実行可能にインストールされかつ決済先装置と通信可能な可搬型の取引処理装置(例えば決済端末)が使用されることもある。
特開平4−279995号公報
特許文献1にも開示があるように、店舗に設置されるPOSターミナル自体又はその周辺には、例えば商品の品目や数量が入力されるキーボード、商品の売上に関するレシートを印字するプリンタ、現金を格納するドロワ、顧客に売買金額を表示するディスプレイ等の周辺機器が設けられ又は接続される。特許文献1のPOSターミナルは店舗の専用カウンター等に設置されているので、店員の商品登録処理や決済処理の手続時における操作の利便性を向上するためには、可搬型の取引処理装置と上記周辺機器とを連携して使用したり、取引処理装置を単独で使用したりする等の使い分けが可能であると好ましい。しかし特許文献1には、可搬型の取引処理装置を用いて商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの手続を行うことは考慮されていないので、可搬型の取引処理装置と上記周辺機器とを連携して使用することはできない。
また店舗には多くの購買客(顧客)が並んだ際に取引(例えば商品登録、決済、売上登録)の処理時間を短縮するために複数のレジコーナーが設けられることが多く、それぞれのレジコーナーでは取引の多様な種別に従って上記周辺機器が個々に設けられ、POSターミナルに接続されている。この場合、可搬型の取引処理装置と上記周辺機器とを連携して使用したり取引処理装置を単独で使用したりする際、取引処理装置から見て地理的に近い位置にある周辺機器を使用できないと、取引処理装置に対して既定の周辺機器との使用設定を一旦解除して目的の周辺機器の使用設定を再度行う必要が生じてしまい、購買客の応対に時間を要し、接客品質が劣化してしまう。このため、購買客にとっては限られた時間内に購入しようとする商品を少なくしたり又は購入を諦めたりすることがあり得るので、購買客の購買意欲が低下する。即ち、店舗にとっては商品の販売機会を損失し、売上増加の期待が困難になる。特にカード決済を取扱う店舗に対しては、アクワイヤラ等のカード決済に関するサービス提供者の手数料収入の増加が困難になってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するために、商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、簡易な操作で、利用対象の周辺機器との連携設定を可能とし、接客品質の劣化を抑制する取引処理装置、取引処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器、又は前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置との間で通信を行う無線通信部と、複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備える、取引処理装置である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の周辺機器、又は前記特定の種別の周辺機器が接続されたドッキング装置との間で通信を行う無線通信部と、複数の前記ドッキング装置ごとに接続された前記特定の種別の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備える、取引処理装置である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器との間で通信を行う無線通信部と、前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出する装脱検出部と、前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備えた取引処理装置であって、前記リンク設定部は、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が前記装脱検出部により検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、取引処理装置である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器との間で通信を行う無線通信部と、前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出する近接検出部と、前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備えた取引処理装置であって、前記リンク設定部は、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が前記近接検出部により検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、取引処理装置である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続された、複数のドッキング装置から送信された信号を受信し、複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、選択された前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、取引処理方法である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の複数の周辺機器から送信された信号を受信し、前記特定の種別の複数の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、選択された前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、取引処理方法である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出し、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、取引処理方法である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出し、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、取引処理方法である。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続された、複数のドッキング装置から送信された信号を受信し、複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、選択された前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、それぞれの処理を実現させるための、プログラムである。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の複数の周辺機器から送信された信号を受信し、前記特定の種別の複数の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、選択された前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、プログラムである。
また、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出し、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、プログラムである。
更に、本発明は、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出し、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、プログラムである。
本発明によれば、商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、簡易な操作で、利用対象の周辺機器との連携設定を可能とし、接客品質の劣化を抑制できる。
本実施形態の取引処理システムのシステム構成の一例を示す図 取引処理装置がドッキング装置に装着又は取外しされる様子の一例を説明する図 取引処理装置がドッキング装置に装着された様子の一例を示す図 (A)上支持部がヒンジ部を介して下支持部に対してチルト方向(矢印v1方向)に回転したドッキング装置の一例を示す図、(B)(A)の状態から収容回転部が装置収容部を矢印v2方向に略90度回転したドッキング装置の一例を示す図、(C)図3の状態から回転台座部がパン方向(矢印v3方向)に回転したドッキング装置の一例を示す図 本実施形態の取引処理装置のハードウェア構成の一例を示す図 本実施形態のドッキング装置のハードウェア構成の一例を示す図 (A)取引処理装置において実行可能なカード決済アプリケーションの操作画面が取引処理装置のタッチパネルに表示された第1例を示す図、(B)取引処理装置において実行可能なカード決済アプリケーションの操作画面が取引処理装置のタッチパネルに表示された第2例を示す図 取引処理装置において実行可能な商品登録アプリケーションの操作画面が取引処理装置のタッチパネルに表示された一例を示す図 本実施形態の取引処理装置をドッキング装置に装着した時又は翳した時の周辺機器との通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャート 本実施形態の取引処理装置とドッキング装置との間の信号の受信時の受信電界強度に応じた通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャート 本実施形態の取引処理装置が固定割付の周辺機器との間で通信リンクを設定する動作手順の一例を説明するフローチャート 図9に示す動作手順及び図11に示す動作手順を並列に行う時の動作手順の一例を説明するフローチャート 図10に示す動作手順及び図11に示す動作手順を並列に行う時の動作手順の一例を説明するフローチャート 本実施形態の取引処理装置と周辺機器との間の信号の受信時の受信電界強度に応じた通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャート 周辺機器の一例としてのレシートプリンタへの印刷要求があった場合の本実施形態の取引処理装置の動作手順の一例を説明するフローチャート ドッキンググループを構成するドッキング装置及び周辺機器、及び共用プリンタの関係の一例を示すテーブル 取引処理装置との間で通信リンクが設定されたドッキング装置の一例を示すテーブル 取引処理装置との間で通信リンクが設定された少なくとも1つの周辺機器の一例を示すテーブル 店舗内に設置されたドッキンググループ及び共用プリンタのレイアウトの一例を示す模式図
以下、適宜図面を参照しながら、本発明に係る取引処理装置、取引処理方法及びプログラムを具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(取引処理システムのシステム構成)
先ず、本実施形態の取引処理システム1000のシステム構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の取引処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す取引処理システム1000は、例えばコンビニエンスストア又はスーパーマーケット等の店舗に設置され、取引処理装置100と、ドッキング装置200と、レシートプリンタ300と、キャッシュドロワ400と、外部ディスプレイ500と、カスタマディスプレイ550と、ピンパッド(PINPAD)600と、サインパッド650と、キーボード700と、マウス750と、バーコードリーダ800とを含む構成である。以下、レシートプリンタ300、キャッシュドロワ400、外部ディスプレイ500、カスタマディスプレイ550、ピンパッド600、サインパッド650、キーボード700、マウス750及びバーコードリーダ800のうち少なくとも1つを、「周辺機器」という場合がある。
また、取引処理システム1000において、取引処理装置100が装着されたドッキング装置200は、ネットワークNWを介して、取引処理装置100において実行可能にインストールされた決済アプリケーションにおける決済先装置(例えば、後述するサードパーティプロセッサが運営する決済中継センタ装置、又は、イシュア若しくはアクワイヤラが運営する決済センタ装置)に接続されている。
ネットワークNWは、例えばイントラネット又はインターネットである。イントラネットは、例えば取引処理装置100が配備された店舗内の無線又は有線のローカルエリアネットワークである。インターネットは、無線ネットワーク又は有線ネットワークをインターフェースとして接続されたネットワークである。無線ネットワークは、例えば無線LAN(Local Area Network)、無線WAN(Wide Area Network)、3G、HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)又はWiGig(Wireless Gigabit)である。有線ネットワークは、例えばIEEE802.3/イーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))である。また、ネットワークNWは、例えば3G、HSPA又はLTEを用いて構成されたワイドエリアネットワークでもよく、他には既存の電話回線を用いて構成されたネットワークでもよい。また、ネットワークNWは、Wifi(登録商標)のスポット(Spot)であるアクセスポイントを介したインターネット接続網など、他の接続網を用いてもよい。また、上記インターネットは、イントラネット又は専用線などの他の接続網を用いてもよい。
決済中継センタ装置は、サードパーティプロセッサ(即ち、イシュア(カードの発行会社)若しくはアクワイヤラ(特定のカード取引を取り扱う加盟店を募集し、加盟店のカード取引に基づく売上情報を統括する会社)から業務委託を受けて各加盟店からの決済処理の中継を代行する会社)における決済中継処理用のサーバ装置である。決済中継センタ装置は、ネットワークNWを介して、取引処理装置100から商取引の決済処理の与信照会又は売上登録の要求を受け、与信するか否かの判断の照会を決済センタ装置に対して問い合わせし、更に、売上登録の処理を決済センタ装置に依頼する。
決済センタ装置は、例えば加盟店と直接に加盟店契約を結んでいるイシュア若しくはアクワイヤラが運営する決済処理用のサーバ装置である。決済センタ装置は、決済中継センタ装置からの判断の問い合わせに応じて、与信結果若しくは与信照会の判断結果又は売上登録の処理結果を、決済中継センタ装置を介して取引処理装置100に応答する。また、決済センタ装置STLC2は、ネットワークNWを介して、取引処理装置100から商取引の決済処理の与信照会又は売上登録の要求を受け、与信するか否かの判断を行い、その与信照会の判断結果又は売上登録の処理結果を、取引処理装置100に直接応答してもよい。
取引処理装置100は、例えば店員が片手又は両手で容易に把持可能なタブレット端末のような可搬型の筐体を有し、取引処理装置100が配備される店舗の業務において必要となる決済アプリケーション及び汎用の業務アプリケーション(例えば商品登録アプリケーション、在庫管理アプリケーション)のうち少なくとも1つが実行可能にインストールされた決済端末装置である。以下、取引処理装置を、MPOS(Mobile Point Of Sales)と略記する場合がある。取引処理装置100は、カードを用いた取引の決済処理に関する各種事項の情報(決済情報)がユーザ(例えば店員又は顧客)によってタッチパネルTP2,TP1において入力されたり、カードのカード番号及び有効期限を読み取ったりする。
また、取引処理装置(MPOS)100は、ドッキング装置200に装着されている場合には(図3参照)、ドッキング装置200及びネットワークNWを介して、決済先装置STLC(例えば決済中継センタ装置又は決済センタ装置)との間で、カード(例えばICクレジットカード。以下同様。)を用いた商取引の決済処理に関する通信を行う。また、取引処理装置100は、ドッキング装置200から取外されている場合でも、不図示のネットワークを介して、決済先装置STLCとの間で、カードを用いた商取引の決済処理に関する通信を行ってもよい。取引処理装置100の具体的な構成については、図5を参照して説明する。
ドッキング装置(DOCKING STATION)200は、取引処理装置100にインストールされた決済アプリケーション及び汎用の業務アプリケーションのうち少なくとも1つに使用される少なくとも1つの周辺機器(図1参照)と接続され、取引処理装置100の装着及び取外しを可能とする(図2及び図3参照)。
周辺機器の一例としてのレシートプリンタ(RECEIPT PRINTER)300は、ドッキング装置200とキャッシュドロワ400とに接続され、商取引に関する決済が正常に終了した場合に、ドッキング装置200から出力された所定の控票(例えば顧客控及び店舗控)の印字データを用いて、所定の控票を印字する。また、レシートプリンタ300は、例えば控票を印字した場合に、取引処理装置100からの制御信号に応じて、キャッシュドロワ400に内蔵されたスイッチをOFF状態(施錠状態)からON状態(開錠状態)に切り替えてキャッシュドロワ400を開方向に押し出す。なお、この制御信号は、取引処理装置100がドッキング装置200に装着して接続されている場合に、取引処理装置100から送出されてドッキング装置200において受信された信号であり、ドッキング装置200を介してレシートプリンタ300に送信される。
周辺機器の一例としてのキャッシュドロワ(CASH DRAWER)400は、レシートプリンタ300とのみ接続され、取引処理システム1000が設置される店舗が所有する現金を厳重に格納する。
周辺機器の一例としての外部ディスプレイ(EXTERNAL DISPLAY)500は、ドッキング装置200に接続され、取引処理装置100の内蔵ディスプレイ34bより大きな表示領域を有するディスプレイ装置である。なお、外部ディスプレイ500は、店員又は顧客のタッチ入力を検出可能なタッチパネルにより構成されてもよい。
周辺機器の一例としてのカスタマディスプレイ(CUSTOMER DISPLAY)550は、ドッキング装置200に接続され、所定サイズの表示領域を有するディスプレイ装置であり、例えば顧客の商取引に関する売買金額(決済金額)を顧客が見易い方向に向けて表示する。なお、カスタマディスプレイ550は、店員又は顧客のタッチ入力を検出可能なタッチパネルにより構成されてもよい。
周辺機器の一例としてのピンパッド(PINPAD)600は、ドッキング装置200に接続され、カードを用いた決済アプリケーションの実行中に、カードの正当な所有者が顧客本人であることを認証するための認証情報としてのPIN(Personal Identification Number)を顧客に入力させるための入力装置である。
周辺機器の一例としてのサインパッド(SIGNPAD)650は、ドッキング装置200に接続され、カードを用いた決済アプリケーションの実行中に、カードの正当な所有者が顧客本人であることを認証するための認証情報としての手書きによる署名の電子データを顧客に入力させるための入力装置である。
周辺機器の一例としてのキーボード(KEYBOARD)700は、ドッキング装置200に接続され、取引処理装置100において実行可能なアプリケーションの操作画面に対して文字や数字を入力するために店員により使用される。
周辺機器の一例としてのマウス(MOUSE)750は、ドッキング装置200に接続され、取引処理装置100において実行可能なアプリケーションの操作画面に対して特定の項目を選択するために店員により使用される。
周辺機器の一例としてのバーコードリーダ(BARCODE READER)800は、ドッキング装置200に接続され、商取引の対象となる商品又はクーポン等に付与されたバーコードを読み取るために店員により使用される。
(取引処理装置のドッキング装置への装着及び取外し)
次に、取引処理装置100のドッキング装置200への装着及び取外しについて、図2、図3及び図4(A)〜図4(C)を参照して説明する。図2は、取引処理装置100がドッキング装置200に装着又は取外しされる様子の一例を説明する図である。図3は、取引処理装置100がドッキング装置200に装着された様子の一例を示す図である。図4(A)は、上支持部SUS2がヒンジ部HNGを介して下支持部SUS1に対してチルト方向(矢印v1方向)に回転したドッキング装置200の一例を示す図である。図4(B)は、図(A)の状態から収容回転部RTS2が装置収容部ECPを矢印v2方向に略90度回転したドッキング装置200の一例を示す図である。図4(C)は、図3の状態から回転台座部RTS1がパン方向(矢印v3方向)に回転したドッキング装置200の一例を示す図である。
ドッキング装置200は、例えば店舗のレジカウンター等の所定位置に配置され、四角柱状の固定台座部BASの略中心位置に設けられた円柱状の回転台座部RTS1から鉛直方向の上方に向かって起立する支持部SUSによって支持された装置収容部ECPを有する。回転台座部RTS1は、固定台座部BASに対して180度回転する(図4(C)参照)。装置収容部ECPは、上固定部ULKと下固定部DLKとを有し、上固定部ULKと下固定部DLKとの間に形成される装置収容空間ECPVにおいて取引処理装置100を露出するように収容して固定する。上固定部ULKには錠部J2が形成され、取引処理装置100がドッキング装置200の装置収容空間ECPVに装着されてからドライバー等の工具により施錠されると、上固定部ULKと下固定部DLKとが取引処理装置100を上方向及び下方向の両方から挟み込むようにロックする。これにより、取引処理装置100がドッキング装置200に対して物理的に装着される。
取引処理装置100は、ドッキング装置200に装着された場合(図3参照)でも取外された場合(図2参照)でも、例えば非セキュア領域TA(図5参照)に設けられたタッチパネルTP2に対する店員の入力操作を受付可能であり、更に、セキュア領域SA(図5参照)に設けられたタッチパネルTP1に対する顧客の入力操作を受付可能である。
また、取引処理装置100は、取引処理装置100の筐体の非セキュア領域TA側の短手方向の側面に磁気カードリーダ部43aが設けられ、一方、取引処理装置100の筐体のセキュア領域SA側の短手方向の側面に接触ICカードリーダ部43bが設けられている。取引処理装置100の筐体の非セキュア領域TA側(つまり、タッチパネルTP2と略平行となる側)には、後述する非接触ICカードリーダライタ部43cに接続されたループアンテナLA1が設けられている。取引処理装置100は、ドッキング装置200に装着された場合(図3参照)でも取外された場合(図2参照)でも、磁気カードリーダ部43aにおいて磁気カードを読取可能であり、接触ICカードリーダ部43bにおいて接触ICカードを読取可能であり、更に、店員の操作によりループアンテナLA1の近傍に翳された非接触ICカードを非接触ICカードリーダライタ部43cにおいて読取可能である。
取引処理装置100が装着された状態のドッキング装置200は、図4(A)〜図4(C)に示すように、種々の向きに回転可能である。例えば図4(A)に示すように、ドッキング装置200は、上支持部SUS2がヒンジ部HNGを介して下支持部SUS1に対してチルト方向(矢印v1方向)に回転可能である。図2又は図3に示す支持部SUSは、回転台座部RTS1から起立する下支持部SUS1、下支持部SUS1に対して上支持部SUS2をチルト方向に回転させるヒンジ部HNG、装置収容部ECPを支持する下支持部SUS1の順に接続された構成である(図4(A)参照)。これにより、店員又は顧客は、取引処理装置100のタッチパネルTP2,TP1を店舗の天井面に向くようにドッキング装置200を回転させて、タッチパネルTP2,TP1への操作を簡易に入力できる。
また、図4(B)に示すように、ドッキング装置200は、図4(A)に示す状態から、収容回転部RTS2(図4(C)参照)が装置収容部ECPを矢印v2方向に略90度回転可能である。これにより、店員又は顧客は、取引処理装置100の筐体の長手方向が鉛直方向と平行になるように取引処理装置100のタッチパネルTP2,TP1を回転できるので、タッチパネルTP2,TP1に表示される文字や数字を含むアプリケーションの操作画面が店員又は顧客にとって見易くなり、操作画面に対する操作が容易になる。
また、図4(C)に示すように、ドッキング装置200は、図3の状態(つまり、取引処理装置100がドッキング装置200に装着された状態)から回転台座部RTS1がパン方向(矢印v3方向)に回転可能である。これにより、店員は、取引処理装置100のタッチパネルTP2に表示されたアプリケーションの操作画面を店員自身に向けたり顧客に向けたりできるので、店員自身にとっても店員と対面している顧客にとってもタッチパネルTP2への操作を簡単に行うことができる。
(取引処理装置の構成)
次に、本実施形態の取引処理装置100のハードウェア構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の取引処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示す取引処理装置100は、非セキュア領域TA及びセキュア領域SAを備える。ここでいう「セキュア」とは、耐タンパ性を備えることを意味する。「非セキュア」とは、耐タンパ性を備えていないことを意味する。「耐タンパ性」とは、装置内部のソフトウェアやハードウェアの不正な解析、改変又は装置内部の情報の不正な奪取、改変、利用不能にする攻撃に対する耐性のことを言う。即ち、耐タンパ性は、例えばソフトウェア又はハードウェアが備える内部構造や記憶しているデータの解析の困難さである。耐タンパ性を備えることで、サービス享受者(例えば顧客)の情報を保護し、取引を安全に行うことができる。
セキュア領域SAには、物理的な不正行為(例えば取引処理装置100の破壊、損傷)が行われたか否かを検出するタンパ検出回路20と、メモリ内蔵CPU21と、第1のIF(Interface)部22と、第1のタッチ入力検出部23aと、内蔵ディスプレイ23bと、電源部24と、バッテリ25とが設けられる。第1のタッチ入力検出部23aと内蔵ディスプレイ23bとにより、タッチパネルTP1が構成される。メモリ内蔵CPU21には、第1のCPU21aと、第1のフラッシュROM(Read Only Memory)21bと、第1のRAM(Random Access Memory)21cとが設けられる。
セキュア領域SAでは、第1のCPU21aに対して、各種の構成部が電気的・論理的に接続される。第1のCPU21aは、セキュア領域SAにおける構成部の全体を統括する。第1のCPU21aは、例えば第1のフラッシュROM21bに格納されたプログラムを実行することで、各種制御、処理、設定、判定、決定、確認、認証、照合(例えばPIN、署名の照合)、指示等を行う。
第1のフラッシュROM21bは、決済先装置STLC(図1参照、例えば決済中継センタ装置又は決済センタ装置)との間の通信に使用する暗号鍵、PIN等の個人情報、その他決済に関する決済情報等の秘匿情報や、取引処理装置100が決済のPIN入力受付と照合とを実行するためのプログラム等を記憶する。第1のフラッシュROM21bは、第1のCPU21aにおける情報処理用のプログラム及びデータを記憶する記憶媒体の一例である。
第1のRAM21cは、例えば取引処理装置100(例えばセキュア領域SA)の決済のPIN入力受付と照合等に伴う処理等の際に、処理途中において発生する処理データを、一時的に記憶するために用いられるワーキングメモリである。
タンパ検出回路20は、セキュア領域SAを常時監視しており、セキュア領域SAの物理的不正行為(例えば取引処理装置100のセキュア領域SAの分解、破壊又は開封)を検出する。言い換えると、タンパ検出回路20は、セキュア領域SAにおける異常の有無を検出する。タンパ検出回路20により上記物理的不正行為の事象が検出された場合には、メモリ内蔵CPU21又は第2のCPU31は、決済アプリケーションにおける決済処理を強制的に停止させてもよいし、タッチパネルTP1,TP2のうち少なくとも1つにおいて、セキュア領域SAにおいて物理的不正行為があった旨を報知してもよい。
第1のI/F部22は、非セキュア領域TAとセキュア領域SAとを電気的に接続するために設けられ、第2のI/F部36を介して、非セキュア領域TAとセキュア領域SAとの間で各種のデータやコマンドの受け渡しを行う。第1のI/F部22と第2のI/F部36とは、互いに結合可能である。
第1のタッチ入力検出部23aは、タッチパネルTP1に対する店員又は顧客のタッチ入力を検出する。例えば第1のタッチ入力検出部23aは、PINを入力するための物理的なキーパッド又はソフトウェアキーボードとしてのピンパッドへの入力を検出してもよい。第1のタッチ入力検出部23aは、例えば指又はスタイラスペンを用いて、署名の入力を検出してもよい。第1のタッチ入力検出部23aは、例えば指又はスタイラスペンを用いて、PINの手書き入力を検出してもよい。
内蔵ディスプレイ23bは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、例えば決済アプリケーションにおいて顧客の認証情報(例えばPIN、署名)を入力させるための所定データ(例えばテンキー)を表示する。なお、内蔵ディスプレイ23bに表示されるデータは、テンキーに限定されない。
電源部24は、セキュア領域SAの電源であり、バッテリ25から電源の供給を受けて、セキュア領域SA(例えば第1のCPU21a)へ電源を供給する。第1のCPU21aは、電源部24を制御することで、セキュア領域SAに配された一部又は全体の回路に対して、電源供給及び電源供給の停止が可能である。
非セキュア領域TAには、第2のCPU31と、第2のフラッシュROM32と、第2のRAM33と、第2のタッチ入力検出部34aと、表示部の一例としての内蔵ディスプレイ34bと、第2のI/F部36と、電源部37と、バッテリ38と、アウトカメラ39と、局所無線通信アンテナ40aが接続された局所無線通信部40と、広域無線通信アンテナ41aが接続された広域無線通信部41と、キー入力部42と、磁気カードリーダ部43aと、接触ICカードリーダ部43bと、ループアンテナLA1が接続された非接触ICカードリーダライタ部43cと、加速度センサ45と、ドッキング装置I/F部46とが設けられる。第2のタッチ入力検出部34aと内蔵ディスプレイ34bとにより、タッチパネルTP2が構成される。
非セキュア領域TAでは、第2のCPU31に対して、各種の構成部が電気的・論理的に接続される。第2のCPU31は、非セキュア領域TAにおける構成部の全体を統括する。第2のCPU31は、例えば第2のフラッシュROM32に格納されたプログラムを実行することで、各種制御、処理、設定、判定、指示等を行う。また、アプリケーション制御部の一例としての第2のCPU31は、店員の操作に応じて、第2のフラッシュROM32に格納された各種のアプリケーションを起動して実行したり、その実行の中断又は終了を行ったりする。
第2のフラッシュROM32は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。記憶されるデータ及びプログラムは、決済アプリケーション及び業務アプリケーション(例えば商品登録アプリケーション、在庫管理アプリケーション、その他日常的に使用される文書作成アプリケーション、表計算アプリケーション)において使用されるプログラム及びデータであり、更に、取引処理装置100(例えば非セキュア領域TA)を制御するためのプログラムでもよい。従って、第2のフラッシュROM32は、第2のCPU31における情報処理用のプログラム及びデータを記憶する記憶媒体の一例である。
第2のRAM33は、例えば取引処理装置100(例えば非セキュア領域TAにおける構成部)の動作に伴う処理等の際に、処理途中において発生する処理データを、一時的に記憶するために用いられるワーキングメモリである。
第2のタッチ入力検出部34aは、タッチパネルTP2に対する店員又は顧客のタッチ入力を検出する。例えば第2のタッチ入力検出部34aは、タッチパネルTP2に表示された決済アプリケーション及び業務アプリケーション(例えば商品登録アプリケーション)のうち少なくとも1つの操作画面に対する入力を検出する。
内蔵ディスプレイ34bは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、例えば決済アプリケーションにおいてカードを用いた決済処理に関する各種情報(例えば、カードブランド、カード番号、有効期限、金額、支払方法、支払回数)を入力させるための操作画面のデータを表示したり、商品登録アプリケーションにおいて売上の対象となった商品の品目や数量を入力させるための操作画面のデータを表示したりする。なお、内蔵ディスプレイ34bの表示領域の大きさは、外部ディスプレイ500の表示領域の大きさより小さい。言い換えると、同一のアプリケーションの操作画面でも、内蔵ディスプレイ34bに表示された操作画面より外部ディスプレイ500に表示された操作画面の方が大きく、店員や顧客にとっても見易くなっている。
第2のI/F部36は、非セキュア領域TAとセキュア領域SAとを電気的に接続するために設けられ、第1のI/F部22を介して、非セキュア領域TAとセキュア領域SAとの間で各種のデータやコマンドの受け渡しを行う。第1のI/F部22と第2のI/F部36とは、互いに結合可能である。
電源部37は、非セキュア領域TAの電源であり、バッテリ38から電源の供給を受けて、非セキュア領域TA(例えば第2のCPU31)へ電源を供給する。第2のCPU31は、電源部37を制御することで、非セキュア領域TAに配された一部又は全体の回路に対して、電源供給及び電源供給の停止が可能である。
アウトカメラ39は、取引処理装置100の筐体からレンズ(不図示)が露出するように設けられたカメラであり、例えばキー入力部42又はタッチパネルTP2に対する操作に応じて、レンズ(不図示)に入射する範囲の光の像を撮像して画像データを得る。
局所無線通信部40は、局所無線通信アンテナ40aと接続され、不図示の局所無線通信路を用いて、例えば無線LANを用いた通信を行う。局所無線通信部40は、無線LAN通信以外の通信(例えばBluetooth(登録商標)を用いた通信)を行ってもよい。
広域無線通信部41は、広域無線通信アンテナ41aと接続され、不図示の広域無線通信路(例えばWAN(Wide Area Network))を用いた通信を行う。広域無線通信路における通信は、例えば無線電話回線(W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)2000、LTE(Long Term Evolution)などの携帯電話回線)を用いて行われてもよい。
キー入力部42は、例えば取引処理装置100の筐体に各種のボタンが設けられた場合には、各種のボタンの押下操作を受け付ける。なお、キー入力部42は、取引処理装置100の筐体に各種のボタンが設けられていない場合には、取引処理装置100の構成から省略されてもよい。
磁気カードリーダ部43aは、取引処理装置100の筐体の非セキュア領域TA側の短手方向の側面に設けられ(図3参照)、当該側面には店員の磁気カードを把持した状態におけるスワイプ操作が可能なスリットが形成されており、スワイプ操作に応じて磁気カードの磁気ストライプを読み取る。なお、磁気カードリーダ部43aにより読み取られた磁気ストライプの情報は第2のCPU31に入力される。なお、磁気カードリーダ部43aは、セキュア領域SA内に設けられてもよい。
接触ICカードリーダ部43bは、取引処理装置100の筐体のセキュア領域SA側の短手方向の側面に設けられた接触ICカードの挿入口(不図示)の内部に配置され(図3参照)、挿入口に挿入された接触ICカード(例えばICクレジットカード)の電極を介して、接触ICカード内のチップ(不図示)に記録されたカード情報を読み取る。なお、接触ICカードリーダ部43bにより読み取られたカード情報は第2のCPU31に入力される。なお、接触ICカードリーダ部43bは、セキュア領域SA内に設けられてもよい。
非接触ICカードリーダライタ部43cは、取引処理装置100の筐体の非セキュア領域TA側(つまり、タッチパネルTP2と略平行となる側)に配置されたループアンテナLA1と接続され、所定の近距離無線通信(例えばNFC(Near Field Communication))を用いて、カード(例えばICクレジットカード)と非接触で無線通信を行い、カードに記録されたカード情報を読み取ったり書き込んだりする。なお、非接触ICカードリーダライタ部43cにより読み取られたカード情報は第2のCPU31に入力される。また、非接触ICカードリーダライタ部43cは、取引処理装置100のループアンテナLA1とドッキング装置200のループアンテナLA2との通信により、ドッキング装置200の非接触リーダライタ部71との間で、ドッキング装置200に電気的に接続されているか否かを定期的に相互認証してもよい。なお、ループアンテナLA1が接続された非接触ICカードリーダライタ部43cは、セキュア領域SA内に設けられてもよい。
加速度センサ45は、取引処理装置100のX軸方向,Y軸方向,Z軸方向(図3に示す3軸方向参照)のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を第2のCPU31に出力する。加速度センサ45は、取引処理装置100の重力方向(鉛直下方向、つまり−Z軸方向)を検出可能である。
装脱検出部の一例としてのドッキング装置I/F部46は、不図示のコネクタを介して、取引処理装置100とドッキング装置200とが電気的に接続されているか否かを判断するための定期的な問い合わせ(例えば後述するチャレンジレスポンス処理)を、ドッキング装置200の装置認証部63(後述参照)との間で行う。
このように、取引処理装置100は、セキュア領域SAと非セキュア領域TAとを含む。取引処理装置100において各種のアプリケーションの実行時に「耐タンパ性」を必要とする「セキュア」な部分は、セキュア領域SAに局所化されている。一方、非セキュア領域TAには、例えば民生機器用に多数流通している情報処理装置(例えばスマートフォン、タブレット端末)やその一部が、汎用的なプラットフォームとして採用される。
非セキュア領域TAにおいて汎用的なプラットフォームを採用することで、決済アプリケーション、及びその他の業務アプリケーションの開発資産の再利用や流用が、容易となる。また、決済アプリケーション及び業務アプリケーションは、例えば高い演算処理能力を有する非セキュア領域TAの第2のCPU31により処理されることで、ストレスなく柔軟に動作する。また、決済処理のスキームが多様化された決済アプリケーションや多様な業務アプリケーションが容易に利用できるので、それらが短期間で取引処理装置100へ搭載可能となる。
(ドッキング装置の構成)
次に、本実施形態のドッキング装置200のハードウェア構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態のドッキング装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。図6では、ドッキング装置200の動作を便宜的に説明するために、取引処理装置100も図示されている。図6に示すドッキング装置200は、メモリ内蔵CPU51と、周辺機器I/F部53と、局所無線通信アンテナ55aが接続された局所無線通信部55と、LAN通信部57と、シリアル変換部59と、ディスプレイリンク部61と、装置認証部63と、給電ON/OFF制御回路65と、電源回路67と、電源プラグP1が接続されたAC/DC変換部69と、ループアンテナLA2が接続された非接触リーダライタ部71と、施錠判定部J1と、ドッキングコネクタC1と、スピーカS1と、LED(Light Emitting Diode)ランプL1とを含む構成である。
メモリ内蔵CPU51は、メモリ51mを有し、ドッキング装置200における構成部の全体を統括する。メモリ内蔵CPU51は、例えばメモリ51mに格納されたプログラムを実行することで、各種制御、処理、設定、判定、認証、確認、照合、指示等を行う。
メモリ51mは、ドッキング装置200の動作において必要となる各種プログラム及びデータを記憶し、更に、メモリ内蔵CPU51の動作時に発生する処理データを一時的に記憶するためのワーキングメモリとしても機能する。
周辺機器I/F部53は、各種の端子(端子T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7)に接続された各種の周辺機器(図1参照)との間で、直接又はLAN通信部57、シリアル変換部59、ディスプレイリンク部61を介してデータの受け渡しを行う。周辺機器I/F部53には、端子T1,T2,T3が直接に接続される。端子T1には、キーボード700が接続される。端子T2には、マウス750が接続される。端子T3には、他の周辺機器(例えばピンパッド600、サインパッド650、バーコードリーダ800が接続される。
局所無線通信部55は、局所無線通信アンテナ55aと接続され、不図示の局所無線通信路を用いて、例えば無線LANを用いた通信を行う。局所無線通信部55は、無線LAN通信以外の通信(例えばBluetooth(登録商標)を用いた通信)を行ってもよい。なお、局所無線通信アンテナ55aが接続された局所無線通信部55は、ドッキング装置200から省略される場合もある。この場合、取引処理装置100が、後述する方法によって無線通信のリンクを周辺機器に対して設定した後に、そのドッキング装置200に接続された周辺機器(図1参照)との間で直接、無線通信を行うことができる。
LAN通信部57は、端子T4と接続され、端子T4を介して、局所的なネットワーク(例えば店舗のイントラネット)に接続され、このネットワークとの間でデータの送受信を行う。端子T4には、例えば店舗のイントラネットが接続される。
シリアル変換部59は、端子T5と接続され、データのシリアルパラレル変換を行い、端子T5に接続されるレシートプリンタ300との間で、取引処理装置100から送信された所定の控票(例えば顧客控、店舗控)の印字データの送信や、レシートプリンタ300から送信された印字データの印字処理完了通知の受信を行う。また、シリアル変換部59は、キャッシュドロワ400を開方向に押し出すための制御信号を、レシートプリンタ300を介してキャッシュドロワ400に送信する。端子T5には、レシートプリンタ300が接続される。
ディスプレイリンク部61は、端子T6、T7と接続され、端子T6,T7に接続される外部ディスプレイ500又はカスタマディスプレイ550との間で、取引処理装置100から送信された決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つの操作画面のデータの受け渡しを行う。端子T6には、VGA(Video Graphical Array)に対応したデータの取扱いが可能な外部ディスプレイ500又はカスタマディスプレイ550が接続される。端子T7には、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)に対応したデータの取扱いが可能な外部ディスプレイ500又はカスタマディスプレイ550が接続される。
装置認証部63は、チャレンジレスポンス処理部CRを有し、例えば取引処理装置100とドッキング装置200との正しい接続を認証するための認証方式として、チャレンジレスポンス処理を定期的に行う。チャレンジレスポンス処理は、例えばチャレンジレスポンス処理部CR、ドッキングコネクタC1、取引処理装置100のコネクタ(不図示)、ドッキング装置I/F部46、第2のCPU31の順にチャレンジデータが渡され、更に、第2のCPU31、ドッキング装置I/F部46、取引処理装置100のコネクタ(不図示)、ドッキングコネクタC1、チャレンジレスポンス処理部CRの順に、レスポンスデータが渡される。装置認証部63は、チャレンジレスポンス処理部CRの処理結果として、正しいレスポンスデータが得られた場合に、正しい取引処理装置100がドッキング装置200に装着されて接続されたと判定する。
給電ON/OFF制御回路65は、電源プラグP1に供給された商用電源(電力)がAC/DC変換部69による変換(例えば整流処理及び平滑処理)によって得られたDC電力の一部の供給を受け、ドッキングコネクタC1を介して、DC電力を取引処理装置100に給電するか否かを判断する。ドッキング装置200には電源プラグP1を介して商用電源が常に供給されるが、取引処理装置100にはバッテリ25,38しか搭載されていないので、給電ON/OFF制御回路65は、取引処理装置100のバッテリ25,38の残容量が所定値未満であると判断した場合には、取引処理装置100を給電できる。言い換えると、取引処理装置100は、ドッキング装置200に装着して接続されていればバッテリ25,38の充電が可能となる。
電源回路67は、AC/DC変換部69による変換(例えば整流処理及び平滑処理)によって得られたDC電力の一部を用いて、ドッキング装置200の各種の構成部を動作させるための各種の構成部に適合した電源(電力)を供給する。
非接触リーダライタ部71は、ループアンテナLA2と接続され、ループアンテナLA2と取引処理装置100のループアンテナLA1との通信により、取引処理装置100の非接触ICカードリーダライタ部43cとの間で、取引処理装置100に電気的に接続されているか否かを定期的に相互認証する。
施錠判定部J1は、スイッチSW1を有し、取引処理装置100がドッキング装置200に物理的に装着されて固定されたか否かを判定する。具体的には、施錠判定部J1は、取引処理装置100の筐体がドッキング装置200の装置収容部ECPに収容されて装着され、かつ錠部J2がドライバー等の工具により固定された場合にスイッチSW1がONとなり、取引処理装置100がドッキング装置200に物理的に装着されて固定されたと判定する。一方、施錠判定部J1は、取引処理装置100の筐体がドッキング装置200の装置収容空間ECPVに収容されていない場合、又は収容されて装着されても錠部J2がドライバー等の工具により固定されていない場合には、スイッチSW1がOFFとなり、取引処理装置100がドッキング装置200に物理的に固定されていないと判定する。なお、スイッチSW1のON/OFFと取引処理装置100のドッキング装置200への装着の有無とが対応するように説明したが、その逆でもよい。言い換えると、スイッチSW1がOFFの場合に取引処理装置100がドッキング装置200に物理的に固定され、スイッチSW1がONの場合に取引処理装置100がドッキング装置200に物理的に固定されていないとしてもよい。
ドッキングコネクタC1は、取引処理装置100の筐体がドッキング装置200の装置収容部ECPにおいて収容して装着された場合に、取引処理装置100とドッキング装置200との間を電気的に接続する。
スピーカS1は、所定の条件が成立した場合には、メモリ内蔵CPU51の指示により、所定音量の警報音(アラート音)を出力する。
LEDランプL1は、LEDによる光を発光可能であり、所定の条件が成立した場合には、メモリ内蔵CPU51の指示により、所定色(例えば青色)の光を発光する。
(決済アプリケーションの操作画面の一例)
次に、取引処理装置100にインストールされている決済アプリケーション(例えばカード決済アプリケーション)の操作画面について、図7(A)及び図7(B)を参照して説明する。図7(A)は、取引処理装置100において実行可能なカード決済アプリケーションの操作画面WD1aが取引処理装置100のタッチパネルTP2に表示された第1例を示す図である。図7(B)は、取引処理装置100において実行可能なカード決済アプリケーションの操作画面WD1bが取引処理装置100のタッチパネルTP2に表示された第2例を示す図である。
図7(A)に示す操作画面WD1aでは、商取引の決済に使用されるカードのカードブランドが「MESPOR」,「VOJA」,…の中から店員が選択可能に表示されており、また、カードのカード番号及び有効期限、商取引の決済金額、カードの決済方法としての支払方法及び支払回数が入力可能にそれぞれ表示されている。支払回数が入力されると、「次へ」の項目がタッチ入力され、次に入力される決済情報(例えば認証情報としてのPIN)の入力画面(不図示)が表示される。
図7(B)に示す操作画面WD1bでは、図7(A)に示す操作画面WD1aに加え、顧客が正当なカードの所有者であることを認証するための認証情報(例えばPIN)を入力させるための入力エリアが更に表示されている。なお、図7(B)に示す操作画面では、既にカードブランド「MESPOR」が選択され、カード番号「xxxx−xxxx−xxxx−3456」とその有効期限(カード番号及び有効期限の入力後は非表示)が入力され、更に、支払金額と、その支払方法として「一括払」が入力されている。
取引処理装置100は、顧客が正当なカードの所有者であることを認証するための認証情報として、例えばPINが入力された場合には、店員の入力操作に応じて、カードブランド、カード番号及び有効期限、金額、支払方法、支払回数及びPINを含む決済処理の与信照会を、直接又はドッキング装置200を介して、決済先装置STLCに送信する。決済先装置STLCでは、与信照会に対する判断(つまり、決済処理の対象となる顧客に与信しても良いかどうかの判断)がなされ、決済先装置STLCから与信照会の判断結果(例えば与信する旨)が、直接又はドッキング装置200を介して、取引処理装置100に送信される。取引処理装置100は、与信照会の判断結果(例えば与信する旨)を受信すると、商取引の決済処理における金額の売上登録の処理要求を、直接又はドッキング装置200を介して、決済先装置STLCに送信する。決済先装置STLCでは、取引処理装置100からの売上登録の処理要求に応じて、売上登録の処理が行われ、売上登録の処理結果が取引処理装置100に応答される。これにより、取引処理装置100は、決済アプリケーションにおいて1つの商取引に関する決済処理を正常に終了できたと判定できる。
(商品登録アプリケーションの操作画面の一例)
次に、取引処理装置100にインストールされている商品登録アプリケーション(つまり、売上の対象となった商品又は役務の品目やその数量を履歴として店舗内又は外部のデータベース(不図示)に登録するためのアプリケーション)の操作画面WD2について、図8を参照して説明する。図8は、取引処理装置100において実行可能な商品登録アプリケーションの操作画面WD2が取引処理装置100のタッチパネルTP2に表示された一例を示す図である。
図8に示す操作画面WD2には、売上の対象となった商品又は役務の品目をその数量を入力するための品目数量表示領域AR2と、品目数量表示領域AR2において入力された商品若しくは役務の名称、数量、小計(つまり、商品又は役務の単価と数量との積)と、商取引の決済(例えば現金決済又はカード決済)に関する合計額(つまり、顧客の支払金額)とを表示するための登録対象一覧表示領域AR1とが含まれる。
取引処理装置100は、商品登録アプリケーションを起動した後、図8に示す操作画面WD2を内蔵ディスプレイ34bに表示させる。例えば顧客が「紅茶を3つ」、「ビール500mlを1つ」、「トマトを3つ」、「欧風カレー旨口を1つ」、「低温殺菌牛乳1000mlを3つ」購入する場合には、店員は、内蔵ディスプレイ34bに表示された操作画面WD2の品目数量表示領域AR2に対し、売上の対象となる商品の品目及び数量の組み合わせを順次タッチ入力する。なお、店員は、タッチ入力しなくても、例えばバーコードリーダ800を用いて、商品に付与されたバーコードを読み取ることで、全ての商品の品目及び数量を入力してもよい。全ての商品の品目及び数量の入力が終了すると、取引処理装置100は、内蔵ディスプレイ34bに表示された操作画面WD2の登録対象一覧表示領域AR1に、売上の対象となった商品、その数量、支払金額を表示させる。これにより、取引処理装置100は、商品登録アプリケーションの実行中に、図8に示す操作画面WD2への操作に応じて、売上の対象となった商品又は役務、その数量及び合計額を、売上日時や店員の識別情報(例えば店員の名前)等と対応付けて登録できる。
(取引処理装置と周辺機器との間の通信リンク設定に関する動作)
次に、取引処理装置100と周辺機器との間の無線の通信リンク設定に関する動作について、図9〜図14を参照して説明する。図9は、本実施形態の取引処理装置100をドッキング装置200に装着した時又は翳した時の周辺機器との通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャートである。図10は、本実施形態の取引処理装置100とドッキング装置200との間の信号の受信時の受信電界強度に応じた通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャートである。図11は、本実施形態の取引処理装置100が固定割付の周辺機器(例えば共用プリンタPtr0)との間で通信リンクを設定する動作手順の一例を説明するフローチャートである。図12は、図9に示す動作手順及び図11に示す動作手順を並列に行う時の動作手順の一例を説明するフローチャートである。図13は、図10に示す動作手順及び図11に示す動作手順を並列に行う時の動作手順の一例を説明するフローチャートである。図14は、本実施形態の取引処理装置100と周辺機器との間の信号の受信時の受信電界強度に応じた通信リンク設定に関する動作手順の一例を説明するフローチャートである。
図16は、ドッキンググループを構成するドッキング装置及び周辺機器、及び共用プリンタの関係の一例を示すテーブルである。図16に示すように、「Ptr1」,「Ptr2」,「Ptr3」の識別子をそれぞれ有するレシートプリンタ、「Cdr1」,「Cdr2」,「Cdr3」の識別子をそれぞれ有するキャッシュドロワは、取引処理装置100との地理的な近さを優先に無線の通信リンクが設定される。
「Ptr3」の識別子を有する共用プリンタは、レシートプリンタの一種であり、取引処理装置100との地理的な近さ(つまり、取引処理装置100の近くで直前に装着されたことがあるドッキング装置に接続された周辺機器、取引処理装置100からの信号の受信電界強度が所定値以上であるドッキング装置に接続された周辺機器、又は取引処理装置100からの信号の受信電界強度が所定値以上である周辺機器)に拘わらず、複数の取引処理装置により共用されるために無線の通信リンクが設定される。
「D00001」の識別子を有するドッキング装置には、「Ptr1」の識別子を有するレシートプリンタ及び「Cdr1」の識別子を有するキャッシュドロワが接続される。また、「D00002」の識別子を有するドッキング装置には、「Ptr2」の識別子を有するレシートプリンタ及び「Cdr2」の識別子を有するキャッシュドロワが接続される。更に、「D00003」の識別子を有するドッキング装置には、「Ptr3」の識別子を有するレシートプリンタ及び「Cdr3」の識別子を有するキャッシュドロワが接続される。
図9において、取引処理装置100が所定のドッキング装置(例えば取引処理装置100が直前に装着された又は翳されたドッキング装置200)に装着される又は翳されると、取引処理装置100の第2のCPU31は、ドッキング装置200に装着された状態又はドッキング装置200に翳された状態を検出する(S1)。例えば、第2のCPU31は、ドッキング装置I/F部46を介したドッキング装置200の装置認証部63との間のチャレンジレスポンス処理の処理結果を基にドッキング装置200に装着された状態を検出する。又は、第2のCPU31は、ループアンテナ部LA1及び非接触ICカードリーダライタ部43cを介したドッキング装置200のループアンテナ部LA2及び非接触リーダライタ部71との間の通信を基にドッキング装置200に翳された状態を検出する。
取引処理装置100がドッキング装置200に装着された時点又は翳された時点において、直前に装着された又は翳されたドッキング装置200に接続された周辺機器と同一のカテゴリの周辺機器(例えばレシートプリンタ)と取引処理装置100との間で無線の通信リンクの設定が残存していた場合には(S2、YES)、第2のCPU31は、その周辺機器と取引処理装置100との間の無線の通信リンクの設定を解除する(S3)。一方、無線の通信リンクの設定が残存していない場合には(S2、NO)、取引処理装置100の処理はステップS4に進む。
リンク設定部の一例としての第2のCPU31は、装着された又は翳されたドッキング装置(例えばドッキング装置200)に接続されている少なくとも1つの周辺機器(例えばレシートプリンタ300)と取引処理装置100との間の無線の通信リンクを設定する(S4、図18参照)。図18は、取引処理装置100との間で通信リンクが設定された少なくとも1つの周辺機器の一例を示すテーブルである。
例えば図18に示すように、取引処理装置100の識別子が「M0001」である場合、ステップS4の処理により、「M0001」の識別子を有する取引処理装置100は、「Ptr1」の識別子を有するレシートプリンタ、「Bcr1」の識別子を有するバーコードリーダ、「Cdp1」の識別子を有するカスタマディスプレイ及び「Edp1」の識別子を有する外部ディスプレイとの間で、直接、無線通信が可能となる。なお、共用プリンタPtr3については後述する。
ステップS4の後、第2のCPU31は、取引処理装置100がドッキング装置200から取外された場合でも(S5、YES)、ステップS4において設定した無線の通信リンクを維持する(S6)。一方、取引処理装置100がドッキング装置200から取外されない場合には(S5、NO)、取引処理装置100の処理はステップS7に進む。
ステップS4において少なくとも1つの周辺機器との間で無線の通信リンクが設定されると、取引処理装置100は、ドッキング装置200から取外されて店員により把持された状態又はドッキング装置200に装着された状態のどちらでも、少なくとも1つの周辺機器との間で直接、無線通信を実行する(S7)。
これにより、取引処理装置100が取引処理装置100から地理的に近い位置に配置された所定のドッキング装置(例えば直前に装着されていたドッキング装置200)に装着された場合には、そのドッキング装置に接続された周辺機器と取引処理装置100との間の無線の通信リンクが設定される。従って、取引処理装置100は、取引処理装置100がドッキング装置200から取外されて単体で使用されても、そのドッキング装置200に接続された周辺機器との間で直接、無線通信を行うことができ、店員の周辺機器を使用する時の利便性を向上できる。
図10では、例えば店員が使用する取引処理装置100の周囲に複数のドッキング装置が配置されており、店員から地理的に近い位置に存在するドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器と取引処理装置100との間で無線の通信リンクが設定されることが示されている。図10に示す説明の前提として、複数のドッキング装置には局所無線通信アンテナ55aが接続された局所無線通信部55が設けられている。
図10において、取引処理装置100の第2のCPU31は、周辺のドッキング装置の局所無線通信部55からそれぞれ送信された信号(例えば受信電界強度の測定用信号)を局所無線通信部40において受信し、各受信信号の取引処理装置100における受信品質(例えば受信電界強度。以下同様。)を検出して測定する(S11)。
第2のCPU31は、ステップS11において測定した各受信信号の受信電界強度のうち最大値が得られたドッキング装置を特定する(S12)。
第2のCPU31は、ステップS12において特定したドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、局所無線通信部40に対し、信号(つまり、第1のドッキング装置における受信電界強度の測定用信号)を第1のドッキング装置に向けて送信させる(S13)。
第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)は、局所無線通信部55において、取引処理装置100から送信された信号(つまり、第1のドッキング装置における受信電界強度の測定用信号)を受信し、第1のドッキング装置における受信電界強度を検出して測定する(S14)。第1のドッキング装置は、局所無線通信部55において、ステップS14における測定結果(つまり、受信電界強度)を取引処理装置100に送信する(S15)。
取引処理装置100は、局所無線通信部40において、第1のドッキング装置から送信された測定結果を受信する。第2のCPU31は、ステップS11,S14において測定したそれぞれの信号の受信電界強度が所定の受信電界強度以上である場合に、ステップS11,S14における両測定結果が所定の受信電界強度以上であることを満たすドッキング装置が第1のドッキング装置であることを確定する(S16)。
第2のCPU31は、ステップS16において確定した第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)とそのドッキング装置に接続された他の周辺機器とに対して無線の通信リンクを設定する(S17)。なお、図10に示すステップS13〜S16までの取引処理装置100及び第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)の処理は省略されてもよい。この場合には、第2のCPU31は、ステップS12において特定した第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)とそのドッキング装置に接続された他の周辺機器とに対して無線の通信リンクを設定する(S17、図17及び図18参照)。図17は、取引処理装置との間で通信リンクが設定されたドッキング装置の一例を示すテーブルである。
例えば図17に示すように、取引処理装置100の識別子が「M0001」である場合、ステップS17の処理により、「M0001」の識別子を有する取引処理装置100は、「D00001」の識別子を有するドッキング装置との間で、無線通信が可能となる。また、ステップS17の処理により、「M0002」の識別子を有する取引処理装置100は、「D00002」の識別子を有するドッキング装置との間で、無線通信が可能となる。また、ステップS17の処理により、「M0003」の識別子を有する取引処理装置100は、「D00003」の識別子を有するドッキング装置との間で、無線通信が可能となる。更に、ステップS17の処理により、「M0004」の識別子を有する取引処理装置100は、「D00004」の識別子を有するドッキング装置との間で、無線通信が可能となる。
例えば図18に示すように、取引処理装置100の識別子が「M0002」である場合、ステップS17の処理により、「M0002」の識別子を有する取引処理装置100は、「Ptr2」の識別子を有するレシートプリンタ、「Cdr2」の識別子を有するキャッシュドロワ、「Cdp2」の識別子を有するカスタマディスプレイ、「Edp2」の識別子を有する外部ディスプレイ、及び「Spd2」の識別子を有するサインパッドとの間で、直接、無線通信が可能となる。
また、例えば図18に示すように、取引処理装置100の識別子が「M0003」である場合、ステップS17の処理により、「M003」の識別子を有する取引処理装置100は、「Ptr3」の識別子を有するレシートプリンタ、「Cdr3」の識別子を有するキャッシュドロワ、「Bcr3」の識別子を有するバーコードリーダ、「Cdp3」の識別子を有するカスタマディスプレイ、及び「Edp3」の識別子を有する外部ディスプレイとの間で、直接、無線通信が可能となる。
これにより、取引処理装置100は、取引処理装置100から地理的に近い位置に配置されたドッキング装置(例えば取引処理装置100における受信電界強度が最大値となるドッキング装置、又は互いに送受信した信号の受信電界強度が所定値以上となるドッキング装置)に接続された周辺機器との間で無線の通信リンクを設定できる。従って、取引処理装置100は、取引処理装置100から地理的に近い位置に配置された第1のドッキング装置に接続された周辺機器との間で直接、無線通信を行うことができ、店員の周辺機器を使用する時の利便性を向上できる。
図11では、例えば店員が取引処理装置100を単体で把持した状態、ドッキング装置に装着した状態又はドッキング装置に翳した状態のいずれでもよい。いずれかの状態において、取引処理装置100の第2のCPU31は、図16に示す「Ptr3」の識別子を有する共用プリンタとの間で、無線の通信リンクを設定する(S21)。この共用プリンタは、店員が使用する取引処理装置100が直前に装着されたドッキング装置又は翳されたドッキング装置との接続の有無や、ドッキング装置との間で送受信される信号の受信電界強度の大小にもよらない、固定的に割付可能な周辺機器である。これにより、取引処理装置100は、例えば取引処理装置100から離れた位置に配置された共用プリンタとの間で、例えば局所無線通信部40を介して無線通信を行うことができる(図18参照)。図18に示すように、「Ptr0」の識別子を有する共用プリンタは、「M0001」,「M0002」,「M0003」,「M0004」の識別子をそれぞれ有する取引処理装置との間で無線の通信リンクが設定される。共用プリンタは、例えば図19に示すように、店舗内のバックヤードに配置された商品管理用の出力プリンタ、又は飲食店内の厨房付近に配置された注文受付用の出力プリンタである。図19は、店舗内に設置されたドッキンググループ及び共用プリンタのレイアウトの一例を示す模式図である。
図19では、店舗内に、ドッキング装置及びそのドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器からなるドッキンググループが業務(例えば商品登録、決済、返品受付)毎に配置されている。商品登録の業務に用いられるドッキンググループGrp001のドッキング装置には、キャッシュドロワが接続されたレシートプリンタ、外部ディスプレイ、カスタマディスプレイ、バーコードリーダからなる周辺機器が接続され、更に、ネットワークを介して商品登録管理サーバに接続されている。商品登録管理サーバには、商品登録の実行履歴等が管理されている。
また、決済の業務に用いられるドッキンググループGrp002のドッキング装置には、キャッシュドロワが接続されたレシートプリンタ、外部ディスプレイ、カスタマディスプレイ、ピンパッド、サインパッドからなる周辺機器が接続され、更に、ネットワークを介して決済先装置(図1参照)に接続されている。
また、返品受付の業務に用いられるドッキンググループGrp003のドッキング装置には、キャッシュドロワが接続されたレシートプリンタ、外部ディスプレイ、カスタマディスプレイ、バーコードリーダ、マウス、キーボード、ピンパッド、サインパッドからなる周辺機器が接続され、更に、ネットワークを介して商品登録管理サーバ或いは決済先装置又はその両方に接続されている。
また、バックヤードに設けられたドッキンググループGrp004のドッキング装置には、共用プリンタ及び外部ディスプレイからなる周辺機器が接続される。
以下、図12及び図13に示すフローチャートの説明を便宜的に行うために、図9に示すフローチャートの取引処理装置100の処理を「処理A」と記載し、図10に示すフローチャートの取引処理装置100の処理を「処理B」と記載し、図11に示すフローチャートの取引処理装置100の処理を「処理C」と記載する。
図12において、取引処理装置100は、処理Aを行いながら、並列に処理Cを行う。言い換えると、取引処理装置100は、直前に装着されたドッキング装置に装着された場合又は翳された場合に、そのドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線の通信リンクを設定しながら、「Ptr0」の識別子を有する共用プリンタ(図11参照)との間で無線の通信リンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、店員の操作に応じて、店員から地理的に近い位置に配置された周辺機器との間で直接に無線通信を行うことができ、更に、共用プリンタに対して無線通信によって印刷の処理を要求することができる(後述する図15参照)。
図13において、取引処理装置100は、処理Bを行いながら、並列に処理Cを行う。言い換えると、取引処理装置100は、周辺の複数のドッキング装置から送信された信号の取引処理装置100における受信電界強度の最大値が得られた第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線の通信リンクを設定し、更に、「Ptr0」の識別子を有する共用プリンタ(図11参照)との間で無線の通信リンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、店員の操作に応じて、店員から地理的に近い位置に配置された周辺機器との間で直接に無線通信を行うことができ、更に、共用プリンタに対して無線通信によって印刷の処理を要求することができる(後述する図15参照)。
図14では、例えば店員が使用する取引処理装置100の周囲に複数のドッキンググループが配置されており、店員から地理的に近い位置に存在する特定種別の周辺機器(例えばレシートプリンタ。以下同様とするが、レシートプリンタに限定されない。)が接続されたドッキング装置並びにそのドッキング装置に接続された他の周辺機器と取引処理装置100との間で無線の通信リンクが設定されることが示されている。
図14において、取引処理装置100の第2のCPU31は、周辺のドッキンググループのうち特定種別の周辺機器であるレシートプリンタからそれぞれ送信された信号(例えば受信電界強度の測定用信号)を局所無線通信部40において受信し、各受信信号の取引処理装置100における受信品質(例えば受信電界強度。以下同様。)を検出して測定する(S31)。
第2のCPU31は、ステップS31において測定した各受信信号の受信電界強度のうち最大値が得られた周辺機器(つまり、レシートプリンタ)を特定する(S32)。
第2のCPU31は、ステップS32において特定した周辺機器(つまり、レシートプリンタ)を第1の周辺機器として選択し、局所無線通信部40に対し、信号(つまり、第1の周辺機器における受信電界強度の測定用信号)を第1の周辺機器に向けて送信させる(S33)。
第1の周辺機器(例えばレシートプリンタ300)は、取引処理装置100から送信された信号(つまり、第1の周辺機器における受信電界強度の測定用信号)を受信し、第1の周辺機器における受信電界強度を検出して測定する(S34)。第1の周辺機器は、ステップS34における測定結果(つまり、受信電界強度)を取引処理装置100に送信する(S35)。
取引処理装置100は、局所無線通信部40において、第1の周辺機器から送信された測定結果を受信する。第2のCPU31は、ステップS31,S34において測定したそれぞれの信号の受信電界強度が所定の受信電界強度以上である場合に、ステップS31,S34における両測定結果が所定の受信電界強度以上であることを満たす周辺機器が第1の周辺機器であることを確定する(S36)。
第2のCPU31は、ステップS16において確定した第1の周辺機器(例えばレシートプリンタ300)とその周辺機器が接続されたドッキング装置並びにそのドッキング装置に接続された他の周辺機器とに対して無線の通信リンクを設定する(S37)。なお、図14に示すステップS33〜S36までの取引処理装置100及び第1の周辺機器(例えば、レシートプリンタ300)の処理は省略されてもよい。この場合には、第2のCPU31は、ステップS32において特定した第1の周辺機器(例えばレシートプリンタ300)とその周辺機器が接続されたドッキング装置並びにそのドッキング装置に接続された他の周辺機器とに対して無線の通信リンクを設定する(S37、図17及び図18参照)。
例えば図18に示すように、取引処理装置100の識別子が「M0004」である場合、ステップS37の処理により、「M0004」の識別子を有する取引処理装置100は、「Ptr4」の識別子を有するレシートプリンタ、「Edp4」の識別子を有する外部ディスプレイ、及び「Pip4」の識別子を有するピンパッドとの間で、直接、無線通信が可能となる。
これにより、取引処理装置100は、取引処理装置100から地理的に近い位置に配置された特定種別の周辺機器(例えば取引処理装置100における受信電界強度が最大値となる周辺機器、又は互いに送受信した信号の受信電界強度が所定値以上となる周辺機器)が接続されたドッキング装置及びそのドッキング装置に接続された他の周辺機器との間で無線の通信リンクを設定できる。従って、取引処理装置100は、取引処理装置100から地理的に近い位置に配置された第1の周辺機器、又は第1の周辺機器が接続されたドッキング装置並びにそのドッキング装置に接続された他の周辺機器との間で直接、無線通信を行うことができ、店員の周辺機器を使用する時の利便性を向上できる。特にドッキング装置には取引処理装置100と無線通信を行うための局所無線通信部55が設けられていない場合には、取引処理装置100は、取引処理装置100から地理的に近い位置に配置された第1の周辺機器と、又は第1の周辺機器が接続されたドッキング装置に接続された他の周辺機器との間で直接、無線通信を行うことができ、ドッキング装置に局所無線通信部55が設けられていない場合でも同様に店員の周辺機器を使用する時の利便性を向上できる。
次に、本実施形態の取引処理装置100が共用プリンタに決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つの手続の操作画面に対してデータの印刷を要求した時の動作手順について、図15を参照して説明する。図15は、周辺機器の一例としてのレシートプリンタへの印刷要求があった場合の本実施形態の取引処理装置の動作手順の一例を説明するフローチャートである。
図15において、店員の操作によって、決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つの手続の操作画面に対してデータの印刷が要求されると、取引処理装置100の第2のCPU31は、印刷要求に含まれる印刷先装置に関する情報(例えばレシートプリンタの識別子)を取得する。第2のCPU31は、印刷先装置が受信電界強度(図10又は図14参照)、直前装着(図9参照)又はかざし装着(図9参照)により通信リンクが設定されたレシートプリンタであるか否かを判断する(S41)。印刷先装置が受信電界強度、直前装着又はかざし装着により通信リンクが設定されたレシートプリンタではないと判断された場合には(S41、NO)、取引処理装置100の処理はステップS43に進む。
一方、第2のCPU31は、印刷先装置が受信電界強度、直前装着又はかざし装着により通信リンクが設定されたレシートプリンタであると判断した場合には(S41、YES)、局所無線通信部40を介して、該当する印刷先装置であるレシートプリンタに印刷データを送信する(S42)。これにより、レシートプリンタ(例えばレシートプリンタ300)は、取引処理装置100から送信された印刷データを用いて印刷処理を行うことができる(S42)。
また、第2のCPU31は、印刷先装置が共用プリンタ(例えば「Ptr0」の識別子を有する共用プリンタ)であると判断した場合には(S43、YES)、局所無線通信部40を介して、共用プリンタに印刷データを送信する(S44)。これにより、共用プリンタ(例えば「Ptr0」の識別子を有する共用プリンタ)は、取引処理装置100から送信された印刷データを用いて印刷処理を行うことができる(S44)。
以上により、本実施形態の取引処理システム1000では、取引処理装置100は、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器(例えばレシートプリンタ300)が接続された、複数のドッキング装置(例えばドッキング装置200を含む複数のドッキング装置)から送信された信号を受信する。取引処理装置100は、複数のドッキング装置から送信された各信号の受信品質(例えば受信電界強度)を基に、いずれかのドッキング装置(例えば最大の受信電界強度が得られたドッキング装置)を第1のドッキング装置として選択する。取引処理装置100は、第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。
これにより、取引処理装置100は、商品登録アプリケーション及び決済アプリケーションのうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器(例えばレシートプリンタ300)と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、ドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着することなく店員が取引処理装置100を把持した状態で、取引処理装置100から見て地理的に近いドッキング装置に接続された利用対象の周辺機器との連携を簡易に設定できるので、接客品質の劣化を抑制できる。従って、取引処理装置100は、購買客の購買意欲や店舗の販売機会の損失の低下を防ぎ、売上の低下を抑制できる。特に、カード決済を取扱う店舗であれば、取引処理装置100は、アクワイヤラ等のカード決済に関するサービス提供者の手数料収入の低下を抑制できる。
また、取引処理装置100に所定の手順を実行させるためのプログラムによれば、取引処理装置100ではなくても、外部装置(例えばタブレット端末)にプログラムに規定された手順を実行させることで、取引処理装置100と同等の処理を、外部装置においても実行可能である。ここでいう所定の手順には、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続された、複数のドッキング装置から送信された信号を受信する処理と、複数のドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかのドッキング装置を第1のドッキング装置として選択する処理と、選択された第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する処理とがそれぞれ含まれる。
また、取引処理装置100は、受信品質検出用の信号を第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)に送信し、受信品質検出用の信号の第1のドッキング装置における受信品質(例えば受信電界強度)が所定値以上である場合に、第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、店員が取引処理装置100を把持した場合又は店員が取引処理装置100を第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着した場合のいずれでも、取引処理装置100から見て地理的に近い位置に配置された第1のドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で簡易に無線通信を行うことができる。
また、取引処理装置100は、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用され、複数のドッキング装置ごとに接続された特定の種別の周辺機器(例えばレシートプリンタ300)から送信された各信号を受信する。取引処理装置100は、複数のドッキング装置ごとに接続された特定の種別の周辺機器から送信された各信号の受信品質(例えば受信電界強度)を基に、いずれかの特定の種別の周辺機器(例えば最大の受信電界強度が得られた特定の種別の周辺機器)を第1の周辺機器として選択し、第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。
これにより、取引処理装置100は、商品登録アプリケーション及び決済アプリケーションのうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器(例えばレシートプリンタ300)と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、ドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着することなく店員が取引処理装置100を把持した状態で、取引処理装置100から見て地理的に近い位置に配置された利用対象の周辺機器とその周辺機器に接続されるドッキング装置並びにそのドッキング装置に接続される他の周辺機器との連携を簡易に設定できるので、接客品質の劣化を抑制できる。従って、取引処理装置100は、購買客の購買意欲や店舗の販売機会の損失の低下を防ぎ、売上の低下を抑制できる。特に、カード決済を取扱う店舗であれば、取引処理装置100は、アクワイヤラ等のカード決済に関するサービス提供者の手数料収入の低下を抑制できる。
また、取引処理装置100に所定の手順を実行させるためのプログラムによれば、取引処理装置100ではなくても、外部装置(例えばタブレット端末)にプログラムに規定された手順を実行させることで、取引処理装置100と同等の処理を、外部装置においても実行可能である。ここでいう所定の手順には、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される特定の種別の複数の周辺機器から送信された信号を受信する処理と、特定の種別の複数の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択する処理と、選択された第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する処理とがそれぞれ含まれる。
また、取引処理装置100は、受信品質検出用の信号を第1の周辺機器(例えばレシートプリンタ300)に送信し、受信品質検出用の信号の第1の周辺機器における受信品質(例えば受信電界強度)が所定値以上である場合に、第1の周辺機器に接続されたドッキング装置(例えばドッキング装置200)とそのドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、店員が取引処理装置100を把持した場合又は店員が取引処理装置100を第1のドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着した場合のいずれでも、取引処理装置100から見て地理的に近い位置に配置された第1の周辺機器、第1の周辺機器が接続されたドッキング装置、及びそのドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で簡易に無線通信を行うことができる。
また、取引処理装置100は、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器(例えばレシートプリンタ300)が接続されたドッキング装置(例えばドッキング装置200)への装着及び脱着(取外し)を検出し、取引処理装置100のドッキング装置200への装着が検出された場合に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する。
これにより、取引処理装置100は、商品登録アプリケーション及び決済アプリケーションのうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器(例えばレシートプリンタ300)と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、取引処理装置100をドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着するという簡易な操作で、取引処理装置100から見て地理的に近い位置に配置されたドッキング装置(例えば直前に装着されたドッキング装置)に接続された利用対象の周辺機器との連携を簡易に設定できるので、接客品質の劣化を抑制できる。また、取引処理装置100は、ドッキング装置に接続された利用対象の周辺機器とのリンクを設定した後、店員がドッキング装置200から取引処理装置100を取外しても、無線通信のリンクを維持するので、店員が取引処理装置100を把持した状態でもドッキング装置200に装着している状態でも同様に、周辺機器との間で無線通信を行うことができる。従って、取引処理装置100は、店員の簡易な操作で、無線通信のリンクの設定に要する時間を低減できるので、購買客の購買意欲や店舗の販売機会の損失の低下を防ぎ、売上の低下を抑制できる。特に、カード決済を取扱う店舗であれば、取引処理装置100は、アクワイヤラ等のカード決済に関するサービス提供者の手数料収入の低下を抑制できる。
また、取引処理装置100に所定の手順を実行させるためのプログラムによれば、取引処理装置100ではなくても、外部装置(例えばタブレット端末)にプログラムに規定された手順を実行させることで、取引処理装置100と同等の処理を、外部装置においても実行可能である。ここでいう所定の手順には、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出する処理と、取引処理装置100のドッキング装置200への装着が検出された場合に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する処理とがそれぞれ含まれる。
また、取引処理装置100は、ドッキング装置(例えばドッキング装置200)に接続されていない他の周辺機器との間の無線通信のリンクが設定されている場合に、他の周辺機器との間の無線通信のリンクを解除した後に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、取引処理装置100をドッキング装置(例えばドッキング装置200)に装着するという簡易な操作で、地理的に近くない周辺機器との無線通信が不可となった後に、地理的に近いドッキング装置200に接続された周辺機器に限定して高品質に無線通信を行うことができる。
また、取引処理装置100は、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器(例えばレシートプリンタ300)が接続されたドッキング装置(例えばドッキング装置200)への近接を検出し、取引処理装置100のドッキング装置200への近接が検出された場合に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する。
これにより、取引処理装置100は、商品登録アプリケーション及び決済アプリケーションのうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器(例えばレシートプリンタ300)と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、取引処理装置100をドッキング装置(例えばドッキング装置200)に近接させるという簡易な操作で、取引処理装置100から見て地理的に近い位置に配置されたドッキング装置(例えば直前に装着されたドッキング装置)に接続された利用対象の周辺機器との連携を簡易に設定できるので、接客品質の劣化を抑制できる。また、取引処理装置100は、ドッキング装置に接続された利用対象の周辺機器とのリンクを設定した後、店員がドッキング装置200から取引処理装置100を遠ざけても、無線通信のリンクを維持するので、店員が取引処理装置100を把持した状態でもドッキング装置200に装着している状態でも同様に、周辺機器との間で無線通信を行うことができる。従って、取引処理装置100は、店員の簡易な操作で、無線通信のリンクの設定に要する時間を低減できるので、購買客の購買意欲や店舗の販売機会の損失の低下を防ぎ、売上の低下を抑制できる。特に、カード決済を取扱う店舗であれば、取引処理装置100は、アクワイヤラ等のカード決済に関するサービス提供者の手数料収入の低下を抑制できる。
また、取引処理装置100に所定の手順を実行させるためのプログラムによれば、取引処理装置100ではなくても、外部装置(例えばタブレット端末)にプログラムに規定された手順を実行させることで、取引処理装置100と同等の処理を、外部装置においても実行可能である。ここでいう所定の手順には、決済アプリケーション又は業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置200への近接を検出する処理と、取引処理装置100のドッキング装置200への近接が検出された場合に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する処理とがそれぞれ含まれる。
また、取引処理装置100は、ドッキング装置(例えばドッキング装置200)に接続されていない他の周辺機器との間の無線通信のリンクが設定されている場合に、他の周辺機器との間の無線通信のリンクを解除した後に、ドッキング装置200に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、取引処理装置100をドッキング装置(例えばドッキング装置200)に近接させるという簡易な操作で、地理的に近くない周辺機器との無線通信が不可となった後に、地理的に近いドッキング装置200に接続された周辺機器に限定して高品質に無線通信を行うことができる。
また、取引処理装置100は、自装置(つまり、取引処理装置100)を含む複数の取引処理装置との間で共用可能な既定の周辺機器(例えば共用プリンタPtr0)との間で無線通信のリンクを設定する。これにより、取引処理装置100は、地理的な距離条件(例えば直前に装着した又は翳したドッキング装置に接続されているか否か)や、送受信信号の受信品質(例えば受信電界強度)にも影響を受けない既定の共用プリンタPtr0と無線通信を行える。従って、取引処理装置100は、共用プリンタPtr0から離れた位置に取引処理装置100を把持している店員がいたとしても、取引処理装置100において実行しているアプリケーション(例えば棚卸アプリケーション)におけるデータの印刷を遠隔で指示でき、店員のアプリケーションの操作時の利便性を向上できる。
また、取引処理装置100は、周辺機器との間の無線通信のリンクの設定又は解除が行われたことを内蔵ディスプレイ34bにおいて表示できるので、周辺機器との無線通信の可否を、取引処理装置100を把持する店員に対して視覚的かつ容易に把握させることができる。
また、取引処理装置100は、周辺機器との間の無線通信のリンクの設定又は解除が行われたことを周辺機器において表示させることができるので、周辺機器との無線通信の可否を、取引処理装置100を把持する店員又は周辺機器を取扱う店員に対して視覚的かつ容易に把握させることができる。
以上、図面を参照して本発明に係る取引処理システムの実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した本実施形態では、購入者のカード取引の一例としてクレジットカード(より具体的には磁気クレジットカード、接触式ICクレジットカード、非接触ICクレジットカード)を用いた決済処理について説明したが、クレジットカードを用いた決済処理に限定されず、例えばデビットカード、電子マネー、プリペイドカード、ポストペイカード、ポイントカード、電子クーポン、電子商品券、現金を用いた決済処理に適用されてもよい。
本発明は、商品登録処理及び決済処理のうち少なくとも1つの目的の手続に使用される周辺機器と連携して動作する際に、煩雑な設定操作を必要とせずに、簡易な操作で、利用対象の周辺機器との連携設定を可能とし、接客品質の劣化を抑制する取引処理装置、取引処理方法及びプログラムとして有用である。
20 タンパ検出回路
21、51 メモリ内蔵CPU
21a 第1のCPU
21b 第1のフラッシュROM
21c 第1のRAM
22 第1のI/F部
23a 第1のタッチ入力検出部
23b、34b 内蔵ディスプレイ
24、37 電源部
25、38 バッテリ
31 第2のCPU
32 第2のフラッシュROM
33 第2のRAM
34a 第2のタッチ入力検出部
36 第2のI/F部
40、55 局所無線通信部
40a、55a 局所無線通信アンテナ
41 広域無線通信部
41a 広域無線通信アンテナ
42 キー入力部
43a 磁気カードリーダ部
43b 接触ICカードリーダ部
43c 非接触ICカードリーダライタ部
45 加速度センサ
46 ドッキング装置I/F部
51m メモリ
53 周辺機器I/F部
57 LAN通信部
59 シリアル変換部
61 ディスプレイリンク部
63 装置認証部
65 給電ON/OFF制御回路
67 電源回路
69 AC/DC変換部
71 非接触リーダライタ部
100 取引処理装置
200 ドッキング装置
300 レシートプリンタ
400 キャッシュドロワ
500 外部ディスプレイ
550 カスタマディスプレイ
600 ピンパッド
650 サインパッド
700 キーボード
750 マウス
800 バーコードリーダ
1000 取引処理システム
BAS 固定台座部
C1 ドッキングコネクタ
CR チャレンジレスポンス処理部
DLK 下固定部
ECP 装置収容部
ECPV 装置収容空間
HNG ヒンジ部
J1 施錠判定部
J2 錠部
L1 LEDランプ
LA1、LA2 ループアンテナ
NW ネットワーク
P1 電源プラグ
RTS1 回転台座部
RTS2 収容回転部
TP1、TP2 タッチパネル
S1 スピーカ
SA セキュア領域
SUS 支持部
SUS1 下支持部
SUS2 上支持部
SW1 スイッチ
TA 非セキュア領域
T1、T2、T3 USB端子
T4 LAN端子
T5 シリアル端子
T6 VGA端子
T7 HDMI端子
ULK 上固定部

Claims (19)

  1. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器、又は前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置との間で通信を行う無線通信部と、
    複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備える、
    取引処理装置。
  2. 請求項1に記載の取引処理装置であって、
    前記無線通信部は、受信品質検出用の信号を前記第1のドッキング装置に送信し、
    前記リンク設定部は、前記受信品質検出用の信号の前記第1のドッキング装置における受信品質が所定値以上である場合に、前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    取引処理装置。
  3. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の周辺機器、又は前記特定の種別の周辺機器が接続されたドッキング装置との間で通信を行う無線通信部と、
    複数の前記ドッキング装置ごとに接続された前記特定の種別の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備える、
    取引処理装置。
  4. 請求項3に記載の取引処理装置であって、
    前記無線通信部は、受信品質検出用の信号を前記第1の周辺機器に送信し、
    前記リンク設定部は、前記受信品質検出用の信号の前記第1の周辺機器における受信品質が所定値以上である場合に、前記第1の周辺機器に接続された前記ドッキング装置と前記ドッキング装置に接続された少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    取引処理装置。
  5. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器との間で通信を行う無線通信部と、
    前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出する装脱検出部と、
    前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備えた取引処理装置であって、
    前記リンク設定部は、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が前記装脱検出部により検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、
    取引処理装置。
  6. 請求項5に記載の取引処理装置であって、
    前記リンク設定部は、前記取引処理装置が装着された前記ドッキング装置に接続されていない他の周辺機器との間の無線通信のリンクが設定されている場合に、前記他の周辺機器との間の無線通信のリンクを解除した後に、装着された前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、
    取引処理装置。
  7. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能なアプリケーション制御部と、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器との間で通信を行う無線通信部と、
    前記少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出する近接検出部と、
    前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定するリンク設定部と、を備えた取引処理装置であって、
    前記リンク設定部は、前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が前記近接検出部により検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、
    取引処理装置。
  8. 請求項7に記載の取引処理装置であって、
    前記リンク設定部は、前記取引処理装置が近接した前記ドッキング装置に接続されていない他の周辺機器との間の無線通信のリンクが設定されている場合に、前記他の周辺機器との間の無線通信のリンクを解除した後に、近接した前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で前記リンクを設定する、
    取引処理装置。
  9. 請求項1、3、5又は7に記載の取引処理装置であって、
    前記リンク設定部は、自装置を含む複数の前記取引処理装置との間で共用可能な既定の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    取引処理装置。
  10. 請求項1、3、5又は7に記載の取引処理装置であって、
    前記周辺機器との間の無線通信のリンクの設定又は解除が前記リンク設定部により行われたことを表示する表示部、を更に備える、
    取引処理装置。
  11. 請求項1、3、5又は7に記載の取引処理装置であって、
    前記無線通信部は、前記取引処理装置と前記周辺機器との間の無線通信のリンクの設定又は解除が前記リンク設定部により行われたことのメッセージを前記周辺機器に送信して表示させる、
    取引処理装置。
  12. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続された、複数のドッキング装置から送信された信号を受信し、
    複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、
    選択された前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    取引処理方法。
  13. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の複数の周辺機器から送信された信号を受信し、
    前記特定の種別の複数の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、
    選択された前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    取引処理方法。
  14. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出し、
    前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、
    取引処理方法。
  15. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な取引処理装置における取引処理方法であって、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出し、
    前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、
    取引処理方法。
  16. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続された、複数のドッキング装置から送信された信号を受信し、
    複数の前記ドッキング装置から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記ドッキング装置を第1のドッキング装置として選択し、
    選択された前記第1のドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、それぞれの処理を実現させるための、
    プログラム。
  17. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される特定の種別の複数の周辺機器から送信された信号を受信し、
    前記特定の種別の複数の周辺機器から送信された各信号の受信品質を基に、いずれかの前記特定の種別の周辺機器を第1の周辺機器として選択し、
    選択された前記第1の周辺機器との間で無線通信のリンクを設定する、
    プログラム。
  18. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への装着及び脱着を検出し、
    前記取引処理装置の前記ドッキング装置への装着が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、
    プログラム。
  19. 決済アプリケーション及び業務アプリケーションのうち少なくとも1つを実行可能な、コンピュータである取引処理装置に、
    前記決済アプリケーション又は前記業務アプリケーションに使用される少なくとも1つの周辺機器が接続されたドッキング装置への近接を検出し、
    前記取引処理装置の前記ドッキング装置への近接が検出された場合に、前記ドッキング装置に接続された前記少なくとも1つの周辺機器との間で、無線通信のリンクを設定する、
    プログラム。
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