JP2016206780A - カード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置 - Google Patents

カード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気カードの磁気情報の不正な読み取りを防止しつつ、IC接点検出センサによって挿入されたカードを判別する。
【解決手段】カード挿入排出口ユニットは、カードを挿入および排出する開口と、妨害磁界を発生させる磁界発生部と、IC接点の有無を検出するIC接点検出センサと、磁界発生部及びIC接点検出センサの動作を制御する制御部とを備え、制御部は、カード挿入待ち状態において開口からカードが挿入された場合、妨害磁界発生部により妨害磁界を発生させるタイミングと、IC接点検出センサによりIC接点の有無を検出するタイミングとを制御することで、妨害と検出の機能を実現することを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、カード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置に関し、特に磁界発生部およびIC接点検出センサを備えたカード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置に適用して好適なるものである。
ATM(現金自動預金支払機)などの取引処理装置には、磁気カードもしくはICカードに対して情報の処理を行うカード処理装置が搭載されている。このカード処理装置は、カード挿入排出口から挿入された磁気カードもしくはICカードを本体内に取り込んで、磁気カードの磁気ストライプに記録された磁気情報を磁気ヘッドで読み込んだり、ICカードのICチップに記録された情報を読み込んだりする。そして取引終了後に磁気カードもしくはICカードを本体内からカード挿入排出口へ排出する。
ATMにおいて、磁気ヘッドを備えた偽のカード挿入排出口を有する不正装置を正規のカード挿入排出口に被せるように設置して、磁気カードの磁気情報を不正に取得するスキミングと呼ばれる犯罪がある。スキミングの防止対策として、例えば磁界発生部により正規のカード挿入排出口の近傍に磁界を発生させて、不正装置の磁気ヘッドで磁気カードの磁気情報が読み取られることを妨害する技術がある(例えば特許文献1及び2)。
特許文献1及び2に記載の磁界発生部は、コイルやループアンテナから成り、カード処理装置の本体前面部や該前面部に設置されたカード挿入口ユニット内に設置されている。また磁界発生部の駆動を制御する制御部は、本体内に設置されている。
また最近では磁気カードよりセキュリティ性の高いICカードが利用されるようになってきているため、挿入されるカードがICカードであるか検出する機能を備えるカード処理装置がある(例えば特許文献3)。具体的に、カード処理装置のカード挿入排出口ユニットにIC接点検出センサを備え、IC接点を有するカードであるか否かを検出する。従来、IC接点検出センサには電磁誘導を応用した近接スイッチが多く用いられている。
特開2001−67524号公報 特開2005−266999号公報 特開2011−192182号公報
しかし、特許文献1及び2に記載のスキミング防止装置と、特許文献3に記載のIC接点検出機能とを同時にカード処理装置のカード挿入排出口に搭載しようとすると、スキミングの防止対策である妨害磁界がカード挿入排出口ユニットのIC接点検出センサに影響を及ぼし、IC接点を正しく検出することができないという課題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、磁気カードの磁気情報の不正な読み取りを防止しつつ、IC接点検出センサの性能を低下させないように維持するカード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置を提供する。
かかる課題を解決するために本発明においては、カードを挿入および排出する開口と、妨害磁界を発生させる磁界発生部と、IC接点の有無を検出するIC接点検出センサと、磁界発生部及びIC接点検出センサの動作を制御する制御部とを備え、制御部は、カード挿入待ち状態において、開口からカードが挿入された場合、磁界発生部により妨害磁界を発生させるタイミングと、IC接点検出センサによりIC接点の有無を検出するタイミングとを制御することを特徴とするカード挿入排出口ユニット、カード処理装置及び自動取引装置が提供される。
本発明によれば、磁気カードの磁気情報の不正な読み取りを防止しつつ、IC接点検出センサの性能を低下させることなく、IC接点を有するICカードが挿入されたかを検出することができる。
カード処理装置のブロック図である。 カード処理装置の概略構造図である。 カード処理装置の本体とカード挿入排出口ユニットの分離図である。 IC接点検出信号と妨害磁界との関係を示す概念図である。 IC接点検出信号と磁界方向との関係を示す他の概念図である。 IC接点検出信号及び妨害磁界の発振周波数の説明図である。 カード処理装置の挿入排出口の上面図である。 妨害波及びIC接点検出信号の出力タイミングを示すシーケンス図である。
(1)カード処理装置の構成
まず、本実施の形態にかかるカード処理装置100の構成について、図1および図2を参照して説明する。
カード処理装置100は、例えば、金融機関に設置されたATMなどに搭載される。カード処理装置100は、顧客が所有する磁気カードまたはICカードを受け付けて、磁気カードに記録された磁気情報またはICカード内に格納されている情報を読み取るカードリーダから構成されている。
図1に示すように、カード処理装置100は、本体1とカード挿入排出口ユニット10を備えている。本体1は、制御部2、記憶部3、磁気読み取り部4、カード搬送部5、カード位置検出センサ6、ホストインタフェイス7、カード挿入検出センサ8、シャッタ駆動部9及びICカード通信部20を含む。またカード挿入排出口ユニット10は、磁界制御部13、ループアンテナ12を備える磁界発生部11、IC接点検出制御部21及びIC接点検出センサ22を含む。
なお本体1の内部には、制御部2、記憶部3、磁気読み取り部4、カード搬送部5、カード位置検出センサ6、ホストインタフェイス7及びICカード通信部20が設けられ、本体1の外側には、カード挿入検出センサ8およびシャッタ駆動部9が設けられる。
制御部2は、マイクロコンピュータから構成され、各部の動作を統括的に制御する。記憶部3は、メモリから構成され、各種の情報を記憶している。磁気読み取り部4は、図2に示すように、磁気ヘッド4aと、磁気ヘッド4aの信号を処理するための回路(図示省略)から構成されている。磁気読み取り部4は、本体1内で磁気ヘッド4aによりカード200の磁気ストライプから磁気情報を読み取る。
カード搬送部5は、図2に示すように、複数のローラ5aと、該ローラ5aを回転させるためのモータや回路(図示省略)から構成されている。カード搬送部5は、本体1内でローラ5a間にカード200を挟み込み、モータの駆動力でローラ5aを回転させて、カード200を往復搬送する。
カード位置検出センサ6は、図2に示すように、複数の光センサ6aから構成されている。制御部2は、各カード位置検出センサ6の出力状態に基づいて、本体1内におけるカード200の位置を検出する。ホストインタフェイス7は、ATMに情報を送受信する回路から構成されている。
カード挿入検出センサ8は、図2に示すように、マイクロスイッチ8a及び小型磁気ヘッド8bから構成されている。制御部2は、カード挿入検出センサ8の出力状態に基づいて、カード挿入排出口ユニット10へのカード200の挿入を検出する。シャッタ駆動部9は、図2に示すように、シャッタ9aを開閉させるためのソレノイドや回路(図示省略)から構成される。なお8aはフォトインタラプタに代表される光検出素子でもよい。
ICカード通信部20は、図2に示すように、IC接点ユニット20aなどから構成されている。ICカード通信部20は、IC接点ユニット20aを用いてICカードと通信する。具体的に、ICカード通信部20は、挿入されたICカードのICチップに記録された情報を読み込んで、当該情報を制御部2に提供する。
次に、カード挿入排出口ユニット10の詳細について説明する。磁界発生部11には、ループアンテナ12と、ループアンテナ12を駆動するための回路(図示省略)が含まれている。磁界発生部11は、ループアンテナ12に電流を流すことにより妨害波を発生させて、ループアンテナ12から妨害磁界を放射させる。
磁界制御部13は、マイクロコンピュータから構成されている。磁界制御部13は、磁界発生部11のループアンテナ12からの妨害磁界の発生および停止を制御する。
IC接点検出センサ22は、IC接点の有無を検出し、挿入されたカード200がICカードであるか否か、すなわちIC接点を有するカードであるか否かを検出する。またIC接点検出制御部21は、IC接点検出センサ22の出力をもとに、挿入されたカード200がICカードであるか否かを判定して、判定結果を本体1の制御部2に提供する。
図2に示すように、カード挿入排出口ユニット10内で、IC接点検出制御部21とIC接点検出センサ22とを、接近状態で配置して、最短の配線経路で接続している。これにより、長い配線経路による不要な寄生回路の発生を低減することができる。
このように、カード挿入排出口ユニット10をカード処理装置100の本体1に装着して、磁界発生部11により妨害磁界を発生させることで、不正装置によるカード200の磁気情報の不正な読み取り(スキミング)を防止することができる。また、IC接点検出センサ22により、挿入されるカード200がICカードであるか否か、つまりIC接点を有するカードであるか否かを検出することができる。
(2)カード挿入排出口ユニットの構造
次に、図3を参照して、本実施形態にかかるカード挿入排出口ユニット10の構造について説明する。なお、カード挿入排出口ユニット10の構造の説明に際し、適宜、図1及び図2を参照する。
図3に示すように、カード処理装置100の本体1の前面1fには、カード入出口部1aとシャッタ駆動部9が設けられている。カード入出口部1aは、前方(図3のT方向)へ突出しており、中央に入出口1bが形成されている。入出口1bは、本体1内に連通している。カード200は、入出口1bを通って、本体1内に入出される。
カード入出口部1aの先端の凸部1eには、マイクロスイッチ8aと小型磁気ヘッド8bが設けられている。マイクロスイッチ8aのアクチュエータ8cは、カード入出口部1aの左側から入出口1b内に突出している。入出口1bに挿入されたカード200の側縁がアクチュエータ8cに当接することにより、マイクロスイッチ8aはON状態になり、所定の幅のカード200が挿入されたことが検出される。
小型磁気ヘッド8bは、カード入出口部1aの下方から入出口1b内に突出している。入出口1bに挿入されたカード200の磁気ストライプを検出することで、小型磁気ヘッド8bは磁気情報が記録されたカード200が挿入されたことを検出する。なお小型磁気ヘッド8bは、ループアンテナ12の妨害磁界の影響を受けるおそれがあるが、カード200の磁気情報を正確に読み取れなくても、磁気情報を所定のレベルで検出できればよい。このため、妨害磁界の影響による検出性能に支障はない。
シャッタ機構9bは、図1に示したシャッタ駆動部9の駆動力により作動して、シャッタ9aを上下動させることにより、入出口1bを開放または閉鎖する。図2では、シャッタ9aが下降して、入出口1bを開放した状態を示している。
またカード挿入排出口ユニット10の中央には、カード200を挿入および排出する開口10bが形成されている。カード挿入排出口ユニット10の両側部には、貫通孔10cが形成されている。開口10bと貫通孔10cの奥行き方向は、カード挿入方向Sと平行になっている。
マイクロスイッチ8a又は小型磁気ヘッド8bによりカード200の挿入が検出されると、図1に示す制御部2が磁界制御部13に磁界発生指令を送信する。磁界制御部13は、磁界発生指令を受信すると、磁界発生部11によりループアンテナ12から妨害磁界を放射させる。
また他の例として、利用者がATMの前に立ったときに、ATMからカード処理装置100に起動指令が送信されるようにしてもよい。そして起動指令をホストインタフェイス7により受信した制御部2が磁界制御部13に磁界発生指令を送信し、磁界発生部11により妨害磁界を放射させてもよい。この場合、カード挿入排出口ユニット10へのカード200の挿入前から、または挿入と同時に、磁界発生部11により妨害磁界が放射される。また他の例として、妨害磁界を停止することなく、常時放射させてもよい。
そしてカード位置検出センサ6により本体1内にカード200が取り込まれたことが検出されると、制御部2がカード搬送部5によりカード200を搬送し、磁界制御部13に磁界停止指令を送信する。磁界制御部13は、磁界停止指令を受信すると、磁界発生部11によりループアンテナ12からの妨害磁界の放射を停止させる。他の例として、妨害磁界を所定時間放射した後、妨害磁界の放射を停止させるようにしてもよいし、妨害磁界を停止することなく常時放射させるとしてもよい。
この後カード搬送部5によりカード200が搬送され、磁気読み取り部4によりカード200の磁気情報が読み取られる。そしてカード200に対する処理が完了すると、カード搬送部5により、カード200がカード入出口部1aを通ってカード挿入排出口ユニット10へ搬送され、開口10bからT方向(図2)に排出される。このカード排出時に、磁界制御部13が磁界発生部11によりループアンテナ12から妨害磁界を放射する。
またカード200がカード入出口部1aに挿入されるときに、カード200がICカードである場合には、IC接点検出センサ22によりICカードであることが検出される。そしてカード200がICカードである場合には、ICカード通信部20により、挿入されたICカードのICチップに記録された情報が読み込まれ、当該情報が制御部2に提供される。
(3)IC接点検出と磁界の方向
次に図4及び図5を参照して、ループアンテナ12の取り付け位置について説明する。本実施の形態では、図4に示すように、IC接点検出センサ22の出力が磁界の影響を受けないように、ループアンテナ12を取り付ける。具体的に、IC接点検出センサ22の出力方向とループアンテナ12からの妨害磁界の方向とが直交するように配置する。
図4に示すようにしてIC接点検出センサ22とループアンテナ12とを配置することで、ループアンテナ12からの妨害磁界は不正装置の磁気ヘッド50に対して効果的に磁界を照射しつつ、IC接点検出センサの出力を比較的妨害することなくIC接点検出センサ22の機能を維持することができる。
また他の形態として図5に示すように、IC接点検出センサ22の出力が磁界の影響を比較的受けないように、カード挿入排出口を取り囲む形でループアンテナ12を2つ取り付けてもよい。この場合においてもIC接点検出センサ22の出力方向とループアンテナ12からの妨害磁界の方向とが直交するように配置されるため、ループアンテナ12は、不正装置の磁気ヘッド50に対して効果的に磁界を照射しつつ、IC接点検出センサの出力を比較的妨害することなくIC接点検出センサ22の機能を維持することができる。
(4)IC接点検出センサの出力
次に、上記したようにIC接点検出センサ22を配置することに加えて、IC接点検出センサ22の出力を安定させてより正しくIC接点を検出するための方法について説明する。第1の方法として、ループアンテナ12からの妨害磁界の発振周波数とIC接点検出センサ22の発振周波数とを十分離れた値とする方法が挙げられる。また第2の方法として、カード挿入検出センサ8の検出を契機として、IC接点を正しく検出する方法が挙げられる。これらの方法によりIC接点検出センサ22の出力の安定を図ることができる。
図6は、妨害磁界の発振周波数と、IC接点検出センサ22の発振周波数とが十分離れた値の場合を示す。この場合、妨害磁界の干渉によるIC接点検出センサ22の出力の振幅への影響を抑えることができ、IC接点検出センサ22の出力の振幅が安定する。したがって、図6に示すように、妨害磁界の発振周波数とIC接点検出センサ22の発振周波数とを十分離れた値とすることにより、IC接点検出センサ22によるIC接点の検出を正常に動作させることができる。
具体的には、妨害磁界の発振周波数が3.0kHzだった場合、IC接点検出センサ22のIC接点を検出する磁界の発振周波数を300kHzとする。このように、妨害磁界の発振周波数とIC接点検出センサ22の発振周波数とを十分離れた値として、妨害磁界の干渉によるIC接点検出センサ22の出力の振幅への影響を低減させている。
本実施の形態では、上記図4又は図5に示すように、IC接点検出センサ22が磁界の影響を受けないような磁界の方向となるように、ループアンテナ12を取り付け、さらに、図6に示すように、妨害磁界の発振周波数と、IC接点検出センサの発振周波数とが十分離れている値とすることにより、妨害磁界の干渉によるIC接点検出センサ22の出力の振幅への影響をさらに低減し、IC接点検出センサ22によるIC接点の検出機能を正常に維持することができる。
次に、IC接点検出センサ22の出力を安定させる第2の方法に関して、カード挿入検出センサ8の出力を契機として、IC接点を検出する方法について説明する。
図7は、カード挿入排出口ユニット10にマイクロスイッチ8a及びアクチュエータ8cが備えられている構成を示す。カード挿入検出センサ8は、ICカードがカード挿入排出口ユニット10に挿入されたとき、カード200がアクチュエータ8cを当接し、マイクロスイッチ8aがON状態になったことを検出して、ICカードの挿入を検出する。
そしてカード挿入検出センサ8によりICカードの挿入が検出された後、ICカードのIC接点202がIC接点検出センサ22に近づく位置にIC接点検出センサ22が取り付けられている。なお本実施の形態においてはカード挿入検出センサ8の変化点を基準とすることにより、ICカードのIC接点202の有無を正しく判定することができる。
(5)各波形の発生又は出力タイミング
図8は、磁界発生部11(ループアンテナ12)により出力される妨害波の出力タイミングと、IC接点検出センサ22(IC接点検出制御部21)により出力されるIC接点検出信号の検出タイミングとを示すシーケンス図である。またその他の信号の出力タイミングも示す。以下、上から順に出力タイミングについて説明する。
まず妨害波S1の出力タイミングについて説明する。磁界発生部11は、磁界制御部13による制御信号に基づいて、ループアンテナ12に流す電流を制御し、ループアンテナ12から間欠的に妨害波S1を出力する。具体的には時間経過とともに振幅を変化させて妨害波S1を出力する。振幅の変化は単調ではなく複雑な方が望ましく、ランダムであれば最も望ましい。その結果、妨害磁界が間欠的に発生することになる。
すなわち妨害磁界は、図6では一定の振幅及び周波数の妨害波により常時一定の強度で発生するものとして示したが、単位時間当たりに出力される妨害波を時分割して詳細に見ると、実際には図8に示すように時間経過とともに振幅を変化させた妨害波により間欠的に発生する。妨害波の振幅を変化させて妨害磁界を発生させることにより、スキミングをより困難にすることができる。
次いでイネーブル信号S2及び検出信号S3の出力タイミングについて説明する。IC接点検出制御部21は、例えば内部に備える回路(図示省略)からのイネーブル信号S2に基づいて、IC接点検出センサ22から入力した検出信号S3を制御部2に出力する。具体的にはイネーブル信号S2が出力されている間(有効である間)にIC接点検出センサ22から入力した検出信号S3を制御部2に出力する。
ここでイネーブル信号S2の出力タイミングに関し、IC接点検出制御部21は、時分割した妨害波S1の振幅が0近傍のときにイネーブル信号S2を出力する。この場合、妨害磁界が微弱又は略停止している状態のときの検出信号S3を入力することができる。妨害磁界を完全に停止させることなく発生させた状態で、かつ、妨害磁界の影響を受け難いタイミングでIC接点の有無を検出するようにしたので、スキミングを確実に防止しつつIC接点の有無を適切に検出することができる。
次いで判定値S4の出力タイミングについて説明する。制御部2は、IC接点検出制御部21からの検出信号S3を入力したタイミングで、入力した検出信号S3に基づいて開口10bからICカードが挿入されたか否かを判定し、判定値S4をシャッタ駆動部9に出力する。ここではイネーブル信号S2が有効である間に初めてIC接点有りを示す検出信号S3を入力したタイミングで、ICカード有りを示す判定値S4をシャッタ駆動部9に出力していることが示されている(破線矢印参照)。
なお他の実施の形態として、制御部2は、IC接点検出制御部21からのIC接点有りを示す検出信号S3と、カード挿入検出センサ8からのカード有りを示す検出信号S6との両方を入力したタイミングで、入力した検出信号S3及び検出信号S6に基づいて、ICカード有りを示す判定値S4をシャッタ駆動部9に出力するとしてもよい。
次いで駆動信号S5の出力タイミングについて説明する。シャッタ駆動部9は、制御部2からICカード有りを示す判定値S4を入力したタイミングで、シャッタ9aの開放指令を示す駆動信号S5をシャッタ9aに出力する。シャッタ9aは、駆動信号S5に基づいて開口19bを開放するように動作する。
なおシャッタ駆動部9は、開放指令をシャッタ9aに出力した後、カード位置検出センサ6からICカードが内部に挿入されたことを示す検出信号S7を入力する(破線矢印参照)。そしてシャッタ駆動部9は、検出信号S7を入力したタイミングで、シャッタ9aの閉鎖指令を示す駆動信号S5をシャッタ9aに出力する。シャッタ9aは、駆動信号S5に基づいて開口19bを閉鎖するように動作する。
(6)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態によれば、カード処理装置100のカード挿入排出口ユニット10は、カード200を挿入および排出する開口10bと、ループアンテナ12により妨害磁界を発生する磁界発生部11と、ICカードのIC接点の有無を検出するIC接点検出センサ22とを備え、IC接点検出センサ22の検出タイミングは、ループアンテナ12からの妨害磁界の磁界が発生しないまたは弱いタイミングと同期するように構成される。これにより、不正装置による磁気カードの磁気情報の不正な読み取り(スキミング)を防止しつつ、IC接点検出センサの性能を低下させることなく、挿入されたカード200がIC接点を有するカードであるか否かを検出することができる。
また、挿入されたカード200がIC接点を有するカードであるかを検出できるため、カード挿入検出センサ8とIC接点検出センサ22とを組み合わせることにより、いたずらや不正を目的とした、IC接点を有さないカードの挿入を防止することができる。さらに、挿入されたカード200がIC接点を有するカードであるかを検出できるため、ICカード取引が可能な時にのみ、ICカード取引処理の動作を行うことにより、IC接点ユニットの長寿命化を図ることができる。
1 本体
1a カード入出口部
2 制御部
4 磁気読み取り部
5 カード搬送部
8 カード挿入検出センサ
10 カード挿入排出口ユニット
11 磁界発生部
12 ループアンテナ
13 磁界制御部
20 カード通信部
21 IC接点検出制御部
22 IC接点検出センサ
100 カード処理装置
200 カード

Claims (6)

  1. カードを挿入および排出する開口と、
    妨害磁界を発生させる磁界発生部と、
    IC接点の有無を検出するIC接点検出センサと、
    前記磁界発生部及び前記IC接点検出センサの動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    カード挿入待ち状態において前記開口からカードが挿入された場合、前記磁界発生部により妨害磁界を発生させるタイミングと、前記IC接点検出センサによりIC接点の有無を検出するタイミングとを制御する
    ことを特徴とするカード挿入排出口ユニット。
  2. カードの挿入を検出するカード挿入検出センサを備え、
    前記制御部は、
    カード挿入待ち状態において前記開口からカードが挿入された場合、前記カード挿入検出センサによりカードの挿入の有無を検出するタイミングに基づいて、前記磁界発生部により妨害磁界を発生させるタイミングと、前記IC接点検出センサによりIC接点の有無を検出するタイミングとを制御する
    ことを特徴とするカード挿入排出口ユニット。
  3. 前記制御部は、
    前記カード挿入検出センサによりカードが挿入されたものと検出され、かつ、前記IC接点検出センサによりカードが有るものと検出された場合、カードの挿入を可能とするシャッタを開放する
    ことを特徴とする請求項2に記載のカード挿入排出口ユニット。
  4. 前記制御部は、
    前記磁界発生部により妨害磁界を間欠的に発生させ、妨害磁界が所定値以下のタイミングで、前記IC接点検出センサによりIC接点の有無を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のカード挿入排出口ユニット。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のカード挿入排出口ユニットを備える
    ことを特徴とするカード処理装置。
  6. 請求項5に記載のカード処理装置を搭載した自動取引装置。
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