JP2016204728A - 除塵機構および高炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵に要するコストを低減することができ、また、高炉に装入される原料の歩留まりを向上させ、銑鉄自体のコストを低減するとともに環境に優しい設備とする。【解決手段】高炉本体10のガス排出口10cから、オフテーク管16および上昇管を介して外部に排出される高炉ガスG1中のダストdを除塵する除塵機構100は、高炉ガスG1が衝突してガス流れ中のダストを分離する衝突面が設けられた衝突部材を複数備え、複数の衝突部材は、衝突面をガス排出口10c側に臨ませて、オフテーク管16内に互いに離隔して配されている。【選択図】図3

Description

本発明は、高炉ガス本体から排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構、および、高炉に関する。
高炉本体から排出される高炉ガスは、炉頂圧力回収発電装置(以下、「TRT」と呼ぶ)等に送出されてエネルギーの再利用がなされる。高炉ガス中には多量のダストが含まれているため、高炉においては、高炉ガスからダストを除去して清浄ガスを生成するガス清浄装置が設けられており、ガス清浄装置によって生成された清浄ガスの圧力エネルギーをTRTに送出している。また、TRTで圧力エネルギーを回収された清浄ガスはガスホルダーに導かれ、加熱炉やボイラーなどの燃料ガス(熱源)として利用されている。
従来、ガス清浄装置として、高炉の下降管に接続された乾式の重力沈降式の除塵器と、除塵器で粗集塵された高炉ガスを水分でスプレー洗浄する湿式集塵機とが広く採用されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−46113号公報
しかし、重力沈降式の除塵器は、拡がり管内に高炉ガスを下降流として流すことで高炉ガスの流速を低下させ、除塵対象となるダストの粒径によって定まる終末速度以下にして、高炉ガス中のダストを重力沈降分離するものであるため、除塵率に限界がある。したがって、清浄ガス中のダスト含有量を要求量(例えば、5mg/Nm以下)まで低減させるためには、除塵器の後段に設けられた湿式集塵機の除塵負荷が大きくなり、湿式集塵機の運転動力に要するコストがかかるという課題がある。また、この場合、湿式集塵機で回収された湿ダスト(スラッジスラリー)が大量となり、湿ダストの運搬費用および脱水処理費用等もかかる。
また、除塵器で分離される乾ダストは、焼結工場の床敷き原料として再利用されているものの、乾ダストを低減して、高炉本体に装入される原料の歩留まりを向上させたいという要望もある。
本発明の目的は、集塵に要するコストを低減することができ、また、高炉に装入される原料の歩留まりを向上させることが可能な除塵機構、および、高炉を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の除塵機構は、高炉本体のガス排出口から、オフテーク管および上昇管を介して外部に排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構であって、前記高炉ガスが衝突してガス流れ中のダストを分離する衝突面が設けられた衝突部材を複数備え、複数の前記衝突部材は、前記衝突面を前記ガス排出口側に臨ませて、前記オフテーク管内に互いに離隔して配されていることを特徴とする。
また、前記衝突面は、前記高炉ガスを通過させる間隙を維持して配される複数の第1の衝突面と、前記第1の衝突面が配される位置と前記ガス排出口からの距離が異なる位置に配される第2の衝突面と、を含み、前記第2の衝突面は、前記ガス排出口側から見ると、少なくとも一部が、隣り合う前記第1の衝突面の間に位置しているとしてもよい。
また、前記第2の衝突面は、前記第1の衝突面が配される位置よりも前記ガス排出口からの距離が大きい位置に間隙を維持して複数配され、前記第2の衝突面は、隣り合う前記第1の衝突面の間に形成される前記間隙に臨んで配されるとしてもよい。
また、前記第1の衝突面と、前記第2の衝突面とは、それぞれ異なる衝突部材に設けられており、前記衝突部材の両端は、該衝突部材の中央より前記ガス排出口側に位置しているとしてもよい。
また、前記複数の衝突部材は、前記オフテーク管から着脱自在に設けられるとしてもよい。
また、前記複数の衝突部材を揺動可能に懸架する懸架手段を備えるとしてもよい。
また、前記懸架手段は、少なくとも一部の衝突部材の下端が前記高炉本体内に位置するように、前記複数の衝突部材を懸架するとしてもよい。
また、少なくとも前記複数の衝突部材は、前記高炉本体の当接部位と合致する寸法関係となるように湾曲して配されるとしてもよい。
また、前記懸架手段は、前記オフテーク管に連通されるとともに前記高炉本体を保護するプロテクターが通過するノズルに、前記複数の衝突部材を懸架するとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の高炉は、高炉本体と、前記高炉本体に開口したガス排出口と、前記ガス排出口に接続されたオフテーク管と、前記オフテーク管に接続された上昇管と、前記ガス排出口から、前記オフテーク管および前記上昇管を介して外部に排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構と、を備え、前記除塵機構は、前記高炉ガスが衝突してガス流れ中のダストを分離する衝突面が設けられた衝突部材を複数有し、複数の前記衝突部材は、前記衝突面を前記ガス排出口側に臨ませて、前記オフテーク管内に互いに離隔して配されていることを特徴とする。
本発明によれば、集塵に要するコストを低減することができ、また、高炉に装入される原料の歩留まりを向上させ、銑鉄自体のコストを低減するとともに環境に優しい設備とすることが可能となる。
高炉の全体系統を説明する図である。 高炉本体を上面から見た概略図である。 図2におけるIII−III線の部分断面図である。 除塵機構の具体的な構成を説明する図である。 捕集ユニットの部分斜視図である。 図4のVI−VI線断面図である。 懸架手段のピンの掛止態様を説明する図である。 懸架手段による捕集ユニットの揺動を説明する図である。 第1の変形例にかかる捕集ユニットを説明する図である。 第2の変形例にかかる捕集ユニットを説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、高炉1の全体系統を説明する図である。なお、図1中、ガスの流れを破線の矢印で示し、ダストおよび水の流れを実線の矢印で示す。図1に示す高炉1は、金属原料である鉄鉱石を溶融して銑鉄を生成する高炉本体10と、この高炉本体10の鉛直上方に設置され、鉄鉱石、コークス等の燃料となる還元剤、不純物を除去する石灰石等(以下、鉄鉱石、還元剤、石灰石等の混合物を単に「原料」と称する)を、高炉本体10に対して、その炉頂から装入するベルレス式炉頂装入装置12と、を備えて構成される。
ベルレス式炉頂装入装置12は、高炉本体10よりも鉛直上方に設置される2つのホッパー14を備えた、所謂、パラレル式の炉頂装入装置で構成される。また、高炉本体10の炉頂内部には、ベルレス式炉頂装入装置12から装入された原料を、トラフ状の傾斜面上で滑らせながら下方に落下させる分配シュート10aが設けられている。この分配シュート10aは、一端側が高炉本体10の中心に位置するとともに、他端側が、一端側よりも下方に位置するように設けられている。そして、高炉本体10に設けられた不図示の駆動装置を駆動すると、分配シュート10aは、旋回しながらその傾斜角度を可変して、一端側を中心軸として回転する。これにより、高炉本体10内に装入された原料は、分配シュート10aのトラフ状の傾斜面上を滑りながら落下するとともに、高炉本体10の円周方向に分配装入されることとなる。こうして、ベルレス式炉頂装入装置12(ホッパー14)から高炉本体10に原料が装入されると、高炉本体10内を降下する過程で、金属原料である鉄鉱石が溶融して銑鉄が生成される。
この高炉本体10の上部のガス捕集マンテル10bには、ガス排出口10cが設けられており、ガス排出口10cにオフテーク管(ガス捕集管)16が接続され、オフテーク管16に上昇管18が接続されており、高炉本体10における銑鉄の生成過程で生じた高炉ガスは、ガス排出口10c、オフテーク管16、上昇管18を介して高炉本体10の外部に排出される。上昇管18には、下降管20が接続され、下降管20には、基端から先端に向かって内径が漸増する拡がり管22が接続されており、この拡がり管22には、高炉ガスに含有されるダスト(粗粒子ダスト、中粒子ダスト)を重力沈降式で取り除く、所謂ダストキャッチャーと称される除塵器24(乾式除塵器)が接続されている。したがって、高炉本体10から排出された高炉ガスは、ガス排出口10c、オフテーク管16、上昇管18、下降管20、および、拡がり管22を介して除塵器24に送出され、この除塵器24において、高炉ガス中の粗粒子ダスト、中粒子ダストが粗集塵されることとなる。
具体的に説明すると、高炉ガスは、拡がり管22内において下降流となった後、除塵器24内で反転されて上昇流となって、除塵器24から湿式集塵機26に送出される。ここで、高炉ガスは、上端から下端に向かうに従って内径が漸増する拡がり管22内を下降流として流れることで流速が減じられ(例えば、0.5m〜0.7m/sec程度)、さらに、上昇流となる際に、除塵対象となるダスト粒径(例えば、50μm程度)によって定まる終末速度以下に減じられる。そうすると、高炉ガスに含有されるダストのうち、粗粒子ダストや中粒子ダスト(例えば、粒径が50μm以上)は、下降流中において受けた落下エネルギーによって、高炉ガスの流れを横切って除塵器24のダスト溜り部に落下し、中粒子ダストより粒径が小さい微細粒ダスト(例えば、粒径が50μm未満)は、高炉ガスの上昇流とともに湿式集塵機26に送出されることとなる。除塵器24に貯留された乾ダストは、除塵器24下部に設けられたダスト切出し装置によって定期的に排出されて、焼結工場の床敷き原料として再使用(リサイクル)される。
こうして、除塵器24から排出された高炉ガスは、除塵器24に接続された湿式集塵機26(リングスリットワッシャー)、ミストセパレーター28に導かれる。湿式集塵機26およびミストセパレーター28は、除塵器24で粗粒子ダストおよび中粒子ダストが除去された高炉ガス中からさらに微細粒ダストを除去するものであり、湿式集塵機26、ミストセパレーター28によって微細粒ダストが除去された高炉ガス(以下、湿式集塵機26、ミストセパレーター28によって微細粒ダストが除去された後の高炉ガス(例えば、ダスト含有量5mg/Nm以下)を「清浄ガス」と呼ぶ)は、合流管30に排出される。この合流管30には、炉頂圧力回収発電装置32(TRT)が接続されるとともに、セプタム弁34が設けられた低圧側清浄ガス本管36を介して不図示のガスホルダーが接続されている。ガスホルダーに導かれた清浄ガスは、加熱炉などの燃料ガス(熱源)として用いられることとなる。
また、湿式集塵機26には、湿式集塵機26とホッパー14とを接続する半清浄ガス管26aが接続されている。したがって、半清浄ガス管26aには、除塵器24および湿式集塵機26によって高炉ガスからダストが除去された半清浄ガスが送出される。そして、この半清浄ガスは、湿式集塵機26からホッパー14に供給され、主として高炉1の高圧操業時、ホッパー14の1次均圧用ガスとして利用される。つまり、半清浄ガス管26a(均排圧機構)によって、半清浄ガスがホッパー14に送出され、これにより、ホッパー14内が昇圧されるとともに、原料の装入後、ホッパー14内が復圧されることとなる。
さらに、湿式集塵機26には、湿式集塵機26において生じた湿ダスト(スラッジスラリー)を処理する湿式処理用付帯設備38(シックナー、配管、ポンプ設備等)が設けられている。湿式処理用付帯設備38で精製処理された水は、湿式集塵機26で再利用され、湿式処理用付帯設備38で処理された湿ダストは、外部に運搬されることとなる。
このように、高炉本体10から排出された高炉ガスは、除塵器24で除塵されることになるが、上記したように除塵器24は、高炉ガスの流速を、除塵対象となるダストの粒径によって定まる終末速度以下に低下させて、ダストを重力分離するものであるため、分離可能なダストの粒径が50μm以上に留まり、乾ダストの除塵率が40%〜50%と低い。したがって、清浄ガス中のダスト含有量を要求量(例えば、5mg/Nm以下)まで低減させるためには、湿式集塵機26における除塵率を50%〜60%以上にする必要があり、湿式集塵機26の除塵負荷が大きくなってしまい、湿式集塵機26の運転動力に要するコストがかかる。また、湿式集塵機26で回収される湿ダスト(スラッジスラリー)が大量となるため、湿式処理用付帯設備38の処理負荷が増大するとともに、湿式処理用付帯設備38から外部への湿ダストの運搬費用および脱水処理費用等がかかってしまう。
また、除塵器24で分離される乾ダストは、銑鉄を1ton生成するにあたり、4kg〜5kg程度生じ、5000m級の大型高炉では、50ton〜60ton/日の乾ダストが除塵器24から排出されることとなる。このような乾ダストは、焼結工場の床敷き原料として再利用されているものの、乾ダストを低減して、高炉本体10に装入される原料の歩留まりを向上させ、銑鉄自体のコストを低減したいという要望もある。
そこで、本実施形態の高炉1は、除塵器24の上流側でダストを除去する除塵機構100を備えている。以下、この除塵機構100について詳述する。
(除塵機構100)
図2および図3は、除塵機構100の設置箇所を説明する図であり、図2は、高炉本体10を上面から見た概略図を示し、図3は、図2におけるIII−III線の部分断面図を示す。なお、図2中、ノズル40a、40bは遮蔽蓋42を外した状態を示し、ノズル40cはプロテクター50の交換時を示し、ノズル40dは遮蔽蓋42を設置した状態を示す。
これらの図に示すように、高炉本体10の炉口上部のガス捕集マンテル10bには、ガス排出口10cが設けられており、オフテーク管16は、ガス排出口10cに接続されるようにガス捕集マンテル10bに傾斜設置されている。本実施形態において、オフテーク管16は、ガス捕集マンテル10bに4つ設置されている。
また、オフテーク管16における付け根部(ガス排出口10cとの接続箇所の近傍)には、鉛直上方向に延在したノズル40(図2中、40a〜40dで示す)が設けられている。ノズル40は、長円形状(小判型形状)の管であり、プロテクター50を出し入れするために設けられている(図2のノズル40c参照)。プロテクター50は、分配シュート10aを介して装入される原料mから、高炉本体10の炉口円周方向壁部を保護するために(損傷させないように)、高炉本体10に複数個設置されるものである。
また、ノズル40の遮蔽蓋42の真上近傍には、ワイヤ62と、ワイヤ62を牽引する不図示の駆動手段と、ワイヤ62の先端に設けられたフック64とを含んで構成されるホイスト60が設けられている。
さらに、ガス捕集マンテル10bには、高炉1の休風時に高炉本体10の炉口部の点検やメンテナンスを行うために、ガス捕集マンテル10bの周方向の4方位に、炉口マンホール10d、10e、10f、10gが設けられている。なお、炉口マンホール10dは分配シュート10aの取替え用の大開口マンホールである。
ここで、高炉本体10の炉口部の点検およびメンテナンス工事について説明する。なお、メンテナンス工事として、損傷したプロテクター50およびステーブクーラ70を交換する工事を例に挙げて説明する。まず、高炉1の休風時に炉内の原料mの堆積レベルを下げる(減尺という)。そして、プロテクター50の交換工事では、ノズル40の遮蔽蓋42に設けられた吊りピース42aにフック64を掛止し、不図示の駆動手段を駆動してワイヤ62を牽引し、遮蔽蓋42を取り外す。続いて、損傷したプロテクター50を高炉本体10から取り外し、フック64にプロテクター50を掛止して、ワイヤ62を牽引し、ノズル40からプロテクター50を外部に取り出す。その後、フック64に新たなプロテクター50を掛止しワイヤ62を垂下させ、ノズル40を介してプロテクター50を高炉本体10内に導入した後、プロテクター50を高炉本体10に取り付ける。
ステーブクーラ70の交換工事では、同様に、上記4つのノズル40以外に炉口マンホール10d、10e、10f、10gの蓋に設けられた吊りピースにフック64を掛止し、不図示の駆動手段を駆動してワイヤ62を牽引し、蓋を取り外す。続いて、損傷したステーブクーラ70を高炉本体10から取り外し、フック64にステーブクーラ70を掛止して、ワイヤ62を牽引し、炉口マンホール10d、10e、10f、10gからステーブクーラ70を外部に取り出す。その後、フック64に新たなステーブクーラ70を掛止しワイヤ62を垂下させ、炉口マンホール10d、10e、10f、10gを介してステーブクーラ70を高炉本体10内に導入した後、ステーブクーラ70を高炉本体10に取り付ける。
このように、高炉本体10の炉口部の点検およびメンテナンス工事では、最大で8つの開口(4つのノズル40、および、炉口マンホール10d、10e、10f、10g)を通じて、分配シュート10aやプロテクター50、ステーブクーラ70が交換されることとなる。
また、図2、図3に示すように、オフテーク管16には、ガス排出口10cから排出された高炉ガスに含有されるダストを分離する除塵機構100が設けられている。本実施形態において、除塵機構100は、慣性力衝突方式(慣性力集塵方式)の多列長尺材で構成された捕集ユニット110と、捕集ユニット110をノズル40に懸架する懸架手段120を備えている。また、捕集ユニット110は、ガス排出口10c側に配される第1ユニット112と、第1ユニット112より上昇管18側に配される第2ユニット114とを含んで構成される。
図4は、除塵機構100の具体的な構成を説明する図であり、図3のIV−IV断面図を示す。図4に示すように、懸架手段120は、第1ユニット112および第2ユニット114がオフテーク管16内に配されるように捕集ユニット110をノズル40に懸架する。なお、本実施形態において、懸架手段120は、少なくとも捕集ユニット110の下端110aが高炉本体10内に位置するように、捕集ユニット110を懸架する。
図5、図6は、捕集ユニット110の具体的な構成を説明する図であり、図5は捕集ユニット110の部分斜視図を示し、図6は図4のVI−VI線断面図を示す。捕集ユニット110は、慣性力衝突方式のユニットであり、高炉ガス等の含塵ガスを邪魔板等に衝突させたり、ガス流れの急激な方向転換を行ったりすることで、ガス流れ中のダストをその慣性力によって分離捕集するものである。
図5、図6に示すように、第1ユニット112は、複数(ここでは、9つ)の衝突部材130で構成され、複数の衝突部材130は、連結部材116によって、高炉ガスの流れ(図5中、白抜き矢印で示す)と直交する方向(オフテーク管16の流路断面内方向)に所定間隔離隔して連結されている。第2ユニット114は、複数(ここでは、8つ)の衝突部材130で構成され、第1ユニット112と同様に、複数の衝突部材130は、連結部材116によって、高炉ガスの流れと直交する方向に所定間隔離隔して千鳥配置に連結されている。
また、本実施形態の衝突部材130は、鉛直方向に延在するとともに、水平断面がコの字形状の溝型鋼(チャンネル型)で構成されており、平板部132と、平板部132における水平方向の両端部から突出した突出部134とを含んで構成される。
衝突部材130は、突出部134が、平板部132よりも高炉ガスの流れ方向(図6中、白抜き矢印で示す)の上流側(ガス排出口10c側)に位置するように懸架手段120(図4参照)に保持される。したがって、第1ユニット112を構成する衝突部材130の平板部132には、ガス排出口10c側に臨むとともに高炉ガスが衝突する第1の衝突面132aが設けられ、第2ユニット114を構成する衝突部材130の平板部132には、ガス排出口10c側に臨むとともに高炉ガスが衝突する第2の衝突面132bが設けられることとなる。
また、第1ユニット112は、複数の第1の衝突面132aが、ガス排出口10cからの距離が等しい位置に、高炉ガスを通過させる間隙を維持して配されるように懸架手段120に保持され、第2ユニット114は、複数の第2の衝突面132bが、ガス排出口10cからの距離が等しい位置に間隙を維持して配されるように懸架手段120に保持される。上記したように、第1ユニット112は、第2ユニット114よりガス排出口10c側に配されるため、複数の第2の衝突面132bは、複数の第1の衝突面132aが配される位置よりもガス排出口10cからの距離が大きい位置に配されることとなる。
また、図6(a)、(b)に示すように、第2の衝突面132bは、隣り合う第1の衝突面132aの間に形成される間隙Sに臨んで配される。本実施形態では、第1ユニット112の衝突部材130間のピッチ(間隙S)の半分の位置に、ガス排出口10cからの距離を異にして第2ユニット114の衝突部材130を並べた、所謂千鳥配置となっており、高炉ガスが流れると、ガス流れの隘路(ラビリンス)が形成されることとなる。
このように、衝突部材130を配した第1ユニット112、第2ユニット114で構成される捕集ユニット110をオフテーク管16内に配することにより、高炉ガス中のダストを効率よく除去することができる。具体的に説明すると、図6(c)に示すように、ガス排出口10cから排出された高炉ガスG1は、第1ユニット112の第1の衝突面132aに衝突し、高炉ガスG1の流れ方向が急激に変更されて、突出部134との間で渦流を形成する。この渦流の形成過程において高炉ガスG1が澱み、ダストdは、高炉ガスG1の流速に応じた慣性力を受け、高炉ガスG1の流速より重力沈降速度の方が大きくなったところで、高炉ガスG1のガス流れから分離されて下方に落下して高炉本体10内に返送される。
そして、高炉ガスG1は、第1ユニット112の衝突部材130間の間隙Sを通過して、第2ユニット114の第2の衝突面132bに向かって流れる。なお、間隙Sは、第1ユニット112に向かって流れる高炉ガスG1の流路幅(すなわち、ガス排出口10cの幅)と比較して極めて短いため、高炉ガスG1は、間隙Sを通過することで流速が増加する。こうして、間隙Sを通過した高炉ガスG1は流速が増加されて、第2の衝突面132bに衝突する。第2の衝突面132bに衝突した高炉ガスG1は、第1の衝突面132aに衝突した際と同様に、突出部134との間で渦流を形成し、この渦流の形成過程において高炉ガスG1が澱み、ダストdは下方に落下して高炉本体10内に返送されることとなる。
このように、第2の衝突面132bに衝突する高炉ガスG1の方が、第1の衝突面132aに衝突する高炉ガスG1より流速が大きくなるため、第2ユニット114の捕集分離効率は、第1ユニット112より大きくなる。また、第1ユニット112と、第2ユニット114との間隔が短い程、第2ユニット114の捕集分離効率は向上する。
こうして、捕集ユニット110においてダストdが除去された高炉ガスG2は、オフテーク管16、上昇管18、下降管20を通って、除塵器24に導入されることとなる。
図4に戻って説明すると、上記したように、第2ユニット114を構成する衝突部材130の第2の衝突面132bは、第1ユニット112を構成する衝突部材130の第1の衝突面132aの間に形成される間隙Sに臨んで千鳥配置に配されている。つまり、ガス排出口10cから見ると、第2の衝突面132bが、隣り合う第1の衝突面132aの間に位置しており、第1の衝突面132a、第2の衝突面132bが隙間なく配されているように見える。したがって、捕集ユニット110に導入される高炉ガスG1は、第1の衝突面132aまたは第2の衝突面132bに衝突することとなり、高炉ガスG1の除塵効率を向上させることができる。
懸架手段120は、捕集ユニット110を懸架するものであり、捕集ユニット110の上端および下端を保持するとともに、捕集ユニット110の長手方向(鉛直方向)のスチフナーとして機能する枠部材122と、枠部材122の上部に接続された懸垂部材124と、懸垂部材124の上部に設けられたピン126と、懸垂部材124に設けられた吊りピース128とを含んで構成される。そして、ピン126が、ノズル40の開口近傍に設けられたピン軸受44に掛止されることで、懸架手段120は、捕集ユニット110を着脱自在、かつ、揺動可能に懸架する。
図7は、懸架手段120のピン126の掛止態様を説明する図である。図7に示すように、ピン126は円柱形状であり、ピン軸受44は、ピン126より大径の凹部44aを有している。したがって、ピン126をピン軸受44の凹部44aに載置(掛止)するだけで、ピン126と凹部44aとの対偶で、捕集ユニット110を自由懸垂することができる。このように、ピン126を凹部44aに載置するといった簡易な構成で、懸架手段120は、捕集ユニット110を着脱自在に懸架することが可能となる。
具体的に説明すると、除塵機構100をノズル40(オフテーク管16)に設置する際には、まず、ノズル40の遮蔽蓋42を取り外し、懸架手段120の吊りピース128にフック64を掛止し、不図示の駆動手段を駆動してワイヤ62を垂下させ(図7中、白抜き矢印で示す)、ピン126を凹部44aに載置する。こうして、除塵機構100がノズル40に懸架されることとなる。また、除塵機構100をメンテナンスする場合、ノズル40の遮蔽蓋42を取り外し、懸架手段120の吊りピース128にフック64を掛止し、不図示の駆動手段を駆動してワイヤ62を牽引する。こうして、除塵機構100をノズル40から容易に取り外すことができる。
また、捕集ユニット110がノズル40に固定されている場合、捕集ユニット110は、高炉ガスG1のガス圧(風圧)を受けるため、固定箇所が破損する可能性が高い。したがって、固定箇所の破損を抑制するために、固定箇所を補強する必要がある。しかし、本実施形態では、ピン126が凹部44aに固定されているわけではないため、除塵機構100の取り付け箇所の補強の必要がない。
また、ピン126が凹部44aに載置されているため、捕集ユニット110は、ピン126を軸として揺動可能である。図8は、懸架手段120による捕集ユニット110の揺動を説明する図である。上記のように、本実施形態において、捕集ユニット110の下端110a、すなわち、衝突部材130の下端は、高炉本体10内に配されている。したがって、図8(b)に示すように、捕集ユニット110は、高炉ガスG1のガス圧によって上昇管18側(高炉ガスの流れ方向下流側)に移動して、第2ユニット114を構成する衝突部材130が高炉本体10に当接することとなる。
これにより、第2ユニット114と、高炉本体10のガス排出口10cの下端縁との間に形成される隙間を小さくすることができ、高炉ガスG1が隙間を通じて除塵器24に導かれる事態(ショートパス)が抑制され、除塵機構100によるダストの除去効率を向上させることができる。
なお、除塵機構100は、高炉ガスG1のガス圧のみで高炉本体10に押し付けられているため、高炉1の休風時等、高炉ガスG1のガス圧が生じない場合には、図8(a)に示すように、垂直懸垂の位置に戻り、第2ユニット114と高炉本体10との間に間隙が形成されることとなる。これにより、ノズル40を通じて除塵機構100を取り出す際に、高炉本体10と捕集ユニット110との接触を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる除塵機構100によれば、除塵器24の上流側であるオフテーク管16に衝突部材130を配することで、除塵器24に送出されるダストを低減することができる。これにより、除塵器24において分離される乾ダストの防塵負荷を少なくすることが可能となる。また、湿式集塵機26に送出されるダストも低減できるため、湿式集塵機26の除塵負荷を削減でき、湿式集塵機26の運転動力に要するコストを低減することが可能となる。また、湿式集塵機26で回収される湿ダスト(スラッジスラリー)を削減できるため、湿式処理用付帯設備38の処理負荷を低減することが可能となるとともに、湿式処理用付帯設備38から外部への湿ダストの運搬費用および脱水処理費用等を削減することができる。
また、上記したように、オフテーク管16に衝突部材130を配することで、除塵機構100で捕集分離したダストを高炉本体10内に返送することができる。したがって、高炉本体10に装入される原料の歩留まりを向上させることが可能となる。
さらに、上記したように、捕集ユニット110は、オフテーク管16から着脱自在に設けられているため、損耗時等に容易に取り換えることができる。
なお、第1ユニット112および第2ユニット114で構成される捕集ユニット110をオフテーク管16内に配した場合、除塵機構100を設けない場合と比較して、圧力損失はΔP=20〜30mmHO程度と小さく、既存の高炉1に除塵機構100を設置しても操業実施上問題はないことが確認されている。
(第1の変形例)
図9は、第1の変形例にかかる捕集ユニット210を説明する図である。上記実施形態において、第1ユニット112または第2ユニット114を構成する複数の衝突部材130が直線形状に配列されている捕集ユニット110を例に挙げて説明した。しかし、図9に示すように、捕集ユニット210の第1ユニット212および第2ユニット214は、高炉本体10に当接した際に、高炉本体10の当接部位と合致する寸法関係(例えば、高炉本体10の当接部位の曲率に相当する曲率)となるように湾曲して配される。
これにより、捕集ユニット210が、高炉ガスG1のガス圧によって上昇管18側(高炉ガスの流れ方向下流側)にスウィング(揺動)移動して、第2ユニット214を構成する衝突部材130が高炉本体10に当接した場合、第2ユニット214を構成する衝突部材130と高炉本体10とを密着させることができる。したがって、第2ユニット214と高炉本体10との隙間をなくすことができ、高炉ガスG1が隙間を通じて除塵器24に導かれる事態(ショートパス)を回避することが可能となる。
(第2の変形例)
上記実施形態において、衝突部材130が、水平断面がコの字形状の溝型鋼(チャンネル型)で構成されている場合を例に挙げて説明した。しかし、衝突部材は、第2の衝突面132bが、複数の第1の衝突面132aの間に形成される間隙Sに臨んで配されており、衝突部材の両端が、衝突部材の中央よりガス排出口10c側に向かって突出していれば、形状に限定はない。
例えば、図10(a)に示すように、水平断面がV字形状の等辺山形鋼(アングル型)で構成された衝突部材330を採用した捕集ユニット310としてもよい。
また、上記実施形態では、第1の衝突面132aと、第2の衝突面132bとが、それぞれ異なる衝突部材130に設けられ、第2の衝突面132bが、複数の第1の衝突面132aの間に形成される間隙Sに臨んで配されている構成を例に挙げて説明した。しかし、衝突部材は、高炉ガスを通過させる間隙を維持して配される複数の第1の衝突面132aと、第1の衝突面132aが配される位置とガス排出口10cからの距離が異なる位置に配される第2の衝突面132bと、を含み、第2の衝突面132bは、ガス排出口10c側から見ると、少なくとも一部が、複数の第1の衝突面132aの間に位置していればよく、例えば、図10(b)に示すように、第1の衝突面132a、第2の衝突面132bが同一の衝突部材430に設けられてもよい。この場合、衝突部材430は、水平方向(高炉ガスG1の流れ方向と直交する方向)に突出または陥没した所謂ジグザグ形状の構造体で構成され、衝突部材430が水平方向に所定間隔離隔して配される捕集ユニット410となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、高炉1がベルレス式炉頂装入装置12を備える構成を例に挙げて説明した。しかし、炉頂装入装置に限定はなく、ベル式炉頂装入装置であってもよいし、他の形式の炉頂装入装置であってもよい。
また、上記実施形態では、除塵機構100が、第1ユニット112および第2ユニット114を備える構成、つまり、ガス排出口10c側から衝突部材130群が2段配される構成を例に挙げて説明した。しかし、ガス排出口10c側から上昇管18に向かって、複数段の衝突部材130群が配されれば、段数に限定はない。
また、上記実施形態において、衝突部材130が、鋼で構成される場合を例に挙げて説明したが、鋼以外の材料で構成されてもよい。
また、上記実施形態において、懸架手段120が、オフテーク管16に連通されるとともに高炉本体10を保護するプロテクター50が通過するノズル40に、複数の衝突部材130を懸架する構成を例に挙げて説明した。しかし、懸架手段120は、複数の衝突部材130がオフテーク管16に配されるとともに、衝突部材130を揺動可能に懸架できれば、懸架箇所に限定はない。
また、上記実施形態において、第2ユニット114が高炉ガスG1のガス圧により上昇管18側に移動して高炉本体10に当接する構成を例に挙げて説明した。しかし、第2ユニット114が高炉本体10に当接せずともよい。
また、上記実施形態において、懸架手段120は、捕集ユニット110の下端110aが高炉本体10内に位置するように、捕集ユニット110を懸架する構成を例に挙げて説明した。しかし、懸架手段120は、少なくとも第2の衝突面132bが設けられた複数の衝突部材130の下端が高炉本体10内に位置するように、複数の衝突部材130を懸架できればよい。また、第2の衝突面132bが設けられた複数の衝突部材130の下端が高炉本体10内に位置せずともよい。
また、上記実施形態において、複数の衝突部材130が、オフテーク管16から着脱自在に設けられる構成を例に挙げて説明した。しかし、複数の衝突部材130は、オフテーク管16に固定的に設けられていてもよい。
また、上記実施形態において、第2の衝突面132bが、第1の衝突面132aが配される位置よりもガス排出口10cからの距離が大きい位置に間隙を維持して複数配されるとともに、第2の衝突面132bは、隣り合う第1の衝突面132aの間に形成される間隙Sに臨んで配される構成を例に挙げて説明した。しかし、高炉ガスを通過させる間隙を維持して配される複数の第1の衝突面132aと、第1の衝突面132aが配される位置とガス排出口10cからの距離が異なる位置に配される第2の衝突面132bと、を含み、第2の衝突面132bは、ガス排出口10c側から見ると、少なくとも一部が、隣り合う第1の衝突面132aの間に位置していればよい。
また、上記実施形態において、第1の衝突面132aが設けられた衝突部材130および第2の衝突面132bが設けられた衝突部材130を例に挙げて説明した。しかし、複数の衝突部材は、衝突面をガス排出口10c側に臨ませて、オフテーク管16内に互いに離隔して配されていれば、衝突面の数に限定はない。
本発明は、高炉ガス本体から排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構、および、高炉に利用することができる。
1 高炉
10 高炉本体
10c ガス排出口
16 オフテーク管
18 上昇管
40 ノズル
100 除塵機構
120 懸架手段
130 衝突部材
132a 第1の衝突面
132b 第2の衝突面

Claims (10)

  1. 高炉本体のガス排出口から、オフテーク管および上昇管を介して外部に排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構であって、
    前記高炉ガスが衝突してガス流れ中のダストを分離する衝突面が設けられた衝突部材を複数備え、
    複数の前記衝突部材は、前記衝突面を前記ガス排出口側に臨ませて、前記オフテーク管内に互いに離隔して配されていることを特徴とする除塵機構。
  2. 前記衝突面は、
    前記高炉ガスを通過させる間隙を維持して配される複数の第1の衝突面と、
    前記第1の衝突面が配される位置と前記ガス排出口からの距離が異なる位置に配される第2の衝突面と、
    を含み、
    前記第2の衝突面は、前記ガス排出口側から見ると、少なくとも一部が、隣り合う前記第1の衝突面の間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の除塵機構。
  3. 前記第2の衝突面は、前記第1の衝突面が配される位置よりも前記ガス排出口からの距離が大きい位置に間隙を維持して複数配され、
    前記第2の衝突面は、隣り合う前記第1の衝突面の間に形成される前記間隙に臨んで配されることを特徴とする請求項2に記載の除塵機構。
  4. 前記第1の衝突面と、前記第2の衝突面とは、それぞれ異なる衝突部材に設けられており、
    前記衝突部材の両端は、該衝突部材の中央より前記ガス排出口側に位置していることを特徴とする請求項2または3に記載の除塵機構。
  5. 前記複数の衝突部材は、前記オフテーク管から着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の除塵機構。
  6. 前記複数の衝突部材を揺動可能に懸架する懸架手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の除塵機構。
  7. 前記懸架手段は、少なくとも一部の衝突部材の下端が前記高炉本体内に位置するように、前記複数の衝突部材を懸架することを特徴とする請求項6に記載の除塵機構。
  8. 少なくとも前記複数の衝突部材は、前記高炉本体の当接部位と合致する寸法関係となるように湾曲して配されることを特徴とする請求項7に記載の除塵機構。
  9. 前記懸架手段は、前記オフテーク管に連通されるとともに前記高炉本体を保護するプロテクターが通過するノズルに、前記複数の衝突部材を懸架することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の除塵機構。
  10. 高炉本体と、
    前記高炉本体に開口したガス排出口と、
    前記ガス排出口に接続されたオフテーク管と、
    前記オフテーク管に接続された上昇管と、
    前記ガス排出口から、前記オフテーク管および前記上昇管を介して外部に排出される高炉ガス中のダストを除塵する除塵機構と、
    を備え、
    前記除塵機構は、
    前記高炉ガスが衝突してガス流れ中のダストを分離する衝突面が設けられた衝突部材を複数有し、
    複数の前記衝突部材は、前記衝突面を前記ガス排出口側に臨ませて、前記オフテーク管内に互いに離隔して配されていることを特徴とする高炉。
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