JP2016203123A - 廃液の処理システム及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリケットの生産効率を向上させてブリケットを安定供給する方法の提供。【解決手段】廃液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離部1と、一次脱水分離部1で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離部2と、一次脱水分離部1で分離された脱水ケーキと、二次脱水分離部2で分離された脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合部5と、を有する処理システムA。更に脱水ケーキ混合部5で得られた脱水ケーキを乾燥して、ブリケットBを生産する乾燥部7を備える廃液処理システムA。【選択図】図1

Description

本発明は、各種廃液の処理システム及び処理方法に関する。
食用油、マーガリン、ショートニング、石鹸の原料として利用される植物性油は、世界で最も生産されているパームオイルが知られている。
パームオイルは、アブラヤシの果実を加工することで製造される。このパームオイルの製造過程では、パームオイルの他に、パームオイル廃液、繊維、殻、空房等の副産物が発生する。
特に、パームオイル廃液は、製造されるパームオイルの重量のおよそ2.5倍の重量という大量の廃液として発生する。
繊維や殻は含水率が低く発熱量が高いため、パームオイルの製造施設の蒸気や電力を補うための燃料として使用されている。また、空房は、含水率が高く燃料には適さないため、アブラヤシプランテーションの苗木、若木のマルチ、又は焼却してその焼却灰を肥料として、として使用されている。
パームオイル廃液は、通常の状態においては単なる廃棄物でしかなく、ラグーンにおいて処理されるが、このパームオイル廃液は、前述のように、大量に発生してしまうため、パームオイル廃液に含まれる有機成分がメタンガスとなって大気中に放出される。
メタンガスの排出係数は、二酸化炭素の21倍と高いため、このメタンガスを回収して燃料として利用することが考えられるが、回収プラントの建設費や運転維持管理費等を考慮すると、メタンガスの価格的な問題が生じるため現実的には難しいものである。
このため、パームオイル廃液を処理して、その一部を燃料として利用できるようにした処理システムが提案されている。この処理システムとしては、下記、特許文献1に記載のように、パームオイル廃液中に含まれる砂、固形物、油及び懸濁物を除去することによって、パームオイル廃液を清澄化して清水を得ると共に、パームオイル廃液の処理工場の燃料となる助燃材(以下、ブリケットという)を得る処理システムが知られている。
この処理システムは、パームオイル廃液中に含まれる砂を分離する工程と、前記砂を分離した廃液から固形物を分離する工程と、前記固形物を分離した廃液を遠心分離により油と排水とに分離する工程と、前記排水に中性無機系粉末凝集剤を添加、混合して、該排水中に含まれる懸濁物を捕集してフロックを形成させる凝集反応工程と、液体サイクロンによって、前記フロックを含有する固形分含有率の低い排水から遠心分離により清水を排除し、濃縮した該フロックの濃縮液を得る濃縮工程と、前記フロックの濃縮液及び固形物を乾燥してブリケットを得る乾燥工程との処理工程により、清水を得ることができると共に、ブリケットを得ることができる。
特許第4577911号公報
前述のブリケットは、パームオイル廃液の処理工場に用いられる燃料以外にも使用できるため、バイオマス発電(メタン発酵発電や直接燃焼発電)の燃料としての商品価値がある。そのため、このブリケットを商品として製造するには、効率的にパームオイル廃液を処理してブリケットの生産効率を向上させて、このブリケットを安定供給できるようにする必要がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、植物性油廃液を含む各種廃液処理の効率性を向上できること、これにより、ブリケットの生産効率を向上できると共に、ブリケットを安定供給できること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
廃液を脱水することで、脱水ケーキと脱離液とに分離処理する廃液の処理システムであって、前記廃液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離部と、前記一次脱水分離部で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離部と、前記一次脱水分離部で分離された前記脱水ケーキと、前記二次脱水分離部で分離された前記脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合部と、を有することを特徴とする廃液の処理システムである。
廃液を脱水することで、脱水ケーキと脱離液とに分離処理する廃液の処理方法であって、前記廃液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離工程と、前記一次脱水分離工程で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離工程と、前記一次脱水分離工程で分離された前記脱水ケーキと、前記二次脱水分離工程で分離された前記脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合工程と、を有することを特徴とする廃液の処理方法である。
本発明に係る一実施形態の廃液の処理システムを示す概略構成図である。
本発明の廃液は、産業廃棄物となる各種廃液であり、例えば、植物性油の製造過程で生じる植物性油廃液、動物性油の製造過程で生じる動物性油廃液、工場や家庭から排水される廃液、等を挙げることができる。
本発明による廃液の処理システムは、前記一次脱水分離部と前記二次脱水分離部とにわたり、前記一次脱水分離部で分離された前記脱離液と、可燃性、及び吸水性を有する添加材とを混合する添加材混合部を接続するとよい。
また、本発明による廃液の処理システムは、前記二次脱水分離部に、高分子凝集剤を供給する凝集剤供給部を接続するとよい。
また、本発明による廃液の処理システムは、前記脱水ケーキ混合部に、植物由来の廃棄物を粉砕した粉砕物を添加する粉砕物添加部を接続するとよい。
また、本発明による廃液の処理システムは、前記二次脱水分離部に、該二次脱水分離部で分離された前記脱離液をラグーンに排水する排水部を接続するとよい。
前記一次脱水分離部は、デカンタ型遠心分離機であることが好ましく、前記二次脱水分離部は、スクリュープレス型脱水機であることが好ましい。
尚、以下で説明する各実施形態は、本発明を限定するものではない。また、以下で説明する各実施形態で例示する廃液は、植物性油廃液であり、より具体的には、アブラヤシの果実から製造されるパームオイルの製造工程で発生する副産物であるパームオイル廃液(以下、「POME」という)として例示する。植物性油廃液は、POMEに限らず、ヤシ、サトウキビ、キャッサバ、ココナッツ等の植物由来のオイルの製造工程で発生する副産物である廃液が含まれる。
以下、本発明の第一実施形態に係るPOMEの処理システムAを図1に基づいて説明する。
この処理システムAは、POMEを脱水した脱水ケーキを乾燥させることで、最終製品であるブリケットBを製造するものである。
処理システムAは、POMEを脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離部1と、一次脱水分離部1で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離部2と、一次脱水分離部1と二次脱水分離部2とにわたるように接続され、一次脱水分離部1で分離された脱離液と、可燃性、及び吸水性を有する添加材とを混合する添加材混合部3と、二次脱水分離部2に接続され、二次脱水分離部2に高分子凝集剤を供給する凝集剤供給部4と、一次脱水分離部1と二次脱水分離部2とが接続され、一次脱水分離部1で分離された脱水ケーキと、二次脱水分離部2で分離された脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合部5と、脱水ケーキ混合部5に、植物由来の廃棄物を粉砕した粉砕物を供給する粉砕物供給部6と、脱水ケーキ混合部5で得られた脱水ケーキを乾燥してブリケットBを製造する乾燥部7と、二次脱水分離部2とラグーン8とにわたるように接続され、二次脱水分離部2で分離された脱離液をラグーン8に排水する排水部21と、を有している。
ここで、可燃性、及び吸水性を有する添加材とは、脱離液の水分を吸収することで、二次脱水分離部2での脱離液の脱水効率を向上させるものであると共に、脱水ケーキに残留する添加材を可燃材として機能させるものであり、このような添加材としては、木粉、パームオイルの製造工程で発生する他の副産物であるアブラヤシの殻、繊維、空房を粉状にしたもの、紙材を細断したもの等の、天然素材であって、入手が容易なものがよい。
また、植物由来の廃棄物を粉砕した粉砕物とは、脱水ケーキに混合することで、脱水ケーキを乾燥させたブリケットBの燃焼を補助する材料とし、且つ増量材として機能させるものであり、このような粉砕としては、パームオイルの製造工程で発生する他の副産物であるアブラヤシの殻、繊維、空房を粉砕したもの、木粉、木チップ(間伐材や廃棄木材からなるものが好ましい)、稲わら、麦わら、豆殻等の、天然素材であって、着火性、燃焼性に優れ、しかも入手が容易なものがよい。
特に、アブラヤシの殻、繊維、空房は、パームオイルの製造工程で必ず発生するものであり、大量に発生する産業廃棄物であるので、このアブラヤシの殻、繊維、空房を添加材や粉砕物の原料とすることで、産業廃棄物の処理も行うことができるという効果がある。
尚、ヤシ、サトウキビ、キャッサバ、ココナッツ等からオイルを製造する場合には、このオイルの製造工程で発生する他の副産物である夫々の殻を、添加材や粉砕物の原料とするとよい。
一次脱水分離部1には、POMEを貯留するタンク(図示せず)からポンプ(図示せず)とを備えたPOME搬送部9からPOMEが搬送される。
一次脱水分離部1は、デカンタ型遠心分離機が用いられている。このデカンタ型遠心分離機は、高速回転で連続処理するため処理効率が高く、高速回転による遠心力を利用して脱水するので、高分子凝集剤を用いなくても効率よい脱水・分離を行うことができるという特徴がある。すなわち、最初に脱水・分離される含水率の高いPOMEから、脱水ケーキと離脱液との分離を効率よく行うことができるものである。
一次脱水分離部1で分離された脱水ケーキは、一次脱水分離部1から排出されると共に、脱水ケーキ搬送部10を介して脱水ケーキ混合部5に搬送される。脱水ケーキ搬送部10は、一次脱水分離部1から排出された脱水ケーキを受け止めると共に、脱水ケーキ混合部5に搬送して供給可能なコンベヤ(図示せず)が例示できる。
また、一次脱水分離部1で分離された脱離液は、一次脱水分離部1から排出されると共に、脱離液搬送部11を介して添加材混合部3に搬送される。脱離液搬送部11は、一次脱水分離部1から排出された脱離液を貯留するタンク(図示せず)と、このタンクと添加材混合部3とにわたって配管された配管部(図示せず)と、脱離液をタンクから配管部を介して添加材混合部3に圧送するポンプ(図示せず)とを備えた構成が例示できる。
二次脱水分離部2は、スクリュープレス型脱水機が用いられている。スクリュープレス型脱水機は、コンパクトでありながら、連続運転が可能なものであり、高分子凝集剤を用いると分離性能が非常に高くなるという特徴がある。すなわち、一次脱水分離部1で脱水ケーキが分離されて含水率が高くなった脱離液に、前述の添加剤を添加すると共に、高分子凝集剤を添加して脱水することで、脱離液を効率よく脱水・分離を行うことができる。
二次脱水分離部2で分離された脱水ケーキは、二次脱水分離部2から排出されると共に、脱水ケーキ搬送部20を介して脱水ケーキ混合部5に搬送される。脱水ケーキ搬送部20は、二次脱水分離部2から排出された脱水ケーキを受け止めると共に、脱水ケーキ混合部5に搬送して供給可能なコンベヤ(図示せず)が例示できる。
また、二次脱水分離部2で分離された脱離液は、二次脱水分離部2から排出されると共に、排水部21を介してラグーン8に排水される。排水部21は、二次脱水分離部2から排出される脱離液を貯留するタンク(図示せず)と、タンクとラグーン8とわたって配管された配管部(図示せず)と、脱離液をタンクから配管部を介してラグーン8に圧送するポンプ(図示せず)とを備えた構成が例示できる。
尚、一次脱水分離部1で用いられるデカンタ型遠心分離機の内、スクリュー式のデカンタ型遠心分離機が、脱水ケーキと脱離液との分離の効率性という点において好ましい。また、一次脱水分離部1、二次脱水分離部2では、フィルタープレス方式、ローラープレス方式、ロータリードラムスクリーン方式、ベルトスクリーン方式、サイクロン方式等の脱水分離機を用いることができる。
添加材混合部3は、一次脱水分離部1で分離された脱離液と添加材が供給され、供給された脱離液と添加材を混合するものであり、添加材が脱離液の水分を吸水することによって、脱離液の二次脱水分離部2での脱水分離の効率性が向上すると共に、可燃材として機能する添加材を最終製品であるブリケットに含有させることができる。
添加材混合部3には、添加材を添加材混合部3に供給する添加材供給部30が接続されており、この添加材供給部30から添加材混合部3に添加材を供給するようにされている。
添加材供給部30は、添加材を貯留するホッパ(図示せず)、及びホッパから排出する添加材を受け止めると共に、添加材混合部3に搬送して供給するコンベヤ(図示せず)を備えた構成が例示できる。この構成の添加材供給部30は、ホッパからの添加材の排出量を、脱離液の量に応じて必要な量に増減できるように制御するとよい。
凝集剤供給部4は、高分子凝集剤と水とを混合すると共に、この混合物を二次脱水分離部2に供給するものである。
凝集剤供給部4は、高分子凝集剤と水とを混合する混合部40と、高分子凝集剤を混合部40に供給する供給部41と、水を混合部40に給水する給水部42と、混合部40から二次脱水分離部2に混合物を搬送する搬送部43とから構成されており、供給部41から供給された高分子凝集剤と、給水部42から給水された水とを、混合部40で混合し、混合された混合物を混合部40から搬送部43によって二次脱水分離部2へ搬送して供給するようにされている。
混合部40は、混合された混合物を搬送部43に排出するようにされている。この構成の混合部40は、混合物の排出量を、二次脱水分離部2に供給された脱離液の量に応じて必要な量に増減できると共に、必要な量を排出したときに自動的に混合物の排出を停止できるように制御するとよい。
供給部41は、高分子凝集剤を貯留するホッパ(図示せず)と、ホッパから排出する高分子凝集剤を受け止めると共に、混合部40に搬送して供給するコンベヤ(図示せず)とを備えた構成が例示できる。この構成の供給部41は、ホッパからの高分子凝集剤の排出量を、二次脱水分離部2に供給された脱離液の量に応じて必要な量に増減できると共に、必要な量を排出したときに自動的に高分子凝集剤の排出を停止できるように制御するとよい。
給水部42は、水を貯水する貯水タンク(図示せず)と、この貯水タンクと混合部40とにわたって配管された配管部(図示せず)と、ポンプ(図示せず)と、開閉バルブ(図示せず)を備えた構成が例示できる。この構成の給水部42は、開閉バルブを電磁バルブとし、この電磁バルブを高分子凝集剤の供給量に応じて必要な量に増減できると共に、自動的に開閉できるように制御するとよい。
搬送部43は、混合部40から排出された高分子凝集剤と水との混合物を受け止めると共に、二次脱水分離部2に搬送して供給するコンベヤが例示できる(図示せず)。
脱水ケーキ混合部5には、粉砕物供給部6から粉砕物が供給され、この粉砕物が一次脱水分離部1で分離された脱水ケーキと、二次脱水分離部2で分離された脱水ケーキに、脱水ケーキ混合部5内で混合され、混合された脱水ケーキを乾燥部7に搬送するようにされている。
粉砕物供給部6は、粉砕物を貯留するホッパ(図示せず)と、ホッパから排出された粉砕物を受け止めると共に、脱水ケーキ混合部5に搬送して供給するコンベヤ(図示せず)とを備えた構成が例示できる。この構成の粉砕物供給部6は、ホッパからの粉砕物の排出量を、脱水ケーキ混合部5に供給された脱水ケーキの量に応じて必要な量に増減できると共に、必要な量を排出したときに自動的に粉砕物の排出を停止できるように制御するとよい。
乾燥部7は、ヒータ(図示せず)の熱、天日による熱、或いは、ヒータと天日との組み合わせによる熱等によって、脱水ケーキを乾燥させてブリケットBを製造するものである。
次に、処理システムAによるPOME処理方法の実施例を説明する。本実施例では、一日(d)当たり800tのPOMEを、以下の各処理工程で処理した際に得られたブリケットBの重量(t)、及びブリケットBの含水率(MC)、ラグーン8に排水される脱離液の重量(t)、及び含水率(MC)を測定した。
一次脱水分離工程:MC95%のPOMEを、デカンタ型遠心分離機を用いた一次脱水分離部1に800t/d流入して脱水分離処理を行った。一次脱水分離工程では、MC75%の脱水ケーキが80t/d得られ、MC97.2%の脱離液が720t/d得られた。一次脱水分離工程で得られた脱水ケーキは、脱水ケーキ混合部5に搬送され、脱離液は、添加材混合部3に搬送される。
添加材混合工程:添加材混合部3にMC30%の木粉(添加材)を5t/d搬送し、この木粉と添加材混合部3に搬送された脱離液とを混合する。添加材混合工程では、MC96.8%の脱離液が725t/d得られた。添加材混合工程で得られた脱離液は、木粉を添加して混合したことによって、脱離液に最終製品であるブリケットBの可燃材となる木粉を含有させることができる。添加材混合工程で得られた脱離液は、二次脱水分離部2に搬送される。
高分子凝集剤添加工程:二次脱水分離部2に高分子凝集剤を添加する。高分子凝集剤添加工程では、混合部40によって、20t/dの高分子凝集剤が、120t/dの水で希釈されると共に、二次脱水分離部2に搬送される。二次脱水分離部2に搬送された高分子凝集剤によって、二次脱水分離部2内の脱離液が固液分離され、この固液分離によって、二次脱水分離部2での脱水分離の効率性を向上させることができる。
二次脱水分離工程:添加材混合工程で得られた脱離液を、スクリュープレス型脱水機を用いた二次脱水分離部2で脱水分離を行った。一次脱水分離工程では、MC65%の脱水ケーキが44.1t/d得られ、MC99.1%の脱離液が800.9t/d得られた。二次脱水分離工程で得られた脱水ケーキは、脱水ケーキ混合部5に搬送され、脱離液は、ラグーン8に排水される。
二次脱水分離工程で得られた脱離液は、一次脱水分離工程、及び二次脱水分離工程の二回の脱水分離、更には、添加材混合工程、及び高分子凝集剤添加工程によって、有機物の含有率が低下した脱離液となり、ラグーン8に排水されて処理されるときに、脱離液からのメタンの発生量が大幅に低減される。
粉砕物混合工程:脱水ケーキ混合部5に、アブラヤシの殻、繊維、空房を粉砕してなるMC30%の粉砕物を40t/d搬送し、脱水ケーキ混合部5内の脱水ケーキと混合する。粉砕物混合工程では、MC61.4%の脱水ケーキが得られると共に、乾燥部7に164.1t/d搬送される。
この粉砕物は、パームオイルの製造過程で生じる産業廃棄物であり、しかも、可燃性を有するものであるので、産業廃棄物の処理ができ、しかも、製造されるブリケットBに可燃材を含有させることができる。
脱水ケーキ乾燥工程:粉砕物混合部5から搬送される脱水ケーキを、乾燥部7で乾燥させた。その結果、MC10%のブリケットBが70.4t/d得られた。
処理システムAを用いた前述の処理工程によると、MC95%のPOMEを800t/d処理することができ、この処理により、MC10%という含水率が低いブリケットBを70.4t/d得ることができる。
更に、処理システムAを用いた前述の処理工程で得られたブリケットBは、可燃材として機能する木粉やアブラヤシの殻、繊維、空房を粉砕してなる粉砕物が含有されているので、着火性や燃焼性の向上が期待できる。
また、前述のように処理効率が高いデカンタ型遠心分離機を用いた一次脱水分離部1によって一次脱水分離を行い、一次脱水分離後の脱離液に、木粉、及び高分子凝集剤を添加して、前述のように高分子凝集剤を用いると分離性能が非常に高くなるスクリュープレス型脱水機を用いた二次脱水分離部2によって二次脱水分離を行うため、脱水ケーキの含水率を効果的に下げることができ、これによって、ブリケットBの乾燥効率が向上するため、ブリケットBを効率よく製造することができる。
更に、デカンタ型遠心分離機による一次脱水分離と、スクリュープレス型脱水機による二次脱水分離との二回の脱水分離を行うため、高価な高分子凝集剤の使用量を低減することができる。
そして、高価な高分子凝集剤の使用量を低減することができるので、ブリケットBの製造コストを低減することができ、これによって、ブリケットBを安価に提供することができる。
したがって、処理システムA、及び処理システムAを用いた処理工程によって、POME処理の効率性が向上し、これにより、ブリケットBの製造効率が向上すると共に、ブリケットBを安価に、且つ安定よく供給することができる。
尚、前述の処理システムAの実施形態では、一次脱水分離後の脱離液に木粉(添加材)を添加する構成として例示したが、本発明の処理システムAでは、一次脱水分離部1と二次脱水分離部2との二回の脱水分離を行うものであるため、木粉の添加を省略しても、効率的な脱水分離が期待できる。
前述の処理工程では、実施例として、MC95%のPOMEを800t/d処理するもので例示したが、この数値は、本発明の説明するための一例であり、POMEの含水率や一日当たりの処理量を限定するものではない。
また、前述の処理システムAの実施形態では、POMEを脱水処理した脱水ケーキを乾燥処理して、最終製品としてブリケットBを製造するシステムとして例示したが、本発明の処理システムAは、POME以外の植物性油廃液、動物性油廃液、工場や家庭から排水される廃液等の各種廃液を脱水処理して、脱水ケーキと脱離液とに分離し、この脱水ケーキをセメント原料や肥料などにリサイクルするための原料として製造するシステムとしても利用することができる。
フォームの終わり
A:処理システム
B:ブリケット
1:一次脱水分離部
2:二次脱水分離部
3:添加材混合部
4:凝集剤供給部
5:脱水ケーキ混合部
6:粉砕物供給部
7:乾燥部
8:ラグーン
21:排水部

Claims (10)

  1. 廃液を脱水することで、脱水ケーキと脱離液とに分離処理する廃液の処理システムであって、
    前記廃液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離部と、
    前記一次脱水分離部で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離部と、
    前記一次脱水分離部で分離された前記脱水ケーキと、前記二次脱水分離部で分離された前記脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合部と、
    を有することを特徴とする廃液の処理システム。
  2. 前記脱水ケーキ混合部で得られた前記脱水ケーキを乾燥してブリケットを製造する乾燥部が備えられていることを特徴とする請求項1記載の廃液の処理システム。
  3. 前記廃液が、植物性油の製造過程で生じる植物性油廃液であることを特徴とする請求項1又は2記載の廃液の処理システム。
  4. 前記一次脱水分離部と前記二次脱水分離部とにわたり、前記一次脱水分離部で分離された前記脱離液と、可燃性、及び吸水性を有する添加材とを混合する添加材混合部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  5. 前記二次脱水分離部に、高分子凝集剤を供給する凝集剤供給部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  6. 前記脱水ケーキ混合部に、植物由来の廃棄物を粉砕した粉砕物を添加する粉砕物添加部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  7. 前記二次脱水分離部に、該二次脱水分離部で分離された前記脱離液をラグーンに排水する排水部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  8. 前記一次脱水分離部が、デカンタ型遠心分離機であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  9. 前記二次脱水分離部が、スクリュープレス型脱水機であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の廃液の処理システム。
  10. 廃液を脱水することで、脱水ケーキと脱離液とに分離処理する廃液の処理方法であって、
    前記廃液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する一次脱水分離工程と、
    前記一次脱水分離工程で分離された脱離液を脱水して脱水ケーキと脱離液とに分離する二次脱水分離工程と、
    前記一次脱水分離工程で分離された前記脱水ケーキと、前記二次脱水分離工程で分離された前記脱水ケーキとを混合する脱水ケーキ混合工程と、
    を有することを特徴とする廃液の処理方法。
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JP2019094432A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 三菱重工業株式会社 バイオマス燃料の製造プラント、製造プラントシステム、バイオマス燃料の製造方法、及びバイオマス燃料
WO2020251005A1 (ja) * 2019-06-14 2020-12-17 株式会社愛研化工機 排水処理方法及び排水処理システム

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