JP2016201504A - 基板保持具 - Google Patents

基板保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016201504A
JP2016201504A JP2015082297A JP2015082297A JP2016201504A JP 2016201504 A JP2016201504 A JP 2016201504A JP 2015082297 A JP2015082297 A JP 2015082297A JP 2015082297 A JP2015082297 A JP 2015082297A JP 2016201504 A JP2016201504 A JP 2016201504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
substrate
holder
conductive member
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015082297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6537874B2 (ja
Inventor
昌司 大出
Masashi Oide
昌司 大出
雅也 太田
Masaya Ota
雅也 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeuchi Industry Co Ltd.
Original Assignee
Takeuchi Industry Co Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeuchi Industry Co Ltd. filed Critical Takeuchi Industry Co Ltd.
Priority to JP2015082297A priority Critical patent/JP6537874B2/ja
Publication of JP2016201504A publication Critical patent/JP2016201504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6537874B2 publication Critical patent/JP6537874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】保持具本体に装着する導電部材の露呈部分を低減して、作業者に対する安全性を確保した基板保持具を提供する。
【解決手段】絶縁材で形成された保持具本体2と、導電性材料で形成されて保持具本体2に支持される導電部材3とを備える基板保持具1。保持具本体2は第1の基板K1と第2の基板K2に係合して両基板を一体的に保持するための第1の係合部21と第2の係合部22を有する。導電部材3は保持具本体2に装着される支持片31と、支持片31に連接されて第1の基板K1と第2の基板K2に電気的に接触する接触片32を有する。導電部材3は、支持片31と接触片32との連接部位が保持具本体2により隠された状態で固定支持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は電子機器のシャーシやフレーム等の第1の基板に、プリント回路基板等の第2の基板を保持する基板保持具に関し、特に両基板を保持すると同時に両基板を相互に電気接続することが可能な基板保持具に関するものである。
この種の基板保持具として、特許文献1,2に記載のものがある。いずれも、樹脂成形した基板保持具本体と、この基板保持具本体に装着した金属板等の導電部材とで構成されている。基板保持具本体は両端に係合部が設けられ、一方の係合部がシャーシやフレーム等の基台に設けた穴に係合され、他方の係合部がプリント回路基板等の基板に設けた穴に係合されることで、基台との間に所要の間隔を保った状態で基板を基台に保持している。また、基板保持具本体に装着されている導電部材は、一端部において基台の導電部に接触され、他端部において基板の導電部に接触されることで、基台と基板の両導電部を電気接続する。
実開平4−74487号公報 特開2009−64906号公報
特許文献1,2の基板保持具は、いずれも基板保持具本体に対して導電部材を外側から被せるように嵌合させて装着を行なった構成であり、導電部材は基板保持具本体の外側に露呈された状態とされている。そのため、基板保持具を基台や基板に取り付ける際に、作業者の手が導電部材に触れ易い。導電部材は金属板を切断、曲げ加工して形成しているため、エッジ部が鋭利であることが多く、作業者の手が導電部材に接触したときには当該エッジ部で傷つけられることがある。特に、導電部材を弾力性のある材料で形成し、導電部材が基台や基板に対して弾性力をもって電気的に接触させる構成の場合には、導電部材の弾性反発力によってエッジ部が作業者の手に当たって作業者の手を傷付ける事態が生じ易く、作業者の安全性を確保する上での問題が生じる。
本発明の目的は、導電部材の露呈部分を低減して作業者に対する安全性を確保した基板保持具を提供するものである。
本発明は、絶縁材で形成された保持具本体と、導電性材料で形成されて保持具本体に支持される導電部材とを備える基板保持具であり、保持具本体は第1の基板と第2の基板のそれぞれに係合して両基板を一体的に保持するための第1の係合部と第2の係合部を有し、導電部材は保持具本体に装着される支持片と、この支持片に連接され、先端部が第1の基板と第2の基板に電気的に接触される接触片を有し、導電部材は、支持片と接触片との連接部位が保持具本体により隠された状態で支持されることを特徴とする。例えば、保持具本体には表面から内部に向けて切り込まれたスリットが形成されており、導電部材はこのスリットに内挿され、支持片と接触片の連接部位は当該スリットに内在される。
本発明の基板保持具の好ましい形態として、第1の係合部と第2の係合部には、保持する前記基板の表面に弾接する脚片を備えており、保持具本体から露呈されている接触片の先端部は脚片の内側面に沿って配設されるとともに、当該脚片の外縁領域からはみ出していない形状とされる。
本発明の基板保持具の他の好ましい形態として、導電部材は導電性の板材で概ねH字型に形成され、支持片は当該板材の板厚方向にコ字型に形成された中央片部と両側片部を備えており、接触片は当該支両側片部に連接された4つの片として形成され、当該両側片部および接触片の連接部分がスリットに内挿される。
本発明によれば、導電部材を金属等で構成した場合でも、導電部材は先端部と支持片の一部を除く部分が保持具本体により隠されているので、作業者が基板保持具を取り扱う際に、作業者の手が導電部材に接触することが防止ないし抑制され、作業者の安全性が確保できる。特に、取り扱い時に変形、振動が生じ易い支持片と接触片の連接部分が隠されるので、より確実に作業者に対する安全性が確保できる。また、保持具本体に設けたスリットに導電部材を内挿するように構成することで、保持具本体に対する導電部材の装着を容易に行なうことができる。
本発明の実施形態1の基板保持具の正面側と背面側から見た外観斜視図。 実施形態1の基板保持具の導電部材を取り外した状態の正面側の外観斜視図。 実施形態1の基板保持具の正面図、右側面図、背面図。 図3(a)のA−A線拡大端面図。 実施形態1の基板保持具で基板を保持した状態の背面図。 実施形態2の基板保持部の正面側から見た部分分解斜視図。 実施形態2の基板保持具の正面図。 実施形態2の基板保持具で基板を保持した状態の背面図。 実施形態3の基板保持具の正面図。 実施形態3の基板保持具で基板を保持した状態の背面図。 導電部材の変形例を示す部分分解斜視図。
本発明の実施形態を説明する。図1(a),(b)は本発明の実施形態1の基板保持具1の正面側と背面側から見た外観斜視図、図2は一部を分解した正面側から見た斜視図である。この実施形態1では、第1の基板としての電子機器のシャーシK1に、第2の基板としてのプリント回路基板K2を所要の間隙をもって保持するスペーサとして機能する基板保持具1として構成されている。この基板保持具1は、樹脂成形された保持具本体2と、金属板を加工して前記保持具本体2に装着される導電部材3とで構成されている。そして、この保持具本体2によりプリント回路基板K2をシャーシK1上に保持すると同時に、保持具本体2に装着された導電部材3によりシャーシK1とプリント回路基板K2を相互に電気接続するようになっている。
前記シャーシK1はアルミニウム等の導電性板材で形成されており、前記基板保持具1を保持するための係合穴H1が開口されている。このシャーシK1は電子機器内において例えば接地電位に電気接続されており、少なくとも上面は導電性の面として構成されている。一方、前記プリント回路基板K2には前記基板保持具1により保持されるための係合穴H2が開口されている。このプリント回路基板K2の下面(図の下側の面)には、同図には表れないが、少なくとも前記係合穴H2を含んだ面領域に導電層が形成されている。この導電層は例えばプリント回路基板K2の接地回路として構成される。
前記保持具本体2は、図3(a),(b),(c)に正面図、右側面図、左側面図を示すように、立方体に近い形状をした胴部20と、この胴部20の互いに反対側に向けられた各面(ここでは、図1〜図3に対応させて上面と下面と称する)にそれぞれ設けられた第1の係合部21と第2の係合部22を備えている。ここでは、下面に設けられた係合部を第1の係合部21と称し、上面に設けられた係合部を第2の係合部22と称する。これら第1と第2の係合部21,22は対称の構成であるので、両者の等価な部分には同一符号を付してある。第1と第2の係合部21,22は、いずれも前記胴部20から立設状態に延長された板状の主柱23と、この主柱23の先端から折り返すように両側に延長され、全体として楔型に構成された対をなす係合片24で構成されている。各係合片24の先端には段部24aが設けられており、この段部24aは後述するように前記シャーシK1とプリント回路基板K2の各係合穴H1,H2に係合されるものである。
また、前記第1と第2の係合部21,22は、前記胴部20の上面と下面からそれぞれ対をなすように延出力された脚片25を備えている。これらの対をなす脚片25は、前記各係合部21,22の対をなしている係合片24にそれぞれ対向するように、前記胴部20の上面と下面の両側の各縁から外側に向けて広がるようにハ字状に傾斜された片持ち片として形成されている。この脚片25の先端と、これに対向する前記係合片24の先端との間には、上下方向に所要の間隔が設けられており、この間隔の寸法は、前記したシャーシK1とプリント回路基板K2の各板厚よりも小さい寸法に設定されている。また、各脚片25のそれぞれ対向される面、すなわち内側面には、後述するように前記導電部材3に設けられている接触片32の先端部32aが幅方向に移動することを規制するための規制突起26が形成されている。
前記胴部20の一つの側面、すなわち保持具本体2の正面となる面には、上下方向のほぼ中央領域が正面側から凹設された浅凹部29が形成されるとともに、この浅凹部29を左右に挟むように前記主柱23の両側で前記脚片25との境界領域に、それぞれ背面方向に向けて切り込み形成された対をなすスリット27が形成されている。図4は図3(a)のA−A線拡大端面図であり、これらのスリット27は前記胴部20の上下方向の全長さ領域に形成されており、このスリット27により前記胴部20の上面側と下面側は連通されている。また、このスリット27は正面から切り込まれているが背面にまでは達しておらず、このスリット27が達していない部位において前記胴部20と前記脚部25の接続状態は保たれている。さらに、前記胴部20の前記各スリット27が形成されている領域の内側の一部には鋸歯状をした係止爪28が形成されている。この係止爪28は先端がスリット27内に突出されており、後述するように前記導電部材3の係止穴に嵌合して当該導電部材3を係止するものである。
前記導電部材3は、銅や鉄等の導電性板材を切断、曲げ加工して、全体形状がH字状をした部材として形成されている。すなわち、水平方向にコ字状に曲げられた板片で構成される支持片31と、この支持片31から上下方向に延長された細幅の板片で構成される接触片32とで構成されている。前記支持片31は矩形平板状をした中央片部33と、この中央片部33の両端からほぼ直角方向に延長された一対の側片部34とで構成されている。これらの側片部34の先端近傍には矩形の係止穴35が開口されている。
前記接触片32は前記支持片31の各側片部34の延長方向のほぼ中間位置においてそれぞれ前記保持具本体2の前記脚片25の幅寸法よりも小さい幅寸法で上下に突出するように延長されており、合計で4つの接触片32として構成されている。これらの接触片32は、上側と下側の各2つの接触片32がそれぞれ対をなしており、各対の接触片32は先端部32aが板厚方向の外側に広がるようにハ字状に傾斜した状態に曲げられている。また、各接触片32は、先端部32aが板厚方向に折り返されており、当該先端部36の機械的な強度が高められるとともに、先端縁が鋭利なエッジとなることを防止している。
その上で、前記導電部材3は前記保持具本体2に嵌合により装着される。図2に示したように、導電部材3の支持片31のコ字状の開口側を保持具本体2の正面に向け、当該支持片31の両側片部34を保持具本体2の対をなすスリット27に内挿する。両側片部34から上下に延長されている4つの接触片32もそれぞれスリット27に内挿される。所定位置まで内挿すると、図4に示したように、両側片部34の各係止穴35は保持具本体2の係止爪28に嵌合され、導電部材3は保持具本体2に固定支持される。
この導電部材3を保持具本体2に固定支持した状態では、支持片31の中央片部33は保持具本体2の胴部20の正面の浅凹部29の内部に埋没状態に配設されるが、両側片部34はスリット27内に内挿されて胴部20内に隠された状態となる。これに伴い、4つの接触片32はスリット27内において内挿方向のほぼ中間に位置されるとともに、各接触片32が支持片31の側片部34に連接されている領域もスリット27内に隠された状態となる。
一方、各接触片32のそれぞれの先端部32aは、スリット27から延出されて露呈され、保持具本体2の4つの脚片25の内側面に沿うように配設される。各先端部32aは脚片25の先端よりも後退された位置にあり、脚片25の先端からは突出されない状態とされている。これと同時に、各先端部32aはそれぞれ脚片25の幅方向の中間位置に配設され、規制突起26により脚片25に対して正面方向に移動することが規制され、脚片25の内側面から外れることが防止される。
このように保持具本体2に導電部材3を固定支持した基板保持具1によりプリント回路基板K2をシャーシK1に保持した状態を図5に示す。なお、図5では板厚の異なるシャーシとプリント回路基板を保持している状態を示しており、両者の保持状態が対比できるように、基板保持具1の左側は板厚の大きいシャーシAK1とプリント回路基板AK2を保持し、基板保持具1の右側は板厚の小さいシャーシUK1とプリント回路基板UK2を保持した状態を示している。
先ず、基板保持具1の下側の第1の係合部21を第1の基板としてのシャーシK1に係合させる。すなわち、基板保持具1の第1の係合部21をシャーシK1の上面側から係合穴H1に内挿する。内挿により係合片24は弾性変形により縮径されながら係合穴H1を下方に挿通され、対をなす脚片25はそれぞれシャーシK1の上面に当接されることにより板厚方向に弾性変形される。第1の係合部21を係合穴H1に挿通した後は、係合片24は弾性復帰により拡径されることで、各係合片24の段部24aが係合穴H1の内縁に係合される。同時に、脚片25は撓んだ状態でシャーシK1の上面に当接された状態が保持される。これにより、脚片25の弾接力により係合片24の段部24aと係合穴H1の内縁との係合状態が保持され、第1の係合部21はシャーシK1に保持された状態となる。
ついで、シャーシK1に保持させた基板保持具1の上側の第2の係合部21に第2の基板としてのプリント回路基板K2を係合させる。基本的にはシャーシK1の場合と同じであり、プリント回路基板K2に開口されている係合穴H2を基板保持具1の第2の係合部22に内挿させる。この内挿により、係合片24は弾性変形により縮径されながら係合穴H2を上方に挿通され、対をなす脚片25はそれぞれプリント回路基板K2の下面に当接されることにより板厚方向に弾性変形される。第2の係合部21の係合片24は、縮径して係合穴H2を挿通した後は、弾性復帰により拡径されることで、各係合片24の段部24aが係合穴H2の内縁に係合される。同時に、脚片25は撓んだ状態でプリント回路基板K2の下面に当接された状態が保持される。これにより、プリント回路基板K2は第2の係合部22に保持された状態となる。
このように基板保持具1によりプリント回路基板K2をシャーシK1に対して所要の間隔を保って保持したときには、第1の係合部21に配設されている対をなす接触片32は、各先端部32aがシャーシK1の上面の導電面K1dに当接状態に接触され、シャーシK1に対して電気接続される。同時に、第2の係合部22に配設されている対をなす接触片32は、各先端部32aがプリント回路基板K2の下面の導電層K2dに当接状態に接触され、当該導電層K2dに対して電気接続される。これにより、プリント回路基板K2の導電層K2dは導電部材3を介してシャーシK1に電気接続されることになる。
これら第1の係合部21とシャーシK1との係合、および第2の係合部22とプリント回路基板K2との係合では、シャーシK1やプリント回路基板K2の板厚寸法の違いにより、当該板厚寸法に対応する量だけ脚片25の弾性変形量が変化される。これにより、脚片25はシャーシK1の上面やプリント回路基板K2の下面にそれぞれ弾接されて各係合部21,22での係合を確実なものにすることができる。同時に、接触片32の先端部32aの弾性変形量もシャーシK1やプリント回路基板K2の板厚の違いに追従して変化され、シャーシK1やプリント回路基板K2に対する電気接続を好適なものとすることができる。
この基板保持具1を用いてシャーシK1にプリント回路基板K2を保持させる際の作業では、作業者は基板保持具1を手で保持して作業を行なうが、その際に作業者の手が導電部材3に接触することがある。導電部材3は支持片31の中央片部33が保持具本体2の胴部20の正面において露呈されるが浅凹部29に埋没された状態にあり、4つの接触片32の各先端部32aはそれぞれ脚片25の内側面において露呈されているが、その他の部分は全て保持具本体2のスリット27内に隠された状態にある。
そのため、作業者が手で基板保持具1を持ったときに、作業者の手が導電部材3の中央片部33に接触しても、この中央片部33は浅凹部29から突出されてはいないので、作業者の手が傷つくようなことはない。また、各接触片32の先端32a部は、ハ字状をした脚片25の内側面に沿った位置にあり、先端部32aの幅方向のエッジは脚片25の幅方向の両縁よりも後退した位置にあるので、作業者の手は脚片25に触れても接触片32の先端部32aに触れることは殆どない。したがって、先端部32aの幅方向のエッジに作業者の手が触れて作業者の手が傷つくようなことはない。仮に作業者の手が接触片32の先端部32aに触れることがあっても、触れる可能性のあるのは先端部32aの先端縁であるが、この先端縁は曲げ加工によってエッジとなることが回避されているので、手が傷つくことはない。
基板保持具1をシャーシK1とプリント回路基板K2に保持させるべく、基板保持具1の係合部21,22をシャーシK1とプリント回路基板K2の各係合穴H1,H2に内挿させるときには、前記したように脚片25と共に接触片32の先端部32aが弾性変形される。このとき、係合させる際の状況によっては接触片32が自身の弾性復帰作用によって急激に変形あるいは振動されることがある。特に、接触片32が連結されている支持片31の側片部34においてこのような変形、振動が発生し易い。このような状況が生じた場合でも接触片32は先端部32aのみが露呈されており、支持片31の側片部34に連接されている部分はスリット27内に隠されているので、この部分が作業者の手に触れることもなく、接触片32の変形、振動によって作業者の手が傷つくこともない。
さらに、基板保持具1に外力が加えられ、この外力が導電部材3にまで達しても、導電部材3は支持片の両側片部34の係止穴35と係止爪28によって導電部材3が保持具本体2から外れることが防止される。これにより、導電部材3のエッジが保持具本体2の外部に露呈することが防止される。また、接触片32の先端部32aに外力が加えられても、脚片25に設けた規制突起26により接触片32の先端部32aの幅方向の移動が規制されるので、先端部32aないしは接触片32が脚片25の内側面から幅方向に外れ、先端部32aの幅方向のエッジが脚片25から突出されることも防止される。これにより、導電部材3のエッジにより作業者の手が傷つくことが防止される。
以上のように、実施形態1の基板保持具1は、導電部材3の一部、すなわち接触片32が支持片31の側片部34に連接されている部分が保持具本体2によって隠されているので、シャーシK1とプリント回路基板K2を係合させる際の作業時に作業者が導電部材3によって傷付けられることが防止できる。また、基板保持具1に外力が生じたときにも、導電部材3が保持具本体2から外れることがなく、導電部材3が隠された状態が保持されるので、この場合でも作業者が導電部材3によって傷付けられることが防止できる。
図6は本発明をエッジサポートとして構成した実施形態2の基板保持具1Aの部分分解斜視図、図7はその正面図である。この基板保持具1Aは基本的な構成は実施形態1の基板保持具1と同じであるので、等価な部分には同一符号を付してある。この実施形態2の基板保持具は、第1の係合部21は実施形態1の第1の係合部と同じ構成であるが、第2の係合部22は実施形態1の係合片24が存在していない代わりに、保持具本体2の胴部の一方の側面からL字型をしたエッジ係合片4が延長形成された構成である。
第2の係合部22は、主柱23が平面十字型に形成されており、この主柱23はプリント回路基板K2に開口した係合穴H2(図2参照)を単に挿通するだけの構成とされている。一方、第2の係合部22の対をなす脚片25は実施形態1と同様に構成されている。また、前記エッジ係合片4は先端部41が下方に向いたU字型に曲げ形成されており、その先端部41の先端面41aは水平方向を向いた平坦面に形成されている。
図8は実施形態2の基板保持具1AでシャーシK1とプリント回路基板K2を保持した背面図であり、図5と同様に異なる板厚のシャーシAK1,UK1とプリント回路基板AK2,UK2の保持状態を対比して示した図である。プリント回路基板K2を第2の係合部22において保持させる際には、プリント回路基板K2の係合穴H2を第1の係合部21の主柱23に位置合わせした上で、プリント回路基板K2を下方に押圧して主柱23を係合穴H2に内挿させればよい。エッジ係合片4は先端部41がプリント回路基板K2のエッジの外方に弾性変形されて当該エッジが先端部41を乗り越え、乗り越えた後は先端部41が弾性復帰することで先端部41の先端面41aがプリント回路基板K2の上面に当接される。
この基板保持具1Aでも、シャーシK1とプリント回路基板K2をそれぞれ好適に保持することが可能である。また、厚みの異なるシャーシAK1,UK1とプリント回路基板AK2,UK2をそれぞれ好適に保持することも可能である。特に、プリント回路基板K2を保持する際には、エッジ係合片4の先端部41の先端面41aと、脚片25との間で厚み方向(鉛直方向)にプリント回路基板K2のエッジ部位を挟持することになる。
この実施形態2では、プリント回路基板K2を保持する際には、プリント回路基板K2のエッジがエッジ係合片4に対して水平方向に当接されることがないので、プリント回路基板K2のエッジ位置がエッジ係合片4によって規制されることはない。したがって、プリント回路基板K2に開口する係合穴H2を基板のエッジ近傍位置に配設することが可能になり、プリント回路基板K2の小型化が実現できる。
この基板保持具1Aにおいても、保持具本体2の胴部にスリット27が設けられ、このスリット27に導電部材3が内挿されている。これらスリット27と導電部材3の構成は実施形態1のものと同じであり、実施形態1の基板保持具1の導電部材3と兼用することができる。
また、この基板保持具1Aにおいても、導電部材3は支持片31の中央片部33が保持具本体2の胴部20の正面において露呈され、4つの接触片32の各先端部32aがそれぞれ脚片25の内側面において露呈されているが、その他の部分は全て保持具本体2のスリット27内に隠された状態にある。そのため、作業者が基板保持の作業を行なう際に、作業者の手が導電部材3の中央片部33に接触することがあっても、導電部材3のその他の部分、特に支持片31の側片部34のエッジおよび接触片32の各エッジ、さらにはこれら支持片31や接触片32の弾性変形する部分に触れることは殆ど無く、導電部材3によって作業者の手が傷つくことが防止できる。
図9は実施形態3の基板保持具1Bの正面図であり、図10は基板を保持した状態の背面図である。この実施形態3はエッジ係合片4Aの形状を、実施形態2のエッジ係合片4と相違させたものである。このエッジ係合片4は、下向きU字型に形成された先端部42にフック状の段部42aが形成されており、後述するように保持されるプリント回路基板K2の縁部がこの段部42aに係合されるようになっている。
図10から分かるように、この基板保持具1Bは、実施形態1と同様にして第1の係合部21においてシャーシK1に保持される。プリント回路基板K2を第2の係合部22において保持させる際には、実施形態2と同様にプリント回路基板K2の係合穴H2を第1の係合部の主柱に位置合わせした上で、プリント回路基板K2を下方に押圧して主柱23を係合穴H2に内挿させる。エッジ係合片4は先端部42がプリント回路基板K2のエッジの外方に弾性変形されて当該エッジが先端部42を乗り越え、乗り越えた後は弾性復帰することで段部42aがプリント回路基板K2のエッジに係合される。
この係合された状態では、第2の係合部22の脚片25は撓んだ状態でプリント回路基板K2の下面に当接された状態が保持され、この脚片25の弾接力によりエッジ係合片4の先端部42の段部42aとプリント回路基板K2のエッジとの係合状態が保持され、プリント回路基板K2は第2の係合部22に保持された状態となる。これと同時に、第2の係合部22の対をなす接触片32は、先端部32aにおいてプリント回路基板K2の下面の導電層に当接状態に接触され、当該導電層に対して電気接続されることは実施形態1,2と同じである。
図11は本発明の基板保持具の一部を構成している導電部材3Aの変形例を示す分解斜視図である。この導電部材3Aは、支持片31の中央片部33の両端部から上下にそれぞれ片部をH字型に延長した上で、これらの片部を水平方向に向けてほぼ直角に曲げ加工して側片部34Aを形成している。その上で、これらの側片部34Aの一側縁からそれぞれ直角方向に延長された接触片32を板厚方向に曲げ加工している。したがって、この導電部材3Aは側片部34Aは板厚が水平方向に向けられた片部として構成される。
この導電部材3Aが適用される基板保持具1Cでは、図11のように、保持具本体2に形成されるスリット27Aは、当該導電部材3Aの形状、特に支持片31の側片部34Aに対応したスリット形状となる。すなわち、保持具本体2の胴部21の左右部位にそれぞれ水平方向に所要横幅寸法をしたスリット27Aが上下、左右の各位置に形成されており、これらのスリット27Aに前記導電部材3Aの各側片部34が内挿されることになる。
この導電部材3Aは、4つの側片部34Aはそれぞれ独立して形成され、かつこれら側片部34Aにそれぞれ接触片32が連接されているので、各側片部34Aの設計の自由度が高められるとともに、接触片32に連接されている部位の機械的な強度を高め、好適な弾接力が得られる接触片32を設計することが可能になる。
本発明の基板保持具は、第1の係合部と第2の係合部を備えて第1の基板と第2の基板を相互に連結して保持を行なうと同時に、第1の基板と第2の基板とを電気接続する基板保持具であれば適用できる。第1の係合部と第2の係合部の構成は実施形態1,2の構造に限られるものではない。すなわち、第1の基板と第2の基板に電気接続する接触片の先端部を除く部位が保持具本体に隠されるように構成されればよい。
実施形態では、本発明の基板保持具の保持対象としての第1の基板と第2の基板をそれぞれシャーシとプリント回路基板で構成した例について説明したが、相互に電気接続することが要求される基板であれば、これらの基板に限られるものではない。
1, 1A,1B 基板保持具
2 保持具本体
3 導電部材
4,4Aエッジ係止片
20 胴部
21 第1の係合部
22 第2の係合部
23 主柱
24 係合片
25 脚片
26 規制突起
27,27A スリット
28 係止爪
29 浅凹部
31 支持片
32 接触片
32a 先端部
33 中央片部
34,34A 側片部
35 係止穴
K1 第1の基板(シャーシ)
K2 第2の基板(プリント回路基板)
H1,H2 係合穴

Claims (4)

  1. 絶縁材で形成された保持具本体と、導電性材料で形成されて前記保持具本体に支持される導電部材とを備える基板保持具であって、前記保持具本体は第1の基板と第2の基板のそれぞれに係合して両基板を一体的に保持するための第1の係合部と第2の係合部を有し、前記導電部材は、前記保持具本体に装着される支持片と、この支持片に連接され、先端部が前記第1の基板と前記第2の基板に電気的に接触される接触片を有し、前記導電部材は前記支持片と前記接触片との連接部位が前記保持具本体により隠された状態で支持されることを特徴とする基板保持具。
  2. 前記保持具本体には表面から内部に向けて切り込まれたスリットが形成されており、前記導電部材はこのスリットに内挿され、前記支持片と前記接触片の連接部位は当該スリットに内在されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持具。
  3. 前記第1の係合部と前記第2の係合部には、保持する前記基板の表面に弾接する脚片を備えており、前記保持具本体から露呈されている前記接触片の先端部は前記脚片の内側面に沿って配設されるとともに、当該脚片の外縁領域からはみ出していない形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の基板保持具。
  4. 前記導電部材は導電性の板材で概ねH字型に形成されており、前記支持片は当該板材の板厚方向にコ字型に形成された中央片部と両側片部を備えており、前記接触片は当該支両側片部に連接された4つの片として形成され、当該両側片部および前記接触片の連接部分が前記スリットに内挿されている請求項2または3に記載の基板保持具。

JP2015082297A 2015-04-14 2015-04-14 基板保持具 Active JP6537874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082297A JP6537874B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 基板保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082297A JP6537874B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 基板保持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016201504A true JP2016201504A (ja) 2016-12-01
JP6537874B2 JP6537874B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=57424774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082297A Active JP6537874B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 基板保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6537874B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019134102A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 竹内工業株式会社 基板支持具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241368U (ja) * 1988-09-09 1990-03-22
JPH0677288U (ja) * 1993-04-01 1994-10-28 ポップリベット・ファスナー株式会社 プリント回路基板等のためのクリップ
JP2009156307A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nix Inc 固定具
WO2012063714A1 (ja) * 2010-11-09 2012-05-18 株式会社ニフコ スペーサ装置
US20130255993A1 (en) * 2012-03-27 2013-10-03 Shu-Li HSIEH Partition post used on printed circuit board

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241368U (ja) * 1988-09-09 1990-03-22
JPH0677288U (ja) * 1993-04-01 1994-10-28 ポップリベット・ファスナー株式会社 プリント回路基板等のためのクリップ
JP2009156307A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nix Inc 固定具
WO2012063714A1 (ja) * 2010-11-09 2012-05-18 株式会社ニフコ スペーサ装置
US20130255993A1 (en) * 2012-03-27 2013-10-03 Shu-Li HSIEH Partition post used on printed circuit board

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019134102A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 竹内工業株式会社 基板支持具
JP7129079B2 (ja) 2018-02-01 2022-09-01 竹内工業株式会社 基板支持具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6537874B2 (ja) 2019-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3396178B1 (en) Clip and fixing mechanism
EP2903401B1 (en) Contact member
US9391408B2 (en) Receptacle connector that can easily obtain a desired friction lock without forming a large opening in a metal shell
KR101882622B1 (ko) 전기 커넥터
TWI697156B (zh) 連接器以及連接器組件
KR20150009993A (ko) 전선 대 기판 커넥터
JP2016177955A (ja) 電気コネクタ
WO2019193993A1 (ja) コネクタ
JP2006185951A (ja) 回路基板への基板用端子の取付構造
JP4203348B2 (ja) 電気コネクタ
JP2016201504A (ja) 基板保持具
JP7195589B2 (ja) 固定具
JP2008053119A (ja) 基板間接続コネクタ
JP2017174502A (ja) 雌端子金具及び端子金具
JP6613129B2 (ja) 金属端子
WO2013168335A1 (ja) 端子装置
KR101111911B1 (ko) 기판조립체
JP2019117693A (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP2020068059A (ja) コネクタ
JP2014241246A (ja) コネクタ
JP2014154705A (ja) 基板対基板接続用コネクタによる接続構造
KR20130042161A (ko) 스페이서를 구비한 커넥터
JPH0716377U (ja) 電気コネクタ
JP7001965B2 (ja) コネクタ
JP6784393B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6537874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250