JP2016201195A - 電球形照明装置 - Google Patents

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亜紀子 飯塚
Akiko Iizuka
亜紀子 飯塚
中里 典生
Norio Nakazato
典生 中里
涼平 山本
Ryohei Yamamoto
涼平 山本
林 正二
Shoji Hayashi
正二 林
岡田 隆
Takashi Okada
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Abstract

【課題】軽量化と放熱性を兼ね備えた電球形照明装置を提供する。【解決手段】光源と、該光源を搭載する光源基板と、該光源基板を覆うカバーと、前記光源基板に電力を供給する電源回路と、該電源回路に電力を供給する口金と、前記電源回路を収納する収納ケースと、該収納ケースの少なくとも一部を覆う筺体金属部品と、該筺体金属部品の外側を覆う筺体樹脂部品と、を備え、前記筺体樹脂部品の外側には樹脂フィンが形成され、該樹脂フィンの内部に前記筺体金属部品の少なくとも一部が挿入されている。【選択図】 図1(b)

Description

本発明は、電球形照明装置に関し、特に、光源としてLED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を備えた電球形照明装置に関するものである。
本技術分野の背景技術として、特開2013−127875号公報(特許文献1)がある。この公報には、発光素子を用いた照明装置の放熱部材は、長手方向の一端に発光素子が配置された発光素子基板を覆うグローブ部が接続される金属製の中空の本体部と、本体部の外周面にインサート成形して設けられた樹脂製の放熱部と、を備え、本体部には、放熱部を形成する樹脂材料が掛止する掛止部が設けられていることを特徴とする、と記載されている。
特開2013−127875号公報
特許文献1に記載の発明では、放熱部であるフィンが樹脂のみで形成されており、樹脂は金属と比較して熱伝導率が低いため、フィン表面全体、特にフィンの先端部に熱が伝わりにくく、高出力の電球形照明装置を想定した場合に、必要な放熱性を得られない恐れがある。
放熱性を高めるために樹脂のフィン部に金属を挿入した場合に、樹脂のフィン部と金属の間に空気層があると熱抵抗が大きくなり、放熱性が低下することから、樹脂のフィン部と金属の密着性が課題となる。
本発明は、フィンが樹脂のみで形成されたものよりも放熱性が高い電球形照明装置を提供することを目的とする。
また、軽量化と放熱性を兼ね備えた電球形照明装置を提供することを目的とする。
本発明では、光源と、該光源を搭載する光源基板と、該光源基板を覆うカバーと、前記光源基板に電力を供給する電源回路と、該電源回路に電力を供給する口金と、前記電源回路を収納する収納ケースと、該収納ケースの少なくとも一部を覆う筺体金属部品と、該筺体金属部品の外側を覆う筺体樹脂部品と、を備え、前記筺体樹脂部品の外側には樹脂フィンが形成され、該樹脂フィンの内部に前記筺体金属部品の少なくとも一部が挿入されている。
本発明によれば、金属筐体の表面に樹脂の外側を設けた電球形照明装置において、フィンの内部に金属部を挿入することにより、フィン表面全体、特にフィンの先端部に熱を伝えて放熱性能を向上させることができる。
また、筺体樹脂部品のフィン部のフィン挿入部と、筺体金属部品のフィンテーパ部を沿わせることにより、樹脂のフィン部と筺体金属部品の密着性を高めることができる。
本発明の実施例1に係る電球形照明装置の平面図である。 本発明の実施例1に係る電球形照明装置の正面図である。 図1(a)に記載の電球形照明装置のA−A断面図である。 図1(b)に記載の電球形照明装置のB−B断面図である。 本発明の実施例1に係る電球形照明装置の筺体金属部品の斜視図である。 本発明の実施例1に係る電球形照明装置の分解図の一部である。 本発明の実施例1に係る電球形照明装置をインサート成形した場合の筺体金属部品の斜視図である。 本発明の実施例2に係る電球形照明装置の斜視図である。 図5のC−C断面図である。 本発明の実施例2に係る電球形照明装置の筺体金属部品の斜視図である。 本発明の実施例3に係る電球形照明装置の斜視図である。 本発明の実施例3に係る電球形照明装置の筺体金属部品の斜視図である。 本発明の実施例3に係る電球形照明装置の筺体金属部品のフィン先端を折り曲げた状態の斜視図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。本発明の実施例では、紙面上側を上(カバー側を上)、紙面下側を下(口金側を下)と定義する。
本発明の実施例では、金属筐体の表面に樹脂の外側を設けた電球形照明装置において、フィン内部に金属部を設けることにより、フィン表面全体、特にフィンの先端部に熱を伝えて放熱性能を先行技術よりも向上させ、また、樹脂のフィン部と金属の密着性を高めた電球形照明装置について説明する。
実施例1に係る電球形照明装置について、図1〜図5を用いて説明する。
図1(a)に、本発明の実施例1に係る電球形照明装置の平面図、図1(b)に本発明の実施例1に係る電球形照明装置の正面図を示す。図2に図1(a)のA−A断面図を示す。図3に図1(b)のB−B断面図を示す。図4に本発明の実施例1に係る電球形照明装置の筺体金属部品の斜視図、図5に本発明の実施例1に係る電球形照明装置の分解図の一部を示す。
本発明の実施例1に係る電球形照明装置100は、カバー1と、筺体10(筺体樹脂部品2、筺体金属部品8)と、口金3と、光源基板4と、光源5と、収納ケース6と、電源回路9と、を備えて構成されている。
カバー1は、透光性で、略半球形状の部品である。透光性であるため、光源5の光を電球形照明装置100の外へと出射させることができる。カバー1は透光性を有し、例えば、ガラスあるいはポリカーボネートやアクリル等の樹脂製である。ガラスを用いる場合は、カバー1の内側にシリカなどを塗布すると、光の散乱によって、眩しさを軽減でき、配光を広げることができる。また、カバー1を、ベース樹脂にシリカ微粒子等を混ぜた乳白色の材料とすると、微粒子による光の散乱によって眩しさを軽減でき、配光角を広げることができる。カバー1に樹脂を用いた場合は、ガラスと比較して割れにくく、電球形照明装置100を落とした場合などにカバーが破損しにくくなり、信頼性が高まる。
筺体10は、筺体樹脂部品2と、筺体金属部品8と、を有する。
筺体樹脂部品2は、樹脂で成形される部品である。筺体樹脂部品2は、樹脂円筒部2aと、樹脂円筒部2aの外側に備えられる樹脂フィン部2bと、樹脂円筒部2aや樹脂フィン部2bの上部に位置する樹脂上面部2cと、樹脂フィン部2bの内部に樹脂上面部2cから樹脂フィン部2bにかけて設けられる樹脂溝部2dと、を有する。樹脂フィン部2bは、テーパ形状の部分である。樹脂溝部2dは、金属フィン部8bの外形状に沿うようなテーパ形状の溝である。
筺体樹脂部品2には、耐熱温度が高く、絶縁性の樹脂、例えばポリカーボネート(PC)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂を用いる。筺体金属部品8の外縁を筺体樹脂部品2で覆うことにより、筺体金属部品8と外界との絶縁性が高まる。また、金属表面のみの場合と比較して、熱放射を向上させることができる。
筺体樹脂部品2に、窒化アルミ、アルミナ、シリカ、窒化ホウ素などの微粒子を混入させると、熱伝導性能を向上させることができるとともに、高い電気絶縁性も有することができる。また、筺体樹脂部品2は、熱伝導率が金属と比較すると低いため、強度を保つ範囲でできるだけ薄く、筺体金属部品8の外形に沿う形であるほうが良い。厚みは1〜2mm程度である。
樹脂上面部2cは、平面である。
筺体金属部品8は、金属で成形される部品である。筺体金属部品8は、金属円筒部8aと、金属円筒部8aの外側に備えられる金属フィン部8bと、金属円筒部8aや金属フィン部8bの上部に位置する金属上面部8cと、を有する。金属フィン部8bは、テーパ形状の部分であり、外側に金属フィンテーパ部8b1を有する。
筺体金属部品8は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属材料で形成されると良い。アルミニウムは軽量で熱伝導性が高く、しかも耐食性、加工性に優れ、高強度でコストも安いため好ましい。電球形照明装置は、アルミニウム合金と比較して比重が軽いマグネシウム合金を筺体金属部品8に用いた場合においても強度が確保できるため、さらに軽量化できる。また、筺体金属部品8は、複数に分割して配置しても良いが、部品間の接触熱抵抗を低減することから、一体型であることがより望ましい。
金属上面部8cは、平面である。
筺体樹脂部品2は、筺体金属部品8を覆うように設けられる。金属フィン部8bは、樹脂溝部2dに挿入される。
筺体金属部品8に形成された金属フィン部8bは、光源基板4の熱を筺体樹脂部品2の外表面まで伝熱する役割を持つ。金属フィン部8bを樹脂フィン部2bの内部に位置するよう取り付けるため、樹脂フィン部のみの場合と比べて、樹脂フィン部2bの表面に熱が伝わり易くなり、放熱性能を向上できる。金属の熱放射率は樹脂と比較して低いため、筺体金属部品8の外側側を筺体樹脂部品2で覆うことにより、熱放射による放熱性能を向上させることができる。また、筺体樹脂部品2の樹脂フィン部2bの先端に熱を伝えることにより、樹脂フィン部2bの先端は周囲の空気と接触しているため、対流による放熱性能も向上させることができる。放熱性能を向上させると、光源基板4の温度上昇を抑えて寿命を延ばすことができ、電球形照明装置100の寿命や信頼性を向上できる。また、光源5にLEDを用いる場合には、LEDの発光効率は温度依存性があり、光源5の温度が低下するとLEDの発光効率は向上するため、消費電力を低減した電球形照明装置100を提供できる。また、同じ消費電力の場合には、LEDの発光効率が向上するため、明るくできる。
筺体樹脂部品2と筺体金属部品8との隙間は、接触熱抵抗を低減するために、できるだけ狭いほうが望ましい。隙間の接触熱抵抗を低減するために、筺体樹脂部品2と筺体金属部品8の接触面にグリスを塗布しても良い。また、より密着性を高めるためには、筺体樹脂部品と筺体金属部品と収納ケースをインサート成形するのが好ましい。密着性を高めることにより、隙間の接触熱抵抗を低減でき、放熱性能を向上させることができる。
筺体樹脂部品2と筺体金属部品8と収納ケース6をインサート成形する場合、筺体金属部品は図6に示すような形状とする必要がある。図6にインサート成形する場合の筺体金属部品89の斜視図を示す。筺体金属部品89は、金属円筒部89aと、金属円筒部89aの外側に備えられる金属フィン部89bと、金属円筒部89aや金属フィン部89bの上部に位置する金属上面部89cと、を有する。金属フィン部89bは、テーパ形状の部分であり、外側に金属フィンテーパ部89b1を有する。インサート成形する場合には、筺体金属部品89と筺体樹脂部品や、筺体金属部品89と電源回路と筐体樹脂部品89を絶縁する樹脂で成形される部分とが密着して一体化するように、筺体金属部品89に筐体内の掛止部89eを設ける。筐体内の掛止部89eを樹脂で埋めることにより、筺体金属部品89と樹脂で形成されている部分が一体化し、樹脂が金属筐体からはがれ難くなる。また、より密着性を高めるためには、筺体金属部品89のフィン89aにも、フィン内の掛止部89dを設けると良い。フィン内の掛止部89dを設けることにより、樹脂と筐体金属89のフィン89aの密着性が高くなり、筺体樹脂部品と筺体金属部品89の隙間の接触熱抵抗を低減でき、放熱性能を向上させることができる。また、密着性が向上することにより、外部から衝撃が加わった際に、樹脂部がはがれ難くなり、電球形照明装置100の信頼性が向上する。
また、一般的に金属と樹脂では、樹脂のほうが線膨張係数が大きいため、ヒートサイクル時の樹脂部のクラックを防止するために、筺体樹脂部品2にシリカ粉末やガラス繊維等を混合して、筺体金属部品89と線膨張係数を合わせるようにしたほうが電球形照明装置100の信頼性が向上する。つまり、筐体金属部品89と筺体樹脂部品2の熱膨張係数を合わせることにより、LED点灯時の温度が上昇したときに、線膨張係数の違いによる応力の差が少なくなり、壊れにくくなるという効果を奏する。
口金3は、金属で成形される部品である。内側に溝部が設けられている。
口金3は、電球形照明装置100が照明器具に取り付けられた際に、商用電源からの電力を電源回路9に供給するための部品である。
光源基板4は、樹脂で形成されるベース部と、ベース部上に設けられる金属パターン部と、を有する。本実施例において、略円板形状であるが、これに限るものではない。
光源5は、例えばLEDである。
光源5は、光源基板4の一面に実装される。
光源5としてLEDを用いる場合には、プラス・マイナス計2本のリード線(図示なし)が必要であり、接続の間違いを防止するために別々の色としたほうが良い。リード線の色を、黄色と白、ピンクと白など、淡い色同士の組み合わせにすると、リード線での光の吸収を抑制できる。
光源基板4は、筺体金属部品8に取り付けられる。樹脂と比較して熱伝導率の高い筺体金属部品8と、光源基板4とを接触させることで、光源基板4での発熱を筺体金属部品8を通じて放熱できる。光源基板4の底面と筺体金属部品8の金属上面部8cは、接触抵抗を低減するために、密着させることが望ましい。筺体金属部品8の金属上面部8cをフライスなどで追加工し、平面度を向上させても良い。平面度が向上すると、筺体金属部品8の平面部8eと光源基板4底面の密着性が良くなり、両者の隙間を低減できるため、光源基板4から筺体金属部品8への伝熱性能を向上させることができ、光源5の温度を低減できる。また、光源基板4と筺体金属部品8の間に熱伝導性が良好で電気絶縁性が高いグリスを塗布すると、両者の間隙に介在した空気を減らせるため、光源基板4から筺体金属部品8への熱伝導性を向上させることができ、光源5の温度を低減できる。光源5の温度上昇を抑えると寿命を延ばすことができ、電球形照明装置100の信頼性の向上や、交換に伴うメンテナンス性を改善できる。光源5にLEDを用いる場合には、LEDの発光効率は温度依存性があり、光源5の温度が低下するとLEDの発光効率は向上するため、消費電力を低減した電球形照明装置100を提供できる。また、同じ消費電力の場合には、LEDの発光効率が向上するため、明るくできる。
収納ケース6は、絶縁性の樹脂で成形され、略円筒形状の部品である。収納ケース6の下部外周には、ねじ部7が設けられている。
電源回路9は、商用電源からの電力を変換し光源基板に供給し、光源5を発光させるものである。
電源回路9は、収納ケース6の内側に収納されるよう取り付けられる。
収納ケース6の少なくとも一部は、筺体金属部品8に覆われ、収納ケース6の少なくともねじ部7は、筺体金属部品8から突出するよう取り付けられる。
電球形照明装置100において、収納ケース6は、電源回路9と筺体金属部品8との間に位置する。収納ケース6は絶縁性の樹脂で成形されているため、電源回路9と筺体金属部品8との間に位置することにより、両部品を絶縁する効果を奏する。
筺体樹脂部品2のねじ部7には口金3が取り付けられる。これにより、収納ケース6の下部は口金3内に挿入されることになる。
カバー1を筺体樹脂部品2や筺体金属部品8に取付ける際、例えば、カバー1の開口部近傍や筺体樹脂部品2や筺体金属部品8にツメ(図示せず)などを設けて位置決めすることにより、カバー1の回転方向のずれを防止してカバー1を固定できる。また、カバー1の開口部近傍をシリコーン樹脂などで封止することにより、防水機能を得ることができる。
本実施形態の電球形照明装置100の組み立てについて説明する。
まず、収納ケース6の内側に電源回路9を入れる。続いて、収納ケース6の上部外周を覆うように、筺体金属部品8を収納ケース6の上側から取り付ける。続いて、筺体金属部品8の外周を覆うように、筺体樹脂部品2を筺体金属部品の下側から取り付ける。この際、樹脂溝部2dが、金属フィン部8bに沿う形状であるため、組み立てし易く、密着性も高いという効果を奏する。
筺体金属部品8や筺体樹脂部品2の下面よりも突出した収納ケース6の下部外周におけるねじ部7に口金3の内側の溝を合わせて固定する。電源回路9と口金3との接続にはリード線(図示なし)が用いられる。この際、収納ケース6の下部に設けたねじ部7を口金3で締めることにより、筺体樹脂部品2は筺体金属部品8に押し当てられ、筺体樹脂部品2と筺体金属部品8とを密着して固定される。これは、口金3を締めることによって、筐体樹脂部品2は、上側に力がかかり、筐体金属部品8に押し当てられるためである。
続いて、ネジや樹脂製の枠などを用いて、光源5を実装した光源基板4を筺体金属部品8の金属上面部8cに固定する。電源回路9からのリード線(図示なし)は、コネクタやはんだ付け等を用いて、光源基板4に取付ける。続いて、カバー1は光源基板4を覆うように筺体金属部品8に取り付け、両部品は接着剤により固定される。以上により、電球形照明装置100は組み立てられる。
なお、取り付けの方向や、取り付け方法などは上記に限るものではない。
例えば、筺体金属部品2と収納ケース6との取り付けや、収納ケース6と筺体樹脂部品2の取り付けの際に、両部品を係止するようなツメ部(図示せず)を設けることで、部品同士が係止されるため、組立てしやすいという効果を奏する。
例えば、収納ケース6を筺体樹脂部品2に取り付けた後に、筺体金属部品8を上側から圧入することで、より密着性を高めることができるという効果を奏する。
例えば、収納ケース6と筺体樹脂部品2は一体成形しても構わない。一体成形した場合は、収納ケース部6と樹脂筐体部2を同時に作製でき、別々に作製する場合と比較して金型部品を減らせるため、部品コストを低減できる。また、収納ケース6と筺体樹脂部品8を組立てる工程を省けるため、組み立て時間を短縮でき、製造コストを低減できる。
なお、本実施の形態例では、筺体樹脂部品2に形成された全ての樹脂フィン部2bに、筺体金属部品8の金属フィン部8bが挿入されているが、必要な放熱性能に合わせて筺体金属部品8の金属フィン部8bの大きさを決定すれば良く、全ての樹脂フィン部2bに金属フィン部8bが挿入されていなくても構わない。樹脂フィン部2bの一部に金属フィン部8bを挿入しないことにより、電球形照明装置100を軽量化できるという効果を奏する。軽量化すると、電球形照明装置100を交換する際に交換しやすく、メンテナンス性に優れる。
なお、本実施の形態例では、光源としてLEDを用いているが、他の発光素子を用いても良い。例えば、有機ELなどである。
図7に本発明の実施例2に係る電球形照明装置101の斜視図、図8に図7のC−C断面図、図9に本発明の実施例2に係る電球形照明装置101の筺体金属部品88の斜視図を示す。
カバー1の素材やその他の全体の構成部品の項目は実施例1と同様であるため、割愛する。実施例1と同じ箇所については同じ符号により説明を省略する。実施例1と異なる箇所について別符号を用いて以下に説明する。
実施例2において実施例1と異なる箇所は、筺体11の形状である。筺体11は、筺体樹脂部品22と筺体金属部品88と、を有する。
筺体樹脂部品22は、樹脂で成形される部品である。筺体樹脂部品22は、樹脂円筒部22aと、樹脂円筒部22aの外側上部に備えられる樹脂フィン部22bと、樹脂フィン部22bの内部に設けられる樹脂溝部22dと、を有する。樹脂溝部22dは、金属フィン部88bの外形状に沿う形状の溝である。また、実施例1とは異なり、樹脂フィン部22bは筺体樹脂部品22の下部には備えられていない。口金3付近の筺体樹脂部品22形状を、口金3とほぼ同じ直径としたため、既存の照明装置の形状に合致する場合が多く、電球形照明装置を様々な照明器具に取付け易くなる。
筺体金属部品88は、金属で成形される部品である。筺体金属部品88は、金属円筒部88aと、金属円筒部88aの外側に備えられる金属フィン部88bと、を有する。実施例1とは異なり金属上面部がなく中央部を円筒状として外側にフィン88aを成形することにより、押出し成形などの方法で成形可能となる。押出し成形の金型はアルミダイキャストの金型よりも安く作れるため、製造コストを低減できる。
なお、図9に記載のように筺体金属部品88を3部品に分割しても良い。同じ形状を用いることにより、押出し成形の金型を小さくできるため、筺体金属部品88の製造コストを低減できるという効果を奏する。筺体金属部品88の端面の一方を凹形状、もう一方を凸形状とすることにより、同じ形状の部品を用いて、部品同士の嵌め合わせを向上させることができる。また、図9では3部品で示したが2部品や4部品などに分割しても構わない。
筺体11内に収納ケース6を収納する。筺体金属部品88と収納ケース6の間から、収納ケース6と筺体金属部品88の間を通り、口金付近まで延在する円筒状の金属部を挿入すると、口金付近まで熱が伝わり易くなるため、放熱性能を向上できる。
図10に本発明の実施例3に係る電球形照明装置102の斜視図である。実施例3の斜視図、図11に本発明の実施例3に係る電球形照明装置102の筺体金属部品888の斜視図、図12に本発明の実施例3に係る電球形照明装置102の筺体金属部品889の斜視図を示す。
カバー1の素材やその他の全体の構成部品の項目は実施例1、2と同様であるため、割愛する。実施例1、2と同じ箇所については同じ符号により説明を省略する。実施例1、2と異なる箇所について別符号を用いて以下に説明する。
実施例3において実施例1、2と異なる箇所は、筺体の形状である。筺体は、筺体樹脂部品222と筺体金属部品888と、を有する。
筺体金属部品888を板金加工で加工することにより、成形用の金型が不要となり、アルミダイキャストで成形する場合と比較して、製造コストを低減できる。板金加工であれば、アルミダイキャストよりも熱伝導率が高い銅を用いることもできる。熱伝導率が高い材料を用いることにより、放熱性能を向上できる。筺体金属部品888について、図11では4部品で示したが、4部品に限定されるものではない。筺体金属部品888は、板金加工により、円筒状に折り曲げながら一体成形することも可能であるが、新たに折り曲げる場合に既に折り曲げた部分が干渉する恐れがあるため、複数の部品としたほうが作り易い。
また、板から加工することと、複数の部品に分割することにより、実施例1と比較して筺体金属部品を軽量化できる。軽量化可能なため、電球形照明装置102を交換する際に交換しやすく、メンテナンス性に優れる。
電球形照明装置102の組立て方法について説明する。一体成形された収納ケースと筺体樹脂部品222に、筺体金属部品888を圧入する。または、収納ケースと筺体樹脂部品222と筺体金属部品888をインサート成形する。インサート成形した場合には、筺体樹脂部品222と筺体金属部品888の密着性が高まり、放熱性能を向上させることができる。また、インサート成形する場合には、筺体金属部品888に掛止用の孔(図示せず)を設けると、より密着性が高まる。
次に、筺体樹脂部品222の内部に電源回路9を挿入し、口金3を固定する。電源回路9からのリード線をコネクタやはんだ付け等を用いて、光源基板4に取付ける。光源5としてLEDを用いる場合には、プラス・マイナス計2本のリード線が必要であり、接続の間違いを防止するために別々の色としたほうが良い。リード線の色を、黄色と白、ピンクと白など、淡い色同士の組み合わせにすると、リード線での光の吸収を抑制できる。
最後にカバー1を光源基板4の上から被せ、例えばカバー1と筺体金属部品8や筺体樹脂部品2とを接着剤などで固定する。また、組み立てる工程で、光源基板と筺体金属部品888の間に熱伝導性が良好で電気絶縁性が高いグリスを塗布すると、両者の間隙に介在した空気を減らせるため、光源基板4から筺体金属部品888への熱伝導性を向上させることができ、光源5の温度を低減できる。また、筺体金属部品888の金属上面部888cをフライスなどで追加工し、平面度を向上させても良い。平面度が向上すると、筺体金属部品888の金属上面部888cと光源基板4底面の密着性が良くなり、両者の隙間を低減できるため、光源基板4から筺体金属部品8への熱伝導性を向上させることができ、光源5の温度を低減できる。光源5の温度上昇を抑えると寿命を延ばすことができ、電球形照明装置102の信頼性の向上や、交換に伴うメンテナンス性を改善できる。また、光源5にLEDを用いる場合には、LEDの発光効率は温度依存性があり、光源5の温度が低下するとLEDの発光効率は向上するため、消費電力を低減した電球形照明装置102を提供できる。また、同じ消費電力の場合には、LEDの発光効率が向上するため、より明るくできる。
さらに放熱性能を向上させるために、筺体金属部品889のフィン889aの先端を折り曲げた形状の斜視図を図12に示す。フィン889aの先端を折り曲げて、フィン折り曲げ部888fを設けることにより、折り曲げた部分が広がろうとする力がはたらくため、フィン889aの外表面側と筺体樹脂部品22の密着性が高まる。密着性を高めることにより、隙間の接触熱抵抗を低減でき、放熱性能を向上させることができる。なお、フィン889aが筺体樹脂部品22と密着した際に、折り曲げたフィン同士の間に隙間ができる可能性があるが、筺体金属部品889から筺体樹脂部品22に熱伝導により熱が伝わることで放熱性能を向上できる。
1 カバー
2、22、222 筺体樹脂部品
2a 樹脂円筒部
2b 樹脂フィン部
2c 樹脂上面部
2d 樹脂溝部
3 口金
4 光源基板
5 光源
6 収納ケース
7 ねじ部
8、88、89、888、889 筺体金属部品
8a、88a、89a 金属円筒部
8b、88b、89b、888b、889b 金属フィン部
8b1、89b1 フィンテーパ部
8c、888c、889c 金属上面部
89d フィン内の掛止部
89e 筐体内の掛止部
889f フィン折り曲げ部
9 電源回路
10,11,110 筺体
100、101、102 電球形照明装置

Claims (5)

  1. 光源と、該光源を搭載する光源基板と、該光源基板を覆うカバーと、前記光源基板に電力を供給する電源回路と、該電源回路に電力を供給する口金と、前記電源回路を収納する収納ケースと、該収納ケースの少なくとも一部を覆う筺体金属部品と、該筺体金属部品の外側を覆う筺体樹脂部品と、を備え、
    前記筺体樹脂部品の外側には樹脂フィンが形成され、
    該樹脂フィンの内部に前記筺体金属部品の少なくとも一部が挿入されていることを特徴とする電球形照明装置。
  2. 請求項1に記載の電球形照明装置において、
    前記筺体金属部品は、平面の金属上面部を持つことを特徴とする電球形照明装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電球形照明装置において、
    前記収納ケースと、前記筺体樹脂部品と、が一体成形されていることを特徴とする電球形照明装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電球形照明装置において、
    前記収納ケースと、前記金属部と、前記樹脂部がインサート成形されていることを特徴とする電球形照明装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の電球形照明装置において、
    前記樹脂部に形成された前記フィンの内側にはテーパ形状を持つ空洞部が形成されており、前記金属部には、前記テーパ形状に沿った形状が形成されていることを特徴とする電球形照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102245752B1 (ko) * 2020-12-02 2021-04-28 한관준 매립 가능한 전방향 차량 번호판 촬영 장치

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