JP2016200113A - 排出ガス浄化システム - Google Patents

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Toshitsugu Wakamatsu
俊告 若松
嘉久 植田
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Abstract

【課題】選択触媒還元型NOx触媒を昇温する。
【解決手段】本発明に係る排出ガス浄化システムは、エンジン1の排気通路4に設けられた選択触媒還元型NOx触媒23と、エンジン1の吸気通路3に設けられた空冷式インタークーラ15と、空冷式インタークーラをバイパスするバイパス通路18に設けられた水冷式インタークーラ17と、バイパス通路18を開閉するためのバイパス弁18Aと、NOx触媒23の温度が所定の活性開始温度未満のとき、バイパス通路18を開放するようにバイパス弁18Aを制御する制御ユニット100と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は排出ガス浄化システムに係り、特にエンジン(内燃機関)の排気ガスを浄化するためのシステムに関する。
圧縮着火式内燃機関すなわちディーゼルエンジンの排気通路には、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するための選択触媒還元型NOx触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)が設置されている。またディーゼルエンジンには通常ターボチャージャが備えられ、コンプレッサで過給された吸気を冷却するためのインタークーラが吸気通路に設置されている。
例えば特許文献1には、外気との熱交換により空気を冷却する空冷式インタークーラと、冷却水との熱交換により空気を冷却する水冷式インタークーラと、を互いに直列に配置した過給空気の冷却装置が開示されている。
実開昭63−112229号公報
選択触媒還元型NOx触媒のNOx浄化率を一定以上とするには、NOx触媒の温度を所定温度以上に高める必要がある。
また、燃料に含まれる硫黄(S)分に起因して、排気中の硫黄成分が硫酸塩の形でNOx触媒内部に堆積し、NOx触媒が硫黄被毒(S被毒)することがある。S被毒が生じるとNOx触媒のNOx浄化能力が低下する。そこで硫黄成分をNOx触媒から強制的に脱離(パージ)させ、NOx触媒のNOx浄化能力を回復させる目的で、パージ制御が実行される。
さらに、選択触媒還元型NOx触媒には尿素水が供給されるが、尿素水に含まれる尿素が固体の結晶(白色の生成物質)となってNOx触媒内部および排気管内部に堆積することがある。この固体尿素堆積が生じてもNOx触媒のNOx浄化能力が低下する。そこで固体尿素をNOx触媒から強制的に脱離(パージ)させ、NOx触媒のNOx浄化能力を回復させる目的で、パージ制御が実行される。
パージ制御に際して、パージを高効率で行うためには、NOx触媒が、硫黄成分や固体尿素の脱離に適した十分な高温となっている必要がある。しかし、吸気がインタークーラを通過すると、吸気が冷却されてしまい、これにより排気ガスの温度も低下し、パージ制御に必要な温度にまで触媒温度を上昇させることが困難となる。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、選択触媒還元型NOx触媒の昇温を促進することができる排出ガス浄化システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、パージ制御に際して選択触媒還元型NOx触媒の温度上昇を促進させることができる排出ガス浄化システムを提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
エンジンの排気通路に設けられた選択触媒還元型NOx触媒と、
前記エンジンの吸気通路に設けられた空冷式インタークーラと、
前記インタークーラをバイパスするバイパス通路に設けられた水冷式インタークーラと、
前記バイパス通路を開閉するためのバイパス弁と、
前記NOx触媒の温度が所定の活性開始温度未満のとき、前記バイパス通路を開放するように前記バイパス弁を制御する制御ユニットと、
を備えたことを特徴とする排出ガス浄化システムが提供される。
本発明の他の態様によれば、
エンジンの排気通路に設けられた選択触媒還元型NOx触媒と、
前記エンジンの吸気通路に設けられた空冷式インタークーラと、
前記インタークーラをバイパスするバイパス通路に設けられた水冷式インタークーラと、
前記バイパス通路を開閉するためのバイパス弁と、
前記NOx触媒のNOx浄化能力を回復させるためのパージ制御の実行要求があり、かつ前記NOx触媒の温度が前記パージ制御に必要な所定温度より低いとき、前記バイパス通路を開放するように前記バイパス弁を制御する制御ユニットと、
を備えたことを特徴とする排出ガス浄化システムが提供される。
前記パージ制御は、前記NOx触媒の内部および排気管の内部に付着した固体尿素を脱離するためのものであってもよい。
本発明によれば、パイパス通路に設けられた水冷式インタークーラを利用して選択触媒還元型NOx触媒の昇温を促進することができるという、優れた効果が発揮される。
また、本発明によれば、パイパス通路に設けられた水冷式インタークーラを利用して、パージ制御に際して選択触媒還元型NOx触媒の温度上昇を促進させることができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態に係る排出ガス浄化システムの概略図である。 本実施形態における制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施形態における制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る排出ガス浄化システムの概略図である。エンジン(内燃機関)1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3および排気通路4と、燃料噴射装置5とを備える。エンジン本体2は、周知のように、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造体と、構造体の内部に収容されたピストン、クランクシャフト、動弁機構等とを含む。
燃料噴射装置5は、コモンレール式燃料噴射装置からなり、各気筒に設けられた燃料噴射弁すなわちインジェクタ7と、インジェクタ7に接続されたコモンレール8とを備える。インジェクタ7は、シリンダ9内に燃料を直接噴射する。コモンレール8は、インジェクタ7から噴射される燃料を高圧状態で貯留する。
吸気通路3は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11とにより主に画成される。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、エアフローメータ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、空冷式インタークーラ15、および電子制御式スロットルバルブ16が設けられる。エアフローメータ13は、エンジン1の単位時間当たりの吸入空気量(吸気流量)を検出するためのセンサ(吸気量センサ)である。
空冷式インタークーラ15は、外気(走行風)とクーラ中を流れる吸気との間で熱交換を行い、後述する水冷式インタークーラ17よりも冷却効率が良く、外気温+α(例えば約20℃)程度の温度まで吸気を冷却する。
排気通路4は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に配置された排気管21とにより主に画成される。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合する。排気管21、もしくは排気マニホールド20と排気管21の間には、ターボチャージャ14のタービン14Tが設けられる。タービン14Tより下流側の排気管21には、上流側から順に、酸化触媒22およびNOx触媒23が設けられる。NOx触媒23は選択触媒還元型NOx触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)からなる。
酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)22は、排気ガス中の未燃成分(炭化水素HCおよび一酸化炭素CO)を酸化して浄化する。酸化触媒22は、HC,COの酸化時に生じた熱で排気ガスを加熱、昇温する機能を有する。また酸化触媒22は、排気中のNOをNO2に酸化する機能をも有する。
選択触媒還元型NOx触媒23は、還元剤が添加されたときに、排気中の窒素酸化物NOxを連続的に還元する。NOx触媒23の上流側、特に入口近傍の排気通路4には、還元剤としての尿素水をNOx触媒23に添加する添加弁25が設けられる。NOx触媒23は、その触媒温度(触媒床温)が活性温度域(例えば200〜400℃)にあり、且つ、尿素水が添加されているときにNOxを還元浄化する。尿素水が添加されると、触媒上で尿素水が加水分解され、アンモニアが生成される。このアンモニアが触媒内でNOxと反応してNOxが還元される。
なお、酸化触媒22の下流側で且つNOx触媒23の上流側にパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)を設けるのが好ましい。パティキュレートフィルタは、排気中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して除去するものである。パティキュレートフィルタは、その内壁にPt等の貴金属(触媒物質)を担持させた所謂連続再生式触媒付きDPFからなるのが好ましい。
エンジン1はEGR装置30をも備える。EGR装置30は、排気通路4内(特に排気マニホールド20内)の排気ガスの一部(「EGRガス」という)を吸気通路3内(特に吸気マニホールド10内)に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGR弁33とを備える。
また本実施形態において、制御ユニットもしくはコントローラをなす電子制御ユニット(以下「ECU」と称す)100が設けられる。ECU100はCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含む。ECU100は、インジェクタ7、スロットルバルブ16、EGR弁33および後述のバイパス弁18Aを制御する。
センサ類に関して、上述のエアフローメータ13の他、エンジンの回転速度(rpm)を検出するための回転速度センサ40、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ41が設けられる。また、酸化触媒22およびNOx触媒23の上流側ないし入口近傍の排気温度を検出するための排気温センサ42,43がそれぞれ設けられている。これらセンサ類の出力信号はECU100に送られる。
ECU100は、排気温センサ42,43により検出された排気温に基づき酸化触媒22およびNOx触媒23の温度をそれぞれ推定する。なお酸化触媒22およびNOx触媒23の各々に設けられた温度センサにより各温度を直接検出しても構わないし、推定と検出を組み合わせてもよい。これら推定と検出を総称して取得という。
本実施形態においては特に、空冷式インタークーラ15をバイパスするバイパス通路18が設けられている。バイパス通路18は、空冷式インタークーラ15の上流側の吸気管11ないし吸気通路3に接続する上流端18aと、インタークーラ15の下流側の吸気管11ないし吸気通路3に接続する下流端18bとを有する。バイパス通路18には、水冷式のインタークーラ17が設けられている。
水冷式インタークーラ17は、エンジン冷却水が流れる水管とクーラ中を流れる吸気との間で熱交換を行い、前述の空冷式インタークーラ15よりも冷却効率が乏しく、冷却水温度+β(例えば約80℃)程度の温度まで吸気通路3内の吸気を冷却する。
また、バイパス通路50を開閉するためのバイパス弁18Aが設けられている。バイパス弁18Aは、バイパス通路18の上流端18aと吸気管11との接続位置に設置された三方電磁弁からなる。バイパス弁18Aは、吸気を空冷式インタークーラ15側にのみ流し、かつバイパス通路18側(水冷式インタークーラ17側)に流さない空冷位置Bと、吸気をバイパス通路18側にのみ流し、かつ空冷式インタークーラ15側に流さない水冷位置Aとの間で連続的に可変である。バイパス弁18AはECU100により制御される。
バイパス弁18Aが空冷位置Bにあるとき、空冷式インタークーラ15側の吸気通路3は全開とされ、バイパス通路18は全閉とされる。よって便宜上、このときのバイパス弁18Aおよびバイパス通路18の開度を全閉すなわち0%とする。また、バイパス弁18Aが水冷位置Aにあるとき、空冷式インタークーラ15側の吸気通路3は全閉とされ、バイパス通路18は全開とされ、吸気は水冷式インタークーラ17を流れる。よって便宜上、このときのバイパス弁18Aおよびバイパス通路18の開度を全開すなわち100%とする。バイパス弁18Aの開度は0%から100%の間で連続的に可変である。バイパス弁18Aの開度が大きくなるほど、空冷式インタークーラ15側の吸気通路3の開度は減少し、空冷式インタークーラ15を流れる吸気の流量は減少する。そして、バイパス通路18の開度は増大し、水冷式インタークーラ17を流れる吸気の流量は増大する。つまり、水冷式インタークーラ17を流れる吸気の流量割合が、空冷式インタークーラ15を流れる吸気の流量割合に対し増大していく。バイパス弁18Aの開度が0%のとき以外、バイパス通路18は開放状態にある。
ところで、NOx触媒23のNOx浄化率を十分に高い一定値以上とするには、NOx触媒23の温度を最低でも活性開始温度以上にする必要がある。ここで活性開始温度とは、NOx触媒23の活性温度域(例えば200〜400℃)のうちの最小温度(例えば200℃)をいう。
そこでECU100は、NOx触媒23の温度が所定の活性開始温度未満のとき、バイパス通路18を開放するようにバイパス弁18Aを制御する。これにより、吸気がバイパス通路18を流れることが可能となり、吸気が空冷式インタークーラ15のみを通過し積極的に冷却されることが抑制される。また、バイパス通路18を閉じて吸気を空冷式インタークーラ15のみに流す場合に比べ、吸気温度の低下を抑制し、あるいは吸気温度の上昇を促進し、ひいては排気温度の上昇を促進させ、NOx触媒23の温度上昇を促進させることができる。そしてNOx触媒23の温度を早期に活性開始温度以上に高めることができる。なお、活性開始温度は予め実験的に求められ、ECU100に記憶される。
次に、本実施形態における第1制御の制御ルーチンを図2を参照して説明する。図示するルーチンはECU100により所定の演算周期τ(例えば10msec)毎に繰り返し実行される。
ECU100は、取得した触媒温度Tcが活性開始温度Tcs未満のとき(S101/YES)、ステップS102において、バイパス弁18Aを水冷位置Aとし、バイパス弁18Aを全開とする。これにより、水冷式インタークーラ17にのみ吸気が流れ、触媒温度Tcを活性開始温度Tcsまで早期に上昇させることができる。他方、触媒温度Tcが活性開始温度Tcs以上のときには(S101/NO)、ステップS103において、バイパス弁18Aは通常のエンジン1の運転状態に応じた開度もしくは位置に制御される。
一方、前述したように、燃料に含まれる硫黄S分に起因して、排気ガス中の硫黄成分がBaSO4などの硫酸塩の形でNOx触媒内部に付着もしくは堆積し、NOx触媒23が硫黄被毒(S被毒)してしまうことがある。このS被毒が生じるとNOx触媒23のNOx浄化能力が低下する。そこで、硫黄成分をNOx触媒から強制的に脱離(パージ)させ、NOx触媒23のNOx浄化能力を回復する目的で、パージ制御が実行される。
また、NOx触媒23には添加弁25から尿素水が供給されるが、尿素水に含まれる尿素が固体の結晶(白色の生成物質)となってNOx触媒内部および排気管内部に付着もしくは堆積することがある。NOx触媒23にこの固体尿素堆積が生じてもNOx触媒のNOx浄化能力が低下する。そこで、固体尿素をNOx触媒から強制的に脱離(パージ)させ、NOx触媒のNOx浄化能力を回復させる目的で、パージ制御が実行される。
パージ制御の実行中には、例えばインジェクタ7によりポスト噴射等のマルチ噴射が実行され、酸化触媒22の上流側における排気ガスの空燃比が一時的にリッチ化される。なお代替的に、排気通路4に別途設置された排気インジェクタにより排気通路4内に直接燃料噴射してもよい。
すると、この排気ガスに比較的多く含まれる未燃成分(特にHC)が酸化触媒22中で酸化、燃焼され、これによって高温となった排気ガスがNOx触媒23に供給され、NOx触媒23が昇温される。NOx触媒23の温度が、パージ制御に必要な所定温度、すなわち硫黄成分や固体尿素を脱離させるのに必要な最低温度(例えば500〜600℃程度の値)以上に上昇すると、硫黄成分や固体尿素が脱離される。
なお脱離した硫黄成分(硫酸塩)は触媒内で硫黄酸化物(SOx)に分解される。固体尿素は昇華して脱離される。硫黄成分の脱離と固体尿素の脱離とは同等レベルの触媒温度で行われる。
パージ制御を高効率で行うためには、NOx触媒23の温度を、パージ制御に必要な上記所定温度以上にする必要がある。この所定温度は、NOx触媒23の活性開始温度、すなわちNOx触媒23の活性温度域の最小温度(例えば200℃)よりも著しく高い温度(例えば500℃)である。以下便宜上、この所定温度を「パージ温度」という。
ECU100は、パージ制御の実行要求があり、NOx触媒23の温度がパージ温度以上のときにパージ制御を行う。パージ温度は予め実験的に求められ、ECU100に記憶される。
またECU100は、パージ制御が必要なタイミングになったと判断したとき、パージ制御の実行要求があるとして、前記触媒温度条件の成立を条件としてパージ制御を実行する。この判断は、公知方法を含め、任意の方法で実行可能である。例えば、車両の走行距離やエンジンの運転時間が所定の閾値以上になったとき、パージ制御が必要なタイミングになったと判断してもよい。あるいは、別途行われるNOx触媒23の劣化診断の結果により、パージ制御が必要なタイミングになったと判断してもよい。
ところで、こうしたパージ制御の実行要求があるときに、触媒温度条件が成立していないと、実質的にパージ制御を行うことができず、あるいはパージ制御を行ったとしてもそれを高効率で行うことができない。
そこでECU100は、パージ制御の実行要求があるときに触媒温度条件が成立していない場合には、バイパス通路18を開放するようにバイパス弁18Aを制御する。これにより、吸気がバイパス通路18を流れることが可能となり、吸気が空冷式インタークーラ15のみを通過し積極的に冷却されることが抑制される。また、バイパス通路18を閉じて吸気を空冷式インタークーラ15のみに流す場合に比べ、吸気温度の低下を抑制し、あるいは吸気温度の上昇を促進し、ひいては排気温度の上昇を促進させ、NOx触媒23の温度上昇を促進させることができる。そしてNOx触媒23の温度を早期にパージ温度以上に高めることができる。
特に本実施形態においてECU100は、パージ制御の実行要求があり、且つ触媒温度条件が成立していない場合、空冷式インタークーラ15側の吸気通路3を全閉とし且つバイパス通路18を全開とするよう、バイパス弁18Aを水冷位置Aに制御し、バイパス弁18Aの開度を100%に制御する。これにより、吸気が空冷式インタークーラ15を通過することを阻止し、吸気を水冷式インタークーラ17にのみ流すことができる。そしてNOx触媒23の温度上昇効果を最大限得ることができる。
次に、本実施形態における第2制御の制御ルーチンを図3を参照して説明する。図示するルーチンもECU100により所定の演算周期τ(例えば10msec)毎に繰り返し実行される。
まずステップS201では、パージ制御の実行要求があるか否かが判断される。実行要求がない場合には(S201/NO)、ルーチンが終了される。
実行要求がある場合(S201/YES)、ステップS202において、推定されたNOx触媒23の触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満か否かが判断される。
触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満のときには(S202/YES)、ステップS203において、バイパス弁18Aが水冷位置Aに制御される。これにより、水冷式インタークーラ17にのみ吸気が流れ、触媒温度Tcをパージ温度Tcsまで早期に上昇させることができる。他方、触媒温度Tcがパージ温度Tcs以上のときには(S202/NO)、ステップS204において、バイパス弁18Aは通常のエンジン1の運転状態に応じた開度もしくは位置に制御される。
このルーチンによれば、パージ制御の実行要求があり(S201/YES)、且つ触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満のとき(S202/YES)、バイパス弁18Aが水冷位置Aに制御されるので、触媒温度Tcをパージ温度Tcsまで早期に上昇させることができる。そして触媒温度Tcがパージ温度Tcsに達したならば、別ルーチンにてパージ制御が開始もしくは実行され、NOx触媒内部および排気管内部に付着もしくは堆積した硫黄成分や固体尿素が脱離される。なお触媒温度Tcがパージ温度Tcsに達した後はバイパス弁18Aが通常位置に制御される。
以上、本発明の基本実施形態を詳細に述べたが、本発明は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)前述の基本実施形態においては、パージ制御の実行要求がありかつ触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満のとき、バイパス弁18Aを水冷位置Aに制御すると共に、パージ制御を実行しないで触媒温度Tcがパージ温度Tcs以上になるのを待ち、触媒温度Tcがパージ温度Tcs以上になったらパージ制御を実行し、併せてバイパス弁18Aを通常位置に制御した。
これに対し、この他の実施形態においては、パージ制御の実行要求がありかつ触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満のとき、バイパス弁18Aを水冷位置Aに制御すると共にパージ制御を実行し、触媒温度Tcがパージ温度Tcs以上になったらパージ制御を継続して実行し、併せてバイパス弁18Aを通常位置に制御する。
こうすると、触媒温度Tcがパージ温度Tcs未満のとき、パージ制御の実行により排気ガスがリッチ化されるが、触媒温度Tcがパージに必要な高温となっていないため、高いパージ効率を得ることが困難である。しかしながらそれでも、パージ制御の実行により、バイパス弁18Aを水冷位置Aに制御するだけの場合に比べ、触媒温度Tcをより早くパージ温度Tcsまで上昇させることができる。よってパージ制御に必要な触媒温度をより早期に実現でき、より早いタイミングからパージ制御を高効率で行えるようになる。
(2)バイパス弁18Aの設置位置や構成等は任意である。例えば、バイパス通路18の下流端52と吸気管11との接続位置に、前記同様の三方電磁弁からなるバイパス弁18Aを設置してもよい。また、バイパス弁18Aをより単純にバイパス通路18のみ開閉するものとしてもよい。但しこの場合、空冷式インタークーラ15側の吸気通路3を閉止する機能がないので、バイパス弁18Aを開弁しても幾分、吸気が空冷式インタークーラ15を流れるようになる。バイパス弁18Aを、上記三方電磁弁の代わりに、二つの二方電磁弁で構成し、上記三方電磁弁と同様に機能するものとしてもよい。
(3)バイパス弁18Aを開弁するとき、バイパス弁18Aを0%より大きく100%より小さい中間開度に制御してもよい。こうしても空冷式インタークーラ15を流れる吸気の流量を減少し、NOx触媒23の温度上昇効果を得られるからである。
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 エンジン
3 吸気通路
4 排気通路
15 空冷式インタークーラ
17 水冷式インタークーラ
18 バイパス通路
18A バイパス弁
21 排気管
23 NOx触媒
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (3)

  1. エンジンの排気通路に設けられた選択触媒還元型NOx触媒と、
    前記エンジンの吸気通路に設けられた空冷式インタークーラと、
    前記インタークーラをバイパスするバイパス通路に設けられた水冷式インタークーラと、
    前記バイパス通路を開閉するためのバイパス弁と、
    前記NOx触媒の温度が所定の活性開始温度未満のとき、前記バイパス通路を開放するように前記バイパス弁を制御する制御ユニットと、
    を備えたことを特徴とする排出ガス浄化システム。
  2. エンジンの排気通路に設けられた選択触媒還元型NOx触媒と、
    前記エンジンの吸気通路に設けられた空冷式インタークーラと、
    前記インタークーラをバイパスするバイパス通路に設けられた水冷式インタークーラと、
    前記バイパス通路を開閉するためのバイパス弁と、
    前記NOx触媒のNOx浄化能力を回復させるためのパージ制御の実行要求があり、かつ前記NOx触媒の温度が前記パージ制御に必要な所定温度より低いとき、前記バイパス通路を開放するように前記バイパス弁を制御する制御ユニットと、
    を備えたことを特徴とする排出ガス浄化システム。
  3. 前記パージ制御が、前記NOx触媒の内部および排気管の内部に付着した固体尿素を脱離するためのものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の排出ガス浄化システム。
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