JP2016200035A - 自己再生熱方式バイナリー発電装置 - Google Patents

自己再生熱方式バイナリー発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】天候に左右されることなく、温水の供給において常に安定した温度と量を確保することができるようにする。
【解決手段】温水2を熱源としてその熱源よりも低沸点の作動媒体3を蒸発させる蒸発器4と、蒸発器4で蒸発した作動媒体3の蒸気によりタービン5Aを回転させて発電するタービン発電機5と、タービン発電機5から放出される蒸気を冷却水6によって冷却して液体に凝縮する凝縮器7と、凝縮器7から蒸発器4に向けて作動媒体3を循環させる循環ポンプ8とからなるバイナリー発電部9を備える。更に前記貯湯タンク15に近接させて設置した二本の筒状温水タンク17、18の間にヒートパイプ14を取り付け、上側の筒状温水タンク17及び下側の筒状温水タンク18の夫々と貯湯タンク15との間に温水循環路を形成すると共に、これら温水循環路に温水を循環させる循環ポンプ19、20を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は自己再生熱方式バイナリー発電装置に関するものである。
従来、蒸気タービンを回転させるほどの熱量を持たない低温の熱源から、その熱源よりも低沸点の作動媒体に熱を移動し、作動媒体を加熱、蒸発させてその蒸気により発電機のタービンを回転させ、もって発電を行う装置としてバイナリー発電装置がある。
そして、斯かる従来のバイナリー発電装置における熱源としては温水が用いられ、作動媒体を加熱、蒸発させる蒸発器に該温水を供給することによって発電が行われるが、この供給される温水は、太陽熱温水器により生成された温水や、工場から排出される排温水や温泉水などが用いられ、これを所定の流量、圧力で供給することによって行われている。
しかし、太陽熱温水器による温水の場合には、温水の温度や量が天候に左右されることになる。
また、工場から排出される排温水や温泉水の場合には、温水の循環路を構成するパイプの内壁にこれらの排温水や温泉水に含まれる固形の不純物等が大量に付着して流路を狭め、もって温水の供給量が不安定になると共に、温水循環ポンプの作動に多大な電力を消費しなければならないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、バイナリー発電部における蒸発器に供給される熱源となる温水として、上下に平行して設置した二本の筒状温水タンクの間に取り付けた、内壁に液体還流用ウイックを取り付けた銅管内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体を少量封入し、蒸発部に作動媒体の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体が沸騰してその蒸気が前記銅管内を一気に上昇してこれが上端側の凝縮部に高い絶対圧力となって流れ、凝縮部で蒸気が凝縮することによって高温の凝縮熱が凝縮部で放出され、熱を奪われて液体となった作動媒体が毛細管現象により液体還流用ウイックを介して蒸発部に戻るように作用するヒートパイプによって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク内の温水を用いるようになし、もって従来の太陽熱温水器による場合の如く天候に左右されず、温水の供給において常に安定した温度と量を確保することができると共に、温水として水道水、工業用水、井水、その他の水を用いることにより、その循環路を構成するパイプの内壁に、従来の工場から排出される排温水や温泉水の場合の如き固形の不純物等の大量の付着がなく、温水の供給量が安定すると共に、循環ポンプの作動に要する電力消費も少なくて済むようになした自己再生熱方式バイナリー発電装置を提供しようとするものである。
而して、本発明の要旨とするところは、温水を熱源としてその熱源よりも低沸点の作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した作動媒体の蒸気によりタービンを回転させて発電するタービン発電機と、前記タービン発電機から放出される蒸気を冷却水によって冷却して液体に凝縮する凝縮器と、前記凝縮器から蒸発器に向けて作動媒体を循環させる循環ポンプとからなるバイナリー発電部を備え、前記熱源となる温水として、後記上下に平行して設置した二本の筒状温水タンク間に取り付けた、内壁に液体還流用ウイックを取り付けた銅管内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体を少量封入し、蒸発部に作動媒体の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体が沸騰してその蒸気が前記銅管内を一気に上昇して高温の凝縮熱が凝縮部で放出され、熱を奪われて液体となった作動媒体が毛細管現象により液体還流用ウイックを介して蒸発部に戻るように作用するヒートパイプによって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク内の温水を用い、前記貯湯タンクと前記蒸発器との間に温水循環路を形成すると共に、該温水循環路に温水を循環させる循環ポンプを備え、更に前記貯湯タンクに近接させて上下に平行して二本の筒状温水タンクを設置し、これら二本の筒状温水タンクの間に、所定の間隔で所定の本数の前記ヒートパイプを、その上端側凝縮部が前記上側の筒状温水タンク内に臨み、下端側蒸発部が前記下側の筒状温水タンク内に臨むように取り付け、前記上側の筒状温水タンク及び下側の筒状温水タンクの夫々と前記貯湯タンクとの間に温水循環路を形成すると共に、これら温水循環路に温水を循環させる循環ポンプを備えたことを特徴とする自己再生熱方式バイナリー発電装置にある。
また、上記構成において、温水と冷却水の循環路並びに上下の筒状温水タンクの夫々と貯湯タンクとの温水循環路に固液分離装置を備えるようにしてもよい。
また、前記固液分離装置としては、上部に水の流入口と流出口を設けると共に、小孔を多数穿設した邪魔板をもって内部を上下に仕切り、上部を濾過室としてその中に後記濾材を向きを不揃いにして所要数充填すると共に、下部を固形物沈降室としてその底部に固形物排出口を設けた密閉円筒形の分離装置本体と、環状をなす濾材本体に、その周方向に沿って千鳥状に矩形状の水流入口を多数設けると共に、各水流入口の夫々の一方側の短辺から内側に延びる半円状に彎曲した水流規制板を設けた濾材とからなる固液分離装置が望ましい。
本発明は上記の如き構成であり、バイナリー発電部における蒸発器に供給される熱源となる温水として、上下に平行して設置した二本の筒状温水タンクの間に取り付けた、内壁に液体還流用ウイックを取り付けた銅管内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体を少量封入し、蒸発部に作動媒体の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体が沸騰してその蒸気が前記銅管内を一気に上昇してこれが上端側の凝縮部に高い絶対圧力となって流れ、凝縮部で蒸気が凝縮することによって高温の凝縮熱が凝縮部で放出され、熱を奪われて液体となった作動媒体が毛細管現象により液体還流用ウイックを介して蒸発部に戻るように作用するヒートパイプによって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク内の温水を用いるようになしたものである。
したがって、従来の太陽熱温水器による場合の如く天候に左右されず、温水の供給において常に安定した温度と量を確保することができると共に、温水として水道水、工業用水、井水、その他の水を用いることによりその循環路を構成するパイプの内壁に、従来の工場から排出される排温水や温泉水の場合の如き固形の不純物等の大量の付着がなく、温水の供給量が安定すると共に循環ポンプの作動に要する電力消費も少なくて済むようになすことができるものである。
また、温水と冷却水の循環路並びに上下の筒状温水タンクの夫々と貯湯タンクとの温水循環路に固液分離装置を備えた場合には、より効果的に循環路を構成するパイプの内壁への固形の不純物等の付着を防止することができると共に、交換消耗品がないため、メンテナンスフリーとなり、パイプの清掃や交換頻度を引き延ばすこともできるものである。
本発明の実施形態に係る自己再生熱方式バイナリー発電装置の概略的説明図である。 同ヒートパイプによる加熱作用の説明図である。 同装置における固液分離装置の正面図である。 固液分離装置の中央縦断正面図である。 固液分離装置における濾材の斜視図である。 濾材の正面図である。 図6中A−A線断面図である。 濾材の作用説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図中、1は自己再生熱方式バイナリー発電装置である。
また、該自己再生熱方式バイナリー発電装置1は、温水2を熱源としてその熱源よりも低沸点の作動媒体3を蒸発させる蒸発器4と、前記蒸発器4で蒸発した作動媒体3の蒸気によりタービン5Aを回転させて発電するタービン発電機5と、前記タービン発電機5から放出される蒸気を冷却水6によって冷却して液体に凝縮する凝縮器7と、前記凝縮器7から蒸発器4に向けて作動媒体3を循環させる循環ポンプ8とからなるバイナリー発電部9を備え、前記熱源となる温水2として、後記上下に平行して設置した二本の筒状温水タンクの間に取り付けた、周囲をガラス管10で覆われ、内壁に液体還流用ウイック11を取り付けた銅管12内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体13を少量封入し、蒸発部12Aに作動媒体13の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体13が沸騰してその蒸気が前記銅管12内を一気に上昇してこれが上端側の凝縮部11Bに高い絶対圧力となって流れ、凝縮部11Bで蒸気が凝縮することによって高温の凝縮熱が凝縮部12Bで放出され、熱を奪われて液体となった作動媒体13が毛細管現象により液体還流用ウイック11を介して蒸発部12Aに戻るように作用するヒートパイプ14によって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク15内の温水を用い、前記貯湯タンク15と前記蒸発器4との間に温水循環路を形成すると共に、該温水循環路に温水を循環させる循環ポンプ16を備え、更に前記貯湯タンク15に近接させて上下に平行して二本の筒状温水タンク17、18を設置し、これら二本の筒状温水タンク17、18の間に、所定の間隔で所定の本数の前記ヒートパイプ14を、その上端側凝縮部12Bが前記上側の筒状温水タンク17内に臨み、下端側蒸発部12Aが前記下側の筒状温水タンク18内に臨むように取り付け、前記上側の筒状温水タンク17及び下側の筒状温水タンク18の夫々に前記貯湯タンク15との間に温水循環路を形成すると共に、これら温水循環路に温水を循環させる循環ポンプ19、20を備えたことを特徴とするものである。尚、21は前記上側の筒状温水タンク17と貯湯タンク15との間に形成した温水循環路における貯湯タンク15内の部位に設けた熱交換器であり、本実施形態においてはループコイル式の熱交換器としている。また、15Aは貯湯タンク15に備えた補助ヒータである。尚、蒸発部内の作動媒体13としては水が望ましく、本実施形態においては、銅管内の減圧した圧力を12.3kPaとすれば、その沸点は50.0℃であり、前記凝縮部12A内の高圧の絶対圧力は例えば2256kPaとなり、凝縮部12A内の高温は例えば218.5℃となる。また、水に代えてフロン等を採用できること勿論である。
また、前記温水2としては水道水の他、工業用水、井水、その他の水を用いることができる。また、ヒートパイプ14における銅管12としては銅以外のその他の素材を用いてもよい。また、上下の筒状温水タンク17、18は、その設置場所については屋内外を問わず、また、夫々保温材(図示せず。)で被覆してもよい。また、前記ガラス管10は必須なものではなく、上側の筒状温水タンク17との間で銅管12を適宜に固定するようにしてもよい。
また、前記作動媒体3を冷却する冷却水6の循環路には、冷却器22と、冷却水6を凝縮器7の流出側から流入側に向けて循環させる循環ポンプ23を備えている。尚、前記貯湯タンク15と冷却器22への水の補給は、分岐バルブ24を介した給水路によって行われる。
また、前記温水2と冷却水6の循環路並びに前記上下の筒状温水タンク17、18の夫々と前記貯湯タンク15との温水循環路には、水中に含まれる固形の不純物等を除去して循環路を構成するパイプの内面の汚れを防ぐための固液分離装置25,26,27,28を備えている。
また、前記固液分離装置25,26,27,28の具体的な構成は同一である。したがって、ここではそのうちの固液分離装置28について図3乃至図8を参照して説明する。
29は該固液分離装置28における密閉円筒形の分離装置本体である。また、該分離装置本体29は、本実施形態においてはステンレスによって製作している。
また、該分離装置本体29は、上部に水の流入口30Aと水の流出口30Bを設けると共に、小孔31aを多数穿設した邪魔板31をもって内部を上下に仕切り、上部を濾過室32としてその中に後記濾材を向きを不揃いにして所要数充填すると共に、下部を固形物沈降室33としてその底部に固形物排出口34を設けてなるものである。また、前記濾過室32と固形物沈降室33との比率は、本実施形態においては55:45になしているが、水の流量、水圧、水質等に応じて適宜に設定することができる。また、本実施形態においては、前記水の流入口30Aと水の流出口30Bの夫々に、接続用フランジ35a、36a付きの通水筒35、36を接続し、且つ該通水筒35、36との接続部には夫々後記濾材の飛び出しを防ぐ所要径の孔37a、38aを穿設した板37、38を取り付けている。尚、本実施形態においては、前記邪魔板31と板37、38はパンチングプレートを用いている。また、分離装置本体29の頂部には、吊り下げ孔39aを有する複数の吊り下げ板39、39を設け、また、下端部には床面上に支持する支持脚40、40を設けている。
41は前記分離装置本体29の濾過室32内に充填する濾材である。また、該濾材41は、本実施形態においてはステンレスによって製作している。
また、該濾材41は、環状をなす濾材本体42に、その周方向に沿って千鳥状に矩形状の水流入口43、43、43・・・を多数設けると共に、各水流入口43、43、43・・・の夫々の一方側の短辺から内側(中心部に向かう径方向)に延びる半円状に彎曲した水流規制板44、44、44・・・を設けてなるものである。尚、本実施形態においては、水流規制板44は水流入口43の部分から内向きに切り起こして形成している。また、該濾材41は、前記分離装置本体29の濾過室32内に、固定することなく、向きを不揃いにして多数充填するものである。
次に、上記固液分離装置28の作用について説明する。
図4に示す如く、通水筒35を経て水の流入口30Aから分離装置本体29内に流入した固形の不純物が混入した水はその濾過室32内に充填した濾材41、41、41・・・をもって濾過され、固形物は邪魔板31の小孔31aを通過して固形物沈降室33に沈降し、濾過された水は水の流出口30Bから流出するものである。尚、固形物沈降室33内に沈降した固形物はその底部に沈殿し、所定の時期に固形物排出口34から排出されるものである。
また、濾材41による分離作用は、図8に示す通りであり、濾材本体42に設けた多数の水流入口43、43、43・・・の夫々から濾材本体42内に水が流入すると、この流入した水は、各水流入口43、43、43・・・の夫々の半円状に彎曲した水流規制板44、44、44・・・における同列の前後の水流規制板44、44間に流入し、これらによって回転流となる。そしてこのとき、遠心力によって比重差の大きい固形物は水の当たる一方側の水流規制板44、44、44の前面に突き当たると共に、水流中に未だ残っている固形物はもう一方の水流規制板44、44の後面に突き当たることになり、もって水中の固形物が分離されるものである。そして、分離した固形物は濾材本体42の側方から流入する水によって押し流され、沈降するものである。尚、Wは水流を、Cは固形物を示す。
このように、単一の濾材41において複数箇所で濾過が行われ、そして分離装置本体29の濾過室32内には多数の濾材41を充填するものであり、加えて濾材41は向きを不揃いにして充填するものであるから、分離装置本体29の濾過室32内の水流は乱流となって次々に濾材41に接触するから、きわめて高い濾過効率を得ることができるものである。また、上記作用によって固液分離を行うものであるから、7ミクロン程度迄の微細な粒径の固形物をも除去することができるものである。また、濾材41は目詰まりを起こすことがないから、頻繁な清掃が不要であると共に、分離装置本体29と濾材41のいずれもステンレス製とした場合には、腐食することなく長期の使用が可能となるものである。
本実施形態は上記の通りであり、バイナリー発電部9における蒸発器4に供給される熱源となる温水2として、上下に平行して設置した二本の筒状温水タンク17、18の間に取り付けた、周囲をガラス管10で覆われ、内壁に液体還流用ウイック11を取り付けた銅管12内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体13を少量封入し、蒸発部12Aに作動媒体13の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体13が沸騰してその蒸気が前記銅管12内を一気に上昇してこれが上端側の凝縮部12Bに高い絶対圧力となって流れ、凝縮部12Bで蒸気が凝縮することによって高温の凝縮熱が凝縮部12Bで放出され、筒状温水タンク17内の水により熱を奪われて液体となった作動媒体13が毛細管現象により液体還流用ウイック11を介して蒸発部12Aに戻るように作用するヒートパイプ14によって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク15内の温水を用いるようになしたものであるから、従来の太陽熱温水器による場合の如く天候に左右されず、温水2の供給において常に安定した温度と量を確保することができると共に、温水2として水道水、工業用水、井水、その他の水を用いることによりその循環路を構成するパイプ(図示せず。)の内壁に、従来の工場から排出される排温水や温泉水の場合の如き固形の不純物等の大量の付着がなく、温水の供給量が安定すると共に循環ポンプ16の作動に要する電力消費も少なくて済むようになすことができるものである。
また、温水2と冷却水6の循環路並びに上下の筒状温水タンク17、18の夫々と貯湯タンク15との温水循環路には、固液分離装置25、26、27、28を備えたから、より効果的にパイプの内壁への固形の不純物等の付着を防止することができると共に、パイプの清掃や交換頻度を引き延ばすことができるものである。
また、本実施形態においては、バイナリー発電部9は説明の便宜上1個のタービン発電機によって発電を行う場合を示しているが、温水と冷却水の循環路を延長すると共に蒸発器とタービン発電機、凝縮器、循環ポンプの個数を増やすことによって複数のタービン発電機による発電を行うようにすることも可能である。
1 自己再生熱方式バイナリー発電装置
2 温水
3 作動媒体
4 蒸発器
5 タービン発電機
6 冷却水
7 凝縮器
8 循環ポンプ
9 バイナリー発電部
10 ガラス管
11 液体還流用ウイック
12 銅管
12A ヒートパイプにおける蒸発部
12B ヒートパイプにおける凝縮部
13 作動媒体
14 ヒートパイプ
15 貯湯タンク
16 循環ポンプ
17 上側の筒状温水タンク
18 下側の筒状温水タンク
19、20 循環ポンプ
21 熱交換器
22 冷却器
23 循環ポンプ
25、26、27、28 固液分離装置
29 分離装置本体
30A 水の流入口
30B 水の流出口
32 濾過室
33 固形物沈降室
41 濾材
42 濾材本体
43 水流入口
44 水流規制板

Claims (3)

  1. 温水を熱源としてその熱源よりも低沸点の作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した作動媒体の蒸気によりタービンを回転させて発電するタービン発電機と、前記タービン発電機から放出される蒸気を冷却水によって冷却して液体に凝縮する凝縮器と、前記凝縮器から蒸発器に向けて作動媒体を循環させる循環ポンプとからなるバイナリー発電部を備え、前記熱源となる温水として、後記上下に平行して設置した二本の筒状温水タンク間に取り付けた、内壁に液体還流用ウイックを取り付けた銅管内に、減圧した状態において沸点の低い作動媒体を少量封入し、蒸発部に作動媒体の沸点以上の温度の熱を加えたときに作動媒体が沸騰してその蒸気が前記銅管内を一気に上昇してこれが上端側の凝縮部に高い絶対圧力となって流れ、凝縮部で蒸気が凝縮することによって高温の凝縮熱が凝縮部で放出され、熱を奪われて液体となった作動媒体が毛細管現象により液体還流用ウイックを介して蒸発部に戻るように作用するヒートパイプによって加熱した温水の熱を熱交換して得られた貯湯タンク内の温水を用い、前記貯湯タンクと前記蒸発器との間に温水循環路を形成すると共に、該温水循環路に温水を循環させる循環ポンプを備え、更に前記貯湯タンクに近接させて上下に平行して二本の筒状温水タンクを設置し、これら二本の筒状温水タンクの間に、所定の間隔で所定の本数の前記ヒートパイプを、その上端側凝縮部が前記上側の筒状温水タンク内に臨み、下端側蒸発部が前記下側の筒状温水タンク内に臨むように取り付け、前記上側の筒状温水タンク及び下側の筒状温水タンクの夫々と前記貯湯タンクとの間に温水循環路を形成すると共に、これら温水循環路に温水を循環させる循環ポンプを備えたことを特徴とする自己再生熱方式バイナリー発電装置。
  2. 前記温水と冷却水の循環路並びに上下の筒状温水タンクの夫々と貯湯タンクの温水循環路に固液分離装置を備えてなる請求項1記載の自己再生熱方式バイナリー発電装置。
  3. 前記固液分離装置が、上部に水の流入口と流出口を設けると共に、小孔を多数穿設した邪魔板をもって内部を上下に仕切り、上部を濾過室としてその中に後記濾材を向きを不揃いにして所要数充填すると共に、下部を固形物沈降室としてその底部に固形物排出口を設けた密閉円筒形の分離装置本体と、環状をなす濾材本体に、その周方向に沿って千鳥状に矩形状の水流入口を多数設けると共に、各水流入口の夫々の一方側の短辺から内側に延びる半円状に彎曲した水流規制板を設けた濾材とからなる固液分離装置である請求項2記載の自己再生熱方式バイナリー発電装置。
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