JP2016199487A - 消臭剤組成物、該消臭剤組成物を含有する皮膚外用剤 - Google Patents

消臭剤組成物、該消臭剤組成物を含有する皮膚外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 体臭など、悪臭物質の複合臭を短時間に効果的に消臭することができ、皮膚刺激などのない安全な消臭剤組成物の提供。【解決手段】 生薬である、レンニク、ケンジツ、ヨクイニン及びビャクゴウを特定比率で混合し、水又はアルコール類またはそれらの混合液で抽出した消臭剤組成物および該消臭剤組成物を含有する皮膚外用剤組成物。イソ吉草酸や2−ノネナールといった体臭成分に対して即効性を示す。【選択図】 なし

Description

本発明は、広範囲の不快な単一臭気ならびに複合臭気に対して有効であり、特に人体に安全で、基剤に対する溶解性に優れて取扱いが容易である、植物由来の消臭剤組成物、皮膚外用剤並びに消臭用製品に関する。
汗や腋、足臭の消臭のために化粧品用鉱物であるシリカや酸化マグネシウムを含むスプレーやウェットティッシュなどが流通しているが、黒の礼服やダークスーツなどの色の濃い衣服に白浮きするなどの問題を有する。
また、植物由来の消臭剤としては、緑茶抽出物、ドクダミ抽出物、芳樟抽出物、ラベンダー抽出物、柿の葉抽出物、マテ茶抽出物などが知られているが(非特許文献1)、体臭に対する消臭を目的とした場合、皮膚へ直接接する機会も多く、皮膚への安全性も求められる。
他の植物由来の消臭剤としては、丹参(タンジン)又はその近縁種抽出物を必須成分とする硫黄系悪臭物質選択的消臭剤(特許文献1)が提案され、また、菊花(キクカ)、金銀花(キンギンカ)、地丁(ジチョウ)、黄ゴン(オウゴン)、五倍子(ゴバイシ)、青黛(セイタイ)、檳榔子(ビンロウジ)、決明子(ケツメイシ)、蒼朮(ソウジュツ)、甘草(カンゾウ)、氷片(ヒョウヘン)の生薬抽出物を含有する芳香消臭剤(特許文献2)などが提案されているが、これらの皮膚への安全性は検証されていない。
皮膚への安全性が確認された植物由来の消臭剤としては、トウキ、シャクヤク、センキュウ、ジオウの混合物の抽出液からなる消臭剤(特許文献3)、トウキ、シャクヤク、センキュウ、ジオウならびにショウガの抽出液からなる消臭剤組成物(特許文献4)などが提案されている。
特開平1−218457号公報 特開平2−264663号公報 特開2007−325693号公報 特開2012−308号公報
フレグランス ジャーナル No.65(Vol.12,No.2)(1984) フレグランス ジャーナル社発行
しかしながら、既存の消臭剤に比べ、消臭力、人体安全性及び取扱い性が向上した消臭剤の提供が引き続き要望されている。体臭は数多くの臭気成分が混ざったものであり、その成分種や量については個人差が大きい。従って、既存の消臭剤においては、肌に対して低刺激であると同時に、種々の体臭に対して広範囲に消臭効果を発揮するような消臭剤が提供されていないという問題点が指摘されていた。
本発明は、既存の消臭剤における上記問題点を解決するものであって、炭素数が2〜12までの脂肪酸やヘキサノールなどのアルコール類、2−ノネナールなどの不飽和アルデヒド類など広範囲の体臭成分に対して効果があり、皮膚刺激がなく、基剤に対する溶解性
が良好で取扱いが容易であり、衣類への着色などの問題が少ない有用な消臭剤組成物を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明者らは、種々の植物抽出物及びそれらの混合物を検索した。その結果、四神湯(スーシェンタン)と呼ばれる薬膳料理のスープに用いられる各種生薬類に着目し、それらの中から独自に配合した4つの生薬を組み合わせ、それらの混合物からの同時抽出物が相乗的に優れた消臭効果を示し、且つ皮膚に対して刺激がないことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)レンニク、ケンジツ、ヨクイニン及びビャクゴウの混合物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする消臭剤組成物。
(2)混合物中のレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で1〜6:1〜6:1〜6:1〜6であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(3)混合物中のレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で3〜4:3〜4:3〜4:3〜4であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(4)水またはアルコール類またはそれらの混合液による抽出物であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(5)水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオールまたはそれらの2種以上の混合液による抽出物であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(6)エタノール水溶液による抽出物であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(7)エタノール水溶液が、10〜90%水溶液であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(8)抽出溶媒の量が、質量比で被抽出物の合計量の10〜100倍量であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(9)噴霧や塗布によって、人の皮膚及び体毛に直接適用される外用剤であることを特徴とする上記消臭剤組成物。
(10)上記消臭剤組成物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(11)上記消臭剤組成物を有効成分として含有することを特徴とする消臭用製品。
(12)レンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で1〜6:1〜6:1〜6:1〜6である混合物を、質量比で被抽出物の合計量の10〜100倍量の水またはアルコール類またはそれらの混合液で抽出することを特徴とする消臭剤組成物の製造方法。
本発明によれば、速やか、かつ、幅広い体臭成分に対して消臭効果を発揮し、皮膚に刺激のない消臭剤組成物を提供することができる。
特に、本発明の消臭剤組成物は、従来生薬および食品原料として使用されている植物を原料としているため、化粧品や医薬品のみならず、食品として摂取することも可能である。
また、体臭消臭剤という特性上、皮膚へ直接噴霧や塗布することが考えられるが、伝承的に皮膚によいとされる生薬を配合しており、皮膚に考慮した設計となっている。
本発明品の皮膚刺激性試験[試験例2]の結果を示すグラフ イソ吉草酸に対する本発明品の速やかな消臭効果を示すグラフ エナント酸に対する本発明品の速やかな消臭効果を示すグラフ 2−ノネナールに対する本発明品の速やかな消臭効果を示すグラフ 本発明品の脂肪酸(炭素数5〜12)への消臭効果を示すグラフ
〔1〕消臭剤組成物
本発明の消臭剤組成物に使用する植物は以下に示すものであり、何れも、葉、茎、根、花、種子あるいは全草を使用することができる。また、下記の植物を起源とする生薬を利用してもよい。
(1)レンニクNelumbo nucifera(ハス科)
(2)ケンジツ Euryale forox SALISB.(スイレン科)
(3)ヨクイニン Coix lacryma-jobi Linn ever. Mayuen Stapf(イネ科)
(4)ビャクゴウLilium lancifolium Thunberg, Lilium brownie F. E. Brown var. colchesteri Wilson, Lilium brownie F. E. Brown 又はLilium pumilum De Candolle(ユリ科)
各生薬の種類は、上記に限定されることなく変種、同属種、その他近縁類も使用できる。
四神湯は、レンニク、ケンジツ、ブクリョウ(サルノコシカケ科菌核)、サンヤク(ヤマノイモ科の根茎)の4種を基本としているが、その他に、ヨクイニンやビャクゴウ、クコシ、ナツメ、ホルモンなどを加え、あるいは、基本の4生薬の一部を入れ替えたものが薬膳スープとして台湾などの地域で食されている。四神湯は、脾臓や胃、腎臓や肺を健康にし、免疫力を高めるとされる(例えば、「台湾行ったらこれ食べよう!」、誠文堂新光社発行、2015年2月18日版参照)。
さらに、レンニク、ケンジツ、ヨクイニンは美肌効果があるとされ、女性から好まれる生薬の一つである。特にヨクイニンは日本でも古くから肌によい生薬として認識され、利用されている(「本草綱目和黄帝内經中的女人養顔經」、張小暖著、金塊文化事業有限会社発行、2010年11月;「中薬大辞典」、上海科学技術出版社、小学館発行、1985年12月)。
本発明において、抽出に先立って各生薬を混合する。その配合比はその目的により応じて任意に調整して用いることができるが、通常はレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で1〜6:1〜6:1〜6:1〜6であり、好ましくは3〜4:3〜4:3〜4:3〜4であり、典型的にはレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウを配合比1:1:1:1で用いる。
これら植物の混合物から適当な溶媒を使用して有効成分を抽出する。溶媒は、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコール、あるいは1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオールなどの多価アルコール)などを、単独或いは2種類以上の任意の混合液として使用することができる。
本発明で用いる抽出溶媒は、エタノール水溶液を用いることが好適であるが、抽出液の防腐効果を考慮すれば、その濃度は通常は10〜90%(v/v)で用いられ、好ましくは、30〜70%(v/v)で用いられる。エタノール濃度が10%(v/v)未満である場合は防腐効果の点で不安が生じることになる。
また、抽出溶媒の使用量は、質量比で被抽出物(レンニク、ケンジツ、ヨクイニン及びビャクゴウ)の合計量の10〜100倍量、特に15〜50倍量であることが好ましい。
抽出する際の温度は特に限定されるものではないが、通常は0〜150℃、好ましくは20〜100℃、より好ましくは25〜80℃の温度範囲で行われる。抽出温度が0℃未満の場合は抽出に時間がかかることがあり、抽出温度が150℃を超えた場合は、濁り等の原因になることがある。
本発明では、各生薬4種類すべてを配合した後抽出することを特徴とするが、(1)植物をそれぞれ抽出した後に混合する方法、(2)レンニク、ケンジツ、ヨクイニンならびにビャクゴウのうちいくつかを同時に抽出したものと、残る生薬を別に抽出したものとを混合する方法に比べて、4種類すべてを配合した後抽出したものは、経時による澱の発生が少ない点で有利であるし、また、4種類の生薬の相乗効果により、優れた消臭効果を奏することができる。
〔2〕皮膚外用剤
本発明による皮膚外用剤は、前記の消臭剤組成物に、例えば、下記に示すような化粧品類などで通常使用される基剤、添加剤等を併用して製造することができる。
(1)各種油脂類:アボカド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラフィー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、牛脂、豚脂又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)など。
(2)ロウ類:ミツロウ、モクロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス、スクワレン、スクワラン、プリスタンなど。
(3)鉱物油:流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタリンワックスなど。
(4)脂肪酸類:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸。
(5)アルコール類:エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール。
(6)多価アルコール類:エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトールなど。
(7)エステル類:ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなど。
(8)金属セッケン類:ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛など。
(9)ガム質、糖類又は水溶性高分子化合物:アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイドなどのアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイドなどのポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミンなど。
(10)界面活性剤:アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤〔カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤〕、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)など。
(11)各種ビタミン類 ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸又はその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンUなど。
(12)各種アミノ酸類:バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体など。
(13)植物又は動物系原料由来の種々の添加物:これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色などを任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すればよい。
なお、上記植物又は動物系原料の抽出を行う場合に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すればよいが、通常では、水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなど)の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は水との任意の混液で用いたりすれば良く、又、搾取抽出したものでも良い。
なお、前記植物又は動物系原料由来の添加物を、全身用又は局所用の外用剤、化粧品類に供する場合、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、柔軟性の付与、刺激の緩和、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、肌質・髪質の改善、肌荒れ防止及びその改善、発毛、育毛、脱毛防止、光沢の付与、清浄効果、疲労の緩和、血流促進、温浴効果などの美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝などの効果も期待できる。
(14)香料:ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンダー精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、パチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバー精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油などの植物性香料など。
合成香料成分としては、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系のカルボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物など。合成香料のより具体的としては、例えば1996年化学工業日報社刊,印藤元一著(合成香料化学と商品知識)、1969年,ステファンアークタンダー(STEFFENARCTAMDER)著(パフューム アンド フレバー ケミカルス<Perfume and Flavor Chemicals>)等に記載された香料等が好適に使用できる。
以下に主な香料等を示す。アルデヒドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アルファダマスコン、ベータダマスコン、デルタダマスコン、アンブレットリッド、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オーランチオール、アセチルユゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、パラターシャリーブチルシクロヘキサノール、パラターシャリーブチルシクロヘキシルアセテート、オルトターシャリーブチルシクロヘキサノール、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオレフィン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セリストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、デルタC6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、ユゲノール、フルイテート、フェンキルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラキソリッド、ガンマC6〜C13ラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、シス−3−ヘキセノール、シス−3−ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルルサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソユゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リモネン、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート等が挙げられる。
更にこの他にも、これまでに知られている各原料素材、例えば、α−ヒドロキシ酸類、無機顔料、紫外線吸収剤、美白剤、チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン色素分解物質、細胞賦活物質、収れん剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤、抗糖化、過酸化脂質生成抑制剤、抗炎症剤、抗菌剤、保湿剤、エラスターゼ活性阻害剤、抗アンドロゲン剤、温感剤、冷感剤、色素、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質又はその分解物、動・植物性多糖類又はその分解物、動・植物性糖蛋白質又はその分解物、消炎剤・抗アレルギー剤、創傷治療剤、気泡・増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、酵素などと併用することができる。
本発明の消臭剤組成物が使用される皮膚外用剤においては、消臭剤組成物は乾燥エキス分として0.0001〜5質量%程度、好ましくは0.001〜1質量%程度含有していると使用性が良く、良好な効果が得られる。本発明でいう皮膚外用剤の具体例としては、以下の消臭用製品をいう。
〔3〕消臭用製品
本発明の消臭剤組成物が用いられる消臭用製品は、消臭効果が求められるものであれば特に限定されることはなく、例えば消臭用の化粧料組成物、浴用剤組成物、洗剤組成物、その他の製品が例示され、それぞれ液体、乳液状、ペースト状、ゲル状、パウダー状(粉末状)、顆粒状、ペレット状、スティック状、固形状等のいずれの形態として提供されてもよい。
消臭用の化粧料組成物としては、デオドラントスプレー、化粧水(ローション)、乳液、クリーム、オイル、軟膏、パック、リップ、口紅、ファンデーション、アイライナー、頬紅、マスカラ、アイシャドウー、マニキュア・ペディキュア、爪被覆剤、爪被覆除去剤、ひげ剃り用剤、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ヘアトニック、ヘアスプレー、ヘアクリーム、ヘアローション、整髪料、育毛料、パーマネント液、染毛料、ハンドソープ・ボディーソープ、歯磨き剤、洗口料、洗顔料・石鹸類等が挙げられる。本発明の消臭用化粧品組成物においては、本発明の消臭剤組成物は0.001〜99質量%の範囲で用いられ、好ましくは0.1〜30質量%の範囲で用いられる。
浴用剤組成物は、入浴時、浴湯に投じて使用するもので、液状、粉末状、顆粒状、固形状など性状は何れであってもよい。粉末、顆粒又は固形状である場合は、本発明の消臭剤組成物を乾燥せず、液状のままで吹きつけて乾燥することにより製造することも可能である。本発明の浴用剤組成物においては、本発明の消臭剤組成物は乾燥エキス分として、通常は0.00001〜99質量%の範囲で用いられ、好ましくは0.0001〜30質量%の範囲で用いられ、さらに好ましくは0.001〜10質量%の範囲で用いられる。
洗剤組成物としては、衣料用洗剤、衣料用柔軟剤、洗濯糊などの衣料用製品、日常的に使用する台所用洗剤、浴室、洗面器又はトイレ用洗剤、ガラス用クリーナー、メガネ・コンタクトレンズ洗浄剤、車用洗浄剤、建材クリーナーなどが挙げられる。本発明の洗剤組成物においては、本発明の消臭剤組成物は0.001〜99質量%の範囲で用いられ、好ましくは0.1〜30質量%の範囲で用いられる。
その他の製品としては、下記のものが挙げられる。
布団および布団カバー、シーツ、毛布および毛布カバー、枕および枕カバー、畳、建具、タオルなど、本発明の消臭剤組成物を噴霧又は塗布した家庭用製品。
室内用芳香・消臭剤、トイレ用芳香・消臭剤、自動車用芳香・消臭剤、衣服・家具等に噴霧して使用するタイプの消臭剤組成物。
病院、医院、クリニック、病室用カーテン、病室用寝具類、介護施設、介護用品等に使用される医療用消臭剤組成物。
鉄道・バス・タクシー・ハイヤー・航空機・船舶用の内装品、公衆トイレなど公共機関・公共施設で使用される消臭剤組成物。
衛生用品、ウエットタイプのティシュペーパー、不織布、紙タオル、コットンなどに使用される消臭剤組成物。
以下に製造例、試験例、処方例を挙げて説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
[実施例1](製造例1)
レンニク5g、ケンジツ5g、ヨクイニン5g及びビャクゴウ5gを混合したものに対して、水500mlを添加し、1時間還流抽出した。次いで、これを濾過して抽出液を得、さらに濃縮乾燥することにより、本発明の消臭剤組成物を淡褐色の粉末としてエキス2
.5gを得た。
[実施例2](製造例2)
レンニク5kg、ケンジツ5kg、ヨクイニン5kg及びビャクゴウ5kgに対し、水500lを添加し、1晩浸漬抽出した。次いで、これを濾過して抽出液を得、さらに濃縮乾燥することにより、本発明の消臭剤組成物を淡褐色の粉末として2.5kgを得た。
[実施例3](製造例3)
レンニク5kg、ケンジツ5kg、ヨクイニン5kg及びビャクゴウ5kgに対し、エタノール200l、水300lを添加し、1晩浸漬抽出した。次いでこれを濾過し、本発明の消臭剤組成物として微黄色の抽出液495kgを得た。
[比較例1](製造例4)
市販の緑茶葉20gに対し、エタノール200ml、水300mlを添加し、1晩浸漬抽出した。次いでこれを濾過し、比較例1の消臭剤組成物として微黄色の抽出液495gを得た。
[試験例1]安全性試験 皮膚刺激性の評価1
本発明の消臭剤組成物の皮膚刺激性を評価するため、健常人(20歳以上60歳未満の男女)20人のモニターによる24時間連続貼付による閉鎖法パッチテストを行った。
(試料)
1:実施例1の消臭剤組成物を蒸留水で希釈し、固形分5質量%に調整したもの
2:実施例2の消臭剤組成物を蒸留水で希釈し、固形分5質量%に調整したもの
3:実施例3の消臭剤組成物を濃縮し、固形分5質量%に調整したもの
(方法)
試料を0.03ml充填した皮膚テスト用パッチテープ(パッチテスター「トリイ」鳥居薬品(株)製)を用いて、被験者の背部に24時間貼付を行い判定した。すなわち、貼付後24時間経過した時点で試料を除去、それぞれ皮膚の状態を観察して判定を行った。(判定基準)判定は以下の基準により行った。
(+) 陽 性:明らかな紅斑
(±) 弱陽性:わずかな紅斑
(−) 陰 性:反応なし
表1に結果を示した。
Figure 2016199487
表1より、本発明による消臭組成物は、皮膚刺激性が認められなかった。
[試験例2]安全性試験 皮膚刺激性の評価2
本発明の消臭剤組成物の皮膚刺激性を評価するため、健常人(30歳以上49歳未満の女性)24人のモニターによる皮膚塗布テストを行った。
(試料)
4:実施例3で得た消臭剤組成物。
(方法)
試料を濃縮し、固形分5質量%に調製したものを、化粧水としてモニターに朝夕の1日2度塗布し、4週間目視およびモニターへのアンケート調査により状態変化を観察した。対照としては、5質量%エタノール水溶液を用いた。また、物理測定として、並行してSKICON-200EXによる皮膚水分量の測定を行った。その結果を図1に示す。
上記試験の結果、モニター24名全員について皮膚の有害事象は起こらず、むしろアンケート調査の肌のかさつき(乾燥)においてはコントロール群に比べて有意な改善が認められた。このことは、図1の結果、モニターの皮膚水分量が増加したという結果からも支持された。
[試験例3]悪臭成分への消臭効果
体臭の悪臭成分として知られている、酢酸、イソ吉草酸、エナント酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸および2−ノネナールについて、本発明の消臭効果の試験を行った。
(試料)5:実施例3で得た消臭剤組成物を濃縮し、固形分8質量%に調整したもの。
(方法)上記各悪臭成分の100ppm水溶液を調整し、20mlバイアル瓶に0.5ml入れ、悪臭対象とした。これに試料0.5mlを加え、40℃で10分間インキュベートした後に、ヘッドスペースを採取し、GC−MSにて測定した。評価は、ブランク(蒸留水)での悪臭成分の測定値を100とし、相対的測定値を残存率とした。また、参考品1として市販の緑茶エキス(フレッシュE:白井松新薬社製)を同様に測定した。結果を表2に示す。
Figure 2016199487
表2の結果から、本願発明の消臭剤は、市販の緑茶エキスと比較して優れた効果を示した。
[試験例4]速効効果の測定
体臭の悪臭成分として知られている、イソ吉草酸、エナント酸および2−ノネナールについて、本発明の消臭効果の即効性について試験を行った。方法は、第58回 香料、テルペンおよび精油化学に関する討論会に発表された方法に準じて行った。
(試料)
6:実施例3で得た消臭剤組成物を濃縮し、固形分8質量%に調整したもの。
(方法)
上記各悪臭成分の100ppm水溶液を調整し、20mlバイアル瓶に9.5ml入れ、悪臭対象とした。これに試料0.5mlを加え、空気を200ml/minで通じながら、気相中の臭気をソフトイオン化質量分析計(*AirSense (Alpha MOS社))にて、10分間継続的に測定した。評価方法はサンプル未添加時の測定値を100とし、0.3秒毎の相対測定値を残存率とした。対照として蒸留水を添加した。結果を図2〜4に示す。
図2〜4の結果から、本発明の消臭剤組成物は悪臭物質に対し速やかな消臭効果を示し、特に、2−ノネナールに対しては2分以内に顕著な消臭効果を示すことが示された。
[試験例5]多成分系の悪臭に対する消臭効果
模擬汗臭組成物を調製し、本発明の消臭効果の即効性について官能試験により評価を行った。
(試料)
7:実施例3で得た消臭剤組成物。
(方法)
表3の模擬汗臭組成物を調製し、62.5ppm水溶液を調整した。この水溶液5mlに対して、実施例3の消臭剤組成物を固形分換算として15mg添加し、熟練したパネル62名により官能評価を行った。標準品としては、40%エタノール水溶液を15mg用い、比較例としては製造例4の消臭剤組成物を固形分として15mg添加したものを用いた。
評価基準は以下のとおり。
評価点4:標準品と同等
評価点3:標準品よりやや匂いが弱い
評価点2:標準品より匂いが弱い
評価点1:標準品より匂いが非常に弱い
評価点0:模擬汗臭の匂いを感じない
評価点の平均を、図5に示した。
Figure 2016199487
図5の結果から、本発明の消臭剤組成物は、複合した悪臭に対しても有意に効果があることが示された。
各種皮膚外用剤組成物(消臭用製品)の製造
本発明による各種皮膚外用剤組成物を製造した。以下にその処方例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。処方例は全て質量%で示した。
[実施例4]
以下の処方例にしたがい、精製水に1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの保湿剤、オレイルアルコールなどの皮膚栄養剤と防腐剤、香料などを溶解したエチルアルコールとを室温にて混合した化粧料基剤に、実施例1の消臭剤組成物を0.3%配合し、本発明の化粧水を調製した。
Figure 2016199487
[実施例5]
以下の処方で室内用消臭剤a(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例6]
以下の処方で室内用消臭剤b(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例7]
以下の処方で室内用消臭剤c(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例8]
以下の処方で自動車用消臭剤(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例9]
以下の処方でトイレ用消臭剤(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例10]
以下の処方で浴用剤a(液体タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例11]
以下の処方で浴用剤b(粉末タイプ)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例12]
以下の処方で制汗剤(デオドラントスプレー)を調製した。
Figure 2016199487
[実施例13]
以下の処方でボディソープを調製した。
Figure 2016199487
[実施例14]
市販の使い捨てナプキンに対して、実施例3の消臭剤組成物を、ナプキンの全部の領域が湿るまで噴霧し、次いで乾燥させることにより、本発明の衛生用品を調製した。
本発明の消臭剤は、炭素数2〜12までの脂肪酸やヘキサノールなどのアルコール類、2−ノネナールなどの不飽和アルデヒド類など広範囲の悪臭成分に対して効果があり、皮膚刺激がなく、溶解性がよく取扱いが容易で、着色などの問題の少ない有用な消臭剤を提供することができる

Claims (12)

  1. レンニク、ケンジツ、ヨクイニン及びビャクゴウの混合物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする消臭剤組成物。
  2. 混合物中のレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で1〜6:1〜6:1〜6:1〜6であることを特徴とする請求項1に記載の消臭剤組成物。
  3. 混合物中のレンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で3〜4:3〜4:3〜4:3〜4であることを特徴とする請求項1に記載の消臭剤組成物。
  4. 水またはアルコール類またはそれらの混合液による抽出物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤組成物。
  5. 水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオールまたはそれらの2種以上の混合液による抽出物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤組成物。
  6. エタノール水溶液による抽出物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭剤組成物。
  7. エタノール水溶液が、10〜90%水溶液であることを特徴とする請求項6に記載の消臭剤組成物。
  8. 抽出溶媒の量が、質量比で被抽出物の合計量の10〜100倍量であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の消臭剤組成物。
  9. 噴霧や塗布によって、人の皮膚及び体毛に直接適用される外用剤であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の消臭剤組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の消臭剤組成物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の消臭剤組成物を有効成分として含有することを特徴とする消臭用製品。
  12. レンニク、ケンジツ、ヨクイニン、ビャクゴウの配合比が、質量比で1〜6:1〜6:1〜6:1〜6である混合物を、質量比で被抽出物の合計量の10〜100倍量の水またはアルコール類またはそれらの混合液で抽出することを特徴とする消臭剤組成物の製造方法。
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