JP2016198891A - 印刷装置 - Google Patents

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【課題】紫外線発光素子の照射効率にばらつきがあったとしても、照度分布が、前後一方に偏ってしまうのを防止することができる印刷装置を提供する。【解決手段】紙送り方向に並んで配設され、UVインクを吐出する複数のヘッドユニットと、複数のヘッドユニットの間に配設され、複数のLED素子62により紫外線を照射する照射ユニット41a〜41fと、複数のLED素子62を紙送り方向にブロック分けし、当該ブロック毎に各LED素子62を駆動する駆動回路52と、駆動回路52を制御し、紙送り方向の照度分布が、その中央を対称軸とする線対称となるように、ブロック毎に各LED素子62を駆動させる制御部15と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、紫外線硬化インクを用いて印刷処理を行う印刷装置に関するものである。
従来、この種の印刷装置として、搬送ドラムの周面に沿って記録媒体を送る搬送ユニットと、搬送ドラムに対向するように紙送り方向(搬送方向)に並んで配設された複数のヘッドユニット(インクヘッド)と、各ヘッドユニットの紙送り方向下流側に配設された複数の仮硬化用照射部と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。各ヘッドユニットは、搬送ユニットにより搬送されていく記録媒体に対し紫外線硬化インクを吐出して印刷処理を行い、各仮硬化用照射部は、各ヘッドユニットにより吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射して、紫外線硬化インクを仮硬化する。この印刷装置では、ヘッドユニットと仮硬化用照射部とが交互に複数並んで配設されており、最下流の仮硬化用照射部を除き、各仮硬化用照射部の紙送り方向前後には、ヘッドユニットが配設された状態となっている。
特開2013−240980号公報
ところで、この種の印刷装置では、仮硬化用照射部として、基板上に複数のLED素子をマトリクス状に実装したLED素子アレイと、複数のLED素子を駆動する駆動回路と、を有したものと用いることが一般的である。この駆動回路は、複数のLED素子を共通の印加電流値で駆動する。
しかしながら、かかる構成では、各LED素子の照射効率にばらつき(個体差)があると、図4(a)に示すように、紙送り方向における照度分布が、上流側または下流側のいずれかに偏ってしまうという問題があった。すなわち、各LED素子の照度効率が同一であれば、図4(b)に示すように、照度分布が、紙送り方向において対称となるのに対し、各LED素子の照度効率にばらつきがあると、図4(a)に示すように、照度分布が紙送り方向における上流側または下流側のいずれか一方に偏ってしまう。
このように、照度分布が紙送り方向における上流側または下流側のいずれか一方に偏ってしまうと、紫外線を照射したときに生じる紫外線の漏れ光の量(漏れ光レベル)にも、紙送り方向における上流側または下流側のいずれか一方に偏りが生じてしまう。すなわち、仮硬化用照射部の紙送り方向における上流側または下流側の一方側に生じる漏れ光の量が、仮硬化用照射部の紙送り方向における上流側または下流側の他方側に生じる漏れ光の量より多くなってしまう。その結果、仮硬化用照射部の紙送り方向における上流側および下流側に配設された各ヘッドユニットへの漏れ光による影響に、バラツキが生じてしまうという問題が生じる。例えば、漏れ光による影響で、吐出ノズルが目詰まりを起こす頻度に紙送り方向における上流側と下流側とでバラツキが生じてしまい、印刷作業が安定しなくなってしまう。このような問題は、仮硬化用照射部に限らず、紙送り方向において本硬化用照射部を挟んで上流側と下流側にヘッドユニットを備える構成においても同様に生じる。
本発明は、紫外線発光素子の照射効率にばらつきがあったとしても、照度分布が、複数のヘッドユニットの並び方向である第1の方向における上流側と下流側との一方に偏ってしまうのを防止することができる印刷装置を提供することを課題としている。
本発明の印刷装置は、第1の方向に並んで配設され、紫外線硬化インクを吐出する複数のヘッドユニットと、複数のヘッドユニットの間に配設されると共に、マトリクス状に配置された複数の紫外線発光素子により紫外線を照射する照射ユニットと、複数の紫外線発光素子を少なくとも第1の方向にブロック分けし、当該ブロック毎に各紫外線発光素子を駆動する駆動回路と、駆動回路を制御する制御部と、を備え、制御部は、駆動回路を制御して、照射ユニットにおける第1の方向の照度分布が、その第1の方向中央を対称軸とする線対称となるように、ブロック毎に各紫外線発光素子を駆動させることを特徴とする。
この場合、紫外線発光素子は、LED素子で構成されていることが好ましい。
また、複数の紫外線発光素子は、環境温度が25℃で且つ印加電流値が350mAであるときの照度を基準に、20mW刻みでランク分けされており、各ブロックには、ブロック毎に、同一ランクの紫外線発光素子が割り当てられていることが好ましい。
これらの構成によれば、紫外線発光素子を第1の方向にブロック分けし、照度分布が、第1の方向中央を対称軸として線対称となるように、ブロック毎の各紫外線発光素子を駆動させる。これにより、各紫外線発光素子の照射効率にバラツキがあったとしても、照度分布を、第1の方向で前後対称にすることができる。そのため、各紫外線発光素子の照射効率にバラツキがあったとしても、照度分布が、前後一方(第1の方向における上流側と下流側との一方)に偏ってしまうのを防止することができる。これによって、前後の各ヘッドユニットへの漏れ光による影響を均一化することができる。ひいては、各ヘッドユニットの周辺部材(電力系やインク供給系等)への漏れ光による影響も均一化することができる。なお、別の言い方をすれば、当該構成によって、バラツキのある紫外線発光素子を利用可能になる、とも言える。
この場合、制御部は、照度分布における照度のピーク位置が、第1の方向中央となるように、ブロック毎に各紫外線発光素子を駆動させることが好ましい。
この構成によれば、照度のピーク位置を、前後の各ヘッドユニットから極力離間させることができる。これによって、各ヘッドユニットへの漏れ光による影響を極力少なくすることができる。ひいては、各ヘッドユニットの周辺部材への漏れ光による影響も極力少なくすることができる。
一方、駆動回路は、複数の紫外線発光素子を、第1の方向および、第1の方向に直交する第2方向にブロック分けし、当該ブロック毎に前記各紫外線発光素子を駆動することが好ましい。
この構成によれば、複数の紫外線発光素子が、第1方向に直交する方向にもブロック分けされるため、第1方向に直交する方向において照度を均一化することができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置を示した模式図である。 (a)は、照射ユニットを示した正面模式図であり、(b)は、受光素子アレイを示した裏面模式図である。 制御部による各LED素子の制御方法を示した説明図である。 (a)は、各LED素子の照射効率にばらつきがある場合の照度分布を示した図であり、(b)は、各LED素子の照射効率が同一である場合の照度分布を示した図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷装置について説明する。この印刷装置は、セットされた印刷媒体をロール・ツー・ロール方式で送ると共に、送られていく印刷媒体にインクジェット方式で紫外線硬化インク(以下、「UVインク」)を吐出して印刷を行うものである。
図1に示すように、印刷装置1は、連続紙である印刷媒体Pをロール・ツー・ロール方式で送る媒体送り部11と、送られていく印刷媒体Pに対しインクジェット方式でUVインクを吐出(印刷)するインク吐出部12と、印刷媒体Pに塗着したUVインクを紫外線照射により硬化させる紫外線照射部13と、これら構成装置を収容する安全カバー14と、これら構成装置を統括制御する制御部15と、を備えている。そして、この媒体送り部11、インク吐出部12、紫外線照射部13等により、印刷装置1の主体をなす装置本体16が構成されている。なお、印刷媒体Pの材質としては、特に限定されるものではなく、紙系、フィルム系など、さまざまなものが用いられる。
媒体送り部11は、ロール状に巻回した印刷媒体Pを繰り出す繰出しリール21と、繰り出された印刷媒体Pを保持しながら送る回転ドラム22と、回転ドラム22から送り出された印刷媒体Pをロール状に巻き取る巻取りリール23と、回転ドラム22を中心に印刷媒体Pの送り経路を規制する複数のローラー24と、を備えている。
印刷媒体Pは、回転ドラム22の外周面に摩擦力により保持され、回転ドラム22の回転によって、回転ドラム22の外周面に沿って送られる。これに対し、回転ドラム22の外周面の一部には、インク吐出部12が対峙しており、送られていく印刷媒体PにUVインクを吐出する。すなわち、回転ドラム22は、印刷媒体Pを支持すると共に、インク吐出部12(後述の各ヘッドユニット31a〜31f)に対し、印刷媒体Pを挟んで対向するプラテンとして機能している。
インク吐出部12は、回転ドラム22の外周面に沿って並んだ6個のヘッドユニット31a〜31fを備えている。すなわち、6個のヘッドユニット31a〜31fは、回転ドラム22による印刷媒体Pの送り方向(以下、紙送り方向)(第1の方向)に沿って並んでいる。また、6個のヘッドユニット31a〜31fは、それぞれ、プラテンギャップを介して回転ドラム22の外周面に対向するように配設されている。6個のヘッドユニット31a〜31fは、それぞれ異なる色のインクに対応し、対応した色のインクを吐出する。具体的には、6個のヘッドユニット31a〜31fは、紙送り方向の上流側から、ホワイト、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック、クリア(透明)のインクにそれぞれ対応して、これを吐出可能な構成となっている。イエロー、シアン、マゼンダおよびブラックのインクは、カラー画像を形成するためのものである。一方、ホワイトのインクは、下地として印刷されるものである。例えば、透明の印刷媒体Pを用いた場合に、印刷媒体Pの全面にホワイトのインクが印刷された後、当該ホワイトのインクの上に重ねて、イエロー、シアン、マゼンダおよびブラックのインクが印刷され、カラー画像が形成される。一方、クリアのインクは、形成したカラー画像を覆い、カラー画像に光沢感やマット感等を生じさせるためのものである。すなわち、クリアのインクは、カラー画像を覆うように、カラー画像の上から印刷媒体Pの全面に印刷される。
各ヘッドユニット31a〜31fは、印刷媒体Pの全幅に対応する印刷ラインを構成すべく、紙送り方向に対し直交する方向(以下、紙幅方向)(第2の方向)に千鳥状に並んだ複数のインクジェットヘッド(図示省略)を有している。各インクジェットヘッドは、紙幅方向に列設した複数の吐出ノズルから成るノズル列を有し、当該各吐出ノズルからUVインクを吐出することができるようになっている。そして、各ヘッドユニット31a〜31fの複数のインクジェットヘッドは、回転ドラム22の外周面に支持され送られていく印刷媒体Pに対して、各吐出ノズルからUVインクを選択的に吐出する。これにより、印刷媒体Pに対し各色の印刷処理が施される。
紫外線照射部13は、6個のヘッドユニット31a〜31fに対応する6個の照射ユニット41a〜41bを備えている。各照射ユニット41a〜41fは、対応する各ヘッドユニット31a〜31fの紙送り方向下流側に配設されており、結果、複数のヘッドユニット31a〜31fと、複数の照射ユニット41a〜41fとが、紙送り方向に交互に並んで配設されている。そのため、最下流の照射ユニット41fを除く各照射ユニット41a〜41eは、複数のヘッドユニット31a〜31fの間に配設され、当該各照射ユニット41a〜41eの前後には、ヘッドユニット31a〜31fが配設された構成となっている。
6個の照射ユニット41a〜41fのうち、イエロー、シアンおよびマゼンダのヘッドユニット31b〜31dに対応する3個の照射ユニット41b〜41dは、仮硬化用の照射ユニットである。一方、6個の照射ユニット41a〜41fのうち、ホワイト、ブラックおよびクリアのヘッドユニット31a、31e、31fに対応する3個の照射ユニット41a、41e、41fは、本硬化用の照射ユニットである。仮硬化用の照射ユニット41b〜41dは、印刷媒体Pに着弾されたUVインク(着弾ドット)の濡れ広がりの状態が所定の状態となるように、UVインクを仮硬化する。一方、本硬化用の照射ユニット41a、41e、41fは、仮硬化用の照射ユニット41b〜41dより大きい積算光量の紫外線を照射して、印刷媒体Pに着弾されたUVインクを完全に硬化(本硬化)する。
ここで図2を参照して、各照射ユニット41a〜41fの詳細について説明する。なお、仮硬化用の照射ユニット41b〜41dと、本硬化用の照射ユニット41a、41e、41fとは、照射する紫外線の積算光量を除き、同一であるため、仮硬化用の照射ユニット41b〜41dと、本硬化用の照射ユニット41a、41e、41fとを一緒に説明する。
図2に示すように、各照射ユニット41a〜41fは、紫外線を面状照射するLED素子アレイ51と、LED素子アレイ51を制御する駆動回路52と、を有している。
LED素子アレイ51は、プリント基板61と、プリント基板61上に実装された複数のLED素子62(紫外線発光素子)と、を備えている。複数のLED素子62は、プリント基板61上において、紙送り方向および紙幅方向にマトリクス状に配置されている。各LED素子62は、LEDチップ71およびLEDレンズ72を有し、紫外線を照射する。LED素子アレイ51は、マトリクス状に配置された複数のLED素子62から紫外線を照射することで、印刷媒体Pに対し紫外線を面状照射する。
駆動回路52は、複数のLED素子62を、紙送り方向および紙幅方向に2×5の10ブロックにブロック分けし(図2(b)参照)、各LED素子62をブロック毎に駆動する。より言えば、駆動回路52は、ブロック毎の印加電流値で各LED素子62を駆動可能に構成されている。また、図2(a)に示すように、駆動回路52は、制御部15に接続されている。制御部15は、当該ブロック毎の印加電流値を制御可能になっており、駆動回路52を制御し、ブロック毎に各LED素子62を駆動させる。すなわち、制御部15は、ブロック毎の印加電流値を制御して、駆動回路52を介し、各LED素子62をブロック単位で制御する。
ここで図3を参照して、制御部15による複数のLED素子62の制御方法について説明する。制御部15は、上記したように、ブロック毎の印加電流値を制御して、駆動回路52を介し、各LED素子62をブロック単位で制御する。このとき、制御部15は、照射ユニット41a〜41fにおける紙送り方向の照度分布が、その紙送り方向中央を対称軸として線対称となるように、且つ照度のピーク位置が紙送り方向中央となるように、ブロック毎の印加電流値を制御する。本実施形態では、紙送り方向に並んだ2つのブロックについて、両ブロックの、ブロック毎のピーク照度が同一の目標照度となるように、両ブロックの印加電流値を制御することで、上記したような照度分布を得る構成となっている。
具体的には、図3に示すように、まず、紙送り方向に並んだ両ブロックの各LED素子62を所定の印加電流値(図例では500mA)で駆動して、両ブロックの、ブロック毎の紙送り方向の照度分布を検出する。そして、検出した各照度分布から、両ブロックの、ブロック毎のピーク照度を取得する(図3(a)参照)。両ブロックのピーク照度を取得したら、取得した各ピーク照度に基づき、両ブロックのピーク照度が同一の目標照度となる適正印加電流値を、ブロック毎に取得する(図3(b)参照)。そして、制御部15は、取得したブロック毎の適正印加電流値を印加電流値として、ブロック毎に各LED素子62を制御する。このように、制御部15は、取得したブロック毎の適正印加電流値を印加電流値として、ブロック毎に各LED素子62を制御することで、両ブロックの、ブロック毎のピーク照度が同一の目標照度となるように制御している。その結果、両ブロックを合わせた照度分布が、図3(c)に示すように、その紙送り方向中央を対称軸として線対称となり、且つ照度のピーク位置が紙送り方向中央となる。このように、制御部15は、紙送り方向の照度分布が、その紙送り方向中央を対称軸として線対称となるように、且つ照度のピーク位置が紙送り方向中央になるように、ブロック毎の駆動電流値を制御し、各LED素子62を制御する。
なお、上記した適正印加電流値を取得するまでの工程(照度分布の検出、ピーク照度の取得および適正印加電流値の取得)は、印刷装置1上で行う構成であっても良いが、照射ユニット41a〜41fを印刷装置1に組み付ける前に、別装置(ユニット検査装置等)で行うことが好ましい。また、適正印加電流値を取得する際、単に、ピーク照度と目標照度との差に基づいて、適正印加電流値を算出する構成であっても良いし、算出した適正印加電流値で再度照度分布の検出およびピーク照度の取得を行い、適正印加電流値の算出、照度分布の検出およびピーク照度の取得を、ピーク照度が目標照度となるまで繰り返して、適正印加電流値を取得する構成であっても良い。
以上のような構成によれば、LED素子62を紙送り方向にブロック分けし、照度分布が、その紙送り方向中央を対称軸として線対称となるように、ブロック毎に各LED素子62を駆動させる構成であるため、各LED素子62の照射効率にバラツキがあったとしても、照射ユニット41a〜41fの紙送り方向の照度分布を前後対称にすることができる。そのため、各LED素子62の照射効率にバラツキがあったとしても、照度分布が前後一方に偏ってしまうのを防止することができる。これによって、照射ユニット41a〜41eの前後に位置する各ヘッドユニット31a〜31fへの漏れ光による影響を均一化することができる。ひいては、各ヘッドユニット31a〜31fの周辺部材(電力系やインク供給系等)への漏れ光による影響も均一化することができる。
また、紙送り方向の照度分布において、照度のピーク位置が紙送り方向中央になるように、ブロック毎の各LED素子62を駆動させる構成であるため、照度のピーク位置を、前後の各ヘッドユニット31a〜31fから極力離間させることができる。これによって、各ヘッドユニット31a〜31fへの漏れ光による影響を極力少なくすることができる。ひいては、各ヘッドユニット31a〜31fの周辺部材への漏れ光による影響も極力少なくすることができる。また、各LED素子62の照射効率にバラツキがあったとしても、照度のピーク位置を常に、紙送り方向中央にすることができるため、着弾されたUVインクが当該ピーク位置に到達するまでの時間にズレが生じるのを避けることができる。これによって、印刷ムラを防止することができる。
さらに、複数のLED素子62を紙幅方向にもブロック分けする構成であるため、紙幅方向において照度を均一化することができる。
なお、上記実施形態においては、各ブロックに、どのようなLED素子62を割り当てるかについて言及していないが、実装候補となる複数のLED素子62を、環境温度が25℃で且つ印加電流値が350mAであるときの照度を基準に、20mW刻みでランク分けしたとき、各ブロックには、ブロック毎に、同一ランクのLED素子62が割り当てられていることが好ましい。
なお、上記実施形態においては、ブロック毎の印加電流値を制御して、図4(a)に示すような照度分布を得る構成であったが、これに限るものではない。例えば、ブロック毎の駆動ディーティ比を制御して、当該照度分布を得る構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、プリント基板61に実装された複数のLED素子62を、紙送り方向に2ブロックにブロック分けする構成であったが、3ブロック以上にブロック分けする構成であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、照射ユニット41a〜41fにおける紙送り方向の照度分布が紙送り方向で前後対称となるように、各ブロックの印加電流値を制御する構成であったが、これをあえて前後一方に偏らせる構成であっても良い。例えば、前後の各ヘッドユニット31a〜31fについて、前後一方のヘッドユニット31a〜31fより前後他方のヘッドユニット31a〜31fの方が、漏れ光の影響を受けやすいような場合に、照度分布を、意図的に、漏れ光の影響を受けにくいヘッドユニット側に偏らせることが考えられる。
またさらに、上記実施形態においては、紙送り方向の照度分布において、照度のピーク位置が中央1箇所となるように、ブロック毎の印加電流値を制御する構成であったが、複数のLED素子62を、紙送り方向に3ブロック以上にブロック分けし、照度のピーク位置が2箇所以上となるように、ブロック毎の印加電流値を制御する構成であっても良い。
なお、上記実施形態においては、ヘッドユニット31a〜31fに対し印刷媒体Pを移動して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用したが、印刷媒体Pに対しヘッドユニット31a〜31fを移動して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態においては、連続紙に対して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用したが、枚葉紙に対して印刷処理を行う印刷装置1に、本発明を適用しても良い。
1:印刷装置、 15:制御部、 31a〜31f:ヘッドユニット、 41a〜41f:照射ユニット、 52:駆動回路、 62:LED素子、 P:印刷媒体。

Claims (5)

  1. 第1の方向に並んで配設され、紫外線硬化インクを吐出する複数のヘッドユニットと、
    前記複数のヘッドユニットの間に配設されると共に、マトリクス状に配置された複数の紫外線発光素子により紫外線を照射する照射ユニットと、
    前記複数の紫外線発光素子を少なくとも前記第1の方向にブロック分けし、当該ブロック毎に前記各紫外線発光素子を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動回路を制御して、前記照射ユニットにおける前記第1の方向の照度分布が、その前記第1の方向中央を対称軸とする線対称となるように、前記ブロック毎に前記各紫外線発光素子を駆動させることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記紫外線発光素子は、LED素子で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記複数の紫外線発光素子は、環境温度が25℃で且つ印加電流値が350mAであるときの照度を基準に、20mW刻みでランク分けされており、
    前記各ブロックには、前記ブロック毎に、同一ランクの前記紫外線発光素子が割り当てられていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記照度分布における照度のピーク位置が、前記第1の方向中央となるように、前記ブロック毎に前記各紫外線発光素子を駆動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記駆動回路は、前記複数の紫外線発光素子を、前記第1の方向および、前記第1の方向に直交する第2方向にブロック分けし、当該ブロック毎に前記各紫外線発光素子を駆動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷装置。
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