JP2016197068A - 磁気検出センサーおよび磁気計測装置 - Google Patents

磁気検出センサーおよび磁気計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気反応部を交換しても光路の調整をすることなく、簡便に磁気を検出する感度を回復できる磁気検出センサーを提供する。【解決手段】磁気センサー4は磁気ベクトル58の強度に対応して通過するレーザー光43の偏光面を回転させる気体が充填されたガスセル53を有する磁気反応部34と、磁気反応部34にレーザー光43を導光する導光部38と、磁気反応部34を通過したレーザー光43の偏光面の回転角を検出する光検出部41と、を備え、導光部38と光検出部41とは相対位置が固定され、磁気反応部34が導光部38及び光検出部41に対して着脱可能に設置される。【選択図】図6

Description

本発明は、磁気検出センサーおよび磁気計測装置に関するものである。
地磁気に比べて微小な心臓の磁場や脳の磁場等を測定するための生体磁場計測装置が研究されている。生体磁場計測装置は非侵襲であり、被検体に負荷をかけずに臓器の状態を計測できる。微小な磁場を検出する磁気測定装置が特許文献1に開示されている。それによると、本装置には光ポンピング式磁気検出センサーが用いられている。当磁気検出センサーではセル内にアルカリ金属原子を含む気体が封入されている。そして、セルにレーザー光が照射される。このときセル内ではアルカリ金属原子の磁気モーメントの向きが揃う。
磁気検出センサーに磁気が作用するとき磁気モーメントに歳差運動が生じる。セルに直線偏光を通過させるとき磁気モーメントの歳差運動により光の偏光面が回転する。そして、偏光面の回転角を検出することにより磁気検出センサーに作用する磁気の強度を計測する。磁気検出センサーではセルがマトリックス状に配置された磁気反応部を備えている。そして、各セルに光を導く導光部とセルを通過した光の偏光面の回転角を検出する光検出部とが重ねられている。
特開2012−177585号公報
セルに封止された気体は時間の経過にしたがって漏出する。これにより、磁気検出センサーの感度が低下する。従って、セルに気体を封止してから所定の時間が経過したとき、セルに気体を再充填する必要がある。このとき、特許文献1の磁気検出センサーでは導光部と磁気反応部と光検出部とを分離する。そして、磁気反応部の各セルに気体を再充填する。次に、導光部と磁気反応部と光検出部とを重ねて組み立てる。導光部の光軸と光検出部の光軸とを合わせる調整を行い、光軸の検査を行う。セルの数が多くなる程光軸を合わせることの作業が難しくなる。そこで、磁気反応部を交換しても光路の調整を省いて、簡便に磁気を検出する感度を回復できる磁気検出センサーが望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる磁気検出センサーであって、磁気の強度に対応して通過する光の偏光面を回転させる気体が充填された気体室を有する磁気反応部と、前記磁気反応部に光を導光する導光部と、前記磁気反応部を通過した光の偏光面の回転角を検出する光検出部と、を備え、前記導光部と前記光検出部とは相対位置が固定され、前記磁気反応部が前記導光部及び前記光検出部に対して着脱可能に設置されることを特徴とする。
本適用例によれば、磁気検出センサーは導光部、磁気反応部及び光検出部を備えている。導光部は磁気反応部に光を導光する。磁気反応部は気体室を有し、気体室には磁気に反応して通過する光の偏光面を回転させる気体が充填されている。そして、導光部により導光された光が気体室を通過する。気体室を通過する光は磁気に反応して偏光面が回転する。気体室を通過した光は光検出部に入力される。光検出部は光の偏光面の回転角を検出する。光の偏光面の回転角は磁気の強度に対応する。従って、光検出部の出力から磁気の強度を検出することができる。
磁気反応部が導光部及び光検出部に対して着脱可能に設置されている。気体室に充填された気体は時間の経過に伴い漏れ出ることがある。そして、所定の時間が経たときに交換することにより磁気を検出する感度を回復することができる。導光部と光検出部とは相対位置が固定されている。従って、磁気反応部が導光部及び光検出部から取り外されて、再度設置されても導光部から光検出部に向かう光路が変らない。その結果、磁気反応部を交換しても光路の調整を省くことができる為、簡便に磁気を検出する感度を回復することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記磁気反応部を着脱可能に収納する収納部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、磁気検出センサーは収納部を備え、収納部は磁気反応部を着脱可能に収納する。収納部は磁気反応部を配置する空間を確保する。従って、磁気反応部が取り外されたときにも、磁気反応部を配置する空間が維持される。その結果、磁気反応部を外した位置と同じ位置に容易に磁気反応部を設置することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記磁気反応部は前記気体室を複数備え、前記光検出部は光を受光する受光素子を複数備え、前記導光部は複数の前記磁気反応部に光を導光し、前記気体室と前記受光素子とは同一間隔で配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、磁気反応部は気体室を複数備えている。さらに、光検出部は光を受光する受光素子を複数備えている。導光部は複数の磁気反応部に光を導光するので、複数の気体室を光が通過する。そして、気体室と受光素子とは同一間隔で配置されている為、気体室を通過したそれぞれの光を受光素子に入力させることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記導光部から前記磁気反応部に進行する光軸と前記磁気反応部から前記光検出部に進行する光軸とが同一直線上に位置するように前記導光部及び前記光検出部が配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、導光部から磁気反応部に進行する光軸と磁気反応部から光検出部に進行する光軸とが同一直線上に位置する。従って、導光部から磁気反応部に進行する光を確実に光検出部に入力させることができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記磁気反応部を着脱するときに前記磁気反応部が移動する方向である着脱方向と前記導光部から前記光検出部に進行する光軸とは直交することを特徴とする。
本適用例によれば、着脱方向と導光部から光検出部に進行する光軸とは直交している。従って、導光部と光検出部との距離を変えずに磁気反応部を着脱方向に移動させることができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記収納部は前記磁気反応部を前記着脱方向に案内する案内部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、収納部は案内部を備え、案内部は磁気反応部を着脱方向に案内する。従って、案内部を用いて磁気反応部を容易に着脱方向に移動させることができる。
[適用例7]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記案内部は前記着脱方向に延在し、前記着脱方向と直交する方向において前記磁気反応部の両側に設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、案内部は着脱方向と直交する方向において磁気反応部の両側に設置されている。そして、案内部は着脱方向に延在する。従って、磁気反応部は着脱方向と直交する方向の両側で支えられている為、磁気反応部は導光部及び光検出部と離して支持することができる。その結果、磁気反応部と導光部とを断熱し、磁気反応部と光検出部とを断熱することができる。
[適用例8]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記磁気反応部は前記導光部と前記光検出部との間に位置することを特徴とする。
本適用例によれば、導光部、磁気反応部、光検出部がこの順に並んでいる。従って、光の進行方向に3つの部位が並んで配置されているので光の進行を制御する光学素子が不要である為、磁気検出センサーを生産性の良い構造にすることができる。
[適用例9]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記導光部から進行する光を前記光検出部に向けて反射する反射部を備え、前記反射部、前記磁気反応部、前記導光部、前記光検出部がこの順に設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、導光部が光を磁気反応部に導光する。そして、磁気反応部を通過した光は反射部にて反射されて、再度磁気反応部を通過する。磁気反応部を通過した光は導光部を通過して光検出部に入力する。光は磁気反応部で磁気の強度に応じて偏光面が回転し、光検出部が偏光面の回転角を検出する。従って、磁気検出センサーは磁気の強さを検出することができる。さらに、光は磁気反応部を2回通過する為、光は磁気の影響を2倍受ける。従って、磁気検出センサーは感度よく磁気を検出することができる。
[適用例10]
上記適用例にかかる磁気検出センサーにおいて、前記導光部は直線偏光を出力する偏光交換素子を含み、前記気体はアルカリ金属を含み、前記光検出部は直交分離素子を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、導光部は直線偏光を出力する偏光交換素子を含んでいる。従って、導光部は磁気反応部に直線偏光を出力する。磁気反応部はアルカリ金属を含む気体が充填されている。従って、磁気反応部は磁気の強度に対応して通過する光の偏光面を回転させることができる。そして、光検出部は直交分離素子を含んでおり、光を直交する2方向の直線偏光に分離することができる。従って、2つの直線偏光の光強度を検出することにより偏光面の回転角を検出することができる。偏光面の回転角は磁気の強度に対応する為、磁気検出センサーは磁気の強度を検出することができる。
[適用例11]
本適用例にかかる磁気計測装置であって、被検体からでる磁気を検出する磁気検出センサーと、前記磁気検出センサーが検出する磁気の状態を表示する表示部と、を備え、前記磁気検出センサーは上記のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであることを特徴とする。
本適用例によれば、磁気計測装置は、磁気検出センサー及び表示部を備えている。磁気検出センサーが磁気を検出し、表示部が磁気の状態を表示する。そして、磁気検出センサーには上記に記載の磁気検出センサーが用いられている。従って、磁気計測装置は磁気反応部を交換しても光軸の調整が不要である為、簡便に磁気を検出する感度を回復できる磁気検出センサーを備えた装置とすることができる。
第1の実施形態にかかわる生体磁場計測装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は生体磁場計測装置の構造を説明するための模式側断面図、(b)は生体磁場計測装置の構造を説明するための模式側面図。 (a)及び(b)はテーブルの構造を示す模式側断面図。 (a)は磁気センサーの構造を示す概略斜視図、(b)は磁気センサーの構造を示す概略分解斜視図。 (a)は磁気センサーの構造を示す模式側断面図、(b)は磁気センサーの構造を示す模式側面図。 (a)は磁気センサーの構造を示す模式透過側面図、(b)は磁気センサーの構造を示す模式平面図。 制御部の電気制御ブロック図。 磁気反応部の交換方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわる磁気センサーの構造を示す要部模式透過側面図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、生体磁場計測装置と、この生体磁場計測装置の保守方法との特徴的な例について、図に従って説明する。本実施形態にかかわる生体磁場計測装置の構造について図1〜図7に従って説明する。図1は、生体磁場計測装置の構成を示す概略斜視図である。図1に示すように、磁気計測装置としての生体磁場計測装置1は主に電磁シールド装置2、テーブル3、磁気検出センサーとしての磁気センサー4及びレーザーポインター5から構成されている。
電磁シールド装置2は角筒状の本体部2aを備え、本体部2aの長手方向をY方向とする。重力加速度方向を−Z方向とし、Y方向及びZ方向と直交する方向をX方向とする。電磁シールド装置2は地磁気などの外部磁場が、磁気センサー4が配置された空間へ流入する事態を抑制している。即ち、電磁シールド装置2により外部磁場の磁気センサー4への影響が抑制され、磁気センサー4のある場所は外部磁場に比べて著しく低磁場に制御されている。本体部2aはY方向に延在しており、これ自体でパッシブ磁気シールドとして機能している。本体部2aの内部は空洞となっており、X方向及びZ方向を通る面(XZ断面でY方向に直交した平面)の断面形状は概ね四角形になっている。本実施形態では、本体部2aの断面形状は正方形となっている。電磁シールド装置2は−Y方向側に第1開口部2bが設置され、第1開口部2bからテーブル3が突出している。電磁シールド装置2の大きさは特に限定されないが本実施形態では、例えば、Y方向の長さを約200cmとし、第1開口部2bの一辺が90cm程度になっている。そして、電磁シールド装置2の第1開口部2bからテーブル3上に設置された被検体6がテーブル3と共に出入することができる。
本体部2aは、比透磁率が例えば数千以上の強磁性体、または、高伝導率の導体によって形成される。強磁性体にはパーマロイ、フェライト、または鉄、クロムもしくはコバルト系のアモルファス等を用いることができる。高伝導率の導体には例えば、アルミニウム等で、渦電流効果によって磁場低減効果を有するものを用いることができる。尚、強磁性体と高伝導率の導体とを交互に積層して本体部2aを形成することも可能である。本実施形態では例えば本体部2aはアルミニウム板とパーマロイ板とを交互に2層ずつ積層し、その合計の厚みを20〜30mm程度としている。
本体部2aの+Y方向側及び−Y方向側の端には第1ヘルムホルツコイル2cが設置されている。第1ヘルムホルツコイル2cは第1補正コイルと称す。第1ヘルムホルツコイル2cは本体部2aの内部空間へ流入する流入磁場を補正するためのコイルである。流入磁場は、外部磁場が第1開口部2bを通過して内部空間に入り込む磁場である。流入磁場は第1開口部2bに対してY方向で最も強くなる。第1ヘルムホルツコイル2cは電流により流入磁場をキャンセルする様に磁界を発生させる。
テーブル3は土台7を備えている。テーブル3の土台7上にはY方向に延在する一対のY方向レール8が設置されている。Y方向レール8上にはY方向レール8に沿ってY方向に移動するY方向テーブル9が設置されている。2つのY方向レール8の間にはY方向テーブル9を移動させるY方向直動機構10が設置されている。
Y方向テーブル9の上にはZ方向テーブル11が設置され、Y方向テーブル9とZ方向テーブル11との間には図示しない昇降装置が設置されている。昇降装置はZ方向テーブル11を昇降する。Z方向テーブル11の+Z方向側の面にはX方向に延在するX方向レール12が6本設置されている。そして、X方向レール12上にはX方向レール12に沿ってX方向に移動するX方向テーブル13が設置されている。
Z方向テーブル11上の−Y方向側にはX方向テーブル13をX方向に移動させるX方向直動機構14が設置されている。X方向直動機構14は一対の軸受部14aを有し、軸受部14aはZ方向テーブル11上に立てて設置されている。2つの軸受部14aの間にX方向テーブル13が位置している。そして、2つの軸受部14aは第1ねじ棒14bを回転可能に支えている。X方向テーブル13にはX方向に貫通する図示しない第1貫通孔が設置され、第1ねじ棒14bはX方向テーブル13の第1貫通孔を貫通して設置されている。そして、第1貫通孔には図示しない雌ネジが形成され、第1ねじ棒14bは雌ネジと係合している。
第1ねじ棒14bの−X方向側の一端には脱着部15が設置され、脱着部15は第1ねじ棒14bに固定されている。そして、脱着部15を回転すると第1ねじ棒14bが回転する。第1ねじ棒14bはX方向テーブル13の雌ネジと係合しているので、第1ねじ棒14bが回転するとX方向テーブル13がX方向に移動する。脱着部15はX方向テーブルモーター16の回転軸と接続されている。従って、X方向テーブルモーター16が脱着部15を回転することによりX方向テーブル13をX方向に移動させることが可能になっている。
X方向テーブルモーター16はX方向テーブルモーター16をX方向に移動させるモーター移動部17と接続されている。モーター移動部17がX方向テーブルモーター16を−X方向に移動するとき、脱着部15は溝付円筒15aと溝付棒15bとに分離する。溝付円筒15aはX方向テーブルモーター16の回転軸に接続され、溝付棒15bは第1ねじ棒14bに接続されている。そして、脱着部15が溝付円筒15aと溝付棒15bとに分離されるとき、X方向テーブル13はX方向テーブルモーター16と離れてY方向に移動することができる。X方向直動機構14は軸受部14a、第1ねじ棒14b、脱着部15、X方向テーブルモーター16及びモーター移動部17等により構成されている。
電磁シールド装置2には第1開口部2bの+Z方向側にレーザーポインター5が設置されている。レーザーポインター5は被検体6の位置決めするときに用いられる。第1開口部2bをテーブル3に設置された被検体6が通過する。レーザーポインター5の近くを被検体6が通過する為、レーザーポインター5は容易に被検体6に光線を照射することができる。
電磁シールド装置2の内部には磁気センサー4が設置されている。磁気センサー4は被検体6の心臓から発せられる磁場を検出するセンサーである。磁気センサー4は電磁シールド装置2に固定されている。生体磁場計測装置1が位置する場所は電磁シールド装置2により磁場がほぼない状態に調整されている。従って、磁気センサー4は心臓から発せられる磁場をノイズの影響を受けずに計測することができる。磁気センサー4はZ方向と同じ方向である磁場検出方向4aの磁場の強度成分を検出する。
磁場検出方向4aとY方向とは直交する方向である。磁場検出方向4aとX方向とは直交する方向である。そして、Y方向とX方向とも直交する方向になっている。テーブル3は被検体6を互いに直交するY方向とX方向とに移動する。従って、テーブル3は直交する座標系に沿って移動させることができる為、テーブル3の移動位置を容易に制御することができる。電磁シールド装置2が延在する方向はY方向になっている。
第1開口部2bから離れた場所には制御部18が設置されている。制御部18は電気信号を流動させて生体磁場計測装置1を制御する。詳しくは、制御部18は電磁シールド装置2、テーブル3、磁気センサー4及びレーザーポインター5を制御する。制御部18の電気信号により磁場や残留磁場が発生して磁気センサー4に検出されるときノイズとなる。制御部18が第1開口部2bから離れた場所に位置している為、制御部18から発生される磁場や残留する磁場が磁気センサー4に到達し難くなっている。その結果、磁気センサー4はノイズが少ない計測を行うことができる。
制御部18には表示部としての表示装置21及び入力装置22が設置されている。表示装置21はLCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic light−emitting diode)等の表示装置である。表示装置21には測定の状況や測定結果等が表示される。入力装置22はキーボードや回転つまみ等から構成されている。操作者は入力装置22を操作して生体磁場計測装置1の測定開始指示や測定条件等の各種指示入力を行う。
図2(a)は生体磁場計測装置の構造を説明するための模式側断面図であり、電磁シールド装置2の側面に沿って切断した図になっている。図2(b)は生体磁場計測装置の構造を説明するための模式側面図であり、生体磁場計測装置1を−Y方向から見た図である。図2において、レーザーポインター5は第1開口部2bにおける本体部2aの天井に設置され、−Z方向に向けてレーザー光5cを射出する。レーザー光5cは被検体6の正面6aを照射する。レーザー光5cが正面6aで反射する反射点5dは1つの点になる。
被検体6の位置合わせをするとき、テーブル3上には被検体6が仰向けに設置される。そして、レーザーポインター5がレーザー光5cを被検体6の胸部を照射する。そして、レーザー光5cが胸部に位置する剣状突起6eを照射するようにY方向テーブル9及びX方向テーブル13の位置を調整する。
まず、操作者はY方向直動機構10を駆動させてY方向テーブル9を移動させる。そして、溝付円筒15aと溝付棒15bとが対向する場所にY方向テーブル9を移動する。次に、操作者はモーター移動部17を駆動させて溝付円筒15aと溝付棒15bとを連結させる。さらに、操作者はX方向直動機構14及びX方向テーブルモーター16を駆動させてX方向テーブル13をX方向に移動する。そして、レーザー光5cが被検体6の剣状突起6eのY方向に位置するようにX方向テーブル13の位置を調整する。次に、操作者はモーター移動部17を駆動させて溝付円筒15aと溝付棒15bとを分離する。続いて、操作者はY方向直動機構10を駆動させてY方向テーブル9をY方向に移動させる。そして、操作者はレーザー光5cが剣状突起6eを照射するようにテーブル3のX方向及びY方向の位置を調整する。
図3はテーブルの構造を示す模式側断面図である。図3(a)はテーブル3が−Y方向に移動している状態を示し、図3(b)はテーブル3が電磁シールド装置2の内部に移動して被検体6の心磁場を計測している状態を示している。図3(a)に示すように、土台7は下土台7a及び上土台7bから構成されている。下土台7aには一対の第1ヘルムホルツコイル2cが配置されている。第1ヘルムホルツコイル2cの形状は枠状であり本体部2aを囲んで配置されている。下土台7a上には本体部2aが設置され、本体部2aの−Z方向側の部分及び下土台7aの上に上土台7bが設置されている。下土台7aと上土台7bとで本体部2aの一部を挟む構造になっている。上土台7bは本体部2aの内側の底面上に配置され、本体部2aの内部から第1開口部2bを経て第1開口部2bの外側にまで、被検体6の移動可能方向であるY方向に沿って延在している。
下土台7a及び上土台7bの材質は非磁性であり剛性があれば良く、特に限定されない。下土台7a及び上土台7bの材質は木材や樹脂、セラミック、非磁性金属等の非磁性材料にて形成される。本実施形態では例えば下土台7a及び上土台7bの材質に木材を用いている。上土台7bの上には第2ヘルムホルツコイル20が設置されている。第2ヘルムホルツコイル20の下側の部分の上にY方向レール8及びY方向直動機構10が設置されている。
Y方向直動機構10はモーター10aを備えている。モーター10aの回転軸には第1プーリー10bが設置され、Y方向直動機構10のY方向側の端には第2プーリー10cが回転可能に設置されている。そして、第1プーリー10bと第2プーリー10cとにタイミングベルト10dが掛けられている。タイミングベルト10dには連結部10eが設置され、連結部10eはタイミングベルト10dとY方向テーブル9とを連結する。モーター10aが第1プーリー10bを回転させるときモーター10aのトルクにより連結部10eがY方向に移動する。連結部10eの移動によりY方向テーブル9が移動する。従って、モーター10aはY方向テーブル9をY方向に移動させることができる。モーター10aは第1プーリー10bの回転方向を変えることにより、Y方向テーブル9の移動方向を+Y方向と−Y方向との両方向に移動させることができる。
Y方向レール8、第2プーリー10c、タイミングベルト10d及び連結部10eの材質は非磁性の材質である。タイミングベルト10dはゴム及び樹脂からなっている。Y方向レール8、第2プーリー10c及び連結部10eはセラミックにより構成されている。従って、Y方向直動機構10のうち電磁シールド装置2の内部に入る部分は非磁性になっている。
Y方向テーブル9には昇降装置23が4個Y方向に並べて設置されている。各昇降装置23はエアーシリンダーがX方向に3個並んだ構造になっている。昇降装置23はエアーシリンダーを伸縮させることによりZ方向テーブル11を磁場検出方向4aに昇降することができる。各エアーシリンダーには図示しない測長装置が設置されており、昇降装置23はZ方向テーブル11の移動量を検出することができる。そして、各エアーシリンダーがZ方向テーブル11を同じ距離移動させることにより昇降装置23はZ方向テーブル11を平行移動させることができる。制御部18の内部には図示しないコンプレッサー及び電磁弁等の空圧機器が設置されている。そして、昇降装置23は制御部18により制御される。Y方向テーブル9、昇降装置23及びZ方向テーブル11の材質は非磁性であり、本実施形態では例えばセラミックにより構成されている。従って、Y方向テーブル9、昇降装置23及びZ方向テーブル11は非磁性になっている。
X方向テーブル13にはX方向レール12と接して車輪24が設置されている。車輪24が回転することによりX方向テーブル13は容易にX方向に移動させることが可能になっている。X方向テーブル13、X方向レール12及び車輪24の材質は非磁性の材質であり、セラミックにより構成されている。従って、X方向テーブル13、X方向レール12及び車輪24は非磁性になっている。そして、テーブル3のうち電磁シールド装置2の内部に移動する部分は非磁性になっている。従って、テーブル3が着磁して磁場測定に影響を及ぼすことを抑制することができる。
磁気センサー4は本体部2aの天井に支持部材25を介して設置されている。磁気センサー4の中心のZ方向の位置は本体部2aの天井と本体部2aの底面との中央の位置である。磁気センサー4の中心のX方向の位置は本体部2aの+X方向側の壁と−X方向側の壁との中央の位置である。Y方向において磁気センサー4の中心と本体部2aの−Y方向側の端との距離は磁気センサー4の中心と本体部2aの+Y方向側の壁との距離の2倍である。磁気センサー4の中心の位置がこの位置にあるとき、磁気センサー4が電磁シールド装置2の外部から入る磁場の影響を受け難くすることができる。
第2ヘルムホルツコイル20は電磁シールド装置2の内部に配置され立方体の枠形状の外形を有している。第2ヘルムホルツコイル20は第2補正コイルと称す。具体的には、X方向、Y方向、Z方向にそれぞれ直交する様に、少なくとも3対の第2補正コイルが設置されている。X方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、一対のコイルが、被検体6が計測時に配置される計測空間と磁気センサー4とを、X方向(左右方向)から挟む。X方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、計測空間と磁気センサー4が配置された空間との磁場のX成分が計測に悪影響を及ぼさぬ程度以下に小さくなる様に、X方向に磁場を発生させX方向の外部磁場をキャンセルし得る。Y方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、二対のコイル(即ち、4個のコイル)が、計測空間と磁気センサー4とを、Y方向(前後方向)から挟む。Y方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、計測空間と磁気センサー4が配置された空間との磁場のY成分が計測に悪影響を及ぼさぬ程度以下に小さくなる様に、Y方向に磁場を発生させY方向の外部磁場をキャンセルし得る。本体部2aが前後方向の筒状で、Y方向に沿った流入磁場が大きい為、Y方向に関しては、第2ヘルムホルツコイル20を2対設ける。Z方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、一対のコイルが、計測空間と磁気センサー4とを、Z方向(上下方向)から挟む。Z方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20は、計測空間と磁気センサー4が配置された空間との磁場のZ成分が計測に悪影響を及ぼさぬ程度以下に小さくなる様に、Z方向に磁場を発生させZ方向の外部磁場をキャンセルし得る。第2ヘルムホルツコイル20はそれぞれ直交する方向側から見た形状が正方形の枠形状であり、正方形の枠の中心の位置と磁気センサー4の中心の位置とが重なるように配置されている。正方形の辺の長さは特に限定されないが、本実施形態では例えば一辺の長さが75cm以上85cm以下になっている。尚、図中第2ヘルムホルツコイル20の形状は図を見易くするために長方形になっているが本来の形状は正方形である。
正方形の枠形状で、Y方向に直交する第2ヘルムホルツコイル20はY方向に4つ等間隔に配置されている。そして、X方向からみたとき第2ヘルムホルツコイル20の外周は正方形の枠形状であり、さらに、正方形の枠形状の中に2つのコイルが配置された構造になっている。そして、正方形の枠の中心の位置と磁気センサー4の中心の位置とが重なるように配置されている。
第2ヘルムホルツコイル20をZ方向から見た形状はX方向から見た形状と同じ形状になっている。そして、正方形の枠の中心の位置と磁気センサー4の中心の位置とが重なるように配置されている。第2ヘルムホルツコイル20をこの形状にすることにより、磁気センサー4における外乱の磁場をさらに低下させることができる。特に、電磁シールド装置2の−Y方向側から進入する磁気の影響を低下させることができる。
テーブル3が−Y方向側に位置するとき、テーブル3の半分以上が電磁シールド装置2から突出する。これにより、被検体6をテーブル3上に載置し易くなっている。そして、テーブル3上に被検体6が設置されたときの被検体6の床から鼻までの高さは床から磁気センサー4の−Z方向側の面の高さより低くなっている。従って、Y方向テーブル9をY方向に移動するとき被検体6が磁気センサー4と干渉しないようになっている。
図3(b)に示すように、Y方向テーブル9をY方向に移動した後、Z方向テーブル11を上昇させる。被検体6の胸部6cの表面のうち磁気センサー4が測定する場所を測定面6dとする。このとき、測定面6dは磁気センサー4と対向する場所に位置し磁気センサー4に接近する。そして、測定面6dと磁気センサー4との距離は接触しない程度に接近する距離にする。この距離は特に限定されないが本実施形態では、例えば、測定面6dと磁気センサー4との距離は5mmにしている。そして、測定面6dを磁気センサー4が測定する。
図4(a)は磁気センサーの構造を示す概略斜視図であり、図4(b)は磁気センサーの構造を示す概略分解斜視図である。図4(a)に示すように、磁気センサー4は直方体のケース26を備えている。ケース26の+Z方向側の面が支持部材25と接続する面である。ケース26の+Y方向側には第1蓋部27が設置されている。第1蓋部27はX方向に長い板である。第1蓋部27の四隅には第1ねじ28が設置され、第1ねじ28により第1蓋部27はケース26に固定されている。
第1蓋部27の+Y方向側の面にはヒーター29が設置されている。ヒーター29はケース26における−Y方向側の面、+X方向側の面、−X方向側の面にも設置されている。ヒーター29は磁界を発生しない構造であるのが好ましく、例えば、流路中に蒸気や熱風を通過させて加熱する方式のヒーターを用いることができる。他にも、高周波電圧により気体室としてのガスセル53を誘電加熱してもよい。
ケース26の−X方向側の面には光コネクター30が設置され、光コネクター30には光ファイバー31の一端が接続されている。光ファイバー31の他端は制御部18に接続されている。光コネクター30は磁気センサー4と着脱可能になっている。
図4(b)に示すように、ケース26には第1雌ねじ26aが設置されている。第1ねじ28を回転することにより、第1ねじ28を第1雌ねじ26aから外すことができる。そして、第1蓋部27をケース26から離脱させることができる。ケース26には+Y方向に開口する空洞32が設置されている。空洞32の形状は直方体である。空洞32の−Z方向側の面には+X方向側と−X方向側に案内部としてのレール33が設置されている。各レール33はY方向に延在する。
レール33上には磁気反応部34が設置され、磁気反応部34はレール33に沿って移動させることができる。さらに、磁気反応部34を引き出すことにより、磁気反応部34を空洞32から取り出すことができる。従って、磁気反応部34は磁気センサー4に対して着脱可能になっている。磁気反応部34は磁気に反応して磁気反応部34を通過する光の偏光面の偏光角をかえる部位である。
レール33の+Y方向側の面には第2雌ねじ33aが設置されている。磁気反応部34の+Y方向側には抑え部35が設置され、抑え部35は第2ねじ36によりレール33に固定させる。従って、抑え部35はレール33と着脱可能になっている。空洞32、レール33、抑え部35及び第1蓋部27等により収納部37が構成されている。収納部37において磁気反応部34がレール33に沿って移動する方向を着脱方向37aとする。着脱方向37aはY方向である。そして、着脱方向37aに沿って磁気反応部34を収納部37に収納して、収納部37から取り出すことができる。つまり、収納部37は磁気反応部34を着脱方向37aに案内するレール33を備えている。レール33を用いて磁気反応部34を容易に着脱方向37aに移動させることができる。ケース26及び収納部37の材質は非磁性で剛性のある材質であれば良く。セラミック、樹脂材料、木材等を用いることができる。本実施形態では、例えば、ケース26及び収納部37の材質にセラミックを用いている。
図5(a)は磁気センサーの構造を示す模式側断面図であり、図4(a)のA−A‘線に沿って切断した切断面を−X方向側から見た図である。図5(a)に示すように、ケース26の内部には−Z方向側に導光部38が設置され、+Z方向側に、光検出部41が設置されている。導光部38は磁気反応部34に光を導く部位であり、光検出部41は光の偏光角を検出する部位である。
導光部38と光検出部41との間に空洞32が設置され、空洞32にはレール33及び磁気反応部34が設置されている。重力により磁気反応部34はレール33上に載っている。レール33は−Y方向側に突部33bが設置されている。抑え部35により磁気反応部34は突部33bに押圧され固定されている。これにより、磁気反応部34はY方向の位置が再現性良く設定される。第1蓋部27により空洞32は密閉されており、埃や塵の進入が防止されている。
図5(b)は磁気センサーの構造を示す模式側面図であり、磁気センサー4を+Y方向側から見た図である。本図は第1蓋部27及び抑え部35を除いた図である。図5(b)に示すように、レール33は導光部38と磁気反応部34との間に位置しており、着脱方向37aに延在する。そして、着脱方向37aと直交するX方向において磁気反応部34の両側に設置されている。一対のレール33の間は空間になっているので、導光部38から磁気反応部34に向けて光が通過することができる。さらに、磁気反応部34は着脱方向37aと直交する方向の両側で支えられている為、磁気反応部34は導光部38及び光検出部41と離して支持することができる。その結果、磁気反応部34と導光部38とを断熱し、磁気反応部34と光検出部41とを断熱することができる。
磁気反応部34の+Z方向側には光検出部41が位置し、磁気反応部34と光検出部41との間は空間になっている。そして、磁気反応部34から光検出部41に向けて光が通過することができる。
レール33は磁気反応部34の+X方向側の面と−X方向側の面とも接触する。これにより、レール33は磁気反応部34のX方向の位置も案内する。従って、磁気反応部34はレール33によりX方向、Y方向及びZ方向の位置が再現性良く設定される。
図6(a)は磁気センサーの構造を示す模式透過側面図であり、図6(b)は磁気センサーの構造を示す模式平面図である。図6に示すように磁気センサー4にはレーザー光源42から光としてのレーザー光43が供給される。レーザー光源42は制御部18に設置され光ファイバー31を通って磁気センサー4に供給される。磁気センサー4と光ファイバー31とは光コネクター30を介して接続されている。
レーザー光源42は、セシウムの吸収線に応じた波長のレーザー光43を出力する。レーザー光43の波長は特に限定されないが本実施形態では、例えば、D1線に相当する894nmの波長に設定している。レーザー光源42はチューナブルレーザーであり、レーザー光源42から出力されるレーザー光43は一定の光量を有する連続光である。
光コネクター30を介して供給されたレーザー光43は導光部38に進行する。導光部38ではレーザー光43は+X方向に進行して偏光交換素子としての偏光板44を照射する。偏光板44を通過したレーザー光43は直線偏光になっている。次に、レーザー光43は第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46、第3ハーフミラー47、第1反射ミラー48を順次照射する。第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46及び第3ハーフミラー47はレーザー光43の一部を反射して−Y方向に進行させる。そして、一部のレーザー光43を通過させて+X方向に進行させる。第1反射ミラー48は入射されたレーザー光43を総て−Y方向に反射する。第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46、第3ハーフミラー47、第1反射ミラー48によりレーザー光43は4つの光路に分割される。各光路のレーザー光43は光強度が同じ光強度になるように各ミラーの反射率が設定されている。
次に、レーザー光43は第4ハーフミラー49、第5ハーフミラー50、第6ハーフミラー51、第2反射ミラー52を順次照射する。第4ハーフミラー49、第5ハーフミラー50及び第6ハーフミラー51はレーザー光43の一部を反射して+Z方向に進行させる。そして、一部のレーザー光43を通過させて−Y方向に進行させる。第2反射ミラー52は入射されたレーザー光43を総て+Z方向に反射する。第4ハーフミラー49、第5ハーフミラー50、第6ハーフミラー51、第2反射ミラー52により1つの光路のレーザー光43は4つの光路に分割される。各光路のレーザー光43は光強度が同じ光強度になるように各ミラーの反射率が設定されている。従って、レーザー光43は16個の光路に分離される。そして、各光路のレーザー光43の光強度は同じ強度になるように各ミラーの反射率が設定されている。
第4ハーフミラー49、第5ハーフミラー50、第6ハーフミラー51、第2反射ミラー52の+Z方向側には磁気反応部34が位置している。磁気反応部34ではレーザー光43の各光路にガスセル53が設置されている。ガスセル53は、内部に空洞を有する箱であり、この空洞にはアルカリ金属のガスが封入されている。アルカリ金属は特に限定されず、カリウム、ルビジウムまたはセシウムを用いることができる。本実施形態では例えばアルカリ金属にセシウムを用いている。ガスセル53の個数は4行4列の16個である。そして、第4ハーフミラー49、第5ハーフミラー50、第6ハーフミラー51、第2反射ミラー52にて反射したレーザー光43はガスセル53を通過する。
各ガスセル53の+Z方向側には光検出部41が位置している。光検出部41には直交分離素子としての偏光分離器54が設置されている。偏光分離器54は、入射したレーザー光43を、互いに直交する2つの偏光成分のレーザー光43に分離する素子である。偏光分離器54には、例えば、ウォラストンプリズムまたは偏光ビームスプリッターを用いることができる。
偏光分離器54の+Z方向側には第1光検出器55が設置され、偏光分離器54の−Y方向側には第2光検出器56が設置されている。偏光分離器54、第1光検出器55及び第2光検出器56等により受光素子57が構成されている。偏光分離器54を通過したレーザー光43は第1光検出器55を照射し、偏光分離器54にて反射したレーザー光43は第2光検出器56を照射する。第1光検出器55及び第2光検出器56は、入射したレーザー光43の光量に応じた電流を制御部18に出力する。第1光検出器55及び第2光検出器56が磁場を発生すると測定に影響を与える可能性があるので、第1光検出器55及び第2光検出器56は非磁性の材料で構成されることが望ましい。
磁気センサー4は被検体6の+Z側に配置される。そして、被検体6が発する磁気としての磁気ベクトル58は−Z方向側から磁気センサー4に入力させる。磁気ベクトル58は導光部38を通過し、次に、磁気反応部34のガスセル53を通過する。そして、光検出部41を通過して磁気センサー4から出る。
磁気センサー4は光ポンピング磁力計や光ポンピング原子磁気センサーと称されるセンサーである。ガスセル53内ではアルカリ金属のセシウムが加熱されてガス状態になっている。そして、セシウムガスに直線偏光になったレーザー光43を照射することにより、セシウム原子は励起され磁気モーメントの向きが揃えられる。この状態でガスセル53に磁気ベクトル58が通過するとき、セシウム原子の磁気モーメントが磁気ベクトル58の磁場により歳差運動する。この歳差運動をラーモア歳差運動と称す。ラーモア歳差運動の大きさは磁気ベクトル58の強さと正の相関を有している。ラーモア歳差運動はレーザー光43の偏光面を回転させる。ラーモア歳差運動の大きさとレーザー光43の偏光面の回転角の変化量とは正の相関を有する。従って、磁気ベクトル58の強さとレーザー光43の偏光面の回転角の変化量とは正の相関を有している。磁気センサー4は磁気ベクトル58の磁場検出方向4aの感度が高く、磁場検出方向4aと直交する成分の感度が低くなっている。
偏光分離器54はレーザー光43を直交する2成分の直線偏光に分離する。そして、第1光検出器55及び第2光検出器56は直交する2成分の直線偏光の強さを検出する。これにより、第1光検出器55及び第2光検出器56はレーザー光43の偏光面の回転角を検出することができる。そして、レーザー光43の偏光面の回転角の変化から磁気センサー4は磁気ベクトル58の強さを検出する。
導光部38は直線偏光を出力する偏光板44を含んでいる。従って、導光部38は磁気反応部34に直線偏光を出力する。磁気反応部34はアルカリ金属を含むセシウムガスが充填されている。従って、磁気反応部34は磁気の強度に対応して通過する光の偏光面を回転させることができる。そして、光検出部41は偏光分離器54を含んでおり、レーザー光43を直交する2方向の直線偏光に分離することができる。従って、2つの直線偏光の光強度を検出することにより偏光面の回転角を検出することができる。偏光面の回転角は磁気の強度に対応する為、磁気センサー4は磁気の強度を検出することができる。
ガスセル53、偏光分離器54、第1光検出器55及び第2光検出器56からなる素子をセンサー素子4dと称す。磁気センサー4にはセンサー素子4dが4行4列の16個配置されている。磁気センサー4におけるセンサー素子4dの個数及び配置は特に限定されない。センサー素子4dは3行以下でもよく5行以上でもよい。同様にセンサー素子4dは3列以下でもよく5列以上でもよい。センサー素子4dの個数が多い程空間分解能を高くすることができる。
X方向におけるセンサー素子4dの間隔を第1素子間隔61とし、Y方向におけるセンサー素子4dの間隔を第2素子間隔62とする。X方向では各素子間における第1素子間隔61は同じ間隔になっており、Y方向では各素子間における第2素子間隔62は同じ間隔になっている。そして、磁気反応部34では隣り合うガスセル53のX方向における間隔が第1素子間隔61になっており、隣り合うガスセル53のY方向における間隔が第2素子間隔62になっている。光検出部41では隣り合う受光素子57のX方向における間隔が第1素子間隔61になっており、隣り合う受光素子57のY方向における間隔が第2素子間隔62になっている。従って、ガスセル53と受光素子57とは同一間隔で配置されている。この為、ガスセル53を通過したそれぞれのレーザー光43を受光素子57に入力することができる。
導光部38から磁気反応部34に進行するレーザー光43の光軸と磁気反応部34から光検出部41に進行するレーザー光43の光軸とが同一直線上に位置するように第1ハーフミラー45〜第2反射ミラー52及び受光素子57が配置されている。これにより、導光部38から磁気反応部34に進行する光を確実に光検出部41に入力させることができる。
着脱方向37aと導光部38から光検出部41に進行するレーザー光43の光軸とは直交する配置になっている。従って、導光部38と光検出部41との距離を変えずに磁気反応部34を着脱方向37aに移動させることができる。
図7は制御部の電気制御ブロック図である。図7に示すように、生体磁場計測装置1は生体磁場計測装置1の動作を制御する制御部18を備えている。そして、制御部18はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU63(Central Processing Unit)と、各種情報を記憶するメモリー64とを備えている。レーザーポインター5、テーブル駆動装置65、電磁シールド装置2、磁気センサー駆動装置66、表示装置21及び入力装置22は入出力インターフェイス67及びデータバス68を介してCPU63に接続されている。
テーブル駆動装置65はX方向テーブル13、Y方向テーブル9、Z方向テーブル11及びモーター移動部17を駆動する装置である。テーブル駆動装置65はCPU63からX方向テーブル13の位置を移動する指示信号を入力する。溝付棒15bが溝付円筒15aと対向する場所に位置するときにのみX方向テーブル13を移動することができる。このため、まず、Y方向テーブル9を移動する。テーブル駆動装置65はY方向テーブル9の位置を検出する。Y方向テーブル9には自分の位置を検出する測長装置が設置されおり、Y方向テーブル9の位置を検出することができる。そして、Y方向テーブル9を移動して溝付棒15bが溝付円筒15aと対向する場所にY方向テーブル9を移動する。
次に、テーブル駆動装置65はモーター移動部17を駆動して溝付円筒15aと溝付棒15bとを結合する。続いて、テーブル駆動装置65はX方向テーブル13の位置を検出する。X方向テーブル13には自分の位置を検出する測長装置が設置されおり、X方向テーブル13の位置を検出することができる。そして、X方向テーブル13を移動する予定の位置とX方向テーブル13の現在位置との差を演算する。そして、テーブル駆動装置65はX方向テーブルモーター16を駆動してX方向テーブル13を移動する予定の位置まで移動する。これにより、テーブル駆動装置65はX方向テーブル13を指示された場所に移動させることができる。続いて、テーブル駆動装置65はモーター移動部17を駆動して溝付円筒15aと溝付棒15bとを分離する。
同様に、テーブル駆動装置65はCPU63からY方向テーブル9の位置を移動する指示信号を入力する。テーブル駆動装置65はY方向テーブル9の位置を検出する。そして、Y方向テーブル9を移動する予定の位置とY方向テーブル9の現在位置との差を演算する。そして、テーブル駆動装置65はモーター10aを駆動してY方向テーブル9を移動する予定の位置まで移動する。これにより、テーブル駆動装置65はY方向テーブル9を電磁シールド装置2内の位置と電磁シールド装置2外の位置との間で移動させることができる。
同様に、テーブル駆動装置65はCPU63からZ方向テーブル11の位置を移動する指示信号を入力する。Z方向テーブル11を昇降する昇降装置23にはそれぞれZ方向テーブル11の位置を検出する測長装置が設置されており、テーブル駆動装置65はZ方向テーブル11の位置を検出する。そして、Z方向テーブル11を移動する予定の位置とZ方向テーブル11の現在位置との差を演算する。昇降装置23はエアーシリンダーであり、テーブル駆動装置65は昇降装置23を駆動するコンプレッサーや電磁弁等の空圧機器を備えている。そして、テーブル駆動装置65は昇降装置23に供給する空気の量を制御してZ方向テーブル11を移動する予定の位置まで移動する。
電磁シールド装置2は第1ヘルムホルツコイル2c、第2ヘルムホルツコイル20及び内部の磁場を検出するセンサーを備えている。そして、電磁シールド装置2はCPU63の指示を受けて第1ヘルムホルツコイル2c及び第2ヘルムホルツコイル20を駆動し本体部2aの内部の磁界を低減させる。
磁気センサー駆動装置66は磁気センサー4及びレーザー光源42を駆動する装置である。磁気センサー4には第1光検出器55、第2光検出器56及びヒーター29が設置されている。磁気センサー駆動装置66はレーザー光源42、ヒーター29、第1光検出器55及び第2光検出器56を駆動する。磁気センサー駆動装置66はレーザー光源42を駆動して磁気センサー4にレーザー光43を供給する。さらに、磁気センサー駆動装置66はヒーター29を駆動して磁気センサー4の磁気反応部34を所定の温度に維持する。そして、磁気センサー駆動装置66は第1光検出器55、第2光検出器56が出力する電気信号をデジタル信号に変換してCPU63に出力する。
表示装置21はCPU63の指示により所定の情報を表示する。表示内容に基づき操作者が入力装置22を操作して指示内容を入力する。そして、この指示内容はCPU63に伝達される。他にも、表示装置21は磁気センサー4が検出する磁気の状態を表示する。操作者は表示装置21を見て被検体6の検査結果を参照する。
メモリー64は、RAM、ROM等の半導体メモリー、ハードディスク及びDVD−ROM等の外部記憶装置を含む概念である。機能的には、生体磁場計測装置1の動作の制御手順が記述されたプログラムソフト69を記憶する記憶領域や、磁気センサー4の磁気反応部34が稼働した累積時間のデータであるセンサー経年データ70を記憶するための記憶領域が設定される。センサー経年データ70は磁気反応部34を交換したときにリセットされる。そして、磁気反応部34を稼働した時間がセンサー経年データ70に累積される。他にも、X方向テーブル13、Y方向テーブル9及びZ方向テーブル11の移動量のデータであるテーブル移動量データ71を記憶するための記憶領域が設定される。
他にも、メモリー64には磁気センサー4を駆動するときに用いるパラメーター等のデータである磁気センサー関連データ72を記憶するための記憶領域が設定される。他にも、メモリー64には磁気センサー4が測定したデータである磁気測定データ73を記憶するための記憶領域が設定される。他にも、CPU63のためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
CPU63は、メモリー64内に記憶されたプログラムソフト69に従って、被検体6の心臓が発する磁場を測定する制御を行うものである。具体的な機能実現部としてCPU63は、テーブル移動制御部74を有する。テーブル移動制御部74は、X方向テーブル13、Y方向テーブル9及びZ方向テーブル11の移動と停止位置を制御する部位である。他にも、CPU63は、電磁シールド制御部75を有する。電磁シールド制御部75は、電磁シールド装置2を駆動して磁気センサー4の周囲の磁場を抑制する制御を行う部位である。
他にも、CPU63は、磁気センサー制御部76を有する。磁気センサー制御部76は、磁気センサー駆動装置66に磁気センサー4を駆動させて磁気ベクトル58の強度を検出する制御を行う部位である。他にも、CPU63は、レーザーポインター制御部77を有する。レーザーポインター制御部77は、レーザーポインター5を駆動して所定の場所の1か所にのみレーザー光5cを照射する制御を行う部位である。
他にも、CPU63は、センサー交換判定部78を有する。センサー交換判定部78は、センサー経年データ70と判定値とを比較する。そして、磁気反応部34の稼働時間が判定値を越えたときに磁気反応部34を交換する判断を行う部位である。磁気反応部34を交換する判断をしたときにはセンサー交換判定部78は表示装置21に磁気反応部34の交換を促す表示を指示する。尚、本実施形態では、生体磁場計測装置1の上記の各機能がCPU63を用いてプログラムソフトで実現することとしたが、上記の各機能がCPU63を用いない単独の電子回路(ハードウェア)によって実現できる場合には、そのような電子回路を用いることも可能である。
次に上述した生体磁場計測装置1の磁気反応部34を交換する交換方法について図8を用いて説明する。図8は磁気反応部の交換方法を説明するための模式図である。
図8(a)に示すように、ケース26の内部には磁気反応部34が設置されている。磁気反応部34の稼働時間が判定値を越えており、操作者は磁気反応部34を交換する作業を行う。まず、第1蓋部27に設置された4つの第1ねじ28を回転する。これにより、第1ねじ28がケース26の第1雌ねじ26aと離れる。そして、第1蓋部27をケース26から離脱させる。これにより、ケース26の+Y方向側には空洞32、抑え部35、第2ねじ36及び磁気反応部34の一部が露出する。
図8(b)に示すように、抑え部35に設置された2つの第2ねじ36を回転する。これにより、第2ねじ36がレール33の第2雌ねじ33aと離れる。そして、抑え部35をレール33から離脱させる。これにより、ケース26の+Y方向側には空洞32及び磁気反応部34が露出する。磁気反応部34はレール33上に設置されている。
図8(c)に示すように、磁気反応部34をレール33に沿って着脱方向37aのうち+Y方向に移動する。これにより、磁気反応部34がケース26から離脱される。続いて、未使用の磁気反応部34をケース26内の空洞32に設置する。未使用の磁気反応部34をレール33に沿って着脱方向37aのうち−Y方向に移動する。
図8(b)に示すように、抑え部35をレール33及び磁気反応部34に当てる。次に、2つの第2ねじ36を回転して第2ねじ36を第2雌ねじ33aと螺合させる。これにより、磁気反応部34がケース26に固定される。そして、磁気反応部34のX方向の側面はレール33により挟まれるので、磁気反応部34のX方向の位置はレール33により設定される。磁気反応部34のY方向の側面はレール33の突部33bと抑え部35により挟まれるので、磁気反応部34のY方向の位置はレール33及び抑え部35により設定される。磁気反応部34はレール33上に設置され重力によりレール33に押圧されるので磁気反応部34のZ方向もレール33により設定される。
図8(a)に示すように、第1蓋部27をケース26及び空洞32に当てる。次に、4つの第1ねじ28を回転して第1ねじ28を第1雌ねじ26aと螺合させる。これにより、第1蓋部27がケース26に固定される。以上により、磁気反応部34の交換作業を終了する。上記のように、磁気反応部34の交換作業では導光部38及び光検出部41をケース26から移動しない。従って、導光部38から磁気反応部34を経て光検出部41に入るレーザー光43の光軸の位置が変わらない為、導光部38と光検出部41との光軸調整をしなくても良いので生産性良く磁気反応部34の交換作業を行うことができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、磁気反応部34が導光部38及び光検出部41に対して着脱可能に設置されている。ガスセル53に充填されたセシウムガスは時間の経過に伴い漏れ出ることがある。そして、所定の時間が経たときに交換することにより磁気を検出する感度を回復することができる。導光部38と光検出部41とは相対位置が固定されている。従って、磁気反応部34が導光部38及び光検出部41から取り外されて、再度設置されても導光部38から光検出部41に向かう光路が変らない。その結果、磁気反応部34を交換しても光路の調整を省くことができる為、簡便に磁気を検出する感度を回復することができる。
(2)本実施形態によれば、磁気センサー4は収納部37を備え、収納部37は磁気反応部34を着脱可能に収納する。収納部37は磁気反応部34を配置する空洞32を備えている。従って、磁気反応部34が取り外されたときにも、磁気反応部34を配置する空洞32が維持される。その結果、容易に磁気反応部34を磁気センサー4の所定の位置に設置することができる。
(3)本実施形態によれば、磁気反応部34はガスセル53を複数備えている。さらに、光検出部41はレーザー光43を受光する受光素子57を複数備えている。導光部38は複数の磁気反応部34にレーザー光43を導光するので、複数のガスセル53をレーザー光43が通過する。そして、ガスセル53と受光素子57とは同一間隔で配置されている為、ガスセル53を通過したそれぞれのレーザー光43を受光素子57に入力することができる。
(4)本実施形態によれば、導光部38から磁気反応部34に進行する光軸と磁気反応部34から光検出部41に進行する光軸とが同一直線上に位置する。従って、導光部38から磁気反応部34に進行するレーザー光43を確実に光検出部41に入力させることができる。
(5)本実施形態によれば、着脱方向37aと導光部38から光検出部41に進行する光軸とは直交している。従って、導光部38と光検出部41との距離を変えずに磁気反応部34を着脱方向37aに移動させることができる。
(6)本実施形態によれば、収納部37はレール33を備え、レール33は磁気反応部34を着脱方向37aに案内する。従って、レール33を用いて磁気反応部34を容易に着脱方向37aに移動させることができる。
(7)本実施形態によれば、レール33は着脱方向37aと直交する方向において磁気反応部34の両側に設置されている。そして、レール33は着脱方向37aに延在する。従って、磁気反応部34は着脱方向37aと直交する方向の両側で支えられている為、磁気反応部34は導光部38及び光検出部41と離して支持することができる。その結果、磁気反応部34と導光部38とを断熱し、磁気反応部34と光検出部41とを断熱することができる。
(8)本実施形態によれば、導光部38、磁気反応部34、光検出部41がこの順に並んでいる。従って、レーザー光43の進行方向に3つの部位が並んで配置されているのでレーザー光43の進行を制御する光学素子が不要であり、少ない要素数で生産性の良い構造にすることができる。
(9)本実施形態によれば、導光部38は直線偏光を出力する偏光板44を含んでいる。従って、導光部38は磁気反応部34に直線偏光を出力する。磁気反応部34はアルカリ金属を含む気体が充填されている。従って、磁気反応部34は磁気の強度に対応して通過する光の偏光面を回転させることができる。そして、光検出部41は偏光分離器54を含んでおり、レーザー光43を直交する2方向の直線偏光に分離することができる。従って、2つの直線偏光の光強度を検出することにより偏光面の回転角を検出することができる。偏光面の回転角は磁気の強度に対応する為、磁気センサー4は磁気の強度を検出することができる。
(10)本実施形態によれば、生体磁場計測装置1は磁気センサー4及び表示装置21を備えている。磁気センサー4が磁気を検出し、表示装置21が磁気の状態を表示する。そして、磁気センサー4は磁気反応部34を交換することが可能になっている。従って、生体磁場計測装置1は磁気反応部34を交換して、簡便に磁気を検出する感度を回復できる磁気センサー4を備えた装置とすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した磁気センサーの一実施形態について図9の磁気センサーの要部模式透過側面図を用いて説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、反射部、磁気反応部34、導光部、光検出部41の順に重ねて設置されている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図9に示すように生体磁場計測装置81に設置された磁気センサー82は反射部83を備えている。反射部83は反射板84を備え、反射板84はレーザー光43を反射する。反射板84はX方向及びY方向に延在している。そして、反射板84は+Z方向から−Z方向に進行するレーザー光43を+Z方向に反射する。
反射部83上にはレール33が設置され、レール33上に磁気反応部34が設置されている。磁気反応部34の内部にはガスセル53が4行4列に配置されている。磁気反応部34はレール33に沿って着脱方向37aに移動できる。そして、磁気反応部34は磁気センサー82から着脱可能になっている。
磁気反応部34の+Z方向側には隙間をあけて導光部85が設置されている。導光部85には偏光板44、第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46、第3ハーフミラー47及び第1反射ミラー48を備えている。他にも、導光部85は、さらに、第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87、第6ハーフミラー88、第2反射ミラー89を備えている。導光部85の+Z方向側には光検出部41が設置されている。導光部85と光検出部41とは互いに固定されている。そして、反射部83も図示しないケースにより導光部85及び光検出部41と固定されている。従って、反射部83、導光部85及び光検出部41は磁気反応部34を移動しても相対位置が変わらないようになっている。そして、光検出部41に設置された受光素子57とガスセル53によりセンサー素子82dが構成されている。
光コネクター30を介して供給されたレーザー光43は導光部85に進行する。導光部85ではレーザー光43は+X方向に進行して偏光板44を照射する。偏光板44を通過したレーザー光43は直線偏光になっている。次に、レーザー光43は第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46、第3ハーフミラー47、第1反射ミラー48を順次照射する。第1ハーフミラー45、第2ハーフミラー46、第3ハーフミラー47、第1反射ミラー48によりレーザー光43は4つの光路に分割され−Y方向に進行する。
次に、レーザー光43は第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87、第6ハーフミラー88、第2反射ミラー89を順次照射する。第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87及び第6ハーフミラー88はレーザー光43の一部を反射して−Z方向に進行させる。そして、一部のレーザー光43を通過させて−Y方向に進行させる。第2反射ミラー89は入射されたレーザー光43を総て−Z方向に反射する。第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87、第6ハーフミラー88、第2反射ミラー89により1つの光路のレーザー光43は4つの光路に分割される。従って、レーザー光43は16個の光路に分離される。そして、各光路のレーザー光43の光強度は同じ強度になるように各ミラーの反射率が設定されている。
第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87、第6ハーフミラー88、第2反射ミラー89の−Z方向側には磁気反応部34が位置している。磁気反応部34ではレーザー光43の各光路にガスセル53が設置されている。そして、第4ハーフミラー86、第5ハーフミラー87、第6ハーフミラー88、第2反射ミラー89にて反射したレーザー光43はガスセル53を通過する。
磁気反応部34の−Z方向側には反射部83が位置している。ガスセル53を通過したレーザー光43は反射部83に入力し反射板84にて反射してガスセル53に戻る。従って、レーザー光43はガスセル53を2回通過する為、ガスセル53を通過する距離が第1の実施形態の磁気センサー4の場合の2倍になっている。ガスセル53を通過したレーザー光43は導光部85を通過して光検出部41の受光素子57に進入する。光検出部41の構造及び作用は第1の実施形態と同じであり、説明を省略する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、導光部85がレーザー光43を磁気反応部34に導光する。そして、磁気反応部34を通過したレーザー光43は反射部83にて反射されて、再度磁気反応部34を通過する。磁気反応部34を通過したレーザー光43は導光部85を通過して光検出部41に入力する。レーザー光43は磁気反応部34で磁気の強度に応じて偏光面が回転し、光検出部41が偏光面の回転角を検出する。従って、磁気センサー82は磁気の強さを検出することができる。さらに、レーザー光43は磁気反応部34を2回通過する為、レーザー光43は磁気の影響を2倍受ける。従って、磁気センサー82は感度よく磁気を検出することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、磁気センサー4における着脱方向37aがY方向であり、磁気反応部34を+Y方向に移動して着脱した。磁気センサー4を支持部材25に設置する方向を変えても良い。そして、磁気反応部34を−Y方向に移動して着脱する配置にしてもよい。着脱方向37aをX方向にして、磁気反応部34をX方向に移動して着脱しても良い。磁気反応部34を着脱しやすくすることができる。
(変形例2)
前記実施形態では、電磁シールド装置2の内部で磁場の測定をした。生体磁場計測装置1を電磁シールドされた部屋に設置するときには電磁シールド装置2を省略しても良い。部品数を減らせるので生産性良く生体磁場計測装置1を製造することができる。
(変形例3)
前記実施形態では、電磁シールド装置2の−Y方向側に壁が無く開口していた。電磁シールド装置2の−Y方向側の開口している場所に扉を設置してもよい。扉の材質は本体部2aと同じ材質にして磁気を遮蔽する材質にする。そして、Y方向テーブル9が電磁シールド装置2の内部に入ったとき扉を閉じる。これにより、電磁シールド装置2の−Y方向側から磁気センサー4に向かって進行する磁気を遮蔽することができる。その結果、磁気センサー4は磁場の外乱の影響を受けずにさらに精度良く被検体6の磁場を検出することができる。
電磁シールド装置2の−Y方向側に扉を設置するとき、磁気センサー4及び第2ヘルムホルツコイル20の位置を変更するのが好ましい。磁気センサー4の中心のY方向の位置は本体部2aの+Y方向側の壁と−Y方向側の扉との中央の位置にする。そして、第2ヘルムホルツコイル20の中心の位置を磁気センサー4の中心の位置と同じ位置にする。磁気センサー4の中心の位置がこの位置にあるとき、磁気センサー4が電磁シールド装置2の外部から入る磁場の影響を受け難くすることができる。
(変形例4)
前記実施形態では、ケース26にヒーター29が設置された。磁気反応部34にヒーター29を取り付けても良い。熱源がガスセル53に近くなるので、効率よくガスセル53を加熱することができる。
(変形例5)
前記実施形態ではヒーター29に蒸気、熱風、高周波電圧を用いる方式を用いた。ヒーター29にセラミックヒーターを用いても良い。このとき、測定しないときに加熱し、測定する時には加熱を停止する。測定が磁場の影響を受けることを抑制することができる。
(変形例6)
前記実施形態では磁気反応部34にはガスセル53が並べて配置された。磁気反応部34は複数のガスセル53のみを互いに接着した形態でも良く、容器内にガスセル53を並べた形態にしても良い。容器の材料としては、容器の磁化が測定に影響を及ぼさない程度に小さく、かつ熱伝導性の高い材料であれば良い。容器の材料には、例えば、黒鉛や炭化シリコン等を用いることができる。容器を用いるときには容器にヒーター29を設置しても良い。容器にヒーター29の位置決め用の凹凸を配置してヒーター29を位置精度良く容器に設置することができる。
1…磁気計測装置としての生体磁場計測装置、4…磁気検出センサーとしての磁気センサー、6…被検体、21…表示部としての表示装置、33…案内部としてのレール、34…磁気反応部、37…収納部、37a…着脱方向、38,85…導光部、41…光検出部、43…光としてのレーザー光、44…偏光交換素子としての偏光板、53…気体室としてのガスセル、54…直交分離素子としての偏光分離器、57…受光素子、58…磁気としての磁気ベクトル、83…反射部。

Claims (11)

  1. 磁気の強度に対応して通過する光の偏光面を回転させる気体が充填された気体室を有する磁気反応部と、
    前記磁気反応部に光を導光する導光部と、
    前記磁気反応部を通過した光の偏光面の回転角を検出する光検出部と、を備え、
    前記導光部と前記光検出部とは相対位置が固定され、前記磁気反応部が前記導光部及び前記光検出部に対して着脱可能に設置されることを特徴とする磁気検出センサー。
  2. 請求項1に記載の磁気検出センサーであって、
    前記磁気反応部を着脱可能に収納する収納部を備えることを特徴とする磁気検出センサー。
  3. 請求項1または2に記載の磁気検出センサーであって、
    前記磁気反応部は前記気体室を複数備え、
    前記光検出部は光を受光する受光素子を複数備え、
    前記導光部は複数の前記磁気反応部に光を導光し、
    前記気体室と前記受光素子とは同一間隔で配置されていることを特徴とする磁気検出センサー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであって、
    前記導光部から前記磁気反応部に進行する光軸と前記磁気反応部から前記光検出部に進行する光軸とが同一直線上に位置するように前記導光部及び前記光検出部が配置されていることを特徴とする磁気検出センサー。
  5. 請求項4に記載の磁気検出センサーであって、
    前記磁気反応部を着脱するときに前記磁気反応部が移動する方向である着脱方向と前記導光部から前記光検出部に進行する光軸とは直交することを特徴とする磁気検出センサー。
  6. 請求項5に記載の磁気検出センサーであって、
    前記収納部は前記磁気反応部を前記着脱方向に案内する案内部を備えることを特徴とする磁気検出センサー。
  7. 請求項6に記載の磁気検出センサーであって、
    前記案内部は前記着脱方向に延在し、前記着脱方向と直交する方向において前記磁気反応部の両側に設置されていることを特徴とする磁気検出センサー。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであって、
    前記磁気反応部は前記導光部と前記光検出部との間に位置することを特徴とする磁気検出センサー。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであって、
    前記導光部から進行する光を前記光検出部に向けて反射する反射部を備え、
    前記反射部、前記磁気反応部、前記導光部、前記光検出部がこの順に設置されていることを特徴とする磁気検出センサー。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであって、
    前記導光部は直線偏光を出力する偏光交換素子を含み、前記気体はアルカリ金属を含み、前記光検出部は直交分離素子を含むことを特徴とする磁気検出センサー。
  11. 被検体からでる磁気を検出する磁気検出センサーと、
    前記磁気検出センサーが検出する磁気の状態を表示する表示部と、を備え、
    前記磁気検出センサーは請求項1〜10のいずれか一項に記載の磁気検出センサーであることを特徴とする磁気計測装置。
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