JP2016196433A - ヒトパピローマウィルスに起因する疾病用薬液及びその製造方法 - Google Patents

ヒトパピローマウィルスに起因する疾病用薬液及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストが低く、且つ、HPVに起因する疾病、疾患を確実に萎縮、抑制、除去することが出来るHPVに起因する疾病用薬液及びその製造方法の提供。【解決手段】本発明のHPV(ヒトパピローマウィルス)に起因する疾病用薬液は、白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒を主成分とし、醸造アルコールを添加していない。【選択図】なし

Description

本発明は、ヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病、疾患(例えば、イボ)の萎縮、抑制、除去に効果的な薬液に関する。
ヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病、疾患(例えば、イボ)の治療のため、従来から各種薬剤が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、従来の薬剤は何れも高度且つ複雑な合成技術、抽出技術を必要とし、且つ、専門の製造施設を建設しなければならないため製造コストが高く、安価にユーザーに提供することが困難であった。
従来技術の一例として、例えばアズキ(小豆)から抽出されたアズキプロアントシアニジン(APA)を含有する抗ウイルス剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術ではアズキプロアントシアニジン(APA)の抽出に複雑な工程と高度な技術を必要とするので、製造施設の建造費等の設備コストを包含する各種コストが嵩んでしまうという問題がある。
特開2008−143840号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、製造コストが低く、且つ、HPVに起因する疾病、疾患を確実に萎縮、抑制、除去することが出来るHPVに起因する疾病用薬液及びその製造方法の提供を目的としている。
発明者は、種々研究、実験を繰り返した結果、白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒(所謂「純米酒」)には、HPVに起因する疾患(例えばイボ(疣贅))を萎縮し、除去し、塗布された箇所の疾患が他の部位に転移することを抑制する効果があることを見出した。
本発明のHPVに起因する疾病用薬液は係る知見に基づいて創造されたものである。
本発明のヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病用薬液は、白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒(所謂「純米酒」)を主成分とし、醸造アルコールを添加していないことを特徴としている。
ここで、「主成分とする」なる文言は、「白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒(所謂「純米酒」)以外の成分を含有しないものをも包含する趣旨の文言である。
また本明細書において、「疾病用薬液」なる文言は化粧品をも含む意味で用いられている。
本発明において、前記米こうじとしては、清酒用の麹菌(例えば、通常の清酒用の麹菌、或いは、福光屋で使用している清酒用の麹菌)を蒸米(調質、洗米、浸漬した白米を蒸した米)に添加して製造した酒母を用いるのが好ましい。
本発明の実施に際して、塩分を含有することが好ましい。そして塩分の含有量は、2重量%〜10重量%であるのが好ましい。
ここで本発明の実施に際して、前記清酒(所謂「純米酒」)のみを含有し、その他の成分を含有しないことが可能である。或いは、前記清酒(所謂「純米酒」)と塩分のみを含有し、その他の成分を含有しないことも可能である。
本発明のヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病用薬液の製造方法は、白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒(所謂「純米酒」)を主成分とし、醸造アルコールを添加せず、前記清酒(所謂「純米酒」)に塩分を添加することを特徴としている。
この場合においても、前記米こうじは、清酒用の酒母(例えば、通常の清酒用の酒母、或いは、福光屋で使用している清酒用の酒母)を用いるのが好ましい。
塩分の含有量は、2重量%〜10重量%であることが好ましい。
上述の構成を具備する本発明のHPVに起因する疾病用薬液によれば、当該薬液をHPVに起因する疾患、例えばイボ(疣贅)に塗布すると、塗布された箇所のイボが萎縮して除去される。
また、塗布された箇所のイボが他の部位に転移することがない。
ここで、本発明の疾病用薬液を製造するに際しては、例えば白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒(所謂「純米酒」)については、市販品をそのまま適用することが可能である。
そのため、上述した従来技術(特許文献1に記載の技術)の様に、専門処理施設と複雑な抽出工程を必要とすること無く、均一な品質の疾病用薬液を安価に製造することが出来る。
本発明において塩分を含有した場合には、前記清酒(所謂「純米酒」)が長期間に亘って変質せず、そのため本発明のHPVに起因する疾病用薬液の有効使用期間が長期化することが確認されている。
そして、本発明の製造方法において塩分を添加することは、市販品である粗塩をそのまま添加することにより実施することが出来る。そのため、特別な技術や専門処理施設を必要とせず、本発明の製造方法の実施コストが高騰することが防止される。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態に係るHPVに起因する疾病用薬液では、白米と米こうじと水のみを原料として製造され、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上とする清酒(所謂「純米酒」)と、塩分とを包含している。
ここで、塩分の含有量は、2重量%〜10重量%である。
また、米こうじとしては、清酒用の麹菌(例えば、通常の清酒用の麹菌、或いは、福光屋で使用している清酒用の麹菌)を蒸米(調質、洗米、浸漬した白米を蒸した米)に添加して製造した酒母を用いている。
第1実施形態に係るHPVに起因する疾病用薬液を製造するに際しては、白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒(所謂「純米酒」)に、2重量%〜10重量%の塩分を添加した。
この場合においても、前記米こうじは、清酒用の麹菌(例えば、通常の清酒用の麹菌、或いは、福光屋で使用している清酒用の麹菌)を蒸米(調質、洗米、浸漬した白米を蒸した米)に添加して製造した酒母を用いている。
第1実施形態に係る薬液を、ヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病、疾患の一種であるイボ(疣贅)に対して塗布した実験結果については、実験例1において、説明する。
ここで、当該薬液の塗布については、公知、市販のスプレー式容器に充填してHPVに起因する疾病(例えばイボ)に対して噴射しても良いし、人手により当該疾病及びその周辺に塗り込んでも良い。
足裏は日常生活において体重を支えているため、摩擦が作用して、皮膚が厚くなってしまった箇所(所謂「肥厚」)が存在する場合が多い。浸透を良くするため、薬液の塗布に際して、足裏に患部(例えばイボが出来ている箇所)が存在する場合には、患部を含めた領域の肥厚を除去した後、薬液を塗布する。
一方、患部が足裏以外であれば肥厚を除去する必要が少なく、薬液をそのまま塗付する。
後述する実験例1〜19においても、足裏に患部が存在する場合には、患部を含めた領域の肥厚を除去した後に薬液を塗布し、患部が足裏以外であれば、肥厚を除去せずに薬液をそのまま塗付した。
[実験例1]
白米と米こうじと水のみを原料として製造され、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上とする清酒(所謂「純米酒」)として、市販の純米酒(製造販売「福光屋」:商品名「純米酒すっぴん」)を使用した。ここで、米こうじは、前記純米酒の製造元が使用している酒母(福光屋で使用している清酒用の麹菌を蒸米に添加して製造した酒母)を用いている。
この純米酒のデータを下表1−1で示す。
表1−1
Figure 2016196433
表1−1において、「酸度」なるパラメータは、酒10ミリリットルを中和するのに必要な0.1規定の水酸化ナトリウム溶液の量を単位「ミリリットル(ml)」で表示したものである。「アミノ酸度」なるパラメータも、同様な測定法で定められるパラメータである。
この純米酒に塩分を5重量%添加して、疾病用薬液を製造した。換言すれば、実験例1の疾病用薬液は、上述した清酒(所謂「純米酒」)と、塩分以外は包含していない。そして、醸造アルコールも添加されていない。
HPVに起因するイボを発症した7人の患者の患部に対して、上記薬液を塗布した結果、部位の如何に拘らず、全てのイボが萎縮し或いは除去された。当該結果を下表1−2に示す。
実験例1〜19の全ての患者のイボについては、検体を第三者機関(株式会社AVSS)に依頼分析したところ陽性(+)であり、HPV2型、27型、57型、63型に起因するイボであることを確認した。換言すると、実験例1〜19における「HPVに起因するイボ」という文言は、「HPV2型、27型、57型、63型に起因するイボ」を意味している。
表1−2
Figure 2016196433
ここで、薬液を塗布した回数について、発明者が各被験者に対して塗布した回数については正確に記録されているが、各被験者が自宅で塗布した回数については被験者の申告に基づいて計数されている。そして、各被験者が自宅で塗布した回数(申告値)は不正確である。
また、上述した通り、イボが足裏に存在する場合(表1−2では患者A、B、E、F、G)には、発明者が薬液を塗布する場合には、被験者の患部を含めた領域の肥厚を除去した後に行っている。発明者のその他の実験により、足裏にイボがある場合には、被験者の患部を含めた領域の肥厚を除去した後に薬液を塗布した方が、肥厚を除去しない場合に比較して、イボの除去に至る塗布回数が減少することが確認できているためである。それに対して、足裏にイボがある被験者が自宅で塗布する際には、薬液塗布前に肥厚を除去しない場合がある。すなわち、足裏にイボがある場合には、塗布回数は肥厚を除去する場合と除去しない場合とが混在しており、その意味で不正確である。
以上の理由により、表1−2における薬液を塗布した回数については、「約」という表現を付している。後述の表2−1と実験例2〜19において、塗布回数に「約」という表記をしているのも、上述した理由による。
表1−2で示すように、7人中6人の患者においてイボが除去された。
イボが萎縮した事例(患者D)については、塗布回数は約50回であり、継続して塗布はしていなかった。
表1−2では表示されていないが、全ての患者において、イボが周辺に転移することは無かった。
ここで、実験例1のみならず、全ての実験(実験例2〜18)において、薬液は、公知、市販のスプレー式容器に充填してイボに対して噴射することにより塗布した。しかし、発明者のその他の実験では、施術者の手によりイボ及びその周辺に薬液を塗り込んでも、イボの除去、萎縮、周辺への転移防止の効果については、スプレーで噴射した場合と同様であることが確認出来ている。
発明者は、実験例1で用いた薬液を調整した後(上記純米酒に塩分を添加した後)、冷蔵庫内(3〜6℃)で3ヶ月間に亘って保管した後、当該保管後の薬液がHPVに起因するイボを萎縮、除去する作用があるか否かを確認した。
そして、3ヶ月経過しても、3ヶ月保管後の薬液を塗布すればHPVに起因するイボが萎縮し、除去されることを確認した。
[実験例2]
純米酒には分類されない清酒(米、米こうじ、水、酒粕、醸造アルコール、焼酎、ブドウ糖その他の糖類、有機酸、アミノ酸塩を原料とする日本酒)に塩分を添加したものを、HPVに起因するイボに塗布した。
ここで、前記清酒は市販品(剣菱酒造株式会社製:商品名「黒松剣菱」)を使用し、塩分は実験例1と同量だけ添加した。
このようにして製造した薬液を、2名の患者のイボに100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例1の薬液を塗布したところ、約50〜約100回の塗布で除去された。
実験例2の結果により、純米酒以外の清酒を用いて薬液を調整しても、その様な薬液ではHPVに起因するイボを除去することは出来ないことが判明した。
[実験例3]
実験例1で調整された薬液に、酒粕を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を3名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該3名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約80〜約100回の塗布で除去された。
実験例3の結果により、純米酒に酒粕を添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
[実験例4]
実験例1で調整された薬液に、醸造アルコールを全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約70〜約90回の塗布で除去された。
実験例4の結果により、純米酒に醸造アルコールを添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
[実験例5]
実験例1で調整された薬液に、焼酎を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を3名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該3名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約50〜約80回の塗布で除去された。
実験例5の結果により、純米酒に焼酎を添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
[実験例6]
実験例1で調整された薬液に、ブドウ糖を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を4名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該4名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約50〜80回の塗布で除去された。
実験例6の結果により、純米酒にブドウ糖を添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
ここで、分子量の小さい糖であるブドウ糖は添加の影響が比較的小さいと考えられるが、ブドウ糖を添加した薬液にHPVに起因するイボを除去する効果が発現されなくなった。したがって、ブドウ糖よりも分子量の大きい糖を添加した場合にも、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが推定される。
[実験例7]
実験例1で調整された薬液に、アロマ(アロマテラピーに用いられる精油)として、ティーツリー葉油を全体の1重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を3名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該3名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約80〜約100回の塗布で除去された。
実験例7の結果により、純米酒にティーツリー葉油を添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
ここで、アロマ(精油)はティーツリー葉油以外にも存在する。発明者は、ローズマリー油、イランイラン油、ラベンダー油、セイヨウハッカ油、ユーカリ葉油、ベルガモット果実油、ラバンデュラハイブリダ油、オレンジ果皮油、ローマカミツレ花油についても、実験例7と同様な実験を行った。
その結果、全て、実験例7と同様に、アロマを実験例1で調整された薬液に添加すると、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らないことを確認した。
[実験例8]
実験例1で調整された薬液に、ハトムギ(ヨクイニン)のエキスを全体の2重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布しないとイボは萎縮せず、しかも、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約50〜約70回の塗布で除去された。
実験例8の結果により、純米酒にハトムギ(ヨクイニン)を添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
[実験例9]
実験例1で調整された薬液に、ノニの果汁を全体の3重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例1で使用した薬液を塗布したところ、約60〜約80回の塗布で除去された。
実験例9の結果により、純米酒にノニを添加して薬液を調整しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
以上の実験例2〜9により、純米酒以外の清酒を主原料とした薬液、或は純米酒に塩分以外を添加して調整した薬液をHPVに起因するイボに塗布しても、イボを除去する効果は得られないことが推定される。
[実験例10]
実験例1で調整された薬液に、粗塩を添加して1重量%ずつ塩分含有量を増加して、HPVに起因するイボが除去出来るか否かと、冷蔵庫内(3〜6℃)で3ヶ月間に亘って保管した後、当該保管後の薬液を塗布してHPVに起因するイボが除去出来るか否かを実験した。
その結果、塩分含有量が10重量%以下であれば、HPVに起因するイボを除去する効果があるが、11重量%以上であるとHPVに起因するイボを除去する効果が低減することが確認された。
一方、塩分含有量が1重量%の場合には、冷蔵庫内(3〜6℃)で3ヶ月間に亘って保管した後には、HPVに起因するイボが萎縮するまでの塗布回数が100〜200回程度まで増加して、しかも完全に除去することが出来なかった。しかし、塩分含有量が2重量%以上であれば、実験例1と同様に、保管後の薬液を塗布すればHPVに起因するイボが除去出来ることを確認した。
実験例10から、塩分含有量は2重量%〜10重量%であるべきことが確認された。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、白米と米こうじと水のみを原料として製造され、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上とする清酒(所謂「純米酒」)のみからなる薬液を製造した。
ここで米こうじとしては、清酒用の麹菌(例えば、通常の清酒用の麹菌、或いは、福光屋で使用している清酒用の麹菌)を蒸米(調質、洗米、浸漬した白米を蒸した米)に添加して製造した酒母を用いている。
第1実施形態とは異なり、第2実施形態に係るHPVに起因する疾病用薬液は塩分を含有しておらず、上記清酒(所謂「純米酒」)のみから製造されている。
第2実施形態に係る薬液を、ヒトパピローマウィルス(HPV)に起因する疾病、疾患の一種であるイボに対して塗布した実験結果については、実験例10において、説明する。
[実験例11]
白米と米こうじと水のみを原料として製造され、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上とする清酒(所謂「純米酒」)として、市販の純米酒(製造販売「福光屋」:商品名「純米酒すっぴん」)を使用した。ここで米こうじは、前記純米酒の製造元が使用している酒母(福光屋で使用している清酒用の麹菌を蒸米に添加して製造した酒母)を用いている。
この純米酒の成分データは、実験例1において、表1−1で示したのと同一である。
実験例11では実験例1〜10とは異なり、塩分を添加していない。換言すれば、実験例11の疾病用薬液は、上述した清酒(所謂「純米酒」)以外は包含していない。そして醸造アルコールを添加していない。
この純米酒を薬液として、HPVによるイボを発症した6人の患者の患部に対して塗布した。その結果、イボ発症部位の如何に拘らず、全てのイボが萎縮し或いは除去された。当該結果を下表2−1に示す。
表2−1
Figure 2016196433
表2−1で示す様に、6人中5人の患者に対して上記薬液を約80〜約110回塗布することにより、イボが除去された。塗布回数が少ない(約70回)患者(患者M)についても、イボが萎縮することが確認できた。ここで患者Mの場合、塗布回数を増加すれば、イボが除去出来る可能性が高いと推定する。
そして表2−1では表示されていないが、全ての患者において、イボが周辺に転移することは無かった。
[実験例12]
純米酒には分類されない清酒(米、米こうじ、水、酒粕、醸造アルコール、焼酎、ブドウ糖その他の糖類、有機酸、アミノ酸塩を原料とする日本酒)を、HPVに起因するイボに塗布した。
ここで、前記清酒は市販品(剣菱酒造株式会社製:商品名「黒松剣菱」)であり、実験例2と同一の清酒である。
前記清酒を1名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布したが、イボは萎縮しなかった。
その後、当該患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約100回の塗布でイボは除去された。
実験例12の結果により、純米酒以外の清酒を塗布しても、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが判明した。
[実験例13]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、酒粕を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約110回の塗布で除去された。
実験例13の結果により、純米酒に酒粕を添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
[実験例14]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、醸造アルコールを全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約100回の塗布で除去された。
実験例14の結果により、純米酒に醸造アルコールを添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
[実験例15]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、焼酎を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を3名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該3名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約110回の塗布で除去された。
実験例15の結果により、純米酒に焼酎を添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
[実験例16]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、ブドウ糖を全体の5重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を4名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該4名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約120回の塗布で除去された。
実験例16の結果により、純米酒にブドウ糖を添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去することは出来ないことが明らかになった。
ここで、分子量の小さい糖であるブドウ糖は添加の影響が比較的小さいと考えられるが、純米酒にブドウ糖を添加すると、HPVに起因するイボを除去する効果を発現しなかった。したがって、ブドウ糖よりも分子量の大きい糖を純米酒に添加した場合も、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが推定される。
[実験例17]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、アロマ(アロマテラピーに用いられる精油)として、ティーツリー葉油を全体の1重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を3名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該3名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約100回の塗布で除去された。
実験例17の結果により、純米酒にティーツリー葉油を添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
ここで、アロマ(精油)はティーツリー葉油以外にも存在する。発明者は、ローズマリー油、イランイラン油、ラベンダー油、セイヨウハッカ油、ユーカリ葉油、ベルガモット果実油、ラバンデュラハイブリダ油、オレンジ果皮油、ローマカミツレ花油についても、実験例17と同様な実験を行った。
その結果、実験例17と同様に、アロマを実験例11で使用した純米酒に添加すると、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らないことが確認された。
[実験例18]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、ハトムギ(ヨクイニン)のエキスを全体の2重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約70〜約90回の塗布で除去された。
実験例18の結果により、純米酒にハトムギ(ヨクイニン)を添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
[実験例19]
実験例11で調整された薬液(純米酒)に、ノニ(の果汁)を全体の3重量%添加したものを薬液として使用した。
この薬液を2名の患者のイボに塗布したが、100回〜200回に亘って塗布すると、イボは多少萎縮したが、完全に除去するには至らなかった。
その後、当該2名の患者のイボに対して実験例11で使用した薬液(純米酒)を塗布したところ、約80〜約100回の塗布で除去された。
実験例19の結果により、純米酒にノニを添加してしまうと、HPVに起因するイボを除去する効果は発現しないことが明らかになった。
以上の実験例12〜19により、純米酒以外の酒をイボに塗布した場合、或は純米酒に添加物を加えて調整した薬液をHPVに起因するイボに塗布した場合には、イボを除去する効果は発現しないことが推定される。
上述した実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
また、上述した実施形態では、HPVに起因する疾病としてHPV2型、27型、57型、63型に起因するイボが例示されているが、HPV2型、27型、57型、63型以外のHPVに起因するイボ、或いは、イボ以外のHPVに起因する疾病、例えば子宮頸がんについても、本発明に係る薬液の純米酒成分を適用すれば、萎縮、消失、転移防止の効果がある。

Claims (5)

  1. 白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒を主成分とし、醸造アルコールを添加していないことを特徴とするヒトパピローマウィルスに起因する疾病用薬液。
  2. 前記米こうじは清酒用の酒母である請求項1の疾病用薬液。
  3. 塩分を2重量%〜10重量%含有する請求項1、2の何れかの疾病用薬液。
  4. 白米と米こうじと水のみを原料として製造された清酒であって、白米は3等以上に格付けされた玄米又はそれに相当する玄米から精製され、米こうじは白米の総重量の15%以上の清酒を主成分とし、醸造アルコールを添加せず、前記清酒に塩分を2重量%〜10重量%だけ添加することを特徴とするヒトパピローマウィルスに起因する疾病用薬液の製造方法。
  5. 前記米こうじは、清酒用の酒母である請求項4の製造方法。
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朝日新聞 朝刊29頁, JPN6018045374, 9 September 2009 (2009-09-09), ISSN: 0004130300 *

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