JP2016194260A - コンテナ発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を低減することが可能になるとともに、迅速に運用を開始することができるコンテナ発電システムを提供する。
【解決手段】発電機7と、エンジン6と、冷却部8とが、発電機7と冷却部8との間にエンジン6が配されるように、第一コンテナ2の長手方向に順番に並べられ、吸気部21は、エンジン6よりも発電機7側の第一収容空間17に開口し、空気取込部22は、エンジン6よりも発電機7側に形成され、排熱回収部51は、第二コンテナ3の長手方向でエンジン6の位置に対応する第一エリア60に配され、ラジエータ31は、第二コンテナ3の長手方向で冷却部8の位置に対応する第二エリア61に配される。
【選択図】図3

Description

この発明は、コンテナ発電システムに関する。
内燃機関の出力によって発電機を作動させる発電システムにおいては、海上輸送、陸上輸送、および、航空輸送等で使用される一つのコンテナ内に内燃機関および発電機をユニットとして収容した、いわゆるコンテナ発電システムが知られている。このようなコンテナ発電システムによれば、容易に搬送することができるとともに、現地で行う組み立てや性能調整にかかる作業を簡略化して、迅速な運用開始が可能となっている。
特許文献1には、コンテナ内に、エンジンと、エンジンによって駆動させる発電機等を直列に配置する技術が開示されている。
特開2008−247576号公報
ところで、上述したコンテナ発電システムにおいては、省エネルギー化や、温水利用の観点から、排熱回収を行ういわゆるコジェネレーションシステムを追加することが要望されている。
コジェネレーションシステム等の追加機能を現地で個別に設置する場合、組み立て等の作業が複雑化してしまい、迅速な運用開始が困難になるという課題がある。
さらに、上述したコンテナは、トレーラ等の車両によって搬送されるため、ISO規格で定められたコンテナを用いる必要がある。一方で、上述したコンテナ発電システムにおいては、中規模の病院等、市街地や住宅地に近い場所への需要が見込まれており、騒音の低減が要望されている。
しかしながら、ISO規格コンテナを用いる場合、その収容空間に制限がある。そのため、エンジンを冷却するためのラジエータコアを大型化することが困難になっている。例えば、ラジエータコアを大型化せずに冷却性能を向上しようとした場合、送風ファンによりラジエータコアへ送り込む外気の風量を増加する必要があり、送風ファンによる騒音が大きくなってしまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、騒音を低減することが可能になるとともに、迅速に運用を開始することができるコンテナ発電システムを提供することを目的とする。
この発明の第一態様によれば、内部に第一収容空間が形成されるとともに前記第一収容空間に対して外部から空気を取り込む空気取込部が形成された第一コンテナ本体と、前記第一収容空間に配されて前記第一収容空間の空気を吸気する吸気部を有するエンジンと、前記第一収容空間に配置されて前記エンジンにより駆動される発電機と、前記第一収容空間に配置されて前記エンジンの冷却水および潤滑油のうち少なくとも一方を前記第一コンテナ本体の外部に配されるラジエータとの間で循環させる冷却部と、を有する第一コンテナと、内部に第二収容空間が形成される第二コンテナ本体と、前記第二収容空間に配置されて前記エンジンの排気ガスから熱を回収する排熱回収部と、前記第二収容空間に配置されて前記エンジンの冷却水および潤滑油のうち少なくとも一方の熱を大気中に放出するラジエータと、を有する第二コンテナと、を備え、前記発電機と、前記エンジンと、前記冷却部とは、前記発電機と前記冷却部との間に前記エンジンが配されるように、前記第一コンテナの長手方向に順番に並べられ、前記吸気部は、前記エンジンよりも前記発電機側の前記第一収容空間に開口し、前記空気取込部は、前記エンジンよりも前記発電機側に形成され、前記排熱回収部は、前記第二コンテナの長手方向で前記エンジンの位置に対応する第一エリアに配され、前記ラジエータは、前記第二コンテナの長手方向で前記冷却部の位置に対応する第二エリアに配されている。
このように構成することで、エンジンおよび発電機が収容される第一コンテナではなく、第二コンテナにラジエータを収容できるため、第一コンテナにラジエータを収容する場合と比較してラジエータを大型化することができる。その結果、ラジエータを大型化した分だけ、送風ファンによる風量を低減することができるため、送風ファンによる騒音を抑制することができる。
さらに、冷却部とエンジンと発電機とが第一コンテナの長手方向に順番に配されて吸気部がエンジンよりも発電機側に配されているため、第一収容空間内で最も温度の高い冷却部を吸気部から最も遠いところへ配置するとともに、空気取込部の近くに吸気部を配置することができる。そのため、冷却部の熱により高温になる前に、空気取込部から取り込んだ空気を吸気部から取り込むことができる。その結果、エンジンの燃焼室への空気充填率の低下を抑制してエンジン出力を向上することができる。
また、第二コンテナの長手方向において、エンジンの位置に対応する第一エリアに排熱回収部が配置され、冷却部の位置に対応する第二エリアにラジエータが配置されることで、冷却部とラジエータとの間、および、エンジンと排熱回収部との間の各配管が複雑化することを抑制することができる。その結果、排熱回収部を追加機能として設置する際にかかる作業の負担を軽減して、迅速に運用を開始することができる。
この発明の第二態様によれば、コンテナ発電システムは、第一態様における前記第二コンテナ本体が、前記第二収容空間を第一エリアと第二エリアとに区画する隔壁を備えていてもよい。
このように構成することで、排熱回収部の熱が、ラジエータに伝達されることを抑制することができる。その結果、ラジエータによるエンジンの冷却を効率よく行うことができる。
この発明の第三態様によれば、コンテナ発電システムは、第二態様における隔壁が、前記第一エリアと前記第二エリアとの間を断熱する断熱材を備えていてもよい。
このように構成することで、第一エリアと第二エリアとの間の伝熱を抑制できるため、ラジエータによるエンジンの冷却を更に効率よく行うことができる。
この発明の第四態様によれば、コンテナ発電システムは、第二から第五態様の何れか一つの態様における第一コンテナが、前記エンジンよりも前記発電機側に、制御盤を備えていてもよい。
このように構成することで、空気取込部から第一収容空間に流入した空気が、エンジンに接触する前に制御盤に接触するため、制御盤が高温になることを抑制することができる。その結果、制御盤を冷却するための冷却装置を別途設ける必要が無く、省エネルギー化を図ることができる。
この発明の第五態様によれば、コンテナ発電システムは、第一から第四態様の何れか一つの態様において、前記第一コンテナ、および、前記第二コンテナは、20フィート規格のISO規格コンテナであってもよい。
このように構成することで、40フィート規格以上のISO規格コンテナを利用する場合と比較して、必要な設置面積を縮小することができるとともに、運搬性を向上することができる。
この発明の第六態様によれば、コンテナ発電システムは、第一から第五態様の何れか一つの態様における前記空気取込部が、縦型ルーバを備えていてもよい。
このように構成することで、空気取込部の周囲に雨水の浸入を防ぐフードなどをコンテナ内部および外部に設けることなく空気取込部から雨水などが侵入することを抑制できる。その結果、例えば、コンテナ内部にフードなどの設置スペースを必要としない分だけ、エンジンや発電機を大型化することができる。また、例えば、コンテナ外部にフード等を設けないため、コンテナ搬送時にフード等が邪魔となり着脱する必要がなくなる。
上述したコンテナ発電システムによれば、騒音を低減することが可能になるとともに、迅速に運用を開始することができる。
この発明の第一実施形態におけるコンテナ発電システムの斜視図である。 この発明の第一実施形態におけるコンテナ発電システムのブロック図である。 この発明の第一実施形態における第一コンテナおよび第二コンテナの機器配置を示す斜視図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 この発明の第一実施形態の第一変形例における図3に相当する斜視図である。 この発明の第一実施形態の第二変形例における図3に相当する斜視図である。 この発明の第一実施形態の第三変形例における第一コンテナと第二コンテナとの設置例を示す平面図である。 この発明の第二実施形態における第一コンテナと第二コンテナとを積み重ねた場合の接続例を示す側面図である。 この発明の第二実施形態における第一コンテナと第二コンテナとを積み重ねない場合の接続例を示す平面図である。
以下、この発明の一実施形態に係るコンテナ発電システムを図面に基づき説明する。
図1は、この発明の第一実施形態におけるコンテナ発電システムの斜視図である。図2は、この発明の第一実施形態におけるコンテナ発電システムのブロック図である。図3は、この発明の第一実施形態における第一コンテナおよび第二コンテナの機器配置を示す斜視図である。
この実施形態におけるコンテナ発電システムは、例えば、市街地や住宅地に近い中規模病院などの施設の非常用電源や、電力不足を補うための定常電源として用いることができる。
図1から図3に示すように、この実施形態におけるコンテナ発電システム1は、第一コンテナ2と、第二コンテナ3と、を備えている。
第一コンテナ2は、第一コンテナ本体5と、エンジン6と、発電機7と、冷却部8と、制御盤9とを主に備えている。
第一コンテナ本体5は、一般貨物を搬送するいわゆるドライ・コンテナである。この実施形態における第一コンテナ本体5は20フィート規格のISO規格コンテナ(幅8ft、高さ8.6ft、長さ20ft)を用いている。図3に示すように、この第一コンテナ本体5は、前側壁11、後側壁12、左側壁13、右側壁14、上壁15、および、底壁16によって、その内部に第一収容空間17を形成している。左側壁13、および、右側壁14は、ヒンジ(図示せず)を介して開閉可能とされている。
エンジン6は、燃料の燃焼エネルギーを出力軸の回転エネルギーに変換して出力する。この実施形態におけるエンジン6は、CNG(Compressed natural gas)やLPG(Liquefied petroleum gas)などのガスを燃料として用いるいわゆるガスエンジンである。また、この実施形態におけるエンジン6は、燃焼室として主燃焼室と副室とを備える副室式のガスエンジンである。このエンジン6は、吸気を加圧する過給器を備えている。エンジン6は、第一コンテナ本体5の長手方向において、第一収容空間17の中央部に配置されている。
エンジン6は、シリンダー内に空気を取り込むためのエアクリーナボックス19を、第一コンテナ本体5の長手方向においてエンジン本体20よりも発電機7側に備えている。このエアクリーナボックス19は、その吸気口21が右側壁14の空気取込口22(図1参照)側を向いて形成されている。
図2に示すように、エンジン6は、潤滑油を貯留する潤滑油タンク23を備えている。この潤滑油タンク23は、エアクリーナボックス19と同様に、第一コンテナ本体5の長手方向においてエンジン本体20よりも発電機7側に配されている。
エンジン6は、その主燃料室と副室とにそれぞれ燃料であるガスを供給するための第一燃料ガスライン24と、第二燃料ガスライン25とを備えている。第一燃料ガスライン24は、第一コンテナ本体5の外部に配されるガス供給源(図示せず)とエンジン6の主室とを連通させる。一方で、第二燃料ガスライン25は、第一収容空間17において第一燃料ガスライン24の途中から分岐して、第一燃料ガスライン24と副室とを連通させている。この第二燃料ガスライン25は、その途中にガスを圧縮するガス圧縮機26が配されている。このガス圧縮機26によって、第二燃料ガスライン25の内部を流れるガスは、第一燃料ガスライン24を流れるガスよりも高圧にして副室に供給することが可能となっている。ここで、第一燃料ガスライン24には、第二燃料ガスライン25との分岐点よりもエンジン6側に、エンジン6の排気を用いて第一燃料ガスライン24のガスを加圧する過給器27を設けても良い。
エンジン6は、排気ガスを第一コンテナ本体5の外部へ排出するためのエキゾーストパイプ28を備えている。このエキゾーストパイプ28は、第一コンテナ本体5の上壁15に形成された排気出口部29に接続されている。
発電機7は、エンジン6により駆動される。発電機7は、エンジン6の回転エネルギーを電気エネルギーへと変換して出力する。この発電機7は、第一コンテナ本体5の長手方向において、エンジン6と直列に配置されている。発電機7による電力は、制御盤9を介して第一コンテナ本体5の外部装置に供給される。
冷却部8は、エンジン6の冷却水を、エンジン6とラジエータ31との間で循環させる。この実施形態における冷却部8は、第二コンテナ3のラジエータ31との間で冷却水を循環させている。この冷却部8は、第一冷却系統32と、第二冷却系統33と、を備えている。
第一冷却系統32は、第一主配管34と第一分岐配管35とを備えている。第一主配管34は、エンジン6のジャケットとラジエータ31との間で冷却水を循環させる循環流路を形成する。一方で、第一分岐配管35は、第一主配管34から分岐して、ラジエータ31を経由せずに、冷却水を循環させる。
第一冷却系統32は、第一主配管34と第一分岐配管35との接続部に第一温度調整弁36を更に備えている。この第一温度調整弁36は、第一主配管34をラジエータ31に向けて流れる冷却水の流量と、第一分岐配管35に分流する冷却水の流量とを調整する三方弁である。第一主配管34は、第一温度調整弁36とエンジン6との間に第一ポンプ37を更に備えている。この第一ポンプ37によって、冷却水がエンジン6のジャケットに向けて圧送される。
第一分岐配管35は、温水熱交換器38を更に備えている。この温水熱交換器38は、第一コンテナ2の外部に設けられた水供給源39から供給されてくる水(温水)を、第一冷却系統32の冷却水との間で熱交換して加熱(例えば、83℃の水を85℃程度まで加熱)する。この温水熱交換器38によって加熱された水は、第二コンテナ3に供給される。また、温水熱交換器38によって熱交換を行った冷却水は、第一主配管34の冷却水と合流してエンジン6のジャケットに戻される。
ここで、第一冷却系統32を流れる冷却水の温度が高すぎる場合、第一温度調整弁36は、第一主配管34を経由してラジエータ31に供給される冷却水の流量を増加させる。一方で、第一冷却系統32を流れる冷却水の温度が高過ぎない場合や、温水熱交換器38による熱交換を積極的に行う場合、第一温度調整弁36は、第一分岐配管35を経由してエンジン6に戻す冷却水の流量を増加させる。
第二冷却系統33は、第二主配管40と第二分岐配管41とを備えている。第二主配管40は、吸気を加圧する過給器のインタークーラ(何れも図示せず)とラジエータ31との間で冷却水を循環させる。この実施形態における第二主配管40は、第二コンテナ3のラジエータ31との間で冷却水を循環させる。一方で、第二分岐配管41は、第二主配管40から分岐して、ラジエータ31を経由せずに冷却水を循環させる。
第二冷却系統33は、第二主配管40と第二分岐配管41との接続部に第二温度調整弁42を備えている。この第二温度調整弁42は、第一温度調整弁36と同様に、第二主配管40をラジエータ31に向けて流れる冷却水の流量と、第二分岐配管41に分流する冷却水の流量とを調整する三方弁である。第二主配管40は、第二温度調整弁42と過給器のインタークーラとの間に第二ポンプ43を備えている。この第二ポンプ43によって、冷却水が過給器のインタークーラに向けて圧送される。
ここで、第二冷却系統33を流れる冷却水の温度が高すぎる場合、第二温度調整弁42は、第二主配管40を経由してラジエータ31に供給される冷却水の流量を増加させる。一方で、第二冷却系統33を流れる冷却水の温度が高過ぎない場合、第二温度調整弁42は、第二分岐配管41を経由して過給器のインタークーラに戻す冷却水の流量を増加させる。
この実施形態における第二冷却系統33を循環するインタークーラ用の冷却水は、第一冷却系統32を循環するエンジン6のジャケット用の冷却水や加熱対象となる水(温水)と比較して低温となる。つまり、第二冷却系統33を流れる冷却水は、温水熱交換器38による熱交換に適さない。そのため、この実施形態における第二冷却系統33には、第一冷却系統32の温水熱交換器38に相当する温水熱交換器38を設けていない。しかし、第二冷却系統33の冷却水の温度よりも加熱対象の温度が低い場合などには、第二分岐配管41に温水熱交換器38を設けるようにしてもよい。
上述した第一温度調整弁36と第二温度調整弁42とは、各冷却水の温度に基づいて作業者が手動で調整するようにしてもよい。また、上述した第一温度調整弁36および第二温度調整弁42は、ソレノイドバルブなどを用いてもよい。このようにソレノイドバルブを用いる場合、例えば、センサによる冷却水温度の検出結果に基づいて制御装置(図示せず)によりソレノイドバルブを制御することができる。そのため、第一冷却系統32および第二冷却系統33を流れる冷却水の温度を自動的に調整することが可能となる。
この実施形態における第一主配管34と、第二主配管40とは、第一コンテナ本体5の上壁15に形成された第一冷却水出入口部45にそれぞれ接続されている。
制御盤9は、機関制御盤、発電機制御盤、補機盤、および、充電器盤等の各種電気機器(図示せず)を備えている。図3に示すように、制御盤9は、上記の各種電気機器をキャビネット47内に収容している。制御盤9は、第一コンテナ本体5の長手方向において、エンジン6よりも発電機7側に配置されている。より具体的には、制御盤9は、第一コンテナ本体5の長手方向において、発電機7を挟んでエンジン6とは反対側に配置されている。この制御盤9から延びる制御ケーブル(図示せず)が、エンジン6、発電機7、ポンプ37,43、および、ガス圧縮機26等にそれぞれ接続されている。
図1に示すように、第一コンテナ本体5は、その長手方向において、エンジン6よりも発電機7側に、空気取込口22を備えている。より具体的には、この実施形態における空気取込口22は、第一コンテナ本体5の右側壁14に形成されている。この空気取込口22から第一収容空間17に取り込まれた空気が、エンジン6のエアクリーナボックス19からエンジン本体20に取り込まれて、そのシリンダーに供給される。
つまり、空気取込口22から第一収容空間17に取り込まれた空気は、エンジン6の近くを流れることなしに、エアクリーナボックス19から吸気される。この際、空気取込口22から第一収容空間17に取り込まれる空気は、第一コンテナ本体5の長手方向において、エンジン6から離れた右側壁14からエンジン6に向かって流れる。そのため、第一収容空間17の内部に存在するエンジン6に加熱された空気によって、制御盤9、発電機7、および、潤滑油タンク23(図2参照)等が加熱されることを抑制できる。
図1から図3に示すように、第二コンテナ3は、第二コンテナ本体50と、排熱回収部51と、ラジエータ31と、を備えている。
第二コンテナ本体50は、上述した第一コンテナ本体5と同様に、一般貨物を搬送するいわゆるドライ・コンテナである。この実施形態における第二コンテナ本体50は、20フィート規格のISO規格コンテナ(幅8ft、高さ8.6ft、長さ20ft)を用いている。この第二コンテナ本体50は、第一コンテナ本体5と同様に、前側壁11、後側壁12、左側壁13、右側壁14、上壁15、および、底壁16によって、その内部に第二収容空間52(図3参照)を形成している。左側壁13、および、右側壁14は、ヒンジ(図示せず)を介して開閉可能とされている。
排熱回収部51は、エンジン6の排気ガスから熱を回収する。排熱回収部51は、排ガス温水ボイラー53と、消音器56と、を備えている。
排ガス温水ボイラー53は、第二コンテナ3の外部から第一コンテナ2を経由して供給される水(温水)を、エンジン6の排気ガスとの間で熱交換して(例えば、84〜85℃程度の水を88℃程度まで)加熱する。この排ガス温水ボイラー53は、排気配管54を備えている。この排気配管54は、第二コンテナ本体50の底壁16に形成された排気接続部55(図2参照)に接続されている。排気接続部55は、排気出口部29に連結される。これにより、エキゾーストパイプ28を流れる排気ガスが排気配管54を介して排ガス温水ボイラー53に供給される。この排ガス温水ボイラー53によって熱交換を行った排気ガスは、消音器56に送られる。
この排ガス温水ボイラー53によって加熱された水は、第二コンテナ3の外部に供給される。この実施形態においては、排ガス温水ボイラー53によって加熱された水が、第一コンテナ2を経由してコンテナ発電システム1の外部に供給される。
消音器56は、排気ガスを大気に放出する際に発生する音を低減する。消音器56は、その内部に消音材やバッフル等を備えている。消音器56の内部を通過した排気ガスは、第二コンテナ3の外部、すなわち大気に放出される。
ラジエータ31は、第一コンテナ2から供給される冷却水の熱を大気中に放出することで冷却する。このラジエータ31は、ラジエータコア31aと、ファン31bと、を備えている。ラジエータ31は、上述した第一主配管34に連通される第一配管57と、上述した第二主配管40に連通される第二配管58と、を備えている。これら第一配管57と第二配管58とは、それぞれ第二コンテナ本体50の底壁16に配された第二冷却水出入口部59(図2参照)に接続されている。
ラジエータコア31aは、その内部に、第一配管57から供給される冷却水が流れる流路と、第二配管58から供給される冷却水が流れる流路とを備えている。
ファン31bは、ラジエータコア31aに対して、外気を供給する。このファン31bによる外気は、例えば、左側壁13から第二収容空間52に取り込まれ、ラジエータコア31aを通過した後、上壁15に形成された開口部から外部に排出される。
排熱回収部51は、第二コンテナ本体50の長手方向において、第一コンテナ2のエンジン6の位置に対応する第一エリア60に配されている。同様に、ラジエータ31は、第二コンテナ本体50の長手方向において、第一コンテナ2の冷却部8に対応する第二エリア61に配されている。言い換えれば、排熱回収部51が配置される第一エリア60は、第一コンテナ2の上部に第二コンテナ3を重ねて、第一コンテナ2および第二コンテナ3互いの四隅を揃えて配置した上下段積み状態の場合に、第一コンテナ2のエンジン6の鉛直に配されるエリアである。同様に、ラジエータ31が配置される第二エリア61は、上記の上下段積み状態の場合に、第一コンテナ2の冷却部8の鉛直上方に配されるエリアである。
図1、図3に示すように、第一コンテナ本体5の右側壁14は、空気取込口22を備えている。また、第一コンテナ本体5の左側壁13は、第一収容空間17内の空気を排出する空気排出口63(図3参照)を備えている。第一コンテナ2は、第一収容空間17内に、空気取込口22から空気排出口63へと向かう空気の流れを作るファン(図示せず)を備えている。この空気取込口22から第一収容空間17に取り込まれる空気は、空気取込口22から取り込まれた後、エンジン本体20表面の熱を奪って空気排出口63から第一コンテナ本体5の外部に排出される。すなわち、第一収容空間17内の長手方向における右側壁14から左側壁13へ向かう空気の流れによって、エンジン本体20により温められた空気が、エアクリーナボックス19から取り込まれたり、発電機7や制御盤9に接触したりすることが抑制されている。
図1に示すように、空気取込口22および空気排出口63は、上下方向に延びる羽板64が水平方向に間隔をあけて複数配置される、いわゆる縦型の防水ルーバである。ここで、空気取込口22は、空気排出口63と同一の形状であるため、以下の説明においては空気取込口22についてのみ説明し、空気排出口63の説明を省略する。また、この実施形態における空気取込口22および空気排出口63の形状は一例であって、縦型の防水ルーバであれば他の形状を用いても良い。
図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。
図4に示すように、空気取込口22は、同一形状の複数の羽板64を備えている。これら羽板64は、羽板本体部65と、羽根片部66と、突片部67と、をそれぞれ備えている。
羽板本体部65は、上下方向に延びる帯状の板体により形成されている。羽板本体部65は、その帯状の幅方向Wにおける中央部68が、羽板64の配列方向tにおいて、幅方向Wにおける両側辺部69,70よりも第一方向に向かって突出するように屈曲又は、湾曲して形成されている。
羽根片部66は、羽板本体部65の側辺部69,70から第一方向とは反対の第二方向に向かって延びている。
突片部67は、羽板本体部65の中央部68の凸側の面から第一方向に向かって延びている。突片部67は、幅方向Wにおいて、その端部71が側辺部70側を向くように傾斜している。ここで、この実施形態における空気取込口22、および、空気排出口63は、側辺部70が第一コンテナ本体5の外側に配置されるようにして第一コンテナ本体5に取り付けられている。
上述した空気取込口22、および、空気排出口63によれば、外方から風と共に吹込む雨滴のうち、羽板64の外面に当たった雨滴は、羽板64の突片部67によって受止められて流れ落ちる。さらに、外方から風と共に吹込む雨滴のうち、羽板64の突片部67の横の空隙を通過した雨滴は、羽板本体部65に沿って風向を曲げられながら第一コンテナ本体5の内部に向かって進む。この際、雨滴は、風向を曲げられる際の遠心力によって、対向する羽板本体部65の内面に当たる。そのため、雨滴は、側辺部69の羽根片部66と羽板本体部65のとによって形成される隅部72に受け止められて流れ落ちる。これにより、いわゆる横型のルーバと比較して、外部から第一コンテナ本体5の内部への雨水の浸入を阻止することができる。
ここで、第一コンテナ本体5に取り付けられた空気取込口22、および、空気排出口63に対して縦型の防水ルーバを用いる場合について説明した。しかし、第二コンテナ本体50の各側壁に換気口22aが設けられている場合には、これら換気口22aに縦型の防水ルーバを用いても良い。
したがって、上述した実施形態によれば、エンジン6と発電機7とを第一収容空間17に収容する第一コンテナ2に対して、排熱回収部51を収容する第二コンテナ3を積み重ねて設置することができる。そのため、第一コンテナ2の上方を、排熱回収部51を収容する第二コンテナ3の設置スペースとして有効利用することができる。また、エンジン6の直上に排熱回収部51を配置できるため、エンジン6と排熱回収部51との間の配管類を短くすることができる。その結果、排熱回収部51の設置自由度を向上することができるとともに、配管類の接続が容易になり迅速にコンテナ発電システム1の運用を開始することができる。
さらに、エンジン6を冷却するためのラジエータ31が第一収容空間17に配置されない分だけ、エンジン6や発電機7を大型化することができる。その結果、第一コンテナ本体5の設置面積を増加させることなく発電容量を増加させることができる。また、第二コンテナ3にラジエータ31を収容できるため、冷却部8の直上にラジエータ31を配置することができる。そのため、冷却部8とラジエータ31とを接続する配管類を短くすることができ、配管類の接続を容易に行うことができる。さらに、ラジエータ31の設置スペースを拡大できるため、ラジエータコア31aを大型化して、例えば、ファン31bによる風量を抑制して騒音を低減することができる。
また、冷却部8とエンジン6と発電機7とが第一コンテナ2の長手方向に順番に配されて吸気口21がエンジン6よりも発電機7側に配されているため、第一収容空間17内で最も温度の高い冷却部8を吸気口21から最も遠いところへ配置するとともに、空気取込口22の近くに吸気口21を配置することができる。そのため、冷却部8やエンジン6の熱により高温になる前に、空気取込口22から取り込んだ空気を吸気口21から取り込むことができる。その結果、エンジン6の燃焼室への空気充填率の低下を抑制してエンジン出力を向上し、効率よく発電を行うことができる。
さらに、第二コンテナ3の長手方向において、冷却部8の位置に対応する第一エリア60にラジエータ31が配置され、エンジン6の位置に対応する第二エリア61に排熱回収部51が配置されることで、冷却部8とラジエータ31との間、および、エンジン6と排熱回収部51との間の各配管が複雑化することを抑制することができる。その結果、排熱回収部51を追加機能として設置する際にかかる作業の負担を軽減して、迅速に運用を開始することができる。
また、空気取込口22から第一収容空間17に流入した空気が、エンジン6や冷却部8に接触する前に制御盤9に接触するため、制御盤9が高温になることを抑制することができる。その結果、制御盤9を冷却するための冷却装置を別途設ける必要が無く、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、第一コンテナ2、および、第二コンテナ3として20フィート規格のISO規格コンテナを使用することで、40フィート規格以上のISO規格コンテナを利用する場合と比較して、必要な設置面積を縮小することができるとともに、運搬性を向上することができる。
また、空気取込口22、および、空気排出口63にそれぞれ縦型の防水ルーバを用いることで、雨水の浸入を防ぐフードなどを空気取込口22周囲のコンテナ内部およびコンテナ外部に設けることなく空気取込口22からの雨水の侵入を抑制できる。その結果、例えば、コンテナ内部にフードなどの設置スペースを必要としない分だけ、エンジン6や発電機7を大型化することができる。また、例えば、コンテナ外部にフード等を設ける必要がないため、コンテナ搬送時にフード等が邪魔となることによるフードの着脱作業が必要なくなる。また、空気取込口22、および、空気排出口63を簡素化することができる。そのため、コンテナ発電システム1の据え付けから運用開始までを更に迅速化することができる。
さらに、第一コンテナ本体5の上部に積み重ねられて第二コンテナ本体50が配置されているため、外気よりも温かい第二コンテナ本体50から排出される排気ガスや、ラジエータ31から排出される空気が、下方の空気取込口22から第一収容空間17に取り込まれることを抑制できる。そのため、吸気口21から吸気される空気温度が上昇することを抑制できる。その結果、効率よくエンジン6を駆動して発電を行うことができる。
次に、この発明の第一実施形態の第一変形例に係るコンテナ発電システムを図面に基づき説明する。この第一実施形態の第一変形例(以下、単に第一変形例と称する)については、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する(以下、第二変形例以降も同様)。
図5は、この発明の第一実施形態の第一変形例における図3に相当する斜視図である。
図5に示すように、この第一変形例におけるコンテナ発電システム101は、第一実施形態と同様に、第一コンテナ2、および、第二コンテナ3を備えている。
第二コンテナ3は、第二収容空間52を第一エリア60と第二エリア61とに区画する隔壁80を備えている。この隔壁80によって、第一エリア60から第二エリア61、および、第二エリア61から第一エリア60への空気の移動が規制されている。
したがって、上述した第一変形例によれば、第二エリア61から第一エリア60への空気の移動を規制することができるため、排熱回収部51の熱が、ラジエータ31に伝達されることを抑制できる。そのため、ラジエータ31によるエンジン6の冷却を効率よく行うことができる。また、ラジエータコア31aの周囲温度が低下する分、ファン31bによるラジエータコア31aへの空気供給量を低減して、騒音を抑制することができる。
図6は、この発明の第一実施形態の第二変形例における図3に相当する斜視図である。
例えば、図6に示す第一実施形態の第二変形例(以下、単に第二変形例と称する)におけるコンテナ発電システム201のように、第一エリア60と第二エリア61との間の断熱性を高めるために、上述した第二コンテナ本体50の隔壁80に断熱材81を取り付けても良い。図6においては、隔壁80の表裏両面に断熱材81を取り付けているが、表裏両面のうち何れか一方に設けても良い。
したがって、第二変形例によれば、第一エリア60と第二エリア61との間の断熱性が高まるため、更なる冷却効率の向上、および、騒音低減を図ることができる。
図7は、この発明の第一実施形態の第三変形例における第一コンテナと第二コンテナとの設置例を示す平面図である。
上述した第一実施形態においては、第一コンテナ2と第二コンテナ3とを上下に積み重ねる場合について説明した。しかし、コンテナ発電システム1を設置する場所に高さ制限がある場合には、第一コンテナ2と第二コンテナ3とを、例えば、横並びの状態で配置することもできる。この第三変形例のコンテナ発電システム301においては、図7に示すように、第一コンテナ2と第二コンテナ3との互いの長手方向が同一方向を向き、且つ、互いの長手方向における左側壁13、および、右側壁14の位置が一致するように配置している。言い換えれば、第一コンテナ2と第二コンテナ3とは、並列配置されている。
この第三変形例における第一コンテナ2は、排気出口部29と、第一冷却水出入口部45とが、後側壁12に形成されている。一方で、第二コンテナ3は、排気接続部55と、第二冷却水出入口部59とは、前側壁11に形成されている。第一コンテナ2の排気出口部29と第二コンテナ3の排気接続部55とは、互いに対向する位置に配置されている。これら排気出口部29と排気接続部55とは、第一コンテナ2と第二コンテナ3との間を渡る直線状の外部配管90によって接続されている。
同様に、第一コンテナ2の第一冷却水出入口部45と第二コンテナ3の第二冷却水出入口部59とは、互いに対向する位置に配置されている。これら第一冷却水出入口部45と第二冷却水出入口部59とは、第一コンテナ2と第二コンテナ3との間を渡る直線状の接続配管91によって接続されている。ここで、図7においては、図示都合上、接続配管91が1本だけ設けられているが、第一主配管34と第一配管57との間を接続する2つの接続配管91と、第二主配管40と第二配管58との間を接続する2つの接続配管91との合計4つの接続配管91が使用される。
したがって、第三変形例によれば、第一コンテナ本体5および第二コンテナ本体50の長手方向において、第一エリア60が冷却部8に対応する位置に配され、第二エリア61がエンジンに対応する位置に配されていることで、外部配管90、接続配管91を直線状に配管することができる。そのため、外部配管90、接続配管91が複雑化することを抑制して、配管作業にかかる時間を削減することができる。その結果、高さ制限があり第一コンテナ2に対して第二コンテナ3を積み重ねることができない場合であっても、コンテナ発電システム1を迅速に運用開始することが可能となる。
次に、この発明の第二実施形態におけるコンテナ発電システムを図面に基づき説明する。この第二実施形態は、上述した第一実施形態と配管の方法が異なるだけである。そのため、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複する説明を省略する。
図8は、この発明の第二実施形態における第一コンテナと第二コンテナとを積み重ねた場合の接続例を示す側面図である。図9は、この発明の第二実施形態における第一コンテナと第二コンテナとを積み重ねない場合の接続例を示す平面図である。
この第二実施形態におけるコンテナ発電システム401は、第一実施形態と同様に、第一コンテナ2と第二コンテナ3とを備えている。これら第一コンテナ2と第二コンテナ3とは、通常、第一コンテナ2の上部に第二コンテナ3が積み重ねられて用いられる。
第一コンテナ2は、第一コンテナ本体5と、エンジン6と、発電機7とを有している。また、第二コンテナ3は、第二コンテナ本体50と、排熱回収部51と、ラジエータ31とを備えている。
第一コンテナ本体5は、その前側壁11の下部に第一冷却水出入口部45が配置されている。同様に第二コンテナ本体50は、その前側壁11の下部に第二冷却水出入口部59が配置されている。これら第一冷却水出入口部45と、第二冷却水出入口部59とは、U字状の接続配管91を介して接続されている。この第二実施形態においては、上述した第三変形例と同様に、第一主配管34と第一配管57との間を接続する2つの接続配管91と、第二主配管40と第二配管58との間を接続する2つの接続配管91との合計4つの接続配管91が使用される。
例えば、設置場所の高さ制限があり、第一コンテナ本体5の上部に第二コンテナ本体50を積み重ねることができない場合、図9に示すように、第一コンテナ2と、第二コンテナ3とを、同じ高さの設置面に配置することもできる。この場合、上述した接続配管91とは異なる形状の接続配管92を用いて第一冷却水出入口部45と第二冷却水出入口部59とを接続する。この第二実施形態の場合、第一コンテナ本体5と第二コンテナ本体50との各前側壁11が内側を向くように、第一コンテナ2と第二コンテナ3とをL字状に配置する場合を例示している。この場合、例えば、接続配管92は、L字状に形成すればよい。ここで、図9においても、図示都合上、接続配管92を一つだけ示しているが、実際には、上述した第三変形例と同様に、接続配管92は複数用いられる。
一方で、この第二実施形態における第一コンテナ本体5は、排気出口部29を上壁15に備えている。第二コンテナ本体50も、排気接続部55を上壁15に備えている。これら排気出口部29と、排気接続部55とは、上方に向かって凸となるU字状の外部配管90によって接続される。
したがって、上述した第二実施形態によれば、第一冷却水出入口部45と、第二冷却水出入口部59とが何れも前側壁11に形成されているため、第一コンテナ本体5に第二コンテナ本体50を積み重ねる場合に、単純形状であるU字状の接続配管91を用いて接続することができる。
また、第一冷却水出入口部45と、第二冷却水出入口部59とが互いに前側壁11の下部に配置されているため、第一コンテナ2に第二コンテナ3を積み重ねることができない場合であっても、接続配管92の形状をL字状等の単純な形状とすることができる。
そのため、第一コンテナ本体5に対して第二コンテナ本体50を積み重ねる場合と、積み重ねない場合との両方の場合において、配管作業を簡略化することができ、コンテナ発電システムの運用を開始するまでの時間を短縮化することができる。
この発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、第一コンテナ本体5と第二コンテナ本体50とに、20フィート規格のISO規格のコンテナを用いる場合を例示した。しかし、第一コンテナ本体5と第二コンテナ本体50は、20フィート規格のISO規格コンテナに限られるものではない。例えば、20フィート規格よりも小さいコンテナや、20フィート規格よりも大きいコンテナを用いても良い。
また、上述した各実施形態においては、ラジエータ31を第二コンテナ本体50の内部に収容する場合について説明した。しかし、排熱回収部51を必要としない場合などには、ラジエータ31は、第一コンテナ本体5および第二コンテナ本体50の外部に配置して、第二コンテナ3を省略するようにもできる。
さらに、第二実施形態においては、第一冷却水出入口部45と第二冷却水出入口部59とを、それぞれ前側壁11に形成する場合について説明した。しかし、第一冷却水出入口部45と第二冷却水出入口部59とを形成する箇所は、前側壁11同士に限られない。同方向を向く側壁同士であればよく、例えば、後側壁12同士、左側壁13同士、および、右側壁14同士としても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、第一コンテナ2のエンジン6が過給器を備える場合について説明した。しかし、エンジン6は、過給器を備えるものに限られない。
また、上述した各実施形態においては、エンジン6が副室式のガスエンジンの場合を一例に説明した。しかし、エンジン6は、副室式に限られず、また、ガスエンジンにも限られない。例えば、エンジン6は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンであってもよい。また、排熱回収部51は、消音器56に加えて排気ガスを浄化する浄化装置を備えていても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、ラジエータ31によってエンジン6の冷却水を冷却する場合について説明した。しかし、エンジン6を冷却する冷媒としては、冷却水に限られない。例えば、ラジエータ31をオイルクーラとして用いて、エンジン6の潤滑油を冷却する冷媒として、エンジン6とラジエータ31との間を循環させるようにしても良い。
1 コンテナ発電システム
2 第一コンテナ
3 第二コンテナ
5 第一コンテナ本体
6 エンジン
7 発電機
8 冷却部
9 制御盤
11 前側壁
12 後側壁
13 左側壁
14 右側壁
15 上壁
16 底壁
17 第一収容空間
19 エアクリーナボックス
20 エンジン本体
21 吸気口(吸気部)
22 空気取込口(空気取込部)
23 潤滑油タンク
24 第一燃料ガスライン
25 第二燃料ガスライン
26 ガス圧縮機
27 過給器
28 エキゾーストパイプ
29 排気出口部
31 ラジエータ
32 第一冷却系統
33 第二冷却系統
34 第一主配管
35 第一分岐配管
36 第一温度調整弁
37 第一ポンプ
38 温水熱交換器
40 第二主配管
41 第二分岐配管
42 第二温度調整弁
43 第二ポンプ
45 第一冷却水出入口部
47 キャビネット
50 第二コンテナ本体
51 排熱回収部
52 第二収容空間
53 排ガス温水ボイラー
54 排気配管
55 排気接続部
56 消音器
57 第一配管
58 第二配管
59 第二冷却水出入口部
60 第一エリア
61 第二エリア
63 空気排出口
64 羽板
65 羽板本体部
66 羽根片部
67 突片部
68 中央部
69 側辺部
70 側辺部
71 端部
72 隅部
80 隔壁
81 断熱材
90 外部配管
91 接続配管
92 接続配管

Claims (6)

  1. 内部に第一収容空間が形成されるとともに前記第一収容空間に対して外部から空気を取り込む空気取込部が形成された第一コンテナ本体と、前記第一収容空間に配されて前記第一収容空間の空気を吸気する吸気部を有するエンジンと、前記第一収容空間に配置されて前記エンジンにより駆動される発電機と、前記第一収容空間に配置されて前記エンジンの冷却水および潤滑油のうち少なくとも一方を前記第一コンテナ本体の外部に配されるラジエータとの間で循環させる冷却部と、を有する第一コンテナと、
    内部に第二収容空間が形成される第二コンテナ本体と、前記第二収容空間に配置されて前記エンジンの排気ガスから熱を回収する排熱回収部と、前記第二収容空間に配置されて前記エンジンの冷却水および潤滑油のうち少なくとも一方の熱を大気中に放出するラジエータと、を有する第二コンテナと、を備え、
    前記発電機と、前記エンジンと、前記冷却部とは、前記発電機と前記冷却部との間に前記エンジンが配されるように、前記第一コンテナの長手方向に順番に並べられ、
    前記吸気部は、前記エンジンよりも前記発電機側の前記第一収容空間に開口し、
    前記空気取込部は、前記エンジンよりも前記発電機側に形成され、
    前記排熱回収部は、前記第二コンテナの長手方向で前記エンジンの位置に対応する第一エリアに配され、
    前記ラジエータは、前記第二コンテナの長手方向で前記冷却部の位置に対応する第二エリアに配されているコンテナ発電システム。
  2. 前記第二コンテナ本体は、
    前記第二収容空間を第一エリアと第二エリアとに区画する隔壁を備える請求項1に記載のコンテナ発電システム。
  3. 前記隔壁は、
    前記第一エリアと前記第二エリアとの間を断熱する断熱材を備える請求項2に記載のコンテナ発電システム。
  4. 前記第一コンテナは、
    前記エンジンよりも前記発電機側に、制御盤を備える請求項2又は3に記載のコンテナ発電システム。
  5. 前記第一コンテナ、および、前記第二コンテナは、20フィート規格のISO規格コンテナである請求項1から4の何れか一項に記載のコンテナ発電システム。
  6. 前記空気取込部は、縦型ルーバを備える請求項1から5の何れか一項に記載のコンテナ発電システム。
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