JP2016193096A - 眼科用レーザ治療装置、および眼科手術制御プログラム - Google Patents

眼科用レーザ治療装置、および眼科手術制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被検眼を良好に観察できる眼科用レーザ手術装置、およびそれに用いられる制御プログラムを提供すること【解決手段】手術用レーザ光を対象者の眼Eに照射することで眼を処置する眼科用レーザ手術装置であって、手術用レーザ光の照射光路上に配置されるレンズ32を少なくとも有し、装置本体と眼の間に介在するインターフェース110を保持する保持部と、眼で反射してレンズを通過した反射光を受光する受光素子31を有し、装置本体と眼の間の距離に応じて異なる倍率で、眼の前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部30と、保持部に保持されたインターフェースが変更されることによって、正面画像撮影部によって撮影された正面画像の倍率が変化する場合に、倍率の変化を調整する倍率調整手段300を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本開示は、手術用レーザ光を照射することで対象者の眼を処置する眼科用レーザ手術装置、およびそれに用いられる制御プログラムに関する。
対象者の眼に手術用レーザ光を照射することによって、眼を治療する眼科用レーザ手術装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2000−116694号公報 特表2004−531344号公報 特開2013−248303号公報
このような装置において、装置のレーザ照射部の先端に装着するインターフェースを取り換えることがある。例えば、インターフェースには、レーザ光の集光状態を調整するための光学素子が設けられており、レーザの照射部位等に応じて、光学素子の種類が異なるインターフェースが取り付けられる。
ところで、上記のような装置において、患者眼の前眼部を観察するために、前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部が設けられることがある。また、正面画像撮影部は、レーザ照射光学系と光路を一部共有することがあり、正面画像撮影部は、インターフェースに設けられた光学素子を介して、患者眼の正面画像を撮影する場合がある。
しかしながら、上記のように手術用レーザ光の照射部位に応じてインターフェースが取り換えられると、インターフェースを取り換える前と、取り換える後で、装置本体と対象者の眼との距離と、前記正面画像撮影に撮影される正面画像の倍率との比率が変化する可能性があった。
本開示は、上記の問題点に鑑み、被検眼を良好に観察できる眼科用レーザ手術装置、およびそれに用いられる制御プログラムを提供することを典型的な技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)手術用レーザ光を対象者の眼に照射することで前記眼を処置する眼科用レーザ手術装置であって、前記手術用レーザ光の照射光路上に配置されるレンズを少なくとも有し、装置本体と前記眼の間に介在するインターフェースを保持する保持部と、前記眼で反射して前記レンズを通過した反射光を受光する受光素子を有し、前記装置本体と前記眼の間の距離に応じて異なる倍率で、前記眼の前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部と、
前記保持部に保持されたインターフェースが変更されることによって、前記正面画像撮影部によって撮影された前記正面画像の倍率が変化する場合に、前記倍率の変化を調整する倍率調整手段を備えることを特徴とする。
(2) 手術用レーザ光を対象者の眼に照射することで前記眼を処置する眼科用レーザ手術装置を制御するための眼科手術制御プログラムであって、前記眼科用レーザ手術装置は、前記手術用レーザ光の照射光路上に配置されるレンズを少なくとも有し、装置本体と前記眼の間に介在するインターフェースを保持する保持部と、前記眼で反射して前記レンズを通過した反射光を受光する受光素子を有し、前記装置本体と前記眼の間の距離に応じて異なる倍率で、前記眼の前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部と、を備え、前記眼科手術制御プログラムが前記眼科用レーザ手術装置のプロセッサによって実行されることで、前記保持部に保持されたインターフェースが変更されることによって、前記正面画像撮影部によって撮影された前記正面画像の倍率が変化する場合に、前記倍率の変化を調整する倍率調整ステップを前記眼科用レーザ手術装置に実行させることを特徴とする。
眼科用レーザ手術装置1の全体構成を示す図である。 正面画像撮影部30の概略構成を示す図である。 固視標投影部40の概略構成を示す図である。 眼科用レーザ手術装置1の機械的構成の概略を示す図である。 眼Eに結合された液浸インターフェース91の断面図である。 眼Eに結合された圧平インターフェース92の断面図である。 正面画像の撮影範囲について説明する図である。 眼科用レーザ手術装置1の制御を示すフローチャートである。 倍率調整部300の変容例について説明する図である。 倍率調整の変容例について説明する図である。 装置本体と患者眼Eとの距離WDに対する受光素子31の移動量に関する図である。 正面画像を用いたフォーカス情報の取得方法について説明する図である。 正面画像を用いたフォーカス情報の取得方法について説明する図である。 断層画像を用いたフォーカス情報の取得方法について説明する図である。
以下、本開示における典型的な実施形態について説明する。本実施形態では、対象者(患者または被検者)の手術等を行う眼科用レーザ手術装置1を例示する。本実施形態の眼科用レーザ手術装置1は、対象者の眼Eの角膜および水晶体を共に処置することができる。ただし、本実施形態で例示する技術には、他の手術装置(例えば、レーザによって眼底の光凝固を行う装置等)に適用できる技術も含まれる。
<全体構成>
以下、図1を参照して、本実施形態の眼科用レーザ手術装置1の全体構成について、手術用レーザ光源2側(つまり、手術用レーザ光の光路の上流側)から、対象者の眼E側(つまり、手術用レーザ光の光路の下流側)に順に説明する。なお、図1〜図3では、説明を簡略化するために、実際の光学素子(レンズ、ミラー等)の一部のみが図示されている。
手術用レーザ光源2は、眼Eを処置するための手術用レーザ光を出射する。本実施形態では、手術用レーザ光源2から出射されたパルスレーザ光が眼Eの組織内で集光されると、集光位置(スポット)でプラズマが発生し、組織の切断、破砕等が行われる。以上の現象は、光破壊(photodisruption)と言われる場合もある。本実施形態の手術用レーザ光源2には、例えば、フェムト秒からピコ秒オーダーのパルスレーザ光を出射するデバイスを使用することができる。以下では、手術用レーザ光源2によって出射される手術用レーザ光の光路に沿う方向をZ方向とする。Z方向に交差(本実施形態では垂直に交差)する方向のうちの1つをX方向とする。Z方向およびX方向に共に交差(本実施形態では垂直に交差)する方向をY方向とする。
基準光源3は、各種制御を行う基準となる基準光(基準レーザ光)を出射する。例えば、本実施形態の基準光は、手術用レーザ光の照射位置を検出する際に用いられる場合がある。
ダイクロイックミラー4は、手術用レーザ光の光路に設けられている。ダイクロイックミラー4は、手術用レーザ光源2から出射される手術用レーザ光と、基準光源3から出射される基準光を合波する。
ズームエキスパンダ5は、手術用レーザ光の光路のうち、手術用レーザ光源2とXY走査部10(後述する)の間に設けられている。ズームエキスパンダ5は、手術用レーザ光のビーム径を変更することができる。制御部50(後述する)は、ズームエキスパンダ5を駆動して手術用レーザ光のビーム径を変更することで、対物レンズ20(後述する)から眼Eに向けて出射される手術用レーザ光の開口数NAを調整することができる。
高速Z走査部6は、手術用レーザ光が集光されるスポットをZ方向に走査するZ走査部の一部である。本実施形態では、高速Z走査部6は、手術用レーザ光の光路のうち、ズームエキスパンダ5とXY走査部10の間に設けられている。一例として、本実施形態の高速Z走査部6は、負の屈折力を有する移動光学素子7と、移動光学素子7を光軸に沿って移動させる高速Z走査駆動部8とを備える。例えば、高速Z走査駆動部8には、移動光学素子7を高速で移動させることが可能なガルバノモータ等を用いてもよい。移動光学素子7とXY走査部10の間には、レンズ9が設けられている。レンズ9は、高速Z走査部8を経たレーザ光をXY走査部10に導光させる。移動光学素子7が光軸方向に移動すると、眼Eにおける手術用レーザ光のスポットがZ方向に移動する。高速Z走査部6は、広範囲Z走査部18(後述する)に比べて高速でスポットをZ方向に走査することができる。
XY走査部10は、光軸に交差するXY方向に手術用レーザ光を走査する。本実施形態のXY走査部10は、X偏向デバイス11およびY偏向デバイス12を備える。X偏向デバイス11は、手術用レーザ光をX方向に走査する。Y偏向デバイス12は、X偏向デバイス11によってX方向に走査された手術用レーザ光を、さらにY方向に走査する。本実施形態では、X偏向デバイス11およびY偏向デバイス12には共にガルバノミラーが採用されている。しかし、光を走査する他のデバイス(例えば、ポリゴンミラー、音響光学素子等のスキャナ)を、X偏向デバイス11およびY偏向デバイス12の少なくともいずれかに採用してもよい。また、X偏向デバイス11およびY偏向デバイス12の少なくともいずれかが、複数のスキャナを備えていてもよい。
リレー部14は、XY走査部10と対物レンズ20の間に設けられている。リレー部14は、上流側リレー光学素子15と下流側リレー光学素子16によって、XY走査部10を経た手術用レーザ光を対物レンズ20にリレーする。
広範囲Z走査部18は、スポットをZ方向に走査するZ走査部の一部である。一例として、本実施形態の広範囲Z走査部18は、XY走査部10と上流側リレー光学素子15とを含む光学ユニットを、広範囲Z走査駆動部19によって光軸に沿って移動させることで、上流側リレー光学素子15と対物レンズ20との間の光路長を変化させる。その結果、スポットがZ方向に走査される。広範囲Z走査部18は、高速Z走査部10に比べてスポットを広範囲にZ方向に走査させることができる。なお、広範囲Z走査部18の構成は適宜変更できる。例えば、眼科用レーザ手術装置1は、XY走査部10よりも下流側に位置する光学素子(例えば、上流側リレー光学素子15、下流側リレー光学素子16、および対物レンズ20)の少なくともいずれかを光軸方向に移動させることで、スポットをZ方向に走査してもよい。また、高速Z走査部10のみを用いてスポットをZ方向に走査することも可能である。
対物レンズ20は、リレー部14の下流側リレー光学素子16よりも、手術用レーザ光の光路の下流側に配置されている。対物レンズ20を通過した手術用レーザ光は、インターフェース90を経て眼Eの組織に集光される。
インターフェース90は、対物レンズ20を通過する各種光(手術用レーザ光、基準光、観察光、OCT光、および固視標投影光)の光路のうち、装置本体と眼Eの間に介在し、眼Eに結合される。インターフェース90の構成には種々の構成(例えば、液浸インターフェース91、圧平インターフェース92等)を採用できる。インターフェース90の詳細については、図5および図6を参照して後述する。
ダイクロイックミラー(光軸合成部)22は、手術用レーザ光の光路のうち、対物レンズ20と下流側リレー光学素子16の間に設けられている。ダイクロイックミラー22は、眼科用レーザ手術装置1と眼Eの間を伝播する各種光の光軸を同軸とする。本実施形態では、ダイクロイックミラー22は、手術用レーザ光源2から出射された手術用レーザ光の大部分を、対物レンズ20に向けて反射させる。ダイクロイックミラー22は、基準光源3から出射された基準光の一部を反射させると共に、残りを透過させる(基準光の光路の詳細については後述する)。また、ダイクロイックミラー22は、観察光、OCT光、および固視標投影光の大部分を透過させる。つまり、観察光、OCT光、および固視標投影光の光軸と、手術用レーザ光の光軸は、ダイクロイックミラー22を分岐点として分岐する。なお、観察光は、眼Eによって反射されて正面画像撮影部30に入射する反射光である。OCT光は、断層画像を撮影するために断層画像撮影部23から出射される光である。固視標投影光は、眼Eを固視させるために固視標投影部40から出射される光である。
正面画像撮影部30は、眼Eの画像を撮影する撮影部の一部である。正面画像撮影部30は、眼Eによって反射された反射光(観察光)を受光することで、眼Eの正面画像(本実施形態では、前眼部の正面画像)を撮影する。また、正面画像撮影部30は、装置本体に装着されたインターフェース90の少なくとも一部を撮影することも可能である。本実施形態では、アライメント指標投影部63のアライメント・照明光源64(図4参照)によって出射される赤外光の反射光が、観察光として正面画像撮影部30によって受光される。正面画像撮影部30の詳細については、図2を参照して後述する。
断層画像撮影部23も、正面画像撮影部30と同様に、眼Eの画像を撮影する撮影部の一部である。断層画像撮影部23は、眼Eの断層画像を撮影することができる。また、断層画像撮影部23は、インターフェース90が備えるインターフェースレンズ100,110(詳細は、図5および図6を参照して後述する)の断層画像を撮影することも可能である。一例として、本実施形態の断層画像撮影部23は、OCT光源、光分割器、参照光学系、走査部、および受光素子を備える。OCT光源は、断層画像を撮影するためのOCT光を出射する。光分割器は、OCT光源によって出射されたOCT光を、参照光と測定光に分割する。参照光は参照光学系に入射し、測定光は走査部に入射する。参照光学系は、測定光と参照光の光路長差を変更する構成を有する。走査部は、測定光を二次元方向(XY方向)に走査させる。検出器は、撮影対象によって反射された測定光と、参照光学系を経た参照光との干渉状態を検出する。測定光が走査され、反射測定光と参照光の干渉状態が検出されることで、撮影対象の深さ方向の情報が取得される。取得された深さ方向の情報に基づいて、撮影対象の断層画像が取得される。
断層画像撮影部23には種々の構成を用いることができる。例えば、SS−OCT、SD−OCT、TD−OCT等のいずれを断層画像撮影部23に採用してもよい。また、眼科用レーザ手術装置1は、光干渉以外の技術(例えば、シャインプルーク等)を用いて、撮影対象の断層画像を撮影してもよい。
固視標投影部40は、対象者の眼Eの視線を誘導する固視標を眼Eに投影することができる。つまり、固視標投影部40は、眼Eの固視を行うために用いられる。本実施形態の固視標投影部40は、眼Eへの固視標の投影状態を変更することができる。固視標投影部40の詳細については、図3を参照して後述する。
ダイクロイックミラー24は、正面画像撮影部30の撮影光軸(つまり、正面画像撮影部30に入射する反射光の光軸9)と、固視標投影部40の投影光軸とを同軸とする。詳細には、本実施形態では、正面画像撮影部30に入射する反射光の大部分はダイクロイックミラー24を透過し、固視標投影部40から投影される固視標の光の大部分はダイクロイックミラー24によって反射される。
ダイクロイックミラー25は、正面画像撮影部30の撮影光軸および固視標投影部40の投影光軸を、断層画像撮影部23の撮影光軸と同軸とする。詳細には、本実施形態では、正面画像撮影部30に入射する反射光の大部分は、ダイクロイックミラー25を透過する。固視標投影部40から投影される固視標の光の大部分も、ダイクロイックミラー25を透過する。断層画像を撮影するためのOCT光の大部分は、ダイクロイックミラー25によって反射される。
照射位置検出部26は、手術用レーザ光源2から眼Eに延びる手術用レーザ光の光路から分岐した光路上に設けられている。一例として、本実施形態では、走査部6,10,18からダイクロイックミラー22に延びる手術用レーザ光の光路が、ダイクロイックミラー22によって分岐される。分岐された光路のうち、ダイクロイックミラー22を透過する光の光路上に、照射位置検出部26が設置されている。ただし、照射位置検出部26の設置位置を変更することも可能である。
ハーフミラー27は、ダイクロイックミラー22を透過した基準光の光路を分岐する。分岐した光路の一方は照射位置検出部26に延び、他方はミラー28に延びる。ミラー28は、ハーフミラー27から入射する基準光を反射させて、再びハーフミラー27に入射させる。ミラー28に入射する基準光の光軸と、ミラー28によって反射される基準光の光軸は同軸となる。ミラー28によって反射された基準光は、ハーフミラー27によって再び反射されて、ダイクロイックミラー22によって反射される。その後、基準光は、ダイクロイックミラー25とダイクロイックミラー24を透過し、正面画像撮影部30に入射する。その結果、基準光は、手術用レーザ光の光軸との関係が予め定められた(既知の)光軸に沿って、正面画像撮影部30の受光素子31(図2参照)に投影される。従って、正面画像の撮影範囲に対する手術用レーザ光の光軸の位置関係が、正面画像によって適切に把握される。
制御部50は、CPU51、ROM52、RAM53、および不揮発性メモリ(図示せず)等を備える。CPU51は、眼科用レーザ手術装置1の各種制御(例えば、手術用レーザ光源2の制御、基準光源3の制御、走査部6,10,18の動作制御、画像の撮影制御、固視標の投影制御等)を司る。ROM52には、眼科用レーザ手術装置1の動作を制御するための各種プログラム(例えば、後述するIF調整動作制御処理、ドッキング処理、照射制御データ作成処理等を実行するための眼科装置制御プログラム等)が記憶されている。RAM53は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリは、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。眼科装置制御プログラム等は、不揮発性メモリに記憶されていてもよい。
表示部54は、各種画像を表示することができる。操作部55は、ユーザ(例えば、術者、検者、補助者等)によって操作される。制御部50は、ユーザによる各種操作指示の入力を、操作部55を介して受け付ける。操作部55には、例えば、表示部54に設けられるタッチパネル、各種ボタン、キーボード、マウス等の各種デバイスを適宜採用すればよい。表示部54および操作部55は、眼科用レーザ手術装置1の装置本体に組み込まれていてもよいし、装置本体に有線または無線によって接続された他のデバイスであってもよい。
また、図1では、眼科用レーザ手術装置1のコントローラとして1つの制御部50が用いられる場合を例示した。しかし、言うまでもないが、眼科用レーザ手術装置1は複数のコントローラによって制御されてもよい。例えば、眼科用レーザ手術装置1は、各種光学素子およびアクチュエータを備えた装置本体と、装置本体に接続されるパーソナルコンピュータとを備えていてもよい。この場合、例えば、パーソナルコンピュータのコントローラがレーザの照射制御データを作成し、作成された照射制御データに従って、装置本体のコントローラがアクチュエータの駆動を制御してもよい。また、表示部54の表示制御、撮影された画像の解析、各種パラメータの演算等が、パーソナルコンピュータのコントローラによって実行されてもよい。つまり、後述する制御処理の全てが装置本体の1つのコントローラによって実行される必要は無い。
<正面画像撮影部>
図2を参照して、正面画像撮影部30について説明する。本実施形態の正面画像撮影部30は、受光素子31、レンズ32、および受光調整部(フォーカス調整部)33を備える。受光素子31は、眼Eによって反射された反射光(観察光)を受光する。本実施形態の受光素子31は、眼Eからの反射光を受光することで、眼Eの画像(詳細には、前眼部の正面画像)を撮影する。本実施形態では、二次元受光素子(例えば、CCD、CMOS等)が採用されている。レンズ32は、眼Eの撮影対象部位と受光素子31とを共役とする。なお、図2では便宜的に1つのレンズ32のみが図示されているが、光路中に設けられる光学素子の数が1つに限定されないことは言うまでもない。受光調整部33は、受光素子31における反射光の受光状態を調整する。詳細には、本実施形態の受光調整部33は、受光素子31における反射光のフォーカス状態を調整する。つまり、本実施形態の受光調整部33は、反射光の光軸(撮影光軸)に沿う方向(図2の矢印A方向)に受光素子31を移動させることで、受光素子31と撮影対象部位を共役とすることができる。本実施形態の受光調整部33には、例えばモータ等が用いられる。
受光状態を調整するための構成は、適宜変更できる。例えば、正面画像撮影部30は、撮影光路上に設けられた光学素子(例えばレンズ32)を光路に沿う方向(図2の矢印B方向)に移動させる受光調整部34を備えてもよい。この場合、眼科用レーザ手術装置1は、受光素子31および光学素子の少なくともいずれかを光軸に沿って移動させることで、フォーカス状態を調整することができる。また、眼科用レーザ手術装置1は、受光調整部34を駆動することで、フォーカス状態以外の受光状態(例えば、正面画像の撮影倍率)を調整してもよい。また、正面画像撮影部30は、撮影光軸上への光学素子35の挿入と、撮影光軸上からの光学素子35の取り外しを行う受光調整部36を備えてもよい(図2の矢印C参照)。この場合、眼科用レーザ手術装置1は、各種条件に応じて段階的に受光状態を調整できる。なお、図2に示す倍率調整部300および輝度調整部400の説明は後述する。
<固視標投影部>
図3を参照して、固視標投影部40について説明する。本実施形態の固視標投影部40は、固視標投影光源41、第1絞り42、第2絞り43、レンズ44、可動ステージ45、固視標移動駆動部46、固定レンズ47、可動光学素子48、および光学素子移動駆動部49を備える。固視標投影光源41は、対象者の眼Eに固視標を投影するための光(固視標投影光)を発光する。固視標投影光源41から発光される固視標投影光の光量は、制御部50によって変更される。第1絞り42および第2絞り43は、固視標の投影光路に入射する固視標投影光の光束を一定の大きさにする。レンズ44は、投影光路において、第1絞り42および第2絞り43に対して所定の位置に固定されている。
可動ステージ45には、固視標投影光源41、第1絞り42、第2絞り43、およびレンズ44が搭載されている。可動ステージ45は、投影光路の光軸(投影光軸)に対して交差する方向(図3の矢印D方向)に移動することができる。投影光軸に交差する方向に可動ステージ45が移動すると、眼Eに対する固視標の投影位置が移動する。その結果、眼Eの固視方向が変更される。固視標移動駆動部46は可動ステージ45を移動させる。固視標移動駆動部46には、例えばモータ等が用いられる。
固定レンズ47は、投影光路上に固定されている。可動光学素子(例えば可動レンズ)48は、投影光路上に挿入される挿入位置と、投影光路上から外れる取り外し位置との間を移動する(図3の矢印E参照)。光学素子移動駆動部49は、可動光学素子48を移動させる。光学素子移動駆動部49には、モータ、ソレノイド等の各種アクチュエータを用いることができる。
本実施形態の眼科用レーザ手術装置1は、眼Eに投影される固視標の投影状態を変更することができる。例えば、眼科用レーザ手術装置1は、固視標投影光源41に供給する電力を調整することで、固視標投影光の光量を変更することができる。この場合、眼Eに向けて投影される固視標の明るさが変更される。また、眼科用レーザ手術装置1は、投影光路上への可動光学素子48の挿入と、投影光路からの可動光学素子48の取り外しとを切り替えることで、固視標投影光学系の焦点距離を変更することができる。この場合、眼Eの網膜における固視標の集光状態が変更される。なお、固視標投影光学系とは、固視標投影光源41から眼Eに延びる投影光路に設けられる各種光学部材である。本実施形態の固視標投影光学系には、絞り42,43、レンズ44、固定レンズ44、および可動光学素子48が含まれる。
なお、固視標の投影状態を変更する方法は適宜選択できる。例えば、眼科用レーザ手術装置1は、光学素子移動駆動部49を駆動することで、可動光学素子48を投影光軸に沿う方向(図3の矢印F方向)に移動させてもよい。また、眼科用レーザ手術装置1は、固視標移動駆動部46を駆動することで、投影光軸に沿う方向(図3の矢印G方向)に可動ステージ45を移動させてもよい。これらの方法でも、固視標投影光学系の焦点距離が変更される。勿論、可動光学素子48と可動ステージ45を共に投影光軸に沿って移動させてもよい。
また、言うまでもないが、固視標の投影方法も変更できる。例えば、点光源の代わりに液晶表示器を用いてもよい。この場合、液晶表示器の表示領域における視標の表示位置を変更することで、眼Eの固視方向が変更される。また、複数の点光源を配置し、点灯させる点光源を切り替える方法も採用できる。
<機械的構成>
図4を参照して、眼科用レーザ手術装置1の機械的構成の概略について説明する。眼科用レーザ手術装置1は、各種光学系および走査部6,10,18等を収容する筐体60を備える。筐体の下部の一部には、筒部61が設けられている。筒部61の内部には、前述した対物レンズ20が固定される。筒部61は、眼Eに手術用レーザ光を照射するための照射端となる。
筐体60の下端には、アライメント指標投影部63が設けられている。アライメント指標投影部63は、眼Eの角膜にアライメント指標を投影する。一例として、本実施形態のアライメント投影部63は、有限遠の光を照射する点光源であるアライメント・照明光源64を複数備える。本実施形態では、アライメント・照明光源64が照射する光は、正面画像を撮影するための照明光源を兼ねる。しかし、アライメント光源とは別に照明光源が設けられてもよい。複数(本実施形態では8個)のアライメント・照明光源64は、筒部61の中心軸を中心として円環状に配置されている。詳細は後述するが、制御部50は、正面画像を処理することで、アライメント・照明光源64から照射されて角膜で反射される光を輝点として検出する。制御部50は、検出した輝点の位置に基づいて、装置本体に対する眼Eの位置を検出する。
なお、アライメント指標投影部63の構成も適宜変更できる。例えば、複数の点光源を環状に配置する代わりに、連続したリング状の指標を投影する環状光源が採用されてもよい。また、本実施形態では、有限遠の光でアライメント指標を投影することで、正面画像の撮影光軸に交差する方向(XY方向)における眼Eの位置が検出される。しかし、眼科用レーザ手術装置1は、無限遠の指標と有限遠の視標を共に眼Eに向けて投影することで、撮影光軸に沿う方向(Z方向)における眼Eの位置を、XY方向における位置と共に検出してもよい。この場合、正面画像に写り込む無限遠の指標と有限遠の視標の関係に基づいて、Z方向における眼Eの位置が検出される。また、眼科用レーザ手術装置1が備える光源とは別の光源によって照明光が眼Eに照射されてもよい。
筐体60は結合駆動部66を備える。結合駆動部66は、筐体60(装置本体)および保持部67(後述する)を眼Eに対して移動させることで、インターフェース90を眼Eに結合させる。本実施形態の結合駆動部66は、筐体60および保持部67を3方向(X,Y,Z方向)に移動させることができる。なお、装置本体と眼Eの相対的な位置関係を変化させるための具体的な方法は、筐体60を3方向に移動させる方法に限定されない。例えば、結合駆動部は、対象者を装置本体に対して移動させることで、インターフェース90を眼Eに結合させてもよい。
調整駆動部70は、筐体60と保持部67に連結している。保持部67には、インターフェース90の少なくとも一部が着脱可能に装着される。保持部67は、装着されたインターフェース90(以下、「装着インターフェース」という場合がある)の装置本体に対する位置および角度の少なくともいずれかを調整可能な状態で、装着インターフェースを保持する。一例として、本実施形態の調整駆動部70は、装置本体に対して保持部67をXY方向に移動させることで、装置本体に対する装着インターフェースの位置を調整する。しかし、調整保持部は、装着インターフェースの角度を調整してもよい(詳細は後述する)。
保持部67は、ベース部68、第1リンク71、第2リンク72、ロック機構73、連結部74、位置検出センサ75、インターフェース装着部76、および圧力センサ77を備える。また、保持部67は、ナット
ベース部68は、調整駆動部70に連結されると共に、インターフェース90を保持するためのベースとなる。第1リンク71は、ベース部68の上端の一部に、水平方向の軸を中心として回転可能な状態で接続されている。第2リンク72は、第1リンク71の一端部に、水平方向の軸を中心として回転可能な状態で接続されている。第2リンク72は上下方向に延びている。第1リンク71が回転すると、第2リンク72は上下方向(Z方向)に移動する。第2リンク72のZ方向の移動は、ベース部68の一部によってガイドされる。
ロック機構73は、第2リンク72の一部(本実施形態では下端部近傍)に接続している。ロック機構73は、第2リンク72の移動のロックおよびロック解除を行うことができる。連結部74は、第2リンク72の一部(本実施形態では上下方向の中央部近傍)に固定されており、第2リンク72と共にZ方向に移動する。連結部74は、第2リンク72とインターフェース装着部76を連結する。位置検出センサ74は、第2リンク72のZ方向における位置を検出することで、インターフェース90のZ方向における位置を検出することができる。
インターフェース装着部76には、インターフェース90が着脱可能に装着される。本実施形態では、ユーザがインターフェース90の基部をインターフェース装着部76の所定箇所に取り付けると、インターフェース90の基部とインターフェース装着部76の間に空間78が形成される。ポンプ(図示せず)によって空間78に負圧を生じさせることで、インターフェース90がインターフェース装着部76に吸引固定される。圧力センサ(例えばロードセル)77は、インターフェース装着部76と連結部74の間に加わる荷重を検出する。本実施形態では、制御部50のCPU51は、眼Eに対してインターフェース90が接触したか否かを、圧力センサ77を用いて検出することができる。
ナット80は、ベース部68に形成された穴に、Z方向に移動可能に装着されている。ナット80の上端部には、第1リンク71に下方から接触するピン81が設けられている。送りねじ82はナット80に螺合している。モータ83は送りねじ82を回転させる。モータ83が駆動して送りねじ82が回転すると、ナット80およびピン81がZ方向に移動する。その結果、第1リンク71が回転し、第2リンク72、連結部74、インターフェース装着部76、およびインターフェース90がZ方向に移動する。なお、本実施形態では、眼Eに過剰な荷重が加わったことが圧力センサ77によって検出されると、ロック機構73による第2リンク72のロックが解除され、インターフェース90が上方に移動可能な状態となる。その結果、眼Eに対する安全性が向上する。
<インターフェース>
図5および図6を参照して、インターフェース90について説明する。インターフェース90は、装置本体と眼Eの間に延びる各種光(手術用レーザ光、基準光、観察光、OCT光、および固視標投影光)の光路のうち、装置本体と眼Eの間に介在し、眼Eに結合される。本実施形態では、ユーザは、手術する部位および術式等に応じて、複数種類のインターフェース90を使い分けることができる。一例として、本実施形態における複数種類のインターフェース90には、液浸インターフェース91(図5参照)および圧平インターフェース92(図6参照)が含まれる。まず、液浸インターフェース91および圧平インターフェース92に共通する構成について説明する。なお、以下説明する構成の細部は、液浸インターフェース91と圧平インターフェース92の間で異なっていてもよい。
図5および図6に示すように、インターフェース90は、マウント93、吸引路94、眼固定部95、およびインターフェースレンズ(液浸レンズ100またはコンタクトレンズ110)を備える。
マウント93は、インターフェース90のベースとなる部材である。マウント93は、保持部67のインターフェース装着部76(図4参照)に装着されると共に、眼固定部95等を保持する。マウント93には、Z方向(図5および図6における上下方向)に貫通する円形の孔が形成されている。各種光は、円形の孔の内側を伝播することができる。吸引路94はマウント93に設けられており、後述する空間96とポンプ(図示せず)の間で気体を流通させる。
眼固定部(本実施形態ではサクションリング)95は、環状(本実施形態では円環状)の部材である。眼固定部95は、マウント93に形成された円形の孔の下端を取り囲むように、マウント93の下部に設けられている。眼固定部95は、眼E(本実施形態では、眼Eの角膜または強膜)に結合することで、装置本体(詳細には、装置本体に設けられた対物レンズ20、および、手術用レーザ光の基準軸等)に対する眼Eの位置を固定する。本実施形態では、眼固定部95とマウント93は別部材である。眼固定部95は、はめ込み、溶接、接着剤による接着等によってマウント93に固定される。しかし、眼固定部95は、マウント93と一体に形成されていてもよい。また、眼固定部95は、マウント93またはマウント93のアーム部分に対し、吸引等によって着脱可能に装着されてもよい。眼固定部95が眼Eに接触すると、眼Eの表面と眼固定部95の間に、密閉された空間96が形成される。空間96内の気体が吸引路94を通じて排出されることで、眼固定部95が眼Eに吸引固定される。
インターフェースレンズ(液浸レンズ100およびコンタクトレンズ110)は、各種光の光路のうち、眼固定部95よりも装置本体側(本実施形態では眼固定部95よりも上方)に配置される。本実施形態のインターフェースレンズ100,110は、マウント93に形成された円形の穴の上部に、接着剤等によって固定される。しかし、インターフェースレンズ100,110と眼固定部95が一体的に固定されず別部材となっていてもよい。また、インターフェースレンズ100,110は、マウント93またはマウント93のアーム部分に対して吸引等によって着脱可能に装着されてもよい。
図5を参照して、液浸インターフェース91の液浸レンズ100について説明する。液浸インターフェース91が眼Eに接触すると、液浸レンズ100と眼Eの表面(角膜)の間に空間103が生じる。眼Eの透明組織(例えば角膜等)の間の屈折率差が空気よりも小さい物質(例えば、水または粘弾性物質等の液体、または弾性体)が、空間103に配置される。その結果、液浸レンズ100と眼Eの間のうち、少なくとも各種光が通過する部分が、液体等の物質によって満たされる。従って、眼Eの透明組織と空気の間の屈折率差の影響(例えば収差の発生等)が抑制される。
本実施形態では、空間103に液体を注入するための注入経路(図示せず)がマウント93に形成されている。液体は、液浸インターフェース91が眼Eに接触した状態で、注入経路を通じて空間103に注入される。しかし、空間103に液体等の物質を配置する方法は適宜変更できる。例えば、ユーザは、液浸インターフェース91が眼Eに接触した状態で、眼Eに上方から液体等の物質を配置し、その後液浸レンズ100をマウント93に装着させてもよい。
一例として、本実施形態の液浸レンズ100のレンズ面のうち、眼E側に位置する後面101、および装置本体側に位置する前面102は、共に眼E側(下側)に向けて凸状に湾曲している。この場合、例えば、OCT光がレンズ面(特に後面101)によって直接反射して断層画像撮影部23に入射する不具合等が抑制される。また、後面101および前面102の表面は、球面に沿う形状となっている。ただし、後面101および前面102の形状を変更することも可能である。例えば、後面101および前面102の少なくともいずれかを平面としてもよい。この場合、レンズ面による収差の発生が抑制される。また、後面101および前面の少なくとも一方が、装置本体側(上側)に向けて凸状に湾曲していてもよい。この場合、制御部50は、アライメント指標投影部63(図4参照)から照射されてレンズ面で反射される光(輝点)によって、液浸レンズ100の中心位置を検出することも可能である。また、レンズ面が非球面に沿って湾曲していてもよい。
図6を参照して、圧平インターフェース92のコンタクトレンズ110について説明する。圧平インターフェース92が眼Eに吸引固定されると、コンタクトレンズ110の後面111(レンズ面のうち眼E側の面)が、眼Eの表面(角膜を含む)に接触する。つまり、眼Eの角膜が圧平される。その結果、角膜の表面の形状が、コンタクトレンズ110の後面111の形状に変形される。よって、手術用レーザ光の照射位置が適切に設定される。また、後面111と角膜の間に空気が介在する場合に比べて、光の屈折による悪影響(例えば収差の発生等)が抑制される。なお、コンタクトレンズ110の後面111と眼Eの表面の間の気体が吸引されることで、コンタクトレンズ110が眼Eに圧平されてもよい。
一例として、本実施形態のコンタクトレンズ110のうち、眼E側に位置する後面111は、上側に向けて凸状に湾曲している。従って、平坦な面によって眼Eを圧平する場合に比べて、圧平時の眼圧の上昇が抑制される。さらに、制御部50は、アライメント指標投影部63(図4参照)から照射されて後面111で反射される光によって、コンタクトレンズ110の中心位置を検出することも可能である。コンタクトレンズ110の前面112は、前述した液浸レンズ100の前面102と同様に、装置本体側に向けて凸状に湾曲している。後面111および前面112は、共に球面に沿った湾曲形状に形成されている。ただし、コンタクトレンズ110の後面111および前面102の形状も、液浸レンズ100と同様に変更可能である。例えば、コンタクトレンズ110の後面111を平坦面としてもよい。以上の説明から明らかなように、圧平という用語は、眼Eの角膜を平坦な形状に変形させる意味だけでなく、眼Eの角膜を平坦でない所定の形状に変形させる意味も含む。
本実施形態では、インターフェースレンズ(例えば、液浸レンズ100およびコンタクトレンズ110など)の屈折力は、インターフェース90の種類に応じて異なる。
また、インターフェースレンズ100,110は、インターフェース90がインターフェース装着部76に装着されることによって、正面画像撮影部30の撮影光路に配置される。したがって、インターフェース90の種類によってインターフェースレンズ100,110の屈折力が異なる場合、正面画像撮影部30の撮影光路全体の光学素子の屈折力が変化し、正面画像撮影部30の撮影倍率が変化する。
例えば、図7(a)は、液浸インターフェース91使用時と圧平インターフェース92使用時のそれぞれについて、装置本体と眼Eとの距離WDと、正面画像撮影部30の撮影範囲の直径φとの関係を示すグラフの一例である。図7(a)のグラフは、横軸が距離WDであり、縦軸が撮影範囲の直径φである。また、図7において、実線は液浸インターフェース91使用時を示し、点線は圧平インターフェース92使用時を示す。図7(a)のグラフからわかるように、液浸インターフェース91の使用時に比べ、圧平インターフェース92の使用時は撮影範囲の直径φが広い。つまり、液浸インターフェース91の使用時に比べ、圧平インターフェース92の使用時は撮影倍率が小さい。
なお、本実施形態の正面画像撮影部30は、像側で非テレセントリックであり、距離WDの大きさによって撮影範囲の直径φが異なる。つまり、距離WDの大きさによって撮影倍率が異なる。
図7(a)の例だと、液浸インターフェース91を使用した場合、距離WDが0mmのときの撮影範囲の直径φがおよそ15mmであり、距離WDが100mmのときの撮影範囲の直径φは、およそ40mm(図7(b)参照)である。従って、距離WDの変化に対する撮影範囲の直径φの変化の割合(つまり、距離WDの変化量に対する撮影範囲の変化量の比率)は、例えば、(40−15)/100−0=0.25となる。また、圧平インターフェース92を使用した場合、距離WDが0mmのときの撮影範囲の直径φはおよそ20mmであり、距離WDが100mmのときの撮影範囲の直径φはおよそ70mm(図7(c)参照)である。従って、距離WDの変化に対する撮影範囲の直径φの変化の割合は、例えば、(70−20)/100−0=0.5となる。
このように、使用するインターフェース90の種類によって撮影倍率に差が生じると、撮影倍率の違いによって術者に違和感を与えてしまい、患者眼の様子が観察しづらくなってしまう。そこで、本実施形態においては、後述する倍率調整部300が設けられ、インターフェース90の種類に応じて生じる撮影範囲の変化が大きくなり過ぎないように正面画像撮影部30の撮影倍率が調整される。例えば、倍率調整部300は、インターフェース90の種類に応じて生じる撮影範囲の変化が減少するように倍率を調整してもよい。
<倍率調整部>
以下、図1および図2を参照して倍率調整部300について説明する。例えば、倍率調整部300は、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整する。例えば、倍率調整部300は、光学素子301と、駆動部302を備える。例えば、光学素子301は正面画像撮影部30の撮影光路中に設けられる。例えば、駆動部302は光学素子301を駆動する(移動させる)。例えば、駆動部302は撮影光路上への光学素子301の挿入および取り外しを行う(図2の矢印H参照)。
本実施形態の光学素子301には、例えば、正面画像撮影部30の撮影倍率を大きくするレンズが用いられる。この場合、複数種類のインターフェース90のうち、撮影倍率が小さくなるインターフェース90が装着されたときに、倍率調整部300は光学素子301を撮影光路上に挿入してもよい。
なお、光学素子301として、正面画像撮影部30の撮影倍率を小さくするレンズを用いた場合は、複数種類のインターフェース90のうち、撮影倍率が大きいインターフェース90が装着されたときに、倍率調整部300は光学素子301を撮影光路上に挿入するようにしてもよい。
なお、倍率調整部300は、光学素子を複数備えてもよい。例えば、図2に示すように、倍率調整部300は、光学素子301の他に光学素子303等を備えてもよい。例えば、倍率調整部300は、駆動部304によって光学素子303を駆動させることで正面画像撮影部30の撮影倍率を調整してもよい。これによって、正面画像撮影部30の撮影倍率とテレセン性(テレセントリックの度合い)の調整を容易に行えるようにしてもよい。
<全体の制御動作>
以上のような構成を備える眼科用レーザ手術装置1の制御動作を図8に基づいて説明する。まず、術者は、手術の内容に応じて治療用レーザ光の照射モードを選択する(ステップS1)。例えば、患者眼Eの角膜に治療用レーザ光を照射することによって、屈折矯正手術を行うためのレーシックモード、患者眼Eの角膜および水晶体に治療用レーザ光を照射することによって、白内障手術を行うためのカタラクトモードなどの照射モードが設けられてもよい。以下の説明においては、レーシックモードが選択された場合について例示する。
操作部55への操作等によってレーシックモードが選択されると、CPU51は、照射モードをレーシックモードに設定する。レーシックモードが設定された場合、CPU51は、倍率調整部300を制御し、光学素子301を正面画像撮影部30の光路上に挿入し、正面画像撮影部30の撮影倍率をレーシックモードに適した撮影倍率に調整する(ステップS2)。なお、ステップS2の制御についての詳細は後述する。
さらにCPU51は、アライメントを開始する前に正面画像撮影部30のフォーカスを第1位置に合わせる(ステップS3)。ここで、第1位置とは、装置1と患者眼Eとのアライメント開始位置である。例えば、第1位置は、患者眼Eとインターフェース90がドッキングする位置から、治療レーザ光の光軸方向に100mm程度離れた位置に設定される。例えば、CPU50は、受光調整部33を制御し、受光素子31のフォーカスを第1位置に合わせる。第1位置にフォーカスが調整されることによって、患者眼Eとインターフェース90とが離れた位置から患者眼Eを観察できる。したがって、例えば、患者眼Eとインターフェース90とが意図せずに接触することを低減できる。
術者は、選択した照射モードに適合するインターフェース90をインターフェース装着部76に装着する。例えば、レーシックモードの場合、術者は、圧平インターフェース92をインターフェース装着部76に装着する。なお、CPU51は、インターフェース装着部76に装着されたインターフェース90の種類をセンサ等によって検出してもよい。この場合、CPU90は、検出したインターフェース90の種類に応じて照射モードを設定してもよい。
さらに、術者は、開瞼器等を用いて、ベッドに仰向けになった患者の瞼を開いた状態で固定する。そして、術者は、操作部55への操作等によって、患者眼Eと圧平インターフェース92のオートアライメントを開始させる。
まず、CPU51は、患者眼Eに対して受光素子31のフォーカスを合わせるために第1フォーカス制御を実行する(ステップS4)。第1フォーカス制御についての詳細は後述する。
第1フォーカス制御によって患者眼Eからの反射光のフォーカスが受光素子31に合うと、CPU51は、正面画像に写り込んだ輝点に基づいて、XYZ方向のアライメント情報を取得する(ステップS5)。そして、CPU51は、取得されたアライメント情報に基づいて結合駆動部66をXYZ方向に駆動し、XY方向のアライメントを調整しながらインターフェース92を患者眼Eに近づける。このとき、CPU51は受光調整部33を制御し、結像駆動部66の駆動量に基づいて受光素子31を駆動させることで、受光素子31のフォーカスを調整する(ステップS6)。なお、このときの受光素子31の駆動方法についての詳細は後述する。
CPU51は、結合駆動部66を駆動させることによって装置1を100mm程度駆動させ、装置1に対する患者眼Eの位置を第2位置まで移動させる。ここで、第2位置とは、患者眼Eとインターフェース90とのドッキングが完了する位置の近傍であり、レーザ光を照射するときの照射位置の近傍である。なお、第1位置と第2位置は、アライメント指標投影部63からの光束によって患者眼の角膜に形成された輝点が消失する輝点消滅区間を隔ててもよい。CPU51は、装置1に対する患者眼Eの位置を第2位置まで移動させると、患者眼Eに対して受光素子31のフォーカスを再度合わせるために第2フォーカス制御を実行する(ステップS7)。
CPU51は、第2フォーカス制御によって第2位置における受光素子31のフォーカス状態を調整すると、圧平インターフェース92と患者眼Eのドッキングを開始する(ステップS8)。ドッキングが完了すると、術者は、レーザ照射のプランニング等を行い、治療用レーザ光の照射を行う(ステップS9)。上記のようなステップによって、眼科用レーザ手術装置を用いた患者眼の手術が行われる。
<倍率調整部の制御動作>
図8のステップS2における倍率調整部300の制御動作について説明する。本実施形態の倍率調整部300は、使用されるインターフェース90の種類に応じて光学素子301の挿入および取り外しを切り換えることで正面画像の撮影倍率を切り替える。
例えば、CPU51は、圧平インターフェース92が装着された場合、倍率調整部300を制御し、撮影倍率の変化比率を小さくするために光学素子301を正面画像撮影部30の光路上に挿入する。これによって、レーシックモードのときの正面画像撮影部30の撮影倍率の変化が小さくなり、圧平インターフェース92の装着時と、液浸インターフェース91の装着時とで、撮影倍率を近づけることができる。
例えば、圧平インターフェース92の装着時に光学素子301を光路中に挿入することによって、距離WDと撮影範囲の直径φの関係は、図7の点線で示した関係から、一点鎖線で示す関係に調整される。これによって、眼科用レーザ手術装置1は、異なる種類のインターフェース90を用いた場合に、距離WDに対する倍率変化が異なることによって生じる違和感を低減できる。
例えば、CPU51が倍率調整部300によって撮影倍率を切り換えるタイミングは、照射モードの設定が切り換わったときでもよい。例えば、術者の操作部55への操作によって、照射モードがレーシックモードとカタラクトモードとで切り換わるたびに、CPU51は、倍率調整部300を制御して撮影倍率を切り換えてもよい。例えば、CPU51は、照射モードがレーシックモードに切り換わると、駆動部302の駆動を制御し、光学素子301を正面画像撮影部30の光路上に挿入してもよい。また、CPU51は、照射モードがカタラクトモードに切り換わると、駆動部302の駆動を制御し、光学素子301を正面画像撮影部30の光路外へ取り外してもよい。
なお、上記のようにレーシックモードのときに光学素子301を挿入する以外の方法も考えられる。例えば、カタラクトモードのときに光学素子301を挿入しておいて、レーシックモードのときに光学素子301を光路から外してもよい。また、いずれのモードにおいても光学素子301を挿脱することによって撮影倍率を調整してもよい。
なお、倍率調整部300は、距離WDの変化量に対する正面画像の倍率の変化量の割合を調整することによって、インターフェース90の違いによって生じる正面画像の倍率の変化を調整してもよい。
なお、上記の例において、正面画像撮影部30の光路中に光学素子301を挿脱させるものとしたが、光学素子301を光路の光軸方向に移動させることによって、撮影倍率の変化比率を調整してもよい。例えば、図2に示すように、倍率調整部300は、正面画像撮影部30の光路上に配置された光学素子301を光軸方向に移動させることによって、撮影倍率の変化比率を調整してもよい。
なお、倍率調整部300の光学素子301として用いられるのは、レンズだけでなく、反射部材、プリズム等であってもよい。例えば、倍率調整部300は、反射部材を撮影光路上に挿脱することによって、撮影倍率の変化比率を調整してもよい。例えば、反射部材は、ミラー、ハーフミラー、ダイクロイックミラー等であってもよい。例えば、図9において、駆動部302の駆動によって光学素子(ここでは反射部材)301が正面画像撮影部30の光路上に配置されると、患者眼Eからの反射光は光学素子301によって反射される。そして、ミラー303、リレーレンズ304、絞り37b、結像レンズ32b、を通過して受光素子31bに受光される。このように、駆動部302によって光学素子301を撮影光路上に挿脱することによって、第1の撮影光路L1から、第1の撮影光路L1とは撮影倍率の異なる第2の撮影光路L2に撮影光路を切り換えることによって、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整してもよい。
なお、光学素子301によって撮影光路を切り換える場合は、図9の例のように2つの受光素子31a,31bを備えてもよい。例えば、上記のように、第1の撮影光路L1と第2の撮影光路L2にそれぞれ受光素子31a,31bが設けられてもよい。この場合、正面画像撮影部30は、インターフェース90の種類に応じて2つの受光素子31a,31bから受け付ける受光信号を切り換えてもよい。もちろん、光学素子301によって撮影光路を切り換える場合であっても、光路を一旦分岐してから、再度結合させることによって一つの受光素子を用いて撮影倍率を切り換える構成であってもよい。
なお、上記の例では、正面画像撮影部30の撮影光軸と治療用レーザ光の照射光路とが一部同軸とされている。この場合、倍率調整部300は、正面画像撮影部30の撮影光軸と治療用レーザ光との照射光軸が、光路分岐部材(例えば、ダイクロイックミラー22)によって分岐される分岐点よりも受光素子31側の光路において光学素子301を駆動させ、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整してもよい。これによって、治療用レーザ光の照射に影響を与えることなく、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整できる。
なお、上記の例では、正面画像撮影部30の撮影光軸と断層画像撮影部23の撮影光軸が一部同軸とされている。この場合、本実施形態のように、正面画像撮影部30と断層画像撮影部23の光軸が、光路分岐部材(例えば、ダイクロイックミラー25)によって分岐される分岐点よりも受光素子31側の光路において光学素子301を駆動させ、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整してもよい。これによって、断層画像撮影部23による断層画像の撮影に影響を与えることなく、正面画像撮影部30の撮影倍率を調整できる。
なお、上記のようにインターフェース90の種類に応じて撮影倍率を切り換えた場合、正面画像撮影部30によって取得される画像の輝度が変化してしまう。したがって、本装置1は、倍率調整部300による倍率の切り換え前後において、正面画像の輝度の変化を抑える輝度調整部400を備えてもよい(図2参照)。例えば、輝度調整部400は、インターフェース90に応じて正面画像撮影部30の絞り値を切り換える絞り値変更部410を備えてもよい。例えば、絞り値変更部410は、絞り値を変更できる可変絞り411と、可変絞り411を駆動する駆動部412とを備えてもよい。そして、絞り値変更部410は、駆動部412の駆動によって可変絞り411の絞り値を変更してもよい。なお、絞り値変更部410は、絞り値の異なる複数の絞り(例えば、図9の絞り411a,411b)を備えてもよい。この場合、図示無き駆動部によって光路に配置される絞りが切り換えられてもよいし、図9のように、倍率調整部300による撮影光路の切り換えにともなって絞りが変更されてもよい。
また、例えば、輝度調整部400は、ゲイン調整部420を備えてもよい。例えば、ゲイン調整部420は、制御部50に設けられ(図1参照)、撮影倍率の切り換えに応じて、受光素子31から出力される信号のゲインを調整することで、正面画像の輝度を調整してもよい。
もちろん、輝度調整部400は、光量調整部430を備えてもよい。例えば、光量調整部430は、制御部50に設けられ(図1参照)、撮影倍率の切り換えに応じてアライメント・照明光源64の光量を調整することで、正面画像の輝度を調整してもよい。
以上のように、倍率調整部300によって撮影倍率が調整された場合でも、輝度調整部400によって輝度変化の少ない正面画像を取得することができる。
なお、上記の説明において、倍率調整部300は、光学素子301と駆動部302を備え、駆動部302によって光学素子301を駆動させることによって光学的に正面画像撮影部30の撮影倍率を調整するものとしたが、これに限らない。例えば、倍率調整部300は、制御部50に設けられ(図1参照)、正面画像撮影部30によって撮影された正面画像の表示倍率を調整してもよい。例えば、インターフェース90の変更によって撮影倍率が小さくなる場合、図10に示すように、正面画像撮影部30によって撮影された正面画像の一部を切り取り、表示倍率を大きくして表示部に表示してもよい。これによって、光学素子301および駆動部302等の構成を設けずに、正面画像の倍率変化を抑えることができる。
なお、装置本体と眼Eとの距離WDとは、例えば、インターフェース90から眼Eまでの距離でもよいし、筒部61から眼Eまで距離でもよいし、対物レンズ20から眼Eまで距離でもよいし、受光素子31から眼Eまでの距離でもよい。装置本体と眼Eとの位置関係が分かればよい。
図8のステップS6における受光素子31の移動制御について、図11を用いて説明する。図11は、装置本体と患者眼Eとの距離WDに対する受光素子31の移動量M(つまり、基準位置からの移動量(距離))の関係を示すグラフであり、実線がカタラクトモード時、一点鎖線がレーシックモード時の関係をそれぞれ示している。前述のように、本実施形態は、像側で非テレセントリック光学系であり、図11に示すように、距離WDに対する受光素子31の移動量Mは非線形の関係になる。したがって、CPU51は、受光調整部33を制御し、受光素子31を非線形に移動させて正面画像のフォーカス状態を調整する。
例えば、CPU51は、結合駆動部66によって装置1と眼Eを近づける場合、結合駆動部66の駆動量と、受光調整部33による受光素子31の移動量との関係が非線形になるように、正面画像のフォーカス状態を調整してもよい。例えば、距離WDと、受光素子31の移動量との関係は、撮像倍率等を用いて理論的に求めることができる。例えば、正面画像撮影部30において、像面の変化量、つまり、受光素子31の移動量は、倍率βの2乗によって求められる。例えば、距離WDの微小変化量ΔWDに対する、受光素子の移動量Mは、以下の式(1)で表される。
Figure 2016193096
例えば、ある位置での倍率が×0.3とすると、被検眼1mmの移動に対して、1×(0.3)^2≒0.09mmとなる。ただし、実際には倍率βは連続的に変化し、定数a,bを用いて下記の式(2)で表される。
Figure 2016193096
したがって、受光素子31の移動量Mは下記の式(3)で示す積分によって求められる。
Figure 2016193096
例えば、上記のような演算式、あるいは演算式に基づいて作成されたデータテーブル、実験データに基づいて作成されたデータテーブルがROM52に記憶されてもよい。この場合、CPU51はROM52に記憶された演算式、およびデータテーブルの少なくともいずれかを用いて、受光素子31の位置および移動量の少なくともいずれかを求めてもよい。
例えば、CPU51は、第1位置からの結合駆動部66の駆動量に基づいて、装置本体と患者眼Eと距離WDを求め、前述の演算式あるいはデータテーブル等を用いて受光調整部33の駆動量を取得してもよい。そして、CPU51は、結合駆動部66の駆動と、受光調整部33との駆動を連動させ、装置1の移動に伴って、受光素子31を非線形に移動させることで、フォーカスを調整してもよい。もちろん、CPU51は、前述の演算式あるいはデータテーブル等を用いて取得した受光調整部33の駆動量に基づき、結合駆動部66の駆動に対して受光調整部33を段階的に移動させてもよい。
なお、上記のように、インターフェース90の種類によって、正面画像撮影部30の撮影倍率が変化する。したがって、CPU51は、インターフェース90の種類ごとに、距離WDと受光素子31の移動量Mとの関係を取得してもよい。例えば、インターフェース90の種類ごとに距離WDと受光素子31の移動量とが対応づけられたデータテーブル、または演算式が、ROM52に記憶されてもよい。例えば、CPU51は、インターフェース90の種類に応じた照射モードに合わせて、受光素子31の位置および移動量の少なくともいずれかを求めるための演算式およびデータテーブルを切り換えてもよい。
なお、上記のように、正面画像撮影部30は非テレセントリック光学系であり、距離WDに対する受光素子31の位置の関係が非線形である。例えば、距離WDが小さくなるにつれて、受光素子31を移動させる移動量は大きくなる。しがたって、CPU51は、結合駆動部66によって装置1と患者眼Eを一定の速度で近づける場合、距離WDが小さくなるにつれて受光素子31の移動速度を大きくしてもよい。これによって、装置1の移動に対してフォーカス調整が遅れることなく連動してフォーカス調整が成される。
本実施形態では、CPU51は、装置本体に対する眼Eの位置が特定領域(本実施形態では第1位置の近傍の領域)にある場合に、装置本体と眼Eの間の距離を検出する。CPU51は、第1位置で検出した装置本体と眼Eの間の距離と、距離を検出した位置からの、装置本体に対する眼Eの位置の相対的な移動量(相対的な位置の変化量)とに基づいて、受光素子31の位置を決定する。従って、CPU51は、適切にフォーカス状態を調整することができる。
詳細は後述するが、本実施形態のCPU51は、眼Eが第1位置の近傍にある場合、受光素子31を光軸に沿って移動させながら、正面画像に基づいてフォーカス状態を調整する。フォーカス状態が調整された状態の受光素子31の位置によって、装置本体に対する眼Eの距離を検出する。従って、本実施形態の眼科用レーザ手術装置1は、眼Eの位置を検出するためのセンサ等を用いなくても、正面画像を用いて適切に眼Eとの間の距離を検出することができる。ただし、眼科用レーザ手術装置1は、他の方法(例えば、センサ等を用いる方法)で距離を検出することも可能である。
詳細は後述するが、本実施形態のCPU51は、第1位置の近傍にある眼Eに対してアライメント光を投影し、眼Eによって反射されたアライメント光の反射光に基づいて装置本体と眼Eの間の距離を検出することができる。従って、本実施形態の眼科用レーザ手術装置1は、眼Eとの間の距離を適切に検出することができる。ただし、CPU51は、正面画像に写り込む輝点以外の組織等(例えば、眼Eの虹彩等)を基準として、装置本体と眼Eの間の距離を検出してもよい。
図8のステップS4おける第1フォーカス制御、およびS7における第2フォーカス制御について説明する。まず、第1フォーカス制御について説明する。例えば、第1フォーカス制御は、第1位置の周辺に位置する患者眼Eに対して受光素子31のフォーカスを調整するための制御である。
例えば、第1フォーカス制御において、CPU51は、正面画像撮影部30によって撮影された正面画像を解析することによって、患者眼Eに対するフォーカス状態を検出してもよい。例えば、CPU51は、正面画像に写り込んでいる輝点または組織を検出することによって受光素子31のフォーカス情報を取得してもよい。
例えば、CPU51は、検出されたフォーカス情報に基づいて、受光調整部33の駆動を制御することによって、受光素子31のフォーカス状態を調整する。
なお、正面画像に写り込んでいる輝点または組織のフォーカス状態に基づいてフォーカスを調整する場合、CPU51は、受光調整部33の駆動を制御しながら輝点または組織のフォーカス状態の変化を検出することで、受光調整部33の駆動方向が正しいか否かを検出してもよい。例えば、CPU51は、受光調整部33の駆動を制御して、受光素子31および光学部材の少なくともいずれかを第1の方向に移動させながら、正面画像上の輝点または組織のフォーカス状態の変化(例えば、輝点の大きさの変化)を検出する。CPU51は、フォーカス状態が改善されている場合(例えば、正面画像上の輝点の大きさが、受光調整部の駆動に伴って小さく変化している場合)には、受光素子31および光学部材の少なくともいずれかを、継続して第1の方向に移動させる。一方で、CPU51は、フォーカス状態が悪化している場合(例えば、正面画像上の輝点の大きさが、受光調整部の駆動に伴って大きく変化している場合)には、受光素子31および光学部材の少なくともいずれかを、第1の方向とは反対の第2の方向に切り替える。この場合、フォーカス状態の自動調整が、より円滑に実行される。
また、CPU51は、受光素子31の駆動範囲内においてフォーカスを調整できなかった場合、結合駆動部66を駆動させてもよい。このとき、CPU51は、上記のように結合駆動部66を駆動させるときの正面画像上の輝点の大きさの変化を検出し、結合駆動部66の駆動方向が正しいか否かを検出してもよい。このように、患者眼Eの位置が第1位置から大きくずれている場合でも、受光調整部33と結合駆動部66とを制御することによって受光素子31のフォーカスを調整できる。
続いて、第2フォーカス制御について説明する。例えば、第2フォーカス制御は、第2位置の周辺に位置する患者眼Eに対して受光素子31のフォーカスを調整するための制御である。また、第2フォーカス制御は、患者眼Eの位置が第1位置の周辺から第2位置の周辺へ移動されたことによって生じるフォーカスのずれを調整してもよい。
例えば、第1位置でフォーカス状態を検出してフォーカスを合わせて、さらに第2位置に移動させる。このとき、第1位置から第2位置の距離に応じてフォーカス状態を調整するが、第2位置に移動させてからもずれている可能性があるため、再度第2位置でフォーカス状態を検出してフォーカスを合わせる。
例えば、本実施形態の正面画像撮影部30は像側で非テレセントリック光学系であり、装置本体と患者眼Eとの距離WDに応じて正面画像の撮影倍率が異なる。したがって、距離WDが大きい位置では正面画像の撮影範囲を広くすることができるが、距離WDの大きさに応じて被写界深度が変化する。例えば、被写界深度は、距離WDが小さく倍率が大きい場合に比べ、距離WDが大きく倍率が小さい場合の方が大きくなる。例えば、図2に示すように、第1位置における被写界深度F1と、第2位置における被写界深度F2では、距離WDの大きい第1位置における被写界深度F1の方が、範囲が大きい。
したがって、上記の第1フォーカス制御によって第1位置におけるフォーカスが調整された場合であっても、第1位置よりも距離WDの小さい第2位置においては、被写界深度F1,F2の差に応じたフォーカスずれが発生する場合がある。例えば、第1位置において、被写界深度の範囲の限界に近い位置でフォーカスが調整された場合、第2位置においては被写界深度が小さくなるため、フォーカスが合わなくなる場合がある。そこで、CPU51は、第2位置において再度フォーカス状態を検出し、受光素子31のフォーカス状態を調整する。
例えば、CPU51は、第1フォーカス制御と同様に、正面画像撮影部30によって撮影された正面画像を解析することによって、患者眼Eに対するフォーカス状態を検出し、第2位置における受光素子31のフォーカスを調整してもよい。
以上のように、本装置1は、第1フォーカス制御と第2フォーカス制御を実行することによって、第1位置と第2位置の両方においてフォーカスの合った正面画像を撮影できる。つまり、第1位置および第2位置の各々で、眼によって反射された反射光を含む光を処理してフォーカス調整部(例えば受光調整部33)を駆動することで、フォーカス状態を調整する。したがって、術者は、アライメントのために患者眼Eの観察を開始する第1位置と、患者眼Eにインターフェース90をドッキングさせる第2位置において、それぞれフォーカスの合った正面画像を確認することができる。
なお、輝点を検出して受光素子31のフォーカス情報を検出する方法としては、輝点の大きさに基づいてフォーカス情報を検出する方法が挙げられる。例えば、CPU51は、図12(a)に示すように、アライメント指標投影部63によって患者眼Eに投影された輝点a〜hの大きさを画像解析によって取得し、取得された輝点a〜hの大きさに基づいてフォーカス状態を検出してもよい。例えば、CPU51は、輝度のエッジ検出等によって正面画像に写り込んだ輝点の大きさを検出してもよい。
この場合、CPU51は、図12(b)に示すように、輝点a〜hの大きさが小さくなるように受光調整部33を駆動させることによって、受光素子31のフォーカスを調整してもよい。
また、輝点を検出して受光素子31のフォーカス情報を検出する方法として、輝点の位置に基づいてフォーカス情報を検出する方法が用いられてもよい。例えば、アライメント・照明光源64によって無限遠の輝点と有限遠の輝点を共に眼Eに向けて投影した場合、図13(a)に示すように、無限遠の輝点a,b間の距離K1は距離WDの大きさによらず一定となり、有限遠の輝点c,f間の距離K2は距離WDの大きさによって変化する。そこで、CPU51は、正面画像から輝点を検出し、距離K1と距離K2を比較することによって、受光素子31のフォーカス情報を取得してもよい。この場合、CPU51は、図13(a)に示すように、距離K1と距離K2が等しくなるように受光調整部33を駆動させることによって、受光素子31のフォーカスを調整してもよい。
また、CPU51は、有限遠の視標の輝点を用いずに、無限遠の指標の輝点を用いて装置本体と眼Eの距離を検出し、検出した距離に応じてフォーカス状態を調整してもよい。この場合、眼科用レーザ手術装置1は、例えば、正面画像撮影部30の撮影光路に対して斜めの方向から無限遠の指標を眼に投影してもよい。例えば、CPU51は、眼Eによって反射された無限遠の指標が受光素子31の所定箇所に写るか否かによって、装置本体と眼Eの距離が所定距離であるか否かを判断することで、距離を検出してもよい。
なお、正面画像を解析することによってフォーカス情報を検出する方法として、正面画像のコントラストの大きさに基づいてフォーカス情報を検出する方法が用いられてもよい。例えば、CPU51は、正面画像に写った各組織のコントラストの大きさを検出し、コントラストが大きくなるように受光調整部33を駆動させてもよい。
なお、受光素子31のフォーカス情報を検出する方法は、正面画像の画像解析による方法に限らず、例えば、断層画像撮影部23によって撮影された断層画像に基づいて、フォーカス情報が検出される方法が用いられてもよい。例えば、CPU51は、断層画像から患者眼EのZ方向の位置情報を取得し、取得された位置情報に基づいて受光調整部33を駆動させてもよい。例えば、図14に示すように、CPU51は、断層画像の画像処理によって患者眼Eの角膜頂点のZ方向の位置Hを検出し、検出した位置Hに基づいて受光素子31の位置を演算してもよい。断層画像の解析によってフォーカス状態を検出する場合、正面画像のように被写界深度の影響を受けないため、より確実にフォーカス状態を検出できる。また、断層画像の解析を利用する場合には、受光素子31等を光軸に沿って移動させながらフォーカス状態を調整する必要は無い。従って、眼科用レーザ手術装置1は、装置本体と眼Eの距離を変化させながらフォーカス状態を調整することができる。
なお、CPU51は、第1フォーカス制御および第2フォーカス制御において、受光素子31のフォーカス情報を検出する方法を切り換えるようにしてもよい。例えば、CPU51は、第1フォーカス制御において、正面画像に写り込んだ輝点の大きさによってフォーカス情報を取得し、第2フォーカス制御において、断層画像に写った患者眼Eの位置からフォーカス情報を取得してもよい。例えば、眼Eが第1位置にある場合には、断層画像撮影部23から出射されるOCT光が眼Eに到達しない場合がある。このような場合、CPU51は、第1フォーカス制御において正面画像を利用し、第2フォーカス制御において断層画像を利用することで、眼Eの位置に応じた適切な方法でフォーカス状態を調整することができる。
また、CPU51は、第1フォーカス制御において、正面画像に写り込んだ輝点の大きさによってフォーカス情報を取得し、第2フォーカス制御において、正面画像に写り込んだ無限遠の輝点と有限遠の輝点との位置関係によってフォーカス情報を取得してもよい。
もちろん、CPU51は、第1フォーカス制御において、断層画像の解析によってフォーカス情報を取得してもよいし、正面画像に写り込んだ無限遠の輝点と有限遠の輝点との位置関係に基づいてフォーカス情報を取得してもよい。
なお、CPU51が第2フォーカス制御を開始するタイミングは、眼Eとインターフェース90が接触した時であってもよい。例えば、CPU51は、眼Eとインターフェース90が接触したことを検出する圧力センサ77の検出結果に基づいて、フォーカス情報の取得方法を切り換えてもよい。これによって、第2フォーカス制御によるフォーカス調整を円滑に実行できる。もちろん、CPU51は、結合駆動部66の駆動量が所定値に達したときに第2フォーカス制御を開始するようにしてもよい。
1 眼科用レーザ手術装置
2 手術用レーザ光源
3 基準光源
6 高速Z走査部
10 XY走査部
18 広範囲Z走査部
20 対物レンズ
23 断面画像撮影部
26 照射位置検出部
30 正面画像撮影部
31 受光素子
33,34,36 受光調整部
35 光学素子
40 固視標投影部
48 可動光学素子
49 光学素子移動駆動部
50 制御部
51 CPU
54 表示部
55 操作部
63 アライメント指標投影部
64 アライメント・照明光源
66 結合駆動部
67 保持部
70 調整駆動部
90 インターフェース
91 液浸インターフェース
92 圧平インターフェース
95 眼固定部
97 エッジ
100 液浸レンズ
108 基準視標
110 コンタクトレンズ
128 IFレンズ調整駆動部
129 サクション調整駆動部
300 倍率調整部
301 受光素子
302 駆動部

Claims (11)

  1. 手術用レーザ光を対象者の眼に照射することで前記眼を処置する眼科用レーザ手術装置であって、
    前記手術用レーザ光の照射光路上に配置されるレンズを少なくとも有し、装置本体と前記眼の間に介在するインターフェースを保持する保持部と、
    前記眼で反射して前記レンズを通過した反射光を受光する受光素子を有し、前記装置本体と前記眼の間の距離に応じて異なる倍率で、前記眼の前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部と、
    前記保持部に保持されたインターフェースが変更されることによって、前記正面画像撮影部によって撮影された前記正面画像の倍率が変化する場合に、前記倍率の変化を調整する倍率調整手段を備えることを特徴とする眼科用レーザ手術装置。
  2. 前記倍率調整手段は、
    前記装置本体と対象者の眼の間の距離の変化量と、前記正面画像撮影部によって撮影された前記正面画像の撮影範囲の変化量との比率の変化を調整することを特徴とする請求項1の眼科用レーザ手術装置。
  3. 前記倍率調整手段は、前記正面画像撮影部の撮影光路のうち、前記インターフェースから前記受光素子まで間の光路に位置する光学素子の焦点距離を変更することによって、前記倍率の変化を調整する焦点距離変更部を備えることを特徴とする請求項1または2の眼科用レーザ手術装置。
  4. 前記焦点距離変更部は、前記撮影光路のうち、前記手術用レーザ光の照射光路と、前記撮影光路と、が分岐される分岐点から前記受光素子までの間の光学素子の焦点距離を変更することを特徴とする請求項3の眼科用レーザ手術装置。
  5. 前記対象者の眼によって反射されて前記インターフェースの前記レンズを通過する測定光と、参照光との干渉信号を取得するためのOCT光学系をさらに備え、
    前記焦点距離変更部は、前記撮影光路のうち、前記OCT光学系の測定光路と、前記撮影光路と、が分岐される分岐点から前記受光素子までの間の光学素子の焦点距離を変更することを特徴とする請求項3または4の眼科用レーザ手術装置。
  6. 前記焦点距離変更部は、少なくとも一つの第1光学素子と、前記第1光学素子を駆動させる駆動部とを備え、
    前記駆動部を駆動させ、前記撮影光路に対して前記第1光学素子を挿抜することによって、前記撮影光路の焦点距離を変更することを特徴とする請求項3〜5のいずれかの眼科用レーザ手術装置。
  7. 前記焦点距離変更部は、
    少なくとも一つの第2光学素子と、前記第2光学素子を駆動させる駆動部を備え、
    前記駆動部を駆動させ、前記第2光学素子及び前記受光素子の少なくともいずれかを前記撮影光路の光軸方向に移動させることによって、前記撮影光路の焦点距離を変更することを特徴とする請求項3〜5のいずれかの眼科用レーザ手術装置。
  8. 前記焦点距離変更部は、
    前記撮影光路の少なくとも一部である第1光路を、第1光路とは光学素子の焦点距離の異なる第2光路に切り換えることによって、前記撮影光路の焦点距離を変更する光路切換手段を備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれかの眼科用レーザ手術装置。
  9. 前記倍率調整手段は、前記正面画像を表示部に表示させるときの倍率を調整することによって、前記正面画像の倍率の変化を調整することを特徴とする請求項1の眼科用レーザ手術装置。
  10. 前記倍率調整手段によって前記正面画像の倍率の変化が調整された場合、前記正面画像の輝度を調整する輝度調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの眼科レーザ手術装置。
  11. 手術用レーザ光を対象者の眼に照射することで前記眼を処置する眼科用レーザ手術装置を制御するための眼科手術制御プログラムであって、
    前記眼科用レーザ手術装置は、
    前記手術用レーザ光の照射光路上に配置されるレンズを少なくとも有し、装置本体と前記眼の間に介在するインターフェースを保持する保持部と、
    前記眼で反射して前記レンズを通過した反射光を受光する受光素子を有し、前記装置本体と前記眼の間の距離に応じて異なる倍率で、前記眼の前眼部の正面画像を撮影する正面画像撮影部と、を備え、
    前記眼科手術制御プログラムが前記眼科用レーザ手術装置のプロセッサによって実行されることで、
    前記保持部に保持されたインターフェースが変更されることによって、前記正面画像撮影部によって撮影された前記正面画像の倍率が変化する場合に、前記倍率の変化を調整する倍率調整ステップ
    を前記眼科用レーザ手術装置に実行させることを特徴とする眼科手術制御プログラム。
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