JP2016192739A - 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、携帯端末、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】シート格納部に対してシートの属性情報を設定する際の手間を抑制することのできる情報処理システムを提供する。
【解決手段】携帯端末は、発信機からシート情報を受信すると、シート情報を記憶する。携帯端末は、記憶したシート情報をMFPに送信する。MFPは、携帯端末から受信したシート情報に基づいて、シート格納部に対してシートの属性情報を設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法、携帯端末、及びプログラムに関する。特に、シート処理装置と近距離無線通信機能を持つ携帯端末を連携させることによって、シート処理装置の設定を支援する技術に関する。
従来、シート格納部を備え、様々なサイズのシートに対してコピーやデジタル印刷などを行うことができるシート処理装置が知られている。また、複数のシート格納部を備えるシート処理装置も知られている。このようなシート処理装置において、シートの属性情報(例えば、シートの種類やシートの色など)をシート格納部に対応付けて設定することが知られている(例えば、特許文献1)。また、属性情報を設定する手間を軽減する方法として、属性情報の設定履歴を設定の候補として表示することが知られている。
特開平8−72286号公報
このようなシート処理装置を用いて多品種小ロットの印刷物の製作を行う場合、印刷ジョブ毎に使用するシートが異なる場合がある。この場合、シート処理装置のオペレータは、シート格納部に格納するシートを頻繁に入れ替えて使用することとなる。
オペレータは、シートを入れ替える作業の一工程としてシート置き場などに保管されているシート束を取りに行き、印刷に必要なシート束をカート等に積み込む。積み込みが完了すると、オペレータはカート等に積み込んだシート束をMFP101が設置された場所まで運搬し、MFP101に印刷に使用するシートを格納する。
このとき、オペレータは、新たに格納するシートの属性情報をシート格納部に対応付けて設定する必要があり、手間がかかってしまうという課題がある。また、設定履歴を設定の候補として表示するようにしたとしても、印刷物の製作に使用するシートの種類が多い場合には、オペレータは多くの候補の中からシート格納部に新たに格納するシートにあった属性情報を設定することとなり、手間がかかっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、シート格納部に対してシートの属性情報を設定する際の手間を軽減することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の情報処理システムは、シート処理装置、携帯端末及びシート情報を発信する発信機を含む情報処理システムであって、前記携帯端末は、近距離無線通信を行う通信手段と、前記通信手段により受信した前記シート情報を記憶する記憶手段と、前記シート情報を前記シート処理装置に送信する送信手段と、を有し、前記シート処理装置は、シートを格納するシート格納部と、前記携帯端末から受信したシート情報に基づいて、前記シート格納部に対してシートの属性情報を設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート格納部に対してシートの属性情報を設定する際の手間を軽減することができる。
情報処理システムの全体図である。 MFP101の構成を示すブロック図である。 携帯端末102の構成を示すブロック図である。 シート束と発信機の関係を示す図である。 シート情報の送受信を説明するフローチャートである。 受信したシート情報に基づく属性情報の設定を説明するフローチャートである。 操作部116に表示する操作画面を示す図である。 操作部116に表示する操作画面を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムを示すブロック図である。LAN100上には、MFP(Multifunction Peripheral)101、AP(アクセスポイント)103が互いに通信可能に接続されている。本実施形態ではシート処理装置の一例としてMFP101を説明する。また、携帯端末102は、AP103を介してネットワーク(LAN100)上のMFP101と通信を行うことができる。発信機104は、情報を発信する端末であり、携帯端末102に対して情報を通知することができる。
本実施形態では、MFP101、携帯端末102、及び、発信機104を少なくとも含む構成のシステムを情報処理システムとする。
まず、MFP101について説明する。MFP101はシート上の画像を読み取る読取機能、シートに画像を印刷する印刷機能を有する。また、MFP101は、ネットワークを介して携帯端末102やPC(不図示)などの外部装置と通信を行うことができる。
MFP101は、ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて印刷処理を実行することができる。また、MFP101は、携帯端末102などの外部装置と近距離無線通信を行うこともできる。
図2は、本実施形態に係るMFP101の構成を示すブロック図である。本実施形態のMFP101は複合機を想定しているが、スキャナ機能を備えないプリンタであってもよい。また、MFP101にはオプション装置を接続することができる。例えば、MFP101は、シートデッキ等の給紙に関するオプション装置や、パンチャー、フィニッシャー等の後処理に関するオプション装置を接続することができる。
CPU111を含む制御部110は、MFP101全体の動作を制御する。また、CPU111はMFP101に接続されているオプション装置の制御部(不図示)と協働して、オプション装置を制御することができる。CPU111は、ROM112又はストレージ114に記憶された制御プログラムを読み出して、読取制御や印刷制御などの各種制御を行う。ROM112は、CPU111で実行可能な制御プログラムを格納する。また、ROM112は、ブートシーケンスやフォント情報などを記憶する。RAM113は、CPU111の主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM112及びストレージ114に格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ114は、画像データ、印刷データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施形態ではストレージ114としてフラッシュメモリを想定しているが、SSDやHDDなどの補助記憶装置を用いるようにしても良い。
なお、本実施形態のMFP101では、1つのCPU111が1つのメモリ(RAM113)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
操作部I/F115は、操作部116と制御部110を接続する。操作部116は、オペレータ(MFP101のユーザ)に対して情報を表示したり、オペレータからの指示を受け付けたりする。なお、本実施形態における「オペレータ」は、MFP101を使用したデータ出力業務を行うユーザのことを示している。
読取部I/F117は、読取部118と制御部110を接続する。読取部118はシート上の画像を読み取って、その画像をバイナリーデータなどの画像データに変換する。読取部118によって生成された画像データは、外部装置に送信されたり、シート上に印刷されたりする。
印刷部I/F119は、印刷部120と制御部110を接続する。CPU111は、印刷すべき画像データ(印刷対象の画像データ)を印刷部I/F119を介して印刷部120に転送する。印刷部120は、シート格納部125から給送されたシート上に画像を印刷する。
シート格納部125は複数備えられており、CPU111は、印刷で使用すべきシートが格納されたシート格納部からシートを給送するよう制御する。なお、シート格納部には、シートカセットや大容量給紙デッキなどが含まれる。
また、シート格納部125は、開閉センサ(不図示)やサイズ検知機構(不図示)を備えている。開閉センサは、シート格納部125が引き出された状態を開状態として検知し、シート格納部125がMFP101に格納されている(押し込まれている)状態を閉状態として検知する。またサイズ検知機構は、シート格納部に格納されるシートのサイズを検知する。
また、制御部110は、通信部I/F123を介してネットワーク(LAN100)に接続される。通信部I/F123は、ネットワーク上の外部装置に画像データや情報を送信したり、ネットワーク上の情報処理装置から印刷データや情報を受信したりする。
また、CPU111は、近距離無線通信部124を制御して、外部端末と近距離無線通信を行うことができる。近距離無線通信部124は、近距離無線通信としてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に基づく通信が行えるものとする。
近距離無線通信部124は、外部装置とペアリングして、情報の送受信を行うことができる。また、アドバタイズパケットを発信して外部装置に対して情報のブロードキャストを行うこともできる。
ここで、MFPを用いて多品種小ロットの印刷物の製作を行う場合の処理について考える。多品種小ロットの印刷物の製作を行う場合、製作する印刷物により使用するシートの大きさや、シートの種類がまちまちであるため、使用するシートを入れ替えなければならない場合が多い。この場合、オペレータはシート格納部に格納するシートを頻繁に入れ替える必要がある。また、オペレータは新たに格納するシートに対する属性情報を一覧の中から設定する必要があり、手間がかかっていた。
ところで、オペレータは、MFP101に格納されるシートを入れ替える作業を行う場合、シート置き場などに保管されているシート束を取りに行く。オペレータは、シート置き場で印刷に必要なシート束をカート等に積み込む。オペレータは、カート等に積み込んだシート束をMFP101が設置された場所まで運搬し、MFP101のシート格納部に格納されるシートを入れ替える。
本実施形態では、オペレータがシートを入れ替える一連の作業を行う際に、オペレータが所持する携帯端末102と、シート情報を発信する発信機104と、MFP101とが連携し、MFP101に対する属性情報の設定を支援するシステムについて説明する。
まず、オペレータが所持する携帯端末102について説明する。図3は、本実施形態に係る携帯端末102の構成を示すブロック図である。CPU211を含む制御部210は、携帯端末102全体の動作を制御する。ROM212及びストレージ214は、CPU211が実行可能な制御プログラムや、アプリケーションプログラムを格納する。RAM213は、CPU211の主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM212及びストレージ214に格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。なお、本実施形態の携帯端末102では、1つのCPU211が1つのメモリ(RAM213)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
また、携帯端末102は、無線通信部223がAP103にアクセスすることにより、ネットワーク(LAN100)上の外部装置と通信を行うことができる。なお、AP103との無線接続に必要なSSIDやセキュリティキーなどの情報は、予めオペレータや管理者により設定されているものとする。
また、CPU211は、近距離無線通信部224を制御して、外部端末と近距離無線通信を行うことができる。近距離無線通信部224は、近距離無線通信としてBLE規格に基づく通信が行えるものとする。近距離無線通信部224は、外部装置とペアリングして、情報の送受信を行うことができる。また、アドバタイズパケットを発信して外部装置に対して情報のブロードキャストを行うこともできる。
携帯端末102には、MFP101及び発信機104とシートに関する情報をやりとりするためのソフトウェア(以下、支援ソフトウェアとも呼ぶ)がインストールされている。以降、オペレータは、支援ソフトウェアが起動した携帯端末102を所持して、シートの交換作業を行うものとする。
図4は、シート束と発信機104の関係を説明する図である。シート置き場400には、MFP101で使用するシートが保管されている。シート束401乃至403は、印刷に使用するシートの一部を例示している。また、各シート束の近辺には、発信機104が置かれている。発信機104は、例えばシート束に関する情報が記載されたラベルなどに取り付けてもよいし、シート束を保管する棚等に設置されていてもよい。
各発信機104は、BLE規格に基づくアドバタイズパケットを発信して外部装置に対して情報のブロードキャストを行うことができる。例えば、各発信機104は、一定周期毎(例えば500ms毎)に対応するシート束のシート情報を発信する。従って、発信機104aは、シート束401のシート情報を発信し、発信機104bは、シート束402のシート情報を発信することとなる。また、発信機104cは、シート束403のシート情報を発信する。
なお、発信機104が発信するシート情報は、管理者などにより予め書き込まれているものとする。また、発信機104が発信するシート情報は、MFP101がシート束401に対応する属性情報を特定するためのID(以降、シートIDと呼ぶ)であるものとするが、これに限定されるものではない。例えば、シートIDに加えて、シートの名前、サイズ、表面性、坪量、色などの情報を発信するようにしてもよい。
ここで、シート置き場400に移動したオペレータは、印刷に必要なシート束をカート等に積み込む。この際にオペレータは印刷に必要なシート束及び当該シート束に対応する発信機104に近づくこととなる。この際に、オペレータが所持している携帯端末102のCPU211は、発信機104が発信するシート情報を受信して記憶する。
次に、オペレータは、MFP101が設置された場所に戻り、MFP101のシート格納部に格納されるシートを入れ替える。この際に、オペレータが所持している携帯端末102のCPU211は、記憶したシート情報をMFP101へ送信する。MFP101は、携帯端末102から受信したシート情報に基づいて、シート格納部に格納するシートの属性情報の設定を行う。
まず、携帯端末102がシート情報を送受信する具体的な制御方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5に示すフローチャートの各動作(ステップ)は、CPU211がROM212又はストレージ214に記憶された支援ソフトウェアをRAM113に読み出し、実行することにより実現される。CPU211は、支援ソフトウェアを起動する指示を受け付けると、図5に示すフローチャートに対応する制御を実行する。なお、支援ソフトウェアは、携帯端末102の電源ON時に、自動的に起動するようにしてもよい。
ステップS501では、CPU211は、近距離無線通信部224のアンテナ(不図示)を介して信号を受信すると、ステップS502に進み、近距離無線通信部224のアンテナ(不図示)を介して信号を受信していない場合は、信号の受信を待つ。
ステップS502では、CPU211は、ステップS501で受信した信号を復調して、データ(パケット)を取り出す。受信したパケットがシート情報を含むアドバタイズパケットであると判断すると、ステップS503に進む。受信したパケットがシート情報を含むアドバタイズパケットでないと判断する場合は、ステップS505に進む。
まず、シート情報を受信した場合の処理について説明する。ステップS503では、CPU211は、受信信号の強度(RSSI)が所定強度以上の場合にステップS504に進み、所定強度以上でない場合に、ステップS501に戻る。なお、RSSIの値は周囲の電波干渉などによって変動するため、同じシート情報を含むパケットを複数回受信し、RSSIの平準化を行った上でステップS503の判定を行うようにしてもよい。また、近距離無線通信部224の受信感度などに基づいて所定強度は適宜変更又は補正されてもよい。
更に、ステップS503において、以下の処理を行うようにしてもよい。CPU211は、同じシート情報を含むパケットを所定強度よりも大きい状態で所定時間(例えば10秒)受信し続けたと判断した場合に、ステップS504に進むようにしてもよい。CPU211は、所定時間が経過する前に同じシート情報を含むパケットの信号強度が所定強度よりも小さくなった場合や、同じシート情報を含むパケットを受信しなくなった場合は、当該シート情報を記憶せず、ステップS501に戻る。なお、所定時間受信し続けたか否かの判断は、シート情報を誤って取得することを抑制する処理の一例である。この処理により、オペレータが発信機104の近くを通り過ぎる場合に、当該発信機104の近辺に置かれたシート束のシート情報を誤って取得することを抑制することができる。
ステップS504では、CPU211は、シート情報を含むアドバタイズパケットに含まれるシート情報を取得し、RAM213又はストレージ214に記憶する。
なお、ステップS503の処理は、各々の発信機104が発信する信号強度が弱い場合(RSSIが所定強度以上でない場合)に、オペレータが取りに来たシート束とは異なる、他のシート束の情報を誤って取得することを抑制する処理である。
従って、ステップS503の処理は、発信機104の有効通信距離、及び受信機の感度、周囲の電波状況等に応じて、適宜省略することもできる。例えば発信機104の有効通信距離が短い(10cm以内など)場合は、ステップS503の処理を省略し、ステップS502でYesの場合にステップS504に進むようにしてもよい。この場合、オペレータは、印刷に必要なシート束を積み込む際に、携帯端末102を発信機104に近づけて(かざして)、シート情報を含むアドバタイズパケットを受信する。この場合、CPU211は、操作部216に受信したシート情報を表示するようにしてもよいし、シート情報を受信したことを音などでオペレータに通知するようにしてもよい。また、受信したシート情報を操作部216に表示する場合は、更に、当該シート情報を記憶するか否かをオペレータに選択させるポップアップ画面を表示するようにしてもよい。
次に、シート情報をMFP101に送信する処理について説明する。ステップS505では、CPU211は、MFP101の情報を含むアドバタイズパケットを受信したか判断する。受信したパケットがMFP101の情報を含むアドバタイズパケットであると判断すると、ステップS506に進み、MFP101の情報を含むアドバタイズパケットでないと判断する場合は、ステップS501に戻る。
ステップS506では、CPU211は、当該信号を発信したMFP101との距離が近いか判断する。近いか否かの判断方法はステップS502と同様に、信号強度に基づいて判断する。MFP101との距離が近いと判断すると、ステップS507に進む。一方、MFP101との距離が遠いと判断すると、ステップS501に戻り、次の信号の受信を待つ。
ステップS507では、CPU211は、RAM213又はストレージ114にシート情報を記憶している場合は、ステップS508に進み、シート情報を記憶していない場合は、ステップS501に戻る。ステップS508では、CPU211は、シート情報をMFP101に送信する。例えば、携帯端末102はMFP101との間で1対1のBLE通信を確立し、シート情報を送信することができる。ステップS509では、CPU211は、記憶しているシート情報を削除してステップS501へ戻る。
以上説明したように、携帯端末102は、発信機104が発信したシート情報を受信して、MFP101に送信することができる。
なお、ステップS505乃至ステップS509に示すMFP101への送信処理はこれに限定されるものではない。例えば、携帯端末102とMFP101がNFC(Near Field Communication)規格に対応した非接触通信に対応している場合は、NFCによるデータ通信によりシート情報を送信することもできる。この場合、携帯端末102はシート情報を格納したNFCタグとして動作する。ユーザが携帯端末102をMFP101のNFCリーダ(不図示)にタッチする(近づける)と、MFP101は、タグとして動作する携帯端末102からシート情報を取得することができる。
また、携帯端末102は、ネットワーク(AP103及びLAN100)を介してMFP101へシート情報を送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末102には、予めシート情報を送信すべきMFPのアドレス等がオペレータによって設定されており、発信機104からシート情報を受信したことに応じてMFP101に自動送信される。
次に、MFP101側の制御について説明する。MFP101は携帯端末102から受信したシート情報に基づいて、シート格納部に格納するシートの属性情報の設定を行う。
受信したシート情報に基づく属性情報の設定について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6に示すフローチャートの各動作(ステップ)は、CPU111がROM112又はストレージ114に記憶された制御プログラムをRAM113に読み出し、実行することにより実現される。CPU111は、MFP101の起動時に図6のフローチャートに対応する制御を開始する。
ステップS601では、CPU111は、携帯端末102からシート情報を受信した場合、ステップS602に進み、携帯端末102からシート情報を受信していない場合、ステップS603に進む。ステップS602では、CPU111は、受信したシート情報をストレージ114又はRAM113に格納する。
ステップS603では、CPU111は、シート格納部に関する操作がなされたと判断すると、当該操作がなされたシート格納部を記憶し、ステップS606に進む。一方、シート格納部に関する操作がなされていないと判断すると、ステップS604に進む。CPU111は、例えば、シート格納部が開けられたことを開閉センサにより検知した場合や、シート格納部が閉じられたことを開閉センサにより検知した場合に、シート格納部に関する操作がなされたと判断する。
即ち、ステップS603の処理は、シート格納部に対する操作に応じて属性情報を設定すべきシート格納部を特定する処理である。この処理によりオペレータが属性情報を設定するシート格納部を選択する手間を軽減することができる。
ステップS604では、CPU111は、シート格納部に格納するシートの属性情報を設定する指示を受け付けたか否かを判断する。シート格納部に格納するシートの属性情報を設定する指示を受け付けた場合は、ステップS605に進む。一方、シート格納部に格納するシートの属性情報を設定する指示がなされていない場合はステップS612に進む。
ステップS612では、CPU111はその他の指示を受け付けたか否かを判断する。その他の指示を受け付けた場合は、ステップS613に進み、指示に基づいた処理を実行する。処理の実行が完了すると、ステップS601に戻る。また、CPU111は、その他の指示がなされていない場合は、ステップS601に戻る。
一方、ステップS605では、CPU111は、属性情報を設定するシート格納部の指定を受け付ける。オペレータはMFP101が備える複数のシート格納部から1つのシート格納部を指定し、当該シート格納部に格納されるシートの属性情報を設定することができる。
ステップS606では、CPU111は、携帯端末102から受信したシート情報がストレージ114又はRAM113に記憶されているか否かを判断する。シート情報が記憶されている場合は、ステップS607に進み、シート情報が記憶されていない場合は、ステップS608に進む。
ステップS608では、CPU111は、シートに設定可能な属性情報の一覧から属性情報を設定するための画面を表示する。図7は、CPU111が操作部116に表示する操作画面の一例を示す図であり、属性情報の一覧から属性情報を設定するための画面を示している。図7では、選択肢701が選択されている状態を例示している。オペレータは一覧表示された属性情報の中から、当該シート格納部に設定する種類を選択して設定することができる。なお、本実施形態では、属性情報としてシートの種類(シートタイプ)を設定する場合を例示しているがこれに限定されるものではない。例えば、シートの属性情報として、シートの商品名やシートの色などを設定することもできる。
一方、ステップS607では、CPU111は、携帯端末102から受信したシート情報に基づいて属性情報を設定するための画面を表示する。図8は、CPU111が操作部116に表示する操作画面の一例を示す図である。図8(a)はシート情報に基づいて属性情報を設定するための画面の一例である。情報800は、属性情報の候補をオペレータに提示するための情報である。オペレータは、OKキー801を押下して、候補となる属性情報を選択されたシート格納部に格納するシートの属性情報として設定することができる。また、オペレータは、キャンセルキー802を押下して、シート情報に基づく属性情報の設定をキャンセルすることができる。CPU111は、キャンセルが押下されたと判断すると、シートに設定可能な属性情報の一覧から属性情報を設定するための画面(図7)に遷移する。
また、図8(b)は、シート情報に基づいて属性情報を設定するための画面の他の一例である。CPU111は、携帯端末から複数のシート情報を受信した場合は、図8(b)に示す操作画面を表示する。キー811a〜811cは携帯端末102から受信したシート情報に基づいて属性情報を設定する場合に使用するキーである。図8(b)では、携帯端末102から3つのシート情報を受信した場合を例示している。オペレータは、キー811a〜811cを押下し、候補となる属性情報を選択することができる。また、OKキーを押下して、選択された候補に基づく属性情報を、シート格納部に格納するシートの属性情報として設定することができる。また、オペレータは、属性情報の一覧から属性情報を設定することもできる。また、携帯端末102から受信したシート情報にシートの商品名等が含まれている場合は、図8(b)に代えて、図8(c)に示すような画面を表示するようにしてもよい。CPU111は、携帯端末102から受信したシート情報に基づいて属性情報を設定する場合に使用するキーとして、キー812a〜キー812cを表示する。この場合、キー812には、MFPに登録されたシートの種類だけでなく、実際の商品名が候補として表示される。従って、オペレータは、当該シート格納部に格納したいシート束の包装紙などに記載された商品名を確認して、より直感的に属性情報を設定することができる。また、携帯端末102から受信したシート情報にシートの色やサイズ等、その他の情報が含まれている場合は、シートの関するその他の情報を適宜表示するようにしてもよい。
図6の説明に戻り、ステップS609では、CPU111は、属性情報に関する設定画面を介したオペレータの操作に基づいてシート格納部に格納するシートの属性情報を設定する。ステップS610では、CPU111は、シートに関する設定画面を閉じる指示を受け付けたか否かを判断する。シートに関する設定画面を閉じる指示を受け付けた場合は、ステップS611に進み、シートに関する設定画面を閉じる指示がなされていない場合は、ステップS606に戻る。なお、オペレータは、シートに関する設定画面を閉じずに、他のシート格納部に関する属性情報の設定を行うこともできる。従って、オペレータは、携帯端末102から受信したシート情報に基づいて複数のシート格納部の属性情報を変更することもできる。
ステップS611では、CPU111は、RAM113又はストレージ114に記憶したシート情報を削除し、ステップS601に戻る。
更に、本実施形態では、携帯端末102から受信したシート情報に基づいて属性情報を設定する画面を表示することについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、CPU111は、シート格納部に関する操作がなされたと判断された場合(ステップS603でYes)に、当該操作がなされたシート格納部に対して受信したシート情報に基づく属性情報を自動的に設定するようにしてもよい。また、シート格納部が閉じられたことを検知した際に属性情報の設定を行う場合は、格納されたシートのサイズと受信したシート情報に含まれるシートのサイズが一致した場合にのみ属性情報を設定するようにしてもよい。
以上説明したように、MFP101は、携帯端末102から受信したシート情報に基づいてシート格納部に格納されるシートの属性情報を設定することができる。従って、シートの属性情報を設定する手間を軽減することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 MFP
111 CPU
116 操作部
102 携帯端末
211 CPU
224 近距離無線通信部
104 発信機

Claims (11)

  1. シート処理装置、携帯端末及びシート情報を発信する発信機を含む情報処理システムであって、
    前記携帯端末は、
    近距離無線通信を行う通信手段と、
    前記通信手段により受信した前記シート情報を記憶する記憶手段と、
    前記シート情報を前記シート処理装置に送信する送信手段と、
    を有し、
    前記シート処理装置は、
    シートを格納するシート格納部と、
    前記携帯端末から受信したシート情報に基づいて、前記シート格納部に対してシートの属性情報を設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記記憶手段は、前記通信手段により前記シート情報を受信した場合であっても、当該シート情報が含まれる信号の信号強度が所定強度以上でない場合は、前記シート情報を記憶しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記シート処理装置は、シート格納部の開閉を検知する検知手段を更に備え、
    前記設定手段は、シート格納部が閉じられたことが検知されると、当該閉じられたシート格納部に対してシートの属性情報を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記記憶手段は、前記通信手段により前記発信機が一定周期毎に発信するアドバタイズパケットを受信した場合に、前記アドバタイズパケットに含まれるシート情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記発信機が発信する前記シート情報はシートIDであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記設定手段は、前記受信したシート情報に基づいて属性情報の候補を表示し、前記候補を選択するオペレータの操作に応じて前記シート格納部に対する属性情報の設定を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記設定手段は、シートに関する設定の候補としてシートの種類、商品名、サイズの少なくとも1つを含むシート情報を表示することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. シート処理装置及びシート情報を発信する発信機と通信する携帯端末であって、
    近距離無線通信を行う通信手段と、
    前記通信手段により受信した前記シート情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶した前記シート情報を前記シート処理装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  9. シート処理装置、携帯端末及びシート情報を発信する発信機を含む情報処理システムの制御方法であって、
    近距離無線通信を行う通信手段を備える前記携帯端末が、
    前記通信手段により受信した前記シート情報を記憶する記憶工程と、
    前記シート情報を前記シート処理装置に送信する送信工程と、
    を有し、
    シートを格納するシート格納部を備える前記シート処理装置が、
    前記携帯端末から受信したシート情報に基づいて、前記シート格納部に対してシートの属性情報を設定する設定工程を有することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
  10. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステムの各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 請求項8に記載の携帯端末の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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