JP2016190253A - 冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図4A及び図4Bの当該冷間ロール加工装置は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロール1を備え、フィレット部Fを有する鍛造された鋼製の軸体Cを回転させつつ加工ロール1の外縁部をフィレット部Fに押圧する。また、当該冷間ロール加工装置は、加工対象の軸体Cを軸回転させる旋回装置2と、軸体Cの軸方向と直交する方向に配設されるフレームスタンド3と、フレームスタンド3に支持されるロールフレーム4とを備える。また、当該冷間ロール加工装置は、ロールフレーム4に付設されるシリンダ装置5及び2つのロールホルダ6a、6bと、上側ロールホルダ6aに回転自在に支持される一対のバックアップロール7とを備える。また、上記加工ロール1は、下側ロールホルダ6bに支持される。
上記旋回装置2は、大型旋盤に類似のものであり、旋回装置2が有する駆動回転軸芯Sと軸体Cの回転中心軸芯とが合致するようにセンタリングされ、軸体Cを回転駆動可能に支持する。この旋回装置2は、冷間ロール加工を行う際、軸体Cを軸回転させる。
上記フレームスタンド3は、軸体Cの冷間ロール加工を行う位置に対応して、旋回装置2に支持される軸体Cの軸方向に移動可能に配設されている。
上記ロールフレーム4は、連結アーム4aが公知のリンク機構等の連結手段を介してフレームスタンド3に揺動可能に支持される。また、ロールフレーム4は、旋回装置2に支持される軸体C側が開放された側面視でC字状に形成されており、このC字状に開口して対向する上方先端部4b及び下方先端部4cを有している。
上記シリンダ装置5は、ロールフレーム4の上方先端部4bに装着され、上方先端部4b及び下方先端部4cの対向方向に進退する加圧ヘッド5aを有している。
上記2つのロールホルダ6a、6bのうち上側ロールホルダ6aは、上記シリンダ装置5の加圧ヘッド5aに支持され、下側ロールホルダ6bは、ロールフレーム4の下方先端部4cの上方先端部4bと対向する面側に支持される。
上記バックアップロール7は、旋回装置2に支持される軸体Cの上側で、軸体Cの軸方向の同一位置の周方向に離れた位置に配設される一対のロールであり、上側ロールホルダ6aによって回転自在に保持される。これらのバックアップロール7の形状は円柱形状であり、軸方向が軸体Cの軸方向と一致するよう配設される。
上記加工ロール1は、回転軸が軸体Cの軸方向に対して傾斜し、軸体Cの軸断面に対して面対称となる位置で上記軸方向に一対で配設されるロールであり、下側ロールホルダ6bによって回転自在に保持される。これらの加工ロール1の形状は、図5に示すように外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状であり、表面及び裏面が平面かつ平行である。
当該冷間ロール加工方法は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法である。当該冷間ロール加工方法は、上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR1、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR2、加工ロールの外周半径をR3とした場合、これらのR1、R2及びR3が下記式(1)を満たす。
当該冷間ロール加工方法は、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R2及び外周半径R3を有する加工ロールを用いることで、軸体の最大引張残留応力の発生位置を深くできる。また、当該冷間ロール加工方法は、上記式(1)を満たすヘルツ面圧p0の範囲内で最小のヘルツ面圧p0となるよう加圧することで、軸体の最大引張残留応力を小さくできる。
なお、本発明の冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置は、上記実施形態に限定されるものではない。
図5において、フィレット部Fの曲率半径R1が18mm、ウェブWe間距離Lが115mm、フィレット部FのウェブWeへの深さdが16mm、フィレット部Fの材料の耐力σyが800MPaである低合金鋼製のクランク軸のフィレット部Fを加工する加工ロールを作製した。ここで、加工ロールは、図5に示すような外縁部が半円状の軸断面形状を有し、上記外縁部を除く表面及び裏面が平面かつ平行な円盤状で、厚さWが29mmの軸受鋼製のものとした。なお、このクランク軸のヤング率E1は205,000MPaであり、ポアソン比ν1は0.3である。また、加工ロールのヤング率E2は208,000MPaであり、ポアソン比ν2は0.3である。
比較例として、図5に示すような外縁部が半円状の軸断面形状を有し、上記外縁部を除く表面及び裏面が平面かつ平行な円盤状で、加工対象のクランク軸に対してR2及びR3が上記式(1)を満たさない軸受鋼製の加工ロールを用いた。比較例の加工ロールで冷間ロール加工を行ったクランク軸は、低合金鋼製であり、フィレット部Fの曲率半径R1が21.5mm、ウェブWe間距離Lが115mm、フィレット部FのウェブWeへの深さdが16mm、フィレット部Fの材料の耐力σyが800MPaであった。また、この比較例で用いたクランク軸のヤング率E1は205,000MPaであり、ポアソン比ν1は0.3である。また、この比較例で用いた加工ロールのヤング率E2は208,000MPaであり、ポアソン比ν2は0.3である。
実施例及び比較例の加工ロールを用いて冷間加工ロールを行った際のフィレット部内部の残留応力分布をFEM解析により予測した。その予測結果を図9に示す。
図9の結果より、比較例の最大引張残留応力の発生位置が10mm程度であるのに対し、実施例の最大引張残留応力の発生位置は12mm程度であり、実施例の方が最大引張残留応力の発生位置が深くなっていることがわかる。また、比較例の最大引張残留応力が240MPa程度であるのに対し、実施例の最大引張残留応力は200MPa程度であった。これにより、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R2及び外周半径R3を有する加工ロールを用いることにより、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできるといえる。
2 旋回装置
3 フレームスタンド
4 ロールフレーム
4a 連結アーム
4b 上方先端部
4c 下方先端部
5 シリンダ装置
5a 加圧ヘッド
6a 上側ロールホルダ
6b 下側ロールホルダ
7 バックアップロール
C 軸体
F フィレット部
P ピン
S 駆動回転軸芯
We ウェブ
Claims (4)
- 外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法であって、
上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR1[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR2[mm]、加工ロールの外周半径をR3[mm]とした場合、これらのR1、R2及びR3が下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工方法。
- 外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを備え、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工装置であって、
上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR1[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR2[mm]、加工ロールの外周半径をR3[mm]とした場合、これらのR1、R2及びR3が下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工装置。
Priority Applications (1)
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JP2015071473A JP6371251B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015071473A JP6371251B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=57245094
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS6397325A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-28 | Kobe Steel Ltd | 軸フイレツト部のロ−ル加工方法 |
JPS6445569A (en) * | 1987-08-11 | 1989-02-20 | Hitachi Metals Ltd | Backing-up roller for working of roll |
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JPH11333520A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Kobe Steel Ltd | クランク軸の曲がり矯正方法 |
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2015
- 2015-03-31 JP JP2015071473A patent/JP6371251B2/ja active Active
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