JP2016190253A - 冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置 - Google Patents

冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできる冷間ロール加工方法を提供する。【解決手段】本発明の冷間ロール加工方法は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法であって、上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR1[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR2[mm]、加工ロールの外周半径をR3[mm]とした場合、これらが下記式(1)を満たす。E1は軸体のヤング率[MPa]、E2は加工ロールのヤング率[MPa]、ν1は軸体のポアソン比、ν2は加工ロールのポアソン比、α及びβはヘルツ理論により導出される定数、p0はヘルツ面圧[MPa]である。【選択図】図5

Description

本発明は、冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置に関する。
クランク軸等の軸体の疲労強度を向上させる有効な方法として、応力の集中するフィレット部を強化するロール加工方法が広く適用されている。
このようなロール加工方法として、加工ロール及びバックアップロールにより、加工対象の軸体の軸芯に対して180°で対向する両側方から常に軸体を挟圧させることで、安定したロール加工を行う冷間ロール加工方法(特開平8−309471号公報参照)、曲率半径が異なる加工曲面を有する複数の加工ロールのフィレット部への押し付けにより、フィレット部に滑らかな硬化層を付与する冷間ロール加工方法(特開昭63−97325号公報参照)、塑性変形を与えてフィレット部の表面近傍の微小鋳造欠陥を縮小させることで、その表面性状を改善するロール加工方法(特開2002−210501号公報参照)などが提案されている。
一方、フィレット部に対して冷間ロール加工を行うと、フィレット部表面から所定の深さまでは圧縮残留応力が生じ、その所定の深さより深い領域では圧縮残留応力から引張残留応力に転じることが知られている。ここで、強度の高い材料で形成される部材に冷間ロール加工を適用した場合、上記引張残留応力に転じる所定の深さが小さくなり、その結果その部材の比較的表面に近い位置に引張残留応力が発生する。この引張残留応力が大きくなるほど、またこの引張残留応力の発生位置が浅くなるほど、その部材が破断に至り易くなる。そのため、最大引張残留応力を小さくし、かつその発生位置をより深くすることが望まれている。
しかし、上記各公報に記載のロール加工方法では、引張残留応力の発生位置について考慮されていない。
特開平8−309471号公報 特開昭63−97325号公報 特開2002−210501号公報
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできる冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置の提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、<1>加工ロール及びフィレット部間のヘルツ面圧が大きいほど軸体の最大引張残留応力が大きくなること、<2>圧縮残留応力の発生位置が深いほど最大引張残留応力の発生位置が深くなること、及び<3>フィレット部の軸断面の曲率半径Rに対する加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径Rの比(R/R)の値が大きいほど圧縮残留応力の発生位置の深さが大きくなることを見出した。
本発明者らは、まず、冷間ロール加工時の加圧力により最大引張残留応力の大きさを調節できる可能性を考え、上記加圧力と最大引張残留応力との関係を調査することとした。ここで、ヘルツの接触理論より上記加圧力が大きくなるほど加工ロール及びフィレット部間のヘルツ面圧が大きくなることから、このヘルツ面圧と最大引張残留応力との関係を調査した。加工対象として鍛造されたクランク軸を用い、加圧力を異ならせて複数の冷間ロール加工を行った際に計測したヘルツ面圧と最大引張残留応力との関係を図1に示す。ここで、最大引張残留応力は軸体の材料の耐力に対応して大きくなるので、図1の縦軸は、上記耐力に対する最大引張残留応力の比とした。図1の結果より、本発明者らは、<1>加工ロール及びフィレット部間のヘルツ面圧が大きいほど軸体の最大引張残留応力が大きくなることを見出した。これにより、最大引張残留応力の増加を抑制するために、ヘルツ面圧を小さくすればよいことがわかった。
次に、本発明者らは、圧縮残留応力の発生位置と最大引張残留応力の発生位置との関係を調査した。まず、ヘルツの接触理論より、軸体の内部のせん断応力τ[MPa]は、下記式(11)で表される。下記式(11)において、a及びbは、加工ロールとフィレット部との接触の際に形成される楕円形接触面の長径[mm]及び短径[mm]であり、zはフィレット部の表面からの深さ[mm]であり、νは軸体のポアソン比である。ここで、フィレット部の材料の耐力をσ[MPa]とした場合、圧縮残留応力の発生位置の深さ[mm]は、τ=σとなる際のzの値である。従って、下記式(12)を満たすzの値が圧縮残留応力の発生位置の深さとなるので、下記式(12)により圧縮残留応力の発生位置が予測できる。そこで、本発明者らは、下記式(12)により予測される圧縮残留応力の発生位置を用いて、圧縮残留応力の発生位置と最大引張残留応力の発生位置との関係を調査した。下記式(12)を用いて予測した圧縮残留応力の発生位置と、加圧力を異ならせて複数の冷間ロール加工を行った際に計測した最大引張応力の発生位置の実測値との関係を図2に示す。図2中の直線は、各プロットを直線近似したものであり、最大引張応力の発生位置が圧縮残留応力の発生位置に比例することがわかる。図2の結果より、本発明者らは、<2>圧縮残留応力の発生位置が深いほど最大引張残留応力の発生位置が深くなることを見出した。これにより、最大引張残留応力の発生位置を深くするために、圧縮残留応力の発生位置の深さを大きくすればよいことがわかった。
Figure 2016190253
次に、本発明者らは、フィレット部の軸断面の曲率半径Rと加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径Rとの関係が圧縮残留応力の発生位置に与える影響について調査した。加工対象としてフィレット部の曲率半径Rが異なる複数のクランクと、外縁部の曲率半径R及び外周半径Rが異なる複数の円盤状の加工ロールとを用いて、ヘルツ面圧が3000MPa一定となる加圧により冷間ロール加工したときのR、R及びRと圧縮残留応力の発生位置との関係を図3に示す。図3は、R/R毎に異なるプロット形状でR/Rに対する圧縮残留応力の発生位置を示している。図3の結果より、本発明者らは、<3>フィレット部の軸断面の曲率半径Rに対する加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径Rの比(R/R)の値が大きいほど圧縮残留応力の発生位置の深さが大きくなることを見出した。
上記知見に基づいて上記課題を解決するためになされた発明は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法であって、上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロールの外周半径をR[mm]とした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工方法である。
Figure 2016190253
但し、Eは軸体のヤング率[MPa]であり、Eは加工ロールのヤング率[MPa]である。νは軸体のポアソン比であり、νは加工ロールのポアソン比である。α及びβはヘルツの接触理論により導出され、上記式(8)で求められるθの値で定まる定数である。pは上記式(2)で示されるヘルツ面圧[MPa]である。Pは加工ロールからフィレット部への加圧力[N]である。
当該冷間ロール加工方法は、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R及び外周半径Rを有する加工ロールを用いることで、上記R/Rの値を最大にし、軸体の最大引張残留応力の発生位置を深くできる。また、上述したようにヘルツ面圧が大きいほど軸体の最大引張残留応力が大きくなるので、フィレット部の曲率半径R、加工ロールの外縁部の曲率半径R及び外周半径Rに対して上記式(1)を満たす範囲内で最小のヘルツ面圧pとなるよう加圧することで、当該冷間ロール加工方法は、軸体の最大引張残留応力を抑制できる。つまり、当該冷間ロール加工方法は、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできる。ここで、「加工ロールの外周半径R」とは、加工ロールの回転軸方向から視た外周の平均半径を意味する。「加工ロールの外縁部の軸断面」とは、加工ロールの回転軸を含む断面のうち、上記外周近傍の断面を意味し、「外周近傍の断面」とは、フィレット部と接触する領域の断面を意味する。
上記軸体のフィレット部の材料の耐力をσ[MPa]とした場合、ヘルツ面圧p[MPa]が下記式(9)を満たすとよい。このように、下記式(9)を満たすヘルツ面圧pとなるように加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧することで、フィレット部の表面近傍の圧縮残留応力の低下を抑制できる。これにより、圧縮残留応力の低下に伴う軸体の強度の低下を抑制できる。ここで、「耐力」とは、JIS−Z−2241(2011)で規定する引張試験において、規定された永久伸びを生じるときの荷重を平行部の原断面積で除した値を意味する。
Figure 2016190253
上記軸体がクランク軸であり、このクランク軸のウェブ間距離をL、フィレット部のウェブへの深さをd、加工ロールの厚さをW、クランク軸の中心軸に対する加工ロールの角度をφとした場合、下記式(10)を満たすとよい。このように下記式(10)を満たす形状を有する加工ロールを用いることにより、一対のウェブとピンとの間に形成される2つのフィレット部を一対の加工ロールで同時に加工できる。ここで、「加工ロールの厚さ」とは、加工ロールの回転軸方向の最大幅を意味する。「クランク軸の中心軸に対する加工ロールの角度」とは、加工ロールの回転軸に直交する面とクランク軸の中心軸とのなす角度を意味する。「フィレット部のウェブへの深さ」とは、クランク軸の中心軸に直交するウェブの面とフィレット部表面との上記中心軸方向の最大距離である。
Figure 2016190253
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを備え、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工装置であって、上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロールの外周半径をR[mm]とした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工装置である。
Figure 2016190253
但し、Eは軸体のヤング率[MPa]であり、Eは加工ロールのヤング率[MPa]である。νは軸体のポアソン比であり、νは加工ロールのポアソン比である。α及びβはヘルツの接触理論により導出され、上記式(8)で求められるθの値で定まる定数である。pは上記式(2)で示されるヘルツ面圧[MPa]である。Pは加工ロールからフィレット部への加圧力[N]である。
当該冷間ロール加工装置は、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R及び外周半径Rを有する加工ロールを備えることで、上記R/Rの値を最大にし、軸体の最大引張残留応力の発生位置を深くできる。また、上述したようにヘルツ面圧が大きいほど軸体の最大引張残留応力が大きくなるので、フィレット部の曲率半径R、加工ロールの外縁部の曲率半径R及び外周半径Rに対して上記式(1)を満たす範囲内で最小のヘルツ面圧pとなるよう加圧することで、当該冷間ロール加工装置は、軸体の最大引張残留応力を抑制できる。つまり、当該冷間ロール加工装置は、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできる。
以上説明したように、本発明の冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置は、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできる。
ヘルツ面圧と耐力に対する最大引張残留応力の比との関係を示すグラフである。 ヘルツ接触理論で予測される圧縮残留応力発生位置と実測した最大引張残留応力発生位置との関係を示すグラフである。 ヘルツ面圧を一定としたときのR/Rに対するR/Rと圧縮応力発生位置との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る冷間ロール加工装置の模式的正面図である。 図4Aの冷間ロール加工装置のA−A線における模式的断面図である。 図4Aの冷間ロール加工装置の加工ロールとフィレット部との位置関係を示す模式的正面図である。 加工ロールとフィレット部との位置関係を説明する模式図である。 ヘルツ面圧を一定としたときのR/Rに対するR/Rとa/Rとの関係を示すグラフである。 ヘルツ面圧に対するフィレット部の深さと残留応力との関係を示すグラフである。 実施例におけるFEM解析による残留応力分布を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の冷間ロール加工装置及び冷間ロール加工方法の実施形態について説明する。
[冷間ロール加工装置]
図4A及び図4Bの当該冷間ロール加工装置は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロール1を備え、フィレット部Fを有する鍛造された鋼製の軸体Cを回転させつつ加工ロール1の外縁部をフィレット部Fに押圧する。また、当該冷間ロール加工装置は、加工対象の軸体Cを軸回転させる旋回装置2と、軸体Cの軸方向と直交する方向に配設されるフレームスタンド3と、フレームスタンド3に支持されるロールフレーム4とを備える。また、当該冷間ロール加工装置は、ロールフレーム4に付設されるシリンダ装置5及び2つのロールホルダ6a、6bと、上側ロールホルダ6aに回転自在に支持される一対のバックアップロール7とを備える。また、上記加工ロール1は、下側ロールホルダ6bに支持される。
<旋回装置>
上記旋回装置2は、大型旋盤に類似のものであり、旋回装置2が有する駆動回転軸芯Sと軸体Cの回転中心軸芯とが合致するようにセンタリングされ、軸体Cを回転駆動可能に支持する。この旋回装置2は、冷間ロール加工を行う際、軸体Cを軸回転させる。
<フレームスタンド>
上記フレームスタンド3は、軸体Cの冷間ロール加工を行う位置に対応して、旋回装置2に支持される軸体Cの軸方向に移動可能に配設されている。
<ロールフレーム>
上記ロールフレーム4は、連結アーム4aが公知のリンク機構等の連結手段を介してフレームスタンド3に揺動可能に支持される。また、ロールフレーム4は、旋回装置2に支持される軸体C側が開放された側面視でC字状に形成されており、このC字状に開口して対向する上方先端部4b及び下方先端部4cを有している。
<シリンダ装置>
上記シリンダ装置5は、ロールフレーム4の上方先端部4bに装着され、上方先端部4b及び下方先端部4cの対向方向に進退する加圧ヘッド5aを有している。
<ロールホルダ>
上記2つのロールホルダ6a、6bのうち上側ロールホルダ6aは、上記シリンダ装置5の加圧ヘッド5aに支持され、下側ロールホルダ6bは、ロールフレーム4の下方先端部4cの上方先端部4bと対向する面側に支持される。
<バックアップロール>
上記バックアップロール7は、旋回装置2に支持される軸体Cの上側で、軸体Cの軸方向の同一位置の周方向に離れた位置に配設される一対のロールであり、上側ロールホルダ6aによって回転自在に保持される。これらのバックアップロール7の形状は円柱形状であり、軸方向が軸体Cの軸方向と一致するよう配設される。
<加工ロール>
上記加工ロール1は、回転軸が軸体Cの軸方向に対して傾斜し、軸体Cの軸断面に対して面対称となる位置で上記軸方向に一対で配設されるロールであり、下側ロールホルダ6bによって回転自在に保持される。これらの加工ロール1の形状は、図5に示すように外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状であり、表面及び裏面が平面かつ平行である。
当該冷間ロール加工装置は、上記シリンダ装置5の加圧ヘッド5aによってバックアップロール7を圧下させることにより、バックアップロール7と加工ロール1との間でピンPを挟圧させ、これにより一対の加工ロール1の外縁部をピンP及びウェブWe間の2箇所のフィレット部Fに押圧させる。当該冷間ロール加工装置は、このような構成を備えることで、上記旋回装置2によって軸体Cを回転させつつ、加工ロール1の外縁部をフィレット部Fに押圧して冷間ロール加工を行う。
当該冷間ロール加工装置は、図5に示すように、フィレット部Fの軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロール1の外縁部の軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロール1の外周半径をR[mm]とした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たす。つまり、当該冷間ロール加工装置は、上記フィレット部Fの曲率半径Rに対して、下記式(1)を満たす外縁部の軸断面の曲率半径R及び外周半径Rを有する形状の加工ロール1を用いる。
Figure 2016190253
但し、上記各式において、Eは軸体Cのヤング率[MPa]であり、Eは加工ロールのヤング率[MPa]である。また、νは軸体Cのポアソン比であり、νは加工ロールのポアソン比である。また、α及びβは上記式(8)で求められるθの値で定まる定数であり、ヘルツの接触理論により表1から導出される。また、pは上記式(2)で示されるヘルツ面圧[MPa]である。Pは加工ロールからフィレット部Fへの加圧力[N]である。
Figure 2016190253
以下に、当該冷間ロール加工装置で、上記式(1)を満たす外縁部の軸断面の曲率半径R及び外周半径Rを有する形状の加工ロール1を用いる理由について説明する。
まず、本発明者らは、ヘルツの接触理論により高い精度で圧縮残留応力の発生位置の深さを予測できることを確認したので、ヘルツの接触理論を用いて引張残留応力の発生位置を深くできる加工ロールの形状を決定することとした。上記式(2)〜(8)は、任意曲面体の接触についてのヘルツの接触理論における関係式を加工ロール及びフィレット部間の接触に適用した式である。
ヘルツの接触理論によると、曲面と曲面とが接触した場合、接触する領域は楕円形状となる。図6の網掛けを付した領域は、加工ロール1とフィレット部Fとが接触する領域を示す。上記各式におけるa及びbは、それぞれこの接触領域の楕円形状の長半径a及び短半径bである。なお、本明細書では、上記接触領域の楕円形状の長径、すなわち長さ2aを「接触幅」と呼ぶ。図6より、上記接触領域の長半径aは、加工ロール1の外縁部の軸断面の曲率半径Rより大きくならないことがわかる。また、上記接触領域の長半径aが加工ロール1の曲率半径Rと等しくなる条件は、加工ロール1の軸断面の曲率半径がRである外縁部の全面がフィレット部Fと接触する条件なので、加工ロール1の曲率半径Rがフィレット部Fの曲率半径Rと等しくなることと等価な条件といえる。
次に、図7に、ヘルツ面圧を一定の3000MPaにしたときのフィレット部Fの曲率半径Rに対する加工ロール1の外縁部の軸断面の曲率半径Rの比(R/R)と上記外縁部の曲率半径Rに対する接触領域の長半径aの比(a/R)との関係を示す。図7は、R/R毎に異なるプロット形状で上記比R/Rに対する比a/Rの値を示している。図7より、a/Rの値が大きくなるほどR/Rの値が大きくなることがわかる。一方、図6より、a/Rの値は1を超えることができないことがわかる。
一方、上述したように、本発明者らはR/Rの値が大きいほど圧縮残留応力発生位置の深さが大きくなることを見出している。従って、a/R=1となるときに圧縮残留応力の発生位置の深さが最も大きくなる。つまり、a=Rのときに圧縮残留応力の発生位置の深さが最も大きくなる。このa=Rの関係をヘルツ接触理論の上記式(2)〜(6)に導入することで、上記式(1)が導出される。従って、当該冷間ロール加工装置は、上記式(1)を満たす外縁部の軸断面の曲率半径R及び外周半径Rを有する形状の加工ロール1を用いることで、フィレット部Fにおける軸体Cの残留応力の発生位置の深さを大きくできる冷間ロール加工が行える。
ヘルツ面圧を小さくすることで軸体の最大引張残留応力を抑制できる。そこで、R、R及びRが上記式(1)を満たす範囲内でヘルツ面圧pを小さくすることで、軸体の最大引張残留応力をより抑制できる。従って、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R及び外周半径Rを有する加工ロールを用い、かつ上記式(1)を満たす範囲内で最小のヘルツ面圧pとなるよう加圧することで、軸体の最大引張残留応力の発生位置を深くしつつ、その大きさを小さくできる。
上述したように、最大引張残留応力を抑制するためには、ヘルツ面圧pを大きくしないことが好ましい。しかし、軸体Cの表面近傍が降伏しない条件で冷間ロール加工を行うと、軸体Cの表面近傍の圧縮残留応力が低下し、これにより軸体Cのフィレット部Fの強度が低下するおそれがある。図8に、冷間ロール加工時のヘルツ面圧と加工後の軸体Cの残留応力分布との関係を示す。図8には、シリンダ装置による加圧力を49.0kN、98.0kN、147.0kN、205.8kNとしたときのフィレット部Fにおける残留応力分布を示している。図8より、加圧力すなわちヘルツ面圧が小さいと、軸体Cの表面近傍の圧縮残留応力が低下することがわかる。
ここで、フィレット部Fの表面近傍のせん断応力τ[MPa]は、ヘルツ接触理論による下記式(11)においてz=0を代入することで、下記式(13)のように表すことができる。
Figure 2016190253
軸体Cのフィレット部Fの材料の耐力をσ[MPa]とした場合、軸体Cの表面近傍が降伏しないようにするため、軸体Cの表面近傍のせん断応力τがフィレット部Fの材料の耐力σを上回る必要がある。ここで、軸体Cの表面近傍が降伏しないヘルツ面圧pを求めるため、上記式(13)においてτ≧σとすると下記式(9)が得られる。つまり、下記式(9)を満たすヘルツ面圧pで冷間ロール加工することで、フィレット部F表面の圧縮残留応力の低下が抑制できる。従って、当該冷間ロール加工装置は、軸体Cのフィレット部Fの材料の耐力をσ[MPa]とした場合、ヘルツ面圧p[MPa]が下記式(9)を満たすことが好ましい。
Figure 2016190253
なお、図8で用いたフィレット部Fの材料の耐力σは676MPaであり、軸体のポアソン比νは0.3なので、この場合、上記式(9)より3380MPa以上のヘルツ面圧で加工しないと表面の圧縮残留応力が低下するおそれがある。
また、図3より、フィレット部Fの軸断面の曲率半径Rに対する加工ロールの外周半径Rの比(R/R)の値が大きいほど、一定のR/Rにおける圧縮残留応力の発生位置の深さが大きくなることがわかる。つまり、R/Rが一定である場合、Rを大きくするかRを小さくすることにより、圧縮残留応力の発生位置の深さを大きくできる。しかし、フィレット部Fの曲率半径Rは、フィレット部Fの応力集中を避けるために大きくすることが一般的である。これは、フィレット部Fの曲率半径Rを小さくするとフィレット部Fの応力集中が高くなり、結果としてフィレット部Fの疲労強度が向上しないおそれがあるからである。従って、圧縮残留応力の発生位置の深さを大きくするためには、フィレット部Fの曲率半径Rを小さくする代わりに加工ロールの外周半径Rを大きくすることが好ましい。
上記軸体Cがクランク軸である場合、図5に示すように、このクランク軸のウェブWe間距離をL、フィレット部FのウェブWeへの深さをd、加工ロール1の厚さをW、クランク軸の中心軸に対する加工ロール1の角度をφとした場合、下記式(10)を満たすことが好ましい。
Figure 2016190253
フィレット部Fの冷間ロール加工の際、図5のようにウェブWe側へ掘り込まれたフィレット部Fの場合は、加工ロール1をウェブWe表面に対して傾斜させなければ加工ロール1の外縁部をフィレット部Fに接触させることができない。一方、図4Aのように一対の加工ロール1でウェブWe間の2箇所のフィレット部Fを加工する場合、加工ロール1の傾斜角度φが大きくなるとウェブWe間で一対の加工ロール同士が当接するため、角度φは所定角度以上に大きくすることができない。すなわち、加工ロール1の傾斜角度φは、ウェブWe間距離Lの制約を受ける。そのため、加工ロール1の傾斜角度φを上記式(10)を満たす角度とすることで、対向するウェブWe間の2箇所のフィレット部Fを同時に冷間ロール加工することができる。なお、上記式(10)は、深さdが0以上の場合に適用できる。
[冷間ロール加工方法]
当該冷間ロール加工方法は、外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法である。当該冷間ロール加工方法は、上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR、加工ロールの外周半径をRとした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たす。
Figure 2016190253
当該冷間ロール加工方法は、例えば図4A及び図4Bの当該冷間ロール加工装置を用いて冷間ロール加工を行う。つまり、旋回装置2によって軸体Cを回転駆動させつつ、シリンダ装置5により一対のバックアップロール7と一対の加工ロール1との間でピンPを挟圧させて、一対の加工ロール1の外縁部をピンP及びウェブWe間の2箇所のフィレット部Fに押圧させる。
<利点>
当該冷間ロール加工方法は、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R及び外周半径Rを有する加工ロールを用いることで、軸体の最大引張残留応力の発生位置を深くできる。また、当該冷間ロール加工方法は、上記式(1)を満たすヘルツ面圧pの範囲内で最小のヘルツ面圧pとなるよう加圧することで、軸体の最大引張残留応力を小さくできる。
[その他の実施形態]
なお、本発明の冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置は、上記実施形態に限定されるものではない。
つまり、上記実施形態では、図5に示すような外縁部が半円状の軸断面形状を有し、上記外縁部を除く表面及び裏面が平面かつ平行な加工ロールについて説明したが、外縁部が半円状の軸断面形状を有していれば、これ以外の形状の加工ロールを用いてもよい。例えば、軸断面形状が略楕円形状である加工ロールを用いてもよい。
また、上記実施形態では、加工対象の軸体Cとして鍛造された鋼製のクランク軸を用いて説明したが、フィレット部を有し軸芯を中心に回転する部材であれば、クランク軸以外の部材についても当該冷間ロール加工方法を用いることができる。また、加工対象の軸体Cは鍛造品に限るものではなく、例えば鋳造品であってもよい。また、加工対象の軸体Cの材質は、鋼に限るものではなく、その他の金属であってもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例)
図5において、フィレット部Fの曲率半径Rが18mm、ウェブWe間距離Lが115mm、フィレット部FのウェブWeへの深さdが16mm、フィレット部Fの材料の耐力σが800MPaである低合金鋼製のクランク軸のフィレット部Fを加工する加工ロールを作製した。ここで、加工ロールは、図5に示すような外縁部が半円状の軸断面形状を有し、上記外縁部を除く表面及び裏面が平面かつ平行な円盤状で、厚さWが29mmの軸受鋼製のものとした。なお、このクランク軸のヤング率Eは205,000MPaであり、ポアソン比νは0.3である。また、加工ロールのヤング率Eは208,000MPaであり、ポアソン比νは0.3である。
具体的には、まず、加工ロールの傾斜角度φは、フィレット部F表面と円盤状の加工ロールの外縁部が略全面に亘って接触する角度である40°とした。次に、上記式(10)のφに40°を代入すると外周半径Rの上限値は41.9mmと算出される。この上限値に対して少し余裕を見て、外周半径Rは41mmとした。次に、上記式(9)より上記フィレット部Fの材料の耐力σに対してヘルツ面圧pが4000MPa以上と算出される。そのため、加圧力は、4000MPa以上のヘルツ面圧pが得られる58tonとした。この加圧力58tonの条件で上記式(1)を満たす加工ロールの外縁部の曲率半径Rの範囲を求めたところ、ヘルツ面圧pは4728MPaとなり、ヘルツの接触理論によるα及びβの値は、それぞれ2.636及び0.502であり、曲率半径Rの範囲は、17.44mm≦R≦R(=18mm)となった。ここで、R=17.44mmのとき、R/Rの値は0.969である。
(比較例)
比較例として、図5に示すような外縁部が半円状の軸断面形状を有し、上記外縁部を除く表面及び裏面が平面かつ平行な円盤状で、加工対象のクランク軸に対してR及びRが上記式(1)を満たさない軸受鋼製の加工ロールを用いた。比較例の加工ロールで冷間ロール加工を行ったクランク軸は、低合金鋼製であり、フィレット部Fの曲率半径Rが21.5mm、ウェブWe間距離Lが115mm、フィレット部FのウェブWeへの深さdが16mm、フィレット部Fの材料の耐力σが800MPaであった。また、この比較例で用いたクランク軸のヤング率Eは205,000MPaであり、ポアソン比νは0.3である。また、この比較例で用いた加工ロールのヤング率Eは208,000MPaであり、ポアソン比νは0.3である。
また、比較例の加工ロールの傾斜角度φは40°、厚さWは29mm、外縁部の軸断面の曲率半径Rは18.5mm、外周半径Rは41mmであった。また、加圧力は13.7tonとした。その結果、ヘルツ面圧pは4130MPaであった。なお、R/Rの値は0.860である。
<残留応力分布解析>
実施例及び比較例の加工ロールを用いて冷間加工ロールを行った際のフィレット部内部の残留応力分布をFEM解析により予測した。その予測結果を図9に示す。
[評価結果]
図9の結果より、比較例の最大引張残留応力の発生位置が10mm程度であるのに対し、実施例の最大引張残留応力の発生位置は12mm程度であり、実施例の方が最大引張残留応力の発生位置が深くなっていることがわかる。また、比較例の最大引張残留応力が240MPa程度であるのに対し、実施例の最大引張残留応力は200MPa程度であった。これにより、上記式(1)を満たす外縁部の曲率半径R及び外周半径Rを有する加工ロールを用いることにより、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできるといえる。
以上説明したように、当該冷間ロール加工方法及び冷間ロール加工装置は、軸体の最大引張残留応力を小さくでき、かつその発生位置を深くできるので、高い疲労強度が要求される軸体の応力集中部の強化方法等として有用である。
1 加工ロール
2 旋回装置
3 フレームスタンド
4 ロールフレーム
4a 連結アーム
4b 上方先端部
4c 下方先端部
5 シリンダ装置
5a 加圧ヘッド
6a 上側ロールホルダ
6b 下側ロールホルダ
7 バックアップロール
C 軸体
F フィレット部
P ピン
S 駆動回転軸芯
We ウェブ

Claims (4)

  1. 外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを用い、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工方法であって、
    上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロールの外周半径をR[mm]とした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工方法。
    Figure 2016190253
    但し、Eは軸体のヤング率[MPa]であり、Eは加工ロールのヤング率[MPa]である。νは軸体のポアソン比であり、νは加工ロールのポアソン比である。α及びβはヘルツの接触理論により導出され、上記式(8)で求められるθの値で定まる定数である。pは上記式(2)で示されるヘルツ面圧[MPa]である。Pは加工ロールからフィレット部への加圧力[N]である。
  2. 上記軸体のフィレット部の材料の耐力をσ[MPa]とした場合、ヘルツ面圧p[MPa]が下記式(9)を満たす請求項1に記載の冷間ロール加工方法。
    Figure 2016190253
  3. 上記軸体がクランク軸であり、
    このクランク軸のウェブ間距離をL、フィレット部のウェブへの深さをd、加工ロールの厚さをW、クランク軸の中心軸に対する加工ロールの角度をφとした場合、下記式(10)を満たす請求項1又は請求項2に記載の冷間ロール加工方法。
    Figure 2016190253
  4. 外縁部が半円状の軸断面形状を有する円盤状の加工ロールを備え、フィレット部を有する軸体を回転させつつ上記加工ロールの外縁部をフィレット部に押圧する冷間ロール加工装置であって、
    上記フィレット部の軸断面の曲率半径をR[mm]、上記加工ロールの外縁部の軸断面の曲率半径をR[mm]、加工ロールの外周半径をR[mm]とした場合、これらのR、R及びRが下記式(1)を満たすことを特徴とする冷間ロール加工装置。
    Figure 2016190253
    但し、Eは軸体のヤング率[MPa]であり、Eは加工ロールのヤング率[MPa]である。νは軸体のポアソン比であり、νは加工ロールのポアソン比である。α及びβはヘルツの接触理論により導出され、上記式(8)で求められるθの値で定まる定数である。pは上記式(2)で示されるヘルツ面圧[MPa]である。Pは加工ロールからフィレット部への加圧力[N]である。
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