JP2016189161A - 対策選択装置および対策選択方法 - Google Patents

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恵 森吉
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勝幸 桶屋
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竜 海老澤
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Abstract

【課題】複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索する。
【解決手段】対策選択装置100において、対策指標群の情報、目的関数、および対策指標群と目的関数との因果関係を構造化した関数を格納する記憶装置101と、各対策指標値の取り得る範囲内で、該当対策指標値を関数に適用した場合の目的関数値が解空間に含まれるものを選択対策における対策指標値として探索するに際し、所定アルゴリズムで選定した2つの解候補値に応じた目的関数値のいずれも解空間に含まれなかった場合、解空間との距離が近いものを特定し、該当目的関数値に対応する解候補値に所定ルールを適用して新たな解候補値を特定し、これに関して目的関数値の算定および解空間への含有有無の判定を行う処理を選択対策における対策指標値を特定出来るまで繰り返す演算装置104を含む構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、対策選択装置および対策選択方法に関するものであり、具体的には、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索する技術に関する。
或る制約下で所定目的を達成する対策の決定支援技術が従来から存在し、情報処理技術の向上に伴ってそうした決定ロジックをコンピュータにより自動実行するケースも増えている。例えば、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)策定の際に、リスク(例:地震や火災)に対する対策の選択を支援するため、複数のリスクに対して事業の復旧に要する時間を目標以下にする対策の組合せを選定する技術が存在する。こうしたケースの場合、地震への対策候補として「バックアップストレージの構築」、「データの遠隔地保管」、「建屋の耐震強化」などがあり、火災も同様で「耐火設備の構築」、「データの別建屋保管」、「データの遠隔地保管」などが想定される。対策選定に際しては、これらの対策候補中から、事業の復旧時間を目標値以下にすることが可能な最適な対策の組合せを作成することとなる。
上述のような対策選択の技術としては、例えば、事業を復旧させるために必要な復旧時間を目標値以下にするために実施すべき対策を選択することを目的とした、事業を復旧させるために必要な復旧時間を目標値以下にするために実施すべき対策を選択する対策選択プログラムであって、記憶部に格納された、前記事業に含まれるリソースと、該リソースに対して実施される対策と、該対策を実施した場合における該リソースの復旧時間の大きさを示す情報とが定義された情報に基づいて、各対策の効果の度合いを示す評価値を算出して実施すべき対策の候補を選択する対策候補選択手順と、前記対策候補選択手順によって選択された候補の中に含まれている同一の対策の数と、前記評価値とに基づいて、前記対策候補選択手順によって選択された候補の中から実施すべき対策を選択する対策選択手順とをコンピュータに実行させる対策選択プログラム(特許文献1参照)などが提案されている。
特許第4998615号公報
上述のように、対策立案に際し考慮すべき対象が「地震」や「火災」といった災害リスクである場合、各リスクに対する対策が重複しても、対策重複による更なる効果向上が見込まれる等、その重複は許容しうるものとみなされる。
また、上述した「復旧時間」のように、対策目的が1つ、すなわち目的関数が単独項目のみで、なおかつ、対策と目的関数との関係が線形(例:復旧時間=各対策のリソースの復旧時間合計)であって、逆関数の特定が容易である、といった限定的な状況であれば、従来技術を適用することで、目的関数の条件を満たす対策の特定が容易である。
ところが、従来技術で想定するリスクと異なり、開発費用増大といったプロジェクトリスクに着目して、その対策立案を行う場合、例えばオフショア先の単価やスキル、ブリッジSEなどの支援体制などといった、互いに対立する制約を含みうる対策を複数組み合わ
せて考慮する必要があり、同じ対策の重複はそもそもありえない。しかも、その目的関数は、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)など複数項目を想定する必要があり、かつこれらの目的関数QCDの間にもトレードオフの関係が存在する。更には、これら対策と目的関数との間には複雑な因果関係および制約条件があり、そうした対策と目的関数との関係は線形でない。そのため、1つの目的関数の値を満たす対策候補の組合せが複数存在することとなり、逆関数を求めることが困難である。このことは、対策の組合せ候補が膨大で解探索に大きな計算量を必要とすることを意味しており、従来技術のように全件探索のようなアプローチは困難である。
換言すれば、複数の目的関数と対策との間に複雑な因果関係および制約条件が存在する対策立案問題に対し、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを効率的に求めることが従来技術では困難であった。
そこで本発明の目的は、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索する技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の対策選択装置は、所定事象に対する対策内容を示す対策指標群の情報と、前記対策により前記所定事象に関して同時に達成すべき複数目的の各条件を含む目的関数と、前記対策指標群と前記目的関数との因果関係を構造化した関数と、を格納する記憶装置と、前記対策指標群の情報が示す各対策指標値の取り得る範囲内で、該当対策指標値を前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記目的関数の各条件を満たす解空間に含まれるものを、選択対策における対策指標値として探索するに際し、前記範囲内から所定アルゴリズムで選定した2つの解候補値を前記関数に適用して2つの目的関数値を算定し、当該2つの目的関数値のいずれも前記解空間に含まれなかった場合、前記2つの目的関数値に対応する各解候補値に所定ルールを適用して新たな解候補値を特定し、当該新たな解候補値に関して、前記目的関数値の算定および前記解空間への含有有無の判定を行う処理を、前記選択対策における対策指標値を特定出来るまで繰り返し実行する演算装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明の対策選択方法は、所定事象に対する対策内容を示す対策指標群の情報と、前記対策により前記所定事象に関して同時に達成すべき複数目的の各条件を含む目的関数と、前記対策指標群と前記目的関数との因果関係を構造化した関数と、を格納する記憶装置を備えた情報処理装置が、前記対策指標群の情報が示す各対策指標値の取り得る範囲内で、該当対策指標値を前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記目的関数の各条件を満たす解空間に含まれるものを、選択対策における対策指標値として探索するに際し、前記範囲内から所定アルゴリズムで選定した2つの解候補値を前記関数に適用して2つの目的関数値を算定し、当該2つの目的関数値のいずれも前記解空間に含まれなかった場合、前記2つの目的関数値に対応する各解候補値に所定ルールを適用して新たな解候補値を特定し、当該新たな解候補値に関して、前記目的関数値の算定および前記解空間への含有有無の判定を行う処理を、前記選択対策における対策指標値を特定出来るまで繰り返し実行することを特徴とする。
本発明によれば、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
本実施形態における対策選択装置の機能構成例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態におけるリスク対策情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト情報&対策情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策のプロジェクト特性依存情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策指標定義情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における目的関数定義情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策指標&目的関数条件関連情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造定義情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DBのデータ例を示す図である。 本実施形態における対策選択方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態におけるプロジェクト情報登録画面の例を示す図である。 本実施形態における対策指標&目的関数条件設定画面例を示す図である。 本実施形態における対策と目的関数の因果構造を表すインフルエンスダイアグラムの例を示す図である。 本実施形態における対策選択方法の処理手順例2を示すフロー図である。 本実施形態における対策指標値と解空間の関係例1を示す図である。 本実施形態における対策指標値と解空間の関係例2を示す図である。 本実施形態における対策指標値と解空間の関係例3を示す図である。 本実施形態における出力画面例を示す図である。
−−−適用状況例−−−
本実施形態における対策選択方法の適用状況として、システム開発のプロジェクトにおけるリスク対策の選択を行う状況を想定する。例えば、該当プロジェクトに関する自社見積りと顧客想定予算とが乖離した状況に対処すべく、原価低減策の一つとしてオフショア開発を実施する前提が存在したとする。ところが、こうしたオフショア開発を採用・実施するとしても、例えば、オフショア担当者における仕様理解のミスやスキル不足など様々なリスクは内在しており、それらリスクに対する的確な対策を更に選択・実施する必要がある。またそうしたリスクへの対策が更なるリスクを生む可能性もある。一方、上述の原価低減すなわちコスト低減を図ろうとすれば、品質低下や納期遅延が生じる事態も予想される。このようにコストと品質や納期といった目的同士は互いにトレードオフの関係にあると言えるが、顧客要求に応えるためには各目的を全て適宜に達成する必要もある。従って、単純に各リスクに応じた対策を逐一選択するのではなく、対策や目的の各間の関係性(トレードオフの関係含む)も踏まえた上での対策選択を行う必要がある。一方、本実施形態の対策選択方法においては、複数の目的関数(上述の品質、納期、コスト等に関する関数)の条件を満たす対策の組合せ(対策指標値のセット)を、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索する。
−−−装置構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の対策選択装置100を含むネットワーク構成図である。図1に示す対策選択装置100は、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索するコンピュータシステムである。
こうした本実施形態の対策選択装置100のハードウェア構成は以下の如くとなる。すなわち、対策選択装置100は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置104、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置105、処理データの表示を行うディスプレイ等の表示装置106を少なくとも備えている。
なお、記憶装置101内には、本実施形態の対策指標装置100として必要な機能を実装する為のプログラム102の他、対策選択用データ150が少なくとも記憶されている。この対策選択用データ150は、プロジェクト情報DB151、リスク対策情報DB152、プロジェクト情報&対策情報DB153、対策のプロジェクト特性依存情報DB154、対策指標定義情報DB155、目的関数定義情報DB156、対策指標&目的関数条件関連情報DB157、対策指標&目的関数の因果構造要素の定義情報DB158、対策指標&目的関数の因果構造の定義情報DB159、および、対策指標&目的関数の因果構造関数の定義情報DB160を含んでいる。これら各DBの具体的なデータ構造については後述する。
また上述の演算装置104は、プログラム102を記憶装置101から読み出してメモリ103に展開・実行することにより、対策候補取得部110、対策指標と目的関数抽出部111、対策指標&目的関数条件取得部112、目的関数算出及び対策組合せ探索部113、最適対策判定部114、および対策案出力部115を実装する。これら各機能部については後述のフローに基づく手順例にて説明するものとする。また上述の入力装置105は、プロジェクトマネージャやPMOなどがプロジェクト特性や目的関数などの条件を入力する装置となる。
−−−データ構造の例−−
次に本実施形態の対策選択装置100が利用する各DB151〜160のデータ構造について説明する。図2は本実施形態におけるプロジェクト情報DB151のデータ例を示す図である。このプロジェクト情報DB151は、ユーザが処理対象としてプロジェクトの情報を指定する際にマスターとなる情報を格納したデータベースであり、プロジェクト特性ID201をキーとして、顧客タイプやプロジェクト規模などといったプロジェクト属性を示すプロジェクト情報202と、そのプロジェクト属性の程度や具体値の選択範囲を示す選択肢203、の各値を対応付けされたレコードの集合体となっている。このプロジェクト情報DB151は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
次に図3は本実施形態におけるリスク対策情報DB152のデータ例を示す図である。本実施形態のリスク対策情報DB152は、ユーザがリスクに関して選択しうる対策の情報を指定する際にマスターとなる情報を格納したデータベースであり、リスクを一意に特定するリスクID301をキーとして、該当リスクのリスク名・原因302、該当リスクに対する対策を一意に特定する対策ID303とその対策名304、および対策目的305の各値を対応付けされたレコードの集合体となっている。このリスク対策情報DB152は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図4は本実施形態におけるプロジェクト情報&対策情報DB153のデータ例を示す図である。本実施形態のプロジェクト情報&対策情報DB153は、上述の図2,3に関し
て説明したプロジェクト情報DB151およびリスク対策情報DB152に基づいて、ユーザが該当プロジェクトに関して選択した情報を格納したデータベースである。このプロジェクト情報&対策情報DB153は、プロジェクト特性ID501をキーとして、プロジェクト情報502、および回答503が対応付けされたレコードの集合体となっている。このうち、プロジェクト特性ID501のうち「P001」〜「P005」は、プロジェクト情報DB151のプロジェクト特性ID201と共通している。各プロジェクト特性ID501の項目について、リスク対策情報DB152の格納情報からユーザが選択した情報が回答503に設定されている。また、プロジェクト特性ID501のうち「P006」〜「P008」は、リスクとその対策に関して識別するためのIDである。「P006」〜「P008」の該当プロジェクト情報502の各項目についてリスク対策情報DB152の格納情報からユーザが選択した情報が回答503に設定されている。
図5は本実施形態における対策のプロジェクト特性依存情報DB154のデータ例を示す図である。本実施形態の対策のプロジェクト特性依存情報DB154は、図3のリスク対策情報DB152における対策名304が示す各対策について、図4のプロジェクト情報&対策情報DB153における各プログラム特性ID501が示すプロジェクト情報ごとの依存関係を規定したデータベースである。この対策のプロジェクト特性依存情報DB154は、各対策を一意に特定する識別情報たる対策ID601をキーとして、その対策名602(リスク対策情報DB152における対策名304と共通)、該当対策における各プロジェクト特性に関する依存関係を示すPJ特性依存関数603、および対策難易度604が対応付けされたレコードの集合体となっている。この対策のプロジェクト特性依存情報DB154は、対策難易度604の値以外は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図5の例では、上述の図4のプロジェクト情報&対策情報DB153に示すように、対策候補として「オフショア開発」がユーザ指定されたことに応じ、対策ID「T001」の「オフショア開発」に関して、PJ特性依存関数603の各項(“P001”、“P002”、“P003”、・・・)に、図4のプロジェクト情報&対策情報DB153が示す該当値(“P001”=新規、“P002”=大、“P003”=他社、・・・)を代入して、対策難易度604を「大」と判定した結果に対応したものを示している。
図6は本実施形態における対策指標定義情報DB155のデータ例を示す図である。本実施形態の対策指標定義情報DB155は、図3や図5で定義している各対策に関して、その対策の適用条件を対策指標として規定したデータベースであり、ユーザが候補として選択した対策について、対策指標の値を指定する際にマスターとなる情報を格納したデータベースである。こうした対策指標定義情報DB155は、対策ID701および対策名702(いずれも図3、5の該当値と共通)をキーとして、対策指標を一意に特定する識別情報たる対策指標ID703、その対策指標名704、および評価尺度705が対応付けされたレコードの集合体となっている。ここで例示するように、各対策は、複数の対策指標でその適用条件が規定され、各対策指標の値(ユーザが現状に則して評価尺度705から選択・設定)に応じて該当対策の性質は異なってくる。また各対策指標の間は、トレードオフの関係にある場合もある。例えば、対策指標「オフショア単価」と「スキル」は、単価を下げると採用出来るエンジニアのスキルも低下してしまい、逆に、エンジニアの要求スキルを上げると、人材採用コストが上昇してオフショア単価も上昇してしまう。この対策指標定義情報DB155は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図7は本実施形態における目的関数定義情報DB156のデータ例を示す図である。本実施形態の目的関数定義情報DB156は、上述の対策により改善や基準達成等を図る目的について規定したデータベースであり、ユーザが想定する目的関数に関して条件設定を
行う際に画面参照する際のマスターとなる情報を格納したデータベースである。このDB156において、各目的は目的関数として表現している。
こうした目的関数定義情報DB156は、目的関数を一意に特定する識別情報たる目的関数ID801をキーとして、対応する目的関数名802、その評価尺度803、該当目的に影響を与える対策を示す対策ID804、およびその対策名805が対応付けされたレコードの集合体となっている。図7で例示する目的関数定義情報DB156の場合、例えば目的関数ID「M001」の目的関数「Q:品質」に関して、その評価尺度を「品質向上率 現状=1.0 目標値1.0以上」、この目的関数「Q:品質」に影響を与える対策「全ての対策」、といった値が設定されている。この目的関数定義情報DB156は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図8は本実施形態における対策指標&目的関数条件関連情報DB157のデータ例を示す図である。本実施形態の対策指標&目的関数条件関連情報DB157は、上述の図6、7の各DB156、157をマスターとして、ユーザが選択した対策指標の値(評価尺度の選択値)や、目的関数に関する条件設定の各値を格納したデータベースである。こうした対策指標&目的関数条件関連情報DB157は、対策ID901および対策名902(いずれも図6の該当値と共通)をキーとして、対策指標ID903、対策指標名904、評価尺度905、および該当対策指標の条件設定906(評価尺度905に関してユーザが選択した値)と、該当対策の目的である目的関数を一意に特定する識別情報たる目的関数ID907および目的関数名908(いずれも図7の該当値と共通)をキーとして、評価尺度909対策ID910、および目的関数条件設定911が対応付けされたレコードの集合体となっている。このうち目的関数条件設定911の値は、後述する入力画面(図14)にてユーザが設定した値である。
図9は本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB158のデータ例を示す図である。本実施形態における、対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB158は、対策と目的関数との間の因果関係をインフルエンスダイアグラムで表現する場合の各要素(インフルエンスダイアグラムにおけるノード)に関して規定したデータベースである。この対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB158は、対策ID1101をキーとして、その対策に関するノードを示す要素ID1102、該当要素名1103、ノードの種別1104、対策指標&目的関数ID1105、および評価尺度1106が対応付けされたレコードの集合体となっている。なお、対策指標&目的関数ID1105は、該当要素に対応する対策指標または目的関数の値を設定したものであり、図6の対策指標ID703、図7の目的関数ID801の値と共通する値が設定されている。また、要素とノードに関しては、インフルエンスダイアグラムの説明も含めて後述する。この対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB158は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図10は本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159のデータ例を示す図である。本実施形態における、対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159は、上述の図9にて述べたインフルエンスダイアグラムにおける各要素の階層構造を定義したデータベースである。この対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159は、各対策を一意に特定する識別情報たる対策ID1201(図9の対策ID1101と共通)をキーに、該当対策に関するインフルエンスダイアグラムを構成する各要素のうち、上位および下位の各要素ID1202、1203と、該当要素間の関係性を規定した関数を示す関数ID1204が対応付けされたレコードの集合体となっている。この対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
図11は本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB160のデータ例を示す図である。本実施形態における対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB160は、上述の図10の対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159で規定した各要素間の関数について、具体的な数式等の定義を格納したデータベースである。こうした対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB160は、該当関数を一意に特定する識別情報たる関数ID1301(図10の関数ID1204と共通)をキーとして、該当関数の数式1302、その条件1303、性質(連続関数か離散関数か)1304、および逆関数容易性1305が対応付けされたレコードの集合体となっている。このうち、逆関数容易性1305は、該当関数における入力値と出力値(関数値)との関係において、出力値から入力値が一意に特定可能であり、すなわち逆関数を容易に特定出来るかを示す値となる。こうした対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB160は、相応の知見を備えた有識者等によって予め作成され、記憶装置101に格納されているものとする。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における対策選択方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する対策選択方法に対応する各種動作は、対策選択装置100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。図12は本実施形態における対策選択方法の処理手順例1を示すフロー図である。ここでは、ユーザ入力を受けて上述の図4、図8の各DBにおいて値を設定する処理について説明する。
この場合、まず対策選択装置100の対策候補取得部110は、ユーザの操作する入力装置105からのプロジェクト情報の登録要求を受けて、プロジェクト情報DB151およびリスク対策情報152を記憶装置101から読み込み、各プロジェクト特性に関する選択肢203と、各リスク302およびそれに対する対策の対策名304とを、例えばそれぞれプルダウンメニューとして所定の入力画面データ(記憶装置101に予め保持する)に設定し、これを表示装置106に出力する(s100)。
また、対策候補取得部110は、この入力画面を介して、プロジェクト情報についてユーザからの選択を受け付けて、該当値をプロジェクト情報&対策情報DB153における回答503の各欄に格納する(s101)。
図13に上述のステップs100で表示装置106に出力した入力画面の例を示す。図13は本実施形態におけるプロジェクト情報登録画面400の例を示す図である。図13で例示するように、プロジェクト情報登録画面400は、「項目1」〜「項目5」のプロジェクト情報と、「項目6」のリスク及び「項目7」の対策に関する表示項目からなる。このうち「項目1」〜「項目5」のプロジェクト情報402は、図2に示すプロジェクト情報202であり、回答選択肢403は、図2に示す選択肢203の各値がプルダウンメニューとして設定されたものとなる。また、「項目6」のプロジェクト情報「プロジェクトにおける対策すべきリスク」に関しては、図3に示すリスク名原因302の各値がプルダウンメニューとして設定され、また「項目7」の「リスクに対する対策候補」に関しては、上述の「項目6」でユーザが選択したリスクに対応する対策名リストを図3に示す対策名304から読み出してプルダウンメニューとして設定したものとなる。
例えば、或るユーザが、開発コストが増大するというリスク「R001」を「項目6」の回答選択肢403におけるプルダウンメニューにて選択すると、対策候補取得部110は、該当リスクに対する対策のリストとして、「オフショア開発」と「開発環境共通化」をプルダウンメニューとして回答選択肢403に設定・表示する。ユーザがこのプルダウ
ンメニューにて、例えば「オフショア開発」を選択した場合、対策候補取得部110は、この「オフショア開発」の値を取得し、プロジェクト情報&対策情報DB153の回答503のうち「P007」の「リスクに対する対策候補」に対応して格納する。
次に、対策候補取得部110は、上述のステップs101でユーザから得た、「リスクに対する対策候補」に関する回答503の値、すなわち「オフショア開発」に基づき、対策のプロジェクト特性依存情報DB154を検索し、対応するPJ特性依存関数603として、「FT(T001)」を特定する(s102)。
また、対策候補取得部110は、上述のステップs102で特定したPJ特性依存関数「FT(T001)」の各項に、上述のステップs101で各プロジェクト特性に関して得た回答503の該当値を入力して、対策難易度を算出し(s103)、これをプロジェクト情報&対策情報DB153の「対策難易度」に関する回答503に設定する(s104)。
続いて対策選択装置100の対策指標&目的関数抽出部111は、図6で例示した対策指標定義情報DB155と、図7で例示した目的関数定義情報DB156をそれぞれ読み込み、既に上述のステップs104までで完成しているプロジェクト情報&対策情報DB153(図4)の示す、「リスクに対する対策候補」の回答503が示す、ユーザ選択済みの対策候補に応じた対策ID703および対策指標名704と、この対策ID703を「関連する対策ID」804に含む目的関数ID801および目的関数名802をそれぞれ抽出する(s105)。
ユーザが選択した「リスクに対する対策候補」の回答503が、例えば「オフショア開発」であった場合、対策指標&目的関数抽出部111は、図6の対策指標定義情報DB155より、対応する対策指標ID703と対策指標名704のセットとして、「TS101」および「単価」、「TS102」および「スキル」、「TS103」および「オフショア管理体制」、「TS104」および「ブリッジSE経験値」、「TS105」および「要件定義完成度」、などといった各値を抽出する。
また、対策指標&目的関数抽出部111は、対策ID「T001」に基づいて、図7の目的関数定義情報DB156における「関連する対策ID」804欄を検索し、該当対策IDを含む各目的関数として、目的関数ID「M001」の目的関数名「Q:品質」、目的関数ID「M002」の目的関数名「C:コスト」、目的関数ID「M003」の「D:納期」、および、目的関数ID「M005」の目的関数名「原価低減率」などといった各値を抽出する。
次に、対策指標&目的関数条件取得部112は、上述のステップs105で得た、対策ID、対策名、対策指標ID、対策指標名、目的関数ID、および目的関数名の各値を、所定の入力画面データ(記憶装置101に予め保持している)の該当欄に設定し、これを表示装置106に出力する(s106)。図14にこの入力画面の例として、対策指標&目的関数条件設定画面1000の一例を示す。
ここで対策指標&目的関数条件取得部112は、図6の対策指標定義情報DB155の評価尺度705、および図7の目的関数定義情報DB156の評価尺度803に基づいて、対策指標&目的関数条件設定画面1000における、対策指標条件設定1005および目的関数条件設定1008にてユーザ選択を受け付けるプルダウンメニュー等のインターフェイスを設定し、ユーザからの各値の選択を受け付け(s107)、該当値を、対策指標&目的関数条件関連情報DB157(図8)における対策指標条件設定906及び目的関数条件設定911の各欄に設定し(s108)、当該フローの処理を終了する。
なお、上述のステップs107でユーザから選択を受け付ける際、対策指標&目的関数条件取得部112は、例えば、「オフショア開発」における対策指標「スキル」と「オフショア単価」は互いにトレードオフの関係にあって、エンジニアのスキルが高くなるとオフショア単価も高くなること(この事項も予め記憶装置101にて保持する)を踏まえ、「スキル」と「オフショア単価」の両方について条件設定を必ず受けるようにする(一方のみ設定した状態で「登録」ボタンが押された場合、所定警告を通知するなど)。同様に、目的関数の「C:コスト」と「Q:品質」も、品質向上のためにはコストが高くなるというトレードオフの関係にあることを踏まえ、同様の処理を行うものとする。
こうしてユーザの想定している対策の各対策指標と目的関数の各種設定が完了すると、対策選択装置100は、こうした対策指標と目的関数に関する各値を、図9の対策指標&目的関数の因果構造要素の定義情報DB158に照合して、該当対策に関する要素とノード種別を特定し、ここで特定した要素について図10の対策指標&目的関数の因果構造の定義情報DB159で検索を行って、各要素間の階層構造と関係性を規定する関数を特定し、ここで特定した関数について図11の対策指標&目的関数の因果構造関数の定義情報DB160から該当関数の数式等を特定することで、各対策指標と目的関数との間の因果構造を表すインフルエンスダイアグラムを生成出来る。
本実施形態におけるインフルエンスダイアグラム1500の具体例について図15にて示す。例示するインフルエンスダイアグラム1500において、楕円が対策指標ノード1501〜1508を表し、長方形が事象ノード1511〜1523を表し、波型四角形が目的関数ノード1591〜1594を表す。また、対策指標ノードと目的関数ノードの依存関係について、原因となる事象ノードと結果となる事象ノードの連鎖で表している。例えば、対策指標ノード1501の「オフショア管理チェック機能」は、事象ノード1511「成果物の定義明確度」と事象ノード1512「責任分担明確度」の原因となる。さらに事象ノード1511、1512は事象ノード1513「想定外の作業量&スコープ増加度合い」の原因となる。逆に事象ノード1513は、事象ノード1511と事象ノード1512の結果の関係となる。
また、対策指標ノード1503の「要件定義書完成度」、対策指標ノード1504の「ブリッジSEの経験値」は、両方とも事象ノード1515「要件定義の伝達度」の原因となり、さらにこれらが事象ノード1516「要件の理解度」の原因となり、さらに事象ノード1513「想定外の作業量&スコープ増加度合い」、事象ノード1514「作業時間・作業工数」へと影響を及ぼし、最終的に目的関数ノード1593「開発コスト」の結果につながる。このように事象と事象を原因と結果の連鎖によってつなぐことは、対策指標と最終的な目的関数に至る過程を構造化したもの、即ち、対策指標と目的関数の因果関係を構造化したものと捉えることができる。
本実施形態では、各ノード間の関係性を関数で表すことにより、対策指標と目的関数の間の因果関係を多階層から成る関数で表す。こうしたインフルエンスダイアグラム1500によって、対策指標と目標関数の因果関係を構造化した関数を定義でき、対策指標から目的関数を求めることが可能となる。
なお、本実施形態では、既に述べたようにプロジェクトリスクに対する対策の具体案策定を想定しており、図15のインフルエンスダイアグラム1500における本技術の適用範囲は、「開発費用増大リスクへの対処としてオフショア開発を用いる」際のオフショア開発の実現方法についてである。オフショア開発を実施したとしても、仕様理解のミスやスキルが不充分、仕様の文脈を読み取れないなどのリスクから、オフショア開発に対するリスクを踏まえる必要がある。またリスクへの対応策が新たなリスクを生む可能性を持っ
ているため、単純に対策を行うのではなく、対策に内在するリスクを踏まえた上で対策の具体策を練らなければならない。これらのリスクを踏まえた上で、オフショア先の単価1507やスキル1508、バックアップ体制1502、ブリッジSE経験値1504などの支援体制を含めた対策指標の組合せを決める必要がある。
また、目的関数として、従来技術のような単独項目ではなく、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)など複数項目を想定しており、かつこれらの目的関数QCDの間にトレードオフの関係がある。例えば、品質と開発コストにはトレードオフの関係があり、通常は品質を向上させようとするとコストがかかる。従って、品質とコストの両方の条件を満たすために、目的関数の解空間は或る特定の範囲に限定されることになる。同様に、対策の間にもトレードオフの関係がある。またQ、C、Dのいずれに重きをおくかによっても取るべき対策が異なる。このように、トレードオフの関係をもつ目的関数Q(品質)、C(コスト)、D(納期)の条件を満たすように、オフショア開発を実現する8つの対策指標1501〜1508の組合せを求める必要がある。
さらに、図15で例示するように本実施形態のインフルエンスダイアグラム1500は複雑で階層構造が深く、対策と目的関数の間には複雑な因果関係および制約条件があり、対策と目的関数の関係は線形ではない。そのため、1つの目的関数の値を満たす対策候補の組合せが複数存在し、逆関数を求めることが困難である。例えば図15のインフルエンスダイアグラム1500にて示すように、オフショア開発の実現に関する対策指標は8つあり、各対策指標と目的関数との因果構造は多段階となっており、また各ノード間の関数も線形ではない。そのため8つの対策指標の組合せは膨大な数となる。従って、対策指標から目的関数を一意に求めることはできるが、目的関数から対策指標を逆関数で求めようとすると、1つの目的関数の値を満たす対策指標が複数存在するため、膨大な計算量を必要とする。そこで本実施形態の対策選択技術を用いることで、目的関数の水準に応じた対策指標の組合せを効率的に求めることとする。以下に、そうした対策選択の具体的な処理について説明する。
−−−処理手順例2−−−
続いて、目的関数算出及び対策組合せ探索部113、最適対策判定部114、および対策案出力部115の各処理について説明する。図16は、本実施形態における対策選択方法の処理手順例2を示すフロー図である。図16は本実施形態における対策選択方法の処理手順例2を示すフロー図である。
まず、対策選択装置100の目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、対策指標&目的関数条件関連情報DB157、対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB158、対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB159、対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB160をそれぞれ読み込み、各対策指標の条件設定の範囲内(条件設定が許容する範囲の意)で例えばランダムに値を選定し、こうして選定した各対策指標の値の組合せ(セット)と、上述のインフルエンスダイアグラム1500に対応した各要素間の階層構造および関数(図10、図11)とに基づいて、各要素間の影響の連鎖、すなわち該当関数の値の入出力関係(或る要素での関数の算定値が、連結する要素の入力になる)を、目的関数に向かって繰り返し実行し、最終的に目的関数の値を算出する。
本実施形態においては、こうした処理に際し、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、まず、対策指標N個のN次元空間Xにおいて、Xの条件を満たす領域内でランダムに2つの対策候補XA、XBを選択する(1401)。例えば図5で例示したインフルエンスダイアグラム1500の場合、8個の対策指標1501〜1508に対応した8次元空間Xとして、8個の対策指標1501〜1508の条件設定(図8)のアンド(すなわち全ての条件設定を満たす)である領域内(各対策指標の条件設定が許容する範囲)で、
ランダムに2つの対策候補を選択する。この対策候補は、各対策指標に関してランダムに選定した値群のセットである。図17にて、上述のN次元空間Xと、ランダムに選択したXA、XBのそれぞれの概念について例示する。
続いて、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述したように、ステップ1401で選択した対策候補XA、XBと、各要素間の階層構造および関数(図10、図11)とに基づいて、各要素間の影響の連鎖、すなわち該当関数の値の入出力関係(或る要素での関数の算定値が、連結する要素の入力になる)を、目的関数に向かって繰り返し実行し、目的関数F(XA)、F(XB)を求める(1402)。この目的関数F(XA)、F(XB)に関しても、図17にて例示する。
次に最適対策判定部114は、上述の2つのF(XA)、F(XB)が、解空間に含まれているか判定する(1403)。この解空間は、M個の目的関数の各条件設定(図8)のアンド(すなわち全ての条件設定を満たす)であるM次元空間Y(各目的関数の条件設定が許容する範囲)である。
上述の判定の結果、上述の2つのF(XA)、F(XB)のどちらかが解空間に含まれていた場合(1403:Yes)、対策案出力部115は、解空間に含まれていたF(XA)またはF(XB)に対応する対策候補、すなわちXAまたはXBを選択対策の解(全ての目的関数を満足する対策指標値のセット)として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1404)、処理を終了する。
他方、上述の2つのF(XA)、F(XB)のどちらも解空間に含まれていなかった場合(1403:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のM次元空間YにおいてF(XA)とF(XB)を結ぶ線分を生成し(1405)、該当線分が解空間と交わるか判定する(1406)。こうした線分の生成や解空間との交叉有無の判定の各処理は一般的な数学的手法を採用すれば良い。
上述の判定の結果、ステップ1405で生成した線分が解空間と交わる場合(1406:Yes)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のN次元空間Xにおける対策候補XAとXBの間の中点XCを特定し(1407)、このXCに関して上述のステップ1402と同様の処理でF(XC)を算定する(1408)。
次に、最適対策判定部114は、上述のステップ1408で得たF(XC)が、解空間に含まれるか判定する(1409)。この判定の結果、F(XC)が解空間に含まれていれば(1409:Yes)、対策案出力部115は、上述の対策候補XCを選択対策の解として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1410)、処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、F(XC)が解空間に含まれていなかった場合(1409:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のF(XA)とF(XC)、F(XB)とF(XC)をそれぞれ結ぶ線分を生成し(1411)、生成した2つの線分が解空間と交わるか判定する(1412)。
上述の判定の結果、上述のステップ1411で生成した各線分のうちどちらかが解空間と交わっていれば(1412:Yes)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、解空間と交わっている線分を選択し、上述の対策候補XAとXCの中点XD、または、対策候補XBとXCの中点XDを、上述のN次元空間Xにおいて特定する(1413)。
また、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のステップ1413で特定し
た中点XDについて目的関数値F(XD)を算定する(1414)。ここで最適対策判定部114は、ステップ1414で算定したF(XD)が解空間に含まれているか判定する(1415)。
上述の判定の結果、F(XD)が解空間に含まれていれば(1415:Yes)、対策案出力部115は、この対策候補XDを選択対策の解として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1416)、処理を終了する。
他方、上述のステップ1406の判定の結果、F(XA)とF(XB)を結ぶ線分が解空間と交わらない場合(1406:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のM次元空間YにおけるF(XA)から解空間までの距離RA、及びF(XB)から解空間までの距離RBを算定する(1420)。
次に目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のステップ1420で得た距離RAとRBを比較し、値の小さい方、つまり、解空間との距離が近いF(XA)またはF(XB)のいずれかを特定し、距離が遠い方を削除する(1421)。
また、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、新たな対策候補XCを、上述のN次元空間Xにおいてランダムに選択し(1422)、F(XC)を求める(1423)。
次に、最適対策判定部114は、上述のステップ1423で得たF(XC)が解空間に含まれているか判定する(1424)。この判定の結果、F(XC)が解空間に含まれていれば(1424:Yes)、対策案出力部115は、対策候補XCを選択対策の解として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1410)、処理を終了する。
他方、F(XC)が解空間に含まれていない場合(1424:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述の対策候補XAとXBのうち解空間に近い方と、対策候補XCとを新たな対策候補として、これまで処理対象としていた対策候補XA、XBと置き換え(1425)、処理をステップ1405に戻して、以降のステップを繰り返す。
他方、上述のステップ1412での判定の結果、上述のF(XA)とF(XC)、F(XB)とF(XC)をそれぞれ結ぶ各線分のいずれも解空間と交わらない場合(1412:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のN次元空間Xにおいて、対策候補XCを内空に含む所定直径の円の線分上の各値について目的関数Fを算定し、解空間との距離が最も近い対策候補XCRを特定し、F(XCR)を算出する(1426)。上述の円の直径値も、N次元空間X内の範囲にて例えばランダムに選択する。図18にて、上述のN次元空間Xと、対策候補XA、XB、XC、およびXCRと、それらの各目的関数F(XA)、F(XB)、F(XC)、F(XCR)の概念について例示する。
次に最適対策判定部114は、上述のステップ1426で得たF(XCR)が解空間に含まれているか判定する(1427)。この判定の結果、F(XCR)が解空間に含まれていれば(1427:Yes)、対策案出力部115は、対策候補XCRを選択対策の解として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1428)、処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、F(XCR)が解空間に含まれていない場合(1427:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、このF(XCR)から解空間までの距離Rと、上述のF(XC)から解空間までの距離Dとに基づき、D/Rを算定する(1429)。
次に、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のN次元空間Xにおける対策候補XCからXCRまでの距離に、上述のステップ1429で得たD/Rの値を乗算して得られる位置の点XCR1を新たな対策候補として選択し、目的関数F(XCR1)を算定する(1430)。図19にて、上述のN次元空間Xと、対策候補XA、XB、XC、XCR、およびXCR1と、それらの各目的関数F(XA)、F(XB)、F(XC)、F(XCR)、F(XCR1)の概念について例示する。
続いて、最適対策判定部114は、上述のステップ1430で得たF(XCR1)が解空間に含まれているか判定する(1431)。この判定の結果、F(XCR1)が解空間に含まれていれば(1431:Yes)、対策案出力部115は、この対策候補XCR1を選択対策の解として表示装置106の画面2000(図20)に出力し(1432)、処理を終了する。
他方、上述の判定の結果、上述のF(XCR1)が解空間に含まれていない場合(1431:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、上述のM次元空間YにおけるF(XCR1)から解空間までの距離が、F(XCR)から解空間までの距離より短いか判定する(1433)。
上述の判定の結果、F(XCR1)から解空間までの距離がF(XCR)から解空間までの距離より短い場合(1433:Yes)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、N次元空間Xにおいてランダムに対策候補Xnを選択し、これの目的関数F(Xn)と上述のF(XCR)とをM次元空間Yにて結ぶ線分を生成し、該当線分が解空間と交わる新たな対策候補XEを選択する(1434)。また、このステップにおいて目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、選択した対策候補XEと上述の対策候補XCRを、これまで処理対象としていた対策候補XAとXBと置き換えて(1434)、処理をステップ1407に戻し、以降のステップを繰り返す。
他方、上述の判定の結果、F(XCR1)から解空間までの距離がF(XCR)から解空間までの距離より短くない場合(1433:No)、目的関数算出及び対策組合せ探索部113は、処理をステップ1430に戻し、以降のステップを繰り返す。
以上より、2つの対策候補を選択してそれぞれ目的関数を求め、M次元空間Yなる目的関数の空間中で、2つの対策候補が解の領域すなわち解空間を挟んで対峙するという関係を踏まえることで、2つの対策候補から解空間との距離が近い方を残しながら対策候補間の比較を繰り返し、解空間に近づけることによって、目的関数の条件を満たす対策指標の組合せを効率的に求めることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記解空間に含まれるか判定して、前記選択対策における対策指標値を探索する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数における各条件(トレードオフの関係があるもの含む)と、対策内容における各対策指標(トレードオフの関係があるもの含む)を踏まえた、上述の解探索の結果、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、上述の線分および中点に基づく解空間での効率的な解探索が可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分のうち前記解空間と交わる線分を特定し、該当線分の中点を更に新たな中点として特定し、該当中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、上述の線分および中点に基づく解空間での解探索を繰り返し行うことが可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、上述の線分および中点、並びに円線分等に基づく解空間での効率的な解探索を繰り返し行うことが可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか
判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線方向に、前記中点と前記値との距離を前記除算値を乗算して前記中の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、上述の線分および中点、並びに円線分、および上述の特定位置の値に関する解空間の含有判定等に基づく解空間での効率的な解探索を繰り返し行うことが可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線上で、前記中点と前記値との距離に前記除算値を乗算して前記中点の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記延長値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択する解候補値に関して得られる目的関数値のうち、前記延長値に関する目的関数値と線分を構成した際に、前記解空間に交わるものを特定し、当該特定した目的関数値に対応した対策指標値と前記延長値との間で、前記中点を特定し、当該中点に関する各処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、上述の線分および中点、並びに円線分、上述の特定位置の値、および延長値に関する解空間の含有判定等に基づく解空間での効率的な解探索を繰り返し行うことが可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わらないものである場合、前記2つの目的関数値のそれぞれと前記解空間との各距離を算定し、前記目的関数値のうち前記解空間との距離がより近いものを特定し、該当目的関数値に対応した解候補値と、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択した解候補値とを、前記新たな解候補値とするものであるとしてもよい。
これによれば、目的関数値が解空間に含まれない場合、すなわち、求める品質や納期、コスト等を満たす対策指標値のセットが得られていない状況に対応して、当初の目論見に含まれていたものとは異なる解候補値を新たに用い、それまでの解候補値の存在位置と異なる領域に関して解空間との位置関係を判定するなどして、効率的な解探索を行うことが可能であり、ひいては、複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索可能となる。
また、本実施形態の対策選択装置において、前記演算装置は、前記選択対策における対策指標値の情報を、表示装置に出力する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、組織における対策立案の担当者等が、システム開発プロジェクト等における納期、品質を遵守しつつ開発コスト抑制を図るといった目的に対し、必要な対策の中身(各対策指標の値)を明確かつ容易に理解可能となる。この担当者からしてみれば、従来技術および人手では対応出来なかった、「複数の目的関数の条件を満たす対策の組合せを、各条件および各対策の各間でのトレードオフの関係も踏まえて効率的に探索」との課題を解決することにつながる。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記解空間に含まれるか判定して、前記選択対策における対策指標値を探索する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分のうち前記解空間と交わる線分を特定し、該当線分の中点を更に新たな中点として特定し、該当中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれ
るか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線方向に、前記中点と前記値との距離を前記除算値を乗算して前記中の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線上で、前記中点と前記値との距離に前記除算値を乗算して前記中点の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、前記延長値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択する解候補値に関して得られる目的関数値のうち、前記延長値に関する目的関数値と線分を構成した際に、前記解空間に交わるものを特定し、当該特定した目的関数値に対応した対策指標値と前記延長値との間で、前記中点を特定し、当該中点に関する各処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記算定した2つの
目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わらないものである場合、前記2つの目的関数値のそれぞれと前記解空間との各距離を算定し、前記目的関数値のうち前記解空間との距離がより近いものを特定し、該当目的関数値に対応した解候補値と、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択した解候補値とを、前記新たな解候補値とするとしてもよい。
また、本実施形態の対策選択方法において、前記情報処理装置が、前記選択対策における対策指標値の情報を、表示装置に出力する処理を更に実行するとしてもよい。
100 対策選択装置
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信装置
110 対策候補取得部
111 対策指標&目的関数抽出部
112 対策指標&目的関数条件取得部
113 目的関数算出及び対策組合せ探索部
114 最適対策判定部
115 対策案出力部
150 対策選択用データ
151 プロジェクト情報DB
152 リスク対策情報DB
153 プログラム情報&対策情報DB
154 対策のプロジェクト特性依存情報DB
155 対策指標定義情報DB
156 目的関数定義情報DB
157 対策指標&目的関数条件関連情報DB
158 対策指標&目的関数の因果構造要素定義情報DB
159 対策指標&目的関数の因果構造定義情報DB
160 対策指標&目的関数の因果構造関数定義情報DB

Claims (16)

  1. 所定事象に対する対策内容を示す対策指標群の情報と、前記対策により前記所定事象に関して同時に達成すべき複数目的の各条件を含む目的関数と、前記対策指標群と前記目的関数との因果関係を構造化した関数と、を格納する記憶装置と、
    前記対策指標群の情報が示す各対策指標値の取り得る範囲内で、該当対策指標値を前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記目的関数の各条件を満たす解空間に含まれるものを、選択対策における対策指標値として探索するに際し、前記範囲内から所定アルゴリズムで選定した2つの解候補値を前記関数に適用して2つの目的関数値を算定し、当該2つの目的関数値のいずれも前記解空間に含まれなかった場合、前記2つの目的関数値に対応する各解候補値に所定ルールを適用して新たな解候補値を特定し、当該新たな解候補値に関して、前記目的関数値の算定および前記解空間への含有有無の判定を行う処理を、前記選択対策における対策指標値を特定出来るまで繰り返し実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする対策選択装置。
  2. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記解空間に含まれるか判定して、前記選択対策における対策指標値を探索する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  3. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分のうち前記解空間と交わる線分を特定し、該当線分の中点を更に新たな中点として特定し、該当中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  4. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  5. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線方向に、前記中点と前記値との距離を前記除算値を乗算して前記中の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  6. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線上で、前記中点と前記値との距離に前記除算値を乗算して前記中点の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記延長値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択する解候補値に関して得られる目的関数値のうち、前記延長値に関する目的関数値と線分を構成した際に、前記解空間に交わるものを特定し、当該特定した目的関数値に対応した対策指標値と前記延長値との間で、前記中点を特定し、当該中点に関する各処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  7. 前記演算装置は、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わ
    らないものである場合、前記2つの目的関数値のそれぞれと前記解空間との各距離を算定し、前記目的関数値のうち前記解空間との距離がより近いものを特定し、該当目的関数値に対応した解候補値と、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択した解候補値とを、前記新たな解候補値とするものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  8. 前記演算装置は、
    前記選択対策における対策指標値の情報を、表示装置に出力する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対策選択装置。
  9. 所定事象に対する対策内容を示す対策指標群の情報と、前記対策により前記所定事象に関して同時に達成すべき複数目的の各条件を含む目的関数と、前記対策指標群と前記目的関数との因果関係を構造化した関数と、を格納する記憶装置を備えた情報処理装置が、
    前記対策指標群の情報が示す各対策指標値の取り得る範囲内で、該当対策指標値を前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記目的関数の各条件を満たす解空間に含まれるものを、選択対策における対策指標値として探索するに際し、前記範囲内から所定アルゴリズムで選定した2つの解候補値を前記関数に適用して2つの目的関数値を算定し、当該2つの目的関数値のいずれも前記解空間に含まれなかった場合、前記2つの目的関数値に対応する各解候補値に所定ルールを適用して新たな解候補値を特定し、当該新たな解候補値に関して、前記目的関数値の算定および前記解空間への含有有無の判定を行う処理を、前記選択対策における対策指標値を特定出来るまで繰り返し実行する、
    ことを特徴とする対策選択方法。
  10. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が、前記解空間に含まれるか判定して、前記選択対策における対策指標値を探索する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  11. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分のうち前記解空間と交わる線分を特定し、該当線分の中点を更に新たな中点として特定し、該当中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  12. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、
    当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  13. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線方向に、前記中点と前記値との距離を前記除算値を乗算して前記中の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  14. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、
    前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わるものである場合、該当各目的関数値に対応する解候補値の間の中点を特定し、当該中点に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点と前記2つの解候補値の各間を結ぶ2つの線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分のいずれも前記解空間と交わっていない場合、前記中点を内空に含む所定半径の円線分上の値のうち、前記関数に適用して得られる目的関数値が前記解空間と最も近い距離の値を特定し、当該値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていなかった場合、前記中点に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離で、前記値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値と前記解空間との距離を除算し、前記中点から前記値を通過する直線上で、前記中点と前記値との距離に前記除算値を乗算して前記中点の延長値を特定し、当該延長値に対応した対策指標値を前記新たな解候補値として前記関数に適用した場合の目的関数値が前記解空間に含まれるか判定し、
    前記延長値に対応した対策指標値に関して得た目的関数値が前記解空間に含まれていな
    かった場合、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択する解候補値に関して得られる目的関数値のうち、前記延長値に関する目的関数値と線分を構成した際に、前記解空間に交わるものを特定し、当該特定した目的関数値に対応した対策指標値と前記延長値との間で、前記中点を特定し、当該中点に関する各処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  15. 前記情報処理装置が、
    前記算定した2つの目的関数値がいずれも前記解空間に含まれていない場合に、前記2つの目的関数値の間の線分が前記解空間と交わるか判定し、前記線分が前記解空間と交わらないものである場合、前記2つの目的関数値のそれぞれと前記解空間との各距離を算定し、前記目的関数値のうち前記解空間との距離がより近いものを特定し、該当目的関数値に対応した解候補値と、所定アルゴリズムで前記範囲内から新たに選択した解候補値とを、前記新たな解候補値とする、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
  16. 前記情報処理装置が、
    前記選択対策における対策指標値の情報を、表示装置に出力する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の対策選択方法。
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