JP2016188906A - 体積ホログラフィック素子および表示装置 - Google Patents

体積ホログラフィック素子および表示装置 Download PDF

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【課題】ホログラフィック材料層の膨張や収縮に起因する撓みを抑制することのできる体積ホログラフィック素子、および体積ホログラフィック素子を用いた表示装置を提供すること。【解決手段】体積ホログラフィック素子1は、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、および透光性の基板5が厚さ方向で対称となる順に積層されている。例えば、体積ホログラフィック素子は、第1基板5A、第1ホログラフィック材料層4A、フィルム3、第2ホログラフィック材料層4B、および第2基板5Bの順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心の一方側と他方側とにおいて相殺される。【選択図】図1

Description

本発明は、体積ホログラフィック素子および表示装置に関するものである。
各種のホログラフィック素子のうち、体積ホログラフィック素子を製造するには、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、およびポリエチレンテレフタレート等からなる保護シート8が順に積層された積層体9を用いる。そして、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。ここで、ホログラフィック材料層4は粘着性を有している。従って、積層工程では、図7(c)に示すように、ホログラフィック材料層4と透光性の基板5とを接触させた状態でローラー等によってフィルム3を基板5に押し付け、ホログラフィック材料層4をフィルム3と基板5とによって挟んだ状態とする。次に、干渉露光工程では、図7(d)に示すように、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とをホログラフィック材料層4に照射して干渉露光を行い、ホログラフィック材料層4の内部に屈折率が互いに異なる縞(回折格子)を形成する。次に、硬化工程では、ホログラフィック材料層4に対するUV照射等を行って、ホログラフィック材料層4を硬化させる。その結果、屈折率が互いに異なる縞(回折格子)がホログラフィック材料層4に形成された体積ホログラフィック素子1が製造される。
このような工程によってホログラフィック材料層4に干渉露光によって縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4には構成される材料の設計に応じて膨張や収縮が発生する。その際、ホログラフィック材料層4が膨張すると、図7(e)に示すように、体積ホログラフィック素子1では、ホログラフィック材料層4が形成されている側が凸曲面となるように変形する。これに対して、ホログラフィック材料層4が収縮すると、図7(f)に示すように、体積ホログラフィック素子1は、ホログラフィック材料層4が形成されている側が凹曲面となるように変形する。その結果、図7(g)に点線D1で示す所定方向に延在する縞を形成しようとしても、体積ホログラフィック素子1の変形が原因で、実線D2で示すように傾いた縞が無数に形成されてしまう。
一方、基板、ホログラフィック材料層、接着層、および基板を積層した体積ホログラフィック素子が提案されている(特許文献1)。
特開平7−234627号公報
しかしながら、特許文献1に記載の体積ホログラフィック素子では、厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とでは、非対称の層構成になっているため、図7(e)、(f)を参照して説明した変形を抑制できないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ホログラフィック材料層4の膨張や収縮に起因する撓みを抑制することのできる体積ホログラフィック素子、および体積ホログラフィック素子を用いた表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の体積ホログラフィック素子の一態様は、透光性の第1基板と、透光性の第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、前記第2基板と前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層と、前記第1ホログラフィック材料層と前記第2ホログラフィック材料層との間に配置された透光性の第1フィルムと、を有することを特徴とする。
本発明の体積ホログラフィック素子において、ホログラフィック材料層、フィルムおよび基板が、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子を干渉露光する際やホログラフィック材料層を硬化させる際、ホログラフィック材料層に膨張あるいは収縮が発生し、体積ホログラフィック素子に応力が発生しても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
この場合、さらに、前記第2ホログラフィック材料層と前記第1フィルムとの間に配置された、透光性の第2フィルムと、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置された第1接着層と、を有する態様を採用してもよい。かかる構成によれば、ホログラフィック材料層、接着層、フィルムおよび基板が、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子を干渉露光する際やホログラフィック材料層を硬化させる際、ホログラフィック材料層に膨張あるいは収縮が発生し、体積ホログラフィック素子に応力が発生しても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
本発明の体積ホログラフィック素子の別の態様は、透光性の第1フィルムと、透光性の第2フィルムと、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、前記第2フィルムと前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層と、前記第1ホログラフィック材料層と前記第2ホログラフィック材料層との間に配置された透光性の第1基板と、を有することを特徴とする。
本発明の体積ホログラフィック素子において、ホログラフィック材料層、フィルムおよび基板が、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子を干渉露光する際やホログラフィック材料層を硬化させる際、ホログラフィック材料層に膨張あるいは収縮が発生し、体積ホログラフィック素子に応力が発生しても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
本発明の体積ホログラフィック素子のさらに別の態様は、透光性の第1基板と、透光性の第2基板と、前記第1基板と前記2基板との間に配置された第1接着層と、前記第2基板と前記第1接着層との間に配置された第2接着層と、前記第1接着層と前記第2接着層との間に配置された透光性の第1フィルムと、前記第2接着層と前記第1フィルムとの間に配置された透光性の第2フィルムと、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、を有することを特徴とする。
この場合、前記第2フィルムと前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層を有する態様を採用してもよい。
本発明において、前記第1ホログラフィック材料層は、厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部を有している態様を採用してもよい。
本発明を適した体積ホログラフィック素子は表示装置に用いることができ、この場合、表示装置は、本発明に係る体積ホログラフィック素子と、画像光生成装置と、前記画像光生成装置から出射された画像光を導光する導光系と、を含んでいる。
この場合、前記導光系は、前記画像光生成装置から出射された画像光を投射する投射光学系と、前記投射光学系から投射された画像光を観察者の眼に向けて偏向する偏向部材と、を備え、前記偏向部材は、前記体積ホログラフィック素子を含んでいる態様を採用することができる。
本発明を適用した網膜走査型の表示装置の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した網膜走査型の表示装置においてリレーレンズ系を用いた場合の効果を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第1構成例の一態様を示す説明図である。 光束径拡大素子(瞳拡大素子)における光束の偏光方向と回折機能との関係を示す説明図である。 本発明を適用した光束径拡大素子(瞳拡大素子)の第2構成例の一態様を示す説明図である。 本発明を適用した網膜走査型の表示装置の一態様を示す説明図である。 本発明の参考例に係る体積ホログラフィック素子の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、図7を参照して説明した構成との対応が分かりやすいように、共通する部分には、同一の符号を付して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る体積ホログラフィック素子1の説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、体積ホログラフィック素子1における各層の積層方法を示す説明図、体積ホログラフィック素子1の積層構造を示す説明図、および体積ホログラフィック素子1の変形例を示す説明図である。
図1(b)に示すように、本形態の体積ホログラフィック素子1では、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、および透光性の基板5が厚さ方向で対称となる順に積層されている。より具体的には、本形態の体積ホログラフィック素子1は、ホログラフィック材料層4として、第1ホログラフィック材料層4Aと第2ホログラフィック材料層4Bとを備え、基板5として、第1基板5Aと第2基板5Bとを備えている。このため、体積ホログラフィック素子1では、第1基板5A、第1ホログラフィック材料層4A、フィルム3、第2ホログラフィック材料層4B、および第2基板5Bの順に積層されている。本形態では、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに干渉縞からなる回折格子が構成されている。
本形態において、フィルム3は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース等のプラスチックフィルムからなる。基板5は、アクリル樹脂等からなる透光性のプラスチック基板や、ガラス基板からなる。
本形態の体積ホログラフィック素子1の製造工程では、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、および保護シート8が積層されている積層体9から、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。ここで、体積ホログラフィック素子1を透過性の体積ホログラフィック素子1として構成する場合、ホログラフィック材料層4は、感光性ポリマーや感光性レジスト等を含んでおり、硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。また、体積ホログラフィック素子1を反射型ホログラフィック素子や部分反射型ホログラフィック素子として構成する場合、ホログラフィック材料層4は、銀塩乳剤、感光性ポリマーや感光性レジスト等を含んでおり、硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。
従って、積層工程では、図1(b)に示すように、フィルム3(第1フィルム3A)をホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4A)を介して第1基板5Aの一方面に貼付する一方、別のフィルム3(第2フィルム3B)を別のホログラフィック材料層4(第2ホログラフィック材料層4B)を介して第2基板5Bの一方面に貼付する。次に、第2フィルム3Bを第2ホログラフィック材料層4Bから剥離する。次に、第2基板5Bを、第1フィルム3Aにおいて第1ホログラフィック材料層4Aが積層されている側とは反対側の面に第2ホログラフィック材料層4Bを介して貼付する。かかる貼付の際、ローラー等によって各層同士を押し付け、密着した状態に積層する。
次に、干渉露光工程では、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とを第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに照射して干渉露光を行い、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bの内部に屈折率が互いに異なる部分を縞状に形成する。屈折率の変化は、例えばsinカーブ状に変化する。
次に、硬化工程では、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)に対して紫外線照射や加熱等を行い、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)を硬化させる。その結果、体積ホログラフィック素子1が製造される。
かかる構成の体積ホログラフィック素子1では、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心(フィルム3)に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子1に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4に膨張あるいは収縮が発生し、体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子1の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子1の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
図1(a)、(b)示す体積ホログラフィック素子1は平板状であったが、図1(c)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部1aを設けてもよい。かかる湾曲部1aは、例えば、各層を積層する際、湾曲した基板5を用いることによって構成することができる。また、図1(b)に示す平板状の積層体を形成した後、干渉露光工程の前に、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよい。また、図1(b)に示す平板状の体積ホログラフィック素子1を形成した後、干渉露光工程の後、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよく、この場合、湾曲部1aが形成された後の形状に対する露光パターンで干渉露光工程を行う。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2に係る体積ホログラフィック素子1の説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、体積ホログラフィック素子1における各層の積層方法を示す説明図、体積ホログラフィック素子1の積層構造を示す説明図、および体積ホログラフィック素子1の変形例を示す説明図である。なお、本形態および後述する実施の形態は、基本的な構成が共通しているため、共通する部分には同一の符号を付して、それらの詳細な説明を省略する。
図2(b)に示すように、本形態の体積ホログラフィック素子1でも、実施の形態1と同様、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、および透光性の基板5が厚さ方向で対称となる順に積層されている。より具体的には、本形態の体積ホログラフィック素子1は、ホログラフィック材料層4として、第1ホログラフィック材料層4Aと第2ホログラフィック材料層4Bとを備え、フィルム3として、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとを備えている。このため、体積ホログラフィック素子1では、第1フィルム3A、第1ホログラフィック材料層4A、基板5、第2ホログラフィック材料層4B、および第2フィルム3Bの順に積層されている。本形態では、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに縞からなる回折格子が構成されている。
本形態の体積ホログラフィック素子1の製造工程では、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、および保護シート8が積層されている積層体9から、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。
従って、積層工程では、図2(a)に示すように、フィルム3(第1フィルム3A)をホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4A)を介して基板5の一方面に貼付する一方、フィルム3(第2フィルム3B)をホログラフィック材料層4(第2ホログラフィック材料層4B)を介して基板5の他方面に貼付する。
次に、干渉露光工程では、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とを第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに照射して干渉露光を行い、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに縞を形成する。
次に、硬化工程では、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)に対して紫外線照射や加熱等を行い、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)を硬化させる。その結果、体積ホログラフィック素子1が製造される。
かかる構成の体積ホログラフィック素子1では、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心(基板5)に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子1に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4に膨張あるいは収縮が発生して体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子1の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子1の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
図2(a)、(b)示す体積ホログラフィック素子1は平板状であったが、図2(c)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部1aを設けてもよい。かかる湾曲部1aは、例えば、各層を積層する際、湾曲した基板5を用いることによって構成することができる。また、図2(b)に示す平板状の積層体を形成した後、干渉露光工程の前に、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよい。また、図2(b)に示す平板状の体積ホログラフィック素子1を形成した後、干渉露光工程の後、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよく、この場合、湾曲部1aが形成された後の形状に対する露光パターンで干渉露光工程を行う。
[実施の形態3]
図3は、本発明の実施の形態2に係る体積ホログラフィック素子1の説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、体積ホログラフィック素子1における各層の積層方法を示す説明図、体積ホログラフィック素子1の積層構造を示す説明図、および体積ホログラフィック素子1の変形例を示す説明図である。
図3(b)に示すように、本形態の体積ホログラフィック素子1でも、実施の形態1と同様、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、フィルム3同士を接着する透光性の接着層6、および透光性の基板5が厚さ方向で対称となる順に積層されている。より具体的には、本形態の体積ホログラフィック素子1は、ホログラフィック材料層4として、第1ホログラフィック材料層4Aと第2ホログラフィック材料層4Bとを備え、フィルム3として、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとを備え、基板5として、第1基板5Aと第2基板5Bとを備えている。このため、体積ホログラフィック素子1では、第1基板5A、第1ホログラフィック材料層4A、第1フィルム3A、接着層6、第2フィルム3B、第2ホログラフィック材料層4B、および第2基板5Bの順に積層されている。接着層6は、加熱硬化性接着剤、湿気硬化性接着剤、2液混合硬化性接着剤や、粘着シートからなる。本形態では、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに縞からなる回折格子が構成されている。
本形態の体積ホログラフィック素子1の製造工程では、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、および保護シート8が積層されている積層体9から、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。
従って、積層工程では、図3(a)に示すように、フィルム3(第1フィルム3A)をホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4A)を介して第1基板5Aの一方面に貼付する一方、別のフィルム3(第2フィルム3B)を別のホログラフィック材料層4(第2ホログラフィック材料層4B)を介して第2基板5Bの一方面に貼付する。次に、第1フィルム3Aの第1ホログラフィック材料層4A側とは反対側の面に接着剤や粘着シート等からなる接着層6を設けた後、図3(b)に示すように、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとを接着層6を介して接着する。
次に、干渉露光工程では、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とを第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに照射して干渉露光を行い、第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4Bに干渉縞を形成する。
次に、硬化工程では、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)に対して紫外線照射や加熱等を行い、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)を硬化させる。その結果、体積ホログラフィック素子1が製造される。
かかる構成の体積ホログラフィック素子1では、ホログラフィック材料層4、フィルム3、接着層6、および基板5が体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心(接着層6)に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子1に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4に膨張あるいは収縮が発生して体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子1の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子1の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
図3(a)、(b)に示す体積ホログラフィック素子1は平板状であったが、図3(c)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部1aを設けてもよい。かかる湾曲部1aは、例えば、各層を積層する際、湾曲した基板5を用いることによって構成することができる。また、図3(b)に示す平板状の積層体を形成した後、干渉露光工程の前に、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよい。また、図3(b)に示す平板状の体積ホログラフィック素子1を形成した後、干渉露光工程の後、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよく、この場合、湾曲部1aが形成された後の形状に対する露光パターンで干渉露光工程を行う。
[実施の形態4]
図4は、本発明の実施の形態4に係る体積ホログラフィック素子1の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、体積ホログラフィック素子1における各層の積層方法を示す説明図、体積ホログラフィック素子1の積層構造を示す説明図、および体積ホログラフィック素子1の変形例を示す説明図である。
図4(b)に示すように、本形態の体積ホログラフィック素子1でも、実施の形態1と同様、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、透光性の基板5、およびフィルム3と基板5とを接着する接着層6が厚さ方向で対称となる順に積層されている。より具体的には、本形態の体積ホログラフィック素子1は、接着層6として、第1接着層6Aと第2接着層6Bとを備え、フィルム3として、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとを備え、第1基板5Aと第2基板5Bとを備えている。このため、体積ホログラフィック素子1では、基板5として、第1基板5A、第1接着層6A、第1フィルム3A、ホログラフィック材料層4、第2フィルム3B、第2接着層6B、および第2基板5Bの順に積層されている。
本形態の体積ホログラフィック素子1の製造工程では、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、および保護シート8が積層されている積層体9から、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。
従って、積層工程では、図4(a)に示すように、フィルム3同士をホログラフィック材料層4で貼り合わせる。より具体的には、一方面にホログラフィック材料層4を備えたフィルム3(第1フィルム3A)の他方面を接着層6(第1接着層6A)によって第1基板5Aの一方面に貼付する一方、ホログラフィック材料層4を備えていない別のフィルム3(第2フィルム3B)を別の接着層6(第2接着層6B)によって第2基板5Bの一方面に接着する。次に、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとをホログラフィック材料層4を介して貼り合わせる。
次に、干渉露光工程では、図4(d)に示すように、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とをホログラフィック材料層4に照射して干渉露光を行い、ホログラフィック材料層4に干渉縞を形成する。
次に、露光工程では、ホログラフィック材料層4に対して紫外線照射や加熱等を行い、ホログラフィック材料層4を硬化させる。その結果、体積ホログラフィック素子1が製造される。
かかる構成の体積ホログラフィック素子1では、図4(b)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、接着層6、および基板5が体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心(ホログラフィック材料層4)に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子1に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4に膨張あるいは収縮が発生して体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子1の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子1の縞(回折格子)を適正に形成することができる。
図4(a)、(b)に示す体積ホログラフィック素子1は平板状であったが、図4(c)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部1aを設けてもよい。かかる湾曲部1aは、例えば、各層を積層する際、湾曲した基板5を用いることによって構成することができる。また、図4(b)に示す平板状の積層体を形成した後、干渉露光工程の前に、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよい。また、図4(b)に示す平板状の体積ホログラフィック素子1を形成した後、干渉露光工程の後、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよく、この場合、湾曲部1aが形成された後の形状に対する露光パターンで干渉露光工程を行う。
[実施の形態5]
図5は、本発明の実施の形態5に係る体積ホログラフィック素子1の説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は、体積ホログラフィック素子1における各層の積層方法を示す説明図、体積ホログラフィック素子1の積層構造を示す説明図、および体積ホログラフィック素子1の変形例を示す説明図である。
図5(b)に示すように、本形態の体積ホログラフィック素子1でも、実施の形態1と同様、回折格子が形成されたホログラフィック材料層4、ホログラフィック材料層4に接する透光性のフィルム3、透光性の基板5、およびフィルム3と基板5とを接着する接着層6が厚さ方向で対称となる順に積層されている。より具体的には、本形態の体積ホログラフィック素子1は、接着層6として、第1接着層6Aと第2接着層6Bとを備え、フィルム3として、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとを備え、基板5として、第1基板5Aと第2基板5Bとを備え、ホログラフィック材料層4として、第1ホログラフィック材料層4Aと第2ホログラフィック材料層4Bとを備えている。このため、体積ホログラフィック素子1では、第1基板5A、第1接着層6A、第1フィルム3A、第1ホログラフィック材料層4A、第2ホログラフィック材料層4B、第2フィルム3B、第2接着層6B、および第2基板5Bの順に積層されている。本形態では、第1ホログラフィック材料層4Aと第2ホログラフィック材料層4Bとが一体のホログラフィック材料層4を構成しており、かかるホログラフィック材料層4に縞からなる回折格子が構成されている。
本形態の体積ホログラフィック素子1の製造工程では、図7(a)に示すように、透光性のフィルム3の一方面に未硬化状態あるいは半硬化状態のホログラフィック材料層4、および保護シート8が積層されている積層体9から、暗室内で、図7(b)に示すように、保護シート8を剥離する。硬化前のホログラフィック材料層4は粘着性を有している。
従って、積層工程では、図5(a)に示すように、フィルム3同士をホログラフィック材料層4で貼り合わせる。より具体的には、一方面にホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4A)を備えたフィルム3(第1フィルム3A)の他方面を接着層6(第1接着層6A)によって第1基板5Aの一方面に貼付する一方、一方面にホログラフィック材料層4(第2ホログラフィック材料層4B)を備えた別のフィルム3(第2フィルム3B)の他方面を別の接着層6(第2接着層6B)によって第2基板5Bの一方面に接着する。次に、第1フィルム3Aと第2フィルム3Bとをホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)を介して貼り合わせる。
次に、干渉露光工程では、共通の光源から出射された光束を分割してなる物体光L1と参照光L2とをホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)に照射して干渉露光を行い、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)に干渉縞を形成する。
次に、硬化工程では、ホログラフィック材料層4に対して紫外線照射や加熱等を行い、ホログラフィック材料層4(第1ホログラフィック材料層4Aおよび第2ホログラフィック材料層4B)を硬化させる。その結果、体積ホログラフィック素子1が製造される。
かかる構成の体積ホログラフィック素子1では、ホログラフィック材料層4、フィルム3、接着層6、および基板5が体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心(ホログラフィック材料層4)に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて対称となる順に積層されている。このため、体積ホログラフィック素子1に干渉縞を形成する際やホログラフィック材料層4を硬化させる際、ホログラフィック材料層4に膨張あるいは収縮が発生して体積ホログラフィック素子1に応力が加わっても、かかる応力は、体積ホログラフィック素子1の厚さ方向の中心に対して厚さ方向の一方側と他方側とにおいて相殺される。従って、体積ホログラフィック素子1の撓みを抑制することができる。それ故、体積ホログラフィック素子1の干渉縞(回折格子)を適正に形成することができる。
図5(a)、(b)に示す体積ホログラフィック素子1は平板状であったが、図4(c)に示すように、ホログラフィック材料層4、フィルム3、および基板5が厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部1aを設けてもよい。かかる湾曲部1aは、例えば、各層を積層する際、湾曲した基板5を用いることによって構成することができる。また、図4(b)に示す平板状の積層体を形成した後、干渉露光工程の前に、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよい。また、図4(b)に示す平板状の体積ホログラフィック素子1を形成した後、干渉露光工程の後、体積ホログラフィック素子1に湾曲部1aを形成してもよく、この場合、湾曲部1aが形成された後の形状に対する露光パターンで干渉露光工程を行う。また、本形態によれば、ホログラフィック材料層4を厚くできると言う利点があり、体積ホログラフィック素子1の回折効率を向上することができる。
[表示装置の構成例]
図6は、本発明を適用した体積ホログラフィック素子1を備えた表示装置100の一態様を示す説明図であり、図6(a)、(b)は各々、光学系の一態様を示す説明図および表示装置100の外観の一態様を示す説明図である。
図6(a)において、表示装置100は、画像を表示するための光束を出射する光源部51と、光源部51から出射された光束を走査して画像とする走査ミラー21を備えた走査光学系20と、走査光学系20により走査された光束L0を観察者の眼Eに入射させる導光系52とを有しており、本形態において、導光系52は、走査光学系20からの出射側にリレーレンズ系54と、投射レンズ系55と、偏向部材53とを有している。リレーレンズ系54は、例えば、2つのレンズ541、542によって構成されている。本形態において、リレーレンズ系54はアフォーカル光学系からなる。
光源部51は、光変調前の光源光、または光変調した変調光を出射する。本形態において、光源部51は、光変調した変調光を出射する変調光出射部として構成されている。より具体的には、光源部51は、光源として、赤色光(R)を出射する赤色用レーザー素子511(R)、緑色光(G)を出射する緑色用レーザー素子511(G)、および青色光(B)を出射する青色用レーザー素子511(B)を有しているとともに、これらのレーザー素子の光路を合成する2つのハーフミラー512、513を有している。赤色用レーザー素子511(R)、緑色用レーザー素子511(G)および青色用レーザー素子511(B)は、制御部59による制御の下、表示すべき画像の各ドットに対応する光強度に変調した光束を出射する。
走査光学系20は、入射光を第1走査方向A1、および第1走査方向A1に交差する第2走査方向A2に走査し、画像を生成する。従って、本形態では、光源部51と走査光学系20によって、画像光生成装置70が構成されている。
画像光生成装置70の走査光学系20から出射された光束L0は、導光系52においてリレーレンズ系54および投射レンズ系55を介して偏向部材53に投射される。かかる走査光学系20の動作も、制御部59による制御の下、実施される。走査光学系20は、例えば、シリコン基板等を用いてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により形成したマイクロミラーデバイスによって実現することができる。
本形態において、表示装置100は、網膜走査方式の投射型表示装置として構成されている。このため、偏向部材53の偏向面530は、投射された光束L0を偏向して出射し、観察者の眼Eに光束Lとして入射させる。本形態において、偏向部材53の偏向面530には、本発明を適用した体積ホログラフィック素子1が設けられている。
かかる表示装置100(網膜走査方式の投射型表示装置)では、走査光学系20によって、第1走査方向A1、および第1走査方向A1に対して交差する第2走査方向A2に走査された光束L0(画像光)が偏向部材53の偏向面530(体積ホログラフィック素子1)で、第1走査方向A1に対応する第1入射方向C1、および第2走査方向A2に対応する第2入射方向C2に偏向されて瞳孔E1を介して網膜E2に到達することにより、利用者に画像を認識させる。本形態において、体積ホログラフィック素子1は部分反射型ホログラフィック素子であり、偏光部材53は、部分透過反射性のコンバイナーである。このため、外光も偏向部材53(コンバイナー)を介して眼に入射するため、利用者は、表示装置100で形成した画像と外光(背景)とが重畳した画像を認識することができる。すなわち、表示装置100は、シースルー型の網膜走査型投射装置として構成されている。
また、表示装置100において、走査光学系20から偏向部材53に到る光路(走査光学系20から導光系52に到る光路、または導光系52の光路)には、後述する回折素子を用いた光束径拡大素子10が配置されている。光束径拡大素子10は、走査光学系20から出射された光束を第1走査方向A1(第1入射方向C1)に対応する第1拡大方向B1、および第2走査方向A2(第2入射方向C2)に対応する第2拡大方向B2のうちの少なくとも一方に拡大する。
このように構成した表示装置100を、シースルー型のヘッドマウントディスプレイ(アイグラスディスプレイ)として構成する場合、図6(b)に示すように、表示装置100は、眼鏡のような形状に形成される。また、観察者の左右の眼Eの各々に変調光を入射させる場合、表示装置100は、左眼用の偏向部材53および左眼用の偏向部材53を前部分61で支持するフレーム60を有しており、フレーム60の左右のテンプル62の各々に、図6(a)を参照して説明した光学部品を含む光学ユニット56が設けられる。ここで、光学ユニット56には、光源部51、走査光学系20、リレーレンズ系54、光束径拡大素子10、および投射レンズ系55の全てが設けられることがある他、光学ユニット56には、走査光学系20、リレーレンズ系54、光束径拡大素子10、および投射レンズ系55のみを設け、光学ユニット56と光源部51とを光ケーブル等で接続してもよい。
1・・体積ホログラフィック素子、1a・・湾曲部、3・・フィルム、3A・・第1フィルム、3B・・第2フィルム、4・・ホログラフィック材料層、4A・・第1ホログラフィック材料層、4B・・第2ホログラフィック材料層、5・・基板、5A・・第1基板、5B・・第2基板、6・・接着層51・・光源部、6A・・第1接着層、6B・・第2接着層、8・・保護シート、9・・積層体、10・・光束径拡大素子、20・・走査光学系、100・・表示装置、52・・導光系、53・・偏向部材、56・・光学ユニット、60・・フレーム、70・・画像光生成装置、530・・偏向面、E・・観察の眼、L1・・物体光、L2・・参照光

Claims (8)

  1. 透光性の第1基板と、
    透光性の第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、
    前記第2基板と前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層と、
    前記第1ホログラフィック材料層と前記第2ホログラフィック材料層との間に配置された透光性の第1フィルムと、
    を有することを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  2. 透光性の第1フィルムと、
    透光性の第2フィルムと、
    前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、
    前記第2フィルムと前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層と、
    前記第1ホログラフィック材料層と前記第2ホログラフィック材料層との間に配置された透光性の第1基板と、を有することを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  3. 請求項1に記載の体積ホログラフィック素子において、
    さらに、前記第2ホログラフィック材料層と前記第1フィルムとの間に配置された、透光性の第2フィルムと、
    前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置された第1接着層と、
    を有することを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  4. 透光性の第1基板と、
    透光性の第2基板と、
    前記第1基板と前記2基板との間に配置された第1接着層と、
    前記第2基板と前記第1接着層との間に配置された第2接着層と、
    前記第1接着層と前記第2接着層との間に配置された透光性の第1フィルムと、
    前記第2接着層と前記第1フィルムとの間に配置された透光性の第2フィルムと、
    前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に配置され、回折格子が形成された第1ホログラフィック材料層と、
    を有することを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  5. 請求項4に記載の体積ホログラフィック素子において、
    さらに、前記第2フィルムと前記第1ホログラフィック材料層との間に配置され、回折格子が形成された第2ホログラフィック材料層を有することを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の体積ホログラフィック素子において、
    前記第1ホログラフィック材料層は、厚さ方向の一方側に撓んだ湾曲部を有していることを特徴とする体積ホログラフィック素子。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の体積ホログラフィック素子と、
    画像光生成装置と、
    前記画像光生成装置から出射された画像光を導光する導光系と、
    を含むことを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置において、
    前記導光系は、前記画像光生成装置から出射された画像光を投射する投射光学系と、前記投射光学系から投射された画像光を観察者の眼に向けて偏向する偏向部材と、を備え、
    前記偏向部材は、前記体積ホログラフィック素子を含んでいることを特徴とする表示装置。
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