JP2016188652A - 差動装置 - Google Patents

差動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016188652A
JP2016188652A JP2015067974A JP2015067974A JP2016188652A JP 2016188652 A JP2016188652 A JP 2016188652A JP 2015067974 A JP2015067974 A JP 2015067974A JP 2015067974 A JP2015067974 A JP 2015067974A JP 2016188652 A JP2016188652 A JP 2016188652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
ring gear
lubricating oil
vehicle
drive pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015067974A
Other languages
English (en)
Inventor
祐久 福田
Yoshihisa Fukuda
祐久 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015067974A priority Critical patent/JP2016188652A/ja
Publication of JP2016188652A publication Critical patent/JP2016188652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】車両の走行状態に応じて差動装置内の潤滑油のレベルをより効果的に調整する。【解決手段】差動装置40において、ハウジング41内の前記ドライブピニオンギヤ42aよりも上方の位置であって、リングギヤ43の最も高い部分よりも車両10の前進走行時にリングギヤ43が回転する回転方向の下流側における、リングギヤ43又はデフケージ44の少なくとも一方の回転軸に垂直な径方向外側の位置に、リングギヤ43及びデフケージ44の回転により跳ね上げられた潤滑油を貯留する貯留部60を有し、貯留部60には、貯留された潤滑油を還流可能な還流孔63が形成されるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、差動装置に関し、特に、差動装置内の潤滑油を循環させる技術に関する。
車両に搭載される差動装置は、ハウジング内にギヤ機構やベアリング等が収容されている。また、差動装置のハウジング内には、これらギヤ機構やベアリング等を潤滑する潤滑油が封入されている。
例えば、車両が高速走行を行う際には、差動装置内の潤滑油による撹拌抵抗が大きくなって動力の損失が大きくなり、結果として、燃費を悪化させるという問題がある。
これに対して、高速時にオイル溜りのオイルレベルを低下させて、最終減速機の動力損失と油温上昇によるオイルの早期劣化とを防止することを目的として、リザーバタンクを配設して、ベアリングに供給されるオイル量を制限する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−127452号公報
差動装置においては、車両の運転状態に応じて、差動装置内の潤滑油のレベルを早期に調整できることが要請される。
例えば、特許文献1の技術によると、車両が低速状態になった場合には、ベアリングに供給されたオイルが、ギヤ等が回転する部分に流れこむことによりオイルレベルを高くすることができる。このため、車両が低速状態になった場合において、オイルレベルが高くなるまでに時間を要してしまう。
本発明の目的は、車両の走行状態に応じて差動装置内の潤滑油のレベルをより効果的に調整できる差動装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係る差動装置は、プロペラシャフトの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、ドライブピニオンギヤと噛合わされたリングギヤと、リングギヤが固定されているデフケージと、ドライブピニオンギヤ、リングギヤ、及びデフケージを収容するハウジングと、を含む差動装置において、ハウジング内のドライブピニオンギヤよりも上方の位置であって、リングギヤの最も高い部分よりも車両の前進走行時に前記リングギヤが回転する回転方向の下流側における、リングギヤ又はデフケージの少なくとも一方の回転軸に垂直な径方向外側の位置に、リングギヤ及びデフケージの回転により跳ね上げられた潤滑油を貯留する貯留部を有し、貯留部には、貯留された潤滑油を還流可能な還流孔が形成されている。
また、上記差動装置において、差動装置は、車両を水平に位置させた場合に、ドライブピニオンギヤの中心軸が水平方向に対して傾いた状態で車両に搭載され、貯留部の底面部は、車両を水平に位置させた場合に、水平となるように形成されていてもよい。
また、上記差動装置において、貯留部に貯留可能な潤滑油の最大量は、ハウジング内の残りの潤滑油により高速走行時における潤滑性の維持に支障をきたさない量であってもよい。
本発明の差動装置によれば、車両の走行状態に応じて差動装置内の潤滑油のレベルをより効果的に調整することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の一部を示す模式的な構成図である。 本発明の一実施形態に係る差動装置の縦方向の一部断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る差動装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の一部を示す模式的な構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る差動装置の縦方向の一部断面図である。なお、図1及び図2に示す前方、後方、左方、右方、上方、下方は、図の矢印に示すようになっている。
本発明の一実施形態に係る車両10に搭載される差動装置40は、プロペラシャフト14の一端に接続されている。差動装置40には左右の駆動軸15,16が接続されるとともに、左右の駆動軸15,16の先端には左右の駆動輪17,18がそれぞれ取り付けられている。
すなわち、図示しないエンジンの回転動力は、プロペラシャフト14に伝達された後、差動装置40を介して左右の駆動軸15,16から左右の駆動輪17,18へと伝達される。
差動装置40は、エンジンの回転動力を、プロペラシャフト14を介してドライブピニオン42から入力するとともに、この回転動力を左右の駆動軸15,16に分配して伝達する。ハウジング41内には所定量の潤滑油(デフオイル)が封入されるとともに、ドライブピニオン42が車両10の前方側から挿入されている。このドライブピニオン42は、ベアリング51,52によりハウジング41に回転可能に軸支されている。
本実施形態では、差動装置40は、車両10を水平に位置させた場合に、図2に示すように、ドライブピニオン42の中心軸は、水平方向(前方及後方の方向)に対して傾いた状態で車両10に搭載されている。ここで、車両10が水平状態で静止している場合には、差動装置40のハウジング41内の潤滑油のレベルは、図2の線Aに示すようになっている。
図1の説明に戻り、ドライブピニオン42の一端にはドライブピニオンギヤ42aが設けられ、このドライブピニオンギヤ42aにはリングギヤ43が噛合されている。また、リングギヤ43は、図示しないボルトによりデフケージ44に固定されている。デフケージ44内には、左右一対のサイドギヤ45,46がそれぞれ左右の駆動軸15,16にスプライン嵌合されている。さらに、このサイドギヤ45,46には、二対のデフピニオンギヤ47,48(図1中において一対は図示省略)が噛合されている。デフピニオンギヤ47,48は、デフケージ44に固定されたスパイダ49に回転可能に挿通されている。これらデフケージ44、サイドギヤ45,46、デフピニオンギヤ47,48及び、スパイダ49により、左右の駆動輪17,18に差動を許容しつつ駆動力を伝達する差動機構が構成されている。
リングギヤ43及びデフケージ44は、車両10の前進走行時には、図1においては、矢印Rに示すように後方から図面手前側を通って前方に回転し、図2においては、矢印Rに示すように、時計回りに回転する。以下、前進走行時のリングギヤ43及びデフケージ44の回転方向を、前進走行時回転方向という。
ハウジング41内には、図2に示すように、ドライブピニオンギヤ42aの上方であって、リングギヤ43の最も高い部分よりも前進走行時回転方向の下流側の位置(すなわち、車両10の前方側の位置)には、リングギヤ43及びデフケージ44等によって跳ね上げられた潤滑油を貯留可能な樋状の貯留部60が設けられている。本実施形態では、貯留部60は、底面部61と、側面部62と、ハウジング41の内壁とによって構成されている。貯留部60に貯留可能な潤滑油の最大量は、ハウジング41内の残りの潤滑油により高速走行時における潤滑性の維持に支障をきたさない量、すなわち、リングギヤ43及びデフケージ44が浸漬する潤滑油のレベルが必要なレベルに保てる量としてもよい。
貯留部60は、図1に示すように、リングギヤ43又はデフケージ44の少なくとも一方の回転軸に垂直な径方向外側の位置を含む範囲(例えば、ドライブピニオンギヤ42aの一部及びその左側に対応する範囲)に配置されている。本実施形態では、貯留部60は、リングギヤ43及びデフケージ44の回転軸に垂直な径方向外側の位置を含むように配置されている。従って、リングギヤ43及びデフケージ44が回転する際におけるリングギヤ43及びデフケージ44の側面等によって跳ね上げられる潤滑油を早期且つ効率よく貯留部60に貯留することができる。
貯留部60には、貯留部60に貯留された潤滑油を還流可能な1以上の還流孔63が形成されている。還流孔63から還流される単位時間当たりの潤滑油の量は、高速走行時に貯留部60に流入する単位時間当たりの潤滑油の量よりも少なく、低速走行時に貯留部60に流入する単位時間当たりの潤滑油の量よりも多く調整されている。還流孔63が形成される位置は、例えば、ドライブピニオンギヤ42aの上や、ハウジング41の底部にある潤滑油の上としてもよい。このような位置に還流孔63があるので、還流孔63から還流される潤滑油は、比較的早期に、ハウジング41内の潤滑油のレベルに影響を与える。
次に、本発明の一実施形態に係る差動装置40による作用効果について説明する。
本実施形態に係る差動装置40においては、車両10が水平静止状態にある場合には、ハウジング41内の潤滑油のレベルは、図2の線Aに示す位置となっている。
車両10が走行を開始すると、差動装置40のリングギヤ43及びデフケージ44が回転することとなるので、それにより潤滑油が跳ね上げられて、一部が貯留部60に貯留される。貯留部60に貯留された潤滑油は、還流孔61から逐次還流される。
車両10が高速走行を開始すると、より多くの潤滑油が跳ね上げられるようになり、潤滑油が早期且つ効果的に貯留部60に流入することとなる。ここで、貯留部60の還流孔61から逐次潤滑油が還流されているが、貯留部60に流入する潤滑油の量の方が多いので、貯留部60には、潤滑油が貯留された状態が維持される。
これにより、ハウジング41内で循環する潤滑油の量が減少し、結果として、図2の線Bに示すように、ハウジング41内の潤滑油のレベルが低くなる。これによって、高速走行時の潤滑油の撹拌抵抗が低下し、燃費が向上する。
また、車両10が高速走行から低速走行に移行すると、跳ね上げられて貯留部60に流入する潤滑油の量が減少する。ここで、貯留部60の還流孔61から逐次潤滑油が還流されており、貯留部60に流入する潤滑油の量よりも還流される潤滑油の量が多くなるので、貯留部60に貯留された潤滑油が減少する。これにより、ハウジング41内の潤滑油のレベルが比較的早期に図2の線Bよりも高くなる。これによって、低速走行時(高負荷走行時の場合もある)において、早期に差動装置40の潤滑性能を向上させることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、貯留部60の底面部61を、車両を水平に位置させた場合に、水平となるようにしてもよい。このようにすると、貯留部60における貯留可能な潤滑油の量を効率よく貯留できるようになる。
また、上記実施形態では、底面部61に還流孔63を形成するようにしていたが、側面部62に還流孔63を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、貯留部60をドライブピニオンギヤ42aの左側のみに設けるようにしていたが、例えば、貯留部60をハウジング41の左右方向の全体に設けるようにしてもよく、要は、リングギヤ又はデフケージの少なくとも一方の回転軸に垂直な径方向外側の少なくとも一部を含む位置に設けるようにすればよい。
10 車両
40 差動装置
42 ドライブピニオン
42a ドライブピニオンギヤ
43 リングギヤ
44 デフケージ
60 貯留部
61 底面部
62 側面部
63 還流孔

Claims (3)

  1. プロペラシャフトの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、前記ドライブピニオンギヤと噛合わされたリングギヤと、前記リングギヤが固定されているデフケージと、前記ドライブピニオンギヤ、前記リングギヤ、及び前記デフケージを収容するハウジングと、を含む差動装置において、
    前記ハウジング内の前記ドライブピニオンギヤよりも上方の位置であって、前記リングギヤの最も高い部分よりも車両の前進走行時に前記リングギヤが回転する回転方向の下流側における、リングギヤ又はデフケージの少なくとも一方の回転軸に垂直な径方向外側の少なくとも一部を含む位置に、前記リングギヤ及び前記デフケージの回転により跳ね上げられた潤滑油を貯留する貯留部を有し、
    前記貯留部には、貯留された潤滑油を還流可能な還流孔が形成されている
    差動装置。
  2. 前記差動装置は、車両を水平に位置させた場合に、前記ドライブピニオンギヤの中心軸が水平方向に対して傾いた状態で前記車両に搭載され、
    前記貯留部の底面部は、前記車両を水平に位置させた場合に、水平となるように形成されている
    請求項1に記載の差動装置。
  3. 前記貯留部に貯留可能な潤滑油の最大量は、前記ハウジング内の残りの潤滑油による高速走行時における潤滑性の維持に支障をきたさない量である
    請求項1又は請求項2に記載の差動装置。
JP2015067974A 2015-03-30 2015-03-30 差動装置 Pending JP2016188652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015067974A JP2016188652A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 差動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015067974A JP2016188652A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 差動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016188652A true JP2016188652A (ja) 2016-11-04

Family

ID=57239706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015067974A Pending JP2016188652A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 差動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016188652A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751342B2 (ja) 車両用電動駆動装置
US20160153546A1 (en) Lubricating structure for speed reducer
US9746068B2 (en) Lubricating structure for vehicle drive system
JP6879191B2 (ja) 車両の潤滑油供給装置
JP7111006B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP5738240B2 (ja) 減速機の潤滑構造
US10871091B2 (en) Power system
JP5966563B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
WO2012153589A1 (ja) 車両用駆動装置
JP6175576B2 (ja) 変速機
JP2018105419A (ja) ハイブリッド車両の潤滑構造
JP7249838B2 (ja) ギヤユニット
US8739931B2 (en) Lubricating structure of differential gear unit
JP2011163538A (ja) 差動装置
JP6007933B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2006307908A (ja) 車両用動力伝達装置における潤滑装置
JP2021099107A (ja) 車両用動力伝達装置の潤滑装置
JP2019152266A (ja) ディファレンシャル装置
JP2016188652A (ja) 差動装置
JP2016008646A (ja) 車両用ギヤトレーンの潤滑構造
JP2018189136A (ja) 動力装置
JP2018031447A (ja) 動力伝達装置
JP2016033404A (ja) デファレンシャルギヤの潤滑構造
JP2013050147A (ja) 自動車用変速機
CN106884960A (zh) 差速器