JP2016186769A - 車両認識装置、車両認識システム、車両認識プログラム、及び車両認識方法 - Google Patents

車両認識装置、車両認識システム、車両認識プログラム、及び車両認識方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不正車両の判定精度を向上する。【解決手段】車両認識装置16は、不正候補車両検出部54、抽出部56、及び判定部60を備える。不正候補車両検出部54は、車両の前画像のナンバー情報と、後画像の取得したナンバー情報とから前後のナンバー情報が一致しない車両を不正候補車両として検出する。抽出部56は、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出する抽出部56を備える。判定部60は、抽出した不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度を算出する。そして、判定部60は類似度に基づいて、不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、不正候補車両の車両を不正車両であると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両認識装置、車両認識システム、車両認識プログラム、及び車両認識方法に関する。
従来、車両のナンバーを認識して、管理や監視等をすることが行われている。一般に、ナンバープレートには、車両毎に重複しないように付与されたナンバーが記載されている。従って、ナンバープレートに記載されたナンバー等のナンバー情報を認識することにより、盗難車両や逃走車両等の犯罪に係わる車両の検出や、駐車場の入退場管理等に広く利用されている。ナンバー情報を認識する方法としては、ナンバープレートを撮影した画像の画像データから文字情報等を読み取ることによりナンバー情報を認識することが行われている。
また、一般に、車両の前面及び後面にはそれぞれナンバープレートが設けられており、前面及び後面のナンバープレートが示すナンバー等を含むナンバー情報は、同一の車両では一致している。
そのため、車両の前後のナンバープレートに記されたナンバーが不一致である車両を不正車両として判定する技術が知られている。
特開2004−206441号公報 特開2014−130435号公報
従来の技術では、1台の車両のナンバープレートを含む前面を撮像した撮像画像及びナンバープレートを含む後面を撮像した撮像画像のそれぞれからナンバープレートが示すナンバー情報を認識する。
しかしながら前面を撮像した撮像画像に写る車両と、後面を撮像した撮像画像に写る車両とが同一であるか否かを判定することが困難な場合があり、不正車両の判定精度が低下する懸念がある。
本発明は一つの側面として、不正車両の判定精度を向上することを目的とする。
1つの態様では、車両認識装置が抽出部と、判定部と、を備える。抽出部は、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出する。判定部は、抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両について不正車両であると判定する。判定部は、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する。
一つの側面として、不正車両の判定精度を向上することができる、という効果を有する。
本実施形態に係る車両認識システムの概略構成を示す図である。 本実施形態に係る車両認識システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るナンバープレートの一例を示す図である。 本実施形態に係る認識車両DBの具体例を示す図である。 本実施形態に係る認識装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両認識装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両認識装置が認識装置から受信した認識車両DBに格納された情報を認識結果DBに格納した状態の具体例を示す図である。 本実施形態に係る車両認識装置の車両認識処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る不正車両であるか否かの判定結果が格納された状態の認識結果DBの具体例を示す図である。 本実施形態に係る車両認識装置で行われる車両形状DB登録処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る抽出部により実行される車両形状画像生成処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る抽出部により実行される車両形状画像生成処理を説明するための説明図である。 一般的なナンバープレートのプレートサイズを説明するための図である。 本実施形態に係る抽出部が行う、車両が写っている前画像の正規化について説明する図である。 本実施形態に係る車両形状DBの具体例である。 分類番号の1桁目と車種分類との対応関係を示す図である。 本実施形態に係る類似フラグについての説明図である。 本実施形態に係る車両認識装置で行われる車両形状DB照会処理の一例のフローチャートである。 車両形状DB照会処理の一例の図18に続く処理を示したフローチャートである。
以下、図面を参照して開示の技術の一例を詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る車両認識システム10の概略構成図を示す。
本実施形態の車両認識システム10は、道路7上を矢印A方向に走行する車両8が不正車両であるか否かを判定する機能を有する。なお、本実施形態において「不正車両」とは、車両の前後のナンバープレート、より具体的にはナンバープレートに示されるナンバー情報が同一ではない車両のことをいう。正規車両の前後のナンバープレートは同一である。一方、盗難車等、正規の書類がなく正規の手続ではナンバープレートを取得できない場合や、犯罪に使用される車両から身元が割れないようにするために使われる場合等は、車両の前後のナンバープレートが異なる場合が多い。そのため、本実施形態の車両認識システム10は、車両の前後のナンバープレートに示されるナンバー情報が異なる車両を不正車両として判定する。
図1に示すように、車両認識システム10は、撮像装置12A、撮像装置12B、認識装置14、及び車両認識装置16を備える。認識装置14と、車両認識装置16とは、ネットワーク18を介して接続されている。
本実施形態の車両認識システム10では、道路7上を走行する1台の車両8の前後を撮像装置12A及び撮像装置12Bでそれぞれ異なるタイミングで撮像する。撮像装置12A及び撮像装置12Bはいわゆるカメラである。撮像装置12Aが開示の技術の第1撮像装置の一例であり、撮像装置12Bが開示の技術の第2撮像装置の一例である。
撮像装置12Aは、道路7上を走行する車両の前面のナンバープレート9Aを含む車体の前面を撮像して前面の撮像画像(以下、「前画像」という)を認識装置14に出力する機能を有する。また、撮像装置12Bは、道路7上を走行する車両の前面のナンバープレート9Bを含む車体の後面を撮像して後面の撮像画像(以下、「後画像」という)を認識装置14に出力する機能を有する。なお、以下では、ナンバープレートA及びナンバープレートBを総称する場合は、個々を表す符号「A」、「B」を付さずに「ナンバープレート」という。また、前画像及び後画像を総称する場合は車両画像という。
なお、本実施形態の撮像装置12A及び撮像装置12Bはそれぞれケーブル15A及びケーブル15Bにより認識装置14に接続されているが、ケーブル15A及びケーブル15Bを用いずに無線により接続されていてもよい。
認識装置14は、撮像装置12Aが撮像した前画像及び撮像装置12Bが撮像した後画像の各々から、ナンバープレート9が示すナンバー情報を認識する機能を有する。認識装置14は、認識結果(詳細を後述する認識車両DB30、図2参照)を車両認識装置16に送信する。
車両認識装置16は、認識装置14から受信した認識結果に基づいて不正候補車両を検出し、不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状とが一致する場合に当該不正候補車両を不正車両と判定する機能を有する。
図2には、撮像装置12A、撮像装置12B、認識装置14、及び車両認識装置16の機能的な概略構成を示す機能ブロック図を示す。
図2に示すように、撮像装置12Aは、撮像部13Aを備える。また、撮像装置12Bは、撮像部13Bを備える。撮像部13A及び撮像部13Bはそれぞれ、車両8を撮像する機能を有する。
また、図2に示すように認識装置14は、画像取得部20、画像DB(データベース)22、車両抽出部24、プレート抽出部26、ナンバー情報認識部28、認識車両DB30、及び通信部32を備える。
画像取得部20は、撮像装置12Aの撮像部13Aが撮像した前画像(前画像の画像データ)を取得し、また、撮像装置12Bの撮像部13Bが撮像した後画像(後画像の画像データ)を取得する機能を有する。画像DB22は、画像取得部20が取得した前画像及び後画像を格納する。なお、撮像装置12A及び撮像装置12Bから取得する前画像及び後画像は、動画像であっても、静止画像であってもよい。
車両抽出部24は、画像DB22に記憶されている前画像及び後画像の各々から、車両8(車両8の画像)を抽出する機能を有する。なお、前画像及び後画像が動画像の場合、動画像をフレーム画像(静止画像)に変換し、フレーム画像毎に車両8の抽出を行う。
プレート抽出部26は、車両抽出部24が抽出した車両8の画像からナンバープレート9(ナンバープレート9の画像)を抽出する機能を有する。
ナンバー情報認識部28は、プレート抽出部26が抽出したナンバープレート9の画像に対して文字認識処理を実行することによりナンバー情報を認識して認識結果を認識車両DB30として格納する機能を有する。
なお、車両8を撮像した撮像画像からナンバープレートに示されるナンバー情報を認識するために、車両抽出部24、プレート抽出部26、及びナンバー情報認識部28の各々が行う処理は、既知の処理であり、一般的な技術である。そのため、当該処理については詳細な説明を省略する。
ここで、日本国内で一般的に使用されている車両8のナンバープレート9について説明する。図3には、ナンバープレート9の一例を示す。なお、本実施形態では、車両8として、自動車(普通車両)及び軽車両を少なくとも含む。そのため、ナンバープレート9は、自動車登録番号標である場合もあれば、車両番号標である場合もある。
図3に示すように、ナンバープレート9には、運輸支局等が記載された領域9C、分類番号が記載された領域9D、かな文字が記載された領域9E、及び一連指定番号が記載された領域9Fが設けられている。領域9Dに記載された分類番号は、車両8の種別及び用途に応じた予め定められた番号が付与される(詳細後述)。なお、本実施形態では、図3に示した分類番号の左側が1桁目に該当する。また、図3に示した一連指定番号の左側が1桁目に該当する。
ナンバー情報認識部28は、ナンバープレート9の領域9C、領域9D、領域9E、及び領域9Fに記載された情報をナンバー情報として認識結果を認識車両DB30として格納する。
図4には、本実施形態の認識車両DB30の具体例を示す。本実施形態の認識車両DB30には、認識ID(Identification)、認識年月日時分秒、ナンバー情報、ナンバープレートの色、プレートサイズ、車体の塗装色、車体の形状、前画像及び後画像を表す情報、及び画像(前画像または後画像)が格納されている。
認識IDは、認識装置14における識別番号、もしくは撮像装置12A及び撮像装置12Bにおける識別番号である。認識年月日時分秒は、撮像装置12Aまたは撮像装置12Bがナンバー情報を認識した前画像または後画像を撮像した時刻である。
ナンバー情報は、上記ナンバー情報認識部28の認識結果である。具体的には、本実施形態の認識車両DB30では、運輸支局等、分類番号1桁目、分類番号2桁目、分類番号3桁目、かな文字、一連指定番号1桁目、一連指定番号2桁目、一連指定番号3桁目、及び一連指定番号4桁目が各々格納される。
前画像及び後画像を表す情報は、ナンバー情報を認識した撮像画像が前画像及び後画像のいずれであるかを表す情報である。また、画像(前画像または後画像)は、ナンバー情報を認識した前画像または後画像の画像データそのものを格納してもよいが、別途(画像DB22内等)に格納されている場合は、画像データのファイル名や格納場所等を格納してもよい。
なお、認識車両DB30は、認識ID、認識年月日時分秒、ナンバー情報、前画像及び後画像を表す情報、及び画像(前画像または後画像)を少なくとも含んでいればよい。
認識車両DB30に格納されたナンバープレートの色、プレートサイズ、車体の塗装色、及び車体の形状は本実施形態では用いないため、認識車両DB30に格納することは必須ではない。しかしながら、これらの情報は、他の処理で用いられることがあるため認識車両DB30内に上記情報と共に格納している。
例えば、ナンバープレートの色は、車両8が自家用か事業用か、普通車両か軽車両かにより定められている。例えば、自家用車両ならば「白」または「黄(軽車両)」、事業用車両ならば「緑」または「黒(軽車両)」に定められている。
通信部32は、ネットワーク18を介して車両認識装置16と通信を行う機能を有する。
また、プレートサイズは、ナンバープレートの大きさであり、車両8の大きさ等により予め定められている(詳細後述)。車体の塗装色は、車両8の車体の色である。車体の形状は、大型及び小型等、形状のおおまかな分類である。
一方、図2に示すように車両認識装置16は、通信部50、認識結果DB52、不正候補車両検出部54、抽出部56、車両形状DB58、及び判定部60を備える。
通信部50は、ネットワーク18を介して認識装置14と通信を行い、認識装置14から認識車両DB30に格納されているナンバー情報等を受信する機能を有する。
不正候補車両検出部54は、ナンバー情報等に基づいて、前画像及び後画像に写っている車両8の中から、不正候補車両を検出する機能を有する。不正候補車両検出部54が開示の技術の検出部の一例である。また、抽出部56は、不正候補車両検出部54が検出した不正候補車両の前画像及び後画像から車両形状(前面の車両形状及び後面の車両形状)を抽出する機能を有する。判定部60は、抽出部56が抽出した不正候補車両の前後の車両形状と、車両形状DB58に登録されている正規車両の前後の車両形状とが共に同一であるとみなせる場合は、当該不正候補車両について不正車両と判定する機能を有する。
なお、認識装置14は、例えば図5に示すコンピュータ70で実現することができる。より具体的には、認識装置14はサーバとして機能するコンピュータ70で実現することができる。コンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)72、メモリ74、不揮発性の記憶部76、及びネットワークI/F78を備える。CPU72、メモリ74、記憶部76、及びネットワークI/F78は、バス79を介して互いに接続されている。ネットワークI/F78は、ネットワーク18に接続される。
記憶部76はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部76には、コンピュータ70を認識装置14として機能させるための認識プログラム80が記憶されている。CPU72は、認識プログラム80を記憶部76から読み出してメモリ74に展開し、認識プログラム80が有する各プロセスを順次実行する。
認識プログラム80は、画像取得プロセス82、車両抽出プロセス84、プレート抽出プロセス86、ナンバー情報認識プロセス88、及び通信プロセス90を有する。
また、記憶部76の画像DB記憶領域92は、画像DB22が記憶される記憶領域として機能する。さらに、記憶部76の認識車両DB記憶領域94は、認識車両DB30が記憶される記憶領域として機能する。
CPU72は、画像取得プロセス82を実行することで、画像取得部20として動作する。また、CPU72は、車両抽出プロセス84を実行することで、車両抽出部24として動作する。また、CPU72は、プレート抽出プロセス86を実行することで、プレート抽出部26として動作する。また、CPU72は、ナンバー情報認識プロセス88を実行することで、ナンバー情報認識部28として動作する。さらに、CPU72は、通信プロセス90を実行することで、通信部32として動作する。
これにより、認識プログラム80を実行したコンピュータ70が、認識装置14として機能する。
また、車両認識装置16は、例えば図6に示すコンピュータ100で実現することができる。より具体的には、車両認識装置16はサーバとして機能するコンピュータ100で実現することができる。コンピュータ100は、CPU102、ネットワークI/F104、メモリ106、及び不揮発性の記憶部108を備える。CPU102、ネットワークI/F104、メモリ106、及び記憶部108は、バス109を介して互いに接続されている。ネットワークI/F104は、ネットワーク18に接続される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部108には、コンピュータ100を車両認識装置16として機能させるための車両認識プログラム110が記憶されている。CPU102は、車両認識プログラム110を記憶部108から読み出してメモリ106に展開し、車両認識プログラム110が有する各プロセスを順次実行する。
車両認識プログラム110は、通信プロセス112、不正候補車両検出プロセス114、抽出プロセス116、及び判定プロセス118を有する。
また、記憶部108の認識結果DB記憶領域120は、認識結果DB52が記憶される記憶領域として機能する。さらに、記憶部108の車両形状DB記憶領域122は、車両形状DB58が記憶される記憶領域として機能する。
CPU102は、通信プロセス112を実行することで、通信部50として動作する。また、CPU102は、不正候補車両検出プロセス114を実行することで、不正候補車両検出部54して動作する。また、CPU102は、抽出プロセス116を実行することで、抽出部56として動作する。さらに、CPU102は、判定プロセス118を実行することで、判定部60として動作する。
これにより、車両認識プログラム110を実行したコンピュータ100が、車両認識装置16として機能する。
なお、コンピュータ70及びコンピュータ100は、いわゆるデスクトップ型のパーソナルコンピュータに限定されない。コンピュータ70及びコンピュータ100は、ラップトップ型のパーソナルコンピュータであってもよいし、タブレット端末やスマートフォンに代表されるPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末装置)等であってもよい。
なお、認識装置14及び車両認識装置16は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係る車両認識システム10の作用について説明する。
本実施形態の車両認識システム10では、撮像装置12A及び撮像装置12Bが撮像した前画像及び後画像を予め定められたタイミングで認識装置14が取得する。なお、認識装置14が前画像及び後画像を取得する予め定められたタイミングは、特に限定されず、例えば、撮像装置12A及び撮像装置12Bの撮像に応じてリアルタイムに取得してもよい。また、例えば、予め定められたタイミングは、10分毎、1時間毎、及び1日毎等の所定時間毎のタイミングであってもよい。
認識装置14は、取得した前画像及び後画像を画像DB22に格納し、格納した前画像及び後画像に対して、上述したようにナンバー情報を認識する処理を行って認識結果を認識車両DB30に格納する。なお、ナンバー情報を認識する処理を行うタイミングは特に限定されない。画像取得部20が前画像及び後画像を取得して画像DB22に格納したタイミングであってもよいし、予め定められた時間毎のタイミングであってもよいし、また、前画像及び後画像が所定量以上格納された場合であってもよい。
認識装置14の認識車両DB30に格納されたナンバー情報を含む情報(図4参照)は、予め定められたタイミングで車両認識装置16に送信される。ナンバー情報等を送信する予め定められたタイミングは、特に限定されず、例えば、予め定められた時間毎のタイミングや車両認識装置16から要求されたタイミング等が挙げられる。なお、認識車両DB30には、前画像及び後画像が含まれており、前画像及び後画像も車両認識装置16へ送信するが、前画像及び後画像は、圧縮した画像であってもよい。
車両認識装置16の通信部50は、認識車両DB30から受信したナンバー情報を含む認識車両DB30に格納された情報を、一端、認識結果DB52に格納する。図7には、認識装置14から受信した認識車両DB30に格納された情報を認識結果DB52に格納した状態の具体例を示す。図7に示すように、認識結果DB52に格納される情報は、認識車両DB30に格納される情報に加えて、車両8について不正車両であるか否かを判定した判定結果(比較結果)を表すフラグを格納する。なお、図7に示した認識車両DB30に格納され情報は、未だ、当該情報に対して不正車両であるか否かの判定を行っていないため、当該フラグは格納されていない。
このようにして、認識結果DB52に認識車両DB30の情報が格納されると、予め定められたタイミングで車両認識装置16が車両認識処理を実行する。なお、車両認識処理を実行する予め定められたタイミングは特に限定されず、例えば、所定の時間毎のタイミングや、通信部50が認識結果DB52に認識車両DB30の情報を格納したタイミング等が挙げられる。
図8には、車両認識装置16で行われる車両認識処理の一例のフローチャートを示す。
ステップS100で不正候補車両検出部54は、1台の車両8とみなせる前画像及び後画像の組み合わせを抽出し、それぞれのナンバー情報を認識結果DB52から取得する。なお、認識結果DB52に格納されている前画像及び後画像について、1台の車両8とみなせる組み合わせを抽出する方法は特に限定されないが、例えば以下の方法が挙げられる。本実施形態の車両認識システム10では、図1に示したように、車両8について撮像装置12Aが前画像を撮像した後、車両8は道路7上を走行して移動した後、撮像装置12Bが後画像を撮像する。そのため、撮像装置12Aが前画像を撮像するタイミングと、撮像装置12Bが後画像を撮像するタイミングは異なっている。
タイミングのずれは、撮像装置12Aが車両8の前画像を撮像する撮像ポイントから撮像装置12Bが車両8の後画像を撮像する撮像ポイントまでの車両8の走行時間に対応している。そのため、タイミングのずれは、両撮像ポイントの間隔(距離)を車両8の走行速度で除した時間とみなすことができる。この場合、車両8の走行速度は、撮像装置12Aで前画像を撮像した際にセンサ等(図示省略)により走行速度を観測した場合は、観測した走行速度を用いてもよい。また、道路7上を走行する一般的な車両の走行速度に基づいて想定してもよい。さらに、車両8の走行速度は、道路7に規定されている速度、混雑具合、及び前画像を撮像した時間帯等を加味して想定してもよい。
従って、撮像装置12Aが前画像を撮像した時刻から両撮像ポイントの間隔(距離)を車両8の走行速度で除した時間が経過後の後画像を当該前画像と同一の車両8の後画像とみなしてもよい。この場合、不正候補車両検出部54は、認識結果DB52から判定結果のフラグが格納されていない前画像のナンバー情報と、認識年月日時分秒が当該前画像から上記走行時間経過後の後画像のナンバー情報とを取得する。
また例えば、前画像及び後画像について、1台の車両8とみなせる組み合わせを抽出する方法は以下の方法を用いてもよい。像装置12Aが車両8の前画像を撮像する撮像ポイントから撮像装置12Bが車両8の後画像を撮像する撮像ポイントまでの間隔(距離)を一般的な車両8の車両長で除した値に1を加算した値を基準台数とする。そして、撮像装置12Aが車両8の前画像を撮像したのと同時刻から、基準台数の車両の通過後に撮像した後画像を、当該前画と同一の車両8の後画像とみしてもよい。
次のステップS102で不正候補車両検出部54は、上記ステップS100で取得した車両8の前後のナンバー情報が一致するか否かを判断する。
一致する場合は、否定判定となりステップS110へ移行する。本実施形態の車両認識システム10では、車両8の前後のナンバープレートが示すナンバー情報が一致する車両は、正規車両であると判定する。そのため、ステップS110で不正候補車両検出部54は、当該車両8が正規車両であると判定する。
そして次のステップS112で抽出部56は、詳細を後述する車両形状DB登録処理を行い、正規車両の形状を車両形状DB58に登録した後、ステップS118へ移行する。
一方、ステップS102で車両8の前後のナンバー情報が一致しない場合は、否定判定となりステップS104へ移行する。上記ステップS100で抽出した1台の車両8とみなせる前画像及び後画像の組み合わせが適切ではない場合は、車両8が正規車両であっても、前後のナンバー情報が一致しない場合がある。このような場合としては、例えば、車両8が想定した走行速度で走行しなかった場合や、途中で他の車両に追い越されて走行順が入れ替わってしまった場合がある。また例えば、撮像装置12Aが車両8の前画像を撮像する撮像ポイントから撮像装置12Bが車両8の後画像を撮像する撮像ポイントまでの間で道路7が右折や左折する場合等がある。そのため、このような場合を考慮して車両8の走行速度や上記基準台数に所定の範囲をもたせることが好ましい。
そこで、ステップS104で不正候補車両検出部54は、前後の車両をそれぞれグループ化する。具体的には、実験や観察等により得られた所定の範囲を予め設定しておき、当該所定の範囲内の時間または台数の車両をグループ化する。
次のステップS106で不正候補車両検出部54は、グループ間で、前後のナンバー情報を比較する。
そして次のステップS108で不正候補車両検出部54は、グループ間で、前後のナンバー情報が一致する車両8があるか否かを判断する。具体的には、不正候補車両検出部54は、上記ステップS100で取得した前画像のナンバー情報とナンバー情報が一致する車両8が後画像のグループに含まれているか判断する。さらに、不正候補車両検出部54は、上記ステップS100で取得した後画像のナンバー情報とナンバー情報が一致する車両8が前画像のグループに含まれているか判断する。
前画像のナンバー情報のみが上記グループに含まれるナンバー情報と一致する場合は、ステップS108で肯定判定となり、ステップS110で不正候補車両検出部54は、当該前画像に対応する車両8が正規車両であると判定する。一方、後画像のナンバー情報のみが上記グループに含まれるナンバー情報と一致する場合も肯定判定となり、ステップS110で不正候補車両検出部54は、当該後画像に対応する車両8が正規車両であると判定する。また、前画像のナンバー情報及び後画像のナンバー情報が上記グループに含まれるナンバー情報と各々一致する場合も肯定判定となる。この場合、ステップS110で不正候補車両検出部54は、当該前画像に対応する車両8及び、当該後画像に対応する車両8の両方が正規車両であると判定する。
一方、前画像及び後画像のいずれもナンバー情報が一致しない場合は、ステップS114へ移行する。そして、ステップS114で不正候補車両検出部54は、当該車両8を不正候補車両と判定する。
なお、上記ステップS102〜S108の各処理は、上述した方法に限らず、その他の方法を用いてもよい。例えば、特開2014−130435号公報に記載の技術を用いてもよい。
次のステップS116で抽出部56及び判定部60は、詳細を後述する車両形状DB照会処理を行い、当該車両8が不正車両であるか否かの判定を行った後、ステップS118へ移行する。
ステップ118で判定部60は、判定結果を認識結果DB52に格納した後、本車両認識処理を終了する。図9には、本実施形態の認識結果DB52の不正車両であるか否かの判定結果が格納された状態を表す具体例を示す。なお、図9に示した比較結果(判定結果)については詳細を後述する。
次に、上記車両認識処理のステップS112の処理である車両形状DB登録処理について説明する。図10には、車両認識装置16で行われる車両形状DB登録処理の一例のフローチャートを示す。
ステップS200で抽出部56は、上記車両認識処理のステップS110(図8参照)で正規車両と判定した車両8の前画像のナンバー情報から分類番号1桁目を抽出する。
次のステップS202で抽出部56は、上記正規車両に対して車両形状画像生成処理を行い前画像A及び後画像Aを生成する。ここで、車両形状画像生成処理について説明する。
図11には、抽出部56により実行される車両形状画像生成処理の一例のフローチャートを示す。また、図12には、車両形状画像生成処理を説明するための説明図を示す。
ステップS250で抽出部56は、前画像から車両形状前面を抽出する。具体例として、図12(1)の画像を撮像装置12Aが撮像した前画像とする。本ステップでは、図12(1)に示した前画像から、ナンバープレートを含む車両8の前面の形状を抽出する。抽出した前画像の具体例を図12(2)に示す。本処理において車両8の前面として車体のどの領域までを含むかは、車両認識装置16において任意であり、予め定めておけばよい。なお、当該領域としては、車体の形状として他の車体と比較した際に特徴を有する部分が少なくとも含まれることが好ましい。例えば、一般的に車体の形状の特徴が現れる部分としては、ヘッドランプ(後面の場合はテールランプ)の位置及び形状や、ランプ間の形状、バンパーの形状、及びエンブレム等が挙げられる。
次のステップS252で抽出部56は、抽出した前画像を正規化する。撮像装置12A及び撮像装置12Bは、通常、車両8を斜め上から撮像する場合が多い(図1参照)。また、斜め上からではなくとも、車両8に相対して撮像する場合は少なく、そのため、車両画像に車両8が真っ直ぐに写っている場合は少ない。そこで、本実施形態の抽出部56では、車両画像を正規化して、車両8を相対して(正面から)撮影した画像に近似する。
一般に、日本国内において車両8に付与されるナンバープレートのプレートのサイズは車種等に応じて3種類のいずれかに規定されている。図13には、一般的なナンバープレートのプレートサイズを説明するための図を示す。日本国内では、一般的なナンバープレートのプレートサイズとして、大型標板、中型標板、及び小型標板のいずれかが用いられている。このように、ナンバープレートのプレートサイズは既知の情報であるため、抽出部56は、車両画像中のナンバープレートの画像に基づいて車両画像の正規化を行う。
図14には、車両8が写っている前画像の正規化について説明する図を示す。図14(1)に示したように、前画像に写るナンバープレートの画像は、撮像装置12Aにより斜めから撮像された画像となっている。そのため、抽出部56は、図14(2)に示したように、斜めから見た(斜視)状態のナンバープレートの画像を正面から見た(正面視)状態のナンバープレートの画像に正規化するように、車両画像全体に対して画像処理を行う。図12(2)に示した前画像を正規化した前画像を図12(3)に示す。
次のステップS254で抽出部56は、正規化した前画像の鏡像画像を作成する。具体的には、抽出部56は、車両幅の左右中央線を境に、左側もしくは右側の画像から鏡像画像を作成する。図12(4)には、図12(3)に示した前画像の左側の画像を示しており、これを鏡像画像とした画像を図12(5)に示す。
なお、本実施形態において「鏡像画像」とは、左側もしくは右側の画像を鏡に写して右側もしくは左側に並べた状態の、左右対称の画像のことをいう。なお、本ステップにおいて左側及び右側のいずれの鏡像画像とするかは任意であり、例えば、特に限定されないが、上述のように車体の形状の特徴が表れやすい側を用いてもよい。また例えば、写っている車体の画像の歪みが少ない側を用いてもよい。また、左側及び右側のいずれの鏡像画像とするかは、前画像や後画像に応じて可変としてもよい。
次のステップS256で抽出部56は、上記鏡像画像の輪郭を抽出する。本実施形態の車両形状画像生成処理では、当該輪郭を表す画像を前画像Aとする。図12(5)に示した鏡像画像の輪郭を抽出した輪郭画像を図12(6)に示す。
本実施形態の抽出部56は、このように輪郭を抽出することにより車体の形状を抽出することで、余分な情報をそぎ落として車体の形状の比較を行いやすくする。
このようにして前画像(撮像装置12Aが撮像した撮像画像)から車両形状画像(前画像A)を生成する。
次のステップS258〜S264の各処理は、上記ステップS250〜S256の各処理に対応しており、後画像(撮像装置12Bが撮像した撮像画像)から車両形状画像(後画像A)を生成する。ステップS258〜S264は対応する上記各処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
そして、ステップS264で抽出部56が、鏡像画像の輪郭を抽出して輪郭を表す画像を後画像Aとした後、本車両形状画像生成処理を終了する。
このようにして、車両形状DB登録処理のステップS202の車両形状画像生成処理により抽出部56が前画像A及び後画像Aを生成すると、車両形状DB登録処理のステップS204へ移行する。
ステップS204で判定部60は、車両形状DB58から、上記ステップS200で抽出した分類番号1桁目と、1桁目が一致する分類番号が対応付けられている車両形状画像(前画像B及び後画像B)を取得する。
図15には、車両形状DB58の具体例を示す。図15に示すように、本実施形態の車両形状DB58には、登録日時、登録通番、分類番号、前画像(前画像ファイル名)、及び後画像(後画像ファイル名)が格納されている。
登録日時は、車両形状DB58に当該データ(正規車両の車両形状のデータ)が登録された日時である。登録通番は、判定部60が車両形状DB58に当該データを登録した際に付与される通番号である。また、前画像及び後画像は撮像装置12A及び撮像装置12Bが撮像した前画像及び後画像の画像データであってもよいし、後述の車両形状画像生成処理(図11参照)で抽出した鏡像画像の輪郭の画像であってもよい。
判定部60は、車両形状DB58に格納されている複数のデータの中から、上記ステップS100で抽出した分類番号の1桁目と、分類番号の1桁目が一致する車両形状画像(前画像B及び後画像B)を1件取得する。
分類番号の1桁目は、車両8の種別及び用途により規定されている。図16には、分類番号の1桁目と車種分類との対応関係を示す。一般的に、図16に示すような車種分類に応じて、車両8の車体の形状が異なる。また、一般的に、不正候補車両においてナンバープレートを改竄する場合、一連指定番号を改竄することが一般的であり、分類番号(少なくとも1桁目)を改竄する場合は少ない。そのため、分類番号1桁目が一致する車両形状画像生成処理で生成された前画像A及び後画像Aの各々と、車両形状DB58に登録されている前画像B及び後画像Bとの類似度を判定することにより判定対象の数を削減することができる。
次のステップS206で判定部60は、前画像Aと前画像Bとの類似度を判定する。類似度の値が大きいほど類似していることを表し、値が小さいほど類似していないことを表すものであれば、類似度の判定方法は特に限定されない。例えば、それぞれの画像から特徴量を算出し、算出した特徴量に基づいて類似度を判定してもよいし、既知の手法を用いればよい。
次のステップS208で判定部60は、類似度が閾値未満であるか否かを判断する。当該閾値は、実験等により予め得ておけばよい。類似度が閾値未満ではない場合は、否定判定となりステップS212へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Bとが類似している場合なので、ステップS212で判定部60は、前画像の類似フラグとして[1]を付与した後、ステップS214へ移行する。図17には、本実施形態の類似フラグについての説明図を示す。図17に示すように本実施形態の車両認識装置16では、類似している場合は、類似フラグ[1]を付与し、類似していない場合(非類似の場合)は、類似フラグ[0]を付与する。
一方、ステップS208で類似度が閾値未満の場合は、肯定判定となりステップS210へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Bとが非類似である場合なので、ステップS210で判定部60は、前画像の類似フラグとして[0]を付与した後、ステップS214へ移行する。
ステップS214で判定部60は、後画像Aと後画像Bとの類似度を判定する。類似度の値が大きいほど類似していることを表し、値が小さいほど類似していないことを表すものであれば、類似度の判定方法は特に限定されず、上記ステップS214と同様であってもよいし、異なっていてもよい。
次のステップS216で判定部60は、類似度が閾値未満であるか否かを判断する。なお、当該閾値は、上記ステップS208で用いた閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。類似度が閾値未満ではない場合は、否定判定となりステップS220へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Bとが類似している場合なので、ステップS220で判定部60は、後画像の類似フラグとして[1]を付与した後、ステップS222へ移行する。
一方、ステップS216で類似度が閾値未満の場合は、肯定判定となりステップS218へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Bとが非類似である場合なので、ステップS218で判定部60は、後画像の類似フラグとして[0]を付与した後、ステップS222へ移行する。
ステップS222で判定部60は、類似フラグが[1、1]であるか否かを判断する。すなわち、判定部60は、前画像Aと前画像Bとが一致し、かつ後画像Aと後画像Bとが一致したか否かを判断する。類似フラグが[1、1]の場合は、肯定判定となりステップS228へ移行する。この場合は、すでに、正規車両の車両形状が車両形状DB58に登録されていることを意味する。
一方、類似フラグが[1、1]ではない場合は、否定判定となりステップS224へ移行する。ステップS224で判定部60は、車両形状DB58から、分類番号の1桁目が一致する全件を取得したか否かを判断する。未だ全件について取得していない場合は、否定判定となりステップS204に戻り、ステップS204〜S222の処理を繰り返す。
一方、全件取得した場合は、肯定判定となりステップS226へ移行する。この場合は、未だ、正規車両の車両形状が車両形状DB58に登録されていないことを意味する。そのため、ステップS226で判定部60は、正規車両を車両形状DB58に登録した後、ステップS228へ移行する。
ステップS228で判定部60は、正規車両であるか否かを表す判定結果のフラグとして「0」を付与した後、本車両形状DB登録処理を終了する。本ステップにおいて付与した判定結果のフラグは、上述した車両認識処理のステップS118(図8参照)において、判定結果として認識結果DB52に格納される。
なお、判定結果のフラグは、図9等に示すように、正規車両であれば「0」、不正候補車両であれば「1」、及び不正車両であれば「2」が付与される。
次に、上記車両認識処理のステップS116の処理である車両形状DB照会処理について説明する。図18及び図19には、車両認識装置16で行われる車両形状DB照会処理の一例のフローチャートを示す。
ステップS300で抽出部56は、上記車両認識処理のステップS114(図8参照)で不正候補車両と判定した車両8の前画像のナンバー情報から分類番号1桁目を抽出する。
次のステップS302で抽出部56は、上記不正候補車両に対して車両形状画像生成処理を行い前画像A及び後画像Aを生成する。車両形状画像生成処理は、車両形状DB登録処理のステップS202(図10参照)の車両形状画像生成処理(図11参照)と同様である。
次のステップS304で判定部60は、車両形状DB58から、上記ステップS300で抽出した分類番号1桁目と、1桁目が一致する分類番号が対応付けられている車両形状画像(前画像B及び後画像B)を取得する。
次のステップS306で判定部60は、前画像Aと前画像Bとの類似度を判定する。類似度の値が大きいほど類似していることを表し、値が小さいほど類似していないことを表すものであれば、類似度の判定方法は特に限定されず、車両形状DB登録処理で行った判定方法と同様であってもよいし、異なっていてもよい。
次のステップS308で判定部60は、類似度が閾値以上であるか否かを判断する。当該閾値も、車両形状DB登録処理で行った判定方法と同様であってもよいし、異なっていてもよい。類似度が閾値以上ではない場合は、否定判定となりステップS314へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Bとが非類似の場合である。
一方、ステップS308で類似度が閾値以上の場合は、肯定判定となりステップS310へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Bとが類似の場合である。
ステップS310で判定部60は、後画像Aと後画像Bとの類似度を判定する。類似度の値が大きいほど類似していることを表し、値が小さいほど類似していないことを表すものであれば、類似度の判定方法は特に限定されず、上記ステップS306と同様であってもよいし、異なっていてもよい。
次のステップS312で判定部60は、類似度が閾値以上であるか否かを判断する。なお、当該閾値は、上記ステップS308で用いた閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。類似度が閾値以上の場合は、肯定判定となりステップS334(図19参照)へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Bとが類似している場合である。
一方、ステップS312で類似度が閾値以上ではない場合は、否定判定となりステップS314へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Bとが非類似の場合である。
ステップS314で判定部60は、車両形状DB58から、分類番号の1桁目が一致する全件を取得したか否かを判断する。未だ全件について取得していない場合は、否定判定となりステップS304に戻り、ステップS304〜S312の処理を繰り返す。
一方、全件取得した場合は、肯定判定となりステップS316へ移行する。ステップ316で抽出部56は、不正候補車両と判定した車両8の後画像のナンバー情報から分類番号1桁目を抽出する。
次のステップS318で抽出部56は、前後のナンバー情報から抽出した分類番号の1桁目が一致しているか否かを判断する。具体的には、上記ステップS300で抽出した分類番号の1桁目と、ステップS316で抽出した分類番号の1桁目が一致するか否かを抽出部56が判断する。一致する場合は、肯定判定となりステップS332(図19参照)へ移行する。
一方、一致しない場合は、否定判定となりステップS320へ移行する。この場合は、不正候補車両の前後のナンバー情報の分類番号が異なっている場合である。そのため、ステップS320移行の処理において後画像のナンバー情報に基づいて不正候補車両と車両形状DB58に登録されている車両形状との類似度を判定する。
ステップS320で判定部60は、車両形状DB58から、上記ステップS316で抽出した分類番号1桁目と、1桁目が一致する分類番号が対応付けられている車両形状画像(前画像C及び後画像C)を取得する。
次のステップS322で判定部60は、上記ステップS306と同様に、前画像Aと前画像Cとの類似度を判定する。
次のステップS324で判定部60は、上記ステップS308と同様に、類似度が閾値以上であるか否かを判断する。類似度が閾値以上ではない場合は、否定判定となりステップS330へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Cとが非類似の場合である。
一方、ステップS324で類似度が閾値以上の場合は、肯定判定となりステップS326へ移行する。この場合は、前画像Aと前画像Cとが類似の場合である。
ステップS326で判定部60は、上記ステップS310と同様に、後画像Aと後画像Cとの類似度を判定する。
次のステップS328で判定部60は、上記ステップS312と同様に、類似度が閾値以上であるか否かを判断する。類似度が閾値以上の場合は、肯定判定となりステップS334へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Cとが類似している場合である。
ステップS334へ移行する場合とは、不正候補車両の前画像及び後画像が、車両形状DB58に登録されている車両形状と一致する場合である。すなわち、不正候補車両の判定に用いた前画像及び後画像が同一の車両のものであることが判定された場合にステップS334へ移行する。
そのため、ステップS334で判定部60は、不正候補車両の車両8を不正車両であると判定する。
次のステップS336で判定部60は、判定結果のフラグとして、不正車両であることを表す「2」を付与した後、本車両形状DB照会処理を終了する。本ステップにおいて付与した判定結果のフラグは、上述した車両認識処理のステップS118(図8参照)において、判定結果として認識結果DB52に格納される。
一方、上記ステップS328で類似度が閾値以上ではない場合は、否定判定となりステップS330へ移行する。この場合は、後画像Aと後画像Cとが非類似の場合である。
ステップS330で判定部60は、車両形状DB58から、分類番号の1桁目が一致する全件を取得したか否かを判断する。未だ全件について取得していない場合は、否定判定となりステップS320に戻り、ステップS320〜S328の処理を繰り返す。
一方、全件取得した場合は、肯定判定となりステップS332へ移行する。 ステップS332へ移行する場合とは、車両8の前後のナンバー情報が一致していないが、車両8の車両形状が車両形状DB58に登録されている車両形状と一致しない場合である。この場合は、車両8が不正車両である可能性はあるが、判定に用いた前画像及び後画像が実際は、車両8の前後を撮像したものではない(同一車両の前後を撮像したものではない)可能性がある。
そこで、次のステップS332で判定部60は、判定結果のフラグとして不正候補車両であることを表す「1」を付与した後、本車両形状DB照会処理を終了する。本ステップにおいて付与した判定結果のフラグは、上述した車両認識処理のステップS118(図8参照)において、判定結果として認識結果DB52に格納される。このように、車両8が不正候補車両であることを認識結果DB52に格納しておくことにより、不正車両の有無を確認するユーザ等が参照することができるため、例えば撮像画像から不正車両であるか否かをユーザが容易に確認できる。
以上説明したように、本実施形態の車両認識システム10は、車両認識装置16は、不正候補車両検出部54、抽出部56、及び判定部60を備える。不正候補車両検出部54は、車両8の前画像のナンバー情報と、後画像の取得したナンバー情報とから前後のナンバー情報が一致しない車両8を不正候補車両として検出する。抽出部56は、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出する抽出部56を備える。判定部60は、抽出した不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度を算出する。そして、判定部60は類似度に基づいて、不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、不正候補車両の車両8を不正車両であると判定する。
このように本実施形態の車両認識装置16では、前画像及び後画像に基づいて前後のナンバー情報が異なると判定した不正候補車両について、車両形状に基づいて判定に用いた前画像及び後画像が同一車両のものであるか否かを判定する。そして、同一車両のものであると判定された場合は、当該不正候補車両の車両8を不正車両であると判定する。
従って、本実施形態の車両認識装置16によれば、不正車両の判定精度が向上する。
また本実施形態の車両認識装置16では、撮像装置12A及び撮像装置12Bのように、車両の前後を撮像する撮像装置が異なる場合でも、正規車両を不正候補車両から除外することができる。
また、本実施形態の車両認識装置16では、車両形状画像を生成する際に、撮像装置12A及び撮像装置12Bが撮像した前画像及び後画像を正規化した画像から車両形状画像を生成する。そのため、撮像装置12A及び撮像装置12Bの撮影角度等によらず、適切に車両形状画像を生成することができる。
なお、本実施形態の車両認識システム10では、認識装置14及び車両認識装置16をネットワーク18で接続された異なる装置として説明したが構成はこれに限らない。例えば、認識装置14及び車両認識装置16を一体とした装置として構成してもよい。この場合、認識装置14及び車両認識装置16を、有線または無線を介して撮像装置12の近辺に設けてもよいし、ネットワーク18等を介して撮像装置12から離れた場所に設けてもよい。
また、本実施形態では、日本国内において車両8に付与される一般的なナンバープレート(図3参照)に基づいて説明したが、ナンバープレートはこれに限らない。例えば、外交関係のナンバープレートや防衛庁自衛隊様ナンバープレートであっても、ナンバープレートに示されるナンバー情報の内容が異なるだけであり、上述した車両認識処理を適用して不正車両の判定を行うことができる。なお、ナンバー情報に分類番号が含まれない場合は、車両形状DB登録処理及び車両形状DB照会処理において分類番号を用いずに、格納されている全ての車両形状画像と類似度の判定を行えばよい。また、車両認識システム10(車両認識装置16)を日本国以外で使用する場合、使用する国内で車両に付与されているナンバープレートに示されるナンバー情報に応じて車両認識処理を適用すればよい。
また、本実施形態の車両認識装置16では、判定部60が不正候補車両の車両形状画像と正規車両の車両形状画像との類似度により不正候補車両が不正車両であるか否かを判定している。本実施形態では、正規車両の車両画像として、車両形状DB58に登録されている正規車両の車両形状画像を用いているが、これに限定されない。例えば、車両のカタログ等に記載された正規車両の車両画像を用いてもよい。
なお、上記では、認識プログラム80がコンピュータ70の記憶部76に予め記憶(インストール)されている状態を説明したが、認識プログラム80を記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。同様に、車両認識プログラム110がコンピュータ100の記憶部108に予め記憶されている状態を説明したが、車両認識プログラム110を記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)等が挙げられる。
以上の上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出する抽出部と、
抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する判定部と、
を備えた車両認識装置。
(付記2)
前記正規車両の前後の車両形状とともに分類番号が蓄積されており、
前記抽出部は、さらに前記不正候補車両の前記ナンバープレートに示された分類番号を抽出し、
前記判定部は、前記不正候補車両の前後の車両形状と、前記不正候補車両と前記分類番号の1桁目が一致する前記正規車両の前後の車両形状と、の類似度を車両の前後についてそれぞれ算出する、
付記1に記載の車両認識装置。
(付記3)
前記抽出部は、前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
前記判定部は、前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して抽出された車両形状と、正規車両の車両前後の車両形状と、の類似度を算出する、
付記1または付記2に記載の車両認識装置。
(付記4)
前記抽出部は、前記正規化した前記不正候補車両の車両前後の撮像画像それぞれの右側もしくは左側を線対称に並べた鏡像画像から車両形状を抽出する、
付記3に記載の車両認識装置。
(付記5)
前記判定部は、前記不正候補車両の車両前後の撮像画像のそれぞれに写るナンバープレートの画像に基づいて前記正規化を行う、
付記3または付記4に記載の車両認識装置。
(付記6)
ナンバープレートを含む前後車両の撮像画像から前後のナンバープレートのナンバー情報が一致しない不正候補車両を検出する検出部をさらに備える、
付記1から付記5のいずれか1つに記載の車両認識装置。
(付記7)
ナンバープレートを含む車両の前面を撮像する第1撮像装置と、
ナンバープレートを含む車両の後面を撮像する第2撮像装置と、
前記第1撮像装置が撮像した車両の前画像及び前記第2撮像装置が撮像した車両の後画像から、車両の前後のナンバープレートに基づくナンバー情報を認識する認識装置と、
前記認識装置の認識結果に基づいて、不正車両を判定する付記1から付記6のいずれか1つに記載の車両認識装置と、
を備えた車両認識システム。
(付記8)
コンピュータに、
車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する、
ことを含む処理を実行させる車両認識プログラム。
(付記9)
前記正規車両の前後の車両形状とともに分類番号が蓄積されており、
さらに前記不正候補車両の前記ナンバープレートに示された分類番号を抽出し、
前記不正候補車両の前後の車両形状と、前記不正候補車両と前記分類番号の1桁目が一致する前記正規車両の前後の車両形状と、の類似度を車両の前後についてそれぞれ算出する、
付記8に記載の車両認識プログラム。
(付記10)
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して抽出された車両形状と、正規車両の車両前後の車両形状と、の類似度を算出する、
付記9または付記10に記載の車両認識プログラム。
(付記11)
前記正規化した前記不正候補車両の車両前後の撮像画像それぞれの右側もしくは左側を線対称に並べた鏡像画像から車両形状を抽出する、
付記10に記載の車両認識プログラム。
(付記12)
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像のそれぞれに写るナンバープレートの画像に基づいて前記正規化を行う、
付記10または付記11に記載の車両認識プログラム。
(付記13)
ナンバープレートを含む前後車両の撮像画像から前後のナンバープレートのナンバー情報が一致しない不正候補車両を検出することをさらに含む、
付記8から付記12のいずれか1つに記載の車両認識プログラム。
(付記14)
コンピュータにより、
車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する、
ことを含む処理を実行させる車両認識方法。
(付記15)
前記正規車両の前後の車両形状とともに分類番号が蓄積されており、
さらに前記不正候補車両の前記ナンバープレートに示された分類番号を抽出し、
前記不正候補車両の前後の車両形状と、前記不正候補車両と前記分類番号の1桁目が一致する前記正規車両の前後の車両形状と、の類似度を車両の前後についてそれぞれ算出する、
付記14に記載の車両認識方法。
(付記16)
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して抽出された車両形状と、正規車両の車両前後の車両形状と、の類似度を算出する、
付記14または付記15に記載の車両認識方法。
(付記17)
前記正規化した前記不正候補車両の車両前後の撮像画像それぞれの右側もしくは左側を線対称に並べた鏡像画像から車両形状を抽出する、
付記116に記載の車両認識方法。
(付記18)
前記不正候補車両の車両前後の撮像画像のそれぞれに写るナンバープレートの画像に基づいて前記正規化を行う、
付記16または付記17に記載の車両認識方法。
(付記19)
ナンバープレートを含む前後車両の撮像画像から前後のナンバープレートのナンバー情報が一致しない不正候補車両を検出することをさらに含む、
付記14から付記18のいずれか1つに記載の車両認識方法。
10 車両認識システム
12A、12B 撮像装置
14 認識装置
16 車両認識装置
52 認識結果DB
54 不正候補車両検出部
56 抽出部
58 車両形状DB
60 判定部
70、100 コンピュータ
72、102 CPU
74、106 メモリ
76、108 記憶部
80 認識プログラム
110 車両認識プログラム

Claims (8)

  1. 車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出する抽出部と、
    抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する判定部と、
    を備えた車両認識装置。
  2. 前記正規車両の前後の車両形状とともに分類番号が蓄積されており、
    前記抽出部は、さらに前記不正候補車両の前記ナンバープレートに示された分類番号を抽出し、
    前記判定部は、前記不正候補車両の前後の車両形状と、前記不正候補車両と前記分類番号の1桁目が一致する前記正規車両の前後の車両形状と、の類似度を車両の前後についてそれぞれ算出する、
    請求項1に記載の車両認識装置。
  3. 前記抽出部は、前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
    前記判定部は、前記不正候補車両の車両前後の撮像画像をそれぞれ正規化して抽出された車両形状と、正規車両の車両前後の車両形状と、の類似度を算出する、
    請求項1または請求項2に記載の車両認識装置。
  4. 前記抽出部は、前記正規化した前記不正候補車両の車両前後の撮像画像それぞれの右側もしくは左側を線対称に並べた鏡像画像から車両形状を抽出する、
    請求項3に記載の車両認識装置。
  5. ナンバープレートを含む前後車両の撮像画像から前後のナンバープレートのナンバー情報が一致しない不正候補車両を検出する検出部をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両認識装置。
  6. ナンバープレートを含む車両の前面を撮像する第1撮像装置と、
    ナンバープレートを含む車両の後面を撮像する第2撮像装置と、
    前記第1撮像装置が撮像した車両の前画像及び前記第2撮像装置が撮像した車両の後画像から、車両の前後のナンバープレートに基づくナンバー情報を認識する認識装置と、
    前記認識装置の認識結果に基づいて、不正車両を判定する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両認識装置と、
    を備えた車両認識システム。
  7. コンピュータに、
    車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
    抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する、
    ことを含む処理を実行させる車両認識プログラム。
  8. コンピュータにより、
    車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が異なる不正候補車両の車両前後の撮像画像からそれぞれ不正候補車両の前後の車両形状を抽出し、
    抽出した前記不正候補車両の前後の車両形状と、車両前後のナンバープレートに示されたナンバー情報が一致する正規車両の前後の車両形状と、の類似度に基づいて、前記不正候補車両の前後の車両形状と、正規車両の前後の車両形状と、がともに同一であるとみなせる場合に、前記不正候補車両について不正車両であると判定する、
    ことを含む処理を実行させる車両認識方法。
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