JP2016186470A - レーザレーダ装置、および、光学部品の配置決定方法 - Google Patents

レーザレーダ装置、および、光学部品の配置決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内部反射光を受光しにくくしつつ、受光性能が良好な三次元レーザレーダ装置を提供する。【解決手段】筐体窓40を備え、筐体窓40からレーザ光Lを照射するレーザレーダ装置1であって、レーザ光Lを発生させて投光する投光部10と、投光部10が投光したレーザ光Lの光軸に対して傾斜しており、レーザ光Lを反射する偏向ミラー21と、偏向ミラー21を支える支持部22と、偏向ミラー21が反射したレーザ光Lの偏向方向を三次元的に走査して、筐体窓40を通して装置外部へ出射するとともに、レーザ光Lが装置外部の物体で反射して生じた反射光Rを反射する走査ミラー23と、走査ミラー23が反射した反射光Rの進行方向において、支持部22よりも走査ミラー23から遠い側に位置しており、走査ミラー23が反射した反射光Rを受光する受光部30とを備え、支持部22が透明材料製である。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザレーダ装置、および、そのレーザレーダ装置が備える光学部品の配置決定方法に関し、特に、三次元にレーザを照射するレーザレーダ装置、および、光学部品の配置決定方法に関する。
レーザレーダ装置は、レーザ光を外部に照射してから、外部の物体からの反射光を受光するまでの時間差を用いて距離を測定する。レーザ光を外部に照射する際には必ず筐体窓を通ることになる。
筐体窓は透過性の部材を用いて作製するのが一般的であるが、透過率を100%にすることは原理上不可能であり、概ね95%前後の透過率となる。そのため、必然的に5%程度は、筐体窓において反射または吸収されることとなる。
本明細書では、筐体窓で反射したレーザ光を内部反射光という。内部反射光が受光器に入射してしまうと、内部反射光を表す信号と、外部の物体からの反射光を表す信号とが重なってしまい、物体までの距離を正しく測定できなくなる。そこで、受光器に内部反射光が入射してしまうことを抑制する必要がある。
特許文献1に開示されたレーザレーダ装置は、筐体窓である透過板を透過して装置内部に入った光を凹面鏡で反射して上方へ導き、さらに、ミラーで水平方向に反射して受光器(特許文献1では受光センサ)に導く構成である。
そして、この受光センサに内部反射光が入射してしまうことを抑制するために、受光センサの受光面の前方側且つ下方側に、凹面鏡からのレーザ光の一部が透過板で反射して生じる外乱光を遮蔽する遮蔽部材を配置する。
この遮蔽部材には、受光センサの受光面の中心位置の前方側且つ下方側に配置される受光面覆い部と、受光面覆い部から前方側に凸となり且つ凹面鏡の回転中心軸を通り且つ受光センサの受光面の中心位置を通る平面に沿って当該レーザレーダ装置を切断した切断面において外形が三角形状となる凸状部とが設けられ、複数の凸状部が上下に並んで配置されることで、隣接する凸状部間に窪みが形成されている。この窪みの上側に配置される凸状部下方面は、レーザ光が凹面鏡から前方側に照射されるときに、レーザ光の一部が透過板で反射して生じる鏡面反射成分又はガウス拡散成分を当該窪みの内壁に向けて反射する構成をなしている。
特開2012−208058号公報
特許文献1のレーザレーダ装置は二次元レーザレーダ装置である。二次元レーザレーダ装置は、レーザ光が筐体窓に入射する仰俯角は一定であることから、内部反射光の仰俯角も一定となる。
しかし、三次元レーザレーダ装置においては、三次元的にレーザ光を走査するので、内部反射光の仰俯角が一定ではない。二次元レーザレーダ装置においても、内部反射光が受光器に受光されてしまうことを抑制するために、特許文献1では、上述した複雑な遮蔽部材を設けている。この特許文献1の技術を、三次元レーザレーダ装置に適用しようとすると、遮蔽部材の構造がさらに複雑となる。したがって、特許文献1の技術を三次元レーザレーダ装置に適用することは困難である。また、受光器や遮蔽部材の配置によっては、受光性能の低下が発生する可能性もある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、内部反射光を受光しにくくしつつ、受光性能が良好な三次元レーザレーダ装置、および、光学部品の配置決定方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、筐体窓(40)を備え、筐体窓からレーザ光を照射するレーザレーダ装置(1)であって、レーザ光を発生させて投光する投光部(10)と、投光部が投光したレーザ光の光軸に対して傾斜しており、レーザ光を反射する第1ミラー(21)と、第1ミラーを支える支持部(22、122、222)と、第1ミラーが反射したレーザ光の偏向方向を三次元的に走査して、筐体窓を通して装置外部へ出射するとともに、レーザ光が装置外部の物体で反射して生じた反射光を反射する第2ミラー(23)と、第2ミラーが反射した反射光の進行方向において、支持部よりも第2ミラーから遠い側に位置しており、第2ミラーが反射した反射光を受光する受光部(30)とを備え、筐体窓は、レーザ光の走査角度によらず、レーザ光が垂直に入射せず、かつ、レーザ光が筐体窓で反射して生じた内部反射光が支持部よりも第2ミラー側に向かう角度になっており、支持部が透明材料製であることを特徴とする。
本発明では、筐体窓の角度は、レーザ光の走査角度によらず、レーザ光が垂直に入射せず、かつ、レーザ光が筐体窓で反射して生じた内部反射光が支持部よりも第2ミラー側に向かう角度である。そのため、内部反射光は、筐体窓から第2ミラー方向へ向かう。一方、受光部は、第2ミラーが反射した反射光の進行方向に位置している。したがって、受光部の位置は、内部反射光が直接向かう方向ではないので、受光部に内部反射光が直接入射することを抑制できる。
ただし、本発明では、受光部は、第2ミラーが反射した反射光の進行方向において、支持部よりも第2ミラーから遠い側に位置している。したがって、反射光が支持部により遮られる可能性が生じる。そこで、本発明では、支持部を透明材料で構成している。これにより、第2ミラーと受光部との間に支持部が存在していても、その支持部により、反射光が遮られて受光部に受光されない程度を少なくすることができるので、受光性能も良好になる。
請求項2記載の発明では、受光部は、反射光を検出する受光器(32)と、第2ミラーが反射した反射光を受光器へ集光する受光レンズ(31)とを備えており、支持部(22)は、受光レンズに入射して受光器に受光される反射光が、全てこの支持部を通過する形状である。
このようにすれば、受光器に受光される反射光が支持部を通過することによる屈折率の変化の影響が均一になるので、物体までの距離測定精度が向上する。
請求項3記載の発明では、受光部は、反射光を検出する受光器(32)を備えており、支持部(222)は、第2ミラーが反射した反射光を受光器へ集光するレンズ部(222b)を備えている。
このようにすれば、受光部が、受光器に反射光を集光するためのレンズを備える必要がないので、そのレンズを配置するスペースを省略でき、かつ、そのレンズと支持部との間の距離もなくなる。したがって、レーザレーダ装置を小型化できる。
請求項4記載の発明は、レーザ光の仰俯角方向の走査中心角度において照射されるレーザ光に平行な軸をZ軸とし、このZ軸に対して垂直な上下方向の軸をY軸としたとき、Y軸に対する第1ミラー(21)の設置角度(θn)は、Y軸に対する第2ミラー(23)の設置角度(θm)に、レーザレーダ装置の正面方向の角度に対してレーザ光の仰俯角方向の走査中心角度が傾斜している角度である傾斜角(α)の1/2を加えた角度になっており、支持部において反射光が入射する面である入射面(22a)は平面であり、Y軸に対する支持部の入射面の角度が、第1ミラーにおいてレーザ光を反射する反射面とY軸との角度の2倍になっている。
第1ミラーの設置角度が上記のようになっていると、投光部がZ軸に平行に投光したレーザ光を、Z軸に対して上記傾斜角だけずらして、レーザレーダ装置から出射できる。加えて、支持部の入射面の角度が上記のようになっていると、支持部の入射面に反射光が垂直に入射する。
すなわち、この発明では、レーザレーダ装置から出射するレーザ光の角度を調整しつつ、支持部の入射面に反射光が垂直に入射するようにできる。支持部の入射面に反射光が垂直に入射すると、支持部における反射光の反射が減少するので、受光器が受光する受光量の減少を抑制することができる。
請求項5記載の発明では、受光部は、反射光を検出する受光器(32)と、第2ミラーが反射した反射光を受光器へ集光する受光レンズ(31)とを備えており、支持部(122)は、受光レンズに入射して受光器に受光される反射光の一部が通過し、反射光の他の一部はこの支持部を通過しないで受光レンズに入射して受光器に受光される形状である。
このようにすれば、反射光の一部は、支持部を通過しないで受光レンズに入射して受光器に受光されるので、受光器に受光される反射光が全部、支持部を通過する場合に比較して、支持部において反射光が減衰あるいは反射する程度が減少する。したがって、受光器が受光する受光量の減少を抑制することができる。
請求項6記載の発明は、請求項4に記載のレーザレーダ装置が備える光学部品の配置を決定する光学部品の配置決定方法であって、Y軸に対する第2ミラーの設置角度を決定する第2ミラー角決定ステップ(S1)と、第2ミラー角決定ステップで決定した第2ミラーの設置角度と、傾斜角とに基づいて、第1ミラーの設置角度を決定する第1ミラー角決定ステップ(S2)と、投光部の位置を、X座標を第2ミラーのX座標と同じにし、かつ、この投光部がZ軸にレーザ光を平行に投光するように決定する投光部位置決定ステップ(S3)と、第1ミラー角決定ステップで決定した設置角度となっている第1ミラーに、投光部位置決定ステップで位置を決定した投光部からレーザ光が入射し、かつ、第1ミラーが反射したレーザ光が第2ミラーに入射するように、第2ミラーに対する第1ミラーの位置を決定する第1ミラー位置決定ステップ(S4)と、Y軸に対する支持部の入射面の角度を、第2ミラー角決定ステップで決定した第2ミラーの設置角度の2倍の角度に決定するとともに、Z軸に対する、第2ミラーから受光部へ向かう角度を、第2ミラーの設置角度の2倍の角度に決定する受光側角度決定ステップ(S5)と、第1ミラー位置決定ステップで決定した第1ミラーの位置よりも第2ミラーから遠くなる位置であって、受光側角度決定ステップで角度を決定した角度となる位置に、受光部の位置を決定する受光部位置決定ステップ(S6)と、第1ミラー位置決定ステップで決定した第1ミラーの位置、および、受光部位置決定ステップで決定した受光部の位置のいずれか少なくとも一方と、レーザ光の走査範囲において最も第1ミラーおよび受光部に近くなる角度で照射されるレーザ光との距離とに基づいて、第1ミラーの位置および受光部の位置の適否を判断する適否判断ステップ(S7)とを備えることを特徴とする。
このようにすれば、請求項4に記載のレーザレーダ装置における第1ミラーの配置、支持部の入射面の角度、受光部の配置を、容易に決定することができる。
請求項7記載の発明では、適否判断ステップにおいて、第1ミラーの位置および受光部の位置が適切であると判断できる範囲において、第2ミラーの設置角度が最も小さくなるように、第2ミラーの設置角度を決定する。
前述した請求項6の発明によれば、第2ミラーの設置角度を種々変更して第1ミラーの位置および受光部の位置の適否を判断することができる。また、第2ミラーの設置角度が小さいほど、走査範囲の歪みを小さくすることができる。そこで、このように、第1ミラーおよび受光部の位置が適切であると判断できる範囲において、第2ミラーの設置角度が最も小さくなるようにすれば、走査範囲の歪みを最も小さくすることができる。
本発明が適用されたレーザレーダ装置1の光学部品の構成および配置を示す図である。 図1のレーザレーダ装置1が備える光学部品の配置を決定する手順を示すフローチャートである。 偏向ミラー21および支持部22の拡大図である。 支持部22および受光部30の位置と、レーザ光Lの走査範囲との関係を示す図である。 支持部22および受光部30の位置と、レーザ光Lの走査範囲との関係を示す図である。 偏向ミラー21が投光部10から投光されるレーザ光Lに正対している理想的な走査範囲を示す図である。 Z軸に平行に投光されたレーザ光Lを、鉛直下方に偏向した場合の走査範囲を示す図である。 変形例1の支持部122を示す図である。 図8の支持部122の側面図である。 変形例2の支持部222を示す図である。 傾斜角αがある場合の偏向ミラー21の設置角度θnを説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(レーザレーダ装置1が備える光学部品)
図1に示すレーザレーダ装置1は、投光部10、偏向部20、受光部30を備えている。これらはいずれも光学部品を備えている。投光部10、偏向部20、受光部30は、図示しない筐体に収容されており、筐体の一部には、筐体窓40が設けられている。
投光部10は、光源11と、投光コリメート部12を備える。光源11は、レーザ光Lを発生させる部品であり、たとえばレーザダイオード、あるいは、発光ダイオードを用いる。光源11が発生させるレーザ光Lの波長には特に制限はなく、可視光でもよく、また、赤外光でもよい。また、レーザ光Lは、たとえばパルス状である。
投光コリメート部12には、たとえばコリメートレンズを用いる。この構成により、投光部10は、略平行なレーザ光Lを発生させて、そのレーザ光Lを投光する。
偏向部20は、偏向ミラー21、支持部22、走査ミラー23を備えている。偏向ミラー21は請求項の第1ミラーに相当する。この偏向ミラー21においてミラー面となっている反射面21aは平面である。この反射面21aには、投光部10が投光したレーザ光Lが入射する。反射面21aは、入射したレーザ光Lを、走査ミラー23に向けて反射する。
支持部22は、偏向ミラー21を支持する部材であり、偏向ミラー21は支持部22を介して筐体に固定されている。本実施形態の支持部22は、平板形状をしている。偏向ミラー21と支持部22は一体化している。この支持部22は、透明材料製、たとえば、透明樹脂製である。なお、支持部22の大きさは後述する。
走査ミラー23は請求項の第2ミラーに相当する。この走査ミラー23には、偏向ミラー21が反射したレーザ光Lが入射し、そのレーザ光Lを筐体窓40の方向に偏向する。また、走査ミラー23は、偏向方向を三次元的に走査する。したがって、レーザ光Lは、出射方向が三次元的に走査されつつ、筐体窓40を通過して、レーザレーダ装置1の外部へ出射される。
本実施形態の走査ミラー23は、ミラー面が平面となっており、2軸駆動可能なMEMSミラーであるとする。ただし、これ以外にも、上下方向軸回りに回転する回転ミラー上に、その回転ミラーの回転軸およびZ軸に直交する軸周りに回転可能なミラーを搭載した複合型、反射ミラーの中央部を凸面としてレーザ光Lを拡散させる構造など、入射するレーザ光Lを走査できる公知の種々の構造を用いることができる。
この走査ミラー23には、レーザ光Lが外部の物体で反射して生じた反射光Rも入射する。反射光Rが走査ミラー23に入射すると、反射光Rは支持部22の方向に反射される。
図1に実線で示している2本の反射光Rは、走査ミラー23の最下部および最上部に入射する反射光Rをそれぞれ示している。したがって、これら2本の線の間が、反射光Rが走査ミラー23により反射される上下方向の範囲である。
また、図1に示しているZ軸は、走査ミラー23により三次元的に走査されるレーザ光Lの仰俯角方向の走査中心である。また、Z軸は、レーザレーダ装置1の正面方向でもある。レーザレーダ装置1の正面方向は、たとえば、レーザレーダ装置1の底面に対して平行であって、レーザ光Lの走査範囲の左右方向中心となる方向である。また、レーザレーダ装置1の正面方向は、レーザレーダ装置1の上下方向軸に垂直であって、レーザ光Lの走査範囲の左右方向中心となる方向と考えてもよい。Y軸は、Z軸に直交する上下方向の軸である。X軸は、Z軸およびY軸に直交する軸である。
受光部30は、走査ミラー23が反射した反射光Rの進行方向において、支持部22よりも走査ミラー23から遠い側に位置する。この受光部30は、受光レンズ31と受光器32とを備える。
受光レンズ31は、走査ミラー23が反射した反射光Rを受光器32に集光する。受光器32は、たとえば、アバランシェフォトダイオードなどのフォトダイオードであり、この受光器32に入射する反射光Rの光量を示す信号を出力する。
筐体窓40は、レーザ光Lの走査範囲よりも広い範囲に形成されている。したがって、走査ミラー23により走査されたレーザ光Lは筐体窓40を通過して装置外部へ出射される。しかし、一部のレーザ光Lは筐体窓40で反射して装置内部へ向かう。レーザ光Lが筐体窓40で反射した光を内部反射光Riとする。
筐体窓40の設置角度は、走査ミラー23が揺動した際に、走査ミラー23の角度によらず、レーザ光Lが垂直に入射しない角度に設定されている。走査ミラー23からのレーザ光Lが筐体窓40に垂直に入射すると、ガウス分布状に強度が分布する内部反射光Riにおいて最大強度となる内部反射光Riが走査ミラー23に入射してしまう。なお、以下では、単に内部反射光Riと記載する場合には、ガウス分布状に強度が分布する内部反射光Riにおいて最大強度となる内部反射光Riを意味する。
内部反射光Riが走査ミラー23に入射しないようにするため、筐体窓40の設置角度は、走査ミラー23の角度によらず、走査ミラー23からのレーザ光Lが垂直に入射しない角度に設定されている。また、筐体窓40は、筐体窓40が上側ほどZ軸方向において走査ミラー23から離隔する傾斜となっている。この傾斜は、それほど大きくなく、内部反射光Riは、走査ミラー23の角度によらず、支持部22よりも走査ミラー23側に向かう。これらのことから、内部反射光Riは、投光部10の方向に向かう。
図1に示すレーザ光Lおよび内部反射光Riは、レーザレーダ装置1の正面方向に照射されたレーザ光およびそのレーザ光Lにより生じた内部反射光である。一方、図1に示すレーザ光L1は、レーザレーダ装置1の正面方向に対して上向きに照射されたレーザ光であり、内部反射光Ri1は、レーザ光L1により生じた内部反射光である。図1に示す内部反射光Ri、Ri1は、いずれも、投光部10の方向に向かっている。
前述した受光部30は、走査ミラー23が反射した反射光Rが向かう方向にあり、かつ、支持部22よりも走査ミラー23から遠い側に位置する。したがって、筐体窓40での反射により内部反射光Riが生じても、受光部30に内部反射光Riが直接受光されることはない。
(光学部品の配置)
次に、レーザレーダ装置1が備える光学部品の配置決定方法を、図1、図2を用いて説明する。レーザレーダ装置1が備える光学部品の配置は、図2に示す手順に従い、設計者が決定する。この光学部品の配置は、走査ミラー23のミラー面の中心位置を(X,Y,Z)=(0,0,0)として決定する。
まず、第2ミラー角決定ステップに相当するステップS1では、走査ミラー23の設置角度θmを決定する。ここでの設置角度θmは、走査ミラー23のミラー面のX軸回りの角度、換言すれば、YZ平面におけるY軸に対する走査ミラー23のミラー面の角度である。この設置角度θmは、ユーザが任意に設定する。
第1ミラー角決定ステップに相当するステップS2では、偏向ミラー21の反射面21aの角度θnを決定する。この角度θnもX軸回りの角度である。この角度θnは、ステップS1で決定した走査ミラー23の設置角度θmと同じ(θn=θm)とする。
すなわち、走査ミラー23のミラー面と偏向ミラー21の反射面21aを平行にする。このようにすると、図1からも分かるように、投光部10がレーザ光LをZ軸に平行に投光した場合、筐体窓40からも、Z軸に平行にレーザ光Lが出射される。
投光部位置決定ステップに相当するステップS3では、投光部10の位置を決定する。なお、投光部10は、レーザ光LをZ軸に平行に投光するものとする。投光部10のX座標は0とする。Y座標、Z座標は、任意に設定できる。ここで決定した投光部10の座標(X、Y,Z)を(X0、Y0、Z0)とする。
第1ミラー位置決定ステップに相当するステップS4では、偏向ミラー21の反射面21aの中心位置(X1、Y1、Z1)を決定する。偏向ミラー21は、投光部10からZ軸に平行に投光されるレーザ光Lを反射する必要があることから、X1=X0、Y1=Y0とする。また、走査ミラー23への入射角をθとすると、図1から分かるように、Z1=Y1/tan(2θ)となる。なお、nは走査ミラー23の法線ベクトルである。また、図1からも分かるようにθ=θmである。
偏向ミラー21の反射面21aの中心位置(X1、Y1、Z1)を(X0、Y0、Y1/tan(2θ))とすることで、θnとなっている偏向ミラー21の反射面21aに、投光部10からレーザ光Lが入射し、かつ、偏向ミラー21が反射したレーザ光Lが走査ミラー23に角度θで入射する。
受光側角度決定ステップに相当するステップS5では、支持部22の入射面22aの角度と、受光部30の設置角度を決定する。支持部22の入射面22aとは、走査ミラー23が反射した反射光Rが入射する側の面である。また、偏向ミラー21はこの入射面22aに設置されている。
入射面22aには反射光Rが直角に入射することが好ましい。図1から分かるように、走査ミラー23で反射された反射光Rは、Z軸に対して2θの角度で支持部22に入射する。したがって、支持部22の入射面22aの角度は、Y軸から2θの角度とする。
前述したように、θn=θmかつθ=θmであるので、偏向ミラー21および支持部22の拡大図である図3に示すように、偏向ミラー21の角度はθmとなり、この偏向ミラー21を支持する支持部22の入射面22aのX軸回りの角度は2θmである。つまり、支持部22の入射面22aの角度は、偏向ミラー21の反射面21aの設置角度の2倍に決定する。
なお、支持部22が偏向ミラー21を支持するものであり、偏向ミラー21の位置はステップS4で決定しているので、支持部22の位置はステップS4で定まる。
また、支持部22の大きさは、支持部22の入射面22aの角度を2θとし、支持部22の位置を、偏向ミラー21の位置から定まる位置としたときに、走査ミラー23を反射した反射光Rが、偏向ミラー21に照射されるものを除き、全て支持部22の入射面22aに入射する大きさとなっている。また、受光レンズ31は、支持部22を通過した反射光Rが全て入射する大きさとなっている。したがって、受光レンズ31を通過して受光器32に受光される反射光Rは、全てこの支持部22を通過する。
受光部30の設置角度は、具体的には、原点である走査ミラー23の中心から受光部30に向かう反射光Rの中心軸に、受光レンズ31の中心軸と、受光器32の中心軸が一致する角度とする。この角度は、図1からも分かるように、反射光Rの角度に平行すなわちZ軸から2θの角度である。
受光部位置決定ステップに相当するステップS6では、受光部30の位置(X2、Y2、Z2)を決定する。ここでの位置(X2、Y2、Z2)は、図1に示すように、受光レンズ31の中心軸の支持部22側の面上の点とする。この位置(X2、Y2、Z2)を決定すれば、ステップS5で決定した受光部30の設置角度と、受光レンズ31の焦点距離から受光器32の位置も決定できる。
X2は、偏向ミラー21の中心位置のX座標X1と同様、X0(すなわち0)である。Y2は、Y1よりも大きければ任意に設定できる。Z2は、受光部30の設置角度がZ軸から2θであることから、Z2=Y2/tan(2θ)である。
適否判断ステップに相当するステップS7では、ステップS4で決定した偏向ミラー21の位置、および、ステップS6で決定した受光部30の位置が適切か否かを判断する。この判断は、偏向ミラー21の位置、および、受光部30の位置と、レーザ光Lの走査範囲において最も偏向ミラー21に近い角度で出射されるレーザ光Lとの距離に基づいて判断する。
偏向ミラー21のZ1はY1/tan(2θm)であり、また、受光部30のZ2はY2/tan(2θm)である。これらを変形すると、Y1=Z1×tan(2θm)、Y2=Z2×tan(2θm)である。また、レーザレーダ装置1はある程度の大きさに抑える必要がある。すなわち、Z1、Z2には上限値がある。仮に、Z1、Z2を一定と考えると、θmが小さいほどY1、Y2は小さくなる。
ここで、レーザ光Lの仰俯角方向の走査範囲を一定とすると、Y1、Y2が小さいほど、レーザ光Lの走査範囲において、偏向ミラー21や受光部30に最も近い角度で出射されるレーザ光Lが、支持部22や、受光部30に遮られてしまう可能性が高くなる。
図4、図5は、θmを変更して計算した支持部22および受光部30の位置を示しており、図5のほうが図4よりもθmが小さい。また、図4、図5には、レーザ光Lの仰俯角方向の(すなわちYZ平面での)走査範囲の上限角度で照射されるレーザ光Lu、下限角度で照射されるレーザ光Ldも示している。走査範囲の上限角度は、走査範囲において最も偏向ミラー21に近い角度で照射されるレーザ光Lの角度である。
図4の場合、走査範囲の上限角度で照射されたレーザ光Luは、支持部22との間に距離があるので、そのレーザ光Luは支持部22に遮られていない。これに対して、図5の場合には、走査範囲の上限角度で照射されたレーザ光Luは、支持部22に遮られてしまっている。これら図4、図5の比較から分かるように、θmが小さくなると、支持部22や受光部30がレーザ光Lを遮ってしまう恐れが生じる。従って、支持部22や受光部30がレーザ光Lを遮らないようにするためには、θmが大きい方が好ましい。また、θmが大きいと、レーザレーダ装置1のZ軸方向の大きさを、小さくすることもできる。
その一方で、θmが大きくなるほど、走査範囲の歪みが生じる。図6は、偏向ミラー21が投光部10から投光されるレーザ光Lに正対している、すなわち、θm=0である理想的な走査範囲を示している。これに対して、図7は、Z軸に平行に投光されたレーザ光Lを、鉛直下方、すなわち、Y軸に平行な下側方向に偏向した場合の走査範囲を示している。図6、図7の比較から、θmが大きくなると走査範囲に歪みが生じることが分かる。
このように、支持部22や受光部30がレーザ光Lを遮らないようにし、かつ、レーザレーダ装置1のZ軸方向の大きさを小さくするためには、θmが大きい方が好ましいが、走査範囲の歪みを小さくするためには、θmが小さい方が好ましい。
したがって、どのθmのときが、偏向ミラー21の位置、および、受光部30の位置が適切であるかは一意には決定することができない。ステップS7において、偏向ミラー21の位置、および、受光部30の位置が適切であると判断するか否かは、レーザレーダ装置1のZ軸方向の大きさを小さくする要請と、走査範囲の歪みを小さくすることへの要請とを考慮して、設計者が決定する。
たとえば、走査範囲の歪みを最も小さくしたい場合、組み立て誤差を考慮しても、走査範囲の上限角度で照射されるレーザ光Luが、支持部22や受光部30に遮られない範囲で、最もθmが小さくなるように偏向ミラー21、受光部30の位置を決定する。
ステップS7の判断がNOであれば、ステップS1以下を再び実行する。再度実行するステップS1では、これまでとは異なる設置角度θmを決定して、ステップS2以下を実行する。
一方、ステップS7の判断がYESとなった場合には、これまでに決定した光学部品の配置を、光学部品の最終的な配置として確定させる。
(実施形態のまとめ)
以上、説明したように、筐体窓40で反射して生じた内部反射光Riは、筐体窓40から走査ミラー23の方向へ向かう。これに対して、受光部30は、走査ミラー23が反射した反射光Rの進行方向に位置している。すなわち、受光部30の位置は、内部反射光Riが直接向かう方向ではない。したがって、受光部30に内部反射光Riが直接入射することを抑制できる。
また、受光部30は、走査ミラー23が反射した反射光Rの進行方向において、支持部22よりも走査ミラー23から遠い側に位置している。この支持部22は透明材料で構成されているので、走査ミラー23と受光部30との間に支持部22が存在していても、その支持部22により、反射光Rが遮られて受光部30に受光されない程度を少なくすることができる。
また、支持部22の大きさは、受光レンズ31を通過して受光器32に受光される反射光Rが、全て支持部22を通過する大きさとなっている。したがって、受光器32に受光される反射光Rは、支持部22を通過することによる屈折率の変化の影響が均一になるので、反射光Rに基づく物体までの距離測定精度が向上する。
また、本実施形態では、偏向ミラー21の反射面21aの設置角度は、走査ミラー23のミラー面の設置角度と平行になっているので、投光部10がZ軸に平行に投光したレーザ光Lを、Z軸に平行に筐体窓40から出射できる。加えて、支持部22の入射面22aの角度を、走査ミラー23のミラー面の角度θmの2倍の2θmとしている。これにより、ステップS5で説明したように、支持部22の入射面22aには、走査ミラー23が反射した反射光Rが垂直に入射する。
すなわち、本実施形態では、レーザレーダ装置1から出射するレーザ光Lの角度をZ軸に平行にしつつ、支持部22の入射面22aに反射光Rが垂直に入射するようにできる。支持部22の入射面22aに反射光Rが垂直に入射すると、支持部22における反射光Rの反射が減少するので、受光器32が受光する受光量の減少を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
<変形例1>
たとえば、前述の実施形態では、支持部22は、平板形状であり、受光レンズ31に入射して受光器32に受光される反射光Rは全て支持部22を通過するようになっていた。しかし、これに限られず、図8に示す支持部122を実施形態の支持部22に代えて用いてもよい。この支持部122は、受光レンズ31に入射して受光器32に受光される反射光Rの一部が、支持部122を通過しない構成である。
支持部122は、2つの棒状部122a、122bと、枠部122cとを備えている。これら棒状部122a、122b、枠部122cは、いずれも、透明材料製である。
2つの棒状部122a、122bは、同じ形状であり、向きが互いに異なる。これら2つの棒状部122a、122bは、直線状であり、長手方向の中心で互いに直交している。この直交している部分に偏向ミラー21が固定されている。枠部122cは、四角形状の枠であり、四辺の各中央に棒状部122aの端が連結されている。図9は、この支持部122の側面図である。図9に示すように、枠部122cの厚さは一定である。この枠部122cが、図示しない筐体に固定される。
支持部122は、棒状部122a、122bと、枠部122cから構成されているため、支持部122の棒状部122a、122b、枠部122cにより囲まれる貫通路130が形成されている。この貫通路130は、支持部122をその厚さ方向に貫通する。
変形例1では、受光レンズ31に入射して受光器32に受光される反射光Rの一部は、透明材料製である支持部122を通過するが、他の一部は、貫通路130を通る。貫通路130を通る反射光Rは、支持部122により、反射されたり、減衰させられたりすることがない。したがって、前述の実施形態のように、受光器32に受光される反射光Rが全部、支持部22を通過する場合に比較して、支持部122において反射光Rが減衰あるいは反射する程度が減少するので、受光器32が受光する受光量の減少を抑制することができる。
<変形例2>
図10に示す支持部222は、平板部222aとレンズ部222bを備えている。この支持部222も、全部が透明材料製である。平板部222aは、実施形態の支持部22と同じ形状である。レンズ部222bは、走査ミラー23が反射して、この支持部222を通過する反射光Rを受光器32に集光する機能を備える。なお、平板部222aを備えず、支持部222をレンズ部222bのみとしてもよい。
この支持部222を用いれば、受光レンズ31は不要となる。したがって、受光レンズ31を配置するスペースを省略でき、かつ、受光レンズと支持部222との間の距離もなくなる。これにより、レーザレーダ装置を小型化できる。
<変形例3>
前述の実施形態では、レーザレーダ装置1から出射するレーザ光Lの仰俯角中心は、レーザレーダ装置1の正面方向であった。すなわち、前述の実施形態では、レーザ光Lの走査範囲の仰俯角中心と、レーザレーダ装置1の正面方向が一致していた。しかし、レーザ光Lの走査範囲の仰俯角中心を、レーザレーダ装置1の正面方向に対して傾斜させてもよい。
この場合、レーザレーダ装置1の正面方向に対してレーザ光Lの走査範囲の仰俯角中心が傾斜している角度(以下、傾斜角)をαとすると、図11から分かるように、偏向ミラー21の設置角度θnは、走査ミラー23の設置角度θmにα/2を加えた角度とする。
<変形例4>
図8に示した支持部122以外にも、実施形態の支持部22の一部を切り欠いた形状の支持部を用いてもよい。この形状の支持部も、受光レンズ31に入射して受光器32に受光される反射光Rの一部が通過し、反射光Rの他の一部は支持部を通過しないで受光レンズ31に入射して受光器32に受光される形状である。
<変形例5>
図4、図5の例では、上限角度で照射されるレーザ光Luが支持部22に遮られるか否かを判断していた。しかし、上限角度で照射されるレーザ光Luが、支持部22には遮られないが、受光レンズ31に遮られる状態が生じる可能性がある場合には、上限角度で照射されるレーザ光Luが受光レンズ31に遮られるか否かを判断してもよい。また、上限角度で照射されるレーザ光Luが、支持部22および受光レンズ31のいずれにも遮られないか否かを判断してもよい。
1:レーザレーダ装置 10:投光部 11:光源 12:投光コリメート部 20:偏向部 21:偏向ミラー 21a:反射面 22:支持部 22a:入射面 23:走査ミラー 30:受光部 31:受光レンズ 32:受光器 40:筐体窓 122:支持部 122a:棒状部 122b:棒状部 122c:枠部 130:貫通路 222:支持部 222a:平板部 222b:レンズ部 L:レーザ光 R:反射光 Ri:内部反射光

Claims (7)

  1. 筐体窓(40)を備え、前記筐体窓からレーザ光を照射するレーザレーダ装置(1)であって、
    レーザ光を発生させて投光する投光部(10)と、
    前記投光部が投光した前記レーザ光の光軸に対して傾斜しており、前記レーザ光を反射する第1ミラー(21)と、
    前記第1ミラーを支える支持部(22、122、222)と、
    前記第1ミラーが反射した前記レーザ光の偏向方向を三次元的に走査して、前記筐体窓を通して装置外部へ出射するとともに、前記レーザ光が装置外部の物体で反射して生じた反射光を反射する第2ミラー(23)と、
    前記第2ミラーが反射した反射光の進行方向において、前記支持部よりも前記第2ミラーから遠い側に位置しており、前記第2ミラーが反射した反射光を受光する受光部(30)とを備え、
    前記筐体窓は、前記レーザ光の走査角度によらず、前記レーザ光が垂直に入射せず、かつ、前記レーザ光が前記筐体窓で反射して生じた内部反射光が前記支持部よりも前記第2ミラー側に向かう角度になっており、
    前記支持部が透明材料製であることを特徴とするレーザレーダ装置。
  2. 請求項1において、
    前記受光部は、前記反射光を検出する受光器(32)と、前記第2ミラーが反射した反射光を前記受光器へ集光する受光レンズ(31)とを備えており、
    前記支持部(22)は、前記受光レンズに入射して前記受光器に受光される反射光が、全てこの支持部を通過する形状であることを特徴とするレーザレーダ装置。
  3. 請求項1において、
    前記受光部は、前記反射光を検出する受光器(32)を備えており、
    前記支持部(222)は、前記第2ミラーが反射した反射光を前記受光器へ集光するレンズ部(222b)を備えていることを特徴とするレーザレーダ装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記レーザ光の仰俯角方向の走査中心角度において照射される前記レーザ光に平行な軸をZ軸とし、このZ軸に対して垂直な上下方向の軸をY軸としたとき、
    前記Y軸に対する前記第1ミラー(21)の設置角度(θn)は、前記Y軸に対する前記第2ミラー(23)の設置角度(θm)に、レーザレーダ装置の正面方向の角度に対して前記レーザ光の仰俯角方向の走査中心角度が傾斜している角度である傾斜角(α)の1/2を加えた角度になっており、
    前記支持部において前記反射光が入射する面である入射面(22a)は平面であり、
    前記Y軸に対する前記支持部の前記入射面の角度が、前記第1ミラーにおいて前記レーザ光を反射する反射面と前記Y軸との角度の2倍になっていることを特徴とするレーザレーダ装置。
  5. 請求項1において、
    前記受光部は、前記反射光を検出する受光器(32)と、前記第2ミラーが反射した反射光を前記受光器へ集光する受光レンズ(31)とを備えており、
    前記支持部(122)は、前記受光レンズに入射して前記受光器に受光される反射光の一部が通過し、前記反射光の他の一部はこの支持部を通過しないで前記受光レンズに入射して前記受光器に受光される形状であることを特徴とするレーザレーダ装置。
  6. 請求項4に記載のレーザレーダ装置が備える光学部品の配置を決定する光学部品の配置決定方法であって、
    Y軸に対する前記第2ミラーの設置角度を決定する第2ミラー角決定ステップ(S1)と、
    前記第2ミラー角決定ステップで決定した前記第2ミラーの設置角度と、前記傾斜角とに基づいて、前記第1ミラーの設置角度を決定する第1ミラー角決定ステップ(S2)と、
    前記投光部の位置を、X座標を前記第2ミラーのX座標と同じにし、かつ、この投光部が前記Z軸に前記レーザ光を平行に投光するように決定する投光部位置決定ステップ(S3)と、
    前記第1ミラー角決定ステップで決定した設置角度となっている前記第1ミラーに、前記投光部位置決定ステップで位置を決定した前記投光部から前記レーザ光が入射し、かつ、前記第1ミラーが反射した前記レーザ光が前記第2ミラーに入射するように、前記第2ミラーに対する前記第1ミラーの位置を決定する第1ミラー位置決定ステップ(S4)と、
    前記Y軸に対する前記支持部の前記入射面の角度を、前記第2ミラー角決定ステップで決定した前記第2ミラーの設置角度の2倍の角度に決定するとともに、前記Z軸に対する、前記第2ミラーから前記受光部へ向かう角度を、前記第2ミラーの設置角度の2倍の角度に決定する受光側角度決定ステップ(S5)と、
    前記第1ミラー位置決定ステップで決定した前記第1ミラーの位置よりも前記第2ミラーから遠くなる位置であって、前記受光側角度決定ステップで角度を決定した角度となる位置に、前記受光部の位置を決定する受光部位置決定ステップ(S6)と、
    前記第1ミラー位置決定ステップで決定した前記第1ミラーの位置、および、前記受光部位置決定ステップで決定した前記受光部の位置のいずれか少なくとも一方と、前記レーザ光の走査範囲において最も前記第1ミラーおよび前記受光部に近くなる角度で照射される前記レーザ光との距離とに基づいて、前記第1ミラーの位置および前記受光部の位置の適否を判断する適否判断ステップ(S7)とを備えることを特徴とする光学部品の配置決定方法。
  7. 請求項6において、
    前記適否判断ステップにおいて、前記第1ミラーの位置および前記受光部の位置が適切であると判断できる範囲において、前記第2ミラーの設置角度が最も小さくなるように、前記第2ミラーの設置角度を決定することを特徴とする光学部品の配置決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107526071A (zh) * 2017-02-24 2017-12-29 深圳市速腾聚创科技有限公司 激光雷达及激光雷达控制方法

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