JP2016185227A - 気腹装置、気腹装置の作動方法 - Google Patents

気腹装置、気腹装置の作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チューブ内のガスの温度を低コストで取得して、加温および加湿されたガスがチューブ内で結露するのを防止する気腹装置を提供する。【解決手段】雰囲気温度センサ25を有する送気装置2と、加湿ヒータ33および加湿ヒータ温度センサ34を有する加湿装置3と、チューブヒータ42を有する加温チューブ4と、雰囲気温度とチューブヒータ42への供給電力とに対応する加温チューブ4内の温度が記録されている温度テーブルを記憶し、テーブル参照で取得される加温チューブ4内の温度が、測定される加湿ヒータ33の温度よりも高く保たれるように、チューブヒータ42と加湿ヒータ33との少なくとも一方を制御するCPU22と、を有する気腹装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスを加温および加湿して体腔内へ送気する気腹装置、気腹装置の作動方法に関する。
気腹装置は、従来より、腹腔等の体腔内に医療用ガス(例えば二酸化炭素)を供給して腹壁を拡張させ、体腔内部に検査および作業を行う空間を形成するために用いられている。
このような技術として、例えば、特表2004−511309号公報には、医療処置の前および最中に体腔を膨張させるために使用するガスを、被検体へ送る前に加熱、加湿、および濾過して、ガスの温度および湿度を変化させる技術が記載されている。
また、特開平06−098893号公報には、生物体へ特定のガスを導入する際に、ガスの導入に先立って、ガスの圧力を少なくとも1つの減圧ステージによって低下させ、さらにガスの温度を生物体の温度とほぼ等しい温度まで加熱するガス導入用加熱装置が記載されている。
さらに、特開2004−159687号公報には、測定管路に覆われた棒状の支柱上に複数の温度センサを固定して送気ガス温度測定部を構成し、複数の温度センサから取得された温度の分布に基づき体腔に至る直前のガスの温度を算出する技術が記載されている。これにより、加熱器や温度センサを備えた専用の気腹チューブを用いることなく体腔に至る直前のガスの温度を測定可能とし、被検体の体腔内に入るガスの温度および湿度を制御するようになっている。
そして、特開2004−159688号公報には、被検体の体腔内に挿入されて使用される医療機器の動作状態に応じて、注入するガスの温度を変更することにより、医療機器からの熱的な影響に依ることなく体腔内のガスの温度を一定に保ち、被検体の体温の上昇あるいは低下を防止する技術が記載されている。
特表2004−511309号公報 特開平06−098893号公報 特開2004−159687号公報 特開2004−159688号公報
ところで、加温および加湿されたガスは、チューブを介して体腔に連通するトラカールへ送られるが、チューブ外にある処置室の空気の温度(雰囲気温度)は、通常、被検体の温度よりも低い。このために、加温および加湿されたガスはチューブにより運ばれている途中で冷却されて、ガス内の水蒸気が凝結することがある。
このために、上記特表2004−511309号公報の例えば段落0029〜0031等には、導管(チューブ)の回りに加熱ワイヤを設けて、ガス内の水蒸気が凝結するのを防止することが記載されている。具体的に、該公報には、導管を流れるガスの温度を略35℃〜45℃に維持することや、被検体に送出されるガス温度が43℃を越えないようにすることが記載されていて、ガスの温度は、例えば段落0028に記載されているように、導管の被検体側の端部に追加のセンサを組み込むことで検知されるようになっている。
また、特開2004−159687号公報には、複数の温度センサから取得した温度分布に基づいて送気ガスの温度と湿度とを制御することにより、気腹チューブ内の結露や送気ガスの温度低下を防止することが記載されている。
しかしながら、上記特表2004−511309号公報に記載の技術では、チューブ内のガス温度を測定するために、チューブ内に温度センサを設けることが必要であり、チューブのコスト増を招いていた。また、上記特開2004−159687号公報に記載の技術では、測定管路に沿ったガスの温度変化を把握するために、複数の温度センサを配列する必要があり、同様にコスト増を招いていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、チューブ内のガスの温度を低コストで取得して、加温および加湿されたガスがチューブ内で結露するのを効果的に防止することができる気腹装置を提供することを目的としている。
本発明のある態様による気腹装置は、ガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを送気する送気装置と、前記送気装置に設けられ、雰囲気温度を測定する第1の温度センサと、前記送気装置の近傍に配置されており、前記送気装置と接続されて前記ガスを滅菌水により加湿する加湿装置と、前記加湿装置内に設けられ、前記滅菌水を加温する加湿ヒータと、前記加湿ヒータの温度を測定する第2の温度センサと、前記加湿装置と体腔内に挿入されるトラカールとを接続する加温チューブと、前記加温チューブ内のガスを加温するチューブヒータと、前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給する電力とに対応する前記加温チューブ内の温度が予め記録されている温度テーブルを記憶する記憶部と、前記第1の温度センサにより測定される前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給している電力とに基づいて前記温度テーブルを参照することにより取得される前記加温チューブ内の温度が、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータと前記加湿ヒータとの少なくとも一方を制御する制御部と、を有している。
本発明のある態様による気腹装置の作動方法は、ガス供給源が、ガスを供給し、送気装置が、前記ガス供給源から供給されたガスを送気し、前記送気装置に設けられた第1の温度センサが、雰囲気温度を測定し、前記送気装置の近傍に配置された加湿装置が、前記送気装置と接続されて前記ガスを滅菌水により加湿し、前記加湿装置内に設けられた加湿ヒータが、前記滅菌水を加温し、第2の温度センサが、前記加湿ヒータの温度を測定し、加温チューブが、前記加湿装置と体腔内に挿入されるトラカールとを接続し、チューブヒータが、前記加温チューブ内のガスを加温し、記憶部が、前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給する電力とに対応する前記加温チューブ内の温度が予め記録されている温度テーブルを記憶し、制御部が、前記第1の温度センサにより測定される前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給している電力とに基づいて前記温度テーブルを参照することにより取得される前記加温チューブ内の温度が、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータと前記加湿ヒータとの少なくとも一方を制御する方法である。
本発明の気腹装置によれば、チューブ内のガスの温度を低コストで取得して、加温および加湿されたガスがチューブ内で結露するのを効果的に防止することができる。
本発明の実施形態1において、トラカールを介して被検体に接続された気腹装置の構成を示す図。 上記実施形態1において、CPUの記憶部に記憶されている温度テーブルの例を示す図。 上記実施形態1における気腹装置の作用を示すフローチャート。 本発明の実施形態2における気腹装置の作用を示すフローチャート。 本発明に関連する関連実施形態において、トラカールを介して被検体に接続された気腹装置の構成を示す図。 上記関連実施形態における気腹装置の作用を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図3は本発明の実施形態1を示したものであり、図1はトラカール5を介して被検体9に接続された気腹装置の構成を示す図である。
気腹装置は、ガスを供給するガス供給源である炭酸ガスボンベ1と、炭酸ガスボンベ1から供給されたガスを送気する送気装置2と、送気装置2から送気されたガスを加湿する加湿装置3と、加湿装置3と体腔内に挿入されるトラカール5とを接続する加温チューブ4と、を備えている。
そして、加温チューブ4により伝送された加温および加湿されたガスは、トラカール5を介して、被検体9の体腔である腹腔9a内に導入されるようになっている。
炭酸ガスボンベ1は、医療用ガスとして例えば炭酸ガス(二酸化炭素(CO2 )ガス)を供給するものであり、炭酸ガスボンベ1から供給されるガス圧は例えば6MPaである。
送気装置2は、1次減圧器11と、電空比例弁12と、流量センサ13と、電磁弁14と、第1管路圧センサ15と、第2管路圧センサ16と、リリーフ弁18と、電気回路21と、雰囲気温度センサ25と、を有している。
1次減圧器11は、炭酸ガスボンベ1から供給されたガスの圧力6MPaを、例えば0.4MPaまで1次減圧する。
電空比例弁12は、1次減圧器11により減圧されたガスの圧力0.4MPaを、0〜80mmHgの範囲に減圧して送気流量を調節する。ここに、電空比例弁12を通過後のガスの圧力は、電空比例弁12に与える電気信号の例えば電圧値によって制御される。
流量センサ13は、電空比例弁12を介して供給されるガスの流量を測定する。
電磁弁14は、電気信号によって制御可能な開閉弁である。この電磁弁14が開のときには送気装置2からの送気が行われ、電磁弁14が閉のときには送気装置2からの送気が停止される。
第1管路圧センサ15は、電磁弁14が開のときに送気されるガスの、高圧側の範囲の圧力を測定する。
第2管路圧センサ16は、電磁弁14が開のときに送気されるガスの、第1管路圧センサ15により測定される高圧側の範囲よりも低圧側の範囲の圧力を測定する。
リリーフ弁18は、上述した流量センサ13と電磁弁14と結ぶ管路から分岐した管路上に設けられており、分岐管路内のガスの圧力が所定値以下の場合には閉状態となっていて、所定値よりも大きくなった場合に開状態に移行することにより、電磁弁14を介して被検体9側へ送気されるガスが所定圧力を超えないように制御する安全弁である。また、このリリーフ弁18は、電気信号によって開閉を制御することも可能となっており、気腹装置の使用が終了した際に、管路内に残存するガスを放出するのにも用いられる。
電気回路21は、CPU22と、ドライバ(DRV)23と、A/D変換部24と、を備えている。
CPU22は、上述した電空比例弁12、流量センサ13、電磁弁14、第1管路圧センサ15、第2管路圧センサ16、リリーフ弁18と電気的に接続されていて、所定の処理プログラムに基づいて、各センサから測定結果を取得し、各弁を制御するものとなっている。
さらに、CPU22は、雰囲気温度センサ25と、加湿装置3の後述する加湿ヒータ温度センサ34と、の測定結果に基づいて、加湿装置3の後述する加湿ヒータ33と、加温チューブ4の後述するチューブヒータ42と、を制御するようになっている。
すなわち、CPU22は、雰囲気温度とチューブヒータ42に供給する電力(本実施形態に示す例においては、チューブヒータ42に印加する電圧値)とに対応する加温チューブ4内の温度が予め記録されている温度テーブルを記憶する記憶部を備えている。
そして、CPU22は、雰囲気温度センサ25により測定される雰囲気温度とチューブヒータ42に印加している電圧値とに基づいて温度テーブルを参照することにより取得される加温チューブ4内の温度が、加湿ヒータ温度センサ34により測定される加湿ヒータ33の温度よりも高く保たれるように、チューブヒータ42と加湿ヒータ33との少なくとも一方を制御する制御部となっている。
ドライバ23は、CPU22からの指令に基づいて、加湿ヒータ33およびチューブヒータ42に電力をそれぞれ供給して駆動する。ここに、ドライバ23から加湿ヒータ33とチューブヒータ42とに各供給される電力は、例えば電圧制御により調整されるようになっている。ただし、加湿ヒータ33およびチューブヒータ42へ各供給する電力(ひいては、加湿ヒータ33およびチューブヒータ42からの各発熱量)は、電圧制御により行われるに限るものではなく、電流制御やパルス幅制御等のその他の制御により行っても構わない。
A/D変換部24は、雰囲気温度センサ25および加湿ヒータ温度センサ34に接続されていて、各センサから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU22へ出力する。これにより、CPU22は、デジタル化されたセンサ測定結果を受信するようになっている。
雰囲気温度センサ25は、送気装置2に設けられ、気腹装置が配置された空間の雰囲気温度を測定する第1の温度センサである。
次に、加湿装置3は、上述した送気装置2の近傍に配置されており、送気装置2と接続されて、送気装置2から送気されるガスを、滅菌水32により加湿するものである。
この加湿装置3は、滅菌水32を収容するチャンバ31と、CPU22の制御に基づきドライバ23から電力の供給を受けて滅菌水32を加温する加湿ヒータ33と、加湿ヒータ33の温度を測定する第2の温度センサである加湿ヒータ温度センサ34と、加湿ヒータ33および加湿ヒータ温度センサ34を送気装置2の電気回路21へ接続するための加湿コネクタ35と、を備えている。
加温チューブ4は、加湿装置3により加湿されたガスが雰囲気温度により結露することがないように、加温を行いながら伝送するものである。この加温チューブ4は、加温チューブ4内のガスを加温するチューブヒータ42と、チューブヒータ42を加湿装置3を介して送気装置2の電気回路21へ接続するための加温コネクタ41と、を備えている。
次に、図2は、CPU22の記憶部に記憶されている温度テーブルの例を示す図である。
この温度テーブルは、上述したように、気腹装置が配置された空間の雰囲気温度と、チューブヒータ42に印加する電圧値と、に対応する加温チューブ4内の温度が予め記録されたものとなっている。
加温チューブ4内の温度は、チューブヒータ42がどれだけの熱量を発生するかに応じて変化し、また、雰囲気温度に応じても変化する。そこで、予め試験や測定を行い、雰囲気温度および印加電圧値に応じた、加温チューブ4内の温度を示すように作成されたのが、この図2に示す温度テーブルである。
具体的に、雰囲気温度としては例えば15,20,25,30℃が記録されており、各雰囲気温度に対応して、チューブヒータ42への印加電圧値が、適宜のボルト(V)間隔で記録されており、雰囲気温度および印加電圧値に各対応して、加温チューブ4内の温度が記録されている。
CPU22は、雰囲気温度および印加電圧値に基づいて、この温度テーブルを参照することにより加温チューブ4内の温度を取得することができるが、記録されている雰囲気温度に一致しない温度(例えば、23℃等)、あるいは記録されている印加電圧値に一致しない電圧値(例えば、雰囲気温度20℃における印加電圧値20V等)の場合には、補間または外挿演算等を行うことにより、所望の雰囲気温度および印加電圧値におけるチューブ内温度を算出するようになっている(ただし、補間等の演算に代えて、温度テーブルをより細かいステップで記載して、最も近い値を参照して取得するように構成しても構わない)。
続いて、図3は気腹装置の作用を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、CPU22が加湿ヒータ温度設定部として機能して、加湿ヒータ33の温度Xを設定する(ステップS1)。このCPU22による温度Xの設定は、雰囲気温度センサ25等の測定結果に基づく自動設定として行っても良いし、ユーザからの入力に基づく手動設定として行っても構わない。
次に、CPU22は、加湿ヒータ温度センサ34により測定される加湿ヒータ33の温度がステップS1において設定した温度Xとなるように、ドライバ23を介して加湿ヒータ33へ電力を供給する(ステップS2)。
また、CPU22は、雰囲気温度センサ25により測定された雰囲気温度を取得する(ステップS3)。
そして、CPU22は、雰囲気温度センサ25から取得した雰囲気温度と、ドライバ23を介してチューブヒータ42に印加している電圧値とに基づいて、図2に示したような温度テーブルを参照することにより取得される加温チューブ4内の温度Yが、加湿ヒータ温度設定部により設定された温度Xよりも高く保たれるように(つまり、Y>Xとなるように)、ドライバ23からチューブヒータ42に印加する電圧値を制御する(ステップS4)。
そして、CPU22は、電磁弁14を開にして送気を行う(ステップS5)。
その後、CPU22は、終了操作がなされたか否かを判定して(ステップS6)、終了操作がなされたと判定されるまでは上述したステップS2へ戻って加湿ヒータ33およびチューブヒータ42を制御しながら送気を行う。
こうして、ステップS6において終了操作がなされたと判定された場合には、CPU22は、ドライバ23から加湿ヒータ33およびチューブヒータ42への電力供給をオフして(ステップS7)、さらに電磁弁14を閉にして送気をオフし(ステップS8)、この処理を終了する。
このような実施形態1によれば、測定される雰囲気温度とチューブヒータ42への供給電力とに基づいて、温度テーブルを参照することにより加温チューブ4内の温度を取得するようにしたために、チューブヒータ42内に温度センサを設ける必要がなくなり、加温チューブ4内のガスの温度を低コストで取得することができる。
さらに、取得した加温チューブ4内の温度が加湿ヒータ33の温度よりも高く保たれるように、チューブヒータ42と加湿ヒータ33との少なくとも一方を制御するようにしたために、加温および加湿されたガスが加温チューブ4内で結露するのを効果的に防止することができる。
また、加湿ヒータ33の温度Xを先に設定して、加温チューブ4内の温度Yが温度Xよりも高く保たれるようにチューブヒータ42に供給する電力を制御するようにしたために、加湿ヒータ33の温度Xを所望に設定することが容易となる。
[実施形態2]
図4は本発明の実施形態2を示したものであり、気腹装置の作用を示すフローチャートである。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の気腹装置の構成は、上述した実施形態1の図1に示した構成と同様であるが、作用が異なるものとなっている。
図4に示す処理を開始すると、CPU22が、雰囲気温度センサ25により測定された雰囲気温度を取得する(ステップS11)。
次に、CPU22は、チューブヒータ温度設定部として機能して、チューブヒータ42の温度Yを設定する。さらに、CPU22は、図2に示したような温度テーブルの、ステップS11で取得した雰囲気温度における、加温チューブ4内の温度がYとなる欄の印加電圧を参照することにより、チューブヒータ42への印加電圧を取得する。そして、CPU22は、取得した印加電圧となるようにドライバ23を制御して、チューブヒータ42へ電力を供給させる(ステップS12)。
続いて、CPU22は、加湿ヒータ温度センサ34により測定された加湿ヒータ33の温度Xを取得する(ステップS13)。
そして、CPU22は、取得した温度XがステップS12において設定した温度Yよりも低く保たれるように(つまり、Y>Xとなるように)、ドライバ23を介して、加湿ヒータ33に供給する電力を制御する(ステップS14)。
その後、ステップS5において送気を行い、ステップS6において終了操作がなされたか否かを判定し、ステップS6において終了操作がなされたと判定されるまでは上述したステップS11へ戻って上述した処理を行い、ステップS6において終了操作がなされたと判定された場合には、ステップS7において加湿ヒータ33およびチューブヒータ42への電力供給をオフして、ステップS8において送気をオフし、この処理を終了する。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、加温チューブ4内の温度Yを先に設定して、加湿ヒータ33の温度Xが温度Yよりも低く保たれるように加湿ヒータ33に供給する電力を制御するようにしたために、加温チューブ4内の温度Yを所望に設定することが容易となる。
[関連する実施形態]
図5および図6は本発明に関連する実施形態を示したものであり、図5はトラカール5を介して被検体9に接続された気腹装置の構成を示す図である。
この関連実施形態において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本関連実施形態の気腹装置は、図1に示した気腹装置に対して、加温チューブ4内に第3の温度センサであるチューブ温度センサ43を追加して、送気装置2の第1の温度センサである雰囲気温度センサ25を取り除いたものとなっている。
そして、チューブ温度センサ43は加湿装置3を介して送気装置2のA/D変換部24に接続されていて、A/D変換部24は、チューブ温度センサ43から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU22へ出力する。これにより、CPU22は、デジタル化されたセンサ測定結果を受信するようになっている。
続いて、図6は気腹装置の作用を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、CPU22が加湿ヒータ温度設定部として機能して、加湿ヒータ33の温度Xを設定する(ステップS1)。このCPU22による温度Xの設定は、自動設定と手動設定との何れにより行っても構わない。
次に、CPU22は、加湿ヒータ温度センサ34により測定される加湿ヒータ33の温度がステップS1において設定した温度Xとなるように、ドライバ23を介して加湿ヒータ33へ電力を供給する(ステップS2)。
また、CPU22は、チューブ温度センサ43により測定された加温チューブ4内の温度Yを取得する(ステップS21)。
そして、CPU22は、ステップS21において取得した加温チューブ4内の温度Yが、加湿ヒータ温度設定部により設定された温度Xよりも高く保たれるように(つまり、Y>Xとなるように)、ドライバ23からチューブヒータ42に印加する電圧値を制御する(ステップS22)。
そして、CPU22は、電磁弁14を開にして送気を行う(ステップS5)。
その後、CPU22は、終了操作がなされたか否かを判定して(ステップS6)、終了操作がなされたと判定されるまでは上述したステップS2へ戻って加湿ヒータ33およびチューブヒータ42を制御しながら送気を行う。
こうして、ステップS6において終了操作がなされたと判定された場合には、CPU22は、ドライバ23から加湿ヒータ33およびチューブヒータ42への電力供給をオフして(ステップS7)、さらに電磁弁14を閉にして送気をオフし(ステップS8)、この処理を終了する。
こうして、本関連実施形態の気腹装置は、ガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを送気する送気装置と、前記送気装置の近傍に配置されており、前記送気装置と接続されて前記ガスを滅菌水により加湿する加湿装置と、前記加湿装置内に設けられ、前記滅菌水を加温する加湿ヒータと、前記加湿ヒータの温度を測定する第2の温度センサと、前記加湿装置と体腔内に挿入されるトラカールとを接続する加温チューブと、前記加温チューブ内のガスを加温するチューブヒータと、前記加温チューブに設けられ、該加温チューブ内の温度を測定する第3の温度センサと、前記第3の温度センサにより測定される前記加温チューブ内の温度が、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータと前記加湿ヒータとの少なくとも一方を制御する制御部と、を有するものとなっている。
このような関連実施形態によれば、加温チューブ4内にチューブ温度センサ43を設けて、温度テーブルを参照する必要なく実際の加温チューブ4内の温度を測定することにより、加温チューブ4内のガスの温度を実測値として正確に取得することができる。
また、取得した加温チューブ4内の温度が加湿ヒータ33の温度よりも高く保たれるように、チューブヒータ42と加湿ヒータ33との少なくとも一方を制御するようにしたために、加温および加湿されたガスが加温チューブ4内で結露するのを効果的に防止することができる。
そして、加湿ヒータ33の温度Xを先に設定して、加温チューブ4内の温度Yが温度Xよりも高く保たれるようにチューブヒータ42に供給する電力を制御するようにしたために、加湿ヒータ33の温度Xを所望に設定することが容易となる。
なお、ここでは加湿ヒータ33の温度Xを先に設定したが、これに代えて、加温チューブ4内の温度Yを先に設定するようにしても良い。この場合には、加湿ヒータ33の温度Xが温度Yよりも低く保たれるように加湿ヒータ33に供給する電力を制御することになり、加温チューブ4内の温度Yを所望に設定することが容易となる。
また、上述では主として気腹装置について説明したが、気腹装置を上述したように作動させる作動方法であっても良いし、コンピュータに気腹装置を上述したように制御させるための制御プログラム、該制御プログラムを記録するコンピュータにより読み取り可能な一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
そして、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…炭酸ガスボンベ
2…送気装置
3…加湿装置
4…加温チューブ
5…トラカール
9…被検体
9a…腹腔
11…1次減圧器
12…電空比例弁
13…流量センサ
14…電磁弁
15…第1管路圧センサ
16…第2管路圧センサ
18…リリーフ弁
21…電気回路
22…CPU
23…ドライバ(DRV)
24…A/D変換部
25…雰囲気温度センサ
31…チャンバ
32…滅菌水
33…加湿ヒータ
34…加湿ヒータ温度センサ
35…加湿コネクタ
41…加温コネクタ
42…チューブヒータ
43…チューブ温度センサ

Claims (4)

  1. ガスを供給するガス供給源と、
    前記ガス供給源から供給されたガスを送気する送気装置と、
    前記送気装置に設けられ、雰囲気温度を測定する第1の温度センサと、
    前記送気装置の近傍に配置されており、前記送気装置と接続されて前記ガスを滅菌水により加湿する加湿装置と、
    前記加湿装置内に設けられ、前記滅菌水を加温する加湿ヒータと、
    前記加湿ヒータの温度を測定する第2の温度センサと、
    前記加湿装置と体腔内に挿入されるトラカールとを接続する加温チューブと、
    前記加温チューブ内のガスを加温するチューブヒータと、
    前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給する電力とに対応する前記加温チューブ内の温度が予め記録されている温度テーブルを記憶する記憶部と、
    前記第1の温度センサにより測定される前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給している電力とに基づいて前記温度テーブルを参照することにより取得される前記加温チューブ内の温度が、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータと前記加湿ヒータとの少なくとも一方を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする気腹装置。
  2. 前記加湿ヒータの温度を設定する加湿ヒータ温度設定部を有し、
    前記制御部は、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度が前記加湿ヒータ温度設定部により設定された温度となるように制御すると共に、前記第1の温度センサにより測定される前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給している電力とに基づいて前記温度テーブルを参照することにより取得される前記加温チューブ内の温度が、前記加湿ヒータ温度設定部により設定された温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータに供給する電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の気腹装置。
  3. 前記チューブヒータの温度を設定するチューブヒータ温度設定部を有し、
    前記制御部は、前記温度テーブルを参照することにより、前記第1の温度センサにより測定された前記雰囲気温度において前記チューブヒータ温度設定部により設定された温度となる前記チューブヒータへの供給電力を取得して、取得した電力を該チューブヒータへ供給するように制御し、かつ、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度が前記チューブヒータ温度設定部により設定された温度よりも低く保たれるように、前記加湿ヒータに供給する電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の気腹装置。
  4. ガス供給源が、ガスを供給し、
    送気装置が、前記ガス供給源から供給されたガスを送気し、
    前記送気装置に設けられた第1の温度センサが、雰囲気温度を測定し、
    前記送気装置の近傍に配置された加湿装置が、前記送気装置と接続されて前記ガスを滅菌水により加湿し、
    前記加湿装置内に設けられた加湿ヒータが、前記滅菌水を加温し、
    第2の温度センサが、前記加湿ヒータの温度を測定し、
    加温チューブが、前記加湿装置と体腔内に挿入されるトラカールとを接続し、
    チューブヒータが、前記加温チューブ内のガスを加温し、
    記憶部が、前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給する電力とに対応する前記加温チューブ内の温度が予め記録されている温度テーブルを記憶し、
    制御部が、前記第1の温度センサにより測定される前記雰囲気温度と前記チューブヒータに供給している電力とに基づいて前記温度テーブルを参照することにより取得される前記加温チューブ内の温度が、前記第2の温度センサにより測定される前記加湿ヒータの温度よりも高く保たれるように、前記チューブヒータと前記加湿ヒータとの少なくとも一方を制御することを特徴とする気腹装置の作動方法。
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