本明細書の以下の記載は、本発明に係る実施例に対応する添付図面を参照しながら本発明に係る複数の実施例において開示される技術的解決法を充分に明確かつ詳細に説明する。当業者にとっては明らかなことであるが、以下において簡単に説明される複数の添付図面は、本発明に係る多様な実施例のうちの一部の実施例だけを示しており、本発明に係る複数の実施例を基にして、当該技術分野における当業者によって格別の創意工夫を要することなく導き出すことが出来る他の全ての実施例は、本発明の権利保護範囲の中に含まれている。
本明細書中において使用されている用語「および/または」は、相互に関連する対象同士の間の関連性を単に記述しているだけであり、例えば、以下の3種類の関係が存在し得る。すなわち、「Aおよび/またはB」とは、Aだけが存在する状況、AとBの両者が同時に存在する状況、およびBだけが存在する状況の3種類の状況を表すことが可能である。加えて、本明細書中において「A/B」と表記する場合は、通常は、2つの対象AとBとが「又は」の関係にあることを表す。
本発明に係る一実施例においては、一つの彩度成分は、2種類の彩度成分の中の任意の一方を指して言うことが可能である。HEVCにおいて彩度成分に関して使用される一群のイントラ予測モードに含まれるDCモード、垂直モード、水平モードおよびプレーナ・モードは、基本原理の観点からは、H.264/AVC標準において対応するモードと同等であるが、具体的な実装方法において異なる。LMモードとDMモードは、HEVCにおいて新たに追加された2種類のモードである。上述した予測モードとは別に、置換モードというモードが存在する。もしも、DMモードが上述した一群のイントラ予測モードに含まれる他の残りの予測モードの中に一つと同等であるならば、彩度成分に関してDMモードと同等である予測モードを置き換えるために上述した置換モードが使用され、その結果、予測モードの新しい一群が生成される。DMモードは、彩度成分についての予測モードとして、現在の画像ブロックの輝度成分についてのイントラ予測モードを使用することにより予測を実行する。従って、本実施例に係る方法は、輝度成分に関するイントラ予測モードが上述した一群の予測モードの中に含まれる他の残りの予測モードと同等であるか否かを判定することと実質的に均等な処理動作を実行する。上述した置換モードは、彩度成分に関する上記一群の予測モードに含まれる他の全ての予測モードとは異なるモードである。
本発明に係る複数の異なる実施例においては、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群は、実施例毎に異なる。彩度成分に関する複数の予測モードを含む使用可能なモード群の一例は、DMモード、LMモード、DCモード、垂直モード、水平モードおよびプレーナ・モードを含む。彩度成分に関する複数の予測モードを含む使用可能なモード群のさらに別の例は、DMモード、DCモード、垂直モード、水平モードおよびプレーナ・モードを含む。彩度成分に関する複数の予測モードを含む使用可能なモード群のさらに別の例は、DMモード、LMモードおよび既定モードを含む。彩度成分に関する複数の予測モードを含む使用可能なモード群のさらに別の例は、DMモードおよび既定モードを含む。
上述した複数のモードの中のLMモードは、既存のHEVCに基づく技術的解決法においては、任意付加的な技術オプションである。HE(High Efficiency)符号化の設定条件の下では、LMモードは、彩度成分に関するイントラ符号化モードとして利用可能な複数のモードの中に含まれている。このような場合には、複数の予測モードを含むモード群は、6種類の予測モードを含んでいる。しかしながら、LC(Low Complexity)符号化の設定条件の下では、LMモードは、彩度成分に関するイントラ符号化モードとして利用可能な複数のモードの中に含まれていない。このような場合には、複数の予測モードを含むモード群は、5種類の予測モードを含んでいる。既存のHEVCに基づく技術的解決法においては、LMモードが彩度成分に関するイントラ符号化モードとして利用可能なモードであるか否かは、ビット・ストリーム内の2進値のフラグ(バイナリ値のフラグ)に従って判定される。
彩度成分の符号化のための技術的解決法においては、現在の画像ブロックに関するモード情報を2値化し(バイナリ表現形式(2進値)に変換し)、続いて、当該2値化された後のバイナリ表現形式のフラグに対してCABAC(Context Adaptive Binary Arithmetic Coding)技術を使用してエントロピー符号化処理を実行するために、TU(Truncated Unary)コードを使用する。例えば、HE(High Efficiency)符号化の設定条件の下では、上述した6種類の予測モード、すなわち、DMモード、LMモード、垂直モード、水平モード、DCモードおよびプレーナ・モードはそれぞれ、TUコードによって以下の符号語「0」、「10」、「110」、「1110」、「11110」および「11111」として表現され、LC(Low Complexity)符号化の設定条件の下では、上述した5種類の予測モード、すなわち、DMモード、垂直モード、水平モード、DCモード、およびプレーナ・モードはそれぞれ、TUコードによって以下の符号語「0」、「10」、「110」、「1110」および「1111」として表現される。復号化端は、パージング処理によって得られた上記TUコードの符号語に従って現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードを判定する。
実際には、上記TUコードの符号語は、連続したバイナリ表現形式フラグのグループと見做すことが可能である。エントロピー符号化処理またはエントロピー復号化処理の実行過程においては、後続するバイナリ表現形式フラグを続けて符号化または復号化すべきか否かは、各バイナリ表現形式フラグの値を一つずつ判定する毎に、各バイナリ表現形式フラグの値に応じて一回ずつ判定される。加えて、上記TUコードの符号語の中に含まれるバイナリ表現形式フラグの各々は、2値化されたバイナリ判定動作を表現している。例えば、LC(Low Complexity)符号化の設定条件の下では、最大値である5の値を有するTUコードが使用される。すなわち、当該TUコードは、最大で4個のバイナリ表現形式フラグを含むことが可能である。第1のバイナリ形式フラグは、現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードがDMモードであるか否かを判定するために使用される。第2のバイナリ形式フラグは、現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードが垂直モードであるか否かを判定するために使用される。第3のバイナリ形式フラグは、現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードが水平モードであるか否かを判定するために使用される。第4のバイナリ形式フラグは、現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードがDCモードであるか否かを判定するために使用される。現在の画像ブロックにおける彩度成分に関する予測モードが、上述した4種類の予測モードの中に含まれていなければ、予測モードはプレーナ・モードでなければならないはずである。
上述したTUコードの符号語が彩度成分に関するイントラ予測モードを表す情報を符号化したり復号化したりするのに使用される場合には、直前に判定したバイナリ形式フラグの値は、すぐ次のバイナリ形式フラグを符号化または復号化すべきか否かを判断するための基礎となる。上記のような条件判断に依存する符号化処理または復号化処理はエントロピー符号化処理またはエントロピー復号化処理の複雑度を増加させてしまう。
DMモードは、高い確率で使用されるが、この事は、他の予測モードの重要性をDMモードよりも低いものにしてしまう。さらに、DMモードは、プレーナ・モード、DCモード、水平モード又は垂直モードと同等であるかも知れず、この事は、利用可能な複数の予測モードを含むモード群において大きな冗長性が存在する結果となり、そのような冗長性は、ビデオ画像の圧縮処理における処理効率に影響を及ぼす。
上述したように、利用可能な数多くの予測モードが存在し、HE(High Efficiency)符号化の設定条件の下では、6種類の予測モードが利用可能であり、LC(Low Complexity)符号化の設定条件の下では、5種類の予測モードが利用可能である。この事は、符号化端において予測モードを選択を実行過程での計算の複雑さを増加させてしまう。
本発明に係る実施例は、上述した問題点を克服することが可能な符号化/復号化の方法を開示する。
図1は、本発明に係る一実施例に従う符号化/復号化の方法10を説明する概略的なフローチャートであり、以下の処理ステップから構成されている。
ステップ11:一のビット・ストリームから第1の情報を抽出する。
当該第1の情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモード又はLMモードのどちらであるかを示す情報を含んでいる。
ステップ12:当該第1の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定する。
ステップ13:当該第1の情報に従って、当該彩度成分に関するイントラ予測モードを判定することが出来ない場合には、当該一のビット・ストリームから第2の情報を抽出する。
ステップ14:当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定する。
第2の情報は、上述した以外の残りのモードを彩度成分に関するイントラ予測モードとして示すのに使用され、当該残りのモードは、当該第1の情報に従って判定することが可能なイントラ予測モード以外のモードであって、彩度成分の処理に関して利用可能なその他のイントラ予測モードの中の一つである。
上述した残りのモードは、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群の中で、当該第1の情報に従って判定されることが可能なモードを除くそれ以外のモードの一つとすることが可能である。例えば、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモード又はLMモードの何れであるかを判定するために当該第1の情報が使用されるならば、当該残りのモードは、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群の中で、DMモードとLMモードを除くそれ以外のモードの一つとすることが可能である。
輝度成分に関するイントラ予測モードを使用することが、彩度成分に関するイントラ予測モードを使用することと同等である場合には、当該彩度成分に関するイントラ予測モードを置き換えるために、置換モードを使用することが可能であり、その場合、当該置換モードは、彩度成分に関する複数の予測モードを含む上記モード群に属する他のモードとは異なるモードである。
本発明に関して上述した実施例は、彩度を予測するためのモードについての符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報に関するソート処理動作を最適化することによって符号化処理や復号化処理の実行ステップ数を減少させることができるので、ビデオ画像処理における符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
図2は、本発明に係るさらに別の実施例に従う符号化/復号化の方法20を説明する概略的なフローチャートであり、以下の処理ステップから構成されている。
ステップ21:一のビット・ストリームから第1の情報を抽出する。
当該第1の情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモード又はLMモードのどちらであるかを示す情報を含んでいる。当該第1の情報は、上述したバイナリ形式フラグによって搬送される部分情報を表す1個または2個の断片を含むことが可能である。当該第1の情報はさらに、最大値として「2」の値を有するTUコードによって搬送されることも可能である。
ステップ22:当該第1の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであるか否かを判定する。
彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであると判定された場合、つまり、ステップ22における判定結果が「Yes」である場合、フローチャートの実行はステップ23に進み、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてDMモードが使用される。
彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないと判定された場合、つまり、ステップ22における判定結果が「No」である場合、フローチャートの実行はステップ24に進み、ステップ24においては、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群の中に LMモードが含まれているか否かが判定され、このような判定を実行する方法は、従来技術において使用されている方法と同じである。
当該モード群の中に LMモードが含まれていると判定された場合、つまり、ステップ24における判定結果が「Yes」である場合、フローチャートの実行はステップ25に進む。
ステップ25:当該第1の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであるか否かを判定する。
彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであると判定された場合、つまり、ステップ25における判定結果が「Yes」である場合、フローチャートの実行はステップ26に進み、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてLMモードが使用される。
彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードではないと判定された場合、つまり、ステップ25における判定結果が「No」である場合、フローチャートの実行はステップ27に進む。
ステップ24が実行された後に、当該モード群の中に LMモードが含まれていないと判定された場合には、すなわち、判定の結果が「No」である場合には、図2のフローチャートは、ステップ27をさらに実行することが可能である。
ステップ27:当該一のビット・ストリームから第2の情報を抽出する。
ステップ28:当該第2の情報を使用して、上述した残りのモードを判定し、彩度成分に関するイントラ予測モードとして当該残りのモードを使用する。
上述した残りのモードは、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群の中で、当該第1の情報に従って判定されることが可能なモードを除くそれ以外のモードの一つとすることが可能である。例えば、本実施例において、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモード又はLMモードの何れであるかを判定するために当該第1の情報が使用されるならば、当該残りのモードは、彩度成分に関する複数の予測モードを含むモード群の中で、DMモードとLMモードを除いたそれ以外の4種類のモードに含まれる任意の一つとすることが可能である。当該第2の情報は、当該残りのモードが、上述した複数のイントラ予測モードの中のどのモードであるかを具体的に示している符号化処理情報を搬送することが可能である。上述した4種類のモードの何れかを表す当該符号化処理情報は、FLコードを使用することによって搬送することが可能であり、この場合、上述した4種類のモードの各々と各FLコードとの間には対応関係が確立される。
ステップ29:以前のステップにおいて決定された彩度成分に関するイントラ予測モードが、輝度成分に関するイントラ予測モードと同等であるか否かを判定する。
それらが同等であるならば、すなわち、ステップ29における判定結果が「Yes」であるならば、フローチャートの実行は、ステップ30に進み、彩度成分に関するイントラ予測モードとして置換モードを使用することが決定される。当該置換モードは、彩度成分に関する複数のイントラ予測モードを含むモード群に属する他のモードとは異なるモードの一つである。
彩度成分に関して以前のステップにおいて決定されたモードと輝度成分に関するイントラ予測モードが同等ではない場合には、すなわち、ステップ29における判定結果が「No」である場合には、フローチャートの実行は、ステップ31に進み、彩度成分に関する現在のイントラ予測モードを変更することなく維持することが決定される。
一つの実装方法として、ステップ32の実行がステップ27とステップ28の実行を置き換えるようにしても良い。
さらに別の実装方法として、ステップ29は任意付加的に実行されるステップとしてもよく、ステップ31は、ステップ32またはステップ28の実行後に直ちに実行されるようにしても良い。
ステップ32:彩度成分に関するイントラ予測モードとして既定モードを使用し、この際、既定モードは、輝度成分に関して事前に定義された複数のイントラ予測モードの中の一つである。
上述した技術的解決法においては、例えば、情報を搬送する方法などのような複数の異なる技術的手段の何れが使用されるかに応じて、上述した複数のステップを一つに組み合わせることが可能であり、逆に一つのステップを複数に分割し、分割された複数のステップの実行により完結するものとすることも可能である。本発明はこの点に関して何の制限も課さない。本発明を実施するための様々な実装方法が本発明の権利保護範囲内に含まれるべきである。
本発明に係る上記実施例は、彩度成分に関する符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報のソート処理動作を最適化することによって、符号化処理または復号化処理の実行ステップ数を減少されることが出来るので、符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、特に、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
彩度成分に関するイントラ予測モードと輝度成分に関するイントラ予測モードの両者は、現在の画像ブロックに関して使用されるものなので、以下に述べる複数の実施例においては、これらは、より簡潔な表記として、それぞれ「現ブロックの彩度モード」および「現ブロックの輝度モード」と表記され、さらに、より汎用的な略記法として、それぞれ「彩度モード」および「輝度モード」と略記される。標準化規格においては、一般的に、彩度成分に関するイントラ予測モードのモード群に属するモードよりも多くのモードが、輝度成分に関するイントラ予測モードのモード群に含まれている。
図3は、本発明に係る実施例300に従って実行される概略的なフローチャートを示している。
本発明に係る本実施例においては、第1の情報を搬送するために、バイナリ形式フラグを使用する。当該第1の情報は、当該バイナリ形式フラグを使用して、現ブロックの彩度モードがDMモードであるか否かを表すための情報を含み、当該バイナリ形式フラグは、DMに関する情報として表現されている。
加えて、当該第1の情報は、当該バイナリ形式フラグを使用して、現ブロックの彩度モードがLMモードであるか否かを表すための情報をさらに含んでおり、当該バイナリ形式フラグは、LMに関する情報として表現されている。もしも、LMモードが、彩度成分に関する複数のイントラ予測モードを含むモード群の中で利用可能なモードではない場合、ビット・ストリームは、LMに関する情報を全く含んでいないので、符号化端および復号化端は、LMに関する情報に対して符号化の処理や復号化の処理を全く実行しない。
彩度成分に関するイントラ予測モードの中で上述した以外の残りのモードを表すために、第2の情報が使用され、この場合、当該残りのモードとは、彩度成分に関するイントラ予測モードのうち、当該第1の情報に従って決定されることが可能な予測モードを除いたそれ以外の利用可能なモードの中の一つである。このような第2の情報を表現するために、2ビットの長さを有するFL(Fixed Length)コードの符号語を使用することが可能である。当該残りのモードには、4種類の予測モードが含まれるものとすることが可能であり、すなわち、垂直モード、水平モード、DCモードおよびプレーナ・モードの4種類のモードを含み得る。例えば、「00」、「01」、「10」および「11」と表される4種類のFLコードは、上述した4種類の残りのモードをそれぞれ表現するために使用することが可能である。
DMに関する情報に対してエントロピー復号化の処理が実行される際、コンテキスト・モデルを全く使用しない又は一つのコンテキスト・モデルを使用することが可能とされており、当該使用されるコンテキスト・モデルは、隣接する複数の画像ブロックについての符号化制御情報に従って、複数のコンテキスト・モデルの中から選択される。
LMに関する情報に対してエントロピー復号化の処理が実行される際、コンテキスト・モデルを全く使用しない又は一つのコンテキスト・モデルを使用することが可能とされており、当該使用されるコンテキスト・モデルは、隣接する複数の画像ブロックについての符号化制御情報に従って、複数のコンテキスト・モデルの中から選択される。
上述した第2の情報に対してエントロピー復号化の処理が実行される際には、コンテキスト・モデルは全く使用されない。言い換えれば、ビット・ストリームに対してエントロピー復号化の処理を実行することにより2ビット幅を有するFLコードの符号語を取得し、当該FLコードの符号語の記述内容に従って対応するモードを決定するために、バイパス(等確率)モードが使用される。これにより、エントロピー復号化処理の処理性能を向上させることが可能となる。バイパス・モードは、バイナリ型のエントロピー符号化またはエントロピー復号化の処理実行モードであり、当該バイパス・モードにおいては、確率モデルを使用しない。言い換えれば、バイパス・モードは、エントロピー符号化またはエントロピー復号化の処理によって現在処理中のバイナリ形式フラグが「0」である確率と「1」である確率が等しいと仮定している。
単にコンテキスト・モデルを使用せずにバイナリ形式フラグを復号化処理すること自体は、従来のCABAC技術におけるバイパス・モードにおいて行われているように従来技術であることに留意されたい。単に一つのコンテキスト・モデルを使用してバイナリ形式フラグを復号化処理すること自体も従来技術と変わらない。例えば、HEVC方式において輝度に関するイントラ・モードを使用した符号化または復号化のための技術的解決法では、エントロピー復号化のためのこの方法は、第1のバイナリ形式フラグのために実行される。単に隣接する複数の画像ブロックについての符号化制御情報に従って、複数のコンテキスト・モデルの中から、使用すべきコンテキスト・モデルを選択すること自体も従来技術である。例えば、HEVC方式の技術的解決法においては、エントロピー復号化のためのこの方法は、スキップ・モードを表すフラグ(スキップ・フラグ)のために使用される。従って、エントロピー復号化処理に関して上述した方法の詳細内容については、ここでは説明を省略することが可能である。
本発明に係る実施例300は、以下の処理ステップを実行する。
ステップ310:エントロピー復号化のための上述した方法を使用して、一のビット・ストリームからDMに関する情報を抽出する。当該DMに関する情報に従って、現ブロックの彩度モードがDMモードであると判定されたならば、本実施例に係るモード判定のための実行手順を終了し、さもなければ、ステップ320を実行する。
ステップ320:エントロピー復号化のための上述した方法を使用して、一のビット・ストリームからLMに関する情報を抽出する。当該LMに関する情報に従って、現ブロックの彩度モードがLMモードであると判定されたならば、本実施例に係るモード判定のための実行手順を終了し、さもなければ、ステップ330を実行する。
彩度成分に関するイントラ予測のために利用可能な予測モードの中にLMモードが含まれていないならば、当該ビット・ストリームの中には上述したLMに関する情報は全く含まれていないはずである。従ってこの場合、復号化端はパージング処理動作を実行する必要が無いため、このステップの実行はスキップすることが可能である。彩度成分に関するイントラ予測のために利用可能な予測モードの中にLMモードが含まれているか否かを判定するために、従来技術を使用することが可能である。
ステップ330:エントロピー復号化のための上述した方法を使用して、当該一のビット・ストリームから第2の情報を抽出する。当該第2の情報は、2ビット幅を有するFLコードの符号語により表現されている。
ステップ340:当該第2の情報に従って、上述したモード以外の残りのモードに関してモードを判定し、当該残りのモードの中から判定された一つのモードを現ブロックの彩度モードとして使用する。
現ブロックの彩度モードは、FLコードの符号語と当該残りのモードとの間の対応関係に従って判定され、本実施例のために利用可能な当該対応関係の一例は、上述したとおりである。
代替的に、上述した方法に従って当該残りのモードの中から判定された現ブロックの彩度モードと現ブロックの輝度モードとが同等である場合には、ステップ340において使用された現ブロックの彩度モードを置き換えるために、置換モードが使用される。彩度に関する複数のイントラ予測モードを含むモード群に属するモードとは異なる一つのモードが当該置換モードとして選定される。例えば、右上から左下へと向かう方向に沿った方向性の予測モードを当該置換モードとして使用することが可能である。上述した方法に従って当該残りのモードの中から判定された現ブロックの彩度モードと現ブロックの輝度モードとが同等ではない場合、ステップ340において使用された現ブロックの彩度モードが変更されること無くそのまま使用される。
現ブロックの彩度モードが判定された後に、上述したモード判定の実行手順を終了することが可能である。
加えて、彩度成分に関して利用可能な複数の予測モードにおける冗長性を取り除くために、代替的に、彩度成分に関して利用可能な複数の予測モードから成るモード群は、DMモード、LMモードおよび既定モードの3種類のモードだけを含んでいる。そのような場合、ステップ360を使用して、ステップ330とステップ340の実行を置き換えることが可能であり、この際、その他のステップは変更されずにそのまま実行される。そのような場合、以前に実行された処理ステップの結果から、現ブロックの彩度モードは、DMモードでもLMモードでもないことが分かっている。既定モードは、輝度成分に関して事前に定義されたイントラ予測モードの中の一つとすることが可能である。
ステップ350:現ブロックの彩度モードと現ブロックの輝度モードとが同等である場合、現ブロックの彩度モードを置き換えるために、置換モードを使用する。
ステップ360:現ブロックの彩度モードとして既定モードを使用する。
本発明に係る上記実施例は、彩度成分に関する符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報のソート処理動作を最適化することによって、符号化処理または復号化処理の実行ステップ数を減少されることが出来るので、符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、特に、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
図4は、本発明に係るさらに別の実施例400に従って実行される概略的なフローチャートを示している。本実施例400が上述した実施例300と異なる点は、2ビット幅を有するTUコードの符号語が第1の情報を搬送するために使用されることであり、この場合における当該第1の情報は、現ブロックの彩度モードがDMモード又はLMモードの何れであるかを示すために使用される。本実施例における当該TUコードの符号語は、「0」、「10」および「11」の3つの値をとるようにすることが可能である。当該TUコードの符号語がとり得る上述した3種類の値は、それぞれ、「現ブロックの彩度モードがDMモードである」こと、「現ブロックの彩度モードがLMモードである」こと、および「現ブロックの彩度モードがDMモードでもLMモードでもなく、上記残りのモードから成るモード群に属するいずれか一つのモードである」ことを表している。もしも、彩度成分に関するイントラ予測のために利用可能な複数の予測モードの中にLMモードが含まれていないならば、上述したTUコードの符号語によるモード判定情報の表現形式は、バイナリ形式フラグによる表現形式にロールバック変換され、当該バイナリ形式フラグは、現ブロックの彩度モードが単にDMモードであるか否かを示すに留まる。
同様に、本実施例400では、2ビット幅を有するFL(Fixed Length)コードの符号語が第2の情報を搬送するために使用され、これにより、彩度成分に関するイントラ予測モードのうち、上記残りのモードが表現される。本実施例の上記以外のその他の側面、例えば、エントロピー復号化処理を実行するための方法などのようなその他の側面に関しては、上述した実施例300と同じである。
ステップ41:現ブロックの彩度モードがDMモード又はLMモードの何れであるかを示すTUコードの符号語を抽出することによって現ブロックの彩度モードを判定する。
一のビット・ストリームから2ビット幅のTUコードの符号語を抽出するために、実施例300に関して上述したエントロピー復号化処理の方法と同じ方法が使用される。当該TUコードの符号語に従って、現ブロックの彩度モードがDMモードであると判定されたならば、本実施例400に係るモード判定のための実行手順を終了し、当該TUコードの符号語に従って、現ブロックの彩度モードがLMモードであると判定されたならば、本実施例400に係るモード判定のための実行手順を終了し、さもなければ、当該TUコードの符号語に従って、現ブロックの彩度モードはDMモードでもLMモードでもない判定された、本実施例400に係るモード判定フローの実行は、ステップ42に進む。
彩度成分に関するイントラ予測のために利用可能な予測モードの中にLMモードが含まれていないならば、当該ビット・ストリームの中から2ビット幅を有するTUコードの符号語を抽出するためにパージング処理動作を実行する必要が無いので、実施例300において上述した方法に従って、当該ビット・ストリームの中からバイナリ形式フラグが抽出される。当該抽出されたバイナリ形式フラグに従って、現ブロックの彩度モードがDMモードであると判定されたならば、本実施例400に係るモード判定のための実行手順を終了し、さもなければ、ステップ42の実行に進む。
ステップ42:一のビット・ストリームの中から第2の情報を抽出する。
実施例300におけるステップ330の場合と同様にして、当該ビット・ストリームの中から第2の情報を抽出するために、実施例300において上述したエントロピー復号化処理の方法と同じ方法が使用される。当該第2の情報は、2ビット幅を有するFLコードの符号語である。
ステップ43:当該第2の情報に従って、上述したモード以外の残りのモードの中から使用すべきモードを判定し、当該残りのモードの中から当該判定されたモードを現ブロックの彩度モードとして使用する。
実施例300におけるステップ340の場合と同様にして、現ブロックの彩度モードは、FLコードの各符号語と当該残りのモードの各々との間の対応関係に従って決定され、そのような対応関係のうち、本実施例400において利用可能な一例は上述したとおりである。
代替的に、ステップ44において、上述した方法に従って当該残りのモードの中から判定された現ブロックの彩度モードと現ブロックの輝度モードとが同等である場合には、ステップ43において使用された現ブロックの彩度モードを置き換えるために、置換モードが使用される。彩度に関する複数のイントラ予測モードを含むモード群に属するモードとは異なる一つのモードが当該置換モードとして選定される。例えば、右上から左下へと向かう方向に沿った方向性の予測モードを当該置換モードとして使用することが可能である。上述した方法に従って当該残りのモードの中から判定された現ブロックの彩度モードと現ブロックの輝度モードとが同等ではない場合、ステップ43において使用された現ブロックの彩度モードが変更されること無くそのまま使用される。
現ブロックの彩度モードが判定された後に、上述したモード判定の実行手順を終了することが可能である。
加えて、実施例300の場合と同様に、彩度成分に関して利用可能な複数の予測モードにおける冗長性を取り除くために、代替的に、彩度成分に関して利用可能な複数の予測モードから成るモード群は、DMモード、LMモードおよび既定モードの3種類のモードだけを含んでいる。図4において対応する形で示すように、ステップ45を使用して、ステップ42とステップ43の実行を置き換えることが可能であり、この際、その他のステップは変更されずにそのまま実行される。そのような場合、以前に実行された処理ステップの結果から、現ブロックの彩度モードは、DMモードでもLMモードでもないことが分かっている。
ステップ45:現ブロックの彩度モードとして既定モードを使用する。
本発明に係る上記実施例は、彩度成分の予測モードに関する符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報のソート処理動作を最適化することによって、符号化処理または復号化処理の実行ステップ数を減少されることが出来るので、符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、特に、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
図5は、本発明に係る一実施例に従う符号化/復号化のための装置50の図式的なブロック図を示す。装置50は、第1の抽出ユニット51;第1の決定ユニット52;第2の抽出ユニット53;および、第2の決定ユニット54;を含んでいる。
第1の抽出ユニット51は、一のビット・ストリームから第1の情報を抽出するように構成されている。
第1の決定ユニット52は、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように構成されている。
第2の抽出ユニット53は、当該第1の情報に従って、当該彩度成分に関するイントラ予測モードを判定することが出来ない場合に、当該一のビット・ストリームから第2の情報を抽出するように構成されている。
第2の決定ユニット54は、第2の抽出ユニット53により抽出された当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように構成されている。
装置50は、本発明の実施例に係る方法20および本発明の実施例に係る方法300を実施するための装置であり、当該装置の具体的な詳細内容のうち、本明細書中で既に述べた実施例と重複する内容の説明は省略する。
本発明に係る上記実施例は、彩度成分の予測モードに関する符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報のソート処理動作を最適化することによって、符号化処理または復号化処理の実行ステップ数を減少されることが出来るので、符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、特に、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
加えて、代替的に、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報がバイナリ形式フラグによって搬送されるDMに関する情報を含んでおり、当該DMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであるか否かを表現するために使用される場合には、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであることを当該DMに関する情報が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてDMモードを使用するように具体的に構成される。
代替的に、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報がバイナリ形式フラグによって搬送されるDMに関する情報を含んでおり、当該DMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであるか否かを表現するために使用される場合には、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないことを当該DMに関する情報が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとして既定モードを使用するように具体的に構成され、この場合、既定モードとは、輝度成分に関して事前に定義された複数のイントラ予測モードの中の一つである。
代替的に、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報がバイナリ形式フラグによって搬送されるDMに関する情報を含んでおり、当該DMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであるか否かを表現するために使用される場合には、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないことを当該DMに関する情報が表していることを第1の決定ユニット52が判定したならば、第2の抽出ユニット53は、当該ビット・ストリームの中から第2の情報を抽出するように具体的に構成され、第2の決定ユニット54は、第2の抽出ユニット53によって抽出された当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように具体的に構成される。
代替的に、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないことを、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報に含まれる当該DMに関する情報が表している場合には、当該第1の情報はバイナリ形式フラグによって搬送されるLMに関する情報をさらに含んでおり、当該LMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであるか否かを表現するために使用される。そしてこの場合においては、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであることを当該LMに関する情報が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてLMモードを使用するように具体的に構成される。
代替的に、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないことを、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報に含まれる当該DMに関する情報が表している場合には、当該第1の情報はバイナリ形式フラグによって搬送されるLMに関する情報をさらに含んでおり、当該LMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであるか否かを表現するために使用される。そしてこの場合においては、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードではないことを当該LMに関する情報が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとして既定モードを使用するように具体的に構成され、この場合、既定モードとは、輝度成分に関して事前に定義された複数のイントラ予測モードの中の一つである。
代替的に、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードではないことを、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報に含まれる当該DMに関する情報が表している場合には、当該第1の情報はバイナリ形式フラグによって搬送されるLMに関する情報をさらに含んでおり、当該LMに関する情報は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであるか否かを表現するために使用される。そしてこの場合においては、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードではないことを当該LMに関する情報が表していることを第1の決定ユニット52が判定したならば、第2の抽出ユニット53は、当該ビット・ストリームの中から第2の情報を抽出するように具体的に構成され、第2の決定ユニット54は、第2の抽出ユニット53によって抽出された当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように具体的に構成される。
代替的に、2ビット幅を有するTU(Truncated Unary)コードの符号語によって搬送される第1の情報を、第1の抽出ユニット51が抽出する場合には、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードであることを当該TUコードの符号語が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてDMモードを使用するように具体的に構成される。
代替的に、2ビット幅を有するTU(Truncated Unary)コードの符号語によって搬送される第1の情報を、第1の抽出ユニット51が抽出する場合には、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがLMモードであることを当該TUコードの符号語が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとしてLMモードを使用するように具体的に構成される。
代替的に、2ビット幅を有するTU(Truncated Unary)コードの符号語によって搬送される第1の情報を、第1の抽出ユニット51が抽出する場合には、第1の決定ユニット52は、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードでもLMモードでもないことを当該TUコードの符号語が表しているならば、彩度成分に関するイントラ予測モードとして既定モードを使用するように具体的に構成され、この場合、既定モードとは、輝度成分に関して事前に定義された複数のイントラ予測モードの中の一つである。
代替的に、2ビット幅を有するTU(Truncated Unary)コードの符号語によって搬送される第1の情報を、第1の抽出ユニット51が抽出する場合には、彩度成分に関するイントラ予測モードがDMモードでもLMモードでもないことを当該TUコードの符号語が表していることを第1の決定ユニット52が判定したならば、第2の抽出ユニット53は、当該ビット・ストリームの中から第2の情報を抽出するように具体的に構成され、第2の決定ユニット54は、第2の抽出ユニット53によって抽出された当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように具体的に構成される。
代替的に、第2の抽出ユニット53が、FL(Fixed Length)コードの符号語によって搬送される第2の情報を抽出する場合には、第2の抽出ユニット53は、当該FLコードを使用して上述したモード以外の残りのモードの中から使用すべき一つのモードを判定し、当該残りのモードの中から判定されたモードを使用するように具体的に構成される。この際、第2の抽出ユニット53は、等確率(バイパス)モードを使用してFLコードの一つの符号語によって搬送される第2の情報を抽出することが可能である。
図6は、本発明に係るさらに別の実施例に従う符号化/復号化のための装置60の図式的なブロック図を示す。一つの実装方法として、装置60は、第1の抽出ユニット61;第1の決定ユニット62;第2の抽出ユニット63;および、第2の決定ユニット64;を含んでおり、これらの構成要素はそれぞれ、図5に関して上述した装置50における、第1の抽出ユニット51;第1の決定ユニット52;第2の抽出ユニット53;および、第2の決定ユニット54;と同一または同様の構成要素である。図6に示した装置60が図5に示した装置50と異なる点は、装置60が第3の決定ユニット65および/または第4の決定ユニット66をさらに含んでいることである。
第1の抽出ユニット61は、一のビット・ストリームから第1の情報を抽出するように構成されている。
第1の決定ユニット62は、第1の抽出ユニット51により抽出された当該第1の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように構成されている。
第2の抽出ユニット63は、当該第1の情報に従って、当該彩度成分に関するイントラ予測モードを判定することが出来ない場合に、当該一のビット・ストリームから第2の情報を抽出するように構成されている。
第2の決定ユニット64は、第2の抽出ユニット53により抽出された当該第2の情報に従って、彩度成分に関するイントラ予測モードを判定するように構成されている。
第3の決定ユニット65は、彩度に関する複数のイントラ予測モードから成るモード群がLMモードを含んでいるか否かを判定するように構成される。
彩度に関する複数のイントラ予測モードから成るモード群がLMモードを含んでいないと第3の決定ユニット65が判定した場合には、第1の抽出ユニット61によって抽出された当該第1の情報は、彩度に関するイントラ予測モードがDMモードであるか否かだけを表している。代替的に、彩度に関する複数のイントラ予測モードから成るモード群がLMモードを含んでいると第3の決定ユニット65が判定した場合には、第1の抽出ユニット61によって抽出された当該第1の情報は、彩度に関するイントラ予測モードがDMモードまたはLMモードの何れであるかを表す情報を含んでいる。
第4の決定ユニット66は、彩度に関するイントラ予測モードがDMモードでもLMモードでもない場合に、輝度に関するイントラ予測モードと彩度に関して上記判定されたイントラ予測モードとが同等であるか否かを判定するように構成される。
輝度に関するイントラ予測モードと彩度に関して上記判定されたイントラ予測モードとが同等であることを第4の決定ユニット66が判定した場合には、彩度に関して上記判定されたイントラ予測モードを置き換えるために、置換モードが使用され、当該置換モードは、彩度に関する複数のイントラ予測モードから成るモード群に属するモードとは異なるモードの中の一つである。代替的に、輝度に関するイントラ予測モードと彩度に関して上記判定されたイントラ予測モードとが同等ではないことを第4の決定ユニット66が判定した場合には、彩度に関して上記判定されたイントラ予測モードは変更されること無しにそのまま使用される。
装置60は、本発明の実施例に係る方法20および本発明の実施例に係る方法300を実施するための装置であり、当該装置の具体的な詳細内容のうち、本明細書中で既に述べた実施例と重複する内容の説明は省略する。
本発明に係る上記実施例は、彩度成分の予測モードに関する符号化制御情報を減少させ、当該符号化制御情報のソート処理動作を最適化することによって、符号化処理または復号化処理の実行ステップ数を減少されることが出来るので、符号化処理や復号化処理の複雑度を減少させ、特に、復号化処理の処理効率を向上させることが可能となる。
当該技術分野における当業者であれば、本明細書中に開示された複数の実施例を参照しながら記述された幾つかの具体をに含まれる複数のユニットやアルゴリズム実行ステップは、電子的ハードウェアまたはコンピュータ・ソフトウェアと当該電子的ハードウェアの組み合わせによって実装可能であることに気付くだろう。これら複数の機能は、本発明に係る技術的解決法を応用すべき具体的なアプリケーション設計上の制約に応じてハードウェアによる実装態様で実行されたり、ソフトウェアによる実装態様で実行されたりする。当該技術分野における当業者は、本発明に係る実施例に関して上述した機能を実装するために、本発明を応用すべき具体的なアプリケーション毎に異なる方法を使用することが可能であるが、そのような多種多様な実装方法は、本発明の技術的範囲を逸脱するものと解釈されるべきではない。
上述したシステム、装置およびユニットの具体的な処理実行過程に関する説明の便宜上、およびこれらの説明を簡単にするために、本発明に係る方法実施例の対応する実行過程に対する参照がなされていることを、当該技術分野における当業者であれば、明確に理解すべきであり、本明細書中で既に述べた詳細内容については、説明を省略する。
本発明に関して記述された複数の実施例においては、本明細書中で開示されたシステム、装置及び方法の実施例は、他の実装形態として実装することが可能である。例えば、上述した装置の実施例は単に例示的なものに過ぎない。例えば、複数のユニットを分割する方法は、単に論理的な機能の観点からの分割方法であるに過ぎず、本発明を応用すべき実際のアプリケーションにおいては、他の分割形態も存在し得る。例えば、複数のユニットや複数の構成部品は、一つに組み合されたり、さらに別のシステムの中に統合されたりすることが可能であり、幾つかの特徴的な構成要素は、省略されたり、実行されなかったりする場合もあり得る。本発明の別の側面においては、上述した複数のユニット同士の間または複数の構成要素の同士の間を繋ぐものとして図示され又は上述された結合、直接結合または通信接続などは、間接的な結合またはインターフェース、装置又はユニットなどを介した通信接続とすることが可能であり、電気的、機械的またはその他の形態の結合や接続とすることが可能である。
別々の構成部品として上述された複数のユニットは、物理的に分離したものであってもそうでなくても良く、ユニットとして図示された構成要素は、物理的なユニットであってもそうでなくても良く、一つの場所に設けられても良く、さもなければ、ネットワーク上の複数のユニットの上に分散配置されても良い。本明細書中において上述した全てのユニットまたはその中の一部のユニットは、本発明の実施例に係る技術的解決法が達成すべき目的を果たすための実際の要求仕様に応じて取捨選択されることが可能である。
加えて、本発明に係る複数の実施例における複数の機能ユニットは、単一の処理ユニット内に統合されても良く、当該処理ユニットとは別の物理的ユニットとして分離された形で存在していても良く、また、2つ以上のユニットを単一のユニットに統合することも可能である。
本明細書において上述した複数の機能は、ソフトウェアによって実装された複数の機能ユニットの態様で実装され、独立した製品として販売され、使用され、コンピュータ読み出し可能記録媒体の上に記憶させることが可能である。そのような理解に基づくならば、本発明に関して、先行技術に対する貢献を示すものとして上述された技術的解決法の本質的内容またはその一部は、ソフトウェア製品の形で実現することが可能である。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、複数の命令コードを含んでおり、これらの命令コードは、本発明に係る複数の実施例において説明された方法の全て又は一部の処理ステップをコンピュータ装置(例えば、パーソナル・コンピュータ、サーバまたはネットワーク装置などである場合もある)が実行することを可能とする。当該記憶媒体は、例えば、USBフラッシュ・ドライブ、モバイル用ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光学ディスクなどのようにプログラム・コードを記録することが可能な多種多様な記憶媒体を含んでいる。
本発明に係る複数の実施例によって開示された技術的解決法は、ディジタル信号処理の分野に応用することが可能であり、ビデオ符号化装置およびビデオ復号化装置を使用して実施することが可能である。ビデオ符号化装置およびビデオ復号化装置は、例えば、メディア・ゲートウェイ、携帯電話、無線装置、PDA(Personal Digital Assistant)、ハンドヘルド型やポータブル型のコンピュータ、GPS(Global Positioning System)の受信機/ナビゲーション装置、カメラ、ビデオ再生装置、ビデオ・カメラ、ビデオ録画装置および監視装置などのような多種多様な通信装置や電子装置において広汎に利用することが可能である。上述した装置類は、プロセッサ、記憶装置およびデータ転送用のインターフェースを含んでいる。ビデオ符号化装置およびビデオ復号化装置は、DSP(Digital Signal Processor)などのようなディジタル回路や半導体チップを直接使用して実装することが可能であり、また、ソフトウェア・コードを使用してプロセッサを駆動することにより、本実施例に係る処理実行手順を当該ソフトウェア・コードの上で実行するような実装方法をとることも可能である。
本発明に関して上述した実施例の説明は、単に本発明に係る幾つかの具体的な実施例についての説明であり、そのような説明は、本発明の権利保護範囲を限定することを意図していない。本発明に係る実施例を基にして当該技術分野における当業者によって本発明の技術的範囲内に属する自明な事項として導き出された如何なる変形実施例や置換実施例も本発明の権利保護範囲内に属する。従って、本発明の権利保護範囲は、本明細書に添付した特許請求の範囲に記載された技術的範囲によって規定されなければならない。