JP2016179304A - 遊技機 - Google Patents

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澤田 盛弘
Morihiro Sawada
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Abstract

【課題】 接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続が容易となる遊技機を提供する。
【解決手段】 接続端子装置600は、基体602と、基体602に形成された複数の配線接続部604a、604bとを有する。配線接続部604a、604bは、配線が挿入される開口部と、配線と電気的に接続される端子板と、基体602に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、配線を端子板に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材と、揺動操作部材を付勢するコイルバネとを有する。そして、隣接する一方の配線接続部604bにおける押込操作部の前後方向の長さは、他方の配線接続部604aにおける押込操作部よりも短く設定されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機には、ホールコンピュータに大当たり信号等を出力するための接続端子装置を備える外部端子板が設けられている(特許文献1)。
図62は、従来の接続端子装置800の平面図である。
図63は、図62中のD−D’線に沿った断面図である。
接続端子装置800は、図62に示すように、各種部材が収容される基体802と、基体802に形成された複数の配線接続部804とを有して構成されている。
配線接続部804は、図63に示すように、配線806と電気的に接続される端子板808と、配線806と端子板808との電気的接続を操作する揺動操作部材810と、揺動操作部材810を端子板808側に付勢するコイルバネ812とを有して構成されている。
基体802の前面には、配線806が挿入される開口部814が形成されている。
端子板808は、配線806が挿入される方向と平行に延在し、基体802の内壁に固定されている。そして、端子板808の一端部は、基体802に形成されたスリット穴を通して基体802の下方に突出し、出力端子Toを構成している。
揺動操作部材810は、その一端部が基体802の内壁に揺動自在に支持されている。そして、揺動操作部材810の他端部は、基体802に形成された開口部から前方に突出し、押込操作部824を構成している。また、揺動操作部材810の両端部間には、配線806を端子板808に接触させる押圧部828が形成されている。
コイルバネ812は、揺動操作部材810と基体802の内壁との間に配置されている。コイルバネ812により、揺動操作部材810は、押圧部828が端子板808に接触する方向に付勢されている。
揺動操作部材810がコイルバネ812により付勢されている状態では、押圧部828により開口部814が閉塞され、配線806が挿入できないようになっている。これに対し、揺動操作部材810をコイルバネ812の弾性力に抗して、図63中矢印で示す方向に揺動させることにより、開口部814が開口され、配線806を挿入することができる。開口部814から挿入された配線806は、コイルバネ812の弾性力により、押圧部828と端子板808との間に挟まれ、端子板808と電気的に接続される。
特開2004−350926号公報
しかし、上記例示したような従来の技術にあっては、接続端子装置800の全体の幅を短くしようとすると、個々の配線接続部804の幅を短くせざるを得ないため、配線の接続が困難となるという問題があった。
本発明は、上記例示したような従来の技術の有する未解決の課題等に着目してなされたものであって、配線の接続が容易となる遊技機を提供することを目的としている。
請求項1記載の遊技機は、
複数の配線接続部を有する接続端子装置と、所定の抽選に当選した場合に遊技球が入球可能な開放状態とされる入賞手段と、該入賞手段の動作を制御する入賞制御手段と、前記複数の配線接続部からの情報出力を制御する出力制御手段とを備える遊技機であって、
前記接続端子装置は、
配線が挿入される開口部が形成された上面を有する基体を備え、
前記配線接続部は、
前記開口部と、
配線と電気的に接続される端子部と、
前記基体に一端部が揺動可能に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記開口部から挿入された配線を前記端子部に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に対して配置されるとともに、前記基体の下面に沿った方向において、前記一つの配線接続部における前記揺動操作部材の揺動軸部分から前記押込操作部の先端までの長さが前記他の配線接続部における前記揺動軸部分から前記押込操作部の先端までの長さとは異なるように設定され、
前記複数の配線接続部は、前記所定の抽選に当選した場合に所定の情報が出力される配線接続部を含み、
前記入賞制御手段は、所定数の遊技球が入球しない場合に所定時間開放される長開放動作と、前記所定時間より短時間開放される短開放動作とを前記入賞手段に行わせるものであり、
前記出力制御手段は、前記所定の抽選によって前記短開放動作が実行される抽選に当選した場合に、前記短開放動作が所定回数実行された後、又は、当該所定回数の前記短開放動作の実行終了間際に前記所定の情報を出力することを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、配線の接続が容易となるという効果が得られる。
パチンコ機の管理システムの構成を示す図である。 パチンコ機10の正面図である。 本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 裏パックユニット15の正面図である。 外部端子板213の構成を示すブロック図である。 接続端子装置600の平面図である。 接続端子装置600の斜視図である。 図7中のA−A’線に沿った断面図である。 押込操作部624aを押し込んだ状態を示す、図7中のA−A’線に沿った断面図である。 図9中のC−C’線に沿った断面図である。 端子板608aの斜視図である。 図7中のB−B’線に沿った断面図である。 押込操作部624bを押し込んだ状態を示す、図7中のB−B’線に沿った断面図である。 遊技盤81の正面図である。 制御系300の構成を示すブロック図である。 演出図柄表示装置91の表示画面を説明するための図面である。 大当たり種別を示す図である。 RAM(Random AccessMemory)314のカウンタ用バッファおよび保留球格納エリアを示す図である。 コマンドの種別を示す図である。 振分構造テーブル404のデータ構造の一部を示す図である。 変動パターンテーブル406のデータ構造を示す図である。 主制御装置162で実行するNMI(NonMaskable Interrupt)割込処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する始動入賞処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する図柄制御処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する変動開始処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置143の構成を示すブロック図である。 音声ランプ制御装置143で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置143で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302の構成を示すブロック図である。 振分構造テーブル408のデータ構造の一部を示す図である。 演出データテーブル410のデータ構造を示す図である。 表示制御装置302で実行するコマンド割込処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行するV割込処理を示すフローチャートである。 表示制御装置302で実行するメイン処理を示すフローチャートである。 呼出ランプ装置500の正面図である。 呼出ランプ装置500の制御系の構成を示すブロック図である。 非確変大当たりおよび確変大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。 演出図柄表示装置91の画面を示す図である。 JUB(Jump Up Bonus)大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。 突確大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。 潜確大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。 小当たり演出を示すタイムチャートである。 主制御装置162で実行する外部出力処理を示すフローチャートである。 主制御装置162で実行する大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。 接続端子装置600の平面図である。 接続端子装置600の斜視図である。 図51中のE−E’線に沿った断面図である。 押込操作部624cを押し込んだ状態を示す、図51中のE−E’線に沿った断面図である。 図51中のF−F’線に沿った断面図である。 押込操作部624dを押し込んだ状態を示す、図51中のF−F’線に沿った断面図である。 接続端子装置600の平面図である。 図57中のG−G’線に沿った断面図である。 押込操作部624eを押し込んだ状態を示す、図57中のG−G’線に沿った断面図である。 図57中のH−H’線に沿った断面図である。 押込操作部624fを押し込んだ状態を示す、図57中のH−H’線に沿った断面図である。 従来の接続端子装置800の平面図である。 図62中のD−D’線に沿った断面図である。
まず、上記課題を解決するための他の手段について説明し、その後に、実施の形態について説明する。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の遊技機は、
基体と、前記基体に形成された複数の配線接続部とを有する接続端子装置を備える遊技機であって、
前記配線接続部は、
前記基体に形成され、配線が挿入される開口部と、
配線と電気的に接続される端子部と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記開口部から挿入された配線を前記端子部に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入すると、配線は、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
このとき、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても(接続端子装置の幅を維持したまま配線接続部を増やすことも含む。以下、同様。)、配線の接続が容易となる。
ここで、一端部とは、一端およびその周辺を含む概念である。また、他端部とは、他端およびその周辺を含む概念である。
また、端子部は、配線と電気的に接続されるものであればよく、端子板のように板状のものであってもよいし、配線のように線状のものであってもよいし、突起のように棒状のものであってもよい。
〔発明2〕 さらに、発明2の遊技機は、発明1の遊技機において、
さらに、前記押圧部が前記端子部に接触する方向に前記揺動操作部材を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の付勢力に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入し、付勢手段への抗力を解除すると、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
ここで、付勢手段としては、例えば、弾性体が含まれる。弾性体としては、例えば、コイルバネ、板バネその他のバネ、ウレタンゴム、シリコンゴムその他のゴム、スポンジが含まれる。
以上説明したように、発明1の遊技機によれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、従来に比して、配線の接続が容易となるという効果が得られる。
さらに、発明2の遊技機によれば、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれるので、配線と端子部とをより確実に接続することができるという効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図48は、本発明に係る遊技機の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機をパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機の管理システムの構成を説明する。
図1は、パチンコ機の管理システムの構成を示す図である。
パチンコホールには、パチンコ機を設置するためのパチンコ機設置島が設置されている。パチンコ機設置島には、図1に示すように、複数のパチンコ機10が互いに背面を向き合わせて設置されている。
各パチンコ機10の上方には、パチンコホールの従業員を呼び出すための呼出ランプ装置500が設置されている。呼出ランプ装置500は、呼出機能のほか、大当たりの回数、大当たり抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態(以下、確変状態という。)の回数、図柄変動の回数その他の遊技情報を表示する機能を有する。
パチンコ機10は、自機の上方に設置される呼出ランプ装置500に接続されている。呼出ランプ装置500は、パチンコ機10の外部端子板(後述:213)に接続されている。
呼出ランプ装置500は、ハブ520に接続されている。ハブ520には、複数の呼出ランプ装置500が接続されている。
ハブ520は、ハブ522に接続されている。ハブ522には、複数のハブ520が接続されている。そして、ハブ522は、ホールコンピュータ530に接続されている。これにより、各パチンコ機10は、呼出ランプ装置500およびハブ520、520を介してホールコンピュータ530に接続される。ホールコンピュータ530は、パチンコホールの管理室等に設置されており、パチンコ機10からの出力信号に基づいて各パチンコ機10の遊技状態を監視する。
次に、パチンコ機10の構成を説明する。
図2は、パチンコ機10の正面図である。
図3は、本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。なお、図3では、便宜上、パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
図4は、本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。
パチンコ機10は、図2ないし図4に示すように、パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有して構成されている。外枠11は、木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
外枠11の側方には、図2に示すように、球貸装置(例えば、CRユニット)Yが設けられている。球貸装置Yの前面側には、カード挿入口Hが設けられ、カード挿入口Hへのカードの挿入によりカードに記憶された金額に相当する数の遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
遊技機主部12は、図3および図4に示すように、本体枠13と、本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを有して構成されている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図3に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、図4に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として後方へ回動可能とされている。
次に、前扉枠14の構成を説明する。
前扉枠14は、図2および図3に示すように、本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス22が嵌め込まれている。
窓部21の周囲には、図2に示すように、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化
に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部23の中央であってパチンコ機10の最上部には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられている。さらにその左右側方には、賞球払出中に点灯する賞球ランプ部25が設けられている。また、左右の賞球ランプ部25に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音等が出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には、上方に開口した上皿33が設けられている。下側膨出部32内側には、同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、払出装置(後述:224)より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置(後述:110)側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内で余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
上記のように、パチンコ機10では、前扉枠14に対して窓部21、上皿33および下皿34が一体化されている。従来のパチンコ機においては、少なくとも窓部と下皿とがそれぞれ別ユニットとして設けられており、窓部が下皿に対して独立して回動可能となっていたため、パチンコ機の前面部には、上記各ユニット間に境界が生じていた。この場合、当該境界から不正用治具等を挿入して行う不正行為が想定される。また、かかる不正行為を抑制すべく各ユニット間の境界に対して不正抑制構造を設けることもできるが、そうすると構成の複雑化を招いてしまう。さらに、パチンコ機の前面部において境界が生じるのは、デザイン上好ましくない。これに対して、上記の通り、前扉枠14に対して窓部21、上皿33および下皿34が一体化されているので、窓部21と下皿34との間に境界が生じることはなく、上記不都合が抑制される。
上側膨出部31には、球貸操作装置36が設けられている。球貸操作装置36には、球貸しボタン37と、返却ボタン38と、度数表示部39とが設けられている。球貸装置Yにカード等を挿入した状態で、球貸操作装置36によって球貸し操作、カード返却操作およびカード度数の確認を行うことができる。すなわち、球貸しボタン37は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン38は、球貸装置Yに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部39は、カード等の残額情報を表示するものである。
上側膨出部31には、さらに、遊技者が操作可能な操作ボタン35が設けられている。操作ボタン35は、例えば、演出図柄表示装置(後述:91)で行われる変動表示の演出内容を変更したり、リーチ時の演出内容を変更したりする場合に、遊技者により操作される。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、遊技球発射装置(後述:110)から遊技球が発射される。
次に、裏パックユニット15の構成を説明する。
図5は、裏パックユニット15の正面図である。
裏パックユニット15は、図5に示すように、裏パック201を有して構成されている。
裏パック201は、透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部202等が取り付けられるベース部211と、パチンコ機10の後方に突出し略直方体形状をな
す保護カバー部212とを有して構成されている。
保護カバー部212は、左右側面および上面が閉鎖されかつ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット(後述:86)を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には、複数の出力端子が設けられており、これらの出力端子を介して遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。
ベース部211には、外部端子板213よりも外側に、本体枠13が開放されているか否か(または閉鎖されているか否か)を検知する本体枠開放スイッチ217が設けられている。外枠11に対して本体枠13を閉じた状態では、本体枠開放スイッチ217の金属接点が閉じて本体枠13の閉鎖が検知され、外枠11に対して本体枠13を開いた状態では、金属接点が開いて本体枠13の開放が検知されるようになっている。
なお、本体枠開放スイッチ217は、本体枠13が開放状態の場合に主制御装置(後述:162)に対して本体枠開放信号を出力し、本体枠13が閉鎖状態の場合は、本体枠開放信号の出力を停止する。具体的には、本体枠13が開放している状態では、LOWレベル信号を出力し、本体枠13が閉鎖している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、本体枠13が開放している状態では、HIGHレベル信号を出力し、本体枠13が閉鎖している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、本体枠13が開放している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
ベース部211には、さらに、パチンコ機10の後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン214が設けられている。掛止ピン214を本体枠13に設けられた軸受け部(不図示)に挿通させることで、裏パックユニット15が本体枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211には、本体枠13に設けられた被締結孔(不図示)に対して締結するための締結具215が設けられている。締結具215を被締結孔に嵌め込むことで本体枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、さらに、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が設けられている。すなわち、裏パック201の最上部には、上方に開口したタンク221が設けられている。タンク221には、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結されている。タンクレール222の下流側には、上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には、払出装置224が設けられている。
ケースレール223には、ケースレール223内の通路を通じてタンク221から払出装置224まで連なった遊技球を検知するように球無検知センサ223aが設けられている。球無検知センサ223aは、磁気検知タイプの近接センサで構成されており、検知範囲内を遊技球が通過する際の磁界の変化を検知して電気信号として出力する。なお、球無検知センサ223aは、磁気検知タイプの近接センサに限定されることはなく、遊技球を検知することができるのであれば任意であり、例えば、フォトセンサやリミットセンサ等を用いてもよい。
球無検知センサ223aは、払出制御装置242に対して電気信号を出力する。具体的には、遊技球を検知していない状態では、LOWレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、遊
技球を検知していない状態では、HIGHレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、遊技球を検知している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
払出制御装置242では、球無検知センサ223aの検知結果に基づいてタンク221が球無状態であるか否かを判定する。具体的には、あらかじめ定められた期間が経過するまで球無検知センサ223aにおける遊技球の非検知状態が継続された場合は、タンク221が球無状態であると判定する。払出制御装置242においてタンク221が球無状態であると判定された場合、払出装置224による遊技球の払出が停止される。これにより、タンク221が球無状態であるにもかかわらず、払出装置224が動作し続けることが防止される。かかる払出動作の停止は、タンク221の球無状態が解除され球無検知センサ223aで遊技球が検知されることにより解除される。また、払出制御装置242においてタンク221が球無状態であると判定された場合、それに対応した報知処理が実行される。なお、タンク221において球詰まりが発生し、払出装置224側へ遊技球が流れていかない場合も球無状態であると判定される。
また、ケースレール223には、球抜きスイッチ223bが設けられている。例えば、タンク221に貯留されている遊技球のパチンコ機10の外部への排出に際して、ケースレール223にある遊技球もすべて排出する場合に球抜きスイッチ223bが押され、ケースレール223およびその下流側に貯留されている遊技球の排出が可能となる。なお、球抜きスイッチ223bの設置箇所は、ケースレール223に限定されることはなく、例えば、払出制御装置242に設置してもよい。
払出装置224では、遊技球の払出が実行される。払い出された遊技球は、出口側の通路に設けられた払出球検知センサ258により検知される。そして、払出装置224の下流側に設けられた払出通路(不図示)を通じて、ベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。
払出機構部202には、裏パック基板229が設置されている。裏パック基板229には、例えば、交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ229aの切換操作により電源ONまたは電源OFFとされるようになっている。
ベース部211の下端部には、その下端部を前後に挟むようにして制御装置集合ユニット204が取り付けられている。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有して構成されている。取付台241には、払出制御装置242と、電源および発射制御装置243と、球貸用接続端子板249とが搭載されている。払出制御装置242、電源および発射制御装置243および球貸用接続端子板249は、払出制御装置242および球貸用接続端子板249がパチンコ機10の後方となり、電源および発射制御装置243がパチンコ機10の前方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置242は、払出装置224を制御する払出制御基板を有して構成されている。払出制御基板は、無色透明の基板ボックス244内に収容されている。なお、払出制御装置242から払出装置224への払出指令の信号は、裏パック基板229により中継される。また、払出制御装置242には、状態復帰スイッチ245が設けられている。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。また、払出制御基板には、7セグメント表示器242aが搭載されている。本体枠13を外枠11に対して開放することで、基板ボックス244を通じて7セグメント表示器242aの表示内容が
視認可能となっている。
電源および発射制御装置243は、各種制御装置等で必要とする所定の電力を生成するとともに、遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の発射制御を行う電源および発射制御基板を有して構成されている。電源および発射制御基板は、基板ボックス246内に収容されている。
電源および発射制御装置243には、RAM消去スイッチ247が設けられている。パチンコ機10は、各種データの記憶保持機能を有し、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には、停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば、遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると、遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ247を押下しながら電源を投入すると、RAMのデータが初期化されるようになっている。
球貸用接続端子板249は、球貸装置Y、払出制御装置242および球貸操作装置36に電気的に接続され、主として遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置242に出力するものである。
次に、外部端子板213の構成を説明する。
図6は、外部端子板213の構成を示すブロック図である。
外部端子板213は、図6に示すように、10個の入力端子Ti1〜Ti10と、外部端子板213上に取り付けられた接続端子装置600とを有して構成されている。各入力端子Ti1〜Ti10には、主制御装置162からの各種信号がそれぞれ入力される。なお、図6では、10個の入力端子のうち4つのみを表示し、他を省略している。
接続端子装置600は、入力端子Ti1に対応する2つの出力端子To1a、To1bを有して構成されている。同様に、入力端子Ti2〜Ti10のそれぞれに対応する2つの出力端子To2a〜To10a、To2b〜To10bを有して構成されている。
入力端子Ti1および出力端子To1a、To1bについて、外部端子板213は、さらに、入力端子Ti1に一端が接続された抵抗素子R1aと、抵抗素子R1aの他端にアノードが接続されかつカソードが接地された発光ダイオードPD1とを有して構成されている。さらに、出力端子To1aに一端が接続された抵抗素子R1bと、抵抗素子R1bの他端にコレクタ端子が接続されたフォトトランジスタTr1と、フォトトランジスタTr1のエミッタ端子に一端が接続されかつ他端が出力端子To1bに接続された抵抗素子R1cとを有して構成されている。発光ダイオードPD1およびフォトトランジスタTr1は、フォトカプラとして構成されている。これにより、主制御装置162から外部に向けて一方向の通信となり、外部から主制御装置162に信号を入力することが困難となるので、不正行為が行われる可能性を低減することができる。
入力端子Ti2〜Ti10および出力端子To2a〜To10a、To2b〜To10bの各組についても、入力端子Ti1および出力端子To1a、To1bと同様に構成されている。
次に、接続端子装置600の構成を説明する。
図7は、接続端子装置600の平面図である。
図8は、接続端子装置600の斜視図である。
接続端子装置600は、図7および図8に示すように、各種部材が収容される基体60
2と、基体602に形成された10個の配線接続部604aと、基体602に形成された10個の配線接続部604bとを有して構成されている。
配線接続部604aは、2つ1組で対向して配置されている。対向して配置される配線接続部604aのうち左端の組には、出力端子To2a、To2bがそれぞれ設けられている。同様に、他の組には、左側から順に、偶数番目の出力端子To4a、To4b、出力端子To6a、To6b、出力端子To8a、To8bおよび出力端子To10a、To10bがそれぞれ設けられている。
配線接続部604bは、2つ1組で対向しかつ配線接続部604aと交互に配置されている。対向して配置される配線接続部604bのうち左端の組には、出力端子To1a、To1bがそれぞれ設けられている。同様に、他の組には、左側から順に、奇数番目の出力端子To3a、To3b、出力端子To5a、To5b、出力端子To7a、To7bおよび出力端子To9a、To9bがそれぞれ設けられている。
対向して配置される配線接続部604a、604bは、同一色に着色されている。これにより、組となる配線接続部604aまたは配線接続部604bを識別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。これに対し、隣接して配置される配線接続部604a、604bは、異なる色に着色されている。これにより、隣接する配線接続部604a、604bを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性をさらに低減することができる。また、配線接続部604a、604bは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。例えば、左端から順に、紫色、黄色、茶色、赤色、灰色、緑色、黒色、青色、橙色、ピンク色に着色されている。これにより、各配線接続部604a、604bを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
次に、配線接続部604aの構成を説明する。
図9は、図7中のA−A’線に沿った断面図である。
図10は、押込操作部624aを押し込んだ状態を示す、図7中のA−A’線に沿った断面図である。
配線接続部604aは、図9および図10に示すように、配線606aと電気的に接続される端子板608aと、配線606aと端子板608aとの電気的接続を操作する揺動操作部材610aと、揺動操作部材610aを端子板608a側に付勢するコイルバネ612aとを有して構成されている。
基体602は、合成樹脂等の電気的絶縁体を材料として形成され、中空のブロック状に成形されている。すなわち、対向して配置される配線接続部604aおよび隣接して配置される配線接続部604bとは、隔壁により仕切られている。
基体602の上面602eには、配線606aが挿入される開口部614aが形成されている。また、基体602には、上面602eから前面602bにわたって、揺動操作部材610aの一部を基体602の前方に突出させるための切り欠き穴616aが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608aの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618aが形成されているとともに、コイルバネ612aが係止される係止ピン620aが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図7)側の内壁には、揺動操作部材610aを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)が形成されている。
端子板608aは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608aは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606aが挿入される方向と平行に延在し、基体602の背面602aの内壁に固定されている。また、端子板608aの一端部は、スリット穴618aを通して基体602の下方に突出し、出力端子To8aを構成している。
揺動操作部材610aは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610aは、その一端部に揺動支軸622aが形成され、揺動支軸622aが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。そして、揺動操作部材610aの他端部は、切り欠き穴616aから前方に突出し、押込操作部624aを構成している。
押込操作部624aの先端上部には、上方に突出する爪626aが形成されている。これにより、爪626aに指を掛けて押込操作部624aを押し込めばよいので、押込操作部624aが操作しやすくなる。
揺動操作部材610aの両端部間であって端子板608aと対向する側面には、配線606aを端子板608aに接触させる押圧部628aが形成されている。また、押圧部628aと揺動支軸622aとの間には、内側に窪んだ谷部630aが形成されている。これにより、揺動操作部材610aを下方に揺動させた場合に、押圧部628aと端子板608aとの間にスペースが形成されるので、配線606aが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610aの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612aを係止する係止凸部632aと、コイルバネ612aの伸縮方向を規制する規制部634aとが形成されている。
コイルバネ612aは、揺動操作部材610aと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612aの一端部が係止ピン620aに係止され、コイルバネ612aの他端部が係止凸部632aに係止されている。コイルバネ612aにより、揺動操作部材610aは、押圧部628aが端子板608aに接触する方向に付勢されている。コイルバネ612aは、その伸縮動作が規制部634aにより規制されることにより、揺動操作部材610aを適切に端子板608a側に付勢することができる。なお、コイルバネ612aは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610aがコイルバネ612aにより付勢されている状態では、図9に示すように、押圧部628aにより開口部614aが閉塞され、配線606aが挿入できないようになっている。
図11は、図9中のC−C’線に沿った断面図である。
揺動操作部材610aは、図11に示すように、押圧部628aよりも押込操作部624a側の部分が幅広に形成されている。これに対応し、基体602には、押圧部628aと同程度の幅の通路636aと、押圧部628aよりも押込操作部624a側の部分と同程度の幅の通路638aとが形成されている。通路636a、638aは連続している。
揺動操作部材610aがコイルバネ612aにより付勢されている状態では、揺動操作部材610aは、通路636a、638aに嵌合している。このとき、揺動操作部材610aは、押圧部628aの先端が端子板608aに近接する位置で通路638aの先端面に当接し、これ以上の端子板608a側への移動が規制される。すなわち、通路636a
、638aは、ストッパとして機能する。これにより、配線606aを過剰に押圧し傷つける可能性を低減することができる。
押圧部628aの先端と端子板608aとは、配線606aを端子板608aに接触させた状態で押圧部628aが配線606aを若干押圧する程度に近接している。なお、これに限らず、押圧部628aの先端が端子板608aに接触する位置で通路638aの先端面に当接するように構成することもできる。
次に、端子板608aの構成を説明する。
図12は、端子板608aの斜視図である。
端子板608aの上端部中央には、前方に折れ曲がる電極640aが形成されている。これにより、配線606aが電極640aに接触しやすくなるので、配線606aと端子板608aとをより確実に接続することができる。
端子板608aの上端部であって電極640aの両側には、上方に突出する爪642aがそれぞれ形成されている。各爪642aは、基体602の上面602eの内壁に形成された嵌合穴(不図示)に嵌合している。これにより、端子板608aの上端部に電極640aを形成しても、端子板608aが前後方向に移動することを規制することができる。
端子板608aの起立部中央には、後斜め下方に突出する舌状部材644aが形成されている。舌状部材644aは、基体602の背面602aの内壁に形成された嵌合穴(不図示)に嵌合している。これにより、端子板608aが前後方向に移動することを規制することができる。
端子板608aの下部には、3つのくし形電極646a、648aが形成されている。中央の電極646aは、前方に延出して垂下し、出力端子To8aを構成している。左右の電極648aは、前斜め上方に延出している。各電極648aは、基体602の左右側面602c、602d(図7)側の内壁に形成された突起(不図示)上に設置されている。これにより、端子板608aが下方に移動することを規制することができる。
次に、配線接続部604aに配線606aを接続する動作を説明する。
配線接続部604aに配線606aを接続する場合は、図10に示すように、まず、爪626aに指を掛けて押込操作部624aを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610aがコイルバネ612aの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614aを閉塞していた押圧部628aが前方に移動し、開口部614aが開口される。また、揺動操作部材610aの揺動により、押圧部628aと端子板608aとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614aから配線606aを挿入し、コイルバネ612aへの抗力を解除すると、揺動操作部材610aは、図9に示すように、コイルバネ612aの弾性力により上方に揺動し、押圧部628aが端子板608a側に移動する。挿入された配線606aは、押圧部628aにより、端子板608aに接触するように押し付けられる。これにより、配線606aと端子板608aとが電気的に接続される。
次に、配線接続部604bの構成を説明する。
図13は、図7中のB−B’線に沿った断面図である。
図14は、押込操作部624bを押し込んだ状態を示す、図7中のB−B’線に沿った断面図である。
配線接続部604bは、図13および図14に示すように、配線606bと電気的に接続される端子板608bと、配線606bと端子板608bとの電気的接続を操作する揺動操作部材610bと、揺動操作部材610bを端子板608b側に付勢するコイルバネ612bとを有して構成されている。
基体602の上面602eには、配線606bが挿入される開口部614bが形成されている。また、基体602には、上面602eから前面602bにわたって、揺動操作部材610bの一部を基体602の前方に突出させるための切り欠き穴616bが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608bの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618bが形成されているとともに、コイルバネ612bが係止される係止ピン620bが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図7)側の内壁には、揺動操作部材610bを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)が形成されている。
端子板608bは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608bは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606bが挿入される方向と平行に延在し、基体602の背面602aの内壁に固定されている。また、端子板608bの一端部は、スリット穴618bを通して基体602の下方に突出し、出力端子To7aを構成している。
揺動操作部材610bは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610bは、その一端部に揺動支軸622bが形成され、揺動支軸622bが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。そして、揺動操作部材610bの他端部は、切り欠き穴616bから前方に突出し、押込操作部624bを構成している。
押込操作部624bの高さは、押込操作部624aよりも高く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624aを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606bの接続が容易となる。
押込操作部624bの先端に向かう方向(前後方向)の長さは、押込操作部624aよりも短く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624aを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606bの接続がさらに容易となる。
押込操作部624bの先端上部には、上方に突出する爪626bが形成されている。これにより、爪626bに指を掛けて押込操作部624bを押し込めばよいので、押込操作部624bが操作しやすくなる。
さらに、爪626bの高さは、爪626aよりも高く設定されている。これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624bには指が掛けにくいところ、爪626bの高さが爪626aよりも高いので、爪626bに指が掛けやすくなり、押込操作部624bがさらに操作しやすくなる。
揺動操作部材610bの両端部間であって端子板608bと対向する側面には、配線606bを端子板608bに接触させる押圧部628bが形成されている。また、押圧部628bと揺動支軸622bとの間には、内側に窪んだ谷部630bが形成されている。こ
れにより、揺動操作部材610bを下方に揺動させた場合に、押圧部628bと端子板608bとの間にスペースが形成されるので、配線606bが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610bの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612bを係止する係止凸部632bと、コイルバネ612bの伸縮方向を規制する規制部634bとが形成されている。
コイルバネ612bは、揺動操作部材610bと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612bの一端部が係止ピン620bに係止され、コイルバネ612bの他端部が係止凸部632bに係止されている。コイルバネ612bにより、揺動操作部材610bは、押圧部628bが端子板608bに接触する方向に付勢されている。コイルバネ612bは、その伸縮動作が規制部634bにより規制されることにより、揺動操作部材610bを適切に端子板608b側に付勢することができる。なお、コイルバネ612bは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610bがコイルバネ612bにより付勢されている状態では、図13に示すように、押圧部628bにより開口部614bが閉塞され、配線606bが挿入できないようになっている。
なお、配線接続部604bも、配線接続部604aと同様に、図11に示すような断面構造を有している。また、端子板608bも、端子板608aと同様に、図12に示すような構造となっている。
次に、配線接続部604bに配線606bを接続する動作を説明する。
配線接続部604bに配線606bを接続する場合は、図14に示すように、まず、爪626bに指を掛けて押込操作部624bを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610bがコイルバネ612bの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614bを閉塞していた押圧部628bが前方に移動し、開口部614bが開口される。また、揺動操作部材610bの揺動により、押圧部628bと端子板608bとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614bから配線606bを挿入し、コイルバネ612bへの抗力を解除すると、揺動操作部材610bは、図13に示すように、コイルバネ612bの弾性力により上方に揺動し、押圧部628bが端子板608b側に移動する。挿入された配線606bは、押圧部628bにより、端子板608bに接触するように押し付けられる。これにより、配線606bと端子板608bとが電気的に接続される。
次に、遊技盤81の構成を説明する。
図15は、遊技盤81の正面図である。
遊技盤81は、図15に示すように、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板81aに、遊技球案内用の多数の釘88、風車、レール101、102、一般入賞口82、可変入賞装置83、始動入賞口84および可変表示ユニット86等を組み付けて構成されている。そして、遊技盤81の周縁部が本体枠13の裏面側に取り付けられる。一般入賞口82、可変入賞装置83、始動入賞口84、可変表示ユニット86は、ルータ加工によってベース板81aに形成された貫通孔に設けられ、遊技盤81の前面側から木ねじ等により固定されている。遊技盤81の前面中央部は、窓部21を通じて前扉枠14の前面側から視認することができる。
遊技盤81の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した内レール10
1が設けられている。内レール101の外側には、同様に、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール102が設けられている。内レール101と外レール102とは、遊技球が通過可能な間隔をあけて配置されている。内レール101の右下の先端部と、外レール102の右上の先端部との間には、円弧を内面側に設けて形成された樹脂製の円弧部材103が設けられている。円弧部材103は、ベース板81aに打ち込んで固定されている。レール101、102により遊技盤81の前面外周が囲まれ、ベース板81aおよびガラス22により前後が囲まれることにより、遊技盤81の前面には、遊技球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤81の前面であってレール101、102および円弧部材103により区画して形成される略円形状の領域である。
レール101、102は、遊技球発射装置(後述:110)から発射された遊技球を遊技盤81の上部に案内するためのものである。内レール101の先端部には、戻り球防止部材104が取り付けられ、一旦、遊技盤81の上部に案内された遊技球が、レール101、102によって構成される誘導レールを逆戻りするといった事態が防止される。外レール102の先端部には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム105が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された遊技球が返しゴム105に当たって、勢いが減衰されつつ遊技領域の中央部に跳ね返される。
遊技領域の右上部には、特別図柄表示装置93が設けられている。特別図柄表示装置93は、主制御装置162の制御により表示が行われるものであり、主に、演出図柄の変動中およびその結果、並びにパチンコ機10の遊技状態が表示される。特別図柄表示装置93には、発光手段である複数のLED93aと、7セグメント表示器93bとが設けられている。
LED93aは、パチンコ機10の現在の遊技状態を点灯状態により示したり、演出図柄が変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が大当たり図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示したりするものである。なお、LED93aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤色、緑色、青色)が異なるように構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を報知することができる。
7セグメント表示器93bは、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行うものである。
遊技領域の中央部には、可変表示ユニット86が設けられている。可変表示ユニット86には、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される演出図柄表示装置91と、LEDで構成される普通図柄表示装置94とが設けられている。可変表示ユニット86には、演出図柄表示装置91の外周を囲むようにして、センターフレーム92が設けられている。
演出図柄表示装置91は、始動入賞口84への入賞を契機として演出図柄を変動表示する。演出図柄表示装置91には、左、中および右の3つの図柄列が横方向に並んで表示される。各図柄列は、複数の演出図柄によって構成され、これら演出図柄が図柄列ごとに縦スクロールすることにより変動表示が行われる。なお、演出図柄表示装置91は、LCDに代えて、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラムで構成してもよい。
演出図柄表示装置91で演出図柄が変動中に遊技球が始動入賞口84に入賞した場合、
その入賞回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示されるとともに保留ランプ96でも点灯表示される。保留ランプ96は、最大保留数分の4つ設けられ、演出図柄表示装置91の上方に左右対称に設けられている。
普通図柄表示装置94は、スルーゲート85の通過を契機として普通図柄を変動表示する。普通図柄表示装置94は、普通図柄の表示部94aと、保留ランプ95とを有して構成されている。普通図柄表示装置94には、表示部94aにおいて、「○」の普通図柄と、「×」の普通図柄とが交互に点灯することにより変動表示が行われる。その変動表示が所定図柄(例えば、「○」の図柄)で停止した場合は、始動入賞口84の両側に設けられている可動片(電動チューリップ)が所定時間だけ開放され、始動入賞口84に入賞しやすくなる。
普通図柄表示装置94で普通図柄が変動中に遊技球がスルーゲート85を通過した場合、その通過回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示されるとともに保留ランプ95でも点灯表示される。保留ランプ95は、最大保留数分の4つ設けられ、演出図柄表示装置91の下方に左右対称に設けられている。
可変表示ユニット86の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口84が設けられている。始動入賞口84に遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ154がオンになり、これを契機として主制御装置162で大当たり抽選が行われる。また、始動入賞口84に遊技球が入賞すると、5個の遊技球が賞球として払い出される。
始動入賞口84の下方には、可変入賞装置83が設けられている。可変入賞装置83の略中央部には、横長矩形状の大入賞口83aが設けられている。大当たり抽選の結果、大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりであることを示すようにLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示することにより、大当たりの発生が報知される。その後、大当たりが発生する。大当たりとなると、通常時には閉鎖されている大入賞口83aが、所定条件が成立する(例えば、30秒経過し、または遊技球が10個入賞する)まで開放される。大入賞口83aに遊技球が入賞すると、15個の遊技球が賞球として払い出される。
大入賞口83aは、所定条件が成立すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、所定条件が成立するまで大入賞口83aが開放される。大入賞口83aの開閉動作は、最高で例えば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。したがって、大当たり中は、遊技者に対して通常時より多量の賞球が払い出される。
可変入賞装置83は、具体的には、大入賞口83aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するためのソレノイドとを有して構成されている。大入賞口83aは、通常時は、遊技球が入賞できないかまたは入賞し難い閉状態になっている。これに対し、大当たり時は、ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、遊技球が大入賞口83aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と閉状態との状態を交互に繰り返すように動作する。
また、始動入賞口84の左右両側には、遊技球が入賞可能な一般入賞口82が複数設けられている。一般入賞口82に遊技球が入賞すると、5個から15個の遊技球が賞球として払い出される。
さらに、遊技領域の最下部には、アウト口87が設けられている。いずれの入賞口82〜84にも入賞しなかった遊技球は、アウト口87を通って排出通路(不図示)へと導出される。
遊技盤81の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1、K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉枠14の小窓を通じて視認することができる。
次に、パチンコ機10の制御系の構成を説明する。
図16は、制御系300の構成を示すブロック図である。
制御系300は、図16に示すように、主制御装置162と、払出制御装置242と、音声ランプ制御装置143と、演出図柄表示装置91の表示制御を行う表示制御装置302と、電源および発射制御装置243とを有して構成されている。
主制御装置162は、DIP(Dual InlinePackage)等のワンチップ型のマイクロプロセッサであるMPU(Micro Processing Unit)310と、主制御装置162の外部から
データを入力する入力ポート316と、主制御装置162の外部にデータを出力する出力ポート318とを有して構成されている。MPU310、入力ポート316および出力ポート318は、バス320を介して相互に接続されている。
MPU310は、MPU310により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM(Read Only Memory)312と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するためのワークエリアとして機能するRAM314と、割込回路、タイマ回路、データ送受信回路等の各種回路とを有して構成されている。
RAM314は、MPU310の内部レジスタの内容やMPU310により実行される制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタおよびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。RAM314は、パチンコ機10の電源遮断後においても電源および発射制御装置243からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM314に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
電源遮断時(停電発生による電源遮断時を含む。以下、同様)には、I/O等の値がRAM314に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入時を含む。以下、同様)には、RAM314に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM314への書き込みは、メイン処理(図27)によって電源遮断時に実行され、RAM314に書き込まれた各値の復帰は、電源投入時の立ち上げ処理(図26)において実行される。なお、MPU310のNMI端子には、電源遮断時に、停電監視回路243cから停電信号SG1が入力されるように構成されており、MPU310では、停電信号SG1が入力されると、停電時処理としてNMI割込処理(図23)が実行される。
入力ポート316には、各一般入賞口82に入賞した遊技球を検知する入賞口センサ152a〜152cと、可変入賞装置83に入賞した遊技球を検知するカウントセンサ153と、始動入賞口84に入賞した遊技球を検知する始動入賞口センサ154と、スルーゲート85を通過する遊技球を検知するゲートセンサ155と、発射制御部243bと、RAM消去スイッチ回路243dと、払出制御装置242と等が接続されている。
出力ポート318には、払出制御装置242と、音声ランプ制御装置143と、特別図柄表示装置93と、普通図柄表示装置94と、外部端子板213と、発射制御部243bと、可変入賞装置83のソレノイドと等が接続されている。MPU310は、出力ポート318を介して、遊技の演出制御または遊技球の払出制御を行うための各種のコマンドを
音声ランプ制御装置143および払出制御装置242にそれぞれ送信する。なお、音声ランプ制御装置143との通信は、主制御装置162から音声ランプ制御装置143への一方向となっている。これに対し、払出制御装置242との通信は、双方向となっている。
払出制御装置242には、主制御装置162と、払出装置224と、球貸用接続端子板249と、球無検知センサ223aとが接続されている。さらに、球貸用接続端子板249には、球貸装置Yが接続されている。
音声ランプ制御装置143には、主制御装置162と、音声出力装置362と、ランプ表示装置364と、表示制御装置302と、操作ボタン35とが接続されている。さらに、表示制御装置302には、演出図柄表示装置91が接続されている。
電源および発射制御装置243は、パチンコ機10の各部に電源を供給する電源部243aと、遊技球の発射制御を行う発射制御部243bと、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路243cと、RAM消去スイッチ247が接続されるRAM消去スイッチ回路243dとを有して構成されている。
電源部243aは、例えば、トランスを介して遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、トランスから供給される外部電力に基づいて、各制御装置162、242、143、302等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概要としては、電源部243aは、トランスから供給される交流24ボルトの電源を取り込み、各種スイッチや、ソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧等を生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置162、242、143、302等に対して必要な電圧を供給する。
発射制御部243bには、遊技球発射装置110が接続されている。発射制御部243bは、主制御装置162により遊技球の発射が指示された場合に、遊技球発射ハンドル41の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射されるように遊技球発射装置110を制御する。具体的には、遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れていることをタッチセンサ(不図示)により検知し、発射を停止させるための発射停止スイッチ(不図示)が操作されていない場合に、遊技球発射ハンドル41の回動量に対応してソレノイドが励磁され、遊技球発射ハンドル41の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射される。
停電監視回路243cは、電源遮断時に停電信号SG1を出力する回路である。停電監視回路243cは、電源部243aから出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判定し、主制御装置162および払出制御装置242に停電信号SG1を出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置162および払出制御装置242は、停電の発生を認識し、NMI割込処理(図23)を実行する。なお、電源部243aは、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系300の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。したがって、主制御装置162および払出制御装置242は、NMI割込処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路243dは、RAM消去スイッチ247が押下された場合に、主制御装置162および払出制御装置242に、バックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。主制御装置162および払出制御装置242は、電源投入時にRAM消去信号SG2を入力すると、それぞれのバックアップデータをクリアする。
次に、演出図柄表示装置91の表示画面を説明する。
図17は、演出図柄表示装置91の表示画面を説明するための図面である。
図17(a)は、表示画面の領域区分設定と有効ライン設定とを模式的に示し、図17(b)は、実際の表示画面の例を示している。
演出図柄は、「0」〜「9」の数字を付した10種類の主図柄により構成されている。各主図柄は、木箱よりなる図柄の手前に「0」〜「9」の数字を付して構成されている。このうち奇数番号(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」)を付した主図柄は、木箱の前面ほぼ一杯に大きな数字が付加されている。これに対し、偶数番号(「0」、「2」、「4」、「6」、「8」)を付した主図柄は、木箱の前面ほぼ一杯にお守り、風呂敷、ヘルメット等のキャラクタを模した付属図柄が付加されており、付属図柄の右下側に偶数の数字が緑色で小さく、かつ、付属図柄の前側に表示されるように付加されている。
演出図柄表示装置91の表示画面は、図17(a)に示すように、大きくは上下に2分割されている。下側の2/3が演出図柄を変動表示する主表示領域Dm、それ以外の上側の1/3が予告演出やキャラクタを表示する副表示領域Dsとなっている。
主表示領域Dmは、左、中、右の3つの表示領域Dm1〜Dm3に区分けされている。その3つの表示領域Dm1〜Dm3に、それぞれ3つの図柄列Z1、Z2、Z3が表示される。各図柄列Z1〜Z3には、「0」〜「9」の演出図柄が規定の順序で表示される。すなわち、各図柄列Z1〜Z3は、数字の昇順または降順に主図柄が配列され、各図柄列Z1〜Z3ごとに周期性をもって上から下へとスクロールして変動表示が行われる。左図柄列Z1においては、主図柄の数字が降順に現れるように配列されている。中図柄列Z2および右図柄列Z3においては、主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。
主表示領域Dmには、各図柄列Z1〜Z3ごとに最大3個の演出図柄を表示可能である。主表示領域Dmの中段部が有効ラインL1であり、毎回の変動表示に際して、左図柄列Z1、右図柄列Z3、中図柄列Z2の順に、有効ラインL1上に演出図柄が停止表示される。演出図柄の停止時に有効ラインL1上に大当たり図柄で揃えば大当たりとして大当たり動画が表示される。
副表示領域Dsは、主表示領域Dmよりも上方に横長に設けられている。さらに、左右方向に3つの予告領域Ds1〜Ds3に等区分されている。ここで、左右の予告領域Ds1、Ds3は、ソレノイドで電気的に開閉される両開き式の不透明な扉で通常覆われており、時としてソレノイドが励磁されて扉が手前側に開放されることにより遊技者に視認可能となる表示領域となっている。中央の予告領域Ds2は、扉で覆い隠されずに常に視認できる表示領域となっている。
実際の表示画面では、図17(b)に示すように、主表示領域Dmに演出図柄が合計9個表示される。副表示領域Dsにおいては、左右の扉が閉鎖された状態となっており、左右の予告領域Ds1、Ds3が覆い隠されて表示画面が視認できない状態となっている。変動表示の途中において、左右のいずれか一方または両方の扉が開放されると、左右の予告領域Ds1、Ds3に動画が表示され、通常より大当たりに移行しやすい状態であることが遊技者に報知される。中央の予告領域Ds2では、通常は、所定のキャラクタ(本実施形態では、ハチマキを付けた少年)が所定動作をし、時として所定動作とは別の特別な動作をしたり、別のキャラクタが現出したりして予告演出が行われる。なお、演出図柄表示装置91の表示画面は、原則として上下の表示領域Dm、Dsに区分されているが、各表示領域Dm、Dsを跨いでより大きく演出図柄やキャラクタ等を表示して演出を行うこ
ともできる。
次に、遊技状態の種別(以下、遊技種別という。)を説明する。
図18は、大当たり種別を示す図である。
パチンコ機10においては、図18に示すように、遊技種別のうち大当たり種別として、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たりおよび潜確大当たりの5つが規定されている。また、当たり種別として小当たりも規定されている。
大当たり抽選の結果、非確変大当たりとなった場合は、非確変大当たりであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち非確変図柄を停止表示し、その後に非確変大当たりが発生するように制御する。非確変図柄は、例えば、演出図柄表示装置91において、主図柄が「222」、「444」、「666」といった偶数のぞろ目で構成される組み合わせとなる。また、1ラウンドにおいて大入賞口83aを長時間(例えば、29[s])開放するラウンド(以下、長開放ラウンドという。)が最大15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の終了後には、大当たり抽選の当選確率が確変状態よりも低い通常状態となるように制御するとともに、演出図柄の変動時間が通常状態よりも短い時短状態が所定回数(例えば、100回)継続するように制御する。
時短状態では、さらに、始動入賞口84の電動チューリップの開放時間が通常状態よりも長くなる(例えば、通常状態では0.2[s]の開放が行われるところ、時短状態では2[s]の開放が行われる。)か、または電動チューリップの開放回数が通常状態よりも多くなる(例えば、通常状態では1回の開放が行われるところ、時短状態では3回の開放が行われる。)。また、時短状態では、電動チューリップが開放する当選確率が通常状態よりも高くなるか、または普通図柄の変動時間が通常状態よりも短くなる。なお、これらの組み合わせで行ってもよい。例えば、電動チューリップが開放する当選確率が通常状態よりも高くなり、かつ、始動入賞口84の電動チューリップの開放時間が通常状態よりも長くなってもよい。このように時短状態では、始動入賞口84への入賞機会が増えるので、遊技球の消化を抑制することができる。
大当たり抽選の結果、確変大当たりとなった場合は、確変大当たりであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち確変図柄を停止表示し、その後に確変大当たりが発生するように制御する。確変図柄は、例えば、演出図柄表示装置91において、主図柄が「111」、「333」、「555」といった奇数のぞろ目で構成される組み合わせとなる。また、長開放ラウンドが最大15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の終了後には、確変状態となるように制御するとともに次回大当たりまで時短状態が継続するように制御する。
非確変大当たりまたは確変大当たりとなった場合は、大当たり演出の開始時から大当たり演出の終了時まで、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。時短付大当たり信号は、外部端子板213の出力端子のうち一つから出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの回数が「1」加算されて表示されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見れば、大当たりが発生したことを把握することができる。
大当たり抽選の結果、JUB大当たりとなった場合は、JUB大当たりであることを示
すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち突確図柄を停止表示し、その後にJUB大当たりが発生するように制御する。突確図柄は、例えば、「341」といった外れ図柄と区別しがたい組み合わせとなる。大当たり演出の開始後所定時間(例えば、25[s])が経過した場合は、大当たりが発生したことを演出図柄表示装置91に表示する。また、1ラウンドにおいて大入賞口83aを短時間(例えば、60[ms])開放するラウンド(以下、短開放ラウンドという。)が15回継続し、その後、長開放ラウンドが最大14回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の終了後には、確変状態となるように制御するとともに次回大当たりまで時短状態が継続するように制御する。
JUB大当たりとなった場合は、大当たり演出の開始時から大当たりの発生が表示されるまで(例えば、25[s])は、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力されず、その後大当たり演出の終了時まで、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの発生が表示されるまで大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、JUB大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示されても所定時間が経過するまで、JUB大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。なお、LED93aの点灯態様によりJUB大当たりであることを把握することもできなくはないが、LED93aの点灯態様が複雑かつ多様なので、一見して把握することは難しい。
大当たり抽選の結果、突確大当たりとなった場合は、突確大当たりであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち突確図柄を停止表示し、その後に突確大当たりが発生するように制御する。大当たり演出の開始後所定時間(例えば、25[s])が経過した場合は、確変状態となることを演出図柄表示装置91に表示する。また、短開放ラウンドが15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の終了後には、確変状態となるように制御するとともに次回大当たりまで時短状態が継続するように制御する。
突確大当たりとなった場合は、大当たり演出の開始時から確変状態への移行が表示されるまで(例えば、25[s])は、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力されず、その後大当たり演出の終了時まで、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、確変状態への移行が表示されるまで大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、突確大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示されても所定時間が経過するまで、突確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。なお、LED93aの点灯態様により突確大当たりであることを把握することもできなくはないが、LED93aの点灯態様が複雑かつ多様なので、一見して把握することは難しい。
大当たり抽選の結果、潜確大当たりとなった場合は、潜確大当たりであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち突確図柄を停止表示し、その後に潜確大当たりが発生するように制御する。また、短開放ラウンドが15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、開放時間が経過する前でも1ラウンドが終了する。大当たり演出の終了後には、確変状態となるように制御するとともに、時短状態である場合に限り次回大当たりまで時短状態が継続するように制御する。潜確大当たりは、1ラウンドにおける大入賞口83aの開放時間も極端に短く、1ラウンドの期間(開放時間)が
短い。そのため、遊技者に対しては、大当たりとならずに確変状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。さらに、遊技店にとっても大当たり抽選の当選確率と稼働とのバランスが作りやすいものとなる。
潜確大当たりとなった場合は、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力されない。ただし、時短状態である場合は、大当たり演出の開始時から大当たり演出の終了時まで、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、時短状態である場合を除き、大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、潜確大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示された場合に、潜確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。なお、LED93aの点灯態様により潜確大当たりであることを把握することもできなくはないが、LED93aの点灯態様が複雑かつ多様なので、一見して把握することは難しい。
大当たり抽選の結果、小当たりとなった場合は、小当たりであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91に大当たり図柄のうち突確図柄を停止表示し、その後に小当たりが発生するように制御する。また、大入賞口83aを短時間(例えば、60[ms])開放する動作が15回継続する。大入賞口83aが開放中に大入賞口83aに遊技球が9個入賞した場合は、小当たり演出が終了する。小当たり演出の終了後には、元の状態を維持するように制御する。例えば、確変状態および時短状態であれば確変状態および時短状態を維持し、通常状態および非時短状態であれば通常状態および非時短状態を維持する。
小当たりとなった場合は、時短付大当たり信号が外部端子板213から出力されない。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、小当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示された場合に、潜確大当たりと区別することができず、潜確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。なお、LED93aの点灯態様により小当たりであることを把握することもできなくはないが、LED93aの点灯態様が複雑かつ多様なので、一見して把握することは難しい。
一方、パチンコ機10においては、遊技種別のうち外れ種別として、リーチ外れと、非リーチ外れの2つが規定されている。
大当たり抽選の結果、リーチ外れとなった場合は、外れであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させる。これとともに、3つの演出図柄のうち左図柄および右図柄を同一の図柄で一旦停止表示して大当たりへの期待を遊技者に抱かせる演出(以下、リーチ演出という。)を行った後に、左図柄および右図柄とは異なる図柄で中図柄を停止表示することにより演出図柄表示装置91にリーチ外れ図柄を停止表示し、その後に外れとなるように制御する。
大当たり抽選の結果、非リーチ外れとなった場合は、外れであることを示すように特別図柄表示装置93でLED93aを点灯させるとともに、リーチ演出を行わずに演出図柄表示装置91に非リーチ外れ図柄を停止表示し、その後に外れとなるように制御する。
次に、主制御装置162で使用する乱数カウンタを説明する。
図19は、RAM314のカウンタ用バッファおよび保留球格納エリアを示す図である。
MPU310は、各種の乱数カウンタを用いて、大当たり抽選や特別図柄表示装置93の表示設定等を行う。具体的には、図19に示すように、大当たり抽選を行うための大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を決定するための大当たり種別乱数カウンタC2と、リーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチ乱数カウンタC3と、演出図柄の変動パターンを決定するための変動パターン乱数カウンタCSとが使用される。また、大当たり乱数カウンタC1の初期値を設定するための第1初期値乱数カウンタCINI1と、普通図柄表示装置94で抽選結果を表示する普通抽選を行うための普通抽選乱数カウンタC4と、普通抽選乱数カウンタC4の初期値を設定するための第2初期値乱数カウンタCINI2とが使用される。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば、「0」〜「738」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「738」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。大当たり乱数カウンタC1の場合、初期値は、最大値に達した時点の第1初期値乱数カウンタCINI1の値に設定される。大当たりとなる乱数の値(以下、大当たり値という。)は、通常状態と確変状態とでそれぞれ設定されている。通常状態については、例えば、大当たり値の数が2個で、その値は、「373」、「727」となっている。これに対し、確変状態については、例えば、大当たり値の数が14個で、その値は、「59」、「109」、「163」、「211」、「263」、「317」、「367」、「421」、「479」、「523」、「631」、「683」、「733」となっている。また、小当たりとなる乱数の値(以下、小当たり値という。)は、例えば、「157」となっている。
第1初期値乱数カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1と同一の数値範囲(「0」〜「738」)のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「738」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。第1初期値乱数カウンタCINI1の場合、初期値は、「0」に設定される。第1初期値乱数カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1とは異なる周期で更新される。これにより、大当たり乱数カウンタC1の更新を不規則に行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低減することができる。
大当たり種別乱数カウンタC2は、例えば、「0」〜「99」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「99」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。大当たり種別乱数カウンタC2の場合、初期値は、「0」に設定される。非確変大当たりとなる乱数の値(以下、非確変大当たり種別値という。)は、例えば、「0」〜「34」となっている。確変大当たりとなる乱数の値(以下、確変大当たり種別値という。)は、例えば、「35」〜「74」となっている。JUB大当たりとなる乱数の値(以下、JUB大当たり種別値という。)は、例えば、「75」〜「79」となっている。突確大当たりとなる乱数の値(以下、突確大当たり種別値という。)は、例えば、「80」〜「89」となっている。潜確大当たりとなる乱数の値(以下、潜確大当たり種別値という。)は、例えば、「90」〜「99」となっている。このように、大当たり種別が5つであるので、演出図柄表示装置91で停止表示される演出図柄は、5種類の大当たりに対応した態様と、小当たりに対応した態様と、外れに対応した1種類の態様との合計7種類の態様のうちいずれか1つが選択されることになる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば、「0」〜「1998」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「1998」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。リーチ乱数カウンタC3の場合、初期値は、「0」に設定される。外れ時にリーチ演出を行
う乱数の値(以下、リーチ値という。)は、例えば、「1887」〜「1998」となっている。
変動パターン乱数カウンタCSは、例えば、「0」〜「210」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「210」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動パターン乱数カウンタCSの場合、初期値は、「0」に設定される。
普通抽選乱数カウンタC4は、例えば、「0」〜「250」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「250」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。普通抽選乱数カウンタC4の場合、初期値は、最大値に達した時点の第2初期値乱数カウンタCINI2の値に設定される。当たりとなる乱数の値の数は、例えば、149個で、その値は、「5」〜「153」となっている。
第2初期値乱数カウンタCINI2は、普通抽選乱数カウンタC4と同一の数値範囲(「0」〜「250」)のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「250」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。第2初期値乱数カウンタCINI2の場合、初期値は、「0」に設定される。第2初期値乱数カウンタCINI2は、普通抽選乱数カウンタC4とは異なる周期で更新される。これにより、普通抽選乱数カウンタC4の更新を不規則に行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低減することができる。
RAM314には、カウンタ用バッファが設けられている。各カウンタは、短時間間隔で更新され、その更新値がカウンタ用バッファに格納される。
RAM314には、保留球格納エリアが設けられている。保留球格納エリアは、1つの実行エリアと、4つの保留エリアとで構成されている。1つの保留エリアには、始動入賞口84に遊技球が入賞するタイミングで、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値が格納される。具体的には、いずれの保留エリアにも乱数カウンタ値が格納されていない場合は、第1保留エリアに格納される。第1保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第2保留エリアに格納される。第1、第2保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第3保留エリアに格納される。第1ないし第3保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第4保留エリアに格納される。すべての保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、いずれの保留エリアにも格納されない。
保留エリアの乱数カウンタ値は、大当たり抽選を行うごとに実行エリア側にシフトされる。具体的には、第1保留エリアの乱数カウンタ値が実行エリアにシフトされ、その後、第2保留エリアの乱数カウンタ値が第1保留エリアにシフトされる。次いで、第3保留エリアの乱数カウンタ値が第2保留エリアにシフトされ、その後、第4保留エリアの乱数カウンタ値が第3保留エリアにシフトされる。
次に、コマンドの種別を説明する。
図20は、コマンドの種別を示す図である。
コマンドの種別としては、図20に示すように、変動パターンコマンド、停止種別コマンド、確定コマンド、オープニングコマンド、エンディングコマンド、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドがある。
変動パターンコマンドは、複数の変動パターンのうちいずれかを指定するためのコマン
ドを含む。変動パターンは、遊技種別に対応している。例えば、変動パターン3は、通常のリーチ演出であるノーマルリーチを行った後に外れとなる遊技状態に対応し、変動パターン8は、ノーマルリーチよりも派手なリーチ演出であるスーパーリーチを行った後に非確変大当たりとなる遊技状態に対応している。また、変動パターン10は、スーパーリーチよりも派手なリーチ演出であるスペシャルリーチを行った後に確変大当たりとなる遊技状態に対応し、変動パターン12は、特殊変動表示を行った後に突確大当たりとなる遊技状態に対応している。変動パターンコマンドは、停止種別コマンドとともに演出図柄の変動開始時に音声ランプ制御装置143に送信される。
停止種別コマンドは、演出図柄の停止図柄として外れ図柄を指定するためのコマンドと、演出図柄の停止図柄として非確変図柄を指定するためのコマンドと、演出図柄の停止図柄として確変図柄を指定するためのコマンドと、演出図柄の停止図柄として突確図柄を指定するためのコマンドとを含む。これらは、停止図柄の具体的な内容を指定するものではなく、単に停止図柄の種別を指定するだけのものである。すなわち、主制御装置162で停止図柄の種別だけを決定し、表示制御装置302で停止図柄の具体的な内容を決定することとなるので、主制御装置162の処理負荷を低減することができる。停止種別コマンドは、変動パターンコマンドの送信直後に音声ランプ制御装置143に送信される。
確定コマンドは、演出図柄の停止表示の確定を指定するためのコマンドである。確定コマンドは、演出図柄の変動終了時に音声ランプ制御装置143に送信される。
オープニングコマンドは、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりに対応し、大当たり演出または小当たり演出の開始を指定するためのコマンドである。したがって、表示制御装置302では、オープニングコマンドから非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりを特定することができる。オープニングコマンドは、大当たり演出の開始時または小当たり演出の開始時に音声ランプ制御装置143に送信される。
エンディングコマンドは、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりに対応し、大当たり演出または小当たり演出の終了を指定するためのコマンドである。したがって、表示制御装置302では、エンディングコマンドから非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりを特定することができる。オープニングコマンドは、大当たり演出の終了時または小当たり演出の終了時に音声ランプ制御装置143に送信される。
ラウンド開始コマンドは、大当たり演出におけるラウンドの開始を指定するためのコマンドである。ラウンド開始コマンドは、ラウンドの開始時に音声ランプ制御装置143に送信される。
ラウンド終了コマンドは、大当たり演出におけるラウンドの終了を指定するためのコマンドである。ラウンド終了コマンドは、ラウンドの終了時に音声ランプ制御装置143に送信される。
なお、コマンドの種別としては、その他にも、払出初期化コマンド、払出復帰コマンド、賞球コマンド、電源断コマンドその他各種のコマンドがある。図20のコマンドは代表的なコマンドにすぎない。
次に、ROM312のデータ構造を説明する。
ROM312には、変動パターンを決定するための複数の変動パターンテーブルと、変動パターンテーブルを決定するための振分構造テーブルとが格納されている。
まず、振分構造テーブルのデータ構造を説明する。
図21は、振分構造テーブル404のデータ構造の一部を示す図である。
変動パターンテーブルは、大当たりおよび外れのそれぞれに対応して設けられている。
大当たりに対応する変動パターンテーブルは、大当たり種別ごとに複数設けられている。
非確変大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、非確変大当たり変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する非確変大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。非確変大当たり変動パターンテーブルは、確変大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、確変大当たり変動パターンテーブルという。)の一部を共用している。したがって、非確変大当たりにのみ対応する専用の変動パターンテーブルは存在しない。これにより、変動パターンからは非確変大当たりか確変大当たりかを区別することができないので、非確変大当たり時でも、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。なお、非確変大当たり変動パターンテーブルは、保留球数が減算された後に参照(後述:S606、S704)されるものであるので、保留球数の範囲は、「0」〜「3」となっている。また、図21では、保留球数が「0」〜「3」の範囲を便宜上まとめて図示しているが、実際は、保留球数ごとに非確変大当たり変動パターンテーブルが設けられている。以下、他の変動パターンテーブルについても同様である。
非確変大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、確変大当たり以外の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドから非確変大当たりまたは確変大当たりを特定することができる。
確変大当たり変動パターンテーブルは、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する確変大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。確変大当たり変動パターンテーブルのうち確変大当たりにのみ対応する専用の変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドから確変大当たりを特定することができる。
JUB大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、JUB大当たり変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応するJUB大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。JUB大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドからJUB大当たりを特定することができる。
突確大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、突確大当たり変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する突確大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。突確大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドから突確大当たりを特定することができる。
潜確大当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、潜確大当たり変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する潜確大当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。潜確大当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドから潜確大当たりを特定することができる。
小当たりに対応する変動パターンテーブル(以下、小当たり変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する小当たり変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。小当たり変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドから小当たりを特定することができる。
一方、外れに対応する変動パターンテーブル(以下、外れ変動パターンテーブルという。)は、保留球数ごとに複数設けられている。各保留球数に対応する外れ変動パターンテーブルは、さらに、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに設けられている。ここで、リーチ外れに対応する変動パターンテーブルと、非リーチ外れに対応する変動パターンテーブルとは、別々に設けられている。例えば、図21の例では、リーチ乱数カウンタC3の値が「0」〜「1886」に対応する外れ変動パターンテーブルが、非リーチ外れに対応する変動パターンテーブルに対応し、その他の外れ変動パターンテーブルが、リーチ外れに対応する変動パターンテーブルに対応している。なお、図21の例では、保留球数が「0」〜「1」の範囲しか図示していないが、「2」〜「3」の範囲についても、リーチ乱数カウンタC3の所定の数値範囲ごとに外れ変動パターンテーブルが設けられている。
外れ変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドは、他の遊技種別に対応する変動パターンテーブルにより決定された変動パターンコマンドとは一致しない。したがって、表示制御装置302では、その変動パターンコマンドからリーチ外れおよび非リーチ外れのいずれかを特定することができる。
振分構造テーブル404には、図21に示すように、大当たり/小当たり/外れの別、遊技種別、保留球数およびリーチ乱数カウンタの値ごとに、変動パターンテーブルへのアドレスが登録されている。図21の例では、大当たり抽選の結果が「大当たり」、大当たり種別が「非確変大当たり」、保留球数が「0」〜「3」およびリーチ乱数カウンタの値が「0」〜「998」である場合は、変動パターンテーブル1へのアドレスが対応付けられている。
次に、変動パターンテーブルのデータ構造を説明する。
図22は、変動パターンテーブル406のデータ構造を示す図である。
変動パターンテーブル406には、図22に示すように、変動パターン乱数カウンタCSの数値範囲に対応して、例えば、211個のレコードが登録されている。各レコードは、変動パターンを示す変動パターン番号を登録するフィールドを含んで構成されている。変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される変動パターンを決定する。例えば、乱数カウンタ値が「30」である場合は、30段目のレコー
ドから変動パターン番号を読み出す。図22の例では、変動パターンテーブル406から「18」が読み出されるので、変動パターン18に決定される。
次に、主制御装置162で実行される処理を説明する。
MPU310は、ROM312の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、主制御処理を実行する。主制御処理は、大別して、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理と、定期的に起動されるタイマ割込処理と、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、立ち上げ処理の後に実行されるメイン処理とがある。
まず、NMI割込処理を説明する。
図23は、主制御装置162で実行するNMI割込処理を示すフローチャートである。
NMI割込処理は、NMI端子から停電信号SG1を入力した場合は、実行中の制御を中断して起動される処理であって、MPU310において実行されると、図23に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS100では、電源遮断が発生したことを示す停電フラグをオンにし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、タイマ割込処理を説明する。
図24は、主制御装置162で実行するタイマ割込処理を示すフローチャートである。
タイマ割込処理は、所定周期(例えば、2[ms])で実行される処理であって、MPU310において実行されると、図24に示すように、ステップS200に移行する。
ステップS200では、RAM消去スイッチ247を除く、球検知センサ152〜155等の各種センサや各種スイッチの状態を読み込み、スイッチ等の状態を判定し、スイッチ等の検知結果を示す検知情報をRAM314に格納するスイッチ読込処理を実行する。
次いで、ステップS202に移行して、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2初期値乱数カウンタCINI2を更新する。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2初期値乱数カウンタCINI2の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値を超えた場合はそれぞれ「0」に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファに格納する。
次いで、ステップS204に移行して、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および普通抽選乱数カウンタC4を更新する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および普通抽選乱数カウンタC4の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値を超えた場合はそれぞれ初期値に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファに格納する。
次いで、ステップS206に移行して、始動入賞口84への入賞を判定する始動入賞処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS206の始動入賞処理を説明する。
図25は、主制御装置162で実行する始動入賞処理を示すフローチャートである。
始動入賞処理は、始動入賞口84への入賞を判定する処理であって、ステップS206において実行されると、図25に示すように、ステップS300に移行する。
ステップS300では、RAM314の検知情報に基づいて始動入賞口84に遊技球が入賞したか否かを判定し、始動入賞口84に遊技球が入賞したと判定した場合(YES)は、
ステップS302に移行する。
ステップS302では、保留球数カウンタの値Nが「4」未満であるか否かを判定し、Nが「4」未満であると判定した場合(YES)は、ステップS304に移行して、保留球数
カウンタの値Nに「1」を加算し、ステップS306に移行する。
ステップS306では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別乱数カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値を保留球格納エリアに格納する。具体的には、いずれの保留エリアにも乱数カウンタ値が格納されていない場合は、第1保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。第1保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第2保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。第1、第2保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第3保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。第1ないし第3保留エリアに乱数カウンタ値が格納されている場合は、第4保留エリアに乱数カウンタ値を格納する。
ステップS306の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS302で、保留球数カウンタの値Nが「4」以上であると判定した場合(NO)、およびステップS300で、始動入賞口84に遊技球が入賞していないと判定した場合(NO)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、立ち上げ処理を説明する。
図26は、主制御装置162で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。
立ち上げ処理は、電源投入時に起動される処理であって、MPU310において実行されると、図26に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポインタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS402に移行して、払出制御装置242、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302が動作可能な状態となるまで待機するため、所定時間(例えば、1[s])が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、
ステップS404に移行する。
ステップS404では、RAM314へのアクセスを許可し、ステップS406に移行して、RAM消去スイッチ247がオフになっているか否かを判定し、RAM消去スイッチ247がオフになっていると判定した場合(YES)は、ステップS408に移行する。
ステップS408では、停電フラグがオンになっているか否かを判定し、停電フラグがオンになっていると判定した場合(YES)は、電源遮断が発生したと判定し、ステップS4
10に移行して、RAM判定値を算出する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM314のスタックエリアおよび作業エリアにおけるデータのチェックサム値またはハッシュ値である。
次いで、ステップS412に移行して、算出したRAM判定値が正常であるか否かを判定することによりバックアップの有効性を判定し、RAM判定値が正常である(すなわち、算出したRAM判定値が電源遮断時に格納したRAM判定値と一致する)と判定した場
合(YES)は、ステップS414に移行する。ここで、RAM判定値に代えて、RAM31
4の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく格納されているか否かによりバックアップの有効性を判定してもよい。
ステップS414では、停電フラグをオフにし、ステップS416に移行して、払出制御装置242を電源遮断時の状態に復帰させることを指定するための払出復帰コマンドを払出制御装置242に送信し、ステップS418に移行して、割込許可を設定し、メイン処理に移行する。
一方、ステップS412で、RAM判定値が正常でない(すなわち、算出したRAM判定値が電源遮断時に格納したRAM判定値と一致しない)と判定した場合(NO)は、バックアップされたRAM314のデータが破壊されている可能性が高いので、ステップS420に移行する。
ステップS420では、RAM314の使用領域を「0」にクリアし、ステップS422に移行して、RAM314の初期設定を行い、ステップS424に移行して、払出制御装置242の初期化を指定するための払出初期化コマンドを払出制御装置242に送信し、ステップS418に移行する。
一方、ステップS408で、停電フラグがオンになっていないと判定した場合(NO)は、電源遮断が発生していないと判定し、ステップS420に移行する。
一方、ステップS406で、RAM消去スイッチ247がオフになっていないと判定した場合(NO)は、ステップS420に移行する。
一方、ステップS402で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)は、所定時間が経過するまでステップS402で待機する。
次に、メイン処理を説明する。
図27は、主制御装置162で実行するメイン処理を示すフローチャートである。
メイン処理は、主制御装置162の主制御を行う処理である。その概要としては、ステップS500〜S520の処理を所定周期(例えば、4[ms])で実行し、所定周期の1期間のうちステップS500〜S516の処理に要する時間の残余時間を利用して、ステップS518、S520の処理を繰り返し実行する。メイン処理は、MPU310において実行されると、図27に示すように、ステップS500に移行する。
ステップS500では、RAM314のコマンド用バッファに設定されているコマンドを外部端子板213、払出制御装置242、電源および発射制御装置243または音声ランプ制御装置143に送信する外部出力処理を実行する。具体的には、RAM314の検知情報に基づいて始動入賞口84等への入賞を判定し、入賞があると判定した場合は、賞球の払出を指定するための賞球コマンドを払出制御装置242に送信する。また、遊技球の発射を行う場合は、遊技球の発射を指定するための発射コマンドを電源および発射制御装置243に送信する。また、変動パターンコマンド、停止種別コマンド、確定コマンド、オープニングコマンド、エンディングコマンド、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンド等を音声ランプ制御装置143に送信する。
次いで、ステップS502に移行して、変動パターン乱数カウンタCSを更新する。具体的には、変動パターン乱数カウンタCSの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は「0」に設定する。そして、変動パターン乱数カウンタCSの更新値をカウンタ用バッフ
ァに格納する。
次いで、ステップS504に移行して、払出制御装置242から受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み、ステップS506に移行して、演出図柄表示装置91で演出図柄の変動表示を行う図柄制御処理を実行し、ステップS508に移行する。
ステップS508では、大当たりが発生している場合に、大入賞口83aを開放または閉鎖する大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理では、大当たりの中にラウンドが開始されると、大入賞口83aを開放し、所定条件が成立した(例えば、29秒経過し、または遊技球が9個入賞した)か否かを判定し、所定条件が成立したと判定した場合は、大入賞口83aを閉鎖する。この開放と閉鎖とを最大ラウンド数まで繰り返し実行する。
次いで、ステップS510に移行して、普通図柄表示装置94で普通図柄を変動表示する普通図柄制御処理を実行する。普通図柄制御処理では、スルーゲート85を遊技球が通過すると、その通過タイミングで普通抽選乱数カウンタC4の値を取得し、表示部94aで普通図柄の変動表示を開始する。そして、取得した乱数カウンタ値に基づいて普通抽選を行い、当たりとなると、通常時は始動入賞口84への入賞を困難にしている電動役物を開放することにより始動入賞口84に遊技球が入賞しやすい状態を形成する。電動役物は、所定時間開放される。
次いで、ステップS512に移行して、遊技球の発射を制御する発射制御処理を実行する。発射制御処理では、RAM314の検知情報に基づいて、遊技球発射ハンドル41に遊技者が触れているか否かおよび発射停止スイッチ(不図示)がオフになっているか否かを判定し、遊技球発射ハンドル41に触れておりかつ発射停止スイッチがオフになっていると判定した場合は、RAM314のコマンド用バッファに発射コマンドを設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して発射コマンドが電源および発射制御装置243に送信される。
次いで、ステップS514に移行して、停電フラグがオフになっているか否かを判定し、停電フラグがオフになっていると判定した場合(YES)は、電源遮断が発生していないと
判定し、ステップS516に移行して、メイン処理を開始してから所定時間(例えば、4[ms])が経過していないか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定した場合(YES)は、ステップS518に移行する。
ステップS518では、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2初期値乱数カウンタCINI2を更新する。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1および第2初期値乱数カウンタCINI2の各値にそれぞれ「1」を加算し、最大値を超えた場合はそれぞれ「0」に設定する。そして、それら更新値をカウンタ用バッファに格納する。
次いで、ステップS520に移行して、変動パターン乱数カウンタCSを更新する。具体的には、変動パターン乱数カウンタCSの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は「0」に設定する。そして、変動パターン乱数カウンタCSの更新値をカウンタ用バッファに格納する。
ステップS520の処理が終了すると、ステップS514に移行する。ステップS500〜S512の処理に要する時間は、遊技状態によって変化するので、ステップS518、S520の乱数更新処理の実行回数も遊技状態によって変化する。したがって、第1初期値乱数カウンタCINI1、第2初期値乱数カウンタCINI2および変動パターン乱数カウンタCSの更新を不規則に行うことができるので、不正行為が行われる可能性を低
減することができる。
一方、ステップS516で、所定時間が経過したと判定した場合(NO)は、ステップS500に移行する。
一方、ステップS514で、停電フラグがオフになっていないと判定した場合(NO)は、電源遮断が発生したと判定し、電源断処理を実行するため、ステップS522に移行する。ステップS514の処理は、ステップS500〜S512の処理の終了時、またはステップS518、S520の処理の終了時に実行される。そのため、メイン処理において各処理が終了したタイミングで電源断処理が行われるので、電源断処理において、MPU310のレジスタの内容をスタックエリアに退避したり、スタックポインタの値を格納したりしなくても、ステップS400の処理においてスタックポインタに所定値を設定することにより、立ち上げ処理の終了後は、ステップS500の処理から開始することができる。したがって、主制御装置162の処理負荷を低減することができるとともに、主制御装置162が誤動作したり暴走したりすることなく比較的安定的な制御を行うことができる。また、メイン処理において各処理が終了したタイミングで電源断処理が行われるので、RAM314にバックアップする情報量を少なくすることができる。
ステップS522では、割込禁止を設定し、ステップS524に移行して、電源遮断を指定するための電源断コマンドを払出制御装置242および音声ランプ制御装置143に送信し、ステップS526に移行する。
ステップS526では、RAM判定値を算出し、算出したRAM判定値をRAM314の所定領域に格納する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM314のスタックエリアおよび作業エリアにおけるデータのチェックサム値またはハッシュ値である。
次いで、ステップS528に移行して、RAM314へのアクセスを禁止し、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。
次に、ステップS506の図柄制御処理を説明する。
図28は、主制御装置162で実行する図柄制御処理を示すフローチャートである。
図柄制御処理は、演出図柄表示装置91で演出図柄の変動表示を行う処理であって、ステップS506において実行されると、図28に示すように、ステップS600に移行する。
ステップS600では、現在、大当たり中でないか否かを判定し、大当たり中でないと判定した場合(YES)は、ステップS602に移行する。大当たり中としては、演出図柄表
示装置91で大当たり演出を行っている最中と、大当たり演出の終了後の所定時間とが含まれる。
次いで、ステップS602に移行して、現在、特別図柄表示装置93で変動表示中でないか否かを判定し、変動表示中でないと判定した場合(YES)は、ステップS604に移行
して、保留球数カウンタの値Nが「0」よりも大きいか否かを判定し、「0」よりも大きいと判定した場合(YES)は、ステップS606に移行する。
ステップS606では、保留球数カウンタの値Nから「1」を減算し、ステップS608に移行して、保留球格納エリアの乱数カウンタ値を実行エリア側にシフトする。具体的には、第1保留エリアの乱数カウンタ値を実行エリアにシフトし、その後、第2保留エリアの乱数カウンタ値を第1保留エリアにシフトする。次いで、第3保留エリアの乱数カウ
ンタ値を第2保留エリアにシフトし、その後、第4保留エリアの乱数カウンタ値を第3保留エリアにシフトする。
次いで、ステップS610に移行して、特別図柄表示装置93で変動表示を開始する変動開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS604で、保留球数カウンタの値Nが「0」以下であると判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS602で、現在、特別図柄表示装置93で変動表示中であると判定した場合(NO)は、ステップS612に移行して、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間が経過していないか否かを判定し、変動時間が経過していないと判定した場合(YES)は、ステップS614に移行する。
ステップS614では、特別図柄表示装置93の表示を更新する。具体的には、LED93aのうち、変動が開始されてから変動時間が経過するまでは、例えば、現在点灯しているLED93aが赤である場合は、その赤のLED93aを消灯するとともに緑のLED93aを点灯させる表示態様を設定する。また、現在点灯しているLED93aが緑である場合は、その緑のLED93aを消灯するとともに青のLED93aを点灯させる表示態様を設定する。また、現在点灯しているLED93aが青である場合は、その青のLED93aを消灯するとともに赤のLED93aを点灯させる表示態様を設定する。なお、ステップS614の処理は、所定周期(例えば、4[ms])で実行されるが、実行ごとにLED93aの点灯色を変更すると、LED93aの点灯色の変化を遊技者が視認することができない。そこで、遊技者にLED93aの点灯色の変化を視認させるために、ステップS614の処理は、実行ごとにカウンタ(不図示)の値に「1」を加算し、そのカウンタ値が所定値(例えば、「100」)を超えた場合に、LED93aの点灯色の変更を行い、遊技者が視認可能な周期(例えば、4[ms]×100=0.4[s])でLED93aの点灯色の変更を行うことが好ましい。カウンタの値は、LED93aの点灯色を変更したら「0」に戻るようになっている。
ステップS614の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS612で、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間が経過したと判定した場合(NO)は、ステップS616に移行して、特別図柄表示装置93の停止表示を設定する。大当たり抽選では、大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりであるか否かを判定し、大当たりであると判定した場合は、大当たり種別乱数カウンタC2の値に基づいて大当たり種別および大当たり時の停止図柄の種別を決定する。ステップS616の処理では、決定した大当たり時の停止図柄の種別に対応する表示態様となるように特別図柄表示装置93の停止表示を設定する。例えば、非確変大当たりである場合は緑色のLED93aを点灯させ、確変大当たりである場合は赤色のLED93aを点灯させ、外れである場合は青色のLED93aを点灯させる。なお、各LED93aの表示は、次の変動表示が開始される場合に点灯が解除されるが、変動の停止後数秒間のみ点灯させるものとしてもよい。
次いで、ステップS618に移行して、演出図柄表示装置91の停止表示をLED93aの点灯と同調させるために、RAM314のコマンド用バッファに確定コマンドを設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して確定コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS618の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS600で、現在、大当たり中であると判定した場合(NO)は、一連の処
理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS610の変動開始処理を説明する。
図29は、主制御装置162で実行する変動開始処理を示すフローチャートである。
変動開始処理は、特別図柄表示装置93で変動表示を開始する処理であって、ステップS610において実行されると、図29に示すように、ステップS700に移行する。
ステップS700では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値を取得し、取得した乱数カウンタ値と大当たり値とを比較することにより大当たりであるか否かを判定し、大当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS
702に移行する。
ステップS702では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり種別乱数カウンタC2の値を取得し、取得した乱数カウンタ値に基づいて大当たり種別を判定し、判定した大当たり種別に基づいて、大当たり時における特別図柄表示装置93の表示態様および演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS704に移行して、大当たりに対応する変動パターンテーブル406を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値を取得し、大当たり、決定した大当たり種別、保留球数カウンタの値Nおよび取得した乱数カウンタ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分構造テーブル404から取得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル406を読み出す。
次いで、ステップS706に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される大当たり時の変動パターンを決定する。また、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、取得した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお、変動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の値だけを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定するか、またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定するかは、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定することができる。
次いで、ステップS708に移行して、ステップS702で判定した大当たり種別であることを示す当たり種別情報を設定し、ステップS710に移行する。
ステップS710では、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されているか否かを判定し、時短付大当たり信号データが設定されていると判定した場合(YES)
は、ステップS712に移行して、コマンド用バッファに設定されている時短付大当たり信号データをクリアする。これにより、ステップS500の外部出力処理では、時短付大当たり信号の出力が停止する。
次いで、ステップS714に移行して、ステップS706、S724、S732で決定した変動パターンを指定するための変動パターンコマンドをRAM314のコマンド用バッファに設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して変動パターンコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
次いで、ステップS716に移行して、ステップS702、S720、S728で決定した停止図柄の種別を指定するための停止種別コマンドをRAM314のコマンド用バッファに設定する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介して停止種別コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。ステップS500の外部出力処理では、コマンド用バッファにコマンドが設定された順に送信されるので、変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドは、その順序で送信される。
ステップS716の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS710で、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されていないと判定した場合(NO)は、ステップS714に移行する。
一方、ステップS700で、大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS718に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値を取得し、取得した乱数カウンタ値と小当たり値とを比較することにより大当たりであるか否かを判定し、小当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS720に移行
する。
次いで、ステップS720に移行して、小当たり時における特別図柄表示装置93の表示態様および演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS722に移行して、小当たりに対応する変動パターンテーブル406を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値を取得し、小当たり、保留球数カウンタの値Nおよび取得した乱数カウンタ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分構造テーブル404から取得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル406を読み出す。
次いで、ステップS724に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される小当たり時の変動パターンを決定する。また、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、取得した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお、変動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の値だけを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定するか、またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定するかは、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定することができる。
次いで、ステップS726に移行して、小当たりであることを示す当たり種別情報を設
定し、ステップS714に移行する。
一方、ステップS718で、小当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS728に移行して、外れ時における特別図柄表示装置93の表示態様および演出図柄の停止図柄の種別を決定する。
次いで、ステップS730に移行して、外れに対応する変動パターンテーブル406を読み出す。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値を取得し、外れ、保留球数カウンタの値Nおよび取得した乱数カウンタ値に対応する変動パターンテーブル406のアドレスを振分構造テーブル404から取得し、取得したアドレスに基づいて変動パターンテーブル406を読み出す。
次いで、ステップS732に移行して、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている変動パターン乱数カウンタCSの値を取得し、読み出した変動パターンテーブル406において、取得した乱数カウンタ値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される外れ時の変動パターンを決定する。また、特別図柄表示装置93の変動表示について変動時間を決定し、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示するまでの変動時間を決定する。具体的には、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値を取得し、取得したリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定するとともに、取得した変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。なお、変動時間は、変動パターン乱数カウンタCSの値を使わずにリーチ乱数カウンタC3の値だけを用いて設定することも可能であり、リーチ乱数カウンタC3の値だけで設定するか、またはリーチ乱数カウンタC3および変動パターン乱数カウンタCSの各値で設定するかは、その都度、リーチ乱数カウンタC3の値や遊技状態等に応じて適宜決定することができる。
ステップS732の処理が終了すると、ステップS714に移行する。
次に、ステップS508の大入賞口開閉処理を説明する。
図30および図31は、主制御装置162で実行する大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。
大入賞口開閉処理は、大当たりが発生している場合に、大入賞口83aを開放または閉鎖する処理であって、ステップS508において実行されると、図30に示すように、ステップS800に移行する。
ステップS800では、当たり種別情報に基づいて非確変大当たりまたは確変大当たりであるか否かを判定し、非確変大当たりまたは確変大当たりであると判定した場合(YES)
は、ステップS802に移行する。
ステップS802では、大当たり演出を開始するタイミングであるか否かを判定し、大当たり演出を開始するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS804に移
行する。
ステップS804では、非確変大当たりまたは確変大当たりに対応するオープニングコマンドをコマンド用バッファに格納する大当たり演出開始処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してオープニングコマンド
が音声ランプ制御装置143に送信される。
次いで、ステップS806に移行して、時短付大当たり信号データをコマンド用バッファに格納する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、HIGHレベル信号となる時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。このとき、コマンド用バッファの時短付大当たり信号データがクリアされるまでHIGHレベル信号が出力されるように、主制御装置162のラッチ回路(不図示)により、時短付大当たり信号が出力されてからメイン処理の実行周期(例えば、4[ms])だけ時短付大当たり信号をラッチする。これにより、HIGHレベル信号が定常的に出力されるので、呼出ランプ装置500で時短付大当たり信号を検出しやすくなる。以下、ステップS500の外部出力処理で時短付大当たり信号を出力する場合は同様である。
ステップS806の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS802で、大当たり演出を開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、図31に示すように、ステップS836に移行して、ラウンドを開始するタイミングであるか否かを判定し、ラウンドを開始するタイミングであると判定した場合(YES)
は、ステップS838に移行する。
ステップS838では、ラウンド開始コマンドをコマンド用バッファに格納するラウンド開始処理を実行する。ただし、小当たりとなった場合は、ラウンド開始コマンドを設定しない。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してラウンド開始コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS838の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS836で、ラウンドを開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、ステップS840に移行して、ラウンドが継続中であるか否かを判定し、ラウンドが継続中であると判定した場合(YES)は、ステップS842に移行する。
ステップS842では、可変入賞装置83のソレノイドにより大入賞口83aの開閉を制御する大入賞口開閉制御処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS840で、ラウンドが継続中でないと判定した場合(NO)は、ステップS844に移行して、ラウンドを終了するタイミングであるか否かを判定し、ラウンドを終了するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS846に移行する。
ステップS846では、ラウンド回数に「1」を加算し、ステップS848に移行して、ラウンド回数が最大ラウンド数を超えたか否かを判定し、最大ラウンド数を超えたと判定した場合(YES)は、ステップS850に移行する。
ステップS850では、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりに対応するエンディングコマンドをコマンド用バッファに格納する当たり演出終了処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してエンディングコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS850の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS848で、ラウンド回数が最大ラウンド数を超えていないと判定した場合(NO)は、ステップS852に移行して、ラウンド終了コマンドをコマンド用バッファに格納するラウンド終了処理を実行する。ただし、小当たりとなった場合は、ラウンド終了コマンドを設定しない。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポー
ト318を介してラウンド終了コマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS852の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS844で、ラウンドを終了するタイミングでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、図30に示すように、ステップS800で、非確変大当たりまたは確変大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS808に移行する。
ステップS808では、当たり種別情報に基づいてJUB大当たりまたは突確大当たりであるか否かを判定し、JUB大当たりまたは突確大当たりであると判定した場合(YES)
は、ステップS810に移行する。
ステップS810では、大当たり演出を開始するタイミングであるか否かを判定し、大当たり演出を開始するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS812に移
行する。
ステップS812では、JUB大当たりまたは突確大当たりに対応するオープニングコマンドをコマンド用バッファに格納する大当たり演出開始処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してオープニングコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS812の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS810で、大当たり演出を開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、ステップS814に移行して、大当たり演出を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS816に移行
する。
ステップS816では、時短付大当たり信号データをコマンド用バッファに格納する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、HIGHレベル信号となる時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。
ステップS816の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS814で、大当たり演出を開始してから所定時間が経過していないと判定した場合(NO)は、図31に示すように、ステップS836に移行する。
一方、図30に示すように、ステップS808で、JUB大当たりまたは突確大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS818に移行する。
ステップS818では、当たり種別情報に基づいて潜確大当たりであるか否かを判定し、潜確大当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS820に移行する。
ステップS820では、大当たり演出を開始するタイミングであるか否かを判定し、大当たり演出を開始するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS822に移
行する。
ステップS822では、潜確大当たりに対応するオープニングコマンドをコマンド用バッファに格納する大当たり演出開始処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してオープニングコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS822の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS820で、大当たり演出を開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、ステップS824に移行して、時短状態であるか否かを判定し、時短状態であると判定した場合(YES)は、ステップS826に移行する。
ステップS826では、大当たり演出を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS828に移行する。
ステップS828では、時短付大当たり信号データをコマンド用バッファに格納する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、HIGHレベル信号となる時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。
ステップS828の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS826で、大当たり演出を開始してから所定時間が経過していないと判定した場合(NO)、およびステップS824で、時短状態でないと判定した場合(NO)はいずれも、図31に示すように、ステップS836に移行する。
一方、図30に示すように、ステップS818で、潜確大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS830に移行する。
ステップS830では、当たり種別情報に基づいて小当たりであるか否かを判定し、小当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS832に移行する。
ステップS832では、小当たり演出を開始するタイミングであるか否かを判定し、小当たり演出を開始するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS834に移
行する。
ステップS834では、小当たりに対応するオープニングコマンドをコマンド用バッファに格納する小当たり演出開始処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してオープニングコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS834の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS832で、小当たり演出を開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、図31に示すように、ステップS836に移行する。
一方、図30に示すように、ステップS830で、小当たりでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、音声ランプ制御装置143の構成を説明する。
図32は、音声ランプ制御装置143の構成を示すブロック図である。
音声ランプ制御装置143は、図32に示すように、DIP等のワンチップ型のマイクロプロセッサであるMPU350と、音声ランプ制御装置143の外部からデータを入力する入力ポート356と、音声ランプ制御装置143の外部にデータを出力する出力ポート358とを有して構成されている。MPU350、入力ポート356および出力ポート358は、バス360を介して相互に接続されている。
MPU350は、MPU350により実行される各種の制御プログラムや固定値データ
を記憶したROM352と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するためのワークエリアとして機能するRAM354と、割込回路、タイマ回路、データ送受信回路等の各種回路とを有して構成されている。
RAM354は、MPU350の内部レジスタの内容やMPU350により実行される制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタおよびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。
入力ポート356には、主制御装置162と、操作ボタン35と等が接続されている。
出力ポート358には、音声出力装置362と、ランプ表示装置364と、表示制御装置302と等が接続されている。
MPU350は、入力ポート356を介して音声出力装置362の音声出力制御を行うためのコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいて音声出力装置362を制御する。音声出力装置362は、音声ランプ制御装置143の制御によりスピーカ部26から音声を出力する。
MPU350は、入力ポート356を介してランプ表示装置364のランプ表示制御を行うためのコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいてランプ表示装置364を制御する。ランプ表示装置364は、音声ランプ制御装置143の制御により、環状電飾部23、エラー表示ランプ部24、賞球ランプ部25および保留ランプ95、96の点灯や点滅を行う。
MPU350は、入力ポート356を介して表示制御装置302の表示制御を行うためのコマンドを主制御装置162から受信すると、受信したコマンドに基づいて表示制御装置302を制御する。表示制御装置302は、音声ランプ制御装置143の制御により演出図柄表示装置91の表示制御を行う。
なお、音声出力装置362の音声出力制御を行うためのコマンド、ランプ表示装置364のランプ表示制御を行うためのコマンドおよび表示制御装置302の表示制御を行うためのコマンドは、例えば、変動パターンコマンドのように、1つのコマンド(音声出力装置362、ランプ表示装置364および表示制御装置302の表示制御を行うためのコマンド)として構成される場合もある。この場合、MPU350は、受信したコマンドに基づいて、ランプ表示装置364、表示制御装置302および表示制御装置302を制御する。
次に、音声ランプ制御装置143で実行される処理を説明する。
MPU350は、ROM352の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、音声ランプ制御処理を実行する。音声ランプ制御処理は、大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、立ち上げ処理の後に実行されるメイン処理とがある。
まず、立ち上げ処理を説明する。
図33は、音声ランプ制御装置143で実行する立ち上げ処理を示すフローチャートである。
立ち上げ処理は、電源投入時に起動される処理であって、MPU350において実行されると、図33に示すように、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポインタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS1102に移行して、今回の立ち上げ処理が瞬間的な電圧降下によって電源断処理(後述:S1230)の実行中に開始されたものであるか否かを判定するため、電源断処理の実行中の電源遮断であるか否かを示す電源断処理中フラグがオフになっているか否かを判定し、電源断処理中フラグがオフになっていると判定した場合(YES)
は、電源断処理の実行中の電源遮断でないと判定し、ステップS1104に移行する。電源断処理中フラグがオフになっている場合、今回の立ち上げ処理は、電源が完全に遮断された後に開始されたか、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、またはノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがかかって(主制御装置162からの電源断コマンドを受信することなく)開始されたものである。
ステップS1104では、RAM354のデータが破壊されているか否かを判定する。データ破壊の判定は、次のように行う。RAM354の特定領域には、RAM破壊チェックデータとして所定値(例えば、「55AAh」)が書き込まれている(後述:S1110)。したがって、RAM354の特定領域からデータを読み出し、読み出したデータが所定値と一致していれば、RAM354のデータが破壊されていないと判定することができる。これに対し、読み出したデータが所定値と一致していなければ、RAM354のデータが破壊されていると判定することができる。
なお、今回の立ち上げ処理が、電源が完全に遮断された後に開始された場合は、RAM354の特定領域にRAM破壊チェックデータが記憶されていないので(電源遮断によってRAM354のすべてのデータがクリアされるので)、RAM354のデータが破壊されていると判定される。
一方、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、またはノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがかかって開始された場合は、RAM354の特定領域にRAM破壊チェックデータが記憶されているので、RAM354のデータが破壊されていないと判定される。
ステップS1104で、RAM354のデータが破壊されていると判定した場合(YES)
は、ステップS1106に移行して、RAM354のすべての領域を検査する。検査方法としては、まず、1バイトごとに「FFh」を書き込み、それを1バイトごとに読み出して「FFh」であるか否かを判定し、「FFh」であれば、RAM354が正常であると判定する。かかる1バイトごとの書き込みおよび判定を、「FFh」に次いで、「55h」、「AAh」、「00h」の順に行う。この検査により、RAM354のすべての領域が「0」にクリアされる。
次いで、ステップS1108に移行して、ステップS1106の検査結果としてRAM354が正常であるか否かを判定し、RAM354が正常であると判定した場合(YES)は
、ステップS1110に移行して、RAM破壊チェックデータ(例えば、「55AAh」)をRAM354の特定領域に書き込み、ステップS1112に移行する。
ステップS1112では、電源断処理を実行したか否かを示す電源断フラグがオンになっているか否かを判定する。電源断フラグは、電源断処理の実行時にオンにされるので、電源断フラグがオンになっている状態でステップS1112の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理を実行した後に開始された場合である。
ステップS1112で、電源断フラグがオンになっていると判定した場合(YES)は、電
源断処理を実行したと判定し、ステップS1114に移行して、音声ランプ制御装置14
3の各処理を初期化するために、RAM354の作業領域を「0」にクリアする。ここで、RAM354の作業領域とは、主制御装置162から受信したコマンド等を記憶する領域以外の領域をいう。なお、ステップS1114の処理により電源断フラグもオフになる。
次いで、ステップS1116に移行して、RAM354の初期設定を行い、ステップS1118に移行して、割込許可を設定し、メイン処理に移行する。
一方、ステップS1112で、電源断フラグがオンになっていないと判定した場合(NO)は、電源断処理を実行していないと判定し、ステップS1116に移行する。電源断フラグがオフになっている状態でステップS1112の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、例えば、電源が完全に遮断された後に開始されたために、ステップS1106〜S1110の処理を経由してステップS1112の処理に至ったか、またはノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがかかって(主制御装置162からの電源断コマンドを受信することなく)開始された場合である。なお、この場合に、ステップS1114の処理を実行しないのは、ステップS1106〜S1110の処理を経由してステップS1112の処理に至った場合は、ステップS1106の処理によって、既にRAM354のすべての領域がクリアされているし、立ち上げ処理が、ノイズ等の影響によりMPU350にのみリセットがかかって開始された場合は、RAM354の作業領域をクリアせず維持しておくことにより、音声ランプ制御装置143の制御を継続することができるからである。
一方、ステップS1108で、RAM354が正常でないと判定した場合(NO)は、ステップS1120に移行して、エラー表示ランプ部24によりRAM354の異常を報知し、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。なお、音声出力装置362により音声を出力してRAM354の異常を報知してもよい。
一方、ステップS1104で、RAM354のデータが破壊されていないと判定した場合(NO)は、ステップS1112に移行する。
一方、ステップS1102で、電源断処理中フラグがオフになっていないと判定した場合(NO)は、電源断処理の実行中の電源遮断であると判定し、ステップS1106に移行する。電源断処理中フラグがオンになっている場合、今回の立ち上げ処理は、瞬間的な停電が生じた後であって電源断処理の実行中にMPU350にリセットがかかって開始されたものである。この場合は、電源断処理の実行中なので、RAM354の記憶状態は必ずしも正しくない。したがって、音声ランプ制御装置143の制御を継続することができないので、ステップS1106に移行して、RAM354のすべての領域をクリアする。
次に、メイン処理を説明する。
図34は、音声ランプ制御装置143で実行するメイン処理を示すフローチャートである。
メイン処理は、音声ランプ制御装置143の主制御を行う処理であって、MPU350において実行されると、図34に示すように、ステップS1200に移行する。
ステップS1200では、メイン処理を実行してから所定時間(例えば、1[ms])が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS12
02に移行する。ステップS1200で所定時間が経過したか否かを判定するのは、ステップS1202〜S1214が表示に関する処理であり、所定時間よりも短い周期(1[
ms]以内)で実行する必要がないのに対して、ステップS1216の変動制御処理やス
テップS1218のコマンド受信処理は、短い周期で実行する方が好ましいからである。これにより、主制御装置162からのコマンドの受信漏れを防止できる。
ステップS1202では、エラー表示ランプ部24の点灯パターンを設定し、ランプ設定処理(後述:S1210)で設定される点灯パターンとなるように環状電飾部23および賞球ランプ部25の出力を設定する。
次いで、ステップS1204に移行して、電源投入報知処理を実行する。電源投入報知処理は、電源が投入された場合に所定時間(例えば、30[s])電源が投入されたことを報知する処理であり、その報知は、音声出力装置362またはランプ表示装置364により行う。また、演出図柄表示装置91で電源供給の旨を表示することを指定するためのコマンドを表示制御装置302に送信してもよい。なお、電源投入時でなければ、電源投入報知処理による報知は行われない。
次いで、ステップS1206に移行して、主制御装置162からデモコマンドを受信した場合は(後述:S1218)、受信したデモコマンドを表示制御装置302に送信することにより演出図柄表示装置91で客待ちデモ演出を開始する客待ちデモ演出処理を実行する。また、客待ちデモ演出処理では、受信したデモコマンドに基づいて音声出力装置362およびランプ表示装置364を制御する。デモコマンドは、保留球数が「0」でかつ演出図柄表示装置91で演出図柄の変動表示が終了した場合に送信される。客待ちデモ演出は、その場合の停止図柄、背景、キャラクタ、エフェクト等の画面状態を突然変化させることなく、現在の画面状態を基準として違和感なく自然に客待ちデモ演出に導入されるように演出内容が設定されている。これにより、遊技中に客待ちデモ演出が開始されても、遊技者に違和感を与える可能性を低減することができる。
次いで、ステップS1208に移行して、操作ボタン35が押下されたか否かを判定し、操作ボタン35が押下されたと判定した場合は、演出図柄表示装置91で、操作ボタン35の押下に伴うボタン演出を行う操作ボタン監視処理を実行する。操作ボタン監視処理では、例えば、変動表示の開始時に予告キャラが出現した場合に操作ボタン35を押下することにより今回の変動表示による大当たりの期待値を表示したり、リーチ演出中に操作ボタン35を押下することにより大当たりへの期待感を向上する演出に変更したりする。操作ボタン35は、複数のリーチ演出のうち1のリーチ演出を決定するためのボタンとして用いることもできる。なお、パチンコ機10に操作ボタン35が設けられていない場合には、ステップS1208の処理は省略される。
次いで、ステップS1210に移行して、演出図柄表示装置91の表示に対応するように、環状電飾部23および賞球ランプ部25の点灯パターンを設定するランプ設定処理を実行する。
次いで、ステップS1212に移行して、演出図柄表示装置91の表示に対応するように、音声出力装置362の音声出力パターンを設定し、設定した音声出力パターンで音声出力装置362から音声を出力する音声設定処理を実行する。
次いで、ステップS1214に移行して、主制御装置162から変動パターンコマンドを受信した場合は(後述:S1218)、受信した変動パターンコマンドに基づいて演出図柄表示装置91の変動表示に要する時間と同期した時間を設定する液晶演出実行管理処理を実行する。この設定時間に基づいて、ステップS1210、S1212の処理の演出時間が設定される。
次いで、ステップS1216に移行して、変動パターンコマンド、停止種別コマンドま
たは確定コマンドを主制御装置162から受信した場合は(後述:S1218)、受信した変動パターンコマンド、停止種別コマンドまたは確定コマンドを表示制御装置302に送信することにより演出図柄表示装置91の変動表示を制御する変動制御処理を実行する。また、変動制御処理では、受信した変動パターンコマンド、停止種別コマンドまたは確定コマンドに基づいて音声出力装置362およびランプ表示装置364を制御する。
次いで、ステップS1218に移行して、主制御装置162からコマンドを受信し、受信したコマンドを判定するとともにフラグの設定等の必要な処理を行うコマンド受信処理を実行する。
次いで、ステップS1220に移行して、電源遮断が発生したことを示す停電フラグがオフになっているか否かを判定する。停電フラグは、主制御装置162から電源断コマンドを受信した場合にオンにされる。
ステップS1220で、停電フラグがオフになっていると判定した場合(YES)は、電源
遮断が発生していないと判定し、ステップS1222に移行して、ステップS1104の処理と同様に、RAM354のデータが破壊されているか否かを判定し、RAM354のデータが破壊されていると判定した場合(YES)は、ステップS1224に移行する。
ステップS1224では、エラー表示ランプ部24によりRAM354の異常を報知し、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。なお、音声出力装置362により音声を出力してRAM354の異常を報知してもよい。
一方、ステップS1222で、RAM354のデータが破壊されていないと判定した場合(NO)は、ステップS1200に移行する。
一方、ステップS1220で、停電フラグがオフになっていないと判定した場合(NO)は、電源遮断が発生したと判定し、電源断処理(後述:S1228)を実行するため、ステップS1226に移行する。ステップS1220の処理は、音声ランプ制御装置143のメイン処理の1サイクルの終了時に実行される。そのため、メイン処理において各処理が終了したタイミングで電源断処理が行われるので、電源断処理において、MPU350のレジスタの内容をスタックエリアに退避したり、スタックポインタの値を格納したりしなくても、ステップS1100の処理においてスタックポインタに所定値を設定することにより、立ち上げ処理の終了後は、ステップS1200の処理から開始することができる。したがって、音声ランプ制御装置143の処理負荷を低減することができるとともに、音声ランプ制御装置143が誤動作したり暴走したりすることなく比較的安定的な制御を行うことができる。
ステップS1226では、電源断フラグおよび電源断処理中フラグをオンにし、ステップS1228に移行して、電源断処理を実行する。電源断処理では、割込禁止を設定し、音声出力装置362およびランプ表示装置364の出力をオフにし、停電フラグをオフにする。
次いで、ステップS1230に移行して、電源断処理中フラグをオフにし、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。
一方、ステップS1200で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)は、ステップS1216に移行する。
次に、表示制御装置302の構成を説明する。
図35は、表示制御装置302の構成を示すブロック図である。
表示制御装置302は、図35に示すように、マイクロプロセッサであるMPU370と、MPU370により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したプログラムROM372と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するためのワークエリアとして機能するワークRAM374とを有して構成されている。
表示制御装置302は、さらに、演出図柄表示装置91に対する描画処理を行う画像コントローラ(VDP(Video Display Processor))376と、ワークRAM374から
画像コントローラ376にデータ転送を行うDMAC(Direct Memory Access Controller)378と、表示制御装置302の外部からデータを入力する入力ポート380とを有
して構成されている。MPU370、プログラムROM372、ワークRAM374、画像コントローラ376、DMAC378および入力ポート380は、バス382を介して相互に接続されている。
表示制御装置302は、さらに、背景データ、図柄データ、キャラクタデータおよびエフェクトデータ等を記憶したキャラクタROM384と、演出図柄表示装置91に出力する表示データを記憶するためのビデオRAM386と、表示制御装置302の外部にデータを出力する出力ポート388とを有して構成されている。画像コントローラ376および出力ポート388は、バス390を介して相互に接続されている。
入力ポート380には、音声ランプ制御装置143等が接続されている。
出力ポート388には、演出図柄表示装置91等が接続されている。
なお、パチンコ機10は、大当たり抽選の当選確率や1回の大当たりで払い出される賞球数が異なる別機種であっても、演出図柄表示装置91で表示される図柄構成がまったく同じ仕様の機種があるので、表示制御装置302は、共通部品化されコスト低減が図られている。
MPU370は、入力ポート380を介して音声ランプ制御装置143からコマンドを受信すると、受信したコマンドに基づいて演出図柄表示装置91の表示制御を行う。
ワークRAM374は、MPU370の内部レジスタの内容やMPU370により実行される制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタおよびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。
ワークRAM374には、RAM314と同様に、カウンタ用バッファが設けられている。カウンタ用バッファには、大当たり演出時または小当たり演出時のステージを決定するためのステージ乱数カウンタの値が格納されている。ステージ乱数カウンタは、短時間間隔で更新され、その更新値がカウンタ用バッファに格納される。
次に、プログラムROM372のデータ構造を説明する。
プログラムROM372には、大当たり演出または小当たり演出を決定するための複数の演出データテーブルと、演出データテーブルを決定するための振分構造テーブルとが格納されている。
まず、振分構造テーブルのデータ構造を説明する。
図36は、振分構造テーブル408のデータ構造の一部を示す図である。
演出データテーブルは、大当たりおよび小当たりのそれぞれに対応して設けられている。
大当たりに対応する演出データテーブルは、JUB大当たり、突確大当たりおよび潜確大当たりのそれぞれに対応して設けられている。
JUB大当たりに対応する演出データテーブル(以下、JUB大当たり演出データテーブルという。)は、遊技価値を遊技者に付与する期待を抱かせる「銅」ステージ、銅ステージよりも高い遊技価値を遊技者に付与する期待を抱かせる「銀」ステージ、銀ステージよりも高い遊技価値を遊技者に付与する期待を抱かせる「金」ステージの3種のステージのそれぞれに対応して設けられている。そして、JUB大当たり演出データテーブルは、ステージ乱数カウンタの所定の数値範囲ごとに設けられている。1つの演出データテーブルに割り当てられている数値範囲が大きいほど、その演出データテーブルが選択される可能性が高くなる。図36の例では、「金」ステージに対応する演出データテーブル1、「銀」ステージに対応する演出データテーブル2、「銅」ステージに対応する演出データテーブル3の順に選択比率が高くなっているので、JUB大当たりとなった場合は、「金」ステージが最も選択されやすい。
突確大当たりに対応する演出データテーブル(以下、突確大当たり演出データテーブルという。)は、同様に、「金」ステージ、「銀」ステージ、「銅」ステージの3種のステージのそれぞれに対応して設けられている。そして、突確大当たり演出データテーブルは、ステージ乱数カウンタの所定の数値範囲ごとに設けられている。図36の例では、「金」ステージに対応する演出データテーブル1、「銀」ステージに対応する演出データテーブル2、「銅」ステージに対応する演出データテーブル3の順に選択比率が高くなっているので、突確大当たりとなった場合は、「金」ステージが最も選択されやすい。
潜確大当たりに対応する演出データテーブル(以下、潜確大当たり演出データテーブルという。)は、同様に、「金」ステージ、「銀」ステージ、「銅」ステージの3種のステージのそれぞれに対応して設けられている。そして、潜確大当たり演出データテーブルは、ステージ乱数カウンタの所定の数値範囲ごとに設けられている。図36の例では、「銀」ステージに対応する演出データテーブル1、「金」ステージに対応する演出データテーブル2、「銅」ステージに対応する演出データテーブル3の順に選択比率が高くなっているので、潜確大当たりとなった場合は、「銀」ステージが最も選択されやすい。
小当たりに対応する演出データテーブル(以下、小当たり演出データテーブルという。)は、同様に、「金」ステージ、「銀」ステージ、「銅」ステージの3種のステージのそれぞれに対応して設けられている。そして、小当たり演出データテーブルは、ステージ乱数カウンタの所定の数値範囲ごとに設けられている。図36の例では、「銅」ステージに対応する演出データテーブル1、「銀」ステージに対応する演出データテーブル2、「金」ステージに対応する演出データテーブル3の順に選択比率が高くなっているので、小当たりとなった場合は、「銅」ステージが最も選択されやすい。
振分構造テーブル408には、図36に示すように、大当たり/小当たりの別、遊技種別およびステージ乱数カウンタの値ごとに、演出データテーブルへのアドレスが登録されている。なお、非確変大当たりおよび確変大当たりについては、「金」ステージ、「銀」ステージ、「銅」ステージには対応しないが、同様に、演出データテーブルへのアドレスが登録されている。
次に、演出データテーブルのデータ構造を説明する。
図37は、演出データテーブル410のデータ構造を示す図である。
演出データテーブル410には、図37に示すように、演出図柄表示装置91で1つの大当たり演出または小当たり演出を実現するための複数の演出データが時系列順に登録されている。先頭のレコードには、演出データの開始を示すSTARTデータが、末尾のレコードには、演出データの終了を示すENDデータがそれぞれ登録されている。演出データは、STARTデータとENDデータとの間のレコードに登録される。その各レコードには、図柄位置、背景種別、キャラクタ種別およびエフェクト等が演出データとして登録されている。
演出に使用される演出データテーブル410は、プログラムROM372から読み出され、ワークRAM374のテーブルバッファに設定される。テーブルバッファに設定された初期状態では、演出データテーブル410の先頭レコードにポインタが設定される。そして、ポインタを「1」ずつ加算しながら、ポインタが指し示すレコードの演出データを順次取得し、取得した演出データに基づいて演出図柄表示装置91の表示制御を行う。
次に、表示制御装置302で実行される処理を説明する。
MPU370は、プログラムROM372の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、表示制御処理を実行する。表示制御処理は、大別して、定期的に起動されるコマンド割込処理と、V割込信号の入力により起動されるV割込処理と、メイン処理とがある。
まず、コマンド割込処理を説明する。
図38は、表示制御装置302で実行するコマンド割込処理を示すフローチャートである。
コマンド割込処理は、所定周期(例えば、2[ms])で実行される処理であって、MPU370において実行されると、図38に示すように、ステップS1300に移行する。なお、コマンド割込処理は、タイマ割込ではなく、コマンドのストローブ信号を受信した場合に起動される処理として構成してもよい。
ステップS1300では、音声ランプ制御装置143からコマンドを受信したか否かを判定し、コマンドを受信したと判定した場合(YES)は、ステップS1302に移行する。
ステップS1302では、受信したコマンドをリングバッファに格納する。リングバッファは、論理的にリング状に構成された記憶領域である。初期状態では、リングバッファの始端に入力ポインタおよび読出ポインタが設定されている。
コマンドを格納する場合は、コマンドを受信すると、入力ポインタが指し示す2バイトの領域にコマンドが格納される。そして、入力ポインタに「1」が加算されることにより、入力ポインタは、リングバッファの終端側に1つ移動する。リングバッファの終端の領域にコマンドが格納されると、入力ポインタは、リングバッファの始端に再び設定される。
これに対し、コマンドを読み出す場合は、読出ポインタが指し示す2バイトの領域からコマンドが読み出される。そして、読出ポインタに「1」が加算されることにより、読出ポインタは、リングバッファの終端側に1つ移動する。リングバッファの終端の領域からコマンドが読み出されると、読出ポインタは、リングバッファの始端に再び設定される。読出ポインタは、入力ポインタよりも前方に設定されることはなく、入力ポインタと同一の位置またはそれよりも後方に設定される。入力ポインタと同一の位置である場合は、リングバッファのコマンドがすべて処理済みであることを意味する。入力ポインタよりも後
方に位置する場合は、リングバッファに未処理の新規コマンドが存在することを意味する。
なお、入力ポインタおよび読出ポインタの移動単位は、1バイトであってもよい。すなわち、2バイトのコマンドを1バイトずつ入力し、1バイトずつ読み出してもよい。
ステップS1302の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1300で、コマンドを受信しないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、V割込処理を説明する。
図39は、表示制御装置302で実行するV割込処理を示すフローチャートである。
V割込処理は、画像コントローラ376からV割込信号を入力した場合に起動される処理であって、MPU370において実行されると、図39に示すように、ステップS1400に移行する。
ステップS1400では、リングバッファに新規コマンドが存在するか否かを判定し、新規コマンドが存在すると判定した場合(YES)は、ステップS1402に移行して、リン
グバッファから新規コマンドを読み出し、ステップS1404に移行する。
ステップS1404では、ステップS1402で読み出した新規コマンドがオープニングコマンドであるか否かを判定し、オープニングコマンドであると判定した場合(YES)は
、ステップS1406に移行する。
ステップS1406では、ステップS1402で読み出したオープニングコマンドが、非確変大当たりまたは確変大当たりに対応するものであるか否かを判定することにより、遊技種別が非確変大当たりまたは確変大当たりであるか否かを判定し、非確変大当たりまたは確変大当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS1408に移行する。
ステップS1408では、非確変大当たりまたは確変大当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスを振分構造テーブル408から取得し、取得したアドレスに基づいて演出データテーブル410をプログラムROM372から読み出し、ステップS1410に移行して、読み出した演出データテーブル410をワークRAM374のテーブルバッファに設定し、ステップS1412に移行する。
ステップS1412では、演出図柄表示装置91の表示設定を行う表示設定処理を実行し、ステップS1414に移行して、演出図柄表示装置91に対する表示を実行する表示実行処理を実行し、ステップS1416に移行する。
ステップS1416では、ステージ乱数カウンタを更新する。具体的には、ステージ乱数カウンタの値に「1」を加算し、最大値を超えた場合は「0」に設定する。そして、ステージ乱数カウンタの更新値をカウンタ用バッファに格納する。
ステップS1416の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1406で、非確変大当たりまたは確変大当たりでないと判定した場
合(NO)は、ステップS1418に移行する。
ステップS1418では、ステップS1402で読み出したオープニングコマンドに基づいて、遊技種別がJUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりのいずれかであるかを判定する。そして、判定した遊技種別に対応する演出データテーブル410のアドレスを振分構造テーブル408から取得し、取得したアドレスに基づいて演出データテーブル410をプログラムROM372から読み出す。
ステップS1418の処理が終了すると、ステップS1410に移行する。
一方、ステップS1404で、ステップS1402で読み出した新規コマンドがオープニングコマンドでないと判定した場合(NO)は、ステップS1420に移行して、その他のコマンドを処理するその他コマンド処理を実行し、ステップS1412に移行する。
一方、ステップS1400で、新規コマンドが存在しないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、メイン処理を説明する。
図40は、表示制御装置302で実行するメイン処理を示すフローチャートである。
メイン処理は、表示制御装置302の主制御を行う処理であって、MPU370において実行されると、図40に示すように、ステップS1500に移行する。
ステップS1500では、電源投入に伴う初期設定を行う。初期設定では、スタックポインタにあらかじめ決められた所定値を設定する。
次いで、ステップS1502に移行して、割込許可を設定し、電源が完全に遮断されるまで無限ループを継続する。
次に、呼出ランプ装置500の外観構成を説明する。
図41は、呼出ランプ装置500の正面図である。
呼出ランプ装置500は、図41に示すように、大当たりの回数、確変状態の回数、図柄変動の回数その他の遊技情報を表示する表示部502と、パチンコホールの従業員を呼び出すための呼出ボタン504と、呼出ボタン504の押下に伴って点滅する呼出ランプ506とを有して構成されている。
次に、呼出ランプ装置500の制御系の構成を説明する。
図42は、呼出ランプ装置500の制御系の構成を示すブロック図である。
呼出ランプ装置500は、図42に示すように、呼出ランプ装置500の制御を行う制御部508と、外部端子板213からの出力信号を入力する信号入力部510と、ホールコンピュータ530に信号を出力する信号出力部512とを有して構成されている。
制御部508には、表示部502、呼出ボタン504および呼出ランプ506が接続されている。
外部端子板213は、大当たり演出時にハイレベルとなる大当たり信号と、特別図柄の確定を示す特別図柄確定信号と、時短付大当たり信号と、大当たり演出時または小当たり演出時にハイレベルとなる大当たりおよび小当たり信号と、始動入賞口84に遊技球が入賞した時にハイレベルとなる始動口入賞信号と、賞球の払出時にハイレベルとなる賞球信
号とを出力する。信号入力部510は、外部端子板213から出力されるそれら信号をそれぞれ入力する。
信号出力部512は、信号入力部510から入力した信号をそれぞれホールコンピュータ530に出力する。
〔動作〕 次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、パチンコ機10に電源が投入されると、主制御装置162により、主制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機10に装填し、遊技球発射ハンドル41を操作して遊技球を遊技盤81の遊技領域に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技領域に発射された遊技球が始動入賞口84に入賞すると、始動入賞口センサ154により検知信号が出力される。主制御装置162では、始動入賞口センサ154から検知信号が入力されると、そのタイミングで大当たり乱数カウンタC1の値が取得される。このとき、取得された乱数カウンタ値が大当たり値と一致していれば、大当たりとなる。
大当たりとなると、ステップS702〜S706を経て、大当たり種別、大当たり時における演出図柄の停止図柄の種別および大当たり時の変動パターンが決定される。そして、大当たり時の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に大当たり図柄で演出図柄が停止表示される。演出図柄の停止表示後は、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たりおよび潜確大当たりのいずれかが発生する。
(1)非確変大当たり
次に、非確変大当たりが発生した場合を説明する。
図43は、非確変大当たりおよび確変大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。
非確変大当たりとなると、主制御装置162では、図43に示すように、まず、ステップS702〜S706、S714、S716を経て、非確変大当たりに対応する変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドが音声ランプ制御装置143を介して表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、変動パターンコマンドを受信すると、ステップS1420、S1412〜S1416を経て、受信した変動パターンコマンドに対応する演出データテーブルが読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて、非確変大当たり時の変動パターンで演出図柄の変動表示が行われる。
表示制御装置302では、停止種別コマンドを受信すると、ステップS1420、S1412〜S1416を経て、受信した停止種別コマンドに対応する停止図柄テーブルが読み出され、読み出された停止図柄テーブルに基づいて非確変図柄が停止図柄として決定され、決定された非確変図柄で演出図柄が停止表示される。
主制御装置162では、変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドの送信後所定の変動時間が経過すると、確定コマンドが表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、確定コマンドを受信すると、ステップS1420、S1412〜S1416を経て、確定表示用の演出データテーブルが読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出
データに基づいて演出図柄の確定表示が行われる。
主制御装置162では、確定コマンドの送信後所定時間(例えば、0.5[s])が経過すると、ステップS804を経て、非確変大当たりに対応するオープニングコマンド1が表示制御装置302に送信される。また、これとほぼ同時に、ステップS806を経て、時短付大当たり信号が出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの回数が「1」加算されて表示されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見れば、大当たりが発生したことを把握することができる。
表示制御装置302では、オープニングコマンド1を受信すると、ステップS1408、S1410を経て、非確変大当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスが振分構造テーブル408から取得され、取得されたアドレスに基づいて演出データテーブル410が読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて、非確変大当たりに対応する大当たり演出が開始される。
大当たり演出中は、15回を上限として所定条件を満たすまで長開放ラウンドが継続される。主制御装置162では、ステップS838、S852を経て、ラウンドの開始時にラウンド開始コマンドが、ラウンドの終了時にラウンド終了コマンドがそれぞれ送信される。
表示制御装置302では、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドを受信すると、受信したラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドに基づいて大当たり演出中の処理が実行される。
また、大当たり演出中は、大入賞口83aが所定の開閉パターンで開放し、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、遊技球1個につき所定数の遊技球が賞球として払い出される。
そして、最終ラウンドが終了すると、主制御装置162では、ステップS850を経て、非確変大当たりに対応するエンディングコマンド1が送信される。
表示制御装置302では、エンディングコマンド1を受信すると、ステップS1420を経て、受信したエンディングコマンド1に基づいて大当たり演出が終了する。
主制御装置162では、エンディングコマンド1の送信後所定時間(例えば、6[s])が経過すると、保留球数が「1」以上である場合は、変動パターンコマンドが送信されるが、この送信の際に、ステップS712を経て、時短付大当たり信号の出力が停止する。また、時短状態に移行する。
(2)確変大当たり
次に、確変大当たりが発生した場合を説明する。
確変大当たりが発生した場合は、図43に示すように、非確変大当たりが発生した場合とほぼ同様の動作を行う。時短付大当たり信号については、確変大当たりに対応するオープニングコマンド2の送信とほぼ同時に出力され、大当たり演出の終了後最初の変動パターンコマンドの送信とほぼ同時に停止する。異なるのは、大当たり演出の終了後に確変状態に移行する点である。
(3)JUB大当たり
次に、JUB大当たりが発生した場合を説明する。
図44は、演出図柄表示装置91の画面を示す図である。
図45は、JUB大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。
JUB大当たりとなると、主制御装置162では、JUB大当たりに対応する変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドが表示制御装置302に送信され、そこから所定の変動時間が経過すると、確定コマンドが表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、変動パターンコマンドを受信すると、図44(a)に示すように、JUB大当たり時の変動パターンで演出図柄の変動表示が行われる。また、停止種別コマンドを受信すると、図44(b)に示すように、突確図柄で演出図柄が停止表示される。そして、確定コマンドを受信すると、演出図柄の確定表示が行われる。
主制御装置162では、図45に示すように、ステップS812を経て、JUB大当たりに対応するオープニングコマンド3が表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、オープニングコマンド3を受信すると、ステップS1418、S1410を経て、JUB大当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスが振分構造テーブル408から取得され、取得されたアドレスに基づいて演出データテーブル410が読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて、JUB大当たりに対応する大当たり演出が開始される。
大当たり演出が開始されると、図44(c)に示すように、「金」ステージ、「銀」ステージおよび「銅」ステージのいずれかを選択するため、「金」の文字、「銀」の文字および「銅」の文字が演出図柄表示装置91の画面にそれぞれ大きく表示され、各文字が点滅表示される。そして、例えば、「金」ステージが選択されると、図44(d)に示すように、「金」ステージが選択されたことが演出図柄表示装置91に表示される。その後、現在の遊技種別がJUB大当たりであるので、演出図柄表示装置91の画面が割れるような演出を経て、図44(e)に示すように、大当たりが発生したことが演出図柄表示装置91に表示される。この間、およそ25[s]である。
大当たりの発生が表示されると、主制御装置162では、ステップS816を経て、時短付大当たり信号が出力される。すなわち、JUB大当たりでは、オープニングコマンド3の送信後25[s]経過後に時短付大当たり信号が出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの発生が表示されるまで大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、JUB大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示されても所定時間が経過するまで、JUB大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
一方、大当たり演出中は、まず、短開放ラウンドが15回繰り返される。主制御装置162では、短開放ラウンドの開始時にラウンド開始コマンドが、短開放ラウンドの終了時にラウンド終了コマンドがそれぞれ送信される。
次いで、14回を上限として所定条件を満たすまで長開放ラウンドが継続される。主制御装置162では、ステップS838、S852を経て、ラウンドの開始時にラウンド開始コマンドが、ラウンドの終了時にラウンド終了コマンドがそれぞれ送信される。
表示制御装置302では、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドを受信すると、受信したラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドに基づいて大当たり演
出中の処理が実行される。
そして、最終ラウンドが終了すると、主制御装置162では、ステップS850を経て、JUB大当たりに対応するエンディングコマンド3が送信される。
表示制御装置302では、エンディングコマンド3を受信すると、ステップS1420を経て、受信したエンディングコマンド3に基づいて大当たり演出が終了する。
主制御装置162では、エンディングコマンド3の送信後所定時間(例えば、6[s])が経過すると、保留球数が「1」以上である場合は、変動パターンコマンドが送信されるが、この送信の際に、ステップS712を経て、時短付大当たり信号の出力が停止する。また、確変状態に移行する。
(4)突確大当たり
次に、突確大当たりが発生した場合を説明する。なお、変動パターンコマンド、停止種別コマンドおよび確定コマンドの送受信の動作については、JUB大当たりが発生した場合と同様なので、突確大当たりに対応するオープニングコマンド4の送受信の動作から説明する。
図46は、突確大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。
主制御装置162では、図46に示すように、ステップS812を経て、オープニングコマンド4が表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、オープニングコマンド4を受信すると、ステップS1418、S1410を経て、突確大当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスが振分構造テーブル408から取得され、取得されたアドレスに基づいて演出データテーブル410が読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて、突確大当たりに対応する大当たり演出が開始される。
大当たり演出が開始されると、図44(c)に示すように、「金」の文字、「銀」の文字および「銅」の文字が演出図柄表示装置91の画面にそれぞれ大きく表示され、各文字が点滅表示される。そして、例えば、「金」ステージが選択されると、図44(d)に示すように、「金」ステージが選択されたことが演出図柄表示装置91に表示される。その後、現在の遊技種別が突確大当たりであるので、演出図柄表示装置91の画面が割れるような演出を経て、図44(f)に示すように、確変状態に移行することが演出図柄表示装置91に表示される。この間、およそ25[s]である。
確変状態への移行が表示されると、主制御装置162では、ステップS816を経て、時短付大当たり信号が出力される。すなわち、突確大当たりでは、オープニングコマンド4の送信後25[s]経過後に時短付大当たり信号が出力される。したがって、呼出ランプ装置500では、確変状態への移行が表示されるまで大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、突確大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示されても所定時間が経過するまで、突確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
一方、大当たり演出中は、15回を上限として短開放ラウンドが継続される。主制御装置162では、ステップS838、S852を経て、ラウンドの開始時にラウンド開始コマンドが、ラウンドの終了時にラウンド終了コマンドがそれぞれ送信される。
表示制御装置302では、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドを受信すると、受信したラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドに基づいて大当たり演出中の処理が実行される。
そして、最終ラウンドが終了すると、主制御装置162では、ステップS850を経て、突確大当たりに対応するエンディングコマンド4が送信される。
表示制御装置302では、エンディングコマンド4を受信すると、ステップS1420を経て、受信したエンディングコマンド4に基づいて大当たり演出が終了する。
主制御装置162では、エンディングコマンド4の送信後所定時間(例えば、6[s])が経過すると、保留球数が「1」以上である場合は、変動パターンコマンドが送信されるが、この送信の際に、ステップS712を経て、時短付大当たり信号の出力が停止する。また、確変状態に移行する。
(5)潜確大当たり
次に、潜確大当たりが発生した場合を説明する。なお、変動パターンコマンド、停止種別コマンドおよび確定コマンドの送受信の動作については、JUB大当たりが発生した場合と同様なので、潜確大当たりに対応するオープニングコマンド5の送受信の動作から説明する。
図47は、潜確大当たりに対応する大当たり演出を示すタイムチャートである。
主制御装置162では、図47に示すように、ステップS822を経て、オープニングコマンド5が表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、オープニングコマンド5を受信すると、ステップS1418、S1410を経て、潜確大当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスが振分構造テーブル408から取得され、取得されたアドレスに基づいて演出データテーブル410が読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて、潜確大当たりに対応する大当たり演出が開始される。
大当たり演出が開始されると、図44(c)に示すように、「金」の文字、「銀」の文字および「銅」の文字が演出図柄表示装置91の画面にそれぞれ大きく表示され、各文字が点滅表示される。そして、例えば、「金」ステージが選択されると、図44(d)に示すように、「金」ステージが選択されたことが演出図柄表示装置91に表示される。その後は、現在の遊技種別が潜確大当たりであるので、特定の表示が行われることなくラウンドに突入する。
潜確大当たりでは、時短付大当たり信号は出力されない。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、潜確大当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示された場合に、潜確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
ただし、時短状態である場合は、ステップS828を経て、オープニングコマンド5の送信後25[s]経過後に時短付大当たり信号が出力される。この場合は、突確大当たりと同様の動作を行う。
一方、大当たり演出中は、15回を上限として短開放ラウンドが継続される。主制御装置162では、ステップS838、S852を経て、ラウンドの開始時にラウンド開始コマンドが、ラウンドの終了時にラウンド終了コマンドがそれぞれ送信される。
表示制御装置302では、ラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドを受信すると、受信したラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドに基づいて大当たり演出中の処理が実行される。
そして、最終ラウンドが終了すると、主制御装置162では、ステップS850を経て、潜確大当たりに対応するエンディングコマンド5が送信される。
表示制御装置302では、エンディングコマンド5を受信すると、ステップS1420を経て、受信したエンディングコマンド5に基づいて大当たり演出が終了する。
主制御装置162では、エンディングコマンド5の送信後所定時間(例えば、6[s])が経過すると、確変状態に移行する。
(6)小当たり
一方、主制御装置162では、取得された乱数カウンタ値が小当たり値と一致していれば、小当たりとなる。
次に、小当たりが発生した場合を説明する。なお、変動パターンコマンド、停止種別コマンドおよび確定コマンドの送受信の動作については、JUB大当たりが発生した場合と同様なので、小当たりに対応するオープニングコマンド「小」の送受信の動作から説明する。
図48は、小当たり演出を示すタイムチャートである。
主制御装置162では、図48に示すように、ステップS834を経て、オープニングコマンド「小」が表示制御装置302に送信される。
表示制御装置302では、オープニングコマンド「小」を受信すると、ステップS1418、S1410を経て、小当たりに対応する演出データテーブル410のアドレスが振分構造テーブル408から取得され、取得されたアドレスに基づいて演出データテーブル410が読み出されてテーブルバッファに設定される。そして、演出データテーブルの演出データが展開され、展開された演出データに基づいて小当たり演出が開始される。
小当たり演出が開始されると、図44(c)に示すように、「金」の文字、「銀」の文字および「銅」の文字が演出図柄表示装置91の画面にそれぞれ大きく表示され、各文字が点滅表示される。そして、例えば、「金」ステージが選択されると、図44(d)に示すように、「金」ステージが選択されたことが演出図柄表示装置91に表示される。その後は、現在の遊技種別が小当たりであるので、特定の表示が行われることなく小当たり演出に突入する。
小当たりでは、時短付大当たり信号は出力されない。したがって、呼出ランプ装置500では、大当たりの回数が変化しないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、小当たりが発生したことを把握することができない。これにより、遊技者は、突確図柄が停止表示された場合に、潜確大当たりと区別することができず、潜確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
一方、小当たり演出中は、15回を上限として短開放が継続される。そして、最終の開放が終了すると、主制御装置162では、ステップS850を経て、小当たりに対応するエンディングコマンド「小」が送信される。
表示制御装置302では、エンディングコマンド「小」を受信すると、ステップS1420を経て、受信したエンディングコマンド「小」に基づいて小当たり演出が終了する。
主制御装置162では、エンディングコマンド「小」の送信後所定時間(例えば、6[
s])が経過すると、元の状態に移行する。例えば、確変状態および時短状態であれば確
変状態および時短状態を維持し、通常状態および非時短状態であれば通常状態および非時短状態を維持する。
(7)外れ
一方、主制御装置162では、取得された乱数カウンタ値が大当たり値および小当たり値とも一致していなければ、外れとなる。
外れとなると、ステップS728〜S732を経て、外れ時における演出図柄の停止図柄の種別および外れ時の変動パターンが決定される。そして、外れ時の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に外れ図柄で演出図柄が停止表示される。
〔効果〕 このようにして、本実施の形態では、押込操作部624bの高さは、押込操作部624aよりも高く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624aを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、従来に比して、配線606bの接続が容易となる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624bの前後方向の長さは、押込操作部624aよりも短く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624aを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606bの接続がさらに容易となる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610aを端子板608a側に付勢するコイルバネ612aを備える。
これにより、配線606aは、コイルバネ612aの弾性力により、押圧部628aと端子板608aとの間に挟まれるので、配線606aと端子板608aとをより確実に接続することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610aの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612aの伸縮方向を規制する規制部634aが形成されている。
これにより、コイルバネ612aの伸縮動作が規制部634aにより規制されるので、揺動操作部材610aを適切に端子板608a側に付勢することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610aは、押圧部628aと揺動支軸62
2aとの間であって端子板608aに対向する面に、内側に窪んだ谷部630aが形成されている。
これにより、揺動操作部材610aを下方に揺動させた場合に、押圧部628aと端子板608aとの間にスペースが形成されるので、配線606aが挿入しやすくなる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、押圧部628aの先端が端子板608aに近接または接触する位置で揺動操作部材610aの端子板608a側への移動を規制する通路636a、638aが形成されている。
これにより、押圧部628aが配線606aを過剰に押圧し傷つける可能性を低減することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624aの先端上部には、上方に突出する爪626aが形成されている。
これにより、爪626aに指を掛けて押込操作部624aを押し込めばよいので、押込操作部624aが操作しやすくなる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、爪626bの高さは、爪626aよりも高く設定されている。
これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624bには指が掛けにくいところ、爪626bの高さが爪626aよりも高いので、爪626bに指が掛けやすくなり、押込操作部624bがさらに操作しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、端子板608aの上端部中央には、前方に折れ曲がる電極640aが形成されている。
これにより、配線606aが電極640aに接触しやすくなるので、配線606aと端子板608aとをより確実に接続することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、端子板608aの上端部であって電極640aの両側には、上方に突出する爪642aがそれぞれ形成され、各爪642aは、基体602の上面602eの内壁に形成された嵌合穴に嵌合している。
これにより、端子板608aの上端部に電極640aを形成しても、端子板608aが前後方向に移動することを規制することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、端子板608aの起立部中央には、後斜め下方に突出する舌状部材644aが形成され、舌状部材644aは、基体602の背面602aの内壁に形成された嵌合穴に嵌合している。
これにより、端子板608aが前後方向に移動することを規制することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、端子板608aの下部には、前斜め上方に延出する2つの電極648aが形成され、各電極648aは、基体602の左右側面602c、602d側の内壁に形成された突起上に設置されている。
これにより、端子板608aが下方に移動することを規制することができる。なお、配線接続部604bについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、対向して配置される配線接続部604a、604bは、同一色に着色されている。
これにより、組となる配線接続部604aまたは配線接続部604bを識別しやすくなるので、配線606a、606bを誤って接続する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、隣接して配置される配線接続部604a、604bは、異なる色に着色されている。
これにより、隣接する配線接続部604a、604bを区別しやすくなるので、配線606a、606bを誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、配線接続部604a、604bは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。
これにより、各配線接続部604a、604bを区別しやすくなるので、配線606a、606bを誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、始動入賞口84への入賞を契機として、非確変大当たり、確変大当たりまたは潜確大当たりを発生させるための大当たり抽選を行い、演出図柄表示装置91で演出図柄を変動表示し、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、非確変図柄または確変図柄で演出図柄を停止表示し、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させ、時短付大当たり信号を出力し、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、潜確大当たりを発生させ、時短付大当たり信号を出力しない。
従来、パチンコ機等の遊技機としては、例えば、大当たりの発生時に、大当たりが発生したことを示す大当たり信号を呼出ランプ装置500に出力するものが知られている(特開2008−302145号)。呼出ランプ装置500では、遊技機からの大当たり信号に基づいて、大当たりの回数を集計して表示する。
しかし、従来の遊技機にあっては、突確大当たりの場合、大当たりとならずに確変状態に突然移行したかのような意外性を与えることを目的とするものの、呼出ランプ装置500に対しては、突確大当たりの発生時に時短付大当たり信号が出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見れば、突確大当たりが発生したことを把握することができ、遊技の趣向が低下するという問題があった。
また、従来、例えば、他の遊技種別として、突確図柄を停止表示して極めて短時間の当たりを発生させ、その後、遊技状態が変化しない小当たりを設定した場合、遊技者は、突確図柄を見ただけでは、突確大当たりなのか小当たりなのかが区別できず、突確大当たりが発生することの期待を抱く。しかし、呼出ランプ装置500に対しては、突確大当たりの発生時に時短付大当たり信号が出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見れば、突確大当たりまたは小当たりが発生したことを把握することができ、遊技の
趣向が低下するという問題があった。
また、従来、例えば、突確大当たりの発生後に、突確大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、その表示を見るまでは、突確大当たりが発生したか否かが分からず、突確大当たりが発生することの期待を抱く。しかし、呼出ランプ装置500に対しては、突確大当たりの発生時に時短付大当たり信号が出力されるので、遊技者は、その表示前であっても呼出ランプ装置500の表示を見れば、突確大当たりが発生したことを把握することができ、遊技の趣向が低下するという問題があった。
これに対し、本実施の形態であれば、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が出力されるのに対し、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が出力されないので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、潜確大当たりが発生したことを把握することができない。また、小当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、潜確大当たりまたは小当たりが発生したことを把握することができない。したがって、従来に比して、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、大当たり抽選の当選確率が通常状態よりも高い確変状態を潜確大当たりとして発生させる。
これにより、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、大当たり抽選の当選確率が通常状態よりも高い確変状態が発生する場合に、時短付大当たり信号が出力されないので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、時短状態である場合に、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号を出力する。
これにより、潜確大当たりを発生させると判定した場合でも、時短状態である場合は、時短付大当たり信号が出力されるので、呼出ランプ装置500で時短状態が発生したことを把握することができる。
さらに、本実施の形態では、時短状態である場合に、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、非確変大当たりまたは確変大当たりの発生時に時短付大当たり信号を出力するタイミングよりも遅らせて時短付大当たり信号を出力する。
これにより、時短状態である場合に、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が遅れて出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、潜確大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。したがって、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、JUB大当たりを発生させると判定した場合は、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、JUB大当たりを発生させ、非確変大当たりまたは確変大当たりの発生時に時短付大当たり信号を出力するタイミングよりも遅らせて時短付大当たり信号を出力する。
これにより、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が出力されるのに対し、JUB大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が遅れて出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、JUB大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。また、小当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、JUB大当たり
または小当たりが発生したことを直ちには把握することができない。また、JUB大当たりの発生後に、大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、JUB大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。さらに、その表示よりも時短付大当たり信号の出力タイミングが遅ければ、遊技者は、JUB大当たりが発生したことが表示されるまで、JUB大当たりが発生することの期待を抱くことができる。したがって、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する大当たり演出、およびこれに続けて大当たり抽選の当選確率が通常状態よりも高い確変状態をJUB大当たりとして発生させる。
これにより、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、大当たり演出およびこれに続けて確変状態が発生する場合に、時短付大当たり信号が遅れて出力されるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、JUB大当たりを発生させると判定した場合は、大当たりが発生したことを演出図柄表示装置91で表示し、大当たりの発生を表示した後に時短付大当たり信号を出力する。
これにより、遊技者は、大当たりの発生が表示されるまで、JUB大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、突確大当たりを発生させると判定した場合は、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、突確大当たりを発生させ、非確変大当たりまたは確変大当たりの発生時に時短付大当たり信号を出力するタイミングよりも遅らせて時短付大当たり信号を出力する。
これにより、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が出力されるのに対し、突確大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号が遅れて出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、突確大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。また、小当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、突確大当たりまたは小当たりが発生したことを直ちには把握することができない。また、突確大当たりの発生後に、確変状態に移行することを表示する場合、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、突確大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。さらに、その表示よりも時短付大当たり信号の出力タイミングが遅ければ、遊技者は、突確大当たりが発生したことが表示されるまで、突確大当たりが発生することの期待を抱くことができる。したがって、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、大当たり抽選の当選確率が通常状態よりも高い確変状態を突確大当たりとして発生させる。
これにより、外れ図柄と区別しがたい突確図柄で演出図柄を停止表示し、確変状態が発生する場合に、時短付大当たり信号が遅れて出力されるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、突確大当たりを発生させると判定した場合は、確変状態に移行することを演出図柄表示装置91で表示し、確変状態への移行を表示した後に時短付
大当たり信号を出力する。
これにより、遊技者は、確変状態への移行が表示されるまで、突確大当たりが発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、1ラウンドにおいて大入賞口83aを所定時間開放する長開放ラウンドを実行し、JUB大当たり、突確大当たりまたは潜確大当たりを発生させると判定した場合は、1ラウンドにおいて大入賞口83aを所定時間よりも短い時間開放する短開放ラウンドを実行する。
これにより、短開放ラウンドは、長開放ラウンドに比して大入賞口83aの開放時間が短いので、遊技者は、大入賞口83aの動作を見ても、大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。したがって、JUB大当たり、突確大当たりまたは潜確大当たりに突然移行したかのような意外性を与えることができる。
さらに、本実施の形態では、JUB大当たりまたは突確大当たりを発生させると判定した場合は、短開放ラウンドの終了間際に時短付大当たり信号を出力する。
これにより、遊技者は、呼出ランプ装置500の表示を見ても、大入賞口83aの動作を見ても、JUB大当たりまたは突確大当たりが発生したことを直ちには把握することができない。したがって、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態では、時短付大当たり信号が出力されてからメイン処理の実行周期だけ時短付大当たり信号をラッチするラッチ回路を備え、メイン処理の実行周期で時短付大当たり信号を出力する。
これにより、HIGHレベル信号が定常的に出力されるので、呼出ランプ装置500で時短付大当たり信号を検出しやすくなる。
本実施の形態において、端子板608a、608bは、発明1または2の端子部に対応し、コイルバネ612a、612bは、発明2の付勢手段に対応している。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図49および図50は、本発明に係る遊技機の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、ステップS500の外部出力処理で時短付大当たり信号の出力の可否を制御する点が異なる。なお、以下、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、ステップS500の外部出力処理を説明する。
図49は、主制御装置162で実行する外部出力処理を示すフローチャートである。
外部出力処理は、ステップS500において実行されると、図49に示すように、ステップS900に移行する。
ステップS900では、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されて
いるか否かを判定し、時短付大当たり信号データが設定されていると判定した場合(YES)
は、ステップS902に移行する。
ステップS902では、当たり種別情報に基づいてJUB大当たりまたは突確大当たりであるか否かを判定し、JUB大当たりまたは突確大当たりであると判定した場合(YES)
は、ステップS904に移行する。
ステップS904では、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されてから所定時間(例えば、25[s])が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS906に移行して、時短付大当たり信号を外部端子板2
13から出力し、ステップS908に移行する。
ステップS908では、RAM314のコマンド用バッファに設定されているコマンドを払出制御装置242、電源および発射制御装置243または音声ランプ制御装置143に送信する他の出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS904で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)、およびステップS900で、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されていないと判定した場合(NO)はいずれも、ステップS908に移行する。
一方、ステップS902で、JUB大当たりまたは突確大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS910に移行して、当たり種別情報に基づいて潜確大当たりであるか否かを判定し、潜確大当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS912に移行す
る。
ステップS912では、時短状態であるか否かを判定し、時短状態であると判定した場合(YES)は、ステップS914に移行する。
ステップS914では、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されてから所定時間(例えば、25[s])が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(YES)は、ステップS916に移行して、時短付大当たり信号を外部端子板2
13から出力し、ステップS908に移行する。
一方、ステップS914で、所定時間が経過していないと判定した場合(NO)、およびステップS912で、時短状態でないと判定した場合(NO)はいずれも、ステップS908に移行する。
一方、ステップS910で、潜確大当たりでないと判定した場合(NO)は、ステップS918に移行して、時短付大当たり信号を外部端子板213から出力し、ステップS908に移行する。
次に、ステップS508の大入賞口開閉処理を説明する。
図50は、主制御装置162で実行する大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。
大入賞口開閉処理は、ステップS508において実行されると、図50に示すように、ステップS854に移行する。
ステップS854では、当たり種別情報に基づいて大当たりまたは小当たりであるか否かを判定し、大当たりまたは小当たりであると判定した場合(YES)は、ステップS856
に移行する。
ステップS856では、大当たり演出または小当たり演出を開始するタイミングであるか否かを判定し、大当たり演出または小当たり演出を開始するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS858に移行する。
ステップS858では、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりに対応するオープニングコマンドをコマンド用バッファに格納する当たり演出開始処理を実行する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、出力ポート318を介してオープニングコマンドが音声ランプ制御装置143に送信される。
ステップS858の処理が終了すると、ステップS860に移行して、時短付大当たり信号データをコマンド用バッファに格納する。これにより、ステップS500の外部出力処理では、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりに応じたタイミングで、HIGHレベル信号となる時短付大当たり信号が外部端子板213から出力される。
ステップS860の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS856で、大当たり演出または小当たり演出を開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、ステップS836に移行して、ラウンドを開始するタイミングであるか否かを判定し、ラウンドを開始するタイミングであると判定した場合(YES)は
、ステップS838に移行して、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS836で、ラウンドを開始するタイミングでないと判定した場合(NO)は、ステップS840に移行して、ラウンドが継続中であるか否かを判定し、ラウンドが継続中であると判定した場合(YES)は、ステップS842に移行して、一連の処理を終了
して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS840で、ラウンドが継続中でないと判定した場合(NO)は、ステップS844に移行して、ラウンドを終了するタイミングであるか否かを判定し、ラウンドを終了するタイミングであると判定した場合(YES)は、ステップS846に移行する。
ステップS846では、ラウンド回数に「1」を加算し、ステップS848に移行して、ラウンド回数が最大ラウンド数を超えたか否かを判定し、最大ラウンド数を超えたと判定した場合(YES)は、ステップS850に移行して、一連の処理を終了して元の処理に復
帰させる。
一方、ステップS848で、ラウンド回数が最大ラウンド数を超えていないと判定した場合(NO)は、ステップS852に移行して、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS844で、ラウンドを終了するタイミングでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
〔効果〕 このようにして、本実施の形態では、JUB大当たりまたは突確大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されから所定時間が経過した後に時短付大当たり信号を出力する。また、潜確大当たりを発生させると判定した場合は、時短状態である場合に限り、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されから所定時間が経過した後に時短付大当たり信号を出力する
。また、非確変大当たりまたは確変大当たりを発生させると判定した場合は、時短付大当たり信号データがコマンド用バッファに設定されると直ちに時短付大当たり信号を出力する。
これにより、大入賞口開閉処理では、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりまたは小当たりにかかわらず、大当たり演出または小当たり演出を開始するタイミングで時短付大当たり信号データをコマンド用バッファに格納するだけでよいので、大入賞口開閉処理が簡素となる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図51ないし図56は、本発明に係る遊技機の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、1つの押込操作部624cで2つの配線606ca、606cbを挿入可能とした点が異なる。なお、以下、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、接続端子装置600の構成を説明する。
図51は、接続端子装置600の平面図である。
図52は、接続端子装置600の斜視図である。
接続端子装置600は、図51および図52に示すように、基体602と、基体602に形成された5個の配線接続部604cと、基体602に形成された5個の配線接続部604dとを有して構成されている。
配線接続部604c、604dは、基体602の右側面602cから左側面602dに向かって配線接続部604c、604d、604d、604cの順で繰り返し配置されている。また、隣接する配線接続部604c、604dは、長手方向(前後方向)逆向きに配置されている。なお、隣接する配線接続部604c、604dとは、基準となる配線接続部604cの真横(直近右隣または直近左隣)に位置する配線接続部604c若しくは配線接続部604d、または基準となる配線接続部604dの真横(直近右隣または直近左隣)に位置する配線接続部604c若しくは配線接続部604dをいう。
左端の配線接続部604cには、出力端子To1a、To1bが設けられている。同様に、他の配線接続部604cには、左側から順に、出力端子To4a、To4b、出力端子To5a、To5b、出力端子To8a、To8bおよび出力端子To9a、To9bがそれぞれ設けられている。
左端の配線接続部604dには、出力端子To2a、To2bが設けられている。同様に、他の配線接続部604dには、左側から順に、出力端子To3a、To3b、出力端子To6a、To6b、出力端子To7a、To7bおよび出力端子To10a、To10bがそれぞれ設けられている。
隣接する配線接続部604c、604dは、異なる色に着色されている。これにより、隣接する配線接続部604c、604dを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。また、配線接続部604c、604dは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。例えば、左端から順に、紫色、黄色、茶色、赤色、灰色、緑色、黒色、青色、橙色、ピンク色に着色されている。これにより、各配線接続部604c、604dを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能
性をさらに低減することができる。
次に、配線接続部604cの構成を説明する。
図53は、図51中のE−E’線に沿った断面図である。
図54は、押込操作部624cを押し込んだ状態を示す、図51中のE−E’線に沿った断面図である。
配線接続部604cは、図53および図54に示すように、配線606caと電気的に接続される端子板608caと、配線606cbと電気的に接続される端子板608cbと、配線606caと端子板608caとの電気的接続および配線606cbと端子板608cbとの電気的接続を操作する揺動操作部材610cと、揺動操作部材610cを端子板608ca、608cb側に付勢するコイルバネ612cとを有して構成されている。
基体602は、中空のブロック状に成形されている。すなわち、隣接する配線接続部604dとは、隔壁により仕切られている。
基体602の上面602eには、配線606caが挿入される開口部614caと、配線606cbが挿入される開口部614cbとが形成されている。また、基体602には、上面602eから前面602bにわたって、揺動操作部材610cの一部を基体602の前方に突出させるための切り欠き穴616cが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608caの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618caと、端子板608cbの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618cbとが形成されているとともに、コイルバネ612cが係止される係止ピン620cが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図51)側の内壁には、揺動操作部材610cを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)が形成されている。
端子板608caは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608caは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606caが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央内壁に固定されている。また、端子板608caの一端部は、スリット穴618caを通して基体602の下方に突出し、出力端子To8aを構成している。
端子板608cbは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608cbは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606cbが挿入される方向と平行に延在し、基体602の後部内壁に固定されている。また、端子板608cbの一端部は、スリット穴618cbを通して基体602の下方に突出し、出力端子To8bを構成している。
揺動操作部材610cは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610cは、その一端部に揺動支軸622cが形成され、揺動支軸622cが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。そして、揺動操作部材610cの他端部は、切り欠き穴616cから前方に突出し、押込操作部624cを構成している。
押込操作部624cの先端上部には、上方に突出する爪626cが形成されている。これにより、爪626cに指を掛けて押込操作部624cを押し込めばよいので、押込操作
部624cが操作しやすくなる。
揺動操作部材610cの両端部間であって端子板608caと対向する側面には、配線606caを端子板608caに接触させる押圧部628caが形成されている。また、押圧部628caの下方には、内側に窪んだ谷部630caが形成されている。これにより、揺動操作部材610cを下方に揺動させた場合に、押圧部628caと端子板608caとの間にスペースが形成されるので、配線606caが挿入しやすくなる。
揺動操作部材610cの両端部間であって端子板608cbと対向する側面には、配線606cbを端子板608cbに接触させる押圧部628cbが形成されている。また、押圧部628cbの下方には、内側に窪んだ谷部630cbが形成されている。これにより、揺動操作部材610cを下方に揺動させた場合に、押圧部628cbと端子板608cbとの間にスペースが形成されるので、配線606cbが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610cの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612cを係止する係止凸部632cと、コイルバネ612cの伸縮方向を規制する規制部634cとが形成されている。
コイルバネ612cは、揺動操作部材610cと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612cの一端部が係止ピン620cに係止され、コイルバネ612cの他端部が係止凸部632cに係止されている。コイルバネ612cにより、揺動操作部材610cは、押圧部628ca、628cbが端子板608ca、608cbに接触する方向に付勢されている。コイルバネ612cは、その伸縮動作が規制部634cにより規制されることにより、揺動操作部材610cを適切に端子板608ca、608cb側に付勢することができる。なお、コイルバネ612cは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610cがコイルバネ612cにより付勢されている状態では、図53に示すように、押圧部628caにより開口部614caが、押圧部628cbにより開口部614cbがそれぞれ閉塞され、配線606ca、606cbが挿入できないようになっている。
次に、配線接続部604cに配線606ca、606cbを接続する動作を説明する。
配線接続部604cに配線606ca、606cbを接続する場合は、図54に示すように、まず、爪626cに指を掛けて押込操作部624cを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610cがコイルバネ612cの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614caを閉塞していた押圧部628caが、開口部614cbを閉塞していた押圧部628cbがそれぞれ前方に移動し、開口部614ca、614cbが開口される。また、揺動操作部材610cの揺動により、押圧部628caと端子板608caとの間および押圧部628cbと端子板608cbとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614caから配線606caを、開口部614cbから配線606cbをそれぞれ挿入し、コイルバネ612cへの抗力を解除すると、揺動操作部材610cは、図53に示すように、コイルバネ612cの弾性力により上方に揺動し、押圧部628ca、628cbが端子板608ca、608cb側に移動する。挿入された配線606caは、押圧部628caにより、端子板608caに接触するように押し付けられる。同様に、挿入された配線606cbは、押圧部628cbにより、端子板608cbに接触するように押し付けられる。これにより、配線606caと端子板608caとが、配線606cbと端子板608cbとがそれぞれ電気的に接続される。
次に、配線接続部604dの構成を説明する。
図55は、図51中のF−F’線に沿った断面図である。
図56は、押込操作部624dを押し込んだ状態を示す、図51中のF−F’線に沿った断面図である。
配線接続部604dは、図55および図56に示すように、配線606daと電気的に接続される端子板608daと、配線606dbと電気的に接続される端子板608dbと、配線606daと端子板608daとの電気的接続および配線606dbと端子板608dbとの電気的接続を操作する揺動操作部材610dと、揺動操作部材610dを端子板608da、608db側に付勢するコイルバネ612dとを有して構成されている。
基体602の上面602eには、配線606daが挿入される開口部614daと、配線606dbが挿入される開口部614dbとが形成されている。また、基体602には、上面602eから背面602aにわたって、揺動操作部材610dの一部を基体602の後方に突出させるための切り欠き穴616dが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608daの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618daと、端子板608dbの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618dbとが形成されているとともに、コイルバネ612dが係止される係止ピン620dが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図51)側の内壁には、揺動操作部材610dを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)が形成されている。
端子板608daは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608daは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606daが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央内壁に固定されている。また、端子板608daの一端部は、スリット穴618daを通して基体602の下方に突出し、出力端子To7bを構成している。
端子板608dbは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608dbは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606dbが挿入される方向と平行に延在し、基体602の前部内壁に固定されている。また、端子板608dbの一端部は、スリット穴618dbを通して基体602の下方に突出し、出力端子To7aを構成している。
揺動操作部材610dは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610dは、その一端部に揺動支軸622dが形成され、揺動支軸622dが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。そして、揺動操作部材610dの他端部は、切り欠き穴616dから後方に突出し、押込操作部624dを構成している。
押込操作部624dの高さは、押込操作部624cよりも高く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624cを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606da、606dbの接続が容易となる。
押込操作部624dの先端に向かう方向(前後方向)の長さは、押込操作部624cよりも短く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、
隣接する押込操作部624cを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606da、606dbの接続がさらに容易となる。
押込操作部624dの先端上部には、上方に突出する爪626dが形成されている。これにより、爪626dに指を掛けて押込操作部624dを押し込めばよいので、押込操作部624dが操作しやすくなる。
さらに、爪626dの高さは、爪626cよりも高く設定されている。これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624dには指が掛けにくいところ、爪626dの高さが爪626cよりも高いので、爪626dに指が掛けやすくなり、押込操作部624dがさらに操作しやすくなる。
揺動操作部材610dの両端部間であって端子板608daと対向する側面には、配線606daを端子板608daに接触させる押圧部628daが形成されている。また、押圧部628daの下方には、内側に窪んだ谷部630daが形成されている。これにより、揺動操作部材610dを下方に揺動させた場合に、押圧部628daと端子板608daとの間にスペースが形成されるので、配線606daが挿入しやすくなる。
揺動操作部材610dの両端部間であって端子板608dbと対向する側面には、配線606dbを端子板608dbに接触させる押圧部628dbが形成されている。また、押圧部628dbの下方には、内側に窪んだ谷部630dbが形成されている。これにより、揺動操作部材610dを下方に揺動させた場合に、押圧部628dbと端子板608dbとの間にスペースが形成されるので、配線606dbが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610dの両端部間であって基体602の背面602aと対向する側面には、コイルバネ612dを係止する係止凸部632dと、コイルバネ612dの伸縮方向を規制する規制部634dとが形成されている。
コイルバネ612dは、揺動操作部材610dと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612dの一端部が係止ピン620dに係止され、コイルバネ612dの他端部が係止凸部632dに係止されている。コイルバネ612dにより、揺動操作部材610dは、押圧部628da、628dbが端子板608da、608dbに接触する方向に付勢されている。コイルバネ612dは、その伸縮動作が規制部634dにより規制されることにより、揺動操作部材610dを適切に端子板608da、608db側に付勢することができる。なお、コイルバネ612dは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610dがコイルバネ612dにより付勢されている状態では、図55に示すように、押圧部628daにより開口部614daが、押圧部628dbにより開口部614dbがそれぞれ閉塞され、配線606da、606dbが挿入できないようになっている。
次に、配線接続部604dに配線606da、606dbを接続する動作を説明する。
配線接続部604dに配線606da、606dbを接続する場合は、図56に示すように、まず、爪626dに指を掛けて押込操作部624dを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610dがコイルバネ612dの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614daを閉塞していた押圧部628daが、開口部614dbを閉塞していた押圧部628dbがそれぞれ後方に移動し、開口部614da、614dbが開口される。また、揺動操作部材610dの揺動により、押圧部628daと端子板608daとの間および押圧部628dbと端子板608dbとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614daから配線606daを、開口部614dbから配線606dbをそれぞれ挿入し、コイルバネ612dへの抗力を解除すると、揺動操作部材610dは、図55に示すように、コイルバネ612dの弾性力により上方に揺動し、押圧部628da、628dbが端子板608da、608db側に移動する。挿入された配線606daは、押圧部628daにより、端子板608daに接触するように押し付けられる。同様に、挿入された配線606dbは、押圧部628dbにより、端子板608dbに接触するように押し付けられる。これにより、配線606daと端子板608daとが、配線606dbと端子板608dbとがそれぞれ電気的に接続される。
〔効果〕 このようにして、本実施の形態では、配線接続部604cは、配線606caが挿入される開口部614caと、配線606cbが挿入される開口部614cbと、配線606caと電気的に接続される端子部608caと、配線606cbと電気的に接続される端子部608cbと、基体602に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部624cが形成され、開口部614caから挿入された配線606caを端子部608caに押圧する押圧部628caおよび開口部614cbから挿入された配線606cbを端子部608cbに押圧する押圧部628cbが形成された揺動操作部材610cとを備え、配線接続部604cは、押込操作部624c、624dの延出方向が逆向きとなるように他の配線接続部604c、604dに隣接して配置されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する配線接続部604c、604dの押込操作部624c、624dを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、従来に比して、配線606da、606dbの接続が容易となる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624dの高さは、押込操作部624cよりも高く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624cを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606da、606dbの接続がさらに容易となる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624dの前後方向の長さは、押込操作部624cよりも短く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624cを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606da、606dbの接続がさらに容易となる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610cを端子板608ca、608cb側に付勢するコイルバネ612cを備える。
これにより、配線606ca、606cbは、コイルバネ612cの弾性力により、押圧部628caと端子板608caとの間および押圧部628cbと端子板608cbとの間に挟まれるので、配線606ca、606cbと端子板608ca、608cbとをより確実に接続することができる。なお、配線接続部604dについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610cの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612cの伸縮方向を規制する規制部634
cが形成されている。
これにより、コイルバネ612cの伸縮動作が規制部634cにより規制されるので、揺動操作部材610cを適切に端子板608ca、608cb側に付勢することができる。なお、配線接続部604dについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610cは、押圧部628caの下方に、内側に窪んだ谷部630caが形成されている。
これにより、揺動操作部材610cを下方に揺動させた場合に、押圧部628caと端子板608caとの間にスペースが形成されるので、配線606caが挿入しやすくなる。なお、配線接続部604dについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610cは、押圧部628cbの下方に、内側に窪んだ谷部630cbが形成されている。
これにより、揺動操作部材610cを下方に揺動させた場合に、押圧部628cbと端子板608cbとの間にスペースが形成されるので、配線606cbが挿入しやすくなる。なお、配線接続部604dについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624cの先端上部には、上方に突出する爪626cが形成されている。
これにより、爪626cに指を掛けて押込操作部624cを押し込めばよいので、押込操作部624cが操作しやすくなる。なお、配線接続部604dについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、爪626dの高さは、爪626cよりも高く設定されている。
これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624dには指が掛けにくいところ、爪626dの高さが爪626cよりも高いので、爪626dに指が掛けやすくなり、押込操作部624dがさらに操作しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、隣接する配線接続部604c、604dは、異なる色に着色されている。
これにより、隣接する配線接続部604c、604dを区別しやすくなるので、配線606ca、606cb、606da、606dbを誤って接続する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、配線接続部604c、604dは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。
これにより、各配線接続部604c、604dを区別しやすくなるので、配線606ca、606cb、606da、606dbを誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図57ないし図61
は、本発明に係る遊技機の第4の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、1つの押込操作部624eで2つの配線606ea、606ebを挿入可能とした点が異なる。なお、以下、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、接続端子装置600の構成を説明する。
図57は、接続端子装置600の平面図である。
接続端子装置600は、図57に示すように、基体602と、基体602に形成された5個の配線接続部604eと、基体602に形成された5個の配線接続部604fとを有して構成されている。
配線接続部604e、604fは、基体602の右側面602cから左側面602dに向かって配線接続部604e、604f、604f、604eの順で繰り返し配置されている。また、隣接する配線接続部604e、604fは、長手方向(前後方向)逆向きに配置されている。なお、隣接する配線接続部604e、604fとは、基準となる配線接続部604eの真横(直近右隣または直近左隣)に位置する配線接続部604e若しくは配線接続部604f、または基準となる配線接続部604fの真横(直近右隣または直近左隣)に位置する配線接続部604e若しくは配線接続部604fをいう。
左端の配線接続部604eには、出力端子To1a、To1bが設けられている。同様に、他の配線接続部604eには、左側から順に、出力端子To4a、To4b、出力端子To5a、To5b、出力端子To8a、To8bおよび出力端子To9a、To9bがそれぞれ設けられている。
左端の配線接続部604fには、出力端子To2a、To2bが設けられている。同様に、他の配線接続部604fには、左側から順に、出力端子To3a、To3b、出力端子To6a、To6b、出力端子To7a、To7bおよび出力端子To10a、To10bがそれぞれ設けられている。
隣接する配線接続部604e、604fは、異なる色に着色されている。これにより、隣接する配線接続部604e、604fを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。また、配線接続部604e、604fは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。例えば、左端から順に、紫色、黄色、茶色、赤色、灰色、緑色、黒色、青色、橙色、ピンク色に着色されている。これにより、各配線接続部604e、604fを区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
次に、配線接続部604eの構成を説明する。
図58は、図57中のG−G’線に沿った断面図である。
図59は、押込操作部624eを押し込んだ状態を示す、図57中のG−G’線に沿った断面図である。
配線接続部604eは、図58および図59に示すように、配線606eaと電気的に接続される端子板608eaと、配線606ebと電気的に接続される端子板608ebと、配線606eaと端子板608eaとの電気的接続を操作する揺動操作部材610eaと、配線606ebと端子板608ebとの電気的接続を操作する揺動操作部材610
ebと、揺動操作部材610eaを端子板608ea側に付勢するコイルバネ612eとを有して構成されている。
基体602は、中空のブロック状に成形されている。すなわち、隣接する配線接続部604fとは、隔壁により仕切られている。
基体602の上面602eには、配線606eaが挿入される開口部614eaと、配線606ebが挿入される開口部614ebとが形成されている。また、基体602には、上面602eから前面602bにわたって、揺動操作部材610eaの一部を基体602の前方に突出させるための切り欠き穴616eが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608eaの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618eaと、端子板608ebの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618ebとが形成されているとともに、コイルバネ612eが係止される係止ピン620eが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図57)側の内壁には、揺動操作部材610eaを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)と、揺動操作部材610ebを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)とが形成されている。
端子板608eaは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608eaは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606eaが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央前部内壁に固定されている。また、端子板608eaの一端部は、スリット穴618eaを通して基体602の下方に突出し、出力端子To8aを構成している。
端子板608ebは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608ebは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606ebが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央後部内壁に固定されている。また、端子板608ebの一端部は、スリット穴618ebを通して基体602の下方に突出し、出力端子To8bを構成している。
揺動操作部材610eaは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610eaは、その一端部に揺動支軸622eaが形成され、揺動支軸622eaが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。また、揺動支軸622eaには、ギア636eaが嵌合している。そして、揺動操作部材610eaの他端部は、切り欠き穴616eから前方に突出し、押込操作部624eを構成している。
揺動操作部材610ebは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610ebは、その一端部に揺動支軸622ebが形成され、揺動支軸622ebが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。また、揺動支軸622ebには、ギア636ebが嵌合している。ギア636ebは、ギア636eaと噛み合っている。そのため、揺動操作部材610eaを下方に揺動させると、揺動支軸622eaを中心とした回転力がギア636ea、636ebを介して揺動操作部材610ebに伝達されるので、これに伴って揺動操作部材610ebも下方に揺動する。同様に、揺動操作部材610eaを上方に揺動させると、これに伴って揺動操作部材610ebも上方に揺動する。
押込操作部624eの先端上部には、上方に突出する爪626eが形成されている。これにより、爪626eに指を掛けて押込操作部624eを押し込めばよいので、押込操作
部624eが操作しやすくなる。
揺動操作部材610eaの両端部間であって端子板608eaと対向する側面には、配線606eaを端子板608eaに接触させる押圧部628eaが形成されている。また、押圧部628eaと揺動支軸622eaとの間には、内側に窪んだ谷部630eaが形成されている。これにより、揺動操作部材610eaを下方に揺動させた場合に、押圧部628eaと端子板608eaとの間にスペースが形成されるので、配線606eaが挿入しやすくなる。
揺動操作部材610ebの両端部間であって端子板608ebと対向する側面には、配線606ebを端子板608ebに接触させる押圧部628ebが形成されている。また、押圧部628ebと揺動支軸622ebとの間には、内側に窪んだ谷部630ebが形成されている。これにより、揺動操作部材610ebを下方に揺動させた場合に、押圧部628ebと端子板608ebとの間にスペースが形成されるので、配線606ebが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610eaの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612eを係止する係止凸部632eと、コイルバネ612eの伸縮方向を規制する規制部634eとが形成されている。
コイルバネ612eは、揺動操作部材610eaと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612eの一端部が係止ピン620eに係止され、コイルバネ612eの他端部が係止凸部632eに係止されている。コイルバネ612eにより、揺動操作部材610eaは、押圧部628eaが端子板608eaに接触する方向に付勢されている。コイルバネ612eは、その伸縮動作が規制部634eにより規制されることにより、揺動操作部材610eaを適切に端子板608ea側に付勢することができる。なお、コイルバネ612eは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610eaがコイルバネ612eにより付勢されている状態では、図58に示すように、押圧部628eaにより開口部614eaが、押圧部628ebにより開口部614ebがそれぞれ閉塞され、配線606ea、606ebが挿入できないようになっている。
次に、配線接続部604eに配線606ea、606ebを接続する動作を説明する。
配線接続部604eに配線606ea、606ebを接続する場合は、図59に示すように、まず、爪626eに指を掛けて押込操作部624eを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610eaがコイルバネ612eの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614eaを閉塞していた押圧部628eaが前方に移動し、開口部614eaが開口される。これに伴って、揺動操作部材610ebも下方に揺動し、開口部614ebを閉塞していた押圧部628ebが後方に移動し、開口部614ebが開口される。また、揺動操作部材610ea、610ebの揺動により、押圧部628eaと端子板608eaとの間および押圧部628ebと端子板608ebとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614eaから配線606eaを、開口部614ebから配線606ebをそれぞれ挿入し、コイルバネ612eへの抗力を解除すると、揺動操作部材610eaは、図58に示すように、コイルバネ612eの弾性力により上方に揺動し、押圧部628eaが端子板608ea側に移動する。これに伴って、揺動操作部材610ebも上方に揺動し、押圧部628ebが端子板608eb側に移動する。挿入された配線606eaは、押圧部628eaにより、端子板608eaに接触するように押し付けられる。
同様に、挿入された配線606ebは、押圧部628ebにより、端子板608ebに接触するように押し付けられる。これにより、配線606eaと端子板608eaとが、配線606ebと端子板608ebとがそれぞれ電気的に接続される。
次に、配線接続部604fの構成を説明する。
図60は、図57中のH−H’線に沿った断面図である。
図61は、押込操作部624fを押し込んだ状態を示す、図57中のH−H’線に沿った断面図である。
配線接続部604fは、図60および図61に示すように、配線606faと電気的に接続される端子板608faと、配線606fbと電気的に接続される端子板608fbと、配線606faと端子板608faとの電気的接続を操作する揺動操作部材610faと、配線606fbと端子板608fbとの電気的接続を操作する揺動操作部材610fbと、揺動操作部材610faを端子板608fa側に付勢するコイルバネ612fとを有して構成されている。
基体602の上面602eには、配線606faが挿入される開口部614faと、配線606fbが挿入される開口部614fbとが形成されている。また、基体602には、上面602eから背面602aにわたって、揺動操作部材610faの一部を基体602の後方に突出させるための切り欠き穴616fが開口されている。一方、基体602の下面602fには、端子板608faの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618faと、端子板608fbの一端部を基体602の下方に突出させるためのスリット穴618fbとが形成されているとともに、コイルバネ612fが係止される係止ピン620fが内方に向けて設けられている。
また、基体602の左右側面602c、602d(図57)側の内壁には、揺動操作部材610faを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)と、揺動操作部材610fbを揺動させるための一組の揺動軸受け凹部(不図示)とが形成されている。
端子板608faは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608faは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606faが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央後部内壁に固定されている。また、端子板608faの一端部は、スリット穴618faを通して基体602の下方に突出し、出力端子To7bを構成している。
端子板608fbは、例えば、導電性の金属板を打ち抜き加工して形成されている。端子板608fbは、基体602の上面602eから下面602fにわたって、配線606fbが挿入される方向と平行に延在し、基体602の中央前部内壁に固定されている。また、端子板608fbの一端部は、スリット穴618fbを通して基体602の下方に突出し、出力端子To7aを構成している。
揺動操作部材610faは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操作部材610faは、その一端部に揺動支軸622faが形成され、揺動支軸622faが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。また、揺動支軸622faには、ギア636faが嵌合している。そして、揺動操作部材610faの他端部は、切り欠き穴616fから後方に突出し、押込操作部624fを構成している。
揺動操作部材610fbは、例えば、合成樹脂等を材料として形成されている。揺動操
作部材610fbは、その一端部に揺動支軸622fbが形成され、揺動支軸622fbが揺動軸受け凹部(不図示)に軸受けされることにより、基体602に揺動自在に支持されている。また、揺動支軸622fbには、ギア636fbが嵌合している。ギア636fbは、ギア636faと噛み合っている。そのため、揺動操作部材610faを下方に揺動させると、揺動支軸622faを中心とした回転力がギア636fa、636fbを介して揺動操作部材610fbに伝達されるので、これに伴って揺動操作部材610fbも下方に揺動する。同様に、揺動操作部材610faを上方に揺動させると、これに伴って揺動操作部材610fbも上方に揺動する。
押込操作部624fの高さは、押込操作部624eよりも高く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624eを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606fa、606fbの接続が容易となる。
押込操作部624fの先端に向かう方向(前後方向)の長さは、押込操作部624eよりも短く設定されている。これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624eを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606fa、606fbの接続がさらに容易となる。
押込操作部624fの先端上部には、上方に突出する爪626fが形成されている。これにより、爪626fに指を掛けて押込操作部624fを押し込めばよいので、押込操作部624fが操作しやすくなる。
さらに、爪626fの高さは、爪626eよりも高く設定されている。これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624fには指が掛けにくいところ、爪626fの高さが爪626eよりも高いので、爪626fに指が掛けやすくなり、押込操作部624fがさらに操作しやすくなる。
揺動操作部材610faの両端部間であって端子板608faと対向する側面には、配線606faを端子板608faに接触させる押圧部628faが形成されている。また、押圧部628faと揺動支軸622faとの間には、内側に窪んだ谷部630faが形成されている。これにより、揺動操作部材610faを下方に揺動させた場合に、押圧部628faと端子板608faとの間にスペースが形成されるので、配線606faが挿入しやすくなる。
揺動操作部材610fbの両端部間であって端子板608fbと対向する側面には、配線606fbを端子板608fbに接触させる押圧部628fbが形成されている。また、押圧部628fbと揺動支軸622fbとの間には、内側に窪んだ谷部630fbが形成されている。これにより、揺動操作部材610fbを下方に揺動させた場合に、押圧部628fbと端子板608fbとの間にスペースが形成されるので、配線606fbが挿入しやすくなる。
一方、揺動操作部材610faの両端部間であって基体602の背面602aと対向する側面には、コイルバネ612fを係止する係止凸部632fと、コイルバネ612fの伸縮方向を規制する規制部634fとが形成されている。
コイルバネ612fは、揺動操作部材610faと基体602の下面602fの内壁との間に配置されている。コイルバネ612fの一端部が係止ピン620fに係止され、コイルバネ612fの他端部が係止凸部632fに係止されている。コイルバネ612fにより、揺動操作部材610faは、押圧部628faが端子板608faに接触する方向
に付勢されている。コイルバネ612fは、その伸縮動作が規制部634fにより規制されることにより、揺動操作部材610faを適切に端子板608fa側に付勢することができる。なお、コイルバネ612fは、圧縮弾性を有するものであれば、例えば、板バネ等に代えてもよい。
揺動操作部材610faがコイルバネ612fにより付勢されている状態では、図60に示すように、押圧部628faにより開口部614faが、押圧部628fbにより開口部614fbがそれぞれ閉塞され、配線606fa、606fbが挿入できないようになっている。
次に、配線接続部604fに配線606fa、606fbを接続する動作を説明する。
配線接続部604fに配線606fa、606fbを接続する場合は、図61に示すように、まず、爪626fに指を掛けて押込操作部624fを下方に押し込む。これにより、揺動操作部材610faがコイルバネ612fの弾性力に抗して下方に揺動し、開口部614faを閉塞していた押圧部628faが後方に移動し、開口部614faが開口される。これに伴って、揺動操作部材610fbも下方に揺動し、開口部614fbを閉塞していた押圧部628fbが前方に移動し、開口部614fbが開口される。また、揺動操作部材610fa、610fbの揺動により、押圧部628faと端子板608faとの間および押圧部628fbと端子板608fbとの間にスペースが形成される。
そして、開口部614faから配線606faを、開口部614fbから配線606fbをそれぞれ挿入し、コイルバネ612fへの抗力を解除すると、揺動操作部材610faは、図60に示すように、コイルバネ612fの弾性力により上方に揺動し、押圧部628faが端子板608fa側に移動する。これに伴って、揺動操作部材610fbも上方に揺動し、押圧部628fbが端子板608fb側に移動する。挿入された配線606faは、押圧部628faにより、端子板608faに接触するように押し付けられる。同様に、挿入された配線606fbは、押圧部628fbにより、端子板608fbに接触するように押し付けられる。これにより、配線606faと端子板608faとが、配線606fbと端子板608fbとがそれぞれ電気的に接続される。
〔効果〕 このようにして、本実施の形態では、配線接続部604eは、配線606eaが挿入される開口部614eaと、配線606ebが挿入される開口部614ebと、配線606eaと電気的に接続される端子部608eaと、配線606ebと電気的に接続される端子部608ebと、基体602に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部624eが形成され、開口部614eaから挿入された配線606eaを端子部608eaに押圧する押圧部628eaが形成され、その揺動軸にギア636eaが取り付けられた揺動操作部材610eaと、基体602に一端部が揺動自在に支持され、開口部614ebから挿入された配線606ebを端子部608ebに押圧する押圧部628ebが形成され、その揺動軸にギア636ebが取り付けられかつギア636eaと噛み合う揺動操作部材610ebとを備え、配線接続部604eは、押込操作部624e、624fの延出方向が逆向きとなるように他の配線接続部604e、604fに隣接して配置されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する配線接続部604e、604fの押込操作部624e、624fを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、従来に比して、配線606fa、606fbの接続が容易となる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624fの高さは、押込操作部624eよりも高く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624eを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606fa、606fbの接続がさらに容易となる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624fの前後方向の長さは、押込操作部624eよりも短く設定されている。
これにより、接続端子装置600の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部624eを誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができるので、配線606fa、606fbの接続がさらに容易となる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610eaを端子板608ea側に付勢するコイルバネ612eを備える。
これにより、配線606ea、606ebは、コイルバネ612eの弾性力により、押圧部628eaと端子板608eaとの間および押圧部628ebと端子板608ebとの間に挟まれるので、配線606ea、606ebと端子板608ea、608ebとをより確実に接続することができる。なお、配線接続部604fについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610eaの両端部間であって基体602の前面602bと対向する側面には、コイルバネ612eの伸縮方向を規制する規制部634eが形成されている。
これにより、コイルバネ612eの伸縮動作が規制部634eにより規制されるので、揺動操作部材610eaを適切に端子板608ea側に付勢することができる。なお、配線接続部604fについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610eaは、押圧部628eaと揺動支軸622eaとの間に、内側に窪んだ谷部630eaが形成されている。
これにより、揺動操作部材610eaを下方に揺動させた場合に、押圧部628eaと端子板608eaとの間にスペースが形成されるので、配線606eaが挿入しやすくなる。なお、配線接続部604fについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、揺動操作部材610ebは、押圧部628ebと揺動支軸622ebとの間に、内側に窪んだ谷部630ebが形成されている。
これにより、揺動操作部材610ebを下方に揺動させた場合に、押圧部628ebと端子板608ebとの間にスペースが形成されるので、配線606ebが挿入しやすくなる。なお、配線接続部604fについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、押込操作部624eの先端上部には、上方に突出する爪626eが形成されている。
これにより、爪626eに指を掛けて押込操作部624eを押し込めばよいので、押込操作部624eが操作しやすくなる。なお、配線接続部604fについても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、爪626fの高さは、爪626eよりも高く設定されている。
これにより、前後方向の長さが短い押込操作部624fには指が掛けにくいところ、爪626fの高さが爪626eよりも高いので、爪626fに指が掛けやすくなり、押込操作部624fがさらに操作しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、隣接する配線接続部604e、604fは、異なる色に着色されている。
これにより、隣接する配線接続部604e、604fを区別しやすくなるので、配線606ea、606eb、606fa、606fbを誤って接続する可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、配線接続部604e、604fは、隣接方向の他の組み合わせにおいても異なる色に着色されている。
これにより、各配線接続部604e、604fを区別しやすくなるので、配線606ea、606eb、606fa、606fbを誤って接続する可能性をさらに低減することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、第1および第2の実施の形態において、押込操作部624bの高さは、押込操作部624aよりも高く設定されているが、これに限らず、押込操作部624a、624bの高さは同一であってもよいし、押込操作部624aの方が高く設定されていてもよい。また、押込操作部624a、624bについて2種類の高さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624a、624bの高さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の高さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624a、624bの高さについて押込操作部624a、624bの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第1および第2の実施の形態において、押込操作部624bの前後方向の長さは、押込操作部624aよりも短く設定されているが、これに限らず、押込操作部624a、624bの前後方向の長さは同一であってもよいし、押込操作部624aの方が短く設定されていてもよい。また、押込操作部624a、624bについて2種類の前後方向の長さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624a、624bの前後方向の長さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の前後方向の長さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624a、624bの前後方向の長さについて押込操作部624a、624bの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第1および第2の実施の形態においては、コイルバネ612a、612bにより揺動操作部材610a、612bを端子板608a、608b側に付勢したが、これに限らず、例えば、板バネその他のバネ、ウレタンゴム、シリコンゴムその他のゴム、スポンジにより揺動操作部材610a、610bを端子板608a、608b側に付勢することもできる。また、コイルバネ612a、612bを用いず、揺動操作部材610a、610bの自重により押圧部628a、628bが端子板608a、608bに接触するように揺動操作部材610a、610bの重心を設定することもできる。この場合、揺動操作部材610a、610bのうち端子板608a、608bに傾斜する側の部材を金属等の重たい部材で構成すれば、押圧部628a、628bを端子板608a、608bにより
確実に接触させることができる。これにより、配線606aは、揺動操作部材610a、610bの自重により、押圧部628aと端子板608aとの間に挟まれるので、配線606aと端子板608aとをより確実に接続することができる。また、コイルバネ612a、612bを設けなくてもよいので、構成が簡素となる。
また、第1および第2の実施の形態においては、揺動操作部材610a、610bを下方に揺動し、開口部614a、614bを閉塞していた押圧部628a、628bが前方に移動し、開口部614a、614bが開口するように構成したが、この場合、開口部614a、614bが開口したことを表示してもよい。例えば、開口部614a、614bを開口させた押込操作部624a、624bの色と同一の色をランプ等で表示したり、開口部614a、614bを開口させた押込操作部624a、624bの色と同一の色を一部に付した回転板を回動させ、回転板の一部を露出させる窓からその色を表示したりすることが考えられる。
また、第1および第2の実施の形態においては、押圧部628aの先端が端子板608aに近接または接触する位置で揺動操作部材610aの端子板608a側への移動を規制する通路636a、638aを形成したが、これに限らず、基体602の内壁から内方に突出する突起を形成し、揺動操作部材610aの端子板608a側への移動を突起で規制するように構成することもできる。
また、第1および第2の実施の形態において、爪626bの高さは、爪626aよりも高く設定されているが、これに限らず、爪626a、626bの高さは同一であってもよいし、爪626aの方が高く設定されていてもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、端子板608aの上端部中央に電極640aを形成したが、これに限らず、電極640aは、前方に突出していれば、端子板608aの任意の位置に形成することができる。
また、第1および第2の実施の形態においては、端子板608aの起立部中央に舌状部材644aを形成したが、これに限らず、舌状部材644aは、後斜め下方に突出していれば、端子板608aの任意の位置に形成することができる。
また、第1および第2の実施の形態においては、端子板608aの下部に電極648aを形成したが、これに限らず、電極648aは、前斜め上方に突出していれば、端子板608aの任意の位置に形成することができる。
また、第1および第2の実施の形態においては、配線接続部604aを10個形成したが、これに限らず、9個以下であってもよいし、11個以上形成してもよい。また、配線接続部604bを10個形成したが、これに限らず、9個以下であってもよいし、11個以上形成してもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、端子板608aの上端部であって電極640aの両側に爪642aをそれぞれ形成したが、これに限らず、爪642aは、1つだけ形成してもよいし、3つ以上形成してもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、端子板608aの下部に2つの電極648aを形成したが、これに限らず、電極648aは、1つだけ形成してもよいし、3つ以上形成してもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、対向して配置される配線接続部604
a、604bを同一色に着色したが、これに限らず、異なる色に着色してもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、隣接して配置される配線接続部604a、604bを異なる色に着色したが、これに限らず、同一色に着色してもよい。
また、第1および第2の実施の形態においては、配線接続部604a、604bを隣接方向の他の組み合わせにおいて異なる色に着色したが、これに限らず、隣接方向のいずれかの組み合わせにおいて同一色に着色してもよい。
また、第3の実施の形態において、押込操作部624dの高さは、押込操作部624cよりも高く設定されているが、これに限らず、押込操作部624c、624dの高さは同一であってもよいし、押込操作部624cの方が高く設定されていてもよい。また、押込操作部624c、624dについて2種類の高さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624c、624dの高さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の高さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624c、624dの高さについて押込操作部624c、624dの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第3の実施の形態において、押込操作部624dの前後方向の長さは、押込操作部624cよりも短く設定されているが、これに限らず、押込操作部624c、624dの前後方向の長さは同一であってもよいし、押込操作部624cの方が短く設定されていてもよい。また、押込操作部624c、624dについて2種類の前後方向の長さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624c、624dの前後方向の長さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の前後方向の長さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624c、624dの前後方向の長さについて押込操作部624c、624dの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第3の実施の形態においては、コイルバネ612cにより揺動操作部材610cを端子板608ca、608cb側に付勢したが、これに限らず、例えば、板バネその他のバネ、ウレタンゴム、シリコンゴムその他のゴム、スポンジにより揺動操作部材610cを端子板608ca、608cb側に付勢することもできる。また、コイルバネ612cを用いず、揺動操作部材610cの自重により押圧部628ca、628cbが端子板608ca、608cbに接触するように揺動操作部材610cの重心を設定することもできる。この場合、揺動操作部材610cのうち端子板608ca、608cbに傾斜する側の部材を金属等の重たい部材で構成すれば、押圧部628ca、628cbを端子板608ca、608cbにより確実に接触させることができる。これにより、配線606ca、606cbは、揺動操作部材610cの自重により、押圧部628caと端子板608caとの間および押圧部628cbと端子板608cbとの間に挟まれるので、配線606ca、606cbと端子板608ca、608cbとをより確実に接続することができる。また、コイルバネ612cを設けなくてもよいので、構成が簡素となる。この変形例は、配線接続部604dについても同様に適用することができる。
また、第3の実施の形態においては、揺動操作部材610cを下方に揺動し、押圧部628ca、628cbが前方に移動し、開口部614ca、614cbが開口するように構成したが、この場合、開口部614ca、614cbが開口したことを表示してもよい。例えば、開口部614ca、614cbを開口させた押込操作部624cの色と同一の色をランプ等で表示したり、開口部614ca、614cbを開口させた押込操作部624cの色と同一の色を一部に付した回転板を回動させ、回転板の一部を露出させる窓からその色を表示したりすることが考えられる。この変形例は、配線接続部604dについて
も同様に適用することができる。
また、第3の実施の形態において、爪626dの高さは、爪626cよりも高く設定されているが、これに限らず、爪626c、626dの高さは同一であってもよいし、爪626cの方が高く設定されていてもよい。
また、第3の実施の形態においては、配線接続部604cを5個形成したが、これに限らず、4個以下であってもよいし、6個以上形成してもよい。また、配線接続部604dを5個形成したが、これに限らず、4個以下であってもよいし、6個以上形成してもよい。
また、第3の実施の形態においては、隣接する配線接続部604c、604dを異なる色に着色したが、これに限らず、同一色に着色してもよい。
また、第3の実施の形態においては、配線接続部604c、604dを隣接方向の他の組み合わせにおいて異なる色に着色したが、これに限らず、隣接方向のいずれかの組み合わせにおいて同一色に着色してもよい。
また、第4の実施の形態において、押込操作部624fの高さは、押込操作部624eよりも高く設定されているが、これに限らず、押込操作部624e、624fの高さは同一であってもよいし、押込操作部624eの方が高く設定されていてもよい。また、押込操作部624e、624fについて2種類の高さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624e、624fの高さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の高さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624e、624fの高さについて押込操作部624e、624fの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第4の実施の形態において、押込操作部624fの前後方向の長さは、押込操作部624eよりも短く設定されているが、これに限らず、押込操作部624e、624fの前後方向の長さは同一であってもよいし、押込操作部624eの方が短く設定されていてもよい。また、押込操作部624e、624fについて2種類の前後方向の長さを設定したが、これに限らず、例えば、すべての押込操作部624e、624fの前後方向の長さが異なっていてもよい。すなわち、3種類以上の前後方向の長さを設定することもできる。また、例えば、押込操作部624e、624fの前後方向の長さについて押込操作部624e、624fの軌跡を階段状、波状、凸状、凹状その他の形状に設定することもできる。
また、第4の実施の形態においては、コイルバネ612eにより揺動操作部材610eaを端子板608ea側に付勢したが、これに限らず、例えば、板バネその他のバネ、ウレタンゴム、シリコンゴムその他のゴム、スポンジにより揺動操作部材610eaを端子板608ea側に付勢することもできる。また、コイルバネ612eを用いず、揺動操作部材610eaの自重により押圧部628eaが端子板608eaに接触するように揺動操作部材610eaの重心を設定することもできる。この場合、揺動操作部材610eaのうち端子板608eaに傾斜する側の部材を金属等の重たい部材で構成すれば、押圧部628eaを端子板608eaにより確実に接触させることができる。これにより、配線606ea、606ebは、揺動操作部材610eaの自重により、押圧部628eaと端子板608eaとの間および押圧部628ebと端子板608ebとの間に挟まれるので、配線606ea、606ebと端子板608ea、608ebとをより確実に接続することができる。また、コイルバネ612eを設けなくてもよいので、構成が簡素となる。この変形例は、配線接続部604fについても同様に適用することができる。
また、第4の実施の形態においては、揺動操作部材610eaを下方に揺動し、押圧部628ea、628ebが前方および後方にそれぞれ移動し、開口部614ea、614ebが開口するように構成したが、この場合、開口部614ea、614ebが開口したことを表示してもよい。例えば、開口部614ea、614ebを開口させた押込操作部624eの色と同一の色をランプ等で表示したり、開口部614ea、614ebを開口させた押込操作部624eの色と同一の色を一部に付した回転板を回動させ、回転板の一部を露出させる窓からその色を表示したりすることが考えられる。この変形例は、配線接続部604fについても同様に適用することができる。
また、第4の実施の形態において、爪626fの高さは、爪626eよりも高く設定されているが、これに限らず、爪626e、626fの高さは同一であってもよいし、爪626eの方が高く設定されていてもよい。
また、第4の実施の形態においては、配線接続部604eを5個形成したが、これに限らず、4個以下であってもよいし、6個以上形成してもよい。また、配線接続部604fを5個形成したが、これに限らず、4個以下であってもよいし、6個以上形成してもよい。
また、第4の実施の形態においては、隣接する配線接続部604e、604fを異なる色に着色したが、これに限らず、同一色に着色してもよい。
また、第4の実施の形態においては、配線接続部604e、604fを隣接方向の他の組み合わせにおいて異なる色に着色したが、これに限らず、隣接方向のいずれかの組み合わせにおいて同一色に着色してもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、潜確大当たりでは、時短状態である場合に、時短付大当たり信号を所定時間遅らせて出力するように構成したが、これに限らず、オープニングコマンド5の送信時とほぼ同時に出力するように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、JUB大当たりおよび突確大当たりでは、時短付大当たり信号を所定時間遅らせて出力し、潜確大当たりおよび小当たりでは、時短付大当たり信号を出力しないように構成したが、これに限らず、JUB大当たりおよび突確大当たりでは、オープニングコマンド3、4の送信時からエンディングコマンド3、4の送信時まで時短付大当たり信号を出力し、潜確大当たりおよび小当たりでは、オープニングコマンド3、4の送信時から所定時間(例えば、25[s])まで時短付大当たり信号を出力するように構成することもできる。
これにより、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たりおよび小当たりではいずれも、オープニングコマンドから所定時間経過まで時短付大当たり信号が出力されるので、呼出ランプ装置500の表示では、所定時間経過まで遊技種別を区別することができない。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、呼出ランプ装置500は、パチンコ機10およびホールコンピュータ530に接続したが、これに限らず、パチンコ機10とホールコンピュータ530を接続し、呼出ランプ装置500は、ホールコンピュータ530に接続してもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態において、時短状態では、演出図柄の変動時間が通常状態よりも短くなり、かつ、始動入賞口84への入賞機会が通常状態よりも増すように
制御したが、これに限らず、演出図柄の変動時間が通常状態と変わらず、始動入賞口84への入賞機会だけが通常状態よりも増すように制御することもできる。要するに、時短状態では、少なくとも遊技球の消化を抑制することさえ実現できればよい。
また、第1ないし第4の実施の形態において、停止種別コマンドは、外れ図柄、非確変図柄、確変図柄または突確図柄を指定するためのコマンドとして構成したが、これに限らず、外れ、大当たり種別および小当たりに対応する図柄を指定するためのコマンドとして構成することもできる。この場合、停止種別コマンドは、外れ時の停止図柄を指定するためのコマンドと、非確変大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、確変大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、JUB大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、突確大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、潜確大当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドと、小当たり時の停止図柄を指定するためのコマンドとを含む。
また、第1ないし第4の実施の形態において、時短付き大当たり信号データをクリアする処理(ステップS710、S712)は、ステップS708の処理の次に設けたが、これに限らず、ステップS850の処理の次に設けることもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、コマンド用バッファの時短付大当たり信号データがクリアされるまでHIGHレベル信号が出力されるように、主制御装置162のラッチ回路(不図示)により、時短付大当たり信号が出力されてからメイン処理の実行周期だけ時短付大当たり信号をラッチするように構成したが、これに限らず、ラッチ回路を設けず、メイン処理の実行周期ごとに、HIGHレベル信号が所定時間(実行周期未満の時間)出力されるように構成することもできる。これにより、ラッチ回路を設けなくてもすむので、構成が簡素となる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、長開放ラウンドの終了条件、短開放ラウンドの終了条件および小当たり演出の終了条件として大入賞口83aに遊技球が9個入賞したこととしたが、これに限らず、長開放ラウンドの終了条件の遊技球数と、短開放ラウンドの終了条件の遊技球数と、小当たり演出の終了条件の遊技球数とはそれぞれ異ならせてもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、呼出ランプ装置500をパチンコ機10とは別体に設けたが、これに限らず、呼出ランプ装置500をパチンコ機10に内蔵してもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態において、JUB大当たり、突確大当たりまたは潜確大当たりでは、短開放ラウンドの終了間際に時短付大当たり信号を出力するように構成したが、これに限らず、短開放ラウンドの終了後に時短付大当たり信号を出力するように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、主制御装置162が停止図柄の種別を決定し、表示制御装置302が停止図柄の具体的な内容を決定するように構成したが、これに限らず、主制御装置162が停止図柄の具体的な内容まで決定するように構成することもできる。
これにより、表示制御装置302では、停止図柄の具体的な内容を決定しなくてもすむので、表示制御装置302の処理負荷を低減することができる。また、停止図柄テーブルも不要となるので、プログラムROM372のデータ容量を低減することができる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、大当たりと外れの共用の変動パターンテーブル406を特に設けなかったが、大当たりと外れの共用の変動パターンテーブル406を設けて構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、変動パターン乱数カウンタCSの値、リーチ乱数カウンタC3の値、大当たりおよび外れの別、大当たり種別、並びに保留球数カウンタの値N等の複数の要素に基づいて変動パターンを決定するように構成したが、これに限らず、これらのうち少なくとも1つの要素に基づいて変動パターンを決定するように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態において、始動入賞口84への入賞は、最大4回まで保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例えば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、演出図柄表示装置91で保留球図柄Rm1〜Rm4を表示するので、保留ランプ96を設けなくてもよい。また、特別図柄表示装置93で保留球数が示されるので、保留ランプ96により点灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態において、スルーゲート85の通過は、最大4回まで保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例えば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保留球数が示されるので、保留ランプ95を設けなくてもよいし、保留ランプ95により点灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態において、普通図柄の変動表示は、表示部94aでランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うように構成したが、これに限らず、特別図柄表示装置93または演出図柄表示装置91を使用して行うように構成することもできる。同様に、保留ランプ95の点灯に対応する点灯表示を演出図柄表示装置91で行ってもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、大当たりとなると、通常時には閉鎖されている大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、15個の遊技球が賞球として払い出されるように構成したが、大当たりはこれに限定されるものではない。大入賞口83aとは別に開閉される大入賞口を遊技領域に設け、大当たりになると、大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、大入賞口83aとは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を大当たりとして構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、変動パターン乱数カウンタCSを用いて変動パターンを決定するように構成したが、これに代えて、3つの変動種別カウンタCS1、CS2、CS3を用いて変動パターンを決定するように構成することもできる。
変動種別カウンタCS1は、例えば、「0」〜「198」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「198」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種別カウンタCS1の場合、初期値は、「0」に設定される。
変動種別カウンタCS2は、例えば、「0」〜「240」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「240」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種別カウンタCS2の場合、初期値は、「0」に設定される。
変動種別カウンタCS1の値に基づいて、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチ等の大まかな変動時間を決定する。また、変動種別カウンタCS2の値に基づいて、リーチ演出後に最終停止図柄(中図柄)を停止表示するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。変動種別カウンタCS1、CS2により決定された変動時間に基づいて、表示制御装置302により、演出図柄のリーチ種別や細かな変動表示の態様が決定される。したがって、変動種別カウンタCS1、CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現することができる。また、変動種別カウンタCS1だけで変動表示の態様を決定したり、変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく変動表示の態様を決定したりすることもできる。
変動種別カウンタCS3は、例えば、「0」〜「162」の数値範囲のうちいずれかの値をとり得るループカウンタとして構成されている。更新のたびに、現在の値に「1」が加算され、最大値(「162」)を超えた場合は初期値に戻るようになっている。変動種別カウンタCS3の場合、初期値は、「0」に設定される。
演出図柄表示装置91では、演出図柄の変動表示以外に、変動表示している演出図柄を滑らせたり、リーチ演出の発生を予告するための予告キャラクタを通過させたりする予告演出が行われる。予告演出の演出パターンが変動種別カウンタCS3により選択される。具体的には、予告演出に必要となる時間を変動時間に加算する演出パターン、逆に変動表示される時間を短縮するために変動時間を減算する演出パターン、または変動時間を加減算しない演出パターンが選択される。なお、変動種別カウンタCS3については、変動パターンテーブル406と同様に、演出パターンが選択される乱数カウンタ値の範囲が異なる複数の演出パターンテーブルが設けられている。各演出パターンテーブルは、現在のパチンコ機10の遊技状態が確変状態であるか通常状態であるか、保留球数等に応じて、各演出パターンの選択比率が異なるように構成されている。
演出時間の加減算値としては、例えば、変動種別カウンタCS3の値に基づいて、変動表示の時間を変更しない場合、変動表示時間を1秒加算する場合、変動表示時間を2秒加算する場合、変動表示時間を1秒減算する場合の4種類の加減算値が決定される。なお、変動時間が加減算される場合は、演出図柄表示装置91で大当たりの期待値が高くなる予告演出が行われる。また、大当たりである場合は、2秒の加算値が選択される確率が高く設定されているので、遊技者は、予告演出を確認することで大当たりを期待することができる。
このように、変動種別カウンタCS1、CS2により演出図柄の変動時間が決定されるとともに、変動種別カウンタCS3により変動時間に加減算される時間が決定される。したがって、最終停止図柄を停止表示するまでの最終的な変動時間は、変動種別カウンタCS1、CS2、CS3により決定される。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、現在の遊技状態にかかわらず変動パターンテーブル406を決定するように構成したが、これに限らず、現在の遊技状態にも応じて変動パターンテーブル406を決定するように構成することもできる。
確変状態では、大当たりが発生しやすいため必要以上にリーチ演出が選択されないように、非リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「10」〜「238」と広い変動パターンテーブル406が選択され、非リーチ外れが選択されやすくなる。この変動パターンテーブル406は、リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「0」〜「9」と狭くなり、リーチ外れが選択されにくくなる。したがって、確変状態では、リーチ演出が選択されにくくなるので、単位時間当たりの変動表示の回数
が増え、早期に大当たりが発生しやすくなる。
これに対し、通常状態では、保留球格納エリアに乱数カウンタ値が格納されていなければ、始動入賞口84への遊技球の入賞時間を確保するために、非リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「51」〜「238」と狭い変動パターンテーブル406が選択され、非リーチ外れが選択されにくくなる。この変動パターンテーブル406は、リーチ外れの変動パターンに対応する乱数カウンタ値の範囲が「9」〜「50」と広くなり、リーチ外れが選択されやすくなる。したがって、通常状態では、始動入賞口84への遊技球の入賞時間を確保することができるので、演出図柄表示装置91で変動表示が継続して行われやすくなる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、主制御装置162、払出制御装置242、音声ランプ制御装置143、表示制御装置302および演出図柄表示装置91が電気信号によりデータの送受信を行うように構成したが、これに限らず、光通信によりデータの送受信を行うように構成することもできる。また、有線通信に限定されることはなく、電波や赤外線を用いた無線通信によりデータの送受信を行うように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、音声ランプ制御装置143が表示制御装置302を制御するように構成したが、これに代えて、表示制御装置302が音声ランプ制御装置143を制御するように構成することもできる。また、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302に代えて、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302の両機能を有する単一の制御装置を設けてもよい。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、主制御装置162が音声ランプ制御装置143にコマンドを送信することにより、主制御装置162が音声ランプ制御装置143を介して表示制御装置302を間接的に制御するように構成したが、主制御装置162が表示制御装置302にコマンドを直接送信することにより、主制御装置162が表示制御装置302を直接制御するように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、主制御装置162が変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて変動パターンを決定するように構成したが、これに限らず、表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)に変動パターン乱数カウンタCSを設け、表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)が変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて変動パターンを決定するように構成することもできる。停止種別の決定についても同様の変形例を適用することができる。すなわち、主制御装置162では、リーチ乱数カウンタCS等に基づいて変動パターンテーブル406までを決定し、表示制御装置302(または音声ランプ制御装置143)では、変動パターン乱数カウンタCSの値に基づいて変動パターンを決定する。この場合、主制御装置162では、特別図柄表示装置93の変動表示等について変動時間を決定する必要があるところ、変動時間は、リーチ乱数カウンタCSに基づいて決定する。
これにより、主制御装置162では、変動パターンを決定しなくてもすむので、主制御装置162の処理負荷を低減することができる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、演出図柄表示装置91で演出図柄を縦方向にスクロールさせることにより演出図柄の変動表示を行うように構成したが、これに限らず、演出図柄を横方向にスクロールさせることにより、またはL字形等の所定経路に沿って演出図柄を移動表示することにより、演出図柄の変動表示を行うように構成することもできる。
また、第1ないし第4の実施の形態においては、他のタイプのパチンコ機等にも本発明を適用することができる。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると電動役物が所定回数開放するパチンコ機、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球その他の種類のパチンコ機等にも、本発明を適用することができる。また、球貸装置Yを通じた遊技球の貸球が行われないパチンコ機等に本発明を適用することもできる。
また、スロットマシンにも本発明を適用することができる。スロットマシンは、例えば、コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。したがって、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報で構成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生させるスロットマシン」となる。この場合、遊技媒体は、コイン、メダル等が代表例として挙げられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機にも、本発明を適用することができる。パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の基本概念としては、「複数の識別情報で構成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、投入用操作手段(例えば、ボタン)の操作に基づく所定量の遊技球の投入の後、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生させる遊技機」となる。この場合、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出される。
また、「課題を解決するための手段」の欄に記載した発明のほかに、以下の発明を採用することもできる。以下、必要に応じて作用、効果および用語の定義を示しつつ説明する。なお、発明Aに対しては、発明B〜Gを適用することもできる。また、発明Bに対しては、発明C〜Gを適用することもできる。また、発明Cに対しては、発明D〜Gを適用することもできる。また、発明Dに対しては、発明E〜Gを適用することもできる。また、発明Eに対しては、発明F、Gを適用することもできる。また、発明Fに対しては、発明Gを適用することもできる。
〔発明A1〕 発明A1の接続端子装置は、
基体と、前記基体に形成された複数の配線接続部とを備える接続端子装置であって、
前記配線接続部は、
前記基体に形成され、配線が挿入される開口部と、
配線と電気的に接続される端子部と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記開口部から挿入された配線を前記端子部に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の高さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の高さとは異なるように設定されていることを特徴と
する。
従来の技術にあっては、接続端子装置800の全体の幅を短くしようとすると、個々の配線接続部804の幅を短くせざるを得ないため、配線の接続が困難となるという問題があった。例えば、対象の配線接続部804の押込操作部824を押し込もうとしたところ、配線接続部804の幅が短いため、隣接する2以上の押込操作部824を誤って同時に押し込んでしまうという状況が考えられる。
これに対し、発明A1の接続端子装置の構成であれば、押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入すると、配線は、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
このとき、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の高さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、従来に比して、配線の接続が容易となる。
ここで、一端部とは、一端およびその周辺を含む概念である。また、他端部とは、他端およびその周辺を含む概念である。以下、発明B1、F1およびG1の接続端子装置において同じである。
また、端子部は、配線と電気的に接続されるものであればよく、端子板のように板状のものであってもよいし、配線のように線状のものであってもよいし、突起のように棒状のものであってもよい。以下、発明B1、F1およびG1の接続端子装置において同じである。
〔発明A2〕 さらに、発明A2の接続端子装置は、発明A1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明A3〕 さらに、発明A3の接続端子装置は、発明A1およびA2のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記押圧部が前記端子部に接触する方向に前記揺動操作部材を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の付勢力に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入し、付勢手段への抗力を解除すると、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
これにより、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。
ここで、付勢手段としては、例えば、弾性体が含まれる。弾性体としては、例えば、コイルバネ、板バネその他のバネ、ウレタンゴム、シリコンゴムその他のゴム、スポンジが含まれる。以下、発明B3、F4およびG4の接続端子装置において同じである。
〔発明A4〕 さらに、発明A4の接続端子装置は、発明A1およびA2のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材の自重により前記押圧部が前記端子部に接触するように前記揺動操作部材の重心が設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材の自重に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入し、揺動操作部材の揺動を解除すると、配線は、揺動操作部材の自重により、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
これにより、配線は、揺動操作部材の自重により、押圧部と端子部との間に挟まれるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。また、付勢手段等を設けなくてもよいので、構成が簡素となる。
〔発明A5〕 さらに、発明A5の接続端子装置は、発明A3の接続端子装置において、
さらに、前記付勢手段の伸縮方向を規制する規制部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の伸縮動作が規制部により規制されるので、揺動操作部材を適切に端子部側に付勢することができる。
〔発明A6〕 さらに、発明A6の接続端子装置は、発明A1ないしA5のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材は、前記押圧部と前記揺動操作部材の揺動軸との間であって前記端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材を揺動させた場合に、押圧部と端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明A7〕 さらに、発明A7の接続端子装置は、発明A1ないしA6のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記押圧部が前記端子部に近接または接触する位置で前記揺動操作部材の前記端子部側への移動を規制するストッパを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、ストッパにより、押圧部が端子部に近接または接触する位置で揺動操作部材の端子部側への移動が規制される。
これにより、押圧部が配線を過剰に押圧し傷つける可能性を低減することができる。
〔発明A8〕 さらに、発明A8の接続端子装置は、発明A1ないしA7のいずれか1の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。
〔発明A9〕 さらに、発明A9の接続端子装置は、発明A2の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成され、
隣接する前記押込操作部のうち先端に向かう方向の長さが短い前記押込操作部の前記爪の高さは、隣接する他方の前記押込操作部の前記爪よりも高く設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。また、先端に向かう方向の長さが短い押込操作部には指が掛けにくいところ、爪の高さが高いので、爪に指が掛けやすくなり、押込操作部がさらに操作しやすくなる。
〔発明A10〕 さらに、発明A10の接続端子装置は、発明A1ないしA9のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、前方に折れ曲がる電極が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、配線が電極に接触しやすくなるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。
〔発明A11〕 さらに、発明A11の接続端子装置は、発明A1ないしA10のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部の上端部には、上方に突出する爪が形成され、前記爪は、前記基体の内壁に形成された嵌合穴に嵌合していることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が前後方向に移動することを規制することができる。
〔発明A12〕 さらに、発明A12の接続端子装置は、発明A1ないしA11のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、後斜め下方に突出する舌状部材が形成され、前記舌状部材は、前記基体の内壁に形成された嵌合穴に嵌合していることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が前後方向に移動することを規制することができる。
〔発明A13〕 さらに、発明A13の接続端子装置は、発明A1ないしA12のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、前斜め上方に延出する電極が形成され、前記電極は、前記基体の内壁に形成された突起上に設置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が下方に移動することを規制することができる。
〔発明A14〕 さらに、発明A14の接続端子装置は、発明A1ないしA13のいずれか1の接続端子装置において、
対向して配置される前記配線接続部は、同一の信号を出力するものであり、同一色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、組となる配線接続部を識別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明A15〕 さらに、発明A15の接続端子装置は、発明A1ないしA14のいずれか1の接続端子装置において、
隣接して配置される前記配線接続部は、異なる色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、隣接する配線接続部を区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明A16〕 さらに、発明A16の接続端子装置は、発明A1ないしA15のいずれか1の接続端子装置において、
遊技機に適用され、前記遊技機に関する情報を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、配線と端子部とを接続すると、遊技機に関する情報が出力される。
これにより、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明A17〕 一方、発明A17の遊技機は、
発明A1ないしA16の接続端子装置を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明B1〕 一方、発明B1の接続端子装置は、
基体と、前記基体に形成された複数の配線接続部とを備える接続端子装置であって、
前記配線接続部は、
前記基体に形成され、配線が挿入される開口部と、
配線と電気的に接続される端子部と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記開口部から挿入された配線を前記端子部に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入すると、配線は、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
このとき、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、従来に比して、配線の接続が容易となる。
〔発明B2〕 さらに、発明B2の接続端子装置は、発明B1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の高さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の高さとは異なるように設定されていることを特徴と
する。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が配置され、それら配線接続部における押込操作部の高さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明B3〕 さらに、発明B3の接続端子装置は、発明B1およびB2のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記押圧部が前記端子部に接触する方向に前記揺動操作部材を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の付勢力に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入し、付勢手段への抗力を解除すると、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
これにより、配線は、付勢手段の付勢力により、押圧部と端子部との間に挟まれるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。
〔発明B4〕 さらに、発明B4の接続端子装置は、発明B1およびB2のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材の自重により前記押圧部が前記端子部に接触するように前記揺動操作部材の重心が設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材の自重に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、開口部から配線を挿入し、揺動操作部材の揺動を解除すると、配線は、揺動操作部材の自重により、押圧部と端子部との間に挟まれ、端子部と電気的に接続される。
これにより、配線は、揺動操作部材の自重により、押圧部と端子部との間に挟まれるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。また、付勢手段等を設けなくてもよいので、構成が簡素となる。
〔発明B5〕 さらに、発明B5の接続端子装置は、発明B3の接続端子装置において、
さらに、前記付勢手段の伸縮方向を規制する規制部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の伸縮動作が規制部により規制されるので、揺動操作部材を適切に端子部側に付勢することができる。
〔発明B6〕 さらに、発明B6の接続端子装置は、発明B1ないしB5のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材は、前記押圧部と前記揺動操作部材の揺動軸との間であって前記端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材を揺動させた場合に、押圧部と端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明B7〕 さらに、発明B7の接続端子装置は、発明B1ないしB6のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記押圧部が前記端子部に近接または接触する位置で前記揺動操作部材の前記端子部側への移動を規制するストッパを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、ストッパにより、押圧部が端子部に近接または接触する位置で揺動操作部材の端子部側への移動が規制される。
これにより、押圧部が配線を過剰に押圧し傷つける可能性を低減することができる。
〔発明B8〕 さらに、発明B8の接続端子装置は、発明B1ないしB7のいずれか1の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。
〔発明B9〕 さらに、発明B9の接続端子装置は、発明B1の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成され、
隣接する前記押込操作部のうち先端に向かう方向の長さが短い前記押込操作部の前記爪の高さは、隣接する他方の前記押込操作部の前記爪よりも高く設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。また、先端に向かう方向の長さが短い押込操作部には指が掛けにくいところ、爪の高さが高いので、爪に指が掛けやすくなり、押込操作部がさらに操作しやすくなる。
〔発明B10〕 さらに、発明B10の接続端子装置は、発明B1ないしB9のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、前方に折れ曲がる電極が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、配線が電極に接触しやすくなるので、配線と端子部とをより確実に接続することができる。
〔発明B11〕 さらに、発明B11の接続端子装置は、発明B1ないしB10のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部の上端部には、上方に突出する爪が形成され、前記爪は、前記基体の内壁に形成された嵌合穴に嵌合していることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が前後方向に移動することを規制することができる。
〔発明B12〕 さらに、発明B12の接続端子装置は、発明B1ないしB11のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、後斜め下方に突出する舌状部材が形成され、前記舌状部材は、前記基体の内壁に形成された嵌合穴に嵌合していることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が前後方向に移動することを規制することができる。
〔発明B13〕 さらに、発明B13の接続端子装置は、発明B1ないしB12のいずれか1の接続端子装置において、
前記端子部には、前斜め上方に延出する電極が形成され、前記電極は、前記基体の内壁に形成された突起上に設置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、端子部が下方に移動することを規制することができる。
〔発明B14〕 さらに、発明B14の接続端子装置は、発明B1ないしB13のいずれか1の接続端子装置において、
対向して配置される前記配線接続部は、同一の信号を出力するものであり、同一色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、組となる配線接続部を識別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明B15〕 さらに、発明B15の接続端子装置は、発明B1ないしB14のいずれか1の接続端子装置において、
隣接して配置される前記配線接続部は、異なる色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、隣接する配線接続部を区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明B16〕 さらに、発明B16の接続端子装置は、発明B1ないしB15のいずれか1の接続端子装置において、
遊技機に適用され、前記遊技機に関する情報を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、配線と端子部とを接続すると、遊技機に関する情報が出力される。
これにより、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明B17〕 一方、発明B17の遊技機は、
発明B1ないし発明B16の接続端子装置を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明C1〕 一方、発明C1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選を行う抽選手段と、
表示手段で識別情報を変更表示する識別情報変更手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記第1特賞状態を発生させる第1特賞状態発生手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記所定の内容以外の内容で前記識別情報を停止表示し、前記第2特賞状態を発生させる第2特賞状態発生手段と、
特賞状態の発生を示す特賞状態信号を出力する特賞状態信号出力手段とを備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、前記特賞状態信号を出力し、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記特賞状態信号を出力しない
ことを特徴とする。
従来、パチンコ機等の遊技機としては、遊技機の上方に配置された呼出ランプ装置と接続し、例えば、大当たりの発生時に、大当たりが発生したことを示す大当たり信号を呼出ランプ装置に出力するものが知られている(特開2008−302145号)。呼出ランプ装置では、遊技機からの大当たり信号に基づいて、大当たりの回数を集計して表示する。
しかし、従来の遊技機にあっては、突確大当たりの場合、大当たりとならずに確変状態に突然移行したかのような意外性を与えることを目的とするものの、呼出ランプ装置に対しては、突確大当たりの発生時に大当たり信号が出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置の表示を見れば、突確大当たりが発生したことを把握することができ、遊技の趣向が低下するという問題があった。
また、例えば、他の遊技種別として、突確図柄を停止表示して極めて短時間の当たりを発生させ、その後、遊技状態が変化しない第2突確大当たりを設定した場合、遊技者は、突確図柄を見ただけでは、突確大当たりなのか第2突確大当たりなのかが区別できず、突確大当たりが発生することの期待を抱く。しかし、呼出ランプ装置に対しては、突確大当たりの発生時に大当たり信号が出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置の表示を見れば、突確大当たりまたは第2突確大当たりが発生したことを把握することができ、遊技の趣向が低下するという問題があった。
また、例えば、突確大当たりの発生後に、突確大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、その表示を見るまでは、突確大当たりが発生したか否かが分からず、突確大当たりが発生することの期待を抱く。しかし、呼出ランプ装置に対しては、突確大当たりの発生時に大当たり信号が出力されるので、遊技者は、その表示前であっても呼出ランプ装置の表示を見れば、突確大当たりが発生したことを把握することができ、遊技の趣向が低下するという問題があった。
これに対し、発明C1の遊技機の構成であれば、所定条件の成立を契機として、抽選手段により、第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選が行われ、識別情報変更手段により、表示手段で識別情報が変更表示される。
抽選手段の抽選結果に基づいて第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、所定の内容で識別情報が停止表示され、第1特賞状態が発生する。そして、特賞状態信号出力手段により、特賞状態信号が出力される。
これに対し、抽選手段の抽選結果に基づいて第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示され、第2特賞状態が発生する。所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示されるので、特賞状態が発生したことを認識しにくい。そして、特賞状態信号出力手段により、特賞状態信号が出力されない。
これにより、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が出力されるのに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が出力されないので、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを把握することができない。また、例えば、他の遊技種別として第2突確大当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを把握することができない。また、例えば、突確大当たりの発生後に、突確大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生した
ことを把握することができない。したがって、従来に比して、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
ここで、所定条件の成立としては、パチンコ機である場合は、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞すること、パチスロ機である場合は、例えば、遊技開始を指示する操作レバーが操作されることが含まれる。以下、発明D1およびE1の遊技機において同じである。
また、特賞状態とは、遊技者にとって有利な遊技価値を付与する遊技状態をいい、パチンコ機である場合は、例えば、非確変大当たり、確変大当たり、JUB大当たり、突確大当たり、潜確大当たり、小当たりが含まれ、パチスロ機である場合は、例えば、ビッグボーナス、チャレンジタイム、小役が含まれる。以下、発明D1およびE1の遊技機において同じである。
また、識別情報とは、文字、図形、図柄、画像、符号、記号、色彩その他視覚を通じて識別可能な情報、音響その他視覚以外の五感を通じて識別可能な情報、またはそれらの組み合わせをいう。以下、発明D1およびE1の遊技機において同じである。
また、識別情報の変更表示としては、例えば、LED表示のように識別情報を逐次変更して表示すること、および識別情報を変動しながら表示することが含まれる。したがって、変更とは、必ずしも変動に限らない。以下、発明D1およびE1の遊技機において同じである。
また、所定の内容で識別情報を停止表示するタイミングと、特賞状態を発生させるタイミングとは、どちらが先であってもよいし、同時であってもよい。識別情報を停止表示するタイミングの方が先であれば、特賞状態への期待感を向上することができる。これに対し、特賞状態を発生させるタイミングの方が先であれば、意外性を向上することができる。以下、発明D1およびE1の遊技機において同じである。
〔発明C2〕 さらに、発明C2の遊技機は、発明C1の遊技機において、
前記第2特賞状態発生手段は、前記抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態を前記第2特賞状態として発生させることを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が第2特賞状態として発生する。
これにより、所定の内容以外の内容で識別情報を停止表示し、抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が発生する場合に、特賞状態信号が出力されないので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明C3〕 さらに、発明C3の遊技機は、発明C1およびC2のいずれか1の遊技機において、
前記第1特賞状態発生手段は、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する特賞状態、およびこれに続けて前記識別情報の変更時間が所定よりも短縮する時短状態を前記第1特賞状態として発生させ、
前記特賞状態信号出力手段は、前記時短状態である場合に、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態
発生手段により、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する特賞状態、およびこれに続けて識別情報の変更時間が所定よりも短縮する時短状態が第1特賞状態として発生する。
そして、時短状態である場合に、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、特賞状態信号が出力される。
これにより、第2特賞状態を発生させると判定した場合でも、時短状態である場合は、特賞状態信号が出力されるので、呼出ランプ装置等で時短状態が発生したことを把握することができる。
〔発明C4〕 さらに、発明C4の遊技機は、発明C3の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、前記時短状態である場合に、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記第1特賞状態の発生時に前記特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅らせて前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、時短状態である場合に、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、第1特賞状態の発生時に特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅れて特賞状態信号が出力される。
これにより、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
〔発明C5〕 さらに、発明C5の遊技機は、発明C1ないしC4のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記第1特賞状態または前記第2特賞状態を発生させると判定した場合に開放し遊技球を入賞可能とする入賞口と、
前記入賞口に遊技球が入賞した場合に遊技球を払い出す遊技球払出手段とを備え、
前記第1特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を所定時間開放する長開放ラウンドを実行し、
前記第2特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を前記所定時間よりも短い時間開放する短開放ラウンドを実行することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、長開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。
これに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、短開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。短開放ラウンドは、長開放ラウンドに比して入賞口の開放時間が短いので、遊技者は、入賞口の動作を見ても、特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、第2特賞状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
ここで、長開放ラウンドまたは短開放ラウンドは、1回だけ実行してもよいし、複数回実行してもよい。また、実行回数は、毎回同じでなくてもよく、毎回異なってもよい。以下、発明D4およびE3の遊技機において同じである。
〔発明C6〕 さらに、発明C6の遊技機は、発明C1ないしC5のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記特賞状態信号を入力してから前記特賞状態信号を所定時間保持する信号保持手段を備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力され、信号保持手段により、特賞状態信号が出力されてから特賞状態信号が所定時間保持される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合であっても、特賞状態信号が定常的に出力されるので、呼出ランプ装置等で特賞状態信号を検出しやすくなる。
〔発明C7〕 さらに、発明C7の遊技機は、発明C1ないしC5のいずれか1の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合に、信号保持手段を設けなくてもすむので、構成が簡素となる。
〔発明D1〕 一方、発明D1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選を行う抽選手段と、
表示手段で識別情報を変更表示する識別情報変更手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記第1特賞状態を発生させる第1特賞状態発生手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記所定の内容以外の内容で前記識別情報を停止表示し、前記第2特賞状態を発生させる第2特賞状態発生手段と、
特賞状態の発生を示す特賞状態信号を出力する特賞状態信号出力手段とを備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、前記特賞状態信号を出力し、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記第1特賞状態の発生時に前記特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅らせて前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として、抽選手段により、第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選が行われ、識別情報変更手段により、表示手段で識別情報が変更表示される。
抽選手段の抽選結果に基づいて第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、所定の内容で識別情報が停止表示され、第1特賞状態が発生する。そして、特賞状態信号出力手段により、特賞状態信号が出力される。
これに対し、抽選手段の抽選結果に基づいて第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示され、第2特賞状態が発生する。所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示されるので、特賞状
態が発生したことを認識しにくい。そして、特賞状態信号出力手段により、第1特賞状態の発生時に特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅れて特賞状態信号が出力される。
これにより、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が出力されるのに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が遅れて出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。また、例えば、他の遊技種別として第2突確大当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。また、例えば、突確大当たりの発生後に、突確大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。さらに、その表示よりも特賞状態信号の出力タイミングが遅ければ、遊技者は、突確大当たりが発生したことが表示されるまで、第2特賞状態が発生することの期待を抱くことができる。したがって、従来に比して、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
〔発明D2〕 さらに、発明D2の遊技機は、発明D1の遊技機において、
前記第2特賞状態発生手段は、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する特賞状態、およびこれに続けて前記抽選手段による抽選の当選確率が前記通常状態よりも高い高確率状態を前記第2特賞状態として発生させることを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する特賞状態、およびこれに続けて抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が第2特賞状態として発生する。
これにより、所定の内容以外の内容で識別情報を停止表示し、通常状態よりも高い遊技価値を遊技者に付与する特賞状態、およびこれに続けて抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が発生する場合に、特賞状態信号が遅れて出力されるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明D3〕 さらに、発明D3の遊技機は、発明D1およびD2のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記第2特賞状態が発生したことを前記表示手段で表示する第2特賞状態発生表示手段を備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記第2特賞状態発生表示手段で前記第2特賞状態の発生を表示した後に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態発生表示手段により、第2特賞状態が発生したことが表示手段で表示される。そして、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、第2特賞状態の発生が表示された後に特賞状態信号が出力される。
これにより、遊技者は、第2特賞状態の発生が表示されるまで、第2特賞状態が発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明D4〕 さらに、発明D4の遊技機は、発明D1ないしD3のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記第1特賞状態または前記第2特賞状態を発生させると判定した場合に開放し遊技球を入賞可能とする入賞口と、
前記入賞口に遊技球が入賞した場合に遊技球を払い出す遊技球払出手段とを備え、
前記第1特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を所定時間開放する長開放ラウンドを実行し、
前記第2特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を前記所定時間よりも短い時間開放する短開放ラウンドを実行し、その後、前記長開放ラウンドを実行することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、長開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。
これに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、短開放ラウンドが実行され、その後、長開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。短開放ラウンドは、長開放ラウンドに比して入賞口の開放時間が短いので、遊技者は、入賞口の動作を見ても、特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、第2特賞状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
〔発明D5〕 さらに、発明D5の遊技機は、発明D4の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、前記短開放ラウンドの終了後または終了間際に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、短開放ラウンドの終了後または終了間際に特賞状態信号が出力される。
これにより、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、入賞口の動作を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明D6〕 さらに、発明D6の遊技機は、発明D1ないしD5のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記特賞状態信号を入力してから前記特賞状態信号を所定時間保持する信号保持手段を備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力され、信号保持手段により、特賞状態信号が出力されてから特賞状態信号が所定時間保持される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合であっても、特賞状態信号が定常的に出力されるので、呼出ランプ装置等で特賞状態信号を検出しやすくなる。
〔発明D7〕 さらに、発明D7の遊技機は、発明D1ないしD5のいずれか1の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合に、信号保持手段を設けなくてもすむので、構成が簡素となる。
〔発明D8〕 さらに、発明D8の遊技機は、発明D1ないしD7のいずれか1の遊技機において、
さらに、記憶手段を備え、
前記第1特賞状態発生手段および前記第2特賞状態発生手段は、前記特賞状態信号の出力を指定するための特賞状態信号データを当該特賞状態の発生時に前記記憶手段に格納し、
前記特賞状態信号出力手段は、前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、前記記憶手段に前記特賞状態信号データが格納されると直ちに前記特賞状態信号を出力し、前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記記憶手段に前記特賞状態信号データが格納されてから所定時間が経過した後に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、第1特賞状態の発生時に特賞状態信号データが記憶手段に格納される。そして、特賞状態信号出力手段により、記憶手段に特賞状態信号データが格納されると直ちに特賞状態信号が出力される。
これに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、第2特賞状態の発生時に特賞状態信号データが記憶手段に格納される。そして、特賞状態信号出力手段により、記憶手段に特賞状態信号データが格納されてから所定時間が経過した後に特賞状態信号が出力される。
これにより、第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるタイミングで特賞状態信号データを記憶手段に格納するだけでよいので、第1特賞状態発生手段および第2特賞状態発生手段の構成が簡素となる。
〔発明E1〕 一方、発明E1の遊技機は、
所定条件の成立を契機として第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選を行う抽選手段と、
表示手段で識別情報を変更表示する識別情報変更手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、所定の内容で前記識別情報を停止表示し、前記第1特賞状態を発生させる第1特賞状態発生手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記所定の内容以外の内容で前記識別情報を停止表示し、前記抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態を前記第2特賞状態として発生させる第2特賞状態発生手段と、
特賞状態の発生を示す特賞状態信号を出力する特賞状態信号出力手段とを備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、前記特賞状態信号を出力し、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記第1特賞状態の発生時に前記特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅らせて前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、所定条件の成立を契機として、抽選手段により、第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるための抽選が行われ、識別情報変更手段により、表示手段で識別情報が変更表示される。
抽選手段の抽選結果に基づいて第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞
状態発生手段により、所定の内容で識別情報が停止表示され、第1特賞状態が発生する。そして、特賞状態信号出力手段により、特賞状態信号が出力される。
これに対し、抽選手段の抽選結果に基づいて第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示され、抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が第2特賞状態として発生する。所定の内容以外の内容で識別情報が停止表示されるので、特賞状態が発生したことを認識しにくい。そして、特賞状態信号出力手段により、第1特賞状態の発生時に特賞状態信号を出力するタイミングよりも遅れて特賞状態信号が出力される。
これにより、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が出力されるのに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号が遅れて出力されるので、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。また、例えば、他の遊技種別として第2突確大当たりを設定した場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。また、例えば、突確大当たりの発生後に、突確大当たりが発生したことを表示する場合、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。さらに、その表示よりも特賞状態信号の出力タイミングが遅ければ、遊技者は、突確大当たりが発生したことが表示されるまで、第2特賞状態が発生することの期待を抱くことができる。したがって、従来に比して、遊技の趣向が低下する可能性を低減することができる。
また、所定の内容以外の内容で識別情報を停止表示し、抽選手段による抽選の当選確率が通常状態よりも高い高確率状態が発生する場合に、特賞状態信号が遅れて出力されるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明E2〕 さらに、発明E2の遊技機は、発明E1の遊技機において、
さらに、前記第2特賞状態が発生したことを前記表示手段で表示する第2特賞状態発生表示手段を備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記第2特賞状態発生表示手段で前記第2特賞状態の発生を表示した後に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態発生表示手段により、第2特賞状態が発生したことが表示手段で表示される。そして、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、第2特賞状態の発生が表示された後に特賞状態信号が出力される。
これにより、遊技者は、第2特賞状態の発生が表示されるまで、第2特賞状態が発生することの期待を抱くことができるので、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明E3〕 さらに、発明E3の遊技機は、発明E1およびE2のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記第1特賞状態または前記第2特賞状態を発生させると判定した場合に開放し遊技球を入賞可能とする入賞口と、
前記入賞口に遊技球が入賞した場合に遊技球を払い出す遊技球払出手段とを備え、
前記第1特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を所定時間開放する長開放ラウンドを実行し、
前記第2特賞状態発生手段は、1ラウンドにおいて前記入賞口を前記所定時間よりも短い時間開放する短開放ラウンドを実行することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、長開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。
これに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、短開放ラウンドが実行される。このとき、開放した入賞口に遊技球が入賞すると、遊技球払出手段により、遊技球が払い出される。短開放ラウンドは、長開放ラウンドに比して入賞口の開放時間が短いので、遊技者は、入賞口の動作を見ても、特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、第2特賞状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
〔発明E4〕 さらに、発明E4の遊技機は、発明E3の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、前記短開放ラウンドの終了後または終了間際に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、特賞状態信号出力手段により、短開放ラウンドの終了後または終了間際に特賞状態信号が出力される。
これにより、遊技者は、呼出ランプ装置等の表示を見ても、入賞口の動作を見ても、第2特賞状態が発生したことを直ちには把握することができない。したがって、遊技の趣向が低下する可能性をさらに低減することができる。
〔発明E5〕 さらに、発明E5の遊技機は、発明E1ないしE4のいずれか1の遊技機において、
さらに、前記特賞状態信号を入力してから前記特賞状態信号を所定時間保持する信号保持手段を備え、
前記特賞状態信号出力手段は、前記所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力され、信号保持手段により、特賞状態信号が出力されてから特賞状態信号が所定時間保持される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合であっても、特賞状態信号が定常的に出力されるので、呼出ランプ装置等で特賞状態信号を検出しやすくなる。
〔発明E6〕 さらに、発明E6の遊技機は、発明E1ないしE4のいずれか1の遊技機において、
前記特賞状態信号出力手段は、所定時間間隔で前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、特賞状態信号出力手段により、所定時間間隔で特賞状態信号が出力される。したがって、特賞状態信号出力手段が割込処理によって実現されるような場合に、信号保持手段を設けなくてもすむので、構成が簡素となる。
〔発明E7〕 さらに、発明E7の遊技機は、発明E1ないしE6のいずれか1の遊技機において、
さらに、記憶手段を備え、
前記第1特賞状態発生手段および前記第2特賞状態発生手段は、前記特賞状態信号の出力を指定するための特賞状態信号データを当該特賞状態の発生時に前記記憶手段に格納し

前記特賞状態信号出力手段は、前記第1特賞状態を発生させると判定した場合は、前記記憶手段に前記特賞状態信号データが格納されると直ちに前記特賞状態信号を出力し、前記第2特賞状態を発生させると判定した場合は、前記記憶手段に前記特賞状態信号データが格納されてから所定時間が経過した後に前記特賞状態信号を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、第1特賞状態を発生させると判定した場合は、第1特賞状態発生手段により、第1特賞状態の発生時に特賞状態信号データが記憶手段に格納される。そして、特賞状態信号出力手段により、記憶手段に特賞状態信号データが格納されると直ちに特賞状態信号が出力される。
これに対し、第2特賞状態を発生させると判定した場合は、第2特賞状態発生手段により、第2特賞状態の発生時に特賞状態信号データが記憶手段に格納される。そして、特賞状態信号出力手段により、記憶手段に特賞状態信号データが格納されてから所定時間が経過した後に特賞状態信号が出力される。
これにより、第1特賞状態または第2特賞状態を発生させるタイミングで特賞状態信号データを記憶手段に格納するだけでよいので、第1特賞状態発生手段および第2特賞状態発生手段の構成が簡素となる。
〔発明F1〕 一方、発明F1の接続端子装置は、
基体と、前記基体に形成された複数の配線接続部とを備える接続端子装置であって、
前記配線接続部は、
前記基体に形成され、配線が挿入される第1開口部と、
前記基体に形成され、配線が挿入される第2開口部と、
配線と電気的に接続される第1端子部と、
配線と電気的に接続される第2端子部と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記第1開口部から挿入された配線を前記第1端子部に押圧する第1押圧部および前記第2開口部から挿入された配線を前記第2端子部に押圧する第2押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部の延出方向が逆向きとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入すると、それら配線は、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
このとき、押込操作部の延出方向が逆向きとなるように2つの配線接続部が隣接して配置されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する配線接続部の押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、従来に比して、配線の接続が容易となる。
〔発明F2〕 さらに、発明F2の接続端子装置は、発明F1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部と少なくとも1つおきに配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の高さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の高さとは異なるように設定されている
ことを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が少なくとも1つおきに配置され、それら配線接続部における押込操作部の高さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明F3〕 さらに、発明F3の接続端子装置は、発明F1およびF2のいずれか1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部と少なくとも1つおきに配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が少なくとも1つおきに配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明F4〕 さらに、発明F4の接続端子装置は、発明F1ないしF3のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記第1押圧部および前記第2押圧部が前記第1端子部および前記第2端子部に接触する方向に前記揺動操作部材を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の付勢力に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入し、付勢手段への抗力を解除すると、それら配線は、付勢手段の付勢力により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
これにより、配線は、付勢手段の付勢力により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれるので、配線と第1端子部および第2端子部とをより確実に接続することができる。
〔発明F5〕 さらに、発明F5の接続端子装置は、発明F1ないしF3のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材の自重により前記第1押圧部および前記第2押圧部が前記第1端子部および前記第2端子部に接触するように前記揺動操作部材の重心が設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材の自重に抗して押込操作部を押し込むと、揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入し、揺動操作部材の揺動を解除すると、それら配線は、揺動操作部材の自重により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
これにより、配線は、揺動操作部材の自重により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれるので、配線と第1端子部および第2端子部と
をより確実に接続することができる。また、付勢手段等を設けなくてもよいので、構成が簡素となる。
〔発明F6〕 さらに、発明F6の接続端子装置は、発明F4の接続端子装置において、
さらに、前記付勢手段の伸縮方向を規制する規制部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の伸縮動作が規制部により規制されるので、揺動操作部材を適切に第1端子部および第2端子部側に付勢することができる。
〔発明F7〕 さらに、発明F7の接続端子装置は、発明F1ないしF6のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材は、前記第1押圧部と前記揺動操作部材の揺動軸との間であって前記第1端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材を揺動させた場合に、第1押圧部と第1端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明F8〕 さらに、発明F8の接続端子装置は、発明F1ないしF6のいずれか1の接続端子装置において、
前記揺動操作部材は、前記第2押圧部と前記揺動操作部材の揺動軸との間であって前記第2端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、揺動操作部材を揺動させた場合に、第2押圧部と第2端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明F9〕 さらに、発明F9の接続端子装置は、発明F1ないしF8のいずれか1の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。
〔発明F10〕 さらに、発明F10の接続端子装置は、発明F3の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成され、
隣接する前記押込操作部のうち先端に向かう方向の長さが短い前記押込操作部の前記爪の高さは、隣接する他方の前記押込操作部の前記爪よりも高く設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。また、先端に向かう方向の長さが短い押込操作部には指が掛けにくいところ、爪の高さが高いので、爪に指が掛けやすくなり、押込操作部がさらに操作しやすくなる。
〔発明F11〕 さらに、発明F11の接続端子装置は、発明F1ないしF10のいずれか1の接続端子装置において、
隣接して配置される前記配線接続部は、異なる色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、隣接する配線接続部を区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明F12〕 さらに、発明F12の接続端子装置は、発明F1ないしF11のいずれか1の接続端子装置において、
遊技機に適用され、前記遊技機に関する情報を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、配線と第1端子部および第2端子部とを接続すると、遊技機に関する情報が出力される。
これにより、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明F13〕 一方、発明F13の遊技機は、
発明F1ないしF12の接続端子装置を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明G1〕 一方、発明G1の接続端子装置は、
基体と、前記基体に形成された複数の配線接続部とを備える接続端子装置であって、
前記配線接続部は、
前記基体に形成され、配線が挿入される第1開口部と、
前記基体に形成され、配線が挿入される第2開口部と、
配線と電気的に接続される第1端子部と、
配線と電気的に接続される第2端子部と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記第1開口部から挿入された配線を前記第1端子部に押圧する第1押圧部が形成され、当該揺動軸に第1ギアが取り付けられた第1揺動操作部材と、
前記基体に一端部が揺動自在に支持され、前記第2開口部から挿入された配線を前記第2端子部に押圧する第2押圧部が形成され、当該揺動軸に第2ギアが取り付けられかつ前記第1ギアと噛み合う第2揺動操作部材とを備え、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部の延出方向が逆向きとなるように他の前記配線接続部に隣接して配置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部を押し込むと、第1揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。これに伴って、第1ギアおよび第2ギアを介して第2揺動操作部材も一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入すると、それら配線は、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
このとき、押込操作部の延出方向が逆向きとなるように2つの配線接続部が隣接して配置されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する配線接続部の押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、従来に比して、配線の接続が容易となる。
〔発明G2〕 さらに、発明G2の接続端子装置は、発明G1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部と
少なくとも1つおきに配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の高さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の高さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が少なくとも1つおきに配置され、それら配線接続部における押込操作部の高さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明G3〕 さらに、発明G3の接続端子装置は、発明G1およびG2のいずれか1の接続端子装置において、
前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部と少なくとも1つおきに配置されるとともに、当該配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さが当該他の配線接続部における前記押込操作部の先端に向かう方向の長さとは異なるように設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押込操作部が横並びとなるように2つの配線接続部が少なくとも1つおきに配置され、それら配線接続部における押込操作部の先端に向かう方向の長さが異なるように設定されているので、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、隣接する押込操作部を誤って同時に押し込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、接続端子装置の全体の幅を小さくしても、配線の接続がさらに容易となる。
〔発明G4〕 さらに、発明G4の接続端子装置は、発明G1ないしG3のいずれか1の接続端子装置において、
さらに、前記第1押圧部が前記第1端子部に接触する方向に前記第1揺動操作部材を付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の付勢力に抗して押込操作部を押し込むと、第1揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。これに伴って、第2揺動操作部材も一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入し、付勢手段への抗力を解除すると、それら配線は、付勢手段の付勢力により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
これにより、配線は、付勢手段の付勢力により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれるので、配線と第1端子部および第2端子部とをより確実に接続することができる。
〔発明G5〕 さらに、発明G5の接続端子装置は、発明G1ないしG3のいずれか1の接続端子装置において、
前記第1揺動操作部材の自重により前記第1押圧部が前記第1端子部に接触するように前記第1揺動操作部材の重心が設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1揺動操作部材の自重に抗して押込操作部を押し込むと、第1揺動操作部材が一端部を軸に揺動する。これに伴って、第2揺動操作部材も一端部を軸に揺動する。そして、第1開口部から配線を、第2開口部から配線をそれぞれ挿入し、第1揺動操作部材の揺動を解除すると、それら配線は、第1揺動操作部材の自重により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれ、第1端子部および第2端子部とそれぞれ電気的に接続される。
これにより、配線は、第1揺動操作部材の自重により、第1押圧部と第1端子部との間および第2押圧部と第2端子部との間に挟まれるので、配線と第1端子部および第2端子部とをより確実に接続することができる。また、付勢手段等を設けなくてもよいので、構成が簡素となる。
〔発明G6〕 さらに、発明G6の接続端子装置は、発明G4の接続端子装置において、
さらに、前記付勢手段の伸縮方向を規制する規制部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、付勢手段の伸縮動作が規制部により規制されるので、第1揺動操作部材を適切に第1端子部側に付勢することができる。
〔発明G7〕 さらに、発明G7の接続端子装置は、発明G1ないしG6のいずれか1の接続端子装置において、
前記第1揺動操作部材は、前記第1押圧部と前記第1揺動操作部材の揺動軸との間であって前記第1端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1揺動操作部材を揺動させた場合に、第1押圧部と第1端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明G8〕 さらに、発明G8の接続端子装置は、発明G1ないしG6のいずれか1の接続端子装置において、
前記第2揺動操作部材は、前記第2押圧部と前記第2揺動操作部材の揺動軸との間であって前記第2端子部に対向する面に、内側に窪んだ谷部が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、第2揺動操作部材を揺動させた場合に、第2押圧部と第2端子部との間にスペースが形成されるので、配線が挿入しやすくなる。
〔発明G9〕 さらに、発明G9の接続端子装置は、発明G1ないしG8のいずれか1の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。
〔発明G10〕 さらに、発明G10の接続端子装置は、発明G3の接続端子装置において、
前記押込操作部の先端上部には、上方に突出する爪が形成され、
隣接する前記押込操作部のうち先端に向かう方向の長さが短い前記押込操作部の前記爪の高さは、隣接する他方の前記押込操作部の前記爪よりも高く設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、爪に指を掛けて押込操作部を押し込めばよいので、押込操作部が操作しやすくなる。また、先端に向かう方向の長さが短い押込操作部には指が掛けにくいところ、爪の高さが高いので、爪に指が掛けやすくなり、押込操作部がさらに操作しやすくなる。
〔発明G11〕 さらに、発明G11の接続端子装置は、発明G1ないしG10のいずれか1の接続端子装置において、
隣接して配置される前記配線接続部は、異なる色に着色されていることを特徴とする。
このような構成であれば、隣接する配線接続部を区別しやすくなるので、配線を誤って接続する可能性を低減することができる。
〔発明G12〕 さらに、発明G12の接続端子装置は、発明G1ないしG11のいずれか1の接続端子装置において、
遊技機に適用され、前記遊技機に関する情報を出力することを特徴とする。
このような構成であれば、配線と第1端子部および第2端子部とを接続すると、遊技機に関する情報が出力される。
これにより、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
〔発明G13〕 一方、発明G13の遊技機は、
発明G1ないしG12の接続端子装置を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、規格で各種の大きさが定められている遊技機については、接続端子装置の幅を維持したまま多数の配線接続部を設けることができるので、好適である。
10…パチンコ機、 11…外枠、 12…遊技機主部、 13…本体枠、 14…前扉枠、 15…裏パックユニット、 21…窓部、 22…ガラス、 23…環状電飾部、
24…エラー表示ランプ部、 25…賞球ランプ部、 26…スピーカ部、 31…上側膨出部、 32…下側膨出部、 33…上皿、 34…下皿、 35…操作ボタン、 36…球貸操作装置、 37…球貸しボタン、 38…返却ボタン、 39…度数表示部、 41…遊技球発射ハンドル、 81…遊技盤、 81a…ベース板、 82…一般入賞口、 83…可変入賞装置、 83a…大入賞口、 84…始動入賞口、 85…スルーゲート、 86…可変表示ユニット、 87…アウト口、 88…釘、 91…演出図柄表示装置、 92…センターフレーム、 93…特別図柄表示装置、 93a…LED93b、242a…7セグメント表示器、 94…普通図柄表示装置、 94a、502…表示部、 95、96…保留ランプ、 101…内レール、 102…外レール、 103…円弧部材、 104…戻り球防止部材、 105…返しゴム、 110…遊技球発射装置、 143…音声ランプ制御装置、 241…取付台、 244、246…基板ボックス、 152a〜152c…入賞口センサ、 153…カウントセンサ、 154…始動入賞口センサ、 155…ゲートセンサ、 162…主制御装置、 201…裏パック、 202…払出機構部、 204…制御装置集合ユニット、 211…ベース部、 212…保護カバー部、 213…外部端子板、 214…掛止ピン、 215…締結具、 217…本体枠開放スイッチ、 221…タンク、 222…タンクレール223…ケースレール、 223a…球無検知センサ、 223b…球抜きスイッチ、 224…払出装置、 225…遊技球分配部、 229…裏パック基板、 229a…電源スイッチ、 242…払出制御装置、 243…電源および発射制御装置、 243a…電源部、 243b…発射制御部、 243c…停電監視回路、 243d…RAM消去スイッチ回路、 245…状態復帰スイッチ、 247…RAM消去スイッチ、 249…球貸用接続端子板、 258…払出球検知センサ、 300…制御系、 302…表示制御装
置、 310、350、370…MPU、 312、352…ROM、 314、354…RAM、 316、356、380…入力ポート、 318、358、388…出力ポート、 320、360、382、390…バス、 362…音声出力装置364…ランプ表示装置、 372…プログラムROM、 374…ワークRAM、 376…画像コントローラ、 378…DMAC、 384…キャラクタROM、 386…ビデオRAM、 404、408…振分構造テーブル、 406…変動パターンテーブル、 410…演出データテーブル、 500…呼出ランプ装置、 504…呼出ボタン、 506…呼出ランプ、 508…制御部、 510…信号入力部、 512…信号出力部、 520、522…ハブ、 530…ホールコンピュータ、 600、800…接続端子装置、
602、802…基体、 602a…背面、 602b…前面、 602c…右側面、
602d…左側面、 602e…上面、 602f…下面、 604a、604b、604c、604d、604e、604f、804…配線接続部606a、606b、606ca、606cb、606da、606db、606ea、606eb、606fa、606fb、806…配線、 608a、608b、608ca、608cb、608da、608db、608ea、608eb、608fa、608fb、808…端子板、
610a、610b、610c、610d、610ea、610eb、610fa、610fb、810…揺動操作部材、 612a、612b、612c、612d、612e、612f、812…コイルバネ、 614a、614b、614ca、614cb、614da、614db、614ea、614eb、614fa、614fb、814…開口部、 616a、616b、616c、616d、616e、616f…切り欠き穴618a、618b、618ca、618cb、618da、618db、618ea、618eb、618fa、618fb…スリット穴、 620a、620b、620c、620d、620e、620f…係止ピン、 622a、622b、622c、622d、622e、622f…揺動支軸、 624a、624b、624c、624d、624e、624f、824…押込操作部、 626a、626b、626c、626d、626e、626f、642a…爪、 628a、628b、628ca、628cb、628da、628db、628ea、628eb、628fa、628fb、828…押圧部、 630a、630b、630ca、630cb、630da、630db、630ea、630eb、630fa、630fb…谷部632a、632b、632c、632d、632e、632f…係止凸部、 634a、634b、634c、634d、634e、634f…規制部、 636a、638a…通路、 636ea、636eb、636fa、636fb…ギア、 640a、646a、648a…電極、 644a…舌状部材、 C1…大当たり乱数カウンタ、 C2…大当たり種別乱数カウンタ、 C3…リーチ乱数カウンタ、 C4…普通抽選乱数カウンタ、 CINI1…第1初期値乱数カウンタ、 CINI2…第2初期値乱数カウンタ、 CS…変動パターン乱数カウンタ、 CS1…変動種別カウンタ、 CS2…変動種別カウンタ、 CS3…変動種別カウンタ、 Dm…主表示領域、 Ds…副表示領域、 Ds1…予告領域、 Ds2…予告領域、 H…カード挿入口K1、K2…貼着スペース、 L1…有効ライン、 PD1〜PD10…発光ダイオード、 R1a〜R10a、R1b〜R10b、R1c〜R10c…抵抗素子、 Ti1〜Ti10…入力端子、 To1a〜To10a、To1b〜To10b、To…出力端子、 Tr1〜Tr10…フォトトランジスタ、 Y…球貸装置、
Z1…左図柄列、 Z2…中図柄列、 Z3…右図柄列

Claims (1)

  1. 複数の配線接続部を有する接続端子装置と、所定の抽選に当選した場合に遊技球が入球可能な開放状態とされる入賞手段と、該入賞手段の動作を制御する入賞制御手段と、前記複数の配線接続部からの情報出力を制御する出力制御手段とを備える遊技機であって、
    前記接続端子装置は、
    配線が挿入される開口部が形成された上面を有する基体を備え、
    前記配線接続部は、
    前記開口部と、
    配線と電気的に接続される端子部と、
    前記基体に一端部が揺動可能に支持されるとともに他端部に押込操作部が形成され、前記開口部から挿入された配線を前記端子部に押圧する押圧部が形成された揺動操作部材とを備え、
    前記配線接続部の一つは、前記押込操作部が横並びとなるように他の前記配線接続部に対して配置されるとともに、前記基体の下面に沿った方向において、前記一つの配線接続部における前記揺動操作部材の揺動軸部分から前記押込操作部の先端までの長さが前記他の配線接続部における前記揺動軸部分から前記押込操作部の先端までの長さとは異なるように設定され、
    前記複数の配線接続部は、前記所定の抽選に当選した場合に所定の情報が出力される配線接続部を含み、
    前記入賞制御手段は、所定数の遊技球が入球しない場合に所定時間開放される長開放動作と、前記所定時間より短時間開放される短開放動作とを前記入賞手段に行わせるものであり、
    前記出力制御手段は、前記所定の抽選によって前記短開放動作が実行される抽選に当選した場合に、前記短開放動作が所定回数実行された後、又は、当該所定回数の前記短開放動作の実行終了間際に前記所定の情報を出力することを特徴とする遊技機。
JP2016139095A 2009-07-31 2016-07-14 遊技機 Pending JP2016179304A (ja)

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