JP2016178394A - マルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法 - Google Patents

マルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広帯域の無線通信を可能にするマルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法を提供すること。
【解決手段】一実施の形態によれば、マルチプレクサ10は、中間周波数信号IF1の中心周波数を中心とする周波数帯と、中間周波数信号IF2の中心周波数を中心とする周波数帯と、がそれぞれ異なる周波数帯となるように、中間周波数信号IF1,IF2の少なくとも一方の中心周波数を変換する周波数変換部101と、周波数変換部101によって少なくとも一方の中心周波数が変換された中間周波数信号IF1,IF2を合成するハイブリッド回路102と、を備える。それにより、マルチプレクサ10が搭載された基地局は、広帯域の無線通信を行うことが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法に関し、例えば、無線通信の広帯域化に適したマルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法に関する。
マイクロ波通信は、主に基地局間の無線通信に用いられる。近年では、移動通信の高速化に伴い、マイクロ波通信の大容量化が求められている。ここで、マイクロ波通信の大容量化は、例えば、無線通信の広帯域化により実現可能であるが、無線通信の広帯域化は技術的に難易度が高いことが知られている。
マイクロ波通信に関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたマイクロ波通信システムでは、一方の基地局が、他方の基地局から無線送信された2つの無線周波数信号を受信し、それらを復調し、品質の良い方を再生ベースバンド信号として出力している。
特開2006−197343号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、無線通信の広帯域化については言及されておらず、依然として無線通信の広帯域化が困難であった。そのため、マイクロ波通信の大容量化を実現することが困難であった。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、広帯域の無線通信を可能にしたマルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法を提供することを目的とする。
一実施の形態によれば、マルチプレクサは、第1中間周波数信号の中心周波数を中心とする第1周波数帯と、第2中間周波数信号の中心周波数を中心とする第2周波数帯と、がそれぞれ異なる周波数帯となるように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する周波数変換部と、前記周波数変換部によって少なくとも一方の中心周波数が変換された前記第1及び前記第2中間周波数信号を合成する第1ハイブリッド回路と、を備える。
また、一実施の形態によれば、マルチプレクサは、外部から供給される中間周波数信号を分配するハイブリッド回路と、前記ハイブリッド回路により分配された一方の信号から第3中間周波数信号を通過させる第1フィルタと、前記ハイブリッド回路により分配された他方の信号から、前記第3中間周波数信号の中心周波数を中心とする第3周波数帯とは異なる第4周波数帯の第4中間周波数信号、を通過させる第2フィルタと、前記第3周波数帯と前記第4周波数帯とがそれぞれ所定の周波数帯となるように、前記第3及び前記第4中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する周波数変換部と、を備える。
また、一実施の形態によれば、無線通信の制御方法は、第1ベースバンド信号及び当該第1ベースバンド信号とは異なる第2ベースバンド信号をそれぞれ変調して第1及び第2中間周波数信号を生成し、第1中間周波数信号の中心周波数を中心とする第1周波数帯と、第2中間周波数信号の中心周波数を中心とする第2周波数帯と、がそれぞれ異なる周波数帯となるように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換し、少なくとも一方の中心周波数が変換された前記第1及び前記第2中間周波数信号を合成し、合成された中間周波数信号を高周波信号に変調してアンテナを介して外部に無線送信する。
前記一実施の形態によれば、送信時に複数の中間周波数信号の周波数帯が互いに異なる周波数帯となるように、少なくとも一つの中間周波数信号の中心周波数を変換することにより、又は、受信時に中間周波数信号から周波数帯の異なる複数の中間周波数信号を抽出した後にそれらの周波数帯が所定の周波数帯となるように、少なくとも一つの中間周波数信号の中心周波数を変換することにより、広帯域の無線通信を可能にしたマルチプレクサ、それを備えた無線通信装置及び無線通信の制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるマルチプレクサの構成を示すブロック図である。 図1に示すマルチプレクサの具体的構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかるマルチプレクサの構成を示すブロック図である。 図3に示すマルチプレクサの具体的構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるマルチプレクサの構成を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサが搭載された基地局を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサの具体的構成の一例を示すブロック図である。 図7に示すマルチプレクサをさらに具体的に示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサの具体的構成の他の例を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサの具体的構成の他の例を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサの具体的構成の他の例を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサが搭載された基地局を示すブロック図である。 図5に示すマルチプレクサの具体的構成の他の例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るマルチプレクサの構成を示すブロック図である。
図1に示すマルチプレクサ10は、例えば、基地局(無線通信装置)を構成する複数の変復調装置と無線送受信装置との間に設けられている。そして、マルチプレクサ10は、複数の変復調装置から出力された複数の中間周波数信号の周波数帯が互いに異なる周波数帯となるように、少なくとも一つの中間周波数信号の中心周波数を変換したうえで、当該複数の中間周波数信号を合成し、無線送受信装置に出力する。それにより、基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いて広帯域の高周波信号を無線送信することができる。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、マルチプレクサ10は、周波数変換部101と、ハイブリッド回路(第1ハイブリッド回路)102と、を備える。
周波数変換部101は、変復調装置(第1変復調装置)I1から出力された中間周波数信号(第1中間周波数信号)IF1の中心周波数を中心とする周波数帯(第1周波数帯)と、変復調装置(第2変復調装置)I2から出力された中間周波数信号(第2中間周波数信号)IF2の中心周波数を中心とする周波数帯(第2周波数帯)と、が互いに異なる周波数帯となるように、中間周波数信号IF1,IF2の少なくとも一方の中心周波数を変換して出力する。ハイブリッド回路102は、いわゆる合成器であって、少なくとも一方の中心周波数が変換された中間周波数信号IF1,IF2を合成して一つの中間周波数信号IFtとして無線送受信装置O1に出力する。
なお、変復調装置I1は、屋内装置(IDU;In Door Unit)であって、第1ベースバンド信号を変調して中間周波数信号IF1を出力する。変復調装置I2は、屋内装置であって、第1ベースバンド信号とは異なる第2ベースバンド信号を変調して中間周波数信号IF2を出力する。また、無線送受信装置O1は、屋外装置(ODU;Outdoor Unit)であって、マルチプレクサ10から出力された中間周波数信号IFtを高周波信号に変調した後、アンテナを介して外部に無線送信する。
本実施の形態では、変復調装置I1から出力される中間周波数信号IF1の中心周波数(TX1)が140MHz、その帯域幅(BW1)が10MHz、変復調装置I2から出力される中間周波数信号IF2の中心周波数(TX2)が140MHz、その帯域幅(BW2)が10MHz、無線送受信装置O1に供給する中間周波数信号IFtの帯域幅(BW)が20MHzである場合を例に説明する。
この場合、周波数変換部101は、例えば、中間周波数信号IF1の中心周波数を140MHzに維持するとともに、中間周波数信号IF2の中心周波数を140MHzから10MHz高い150MHzに変換する。ここで、中間周波数信号IF1,IF2の帯域幅は何れも10MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF1の使用周波数帯は135〜145MHzを維持するのに対し、周波数変換後の中間周波数信号IF2の使用周波数帯は145〜155MHzとなる。つまり、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯は、重複せずに異なっており、特に本例では隣接している。具体的には、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯が、周波数変換後の中間周波数信号IF1の最大周波数と、周波数変換後の中間周波数信号IF2の最小周波数と、で接している。その後、ハイブリッド回路102は、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2を合成することで、中心周波数が145MHz、帯域幅が20MHzの中間周波数信号IFtを生成する。ハイブリッド回路102により生成されたこの中間周波数信号IFtは、無線送受信装置O1に出力される。
(マルチプレクサ10の具体的構成の一例)
図2は、マルチプレクサ10の具体的構成の一例をマルチプレクサ10aとして示すブロック図である。マルチプレクサ10aでは、周波数変換部101の具体的構成の一例が周波数変換部101aとして示されている。
図2に示すように、マルチプレクサ10aは、周波数変換部101aと、ハイブリッド回路102と、DCカット部103と、を有する。周波数変換部101aは、局部発振器LO12と、ミキサM12と、を有する。
DCカット部103は、例えば、変復調装置I1から出力された中間周波数信号IF1に含まれるDC成分や制御信号CTL成分をカットする部である。
周波数変換部101aにおいて、局部発振器LO12は、中間周波数信号IF1に含まれる制御信号CTLに応じた周波数の発振信号を出力する。ミキサM12は、変復調装置I2から出力された中間周波数信号IF2と、局部発振器LO12からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF2の中心周波数を変換する。本例では、ミキサM12は、10MHzの発振信号を用いて、中間周波数信号IF2を140MHzから150MHzにアップコンバートしている。
マルチプレクサ10aのその他の構成については、マルチプレクサ10と同様であるため、その説明を省略する。なお、周波数変換部101aは、中間周波数信号IF2の中心周波数を変換する構成に限られず、中間周波数信号IF1の中心周波数を変換する構成、又は、中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの中心周波数を変換する構成に適宜変更可能である。
このように、本実施の形態に係るマルチプレクサ10は、変復調装置I1,I2から出力された中間周波数信号IF1,IF2の中心周波数を中心とする周波数帯が互いに異なる周波数帯となるように、中間周波数信号IF1,IF2の少なくとも一方の中心周波数を変換したうえで、これら中間周波数信号IF1,IF2を合成し、無線送受信装置O1に出力する。それにより、マルチプレクサ10を搭載した基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いて広帯域の高周波信号を無線送信することができる。
本実施の形態では、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯が隣接している場合を例に説明したが、これに限られない。周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯が重複せずに異なっているのであれば、隣接していなくてもよい。ただし、隣接していれば、無線通信の帯域が不要に大きくなってしまうことを防ぐことができる。その結果、例えば、中間周波数信号から高周波信号への変調を行う無線送受信装置O1の設計が容易になる。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2に係るマルチプレクサの構成を示すブロック図である。
図3に示すマルチプレクサ20は、例えば、基地局(無線通信装置)を構成する複数の変復調装置と無線送受信装置との間に設けられている。そして、マルチプレクサ20は、無線送受信装置から供給された中間周波数信号から周波数帯の異なる複数の中間周波数信号を抽出した後、それらの周波数帯が所定の周波数帯となるように、少なくとも一つの中間周波数信号の中心周波数を変換し、複数の変復調装置に出力する。それにより、基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いて広帯域の高周波信号を無線受信することができる。以下、具体的に説明する。
図3に示すように、マルチプレクサ20は、周波数変換部201と、バンドパスフィルタ(第1フィルタ)202と、バンドパスフィルタ(第2フィルタ)203と、ハイブリッド回路(第2ハイブリッド回路)204と、を備える。
ハイブリッド回路204は、いわゆる分配器であって、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrを2つに分配する。バンドパスフィルタ202は、ハイブリッド回路204によって分配された一方の信号から中間周波数信号(第3中間周波数信号)IF3を通過させる。バンドパスフィルタ203は、ハイブリッド回路204によって分配された他方の信号から、中間周波数信号IF3の中心周波数を中心とする周波数帯(第3周波数帯)とは異なる周波数帯(第4周波数帯)の中間周波数信号(第4中間周波数信号)IF4、を通過させる。周波数変換部201は、中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯が所定の周波数帯となるように、中間周波数信号IF3,IF4の少なくとも一方の中心周波数を変換する。周波数変換部201によって少なくとも一方の中心周波数が変換された中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
なお、無線送受信装置O1は、屋外装置であって、外部からアンテナを介して無線受信した高周波信号を中間周波数信号IFrに復調した後、マルチプレクサ20に出力する。また、変復調装置I1は、屋内装置であって、マルチプレクサ20から出力された中間周波数信号IF3を第3ベースバンド信号に復調する。変復調装置I2は、屋内装置であって、マルチプレクサ20から出力された中間周波数信号IF4を第4ベースバンド信号に復調する。
本実施の形態では、変復調装置I1に入力される中間周波数信号IF3の中心周波数(RX1)が70MHz、その帯域幅(BW1)が10MHz、変復調装置I2に入力される中間周波数信号IF4の中心周波数(RX2)が70MHz、その帯域幅(BW2)が10MHz、無線送受信装置O1から供給される中間周波数信号IFrの中心周波数(RX)が75MHz、その帯域幅(BW)が20MHzである場合を例に説明する。
この場合、無線送受信装置O1から供給される中間周波数信号IFrには、例えば、使用周波数帯が65〜75MHzの中間周波数信号IF3の成分と、使用周波数帯が75〜85MHzの中間周波数信号IF4の成分と、が含まれている。ここで、周波数変換部201による周波数変換前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯は、重複せずに異なっており、特に本例では隣接している。具体的には、周波数変換前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯が、周波数変換前の中間周波数信号IF3の最大周波数と、周波数変換前の中間周波数信号IF4の最小周波数と、で接している。そして、バンドパスフィルタ202は、中心周波数が70MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF3を通過させる。バンドパスフィルタ203は、中心周波数が80MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF4を通過させる。その後、周波数変換部201は、中間周波数信号IF3の中心周波数を70MHzに維持するとともに、中間周波数信号IF4の中心周波数を80MHzから10MHz低い70MHzに変換する。周波数変換後の中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
(マルチプレクサ20の具体的構成の一例)
図4は、マルチプレクサ20の具体的構成の一例をマルチプレクサ20aとして示すブロック図である。マルチプレクサ20aでは、周波数変換部201の具体的構成の一例が周波数変換部201aとして示されている。
図4に示すように、マルチプレクサ20aは、周波数変換部201aと、バンドパスフィルタ202,203と、ハイブリッド回路204と、を有する。周波数変換部201aは、局部発振器LO22と、ミキサM22と、を有する。
周波数変換部201aにおいて、局部発振器LO22は、制御信号CTLに応じた周波数の発振信号を出力する。ミキサM22は、バンドパスフィルタ203を通過した中間周波数信号IF4と、局部発振器LO22からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF4の中心周波数を変換する。本例では、ミキサM22は、10MHzの発振信号を用いて、中間周波数信号IF4を80MHzから70MHzにダウンコンバートしている。なお、制御信号CTLは、通常は中間周波数信号IFrとともに無線送受信装置O1から供給されるが、これに限られない。例えば、中間周波数信号IF1とともに変復調装置I1から供給されてもよい。
マルチプレクサ20aのその他の構成については、マルチプレクサ20と同様であるため、その説明を省略する。なお、周波数変換部201aは、中間周波数信号IF4の中心周波数を変換する構成に限られず、中間周波数信号IF2の中心周波数を変換する構成、又は、中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの中心周波数を変換する構成に適宜変更可能である。
このように、本実施の形態に係るマルチプレクサ20は、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号から周波数帯の異なる中間周波数信号IF3,IF4を抽出した後、それらの周波数帯が所定の周波数帯となるように、中間周波数信号IF3,IF4の少なくとも一方の中心周波数を変換し、変復調装置I1,I2に出力する。それにより、マルチプレクサ20を搭載した基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いて広帯域の高周波信号を無線受信することができる。
本実施の形態では、周波数変換前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯が隣接している場合を例に説明したが、これに限られない。周波数変換前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯が重複せずに異なっているのであれば、隣接していなくてもよい。ただし、隣接していれば、無線通信の帯域が不要に大きくなってしまうことを防ぐことができる。その結果、例えば、高周波信号から中間周波数信号への復調を行う無線送受信装置O1の設計が容易になる。
<実施の形態3>
図5は、実施の形態3に係るマルチプレクサの構成を示すブロック図である。図5に示すマルチプレクサ30は、マルチプレクサ10,20を組み合わせたものであって、周波数変換部101,201、ハイブリッド回路102,204、及び、バンドパスフィルタ202,203に加えて、マルチプレクサ(第1及び第2マルチプレクサ部)301,302をさらに備える。
マルチプレクサ301は、無線送信に用いられる中間周波数信号IF1と、無線受信された高周波信号から得られる中間周波数信号IF3と、によって共用される。それにより、共通の入出力端子を介して同時送受信することが可能となる。
マルチプレクサ302は、無線送信に用いられる中間周波数信号IF2と、無線受信された高周波信号から得られる中間周波数信号IF4と、によって共用される。それにより、共通の入出力端子を介して同時送受信することが可能となる。
例えば、マルチプレクサ301,302は、送信信号及び受信信号のそれぞれの周波数帯を別にすることで同時送受信を実現するFDD(Frequency Division Duplexing)方式に用いられるフィルタである。この場合、マルチプレクサ301,302は、送信信号及び受信信号を分波するデュプレクサを構成している。本実施の形態では、マルチプレクサ301,302がFDD方式に用いられるフィルタである場合を例に説明する。
なお、マルチプレクサ301,302は、送信信号及び受信信号を時分割多重化することで擬似的に同時送受信を実現するTDD(Time Division Duplexing)方式に用いられるフィルタであってもよい。この場合、マルチプレクサ301,302は、送信信号及び受信信号が通過する帯域通過フィルタを構成する。そして、一般的には、フィルタリング経路を送信信号側及び受信信号側に時分割に切り替えるスイッチ回路(不図示)がさらに設けられる。このTDD方式では、送信と受信の周波数が同じになる。
マルチプレクサ30のその他の構成及び動作については、マルチプレクサ10,20を組み合わせたものと同様であるため、その説明を省略する。
このように、本実施の形態に係るマルチプレクサ30は、マルチプレクサ10,20の両方の機能を有する。それにより、マルチプレクサ30を搭載した基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いて広帯域の無線通信を行うことができる。
(マルチプレクサ30の適用事例)
図6は、マルチプレクサ30が搭載された基地局(無線通信装置)1を示すブロック図である。
基地局1は、変復調装置I1,I2と、無線送受信装置O1と、を備える。本例では、マルチプレクサ30は、無線送受信装置O1の内部に設けられている。これは、マルチプレクサ30を内蔵した無線送受信装置O1が新規に設計された場合等に相当する。なお、当然ながら、マルチプレクサ30が無線送受信装置O1の外部に設けられてもよい。基地局1は、例えば、他の基地局と、無線通信(特にマイクロ波通信)を行う。
以下、マルチプレクサ30の具体的構成をいくつか紹介する。
(マルチプレクサ30の具体的構成の一例)
図7は、マルチプレクサ30の具体的構成の一例をマルチプレクサ30aとして示すブロック図である。マルチプレクサ30aでは、周波数変換部101,201の具体的構成の一例が周波数変換部101a,201aとして示されている。
図7に示すように、マルチプレクサ30aは、周波数変換部101a,201aと、ハイブリッド回路102,204と、バンドパスフィルタ202,203と、マルチプレクサ301,302と、DCカット部303と、を備える。DCカット部303は、DCカット部103に対応する。
マルチプレクサ30aのその他の構成については、マルチプレクサ10a,20aを組み合わせたものと同様であるため、その説明を省略する。
(マルチプレクサ30aのさらに具体的な構成)
図8は、マルチプレクサ30aのさらに具体的な構成をマルチプレクサ30bとして示すブロック図である。
図8に示すように、マルチプレクサ30bは、マルチプレクサ30aの構成に加えて、DCカット部304〜306と、送信インターフェース部(以下、送信IF部と称す)307,308と、受信インターフェース部(以下、受信IF部)309,310と、をさらに備える。
DCカット部304は、例えば、変復調装置I2から出力された中間周波数信号IF2に含まれるDC成分や制御信号CTL成分をカットする。DCカット部305,306は、無線送受信装置O1からのDC成分等をカットする。
送信IF部307は、例えばアンプ及びアッテネータを有し、中間周波数信号IF1を適切なレベルまで増幅又は減衰する。送信IF部308は、例えばアンプ及びアッテネータを有し、中間周波数信号IF2を適切なレベルまで増幅又は減衰する。受信IF部309は、例えばアンプ及びアッテネータを有し、中間周波数信号IF3を適切なレベルまで増幅又は減衰する。受信IF部310は、例えばアンプ及びアッテネータを有し、中間周波数信号IF4を適切なレベルまで増幅又は減衰する。
マルチプレクサ30bのその他の構成については、マルチプレクサ30aと同様であるため、その説明を省略する。
(マルチプレクサ30の具体的構成の他の例)
図9は、マルチプレクサ30の具体的構成の他の例をマルチプレクサ30cとして示すブロック図である。マルチプレクサ30cは、マルチプレクサ30bと比較して、周波数変換部101a,201aに代えて周波数変換部101c,201cを備える。
周波数変換部101cは、局部発振器LO11,LO12と、ミキサM11,M12と、を有する。周波数変換部201cは、局部発振器LO21,LO22と、ミキサM21,M22と、を有する。
周波数変換部101cにおいて、局部発振器LO11,LO12は、それぞれ制御信号CTLに応じた周波数の発振信号を出力する。ミキサM11は、中間周波数信号IF1と、局部発振器LO11からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF1の中心周波数を変換する。ミキサM12は、中間周波数信号IF2と、局部発振器LO12からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF2の中心周波数を変換する。
周波数変換部201cにおいて、局部発振器LO21,LO22は、それぞれ制御信号CTLに応じた周波数の発振信号を出力する。ミキサM21は、中間周波数信号IF3と、局部発振器LO21からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF3の中心周波数を変換する。ミキサM22は、中間周波数信号IF4と、局部発振器LO22からの発振信号と、を混合することで、中間周波数信号IF4の中心周波数を変換する。
本実施の形態では、無線送受信装置O1に供給する中間周波数信号IFtの中心周波数(TX)が165MHz、無線送受信装置O1から供給される中間周波数信号IFrの中心周波数が70MHz、それらの帯域幅(BW)が20MHzである場合を例に説明する。
この場合、周波数変換部101cは、例えば、中間周波数信号IF1の中心周波数を140MHzから20MHz高い160MHzに変換するとともに、中間周波数信号IF2の中心周波数を140MHzから30MHz高い170MHzに変換する。ここで、中間周波数信号IF1,IF2の帯域幅は何れも10MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF1の使用周波数帯は155〜165MHzとなり、周波数変換後の中間周波数信号IF2の使用周波数帯は165〜175MHzとなる。つまり、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯は、重複せずに異なっており、特に本例では隣接している。その後、ハイブリッド回路102は、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2を合成することで、中心周波数が165MHz、帯域幅が20MHzの中間周波数信号IFtを生成する。ハイブリッド回路102により生成されたこの中間周波数信号IFtは、無線送受信装置O1に出力される。
また、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrには、例えば、使用周波数帯が60〜70MHzの中間周波数信号IF3の成分と、使用周波数帯が70〜80MHzの中間周波数信号IF4の成分と、が含まれている。ここで、周波数変換部201cによる周波数変換前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯は、重複せずに異なっており、特に本例では隣接している。そして、バンドパスフィルタ202は、中心周波数が65MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF3を通過させる。バンドパスフィルタ203は、中心周波数が75MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF4を通過させる。その後、周波数変換部201cは、中間周波数信号IF3の中心周波数を65MHzから5MHz高い70MHzに変換するとともに、中間周波数信号IF4の中心周波数を75MHzから5MHz低い70MHzに変換する。周波数変換後の中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
マルチプレクサ30cのその他の構成及び動作については、マルチプレクサ30bと同様であるため、その説明を省略する。
(マルチプレクサ30の具体的構成の他の例)
図10は、マルチプレクサ30の具体的構成の他の例をマルチプレクサ30dとして示すブロック図である。
マルチプレクサ30dは、例えば、n(nは3以上の整数)個の変復調装置I1〜Inと、無線送受信装置O1と、の間に設けられている。そして、マルチプレクサ30dは、送信時には、変復調装置I1〜Inから出力されたn本の中間周波数信号の中心周波数を中心とする周波数帯が互いに異なる周波数帯となるように、当該n本の中間周波数信号の何れかの中心周波数を変換したうえで、それらを合成し、無線送受信装置O1に出力する。また、マルチプレクサ30dは、受信時には、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号から周波数帯の異なるn本の中間周波数信号を抽出した後、それらの周波数帯が所定の周波数帯となるように、当該n本の中間周波数信号の何れかの中心周波数を変換して変復調装置I1〜Inに出力する。それにより、基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いてさらに広帯域の無線通信を行うことができる。
具体的には、マルチプレクサ30dに設けられた周波数変換部101dは、局部発振器LO11と、逓倍器D1_1〜D1_nと、ミキサM1_1〜M1_nと、を備える。マルチプレクサ30dに設けられた周波数変換部201dは、局部発振器LO21と、逓倍器D2_1〜D2_nと、ミキサM2_1〜M2_nと、を備える。
例えば、局部発振器LO11は、各変復調装置I1〜Inで用いられる帯域幅と同じ値の周波数(本例では10MHz)の発振信号を出力する。また、逓倍器D1_i(iは1〜nの何れか)は、局部発振器LO11から出力された発振信号をn+i−1倍に逓倍して出力する。そして、ミキサM1_1〜M1_nは、それぞれ、変復調装置I1〜Inから出力されたn本の中間周波数信号と、逓倍器D1_1〜D1_nにより逓倍された発振信号と、を混合する。それにより、変復調装置I1〜Inから出力されたn本の中間周波数信号のそれぞれの周波数帯は、異なる周波数帯となるように変換される。
また、例えば、局部発振器LO21は、各変復調装置I1〜Inで用いられる帯域幅と同じ値の周波数(本例では10MHz)の発振信号を出力する。逓倍器D2_iは、局部発振器LO21から出力された発振信号をi−1倍に逓倍して出力する。なお、この場合、逓倍器D2_1は設けられなくてもよい。そして、ミキサM2_1〜M2_nは、それぞれ、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrから抽出された周波数帯の異なるn本の中間周波数信号と、逓倍器D2_1〜D2_nにより逓倍された発振信号と、を混合する。それにより、当該n本の中間周波数信号のそれぞれの周波数帯は、所定の周波数帯となるように変換される。
このような構成のマルチプレクサ30dを搭載した基地局は、一つのアンテナ及び一つの無線送受信装置を用いてさらに広帯域の無線通信を行うことができる。
(マルチプレクサ30の具体的構成の他の例)
図11は、マルチプレクサ30の具体的構成の他の例をマルチプレクサ30eとして示すブロック図である。マルチプレクサ30eは、マルチプレクサ30cと比較して、マルチプレクサ311をさらに備えるとともに、DCカット部305,306に代えてDCカット部312を備える。
マルチプレクサ311は、無線送受信装置O1に供給する中間周波数信号IFtと、無線送受信装置O1から供給される中間周波数信号IFrと、によって共用される。それにより、無線送受信装置O1側に設けられた共通の入出力端子を介して同時送受信が可能となる。DCカット部312は、無線送受信装置O1からのDC成分等をカットする。
マルチプレクサ30eのその他の構成については、マルチプレクサ30cと同様であるため、その説明を省略する。
このように、マルチプレクサ30eは、無線送受信装置O1に供給する中間周波数信号IFtと、無線送受信装置O1から供給される中間周波数信号IFrと、を共通の入出力端子を介して同時送受信することができるため、例えば、既存の無線送受信装置O1に外付けして用いられることができる。
本例では、外部からの制御信号CTLに基づいて各局部発振器の発振周波数が直接制御されているが、これに限られない。マルチプレクサ30eには、外部からの制御信号CTLに基づいて各局部発振器の発振周波数を制御する制御部(CPU等)がさらに設けられてもよい。
(マルチプレクサ30eの適用事例)
図12は、マルチプレクサ30eが搭載された基地局(無線通信装置)2を示すブロック図である。
基地局2は、変復調装置I1,I2と、無線送受信装置O1と、マルチプレクサ30eと、を備える。本例では、マルチプレクサ30eは、無線送受信装置O1の外部に設けられている(外付けされている)。これは、無線送受信装置O1が既存のものである場合等に相当する。基地局2は、例えば、他の基地局と、無線通信(特にマイクロ波通信)を行う。
(マルチプレクサ30の具体的構成の他の例)
図13は、マルチプレクサ30の具体的構成の他の例をマルチプレクサ30fとして示すブロック図である。マルチプレクサ30fは、マルチプレクサ30eと比較して、バンドパスフィルタ203に代えて、選択的に切り替え可能な3つのバンドパスフィルタ2031〜2033を備えるとともに、横軸を周波数とし縦軸を振幅とした場合に現れる一次傾斜の振幅及び位相の特性を補正する特性補正部313〜316をさらに備える。なお、上記の特性を補正する必要がなければ特性補正部313〜316は設けられなくてもよい。
本例では、変復調装置I1により送受信される中間周波数信号の帯域幅が10MHzで固定されているのに対し、変復調装置I2により送受信される中間周波数信号の帯域幅が1MHz、5MHz又は10MHzに可変である。
例えば、変復調装置I2により送受信される中間周波数信号の帯域幅が1MHzに設定された場合、周波数変換部101cは、変復調装置I1から出力された中間周波数信号IF1の中心周波数を140MHzから5MHz低い135MHzに変換するとともに、変復調装置I2から出力された中間周波数信号IF2の中心周波数を140MHzから0.5MHz高い140.5MHzに変換する。ここで、中間周波数信号IF1の帯域幅は10MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF1の使用周波数帯は130〜140MHzとなり、中間周波数信号IF2の帯域幅は1MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF2の使用周波数帯は140〜141MHzとなる。つまり、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯は隣接している。その後、ハイブリッド回路102は、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2を合成することで、中心周波数が135.5MHz、帯域幅が11MHzの中間周波数信号IFtを生成する。ハイブリッド回路102により生成されたこの中間周波数信号IFtは、無線送受信装置O1に出力される。
また、このとき、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrには、使用周波数帯が60〜70MHzの中間周波数信号IF3の成分と、使用周波数帯が70〜71MHzの中間周波数信号IF4の成分と、が含まれている。ここで、周波数変換部201cにより周波数変換される前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯は隣接している。そして、バンドパスフィルタ202は、中心周波数が65MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF3を通過させる。選択されたバンドパスフィルタ2031は、中心周波数が70.5MHz、帯域幅が1MHzの中間周波数信号IF4を通過させる。その後、周波数変換部201cは、中間周波数信号IF3の中心周波数を65MHzから5MHz高い70MHzに変換するとともに、中間周波数信号IF4の中心周波数を70.5MHzから0.5MHz低い70MHzに変換する。周波数変換後の中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
次に、変復調装置I2により送受信される中間周波数信号の帯域幅が5MHzに設定された場合、周波数変換部101cは、変復調装置I1から出力された中間周波数信号IF1の中心周波数を140MHzから5MHz低い135MHzに変換するとともに、変復調装置I2から出力された中間周波数信号IF2の中心周波数を140MHzから2.5MHz高い142.5MHzに変換する。ここで、中間周波数信号IF1の帯域幅は10MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF1の使用周波数帯は130〜140MHzとなり、中間周波数信号IF2の帯域幅は5MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF2の使用周波数帯は140〜145MHzとなる。つまり、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯は隣接している。その後、ハイブリッド回路102は、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2を合成することで、中心周波数が137.5MHz、帯域幅が15MHzの中間周波数信号IFtを生成する。ハイブリッド回路102により生成されたこの中間周波数信号IFtは、無線送受信装置O1に出力される。
また、このとき、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrには、使用周波数帯が60〜70MHzの中間周波数信号IF3の成分と、使用周波数帯が70〜75MHzの中間周波数信号IF4の成分と、が含まれている。ここで、周波数変換部201cにより周波数変換される前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯は隣接している。そして、バンドパスフィルタ202は、中心周波数が65MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF3を通過させる。選択されたバンドパスフィルタ2032は、中心周波数が72.5MHz、帯域幅が5MHzの中間周波数信号IF4を通過させる。その後、周波数変換部201cは、中間周波数信号IF3の中心周波数を65MHzから5MHz高い70MHzに変換するとともに、中間周波数信号IF4の中心周波数を72.5MHzから2.5MHz低い70MHzに変換する。周波数変換後の中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
最後に、変復調装置I2により送受信される中間周波数信号の帯域幅が10MHzに設定された場合、周波数変換部101cは、変復調装置I1から出力された中間周波数信号IF1の中心周波数を140MHzから5MHz低い135MHzに変換するとともに、変復調装置I2から出力された中間周波数信号IF2の中心周波数を140MHzから5MHz高い145MHzに変換する。ここで、中間周波数信号IF1,IF2の帯域幅は何れも10MHzであるから、周波数変換後の中間周波数信号IF1の使用周波数帯は130〜140MHzとなり、周波数変換後の中間周波数信号IF2の使用周波数帯は140〜150MHzとなる。つまり、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2のそれぞれの周波数帯は隣接している。その後、ハイブリッド回路102は、周波数変換後の中間周波数信号IF1,IF2を合成することで、中心周波数が140MHz、帯域幅が20MHzの中間周波数信号IFtを生成する。ハイブリッド回路102により生成されたこの中間周波数信号IFtは、無線送受信装置O1に出力される。
また、このとき、無線送受信装置O1から供給された中間周波数信号IFrには、使用周波数帯が60〜70MHzの中間周波数信号IF3の成分と、使用周波数帯が70〜80MHzの中間周波数信号IF4の成分と、が含まれている。ここで、周波数変換部201cにより周波数変換される前の中間周波数信号IF3,IF4のそれぞれの周波数帯は隣接している。そして、バンドパスフィルタ202は、中心周波数が65MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF3を通過させる。選択されたバンドパスフィルタ2033は、中心周波数が75MHz、帯域幅が10MHzの中間周波数信号IF4を通過させる。その後、周波数変換部201cは、中間周波数信号IF3の中心周波数を65MHzから5MHz高い70MHzに変換するとともに、中間周波数信号IF4の中心周波数を75MHzから5MHz低い70MHzに変換する。周波数変換後の中間周波数信号IF3,IF4は、それぞれ変復調装置I1,I2に出力される。
このように、マルチプレクサ30fは、例えば、既存の無線送受信装置O1の仕様に応じて中間周波数信号IFt,IFrの周波数帯及びその帯域幅を任意に設定及び変換することができる。
マルチプレクサ30fは、変復調装置I2により送受信される中間周波数信号の帯域幅を1MHz、5MHz又は10MHzに可変であったが、これに限られず、任意の帯域幅に可変な構成に適宜変更可能である。
1,2 基地局
10 マルチプレクサ
10a マルチプレクサ
20 マルチプレクサ
20a マルチプレクサ
30 マルチプレクサ
30a〜30f マルチプレクサ
101 周波数変換部
101a,101c,101d 周波数変換部
102 ハイブリッド回路
103 DCカット部
201 周波数変換部
201a,201c,201d 周波数変換部
202,203 バンドパスフィルタ
2031〜2033 バンドパスフィルタ
204 ハイブリッド回路
301,302 マルチプレクサ
303〜306 DCカット部
307,308 送信IF部
309,310 受信IF部
311 マルチプレクサ
312 DCカット部
313〜316 特性補正部
A1 アンテナ
D1_1〜D1_n 逓倍器
D2_1〜D2_n 逓倍器
I1,I2 変復調装置
LO11,LO12 局部発振器
LO21,LO22 局部発振器
M11,M12 ミキサ
M21,M22 ミキサ
M1_1〜M1_n ミキサ
M2_1〜M2_n ミキサ
O1 無線送受信装置
SW1,SW2 スイッチ

Claims (13)

  1. 第1中間周波数信号の中心周波数を中心とする第1周波数帯と、第2中間周波数信号の中心周波数を中心とする第2周波数帯と、がそれぞれ異なる周波数帯となるように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部によって少なくとも一方の中心周波数が変換された前記第1及び前記第2中間周波数信号を合成する第1ハイブリッド回路と、を備えた、マルチプレクサ。
  2. 前記周波数変換部は、前記第1周波数帯と前記第2周波数帯とが隣接するように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  3. 外部から供給される中間周波数信号を分配する第2ハイブリッド回路と、
    前記第2ハイブリッド回路により分配された一方の信号から第3中間周波数信号を通過させる第1フィルタと、
    前記第2ハイブリッド回路により分配された他方の信号から、前記第3中間周波数信号の中心周波数を中心とする第3周波数帯とは異なる第4周波数帯の第4中間周波数信号、を通過させる第2フィルタと、をさらに備え、
    前記周波数変換部は、前記第3周波数帯と前記第4周波数帯とがそれぞれ所定の周波数帯となるように、前記第3及び前記第4中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する、請求項1又は2に記載のマルチプレクサ。
  4. 前記周波数変換部によって中心周波数が変換される前の前記第3及び前記第4中間周波数信号のそれぞれの中心周波数を中心とする前記第3周波数帯及び前記第4周波数帯は、隣接している、請求項3に記載のマルチプレクサ。
  5. 前記第1中間周波数信号と前記第3中間周波数信号とによって共用される第1マルチプレクサ部と、
    前記第2中間周波数信号と前記第4中間周波数信号とによって共用される第2マルチプレクサ部と、をさらに備えた、請求項3又は4に記載のマルチプレクサ。
  6. 請求項3〜5の何れか一項に記載のマルチプレクサを備え、
    前記マルチプレクサから出力された中間周波数信号を高周波信号に変調してアンテナを介して外部に無線送信するとともに、外部から前記アンテナを介して無線受信した高周波信号を中間周波数信号に復調して前記マルチプレクサに供給する、無線送受信装置。
  7. 請求項3〜5の何れか一項に記載のマルチプレクサと、
    第1ベースバンド信号を変調して前記第1中間周波数信号を出力するとともに、前記マルチプレクサから出力された前記第3中間周波数信号を第3ベースバンド信号に復調する、第1変復調装置と、
    第2ベースバンド信号を変調して前記第2中間周波数信号を出力するとともに、前記マルチプレクサから出力された前記第4中間周波数信号を第4ベースバンド信号に復調する、第2変復調装置と、
    前記マルチプレクサから出力された中間周波数信号を高周波信号に変調してアンテナを介して外部に無線送信するとともに、外部から前記アンテナを介して無線受信した高周波信号を中間周波数信号に復調して前記マルチプレクサに供給する、無線送受信装置と、を備えた、無線通信装置。
  8. 前記マルチプレクサは、前記無線送受信装置の内部に設けられている、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 外部から供給される中間周波数信号を分配するハイブリッド回路と、
    前記ハイブリッド回路により分配された一方の信号から第3中間周波数信号を通過させる第1フィルタと、
    前記ハイブリッド回路により分配された他方の信号から、前記第3中間周波数信号の中心周波数を中心とする第3周波数帯とは異なる第4周波数帯の第4中間周波数信号、を通過させる第2フィルタと、
    前記第3周波数帯と前記第4周波数帯とがそれぞれ所定の周波数帯となるように、前記第3及び前記第4中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する周波数変換部と、を備えた、マルチプレクサ。
  10. 第1ベースバンド信号及び当該第1ベースバンド信号とは異なる第2ベースバンド信号をそれぞれ変調して第1及び第2中間周波数信号を生成し、
    第1中間周波数信号の中心周波数を中心とする第1周波数帯と、第2中間周波数信号の中心周波数を中心とする第2周波数帯と、がそれぞれ異なる周波数帯となるように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換し、
    少なくとも一方の中心周波数が変換された前記第1及び前記第2中間周波数信号を合成し、
    合成された中間周波数信号を高周波信号に変調してアンテナを介して外部に無線送信する、無線通信の制御方法。
  11. 前記第1周波数帯と前記第2周波数帯とが隣接するように、前記第1及び前記第2中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換する、請求項10に記載の無線通信の制御方法。
  12. 外部から供給される中間周波数信号を分配し、
    分配された一方の信号から第3中間周波数信号を通過させ、
    分配された他方の信号から、前記第3中間周波数信号の中心周波数を中心とする第3周波数帯とは異なる第4周波数帯の第4中間周波数信号、を通過させ、
    前記第3周波数帯と前記第4周波数帯とがそれぞれ所定の周波数帯となるように、前記第3及び前記第4中間周波数信号の少なくとも一方の中心周波数を変換し、
    少なくとも一方の中心周波数が変換された前記第3及び前記第4中間周波数信号をそれぞれ復調して第3及び第4ベースバンド信号を生成する、請求項10又は11に記載の無線通信の制御方法。
  13. 中心周波数が変換される前の前記第3及び前記第4中間周波数信号のそれぞれの中心周波数を中心とする前記第3周波数帯及び前記第4周波数帯は、隣接している、請求項12に記載の無線通信の制御方法。
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