JP2016177782A - ウェアラブル装置及び翻訳システム - Google Patents

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Tomokazu Ishikawa
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Abstract

【課題】異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを損ないにくいウェアラブル翻訳装置を提供する。【解決手段】ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置13を備える。第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路11と、再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路16とを備える。第2言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置15と、処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置17とを備える。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザの聴覚器の相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザの聴覚器の方向に向けるように処理を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、異言語の話者間の会話を自動的かつリアルタイムに翻訳するために、ユーザの身体に装着して使用されるウェアラブル装置に関する。
音声認識、機械翻訳、及び音声合成の技術の発達により、異言語の話者間の会話を自動的かつリアルタイムに翻訳する翻訳装置が知られている。このような翻訳装置のなかには、携帯型又はウェアラブル型のものもある。
翻訳装置を用いて例えば第1言語の話者から第2言語の話者への発話を翻訳する場合、第1言語の話者は、翻訳された発話の内容が正しいか否かを確認したいと希望することがある。このため、例えば特許文献1及び2は、第2言語に翻訳された発話を第1言語に再翻訳し、第1言語の話者にフィードバックする翻訳装置を開示している。特許文献1及び2の翻訳装置は、ディスプレイ上への表示によって、又は音声によって、再翻訳結果を第1言語の話者にフィードバックする。
特開2001−222531号公報 特開2007−272260号公報 国際公開第2013/105413号 特開2012−093705号公報
翻訳装置の利便性を向上するためには、例えば、翻訳装置の使用時に翻訳装置の存在をなるべく話者及び聴取者に意識させず、翻訳装置が介在しても、自然な会話であると話者及び聴取者が認識できるようにすることが求められる。
携帯型又はウェアラブル型の翻訳装置において、再翻訳結果を第1言語の話者にフィードバックする場合、再翻訳結果を表示するためのディスプレイを設けると、翻訳装置のサイズが増大する。したがって、ディスプレイを設けることなく音声のみによってフィードバックすることがある。しかしながら、第2言語の話者に、翻訳された第2言語の音声とともに、再翻訳の結果出力される第1言語の音声が聞こえると、会話の妨げとなる可能性がある。
本開示は、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを保つウェアラブル装置及び翻訳システムを提供する。
本開示の1つの態様に係るウェアラブル装置は、ユーザの身体の所定位置に装着可能であるウェアラブル装置であって、ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置を備える。また、第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路と、再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路とを備える。また、第2言語の音声信号を音声に変換して出力する第1のスピーカ装置と、処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する第2のスピーカ装置とを備える。音声処理回路は、第2のスピーカ装置に対するユーザの聴覚器の相対位置に基づいて、第2のスピーカ装置から出力される音声をユーザの聴覚器の方向に向けるように、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する。
本開示に係るウェアラブル翻訳装置及び翻訳システムは、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを保つのに有効である。
第1の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第1の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第2の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第3の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムの動作の第1の部分を示すシーケンス図 第1の実施の形態に係る翻訳システムの動作の第2の部分を示すシーケンス図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置のスピーカ装置に対するユーザの聴覚器の相対位置の測定を説明する図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置を使用したときにスピーカ装置からそれぞれ出力される音声の方向を説明する図 第2の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第3の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第3の実施の形態に係る翻訳システムの動作を示すシーケンス図 第4の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置の構成を示すブロック図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明又は実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図8を参照して、第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
[1−1.構成]
図1は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の構成を示すブロック図である。翻訳システム100は、ウェアラブル翻訳装置1、アクセスポイント装置2、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5を含む。
ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザの身体の所定位置に装着可能である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばユーザの胸部又は腹部に装着される。ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2と無線通信する。アクセスポイント装置2は、例えばインターネットを介して、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。従って、ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2を介して、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。音声認識サーバ装置3は音声信号をテキストに変換する。機械翻訳サーバ装置4は第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換し、また、第2言語のテキストを第1言語のテキストに変換する。音声合成サーバ装置5はテキストを音声信号に変換する。
音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5はそれぞれ、CPU等の制御回路やメモリを備えたコンピュータ装置である。音声認識サーバ装置3においては、所定のプログラムに従って制御回路が第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換する処理を実行する。機械翻訳サーバ装置4においては、所定のプログラムに従って制御回路が第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換する処理を実行する。音声合成サーバ装置5は、所定のプログラムに従って制御回路が第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換する。なお、本実施の形態では、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5はそれぞれ別のコンピュータ装置により構成されているが、単一のサーバ装置により構成されていてもよいし、複数のサーバ装置により構成され、分散させた機能を実行するようにしてもよい。
本実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置1のユーザが第1言語の話者であり、当該ユーザに対面する第2言語の話者と会話する場合について説明する。また、本実施の形態では、第1言語が日本語であり、第2言語が英語である場合について説明する。なお、以下の説明では、第2言語の話者は発話せず、聴取者としてのみ会話に参加するものとする。また、再翻訳とは、ある言語を異なる言語に翻訳した結果を再び元の言語に翻訳することを意味する。
ウェアラブル翻訳装置1は、制御回路11、位置測定装置12、マイクロホン装置13、無線通信回路14、スピーカ装置15、音声処理回路16、及びスピーカ装置17を備える。位置測定装置12は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器(例えば、右耳、左耳、又は両方の耳)の相対位置を測定する。マイクロホン装置13は、ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換する。無線通信回路14は、アクセスポイント装置2を介して、ウェアラブル翻訳装置1の外部の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。制御回路11は、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5から、無線通信回路14を介して、第1言語の音声信号から翻訳された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信を再翻訳した結果出力される第1言語の音声信号を取得する。音声処理回路16は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する。スピーカ装置15は、第2語の音声信号を音声に変換して出力する。スピーカ装置17は、処理された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する。
ウェアラブル翻訳装置1は、第2言語の音声信号及び/又は処理された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する複数のスピーカを備える。複数のスピーカのうちの少なくとも1つは第1のスピーカ装置15を構成し、複数のスピーカのうちの少なくとも2つは第2のスピーカ装置17を構成する。
図2は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第1の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばストラップ21でユーザ31の首にかけられることにより、ユーザ31の胸部又は腹部に装着される。マイクロホン装置13は、例えば、図2のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、互いに所定距離を有して地面に対して鉛直方向に配置された少なくとも2つのマイクロホンを含むマイクロホンアレーである。マイクロホン装置13は、マイクロホン装置13からユーザの発声器31a(例えば口)に向かう方向にビームを有する。ここで、発声器とは、ユーザの口だけでなく、ユーザの顎や鼻下部分等の口周辺部を含む部分であり、スピーカ装置17からの距離情報が入手可能な部分である。スピーカ装置15は、図8のように、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ユーザ31に対面する聴取者に向かって音声を出力するように設けられる。スピーカ装置17は、図8のように、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ユーザ31の聴覚器31b(例えば、右耳、左耳、又は両方の耳)に向かって音声を出力するように設けられる。図2のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、例えば、スピーカ装置15はウェアラブル翻訳装置1の正面に設けられ、スピーカ装置17はウェアラブル翻訳装置1の上面に設けられる。
図3は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第2の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の衣服の胸部又は腹部にピンなどで装着されてもよい。ウェアラブル翻訳装置1は、例えば名札型に構成されてもよい。
図4は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第3の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばベルト22でユーザ31の腕に装着されてもよい。
図1のウェアラブル翻訳装置1において、音声処理回路16は、以下に説明するように、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理(指向処理)を実行する。
[1−2.動作]
図5は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の動作の第1の部分を示すシーケンス図である。ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11は、入力された音声信号を音声認識サーバ装置3に送る。音声認識サーバ装置3は、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声認識サーバ装置3から日本語のテキストが送られると、日本語から英語に翻訳することを指示する制御信号とともに、日本語のテキストを機械翻訳サーバ装置4に送る。機械翻訳サーバ装置4は、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、機械翻訳サーバ装置4から英語のテキストが送られると、英語のテキストを音声合成サーバ装置5に送る。音声合成サーバ装置5は、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
図6は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の動作の第2の部分を示すシーケンス図である。図6は図5の後の動作を示す。音声合成サーバ装置5から英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11は、英語の音声信号を音声認識サーバ装置3に送る。音声認識サーバ装置3は、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声認識サーバ装置3から英語のテキストが送られると、英語から日本語に再翻訳することを指示する制御信号とともに、英語のテキストを機械翻訳サーバ装置4に送る。機械翻訳サーバ装置4は、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳の結果出力される日本語(第1言語)のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、機械翻訳サーバ装置4から日本語のテキストが送られると、日本語のテキストを音声合成サーバ装置5に送る。音声合成サーバ装置5は、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号を音声に変換してスピーカ装置17から出力する。
なお、ウェアラブル翻訳装置1から所定の距離に聴覚器31bが位置することが検出されない場合や、ウェアラブル翻訳装置1に対し聴覚器31bが所定の方向(スピーカ装置17が向いた方向。例えば、上方の方向)に位置することが検出されない場合は、音声処理回路16は処理を終了し、音声出力を行わないようにしてもよい。
図7は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1のスピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置の測定を説明する図である。位置測定装置12は、例えば、図7のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ウェアラブル翻訳装置1の上面に設けられる。位置測定装置12は、スピーカ及びマイクロホンを備える。位置測定装置12は、位置測定装置12のスピーカによってユーザ31の頭部に向けてインパルス信号を放射し、位置測定装置12のマイクロホンによってユーザ31の下あごで反射されたインパルス信号を受信する。これにより、位置測定装置12は、位置測定装置12からユーザ31の下あごまでの距離Dを測定する。位置測定装置12に対するスピーカ装置17の相対位置は既知である。ユーザ31の下あごに対する右耳及び左耳の相対位置は異なるユーザであっても大きな違いはなく、予め設定することができる。したがって、図7のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、距離Dを測定することによりスピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を得ることができる。
なお、ここでは、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bが位置することを検出する一例として、スピーカ装置17からユーザ31の下あごまでの距離を測定したが、他の検出方法でもよい。つまり、スピーカ装置17の音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けられるように、ユーザ31の聴覚器31bの位置を検出できればよい。
位置測定装置12は、例えば特許文献3又は4の技術を用いて、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置を測定してもよい。
図8は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1を使用したときにスピーカ装置15及び17からそれぞれ出力される音声の方向を説明する図である。ユーザ31は第1言語の話者であり、かつ、ユーザ31は、第2言語の話者である聴取者32と対面している。ユーザ31及び聴取者32が会話する通常の状況下では、ユーザ31及び聴取者32の両者が立った状態又は座った状態で、約1〜3m離れて対面している。ユーザ31が例えば図2のようにウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の31b聴覚器の下方であって、首の直下から腰までの範囲のどこかにある。また、ユーザ31及び聴取者32の聴覚器(両耳)31b、32bは、地面に対して平行な水平面内にある。この場合、スピーカ装置17からユーザ31の聴覚器の方向に音声を出力するために、例えばステレオダイポール再生の技術を用いることができる。スピーカ装置17は、互いに近接して配置された2つのスピーカを含み、ステレオダイポール再生を行う。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置と、ユーザ31の頭部伝達関数とに基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号をフィルタリングする。
音声処理回路16は、ステレオダイポール再生に代えて、次のような処理を行ってもよい。スピーカ装置17は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含む。音声処理回路16は、第2言語の音声信号を複数のスピーカに対応する複数の音声信号に分配し、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向ける。音声処理回路16は、分配された音声信号の左右の耳への到達時間が同じになるように位相を変更してもよい。例えば、これにより、スピーカ装置17から出力される音声の方向を変化させることができる。
スピーカ装置15は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含み、スピーカ装置15からユーザ31に対面する仮想的人物(例えば聴取者32)に向かう方向にビームを有してもよい。
ウェアラブル翻訳装置1は、ウェアラブル翻訳装置1が実質的に静止しているか否かを検出するための重力センサを備えてもよい。ウェアラブル翻訳装置1が静止していない場合、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の正確な相対位置を測定できない。したがって、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置の測定を中止してもよい。それに代わって、ウェアラブル翻訳装置1が静止していない場合、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置をおおまかに測定してもよい。音声処理回路16は、おおまかに測定された相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。
位置測定装置12は、最初に(例えば、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに)スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置をおおまかに測定する。音声処理回路16は、おおまかに測定された相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。その後、位置測定装置12は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bのより正確な相対位置を測定する。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bのより正確な相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。
[1−3.効果等]
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置は、ユーザ31の身体の所定位置に装着可能であって、ユーザ31から第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置13を備える。また、第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路11と、再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路16とを備える。また、ウェアラブル翻訳装置1は、第2言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置と、所定の処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置とを備える。音声処理回路16は、第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器の相対位置に基づいて、第2のスピーカ装置から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する。これにより、異言語の話者間の会話を変換して変換結果を再変換し、再変換結果を表示するためのディスプレイを設けることなく、音声のみによってフィードバックする場合であっても、会話の自然さを損ないにくいウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置を提供することができる。これにより、ウェアラブル型の翻訳装置に特有の「簡易さ」及び「身軽感」などの翻訳体験をユーザに提供することができる。また、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生するので、ユーザ31は、再変換された音声を認識しやすくなり、変換された発話の内容が正しいか否かを、ディスプレイを設けることなく音声のみによって確認することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の胸部又は腹部に装着されてもよい。これにより、ウェアラブル型の翻訳装置に特有の「簡易さ」及び「身軽感」などの翻訳体験をユーザに提供することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置は、互いに近接して配置された2つのスピーカを含み、ステレオダイポール再生を行ってもよい。また、音声処理回路16は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置と、ユーザ31の頭部伝達関数とに基づいて、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行してもよい。これにより、ステレオダイポール再生の既存技術を用いて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含んでもよい。また、音声処理回路16は、第2言語の音声信号を複数のスピーカに対応する複数の音声信号に分配し、分配された複数の音声信号の位相を調整してもよい。これにより、ビームフォーミングの既存技術を用いて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、マイクロホン装置13は、互いに所定距離を有して配置された複数のマイクロホンを含んでもよい。また、マイクロホン装置13からユーザ31の発声器31aに向かう方向にビームを有してもよい。これにより、ユーザ31の発話以外の雑音(例えば、図8の聴取者32の発話)による影響を受けにくくなる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含んでもよい。また、スピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置からユーザ31に対面する仮想的人物に向かう方向にビームを有してもよい。これにより、ユーザ31は、変換された第2言語の音声による影響を受けにくくなり、再変換された第1言語の音声を認識しやすくなる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を測定する位置測定装置12をさらに備えてもよい。これにより、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の実際の相対位置に基づいて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係る翻訳システム100は、無線通信回路14に相当する通信回路をさらに備えるウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置を備え、ウェアラブル装置の外部に、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5を備えてもよい。音声認識サーバ装置3は、第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換し、第2言語の音声信号を第2言語のテキストに変換してもよい。機械翻訳サーバ装置4は、第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換し、第2言語のテキストを第1言語のテキストに再変換してもよい。音声合成サーバ装置5は、第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換し、第1言語のテキストを第1言語の音声信号に変換してもよい。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から無線通信回路14に相当する通信回路を介して第2言語の音声信号及び再変換された第1言語の音声信号を取得してもよい。これにより、ウェアラブル翻訳装置1の構成を簡単化することができる。例えば、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5は、ウェアラブル翻訳装置1の製造者又は販売者とは異なるサードパーティ(クラウドサービス)によって提供されてもよい。クラウドサービスを用いることにより、例えば、多言語のウェアラブル翻訳装置を低コストで提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図9を参照して、第2の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[2−1.構成]
図9は、第2の実施の形態に係る翻訳システム200の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る翻訳システム200のウェアラブル翻訳装置1Aは、図1の位置測定装置12に代えて、ユーザ入力装置18を備える。他の点では、図9のウェアラブル翻訳装置1Aは、図1のウェアラブル翻訳装置1と同様に構成される。
[2−2.動作]
ユーザ入力装置18は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31b(図7)の相対位置を指定するユーザ入力を取得する。なお、ユーザ入力装置18は、タッチパネルやボタン等によって構成される。
ウェアラブル翻訳装置1Aには、図7の距離Dに相当する予め決められた複数の距離(例えば、遠(60cm)、中(40cm)、近(20cm))が選択可能に設定される。ユーザは、ユーザ入力装置18を用いて、これらの距離のうちの1つを選択することができる。制御回路11は、このようにユーザ入力装置18から入力された距離に基づいて、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を得る。
[2−3.効果等]
第2の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Aに相当するウェアラブル装置は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を指定するユーザ入力を取得するユーザ入力装置18をさらに備えてもよい。図1の位置測定装置12を除去したことにより、図9のウェアラブル翻訳装置1Aの構成は、図1のウェアラブル翻訳装置1よりも簡単化される。
(第3の実施の形態)
次に、図10及び図11を参照して、第3の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[3−1.構成]
図10は、第3の実施の形態に係る翻訳システム300の構成を示すブロック図である。翻訳システム300は、ウェアラブル翻訳装置1、アクセスポイント装置2、及び翻訳サーバ装置41を含む。翻訳サーバ装置41は、音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aを備える。図10のウェアラブル翻訳装置1及びアクセスポイント装置2はそれぞれ、図1のウェアラブル翻訳装置1及びアクセスポイント装置2と同様に構成される。図10の音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aはそれぞれ、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と同様の機能を有する。アクセスポイント装置2は、例えばインターネットを介して、翻訳サーバ装置41と通信する。従って、ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2を介して翻訳サーバ装置41と通信する。
[3−2.動作]
図11は、第3の実施の形態に係る翻訳システム300の動作を示すシーケンス図である。ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11は、入力された音声信号を翻訳サーバ装置41に送る。翻訳サーバ装置41の音声認識サーバ装置3Aは、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、機械翻訳サーバ装置4Aに送る。機械翻訳サーバ装置4Aは、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、音声合成サーバ装置5Aに送る。音声合成サーバ装置5Aは、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5Aから英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
音声合成サーバ装置5Aから英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11は、英語の音声信号を翻訳サーバ装置41に送る。翻訳サーバ装置41の音声認識サーバ装置3Aは、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、機械翻訳サーバ装置4Aに送る。機械翻訳サーバ装置4Aは、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳された日本語(第1言語)のテキストを生成し、音声合成サーバ装置5Aに送る。音声合成サーバ装置5Aは、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、ウェアラブル翻訳装置1に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5Aから日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力する。
[3−3.効果等]
第3の実施の形態に係る翻訳システム300は、音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aを、一体の翻訳サーバ装置41として備えてもよい。これにより、第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1を含む翻訳システム100よりも通信回数を削減でき、通信にかかる時間及び電力消費を削減することができる。
(第4の実施の形態)
次に、図12を参照して、第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[4−1.構成]
図12は、第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Bの構成を示すブロック図である。図12のウェアラブル翻訳装置1Bは、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5の機能を有する。ウェアラブル翻訳装置1Bは、制御回路11B、位置測定装置12、マイクロホン装置13、スピーカ装置15、音声処理回路16、スピーカ装置17、音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53を備える。図12の位置測定装置12、マイクロホン装置13、スピーカ装置15、音声処理回路16、及びスピーカ装置17はそれぞれ、図1の対応する構成要素と同様に構成される。音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53はそれぞれ、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と同様の機能を有する。制御回路11Bは、音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53によって第1言語の音声信号から翻訳された第2言語の音声信号、及び同第2言語の音声信号を再翻訳した結果出力される第1言語の音声信号を取得する。
[4−2.動作]
ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11Bは、入力された音声信号を音声認識回路51に送る。音声認識回路51は、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声認識回路51から日本語のテキストが送られると、日本語から英語に翻訳することを指示する制御信号とともに、日本語のテキストを機械翻訳回路52に送る。機械翻訳回路52は、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、機械翻訳回路52から英語のテキストが送られると、英語のテキストを音声合成回路53に送る。音声合成回路53は、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声合成回路53から英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
音声合成回路53から英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11Bは、英語の音声信号を音声認識回路51に送る。音声認識回路51は、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声認識回路51から英語のテキストが送られると、英語から日本語に再翻訳することを指示する制御信号とともに、英語のテキストを機械翻訳回路52に送る。機械翻訳回路52は、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳された日本語(第1言語)のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、機械翻訳回路52から日本語のテキストが送られると、日本語のテキストを音声合成回路53に送る。音声合成回路53は、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声合成回路53から日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力する。
音声認識回路51は、音声認識を行って認識された第1言語のテキストを生成した後、制御回路11Bにではなく、機械翻訳回路52に送ってもよい。同様に、機械翻訳回路52は、機械翻訳を行って翻訳又は再翻訳されたテキストを生成した後、制御回路11Bにではなく、音声合成回路53に送ってもよい。
[4−3.効果等]
第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Bに相当するウェアラブル装置は、第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換する音声認識回路51と、第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換する機械翻訳回路52と、第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換する音声合成回路53とをさらに備えてもよい。また、制御回路11Bは、音声合成回路53から第2言語の音声信号を取得し、音声認識回路51は、第2言語の音声信号を第2言語のテキストに変換し、機械翻訳回路52は、第2言語のテキストを第1言語のテキストに再変換し、音声合成回路53は、再変換された第1言語のテキストを第1言語の音声信号に変換してもよい。制御回路11Bは、音声合成回路53から第1言語の音声信号を取得してもよい。これにより、ウェアラブル翻訳装置1Bは外部のサーバ装置と通信することなく、異言語の話者間の会話を翻訳することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、第1〜第4の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、第1〜第4の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
第1〜第3の実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置の通信回路の一例として無線通信回路14を用いて説明したが、通信回路は、外部の音声認識サーバ装置、機械翻訳サーバ装置、及び音声合成サーバ装置と通信可能なものであればよい。従って、ウェアラブル翻訳装置は、外部の音声認識サーバ装置、機械翻訳サーバ装置、及び音声合成サーバ装置に有線接続されていてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置の制御回路、通信回路、及び音声処理回路を別個のブロックとして示したが、これらの回路は単一の集積回路チップとして構成されてもよい。また、ウェアラブル翻訳装置の制御回路、通信回路、及び音声処理回路の機能は、汎用のプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装されてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、1人のユーザ(話者)のみがウェアラブル翻訳装置を使用する場合について説明したが、互いに会話しようとする複数の異言語の話者のそれぞれがウェアラブル翻訳装置を用いてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を実行するものとして説明したが、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器以外の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を実行してもよい。
第1〜第4の実施の形態では、第1言語が日本語であり、第2言語が英語である場合について説明したが、第1言語及び第2言語は他の任意の言語であってもよい。
第1及び第2の実施の形態では、音声認識サーバ装置3が第1言語及び第2言語の両方の音声認識を行い、機械翻訳サーバ装置4が第1言語から第2言語への翻訳と第2言語から第1言語への翻訳との両方を行い、音声合成サーバ装置5が第1言語及び第2言語の両方の音声合成を行うものとして説明した。しかし、第1言語の音声認識及び第2言語の音声認識を行うために別個の音声認識サーバ装置を使用してもよい。第1言語から第2言語への翻訳と第2言語から第1言語への翻訳とを行うために別個の機械翻訳サーバ装置を使用してもよい。第1言語の音声合成及び第2言語の音声合成を行うために別個の音声合成サーバ装置を使用してもよい。第3の実施の形態の翻訳サーバ装置41、第4の実施の形態の音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53についても同様である。
第1〜第4の実施の形態では、翻訳された第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力した後に第2言語の音声信号の再翻訳を行う。しかし、制御回路11は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号を取得するまで、第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力することを待機してもよい。制御回路11は、第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力することと、処理された再翻訳に係る第1言語の音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力することとを、実質的に同時に行ってもよい。また、ウェアラブル翻訳装置はユーザ入力装置を備え、制御回路11は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声を出力してその内容が適切であることを示すユーザ入力がユーザ入力装置を介して得られた後、翻訳された第2言語の音声を出力するようにしてもよい。この場合、再翻訳の結果出力される第1言語の音声の内容が適切でないことを示すユーザ入力がユーザ入力装置を介して得られたとき、制御回路11は、翻訳された第2言語のテキストの他の候補を機械翻訳サーバ装置4から取得し、同第2言語のテキストを再翻訳した第1言語の音声信号を出力するようにしてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面又は詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示によれば、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを損ないにくいウェアラブル翻訳装置を提供することができる。
1,1A,1B ウェアラブル翻訳装置
2 アクセスポイント装置
3,3A 音声認識サーバ装置
4,4A 機械翻訳サーバ装置
5,5A 音声合成サーバ装置
11,11B 制御回路
12 位置測定装置
13 マイクロホン装置
14 無線通信回路
15,17 スピーカ装置
16 音声処理回路
18 ユーザ入力装置
21 ストラップ
22 ベルト
31 ユーザ(話者)
32 聴取者
41 翻訳サーバ装置
51 音声認識回路
52 機械翻訳回路
53 音声合成回路
本開示は、異言語の話者間の会話を自動的かつリアルタイムに翻訳するために、ユーザの身体に装着して使用されるウェアラブル装置に関する。
音声認識、機械翻訳、及び音声合成の技術の発達により、異言語の話者間の会話を自動的かつリアルタイムに翻訳する翻訳装置が知られている。このような翻訳装置のなかには、携帯型又はウェアラブル型のものもある。
翻訳装置を用いて例えば第1言語の話者から第2言語の話者への発話を翻訳する場合、第1言語の話者は、翻訳された発話の内容が正しいか否かを確認したいと希望することがある。このため、例えば特許文献1及び2は、第2言語に翻訳された発話を第1言語に再翻訳し、第1言語の話者にフィードバックする翻訳装置を開示している。特許文献1及び2の翻訳装置は、ディスプレイ上への表示によって、又は音声によって、再翻訳結果を第1言語の話者にフィードバックする。
特開2001−222531号公報 特開2007−272260号公報 国際公開第2013/105413号 特開2012−093705号公報
翻訳装置の利便性を向上するためには、例えば、翻訳装置の使用時に翻訳装置の存在をなるべく話者及び聴取者に意識させず、翻訳装置が介在しても、自然な会話であると話者及び聴取者が認識できるようにすることが求められる。
携帯型又はウェアラブル型の翻訳装置において、再翻訳結果を第1言語の話者にフィードバックする場合、再翻訳結果を表示するためのディスプレイを設けると、翻訳装置のサイズが増大する。したがって、ディスプレイを設けることなく音声のみによってフィードバックすることがある。しかしながら、第2言語の話者に、翻訳された第2言語の音声とともに、再翻訳の結果出力される第1言語の音声が聞こえると、会話の妨げとなる可能性がある。
本開示は、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを保つウェアラブル装置及び翻訳システムを提供する。
本開示の1つの態様に係るウェアラブル装置は、ユーザの身体の所定位置に装着可能であるウェアラブル装置であって、ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置を備える。また、第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路と、再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路とを備える。また、第2言語の音声信号を音声に変換して出力する第1のスピーカ装置と、処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する第2のスピーカ装置とを備える。音声処理回路は、第2のスピーカ装置に対するユーザの聴覚器の相対位置に基づいて、第2のスピーカ装置から出力される音声をユーザの聴覚器の方向に向けるように、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する。
本開示に係るウェアラブル翻訳装置及び翻訳システムは、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを保つのに有効である。
第1の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第1の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第2の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置をユーザが装着した状態の第3の例を示す図 第1の実施の形態に係る翻訳システムの動作の第1の部分を示すシーケンス図 第1の実施の形態に係る翻訳システムの動作の第2の部分を示すシーケンス図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置のスピーカ装置に対するユーザの聴覚器の相対位置の測定を説明する図 第1の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置を使用したときにスピーカ装置からそれぞれ出力される音声の方向を説明する図 第2の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第3の実施の形態に係る翻訳システムの構成を示すブロック図 第3の実施の形態に係る翻訳システムの動作を示すシーケンス図 第4の実施の形態に係る翻訳システムのウェアラブル翻訳装置の構成を示すブロック図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明又は実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図8を参照して、第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
[1−1.構成]
図1は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の構成を示すブロック図である。翻訳システム100は、ウェアラブル翻訳装置1、アクセスポイント装置2、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5を含む。
ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザの身体の所定位置に装着可能である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばユーザの胸部又は腹部に装着される。ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2と無線通信する。アクセスポイント装置2は、例えばインターネットを介して、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。従って、ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2を介して、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。音声認識サーバ装置3は音声信号をテキストに変換する。機械翻訳サーバ装置4は第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換し、また、第2言語のテキストを第1言語のテキストに変換する。音声合成サーバ装置5はテキストを音声信号に変換する。
音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5はそれぞれ、CPU等の制御回路やメモリを備えたコンピュータ装置である。音声認識サーバ装置3においては、所定のプログラムに従って制御回路が第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換する処理を実行する。機械翻訳サーバ装置4においては、所定のプログラムに従って制御回路が第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換する処理を実行する。音声合成サーバ装置5は、所定のプログラムに従って制御回路が第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換する。なお、本実施の形態では、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5はそれぞれ別のコンピュータ装置により構成されているが、単一のサーバ装置により構成されていてもよいし、複数のサーバ装置により構成され、分散させた機能を実行するようにしてもよい。
本実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置1のユーザが第1言語の話者であり、当該ユーザに対面する第2言語の話者と会話する場合について説明する。また、本実施の形態では、第1言語が日本語であり、第2言語が英語である場合について説明する。なお、以下の説明では、第2言語の話者は発話せず、聴取者としてのみ会話に参加するものとする。また、再翻訳とは、ある言語を異なる言語に翻訳した結果を再び元の言語に翻訳することを意味する。
ウェアラブル翻訳装置1は、制御回路11、位置測定装置12、マイクロホン装置13、無線通信回路14、スピーカ装置15、音声処理回路16、及びスピーカ装置17を備える。位置測定装置12は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器(例えば、右耳、左耳、又は両方の耳)の相対位置を測定する。マイクロホン装置13は、ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換する。無線通信回路14は、アクセスポイント装置2を介して、ウェアラブル翻訳装置1の外部の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と通信する。制御回路11は、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5から、無線通信回路14を介して、第1言語の音声信号から翻訳された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信を再翻訳した結果出力される第1言語の音声信号を取得する。音声処理回路16は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する。スピーカ装置15は、第2語の音声信号を音声に変換して出力する。スピーカ装置17は、処理された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する。
ウェアラブル翻訳装置1は、第2言語の音声信号及び/又は処理された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する複数のスピーカを備える。複数のスピーカのうちの少なくとも1つは第1のスピーカ装置15を構成し、複数のスピーカのうちの少なくとも2つは第2のスピーカ装置17を構成する。
図2は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第1の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばストラップ21でユーザ31の首にかけられることにより、ユーザ31の胸部又は腹部に装着される。マイクロホン装置13は、例えば、図2のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、互いに所定距離を有して地面に対して鉛直方向に配置された少なくとも2つのマイクロホンを含むマイクロホンアレーである。マイクロホン装置13は、マイクロホン装置13からユーザの発声器31a(例えば口)に向かう方向にビームを有する。ここで、発声器とは、ユーザの口だけでなく、ユーザの顎や鼻下部分等の口周辺部を含む部分であり、スピーカ装置17からの距離情報が入手可能な部分である。スピーカ装置15は、図8のように、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ユーザ31に対面する聴取者に向かって音声を出力するように設けられる。スピーカ装置17は、図8のように、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ユーザ31の聴覚器31b(例えば、右耳、左耳、又は両方の耳)に向かって音声を出力するように設けられる。図2のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、例えば、スピーカ装置15はウェアラブル翻訳装置1の正面に設けられ、スピーカ装置17はウェアラブル翻訳装置1の上面に設けられる。
図3は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第2の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の衣服の胸部又は腹部にピンなどで装着されてもよい。ウェアラブル翻訳装置1は、例えば名札型に構成されてもよい。
図4は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1をユーザ31が装着した状態の第3の例を示す図である。ウェアラブル翻訳装置1は、例えばベルト22でユーザ31の腕に装着されてもよい。
図1のウェアラブル翻訳装置1において、音声処理回路16は、以下に説明するように、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理(指向処理)を実行する。
[1−2.動作]
図5は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の動作の第1の部分を示すシーケンス図である。ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11は、入力された音声信号を音声認識サーバ装置3に送る。音声認識サーバ装置3は、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声認識サーバ装置3から日本語のテキストが送られると、日本語から英語に翻訳することを指示する制御信号とともに、日本語のテキストを機械翻訳サーバ装置4に送る。機械翻訳サーバ装置4は、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、機械翻訳サーバ装置4から英語のテキストが送られると、英語のテキストを音声合成サーバ装置5に送る。音声合成サーバ装置5は、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
図6は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100の動作の第2の部分を示すシーケンス図である。図6は図5の後の動作を示す。音声合成サーバ装置5から英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11は、英語の音声信号を音声認識サーバ装置3に送る。音声認識サーバ装置3は、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声認識サーバ装置3から英語のテキストが送られると、英語から日本語に再翻訳することを指示する制御信号とともに、英語のテキストを機械翻訳サーバ装置4に送る。機械翻訳サーバ装置4は、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳の結果出力される日本語(第1言語)のテキストを生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、機械翻訳サーバ装置4から日本語のテキストが送られると、日本語のテキストを音声合成サーバ装置5に送る。音声合成サーバ装置5は、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号を音声に変換してスピーカ装置17から出力する。
なお、ウェアラブル翻訳装置1から所定の距離に聴覚器31bが位置することが検出されない場合や、ウェアラブル翻訳装置1に対し聴覚器31bが所定の方向(スピーカ装置17が向いた方向。例えば、上方の方向)に位置することが検出されない場合は、音声処理回路16は処理を終了し、音声出力を行わないようにしてもよい。
図7は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1のスピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置の測定を説明する図である。位置測定装置12は、例えば、図7のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに、ウェアラブル翻訳装置1の上面に設けられる。位置測定装置12は、スピーカ及びマイクロホンを備える。位置測定装置12は、位置測定装置12のスピーカによってユーザ31の頭部に向けてインパルス信号を放射し、位置測定装置12のマイクロホンによってユーザ31の下あごで反射されたインパルス信号を受信する。これにより、位置測定装置12は、位置測定装置12からユーザ31の下あごまでの距離Dを測定する。位置測定装置12に対するスピーカ装置17の相対位置は既知である。ユーザ31の下あごに対する右耳及び左耳の相対位置は異なるユーザであっても大きな違いはなく、予め設定することができる。したがって、図7のようにユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、距離Dを測定することによりスピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を得ることができる。
なお、ここでは、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bが位置することを検出する一例として、スピーカ装置17からユーザ31の下あごまでの距離を測定したが、他の検出方法でもよい。つまり、スピーカ装置17の音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けられるように、ユーザ31の聴覚器31bの位置を検出できればよい。
位置測定装置12は、例えば特許文献3又は4の技術を用いて、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置を測定してもよい。
図8は、第1の実施の形態に係る翻訳システム100のウェアラブル翻訳装置1を使用したときにスピーカ装置15及び17からそれぞれ出力される音声の方向を説明する図である。ユーザ31は第1言語の話者であり、かつ、ユーザ31は、第2言語の話者である聴取者32と対面している。ユーザ31及び聴取者32が会話する通常の状況下では、ユーザ31及び聴取者32の両者が立った状態又は座った状態で、約1〜3m離れて対面している。ユーザ31が例えば図2のようにウェアラブル翻訳装置1を装着したとき、ウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の31b聴覚器の下方であって、首の直下から腰までの範囲のどこかにある。また、ユーザ31及び聴取者32の聴覚器(両耳)31b、32bは、地面に対して平行な水平面内にある。この場合、スピーカ装置17からユーザ31の聴覚器の方向に音声を出力するために、例えばステレオダイポール再生の技術を用いることができる。スピーカ装置17は、互いに近接して配置された2つのスピーカを含み、ステレオダイポール再生を行う。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置と、ユーザ31の頭部伝達関数とに基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号をフィルタリングする。
音声処理回路16は、ステレオダイポール再生に代えて、次のような処理を行ってもよい。スピーカ装置17は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含む。音声処理回路16は、第2言語の音声信号を複数のスピーカに対応する複数の音声信号に分配し、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向ける。音声処理回路16は、分配された音声信号の左右の耳への到達時間が同じになるように位相を変更してもよい。例えば、これにより、スピーカ装置17から出力される音声の方向を変化させることができる。
スピーカ装置15は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含み、スピーカ装置15からユーザ31に対面する仮想的人物(例えば聴取者32)に向かう方向にビームを有してもよい。
ウェアラブル翻訳装置1は、ウェアラブル翻訳装置1が実質的に静止しているか否かを検出するための重力センサを備えてもよい。ウェアラブル翻訳装置1が静止していない場合、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の正確な相対位置を測定できない。したがって、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置の測定を中止してもよい。それに代わって、ウェアラブル翻訳装置1が静止していない場合、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置をおおまかに測定してもよい。音声処理回路16は、おおまかに測定された相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。
位置測定装置12は、最初に(例えば、ユーザ31がウェアラブル翻訳装置1を装着したときに)スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の相対位置をおおまかに測定する。音声処理回路16は、おおまかに測定された相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。その後、位置測定装置12は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bのより正確な相対位置を測定する。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bのより正確な相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行ってもよい。
[1−3.効果等]
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置は、ユーザ31の身体の所定位置に装着可能であって、ユーザ31から第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置13を備える。また、第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路11と、再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路16とを備える。また、ウェアラブル翻訳装置1は、第2言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置と、所定の処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力するスピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置とを備える。音声処理回路16は、第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器の相対位置に基づいて、第2のスピーカ装置から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する。これにより、異言語の話者間の会話を変換して変換結果を再変換し、再変換結果を表示するためのディスプレイを設けることなく、音声のみによってフィードバックする場合であっても、会話の自然さを損ないにくいウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置を提供することができる。これにより、ウェアラブル型の翻訳装置に特有の「簡易さ」及び「身軽感」などの翻訳体験をユーザに提供することができる。また、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生するので、ユーザ31は、再変換された音声を認識しやすくなり、変換された発話の内容が正しいか否かを、ディスプレイを設けることなく音声のみによって確認することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1は、ユーザ31の胸部又は腹部に装着されてもよい。これにより、ウェアラブル型の翻訳装置に特有の「簡易さ」及び「身軽感」などの翻訳体験をユーザに提供することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置は、互いに近接して配置された2つのスピーカを含み、ステレオダイポール再生を行ってもよい。また、音声処理回路16は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置と、ユーザ31の頭部伝達関数とに基づいて、再変換された第1言語の音声信号の処理を実行してもよい。これにより、ステレオダイポール再生の既存技術を用いて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含んでもよい。また、音声処理回路16は、再変換された言語の音声信号を複数のスピーカに対応する複数の音声信号に分配し、分配された複数の音声信号の位相を調整してもよい。これにより、ビームフォーミングの既存技術を用いて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、マイクロホン装置13は、互いに所定距離を有して配置された複数のマイクロホンを含んでもよい。また、マイクロホン装置13からユーザ31の発声器31aに向かう方向にビームを有してもよい。これにより、ユーザ31の発話以外の雑音(例えば、図8の聴取者32の発話)による影響を受けにくくなる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置によれば、スピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含んでもよい。また、スピーカ装置15に相当する第1のスピーカ装置からユーザ31に対面する仮想的人物に向かう方向にビームを有してもよい。これにより、ユーザ31は、変換された第2言語の音声による影響を受けにくくなり、再変換された第1言語の音声を認識しやすくなる。
第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を測定する位置測定装置12をさらに備えてもよい。これにより、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器の実際の相対位置に基づいて、再変換された音声をユーザの耳元でピンポイントで再生することができる。
第1の実施の形態に係る翻訳システム100は、無線通信回路14に相当する通信回路をさらに備えるウェアラブル翻訳装置1に相当するウェアラブル装置を備え、ウェアラブル装置の外部に、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5を備えてもよい。音声認識サーバ装置3は、第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換し、第2言語の音声信号を第2言語のテキストに変換してもよい。機械翻訳サーバ装置4は、第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換し、第2言語のテキストを第1言語のテキストに再変換してもよい。音声合成サーバ装置5は、第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換し、第1言語のテキストを第1言語の音声信号に変換してもよい。制御回路11は、音声合成サーバ装置5から無線通信回路14に相当する通信回路を介して第2言語の音声信号及び再変換された第1言語の音声信号を取得してもよい。これにより、ウェアラブル翻訳装置1の構成を簡単化することができる。例えば、音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5は、ウェアラブル翻訳装置1の製造者又は販売者とは異なるサードパーティ(クラウドサービス)によって提供されてもよい。クラウドサービスを用いることにより、例えば、多言語のウェアラブル翻訳装置を低コストで提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図9を参照して、第2の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[2−1.構成]
図9は、第2の実施の形態に係る翻訳システム200の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る翻訳システム200のウェアラブル翻訳装置1Aは、図1の位置測定装置12に代えて、ユーザ入力装置18を備える。他の点では、図9のウェアラブル翻訳装置1Aは、図1のウェアラブル翻訳装置1と同様に構成される。
[2−2.動作]
ユーザ入力装置18は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31b(図7)の相対位置を指定するユーザ入力を取得する。なお、ユーザ入力装置18は、タッチパネルやボタン等によって構成される。
ウェアラブル翻訳装置1Aには、図7の距離Dに相当する予め決められた複数の距離(例えば、遠(60cm)、中(40cm)、近(20cm))が選択可能に設定される。ユーザは、ユーザ入力装置18を用いて、これらの距離のうちの1つを選択することができる。制御回路11は、このようにユーザ入力装置18から入力された距離に基づいて、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を得る。
[2−3.効果等]
第2の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Aに相当するウェアラブル装置は、スピーカ装置17に相当する第2のスピーカ装置に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置を指定するユーザ入力を取得するユーザ入力装置18をさらに備えてもよい。図1の位置測定装置12を除去したことにより、図9のウェアラブル翻訳装置1Aの構成は、図1のウェアラブル翻訳装置1よりも簡単化される。
(第3の実施の形態)
次に、図10及び図11を参照して、第3の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[3−1.構成]
図10は、第3の実施の形態に係る翻訳システム300の構成を示すブロック図である。翻訳システム300は、ウェアラブル翻訳装置1、アクセスポイント装置2、及び翻訳サーバ装置41を含む。翻訳サーバ装置41は、音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aを備える。図10のウェアラブル翻訳装置1及びアクセスポイント装置2はそれぞれ、図1のウェアラブル翻訳装置1及びアクセスポイント装置2と同様に構成される。図10の音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aはそれぞれ、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と同様の機能を有する。アクセスポイント装置2は、例えばインターネットを介して、翻訳サーバ装置41と通信する。従って、ウェアラブル翻訳装置1は、アクセスポイント装置2を介して翻訳サーバ装置41と通信する。
[3−2.動作]
図11は、第3の実施の形態に係る翻訳システム300の動作を示すシーケンス図である。ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11は、入力された音声信号を翻訳サーバ装置41に送る。翻訳サーバ装置41の音声認識サーバ装置3Aは、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、機械翻訳サーバ装置4Aに送る。機械翻訳サーバ装置4Aは、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、音声合成サーバ装置5Aに送る。音声合成サーバ装置5Aは、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5Aから英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
音声合成サーバ装置5Aから英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11は、英語の音声信号を翻訳サーバ装置41に送る。翻訳サーバ装置41の音声認識サーバ装置3Aは、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、機械翻訳サーバ装置4Aに送る。機械翻訳サーバ装置4Aは、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳された日本語(第1言語)のテキストを生成し、音声合成サーバ装置5Aに送る。音声合成サーバ装置5Aは、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、ウェアラブル翻訳装置1に送る。制御回路11は、音声合成サーバ装置5Aから日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力する。
[3−3.効果等]
第3の実施の形態に係る翻訳システム300は、音声認識サーバ装置3A、機械翻訳サーバ装置4A、及び音声合成サーバ装置5Aを、一体の翻訳サーバ装置41として備えてもよい。これにより、第1の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1を含む翻訳システム100よりも通信回数を削減でき、通信にかかる時間及び電力消費を削減することができる。
(第4の実施の形態)
次に、図12を参照して、第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置について説明する。
なお、第1の実施の形態における翻訳システム100及びウェアラブル翻訳装置1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
[4−1.構成]
図12は、第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Bの構成を示すブロック図である。図12のウェアラブル翻訳装置1Bは、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5の機能を有する。ウェアラブル翻訳装置1Bは、制御回路11B、位置測定装置12、マイクロホン装置13、スピーカ装置15、音声処理回路16、スピーカ装置17、音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53を備える。図12の位置測定装置12、マイクロホン装置13、スピーカ装置15、音声処理回路16、及びスピーカ装置17はそれぞれ、図1の対応する構成要素と同様に構成される。音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53はそれぞれ、図1の音声認識サーバ装置3、機械翻訳サーバ装置4、及び音声合成サーバ装置5と同様の機能を有する。制御回路11Bは、音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53によって第1言語の音声信号から翻訳された第2言語の音声信号、及び同第2言語の音声信号を再翻訳した結果出力される第1言語の音声信号を取得する。
[4−2.動作]
ユーザ31からマイクロホン装置13を介して日本語(第1言語)の音声信号が入力されたとき、制御回路11Bは、入力された音声信号を音声認識回路51に送る。音声認識回路51は、入力された音声信号に対して音声認識を行って、認識された日本語のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声認識回路51から日本語のテキストが送られると、日本語から英語に翻訳することを指示する制御信号とともに、日本語のテキストを機械翻訳回路52に送る。機械翻訳回路52は、日本語のテキストの機械翻訳を行って、翻訳された英語(第2言語)のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、機械翻訳回路52から英語のテキストが送られると、英語のテキストを音声合成回路53に送る。音声合成回路53は、英語のテキストの音声合成を行って、合成された英語の音声信号を生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声合成回路53から英語の音声信号が送られると、英語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力する。
音声合成回路53から英語(第2言語)の音声信号が送られたとき、再翻訳のため、制御回路11Bは、英語の音声信号を音声認識回路51に送る。音声認識回路51は、英語の音声信号に対して音声認識を行って、認識された英語のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声認識回路51から英語のテキストが送られると、英語から日本語に再翻訳することを指示する制御信号とともに、英語のテキストを機械翻訳回路52に送る。機械翻訳回路52は、英語のテキストの機械翻訳を行って、再翻訳された日本語(第1言語)のテキストを生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、機械翻訳回路52から日本語のテキストが送られると、日本語のテキストを音声合成回路53に送る。音声合成回路53は、日本語のテキストの音声合成を行って、合成された日本語の音声信号を生成し、制御回路11Bに送る。制御回路11Bは、音声合成回路53から日本語の音声信号が送られると、日本語の音声信号を音声処理回路16に送る。音声処理回路16は、スピーカ装置17に対するユーザ31の聴覚器31bの相対位置に基づいて、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を行う。音声処理回路16は、処理された音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力する。
音声認識回路51は、音声認識を行って認識された第1言語のテキストを生成した後、制御回路11Bにではなく、機械翻訳回路52に送ってもよい。同様に、機械翻訳回路52は、機械翻訳を行って翻訳又は再翻訳されたテキストを生成した後、制御回路11Bにではなく、音声合成回路53に送ってもよい。
[4−3.効果等]
第4の実施の形態に係るウェアラブル翻訳装置1Bに相当するウェアラブル装置は、第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換する音声認識回路51と、第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換する機械翻訳回路52と、第2言語のテキストを第2言語の音声信号に変換する音声合成回路53とをさらに備えてもよい。また、制御回路11Bは、音声合成回路53から第2言語の音声信号を取得し、音声認識回路51は、第2言語の音声信号を第2言語のテキストに変換し、機械翻訳回路52は、第2言語のテキストを第1言語のテキストに再変換し、音声合成回路53は、再変換された第1言語のテキストを第1言語の音声信号に変換してもよい。制御回路11Bは、音声合成回路53から第1言語の音声信号を取得してもよい。これにより、ウェアラブル翻訳装置1Bは外部のサーバ装置と通信することなく、異言語の話者間の会話を翻訳することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、第1〜第4の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、第1〜第4の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
第1〜第3の実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置の通信回路の一例として無線通信回路14を用いて説明したが、通信回路は、外部の音声認識サーバ装置、機械翻訳サーバ装置、及び音声合成サーバ装置と通信可能なものであればよい。従って、ウェアラブル翻訳装置は、外部の音声認識サーバ装置、機械翻訳サーバ装置、及び音声合成サーバ装置に有線接続されていてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、ウェアラブル翻訳装置の制御回路、通信回路、及び音声処理回路を別個のブロックとして示したが、これらの回路は単一の集積回路チップとして構成されてもよい。また、ウェアラブル翻訳装置の制御回路、通信回路、及び音声処理回路の機能は、汎用のプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装されてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、1人のユーザ(話者)のみがウェアラブル翻訳装置を使用する場合について説明したが、互いに会話しようとする複数の異言語の話者のそれぞれがウェアラブル翻訳装置を用いてもよい。
第1〜第4の実施の形態では、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器31bの方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を実行するものとして説明したが、スピーカ装置17から出力される音声をユーザ31の聴覚器以外の方向に向けるように、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号の処理を実行してもよい。
第1〜第4の実施の形態では、第1言語が日本語であり、第2言語が英語である場合について説明したが、第1言語及び第2言語は他の任意の言語であってもよい。
第1及び第2の実施の形態では、音声認識サーバ装置3が第1言語及び第2言語の両方の音声認識を行い、機械翻訳サーバ装置4が第1言語から第2言語への翻訳と第2言語から第1言語への翻訳との両方を行い、音声合成サーバ装置5が第1言語及び第2言語の両方の音声合成を行うものとして説明した。しかし、第1言語の音声認識及び第2言語の音声認識を行うために別個の音声認識サーバ装置を使用してもよい。第1言語から第2言語への翻訳と第2言語から第1言語への翻訳とを行うために別個の機械翻訳サーバ装置を使用してもよい。第1言語の音声合成及び第2言語の音声合成を行うために別個の音声合成サーバ装置を使用してもよい。第3の実施の形態の翻訳サーバ装置41、第4の実施の形態の音声認識回路51、機械翻訳回路52、及び音声合成回路53についても同様である。
第1〜第4の実施の形態では、翻訳された第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力した後に第2言語の音声信号の再翻訳を行う。しかし、制御回路11は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声信号を取得するまで、第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力することを待機してもよい。制御回路11は、第2言語の音声信号をスピーカ装置15によって音声に変換して出力することと、処理された再翻訳に係る第1言語の音声信号をスピーカ装置17によって音声に変換して出力することとを、実質的に同時に行ってもよい。また、ウェアラブル翻訳装置はユーザ入力装置を備え、制御回路11は、再翻訳の結果出力される第1言語の音声を出力してその内容が適切であることを示すユーザ入力がユーザ入力装置を介して得られた後、翻訳された第2言語の音声を出力するようにしてもよい。この場合、再翻訳の結果出力される第1言語の音声の内容が適切でないことを示すユーザ入力がユーザ入力装置を介して得られたとき、制御回路11は、翻訳された第2言語のテキストの他の候補を機械翻訳サーバ装置4から取得し、同第2言語のテキストを再翻訳した第1言語の音声信号を出力するようにしてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面又は詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示によれば、異言語の話者間の会話を翻訳して翻訳結果を再翻訳する際に、会話の自然さを損ないにくいウェアラブル翻訳装置を提供することができる。
1,1A,1B ウェアラブル翻訳装置
2 アクセスポイント装置
3,3A 音声認識サーバ装置
4,4A 機械翻訳サーバ装置
5,5A 音声合成サーバ装置
11,11B 制御回路
12 位置測定装置
13 マイクロホン装置
14 無線通信回路
15,17 スピーカ装置
16 音声処理回路
18 ユーザ入力装置
21 ストラップ
22 ベルト
31 ユーザ(話者)
32 聴取者
41 翻訳サーバ装置
51 音声認識回路
52 機械翻訳回路
53 音声合成回路

Claims (10)

  1. ユーザの身体の所定位置に装着可能であるウェアラブル装置であって、
    前記ユーザから第1言語の音声を取得して第1言語の音声信号に変換するマイクロホン装置と、
    前記第1言語の音声信号から変換された第2言語の音声信号を取得し、前記第2言語の音声信号から再変換された第1言語の音声信号を取得する制御回路と、
    前記再変換された第1言語の音声信号に対して所定の処理を実行する音声処理回路と、
    前記第2言語の音声信号を音声に変換して出力する第1のスピーカ装置と、
    前記所定の処理を実行された第1言語の音声信号を音声に変換して出力する第2のスピーカ装置とを備え、
    前記音声処理回路は、前記第2のスピーカ装置に対する前記ユーザの聴覚器の相対位置に基づいて、前記第2のスピーカ装置から出力される音声を前記ユーザの前記聴覚器の方向に向けるように、前記再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する、
    ウェアラブル装置。
  2. 前記第2のスピーカ装置は、互いに近接して配置された2つのスピーカを含み、ステレオダイポール再生を行い、
    前記音声処理回路は、前記第2のスピーカ装置に対する前記ユーザの前記聴覚器の相対位置と、前記ユーザの頭部伝達関数とに基づいて、前記再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する、
    請求項1記載のウェアラブル装置。
  3. 前記第2のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含み、
    前記音声処理回路は、前記第2言語の音声信号を前記複数のスピーカに対応する複数の音声信号に分配し、分配された前記複数の音声信号の位相を調整することにより、前記再変換された第1言語の音声信号の処理を実行する、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  4. 前記マイクロホン装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のマイクロホンを含み、前記マイクロホン装置から前記ユーザの聴覚器に向かう方向にビームを有する、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  5. 前記第1のスピーカ装置は、互いに所定距離を有して配置された複数のスピーカを含み、前記第1のスピーカ装置から前記ユーザに対面する仮想的人物に向かう方向にビームを有する、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  6. 前記第2のスピーカ装置に対する前記ユーザの前記聴覚器の相対位置を測定する位置測定装置をさらに備える、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  7. 前記第2のスピーカ装置に対する前記ユーザの前記聴覚器の相対位置を指定するユーザ入力を取得するユーザ入力装置をさらに備える、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  8. 前記第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換する音声認識回路と、
    前記第1言語のテキストを第2言語のテキストに変換する機械翻訳回路と、
    前記第2言語のテキストを前記第2言語の音声信号に変換する音声合成回路とをさらに備え、
    前記制御回路は、前記音声合成回路から前記第2言語の音声信号を取得し、
    前記音声認識回路は、前記第2言語の音声信号を前記第2言語のテキストに変換し、
    前記機械翻訳回路は、前記第2言語のテキストを前記第1言語のテキストに再変換し、
    前記音声合成回路は、前記再変換された前記第1言語のテキストを前記第1言語の音声信号に変換し、
    前記制御回路は、前記音声合成回路から前記第1言語の音声信号を取得する、
    請求項1に記載のウェアラブル装置。
  9. 通信回路をさらに備える請求項1に記載のウェアラブル装置、及び
    前記ウェアラブル装置に接続可能な、音声認識サーバ装置と、機械翻訳サーバ装置と、及び音声合成サーバ装置とを備える翻訳システムであって、
    前記音声認識サーバ装置は、第1言語の音声信号を第1言語のテキストに変換し、第2言語の音声信号を第2言語のテキストに変換し、
    前記機械翻訳サーバ装置は、前記第1言語のテキストを前記第2言語のテキストに変換し、前記第2言語のテキストを前記第1言語のテキストに再変換し、
    前記音声合成サーバ装置は、前記第2言語のテキストを前記第2言語の音声信号に変換し、前記第1言語のテキストを前記第1言語の音声信号に変換し、
    制御回路は、前記音声合成サーバ装置から前記通信回路を介して前記第2言語の音声信号及び前記再変換された第1言語の音声信号を取得する、
    翻訳システム。
  10. 前記音声認識サーバ装置、前記機械翻訳サーバ装置、及び前記音声合成サーバ装置を、一体の翻訳サーバ装置として備える請求項9に記載の翻訳システム。
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