JP2016177707A - Ｗｅｂページのデザインに基づいた広告を配信するプログラム及びシステム - Google Patents

Abstract

【課題】Webページに表示されたオンライン広告がWebページに似たデザインに自動で変更できるようにしたオンライン広告表示システム、Webページデザイン解析方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】Webページデザイン解析サーバ１０が該当Webページの特徴的なデザイン情報を抽出し、コンテンツサーバ１１に保存する。該当Webページにオンライン広告が表示された際に、前記デザイン情報と入稿素材を取得し組み合わせることにより広告を生成する。
【選択図】図１

Description

本発明は、携帯端末向けWebページのデザインに基づいてオンライン広告を配信するサーバ、方法、およびプログラムに関する。

従来、Webページの一部領域に広告データを付加し、Webページ閲覧者に提示するサービスが提供されている。このような広告データの多くは、画像としてWebページ内に表示される。これにより、Webページ閲覧者に対して広告の提示が可能になっている。

ところが、閲覧者にとっては、Webページのコンテンツを閲覧する際に、提示された広告データのデザインがWebページと馴染まなかったとき、違和感を感じたり目障りと感じたりする場合もあり、広告商品の価値を下げてしまう恐れがある。

このような背景から、Webページに対して配信される広告データのデザインを工夫する提案がなされている。例えば、特許文献１には、Webページのデザインに合わせて広告の画像パーツを組み合わせ、新たな画像を生成し、広告データとしてWebページに表示されるシステムが示されている。

特開２００９−３００６８３号公報

しかしながら、特許文献１のシステムは、画像パーツを組み合わせて新しい画像を生成するため、パターンごとにあらかじめ複数の画像を用意しなければならないため、画像制作のコストが大きくなってしまう。広告を配信する際には、素材提出の障壁を少なくするために用意する画像やテキスト素材は少なくすることが望まれる。

さらに、広告配信の対象となりうるWebページは無数にあり、手動で用意した画像パーツの組み合わせだけでは、デザインが合わせられるWebページの網羅率は少なくなってしまう。Webページが増大するなかで、各Webページのデザインに柔軟に合わせ、網羅率を上げることが望まれる。

そこで本発明は、素材提出の障壁が少なく、無数のWebページに対して網羅的にデザインを合わせられる広告を配信できるサーバ、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。

本発明では、以下のような解決手段を提供する。

Webページのデザインに合った広告を配信するシステムであって、前記入稿素材を記憶する入稿素材記憶手段と、Webページの特徴的なデザインを抽出するデザイン抽出手段と、前記デザイン抽出手段によって抽出されたデザイン情報を記憶するデザイン情報保存手段と、前記入稿素材と前記デザイン保存手段によって記憶されたデザイン情報と元となる部品と前記入稿素材を組み合わせて広告データを生成する広告生成手段と、独自デザインを特定のWebページの広告に割り当てる独自デザイン適用手段と、定期的にWebページを徘徊してデザイン情報を収集するデザイン収集手段とを備えるシステム。

広告主は最小限の画像素材とテキスト素材を用意するだけで、Webページのデザインに合った広告を配信することができ、クリック率の上昇やWebページ閲覧者の不満の軽減が期待できる。

前記部品選択手段は選択する領域を決定するために、Webページの部品の重要度を判別し、重要度が高い部品を優先的に選択する重要度判定手段を備える。

前記重要度判定手段はWebページ上の広告が配置されると考えられる位置を判定し、その位置に近い領域にある部品の重要度を上げることができる。

前記重要度判定手段は部品の繰り返し要素を判定し、繰り返し要素が含まれる領域にある部品の重要度を上げることができる。

前記重要度判定手段はWebページの出現回数の多いデザイン要素を含む部品の重要度を上げることができる。

前記デザイン抽出手段は、前記部品選択手段によって選択された部品のデザインに関する情報、例えば、文字色、文字フォント、画像と文字の配置、繰り返し構造の有無、枠線の色、枠線の太さ、枠線の形状、背景色等を抽出できる。

前記デザイン保存手段は、表示されたWebページのURLに基づき、サーバの保存先のアドレスを決定し、前記デザイン情報をファイル化して保存することができる。

前記広告生成手段は、表示されたWebページのURLに基づき、保存されたデザイン情報を取得することができる。さらに、前記入稿素材とベースとなるHTMLを取得し、デザイン情報と合わせることにより、そのWebページのデザインに合った広告を生成することができる。

前記デザイン情報収集手段は、あらかじめ用意された解析対象となるWebページのリストに記載されたURLを定期的に徘徊してデザイン解析を行い、デザイン情報を保存することができる。

この発明によれば、広告主は少量のテキストや画像などの入稿素材を用意するだけで、無数のWebページのデザインに合った広告を配信できる。

本発明の一実施形態におけるWebページのデザインに合わせた広告配信システムの概要を説明するための図である。 Webページのデザイン抽出方法３０の詳細を説明するための図である。 Webページのデザイン情報送付方法３１におけるデザイン情報保存場所のフォルダ構造を説明するための図である。 広告主が入稿素材を管理画面を通してコンテンツサーバ１１に保存する流れを説明するための図である。 広告配信をする際にデザイン情報を取得し広告デザインに適用する流れを説明するための図である。 デザイン情報を取得する際にコンテンツサーバ１１のフォルダを特定する方法を説明するための図である。 広告配信時にURLごとに定めた独自デザインを適用する方法を説明するための図である。 広告配信時にWebページの部品に似せてデザインを変化させた表示例を示す図である。 本発明実施時に得られる広告デザイン例を示す図である。

図１はこの発明の一実施形態におけるオンライン広告デザイン変更システムの概要を説明するための図である。図１において、デザイン解析対象のWebページ１には、Webページ所有者が設置した広告表示領域３が含まれることを前提としている。デザイン抽出サーバ１０はあらかじめWebページ１の重要度の高い領域２を選択し、デザインの特徴量を抽出し、デザインファイルを作成してコンテンツサーバ１１に保存する。その後、Webページ１が閲覧された時に、広告配信サーバ１２にリクエストが送られ、広告主２０が入稿したテキストや画像のデータとコンテンツサーバ１１に保存されたWebページ１のデザイン情報が、広告配信サーバ１２において合成され、所定の広告表示領域４に表示される。

図２はデザイン抽出サーバ１０がWebページ１からデザインを抽出しコンテンツサーバ１１に保存するまでの流れを説明するための図である。まず、Webページに含まれる部品ごとに重要度をつけ、その重要度からデザイン抽出を行う部品を決定する。決定された部品のデザイン情報を抽出した後、Webページ全体から抽出されたデザイン情報を合成し、ファイルを作成した後、コンテンツサーバ１１に保存する。

Webページに含まれる部品の重要度を決定する方法４１において、部品とは一つのまとまりをもったDOMツリーのことを指す。それぞれの部品において、広告表示領域との距離の近さ、Webページを占める面積、同じ構造の繰り返し回数、等のWebページの特徴量について重み付けを行い、総合的な重要度を算出する。この重要度が最も高い部品をデザイン抽出元の部品として選択する。

部品からのデザイン抽出方法４３において、部品のHTML構造をもとにしてデザイン情報を抽出する。あらかじめ用意されたフォーマットのHTML構造に合う部位のデザイン情報のみを抽出する。デザイン情報とは枠線、背景、テキスト、画像、ボタンにおける色、形状、大きさ、配置等のデザイン特徴の情報のことを指す。

Webページに含まれる重要度が高い部品から得られたデザイン情報のみでは、広告効果の向上を見込みにくい。リンク領域や強調する内容の部品等のWebページ全体で重要な部品のデザイン情報を考慮に入れる必要がある。

今までの方法において、それぞれの要素の類似度は考慮されていない。例えばテキストの色と背景の色が似てしまって文字が読めなくなってしまう、背景が透明になりWebページの背景が混ざってしまう、といったように、広告としての視認性が下がる場合がある。デザイン情報の補正方法４４は、デザインの視認性が下がってしまった場合を判定し、一部を改変する機能をもつ。

デザイン情報の補正方法４４において、Webページ全体のデザイン情報と比較をして大きな乖離がないかの確認を行う。乖離が生じた場合、Webサイト全体で出現頻度の高いデザイン情報を適用し改変を行う。

さらに、部品内部において、背景と背景に重なるテキストの色の距離を計算し、距離が近い場合はあえて距離の離れた色に変えてデザイン情報を適用する。

デザイン情報の整形方法４６において、抽出されたデザインは整形され一つのデータにまとめられてコンテンツサーバ１１に保存される。広告フォーマットごとにデザイン情報を作成し、それぞれの広告フォーマットにあった形に整形が行われる。

デザイン情報の保存方法４７において、前記デザイン情報をファイルに変換し、コンテンツサーバ１１に送信し保存する。保存場所はWebページのURLによって決定される。図３はURLからデザイン情報の保存場所を決定する例である。URLの文字列を「/」ごとに分割し、それぞれの階層の名前のフォルダがコンテンツサーバ１１に存在しない場合は新しくフォルダを生成する。また、上の階層にデザイン情報が無い場合は、その下のデザイン情報を上の階層のフォルダに保存しておく。これはブログサイトなど、デザイン情報が同じだが記事が複数あるサイトに対し、ブログ全体のデザインとして、ある一つの記事のデザイン情報を適用するためである。

図４は広告主が素材を入稿する流れを示した図である。管理画面上からタイトル文、説明文やアイコン画像などの簡単な素材を入力・アップロードすると、コンテンツサーバ１１に保存される。

図５は広告が表示された時のデザイン適用方法３３を詳しく示した図である。URL取得方法６０において、広告が表示されたWebページのURLを取得する。URL取得方法はJavaScript（登録商標）を用いて取得する方法とアドネットワーク・DSPといった配信業者からURLを受け渡す方法の２種類を備える。

デザイン情報を取得する方法６１において、前記URL取得方法によって得られたURLをディレクトリごとに分解していき、コンテンツサーバ１１における該当のフォルダを判定する。前記フォルダの配下にデザイン情報がすでに存在していれば、そのデザイン情報を取得する。前記フォルダ配下にデザイン情報が存在しない場合は、１つ上の階層のフォルダにあるデザイン情報を取得する。このように階層を上がっていき、１番上層のドメイン直下のフォルダにもデザイン情報が存在しなかった場合は、デフォルトで設定されているデザイン情報を取得して適用する。

前記デザイン情報取得方法において、URLに基づくフォルダ内にデザイン情報が無かった場合は、解析サーバ１０にURLを送信し、そのWebページのデザイン解析を行う。これにより、今まで解析されていなかったWebページに広告が表示されても、デフォルトのデザイン情報を適用して表示不正を防ぐだけでなく、URLをもとにWebページの解析を行うことが可能になっている。

デザイン情報を取得する方法において、Webページのデザイン情報を取得後、前記広告主入稿素材５０とベースとなるHTMLファイルを取得し、デザイン情報を適用することで広告を表示させる。

前記デザイン解析手法において、解析リクエストが多量になってしまった場合、解析リクエストを送ってから解析完了までの時間に遅延が生じてしまう。デザイン解析サーバ１０のCPU負荷を常に監視しておき、解析リクエストが多量になってCPUに負荷がかかった場合にデザイン解析サーバ１０の台数を自動で増やし、デザイン解析の速度を向上させる仕組みを持つ。

前記デザイン適用方法において、特定のWebページに対して、手動で作成したデザイン情報を適用することも可能である。手動で作成したデザインは複数登録することができ、配信時のパラメータによって出しわけが可能である。本技術により、特定のWebページに対してデザイン情報の手動調整を行うことができ、特定のWebページ管理者からデザイン変更の希望があった際に、デザインを容易に変更することができる。また、複数パターンのデザインを出し分けることで、それぞれの広告効果の検証を行うことができる。

図７は前記独自デザイン指定方法を説明するための図である。Webページごとに複数のデザイン情報を作成した後、それぞれのデザイン情報をWebページのURLに紐付けてコンテンツサーバ１１に保存できる。

広告配信時に、デザインを選択するためのパラメータを付加する。本パラメータを付加しない場合には、デザイン情報を取得する方法３０において、Webページのデザイン情報を取得する。

広告配信時に前記デザインパラメータが付加されていた場合には、Webページのデザイン情報を取得する前に、指定URL条件リストを参照する。指定URL条件リストに合わなかったWebページに関しては、デザイン情報を取得する方法３０において、Webページのデザイン情報を取得する。

コンテンツサーバ１１内には各指定URL条件と前記デザインパラメータを識別子としてデザイン情報を保持している。指定URL条件リスト内に合致する条件が存在した場合には、該当条件とデザインパラメータを元に、デザイン情報を取得する。該当のデザイン情報が存在しなかった場合には、デザイン情報を取得する方法３０において、Webページのデザイン情報を取得する。

前記デザイン情報は、管理画面上にて該当条件とデザインパラメータを指定して、登録することができる。

上記指定方法を用いることにより、独自デザインを適用する対象Webページに対するデザインを広告ごとに容易に調整することが可能となる。

図８は、本発明を用いて生成した広告のデザイン配置例を示している。Webページ上の特徴的な繰り返し要素７１のデザイン情報を抽出し、本発明による広告７０が生成される。表示されるアイコン画像やテキストはあらかじめ広告主から提供された入稿素材である。前記Webページ上のコンテンツからアイコン画像の配置、テキストの位置、テキストの長さ等のデザイン情報を適用することができる。

図９は本実施形態の処理により生成された広告デザインの例である。（a）、（b）では300x250pxの大きさのサイズで、繰り返し要素がデザインに反映されている。アイコン画像のあり/なし、フォントの色・サイズ、背景の色、枠線の有無等が異なることが分かる。また、（c）、（d）は320x50pxのサイズのデザイン適用例を示している。広告の面積は小さくなるが、同様にフォントの色やサイズ、アイコン画像の有無などでデザインの変化をつけられるようになっている。

このように、本実施形態によれば、広告のデザインやレイアウトをWebページごとに変化させることができるため、Webページ閲覧者にはより違和感のないWebページ内のコンテンツとして、視認させることができる。これにより、広告効果が向上する可能性がある。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も公的な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。

１ 解析元Webページ
２ Webページ上の特徴的な部品
３ 広告表示枠
１０ Webページデザイン解析サーバ
１１ コンテンツサーバ
１２ 管理サーバ
２０ 広告主
３０ Webページデザイン抽出方法
３１ デザイン情報送付方法
３２ 素材入稿方法
３３ デザイン情報取得方法
４０ ページ内部品の重要度の決定方法
４１ 抽出元ページ内部品の決定方法
４２ 部品からのデザイン抽出方法
４３ Webサイト全体のデザイン抽出
４４ デザイン情報の合成
４５ デザイン情報の整形
４６ デザイン情報の保存
５０ 入稿素材
６０ WebページのURL取得方法
６１ デザイン情報取得時のパラメータ送付
６２ 入稿情報とデザイン情報
６３ デザイン適用方法
７０ 本発明による広告デザイン
７１ Webページ上の部品
８０、８１ 300x250pxでのデザイン適用例
８２、８３ 320x50pxでのデザイン適用例

Claims (8)

1. Webページのデザインに合った広告を配信するシステムであって、前記入稿素材を記憶する入稿素材記憶手段と、Webページの特徴的なデザインを抽出するデザイン抽出手段と、前記デザイン抽出手段によって抽出されたデザイン情報を記憶するデザイン情報保存手段と、前記入稿素材と前記デザイン保存手段によって記憶されたデザイン情報と元となる部品と前記入稿素材を組み合わせて広告データを生成する広告生成手段と、独自デザインを特定のWebページの広告に割り当てる独自デザイン適用手段と、定期的にWebページを徘徊してデザイン情報を収集するデザイン収集手段とを備えるシステム。
2. 前記デザイン抽出装置は、Webページ上のデザイン特徴量を取得し、各部品の重要度を判定する手段を備えることを特徴とするWebページデザイン抽出装置。
3. 前記重要度判定手段は、Webページ上の広告が配置されると考えられる位置を判定し、その位置に近い領域にある部品の重要度を上げることができる重要度判定手段。
4. 前記デザイン抽出装置は、広告表示の際に適用されるデザインの視認性が悪くなった場合に、視認性を損ねないデザイン情報に補正する機能を持つデザイン抽出装置。
5. 前記デザイン抽出装置は、抽出したデザイン情報を整形してファイル化し記憶装置に保存する手段を備えることを特徴とするWebページデザイン抽出装置。
6. 前記デザイン抽出装置は、デザイン解析対象のWebページが多量になり、CPUに負荷がかかった場合に装置の台数を自動で増やし、デザイン解析の速度を向上させる仕組みを持つ装置。
7. 前記広告生成手段は、Webページに広告が表示された際に、WebページのURLを取得し、そのURLをもとにコンテンツサーバからデザイン情報を取得することができる広告生成手段。
8. 前記広告生成手段は、該当Webページのデザイン情報が抽出されていなかった場合は、その前記デザイン抽出装置にWebページのデザイン解析を行うリクエストを送信できる広告生成手段。