JP2016177641A - 印刷システム、制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷システムのセキュリティ向上を目的とする。【解決手段】本発明は、印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置104を備える印刷システム100であって、印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末102と印刷装置104との距離が第1検出距離702以内であるか否かを判断する第1判断手段と、印刷装置104からの距離が第1検出距離702より小さい第2検出距離704以内に人がいるか否かを判断する第2判断手段と、第1判断手段で第1検出距離702以内であると判断された場合に、第2判断手段で第2検出距離704以内に人がいないと判断されるとき、印刷装置104が印刷要求を実行し、第2判断手段で第2検出距離704以内に人がいると判断されるとき、印刷装置104が印刷要求を実行しないように制御する制御手段と、を備える。【選択図】図8C

Description

本発明は、印刷システム、制御装置、方法及びプログラムに関する。
ユーザがPC(Personal Computer)等のクライアント端末で印刷ジョブを発行し、印刷装置が印刷する印刷システムが知られている。
このような印刷システムに使われる印刷装置の例として特許文献1に記載の印刷装置を説明する。特許文献1の印刷装置は、クライアント端末からメールボックス印刷の指示がされた印刷ジョブをハードディスクに保存する。この印刷装置は、RFID(Radio Frequency Identification)制御部が検出エリア内に入ったユーザが携帯したメモリカードに対して電磁波信号を送信しユーザの認識情報を読み取る。そして、特許文献1の印刷装置は、読み取った認識情報に基づいてユーザ認証する。その後、このユーザの個人情報テーブルにメールボックス印刷動作「有り」が設定されていれば、印刷ジョブがハードディスクに存在するか否か判断し、存在すれば当該印刷ジョブを実行する。
また、他の例として、特許文献2に記載の印刷装置を説明する。特許文献2の印刷装置は、受付部と、判断部とを備える。受付部は、第1ユーザに対応する第1情報端末で生成された第1印刷ジョブ、および、第2ユーザに対応する第2情報端末で生成された第2印刷ジョブの各々を受け付け可能である。判断部は、第1ユーザが印刷装置に接近している場合は、第1印刷ジョブを第2印刷ジョブよりも優先して実行すると判断する。
特開2005−244656号公報 特開2014−76582号公報
しかしながら、上述の印刷装置は、印刷ジョブを発行したユーザが、印刷装置に接近すると印刷を実行する。このことから、印刷ジョブを発行したユーザ以外のユーザが印刷装置の近傍にいる場合、セキュリティの問題が生じるおそれがある。例えば、第1印刷ジョブを発行した第1ユーザが印刷装置に接近したときに、第2印刷ジョブを発行した第2ユーザが印刷装置の近傍にいるとする。この場合、印刷装置が第1印刷ジョブを実行すると、第2ユーザが、第2印刷ジョブが実行されたものと誤って判断して、第1印刷ジョブの印刷物を参照したり、持っていったりする可能性がある。このようにして情報漏洩が生じてセキュリティの問題が生じるおそれがある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷システムのセキュリティ向上を目的とする。
そこで、本発明の印刷システムは、印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置を備える印刷システムであって、前記印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末と前記印刷装置との距離が第1検出距離以内であるか否かを判断する第1判断手段と、前記印刷装置からの距離が前記第1検出距離より小さい第2検出距離以内に人がいるか否かを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段で前記第1検出距離以内であると判断された場合に、前記第2判断手段で前記第2検出距離以内に人がいないと判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行し、前記第2判断手段で前記第2検出距離以内に人がいると判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、印刷要求を発行した第1ユーザが印刷装置に接近したときに、印刷装置の近傍に第2ユーザがいる場合、第1ユーザが発行した印刷要求を実行しないようにしたので、印刷システムのセキュリティ向上を実現できる。
印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 (A)はPCクライアント端末の構成を示すブロック図であり、(B)は携帯クライアント端末の構成を示すブロック図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 MFPの構成を示すブロック図である。 印刷システムが配置されるオフィスのレイアウト例を示す図である。 PCクライアント端末に表示されるアプリケーション画面を示す図である。 PCクライアント端末を利用して印刷ジョブを発行した第1ユーザと、MFPとの位置の関係の例を示す図で、(A)は第1ユーザの位置の例を示す図であり、(B)は第1ユーザ及び第2ユーザの位置の例を示す図である。 接近印刷モードのときのPCクライアント端末の動作を示すフローチャートである。 接近印刷モードのときの携帯クライアント端末の動作を示すフローチャートである。 接近印刷モードのときのサーバの動作を示すフローチャートである。 接近印刷モードのときのMFPの動作を示すフローチャートである。 即時距離の算出方法を示すフローチャートである。 近距離無線通信技術における、電波強度と通信距離との関係の一例を表す図である。 PCクライアント端末が第1検出距離を設定する処理を示すフローチャートである。 携帯クライアント端末から接近印刷モードの印刷ジョブを発行するときの携帯クライアント端末の動作を示すフローチャートである。 ユーザがMFPにログインして印刷ジョブを実行するときのMFPの動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、印刷システム100の全体構成を示すブロック図である。印刷システム100では、PCクライアント端末101、携帯クライアント端末102、サーバ103、及び、MFP(Multi Function Peripheral)104がネットワーク105を介して接続する。なお、PCクライアント端末101及び携帯クライアント端末102はそれぞれ一台ずつしか図示しないが、複数台あってもよい。
図2(A)は、PCクライアント端末101の構成を示すブロック図である。PCクライアント端末101は、表示部201、操作入力部202、制御部203、記憶部204及びネットワークI/F部205を備える。
表示部201は、液晶ディスプレイ等から成る表示手段と、表示手段に対する制御を行う表示制御手段とを備え、制御部203により生成された画像データを表示する。
操作入力部202は、マウス・キーボード・タッチパネルといったユーザからの操作を受け付ける入力手段と、入力された操作を制御部203に送出する入力制御手段とを備える。
制御部203は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Randam Access Memory)からなり、PCクライアント端末101の制御を行う。また、CPUが記憶部204に格納されたOSやアプリケーション等のプログラムをRAMに展開して実行することで、高速なプログラムの実行が可能になる。
記憶部204は、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置からなる。記憶部204は、PCクライアント端末を動作させるOS(Operating System)や、印刷しようとするファイル及びサーバ103に印刷ジョブ(印刷要求)を送信するためのアプリケーション等を格納する。
ネットワークI/F部205は、ネットワーク105に接続し、例えばサーバ103と情報の入出力を行う。
図2(B)は、携帯クライアント端末102の構成を示すブロック図である。携帯クライアント端末102は、表示部206、操作入力部207、制御部208、記憶部209、ネットワークI/F部210及び近距離無線通信部211を備える。
近距離無線通信部211は、近距離無線通信回路を備え、ネットワークI/F部210を介さずに、近距離無線通信技術を利用して、MFP104と通信できる。近距離無線通信技術として、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy),Wi−Fi(Wireless Fidelity)等が使われる。
なお、携帯クライアント端末102の表示部206、操作入力部207、制御部208、記憶部209及びネットワークI/F部210は、それぞれ、図2(A)に示すPCクライアント端末101の同名称のものと同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
携帯クライアント端末102は、ユーザが携帯できる携帯通信端末である。印刷システム100では、印刷ジョブを発行するユーザは、常に携帯クライアント端末102を携帯することが想定されている。
図3は、サーバ103の構成を示すブロック図である。サーバ103は、制御部301、記憶部302及びネットワークI/F部303を備える。
制御部301は、PCクライアント端末101の制御部203と同様の構成であり、サーバ103の制御を行う。
記憶部302は、PCクライアント端末101の記憶部204と同様の構成であり、印刷ジョブデータ、印刷ジョブを発行したユーザの情報及び第1検出距離702等を格納する。なお、第1検出距離702の詳細は後に説明する。
ネットワークI/F部303は、ネットワーク105に接続し、PCクライアント端末101、携帯クライアント端末102及びMFP104と情報の入出力を行う。
図4は、MFP104の構成を示すブロック図である。MFP104は、印刷の他に、例えばコピーやスキャナの機能を備える。MFP104は、表示部401、操作入力部402、制御部403、記憶部404、ネットワークI/F部405、認証部406、印刷実行部407、近距離無線通信部408及びユーザ検出部409を備える。
表示部401は、PCクライアント端末101の表示部201と同様の構成であり、制御部403により生成された画面を表示する。
操作入力部402は、PCクライアント端末101の操作入力部202と同様の構成である。
制御部403は、PCクライアント端末101の制御部203と同様の構成であり、MFP104の制御を行う。
記憶部404は、PCクライアント端末101の記憶部204と同様の構成であり、印刷ジョブデータや、印刷ジョブを実行するためのアプリケーション等を格納する。
ネットワークI/F部405は、ネットワーク105に接続し、例えばサーバ103と情報の入出力を行う。
認証部406は、NFC(Near Field Communication)回路を備える。認証部406は、RFID技術を用いて、ユーザが所持するIDカードからユーザの識別番号を読み取り、ユーザ情報を制御部403に送る。
印刷実行部407は、印刷機能を有する器械を備える。印刷実行部407は、制御部403に制御され、記憶部404に格納される印刷ジョブを実行する。すなわち、印刷ジョブデータを印刷する。
近距離無線通信部408は、携帯クライアント端末102の近距離無線通信部211と同様の構成であり、BLE、Wi−Fi等の近距離無線通信技術を用いて、電波を送受信する。説明の便宜上、近距離無線通信部408は、BLE技術を用いて電波を送受信することを前提にするが、近距離無線通信部408にはBLE技術以外の近距離無線通信技術を使ってもよい。
ユーザ検出部409は、MFP104に付属する人感センサーを備える。ユーザ検出部409は、赤外線、超音波、可視光等を利用し、MFP104に近い距離内の人物を検出して、制御部403に送信する。
図5は、印刷システム100が配置されるオフィス500のレイアウト例を示す図である。オフィス500には、PCクライアント端末101、携帯クライアント端末102、サーバ103及びMFP104が配置される。オフィス500内のユーザは、経路505に沿って移動する。
なお、印刷ジョブを発行するユーザは、常に携帯クライアント端末102を携帯することが想定されている。また、図5では、PCクライアント端末101及び携帯クライアント端末102はそれぞれ一台ずつしか図示しないが、複数台あってもよい。また、サーバ103がオフィス500に設置されているように図示したが、オフィス500とは異なる場所に設置されていてもよい。
ユーザはPCクライアント端末101を利用して印刷ジョブを発行できる。図6は、PCクライアント端末101を利用して印刷ジョブを発行する際に、PCクライアント端末101の表示部201に表示されるアプリケーション画面600の一例を示す図である。アプリケーション画面600は、PCクライアント端末101の制御部203が実行するアプリケーションによって、PCクライアント端末101から印刷ジョブを発行する際に表示される画面である。アプリケーション画面600は、印刷設定部601、プレビュー部602及び接近印刷モードの使用可否の選択部603を備える。
ユーザは、印刷設定部601を操作して印刷サイズや部数等の設定を行い、プレビュー部602で設定の効果を確認する。ユーザは、効果を確認できたら、接近印刷モードの使用可否の選択部603を操作し、OKボタン604を押下することで、印刷ジョブを発行する。
接近印刷モードが使われる場合、図7、図8等を参照して後に説明する通り、印刷ジョブを発行したユーザがMFP104に接近したときであってMFP104の近傍に誰もいないときに、MFP104が印刷ジョブを実行する。
一方、接近印刷モードが使われない場合、例えば次のように印刷ジョブが実行される。まず、印刷ジョブを発行したユーザがMFP104の前に移動する。次に、MFP104の認証部406は、ユーザを認証する。ユーザが認証された場合、MFP104の制御部403は、認証されたユーザの印刷ジョブが存在するか否かを判断する。認証されたユーザの印刷ジョブが存在する場合、MFP104の印刷実行部407は、認証されたユーザの印刷ジョブを実行する。なお、印刷ジョブの実行の前に、MFP104の制御部403は、印刷ジョブをすぐに実行するか否かを問い合わせる画面を表示部401に表示してもよい。ユーザが印刷ジョブをすぐに実行することを選択した場合、MFP104の制御部403は印刷実行部407に指示をして、印刷ジョブを実行させる。また、認証されたユーザの印刷ジョブが存在しない場合、MFP104の制御部403は印刷を実行させる指示をせず、印刷ジョブは実行されない。
なお、ユーザは、PCクライアント端末101を利用する場合と同様に、携帯クライアント端末102を利用して印刷ジョブを発行することもできる。このときは、図6のアプリケーション画面600に相当する画面が、携帯クライアント端末102の表示部206に表示される。そして、ユーザは、接近印刷モードの使用可否を選択した上で印刷ジョブを発行できる。
次に、PCクライアント端末101を利用して印刷ジョブを発行した第1ユーザ701と、MFP104との位置の関係の例について図7(A)及び(B)を参照して説明する。まず、第1ユーザ701が印刷ジョブを発行した直後の例について図7(A)を参照して説明する。図7(A)は、第1ユーザ701が印刷ジョブを発行した直後の、オフィス500における第1ユーザ701及びMFP104の位置の例を示す図である。
図7(A)に示される第1検出距離702は、印刷ジョブを発行したユーザがMFP104に接近しているか否かを判断する基準である。第1検出距離702は、印刷システム100の管理者が事前に設定する固定値である。ユーザとMFP104との距離が第1検出距離702以内の場合、印刷システム100は、ユーザがMFP104に接近していると判断する。第1検出距離702は例えば10メートルに設定される。
図7(A)は、第1ユーザ701が、PCクライアント端末101を利用して印刷ジョブを発行した直後の状態であるため、第1ユーザ701はPCクライアント端末101の前にいる。また、PCクライアント端末101とMFP104との距離は第1検出距離702より大きい。このため、第1ユーザ701とMFP104との距離は、第1検出距離702より大きいので、印刷システム100は、第1ユーザ701がMFP104に接近していないと判断する。
なお、印刷システム100では、印刷ジョブを発行するユーザは携帯クライアント端末102を携帯することが想定されている。このため、印刷システム100は、携帯クライアント端末102の位置が分かれば携帯クライアント端末102を携帯するユーザの位置も分かり、このユーザがMFP104に接近しているか否かが判断できる。
また、第1ユーザ701は、PCクライアント端末101がオフィス500のどの位置にあっても、PCクライアント端末101から印刷ジョブを発行できる。例えば、PCクライアント端末101とMFP104との距離が第1検出距離702より小さい場合もありえる。
次に、図7(A)に示す第1ユーザ701がMFP104に接近したときの例について図7(B)を参照して説明する。図7(B)は、第1ユーザ701がMFP104に接近したときの、オフィス500における第1ユーザ701及びMFP104の位置の例を示す図である。この例では、第1ユーザとは別の第2ユーザ703が、第1ユーザ701よりもMFP104に近い位置にいる。
図7(B)に示す第2検出距離704は、MFP104の近傍に第2ユーザが存在しているか否かを判断する基準である。第2検出距離704は、印刷システム100の管理者が事前に設定する固定値であり、MFP104の記憶部404に格納される。MFP104を中心とした第2検出距離704の範囲内にユーザを検出できたら、印刷システム100は、MFP104の近傍に第2ユーザ703が存在していると判断する。第2検出距離704は、第1検出距離702より小さく、例えば1メートルに設定される。
図7(B)に示す例では、第1ユーザ701は、PCクライアント端末101から移動しており、MFP104から第1検出距離702の範囲内に達している。このため、印刷システム100は、第1ユーザ701がMFP104に接近していると判断する。そして、図7(B)の例では、第2ユーザ703は、MFP104からの距離が第2検出距離以内のところにおり、印刷システム100は、MFP104の近傍に第2ユーザ703が存在していると判断する。
なお、MFP104のユーザ検出部409は、印刷ジョブを持っているか否か、及び、携帯クライアント端末102を携帯しているか否かに関わらず、第2検出距離704に入る人を第2ユーザと検出する。
次に、図8A〜図8Dを参照して、第1ユーザ701が、PCクライアント端末101から接近印刷モードで印刷ジョブを発行し、MFP104に移動する際の印刷システム100の動作を説明する。図8Aは、PCクライアント端末101の処理のフローチャートである。図8Bは、携帯クライアント端末102の処理のフローチャートである。図8Cは、サーバ103の処理のフローチャートである。図8Dは、MFP104の処理のフローチャートである。
図8AのステップS801は、PCクライアント端末101の制御部203が、第1ユーザ701の操作に応じ、接近印刷モードで印刷ジョブを発行する動作である。PCクライアント端末101の制御部203は、表示部201に、印刷ジョブを発行するための図6に示すアプリケーション画面600の表示を指示し、表示部201がアプリケーション画面600を表示する。PCクライアント端末101の制御部203は、PCクライアント端末101の操作入力部202を介して、第1ユーザ701からの接近印刷モードでの印刷ジョブの発行命令を受け付ける。
そして、ステップS801では、PCクライアント端末101の制御部203は、PCクライアント端末101のネットワークI/F部205を介して、サーバ103に接近印刷モードでの印刷ジョブを発行する。このとき、制御部203は、印刷ジョブデータと第1ユーザ701の識別IDとをサーバ103に送信する。PCクライアント端末101における印刷ジョブの発行の動作はこれで終了する。
図8CのステップS802、S803は、サーバ103の制御部301が、PCクライアント端末101から送信された印刷ジョブデータを格納し、携帯クライアント端末102に距離測定開始命令を送信する動作である。
ステップS802では、サーバ103の制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、PCクライアント端末101から送信された印刷ジョブデータと第1ユーザ701の識別IDとを受信し、サーバ103の記憶部302に格納する。
ステップS803では、サーバ103の制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、第1ユーザ701が携帯する携帯クライアント端末102に距離測定開始命令を送信する。なお、第1ユーザ701が携帯する携帯クライアント端末102は例えば次のように特定する。まず、ユーザの識別IDとユーザが携帯する携帯クライアント端末102の情報とが紐づけられた情報が、印刷システム100の管理者によってサーバ103の記憶部302に予め保存される。携帯クライアント端末102の情報には、例えば、携帯クライアント端末102のアドレスが含まれる。サーバ103の制御部301は、サーバ103の記憶部302を参照して、PCクライアント端末101から受信した第1ユーザ701の識別IDに対応する携帯クライアント端末102の情報を取得する。こうして、サーバ103の制御部301は第1ユーザ701が携帯する携帯クライアント端末102を特定する。
図8Bは携帯クライアント端末102がサーバ103から距離測定開始命令を受信した後に行われる携帯クライアント端末102の動作である。そして、図8BのステップS804からS807は、携帯クライアント端末102の制御部208が、第1ユーザ701とMFP104との距離を算出し、算出結果をサーバ103に送信する動作である。
MFP104の制御部403は、MFP104の近距離無線通信部408を介して、MFP104の識別ID、及び、近距離無線通信部408からの送信時の電波強度の少なくとも2つのデータを携帯クライアント端末102へ常に送信する。
携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102の近距離無線通信部211を介して、MFP104の近距離無線通信部408から送られるデータを受信する。
そして、携帯クライアント端末102の制御部208は、第1ユーザ701とMFP104との距離を、MFP104の近距離無線通信部408からのデータ送信時の電波強度、及び、MFP104からのデータ受信時の電波強度から算出する。
ステップS804では、携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102の近距離無線通信部211を介して、MFP104から送信されたデータを受信する。制御部208がMFP104から送信されたデータを受信した場合、制御部208はステップS805へ処理を進める。制御部208がMFP104から送信されたデータを受信しない場合、制御部208は、待ち状態を保持するため、再度ステップS804へ処理を進める。
ステップS805では、携帯クライアント端末102の制御部208は、第1ユーザ701とMFP104との距離を、MFP104の近距離無線通信部408からのデータ送信時の電波強度、及び、MFP104からのデータ受信時の電波強度から算出する。このように算出される距離を即時距離という。なお、上述の通り、印刷ジョブを発行する第1ユーザ701は携帯クライアント端末102を携帯することが想定されているため、即時距離は第1ユーザ701とMFP104との距離といえる。
ステップS806では、携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102のネットワークI/F部210を介して、ステップS805で算出した距離をサーバ103に送信する。
ステップS807では、携帯クライアント端末102の制御部208は、サーバ103からMFP104との距離測定停止命令を受信する。距離測定停止命令を受信した場合、制御部208は第1ユーザ701とMFP104との距離の測定を終了する。距離測定停止命令を受信しない場合、制御部208はステップS804へ処理を進めて、再度、第1ユーザ701とMFP104との距離を測定する。なお、距離測定停止命令は、携帯クライアント端末102の制御部208が、携帯クライアント端末102のネットワークI/F部210を介して、サーバ103から受信する。
図8CのステップS808からS810は、サーバ103の制御部301が第1ユーザ701とMFP104との距離を判断し、第1検出距離702より小さいと判断した場合、MFP104にMFP104の近傍のユーザの検出要求を送信する動作である。
ステップS808では、サーバ103の制御部301は、ステップS806で携帯クライアント端末102から送信される第1ユーザ701とMFP104との距離を受信する。この距離は、サーバ103の制御部301が、サーバ103のネットワークI/F部303を介して受信する。サーバ103の制御部301が、第1ユーザ701とMFP104との距離を受信しない場合、待ち状態を保持するために、制御部301は再度ステップS808へ処理を進める。サーバ103の制御部301が、第1ユーザ701とMFP104との距離を受信した場合、制御部301はステップS809へ処理を進める。
ステップS809では、サーバ103の制御部301は、携帯クライアント端末102から受信した第1ユーザ701とMFP104との距離と、第1検出距離702とを比較する。第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702より大きい場合、サーバ103の制御部301は、第1ユーザ701がMFP104に接近していないと判断して、ステップS808へ処理を進める。第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702以下の場合、サーバ103の制御部301は第1ユーザ701がMFP104に接近していると判断して、ステップS810へ処理を進める。ステップS809からのステップS808又はステップS810への処理の分岐は、第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702以内であるか否かの判断に基づいて行われる。このため、ステップS809では、この判断の結果を取得する取得処理が行われているといえる。なお、第1検出距離702は、サーバ103の記憶部302に事前に格納される。
ステップS810では、サーバ103の制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、MFP104にユーザの検出要求を送信する。
図8DのステップS811からS813は、MFP104の制御部403が、サーバ103から送信されたユーザの検出要求に従い、MFP104の近傍にユーザが存在するか否かを検出し、検出結果をサーバ103に送信する動作である。
MFP104の近傍に存在するユーザは、第1ユーザ701と異なる第2ユーザ703であることが想定されている。しかし、MFP104の制御部403がユーザの検出をする際に、第1ユーザ701がMFP104の近傍に移動すると、MFP104が第1ユーザ701を検出する。このようにMFP104の制御部403がMFP104の近傍に第1ユーザ701を検出した場合であっても、印刷システム100は、MFP104の制御部403が第1ユーザ701以外のユーザを検出した場合と同じ動作をする。
ステップS811では、MFP104の制御部403はサーバ103から送信されたユーザの検出要求を受信する。MFP104の制御部403がユーザの検出要求を受信しない場合、待ち状態を保持するために、制御部403は再度ステップS811へ処理を進める。MFP104の制御部403がユーザの検出要求を受信した場合、制御部403はステップS812へ処理を進める。なお、制御部403は、MFP104のネットワークI/F部405を介してユーザの検出要求を受信する。
ステップS812では、MFP104の制御部403は、MFP104の記憶部404に格納されている第2検出距離704を取得する。また、MFP104の制御部403は、ユーザ検出部409が備える人感センサーを使って、MFP104の近傍にユーザがいるか否かを検出する。ユーザを検出した場合であって、検出したユーザがMFP104を中心とした第2検出距離704の範囲内であるとき、MFP104の制御部403は、MFP104の近傍にユーザがいると判断する。ユーザを検出しないとき、又は、検出したユーザがMFP104を中心とした第2検出距離704の範囲より外であるとき、MFP104の制御部403は、MFP104の近傍にユーザがいないと判断する。
なお、MFP104のユーザ検出部409は、MFP104を中心とした第2検出距離704の範囲内にユーザが存在する場合のみ、当該ユーザを検出するものであってもよい。このとき、MFP104の制御部403は、ユーザ検出部409がユーザを検出すれば、MFP104の近傍にユーザがいると判断する。MFP104の制御部403は、ユーザ検出部409がユーザを検出しなければ、MFP104の近傍にユーザがいないと判断する。
ステップS813では、MFP104の制御部403は、MFP104のネットワークI/F部405を介して、ステップS812の判断結果を含むユーザの検出結果をサーバ103に送信する。
図8CのステップS814からS818は、サーバ103の制御部301が、MFP104から送信されたユーザの検出結果に従い、印刷ジョブ実行の可否を決定し、MFP104及び携帯クライアント端末102に所定の命令を送信する動作である。
ステップS814では、サーバ103の制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、MFP104から送信されたユーザの検出結果を受信する。そして、サーバ103の制御部301は、ユーザの検出結果に含まれる、MFP104の近傍にユーザが検出されたか否かの判断の結果を取得する取得処理を行う。サーバ103の制御部301がユーザの検出結果を受信しない場合、待ち状態を保持するために、制御部301は再度ステップS814へ処理を進める。サーバ103の制御部301がユーザの検出結果を受信した場合、制御部301はステップS815へ処理を進める。
ステップS815では、サーバ103の制御部301は、ステップS814で取得した、MFP104の近傍にユーザが検出されたか否かの判断の結果を参照する。MFP104の近傍にユーザが検出されたと判断された場合、制御部301はステップS817へ処理を進める。MFP104の近傍にユーザが検出されないと判断された場合、制御部301はステップS816へ処理を進める。
ステップS816では、サーバ103の制御部301は、第1ユーザ701に関連付けられる印刷ジョブである第1ユーザ701が発行した印刷ジョブを実行することに決定する。そして、制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、印刷ジョブデータ、及び、印刷ジョブを実行する旨の命令をMFP104に送信する。こうして、ステップS816では印刷ジョブの実行を制御する制御処理が行われる。
ステップS817では、サーバ103の制御部301は、第1ユーザ701が発行した印刷ジョブを実行しないことに決定する。そして、制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、印刷ジョブデータ、及び、印刷ジョブを実行しない旨の命令をMFP104に送信する。こうして、ステップS817では印刷ジョブの実行を制御する制御処理が行われる。
ステップS818では、サーバ103の制御部301は、サーバ103のネットワークI/F部303を介して、携帯クライアント端末102に距離測定停止命令を送信する。
図8DのステップS819からS821は、MFP104の制御部403が、サーバ103からの命令を受信し、命令に応じて印刷ジョブを実行する動作である。
ステップS819では、MFP104の制御部403は、MFP104のネットワークI/F部405を介して、サーバ103から、印刷ジョブデータ、及び、印刷ジョブを実行する旨の命令又は印刷ジョブを実行しない旨の命令を受信する。
MFP104の制御部403が、印刷ジョブデータ及び命令を受信しない場合、待ち状態を保持するために、制御部403は再度ステップS819へ処理を進める。MFP104の制御部403が印刷ジョブデータ及び命令を受信した場合、制御部403は、ステップS820へ処理を進める。なお、MFP104の制御部403は、受信した印刷ジョブデータを例えばMFP104の記憶部404に保存する。
ステップS820では、MFP104の制御部403は、ステップS819でサーバ103から受け取った命令を参照して、印刷ジョブを実行するか否かを判断する。サーバ103から受け取った命令が、印刷ジョブを実行する旨の命令の場合は、制御部403はステップS821へ処理を進める。印刷ジョブを実行しない旨の命令の場合は、制御部403は印刷ジョブを実行しない。
ステップS821では、MFP104の制御部403は、印刷実行部407に指示して印刷ジョブを実行する。このとき、MFP104の記憶部404に保存された第1ユーザ701の印刷ジョブデータが使われる。
図8Aから図8Dに示す処理により、第1ユーザ701がPCクライアント端末101を使って接近印刷モードによる印刷ジョブを発行し、MFP104に接近すると、MFP104の近傍にユーザがいない場合、MFP104は印刷ジョブを実行する。このため、第1ユーザ701がMFP104の前まで来たとき、印刷ジョブは実行中か完了していることになる。このことから、例えば、第1ユーザ701がMFP104の傍に来た後に印刷ジョブが開始する場合と比べて、第1ユーザ701がMFP104の前で印刷ジョブの完了を待つ時間が短縮される。
また、第1ユーザ701がPCクライアント端末101を使って接近印刷モードによる印刷ジョブを発行し、MFP104に接近したときに、MFP104の近傍に第2ユーザ703がいる場合、MFP104は印刷ジョブを実行しない。このため、第1ユーザ701の印刷物を第2ユーザが参照したり、持っていったりするおそれが低減する。すなわち、第1ユーザ701の印刷物についての情報漏洩のおそれが低減し、印刷システム100のセキュリティが向上する。
次に、図8BのステップS805で携帯クライアント端末102が行う即時距離の算出方法を図9及び図10を参照して説明する。図9は、ステップS805で行われる処理のフローチャートである。
ステップS901では、携帯クライアント端末102の制御部208は、図8Bに示されるステップS804でMFP104からデータを受信した時の電波強度Pを検知する。
ステップS902では、携帯クライアント端末102の制御部208は、MFP104の近距離無線通信部408からのデータ送信時の電波強度P0を取得する。電波強度P0は、図8Bに示されるステップS804において携帯クライアント端末102がMFP104から受信するデータに含まれる。
ステップS903では、携帯クライアント端末102の制御部208は、電波強度と通信距離との関係を参照し、即時距離である、第1ユーザ701とMFP104との距離Dを算出する。
次に図10を参照して、無線信号の強度といえる電波強度と通信距離との関係から距離Dを算出する方法を説明する。図10は、近距離無線通信技術における電波強度と通信距離との関係の一例を表す図である。
図10の横軸1001は、通信距離であり、携帯クライアント端末102とMFP104との距離を表す。縦軸1002は、電波強度であり、携帯クライアント端末102が受信した電波の強度を表す。曲線1003は、近距離無線通信技術における電波強度と通信距離との関係の一例を表す。図10に示されるように、曲線1003は電波強度P0のときに通信距離が0(発信源)になるように定められ、通信距離が長くなれば長くなるほど電波強度が弱まっていく。図10の曲線1003を参照することで、MFP104から受信したデータについて、電波強度Pから、電波強度Pに対応する通信距離が求められる。この求められた通信距離が第1ユーザ701とMFP104との距離Dである。
例えば、ある時刻t1で、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波が電波強度P_t1である場合を考える。この場合、曲線1003での電波強度P_t1は点1005で示されるため、点1005の横軸1001の値から、第1ユーザ701とMFP104との距離Dは通信距離D_t1であることが分かる。
また、ある時刻t2で、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波が電波強度P_t2の場合を考える。この場合、曲線1003での電波強度P_t2は点1006で示されるため、点1006の横軸1001の値から、第1ユーザ701とMFP104との距離Dは通信距離D_t2であることが分かる。
なお、図8Bに示すステップS805で距離を算出し、図8Cに示すステップS808、S809で算出された距離を取り扱うように説明したが、図10に示すように、距離と電波強度とは一意に定まる関係にある。したがって、距離に換算せずとも、電波強度に基づいて第1ユーザ701がMFP104に接近しているか否か、すなわち、第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702以内か否かを判断してもよい。
この場合、まず、通信距離が第1検出距離702のときの電波強度P1を、点1004の縦軸1002の値から得る。なお、点1004は、曲線1003における、通信距離が第1検出距離702の点である。
次に、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波の電波強度が、電波強度P1以上のとき、第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702以下であり、第1ユーザ701はMFP104に接近していると判断される。
携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波の電波強度が、電波強度P1未満のとき、第1ユーザ701とMFP104との距離が第1検出距離702より大きく、第1ユーザ701がMFP104に接近していないと判断される。
例えば、ある時刻t1で、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波が電波強度P_t1である場合を考える。電波強度P_t1は、電波強度P1以上である。このため、第1ユーザ701とMFP104との距離は第1検出距離702以内であり、第1ユーザ701がMFP104に接近していると判断される。
また、ある時刻t2で、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波が電波強度P_t2である場合を考える。電波強度P_t2は、電波強度P1未満である。このため、第1ユーザ701とMFP104との距離は第1検出距離702より大きく、第1ユーザ701がMFP104に接近していないと判断される。
このように、携帯クライアント端末102がMFP104から受信した電波の電波強度と、通信距離が第1検出距離702のときの電波強度P1とを比較する場合、例えば次のように処理が行われる。
携帯クライアント端末102は、予めサーバ103から第1検出距離702を受信しておく。そして、携帯クライアント端末102の制御部208は、図8Bに示すステップS805の代わりに、MFP104から受信した電波の電波強度と電波強度P1とを比較して、第1ユーザ701がMFP104に接近しているか否かを判断する。
次に、携帯クライアント端末102の制御部208は、図8Bに示すステップS806の代わりに、第1ユーザ701がMFP104に接近しているか否かを判断の結果をサーバ103に送信する。この送信は、携帯クライアント端末102のネットワークI/F部210を介して行われる。
サーバ103の制御部301は、図8Cに示すステップS808、S809の代わりに、携帯クライアント端末102からの、第1ユーザ701がMFP104に接近しているか否かを判断の結果を受信する。サーバ103の制御部301は、第1ユーザ701がMFP104に接近している場合、ステップS810へ処理を進める。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、第1検出距離702を固定値とした。それに対して、第2の実施形態では、第1検出距離702は固定値とせず、印刷ジョブの実行に必要と予測される時間、及び、第1ユーザ701の移動時間に応じて設定される。
第2の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、PCクライアント端末101が第1検出距離702を定める処理を示すフローチャートである。なお、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と共通する点の説明は省略する。
PCクライアント端末101が第1検出距離702を定める場合、PCクライアント端末101は、図8Aに示すステップS801において、図11に示す処理で設定された第1検出距離702を、印刷ジョブデータとともに、サーバ103に送信する。サーバ103は、図8Cに示すステップS809において、PCクライアント端末101から送信された第1検出距離702を使う。
ステップS1101では、PCクライアント端末101の制御部203は、第1ユーザ701が発行した印刷ジョブの実行に必要と予測される実行時間Tjを定める。実行時間Tjは、例えば、印刷ジョブデータのサイズ、印刷ジョブデータのファイル形式及びMFP104の種類から定められる。
ステップS1102では、PCクライアント端末101の制御部203は、第1ユーザ701が移動する速度である移動速度Sを定める。移動速度Sは、例えば、人間の歩行速度にする。具体的には、移動速度Sを、例えば人間の平均歩行速度である1m/secとする。
ステップS1103では、PCクライアント端末101の制御部203は、移動速度Sと実行時間Tjとの積である距離Djobを算出する。
ステップS1104では、PCクライアント端末101の制御部203は、距離Djobと距離Dmaxとを比較する。ここで距離Dmaxは、第1検出距離702の上限値であり、例えば印刷システム100の管理者が事前に設定する値である。距離Djobが距離Dmaxを超えた場合、制御部203は、ステップS1105へ処理を進める。距離Djobが距離Dmaxを超えない場合、制御部203は、ステップS1106へ処理を進める。
ステップS1105では、PCクライアント端末101の制御部203は、距離Dmaxを第1検出距離702に設定する。
ステップS1106では、PCクライアント端末101の制御部203は、距離Djobと距離Dminとを比較する。ここで距離Dminは、第1検出距離702の下限値である。距離Dminは、第2検出距離704より大きく、例えば印刷システム100の管理者が事前に設定する値である。距離Djobが距離Dminより小さい場合、制御部203は、ステップS1107へ処理を進める。距離Djobが距離Dminより小さくない場合、制御部203は、ステップS1108へ処理を進める。
ステップS1107では、PCクライアント端末101の制御部203は、距離Dminを第1検出距離702に設定する。
ステップS1108では、PCクライアント端末101の制御部203は、距離Djobを第1検出距離702に設定する。
なお、上述の通り、ステップS1105、S1107及びS1108で設定された第1検出距離702は、図8Aに示すステップS801において、印刷ジョブデータとともに、サーバ103に送信される。
このように印刷ジョブごとに適した第1検出距離702を定めることで、第1ユーザ701がPCクライアント端末101から印刷ジョブを発行してMFP104に移動したとき、第1ユーザ701がMFP104に到着した時刻の付近で印刷ジョブが完了する。このため、第1ユーザ701はMFP104の前で印刷ジョブの完了を長い時間待つ必要がなくなり、利便性が向上する。さらに、印刷物がMFP104に長い時間放置されて、第1ユーザ701以外のユーザが第1ユーザ701の印刷物を参照するおそれが低減し、情報漏洩のおそれが低減する。すなわち印刷システム100のセキュリティが向上する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、第1ユーザ701が、携帯クライアント端末102から印刷ジョブを発行する例を、図12を参照して説明する。図12は、第1ユーザ701が携帯クライアント端末102から印刷ジョブを発行するときの携帯クライアント端末102のフローチャートである。なお、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と共通する点の説明は省略する。
図12のステップS1201は、携帯クライアント端末102の制御部208が、第1ユーザ701の操作に応じ、接近印刷モードで印刷ジョブを発行する動作である。携帯クライアント端末102の制御部208は、印刷ジョブを発行するための画面の表示を表示部206に指示し、表示部206がこの画面を表示する。なお、携帯クライアント端末102の表示部206が表示する印刷ジョブを発行するための画面は、図6のアプリケーション画面600に相当する画面である。携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102の操作入力部207を介して、接近印刷モードによる印刷ジョブの発行命令を第1ユーザ701から受け付ける。
ステップS1201では、携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102のネットワークI/F部210を介して、サーバ103に接近印刷モードでの印刷ジョブを発行する。このとき、制御部208は、印刷ジョブデータと第1ユーザ701の識別IDをサーバ103に送信する。
サーバ103は、携帯クライアント端末102から送信された印刷ジョブデータを受信すると、印刷ジョブデータを格納し、携帯クライアント端末102に距離測定開始命令を送信する。このサーバ103の処理は図8CのステップS802とS803と同様の処理である。
ステップS1204では、携帯クライアント端末102の制御部208は、携帯クライアント端末102のネットワークI/F部210を介して、サーバ103から送られる距離測定開始命令を受信する。携帯クライアント端末102の制御部208が距離測定開始命令を受信しない場合、待ち状態を保持するために、制御部208は再度ステップS1204へ処理を進める。携帯クライアント端末102の制御部208が距離測定開始命令を受信した場合、制御部208はステップS804へ処理を進める。
ステップS804以降の携帯クライアント端末102処理は、図8Bに示す処理と同様である。また、第1ユーザ701とMFP104との距離を携帯クライアント端末102から受信した後のサーバ103の処理は、図8CのステップS808以降の処理と同様である。また、携帯クライアント端末102から接近印刷モードで印刷ジョブを発行する際のMFP104の処理は、図8Dの処理と同様である。
なお、第1ユーザ701が携帯クライアント端末102から印刷ジョブを発行する場合に、第1検出距離702を、第2の実施形態のように、印刷ジョブの実行に必要と予測される時間、及び、第1ユーザ701の移動時間に応じて、設定するようにしてもよい。このとき、図11に示す処理は例えば携帯クライアント端末102で行われる。
次に、第1ユーザ701が、接近印刷モードで印刷ジョブを発行した場合であって、第1ユーザ701がMFP104に接近した場合に、MFP104が近傍にユーザを検出したときの動作を説明する。このとき、上述の各実施形態で説明したとおりとおり、第1ユーザ701がMFP104に接近しただけでは印刷ジョブは実行されない。第1ユーザ701がMFP104の傍に行ってMFP104の認証を受けることで、印刷ジョブが実行される。
図13は、MFP104が第1ユーザ701を認証して印刷ジョブを実行する動作のフローチャートである。図13のフローチャートの動作は、MFP104の近傍にユーザが検出された結果、第1ユーザ701がMFP104に接近しただけでは印刷ジョブが実行されず、第1ユーザ701がMFP104に到達してMFP104の認証を受けるところから開始する。
ステップS1301では、MFP104の制御部403は、MFP104の認証部406を介して、MFP104を操作しているユーザを認証する。
ユーザの認証は例えば次のように行われる。まず、MFP104の認証部406が、ユーザの所持するIDカードからユーザの識別番号を読み取る。次に、MFP104の制御部403は、MFP104の記憶部404を参照して、読み取ったユーザの識別番号が、認証を認める識別番号の一覧に含まれるか否かを判断する。読み取ったユーザの識別番号が、認証を認める識別番号の一覧に含まれるとき、MFP104の制御部403は、ユーザの認証に成功したと判断する。読み取ったユーザの識別番号が、認証を認める識別番号の一覧に含まれないとき、MFP104の制御部403は、ユーザの認証に失敗したと判断する。
なお、認証を認める識別番号の一覧は、MFP104ではなく、例えばサーバ103が保持してもよい。この場合、MFP104は、IDカードから読み取ったユーザの識別番号をサーバ103に送信する。サーバ103は、IDカードから読み取ったユーザの識別番号が、認証を認める識別番号の一覧に含まれるか否かを判断する。MFP104はサーバ103の判断結果を受信してユーザの認証の成功又は失敗を判断する。
ユーザの認証に成功した場合、制御部403は、ステップS1302へ処理を進める。ユーザの認証に失敗した場合、制御部403は、再度ステップS1301へ処理を進める。なお、認証に成功することをログインするともいう。
ステップS1302では、MFP104の制御部403は、ログインしたユーザに関連付けられた印刷ジョブが存在するか否かを、例えばMFP104の記憶部404に保存されている印刷ジョブデータなどのデータを参照することで確認する。ログインしたユーザに関連付けられた印刷ジョブが存在する場合、制御部403は、ステップS1303へ処理を進める。ログインしたユーザに関連付けられた印刷ジョブが存在しない場合、制御部403は、印刷ジョブを実行せずに図13に示される処理を終了する。
ステップS1303では、MFP104の制御部403は、MFP104の表示部401を介して、ログインしたユーザに関連付けられた印刷ジョブをすぐに実行するか否かをユーザに問い合わせる画面を表示する。
ステップS1304では、MFP104の制御部403は、MFP104の操作入力部402を介して、ログインしたユーザの入力を受け付ける。ユーザの入力が、印刷ジョブを実行することを示す場合、MFP104の制御部403は、印刷ジョブをすぐに実行するものと判断して、ステップS1305へ処理を進める。ユーザの入力が、印刷ジョブを実行しないことを示す場合、MFP104の制御部403は、印刷ジョブをすぐに実行しないものと判断して、印刷ジョブを実行せずに図13に示される処理を終了する。
ステップS1305では、MFP104の制御部403は、印刷実行部407に指示して印刷ジョブを実行する。
ここで、第1ユーザ701が接近印刷モードで印刷ジョブを発行した場合であって、第1ユーザ701がMFP104に接近したときに、MFP104の近傍にユーザが検出された場合を考える。この場合、第1ユーザ701がMFP104に接近しただけでは印刷ジョブは実行されない。第1ユーザ701がMFP104の傍に行き、MFP104にログインすることで、第1ユーザ701の発行した印刷ジョブが実行される。したがって、第1ユーザ701の印刷物を、MFP104の近傍にいる第1ユーザ701以外のユーザが参照するおそれが低減する。すなわち、第1ユーザ701の印刷物についての情報漏洩のおそれが低減し、印刷システム100のセキュリティが向上する。
上述の印刷システム100は、サーバ103とMFP104とは異なる装置であった。しかし、一つの装置が、サーバ103及びMFP104の機能を備えてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上述実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 印刷システム
101 PCクライアント端末
102 携帯クライアント端末
103 サーバ
104 MFP
105 ネットワーク

Claims (11)

  1. 印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置を備える印刷システムであって、
    前記印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末と前記印刷装置との距離が第1検出距離以内であるか否かを判断する第1判断手段と、
    前記印刷装置からの距離が前記第1検出距離より小さい第2検出距離以内に人がいるか否かを判断する第2判断手段と、
    前記第1判断手段で前記第1検出距離以内であると判断された場合に、前記第2判断手段で前記第2検出距離以内に人がいないと判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行し、前記第2判断手段で前記第2検出距離以内に人がいると判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする印刷システム。
  2. 前記第1検出距離は固定値であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記印刷要求の実行に必要と予測される実行時間、及び、前記ユーザの移動速度に応じて、前記第1検出距離を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  4. 前記設定手段は、前記実行時間と前記ユーザの歩行速度との積を前記第1検出距離に設定することを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
  5. 前記設定手段は、前記実行時間と前記ユーザの歩行速度との積が予め定められた上限値より大きい場合、前記上限値を前記第1検出距離に設定し、前記実行時間と前記ユーザの歩行速度との積が予め定められた下限値より小さい場合、前記下限値を前記第1検出距離に設定することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. 前記携帯通信端末は、
    前記印刷装置から送信される無線信号の強度を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した無線信号の強度から、前記携帯通信端末と前記印刷装置との距離を算出する算出手段とをさらに備え、
    前記第1判断手段は、前記算出手段で算出された前記携帯通信端末と前記印刷装置との距離を使うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷システム。
  7. 前記印刷要求は、前記ユーザに関連付けられた状態でクライアント端末又は前記携帯通信端末から発行されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷システム。
  8. 前記印刷装置は、前記ユーザを認証する認証手段をさらに備え、
    前記制御手段により前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御した場合に前記認証手段が前記ユーザを認証したとき、前記ユーザの指示に応じて、前記印刷要求を実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷システム。
  9. 印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置を備える印刷システムを制御する制御装置であって、
    前記印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末と前記印刷装置との距離が第1検出距離以内であるか否かの判断を取得する第1取得手段と、
    前記印刷装置からの距離が前記第1検出距離より小さい第2検出距離以内に人がいるか否かの判断を取得する第2取得手段と、
    前記第1取得手段が前記第1検出距離以内であるとの判断を取得した場合に、前記第2取得手段が前記第2検出距離以内に人がいないとの判断を取得したとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行し、前記第2取得手段が前記第2検出距離以内に人がいるとの判断を取得したとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする制御装置。
  10. 印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置を備える印刷システムの制御方法であって、
    前記印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末と前記印刷装置との距離が第1検出距離以内であるか否かを判断する第1判断ステップと、
    前記印刷装置からの距離が前記第1検出距離より小さい第2検出距離以内に人がいるか否かを判断する第2判断ステップと、
    前記第1判断ステップで前記第1検出距離以内であると判断された場合に、前記第2判断ステップで前記第2検出距離以内に人がいないと判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行し、前記第2判断ステップで前記第2検出距離以内に人がいると判断されるとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御する制御ステップと、を有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
  11. 印刷要求に応じて印刷を実行する印刷装置を備える印刷システムを制御するためのプログラムであって、
    前記印刷要求を発行したユーザが携帯する携帯通信端末と前記印刷装置との距離が第1検出距離以内であるか否かの判断を取得する第1取得処理と、
    前記印刷装置からの距離が前記第1検出距離より小さい第2検出距離以内に人がいるか否かの判断を取得する第2取得処理と、
    前記第1取得処理で前記第1検出距離以内であるとの判断が取得された場合に、前記第2取得処理で前記第2検出距離以内に人がいないとの判断が取得されたとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行し、前記第2取得処理で前記第2検出距離以内に人がいるとの判断が取得されたとき、前記印刷装置が前記印刷要求を実行しないように制御する制御処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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