JP2016177539A - 情報収集システム、情報処理システムおよびプログラム - Google Patents

情報収集システム、情報処理システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複合型商業施設における利用客の行動履歴を収集する情報収集システムを提供する。【解決手段】各店舗の区画に合わせて通信範囲が設定された近距離無線通信のアクセスポイントに接続される情報処理端末と情報処理システムとを含み、前記情報処理端末は、店舗に設置された前記アクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末からユーザ識別情報を取得したことに応答して利用客の入店情報を前記情報処理システムに送信する入店情報送信部と、前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して利用客の退店情報を前記情報処理システムに送信する退店情報送信部とを含み、前記情報処理システムは、前記入店情報を記録する入店情報記録部と、前記退店情報を記録する退店情報記録部と、各利用客の前記入店情報および前記退店情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部とを含む情報収集システムを提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、情報収集システム、情報処理システムおよびプログラムに関する。
近年、多目的ホールや大型ショッピングモールなどの複合型商業施設が多く建設されている。このような複合型商業施設にはさまざまな業種の店舗が出店しており、各店舗の運営者は利用客の消費動向を把握するためにそれぞれが独自でアンケートなどによるリサーチを行っている。しかし、各店舗が独自で調査を行っていたのでは、大変な手間とコストがかかる割に、限定的な情報しか得られないことが多く、利用客の消費動向を正確に把握できないという問題があった。
一方、特開2003−132381号公報(特許文献1)は、テーマパークの利用客に対して有益情報を提供することを目的として、利用客の携帯端末から取得した位置情報に基づいて利用客の行動履歴を管理する方法を開示する。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、本発明は、複合型商業施設における利用客の行動履歴を収集する情報収集システムを提供することを目的とする。
本発明者は、複合型商業施設における利用客の行動履歴を収集する情報収集システムの構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、複数の店舗からなる商業施設の利用客の行動履歴を収集するための情報収集システムであって、各店舗の区画に合わせて通信範囲が設定された近距離無線通信のアクセスポイントに接続される情報処理端末と、1以上の情報処理装置によって構成される情報処理システムとを含み、前記情報処理端末は、店舗に設置された前記アクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末からユーザ識別情報を取得したことに応答して、該ユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む入店情報を前記情報処理システムに送信する入店情報送信部と、前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む退店情報を前記情報処理システムに送信する退店情報送信部と、を含み、前記情報処理システムは、前記情報処理端末から受信した前記入店情報を記録する入店情報記録部と、前記情報処理端末から受信した前記退店情報を記録する退店情報記録部と、各利用客の前記入店情報および前記退店情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部と、を含む、情報収集システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、複合型商業施設における利用客の行動履歴を収集する情報収集システムが提供される。
本実施形態の情報収集システムを示す図。 本実施形態の情報収集システムが適用される複合型商業施設を示す図。 各店舗のローカル・ネットワーク構成を示す図。 本実施形態の情報収集システムを構成する各装置の機能ブロック図。 利用客が店舗で買い物する際に実行される処理を示すシーケンス図。 利用客が店舗で買い物する際に実行される処理を示すシーケンス図。 PCのログイン画面を示す図。 利用客の携帯端末に表示される利用客情報登録画面を示す図。 利用客属性管理テーブルを示す図。 商品在庫情報管理テーブルを示す図。 利用客の携帯端末に表示される店舗情報画面を示す図。 利用客行動履歴リストを示す図。 利用客の携帯端末に表示される混雑状況情報画面を示す図。 区画のローカル・ネットワーク構成を示す図。 商品在庫情報管理テーブルを示す図。 商品案内情報画面を生成する処理を示すシーケンス図。 商品案内情報画面を生成する処理の説明図。 本実施形態の情報収集システムを用いたビジネスモデルを表す概念図。 本実施形態の情報収集システムを構成する各装置のハードウェア構成図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態である情報収集システム1000を示す。図1に示すように、情報収集システム1000は、Webサーバとして参照される情報処理システム100と、複合型商業施設を構成する各店舗に設置されるパーソナル・コンピューター10(以下、PC10という)と、施設の利用客が携帯する携帯端末30とを含んで構成されている。そして、情報収集システム1000は、PC10および携帯端末30のそれぞれとネットワーク50を介して相互通信可能に接続されている。なお、ネットワーク50は、LAN、VPN、インターネット、携帯電話回線などとして参照することができる。
図1においては、PC10をデスクトップ型PCとして図示しているが、PC10は、店舗内に固定して設置されている必要はなく、ノートPCやタブレットPCなどの携帯型コンピュータ装置であってもよい。
また、図1においては、携帯端末30をスマートフォンとして図示しているが、携帯端末30は、無線LAN(Wi−Fi)やモバイル通信(3G、LTEなど)の規格に準拠した無線通信の機能を搭載するものであればよく、タブレットPC、ノートPC、PDAなどのその他の携帯型コンピュータ装置であってもよい。
また、図1においては、情報処理システム100を1台のコンピュータ装置として図示しているが、情報処理システム100は、適切な単位でネットワーク上に分散配置された2以上のコンピュータ装置であってもよい。
以上、本実施形態の情報収集システム1000のネットワーク構成について説明してきた。本実施形態の情報収集システム1000は、上述したネットワークを介して複合型商業施設を訪れた利用客の行動履歴を収集する。以下、本実施形態の情報収集システム1000を図2に示す複合型商業施設1に適用したケースを例にとって説明する。
図2に示すように、複合型商業施設1は複数の店舗(A、B、C、D…)からなる。本実施形態においては、利用客の携帯端末30に対して利用客が訪れた店舗のPC10から店舗情報が提供されるようになっている。そこで、各店舗のローカル・ネットワーク構成を図3に基づいて説明する。
本実施形態では、利用客が携帯する携帯端末30が上述した無線通信機能(Wi−Fi、3G、LTEなど)とは別に所定の規格に準拠した近距離無線通信の機能を搭載することを前提とする。ここでいう近距離無線通信とは、用途に応じて有効通信距離を数メートル程度に制限しうる無線通信を意味する。このような無線通信技術としては、Bluetooth Low Energy(登録商標)を例示することができる。ただし、本実施形態は、近距離無線通信の規格を限定するものではない。
本実施形態においては、携帯端末30が搭載する近距離無線通信機能に対応する近距離無線通信のアクセスポイント20(以下、AP20という)が複合型商業施設1を構成する各店舗に設置されており、各店舗のPC10は、AP20に通信可能に接続されている。ここで、図3において破線で囲う範囲は、AP20の通信範囲を示している。すなわち、本実施形態においては、各店舗に設置されるAP20の通信範囲を店舗の区画の大きさに合わせて設定されている。
以上、店舗のローカル・ネットワーク構成について説明してきたが、続いて、本実施形態の情報収集システム1000を構成する各装置の機能構成について図4に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
図4に示すように、各店舗のPC10(情報処理端末)は、入店情報送信部12、退店情報送信部13、商品在庫情報送信部14、商品購入情報送信部15、ユーザ識別情報取得部16、通信切断検知部17を含んで構成されている。
入店情報送信部12は、利用客が店舗に入店したことに応答して入店情報を情報処理システム100に送信するための機能手段である。
退店情報送信部13は、利用客が店舗を退店したことに応答して退店情報を情報処理システム100に送信するための機能手段である。
商品在庫情報送信部14は、店舗の商品在庫情報を情報処理システム100に送信するための機能手段である。
商品購入情報送信部15は、利用客が購入した商品の商品情報を情報処理システム100に送信するための機能手段である。
ユーザ識別情報取得部16は、店舗に入店した利用客の携帯端末30からユーザIDを取得するための機能手段である。
通信切断検知部17は、店舗に設置されたAP20と利用客の携帯端末30との間に確立された近距離無線通信の切断を検知するための機能手段である。通信切断検知部17は、例えば、携帯端末30に対し近距離無線通信を介して定期的に所定のパケットを送信し、応答がない場合に近距離無線通信の切断を検知する。
なお、PC10を構成する各機能手段は、PC10に専用のプログラムをインストールすることによって実現される。
図4に示すように、各店舗のPC10は、入店情報記録部102、退店情報記録部103、商品情報記録部104、商品在庫記録部105、店舗情報提供部106、店舗情報生成部107、商品案内情報生成部108、混雑状況情報生成部109、利用客属性情報登録部110、店舗情報登録部112、行動履歴情報生成部114、データベース120を含んで構成されている。
入店情報記録部102は、各店舗のPC10から受信した入店情報をデータベース120に記録するための機能手段である。
退店情報記録部103は、各店舗のPC10から受信した退店情報をデータベース120に記録するための機能手段である。
商品情報記録部104は、各店舗のPC10から受信した商品購入情報をデータベース120に記録するための機能手段である。
商品在庫記録部105は、各店舗のPC10から受信した商品在庫情報をデータベース120に記録するための機能手段である。
店舗情報提供部106は、店舗を訪れた利用客に自店舗あるいは他店舗の店舗情報を提供するための機能手段である。
店舗情報生成部107は、店舗を訪れた利用客に提供する店舗情報を生成するための機能手段である。
商品案内情報生成部108は、データベース120で管理される各店舗の商品在庫情報に基づいて商品案内情報を生成するための機能手段である。
混雑状況情報生成部109は、最新の入店情報に基づいて各店舗の混雑状況を表す混雑状況情報を生成するための機能手段である。
利用客属性情報登録部110は、複合型商業施設1を訪れた利用客から提供を受けた利用客の属性情報をデータベース120に登録するための機能手段である。
店舗情報登録部112は、各店舗から提供を受けた店舗情報(クーポン、店内地図など)をデータベース120に登録するための機能手段である。
行動履歴情報生成部114は、各利用客の入店情報および退店情報に基づいて行動履歴情報を生成するための機能手段である。
なお、情報処理システム100を構成する各機能手段は、コンピュータ装置に専用のプログラムをインストールすることによって実現される。本実施形態において、情報処理システム100は、1台のコンピュータ装置で構成してもよいし、2以上のコンピュータ装置からなる情報処理システムとして構成してもよい。
図4に示すように、利用客が携帯する携帯端末30は、サービス利用部32とユーザ識別情報提供部34を含んで構成されている。
サービス利用部32は、情報処理システム100が提供するWebサービスを利用するための機能手段である。
ユーザ識別情報提供部34は、店舗に設置されたAP20と利用客の携帯端末30との間に確立された近距離無線通信を介して、店舗のPC10に利用客のユーザIDを提供するための機能手段である。
なお、本実施形態においては、利用客の携帯端末30がFeliCa(登録商標)に代表される近接型非接触通信機能を有するリーダ/ライタ36(以下、R/W36という)を搭載しているものとする。また、本実施形態においては、各店舗のレジには携帯端末30の近接型非接触通信機能に対応するリーダ/ライタ18(以下、R/W18という)が設置され、R/W18がPC10に接続されているものとする。
携帯端末30を構成する各機能手段は、携帯端末30に専用アプリケーションをインストールすることによって実現される。これらの機能手段は、Webブラウザ機能または携帯端末30に搭載されるWebブラウザと連携する機能を備え、携帯端末30が搭載するR/W36と連携する機能を備えるものとして参照することができる。実際の運用としては、例えば、複合型商業施設1のサービスカウンターにおいて、利用客の携帯端末30に無料で専用アプリケーションをインストールするといった態様が考えられる。
以上、情報収集システム1000を構成する各装置の機能構成について概説したが、続いて、上述した各機能手段が実行する処理の内容を具体例に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図4を参照するものとする。
以下では、複合型商業施設1を訪れた利用客が店舗Aで買い物する際に実行される処理を図5および図6に示すシーケンス図に基づいて説明する。
店舗Aの担当者は、営業を開始する前にPC10aにインストールされた専用アプリケーションを起動して(S1)、情報処理システム100のログイン画面を立ち上げる。図7は、ログイン画面を例示する。図7に示すように、ログイン画面には、アカウント情報として、店舗IDとパスワードを入力するための入力フォームが表示される。店舗Aの担当者は、表示された入力フォームから店舗Aの店舗ID“aaa”とパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックする。ここで、店舗IDは、各店舗に予め付与される店舗を一意に識別するための店舗識別情報である。
これを受けて、PC10aは、入力されたアカウント情報(店舗ID、パスワード)を情報処理システム100にログイン要求を送信する(S2)。これを受けて、情報処理システム100は、ユーザ認証処理を終えた後、セッションIDを発行し、PC10aから受信した店舗IDと発行したセッションIDとを紐付けてHTTPセッションを確立する。
一方、利用客は、複合型商業施設1を訪れた際にサービスカウンターで「店舗案内サービス」を受けるための専用アプリケーションを自身の携帯端末30インストールする(S3)。このとき、利用客に対してユーザID“u0003”が自動的に付与され、携帯端末30内に保存される。
利用客が携帯端末30にインストールした専用アプリケーションを起動すると、最初に、利用客の属性情報を登録するための入力画面が携帯端末30のディスプレイに表示される。図8は、携帯端末30に表示される入力画面(「お客様情報登録画面」)を例示的に示す。利用客は、表示された「お客様情報登録画面」の案内に従って、自身が提供してもよいと考える項目を選んで属性情報を入力した後、「提供」ボタンをタップする。
これを受けて、携帯端末30は、利用客が入力した属性情報と当該利用客に対して自動付与されたユーザID“u0003”を紐付けて情報処理システム100にログイン要求を送信する(S5)。これを受けて、情報処理システム100は、セッションIDを発行し、携帯端末30から受信したユーザID“u0003”と発行したセッションIDとを紐付けてHTTPセッションを確立した後、利用客属性情報登録部110が携帯端末30から受信した利用客の属性情報とユーザID“u0003”を紐付けてデータベース120で管理される利用客属性管理テーブル500に登録する(S6)。
図9は、利用客属性管理テーブル500を例示的に示す。図9に示すように利用客属性管理テーブル500は、「お客様情報登録画面」の入力項目(「性別」、「年齢」、「住所」、「職業」、「家族構成」‥)を格納するためのフィールドを備えている。
その後、複合型商業施設1内を回遊する利用客が店舗Aに入店すると、利用客の携帯端末30が店舗Aに設置されたAP20aの通信範囲に入る。その結果、情報処理システム100にログインしているPC10aと携帯端末30の間で近距離無線通信が確立する(S7)。近距離無線通信が確立したことを受けて、PC10aのユーザ識別情報取得部16が携帯端末30に対してユーザIDを要求する(S8)。これを受けて、携帯端末30のユーザ識別情報提供部34は、所定の記憶領域から利用客のユーザID“u0003”を読み出し、近距離無線通信を介してPC10aに送信する(S9)。
これを受けて、PC10aの入店情報送信部12は、携帯端末30から取得したユーザID“u0003”と現在時刻を含む入店情報を生成し、情報処理システム100に送信する(S10)。これを受けて、情報処理システム100の入店情報記録部102は、利用客行動履歴リスト(後述する)に入店情報を記録する(S11)。具体的には、入店情報記録部102は、入店情報を受信したセッションのセッションIDに紐付いた店舗ID“aaa”と、当該入店情報に含まれるユーザID“u0003”および現在時刻とを紐付けたレコードを利用客行動履歴リストに追加する。
一方、PC10aから入店情報を受信したことを受けて、情報処理システム100の店舗情報提供部106は、店舗情報生成部107に店舗情報画面の生成を依頼する。これを受けて、店舗情報生成部107は、以下の手順で店舗情報画面を生成する。
まず、店舗情報生成部107は、店舗ID“aaa”に紐付いて登録された店舗Aの基本的な店舗情報をデータベース120から読み出す(S12)。ここで基本的な店舗情報としては、店内地図などといった定型の案内情報やクーポンなどの優待情報を例示することができる。本実施形態においては、複合型商業施設1を構成する各店舗から予め店舗の基本的な店舗情報を収集しておき、それを店舗情報登録部112がデータベース120に登録する。
続いて、店舗情報生成部107は、ユーザID“u0003”に紐付いて登録された利用客の属性情報を利用客属性管理テーブル500(図9参照)から読み出した後(S13)、当該属性情報に基づき、所定のアルゴリズムを使用して店舗Aが販売する商品群の中から当該利用客に推薦する商品(以下、推薦商品という)を選出する。例えば、店舗情報生成部107は、当該利用客と同じ属性グループに属する他の利用客が過去に店舗Aで購入した商品の中から適切な推薦商品を選出することができる。店舗情報生成部107は、選出した推薦商品の商品説明情報をデータベース120で管理される商品在庫情報管理テーブル600から読み出す(S14)。
図10は、商品在庫情報管理テーブル600を示す。図10に示すように、商品在庫情報管理テーブル600は、「店舗ID」、「商品分類」、「品目情報」、「価格」、「在庫数価格」、「商品説明情報」等を格納するためのフィールドを備えている。ここで、「商品説明情報」は、店舗が取り扱う商品の説明に係るテキストや画像データとして参照される。本実施形態においては、複合型商業施設1を構成する各店舗の運営者は、自身の店舗の在庫情報を予め商品在庫情報管理テーブル600に登録しておく。
最後に、店舗情報生成部107は、S12で読み出した店舗Aの基本情報とS14で読み出した推薦商品の商品説明情報を利用客に提示する店舗情報画面を生成する(S15)。これを受けて、店舗情報提供部106は、生成された店舗情報画面を携帯端末30に送信し(S16)、携帯端末30のサービス利用部32が受信した店舗情報画面をディスプレイに表示する(S17)。
図11(a)は、S17で利用客の携帯端末30に表示される店舗情報画面を例示的に示す。図11(a)に示す例の場合、店舗情報画面には、「jkm」というブランドの「ジャケット」が推薦商品として表示されている。また、画面の下方には、「店内地図」ボタンと「クーポン」ボタンが表示されており、利用客が「店内地図」ボタンをタップすると、図11(b)に示す店内地図画面に遷移し、利用客が「クーポン」ボタンをタップすると、図11(c)に示すクーポン読み取り用バーコード画面に遷移するようになっている。
引き続き、図6に基づいて説明を続ける。
続いて、利用客が店舗情報画面に表示された推薦商品「jkmのジャケット」を購入する場合を考える。まず、利用客は、レジで「jkmのジャケット」の代金を支払って精算する。このとき、店舗Aの店員は、「jkmのジャケット」を購入した利用客に対してレジに備え付けのR/W18に携帯端末30を近づけるようにお願いする。これに応じて、利用客が携帯端末30をR/W18に近づけると、レジのR/W18と携帯端末30のR/W36との間で近接型非接触通信が確立する。これを受けて、PC10aのユーザ識別情報取得部16は、近接型非接触通信を介して携帯端末30にユーザIDを要求し(S18)、携帯端末30のユーザ識別情報提供部34は、所定の記憶領域から利用客のユーザID“u0003”を読み出してPC10aに送信する(S19)。
これを受けて、PC10aの商品購入情報送信部15は、携帯端末30から取得したユーザID“u0003”と「jkmのジャケット」の商品情報と現在時刻を含む商品購入情報を生成し、情報処理システム100に送信する(S20)。これを受けて、情報処理システム100の商品情報記録部104は、利用客行動履歴リストに商品購入情報を記録する(S21)。具体的には、商品情報記録部104は、商品購入情報を受信したセッションのセッションIDに紐付いたテンポID“aaa”と、当該商品購入情報に含まれるユーザID“u0003”、現在時刻および「jkmのジャケット」の商品情報とを紐付けたレコードを利用客行動履歴リストに追加する。
また、PC10aの商品在庫情報送信部14は、店舗Aの店舗ID“aaa”、「jkmのジャケット」の商品IDおよびその最新の在庫数を含む商品在庫情報を生成し、情報処理システム100に送信する(S22)。これを受けて、情報処理システム100の商品在庫記録部105は、商品在庫情報を記録する(S23)。具体的には、商品在庫記録部105は、PC10aから受信した商品在庫情報に含まれる店舗ID“aaa”と商品IDをキーとして商品在庫情報管理テーブル600を検索し、キーに合致するレコード(「jkmのジャケット」)の在庫数を受信した商品在庫情報に含まれる最新の在庫数で上書き更新する。
その後、店舗Aでの買い物を終えた利用客は、店舗Aから退店する。その結果、利用客の携帯端末30が店舗Aに設置されたAP20aの通信範囲から外れ、PC10aと携帯端末30の間の近距離無線通信が切断される(S24)。このとき、PC10aの通信切断検知部17が近距離無線通信の切断を検知し(S25)、その旨を退店情報送信部13に通知する。
これを受けて、退店情報送信部13は、利用客のユーザID“u0003”と現在時刻を含む退店情報を生成し、情報処理システム100に送信する(S26)。これを受けて、情報処理システム100の退店情報記録部103は、利用客行動履歴リストに退店情報を記録する(S27)。具体的には、退店情報記録部103は、退店情報を受信したセッションのセッションIDに紐付いた店舗ID“aaa”と、当該退店情報に含まれるユーザID“u0003”および現在時刻とを紐付けたレコードを利用客行動履歴リストに追加する。
図12は、利用客が店舗Aを退店した時点の利用客行動履歴リスト700を示す。図12に示すように、この時点において、利用客(ID=aaa)の行動履歴(店舗Aへ入店→「jkmのジャケット」の購入→店舗Aから退店)が白抜矢印で示すレコードに記録されている。複合型商業施設1を訪れる他の利用客についても、上述したのと同様の手順で、各店舗における入店・退店の履歴と商品の購入履歴が利用客行動履歴リスト700に時々刻々と追加される。
その後、店舗Aを退店した利用客は、携帯端末30を操作して図13(a)に示す「店舗案内サービス」のメニュー画面を開き、メニュー画面に表示される「フードコート混雑状況」ボタンをタップする。これを受けて、携帯端末30のサービス利用部32は、混雑状況情報画面要求を情報処理システム100に送信する(S28)。これを受けて、情報処理システム100の混雑状況情報生成部109は、混雑状況情報画面を生成する(S29)。
具体的には、混雑状況情報生成部109は、最新の利用客行動履歴リスト700(図12参照)を解析して、フードコートの各エリア(和食、洋食、中華、ファーストフード)の店舗IDに紐付いたレコードの中から、入店記録があり、且つ、退店記録がないユーザIDの数を集計し、その数に応じて各エリアの混雑状況を判定する。そして、判定した混雑状況(定量的または定性的)を利用客に提示する混雑状況情報画面を生成し、携帯端末30に送信する(S30)。これを受けて、携帯端末30のサービス利用部32が受信した混雑状況情報画面をディスプレイに表示する(S17)。図13(b)は、S31で携帯端末30に表示される混雑状況情報画面を例示的に示す。
以上、本発明を図1〜図13に示す実施形態に基づいて説明してきた。上述した実施形態では、各店舗に1台のAP20を設置する態様について説明してきたが、別の実施形態では、複合型商業施設を2以上の店舗を含む区画に分けた上で、各区画に1台のAP20を設置するようにしてもよい。例えば、6つの店舗からなる区画の場合、当該区画に割り当てられるAP20の通信範囲(破線で示す)は、図14に示すように、当該区画の大きさに合わせて設定する。
なお、本実施形態においては、店舗IDとは別に、各区画に対して区画を一意に識別するための区画IDが予め付与される。そして、図10に示した商品在庫情報管理テーブル600に代えて、図15に示すように、区画IDのフィールドが追加された商品在庫情報管理テーブル800が用意される。
以下、複合型商業施設を2以上の店舗を含む区画に分ける実施形態において実行される処理の内容を、利用客が店舗Aで買い物する場合を例にとり、図16に示すシーケンス図に基づいて説明する。
本実施形態においては、各店舗の商品に対して携帯端末30が読み取り可能なコード(2次元コードやバーコード)を印刷したタグを付けておく。図17(a)に示す例では、店舗Aで販売する「jkmのジャケット」にQRコード(登録商標、以下同様。)を印刷したタグが付けられている。このタグに印刷されたQRコードは、情報処理システム100のWebAPIのURLをコード化したものであり、当該URLには、クエリパラメータとして、店舗Aの店舗ID“aaa”、店舗Aが属する区画ID“xxx”および「jkmのジャケット」の商品IDが記述されている。
利用客が「jkmのジャケット」のタグに印刷されたQRコードを携帯端末30で読み取ると(S1)、携帯端末30のサービス利用部32は、クエリパラメータ(区画ID、店舗ID、商品ID)を含む商品案内画面要求を情報処理システム100に送信する(S2)。これを受けて、情報処理システム100の店舗情報提供部106は、商品案内情報生成部108に商品情報画面の生成を依頼する。これを受けて、商品案内情報生成部108は、以下の手順で商品情報画面を生成する。
まず、商品案内情報生成部108は、クエリパラメータに含まれる「jkmのジャケット」の商品IDをキーとして商品在庫情報管理テーブル600(図15参照)を検索し、キーに合致するレコード(商品情報)を抽出する(S3)。
続いて、商品案内情報生成部108は、クエリパラメータに含まれる区画ID“xxx”および店舗ID“aaa”をキーとして商品在庫情報管理テーブル600(図15参照)を検索し、区画ID“xxx”に合致し、且つ、店舗ID“aaa”に合致しないレコード(商品情報)を抽出する(S4)。この場合、区画ID“xxx”が示す区画に属する店舗A以外の5つの店舗(店舗B〜F)の商品に係る商品情報が抽出される。
続いて、商品案内情報生成部108は、S3で抽出した「jkmのジャケット」の商品情報とS4で抽出した店舗B〜Fの商品の商品情報に基づき、所定のアルゴリズムを使用して、「jkmのジャケット」に関連する商品(以下、関連商品という)を選出する(S5)。ここでいうアルゴリズムとしては、コーディネートの観点から関連商品を選出する方法や、対象商品が在庫切れの場合に当該商品と同じカテゴリーに属する商品を関連商品として選出する方法を例示することができる。
その後、店舗情報生成部107は、S3で抽出したレコードに含まれる「jkmのジャケット」の商品説明情報と、S5で選出した関連商品のレコードに含まれる商品説明情報を使用して商品案内画面を生成する(S6)。商品案内画面が生成されたことを受けて、店舗情報提供部106は、生成された商品案内画面を携帯端末30に送信し(S7)、携帯端末30のサービス利用部32が受信した商品案内画面をディスプレイに表示する(S8)。
図17(b)は、S8で利用客の携帯端末30に表示される商品案内画面を例示的に示す。図17(b)に示す例の場合、商品案内画面の上段には、「jkmのジャケット」の商品説明が表示されており、画面の下段には、店舗Aと同じ区画に属する店舗Cの商品「sprのハンドバッグ」の商品説明が表示されている。
複合型商業施設を2以上の店舗を含む区画に分ける本実施形態によれば、ある店舗を訪れた利用客に対して、立ち寄りやすい近くの店舗の商品情報が提供されるので、同じ区画に属する店舗の売上を相乗的に伸ばすことが可能になる。
なお、本実施形態における各装置の機能構成は、図4に示した内容と実質的に同じであり、上述した説明における「入店情報」および「退店情報」を、「区画進入情報」および「区画退出情報」と読み替えて理解されたい。
以上、説明したように、本実施形態によれば、複合型商業施設における利用客の行動履歴を収集するための新しい仕組みが提供される。
続いて、本実施形態の情報収集システム1000を用いたビジネスモデルについて説明する。
図18は、本実施形態の情報収集システム1000を用いたビジネスモデルを表す概念図である。情報収集システム1000においては、複合型商業施設の利用客に対して、各種の案内サービスを無償で提供したり、クーポンなどの優待情報を提供したりするのと引き換えに、利用客から属性情報、施設内の移動履歴および商品の購入履歴を収集する。情報処理システム100の行動履歴情報生成部114は、収集したこれらの情報(利用客の属性情報、施設内の移動履歴、商品購入履歴)を紐付けて利用客の行動履歴情報を生成する。このようにして生成される行動履歴情報(統計情報)は、利用客の消費動向を把握する上で非常に有用な情報であり、情報収集システム1000の運営者は、これを有償で各店舗の運営者に提供する。有償提供の方法としては、買い手が指定する条件項目(店舗、利用客のカテゴリーなど)の数やデータの収集期間などに応じて従量制で課金する態様が考えられる。
また、行動履歴情報(統計情報)の分析結果を利用して、各店舗の運営者に各種の提案を行うことでコンサルティング報酬を得ることも考えられる。提案の内容としては、例えば、利用客の客層や訪れる時間帯に合わせてタイムセールなどの各種イベントを提案したり、子供連れが長く滞在するエリアに託児所や遊具を設置することを提案したり、利用客の動線の分析結果に基づいて施設のレイアウトの見直し案を提案したりすることが考えられる。また、クライアントの店舗で買い物をしなかった利用客の他店舗における消費動向を分析することにより、商品構成の見直し案を提案したり、来店する客層が共通する2以上の店舗にコラボレーション企画を提案したりすることが考えられる。
最後に、本実施形態の情報収集システム1000を構成する各装置のハードウェア構成を図19に示すハードウェア構成図に基づいて説明する。
上述した各装置(情報処理システム100、PC10、携帯端末30)を構成するコンピュータは、図19に示す構成の全部または一部を備える。すなわち、コンピュータは、装置全体の動作を制御するプロセッサ200と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM202と、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM204と、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーション等を保存するための補助記憶装置206と、外部入出力装置を接続するための入出力装置インタフェース208と、無線信号または有線信号の入出力を行う通信インタフェース210とを備えており、当該コンピュータが適切なOSの管理下でプログラムを展開して実行することにより、上述した各機能手段を実現する。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1…複合型商業施設
10…パーソナル・コンピューター
12…入店情報送信部
13…退店情報送信部
14…商品在庫情報送信部
15…商品購入情報送信部
16…ユーザ識別情報取得部
17…通信切断検知部
18…リーダ/ライタ
20…アクセスポイント
30…携帯端末
32…サービス利用部
34…ユーザ識別情報提供部
36…リーダ/ライタ
50…ネットワーク
100…情報処理システム
102…入店情報記録部
103…退店情報記録部
104…商品情報記録部
105…商品在庫記録部
106…店舗情報提供部
107…店舗情報生成部
108…商品案内情報生成部
109…混雑状況情報生成部
110…利用客属性情報登録部
112…店舗情報登録部
114…行動履歴情報生成部
120…データベース
200…プロセッサ
202…ROM
204…RAM
206…補助記憶装置
208…入出力装置インタフェース
210…通信インタフェース
500…利用客属性管理テーブル
600…商品在庫情報管理テーブル
700…利用客行動履歴リスト
800…商品在庫情報管理テーブル
1000…情報収集システム
特開2003−132381号公報

Claims (14)

  1. 複数の店舗からなる商業施設の利用客の行動履歴を収集するための情報収集システムであって、
    各店舗の区画に合わせて通信範囲が設定された近距離無線通信のアクセスポイントに接続される情報処理端末と、
    1以上の情報処理装置によって構成される情報処理システムと
    を含み、
    前記情報処理端末は、
    店舗に設置された前記アクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末からユーザ識別情報を取得したことに応答して、該ユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む入店情報を前記情報処理システムに送信する入店情報送信部と、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む退店情報を前記情報処理システムに送信する退店情報送信部と、
    を含み、
    前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から受信した前記入店情報を記録する入店情報記録部と、
    前記情報処理端末から受信した前記退店情報を記録する退店情報記録部と、
    各利用客の前記入店情報および前記退店情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部と、
    を含む、
    情報収集システム。
  2. 前記情報処理システムは、
    前記行動履歴情報生成部は、
    各利用客の前記入店情報および前記退店情報と該利用客の属性情報を紐付けて行動履歴情報を生成する、
    請求項1に記載の情報収集システム。
  3. 前記情報処理端末は、
    利用客が購入した商品の商品情報と該利用客のユーザ識別情報を含む商品購入情報を前記情報処理システムに送信する商品購入情報送信部を含み、
    前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から受信した前記商品購入情報を記録する商品購入情報記録部を含み、
    前記行動履歴情報生成部は、
    各利用客の前記入店情報および前記退店情報と該利用客の前記商品購入情報を紐付けて行動履歴情報を生成する、
    請求項1または2に記載の情報収集システム。
  4. 前記情報処理システムは、
    最新の前記入店情報に基づいて各店舗の混雑状況を表す混雑状況情報を生成する混雑状況情報生成部を含む、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報収集システム。
  5. 前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から前記入店情報を受信したことに応答して、該入店情報に含まれる前記ユーザ識別情報に係る利用客の携帯端末に該入店情報に含まれる店舗識別情報に係る店舗の店舗情報を送信する店舗情報提供部とを含む、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報収集システム。
  6. 前記店舗情報は優待情報を含む、
    請求項5に記載の情報収集システム。
  7. 前記情報処理端末は、
    店舗の商品在庫情報を前記情報処理システムに送信する商品在庫情報送信部を含み、
    前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から受信した前記商品在庫情報を記録する商品在庫情報記録部と、
    前記商品在庫情報に基づいて商品案内情報を生成する商品案内情報生成部を含む、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報収集システム。
  8. 複数の店舗からなる商業施設の利用客の行動履歴を収集するための情報処理システムであって、
    各店舗の区画に合わせて設定された近距離無線通信のアクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末から取得したユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む入店情報を、該アクセスポイントに接続される情報処理端末から受信して記録する入店情報記録部と、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む退店情報を前記情報処理端末から受信して記録する退店情報記録部と、
    各利用客の前記入店情報および前記退店情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部と、
    を含む、
    情報処理システム。
  9. コンピュータを、
    各店舗の区画に合わせて設定された近距離無線通信のアクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末から取得したユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む入店情報を、該アクセスポイントに接続される情報処理端末から受信して記録する入店情報記録手段、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む退店情報を前記情報処理端末から受信して記録する退店情報記録手段、
    各利用客の前記入店情報および前記退店情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成手段と、
    として機能させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
  10. 複数の店舗からなる商業施設の利用客の行動履歴を収集するための情報収集システムであって、
    2以上の店舗からなる区画に合わせて通信範囲が設定された近距離無線通信のアクセスポイントに接続される情報処理端末と、
    1以上の情報処理装置によって構成される情報処理システムと
    を含み、
    前記情報処理端末は、
    前記区画に設置された前記アクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末からユーザ識別情報を取得したことに応答して、該ユーザ識別情報と該区画の区画識別情報とを含む区画進入情報を前記情報処理システムに送信する区画進入情報送信部と、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む区画退出情報を前記情報処理システムに送信する区画退出情報送信部と、
    を含み、
    前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から受信した前記区画進入情報を記録する区画進入情報記録部と、
    前記情報処理端末から受信した前記区画退出情報を記録する区画退出情報記録部と、
    各利用客の前記区画進入情報および前記区画退出情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部と、
    を含む、
    情報収集システム。
  11. 前記情報処理端末は、
    前記区画に属する各店舗の商品在庫情報を前記情報処理システムに送信する商品在庫情報送信部を含み、
    前記情報処理システムは、
    前記情報処理端末から受信した前記店舗の商品在庫情報を記録する商品在庫情報記録部と、
    前記商品在庫情報に基づいて商品案内情報を生成する商品案内情報生成部を含む、
    請求項10に記載の情報収集システム。
  12. 前記商品案内情報生成部は、
    利用客が指定した商品を販売する店舗と同じ区画に属する他の店舗の商品に係る前記商品案内情報を生成する、
    請求項11に記載の情報収集システム。
  13. 複数の店舗からなる商業施設の利用客の行動履歴を収集するための情報処理システムであって、
    2以上の店舗からなる区画に合わせて設定された近距離無線通信のアクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末から取得したユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む区画進入情報を、該アクセスポイントに接続される情報処理端末から受信して記録する区画進入情報記録部と、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む区画退出情報を前記情報処理端末から受信して記録する区画退出情報記録部と、
    各利用客の前記区画進入情報および前記区画退出情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成部と、
    を含む、
    情報処理システム。
  14. コンピュータを、
    2以上の店舗からなる区画に合わせて設定された近距離無線通信のアクセスポイントの通信範囲に進入した利用客の携帯端末から取得したユーザ識別情報と該店舗の店舗識別情報とを含む区画進入情報を、該アクセスポイントに接続される情報処理端末から受信して記録する区画進入情報記録手段、
    前記携帯端末との間に確立した近距離無線通信の切断に応答して該携帯端末から取得した前記ユーザ識別情報を含む区画退出情報を前記情報処理端末から受信して記録する区画退出情報記録手段と、
    各利用客の前記区画進入情報および前記区画退出情報に基づいて行動履歴情報を生成する行動履歴情報生成手段と
    として機能させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
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