JP2016175861A - 表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規な表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】野生スイカの抽出物を有効成分として含有する表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料である。例えば、表皮ターンオーバー促進剤では、抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進作用、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を果たす。また表皮ターンオーバー促進剤では、当該抽出物が、野生スイカの果実から得られる果汁であって、果肉、果皮及び種子を含んだものである。
【選択図】図1
【解決手段】野生スイカの抽出物を有効成分として含有する表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料である。例えば、表皮ターンオーバー促進剤では、抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進作用、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を果たす。また表皮ターンオーバー促進剤では、当該抽出物が、野生スイカの果実から得られる果汁であって、果肉、果皮及び種子を含んだものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、新規な表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料に関する。
表皮は、皮膚の最も外側にある重層した表皮角化細胞の細胞層によって形成されており、表皮角化細胞が基底層で分裂し、その後上層へ移動しながら分化するという代謝機能によって、常に新しい角質細胞を角質層に作り出している。角質細胞は、体表面を被覆、保護するという役割を果たし、やがて体表面から剥離してゆく。
上記プロセスによって、表皮の厚さは一定に保たれ、保湿や外界からの刺激に対するバリアー機能等の重要な機能を担っている。
しかし、加齢をはじめとする様々な要因によって、表皮角化細胞の代謝機能が低下すると、表皮のターンオーバー速度が遅くなり、皮膚の老化や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の肌トラブルを起こすことになる。また、表皮の代謝機能の低下により、創傷治癒が遅くなることが知られている。
そこで、これらの肌トラブルを改善したり、創傷治癒を促進したりするために、表皮角化細胞の増殖を促進させる有効成分の探索がなされており、当該有効成分を含有する化粧品や皮膚外用剤が種々提案されているところである。
上記プロセスによって、表皮の厚さは一定に保たれ、保湿や外界からの刺激に対するバリアー機能等の重要な機能を担っている。
しかし、加齢をはじめとする様々な要因によって、表皮角化細胞の代謝機能が低下すると、表皮のターンオーバー速度が遅くなり、皮膚の老化や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の肌トラブルを起こすことになる。また、表皮の代謝機能の低下により、創傷治癒が遅くなることが知られている。
そこで、これらの肌トラブルを改善したり、創傷治癒を促進したりするために、表皮角化細胞の増殖を促進させる有効成分の探索がなされており、当該有効成分を含有する化粧品や皮膚外用剤が種々提案されているところである。
また、真皮は、表皮の内側にある皮膚の本体ともいえる部分であって、繊維状タンパク質のコラーゲンが大部分を占めており、コラーゲンの間にヒアルロン酸等のゼリー状の基質が満たされて形成されている。さらに、エラスチンなどの繊維状タンパク質も加わって肌に弾力を与えている。これらコラーゲン等の繊維や基質は皮膚線維芽細胞によって産生されている。
上記表皮角化細胞と同様に、皮膚繊維芽細胞の機能が低下すると上述した肌トラブル、創傷治癒の低下を起こすことが知られている。またコラーゲンは、真皮と表皮の境目にある基底膜にも存在し、コラーゲンの産生が低下すると表皮(基底層)の代謝機能に影響し、表皮のターンオーバーのサイクルが崩れてしまうことが知られている。
そこで、皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させ、コラーゲンの産生を促進する有効成分を含有した化粧品や皮膚外用剤が種々提案されているところである。
上記表皮角化細胞と同様に、皮膚繊維芽細胞の機能が低下すると上述した肌トラブル、創傷治癒の低下を起こすことが知られている。またコラーゲンは、真皮と表皮の境目にある基底膜にも存在し、コラーゲンの産生が低下すると表皮(基底層)の代謝機能に影響し、表皮のターンオーバーのサイクルが崩れてしまうことが知られている。
そこで、皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させ、コラーゲンの産生を促進する有効成分を含有した化粧品や皮膚外用剤が種々提案されているところである。
一方で、近年、遊離アミノ酸の一種であるシトルリンを高濃度に含んだ野生種のスイカ(シトラス ラナタス:Citrullus lanatus)が注目されている。
野生スイカの代表的なものとして、アフリカ・カラハリ砂漠に自生するボツワナ原産のスイカが知られており、日本国内の比較的温和な環境に適応したスイカとは異なって、厳しい砂漠環境を生き抜くための環境ストレス耐性能力を有している(非特許文献1参照)。
野生スイカは、シトルリンを高濃度に蓄積し、強い紫外線から身を守る能力と、水分を保持する能力とに優れていることから、各種機能や、機能性発現のメカニズムの解明、ひいては、この物質の利用法等の開発が望まれている。
野生スイカの代表的なものとして、アフリカ・カラハリ砂漠に自生するボツワナ原産のスイカが知られており、日本国内の比較的温和な環境に適応したスイカとは異なって、厳しい砂漠環境を生き抜くための環境ストレス耐性能力を有している(非特許文献1参照)。
野生スイカは、シトルリンを高濃度に蓄積し、強い紫外線から身を守る能力と、水分を保持する能力とに優れていることから、各種機能や、機能性発現のメカニズムの解明、ひいては、この物質の利用法等の開発が望まれている。
例えば、特許文献1には、野生種スイカの果肉抽出液を有効成分とする活性酸素消去剤、保湿剤が挙げられている。そして、野性種スイカの果肉に含まれるシトルリンを単独で用いるよりも、野生種スイカの果肉抽出液そのものを活性酸素消去剤として用いる方が、約10倍活性酸素消去活性が高いこと、また、野生種スイカの果肉抽出液が高い保湿効果を有することが明らかとなっている。
また特許文献2には、野生種スイカの抽出物を有効成分とするメラニン生成抑制剤が挙げられている。そして、野生種スイカの果肉抽出物よりも葉抽出物の方が、優れた活性酸素消去作用やチロシナーゼ阻害作用があることも明らかとなっている。
また特許文献2には、野生種スイカの抽出物を有効成分とするメラニン生成抑制剤が挙げられている。そして、野生種スイカの果肉抽出物よりも葉抽出物の方が、優れた活性酸素消去作用やチロシナーゼ阻害作用があることも明らかとなっている。
こうした野生スイカの抽出物の機能性は、一部はシトルリンを高濃度に蓄積することによる効果であるが、大部分については未同定の物質によるものと考えられている。そして、野生スイカの抽出物の機能性について未だ一部しか明らかになっておらず、上述した機能以外の機能の解明、この物質の利用法等の開発が期待されている。
Yokota et al.:Annals of botany 89:825-832(2002)
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、新規な表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供することにある。
本発明の他の目的は、野生スイカの抽出物の新規な利用方法となる表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供することにある。
本発明の他の目的は、野生スイカの抽出物の新規な利用方法となる表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究した結果、野生スイカの抽出物が表皮角化細胞の増殖を促進させる作用を有することを見出した。そして表皮角化細胞の代謝機能が高まることで、表皮のターンオーバーを促進させる作用を有することを見出して、本発明をするに至った。
また、本発明者らは、野生スイカの抽出物が皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させる作用を有することを見出した。そして皮膚繊維芽細胞の代謝機能が高まることで、皮膚の大部分を占める繊維状タンパク質のコラーゲンの産生を促進させる作用を有することを見出して、本発明をするに至った。
また、本発明者らは、野生スイカの抽出物が皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させる作用を有することを見出した。そして皮膚繊維芽細胞の代謝機能が高まることで、皮膚の大部分を占める繊維状タンパク質のコラーゲンの産生を促進させる作用を有することを見出して、本発明をするに至った。
従って、前記課題は、本発明の表皮ターンオーバー促進剤によれば、野生スイカの抽出物を有効成分として含有すること、により解決される。
このとき、前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤を含むと良い。
上記構成により、表皮角化細胞の増殖促進に伴う表皮ターンオーバーの促進に加えて、皮膚繊維芽細胞の増殖促進によるコラーゲンの産生促進に伴って表皮ターンオーバーの正常化が促されるために、相乗効果が期待される。
なお、表皮のターンオーバーが乱れる原因としては、加齢、不規則な生活、ホルモンバランスの乱れ、紫外線の影響やストレス等が挙げられている。
このとき、前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤を含むと良い。
上記構成により、表皮角化細胞の増殖促進に伴う表皮ターンオーバーの促進に加えて、皮膚繊維芽細胞の増殖促進によるコラーゲンの産生促進に伴って表皮ターンオーバーの正常化が促されるために、相乗効果が期待される。
なお、表皮のターンオーバーが乱れる原因としては、加齢、不規則な生活、ホルモンバランスの乱れ、紫外線の影響やストレス等が挙げられている。
このとき、前記抽出物を1〜4体積%の濃度で含有すると良い。
また、前記抽出物が、前記野生スイカの果実から得られる果汁であって、前記果実は、果肉、果皮及び種子を含むと良い。
上記構成により、表皮角化細胞及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用の効果が向上する。
また、前記抽出物が、前記野生スイカの果実から得られる果汁であって、前記果実は、果肉、果皮及び種子を含むと良い。
上記構成により、表皮角化細胞及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用の効果が向上する。
また、野生スイカの抽出物を有効成分として含有する皮膚コラーゲン産生促進剤、皮膚老化予防剤、または創傷治癒剤も提供することができる。
また、野生スイカの抽出物を有効成分として含有し、前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤、メラニン産生抑制剤、及び活性酸素消去剤からなる群より選ばれる3種以上の剤を含む皮膚化粧料も提供できる。
上記構成により、表皮角化細胞及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用に加えて、メラニン産生抑制作用、及び活性酸素消去作用を有する新規な皮膚化粧料となる。
また、野生スイカの抽出物を有効成分として含有し、前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤、メラニン産生抑制剤、及び活性酸素消去剤からなる群より選ばれる3種以上の剤を含む皮膚化粧料も提供できる。
上記構成により、表皮角化細胞及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用に加えて、メラニン産生抑制作用、及び活性酸素消去作用を有する新規な皮膚化粧料となる。
本発明によれば、新規な表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供することができる。
また、野生スイカの抽出物の新規な利用方法となる表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供できる。
また、野生スイカの抽出物の新規な利用方法となる表皮ターンオーバー促進剤、皮膚コラーゲン産生促進剤及び皮膚化粧料を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
本実施形態は、野生スイカの抽出物を主成分とし、例えば皮膚への塗布や服用によって投与することで、皮膚内の表皮角化細胞の増殖を促進させて、表皮のターンオーバーを促進させるための表皮ターンオーバー促進剤の発明に関するものである。
また、皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させて、皮膚の大部分を占めるコラーゲンの産生を促進させるための皮膚コラーゲン産生促進剤の発明に関するものである。
本実施形態は、野生スイカの抽出物を主成分とし、例えば皮膚への塗布や服用によって投与することで、皮膚内の表皮角化細胞の増殖を促進させて、表皮のターンオーバーを促進させるための表皮ターンオーバー促進剤の発明に関するものである。
また、皮膚繊維芽細胞の増殖を促進させて、皮膚の大部分を占めるコラーゲンの産生を促進させるための皮膚コラーゲン産生促進剤の発明に関するものである。
<表皮ターンオーバー促進剤>
表皮ターンオーバー促進剤の主成分となる「野生スイカ」とは、アフリカ・カラハリ砂漠に自生するボツワナ原産のカラハリスイカであって栽培物も含むものである。そのほか、乾燥地帯や砂漠地帯を自生地とする他の野生種のスイカも含むものである。
また、野生スイカの中には、遺伝的方法、例えば組換え、形質導入、形質転換等により得られるものも含まれる。
表皮ターンオーバー促進剤の主成分となる「野生スイカ」とは、アフリカ・カラハリ砂漠に自生するボツワナ原産のカラハリスイカであって栽培物も含むものである。そのほか、乾燥地帯や砂漠地帯を自生地とする他の野生種のスイカも含むものである。
また、野生スイカの中には、遺伝的方法、例えば組換え、形質導入、形質転換等により得られるものも含まれる。
スイカの果肉部分には、約90%の水分が含まれ、その果汁には約6%の糖質と、少量のシトルリンやリンゴ酸、アルギニン、カリウムとが含まれ、その色素にはリコピンとカロチンが含まれている。また、その種子には約20%の脂肪と約50%以上のタンパク質が含まれ、フィトステロース、ウレアーゼ等も含まれている。
その中でシトルリンに注目すると、野生スイカには、100gあたり約20〜200mgのシトルリン量が含まれている。
野生スイカには、通常のスイカに含まれる成分に加えて、高濃度に蓄積されたシトルリンや未同定の有効成分によってもたらされる、通常のスイカとは全く異なる作用・効果がある。
その中でシトルリンに注目すると、野生スイカには、100gあたり約20〜200mgのシトルリン量が含まれている。
野生スイカには、通常のスイカに含まれる成分に加えて、高濃度に蓄積されたシトルリンや未同定の有効成分によってもたらされる、通常のスイカとは全く異なる作用・効果がある。
また、スイカの果肉部分の糖含有率に注目すると、通常のスイカの糖含有率は、果糖が約5.03%、ブドウ糖が1.57%、ショ糖が0.98%であるのに対し(スイカの成分と効能:株式会社萩原農場)、野生スイカの糖含有率は、果糖が約0.50〜1.00%、ブドウ糖が約0.30〜0.60%、ショ糖が約0.05%以下である。
上記の通り、野生スイカは、糖濃度が低く、甘さが少ないことから、通常のスイカと比較しても利用できる範囲が非常に広くなっている。
上記の通り、野生スイカは、糖濃度が低く、甘さが少ないことから、通常のスイカと比較しても利用できる範囲が非常に広くなっている。
「野生スイカの抽出物」とは、野生スイカから抽出されるものを言い、野生スイカの果実を磨り潰したもの、野生スイカの果汁、果実を磨り潰したものを濾過した濾液もしくは遠心分離した上清液を含むものである。
また、極性溶媒又は非極性溶媒等で抽出した抽出物も含むものである。極性溶媒を抽出溶媒として用いる場合には、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いると良い。
親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
なお、抽出溶媒や抽出手段は、野生スイカ由来の成分を抽出したものであれば特に限定されることなく、いかなる溶媒や手段を用いても良い。
また、極性溶媒又は非極性溶媒等で抽出した抽出物も含むものである。極性溶媒を抽出溶媒として用いる場合には、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いると良い。
親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
なお、抽出溶媒や抽出手段は、野生スイカ由来の成分を抽出したものであれば特に限定されることなく、いかなる溶媒や手段を用いても良い。
野生スイカから得られる抽出物は、濃縮又は乾燥して用いることが良いが、そのまま用いても良いし、濃縮物又は乾燥物をさらに適当な溶剤に溶解又は懸濁して用いても良い。また、得られた抽出物を、液体クロマトグラフィー等の公知な精製法を用いて、表皮ターンオーバー促進作用を有する画分を取得し、精製して用いても良い。
ここで、本実施形態の表皮ターンオーバー促進剤は、野生スイカの抽出物として果実を用いることが好ましく、より好ましくは、果実を果肉のほか、果皮、種子も含めた状態で搾汁(圧搾)して果汁として用いると良い。さらに好ましくは果汁を限外濾過してエキスとして用いると良い。
また本実施形態の表皮ターンオーバー促進剤は、野生スイカの抽出物の濃度を総体積に対して1〜4体積%、好ましくは1.5〜2.5体積%、さらに好ましくは2体積%になるように調整すると良い。抽出物の濃度が1体積%未満になると十分な効果が発揮されない場合があり、一方で4体積%を超えるとさほど大きな効果の向上はみられずコストの上昇につながる虞がある。
また本実施形態の表皮ターンオーバー促進剤は、野生スイカの抽出物の濃度を総体積に対して1〜4体積%、好ましくは1.5〜2.5体積%、さらに好ましくは2体積%になるように調整すると良い。抽出物の濃度が1体積%未満になると十分な効果が発揮されない場合があり、一方で4体積%を超えるとさほど大きな効果の向上はみられずコストの上昇につながる虞がある。
<<ターンオーバー促進作用>>
表皮ターンオーバー促進剤は、野生スイカの抽出物が有する表皮角化細胞の増殖促進作用を通じて、皮膚内の表皮角化細胞の代謝機能を高めることで、表皮のターンオーバーを促進させるものである。
また、皮膚内の皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を通じて、皮膚の大部分を占めるコラーゲンの産生を促進させることで、表皮のターンオーバーを正常化させるものである。
表皮ターンオーバー促進剤は、野生スイカの抽出物が有する表皮角化細胞の増殖促進作用を通じて、皮膚内の表皮角化細胞の代謝機能を高めることで、表皮のターンオーバーを促進させるものである。
また、皮膚内の皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を通じて、皮膚の大部分を占めるコラーゲンの産生を促進させることで、表皮のターンオーバーを正常化させるものである。
表皮は、最下層である基底層から始まって、有棘層、顆粒層、角質層へと連なる4層構造から形成されているが、各層に存在する大部分の細胞は、基底層から分化した表皮角化細胞である。通常、表皮角化細胞は基底層で産生され、徐々に上層に分化しながら移動して角質細胞となって角質層を構成し、最終的に垢として角質層から脱落していく。
上記角質層は、皮膚の最上層に存在しており、外界からの刺激に対する物理的なバリアーとしての役割を果たしている。皮膚ではこのバリアー機能をもたせるため、表皮角化細胞が基底層で産生されてから垢となって剥がれ落ちるまでのターンオーバーを通常4週間の周期で繰り返し、表皮の新陳代謝を行っている。
しかしながら、この角質層も加齢によって代謝機能が低下し、表皮のターンオーバー速度が遅くなり、皮膚の老化や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の皮膚トラブルを発生することになる。そのため、表皮角化細胞の増殖を促進し、表皮のターンオーバー速度を促進させることによって、こうした皮膚トラブルを改善することができる。
上記角質層は、皮膚の最上層に存在しており、外界からの刺激に対する物理的なバリアーとしての役割を果たしている。皮膚ではこのバリアー機能をもたせるため、表皮角化細胞が基底層で産生されてから垢となって剥がれ落ちるまでのターンオーバーを通常4週間の周期で繰り返し、表皮の新陳代謝を行っている。
しかしながら、この角質層も加齢によって代謝機能が低下し、表皮のターンオーバー速度が遅くなり、皮膚の老化や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の皮膚トラブルを発生することになる。そのため、表皮角化細胞の増殖を促進し、表皮のターンオーバー速度を促進させることによって、こうした皮膚トラブルを改善することができる。
また、表皮と真皮の境目にある基底膜には、I型,III型,IV型コラーゲン、ラミニン、ヘパラン硫酸、フィブロネクチン等の成分が存在し(清水宏,あたらしい皮膚科学 第2版:1章 皮膚の構造と機能)、主成分となるコラーゲン(IV型コラーゲン)の働きによって表皮の代謝機能が維持され、表皮のターンオーバーが正常に機能する。
しかしながら、加齢や紫外線の影響、ストレス等が原因で表皮のターンオーバーが乱れて正常に機能しなくなることがある。そのため、コラーゲンの産生を促進させて表皮のターンオーバーを正常化させることによって、上述した皮膚トラブルの改善につながる。
しかしながら、加齢や紫外線の影響、ストレス等が原因で表皮のターンオーバーが乱れて正常に機能しなくなることがある。そのため、コラーゲンの産生を促進させて表皮のターンオーバーを正常化させることによって、上述した皮膚トラブルの改善につながる。
<<用途>>
本実施形態の表皮ターンオーバー促進剤は、上記作用効果を得ることを目的とした皮膚外用剤、皮膚化粧料、医薬品、研究用試薬、及び飲食品等に用いることができる。これらの中で、特に皮膚外用剤や皮膚化粧料として皮膚表面に塗布されることが好ましい。
表皮ターンオーバー促進剤を皮膚外用剤、皮膚化粧料として用いる場合には、従来品と区別するために、上記作用・効果、例えば皮膚の表皮角化細胞の増殖促進、皮膚繊維芽細胞の増殖促進、しわやたるみの防止、はりの消失の防止、皮膚の保湿性の向上、老化防止、及び皮膚の創傷治癒等の効果を得ることを目的とする旨の表示を付すと良い。
本実施形態の表皮ターンオーバー促進剤は、上記作用効果を得ることを目的とした皮膚外用剤、皮膚化粧料、医薬品、研究用試薬、及び飲食品等に用いることができる。これらの中で、特に皮膚外用剤や皮膚化粧料として皮膚表面に塗布されることが好ましい。
表皮ターンオーバー促進剤を皮膚外用剤、皮膚化粧料として用いる場合には、従来品と区別するために、上記作用・効果、例えば皮膚の表皮角化細胞の増殖促進、皮膚繊維芽細胞の増殖促進、しわやたるみの防止、はりの消失の防止、皮膚の保湿性の向上、老化防止、及び皮膚の創傷治癒等の効果を得ることを目的とする旨の表示を付すと良い。
本剤を医薬用素材又は医薬品として用いる場合には、皮膚への塗布、服用(経口摂取)によって投与する場合のほか、皮下注射、血管内投与、経皮投与等のあらゆる投与方法を用いることができる。
剤形としては、特に限定されないが、例えば、散剤、粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、坐剤、液剤、注射剤等が挙げられる。また、添加剤として賦形剤、基剤、乳化剤、溶剤、安定剤等を配合することができる。
剤形としては、特に限定されないが、例えば、散剤、粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、坐剤、液剤、注射剤等が挙げられる。また、添加剤として賦形剤、基剤、乳化剤、溶剤、安定剤等を配合することができる。
本剤を皮膚化粧料として用いる場合には、化粧料基材に配合することによって製造することができる。化粧料の形態は、乳液状、クリーム状、粉末状などのいずれであっても良く、このような化粧料を肌に適用することによって、表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を果たし、表皮のターンオーバー促進作用をもたらすことができる。
化粧料基剤は、一般に化粧料に共通して配合されるものであって、例えば、油分、精製水及びアルコールを主要成分として、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、増粘剤、抗脂漏剤、血行促進剤、美白剤、pH調整剤、色素顔料、防腐剤及び香料から選択される少なくとも1種が配合されると良い。
化粧料基剤は、一般に化粧料に共通して配合されるものであって、例えば、油分、精製水及びアルコールを主要成分として、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、増粘剤、抗脂漏剤、血行促進剤、美白剤、pH調整剤、色素顔料、防腐剤及び香料から選択される少なくとも1種が配合されると良い。
本剤を飲食品として用いる場合には、表皮ターンオーバー促進剤を飲食品そのものとして、又は種々の食品素材又は飲料品素材に配合して用いることができる。
飲食品の形態としては、特に限定されず、液状、粉末状、ゲル状、固形状のいずれであっても良く、また剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、ドリンク剤のいずれであっても良い。また、その他の成分としてゲル化剤含有食品、糖類、香料、甘味料、油脂、基材、賦形剤、食品添加剤、副素材、増量剤等が適宜配合されると良い。
飲食品の形態としては、特に限定されず、液状、粉末状、ゲル状、固形状のいずれであっても良く、また剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、ドリンク剤のいずれであっても良い。また、その他の成分としてゲル化剤含有食品、糖類、香料、甘味料、油脂、基材、賦形剤、食品添加剤、副素材、増量剤等が適宜配合されると良い。
<皮膚コラーゲン産生促進剤>
本実施形態の皮膚コラーゲン産生促進剤は、野生スイカの抽出物を主成分とすることで皮膚繊維芽細胞の増殖を促進する作用や、延命する作用を有する。本作用によって、皮膚繊維芽細胞によって産生される細胞外マトリックス、例えば皮膚の弾力性に寄与するI型,III型,IV型,VII型コラーゲン(特にI型コラーゲン)、保湿成分であるヒアルロン酸、及びコラーゲンの線維を支え、皮膚の弾力性に寄与するエラスチンの増加が期待される。
詳しく言うと、加齢に伴い、また皮膚が紫外線及び紫外線の照射や様々なストレスによって発生する活性酸素等に曝されることで皮膚繊維芽細胞が減少することが知られている。そうすると、皮膚繊維芽細胞によってもたらされるコラーゲン等の細胞外マトリックスが減少し、老化現象、例えば真皮の厚みの減少、皮膚のしわ及びたるみの発生、はりの消失、並びに保湿性の低下が生じる。
そこで、本皮膚コラーゲン産生促進剤によって、皮膚のコラーゲンの産生が促進されると、しわやたるみの防止、はりの消失の防止が期待され、優れた皮膚の老化防止・改善効果が発揮される。
特に、コラーゲンの中でもI型コラーゲンは真皮中のコラーゲンの約80%を占める主要な成分であるため、I型コラーゲンの産生が促進されることで優れた皮膚の老化防止・改善効果が発揮される。
本実施形態の皮膚コラーゲン産生促進剤は、野生スイカの抽出物を主成分とすることで皮膚繊維芽細胞の増殖を促進する作用や、延命する作用を有する。本作用によって、皮膚繊維芽細胞によって産生される細胞外マトリックス、例えば皮膚の弾力性に寄与するI型,III型,IV型,VII型コラーゲン(特にI型コラーゲン)、保湿成分であるヒアルロン酸、及びコラーゲンの線維を支え、皮膚の弾力性に寄与するエラスチンの増加が期待される。
詳しく言うと、加齢に伴い、また皮膚が紫外線及び紫外線の照射や様々なストレスによって発生する活性酸素等に曝されることで皮膚繊維芽細胞が減少することが知られている。そうすると、皮膚繊維芽細胞によってもたらされるコラーゲン等の細胞外マトリックスが減少し、老化現象、例えば真皮の厚みの減少、皮膚のしわ及びたるみの発生、はりの消失、並びに保湿性の低下が生じる。
そこで、本皮膚コラーゲン産生促進剤によって、皮膚のコラーゲンの産生が促進されると、しわやたるみの防止、はりの消失の防止が期待され、優れた皮膚の老化防止・改善効果が発揮される。
特に、コラーゲンの中でもI型コラーゲンは真皮中のコラーゲンの約80%を占める主要な成分であるため、I型コラーゲンの産生が促進されることで優れた皮膚の老化防止・改善効果が発揮される。
本実施形態の皮膚コラーゲン産生促進剤は、上記作用効果を得ることを目的とした皮膚外用剤、皮膚化粧料、医薬品、研究用試薬、及び飲食品等に用いることができる。これらの中で、特に皮膚外用剤や皮膚化粧料として皮膚表面に塗布されることが好ましい。
<皮膚老化防止剤>
本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む皮膚の老化防止剤として用いることもできる。
一般に加齢をはじめとする様々な要因によって、表皮角化細胞の代謝機能が低下すると、また皮膚繊維芽細胞によって産生されるコラーゲン等の細胞外マトリックスが減少すると、皮膚の老化現象を起こす。
そのため、野生スイカの抽出物を有効成分として、表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞の増殖が促進されると、加齢等による皮膚新陳代謝の衰えを回復させ、皮膚の老化を予防することができる。
本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む皮膚の老化防止剤として用いることもできる。
一般に加齢をはじめとする様々な要因によって、表皮角化細胞の代謝機能が低下すると、また皮膚繊維芽細胞によって産生されるコラーゲン等の細胞外マトリックスが減少すると、皮膚の老化現象を起こす。
そのため、野生スイカの抽出物を有効成分として、表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞の増殖が促進されると、加齢等による皮膚新陳代謝の衰えを回復させ、皮膚の老化を予防することができる。
<創傷治癒剤、皮膚化粧料その他の薬効剤>
本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む皮膚の創傷治癒剤として用いることもできる。
一般に皮膚組織が損傷した場合には、損傷部位から表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞が遊走、増殖し、細胞外マトリックスの合成によって損傷部位が修復される。
そのため、野生スイカの抽出物を有効成分として、表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞の増殖が促進されると、皮膚組織の損傷修復が促進され、治癒が早まることになる。
本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む皮膚の創傷治癒剤として用いることもできる。
一般に皮膚組織が損傷した場合には、損傷部位から表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞が遊走、増殖し、細胞外マトリックスの合成によって損傷部位が修復される。
そのため、野生スイカの抽出物を有効成分として、表皮角化細胞や皮膚繊維芽細胞の増殖が促進されると、皮膚組織の損傷修復が促進され、治癒が早まることになる。
また本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む皮膚化粧料として用いることもできる。
野生スイカの抽出物は、表皮角化細胞の増殖促進作用、皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用のほか、メラニン産生抑制作用及び活性酸素消去作用を有しており、また皮膚に適用した場合の使用感又は安全性に優れているため、皮膚化粧料として用いることに好適である。
野生スイカの抽出物は、表皮角化細胞の増殖促進作用、皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用のほか、メラニン産生抑制作用及び活性酸素消去作用を有しており、また皮膚に適用した場合の使用感又は安全性に優れているため、皮膚化粧料として用いることに好適である。
また本発明は、野生スイカの抽出物を有効成分として含む各種の薬効剤として用いることもできる。各種の薬効剤としては、例えば、皮膚外用剤、美白剤、抗老化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、紫外線防止剤、保湿剤、血行促進剤等が挙げられる。
<実施例>
野生スイカの抽出物を、以下の手順により調製した。
アフリカ・カラハリ砂漠由来の野生スイカの果実を果皮、種子も含めた状態で、公知な搾汁機を用いて搾汁(圧搾)することで果汁を得た。当該果汁を沈殿物の形成を防ぐ等の目的で限外濾過し、分子量3000以上の成分を取り除くことで野生スイカのエキス(抽出物)を得た。
当該エキスを表皮ターンオーバー促進剤や皮膚コラーゲン産生促進剤として、また皮膚化粧料として用いた。
なお、野生スイカの果汁は、粘度が低く、非常に低カロリーであり(約5〜100kcal/100ml)、味も匂いも独特な特徴がないことから、加工に適した素材であった。
野生スイカの抽出物を、以下の手順により調製した。
アフリカ・カラハリ砂漠由来の野生スイカの果実を果皮、種子も含めた状態で、公知な搾汁機を用いて搾汁(圧搾)することで果汁を得た。当該果汁を沈殿物の形成を防ぐ等の目的で限外濾過し、分子量3000以上の成分を取り除くことで野生スイカのエキス(抽出物)を得た。
当該エキスを表皮ターンオーバー促進剤や皮膚コラーゲン産生促進剤として、また皮膚化粧料として用いた。
なお、野生スイカの果汁は、粘度が低く、非常に低カロリーであり(約5〜100kcal/100ml)、味も匂いも独特な特徴がないことから、加工に適した素材であった。
<試験例1 ヒト表皮角化細胞増殖試験>
実施例の表皮ターンオーバー促進剤を用いて、表皮角化細胞の増殖促進作用を確認する試験を行った。ヒト表皮角化芽細胞としてNHEK株を使用した。
まず、ヒト表皮角化細胞を1.0×104cells/wellになるように24wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、1%、2%、4%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した公知なKB2培地(増殖因子不含培地)に交換し、CO2インキュベータにて3日間培養した。
その後、ニュートラルレッド染色を行い、分光光度計を用いて570nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群について細胞増殖率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群として細胞増殖率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として公知な増殖因子を添加したKB2培地を用いた。
なお、エキスの%濃度とは、体積%濃度を示す。
実施例の表皮ターンオーバー促進剤を用いて、表皮角化細胞の増殖促進作用を確認する試験を行った。ヒト表皮角化芽細胞としてNHEK株を使用した。
まず、ヒト表皮角化細胞を1.0×104cells/wellになるように24wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、1%、2%、4%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した公知なKB2培地(増殖因子不含培地)に交換し、CO2インキュベータにて3日間培養した。
その後、ニュートラルレッド染色を行い、分光光度計を用いて570nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群について細胞増殖率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群として細胞増殖率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として公知な増殖因子を添加したKB2培地を用いた。
なお、エキスの%濃度とは、体積%濃度を示す。
上記測定結果を解析して、コントロール群と、各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群と、ポジティブコントロール群との細胞増殖率を比較したグラフを図1に示す。
各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群の細胞増殖率は、順に151.0%、158.4%、142.1%であった。
図1より、サンプル群の細胞増殖率は、全てのエキス濃度においてコントロール群の細胞増殖率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。
また、サンプル群の細胞増殖率は、野生スイカのエキス濃度が1%から2%へと高くなるにつれてさらに増加し、エキス濃度が2%から4%へと高くなるにつれて減少した。
各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群の細胞増殖率は、順に151.0%、158.4%、142.1%であった。
図1より、サンプル群の細胞増殖率は、全てのエキス濃度においてコントロール群の細胞増殖率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。
また、サンプル群の細胞増殖率は、野生スイカのエキス濃度が1%から2%へと高くなるにつれてさらに増加し、エキス濃度が2%から4%へと高くなるにつれて減少した。
(試験例1の考察)
試験例1の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(1%、2%、4%濃度)において約40%以上の表皮角化細胞の増殖促進作用が認められた。
このことから、野生スイカのエキスには、表皮角化細胞の代謝機能を高めて、表皮のターンオーバーを促進させる作用があることが分かった。
また、表皮角化細胞の減少に伴って起こるシワの形成や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の肌トラブル、創傷治癒の低下を防ぐ作用があることが分かった。
試験例1の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(1%、2%、4%濃度)において約40%以上の表皮角化細胞の増殖促進作用が認められた。
このことから、野生スイカのエキスには、表皮角化細胞の代謝機能を高めて、表皮のターンオーバーを促進させる作用があることが分かった。
また、表皮角化細胞の減少に伴って起こるシワの形成や肌荒れ、くすみ、色素沈着等の肌トラブル、創傷治癒の低下を防ぐ作用があることが分かった。
<試験例2 ヒト皮膚繊維芽細胞増殖試験>
実施例の皮膚コラーゲン産生促進剤を用いて、ヒト皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を確認する試験を行った。ヒト皮膚繊維芽細胞としてNB1RGB株を使用した。
まず、ヒト皮膚線維芽細胞を5.0×103cells/wellになるように96wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、1%、2%、4%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した公知な0.5%FBS含有培地に交換し、CO2インキュベータにて5日間培養した。
その後、ニュートラルレッド染色を行い、分光光度計を用いて570nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群について細胞増殖率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群として細胞増殖率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として5%FBS含有培地を用いた。
実施例の皮膚コラーゲン産生促進剤を用いて、ヒト皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用を確認する試験を行った。ヒト皮膚繊維芽細胞としてNB1RGB株を使用した。
まず、ヒト皮膚線維芽細胞を5.0×103cells/wellになるように96wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、1%、2%、4%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した公知な0.5%FBS含有培地に交換し、CO2インキュベータにて5日間培養した。
その後、ニュートラルレッド染色を行い、分光光度計を用いて570nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群について細胞増殖率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群として細胞増殖率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として5%FBS含有培地を用いた。
上記測定結果を解析して、コントロール群と、各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群と、ポジティブコントロール群との細胞増殖率を比較したグラフを図2に示す。
各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群の細胞増殖率は、順に120.0%、129.5%、129.4%であった。
図2より、サンプル群の細胞増殖率は、エキス1%濃度においてコントロール群の細胞増殖率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。そして、エキス2%、4%濃度においてコントロール群よりも増加傾向を示した(t検定により0.05≦P<0.10)。
また、サンプル群の細胞増殖率は、野生スイカのエキス濃度が1%から2%へと高くなるにつれてさらに増加し、エキス濃度が2%から4%へと高くなるとほぼ変化はなかった。
各濃度(1%、2%、4%濃度)のサンプル群の細胞増殖率は、順に120.0%、129.5%、129.4%であった。
図2より、サンプル群の細胞増殖率は、エキス1%濃度においてコントロール群の細胞増殖率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。そして、エキス2%、4%濃度においてコントロール群よりも増加傾向を示した(t検定により0.05≦P<0.10)。
また、サンプル群の細胞増殖率は、野生スイカのエキス濃度が1%から2%へと高くなるにつれてさらに増加し、エキス濃度が2%から4%へと高くなるとほぼ変化はなかった。
(試験例2の考察)
試験例2の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(1%、2%、4%濃度)において約20%以上の皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用が認められた。
このことから、野生スイカのエキスには、皮膚繊維芽細胞の代謝機能を高めて、皮膚の大部分を占める繊維性コラーゲンの産生を促進させる作用があることが分かった。
また、皮膚線維芽細胞の減少に伴って起こるシワの形成やハリの低下等の肌トラブル、創傷治癒の低下を防ぐ作用があることが分かった。
試験例2の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(1%、2%、4%濃度)において約20%以上の皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用が認められた。
このことから、野生スイカのエキスには、皮膚繊維芽細胞の代謝機能を高めて、皮膚の大部分を占める繊維性コラーゲンの産生を促進させる作用があることが分かった。
また、皮膚線維芽細胞の減少に伴って起こるシワの形成やハリの低下等の肌トラブル、創傷治癒の低下を防ぐ作用があることが分かった。
また、試験例1、2の結果から、表皮角化細胞及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進作用における野生スイカエキスの好適な濃度は1〜4%であって、最適な濃度は2%であることが分かった。
<試験例3 メラニン産生抑制試験>
実施例の皮膚化粧料を用いて、メラニン産生抑制を確認する試験を行った。
まず、マウスメラノーマ細胞(B16株)を2.0×104cells/wellになるように24wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、0.2%、1%、5%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した培地に交換し、CO2インキュベータにて3日間培養した。また、エキス添加と同時にメラニン合成促進剤のテオフィリンを1mM添加した。
その後、1N(1mol/L)KOH溶液でメラニンを溶解し、分光光度計を用いて405nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群についてメラニン産生率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群としてメラニン産生率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として0.01%アルブチンを用いた。
実施例の皮膚化粧料を用いて、メラニン産生抑制を確認する試験を行った。
まず、マウスメラノーマ細胞(B16株)を2.0×104cells/wellになるように24wellプレートにそれぞれ播種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間培養した。
そして、0.2%、1%、5%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加した培地に交換し、CO2インキュベータにて3日間培養した。また、エキス添加と同時にメラニン合成促進剤のテオフィリンを1mM添加した。
その後、1N(1mol/L)KOH溶液でメラニンを溶解し、分光光度計を用いて405nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群についてメラニン産生率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せず培養したものをコントロール群としてメラニン産生率を100%に設定した。また、ポジティブコントロール群として0.01%アルブチンを用いた。
上記測定結果を解析して、コントロール群と、各濃度(0.2%、1%、5%濃度)のサンプル群と、ポジティブコントロール群とのメラニン産生率を比較したグラフを図3に示す。
各濃度(0.2%、1%、5%濃度)のサンプル群のメラニン産生率は、順に82.3%、80.6%、71.4%であった。
図3より、サンプル群のメラニン産生率は、エキス1%、5%濃度においてコントロール群のメラニン産生率よりも有意に減少していた(t検定によりP<0.05)。そして、エキス0.2%濃度においてコントロール群よりも減少傾向を示した(t検定により0.05≦P<0.10)。
また、サンプル群のメラニン産生率は、野生スイカのエキス濃度が0.2%から5%へと高くなるにつれてさらに減少した。
各濃度(0.2%、1%、5%濃度)のサンプル群のメラニン産生率は、順に82.3%、80.6%、71.4%であった。
図3より、サンプル群のメラニン産生率は、エキス1%、5%濃度においてコントロール群のメラニン産生率よりも有意に減少していた(t検定によりP<0.05)。そして、エキス0.2%濃度においてコントロール群よりも減少傾向を示した(t検定により0.05≦P<0.10)。
また、サンプル群のメラニン産生率は、野生スイカのエキス濃度が0.2%から5%へと高くなるにつれてさらに減少した。
(試験例3の考察)
試験例3の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(0.2%、1%、5%濃度)においてメラニン抑制作用が認められた。
一般に、ヒトの肌は、紫外線にあたるとチロシナーゼと呼ばれる酵素の働きが活発になり、皮膚内に含まれているチロシンというアミノ酸からメラニンを生成する。シミやくすみの原因はいくつか挙げられるが、その中でメラニンの過剰産生によるものが大きいと考えられている。
野生スイカのエキスには、メラニン産生に伴うシワの形成やハリの低下、シミ・くすみの発生等の肌トラブルを防ぐ作用があることが分かり、皮膚化粧料や皮膚外用剤として好適に用いることができると分かった。
試験例3の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(0.2%、1%、5%濃度)においてメラニン抑制作用が認められた。
一般に、ヒトの肌は、紫外線にあたるとチロシナーゼと呼ばれる酵素の働きが活発になり、皮膚内に含まれているチロシンというアミノ酸からメラニンを生成する。シミやくすみの原因はいくつか挙げられるが、その中でメラニンの過剰産生によるものが大きいと考えられている。
野生スイカのエキスには、メラニン産生に伴うシワの形成やハリの低下、シミ・くすみの発生等の肌トラブルを防ぐ作用があることが分かり、皮膚化粧料や皮膚外用剤として好適に用いることができると分かった。
<試験例4 活性酸素消去試験>
実施例の皮膚化粧料を用いて、活性酸素消去作用(ラジカル消去作用)を確認する試験を行った。
具体的には、公知な0.075mM DPPH溶液に、0.5%、5%、50%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加し、25℃、30分の条件下でインキュベートした後、分光光度計を用いて520nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群についてラジカル消去率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せずインキュベートしたものをコントロール群としてラジカル消去率を0%に設定した。また、ポジティブコントロール群として0.001%アスコルビン酸を用いた。
実施例の皮膚化粧料を用いて、活性酸素消去作用(ラジカル消去作用)を確認する試験を行った。
具体的には、公知な0.075mM DPPH溶液に、0.5%、5%、50%濃度に調整した野生スイカのエキスをそれぞれ添加し、25℃、30分の条件下でインキュベートした後、分光光度計を用いて520nmの吸光度を測定することで、各濃度のサンプル群についてラジカル消去率(%)を算出した。
その際、野生スイカのエキスを添加せずインキュベートしたものをコントロール群としてラジカル消去率を0%に設定した。また、ポジティブコントロール群として0.001%アスコルビン酸を用いた。
上記測定結果を解析して、コントロール群と、各濃度(0.5%、5%、50%濃度)のサンプル群と、ポジティブコントロール群とのラジカル消去率を比較したグラフを図4に示す。
各濃度(0.5%、5%、50%濃度)のサンプル群のDPPHラジカル消去率は、順に1.8%、15.5%、78.3%であった。
図4より、サンプル群のラジカル消去率は、エキス5%、50%濃度においてコントロール群のラジカル消去率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。
また、サンプル群のラジカル消去率は、野生スイカのエキス濃度が0.5%から50%へと高くなるにつれてさらに増加した。
各濃度(0.5%、5%、50%濃度)のサンプル群のDPPHラジカル消去率は、順に1.8%、15.5%、78.3%であった。
図4より、サンプル群のラジカル消去率は、エキス5%、50%濃度においてコントロール群のラジカル消去率よりも有意に増加していた(t検定によりP<0.05)。
また、サンプル群のラジカル消去率は、野生スイカのエキス濃度が0.5%から50%へと高くなるにつれてさらに増加した。
(試験例4の考察)
試験例4の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(0.5%、5%、50%濃度)において活性酸素消去作用が認められた。
一般に、紫外線や様々なストレスにより一重項酸素や過酸化水素などの活性酸素種が発生し、皮膚において炎症やシワの発生、ハリや弾力の低下等を引き起こすことが知られている。
野生スイカのエキスには、活性酸素発生に伴う炎症やシワの発生、ハリの低下等の肌トラブルを防ぐ作用があることが分かり、皮膚化粧料や皮膚外用剤として好適に用いることができると分かった。
試験例4の結果から、野生スイカのエキスを添加したサンプル群は、全ての濃度(0.5%、5%、50%濃度)において活性酸素消去作用が認められた。
一般に、紫外線や様々なストレスにより一重項酸素や過酸化水素などの活性酸素種が発生し、皮膚において炎症やシワの発生、ハリや弾力の低下等を引き起こすことが知られている。
野生スイカのエキスには、活性酸素発生に伴う炎症やシワの発生、ハリの低下等の肌トラブルを防ぐ作用があることが分かり、皮膚化粧料や皮膚外用剤として好適に用いることができると分かった。
また、試験例3、4の結果から、メラニン産生抑制作用、活性酸素消去作用の両作用における野生スイカエキスの好適な濃度は0.5〜50%であって、より好適な濃度は1〜50%であった。また、5%を超えるとコストの上昇につながる場合があるため、最適な濃度は1〜5%であることが分かった。
Claims (8)
- 野生スイカの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする表皮ターンオーバー促進剤。
- 前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の表皮ターンオーバー促進剤。
- 前記抽出物を1〜4体積%の濃度で含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の表皮ターンオーバー促進剤。
- 前記抽出物が、前記野生スイカの果実から得られる果汁であって、
前記果実は、果肉、果皮及び種子を含むことを特徴とする請求項1乃至3に記載の表皮ターンオーバー促進剤。 - 野生スイカの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚コラーゲン産生促進剤。
- 野生スイカの抽出物を有効成分として含有し、
前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤を含むことを特徴とする皮膚老化予防剤。 - 野生スイカの抽出物を有効成分として含有し、
前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、及び皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤を含むことを特徴とする創傷治癒剤。 - 野生スイカの抽出物を有効成分として含有し、
前記抽出物由来の表皮角化細胞の増殖促進剤、皮膚繊維芽細胞の増殖促進剤、メラニン産生抑制剤、及び活性酸素消去剤からなる群より選ばれる3種以上の剤を含むことを特徴とする皮膚化粧料。
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