JP2016174634A - 屋内用フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】暗いときであっても屋内用フェンスの外形を認識できるようにする。
【解決手段】屋内用フェンス(ベビーフェンス)100の外形を認識することができる位置に蓄光材含有部品121−125が配置されており、これらの蓄光材含有部品121−125は暗くなると発光するため、暗いときであっても屋内用フェンス(ベビーフェンス)100の外形を認識することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は屋内用フェンスに関する。
寝ている幼児を防護するために、あるいは、危険性がある場所(暖房器具など)に幼児が近づかないように、寝ている幼児または危険性がある場所の周囲に防護用の屋内用フェンス(「ベビーフェンス」と呼ばれることがある)が置かれることがある(例えば、特開2008−202337号公報参照)。
日中はどこにフェンスが置かれているかは視認可能であるが、夜中などの暗いときには、フェンスの位置がわからず、フェンスに足をぶつけたりすることがある。特に、フェンスに激しくぶつかったようなときには、フェンス自体が倒れるおそれがあり、フェンス内の幼児に対する危険性が増大する。
特開2008−202337号公報 実用新案登録第3095565号公報
例えば、実用新案登録第3095565号公報(特許文献2)には、ドアとドア把手との接続箇所に蓄光性塗料を塗布することが開示されている。
このようにドアとドア把手の接続箇所に蓄光性塗料を塗布すれば、夜中であっても目的物(ドア把手)の位置を把握することができるが、同公報のようにピンポイント的に蓄光性塗料を塗布しても、屋内用フェンスのような平面的に広がりを有する目的物の全体像を把握することは不可能である。
本発明はこのような従来の屋内用フェンスにおける問題点に鑑みてなされたものであり、夜中などの暗いときであっても、置かれている位置を把握することが可能な屋内用フェンスを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、屋内に配置される移動可能な屋内用フェンスであって、前記屋内用フェンスの外形を認識することができる位置に配置されている蓄光手段を備えることを特徴とする屋内用フェンスを提供する。
前記屋内用フェンスは、ウォール部分と、当該ウォール部分に対して開閉可能なドア部分とのうち、少なくともウォール部分からなり、前記蓄光手段は前記ウォール部分及び前記ドア部分のうち少なくともウォール部分に配置されていることが好ましい。
前記屋内用フェンスが布製部材を備えている場合には、前記布製部材の少なくとも一部の領域には蓄光材が混練されており、前記領域が前記蓄光手段をなしていることが好ましい。
前記蓄光手段は、例えば、蓄光材を含む蓄光層と、前記蓄光層の一面側において前記蓄光層と接合されている接着層と、からなり、前記接着層を介して貼り付け可能であることが好ましい。
前記屋内用フェンスが樹脂製の部品を備えている場合には、前記部品には蓄光材が混練されており、前記部品が前記蓄光手段をなしていることが好ましい。
本発明に係る屋内用フェンスには蓄光手段が配置されており、この蓄光手段が放射する光によって、夜中などの暗いときであっても、当該屋内用フェンスの外形を認識することができる。このため、夜中などの周囲を認識できない環境下であっても、当該屋内用フェンスに足をぶつけたり、当該屋内用フェンスそのものに衝突したりすることを防止することができる。
特に、上記実用新案登録とは異なり、ピンポイント的に蓄光手段を配置するのではなく、屋内用フェンスの外形が認識できるように蓄光手段を配置するため、屋内用フェンスの外形(全体)を認識することが可能になる。
また、蓄光手段は電気により発光するものではなく、日中などの明るいときに蓄光された光を放射するものであるから、電気代などの費用は不要であり、さらに、電気を供給するためのコードを使用する必要もないので、コードに足を引っ掛けるという二次的トラブルをも防止することができる。
本発明の一実施形態に係る屋内用フェンスの正面図である。 本発明の一実施形態に係る屋内用フェンスの斜視図である。 屋内用フェンスの一部をなす布製シートの平面図である。 蓄光テープの断面図である。
(第一の実施形態)
図1及び図2は本発明の第一の実施形態に係る屋内用フェンスを示す。本実施形態においては、屋内用フェンスの一例としてベビーフェンス(まだ動けない幼児の周囲に配置するフェンス)を挙げる。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るベビーフェンス100は、ウォール部分110と、ドア部分120とから構成されている。
ウォール部分110は、左側部分111と、右側部分112とからなる。
左側部分111は、上下方向に延びる複数の第一パイプと、第一パイプの各上端を結合する水平パイプと、第一パイプの各下端を結合するバー113と、水平パイプ及びバー113の端部に取り付けられているパッド121と、から構成されている。
右側部分112は、上下方向に延びる複数の第二パイプと、第二パイプの各上端を結合する水平パイプと、第二パイプの各下端を結合するバー113と、水平パイプ及びバー113の端部に取り付けられているパッド124と、から構成されている。
バー113は左側部分111及び右側部分112の双方にわたって延びており、左側部分111及び右側部分112に共有されている。
左側部分111と右側部分112とは、それらの間にスペースが形成されるようにして、バー113を介して結合されている。
ドア部分120は左側部分111と右側部分112との間に形成されたスペースに配置されており、左側部分111に対して取付部材122及び125を介して回転可能に取り付けられている(図1の紙面と平行に延びる軸を中心として図1の紙面と垂直な方向に回転する)。
ドア部分120の上端の角には、ドア部分120を押すためのパッド123が取り付けられている。
本実施形態に係るベビーフェンス100を構成する部品のうち、ベビーフェンス100の外形に位置するパッド121、123、124及び取付部材122、125は樹脂製である。これらのパッド121、123、124及び取付部材122、125には蓄光材が混練されており、このため、暗い環境下においては、これらのパッド121、123、124及び取付部材122、125は発光する。
このように、本実施形態に係るベビーフェンス100においては、ベビーフェンス100の外形を特定することが可能な位置に配置されている部品が蓄光手段として機能し、暗いときには発光するため、例えば夜中であっても、ベビーフェンス100の外形を認識することができ、ひいては、どこにベビーフェンス100が立っているかを容易に把握することができる。このため、夜中などの周囲を認識できない環境下であっても、ベビーフェンス100に足をぶつけたり、ベビーフェンス100そのものに衝突したりすることを防止することができる。
(第二の実施形態)
第一の実施形態に係るベビーフェンス100のドア部分120は、例えば、鋼鉄製であるが、ドア部分120を布地で構成することが可能である。
図3は布地で構成したドア部分120の一例の平面図である。
図3に示すドア部分120は、剛性材料からなる長方形状のフレーム部材130と、フレーム部材130に沿って張られた布地135と、から構成されている。
フレーム部材130は、鉛直方向に相互に平行に延びる一対の第一フレーム部材131と、第一フレーム部材131に対して直交する方向に延び、一対の第一フレーム部材131を相互に結合する一対の第二フレーム部材132と、からなる。第一フレーム部材131はフレーム部材130の四隅において第二フレーム部材132より突出しており、この突出部分は布地135から露出している。
第一フレーム部材131の一方(例えば、図3の左側に位置する第一フレーム部材131)が左側部分111に対して回転可能に取り付けられる。
このようにドア部分120がその構成要素として布地135を含む場合には、布地135の一部の領域に蓄光材を混練させ、当該領域から発光させることが可能である。すなわち、当該領域が蓄光手段として機能する。
例えば、図3に示すように、本実施形態における布地135には、その四隅のL字型領域136に蓄光材が混練されている。このため、夜中などの暗いときには、L字型領域136が発光する。
このため、夜中などの暗いときであっても、ドア部分120の位置を容易に認識することができるため、ベビーフェンス100の外形または全体の位置も容易に類推することが可能である。
本実施形態においては、ドア部分120を布地製としたが、左側部分111または右側部分112を布地製とすることも可能であり、あるいは、それら全てを布地製とすることも可能である。
また、本実施形態においては、蓄光材を混練する領域としてL字型領域136を例示したが、他のパターンとすることも可能である。例えば、布地135の全周囲に蓄光材を混練することも可能である。
さらに、蓄光材を混練する領域は布地135の一部に限定されるものではなく、布地135の全領域に蓄光材を混練することも可能である。
上記の第一の実施形態を本実施形態に適用することも可能である。例えば、第一フレーム部材131を樹脂製とし、第一フレーム部材131が布地135から突出している部分に蓄光材を混練させることにより、この突出部分から発光させることも可能である。
(第三の実施形態)
上記の第一及び第二の実施形態においては、ベビーフェンス100の一部が蓄光手段として使用される。このため、蓄光手段が配置される位置はベビーフェンス100の製造時に決まるものであるため、ベビーフェンス100の製造後において蓄光手段の位置を変更することは不可能である。
これに対して、本発明の第三の実施形態においては、ベビーフェンス100の使用者が蓄光手段の位置を任意に決定することが可能であり、ベビーフェンス100の製造後であっても、蓄光手段の位置を任意に変更することが可能である。
本実施形態においては、蓄光手段として、蓄光テープが使用される。
図4は蓄光テープ140の断面図である。
蓄光テープ140は、蓄光材を含む蓄光層141と、蓄光層141の下面側において蓄光層141と接合されている接着層142と、から構成されている。
蓄光テープ140は接着層142を介してベビーフェンス100の任意の位置に接着可能である。
このため、ベビーフェンス100の使用者は、使用者自身にとってベビーフェンス100の外形を把握するのに適した位置を選択し、それらの選択した位置に蓄光テープ140を貼り付けることが可能である。貼り付けられた蓄光テープ140により、夜中などの暗いときであっても、ベビーフェンス100の外形を容易に認識することが可能である。
本実施形態は第一の実施形態及び第二の実施形態の一方または双方と併用することが可能である。
上記の第一乃至第三の実施形態においては、本発明に係る屋内用フェンスの一例としてベビーフェンスを挙げたが、本発明に係る屋内用フェンスはベビーフェンスに限定されるものではない。本発明は、例えば、ストーブその他の暖房器具や加熱されたものの周囲に配置するフェンス、壊れやすいものの周囲に配置するフェンスなど屋内で使用する全てのフェンスに対して適用することが可能である。
また、上記の第一乃至第三の実施形態にベビーフェンス100はドア部分120を備えるものとして形成されているが、ドア部分120を形成せずに、ベビーフェンス100をウォール部分110のみから構成することも可能である。
100 ベビーフェンス
110 ウォール部分
111 左側部分
112 右側部分
113 バー
120 ドア部分
121−125 蓄光材含有部品
130 フレーム部材
135 布地
136 L字型領域
140 蓄光テープ

Claims (5)

  1. 屋内に配置される移動可能な屋内用フェンスであって、
    前記屋内用フェンスの外形を認識することができる位置に配置されている蓄光手段を備えることを特徴とする屋内用フェンス。
  2. 前記屋内用フェンスは、ウォール部分と、当該ウォール部分に対して開閉可能なドア部分とのうち、少なくともウォール部分からなり、前記蓄光手段は前記ウォール部分及び前記ドア部分のうち少なくともウォール部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の屋内用フェンス。
  3. 前記屋内用フェンスは布製部材を備えており、
    前記布製部材の少なくとも一部の領域には蓄光材が混練されており、前記領域が前記蓄光手段をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載の屋内用フェンス。
  4. 前記蓄光手段は、
    蓄光材を含む蓄光層と、
    前記蓄光層の一面側において前記蓄光層と接合されている接着層と、
    からなり、
    前記接着層を介して貼り付け可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の屋内用フェンス。
  5. 前記屋内用フェンスは樹脂製の部品を備えており、
    前記部品には蓄光材が混練されており、前記部品が前記蓄光手段をなしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の屋内用フェンス。
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