JP2016173385A - 電子機器及び電子機器の制御方法 - Google Patents

電子機器及び電子機器の制御方法 Download PDF

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伸一 垣内
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Abstract

【課題】人の手や障害物などの物体が近接していることを検知可能で、且つ状態表示機能やイルミネーション機能を兼ね備える電子機器、及び電子機器の制御方法を提供する。
【解決手段】電子機器を、視認可能な位置に配置されて、それぞれLED光を放射する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードの少なくとも一部の発光ダイオードについて、発光状態と受光状態とを切り換えて駆動する発光ダイオード駆動手段と、発光ダイオード駆動手段により受光状態に設定された発光ダイオードからの出力に基づいて、複数の発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定する近接判定手段と、から構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子機器及び電子機器の制御方法に関する。
電子機器には、撮影装置など、使用者が手で保持しながら操作を行うものがある。この種の電子機器には、誤作動を防止するために、使用者によって保持されているか否かを検知するものがある。
特許文献1には、使用者によってハンドルが正常に把持されているか否かを検出する把持検知装置が記載されている。特許文献1に記載の把持検知装置では、ハンドルの一端に発光部と受光部を有する光電センサが配置され、ハンドルの他端には発光部から出射された光を遮蔽する遮蔽部を備えている。使用者がハンドルを把持している場合は、発光部から出射された光は、使用者の手で反射されて受光部で検知される。また、使用者がハンドルを把持していない場合は、発光部から出射された光は、遮蔽部で受光部とは異なる側に反射される。これにより、受光部による光の検知の有無によって、ハンドルが把持されているか否かを検知することができる。
また、特許文献2には、2つのLEDを有するLEDユニットの検査方法が開示されている。特許文献2の検査方法では、一方のLEDを点灯状態とし、他方のLEDを、前記
一方のLEDから放射されたLED光を検知する受光状態とすることにより、前記一方のLEDの点灯状態を確認することができる。
特開2009−40375号公報 特開2010−230568号公報
ところで、特許文献1における光電センサはハンドルが把持されているか否かの検知のみに使用されていた。なお、特許文献2には、LEDを受光状態とすることが記載されているが、これは、LEDを他のLEDの検査に使用することを述べているに過ぎない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人の手や障害物などの物体が近接していることを検知可能で、且つ状態表示機能やイルミネーション機能を兼ね備える電子機器及び電子機器の制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決する本発明の実施形態の電子機器は、視認可能な位置に配置されて、それぞれLED光を放射する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードの少なくとも一部の発光ダイオードについて、発光状態と受光状態とを切り換えて駆動する発光ダイオード駆動手段と、発光ダイオード駆動手段により受光状態に設定された発光ダイオードからの出力に基づいて、複数の発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定する近接判定手段と、を備える。
このような構成によれば、発光ダイオードによって物体が近接しているか否かを判定することができる。この判定結果に基づいて、電子機器が使用者によって把持されているか否か、人の手以外の障害物が近接して配置されているか否か等を判定することができる。また、発光ダイオードを発光させることにより、電子機器に状態表示機能やイルミネーション機能を持たせることができる。
また、近接判定手段は、発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定すると共に、受光状態に設定された複数の発光ダイオードにおける検出結果の連続性に基づいて物体の近接状態を判定してもよい。
このような構成によれば、複数の発光ダイオードに物体が近接している場合に、その物体の大きさや形状等を判定することができる。これにより、例えば、使用者が電子機器を把持している場合に、手全体を使用して把持しているのか、特定の指を使って把持しているのか等、どのように把持しているのかを判定することができる。
また、近接判定手段は、受光状態に設定されている複数の発光ダイオードのうち、物体が近接していると判定した発光ダイオードが連続する範囲の大きさが所定値以上である場合に、物体が複数の発光ダイオードに対して所定の状態で近接していると判定してもよい。
このような構成によれば、使用者が電子機器を把持している場合に、手全体を使用して把持しているのか、特定の指を使って把持しているのか等、どのように把持しているのかを判定することができる。
また、電子機器は、所定の撮影方向の被写体を撮影する撮影部と、押下されることにより撮影部に撮影を実行させる操作部と、を更に備えてもよい。この場合、複数の発光ダイオードは、操作部の近傍に、操作部の押下方向に並べて配置される。
このような構成によれば、使用者が機器を把持ながら操作部を操作して撮影を行うことを想定した電子機器(撮影装置)において、使用者が機器を把持しているのか否かを判定することができる。
また、電子機器は、電子機器の被写体側に突出したグリップ部を更に備えてもよい。この場合、複数の発光ダイオードは、グリップ部の被写体側に配置される。
このような構成によれば、使用者が把持することを想定したグリップ部に、把持を検知する発光ダイオードを配置することにより、確実に使用者による把持を検知することができる。また、発光ダイオードによる状態表示やイルミネーションを被写体側から確認することができる。
また、発光ダイオード駆動手段は、押下方向に並んで配置される発光ダイオードのうち、複数の発光ダイオードを受光状態に設定してもよい。この場合、近接判定手段は、所定方向において、物体が近接していると判定した発光ダイオードが連続する長さを取得し、取得した長さが所定長以上である場合に、撮影方向が電子機器の使用者側を向いていないと判定し、取得した長さが所定長未満である場合に、撮影方向が電子機器の使用者側を向いていると判定する。
このような構成によれば、使用者が電子機器を被写体側とその反対側とのどちらの方向から把持しているのかを判定することができる。
また、近接判定手段は、発光ダイオードに物体が近接していると判定している状態の時間変化を取得し、取得した時間変化が、予め登録された変化パターンに合致するか否かを判定してもよい。
このような構成によれば、発光ダイオードによる検知結果に基づいて電子機器の操作を行うことができる。
また、複数の発光ダイオードは、電子機器の所定の面上に二次元的に並べて配置されてもよい。この場合、近接判定手段は、所定の面上における、物体が近接していると判定された発光ダイオードの分布を取得し、取得した分布が、予め登録されている分布に合致するか否かを判定する。
このような構成によれば、電子機器が把持されているか否かを二次元的に判定するため、判定を正確に行うことができる。また、電子機器がどのように把持しているのかに応じた分布を予め登録しておき、測定結果と登録されている分布を比較することにより、電子機器がどのように把持されているのかを判定することができる。
また、近接判定手段は、所定の面上における、物体が近接していると判定された発光ダイオードの分布の時間変化を取得し、取得した分布の時間変化が、予め登録された分布変化パターンに合致するか否かを判定してもよい。
このような構成によれば、複数の発光ダイオードに対するタップ操作やフリック操作により、電子機の操作を行うことができる。
また、電子機器は、電子機器の動作モードを設定するモード設定手段を更に備えてもよい。この場合、動作モード設定手段は、近接判定手段による判定結果に基づいて動作モードを変化させる。
このような構成によれば、電子機器が物体と近接しているか否かの判定結果に基づいて、電子機器の動作モードを自動で切り替えることができる。
また、発光ダイオード駆動手段は、近接判定手段による判定結果に基づいて、複数の発光ダイオードの発光パターンを発光状態と受光状態との間で切り替えてもよい。
発光ダイオード駆動手段は、近接判定手段による判定結果に基づいて、発光状態に設定されている発光ダイオードの発光パターンを変化させる、請求項1から請求項10の何れか一項に記載の電子機器。
このような構成によれば、電子機器の使用者は、発光パターンを見ることにより、電子機器の状態を把握することができる。
また、複数の発光ダイオードは、第1の波長帯域のLED光を放射する第1の発光ダイオードと、第1の波長帯域を含まない第2の波長帯域のLED光を放射する第2の発光ダイオードと、を含んでもよい。この場合、発光ダイオード駆動手段は、少なくとも一つの第1の発光ダイオード及び少なくとも一つの第2の発光ダイオードを受光状態に設定し、近接判定手段は、受光状態に設定されている第1の発光ダイオード及び第2の発光ダイオードからの出力に基づいて、複数の発光ダイオードに対して人体が近接しているか否か、及び、人体以外の物体が近接しているか否かを判定する。
このような構成によれば、電子機器が人の手によって把持されているのか否かを判定することができる。
また、第1の波長帯域のLED光は、近赤外光を含むものであり、第2の波長帯域のLED光は、可視光であってもよい。
このような構成によれば、人の手の反射率が近赤外領域で低くなることを利用して、複数の発光ダイオードに人の手が近接しているのか否かを判定することができる。
また、複数の発光ダイオードはそれぞれ、LED光を放射する発光部を有し、物体が接近した時に、発光状態に設定されている発光ダイオードから放射され物体で反射されたLED光が、発光状態に設定されている発光ダイオードの周囲に配置されている受光状態に設定されている発光ダイオードで受光できるように、発光部の前方に間隙部を有してもよい。
このような構成によれば、物体が複数の発光ダイオードに近接して配置されている場合においても、受光状態に設定されている発光ダイオードで確実にLED光を受光することができる。これにより、物体の近接を確実に判定することができる。
また、間隙部は、LED光を透過させるパネルによって設定されていてもよい。
また、間隙部は、電子機器の表面に形成された凹部であってもよい。
また、複数の発光ダイオードは、隣り合う2つの発光ダイオードの間に、一方の発光ダイオードから放射されたLED光が他方の発光ダイオードに直接入射しないようにLED光を遮光する遮光部を有してもよい。
このような構成によれば、物体が複数の発光ダイオードに近接して配置されていないにも拘らず、物体が近接して配置されていると誤って判定されることを防止できる。
上記の課題を解決する本発明の実施形態の制御方法は、視認可能な位置に配置されて、それぞれLED光を放射する複数の発光ダイオードを備える電子機器の制御方法であって、複数の発光ダイオードの少なくとも一部の発光ダイオードについて、発光状態と受光状態とを切り換えて駆動する発光ダイオード駆動ステップと、発光ダイオード駆動ステップにおいて受光状態に設定された発光ダイオードからの出力に基づいて、複数の発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定する近接判定ステップと、を含む。
本発明の実施形態によれば、人の手や障害物などの物体が近接していることを検知可能で、且つ状態表示機能やイルミネーション機能を兼ね備える電子機器及び電子機器の制御方法が提供される。
本発明の実施形態にかかる撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかるカメラ本体部の正面図である。 本発明の実施形態にかかるカメラ本体部の上面図である。 本発明の実施形態にかかるカメラ本体部の背面図である。 本発明の実施形態にかかるカメラ本体部の斜視図である。 本発明の実施形態にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態にかかるLED駆動制御部を説明するためのである。 本発明の実施形態にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態にかかるLED光を用いたイルミネーション機能及びグリップ把持検知機能の制御に関するフローチャートである。 本発明の実施形態にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態の変形例1にかかるグリップを説明するための図である。 本発明の実施形態の変形例1にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態の変形例2にかかる情報報知部の上面図である。 本発明の実施形態の変形例2にかかる情報報知部の断面図である。 本発明の実施形態の変形例2にかかる情報報知部の上面図である。 本発明の実施形態の変形例3にかかるグリップの断面図である。 本発明の実施形態の変形例3にかかるグリップを説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の電子機器について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、電子機器は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、コンパクトデジタルカメラ、ミラーレス一眼カメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、タブレット端末、スマートフォン、PHS(Personal Handy phone System)、フィーチャフォン、携帯ゲーム機などの撮影機能を有する装置や、使用者が手で保持又は把持して使用する別の形態の装置に置き換えてもよい。
図1は、本実施形態のデジタル一眼レフカメラ(以下、「撮影装置」と記す。)1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、カメラ本体部10及びカメラ本体部10に着脱可能に装着される交換レンズ20を備えている。
カメラ本体部10は、システムコントローラ100、操作部102、駆動回路104、情報報知部108、シャッタ110、固体撮像素子112、信号処理回路114、画像処理エンジン116、バッファメモリ118、カード用インタフェース120、LCD(Liquid Crystal Display)制御回路122、LCD124及びROM(Read Only Memory)126を備えている。交換レンズ20は、撮影レンズ200及び絞り202を備えている。なお、撮影レンズ200は複数枚構成であるが、図1においては便宜上一枚のレンズとして示す。
操作部102には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチなど、撮影装置1の使用者(撮影者)が撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。撮影者により電源スイッチが操作されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)を含む。システムコントローラ100は電源供給後、ROM126にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリア(不図示)にロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
レリーズスイッチが操作されると、システムコントローラ100は、例えば、固体撮像素子112により撮像されたライブビュー(後述)から計算された測光値や、撮影装置1に内蔵された露出計(不図示)で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、駆動回路104を介して絞り202及びシャッタ110を駆動制御する。より詳細には、絞り202及びシャッタ110の駆動制御は、プログラムAE(Automatic Exposure)、シャッタ優先AE、絞り優先AEなど、撮影モードスイッチにより指定されるAE機能に基づいて行われる。また、システムコントローラ100はAE制御と併せてAF(Autofocus)制御を行う。AF制御には、アクティブ方式、位相差検出方式、コントラスト検出方式等が適用される。また、AFモードには、中央一点の測距エリアを用いた中央一点測距モード、複数の測距エリアを用いた多点測距モード等がある。システムコントローラ100は、AF結果に基づいて駆動回路104を介して撮影レンズ200を駆動制御し、撮影レンズ200の焦点を調整する。なお、この種のAE及びAFの構成及び制御については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
被写体からの光束は、撮影レンズ200、絞り202、シャッタ110を通過して固体撮像素子112の受光面により受光される。固体撮像素子112は、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子112は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子112は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子112はまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。
信号処理回路114は、固体撮像素子112より入力される画像信号に対してクランプ、デモザイク等の所定の信号処理を施して、画像処理エンジン116に出力する。画像処理エンジン116は、信号処理回路114より入力される画像信号に対してマトリクス演算、Y/C分離、ホワイトバランス等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ118は、画像処理エンジン116による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。また、撮影画像の保存形式は、JPEG形式に限らず、最小限の画像処理(例えば、画像領域の黒レベルの補正処理等)しか施されないRAW形式であってもよい。
カード用インタフェース120のカードスロットには、メモリカード300が着脱可能に差し込まれている。画像処理エンジン116は、カード用インタフェース120を介してメモリカード300と通信可能である。画像処理エンジン116は、生成された圧縮画像信号(撮影画像データ)をメモリカード300(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、画像処理エンジン116は、生成された輝度信号Y、色差信号Cb、Crをフレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。画像処理エンジン116は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122は、画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD124の表示画面に表示される。撮影者は、AE制御及びAF制御に基づいて適正な露出及びピントで撮影されたリアルタイムのスルー画(ライブビュー)を、LCD124の表示画面を通じて視認することができる。
画像処理エンジン116は、撮影者により撮影画像の再生操作が行われると、操作により指定された撮影画像データをメモリカード300又は内蔵メモリ(不図示)より読み出して所定のフォーマットの画像信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122が画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御することで、撮影画像がLCD124の表示画面に表示される。
情報報知部108は、後述する複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を備えている。本実施形態の撮影装置1においては、LEDを発光させることにより、イルミネーション機能や撮影装置1の状態表示機能が提供される。
図2〜図5はそれぞれ、カメラ本体部10の正面図、上面図、背面図、斜視図を示す。なお、説明の便宜上、図3(カメラ本体部10の上面図)に、カメラ本体部10に装着された交換レンズ20の概略的な輪郭を一点鎖線にて示す。
情報報知部108は、複数のLED30(本実施形態では8つ)を備えている(例えば図2中、破線参照)。LED30は、筐体10aの前面の中で被写体側に突出した所定の突出領域に配置されている。カメラ本体部10には、交換レンズ20が着脱可能に装着されるマウント部12が備えられている。筐体10aには、マウント部12を取り囲うマウント周辺部13が形成されている。LED30が配置される突出領域は、マウント周辺部13を挟んでマウント部12から離れて位置する。具体的には、複数のLED30は、図2等に示されるように、筐体10aに形成されたグリップ11の前面11aに上下方向(グリップ11の長手方向)に一列に等ピッチで並べて配置されており、且つ前面11aの中でもマウント部12から離れた位置に寄せて配置されている。
以下では、撮影装置1のマウント部12やマウント周辺部13が設けられている側を前方、LCD124が設けられている側を後方と定義する。また、撮影装置1のグリップ11が設けられている側を右方、撮影装置1のマウント周辺部13を挟んでグリップ11とは反対側を左方と定義する。また、撮影装置1のレリーズスイッチ102aが設けられている側を上方、その反対側を下方と定義する。
グリップ11は、撮影者が右手で把持することを想定して形成されている。また、レーズスイッチ102aは、右手の人差指で押下されることを想定して配置されている。そのため、撮影者がグリップ11を右手で保持したまま、右手の人差指でレリーズスイッチ102aを押し易いように、レリーズスイッチ102aは、押下面が上方を向くように、或いは上方からやや前方に傾いた方向を向くように配置される。これにより、レリーズスイッチ102aは、略下方に向かって押下される。
グリップ11は、被写体側に最も突出する交換レンズ20に対して筐体10aの前面の中でも離れて位置するパーツであり(図2等参照)、且つ筐体10aの前面の中でも被写体側に突出した面(図3等参照)となっている。また、複数のLED30は、前面11aの中でも交換レンズ20(マウント部12)から離れたグリップ11に配置されている。そのため、複数のLED30は、被写体から見たときに交換レンズ20の陰に隠れにくい。従って、撮影者は、自分撮りやセルフタイマ撮影等を行う場合においてもLED30の発光状態を視認しやすい。
図6に、グリップ11の、LED30が設けられている箇所の断面図を概略的に示す。図6に示されているように、グリップ11は、複数のLED30を備えている。LED30の前方には、LED30から放射される光を透過させるパネル32が配置されている。パネル32は、例えば、透明の樹脂材料から形成される。パネル32の前方表面は、グリップ11の前方表面を構成している。また、隣り合うLED30の間には各LED30から放射されるLED光を遮光する遮光板33が配置されている。そのため、各LED30から放射されたLED光は、パネル32に入射し、隣り合うLED30に直接入射することはない。なお、図を簡素化するために、図6では、LED30に対する符号、及び遮光板33に対する符号は、一部にのみ付与している。
各LED30は、駆動電流に応じて発光する不図示の発光面を有している。LED30の発光面の前方には、樹脂やガラスなどの透明材料から構成されるレンズ部31が設けられている。発光面から放射したLED光は、レンズ部31を通って前方に放射される。レンズ部31から放射されたLED光は、パネル32を通して撮影装置1の前方に向かって放射される。これにより、撮影装置1に、LED光による状態表示機能やイルミネーション機能を持たせることができる。
状態表示機能とは、撮影装置1の状態を撮影者や被写体に知らせる機能のことである。例えば、各LED30を点滅させたり、発光強度を変化させたり、発光色を変化させたりすることによって、撮影装置1に設定されている動作モードや撮影装置1の状態を撮影者や被写体に知らせることができる。また、この状態表示機能にはLED光が使用されるため、撮影者や被写体が撮影装置1から離れた位置にいる場合であっても、その位置からLED光を視認できれば、撮影装置1の状態を撮影者や被写体に知らせることができる。
イルミネーション機能とは、LED光によって撮影装置1を装飾する機能のことである。このイルミネーション機能により、撮影装置1に高級感を持たせる、或いは目立たせる等の付加価値を持たせることができる。
各LED30は、アノード側端子とカソード側端子を備える。アノード側端子にカソード側端子よりも高い電圧が印加されると、LED30からは、ほぼアノード側端子とカソード側端子間の電位差に応じたLED光が放射される。また、LED30は、光を受光すると、ほぼその光の強度に応じてアノード側端子にカソード側端子よりも高い電圧を発生させる。そのため、LED30は受光素子(フォトダイオード)として使用することができる。
次に、各LED30の制御について説明する。図7は、LED駆動制御部103を説明するための図である。各LED30はそれぞれ、LED駆動制御部103に接続され、その動作が制御される。LED駆動制御部103は、トランジスタTr1、Tr2、オペアンプOA、抵抗R1〜R9、端子IN、OUT、Vcc1〜Vcc3、GND1〜GND3を備える。トランジスタTr1、Tr2は、LED30の発光を制御するスイッチとして動作する。抵抗R8、R9はトランジスタTr2のBase端子に接続されるバイアス抵抗である。抵抗R6、R7はトランジスタTr1のBase端子に接続されるバイアス抵抗である。オペアンプOAの非反転入力端子(+)には、端子Vcc2に印加された電圧が抵抗R3、R2で分圧され、基準電圧としてR5を介して印加される。また、オペアンプOAの反転入力端子(−)には、LED30のアノード側電圧がR4を介して印加される。
端子INに、LED30の発光を指示する信号(例えば、3.3V電圧)が入力されると、トランジスタTr2がOFFの状態からONの状態となる。また、トランジスタTr2がONの状態になることにより、トランジスタTr1もOFFの状態からONの状態となる。これにより、端子Vcc1に印加されている駆動電圧(例えば、5V電圧)により、トランジスタTr1、抵抗R1、LED30、端子GND2を含む経路に駆動電流が流れ、LED30が発光する。一方、端子INに、LED30の発光停止を指示する信号(例えば、0V電圧)が入力されると、トランジスタTr2、トランジスタTr1がOFFの状態となる。これにより、LED30に駆動電流が流れなくなり、LED30の発光が停止する。
端子INにLED30の発光停止を指示する信号(0V電圧)が入力されている間、LED30を受光素子として使用することができる。このとき、LED30に外部から光が入射されると、LED30からは、受光した光の光量に応じた電圧が出力される。LED30から出力された電圧は、オペアンプOAの反転入力端子(−)に印加される。また、端子Vcc2に印加されている電圧(例えば、5V電圧)により、オペアンプOAの非反転入力端子(+)には基準電圧が印加される。また、オペアンプOAの端子Vcc3には、駆動電圧(例えば、5V電圧)が印加されている。
オペアンプOAは、反転入力端子(−)に印加された電圧と非反転入力端子(+)とに印加された電圧(基準電圧)の大小関係に応じた電圧を出力する比較器(コンパレータ)として動作する。詳しくは、反転入力端子(−)に印加される電圧が非反転入力端子(+)に印加される電圧よりも小さい場合、オペアンプOAの出力端子OUTからハイレベルの電圧(例えば、5V電圧)が出力される。また、反転入力端子(−)に印加される電圧が非反転入力端子(+)に印加される電圧以上である場合、オペアンプOAの出力端子OUTからローレベルの電圧(例えば、0V)が出力される。そのため、LED30を受光素子として使用している場合、LED30による受光量が所定値よりも小さい場合は、OUT端子からハイレベルの電圧が出力される。また、LED30の受光量が所定値以上である場合は、OUT端子からローレベルの電圧が出力される。
また、図7では、抵抗R5の一端は、抵抗R3と抵抗R2との間に接続されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、抵抗R5の一端は、不図示のDAC(Digital to Analog Converter)に接続されてもよい。DACは、出力電圧をダイナミックに変化させることが可能である。そのため、図7に示されるLED駆動制御部103では、オペアンプOAの非反転入力端子(+)に印加する基準電圧を所定の範囲内で任意に変化させることができる。基準電圧を変化させることにより、オペアンプOAの出力端子OUTからハイレベルの電圧を出力させるか、又はローレベルの電圧を出力させるかの、LED30の受光量の閾値を変化させることができる。
また、図7では、LED30のアノード側端子は、抵抗R4と直接接続されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、LED30と抵抗R4との間に不図示の信号増幅器が挿入されてもしてもよい。
情報報知部108が備える複数のLED30はそれぞれ、図7に示されるLED制御部103と接続されている。そのため、各LED30は、個別に制御可能である。例えば、各LED30の発光パターンを個別に制御することや、複数のLED30のうち、一部のLED30を発光素子として使用している間、他のLED30を受光素子として使用することができる。
図8に、グリップ11の断面図を概略的に示す。図8(a)は、グリップ11が撮影者によって把持されていない場合のLED光の伝播を説明するための図である。図8(b)は、グリップ11が撮影者によって把持されている場合のLED光の伝播を説明するための図である。図8(a)、図8(b)に示されるLEDのうち、LED30Aは、発光素子として駆動されているLEDであり、LED30Bは受光素子として駆動されているLEDである。図8に示される例では、発光素子として駆動されているLED30Aと、受光素子として駆動されているLED30Bとが交互に配置されている。また、図8(a)、図8(b)では、LED30Aから放射されるLED光の一部の伝播方向を矢印で示している。
グリップ11が把持されていない場合、或いは人の手がグリップ11の表面に近接していない場合、LED30Aから放射されたLED光は、図8(a)に示されるように、パネル32を通ってグリップ11の前方に放射される。なお、隣り合うLEDの間にはLED光を遮蔽する遮光板33が設けられている。そのため、各LED30Aから放射されたLED光は、他のLED30Bに直接入射することはない。
一方、グリップ11が把持されている場合、図8(b)に示されるように、パネル32の外側(前方)には撮影者の手の指40や手のひら(不図示)が配置される。そのため、LED30Aから放射された光は、撮影者の手の指40や手のひらで反射され、LED30Bで受光される。LED30Aから放射されるLED光の光量及び人の指40や手のひらの反射率に応じて、LED30BのLED駆動制御部103における基準電圧を適切に設定することにより、LED30BのLED駆動制御部103の端子OUTからの出力電圧を用いて、グリップ11が把持されているか否かを判定することができる。
なお、本実施形態では、パネル32がLED30A、30Bの前方に配置されるため、撮影者の手とLED30A、30Bとの間には、パネル32の厚さ分の間隙が形成される。そのため、パネル32の前方に撮影者の手が配置されている場合、LED30Aから放射されたLED光を、この間隙を介してLED30Bに入射させることができる。また、遮光板33により、LED30Aから放射されたLED光がLED30Bに直接入射されるのを防いでいる。これにより、グリップ11が把持されていないにも拘らず、グリップ11が把持されていると誤って判定されることを防止できる。
なお、パネル32は光を透過させる材質であるため、LED30Bには、撮影装置1の外部から外光が入射される。LED30Bで受光された光が、LED30Aから放射されたLED光と外光のどちらであるのかを区別するために、LED30Aは変調して駆動される。詳しくは、LED30AのLED駆動回路103の端子INに、LED30Aの発光を指示する信号(3.3V電圧)と、発光停止を指示する信号(0V電圧)とを、所定の周波数で交互に印加することにより、LED30Aは所定の周波数で点滅しながら発光する。グリップ11が撮影者によって把持されていない場合、LED30Bでは、LED30Aから放射されたLED光は受光されず、LED30BのLED駆動回路103の端子OUTからの出力は常にハイレベルとなる。また、グリップ11が把持されておらず、且つ、大きな光量の外光がLED30Bに入射されると、LED30BのLED駆動回路103の端子OUTからの出力は常にローレベルとなる。一方、グリップ11が保持されている場合、外光は人の手で遮られてLED30Bに入射し難くなる。また、この場合、LED30Bでは、所定の周期で変調された(点滅する)LED光が受光されるため、LED30BのLED駆動回路103の端子OUTからの出力は、所定の周波数でハイレベルとローレベルが交互に変化する。
そのため、LED30Aを変調して駆動させると共に、LED30Aが発光している時に、LED30BのLED駆動回路103の端子OUTからローレベルの電圧が出力しているかを検出することにより、LED30Bで受光されている光がLED光であるのか、又は変調されていない外光(例えば、太陽光)であるのかを判定することができる。また、外光の一つである蛍光灯のフリッカー周波数は50〜60Hzであるため、LED30Aを50〜60Hz以外の周波数で変調することにより、LED30Aで受光されている光が、LED光であるのか、又は蛍光灯から放射された外光であるのかを判定することができる。これにより、外光がある場合においても、グリップ11が把持されているか否かを判定することができる。また、LED30BのLED駆動回路103における基準電圧の大きさを、不図示の測光センサで検出した外光の光量に応じて変化させてもよい。これにより、LED30BでLED光を受光しているか否かの判定の精度を上げることができる。
また、複数のLED30(30A、30B)は、全て同じ発光波長のLED光を放射するLEDである必要はなく、発光波長の異なるLEDを使用しても良い。これにより、情報報知部のイルミネーション機能に変化を持たせることができる。
また、LED30は、可視光を放射するLEDに限定されず、近赤外光を放射するLEDを使用しても良い。後述するように、近赤外光を放射するLEDを使用することにより、グリップ11が把持されているのか否かだけでなく、グリップ11が人の手によって把持されている状態とグリップ11の前方に人の手以外の障害物が近接して配置されている状態とを区別して検知することができる。
次に、撮影装置1のイルミネーション機能及びグリップ11が把持されていることの検知機能について、フローチャートを用いて説明する。
図9は、複数の青色LEDと複数の近赤外LEDを含む情報報知部108を備える撮影装置1における、LED光を用いたイルミネーション機能及びグリップ把持検知機能の制御に関するフローチャートである。青色LEDからは青色光を放射させることが可能であり、近赤外LEDからは赤色を含む近赤外光を放射させることが可能である。撮影装置1の電源が入れられ、操作部102に対してカメラ機能モードをONにする操作が入力されると、図9に示される制御フローが開始される。カメラ機能モードとは、撮影装置1によって被写体を撮影するための動作モードである。撮影装置1のカメラ機能モード以外の動作モードとしては、例えば、撮影装置1の各種設定項目のパラメータを設定するための設定モード等がある。なお、図9に示されるフローチャートは、撮影装置1のメインフローと並列に動作するサブルーチンとして実行されてもよい。
処理ステップS101では、撮影装置1がグリップ検知モードに設定されているか否かが判定される。グリップ検知モードは、撮影者によってグリップ11が把持されているか否かを検知するためのモードである。撮影装置1がグリップ検知モードに設定されていない場合(S101:NO)、処理ステップS102に進む。一方、撮影装置1がグリップ検知モードに設定されている場合(S101:YES)、処理ステップS104に進む。なお、図9に示される制御フローが開始されて、最初に処理ステップS101が実行された時、複数のLEDは、何れも消灯された状態か、或いは予め設定された所定の発光パターンで発光駆動されている。
処理ステップS102では、全てのLEDが発光素子として駆動され、予め設定された所定のパターンで発光駆動される。これにより、撮影装置1に対してイルミネーション機能(通常イルミネーション)が持たされる。なお、処理ステップS102では、近赤外LEDは消灯されていてもよい。処理ステップS102でLEDが発光駆動されると、次の処理ステップS103に進む。
処理ステップS103では、撮影装置1が撮影待機状態となる。撮影装置1は、撮影待機状態において、被写体の撮影処理を指示するレリーズスイッチ102aの操作を待ち受ける。撮影装置1が撮影待機状態となっている時にレリーズスイッチ102aが操作されると、所定の撮影処理が実行される。
処理ステップS104では、複数のLEDが、発光素子として駆動されるLEDと、受光素子として駆動されるLEDとに分けられる。なお、発光素子として駆動されるLEDと受光素子として駆動されるLEDの両方に、青色LEDと近赤外LEDが含まれる。処理ステップS104では、受光素子として駆動されるLED(受光側LED)は、受光を待機する状態となる。
処理ステップS105では、発光素子として駆動されるLEDが、所定の周波数で変調されて発光駆動される。これにより、青色LEDからは変調された青色光が放射され、近赤外LEDからは変調された近赤外光が放射される。なお、処理ステップS105では、青色LEDと近赤外LEDは、所定の周波数でパルス駆動される。また、青色LEDと近赤外LEDは同時に発光駆動されるのではなく、択一的に発光駆動される。
処理ステップS106では、受光素子として駆動されている青色LEDが所定光量以上の光を受光しているか否かが判定される。処理ステップS106で、青色LEDが所定光量以上の光を受光していると判定された場合(S106:YES)、次の処理ステップS107に進む。一方、青色LEDが所定光量以上の光を受光していないと判定された場合(S106:NO)、グリップ11の外部には何も配置されていないと判定され、処理ステップS101に戻る。処理ステップS101では、再度、撮影装置1がグリップ検知モードに設定されているか否かが判定され、判定結果に応じて、LEDは、処理ステップS102又はS105において発光駆動される。なお、処理ステップS106で青色LEDが所定量以上の光を受光していないと判定されてから(S106:NO)、処理ステップS102又はS105で、発光駆動が行われるまでの間、各LEDの駆動状態は維持される。
処理ステップS107では、受光素子として駆動されている近赤外LEDが所定光量以上の光を受光しているか否かが判定される。近赤外LEDが所定光量以上の光を受光していると判定された場合(S107:YES)、グリップ11の外側に人の手以外の障害物が配置されていると判定されて、処理ステップS108に進む。一方、近赤外LEDが所定光量以上の光を受光していないと判定された場合(S107:NO)、グリップ11が撮影者によって把持されていると判定されて、処理ステップS109に進む。
ここで、LEDの受光量を用いた障害物と人の手との判別方法について説明する。図10及び図11に、LED30として青色LED50A、50B及び近赤外LED51A、51Bを備えるグリップ11の断面図の概略図を示す。図10及び図11では、説明の便宜上、発光素子として駆動される青色LED50Aと、受光素子として駆動される青色LED50Bを一つずつ示している。また、図11では、説明の便宜上、発光素子として駆動される近赤外LED51Aと、受光素子として駆動される近赤外LED51Bを一つずつ示している。青色LED50Aから放射される青色光の波長帯域は、例えば、430〜480nmである。近赤外LED51Aから放射されるLED光の波長帯域は、例えば750〜1000nmである。
図10(a)は、グリップ11の前方に非透過性の障害物41が近接して配置されている場合の青色光の伝搬を説明するための図である。図10(b)は、グリップ11が撮影者によって把持されている場合の青色光の伝搬を説明するための図である。図10(a)に示されているように、グリップ11の前方に障害物が近接して配置されている場合、青色LED50Aから放射された青色光は障害物41で反射され、青色LED50Bで受光される。また、図10(b)に示されているように、グリップ11が把持されている場合、人の皮膚は青色光を反射させる特性を有しているため、青色LED50Aから放射された青色光は人の手で反射され、青色LED50Bで受光される。なお、障害物41や人の指40は、通常、光を拡散反射させるため、図10(a)、図10(b)には、障害物41や人の指40で拡散反射している(鏡面反射していない)青色光の一部が示されている。このように、障害物41や人の指40で青色光が反射されるため、青色LED50Bにおける受光量が所定光量以上であるか否かを検知することによって、グリップ11の前方に物(障害物41、人の指40)が近接しているか否かを判定することができる(S106)。
図11(a)は、グリップ11の前方に非透過性の障害物41が近接して配置されている場合の近赤外光の伝搬を説明するための図である。図10(b)は、グリップ11が撮影者によって把持されている場合の近赤外光の伝搬を説明するための図である。グリップ11の前方に障害物41が近接して置かれている場合、近赤外LED51Aから放射された近赤外光は障害物41で反射され、近赤外LED51Bで受光される。また、人の皮膚は近赤外光(波長750〜1000nmの光)を比較的透過させやすい特性を有する。そのため、グリップ11が撮影者の手で把持されている場合、近赤外LED51Bで受光される近赤外光の光量は小さい。これにより、近赤外LED51Bにおける受光量が所定光量以上であるか否かを検知することによって、グリップ11の前方に障害物41が近接して配置されているか、又はグリップが人の手で把持されているかを判定することができる(S107)。
なお、説明の便宜上、図10では青色LED50A、50Bのみを示し、図11では近赤外LED51A、51Bのみを示したが、実際には、例えば、青色LED50A及び青色LED50Bのペアと、近赤外LED51A及び近赤外LED51Bのペアとが交互に配置される(例えば、青色LED50A/青色LED50B/近赤外LED51A/近赤外LED51B/青色LED50A/青色LED50B/近赤外LED51A/近赤外LED51B、という順序で配置される)。グリップ11の前方に障害物41が配置されている場合やグリップ11が把持されている場合、青色LED50Aを発光させた場合は青色光が青色LED50Bに入射され、近赤外LED51Aを発光させた場合は近赤外光が近赤外LED51Bに入射される。ここで、青色LEDと近赤外LEDは、択一的に発光駆動されるため、青色光の光量と近赤外光の光量を個別に検知することができる。これにより、グリップ11の前方に障害物41が配置されているか、又はグリップが人の手で把持されているかを判定することができる。
なお、本発明では、発光素子として駆動されるLEDと発光素子として駆動されるLEDは、交互に配置されている必要はない。例えば、受光素子として駆動されるLEDは、2つおきに配置されてもよく、不規則な順序で配置されていてもよい。また、一列に並んで配置されている複数のLEDのうち、両端のLEDのみを受光素子として駆動してもよく、両端と中央部の3つのLEDのみを受光素子として駆動しても良い。
また、本発明では、青色LEDと近赤外LEDの数が同数である必要はない。例えば、複数のLEDのうち、特定の色のLED(例えば、青色LED)の割合が大きくてもよい。
処理ステップS106、S107で、グリップ11の前方に障害物41が配置されていると判定された場合(S106:YES、S107:YES)、処理ステップS108が実行される。処理ステップS108では、発光素子として駆動されているLEDを所定の発光パターンで発光駆動する(障害物検知通知イルミネーション)。処理ステップS108における発光パターンは、例えば、撮影者や被写体が認識可能な周期(例えば、数Hz)での点滅発光である。処理ステップS108でLEDが発光駆動されると、処理ステップS109に進む。
処理ステップ109では、撮影装置1の撮影待機状態が解除される。なお、処理ステップ109が実行される前の時点で撮影装置1が撮影待機状態にない場合は、処理ステップS109ではその状態が維持される。撮影装置1の撮影待機状態が解除されると、撮影待機状態が解除されている間にレリーズスイッチ102aが操作されたとしても、撮影装置1による撮影処理は実行されない。これにより、撮影者が撮影装置1(グリップ11)を把持していないにも拘わらず、誤って撮影処理が行われてしまうことを防止できる。処理ステップS109で撮影待機状態が解除されると、処理ステップ112に進む。
処理ステップS106、S107で、グリップ11が把持されていると判定された場合(S106:YES、S107:NO)、処理ステップS110が実行される。処理ステップS110では、発光素子として駆動されているLEDが、処理ステップS108における発光パターンとは異なる発光パターンで発光駆動される(グリップ検知通知イルミネーション)。処理ステップS110における発光パターンは、例えば、常時発光(点灯発光)である。これにより、撮影者は、青色LED30Aが点灯発光しているか、又は点滅発光しているかを見ることによって、グリップが把持されているか否かを把握することができる。処理ステップS110でLEDが発光駆動されると、処理ステップS111に進み、撮影装置1が撮影待機状態となる。処理ステップS111で撮影装置1が撮影待機状態に設定されると、処理ステップS112に進む。
処理ステップS112では、操作部102に対し、カメラ機能モードを解除する操作が行われたか否かが判定される。カメラ機能モードを解除する操作が行われていないと判定された場合(S112:NO)、処理ステップS101に戻る。一方、カメラ機能モードを解除する操作が行われたと判定された場合(S112:YES)、処理ステップS113に進む。
処置ステップS113では、撮影装置1のカメラ機能モードが解除されて、本制御フローが終了する。
このように、本実施形態では、グリップ11に配置されたLED30を発光させることにより、撮影装置1の状態(動作モード)を撮影者や被写体に報知することができる。また、LED30を受光素子として使用することにより、グリップ11が把持されているか否かを判定することができる。また、グリップ11が把持されているか否かに応じて、撮影装置1の状態(撮影待機状態か否か)を変化させることにより、撮影装置1の誤操作を防ぐことができる。
また、グリップ11に波長帯域の異なる複数のLEDを配置することにより、グリップ11が把持されているのか、又はグリップ11の前方に障害物41が配置されているのかの判定を行うことができる。
また、本実施形態では、LED30はグリップ11内に配置されている。そのため、撮影装置1にイルミネーション機能や誤操作の防止機能を持たせるために、従来技術のように、装置を大型化する必要がない。
なお、上述の実施形態では、情報報知部108は、グリップ11の前方に配置されている。撮影装置1などの撮影機能を有する電子機器は、右手の人差し指でレリーズスイッチを操作するように設計されていることが多い。このように設計されている電子機器では、撮影者が撮影装置1を把持すると、グリップ11の前方で且つレリーズスイッチの下方に、右手の中指、薬指、小指が並んで配置される。そのため、グリップ11の前方に情報報知部108を配置することにより、情報報知部108(LED30)によってグリップ11が把持されているか否かを検知しやすくなる。ただし、本発明における情報報知部108の配置される位置はグリップ11の前方に限定されない。情報報知部108は、撮影者によって撮影装置1が保持されていることが検知できる場所に配置されていればよく、例えば、撮影装置1の右側側面に設けられていてもよい。また、情報報知部108は、撮影装置1に複数箇所に設けられていてもよい。更に、情報報知部108が備えるLED30は、左右方向や前後方向など、上下方向以外の方向に並んで配置されていてもよい。
また、上述の実施形態の処理ステップS106、S107では、受光素子として駆動されているLEDからの出力に応じて、グリップ11の前方に障害物41が配置されているか、又は、グリップ11が把持されているかが判定されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、処理ステップS106では、受光素子として駆動されている青色LEDが、所定光量以上の光を、所定時間以上受光し続けているか否かを検知してもよい。また、処理ステップS107では、受光素子として駆動されている近赤外LEDが、所定光量以上の光を、所定時間以上受光し続けているか否かを検知してもよい。このように、受光量だけでなく、受光時間も検知することにより、物体(障害物、人の手)が、一時的に(又は瞬間的に)グリップ11に近接しているのか否かが判定される。例えば、撮影者がグリップ11を把持する場合、把持する時間は数秒以上持続すると考えられる。そのため、例えば、受光素子として駆動されている青色LEDの受光量が所定値よりも大きく(S106:YES)、且つ、受光素子として駆動されている近赤外LEDの受光量が所定値よりも小さい(S107:NO)状態が1秒以上持続した場合に、グリップ11が把持されていると判定してもよい。これにより、グリップ11が把持されているか否かの判定精度を上げることができると共に、撮影装置1の撮影待機状態が頻繁に切り替わってしまうことを防止できる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
以下では、上述の実施形態に基づく様々な変形例について説明する。
(1)グリップの把持の検知に関する変形例
上述の実施形態では、グリップ11の前方に障害物41が配置されているか、又はグリップ11が把持されているかを判定するためにLEDを使用しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施形態の変形例1では、LEDを、撮影者が自分撮りを行おうとしているか否かを判定するために使用する。
図12は、本発明の実施形態の変形例1における撮影装置1の、グリップ11付近を模式的に示したものである。図12(a)は、撮影者が撮影装置1の後方にいて、グリップ11を右手42で把持している場合の右手42の配置を説明するための図である。図12(b)は、撮影者が撮影装置1の前方(撮影方向)にいて、グリップ11を左手43で把持している場合の左手43の配置を説明するための図である。撮影者が自分で撮影装置1を操作して自分を撮影する(自分撮りする)場合に、図12(b)に示されるような状態となる。なお、図12(a)、図12(b)では、手(42、43)とLED30との位置関係を説明するために、手(42、43)とグリップ11を一部透過させて示している。
撮影者がグリップ11を右手42で把持している場合、図12(a)に示されるように、右手42の人差指から小指はグリップ11の前方に配置される。情報報知部108(LED30)は、グリップ11の前方に配置されているため、図12(a)に示される例では、情報報知部108は右手42の指によって覆われやすくなる。
一方、撮影者がグリップ11を左手43で把持している場合、図12(b)に示されるように、左手の一部(例えば、左手43の親指)が撮影装置1の前方に配置される。そのため、図12(a)に示される場合に比べて、情報報知部108全体が手によって覆われにくくなる。図12(b)に示される例では、情報報知部108の上側が左手43によって覆われ、下側は覆われていない状態となる。
図13に、変形例1におけるグリップ11の断面図を概略的に示す。図13(a)は、撮影者が撮影装置1の後方にいて、グリップ11を右手42で把持している場合のLED光の伝搬を説明するための図である。図13(b)は、撮影者が撮影装置1の前方にいて、グリップ11を左手43で把持している場合のLED光の伝搬を説明するための図である。図13(a)、図13(b)に示されるLEDのうち、LED30Aは、発光素子として駆動されているLEDであり、LED30Bは受光素子として駆動されているLEDである。
グリップ11が右手42で把持されている場合、図13(a)に示されるように、パネル32の前方には、パネル32のほぼ全面に亘って撮影者の右手42が配置される。そのため、LED30Aから放射された光は、撮影者の右手42で反射され、LED30Bで受光される。そのため、何れのLED30Bからの出力を用いても、グリップ11が把持されている(或いは、物体(人の手、障害物)がグリップの前方に近接して配置されている)と判定される。
一方、グリップ11が左手43で把持されている場合、図13(b)に示されるように、パネル32の前方のうち、一部に撮影者の左手43が配置される。そのため、LED30Aから放射された光の一部は撮影者の左手43で反射されてLED30Bで受光されるが、他の一部は、左手43で反射されることなく、グリップ11の前方に放射される。そのため、上側に配置された、左手43の後方に位置するLED30Bの出力からは、グリップ11が把持されていると判定されるが、下側に配置されたLED30Bの出力からは、グリップ11が把持されていると判定されない。
そのため、受光素子として駆動されているLED30Bのうち、グリップ11が把持されていると判定されるLED30Bが連続して何個あるかに応じて、グリップ11が右手42で保持されているか、又は左手43で保持されているかを判定することができる。言い換えると、グリップ11が把持されていると判定されるLED30Bが連続して配置される範囲(長さ)によって、右手42と左手43のどちらでグリップ11が把持されているかを判定することができる。
また、本発明では、グリップ11に配置されるLED30の大きさ、LED30の個数、隣り合うLED30間の間隔等は限定されない。そのため、LED30の個数や配置される間隔等に応じて、右手42と左手43のどちらでグリップ11が把持されているかを判定する条件は異なる。
また、本変形例では、グリップ11が右手42と左手43の何れで把持されているかによって、撮影装置1の動作モードを変更してもよい。例えば、グリップ11が左手43で把持されている場合、撮影装置1が備える顔認識機能を用いて撮影処理が行われるように、設定が切り替えられてもよい。顔認識機能は、固体撮像素子112から出力される画像信号に基づいて、被写体が人である場合に、人の顔を認識する機能である。顔認識機能を用いることにより、被写体が笑顔であるか否か、又は被写体の目が開いているか否か等を検知することができる。撮影者がグリップ11を左手43で把持して自分撮りをしようとする場合、顔認識機能によって笑顔や目が開いていることを検知したことに応じて撮影処理が実行されるように撮影装置1の設定を変更することにより、撮影者はLCD124に表示されるスルー画を確認することなく、良好な撮影画像を得ることができる。
また、グリップ11が把持されていると判定されるLED30Bが連続して配置される長さの利用方法は、右手42による把持と左手43による把持の判定処理に限定されない。例えば、グリップ11が把持されていると判定されるLED30Bが連続して配置される長さが所定長よりも短い場合、グリップ11が正しく保持されていないと判定されてもよい。例えば、右手42でグリップ11を把持する場合、撮影装置1を右手42の親指と、人差し指及び中指(3本指)で挟むように把持し、且つ、薬指と小指を把持に使用しない場合、把持されていると判定されるLED30Bの長さが所定長よりも短いと判定される。3本指で撮影装置1が保持されている場合、全ての指を使用して把持する場合に比べて把持する力が弱くなり、撮影装置1が落下してしまう虞がある。そのため、この場合、撮影者に対し、LED30Aの発光駆動やLCD124等により撮影装置1を正しく把持されていないことが報知される。
また、グリップ11が把持されていると判定されるLED30Bが連続して配置される長さが所定長よりも短い場合、単に、グリップ11が把持されていないと判定されてもよい。
(2)LEDの配置に関する変形例
上述の実施形態では、図8等に示されるように、LED30は上下方向に一列に配置されるが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施形態の変形例2では、LEDは二次元的に配置される。
図14に、本実施形態の変形例2における情報報知部108の上面図の概略図を示す。変形例2における情報報知部108は、二次元的に並べて配置された複数のLEDを有している。変形例2では、グリップ11が把持されているか否か(或いは、物体(人の手、障害物)がグリップの前方に近接して配置されているか否か)を判定する場合、複数のLEDは一つおきに発光素子及び受光素子として駆動される。図14に示されるLEDのうち、LED60Aは、発光素子として駆動されるLEDであり、LED60Bは、受光素子として駆動されるLEDである。なお、図を簡素にするため、図14では、LEDの符号(60A、60B)を一部のLEDにのみ付与している。
撮影者がグリップ11を把持し、撮影者の手が情報報知部108に接触すると、接触位置の後方に配置されているLED60Bの出力からグリップ11が把持されていると判定される。例えば、撮影者の右手の全ての指を使用してグリップ11を把持している場合、右手の指とグリップ11の前方に設けられた情報報知部108との接触面積は比較的大きくなる。一方、例えば、薬指・小指を除く三本指でグリップ11を把持する場合、右手の指と情報報知部108との接触面積は比較的小さくなる。手と情報報知部108との接触範囲(接触位置及び接触面積)は、グリップ11が把持されていると判定されるLED60Bの位置及び数に対応するため、各LED60Bを用いた判定結果の分布を用いて、グリップ11が正常に把持されているか否かを判定することができる。例えば、複数のLED60Bのうち、グリップ11が把持されていると判定されるLED60Bが連続して配置される範囲の大きさが所定値以上である場合に、グリップ11が把持されていると判定する。また、二次元的に配置された複数のLEDを用いることにより、図8に示されるような一次元的に配置されたLEDを用いる場合に比べて、より正確にグリップ11が把持されているか否かの判定を行うことができる。
また、撮影装置1には、各LED60Bを用いた判定結果のパターンが予め登録されていてもよい。例えば、右手の全ての指を使用してグリップ11を保持している場合や、グリップ11から右手の人差し指が離されてレリーズスイッチ102aが操作されている場合、グリップ11が3本指で把持されている場合、グリップ11が左手で把持されている場合など、複数の状況に対応したLED60Bの判定結果のパターンを予め撮影装置1の所定の記憶領域に登録しておいてもよい。この場合、実際のLED60Bの判定結果のパターンが予め登録しておいた複数の判定結果のパターンと合致するかが判定される。次いで、判定結果がいずれのパターンに合致するかに応じて、撮影装置1の設定の変更や、発光素子として駆動しているLED60Aの発光パターンの変更が行われる。
また、本発明の実施形態の変形例2では、撮影者の手のグリップ11(情報報知部108)への接触圧力の変化を検知してもよい。図15に、撮影者の指44が接触している情報報知部108の断面図を示す。図15(a)は、指44が情報報知部108に与える圧力が小さい場合の接触範囲Waを説明するための図である。図15(b)は、指44が情報報知部108に与える圧力が大きい場合の接触範囲Wbを説明するための図である。なお、図15では、説明の便宜上、受光素子として駆動されているLED60Bのみを誇張して記載し、発光素子として駆動されているLED60Aの記載を省略している。
図15に示されるように、指44が情報報知部108に与える圧力が変化すると、それに応じて指44の形状が変化する。指44の形状変化に伴って情報報知部108との接触範囲(Wa、Wb)が変化し、グリップ11(情報報知部108)の外側(前方)に物体が近接していると判定されるLED60Bの分布が変化する。
図16に、本実施形態の変形例2における情報報知部108の上面図の概略図を示す。図16における発光素子として駆動されるLED及び受光素子として駆動されるLEDの配置は、図14に示される配置と同じである。ただし、図16では、図面を簡素にするため、発光素子として駆動されるLED及び受光素子として駆動されるLEDを区別して記載していない。
図16における範囲Wa、Wbはそれぞれ、図15(a)における接触範囲Wa、Wbに対応する。指44と情報報知部108の間の接触圧力が小さい場合、接触範囲Waに対応する位置に配置されたLED60Baにおいて、グリップ11の前方に物体が近接して配置されていると判定される。また、指44と情報報知部108との接触位置を変化させずに接触圧力を大きくした場合、接触範囲Waを含む接触範囲Wbに対応する位置に配置されたLED60Bbにおいて、グリップ11の前方に物体が近接して配置されていると判定される。これにより、物体が近接して配置されていると判定されるLEDが連続して配置される範囲に基づいて、指44の接触圧力の変化を検知することができる。検知した指44の接触圧力の変化は、撮影装置1の設定の変更や、発光素子として駆動しているLED60Aの発光パターンの変更に使用される。これにより、撮影者は、グリップ11を手で把持した状態で把持する力を強くして手(指)とグリップ11(情報報知部108)の間の接触圧力を変化させることにより、把持している手を移動させることなく撮影装置1の操作を行うことができる。
また、受光素子として駆動される複数のLED60Bを使用することにより、情報報知部108に対するタップ操作やフリック操作を検知することができる。LED60Bを使用して検知されたこれらの操作は、撮影装置1の動作の制御に使用することができる。また、情報報知部108への接触圧力の変化の検知や、タップ操作、フリック操作などは、図2に示されるような一次元的に並んで配置されたLEDを使用しても検知可能であることは言うまでもない。
(3)LEDの構成に関する変形例
上述の実施形態では、図8等に示されるように、各LED30A、30Bの前方にLED光を透過させるパネル32が配置されるが、本発明はこれに限定されない。図17は、本発明の実施形態の変形例3における、グリップ11の、LED30A、30Bが設けられている箇所の断面図を概略的に示す。変形例3におけるグリップ11は、複数のLED30A、30Bを備えている。隣り合うLED30A、30Bの間には各LEDから放射されるLED光を遮光する遮光板34が配置されている。そのため、各LED30から放射されたLED光は、隣り合うLEDに直接入射することはない。また、各遮光版34の前方には、一つおきに壁部35が配置されている。壁部35は、グリップ11の前方表面に穴を開けることによって形成されてもよく、グリップ11の表面を形成する部品とは異なる部品で形成されていてもよい。この壁部35によって、一対のLED30A、LED30Bの前方に凹部36が形成される。
変形例3では、複数のLED30A、30Bの前方に壁部35が配置されているため、撮影者の手がグリップ11の前方に接触したとしても、その手と各LED30A、30Bとの間の間隙が形成される。これにより、LED30Aから放射され、撮影者の手で反射されたLED光をLED30Bで受光することがきる。
また、LED30A、30Bの前方に間隙を形成する構成は、図17に示される例に限定されない。図18は、変形例3における撮影装置1の、グリップ11付近を模式的に示したものである。図18に示される構成では、グリップ11の前方には上下方向に長尺な凹部37が形成されている。また、複数のLED30は、凹部37内の、グリップ11の前方の表面よりも後方に下がった位置に配置されている。また、凹部37の左右方向の幅は、人の指の幅が入り込まないように、数mm程度に設定されている。また、図18に示される構成では、図17に示される構成と異なり、壁部35は配置されていない。図18に示される構成では、人の指が凹部37内に入り込まないので、撮影者の手がグリップ11の前方に接触したとしても、その手と各LED30との間の間隙が形成される。
(4)LEDの種類、発光パターンに関する変形例
上述の実施形態では、LEDは青色LEDと近赤外LEDを備えており、青色LEDの発光パターン(点滅発光か、点灯発光か)を変えることによって、撮影装置1の状態を撮影者又は被写体に報知しているが、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、LEDは、青色光や近赤外光以外の光を放射するLED、青色以外の可視光を放射するLED、白色LED等を備えていてもよい。白色LEDは、白色のLED光を放射するLEDで、赤・緑・青等の単色の光を個別に発光制御できないLEDである。白色LEDには、例えば、赤・緑・青色のLED光をそれぞれ放射する3つのLEDチップを備えるLEDや、青色のLEDチップと黄色の蛍光を発する蛍光体を備えるLEDが使用される。また、LEDによる撮影者又は被写体への報知する際の発光パターンの変化は、LEDの発光が点滅発光する周期を切り替えるものであってもよい。また、LEDの発光パターンの変化は、LED光の光量を切り替えるものであってもよい。また、LEDの発光パターンの変化は、放射するLED光の色や点灯時間、光量等の組み合わせを切り替えるものであってもよい。
(5)報知対象に関する変形例
また、上述の実施形態では、LED光はグリップ11の前方に物(人の手や障害物)が近接して配置されていることを報知するために使用されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。LED光は、撮影装置1の様々な状態を撮影者又は被写体に報知するために使用されてもよい。
例えば、LED光は、撮影装置1が備える顔認識機能による検知結果を、被写体に知らせることができる。詳しくは、顔認識機能による検知結果に応じて、LED光の発光パターンやLED光の色を変化させることにより、被写体はLED光を見ることによって顔認識機能による検知結果を確認することができる。
また、LED光は、撮影装置1が備える動体検知機能と組み合わされて使用されてもよい。動体検知機能は、固体撮像素子112から得られる画像信号に基づいて、動いている被写体を検知する機能である。動体検知機能を用いることにより、被写体が静止しているか否か、又は動いている被写体が撮影装置1の画角内の所望の位置にいるか否かを検知することができる。この検知結果を撮影装置1を操作している撮影者に報知することにより、撮影者にとって好ましいタイミングで撮影を行うことができる。
この例では、LED光を用いて、動体検知機能による検知結果を、被写体に知らせることができる。詳しくは、動体検知機能による検知結果に応じて、LED光の発光パターンやLED光の色を変化させることにより、被写体はLED光を見て動体検知機能による検知結果を確認することができる。
なお、撮影装置1の顔認識機能や動体検知機能による検知結果は、単に撮影者又は被写体に知らされるだけでなく、撮影処理のトリガとして使用されてもよい。これにより、撮影装置1を直接操作することなく、好ましいタイミングで被写体の撮影を行うことができる。
また、LED光は、撮影装置1の他の機能と組み合わされて使用されてもよい。
例えば、LED光により、撮影装置1のピントが被写体に合っているか否かを撮影者又は被写体に知らせてもよい。また、撮影装置1と被写体との距離に応じてLED光の発光パターンや色等を変更してもよい。例えば、撮影装置1は、測距装置によって測定された撮影装置1と被写体との間の距離に基づいて被写体がAF制御によるピントの調整可能な範囲にいるかを否かを判定し、判定結果をLED光を用いて撮影者又は被写体に報知してもよい。
1 撮影装置
10 カメラ本体部
10a 筐体
11 グリップ
11a (グリップの)前面
12 マウント部
13 マウント周辺部
14 (筐体10aの前面に形成された)面
20 交換レンズ
30、30A、30B 発光ダイオード(LED)
31 レンズ部
32 パネル
33、34 遮光板
35 壁部
36、37 凹部
40 人の指
41 障害物
42 右手
43 左手
44 指
50A、50B 青色LED
51A、51B 近赤外LED
60A、60B 発光ダイオード(LED)
100 システムコントローラ
102 操作部
102a レリーズスイッチ
103 LED駆動回路
104 駆動回路
108 情報報知部
110 シャッタ
112 固体撮像素子
114 信号処理回路
116 画像処理エンジン
118 バッファメモリ
120 カード用インタフェース
122 LCD制御回路
124 LCD
126 ROM
200 撮影レンズ
202 絞り
300 メモリカード

Claims (19)

  1. 視認可能な位置に配置されて、それぞれLED光を放射する複数の発光ダイオードと、
    前記複数の発光ダイオードの少なくとも一部の発光ダイオードについて、発光状態と受光状態とを切り換えて駆動する発光ダイオード駆動手段と、
    前記発光ダイオード駆動手段により受光状態に設定された前記発光ダイオードからの出力に基づいて、前記複数の発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定する近接判定手段と、を備える、
    電子機器。
  2. 前記近接判定手段は、前記発光ダイオードに対して前記物体が近接しているか否かを判定すると共に、前記受光状態に設定された複数の前記発光ダイオードにおける検出結果の連続性に基づいて該物体の近接状態を判定する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記近接判定手段は、前記受光状態に設定されている複数の前記発光ダイオードのうち、前記物体が近接していると判定した発光ダイオードが連続する範囲の大きさが所定値以上である場合に、前記物体が前記複数の発光ダイオードに対して所定の状態で近接していると判定する、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 所定の撮影方向の被写体を撮影する撮影部と、
    押下されることにより前記撮影部に撮影を実行させる操作部と、を更に備え、
    前記複数の発光ダイオードは、前記操作部の近傍に、該操作部の押下方向に並べて配置される、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器の被写体側に突出したグリップ部を更に備え、
    前記複数の発光ダイオードは、前記グリップ部の被写体側に配置される、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記発光ダイオード駆動手段は、前記押下方向に並んで配置される発光ダイオードのうち、複数の発光ダイオードを受光状態に設定し、
    前記近接判定手段は、
    前記所定方向において、前記物体が近接していると判定した発光ダイオードが連続する長さを取得し、
    前記取得した長さが所定長以上である場合に、前記撮影方向が前記電子機器の使用者側を向いていないと判定し、
    前記取得した長さが前記所定長未満である場合に、前記撮影方向が前記電子機器の使用者側を向いていると判定する、
    請求項4又は請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記近接判定手段は、
    前記発光ダイオードに前記物体が近接していると判定している状態の時間変化を取得し、
    前記取得した時間変化が、予め登録された変化パターンに合致するか否かを判定する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
  8. 前記複数の発光ダイオードは、前記電子機器の所定の面上に二次元的に並べて配置され、
    前記近接判定手段は、
    前記所定の面上における、前記物体が近接していると判定された発光ダイオードの分布を取得し、
    前記取得した分布が、予め登録されている分布に合致するか否かを判定する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
  9. 前記近接判定手段は、
    前記所定の面上における、前記物体が近接していると判定された発光ダイオードの分布の時間変化を取得し、
    前記取得した分布の時間変化が、予め登録された分布変化パターンに合致するか否かを判定する、
    請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記電子機器の動作モードを設定するモード設定手段を更に備え、
    前記動作モード設定手段は、
    前記近接判定手段による判定結果に基づいて前記動作モードを変化させる、
    請求項1から請求項9の何れか一項に記載の電子機器。
  11. 前記発光ダイオード駆動手段は、
    前記近接判定手段による判定結果に基づいて、前記複数の発光ダイオードの発光パターンを発光状態と受光状態との間で切り替える、
    請求項1から請求項10の何れか一項に記載の電子機器。
  12. 前記発光ダイオード駆動手段は、
    前記近接判定手段による判定結果に基づいて、前記発光状態に設定されている発光ダイオードの発光パターンを変化させる、
    請求項1から請求項11の何れか一項に記載の電子機器。
  13. 前記複数の発光ダイオードは、
    第1の波長帯域のLED光を放射する第1の発光ダイオードと、
    前記第1の波長帯域を含まない第2の波長帯域のLED光を放射する第2の発光ダイオードと、を含み、
    前記発光ダイオード駆動手段は、
    少なくとも一つの前記第1の発光ダイオード及び少なくとも一つの前記第2の発光ダイオードを受光状態に設定し、
    前記近接判定手段は、
    前記受光状態に設定されている第1の発光ダイオード及び第2の発光ダイオードからの出力に基づいて、前記複数の発光ダイオードに対して人体が近接しているか否か、及び、人体以外の物体が近接しているか否かを判定する、
    請求項1から請求項12の何れか一項に記載の電子機器。
  14. 前記第1の波長帯域のLED光は、近赤外光を含むものであり、
    前記第2の波長帯域のLED光は、可視光である、
    請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記複数の発光ダイオードはそれぞれ、
    LED光を放射する発光部を有し、
    前記物体が接近した時に、発光状態に設定されている発光ダイオードから放射され該物体で反射されたLED光が、該発光状態に設定されている発光ダイオードの周囲に配置されている受光状態に設定されている発光ダイオードで受光できるように、前記発光部の前方に間隙部を有する、
    請求項1から請求項14の何れか一項に記載の電子機器。
  16. 前記間隙部は、前記LED光を透過させるパネルによって設定されている、
    請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記間隙部は、前記電子機器の表面に形成された凹部である、
    請求項15に記載の電子機器。
  18. 前記複数の発光ダイオードは、隣り合う2つの発光ダイオードの間に、一方の発光ダイオードから放射されたLED光が他方の発光ダイオードに直接入射しないようにLED光を遮光する遮光部を有する、
    請求項1から請求項17の何れか一項に記載の電子機器。
  19. 視認可能な位置に配置されて、それぞれLED光を放射する複数の発光ダイオードを備える電子機器の制御方法であって、
    前記複数の発光ダイオードの少なくとも一部の発光ダイオードについて、発光状態と受光状態とを切り換えて駆動する発光ダイオード駆動ステップと、
    前記発光ダイオード駆動ステップにおいて受光状態に設定された前記発光ダイオードからの出力に基づいて、前記複数の発光ダイオードに対して物体が近接しているか否かを判定する近接判定ステップと、を含む、
    制御方法。
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