JP2016173382A - 電源回路、集積回路装置、及び、電子機器 - Google Patents

電源回路、集積回路装置、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】表示パネルをMLS駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路の消費電力及び製造コストを低減する。【解決手段】この電源回路は、第1及び第2の電位が供給され、第2の電位よりも高い第3の電位を生成するチャージポンプ回路と、第1の電位よりも高く第3の電位よりも低い第4の電位を出力するレギュレーターと、第1の電位よりも高く第4の電位よりも低い第5の電位を出力するレギュレーターと、第4の電位と第1の電位との差を第4の電位に加算して第6の電位を生成するチャージポンプ回路と、第4の電位と第5の電位との差を第4の電位に加算して第7の電位を生成するチャージポンプ回路と、第4の電位と第5の電位との中間の第8の電位を生成するチャージポンプ回路と、第4の電位と第7の電位との中間の第9の電位を生成するチャージポンプ回路とを含み、駆動回路に第1及び第4〜第9の電位を供給する。【選択図】図2

Description

本発明は、表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路に関する。また、本発明は、そのような駆動回路及び電源回路を内蔵した集積回路装置に関する。さらに、本発明は、そのような集積回路装置を用いた電子機器等に関する。
液晶表示装置においては、複数の走査電極が同時に選択されて駆動されるMLS(マルチラインセレクト)駆動方式が用いられている。MLS駆動方式において、M本の走査電極が同時に選択されて駆動される場合に(M≧2)、駆動される走査電極を順次変えて行くことによって1フィールドの画像が表示され、Mフィールドの画像によって1フレームの画像が構成される。
例えば、M=4として、68ラインの液晶表示装置を4ラインMLS駆動方式によって駆動する場合には、4ラインの同時駆動を17回行うことによって1フィールド分の68ラインの画像が表示され、4フィールドの画像によって1フレームの画像が構成される。それにより、1フィールド期間が1フレーム期間の1/4となって、液晶の応答を早くした場合においても、液晶の透過率の時間的変化による輝度の変動が低減される。
ところで、液晶表示パネルに直流電圧を印加し続けると特性が劣化するので、液晶表示パネルに印加される電圧の極性を周期的に反転させる必要がある。一般的には、フレーム毎に電圧の極性を反転するフレーム反転方式と、ライン毎に電圧の極性を反転するライン反転方式と、画素毎に電圧の極性を反転するドット反転方式とがある。例えば、MラインMLS駆動の場合には、NをMの倍数として、Nライン毎に電圧の極性を反転するNライン反転方式が用いられる。
従って、MLS駆動方式においては、走査電極に印加される電位として、中点電位VCと、中点電位VCよりも高い電位VHと、中点電位VCよりも低い電位VLとの3つの電位が必要になる。中点電位VCは、非選択電位として用いられ、電位VH及びVLは、選択電位として用いられる。また、信号電極には、中点電位VC及びM種類の異なる電位の内から、表示データに対応する電位が選択されて印加される。
従って、4ラインMLS駆動の場合には、原則として、表示パネルを駆動するために全部で7種類の電位が必要になる。このように、表示パネルをMLS駆動する駆動回路においては各種の電位が必要になるので、外部から供給される電源電位を電源回路によって昇圧又は降圧することにより、所望の電位が生成される。
関連する技術として、特許文献1には、入力電源電圧が与えられ、表示素子を駆動するための第1〜第N(N≧4)電位を供給する電源回路であって、入力電源電圧に含まれる高電位側の第1入力電位を、第1〜第N電位の中の第G電位として供給する手段と、入力電源電位に含まれる低電位側の第2入力電位を、第1〜第N電位の中の第J電位として供給する手段と、所与のクロックに基づきチャージポンプ動作を行い、高電位側の第1電位を生成する第1のチャージポンプ回路と、所与のクロックに基づきチャージポンプ動作を行い、低電位側の第N電位を生成する第2のチャージポンプ回路とを含む電源回路が開示されている。
ここで、第2のチャージポンプ回路が、第1及び第2の入力電位に基づくチャージポンプ動作により生成された電位を調整手段により調整することで、第Nの電位を生成し、第1のチャージポンプ回路が、第2のチャージポンプ回路により生成された第Nの電位と第2の入力電位とに基づくチャージポンプ動作を行うことで、第1の電位を生成する。
国際公開第1996/021880号パンフレット(請求項1、図1)
特許文献1の電源回路は、低電位側の第2入力電位(接地電位)よりも低い電位をチャージポンプ回路によって生成する。そのようなチャージポンプ回路に含まれているNチャネルトランジスターは、一般的なP型の半導体基板を用いる場合に、半導体基板内のNウェル内に形成されたPウェルに設ける必要がある。従って、トリプルウェル(3層構造のウェル)が必要になるので、製造プロセスにおける工程数が増えて、製造コストが高くなってしまう。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、表示パネルをMLS駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路の消費電力及び製造コストを低減することである。また、本発明の第2の目的は、そのような駆動回路及び電源回路を内蔵した集積回路装置を提供することである。さらに、本発明の第3の目的は、そのような集積回路装置を用いた電子機器等を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の観点に係る電源回路は、表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路であって、電源電位として第1の電位と第1の電位よりも高い第2の電位とが供給され、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位よりも高い第3の電位を生成する第1のチャージポンプ回路と、第1及び第3の電位が供給され、第1の電位よりも高く第3の電位よりも低い第4の電位を出力する第1のレギュレーターと、第1及び第4の電位が供給され、第1の電位よりも高く第4の電位よりも低い第5の電位を出力する第2のレギュレーターと、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第1の電位との差を第4の電位に加算して第6の電位を生成する第2のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第5の電位との差を第4の電位に加算して第7の電位を生成する第3のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第5の電位との中間の第8の電位を生成する第4のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第7の電位との中間の第9の電位を生成する第5のチャージポンプ回路とを備え、駆動回路に第1及び第4〜第9の電位を供給する。
本発明の第1の観点によれば、電源電位として供給される第1及び第2の電位に基づいて、表示パネルをMLS駆動するための第4〜第9の電位を生成するので、第1及び第2の電位をロジック回路の電源電位と共通にして、表示装置における電源系統を簡素化することができる。さらに、第1の電位を最も低い電位として使用すると共に、中点電位である第4の電位及びそれよりも低い第5の電位をレギュレーターから出力し、それらの電位に基づいて他の4種類の電位を消費電力が小さいチャージポンプ回路によって生成するので、消費電力を低減することができる。また、第1の電位よりも低い電位を生成する必要がないので、トリプルウェルが不要となり、製造プロセスにおける工程数を削減して、製造コストを低減することができる。
ここで、第1のレギュレーターが、第1及び第3の電位に基づいて定電圧を生成する定電圧回路と、定電圧回路から供給される定電圧を調整して第4の電位を出力する電圧調整回路とを含むようにしても良い。それにより、中点電位である第4の電位を変化させて、表示パネルに表示される画像のコントラストを調整することが可能になる。
また、本発明の第2の観点に係る電源回路は、表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路であって、電源電位として第1の電位と第1の電位よりも高い第2の電位とが供給され、第1の電位よりも高く第2の電位よりも低い第3の電位を出力するレギュレーターと、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第1の電位との差を第2の電位に加算して第4の電位を生成する第1のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第3の電位との差を第2の電位に加算して第5の電位を生成する第2のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第3の電位との中間の第6の電位を生成する第3のチャージポンプ回路と、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第5の電位との中間の第7の電位を生成する第4のチャージポンプ回路とを備え、駆動回路に第1〜第7の電位を供給する。
本発明の第2の観点によれば、電源電位として供給される第1及び第2の電位を、表示パネルをMLS駆動する2種類の電位として使用するので、供給される電力の利用効率を高めることができる。さらに、第1の電位を最も低い電位として使用し、第2の電位を中点電位として使用すると共に、第2の電位よりも低い第3の電位をレギュレーターから出力し、それらの電位に基づいて他の4種類の電位を消費電力が小さいチャージポンプ回路によって生成するので、消費電力を低減することができる。また、第1の電位よりも低い電位を生成する必要がないので、トリプルウェルが不要となり、製造プロセスにおける工程数を削減して、製造コストを低減することができる。
ここで、レギュレーターが、第1及び第2の電位によって与えられる電圧を調整する電圧調整回路と、電圧調整回路によって調整された電圧をバッファーして第3の電位を出力するボルテージフォロワーとを含むようにしても良い。それにより、第3の電位を変化させて、表示パネルの走査電極と信号電極との間に印加されるバイアス電圧を調整することが可能になる。
本発明の第1の観点に係る電源回路において、第1〜第5のチャージポンプ回路の各々に含まれているNチャネルトランジスターが、P型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられても良い。また、本発明の第2の観点に係る電源回路において、第1〜第4のチャージポンプ回路の各々に含まれているNチャネルトランジスターが、P型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられても良い。それにより、半導体基板にトリプルウェルを形成することなく、電源回路に含まれている全てのチャージポンプ回路を1つの半導体基板に設けることができる。
本発明の1つの観点に係る集積回路装置は、表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路と、上記いずれかの電源回路とを備える。それにより、表示パネルをMLS駆動する集積回路装置の消費電力及び製造コストを低減することができる。
本発明の1つの観点に係る電子機器は、表示パネルと、上記の集積回路装置とを備える。それにより、表示パネルがMLS駆動される表示装置を含む電子機器の消費電力及び製造コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係る電源回路を含む表示装置の構成例を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図。 図2に示す可変抵抗の構成例を示す図。 図2に示す昇圧回路又は降圧回路の構成例を示す図。 図4に示す昇圧回路又は降圧回路における各部の電圧波形を示す図。 図2に示す電源回路が形成される半導体基板の構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図。 本発明の一実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<表示装置>
図1は、本発明の各実施形態に係る電源回路を含む表示装置の構成例を示すブロック図である。この表示装置は、クロック信号生成回路10と、表示タイミング生成回路20と、表示データRAM31と、ラインアドレスデコーダー32と、表示データラッチ回路33と、MLSデコーダー40と、コモンアドレスデコーダー50と、コモン出力演算回路60と、セグメントドライバー70と、コモンドライバー80と、電源回路90と、表示パネル100とを含んでいる。
ここで、セグメントドライバー70及びコモンドライバー80は、表示パネル100をMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路を構成している。本発明の一実施形態に係る集積回路装置(例えば、表示ドライバーIC)は、少なくともセグメントドライバー70〜電源回路90を内蔵しており、さらに、クロック信号生成回路10〜コモン出力演算回路60の内の少なくとも1つを内蔵しても良い。
表示パネル100は、例えば、液晶表示パネルであり、第1の方向に配列された信号電極X1〜Xmと、第1の方向と直交する第2の方向に配列された走査電極Y1〜Ynとを有している。信号電極X1〜Xmには、複数の信号電極駆動信号(セグメント信号)がそれぞれ印加され、走査電極Y1〜Ynには、複数の走査電極駆動信号(コモン信号)がそれぞれ印加される。各画素の液晶には、対応するコモン信号の電位と対応するセグメント信号の電位との差の電圧が印加される。
MLS駆動方式においては、M個の走査電極が同時に選択されて駆動される場合に、駆動される走査電極を変えて行くことによって1フィールドの画像が表示され、Mフィールドの画像によって1フレームが構成される。ここで、Mは、MLS駆動において同時に駆動されるライン数を表しており、M≧2である。
クロック信号生成回路10は、所定の周波数で発振動作を行う発振回路を含み、システムクロック信号CK0と、昇圧クロック信号CK1及びCK2とを生成する。表示タイミング生成回路20は、システムクロック信号CK0に同期して、各種のタイミングを表す信号や、ラインアドレス信号及びコモンアドレス信号を生成する。以下においては、M=4として、4ラインMLS駆動における4種類のフィールドを識別するために、表示タイミング生成回路20が2つのフィールド識別信号F1及びF2を生成する場合について説明する。
先に説明したように、液晶表示パネルに直流電圧を印加し続けると特性が劣化するので、液晶表示パネルに印加される電圧の極性を周期的に反転させる必要がある。表示タイミング生成回路20は、コモン信号とセグメント信号との間の電圧の極性を各フィールドにおいてNライン毎に反転させるように、交流化反転信号FRを生成する。ここで、NはMの倍数であることが望ましい。
表示データRAM31は、例えば、SRAMで構成され、外部から供給される1フレーム分の表示データを格納する。ラインアドレスデコーダー32は、表示タイミング生成回路20から供給されるラインアドレス信号をデコードすることにより、Mライン(1ブロック)分の表示データのアドレスを生成する。ラインアドレスデコーダー32によって生成されたアドレスに従って、表示データRAM31からMライン分の表示データが読み出され、表示データラッチ回路33にラッチされる。
MLSデコーダー40は、表示タイミング生成回路20から供給されるフィールド識別信号F1及びF2と交流化反転信号FRとに従って、表示データラッチ回路33にラッチされているMライン分の表示データに基づいて、MLS駆動における各フィールドのMライン毎の表示データを順次生成する。
一方、コモンアドレスデコーダー50は、表示タイミング生成回路20から供給されるコモンアドレス信号をデコードすることにより、Mライン分の走査電極を選択するコモンデコード信号を生成して、コモンデコード信号をコモンドライバー80に供給する。コモンドライバー80は、ラッチパルスLPに同期してコモンデコード信号を受け取り、表示パネル100の走査電極Y1〜Ynの内からMライン分の走査電極を順次選択する。
コモン出力演算回路60は、フィールド識別信号F1及びF2に従って、MLS駆動における各フィールドのコモン信号の電位を演算し、交流化反転信号FRに従って、コモン信号の電位が中点電位VCに対して反転するようにコモンドライバー80を制御する。それにより、選択期間においては、図2に示す中点電位VCよりも高い電位V3又は低い電位MV3が走査電極に印加され、非選択期間においては、中点電位VCが走査電極に印加される。コモンドライバー80は、3種類の電位V3、VC、MV3の内から1つを選択することにより、表示パネル100の走査電極Y1〜Ynにそれぞれ印加される複数のコモン信号を生成する。
また、セグメントドライバー70は、表示タイミング生成回路20から供給されるラッチパルスLPに同期して、MLSデコーダー40から供給される1ライン分の表示データをラッチし、その表示データに基づいて、中点電位VCを中心とする5種類の電位V2、V1、VC、MV1、MV2の内から1つを選択することにより、表示パネル100の信号電極X1〜Xmにそれぞれ印加される複数のセグメント信号を生成する。
従って、本実施形態においては、表示パネル100をMLS駆動するために、駆動回路において全部で7種類の電位が必要になる。ここで、(V1−VC):(V2−VC):(V3−VC)=(VC−MV1):(VC−MV2):(VC−MV3)=1:2:Aである(A>2)。電源回路90は、外部から供給される電源電位を昇圧又は降圧することにより、7種類の電位を生成して駆動回路に供給する。
<電源回路1>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。図2に示すように、電源回路90は、レギュレーター91及び92と、昇圧回路93〜95と、降圧回路96及び97とを含んでいる。昇圧回路93〜95、及び、降圧回路96及び97は、チャージポンプ回路で構成される。
電源回路90には、電源電位として、第1の電位VEEと、第1の電位VEEよりも高い第2の電位VCCとが供給される。例えば、第1の電位VEEは、接地電位(0V)であっても良い。第1の電位VEEは、駆動回路に電位MV3として供給される。
昇圧回路93は、第1の電位VEE及び第2の電位VCCが供給され、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCよりも高い第3の電位VPPを生成する。
レギュレーター91は、第1の電位VEE及び第3の電位VPPが供給され、第1の電位VEEよりも高く第3の電位VPPよりも低い第4の電位VCを出力する。例えば、レギュレーター91は、定電圧回路91aと、オペアンプ91bと、可変抵抗R1及びR2と、抵抗R3とを含んでいる。
定電圧回路91aは、第1の電位VEE及び第3の電位VPPに基づいて、定電圧(VRG−VEE)を生成する。また、オペアンプ91b、可変抵抗R1及びR2、及び、抵抗R3は、定電圧回路91aから供給される定電圧(VRG−VEE)を調整して第4の電位VCを出力する電圧調整回路を構成している。
可変抵抗R1は、定電圧回路91aの出力端子と第1の電位VEEの配線との間に接続されている。可変抵抗R1によって分圧された電圧は、オペアンプ91bの非反転入力端子に印加される。また、オペアンプ91bの出力端子と反転入力端子との間には、可変抵抗R2が接続されており、オペアンプ91bの反転入力端子と第1の電位VEEの配線との間には、抵抗R3が接続されている。可変抵抗R2及び抵抗R3によって分圧された電圧は、オペアンプ91bの反転入力端子に印加される。
従って、可変抵抗R1によって、オペアンプ91bの非反転入力端子に印加される電圧を変化させ、又は、可変抵抗R2によって、オペアンプ91bのクローズドループゲインを変化させて、第4の電位VCを変化させることができる。第4の電位VCを変化させることにより、表示パネル100(図1)に表示される画像のコントラストを調整することが可能になる。
レギュレーター92は、第1の電位VEE及び第4の電位VCが供給され、第1の電位VEEよりも高く第4の電位VCよりも低い第5の電位MV2を出力する。例えば、レギュレーター92は、オペアンプ92aと、可変抵抗R4とを含んでいる。
可変抵抗R4は、オペアンプ91bの出力端子と第1の電位VEEの配線との間に接続され、第1の電位VEE及び第4の電位VCによって与えられる電圧(VC−VEE)を調整する電圧調整回路を構成している。可変抵抗R4によって分圧された電圧は、オペアンプ92aの非反転入力端子に印加される。オペアンプ92aの出力端子は、反転入力端子に接続されている。オペアンプ92aは、100%の負帰還が掛けられてボルテージフォロワーを構成し、可変抵抗R4によって調整された電圧をバッファーして第5の電位MV2を出力する。
従って、可変抵抗R4によって、オペアンプ92aの非反転入力端子に印加される電圧を変化させて、第5の電位MV2を変化させることができる。第5の電位MV2を変化させることにより、表示パネル100(図1)の走査電極と信号電極との間に印加されるバイアス電圧を調整することが可能になる。
昇圧回路94は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位VCと第1の電位VEEとの差を第4の電位VCに加算して第6の電位V3を生成する。昇圧回路95は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位VCと第5の電位MV2との差を第4の電位VCに加算して第7の電位V2を生成する。
降圧回路96は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位VCと第5の電位MV2との中間の第8の電位MV1を生成する。降圧回路97は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位VCと第7の電位V2との中間の第9の電位V1を生成する。
このようにして、電源回路90は、外部から電源電位として供給される第1の電位VEE及び第2の電位VCCに基づいて第4の電位VC〜第9の電位V1を生成し、生成された第4の電位VC〜第9の電位V1を、第1の電位VEE(即ち、電位MV3)と共に駆動回路に供給する。
それにより、次式(1)を満たす7種類の電位を駆動回路に供給することができる。
(V1−VC):(V2−VC):(V3−VC)
=(VC−MV1):(VC−MV2):(VC−MV3)
=1:2:A ・・・(1)
ここで、A>2である。
<可変抵抗>
図3は、図2に示す可変抵抗の構成例を示す図である。図3においては、一例として、図2に示す可変抵抗R1の構成が示されている。図2に示す可変抵抗R2及びR4の構成も、印加される電位は異なるが、可変抵抗R1の構成と同様でも良い。
図3に示すように、可変抵抗R1は、複数の抵抗R11、R12、・・・と、複数のスイッチ回路SW1、SW2、・・・と、複数のインバーターIN1、IN2、・・・と、レジスター98と、デコーダー99とを含んでいる。
抵抗R11、R12、・・・は、定電位VRGの配線と第1の電位VEEの配線との間に直列に接続されて、定電圧(VRG−VEE)を分圧する。スイッチ回路SW1、SW2、・・・は、それぞれの抵抗R11、R12、・・・の一方の端子と出力端子OUTとの間に接続されている。各々のスイッチ回路は、例えば、NチャネルトランジスターとPチャネルトランジスターとを含むトランスミッションゲートで構成される。
スイッチ回路SW1、SW2、・・・のNチャネルトランジスターのゲートには、制御信号S1、S2、・・・がそれぞれ印加され、Pチャネルトランジスターのゲートには、制御信号S1、S2、・・・がインバーターIN1、IN2、・・・を介してそれぞれ印加される。
例えば、制御信号S1がハイレベルに活性化され、他の制御信号がローレベルに非活性化されると、スイッチ回路SW1のみがオンして、出力端子OUTに定電位VRGが出力される。また、制御信号S2がハイレベルに活性化され、他の制御信号がローレベルに非活性化されると、スイッチ回路SW2のみがオンして、出力端子OUTに定電位VRGよりも低い所定の電位が出力される。
レジスター98は、外部から供給される制御データを格納する。デコーダー99は、レジスター98に格納されている制御データをデコードすることにより、制御信号S1、S2、・・・を生成して、それぞれのスイッチ回路SW1、SW2、・・・、及び、インバーターIN1、IN2、・・・に供給する。それにより、制御データに基づいて、第4の電位VCを設定することができる。なお、レジスター98に制御データを格納する替りに、デコーダー99に接続された少なくとも1つの外部接続端子を定電位VRGの配線又は第1の電位VEEの配線に接続することにより、第4の電位VCが設定されるようにしても良い。
<昇圧回路及び降圧回路>
図4は、図2に示す昇圧回路又は降圧回路の構成例を示す図である。図4においては、一例として、図2に示す昇圧回路93の構成が示されている。ここでは、昇圧回路93の昇圧比が2倍である場合について説明する。
図4に示すように、昇圧回路93は、NチャネルMOSトランジスターQN1と、PチャネルMOSトランジスターQP2〜QP4と、キャパシターC1及びC2と、レベルシフター93a及び93bとを含んでいる。なお、昇圧回路93が表示ドライバーICに内蔵される場合には、キャパシターC1及びC2を表示ドライバーICの外付けとしても良い。
ノードN1には第1の電位VEEが供給され、ノードN2には第2の電位VCCが供給される。昇圧回路93は、昇圧クロック信号CK1及びCK2に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCと第1の電位VEEとの差を第2の電位VCCに加算して第3の電位VPPを生成し、第3の電位VPPをノードN3に出力する。
レベルシフター93a及び93bは、昇圧クロック信号CK1及びCK2のハイレベルを第2の電位VCCから第3の電位VPPにシフトすることにより、昇圧クロック信号CK4及びCK3をそれぞれ生成する。昇圧クロック信号CK1〜CK4のローレベルは、第1の電位VEEである。以下においては、第1の電位VEEが0Vであるものとする。
昇圧クロック信号CK1、CK3、CK4に従って、トランジスターQP2及びQP4がオンしてトランジスターQN1及びQP3がオフする動作と、トランジスターQP2及びQP4がオフしてトランジスターQN1及びQP3がオンする動作とを繰り返すことにより、キャパシターC1の充放電が繰り返される。
それに伴って電荷が移動して、チャージポンプ動作が行われる。その結果、トランジスターQP4のドレインからキャパシターC2に電荷が充電されて、ノードN3における第3の電位VPPが次第に立ち上がり、定常状態において第2の電位VCCの約2倍に達する。
図5は、図4に示す昇圧回路又は降圧回路における各部の電圧波形を示す図である。図5においては、定常状態に達した後の電圧波形が示されている。昇圧クロック信号CK1及びCK2は、互いに逆相の信号であり、第1の電位VEE(0V)と第2の電位VCCとの間で変移する。レベルシフター93a及び93bが、昇圧クロック信号CK1及びCK2のハイレベルをシフトすることにより、第1の電位VEE(0V)と第3の電位VPPとの間で偏移する昇圧クロック信号CK4及びCK3が得られる。
昇圧クロック信号CK1、CK3、CK4が、トランジスターQN1及びQP2〜QP4のゲートに印加されて、トランジスターQN1及びQP2〜QP4がスイッチング動作を行う。それにより、キャパシターC1の両端電位VP1及びVM1が、図5に示すように変化する。その結果、ノードN3において、第2の電位VCCの約2倍の第3の電位VPPが得られる。
図2に示す昇圧回路94〜95の構成も、入出力の電位は異なるが、昇圧回路93の構成と同様でも良い。図2に示す降圧回路96及び97の構成も、図4に示す昇圧回路93の構成と同様でも良い。降圧回路96の場合には、ノードN1に第5の電位MV2が供給され、ノードN3に第4の電位VCが供給されて、ノードN2に第8の電位MV1が出力される。また、降圧回路97の場合には、ノードN1に第4の電位VCが供給され、ノードN3に第7の電位V2が供給されて、ノードN2に第9の電位V1が出力される。
図6は、図2に示す電源回路が形成される半導体基板の構造を従来技術の電源回路が形成される半導体基板の構造と比較して示す断面図である。図6(a)は、図2に示す電源回路が形成される半導体基板の構造を示しており、図6(b)は、従来技術の電源回路が形成される半導体基板の構造を示している。以下においては、P型の半導体基板を用いる場合について説明する。
図6(b)に示すように、P型の半導体基板110内に、Nウェル111及びPウェル112が形成されている。さらに、Nウェル111内にPウェル113が形成されて、トリプルウェル(3層構造のウェル)が構成されている。Nウェル111には、Pチャネルトランジスターが設けられ、Pウェル112及び113には、Nチャネルトランジスターが設けられる。P型の半導体基板110及びPウェル112には、低電位側の電源電位(例えば、接地電位0V)が印加される。
特許文献1の電源回路は、低電位側の電源電位よりも低い電位をチャージポンプ回路によって生成する。そのようなチャージポンプ回路に含まれているNチャネルトランジスターをPウェル112に設けると、Pウェル112からNチャネルトランジスターのドレイン又はソースに電流が流れてしまう。従って、低電位側の電源電位よりも低い電位が印加されるトリプルウェルのPウェル113を形成し、Pウェル113にNチャネルトランジスターを設ける必要があるので、電源回路の製造プロセスにおける工程数が増えて、製造コストが高くなってしまう。
一方、図2に示す電源回路によれば、低電位側の電源電位VEEよりも低い電位を生成する必要がないので、トリプルウェルが不要となる。図6(a)に示すように、P型の半導体基板110内に、Nウェル111及びPウェル112が形成されている。複数のチャージポンプ回路(図2に示す昇圧回路93〜95、及び、降圧回路96及び97)の各々に含まれているNチャネルトランジスターは、P型の半導体基板110、又は、半導体基板110に直接形成されたPウェル112に設けられる。また、各々のチャージポンプ回路に含まれているPチャネルトランジスターは、半導体基板110に直接形成されたNウェル111に設けられる。
それにより、半導体基板110にトリプルウェルを形成することなく、電源回路に含まれている全てのチャージポンプ回路を1つの半導体基板110に設けることができる。なお、N型の半導体基板を用いる場合には、各々のチャージポンプ回路に含まれているNチャネルトランジスターは、N型の半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられる。また、各々のチャージポンプ回路に含まれているPチャネルトランジスターは、N型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたNウェルに設けられる。
このように、本実施形態によれば、電源電位として供給される第1の電位VEE及び第2の電位VCCに基づいて、表示パネル100をMLS駆動するための第4の電位VC〜第9の電位V1を生成するので、第1の電位VEE及び第2の電位VCCをロジック回路の電源電位と共通にして、表示装置における電源系統を簡素化することができる。さらに、第1の電位VEEを最も低い電位MV3として使用すると共に、中点電位である第4の電位VC及びそれよりも低い第5の電位MV2をレギュレーター91及び92から出力し、それらの電位に基づいて他の4種類の電位を消費電力が小さいチャージポンプ回路によって生成するので、消費電力を低減することができる。また、第1の電位VEEよりも低い電位を生成する必要がないので、トリプルウェルが不要となり、製造プロセスにおける工程数を削減して、製造コストを低減することができる。
<電源回路2>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。第2の実施形態においては、第1の実施形態における第4の電位VCが第2の電位VCCと等しく設定されている。従って、図2に示すレギュレーター91を省略することができる。その他の点に関しては、第2の実施形態は第1の実施形態と同様である。
図7に示すように、電源回路90は、レギュレーター92と、昇圧回路94及び95と、降圧回路96及び97とを含んでいる。昇圧回路94及び95、及び、降圧回路96及び97は、チャージポンプ回路で構成される。
電源回路90には、電源電位として、第1の電位VEEと、第1の電位VEEよりも高い第2の電位VCCとが供給される。例えば、第1の電位VEEは、接地電位(0V)であっても良い。第1の電位VEEは、駆動回路に電位MV3として供給される。また、第2の電位VCCは、駆動回路に中点電位VCとして供給される。
レギュレーター92は、第1の電位VEE及び第2の電位VCCが供給され、第1の電位VEEよりも高く第2の電位VCCよりも低い第3の電位MV2を出力する。例えば、レギュレーター92は、オペアンプ92aと、可変抵抗R4とを含んでいる。
可変抵抗R4は、第2の電位VCCの配線と第1の電位VEEの配線との間に接続され、第1の電位VEE及び第2の電位VCCによって与えられる電圧(VCC−VEE)を調整する電圧調整回路を構成している。可変抵抗R4によって分圧された電圧は、オペアンプ92aの非反転入力端子に印加される。オペアンプ92aの出力端子は、反転入力端子に接続されている。オペアンプ92aは、100%の負帰還が掛けられてボルテージフォロワーを構成し、可変抵抗R4によって調整された電圧をバッファーすることによって第3の電位MV2を出力する。
従って、可変抵抗R4によって、オペアンプ92aの非反転入力端子に印加される電圧を変化させて、第3の電位MV2を変化させることができる。第3の電位MV2を変化させることにより、表示パネル100(図1)の走査電極と信号電極との間に印加されるバイアス電圧を調整することが可能になる。
昇圧回路94は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCと第1の電位VEEとの差を第2の電位VCCに加算して第4の電位V3を生成する。昇圧回路95は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCと第3の電位MV2との差を第2の電位VCCに加算して第5の電位V2を生成する。
降圧回路96は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCと第3の電位MV2との中間の第6の電位MV1を生成する。降圧回路97は、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位VCCと第5の電位V2との中間の第7の電位V1を生成する。
このようにして、電源回路90は、外部から電源電位として供給される第1の電位VEE及び第2の電位VCCに基づいて第3の電位MV2〜第7の電位V1を生成し、生成された第3の電位MV2〜第7の電位V1を、第1の電位VEE(即ち、電位MV3)及び第2の電位VCC(即ち、中点電位VC)と共に駆動回路に供給する。
本実施形態においても、複数のチャージポンプ回路(図7に示す昇圧回路94及び95、及び、降圧回路96及び97)の各々に含まれているNチャネルトランジスターが、P型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられる。また、各々のチャージポンプ回路に含まれているPチャネルトランジスターが、半導体基板に直接形成されたNウェルに設けられる。
本実施形態によれば、電源電位として供給される第1の電位VEE及び第2の電位VCCを、表示パネルをMLS駆動する2種類の電位として使用するので、供給される電力の利用効率を高めることができる。さらに、第1の電位VEEを最も低い電位MV3として使用し、第2の電位VCCを中点電位VCとして使用すると共に、第2の電位VCCよりも低い第3の電位MV2をレギュレーター92から出力し、それらの電位に基づいて他の4種類の電位を消費電力が小さいチャージポンプ回路によって生成するので、消費電力を低減することができる。また、第1の電位VEEよりも低い電位を生成する必要がないので、トリプルウェルが不要となり、製造プロセスにおける工程数を削減して、製造コストを低減することができる。
<電子機器>
次に、本発明の一実施形態に係る電子機器について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図である。この電子機器は、CPU120と、操作部130と、ROM(リードオンリー・メモリー)140と、RAM(ランダムアクセス・メモリー)150と、通信部160と、図1に示す表示装置170と、音声出力部180とを含んでも良い。なお、図8に示す構成要素の一部を省略又は変更しても良いし、あるいは、図8に示す構成要素に他の構成要素を付加しても良い。
CPU120は、ROM140等に記憶されているプログラムに従って、外部から供給されるデータ等を用いて各種の演算処理や制御処理を行う。例えば、CPU120は、操作部130から供給される操作信号に応じて各種のデータ処理を行ったり、外部との間でデータ通信を行うために通信部160を制御したり、表示装置170に各種の画像を表示させるための画像信号を生成したり、音声出力部180に各種の音声を出力させるための音声信号を生成したりする。
操作部130は、例えば、操作キーやボタンスイッチ等を含む入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU120に出力する。ROM140は、CPU120が各種の演算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、RAM150は、CPU120の作業領域として用いられ、ROM140から読み出されたプログラムやデータ、操作部130を用いて入力されたデータ、又は、CPU120がプログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。通信部160は、例えば、アナログ回路及びデジタル回路で構成され、CPU120と外部装置との間のデータ通信を行う。
表示装置170は、図1に示す表示パネル100と、集積回路装置とを含んでいる。集積回路装置は、表示パネル100をMLS駆動する駆動回路(セグメントドライバー70及びコモンドライバー80)と、電源回路90とを内蔵している。それにより、表示パネル100をMLS駆動する集積回路装置の消費電力及び製造コストを低減することができる。
表示装置170は、CPU120から供給される画像信号に基づいて各種の画像を表示する。また、音声出力部180は、例えば、スピーカー等を含み、CPU120から供給される音声信号に基づいて音声を出力する。
図8に示す電子機器としては、例えば、電卓、電子辞書、電子ゲーム機器、携帯電話機等の移動端末、デジタルスチルカメラ、デジタルムービー、テレビ、テレビ電話、防犯用テレビモニター、ヘッドマウント・ディスプレイ、パーソナルコンピューター、プリンター、ネットワーク機器、カーナビゲーション装置、測定機器、及び、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、及び、電子内視鏡)等が該当する。
本実施形態によれば、トリプルウェルを使用しない安価で低消費電力の集積回路装置を用いることにより、表示パネルがMLS駆動される表示装置を含む電子機器の消費電力及び製造コストを低減することができる。
上記の実施形態における表示装置の用途は、画像の表示に限定されない。例えば、光書込型のプリンターや電子複写機といった画像形成装置においては、用紙に形成されるべき画像に応じて感光体を露光する光ヘッド(書込ヘッド)が使用されるが、この種の光ヘッドとしても表示装置は利用される。このように、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
10…クロック信号生成回路、20…表示タイミング生成回路、31…表示データRAM、32…ラインアドレスデコーダー、33…表示データラッチ回路、40…MLSデコーダー、50…コモンアドレスデコーダー、60…コモン出力演算回路、70…セグメントドライバー、80…コモンドライバー、90…電源回路、91、92…レギュレーター、91a…定電圧回路、91b、92a…オペアンプ、93〜95…昇圧回路、93a、93b…レベルシフター、96、97…降圧回路、98…レジスター、99…デコーダー、100…表示パネル、110…半導体基板、111…Nウェル、112、113…Pウェル、120…CPU、130…操作部、140…ROM、150…RAM、160…通信部、170…表示装置、180…音声出力部、X1〜Xm…信号電極、Y1〜Yn…走査電極、R1〜R12…抵抗、SW1、SW2…スイッチ回路、IN1、IN2…インバーター、QN1…NチャネルMOSトランジスター、QP2〜QP4…PチャネルMOSトランジスター、C1、C2…キャパシター

Claims (8)

  1. 表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路であって、
    電源電位として第1の電位と第1の電位よりも高い第2の電位とが供給され、クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位よりも高い第3の電位を生成する第1のチャージポンプ回路と、
    第1及び第3の電位が供給され、第1の電位よりも高く第3の電位よりも低い第4の電位を出力する第1のレギュレーターと、
    第1及び第4の電位が供給され、第1の電位よりも高く第4の電位よりも低い第5の電位を出力する第2のレギュレーターと、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第1の電位との差を第4の電位に加算して第6の電位を生成する第2のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第5の電位との差を第4の電位に加算して第7の電位を生成する第3のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第5の電位との中間の第8の電位を生成する第4のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第4の電位と第7の電位との中間の第9の電位を生成する第5のチャージポンプ回路と、
    を備え、前記駆動回路に第1及び第4〜第9の電位を供給する電源回路。
  2. 前記第1のレギュレーターが、第1及び第3の電位に基づいて定電圧を生成する定電圧回路と、前記定電圧回路から供給される定電圧を調整して第4の電位を出力する電圧調整回路とを含む、請求項1記載の電源回路。
  3. 前記第1〜第5のチャージポンプ回路の各々に含まれているNチャネルトランジスターが、P型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられている、請求項1又は2記載の電源回路。
  4. 表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路に電位を供給する電源回路であって、
    電源電位として第1の電位と第1の電位よりも高い第2の電位とが供給され、第1の電位よりも高く第2の電位よりも低い第3の電位を出力するレギュレーターと、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第1の電位との差を第2の電位に加算して第4の電位を生成する第1のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第3の電位との差を第2の電位に加算して第5の電位を生成する第2のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第3の電位との中間の第6の電位を生成する第3のチャージポンプ回路と、
    クロック信号に従ってチャージポンプ動作を行うことにより、第2の電位と第5の電位との中間の第7の電位を生成する第4のチャージポンプ回路と、
    を備え、前記駆動回路に第1〜第7の電位を供給する電源回路。
  5. 前記レギュレーターが、第1及び第2の電位によって与えられる電圧を調整する電圧調整回路と、前記電圧調整回路によって調整された電圧をバッファーして第3の電位を出力するボルテージフォロワーとを含む、請求項4記載の電源回路。
  6. 前記第1〜第4のチャージポンプ回路の各々に含まれているNチャネルトランジスターが、P型の半導体基板、又は、半導体基板に直接形成されたPウェルに設けられている、請求項4又は5記載の電源回路。
  7. 表示パネルをMLS(マルチラインセレクト)駆動する駆動回路と、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の電源回路と、
    を備える集積回路装置。
  8. 表示パネルと、
    請求項7記載の集積回路装置と、
    を備える電子機器。
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