JP2016171677A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング周波数を計算して制動パワー素子の合計損失を計算し、制動パワー素子の温度保護を行う。
【解決手段】電力変換装置の内部損失をあらかじめ記憶部に記憶させておき、直流中間回路の電圧検出値Vと回生電力P1と逆潮流電力P2と電力変換装置の内部損失Plosspを用いて制動パワー素子1のスイッチング周波数fとデューティ比Ton/Tを計算する。計算した制動パワー素子1のスイッチング周波数fとデューティ比Ton/Tを用いて、制動パワー素子1の合計損失Plossを計算する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電力変換装置の直流中間回路に回生制動用の制動抵抗と制動パワー素子を有した装置に係り、特に、制動パワー素子の短時間における過熱保護を目的とした制御方法に関する。
モータを負荷とする一般的な電力変換装置として、電力変換装置の直流中間回路に制動抵抗と制動パワー素子とを直列接続した制動回路を設け、モータの減速時に発生する回生電力を制動抵抗で消費させる方式が知られている。特許文献1,特許文献2には、制動回路の過熱保護に関する技術が開示されている。
(特許文献1)
図5〜図7に示すように、特許文献1は制動パワー素子1のオンオフ動作を行うゲートの駆動状態を監視(サンプリング)し、そのオン状態で加算するカウンタ(オン積算時間)とオフ状態で減算するカウンタ(オン積算時間)を設け、オン積算時間が決められた許容積算時間を超過した場合、制動回路の制動抵抗2を保護する構成となっている。また、比較する短時間電力容量特性に使われる値としては、制動抵抗2に流れる電流から算出する方法をとっている。
(特許文献2)
図8〜図10に示すように、特許文献2は回生制動用の制動抵抗BRと制動パワー素子(例えば、IGBT)1に流れる電流の測定値から発生損失を求め、許容負荷時間率の相関データを比較し、その時間分タイマで演算することで、制動パワー素子1を過熱から保護する方法が提案されている。
(その他一般事項)
制動パワー素子1の合計損失Plossは制動抵抗2の消費電力Pdbに比例しない。図11に示すように、スイッチング周波数の影響により、定常損失Ponとスイッチング損失Pswの損失ピークが異なり特異点があることが特徴といえる。制動パワー素子1の合計損失Plossは以下の(1)式となる。
Figure 2016171677
定常損失Ponは以下の(2)式で表すことができる。
Figure 2016171677
スイッチング損失Pswは以下の(3)式で表すことができる。
Figure 2016171677
なお、係数αはスイッチング時に制動パワー素子1に印加させている電圧や制動パワー素子1に流れている電流によって変化する。定常損失Ponおよびスイッチング損失Pswと制動抵抗2の消費電力Pdbの関係は後段で説明する。
特開2001−86764号公報 特開2009−21927号公報
三菱パワーモジュールMOS活用の手引き
しかしながら、 制動回路の制動パワー素子1の過熱保護を行うためには、(1)式の合計損失Ploss=定常損失Pon+スイッチング損失Pswを求める必要がある。スイッチング損失Pswを求めるためには、(3)式より、制動パワー素子1のスイッチング周波数fの値が必要となる。
一方、特許文献1に示す制動方法では、制動回路の制動パワー素子1のスイッチング周波数fはその時の電力変換装置の運転状態(直流電圧,回生電力など)によって変化する。このスイッチング周波数fの測定方法として、高速サンプリング回路を設けて制動パワー素子1のゲート駆動状態(オン期間Tonおよびオフ期間Toff)を計測して求める方法がある。すなわち、f=1/(Ton+Toff)で求められる。
しかし、この方法はスイッチング周波数fよりも高速なサンプリング周期が必要となるため、高精度な測定回路が要求される。そのため、測定回路のコストアップ、しいては、電力変換装置のコストアップにつながる。
以上示したようなことから、制動回路用の制動パワー素子1を有する電力変換装置において、スイッチング周波数よりも高速なサンプリング周期の高精度なスイッチング周波数測定回路を用いることなく、スイッチング周波数を計算して制動パワー素子の損失を合計計算し、制動パワー素子の温度保護を行うことが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、交流電源の交流電圧を整流して直流電圧に変換する順変換器と、直流電圧を交流電圧に変換する逆変換器と、前記順変換器と前記逆変換器との間の直流中間回路に設けられ、直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、前記直流中間回路に直列接続された制動抵抗と制動パワー素子とを有する制動回路と、前記制動パワー素子を制御する制御部と、を備えた電力変換装置であって、前記直流中間回路の電圧を検出する電圧検出器と、回生電力を検出する回生電力検出手段と、逆潮流電力を検出する逆潮流電力検出手段と、を備え、前記制御部は、電力変換装置の内部損失をあらかじめ記憶部に記憶させておき、前記直流中間回路の直流電圧と回生電力と逆潮流電力と電力変換装置の内部損失に基づいて、制動パワー素子のスイッチング周波数とデューティ比を計算し、計算した制動パワー素子のスイッチング周波数とデューティ比を用いて、制動パワー素子の合計損失を計算することを特徴とする。
また、その一態様として、前記制御部は、制動パワー素子の合計損失と制動パワー素子の許容温度に達するまでの許容時間との関係をテーブル化し、あらかじめ制御部の記憶部に記憶させた特性テーブル、および、前記計算された制動パワー素子の合計損失に基づいて許容時間を決定し、前記合計損失に応じて、判定用タイマを積算もしくは減算し、判定用タイマが前記特性テーブルより求めた許容時間に到達した場合に、温度保護動作をかけ、制動パワー素子をオフ状態とする、または、逆変換器,順変換器を停止することを特徴とする。
また、その一態様として、制動パワー素子の周囲温度を測定する温度検出器を備え、前記特性テーブルは、制動パワー素子の周囲温度別に、制動パワー素子の合計損失と許容時間との関係をテーブル化したものであって、前記制御部は、特性テーブル、および、前記周囲温度、および、前記計算された制動パワー素子の合計損失に基づいて許容時間を求めることを特徴とする。
また、その一態様として、前記合計損失が、制動パワー素子に連続長時間損失が発生しても、温度上昇が許容値以下となる損失の最大値である許容最大値を超過した場合、判定用タイマを積算し、前記合計損失が前記許容最大値を超過していない場合、判定用タイマを減算することを特徴とする。
本発明によれば、制動回路用の制動パワー素子を有する電力変換装置において、スイッチング周波数よりも高速なサンプリング周期の高精度なスイッチング周波数測定回路を用いることなく、スイッチング周波数を計算して制動パワー素子の合計損失を計算し、制動パワー素子の温度保護を行うことが可能となる。
実施形態1における電力変換装置を示す概略図。 直流電圧を示すタイムチャート。 合計損失と許容時間との関係を示すグラフ。 実施形態1における制動パワー素子の温度保護処理を示すフローチャート。 特許文献1におけるインバータの制動回路と保護装置を示すブロック図。 特許文献1における制動抵抗の短時間電力容量特性を示すグラフ。 特許文献1における保護装置の制御を示すタイムチャート。 特許文献2における主回路構成図。 特許文献2における設定抵抗値と回生制動回路内IGBTの許容負荷時間率(%ED)相関図。 特許文献2における設定抵抗値と回生制動回路内IGBTの許容負荷時間率(%ED)相関データに関する不揮発性メモリ内容の一例を示す図。 合計損失と制動抵抗の消費電力との関係を示すグラフ。
以下、本発明に係る電力変換装置の実施形態1,2を図1〜図4に基づいて詳述する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態1における電力変換装置を示す概略図である。図1に示すように、電力変換装置は、交流電源9の交流電圧を整流して直流電圧に変換する順変換器4と、変換された直流電圧を交流電圧に変換する逆変換器3と、順変換器4と逆変換器3との間の直流中間回路に設けられ、直流電圧を平滑する平滑コンデンサCと、直流中間回路に直列接続された制動抵抗2と制動パワー素子1とを有する制動回路10と、制動パワー素子1を制御する制御部7と、を備えている。
また、逆変換器3はモータMからの交流の回生電力P1を直流に変換して直流中間回路に出力し、順変換器4は直流中間回路の直流電力を交流の逆潮流電力P2に変換して交流電源9に出力する。
また、電力変換装置は、直流中間回路の電圧を検出する電圧検出器8と、回生電力P1を検出する回生電力検出手段(図示省略)と、逆潮流電力P2を検出する逆潮流電力検出手段(図示省略)と、制動パワー素子1の周囲温度を検出する温度検出器6と、を有する。
本実施形態1は、逆変換器3の回生電力P1(交流部の電力)と、順変換器4の逆潮流電力P2(交流部の電力)で算出した合計損失Plossと予め定めた短時間許容時間特性テーブル(以下、特性テーブルと称する)5とを比較する。特性テーブル5および温度検出器6で検出した温度検出値から発生損失で許容できる時間(以下、許容時間tと称する)を算出する。制動抵抗2で消費電力Pdbが発生していることを確認し、制御部7内のタイマでカウントした時間が許容時間tを超過したことを検知した場合に、制動パワー素子1をオフ状態、または、逆変換器3と順変換器4を停止し、制動パワー素子1を保護するものである。
以下、本実施形態1における電力変換装置について詳述する。
制動パワー素子1の損失は(1)式の合計損失Plossで求められる。合計損失Plossを算出するためには、スイッチング周波数fおよびデューティ比Ton/T(オン期間/制動パワー素子1の1周期の時間)が必要となる。
本実施形態1におけるスイッチング周波数fを算出する方法を説明する。図2は、直流電圧Vを示すタイムチャートである。図2において、V1はON電圧,V2はOFF電圧を示す。
制御部7は、電圧検出器8で検出された直流電圧Vを常時計測しており、V≧V1となったときの制動パワー素子1をON、V≦V2となったとき制動パワー素子1をOFFさせるように、制動パワー素子1のゲートを駆動する。
スイッチング時の直流電圧Vの電圧変動は図2に示すようになり、制動パワー素子1がOFFしているときには、回生電力が平滑コンデンサCの直流電圧VがOFF電圧V2からON電圧V1に上昇する。この期間をオフ期間Toffとする。また、直流電圧VがON電圧V1に達した時点で、制動パワー素子1がONし、OFF電圧V2まで低下するまで制動パワー素子1をOnし続ける。この期間をオン期間Tonとする。一般に、オン期間Tonとオフ期間Toffは異なる。このオン期間Tonとオフ期間Toffを合算した期間がスイッチング周期Tとなる。
制動抵抗2の消費電力Pdbは特許文献1,2では制動抵抗2に流れる電流および直流電圧Vに基づいて求めている。本実施形態1は逆変換器3、順変換器4が算出する回生電力P1と逆潮流電力P2の入出力電力差に基づいて以下の(4)式から求める。
Figure 2016171677
回生電力P1と逆潮流電力P2はそれぞれ電力計測機能を設けて実測する。
内部損失Plosspは、電力変換装置の運転状態や負荷状態によって異なる。制動動作中の実測は困難であるため、制動動作を行わない状態の電力変換装置の運転を事前に行っておき、そのときの回生電力P1および逆潮流電力P2の測定値より、内部損失Plosspを推定計算しておく。ここで推定計算した内部損失Plosspを制御部7の記憶部に記憶させておくことにより、制動動作時の(4)式による消費電力Pdbの計算が可能となる。
また、直流電圧Vが変動するため、制動抵抗2における瞬時消費電力は電圧値により変動する。それを考慮し、制動抵抗2で消費できる電力を以下の(5)式で平均化する。
Figure 2016171677
オフ期間Toffとオン期間Tonは、以下の(6)式を用いて求める。
また、オフ期間Toff,オン期間Tonより求められるスイッチング周期Tより制動パワー素子1のスイッチング周波数fを求める。
Figure 2016171677
上記の(6)式について説明する。本実施形態1の制御方式では直流電圧平均値V”が一定値に制御されるため、制動抵抗2の消費電力Pdbと同値の電力が、オフ期間Toffの期間中に平滑コンデンサCに充電される。よって、Pdb×Toff=1/2×C×(V12−V22)となるため、上記(6)式となる。
また、オン期間Ton(すなわち制動回路の動作期間)で平滑コンデンサCから放電される電力は、直流部平均電力P”から制動抵抗2の消費電力Pdbを減算した電力に相当する。よって、(P”−Pdb)×Ton=1/2×C×(V12−V22)となるため、上記(6)式のオン期間Tonとなる。
上記(6)式より、ΔV=(V12−V22)と定めると、スイッチング周波数fは以下の(7)式となる。
Figure 2016171677
スイッチング周波数fは消費電力Pdbの2次関数となっており、ON電圧V1・OFF電圧V2および制動抵抗2の抵抗値Rとコンデンサ値Cを設定パラメータとして、制動抵抗2の消費電力Pdbよりスイッチング周波数fを求めることができる。
スイッチング周波数fからスイッチング周期Tが求められ、上記(7)式をまとめるとデューティ比Ton/Tが以下の(8)式のようになる。
Figure 2016171677
定常損失Ponはデューティ比Ton/Tと比例関係にある。制動抵抗2の消費電力Pdbとデューティ比Ton/Tに比例するため、定常損失Ponと消費電力Pdbは比例関係にあることがわかる。よって、定常損失Ponは、以下の(9)式と表せる。
Figure 2016171677
ここで、(2)式のPon=Vsat×I×Ton/Tより、以下の(10)式が算出できる。
Figure 2016171677
すなわち、前述によって算出した直流中間回路の平均電力P”と、制動パワー素子1の電流Iと、電流Iによって定まる制動パワー素子ON電圧Vsatによって、(9)式のKが算出できる。さらに(4)式によって消費電力Pdbが算出できる。したがって、定常損失Ponが算出できる。
なお、制動パワー素子1の電流Iは電流検出機能を持つCTを制動回路に挿入して実測してもよいし、直流電圧Vと制動抵抗2の抵抗値Rより算出してもよい(I=V/R)。
また、制動パワー素子ON電圧Vsatは電流Iの関数として扱い、あらかじめ制御部7の記憶部に記憶させておく。上記の方法で検出もしくは算出した制動パワー素子1の電流Iの値に適合した制動パワー素子ON電圧Vsatを記憶部から引き出して、定常損失Ponの計算に用いる。
また、スイッチング損失Pswは、(3)式のPsw=α×fによって算出する。なお、制動パワー素子1の特性による係数αはスイッチング時に制動パワー素子1に印加させている電圧Vや制動パワー素子1に流れている電流Iによって変化する。制動パワー素子1の特性による係数αは制動パワー素子1の電流Iと素子印加電圧との関数として扱い、あらかじめ制御部7の記憶部に記憶させておく。ここで素子印加電圧は、前述のON電圧V1とOFF電圧V2を適用すればよい。なお、電流Iと素子印加電圧を用いてスイッチング損失を算出する方法は、非特許文献1等に記載されている公知技術である。
スイッチング損失Pswを計算するときの係数αは、定常損失Ponの計算時と同様に、検出もしくは算出した制動パワー素子1の電流Iと素子印加電圧の値に適合した係数αを記憶部から引き出して、定常損失Ponの計算に用いる。 定常損失Ponおよびスイッチング損失Pswより制動パワー素子1の合計損失Plossを求めることができる。
Figure 2016171677
予め合計損失Plossと制動パワー素子1の許容温度に達するまでの許容時間とをテーブル化した特性テーブル5を制御部7の記憶部に記憶させておく。この特性テーブル5より合計損失Plossに基づいて、許容時間tを求める。
なお、この許容時間tは、(1)制動パワー素子1の特性(制動パワー素子1の許容温度や、制動パワー素子1のジャンクション〜ケース間の熱抵抗など)、(2)制動パワー素子1に装着する冷却フィンの特性(冷却フィンの熱抵抗特性など)、(3)制動パワー素子1の周囲温度に依存する。制動パワー素子1や冷却フィンのデータシートの特性値を用いることや、合計損失Plossと素子温度上昇との関係を測定する事前試験を行うことにより、制動パワー素子1の周囲温度別における上記の許容時間tと短時間で許容できる制動パワー素子1の合計損失Plossとの間の特性テーブル5を作成することができる。さらに、本実施形態1では制動パワー素子1の周囲温度測定値を測定しているため、制動パワー素子1の周囲温度に適合した特性テーブル5を用いて許容時間tを算出する。
図3に示す許容最大値Psは、制動パワー素子1に連続長時間その損失が発生しても制動パワー素子1の温度上昇が許容温度以下となる損失の最大値である。したがって、図3で合計損失Ploss=許容最大値Psの時、許容時間t=∞となっている。
制動パワー素子1の温度が許容温度に到達したかどうかの判定には、判定用タイマTtimerを用いる。合計損失Plossに応じて、判定用タイマTtimerを積算、または、減算する。
本実施形態1では、Ploss>Psの条件時に、判定用タイマTtimerを積算させる。Ploss≦Psの条件時では、判定用タイマTtimerを減算させる。判定用タイマTtimer=許容時間tに到達した時に、制動パワー素子1の温度が許容温度に到達したと判定し、温度保護動作をかけ、制動パワー素子1を停止する(オフ状態とする)か、もしくは、逆変換器3、順変換器4を停止する。
以下、図4に基づいて、本実施形態1における処理ステップを説明する。
S1:制御部7において、(4)式〜(8)式により回生電力P1,逆潮流電力P2に基づいてスイッチング周波数fおよびデューティ比Ton/Tを計算する。
S2:制御部7において、スイッチング周波数f,デューティ比Ton/Tに基づいて、(2)式,(3)式,(11)式により合計損失Plossを計算する。
S3:特性テーブル5により、制動パワー素子1の周囲温度および合計損失Plossに基づいて、許容時間tを求める。
S4:合計損失Plossと許容最大値Psを比較し、合計損失Plossが許容最大値Psを超過していない場合はS5へ移行し、合計損失Plossが許容最大値Psを超過した場合はS6へ移行する。
S5:判定用タイマTtimerを減算する。また、この演算周期での処理を終了し、S1へ戻る。
S6:判定用タイマTtimerを積算する。
S7:判定用タイマTtimerと許容時間tとを比較し、判定用タイマTtimerが許容時間tを超過していない場合は、この演算周期での処理を終了し、S1へ戻る。判定用タイマTtimerが許容時間tを超過した場合はS8へ移行する。
S8:温度保護動作を行う。
以上示したように、本実施形態1における制動パワー素子1を有する電力変換装置において、スイッチング周波数fよりも高速なサンプリング周期を有する高精度なスイッチング周波数測定回路を用いることなく、スイッチング周波数fを計算することができる。これにより、制動パワー素子1の合計損失Plossを計算することができ制動パワー素子1の温度保護を行うことが可能となる。
また、高精度なスイッチング周波数測定回路を用いないため、電力変換装置全体のコストを低減することができる。
[実施形態2]
実施形態1では、制動パワー素子1の周囲温度の測定と素子周囲温度別の特性テーブル5を必要とする。
この制動パワー素子1の周囲温度は予め定めた素子周囲最高温度Ta−maxを超過しないという前提にたてば、より簡単な構成で制動パワー素子1の温度保護が実施できる。
この場合、特性テーブル5は、制動パワー素子1の周囲温度=素子周囲最高温度Ta−maxの時のテーブルのみを用意しておき格納しておく。素子周囲温度≦素子周囲最高温度Ta−maxであれば、素子周囲温度=素子周囲最高温度Ta−maxの時の特性テーブル5を用いて許容時間tの計算と実施形態1におS4,S7の判定を行えば、制動パワー素子1の温度保護ができる。
以上示したように、本実施形態2によれば、実施形態1と比較して、制動パワー素子1の周囲温度測定値Taの検出が不要となる。また、特性テーブル5は、制動パワー素子1の周囲温度=素子周囲最高温度Ta−maxの時のみのデータで良いため、記憶部の容量を小さくすることができる。また、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、制動パワー素子の各特性を説明する公知資料として、非特許文献1がある。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1…制動パワー素子
2…制動抵抗
3…逆変換器
4…順変換器
6…温度検出器
7…制御部
8…電圧検出器
9…交流電源
C…平滑コンデンサ
V…直流電圧
Ploss…合計損失
P1…回生電力
P2…逆起電力
Plossp…内部損失
f…スイッチング周波数
Ton/T…デューティ比
t…許容時間
Ttimer…判定用タイマ

Claims (4)

  1. 交流電源の交流電圧を整流して直流電圧に変換する順変換器と、
    直流電圧を交流電圧に変換する逆変換器と、
    前記順変換器と前記逆変換器との間の直流中間回路に設けられ、直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    前記直流中間回路に直列接続された制動抵抗と制動パワー素子とを有する制動回路と、
    前記制動パワー素子を制御する制御部と、
    を備えた電力変換装置であって、
    前記直流中間回路の電圧を検出する電圧検出器と、
    回生電力を検出する回生電力検出手段と、
    逆潮流電力を検出する逆潮流電力検出手段と、を備え、
    前記制御部は、
    電力変換装置の内部損失をあらかじめ記憶部に記憶させておき、
    前記直流中間回路の直流電圧と回生電力と逆潮流電力と電力変換装置の内部損失に基づいて、制動パワー素子のスイッチング周波数とデューティ比を計算し、
    計算した制動パワー素子のスイッチング周波数とデューティ比を用いて、制動パワー素子の合計損失を計算することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御部は、
    制動パワー素子の合計損失と制動パワー素子の許容温度に達するまでの許容時間との関係をテーブル化し、あらかじめ制御部の記憶部に記憶させてテーブル化した特性テーブル、および、前記計算された制動パワー素子の合計損失に基づいて許容時間を決定し、
    前記合計損失に応じて、判定用タイマを積算もしくは減算し、
    判定用タイマが前記特性テーブルより求めた許容時間に到達した場合に、温度保護動作をかけ、制動パワー素子をオフ状態とする、または、逆変換器,順変換器を停止することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 制動パワー素子の周囲温度を測定する温度検出器を備え、
    前記特性テーブルは、制動パワー素子の周囲温度別に、制動パワー素子の合計損失と許容時間との関係をテーブル化したものであって、
    前記制御部は、
    特性テーブル、および、前記周囲温度、および、前記計算された制動パワー素子の合計損失に基づいて許容時間を求めることを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記合計損失が、制動パワー素子に連続長時間損失が発生しても、温度上昇が許容値以下となる損失の最大値である許容最大値を超過した場合、判定用タイマを積算し、
    前記合計損失が前記許容最大値を超過していない場合、判定用タイマを減算することを特徴とする請求項2または3の電力変換装置。
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