JP2016171247A - 配線構造、及び配線構造の製造方法、並びに電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
樹脂製基材と、
前記樹脂製基材上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有する。
樹脂製筐体と、
前記樹脂製筐体上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有する。
樹脂製基材上に、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とを含有する硬化性塗料を塗布した後に、加熱して、ゲル分率が90質量%以上の硬化樹脂を含有する硬化層を形成する工程と、
前記硬化層上に、導電性インクを塗布した後に、加熱して、パターン状の導電層を形成する工程と、
を含む。
開示の配線構造の製造方法によると、導電性に優れる導電層を有する配線構造を、短工程、かつ少ない廃棄物で作製できる。
開示の電子機器によると、導電性に優れる導電層を有する電子機器が得られる。
開示の配線構造は、樹脂製基材と、硬化層と、導電層とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
前記樹脂製基材、及び前記樹脂製筐体の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル(TPEE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、PC/PMMA積層体、ゴム添加PMMAなどが挙げられる。
前記硬化層は、前記樹脂製基材、又は前記樹脂製筐体上に配される。
前記硬化層は、硬化樹脂を少なくとも含有し、好ましくは熱伝導性粒子を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記硬化樹脂は、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる。
前記アクリルポリオールとしては、複数の水酸基を有するアクリル樹脂であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのアルキル基は、直鎖状、分岐状及び環状のいずれであってもよく、炭素数1〜10のものが好ましく、炭素数1〜6のものがより好ましい。
これらのアクリルモノマーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イソシアネート硬化剤としては、前記アクリルポリオールと反応して、前記硬化樹脂を形成可能であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが挙げられる。
そのような多価イソシアネートとしては、例えば、芳香族イソシアネート、脂肪族(又は脂環族)イソシアネートなどが挙げられる。
前記芳香族イソシアネートとしては、例えば、キシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
前記脂肪族(又は脂環族)イソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
これらのイソシアネート硬化剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記熱伝導性粒子としては、熱伝導性に優れる粒子であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、その材質としては、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ホウ素、酸化チタン、ガラス、酸化亜鉛、炭化ケイ素、ケイ素(シリコン)などが挙げられる。
これらの中でも、絶縁性と熱伝導性との両方に優れる点で、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ホウ素が好ましい。
前記平均厚みが、特に好ましい範囲内であると、以下の点で有利である。前記硬化層自体の強度に優れ、欠陥が少なく、かつ前記樹脂製基材への密着性が優れる。また、(1)前記樹脂製基材の熱可塑性樹脂が前記導電層を形成する際の導電性インク中の溶媒に直接アタックされるのを防ぐ点、(2)前記導電層を形成する際の導電性インク中の有機成分を十分に吸収できる点、及び(3)熱伝導性に優れる点、の3つの点についてバランスの良い硬化層が得られる。
一方、前記硬化層の平均厚みが、薄すぎると、前記硬化層の強度が弱く破れやすいことがあり、厚すぎると、欠陥(乾燥時のヒビや気泡)が発生しやすく、また、前記樹脂製基材との膨張収縮差や伸びの差により剥がれやすくなることがある。
なお、前記平均厚みは、任意の10箇所を測定した際の平均値である。
前記導電層は、前記硬化層上に配される。
前記導電層には、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない。前記導電層に前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいると、導電層における導電性が低下する。
前記平均厚みは、任意の10箇所を測定した際の平均値である。
前記半導体素子としては、例えば、集積回路、大規模集積回路、トランジスタ、サイリ
スタ、ダイオード、固体撮像素子などが挙げられる。
図1Aは、開示の電子機器の一例であるノート型パソコンの斜視図である。
図1Aに示すノート型パソコンにおいては、液晶表示側の樹脂製筐体11に、パターン状の導電層3が、図1Bに示すように、硬化層2を介して筐体内部側に形成されている。パターン状の導電層3は、アンテナの役割を果たしている。
図2Aは、開示の電子機器の他の一例であるノート型パソコンの斜視図である。
図2Aに示すノート型パソコンにおいては、キーボード側の樹脂製筐体11に、パターン状の導電層3が、図2Bに示すように、硬化層2を介して形成されている。そして、パターン状の導電層3は、サブディスプレイ4と、サブディスプレイ4を制御する半導体素子とを接続する配線の役割を果たしている。
図3は、開示の電子機器の他の一例である多機能携帯電話(スマートフォン)の背面図である。図3に示す多機能携帯電話は、CCDカメラ5を有する。樹脂製筐体11の内側に、硬化層を介して形成された導電層3は、CCDカメラ5と、CCDカメラ5を制御する半導体素子とを接続する配線の役割を果たしている。
開示の配線構造の製造方法は、硬化層形成工程と、導電層形成工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記硬化層形成工程としては、樹脂製基材上に、硬化性塗料を塗布した後に、加熱して、ゲル分率が90質量%以上の硬化樹脂を含有する硬化層を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
一方、前記硬化層の前記硬化樹脂のゲル分率が90質量%以上であると、前記導電層形成工程において導電層を形成する際に、前記導電層に、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでしまうことがない。その結果、前記導電層における導電性粒子の結合状態が十分になり、導電層の電気抵抗率が低くなる。
図4は、硬化層形成工程において硬化層の硬化が不十分な場合の配線構造の概略断面図である。
硬化樹脂のゲル分率が90質量%未満の状態で形成された硬化層上に導電性インクを用いて導電層を形成すると、図4に示すように、硬化層の一部が導電層に侵入する。その結果、導電層を形成する導電性粒子の結合状態が不十分になり、導電層の電気抵抗率が高くなってしまう。また、硬化層の一部が導電層に侵入すると、硬化層と導電層との界面が不明瞭になったり、図4に示すように、前記界面が平坦ではなくなったりする。
硬化樹脂のゲル分率が90質量以上の状態で形成された硬化層上に導電性インクを用いて導電層を形成すると、図5に示すように、硬化層の一部が導電層に侵入することはない。その結果、導電層を形成する導電性粒子の結合状態が十分になり、導電層の電気抵抗率が低くなる。また、硬化層の一部が導電層に侵入しないため、硬化層と導電層との界面は明瞭であり、また図4に示すように、前記界面は平坦である。
前記硬化性塗料としては、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とを含有する塗料であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2液型のアクリルウレタン塗料などが挙げられる。
前記熱伝導性粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記配線構造の説明において例示した前記熱伝導性粒子などが挙げられる。
前記樹脂製基材上に、前記硬化性塗料を塗布した後に、加熱する際の加熱時間としては、前記アクリルポリオールと、前記イソシアネート硬化剤とが反応し、ゲル分率が90質量%以上の硬化樹脂が得られる時間であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記導電層形成工程としては、前記硬化層上に、導電性インクを塗布した後に、加熱して、パターン状の導電層を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記導電性インクは、導電性物質を少なくとも含有し、好ましくは溶媒を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記導電性物質としては、例えば、遷移金属、その化合物などが挙げられる。これらの中でも、イオン性の遷移金属が好ましく、そのような遷移金属としては、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、白金、コバルトが好ましく、電気抵抗が低く、腐食に強い導電性パターンを形成できる点で、銀、金、銅がより好ましい。
前記溶媒としては、例えば、有機溶媒、水などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記導電性物質を分散させる分散剤などが挙げられる。
前記アミン系の高分子分散剤としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
前記分子中にカルボン酸基を有する炭化水素系の高分子分散剤としては、例えば、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。
前記極性基を有する高分子分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、スチレン−マレイン酸共重合体、オレフィン−マレイン酸共重合体などが挙げられる。
前記乾燥は、前記塗布液中の揮発成分を除去できる条件であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。なお、前記乾燥において、揮発成分を完全に除去する必要はなく、焼成を阻害しない程度に揮発成分を除去できればよい。
前記焼成の温度としては、前記樹脂製基材の熱変形温度以下であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100℃〜150℃が好ましい。
前記焼成の雰囲気としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酸素中や空気中など酸素を含む雰囲気が挙げられる。また、焼成の雰囲気を窒素ガスなどの不活性ガスにすることもできる。
前記焼成の時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
以下の実施例、及び比較例では、樹脂製基材として、ポリカーボネート(商品名:ユーピロン、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)を用いた。
<配線構造の製造>
<<硬化層の形成>>
アクリルポリオールと、イソシアネート硬化剤とを含有する、2液型アクリル・ウレタン塗料(商品名:プロキオン、ミカサペイント株式会社製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、70℃で50分間加熱し、平均厚みが15μmの硬化層を得た。
硬化層における硬化樹脂のゲル分率を、抽出溶剤として、アセトンを用い、JIS K 6796に従って測定した。結果を表1−1に示した。
硬化層上にインク溶剤であるデカノールを滴下し、硬化層の外観を観察した。結果を表1−1に示した。
得られた硬化層上に、銀ペースト(商品名:ナノ銀インク、ハリマ化成株式会社製)を用いて、スクリーン印刷(スクリーン印刷版:300メッシュ)した後に、130℃で2時間焼成し、幅1mm×長さ50mmの短冊状の導電層(平均厚み20μm)を形成した。
以上により、配線構造を得た。
短冊状の導電層の電気抵抗を4端針測定機(商品名:ロレスタ、三菱化学株式会社製)を用いて測定した。結果を表1−1に示した。
短冊状の導電層の密着性を、90°剥離法(JIS Z0237)により測定した。結果を表1−1に示した。
なお、幅1mmの導電層の剥離試験の測定値を10倍することで、測定結果(N/10mm)とした。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の平均厚みを20μmに変えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−1に示した。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の平均厚みを60μmに変えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−1に示した。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成の際に、2液型アクリル・ウレタン塗料に酸化チタン(堺化学工業株式会社製、塗料用)を、得られる硬化層において、酸化チタンの含有量が50質量%となるように配合した以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−1に示した。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成を以下の方法に代えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−1に示した。
アクリルポリオールと、イソシアネート硬化剤とを含有する、2液型アクリル・ウレタン塗料(商品名:エアーウレタン、イサム塗料株式会社製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、70℃で60分間加熱し、平均厚みが25μmの硬化層を得た。
導電層を形成する前の硬化層の硬化が十分であるため、硬化層と導電層との界面Aが明瞭かつ平坦になっている。
<配線構造の製造>
<<硬化層の形成>>
アクリルポリオールと、イソシアネート硬化剤とを含有する、2液型アクリル・ウレタン塗料(商品名:エアーウレタン、イサム塗料株式会社製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、70℃で10分間乾燥し、平均厚みが25μmの未硬化層を得た。
得られた未硬化層上に、銀ペースト(商品名:ナノ銀インク、ハリマ化成株式会社製)を用いて、スクリーン印刷(スクリーン印刷版:300メッシュ)した後に、130℃で2時間焼成し、未硬化層を硬化するとともに、幅1mm×長さ50mmの短冊状の導電層(平均厚み20μm)を形成した。
以上により、配線構造を得た。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
導電層を形成する前の硬化層の硬化が不十分であるため、硬化層の一部が導電層に侵入しており、かつ界面Aが平坦ではなくなっている。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成を以下の樹脂層の形成に代えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
1液型アクリルウレタン塗料(商品名:アクリット、大成ファインケミカル株式会社製)を、前記樹脂製基材上に刷毛塗りした後に、100℃で10分間乾燥し、平均厚みが15μmの樹脂層を得た。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成を以下の樹脂層の形成に代えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
1液アクリルラッカー塗料(商品名:アクリルラッカー、ニッペホームプロダクツ株式会社製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、70℃で30分間乾燥し、平均厚みが20μmの樹脂層を得た。
<配線構造の製造>
樹脂製基材上に、銀ペースト(商品名:ナノ銀インク、ハリマ化成株式会社製)を用いて、スクリーン印刷(スクリーン印刷版:300メッシュ)した後に、130℃で2時間焼成し、幅1mm×長さ50mmの短冊状の導電層(平均厚み20μm)を形成した。
以上により、配線構造を得た。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成を以下の方法に代えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
ポリエステルポリオールを用いた2液型のポリウレタン系樹脂塗料(商品名:ポリフェン#21、株式会社佑光社株式会製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、80℃で50分間加熱し、平均厚みが25μmの硬化層を得た。
<配線構造の製造>
実施例1において、硬化層の形成を以下の方法に代えた以外は、実施例1と同様にして、配線構造を製造した。
得られた配線構造について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1−2に示した。
エポキシポリオール樹脂を用いた2液型のポリウレタン系樹脂塗料(商品名:エスコLTC、関西ペイント株式会社製)を、前記樹脂製基材上にスプレー塗布した後に、80℃で50分間加熱し、平均厚みが30μmの硬化層を得た。
(付記1)
樹脂製基材と、
前記樹脂製基材上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有することを特徴とする配線構造。
(付記2)
前記導電層の電気抵抗率が、1.0×10−7Ω・m未満である付記1に記載の配線構造。
(付記3)
前記硬化層が、熱伝導性粒子を含有する付記1から2のいずれかに記載の配線構造。
(付記4)
前記導電層が、導電性粒子の集合体からなる付記1から3のいずれかに記載の配線構造。
(付記5)
樹脂製筐体と、
前記樹脂製筐体上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有することを特徴とする電子機器。
(付記6)
前記導電層の電気抵抗率が、1.0×10−7Ω・cm未満である付記5に記載の電子機器。
(付記7)
前記硬化層が、熱伝導性粒子を含有する付記5から6のいずれかに記載の電子機器。
(付記8)
前記導電層が、導電性粒子の集合体からなる付記5から7のいずれかに記載の電子機器。
(付記9)
樹脂製基材上に、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とを含有する硬化性塗料を塗布した後に、加熱して、ゲル分率が90質量%以上の硬化樹脂を含有する硬化層を形成する工程と、
前記硬化層上に、導電性インクを塗布した後に、加熱して、パターン状の導電層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする配線構造の製造方法。
(付記10)
前記硬化性塗料が、更に熱伝導性粒子を含有する付記9に記載の配線構造の製造方法。
2 硬化層
3 導電層
4 サブディスプレイ
5 CCDカメラ
11 樹脂製筐体
Claims (10)
- 樹脂製基材と、
前記樹脂製基材上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有することを特徴とする配線構造。 - 前記導電層の電気抵抗率が、1.0×10−7Ω・m未満である請求項1に記載の配線構造。
- 前記硬化層が、熱伝導性粒子を含有する請求項1から2のいずれかに記載の配線構造。
- 前記導電層が、導電性粒子の集合体からなる請求項1から3のいずれかに記載の配線構造。
- 樹脂製筐体と、
前記樹脂製筐体上に配され、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とが反応してなる硬化樹脂を含有する硬化層と、
前記硬化層上に配され、前記アクリルポリオール、前記イソシアネート硬化剤、及び前記硬化樹脂の少なくともいずれかが混ざり込んでいない、パターン状の導電層と、
を有することを特徴とする電子機器。 - 前記導電層の電気抵抗率が、1.0×10−7Ω・m未満である請求項5に記載の電子機器。
- 前記硬化層が、熱伝導性粒子を含有する請求項5から6のいずれかに記載の電子機器。
- 前記導電層が、導電性粒子の集合体からなる請求項5から7のいずれかに記載の電子機器。
- 樹脂製基材上に、アクリルポリオールとイソシアネート硬化剤とを含有する硬化性塗料を塗布した後に、加熱して、ゲル分率が90質量%以上の硬化樹脂を含有する硬化層を形成する工程と、
前記硬化層上に、導電性インクを塗布した後に、加熱して、パターン状の導電層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする配線構造の製造方法。 - 前記硬化性塗料が、更に熱伝導性粒子を含有する請求項9に記載の配線構造の製造方法。
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