JP2016170460A - 生産管理システム及び生産管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産管理システムに関して、生産システムの機器等の稼働状況を考慮した正確または高精度なKPIを算出することができる技術を提供する。【解決手段】生産管理システムは、生産管理に係わるKPIを算出する第1の計算機と、生産管理の対象である複数の機器を含む生産システムに設けられた第2の計算機と、生産システムの生産管理データを管理する生産管理データDBと、を備える。第1の計算機は、機器指標算出スクリプトを生産システムの第2の計算機に送信し、第2の計算機から機器指標を受信し、機器指標と、生産管理データDBの生産管理データとを用いて、KPIを算出する。第2の計算機は、機器から収集した機器データを用いて、機器指標算出スクリプトを実行することにより、機器指標を算出し、機器指標を第1の計算機へ送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理技術に関する。また、本発明は、生産管理システムにおいて生産システムの重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator)等の情報を管理するための技術に関する。
生産管理システムは、工場等の生産システムの生産管理のために、KPI等の情報を算出し管理する。KPIは、生産システムにおける生産性や信頼性の評価指標となる。利用者は、KPIの算出のために必要な情報を収集し管理する。
生産管理システムに係わる先行技術例として、特開2010−238085号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、KPI等の情報を管理する旨や、工場、ライン、工程、マシン等の情報を階層構造で管理する旨が開示されている。
情報収集に係わる先行技術例として、特開2011−198379号公報(特許文献2)が挙げられる。特許文献2には、スクリプトを用いてセンサネットワークのセンサノードから情報を収集する旨が記載されている。
従来の生産管理システムは、人手により作成及び管理する情報を用いてKPIを算出している。例えば、利用者は、生産システムである工場から、工場内の機器等の情報を調査及び収集し、その情報を機器管理台帳等に記入し管理する。そして、利用者は、機器管理台帳等の情報を用いて、KPIを算出する。
従来の生産管理システムは、機器から機器の稼動状況に応じたデータを自動的に収集し管理することや、そのデータを用いてKPIを算出することを行っていない。そのため、従来の生産管理システムは、生産システムの機器の稼働状況を考慮した、正確または高精度なKPIを算出することを実現できていない。
また、従来の生産管理システムは、人手により機器等の情報を収集、作成及び管理してKPIを算出するため、人の手間が大きく、記入誤り等がある場合には正しいKPIを算出することができない。
従来の生産管理システムは、人手で管理する情報と、生産システムの各機器の実際の稼働状況に応じたデータとの間には、乖離がある。例えば、人手による調査及び収集の頻度よりも、機器の稼働状況が変化する頻度の方が大きい。そのため、従来の生産管理システムは、正確または高精度なKPIを算出することを実現できていない。
また、従来の生産管理システムは、生産システムの機器等の構成を固定とし、その固定の構成に合わせて定義された式やデータ構造を用いて、KPIを算出している。しかし、機器の変更等によって対象の生産システムの構成が変更される場合がある。この場合にKPIを算出する際、既存の式等をそのまま用いても、正確なKPIを算出できない。よって、利用者は、変更後の構成に合わせて式等を作成し直してから、KPIを算出する必要がある。即ち、従来の生産管理システムは、生産システムの構成変更の場合、正確または高精度なKPIを算出できず、人の手間が大きい。
本発明の目的は、生産管理システムに関して、生産システムの機器等の稼働状況を考慮した正確または高精度なKPIを算出することができる技術を提供することである。本発明の他の目的は、生産システムの構成変更の場合にも、少ない手間で、正確または高精度なKPIを算出することができる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、生産管理システム等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の生産管理システムは、生産管理に係わるKPIを算出する第1の計算機と、前記生産管理の対象である複数の機器を含む生産システムに設けられた第2の計算機と、前記生産システムの生産管理データを管理する生産管理データDBと、を備え、前記第1の計算機は、機器指標算出スクリプトを管理し、前記機器指標算出スクリプトを前記生産システムの前記第2の計算機に送信し、前記第2の計算機から機器指標を受信し、前記機器指標と、前記生産管理データDBの前記生産管理データとを用いて、前記KPIを算出し、前記第2の計算機は、前記機器から収集した機器データを用いて、前記機器指標算出スクリプトを実行することにより、前記機器指標を算出し、前記機器指標を前記第1の計算機へ送信する。
一実施の形態の生産管理システムは、前記生産管理データDBに接続される第3の計算機を備え、前記第1の計算機は、生産管理指標算出スクリプトを管理し、前記生産管理指標算出スクリプトを前記第3の計算機に送信し、前記第3の計算機から生産管理指標を受信し、前記機器指標と、前記生産管理指標とを用いて、前記KPIを算出し、前記第3の計算機は、前記生産管理データDBから取得した前記生産管理データを用いて、前記生産管理指標算出スクリプトを実行することにより、前記生産管理指標を算出し、前記生産管理指標を前記第1の計算機へ送信する。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、生産システムの機器等の稼働状況を考慮した正確または高精度なKPIを算出することができる。また、本発明のうち代表的な実施の形態によれば、生産システムの構成変更の場合にも、少ない手間で、正確または高精度なKPIを算出することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1〜図11を用いて、本発明の実施の形態1の生産管理システムについて説明する。
図1〜図11を用いて、本発明の実施の形態1の生産管理システムについて説明する。
[生産管理システム]
図1は、実施の形態1の生産管理システムの構成を示す。実施の形態1の生産管理システムは、KPI算出システム1、生産システム2、生産現場管理システム3を有し、これらが通信網9を介して接続されている。
図1は、実施の形態1の生産管理システムの構成を示す。実施の形態1の生産管理システムは、KPI算出システム1、生産システム2、生産現場管理システム3を有し、これらが通信網9を介して接続されている。
KPI算出システム1は、計算機10を含む。計算機10は、言い換えるとKPI算出装置である。計算機10は、KPI算出機能等を有する。計算機10は、KPI算出部11、KPI定義DB12、及びKPIDB13を有する。
利用者は、計算機10を使用し、生産システム2を対象とした生産管理に係わるKPIを算出する作業を行う。なお、利用者は、端末から通信網9を介してサーバとしての計算機10にアクセスしてもよい。
計算機10は、利用者に対し、KPI算出機能に係わるユーザインタフェースとして画面を提供する。利用者は、予め、計算機10の画面で、KPI定義情報やスクリプトの設定が可能である。計算機10は、利用者により設定されたKPI定義情報及びスクリプトをKPI定義DB12に格納する。KPI定義DB12は、KPI定義情報を格納するDBである。KPI定義情報には各スクリプトが関係付けて設定されている。
KPI算出部11は、利用者の指示及びKPI定義DB12のKPI定義情報に基づいて、KPIを算出し、算出したKPIを含む情報を、KPI情報としてKPIDB13に格納する。KPIDB13は、KPI情報を格納するDBである。
生産システム2は、生産現場に対応し、例えば製品等を生産する工場に対応する。工場は例えば複数のラインを有し、ラインは複数の工程を有する。生産システム2は、複数の生産システム2として、生産システム2a,2b等を有する。生産システム2は、計算機20、複数のデータ収集処理装置40、複数の制御装置50、複数の機器60を含む。
複数の機器60は、生産現場に存在する多種多様な多数の機器であり、設備やシステム等を含む。機器60は、例えば工程等に関係付けて設けられている。機器60は、機器種別があり、例えば工程に応じて異なる機器種別がある。機器60の構成は、機器種別等に応じて異なる。
計算機20は、言い換えると機器PI管理装置である。計算機20は、生産システム2毎の機器PIを管理する機能等を有する。計算機20は、機器PI管理部21、機器PIDB22を有する。機器PIDB22は、機器PIデータを格納するDBである。機器PI管理部21は、機器60毎の機器PI、及び生産システム2毎の機器PIを、機器PIDB22に管理する。
計算機20の機器PI管理部21には、複数のデータ収集処理装置40が接続されている。データ収集処理装置40には、制御装置50が接続され、制御装置50には、機器60が接続されている。機器60に対し、一対一で、データ収集処理装置40及び制御装置50が設けられている。例えばデータ収集処理装置40aには制御装置50aが接続され、制御装置50aには機器60aが接続されている。
データ収集処理装置40は、複数のデータ収集処理装置40として、データ収集処理装置40a,40b等を有する。制御装置50は、複数の制御装置50として、制御装置50a,50b等を有する。機器60は、複数の機器60として、機器60a,60b等を有する。
データ収集処理装置40は、定期的及び必要に応じたタイミングで、制御装置50を通じて、機器60から、機器60の稼働状況に応じた機器データ106を収集する機能を有する。データ収集処理装置40は、機器PI算出スクリプト101に基づいて機器60毎の機器PIを算出する機能を有する。データ収集処理装置40は、PCやサーバ、LSI基板等で実現される。
制御装置50は、機器60を制御する機能を有する。制御装置50は、PLC(Programmable Logic Controller)等で実現される。制御装置50は、定期的及び必要に応じたタイミングで、機器60から、機器60の稼働状況に応じた機器データ106を取得する機能を有する。
生産現場管理システム3は、生産システム2を対象として、生産管理のための生産管理データを管理する。生産現場管理システム3は、計算機30、生産管理データDB70を含む。計算機30は、言い換えると生産管理PI管理装置である。計算機30は、生産管理PI管理部31、生産管理PIDB32を有する。計算機30は、生産管理PIを算出及び管理する機能、生産管理データDB70を管理する機能、等を有する。
生産管理データDB70は、各種の生産管理データを格納するDBである。生産管理データは、生産システム2である工場等における工程の計画や実績、勤休、調達等の情報を含む。生産管理データDB70は、製造データDB71、消費電力データDB72、機器管理データDB73、調達データDB74、等の複数のDBを含む。計算機30には、生産管理データDB70の複数のDBが接続されている。生産管理データDB70の複数のDBは、1つのサイトに設けられたDBサーバやストレージ等で実現される。
生産現場管理システム3の利用者は、生産システム2で得られる情報、あるいは生産システム2から通信網9を介して得られる情報を取得し、その情報を例えば手動で生産管理データDB70内に入力し、生産管理データとして管理する。
計算機10、計算機20、及び計算機30は、通信網9を介して接続されている。各計算機は、PCやサーバ等で構成される。各計算機は、図示しないプロセッサ、メモリ、通信インタフェース装置、入出力インタフェース装置、等のハードウェアを備え、OS、サーバプログラム等のソフトウェアを備える。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を実現する。メモリは、プログラム及び各種のデータや情報を記憶する。通信インタフェース装置は、通信網9等に接続され、通信処理を行う。入出力インタフェース装置は、キーボードやマウス等の入力装置を接続し、ディスプレイ等の出力装置を接続し、それらの入出力処理を行う。
[生産システム]
図2は、生産システム2における、計算機20、データ収集処理装置40、制御装置50、及び機器60の構成を示す。データ収集処理装置40は、スクリプト実行部41、接続部42、機器データDB43を有する。
図2は、生産システム2における、計算機20、データ収集処理装置40、制御装置50、及び機器60の構成を示す。データ収集処理装置40は、スクリプト実行部41、接続部42、機器データDB43を有する。
接続部42は、制御装置50と接続及び通信する。接続部42は、制御装置50を通じて機器60から機器データ106を取得し、機器データDB43に格納する。
機器PI管理部21は、KPI算出部11から受信した、生産システム2毎の機器PI算出スクリプト101を、機器PI算出スクリプト201として、対象の機器60に関係付けられた各データ収集処理装置40へ送信する。本例では、機器PI算出スクリプト201は、機器60aに接続されたデータ収集処理装置40aへの機器PI算出スクリプト201a、機器60bに接続されたデータ収集処理装置40bへの機器PI算出スクリプト201b、等を含む。
スクリプト実行部41は、機器PI管理部21を通じて機器PI算出スクリプト201を受信し、機器データDB43から抽出した機器データに対して機器PI算出スクリプト201を実行することにより、機器60毎の機器PI202を算出する。例えばデータ収集処理装置40aは、機器60aに関する機器PI202aを算出する。スクリプト実行部41は、算出した機器PI202を、計算機20の機器PI管理部21へ送信する。
機器PI管理部21は、各データ収集処理装置40から受信した、機器60毎の機器PI202を、機器PIDB22に登録する。機器PI管理部21は、機器PIDB22の機器60毎の機器PI202を集計することにより、生産システム2毎の機器PI103を算出し、機器PIDB22に登録する。機器PI管理部21は、生産システム2毎の機器PI103を、KPI算出部11へ送信する。
[生産現場管理システム]
図3は、生産現場管理システム3における、計算機30、生産管理データDB70の構成を示す。計算機30の生産管理PI管理部31は、スクリプト実行部33、接続部34を有する。
図3は、生産現場管理システム3における、計算機30、生産管理データDB70の構成を示す。計算機30の生産管理PI管理部31は、スクリプト実行部33、接続部34を有する。
接続部34は、生産管理データDB70の各DBと接続及び通信する。接続部34は、生産管理データDB70の各DBから生産管理データ107を抽出する機能を有する。要求301は、接続部34から生産管理データDB70の各DBへの要求を示す。
スクリプト実行部33は、KPI算出部11から受信した生産管理PI算出スクリプト102を、生産管理データDB70から抽出した処理対象の生産管理データ107に対して実行する。これにより、スクリプト実行部33は、生産管理PI104を算出し、生産管理PIDB32に登録する。スクリプト実行部33は、生産管理PI104を、通信網9を介してKPI算出部11へ送信する。
生産管理データ107は、製造データ107a、消費電力データ107a、機器管理データ107c、調達データ107d、等を含む。製造データDB71は、製造データ107aを格納するDBである。製造データ107aは、例えば工場の機器60を使用した製品等の製造の計画や実績を管理するデータである。消費電力データDB72は、消費電力データ107bを格納するDBである。消費電力データ107bは、例えば工場の機器60の消費電力を管理するデータである。機器管理データDB73は、機器管理データ107cを格納するDBである。機器管理データ107cは、例えば工場の機器60の構成を管理するデータである。調達データDB74は、調達データ107dを格納するDBである。調達データ107dは、例えば工場での製造に必要な部品等の調達を管理するデータである。
[KPI及びスクリプト]
KPIは、機器PIと生産管理PIとを組み合わせて算出可能な情報、機器PIから算出可能な情報、または生産管理PIから算出可能な情報である。なお、PI(Performance Indicator)は評価指標を指す。機器PIは、生産システム2の機器データ106を用いて算出される情報である。生産管理PIは、生産現場管理システム3の生産管理データ107を用いて算出される情報である。機器データ106は、生産システム2で人手を介さずに自動的に記録及び管理されるデータである。生産管理データ107は、生産現場管理システム3で人手を介して記録及び管理される情報である。
KPIは、機器PIと生産管理PIとを組み合わせて算出可能な情報、機器PIから算出可能な情報、または生産管理PIから算出可能な情報である。なお、PI(Performance Indicator)は評価指標を指す。機器PIは、生産システム2の機器データ106を用いて算出される情報である。生産管理PIは、生産現場管理システム3の生産管理データ107を用いて算出される情報である。機器データ106は、生産システム2で人手を介さずに自動的に記録及び管理されるデータである。生産管理データ107は、生産現場管理システム3で人手を介して記録及び管理される情報である。
上記に対応して、KPI算出スクリプト100は、機器PIと生産管理PIとを組み合わせてKPIを算出するための式やデータ構造を含む処理が記述されている。機器PI算出スクリプト101は、機器データ106から機器PIを算出するための式やデータ構造を含む処理が記述されている。生産管理PI算出スクリプト102は、生産管理データ107から生産管理PIを算出するための式やデータ構造を含む処理が記述されている。
なお、変形例として、機器データは、生産システム2から人手を介して収集及び記録される情報を含んでもよい。生産管理データは、生産システム2から通信網9を介して自動的に収集及び記録される情報を含んでもよい。
[KPI定義情報]
図4は、KPI定義DB12のKPI定義情報の構成例を示す。図4のKPI定義情報の表は、列として、#で示す番号、KPIカテゴリ、KPI名、KPI算出スクリプト、生産管理PI、生産管理PI対象データ、生産管理PI算出スクリプト、機器PI、機器PI対象機器種別、及び機器PI算出スクリプトを有する。
図4は、KPI定義DB12のKPI定義情報の構成例を示す。図4のKPI定義情報の表は、列として、#で示す番号、KPIカテゴリ、KPI名、KPI算出スクリプト、生産管理PI、生産管理PI対象データ、生産管理PI算出スクリプト、機器PI、機器PI対象機器種別、及び機器PI算出スクリプトを有する。
「KPIカテゴリ」は、KPIに関するカテゴリを示し、値の例として、保全、効率、品質、環境、等がある。「KPI名」は、KPIの名称を示し、値の例として、設備負荷率、稼働率、性能、品質、設備総合効率、平均故障間隔、弁開閉時間、等がある。
「KPI算出スクリプト」は、図1のKPI算出スクリプト100に対応し、そのスクリプトプログラムの識別子であるファイル名を格納する。「機器PI算出スクリプト」は、図1の機器PI算出スクリプト101に対応し、同様にファイル名を格納する。「生産管理PI算出スクリプト」は、図1の生産管理PI算出スクリプト102に対応し、同様にファイル名を格納する。
「生産管理PI」は、生産管理PIの名称を格納し、値の例として、最大設備生産能力、生産量、計画時間、標準効率、良品数、故障回数、等がある。「生産管理PI対象データ」は、生産管理PIを算出するために処理対象となる生産管理データの情報を格納する。本例では、「生産管理PI対象データ」列に格納されている値は、図2の生産管理データ107の製造データ107a等に対応する。1つの生産管理PIを算出するために、1つ以上の生産管理データが用いられる。
「機器PI」は、機器PIの名称を格納し、値の例として、実働時間、実効率、開始生産数、設備稼働時間、弁開閉時間、等がある。1つのKPIの算出のために、1つ以上の機器PIが用いられる。「機器PI対象機器種別」は、機器PIを算出するための処理対象となる機器60の種別を表す「機器種別」を格納する。本例では、機器種別の値を、α,β等で示す。機器種別は、例えば工場の工程毎に関係付けられる。例えば、第1の工程に関係付けられた複数の機器60が存在し、それらの機器60の機器種別がαであり、各機器60の識別情報が{α1,α2,……,αn}である。
#2〜#6の各行の例は、1つのKPIを算出するために、1つ以上の生産管理PIと、1つ以上の機器PIと、が用いられる場合を示す。#2の例は、機器PIとして「実働時間」を算出し、生産管理PIとして「計画時間」を算出し、それらの機器PIと生産管理PIから、KPIとして「稼働率」を算出する、ということを示す。
#1の例は、KPIとして「設備負荷率」を算出する場合に、機器PIが不要であり、生産管理PIとして「最大設備生産能力」及び「生産量」が用いられる場合を示す。#7の例は、KPIとして「弁開閉時間」を算出する場合に、生産管理PIが不要であり、機器PIとして「弁開閉時間」が用いられる場合を示す。実施の形態1の生産管理システムは、機器PIと生産管理PIの一方しか用いない場合のKPIも算出可能である。計算機10は、機器PIしか用いない場合、機器PI算出スクリプト101のみを送信し、生産管理PIしか用いない場合、生産管理PI算出スクリプト102のみを送信する。
[KPIDB]
図5は、KPIDB13に登録されるKPI情報の構成例を示す。図5のKPI情報の表は、列として、#で示す番号、日付、KPI名、生産現場ID、機器種別、単位、値を含む。「日付」列は、KPI情報のデータ期間を表す日付、またはKPIを算出し登録した日付を示す。「生産現場ID」列は、KPI算出対象の生産システム2の識別情報を示し、値の例として、工場の識別情報であるF1,F2等を示す。「機器種別」列は、KPI算出対象の機器60の機器種別を示す。KPI情報は、KPIの定義や粒度に応じて「機器種別」等の情報を含む。「単位」列は、KPIの単位を示す。「値」列は、KPIの単位を除く値を示す。
図5は、KPIDB13に登録されるKPI情報の構成例を示す。図5のKPI情報の表は、列として、#で示す番号、日付、KPI名、生産現場ID、機器種別、単位、値を含む。「日付」列は、KPI情報のデータ期間を表す日付、またはKPIを算出し登録した日付を示す。「生産現場ID」列は、KPI算出対象の生産システム2の識別情報を示し、値の例として、工場の識別情報であるF1,F2等を示す。「機器種別」列は、KPI算出対象の機器60の機器種別を示す。KPI情報は、KPIの定義や粒度に応じて「機器種別」等の情報を含む。「単位」列は、KPIの単位を示す。「値」列は、KPIの単位を除く値を示す。
本例では、#1の行で、2014年1月1日に、KPIとして「設備負荷率」を算出し登録しており、その値が50%であることを示す。この「設備負荷率」は、F1で示す工場における機器種別がαである機器60を対象として算出されている。
[機器データ]
図6は、データ収集処理装置40の機器データDB43に格納される機器データの構成例を示す。図6の機器データの表は、列として、#で示す番号、date-time、ID、valueを有する。図6の機器データの表は、ある1つの機器60に関する機器データ106の例を示す。「date-time」は、機器データが取得及び格納された日時を示す。「ID」は、機器60の稼動状況を表すためのデータに関する識別子を示す。「value」は、「ID」に係わる値を示す。
図6は、データ収集処理装置40の機器データDB43に格納される機器データの構成例を示す。図6の機器データの表は、列として、#で示す番号、date-time、ID、valueを有する。図6の機器データの表は、ある1つの機器60に関する機器データ106の例を示す。「date-time」は、機器データが取得及び格納された日時を示す。「ID」は、機器60の稼動状況を表すためのデータに関する識別子を示す。「value」は、「ID」に係わる値を示す。
本例では、第1行は、2014年1月1日8時に取得された機器データを示し、「ID」=“event”、「value」=“start”であり、機器60の稼動開始を示す。第2行は、「ID」=“pressure”、「value」=“15”であり、機器60の圧力値が15であることを示す。第3行は、「ID」=“event”、「value」=“open”であり、機器60の弁を開く動作を示す。第100行は、「ID」=“event”、「value」=“end”であり、機器60の稼動終了を示す。
[機器PIデータ]
図7は、計算機20の機器PIDB22に格納される機器PIデータの構成例を示す。図7の機器PIデータの表は、列として、#で示す番号、日付、機器ID、機器PI−ID、単位、値を有する。「日付」は、機器PIが登録された日付を示す。「機器ID」は、機器60の識別子を示す。「機器PI−ID」は、機器PIの識別子を示す。「単位」は、機器PIの単位を示す。「値」は、機器PIの単位を除く値を示す。図7の機器PIデータは、図2の機器60毎の機器PI202に対応する。
図7は、計算機20の機器PIDB22に格納される機器PIデータの構成例を示す。図7の機器PIデータの表は、列として、#で示す番号、日付、機器ID、機器PI−ID、単位、値を有する。「日付」は、機器PIが登録された日付を示す。「機器ID」は、機器60の識別子を示す。「機器PI−ID」は、機器PIの識別子を示す。「単位」は、機器PIの単位を示す。「値」は、機器PIの単位を除く値を示す。図7の機器PIデータは、図2の機器60毎の機器PI202に対応する。
本例では、第1行は、2014年1月1日に登録された機器PIを示し、「機器ID」=“α1”である機器60における機器PIとして「稼働時間」であり、その値が540分であることを示す。第2行は、機器PIとして「合計使用圧力」の値が159hPaであることを示す。第3行は、機器PIとして「弁開閉回数」の値が1203回であることを示す。なお、図6及び図7では、機器60の稼働状況として、稼働時間、圧力、弁開閉回数、等の算出に係わるデータ例のみを示している。これに限らず、機器データ及び機器PIデータには、各KPIカテゴリの各KPIの算出に係わる多種多様なデータが含まれる。
[生産管理データ]
図8は、生産現場管理システム3の生産管理データDB70に格納される生産管理データ107の構成例として、製造データDB71の製造データ107aの場合を示す。図8の生産管理データの表は、列として、#で示す番号、計画開始時間、計画終了時間、製造対象ID、使用機器ID、等を有する。「計画開始時間」は、生産計画、具体的には製造、の開始日時を示し、「計画終了時間」は、生産計画の終了日時を示す。「製造対象ID」は、製造対象の製品等の識別子を示す。「使用機器ID」は、当該製造に使用した機器60の識別子を示す。
図8は、生産現場管理システム3の生産管理データDB70に格納される生産管理データ107の構成例として、製造データDB71の製造データ107aの場合を示す。図8の生産管理データの表は、列として、#で示す番号、計画開始時間、計画終了時間、製造対象ID、使用機器ID、等を有する。「計画開始時間」は、生産計画、具体的には製造、の開始日時を示し、「計画終了時間」は、生産計画の終了日時を示す。「製造対象ID」は、製造対象の製品等の識別子を示す。「使用機器ID」は、当該製造に使用した機器60の識別子を示す。
本例では、第1行は、2014年1月1日8時から12時の時間に、製造対象ID=“A0001”の製品を対象に、使用機器ID=“α1”の機器60を使用して製造を行ったことを示す。他の種別の生産管理データについても、同様に、各DBで各データ構造のデータが管理されている。生産管理データは、工場、ライン、工程等の識別情報を含んでもよい。
[生産管理PIデータ]
図9は、計算機30の生産管理PIDB32に格納される生産管理PIデータの構成例を示す。図9の生産管理PIデータの表は、列として、#で示す番号、日付、生産管理PI−ID、使用機器ID、単位、値、等を有する。「日付」は、生産管理PIが登録された日時を示す。「生産管理PI−ID」は、生産管理PIの識別子を示す。「使用機器ID」は、生産に使用した機器60の識別子を示す。「単位」は、生産管理PIの単位を示す。「値」は、生産管理PIの単位を除く値を示す。
図9は、計算機30の生産管理PIDB32に格納される生産管理PIデータの構成例を示す。図9の生産管理PIデータの表は、列として、#で示す番号、日付、生産管理PI−ID、使用機器ID、単位、値、等を有する。「日付」は、生産管理PIが登録された日時を示す。「生産管理PI−ID」は、生産管理PIの識別子を示す。「使用機器ID」は、生産に使用した機器60の識別子を示す。「単位」は、生産管理PIの単位を示す。「値」は、生産管理PIの単位を除く値を示す。
本例では、第1行の生産管理PIデータは、生産管理PIとして「計画時間」であり、使用機器ID=“α1”である機器60を生産に使用し、その計画時間の値が720分であったことを示す。なお、図8及び図9では、生産管理PIとして計画時間の算出に係わるデータ例のみを示している。これに限らず、生産管理データ及び生産管理PIには、各KPIカテゴリの各KPIの算出に係わる多種多様なデータが含まれる。
[処理フロー]
図10は、実施の形態1の生産管理システムにおける、全体的な処理フローを示す。S101等はステップを表す。以下、図10のステップS101〜S132について順に説明する。
図10は、実施の形態1の生産管理システムにおける、全体的な処理フローを示す。S101等はステップを表す。以下、図10のステップS101〜S132について順に説明する。
(S101) まず、利用者は、計算機10の画面で、算出対象のKPIを選択及び指定して、KPI算出を指示する操作を行う。
(S102) KPI算出部11は、S101のKPI及び指示に応じて、そのKPIを算出するためのKPI定義情報を、KPI定義DB12から抽出する。KPI算出部11は、そのKPI定義情報に基づいて、図1のKPI算出スクリプト100、機器PI算出スクリプト101、及び生産管理PI算出スクリプト102を抽出する。
S102の次に、S110で示す処理とS120で示す処理とが並列で行われる。まず、S110は、生産システム2及び機器PIの算出に係わる処理である。S110は、以下に示すステップS111〜S115の処理を含む。
(S111) 計算機10のKPI算出部11は、S102の機器PI算出スクリプト101を、通信網9を介して、KPI算出対象の生産システム2及び機器60に対して送信する。ここで、生産システム2の機器60は、図2のように、データ収集処理装置40及び制御装置50を通じて、計算機20の機器PI管理部21に接続されている。よって、KPI算出部11は、機器PI算出スクリプト101を、生産システム2及び機器60に関係付けられた、計算機20の機器PI管理部21に送信する。
(S112) 計算機20の機器PI管理部21は、計算機10のKPI算出部11から受信した機器PI算出スクリプト101を、機器PI算出スクリプト201として、対象の機器60に関係付けられたデータ収集処理装置40へ送信する。
(S113) データ収集処理装置40のスクリプト実行部41は、計算機20の機器PI管理部21から受信した機器PI算出スクリプト201を実行し、その実行処理において、機器データDB43から抽出した機器データを対象として処理を行う。これにより、スクリプト実行部41は、機器60毎の機器PI202を算出する。スクリプト実行部41は、算出した機器PI202を、計算機20の機器PI管理部21へ送信する。機器PI管理部21は、受信した機器PI202を、機器PIDB22に登録する。スクリプト実行部41は、複数の機器PIを算出する場合、S113の処理を同様に繰り返す。
(S114) 計算機20の機器PI管理部21は、各データ収集処理装置40から得た機器60毎の機器PI202を集計することにより、生産システム2毎の機器PI103を算出し、機器PIDB22に登録する。
(S115) 計算機10のKPI算出部11は、生産システム2の計算機20の機器PI管理部21から、通信網9を介して、生産システム2毎の機器PI103を受信及び取得する。この際、計算機20の機器PI管理部21は、機器PIDB22の生産システム2毎の機器PI103を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。
S120は、生産現場管理システム3及び生産管理PIの算出に係わる処理である。S120は、以下に示すステップS121〜S125の処理を含む。
(S121) 計算機10のKPI算出部11は、S102の生産管理PI算出スクリプト102を、通信網9を介して、処理対象の生産管理データを持つ生産現場管理システム3の計算機30の生産管理PI管理部31へ送信する。
(S122) 計算機30の生産管理PI管理部31は、KPI算出部11から受信した生産管理PI算出スクリプト102を、スクリプト実行部33により実行する。
(S123) スクリプト実行部33は、S122の実行処理において、まず、算出対象の生産管理PIの算出のために必要な生産管理データ107を、生産管理データDB70から取得する。例えば、製造データを用いて生産管理PIを算出する場合、スクリプト実行部33は、接続部34を通じて、製造データDB71から製造データ107aを取得する。
(S124) スクリプト実行部33は、S123の生産管理データ107に対するS122の生産管理PI算出スクリプト102の実行処理により、生産管理PI104を算出し、生産管理PIDB32に登録する。スクリプト実行部33は、複数の生産管理PIを算出する場合、S122〜S124の処理を同様に繰り返す。
(S125) 計算機10のKPI算出部11は、通信網9を介して、計算機30の生産管理PI管理部31から、生産管理PI104を取得する。この際、計算機30の生産管理PI管理部31は、生産管理PIDB32の生産管理PI104を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。
(S131) S110及びS120の処理後、S131の処理が行われる。計算機10のKPI算出部11は、S102のKPI算出スクリプト100を実行し、S110で取得した機器PI103と、S120で取得した生産管理PI104とを用いて、KPI105を算出する。KPI算出部11は、KPI105を含むKPI情報を、KPIDB12に登録する。
(S132) 計算機10のKPI算出部11は、S131のKPI105を含む情報を、計算機10の画面に表示する。利用者は、計算機10の画面で、KPI105を含む情報を見ることができる。
[シーケンス(1) 機器データ収集]
次に、図2に基づいて、生産システム2のデータ収集処理装置40、制御装置50、及び機器60の間における、機器データ106の収集の手順を含むシーケンスについて以下に説明する。
次に、図2に基づいて、生産システム2のデータ収集処理装置40、制御装置50、及び機器60の間における、機器データ106の収集の手順を含むシーケンスについて以下に説明する。
まず、制御装置50と機器60との間での定期的な機器データ106の収集の手順は以下である。制御装置50は、定期的なタイミングで、図2の機器データの要求204を、機器60へ送信する。機器60は、要求204に従い、最新の機器データ106を内部から抽出し、その機器データ106を含む応答を制御装置50へ送信する。制御装置50は、応答のデータから機器データ106を得た場合、その機器データ106を内部のメモリに保存する。制御装置50は、応答のデータが空である場合、機器データ106を得られなかった旨の情報を内部のメモリに保存する。
次に、データ収集処理装置40と制御装置50との間での定期的な機器データ106の収集の手順は以下である。データ収集処理装置40は、接続部42により、定期的なタイミングで、図2の機器データの要求203を、制御装置50へ送信する。制御装置50は、要求203に従い、メモリから、保存しておいた機器データ106がある場合にはその機器データ106を読み出し、その機器データ106を含む応答を、接続部42へ送信する。接続部42は、応答のデータから機器データ106を取得した場合、その機器データ106を、登録の要求と共に機器データDB43へ送信する。機器データDB43は、要求に従い、その機器データ106を登録する。
上記データ収集処理装置40、制御装置50、及び機器60の間における、機器データ106の収集の手順は、それぞれ予め決められた周期で定期的に実行される。この周期は利用者により設定可能である。この周期は、機器60の構成や管理対象の情報に応じた周期であり、例えば1秒、1分、1時間、1日等の各単位で設定可能である。
[シーケンス(2) 機器PI算出]
次に、図2に基づいて、KPI算出システム1の計算機10、生産システム2の計算機20、及びデータ収集処理装置40の間における、機器PIの算出の手順を含むシーケンスについて以下に説明する。このシーケンスは、以下の第1の手順、第2の手順を含む。第1の手順は、計算機10と複数の各々の生産システム2の計算機20との間における、生産システム2毎の機器PI算出スクリプト101及び機器PI103に関する通信を含む手順である。第2の手順は、計算機20と複数の各々のデータ収集処理装置40との間における、機器60毎の機器PI算出スクリプト201及び機器PI202に関する通信を含む手順である。
次に、図2に基づいて、KPI算出システム1の計算機10、生産システム2の計算機20、及びデータ収集処理装置40の間における、機器PIの算出の手順を含むシーケンスについて以下に説明する。このシーケンスは、以下の第1の手順、第2の手順を含む。第1の手順は、計算機10と複数の各々の生産システム2の計算機20との間における、生産システム2毎の機器PI算出スクリプト101及び機器PI103に関する通信を含む手順である。第2の手順は、計算機20と複数の各々のデータ収集処理装置40との間における、機器60毎の機器PI算出スクリプト201及び機器PI202に関する通信を含む手順である。
第1の手順は以下のステップS201〜S211を有する。S201で、計算機10のKPI算出部11は、機器PI算出スクリプト101を、対象となる1つ以上の生産システム2の計算機20に対して並列的に送信する。
第2の手順は以下のステップS202〜S209を有する。S202で、計算機20の機器PI管理部21は、受信した機器PI算出スクリプト101に従い、対象となる複数の各々の機器60に関係付けられた、複数の各々のデータ収集処理装置40に対して、機器PI算出スクリプト201を並列的に送信する。
S203で、データ収集処理装置40は、計算機20の機器PI管理部21から受信した機器PI算出スクリプト201を、スクリプト実行部41により実行する。その実行処理において、S204で、スクリプト実行部41は、機器PIの算出のために必要な機器データの取得の要求を機器データDB43に送信する。S205で、機器データDB43は、要求に従い、機器データを抽出する。S206で、機器データDB43は、機器データを含む応答を、スクリプト実行部41へ送信する。これにより、スクリプト実行部41は、機器PIの算出に必要な機器データを取得する。
S207で、スクリプト実行部41は、S204〜S206で得た機器データに対する機器PI算出スクリプト201の実行処理に基づいて、機器60毎の機器PI202を算出する。S208で、スクリプト実行部41は、S207で算出した機器PI202を、要求と共に計算機20の機器PI管理部21へ送信する。S209で、機器PI管理部21は、要求に従い、機器PI202を、機器PIDB22に登録する。
S210で、計算機20の機器PI管理部21は、第2の手順で複数のデータ収集処理装置40から登録された複数の機器PI202を集計することにより、生産システム2毎の機器PI103を算出する。S211で、機器PI管理部21は、生産システム2毎の機器PI103を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。計算機10のKPI算出部11は、第1の手順で生産システム2から機器PI103を取得する。
また、KPI算出部11は、後述のシーケンスで生産現場管理システム3から生産管理PI104を取得する。その後、S212で、計算機10のKPI算出部11は、KPI算出スクリプト100を実行し、機器PI103と生産管理PIとを用いて、KPI105を算出する。
[シーケンス(3) 生産管理PI算出]
次に、図3に基づいて、KPI算出システム1の計算機10、生産現場管理システム3の計算機30、及び生産管理データDB70の間における、生産管理PIの算出の手順を含むシーケンスを以下に説明する。本シーケンスは以下のステップS301〜S308を有する。
次に、図3に基づいて、KPI算出システム1の計算機10、生産現場管理システム3の計算機30、及び生産管理データDB70の間における、生産管理PIの算出の手順を含むシーケンスを以下に説明する。本シーケンスは以下のステップS301〜S308を有する。
S301で、計算機10のKPI算出部11は、生産管理PI算出スクリプト102を、対象の生産現場管理システム3の計算機30に送信する。S302で、計算機30の生産管理PI管理部31は、受信した生産管理PI算出スクリプト102を、スクリプト実行部33により実行する。
S303〜S307は、生産管理PI算出スクリプト102の実行処理における、生産管理PI毎の算出の手順を示す。S303で、スクリプト実行部33は、接続部34を通じて、生産管理PIの算出のために必要な生産管理データの取得の要求を、生産管理データDB70内の対象のDB、例えば製造データDB71、に送信する。S304で、生産管理データDB70内の対象のDBは、要求に従い、生産管理データ107、例えば製造データ107a、を抽出する。S305で、生産管理データDB70は、生産管理データ107を含む応答を、接続部34を通じてスクリプト実行部33へ送信する。
S306で、スクリプト実行部33は、S303〜S305で得た生産管理データに対する生産管理PI算出スクリプト102の実行処理により、生産管理PI104を算出する。S307で、スクリプト実行部33は、S306で算出した生産管理PI104を、生産管理PIDB32に登録する。スクリプト実行部33は、算出対象の生産管理PI毎に、S303〜S307の手順を同様に繰り返す。S308で、生産管理PI管理部31は、上記手順で算出した1つ以上の生産管理PI104を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。
[スクリプト形式]
次に、機器PI算出スクリプト101や生産管理PI算出スクリプト102等に関するスクリプト形式や、複数のスクリプトの処理について説明する。1つのスクリプトの形式は、複数の処理が直列に接続された形式である。このスクリプトの処理は、例えば「処理0」、「処理1」、「処理2」等の複数の処理から成る。例えば「処理1」は「処理0」の結果を入力とする処理であり、「処理2」は「処理1」の結果を入力とする処理である。
次に、機器PI算出スクリプト101や生産管理PI算出スクリプト102等に関するスクリプト形式や、複数のスクリプトの処理について説明する。1つのスクリプトの形式は、複数の処理が直列に接続された形式である。このスクリプトの処理は、例えば「処理0」、「処理1」、「処理2」等の複数の処理から成る。例えば「処理1」は「処理0」の結果を入力とする処理であり、「処理2」は「処理1」の結果を入力とする処理である。
複数のスクリプトの並列処理例は以下である。上記スクリプト形式のように直列で記述することができない処理を行う場合、以下のように複数のスクリプトの並列処理で実現できる。例えば、3つのスクリプトとして、SC1、SC2、SC3を有する。コンピュータは、SC1及びSC2を並列で実行し、各実行結果を保存する。次に、コンピュータは、各実行結果を読み込んで、次のSC3の入力として処理を行い、結果を出力する。
実施の形態1の複数のスクリプトの並列処理は以下である。図1の計算機10は、機器PI算出スクリプト101を生産システム2に送信し、生産管理PIスクリプト算出スクリプト102を生産現場管理システム3に送信し、各スクリプトを並列で実行させる。データ収集処理装置40は、機器PI算出スクリプト101を実行して機器60毎の機器PIを算出し、計算機20は、生産システム2毎の機器PI103を算出する。一方、計算機30は、生産管理PI算出スクリプト102を実行して生産管理PI104を算出する。計算機10は、各スクリプトの実行結果である機器PI103及び生産管理PI104を取得し、それらを入力としてKPI算出スクリプト100を実行し、その結果としてKPI105を算出する。
[スクリプト記述形式及び記述例]
次に、スクリプトの記述形式及び記述例を説明する。上記スクリプト形式に従うスクリプトとして、KPI算出スクリプト100の場合の記述形式は以下である。
「0,処理0,文字列(引数1),数値(引数2),……
1,処理1,日付(引数3),ユーザ定義型(引数4),……
……」。
次に、スクリプトの記述形式及び記述例を説明する。上記スクリプト形式に従うスクリプトとして、KPI算出スクリプト100の場合の記述形式は以下である。
「0,処理0,文字列(引数1),数値(引数2),……
1,処理1,日付(引数3),ユーザ定義型(引数4),……
……」。
この記述形式では、複数の処理における処理毎に、順に、[通し番号]、[処理名]、[引数と型]を有する。[引数と型]は、引数とその引数の型であり、複数個の記述が可能である。本例では、第1行の処理は、[通し番号]が0、[処理名]が「処理0」であり、1個目の[引数と型]は、「文字列(引数1)」であり、その引数が「引数1」、その引数の型が「文字列」であり、2個目の[引数と型]は、「数値(引数2)」であり、その引数が「引数2」、その引数の型が「数値」である。第2行の処理は、[通し番号]が1、[処理名]が「処理1」であり、1個目の[引数と型]は、「日付(引数3)」であり、その引数が「引数3」、その引数の型が「日付」であり、2個目の[引数と型]は、「ユーザ定義型(引数4)」であり、その引数が「引数4」、その引数の型が「ユーザ定義型」である。
上記記述形式に従うKPI算出スクリプト100の記述例は以下である。
「0,機器PI読込,日付(2014-01-01),文字列(機器種別α)
1,生産管理PI読込,日付(2014-01-01),文字列(機器種別α)
2,÷,実働時間,計画時間」。
上記記述形式に従うKPI算出スクリプト100の記述例は以下である。
「0,機器PI読込,日付(2014-01-01),文字列(機器種別α)
1,生産管理PI読込,日付(2014-01-01),文字列(機器種別α)
2,÷,実働時間,計画時間」。
本例では、第1行の処理は、[通し番号]が0、[処理名]が「機器PI読込」であり、1個目の[引数と型]は「日付(2014-01-01)」であり、2個目の[引数と型]は「文字列(機器種別α)」である。第2行の処理は、[通し番号]が1、[処理名]が「生産管理PI読込」であり、1個目の[引数と型]は「日付(2014-01-01)」であり、2個目の[引数と型]は「文字列(機器種別α)」である。第3行の処理は、[通し番号]が2、[処理名]が「÷」であり、1個目の[引数と型]は「実働時間」であり、2個目の[引数と型]は「計画時間」である。
本例は、図4のKPI定義情報の第2行の例に対応しており、KPIとして稼働率、機器PIとして実働時間、生産管理PIとして計画時間を算出する場合の例である。第1行の処理は、機器PI算出スクリプトにより得た機器PIとして実働時間の情報を読み込む処理を示す。第2行の処理は、生産管理PI算出スクリプトにより得た生産管理PIとして計画時間の情報を読み込む処理を示す。第3行の処理は、実働時間を計画時間で割る演算によりKPIとして稼働率を得る処理を示す。
[画面例]
図11は、KPI算出システム1の計算機10の画面例を示す。図11の画面例は、欄91、欄92、欄93を含む。欄91は、図4のようなKPI定義情報の内容を表示して利用者により設定可能とする欄を示す。欄92は、図10のS101に対応した、算出対象KPIを利用者により選択指定してKPI算出を指示する欄を示す。欄93は、欄92で指定されたKPIに関する算出結果を表示する欄を示す。本例では、利用者は選択リストから算出対象KPIとして稼働率を選択し、その稼働率の値を含む情報が表示されている。
図11は、KPI算出システム1の計算機10の画面例を示す。図11の画面例は、欄91、欄92、欄93を含む。欄91は、図4のようなKPI定義情報の内容を表示して利用者により設定可能とする欄を示す。欄92は、図10のS101に対応した、算出対象KPIを利用者により選択指定してKPI算出を指示する欄を示す。欄93は、欄92で指定されたKPIに関する算出結果を表示する欄を示す。本例では、利用者は選択リストから算出対象KPIとして稼働率を選択し、その稼働率の値を含む情報が表示されている。
[効果等]
以上説明したように、実施の形態1の生産管理システムによれば、機器PI算出スクリプト及び生産管理PI算出スクリプトを用いてKPIを算出する仕組みを有し、これにより、生産システム2の機器60の稼働状況を考慮した正確または高精度なKPIを算出することができ、そのKPIを用いて好適な生産管理を実現することができる。
以上説明したように、実施の形態1の生産管理システムによれば、機器PI算出スクリプト及び生産管理PI算出スクリプトを用いてKPIを算出する仕組みを有し、これにより、生産システム2の機器60の稼働状況を考慮した正確または高精度なKPIを算出することができ、そのKPIを用いて好適な生産管理を実現することができる。
また、実施の形態1の生産管理システムは、生産システム2の機器60から機器60の稼動状況に応じた機器データを自動的に収集して管理する等の仕組みを有する。これにより、実施の形態1の生産管理システムは、人手により情報を収集、作成及び管理する手間が小さく、記入誤り等により正しいKPIが算出できないことも防止できる。
実施の形態1の生産管理システムによれば、機器60から稼働状況に応じた機器データを自動的に収集し登録する周期に合わせて、所望の頻度及び時間間隔でKPIの算出を行うことができる。即ち、従来技術における情報収集と稼働状況の変化との乖離を小さくし、従来技術よりもKPIの算出頻度を高くすることができる。
実施の形態1の変形例として、以下が挙げられる。変形例として、機器PI算出スクリプトのみを用いる構成も可能である。計算機10は、機器PI算出スクリプトを生産システム2に送信して機器PIを取得し、生産現場管理システム3の生産管理データDB70から処理対象の生産管理データ107を取得する。計算機10は、KPI算出スクリプトを実行し、機器PIと生産管理データ107とを用いて、KPIを算出する。
(実施の形態2)
図12〜図15を用いて本発明の実施の形態2の生産管理システムについて説明する。実施の形態2の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、機器PI算出スクリプト及びデータ収集処理装置40である。以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
図12〜図15を用いて本発明の実施の形態2の生産管理システムについて説明する。実施の形態2の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、機器PI算出スクリプト及びデータ収集処理装置40である。以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
[生産システム]
図12は、実施の形態2の生産管理システムの構成として、KPI算出システム1及び生産システム2の構成を示す。計算機10のKPI算出部11は、KPI定義DB12から、KPI定義情報を抽出し、KPI定義情報に基づいて、KPI算出スクリプト100、機器PI算出スクリプト101A、生産管理PI算出スクリプト102を抽出する。KPI算出部11は、機器PI算出スクリプト101Aを、対象の生産システム2の機器60に関係付けられた計算機20へ送信する。
図12は、実施の形態2の生産管理システムの構成として、KPI算出システム1及び生産システム2の構成を示す。計算機10のKPI算出部11は、KPI定義DB12から、KPI定義情報を抽出し、KPI定義情報に基づいて、KPI算出スクリプト100、機器PI算出スクリプト101A、生産管理PI算出スクリプト102を抽出する。KPI算出部11は、機器PI算出スクリプト101Aを、対象の生産システム2の機器60に関係付けられた計算機20へ送信する。
機器PI算出スクリプト101Aは、抽象パラメータを持つスクリプトである。この抽象パラメータは、生産システム2及び機器60の構成変更を想定して定義されたパラメータであり、最新の構成に応じて変更可能なパラメータである。
生産システム2において、計算機20、制御装置50、及び機器60の基本的な機能の構成は、実施の形態1と同様である。データ収集処理装置40は、制御装置50を通じて、機器60から機器データ106を収集し、機器データDB43に登録している。計算機20の機器PI管理部21は、機器PI算出スクリプト101Aを受信し、対象の機器60に関係付けられたデータ収集処理装置40へ、機器PI算出スクリプト201Aとして送信する。
データ収集処理装置40は、図2の構成要素に加え、パラメータ決定部44を有する。データ収集処理装置40は、機器PI管理部21から機器PI算出スクリプト201Aを受信する。スクリプト実行部41は、機器PI算出スクリプト201Aから機器PIを算出する前に、機器PI算出スクリプト201Aに含まれている抽象パラメータから、具体パラメータを決定する。この具体パラメータは、その時点の生産システム2及び機器60の構成に合わせて決定されるパラメータである。このために、スクリプト実行部41は、具体パラメータ決定の要求401を、パラメータ決定部44に送信する。要求401は、機器PI算出スクリプト201Aに基づいた抽象パラメータに関する情報を伴う。
パラメータ決定部44は、要求401に従い、抽象パラメータから具体パラメータを決定する。この際、パラメータ決定部44は、機器データDB43から抽出した機器データ106を用いて、後述の処理を行うことにより、具体パラメータを決定する。パラメータ決定部44は、決定した具体パラメータに関する情報を伴う、具体パラメータ決定の応答402を、スクリプト実行部41へ送信する。
スクリプト実行部41は、応答402から具体パラメータを取得し、その具体パラメータを含んだ機器PI算出スクリプト201Aを機器データ106に対して実行することにより、機器60毎の機器PI202を算出する。データ収集処理装置40は、算出した機器PI202を、計算機20の機器PI管理部21へ送信することにより、機器PIDB22に登録させる。
図12で、例えば生産システム2aの機器60aは、構成変更前には機器Xであり、構成変更後には機器Yであるとする。機器Xと機器Yは、稼働状況に係わる機器データ106のデータ構造が異なるとする。構成変更後の時点において、パラメータ決定部44は、機器Yの構成に対応した機器データ106を用いて、具体パラメータを決定する。
[シーケンス 機器PI算出]
図13は、KPI算出システム1の計算機10、生産システム2の計算機20及びデータ収集処理装置40の間における、機器PIの算出の手順を含むシーケンスを示す。本シーケンスはステップS1201〜S1221を有する。
図13は、KPI算出システム1の計算機10、生産システム2の計算機20及びデータ収集処理装置40の間における、機器PIの算出の手順を含むシーケンスを示す。本シーケンスはステップS1201〜S1221を有する。
(S1201) 計算機10のKPI算出部11は、機器PI算出スクリプト101Aを、計算機20の機器PI管理部21へ送信する。
(S1202) 計算機20の機器PI管理部21は、機器PI算出スクリプト101Aに従い、対象の機器60に関係付けられたデータ収集処理装置40へ、機器PI算出スクリプト201Aを送信する。
(S1203) データ収集処理装置40のスクリプト実行部41は、受信した機器PI算出スクリプト201Aに従い、機器PI算出スクリプト201Aに含まれている抽象パラメータの情報を伴う、具体パラメータ決定の要求401を、パラメータ決定部44へ送信する。この要求401は、詳しくは、抽象パラメータ情報と、抽象パラメータを含む処理情報と、が含まれる。抽象パラメータ情報及び処理情報の例を、後述の図14等に示す。
(S1204,S1205,S1206) S1204で、パラメータ決定部44は、要求401に従い、具体パラメータ決定のために必要な機器データを得るための要求を機器データDB43に送信する。S1205で、機器データDB43は、要求に従い、機器データを抽出する。S1206で、機器データDB43は、機器データを含む応答を、パラメータ決定部44へ送信する。これにより、パラメータ決定部44は、必要な機器データを得る。
(手順400) 次に、パラメータ決定部44は、S1204〜S1206で得た機器データを対象として、手順400の処理を行う。手順400はステップS1207〜S1209を含む。手順400の処理は、抽象パラメータから具体パラメータまたはその候補を決定する処理である。手順400の処理の具体例については後述する。
(S1207) パラメータ決定部44は、機器PI算出スクリプト201Aに基づいたS1203の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている列名を、対象機器データから検索する。この列名は、図6のような機器データの表の列名のデータ項目に対応する。
S1207の処理は、生産システム2及び機器60の構成変更前の構成を想定した処理であり、その構成に対応した機器データの列名を直接的に指定してそのデータ項目を抽出する処理である。パラメータ決定部44は、S1207の処理結果で、指定列名に該当する列名が存在し、その列名のデータ項目が得られた場合、S1208及びS1209の処理を行わずに、S1210へ移り、その列名のデータ項目を、具体パラメータとして決定する。
次のS1208及びS1209の処理は、生産システム2及び機器60の構成変更後の場合を想定した処理である。パラメータ決定部44は、S1207の処理結果で、指定列名に該当する列名が存在しない場合、S1208及びS1209の処理を行う。
(S1208) S1208は条件合致判断処理である。パラメータ決定部44は、機器PI算出スクリプト201Aに基づいたS1203の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている条件に対して、対象機器データから、当該条件に合致するデータを、判断及び抽出する。
S1208の条件は、例えば範囲がある。パラメータ決定部44は、条件の範囲に対して、対象機器データのデータ項目のデータ群の範囲を確認し、条件の範囲内に対象のデータ群の範囲が含まれている場合、条件に合致すると判断する。パラメータ決定部44は、条件に合致すると判断したデータ項目を、具体パラメータまたはその候補として抽出する。
(S1209) S1209は条件類似判断処理である。パラメータ決定部44は、機器PI算出スクリプト201Aに基づいたS1203の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている指定列名または条件に対して、対象機器データから、類似する列名を、判断及び抽出する。パラメータ決定部44は、比較対象とするデータ項目間でデータ同士を比較し、指定列名または条件と、対象機器データのデータ項目とにおける類似度を計算する。パラメータ決定部44は、類似度と閾値とを比較し、類似度が高い列名を判断する。パラメータ決定部44は、類似度が閾値以上である場合、類似度が高いと判断し、その列名のデータ項目を、具体パラメータまたはその候補として抽出する。
S1208の条件は、例えば平均や分散等の統計値がある。パラメータ決定部44は、例えば条件の平均値に対して、対象機器データのデータ項目のデータ群の平均値を確認し、条件の平均値に対して対象のデータ群の平均値が類似するかを判断する。パラメータ決定部44は、条件の平均値に対し対象の平均値が十分に近い場合、条件に類似すると判断する。
上記データの類似度の計算及び判断の方式については、例えばユークリッド距離や中間値検定等の様々な方式が適用可能である。また、上記類似度の判断の際の閾値は、予め与えられる。例えばパラメータ決定部44に閾値が予め設定されている。
パラメータ決定部44は、手順400の処理の結果、具体パラメータまたはその候補を決定できなかった場合には、S1204に戻り、機器データDB43から別の機器データを取得して、手順400の処理をやり直す。別の機器データとは、例えば機器データDB43内に登録されている複数の機器データの表のうち、抽出済みの表とは別の表である。
(S1210) パラメータ決定部44は、手順400のS1207〜S1209の処理の結果、具体パラメータまたはその候補を決定する。ここで、具体パラメータの候補とは、以下のような場合に対応した概念である。例えばS1208やS1209の処理で、条件合致や条件類似の判断に基づいてデータ項目を抽出した場合に、そのデータ項目を自動的に具体パラメータとして決定してよいか、確定できない場合がある。また、S1208やS1209の処理で、複数のデータ項目が抽出された場合に、それらのうちどのデータ項目を具体パラメータとして決定するか、確定できない場合がある。そのような場合、データ収集処理装置40は、当該データ項目を、具体パラメータの候補として扱い、その候補を利用者に提示し、利用者により具体パラメータを選択及び決定してもらう。
(S1211) パラメータ決定部44は、S1210で具体パラメータを決定した場合、その具体パラメータを含む応答を、スクリプト実行部41へ送信する。また、パラメータ決定部44は、S1210で具体パラメータの1つ以上の候補を決定した場合、その具体パラメータの候補を含む応答を、スクリプト実行部41へ送信する。
(S1212) スクリプト実行部41は、受信した応答から、具体パラメータまたはその候補を取得する。スクリプト実行部41は、具体パラメータを取得した場合、その具体パラメータを処理対象として決定し、S1219へ移る。
(S1213,S1214) スクリプト実行部41は、S1212で具体パラメータの候補を取得した場合、その1つ以上の候補を含む候補リストの情報を、計算機20の機器PI管理部21を通じて、計算機10のKPI算出部11へ送信する。
(S1215) 計算機10のKPI算出部11は、受信した候補リストの情報を、計算機10の画面に表示して利用者に提示し、利用者の操作入力を待つ。画面は、候補リストの具体パラメータの候補の中から具体パラメータとして決定する候補を選択するように利用者に促すメッセージ等が表示される。利用者は、画面を見て確認し、候補リストの中から具体パラメータとする候補を選択し、肯定ボタンを押す。利用者は、いずれの候補も選択しない場合には否定ボタンを押す。
(S1216,S1217,S1218) 計算機10のKPI算出部11は、利用者により選択された候補を含む応答の情報を、計算機20の機器PI管理部21を通じて、データ収集処理装置40へ送信する。S1218で、データ収集処理装置40のスクリプト実行部41は、受信した応答の情報から、選択された候補を、具体パラメータとして決定する。
(S1219,S1220,S1221) S1219で、スクリプト実行部41は、S1202の機器PI算出スクリプト201Aの抽象パラメータの部分を、S1218までで決定された具体パラメータに置き換える。スクリプト実行部41は、具体パラメータを含む機器PI算出スクリプト201Aを機器データに対して実行することにより、機器60毎の機器PI202を算出する。S1220で、スクリプト実行部41は、算出した機器PI202を、計算機20の機器PI管理部21へ送信する。S1221で、機器PI管理部21は、受信した機器PI202を、機器PIDB22に登録する。その後の処理は実施の形態1と同様である。
図13のシーケンスは、変形例として、決定した具体パラメータを一旦利用者に提示して確認してもらう手順を設けてもよい。この場合、データ収集処理装置40は、S1212の後、具体パラメータの情報を、計算機10のKPI算出部11に送信し、画面に表示させる。利用者は、画面でその具体パラメータを確認し、その具体パラメータに決定する場合には肯定ボタン、そうでない場合には否定ボタンを押す。スクリプト実行部41は、肯定の情報が得られた場合、S1219以降の処理を実行する。
[抽象パラメータを含むスクリプトの例(1)]
図14は、抽象パラメータを含むスクリプトや、対象機器データ等の構成例を示す。図14の(A)は、抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプトの例を示す。図14の(A)の機器PI算出スクリプトにおいて、抽象パラメータ情報411と、抽象パラメータを含む処理情報412と、を含む。
図14は、抽象パラメータを含むスクリプトや、対象機器データ等の構成例を示す。図14の(A)は、抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプトの例を示す。図14の(A)の機器PI算出スクリプトにおいて、抽象パラメータ情報411と、抽象パラメータを含む処理情報412と、を含む。
抽象パラメータ情報411は、「_PARAM1_=弁開閉回数;数値;範囲:0〜1000;平均:3500;…」であり、抽象パラメータ名、指定列名、指定条件を含む。抽象パラメータ名は「_PARAM1_」である。前述のS1207の指定列名の例として「弁開閉回数」である。前述のS1208やS1209の指定条件の例として「数値;範囲:0〜10000;平均:3500;…」である。この指定条件は、セミコロン区切りで複数の条件が記述されている。本例では、「数値」及び「範囲:0〜10000」に関しては、S1208の条件合致判断が適用され、「平均:3500」に関しては、S1209の条件類似判断が適用される。抽象パラメータ情報411で記述された指定条件は、データ型が数値であること、その数値の範囲が0〜10000であること、及びその数値の平均値が3500に類似すること、等を示す。
パラメータ決定部44は、S1208で、対象機器データのデータ項目のデータが数値であり、その数値の範囲が0〜10000の範囲内である場合には、条件に合致すると判断する。また、パラメータ決定部44は、S1209で、対象機器データのデータ項目の数値の平均値と、条件の平均値である3500とを比較し、両者の類似度を計算し、類似度が閾値以上である場合、条件に類似すると判断する。そして、パラメータ決定部44は、抽象パラメータ情報411における全ての指定条件を満たすデータ項目を、具体パラメータまたは候補として抽出する。
処理情報412において、抽象パラメータ「_PARAM1_」を含む処理情報が記述されている。この記述形式は、実施の形態1で説明した形式と同様である。本例では、第2行の処理情報は、「1,平均,_PARAM1_」であり、[通し番号]が1、[処理名]が「平均」であり、[引数と型]として、抽象パラメータ「_PARAM1_」が記述されている。
図14の(B)は、図14の(A)の抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプトで処理対象として想定されている機器データの例を示す。この機器データは、生産システム2及び機器60の構成変更前の構成を考慮した機器データである。この機器データは、例えば図12の生産システム2aの機器60aとして構成変更前の機器Xを考慮した機器データである。
図14の(B)の機器データの表は、列に対応するデータ項目として「弁開閉回数」を含んでいる。これに対応して、図14の(A)の抽象パラメータ「_PARAM1_」は、指定列名を「弁開閉回数」としている。S1207の処理で、指定列名が「弁開閉回数」であり、対象機器データのデータ項目に「弁開閉回数」が存在する場合、抽象パラメータ「_PARAM1_」は、具体パラメータ「弁開閉回数」に決定される。
図14の(C)は、図14の(A)の機器PI算出スクリプトが実際に処理対象とする機器データの例として、生産システム2及び機器60の構成変更後の機器データの例を示す。この機器データは、図12の構成変更後の機器Yに関する機器データである。図14の(C)の機器データは、図14の(B)の機器データに対して異なる部分として、「弁開閉回数」列は存在せず、「回数」列が存在する。この「回数」列において、データ型は数値であり、範囲は500〜3400であり、平均は2200である。
パラメータ決定部44は、図14の(A)の機器PI算出スクリプトの指定条件に対し、図14の(C)の機器データから抽出した対象機器データについて、手順400の処理を行う。S1208で、図14の(C)の「回数」列のデータは、その数値の範囲=500〜3400が、条件の範囲=0〜10000に含まれているため、条件に合致する。S1209で、図14の(C)の「回数」列のデータは、その平均=2200が、条件の平均=3500に対して、類似すると判断される。例えば両者の平均値の差分値が1300であり、この差分値と閾値との比較の結果、類似すると判断される。
パラメータ決定部44は、これらの処理の結果、図14の(C)の「回数」列のデータが、指定条件を全て満たす場合、具体パラメータとして決定する。即ち、図14の(A)の機器PI算出スクリプトの処理情報412における抽象パラメータ「_PARAM1_」の部分は、具体パラメータ「回数」に決定される。
[抽象パラメータを含むスクリプトの例(2)]
図15は、抽象パラメータを含むスクリプト及び対象機器データ等に関する別の例を示す。図15の(A)は、抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプトの別の例を示す。この機器PI算出スクリプトは、抽象パラメータ情報421において、指令列名が「value」であり、指定条件が「文字列:{start:100, end:100, open:500, close:500, …}」である。処理情報422において、第2行の処理は、「1,列コピー,_PARAM1_,イベントコピー」であり、抽象パラメータ「_PARAM1_」を含む。
図15は、抽象パラメータを含むスクリプト及び対象機器データ等に関する別の例を示す。図15の(A)は、抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプトの別の例を示す。この機器PI算出スクリプトは、抽象パラメータ情報421において、指令列名が「value」であり、指定条件が「文字列:{start:100, end:100, open:500, close:500, …}」である。処理情報422において、第2行の処理は、「1,列コピー,_PARAM1_,イベントコピー」であり、抽象パラメータ「_PARAM1_」を含む。
図15の(B)は、図15の(A)の機器PI算出スクリプトで想定されている、構成変更前を考慮した機器データの例を示す。この機器データは、列として「value」を有する。「value」列は、データ値として例えば“start”、“open”、“close”、“end”等がある。なお前述の図6の機器データは、図15の(B)の例に対応する。
図15の(C)は、図15の(A)の機器PI算出スクリプトが実際に処理対象とする、構成変更後に対応した機器データの例を示す。この機器データは、図15の(B)の機器データとは異なる部分として、「value」列は存在せず、「イベント」列が存在する。「イベント」列は、データ型が文字列であり、データ値として例えば“開始”、“弁開”、“弁閉”、“終了”等がある。
図15の(A)の指定条件では、要素出現頻度が与えられている。この要素出現頻度の条件は、データ型が文字列である要素として“start”、“end”、“open”等を想定し、各要素の出現頻度が指定されている。例えば「start:100」は、要素“start”の出現頻度が100であることを示す。
パラメータ決定部44は、上記指定条件の要素出現頻度に基づいて、S1208の条件合致判断やS1209の条件類似判断を行う。即ち、パラメータ決定部44は、条件に対し、対象機器データのデータ項目のデータが、同じ要素を含む構成である場合、条件に合致すると判断し、類似する要素を含む構成である場合、条件に類似すると判断する。例えば、図15の(C)の「イベント」列のデータ項目について、各要素の出現頻度は、“開始”が50、“終了”が50、“弁開”が200.“弁閉”が200である。パラメータ決定部44は、例えばS1209で、条件の「value」列の要素出現頻度と、対象機器データの「イベント」列の要素出現頻度とを比較し、類似度を計算し、類似度を閾値と比較して、類似するかを判断する。この結果、パラメータ決定部44は、「value」列に対して「イベント」列が類似すると判断する。パラメータ決定部44は、「イベント」列のデータ項目を、具体パラメータとして抽出する。図15の(A)の機器PI算出スクリプトの処理情報422における抽象パラメータ「_PARAM1_」の部分は、具体パラメータ「イベント」に決定される。
[効果等]
以上説明したように、実施の形態2の生産管理システムによれば、機器PI算出スクリプトに可変の抽象パラメータを備え、生産システム2のデータ収集処理装置40で抽象パラメータから実際の機器データの構成に合わせて具体パラメータを決定し機器PIを算出する。言い換えると、実施の形態2の生産管理システムは、生産システムの構成変更を反映した最新の機器データに応じて、機器PI算出スクリプトのパラメータを動的に更新する。これにより、実施の形態2によれば、新規の機器60の追加や新規の工場への導入等、生産システム2及び機器60の構成が変更された場合にも、機器PI算出スクリプトの作り直しや、KPI定義情報の再設定等を行う必要が無い。よって、利用者は、構成変更の場合にも、少ない手間でKPIを算出する対応が可能である。
以上説明したように、実施の形態2の生産管理システムによれば、機器PI算出スクリプトに可変の抽象パラメータを備え、生産システム2のデータ収集処理装置40で抽象パラメータから実際の機器データの構成に合わせて具体パラメータを決定し機器PIを算出する。言い換えると、実施の形態2の生産管理システムは、生産システムの構成変更を反映した最新の機器データに応じて、機器PI算出スクリプトのパラメータを動的に更新する。これにより、実施の形態2によれば、新規の機器60の追加や新規の工場への導入等、生産システム2及び機器60の構成が変更された場合にも、機器PI算出スクリプトの作り直しや、KPI定義情報の再設定等を行う必要が無い。よって、利用者は、構成変更の場合にも、少ない手間でKPIを算出する対応が可能である。
(実施の形態3)
図16及び図17を用いて、本発明の実施の形態3の生産管理システムについて説明する。実施の形態3の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、生産管理PI算出スクリプト及び計算機30である。以下、実施の形態3における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
図16及び図17を用いて、本発明の実施の形態3の生産管理システムについて説明する。実施の形態3の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、生産管理PI算出スクリプト及び計算機30である。以下、実施の形態3における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
[生産システム]
図16は、実施の形態3の生産管理システムの構成として、KPI算出システム1及び生産現場管理システム3の構成を示す。計算機10のKPI算出部11は、KPI定義DB12から、KPI定義情報を抽出し、KPI定義情報に基づいて、KPI算出スクリプト100、機器PI算出スクリプト101、生産管理PI算出スクリプト102Aを抽出する。KPI算出部11は、生産管理PI算出スクリプト102Aを、対象の生産管理データを持つ生産現場管理システム3の計算機30へ送信する。
図16は、実施の形態3の生産管理システムの構成として、KPI算出システム1及び生産現場管理システム3の構成を示す。計算機10のKPI算出部11は、KPI定義DB12から、KPI定義情報を抽出し、KPI定義情報に基づいて、KPI算出スクリプト100、機器PI算出スクリプト101、生産管理PI算出スクリプト102Aを抽出する。KPI算出部11は、生産管理PI算出スクリプト102Aを、対象の生産管理データを持つ生産現場管理システム3の計算機30へ送信する。
生産管理PI算出スクリプト102Aは、抽象パラメータを含むスクリプトである。この抽象パラメータは、生産現場管理システム3の生産管理データの構成変更を想定して定義されたパラメータであり、最新の構成に応じて変更可能なパラメータである。
生産管理システム2において、計算機30の生産管理PI管理部31は、図3の構成要素に加え、パラメータ決定部35を有する。生産管理PI管理部31は、生産管理PI算出スクリプト102Aを受信する。
スクリプト実行部33は、生産管理PI算出スクリプト102Aから生産管理PIを算出する前に、生産管理PI算出スクリプト102Aに含まれている抽象パラメータから具体パラメータを決定する。この具体パラメータは、その時点の生産管理データDB70の生産管理データの構成に合わせて決定されるパラメータである。このために、スクリプト実行部33は、具体パラメータ決定の要求501を、パラメータ決定部35に送信する。要求501は、抽象パラメータの情報を伴う。
パラメータ決定部35は、要求501に従い、抽象パラメータから具体パラメータを決定する。この際、パラメータ決定部35は、生産管理データDB70から抽出した生産管理データ107を用いて、後述の処理を行うことにより、具体パラメータを決定する。パラメータ決定部35は、決定した具体パラメータの情報を伴う、具体パラメータ決定の応答502を、スクリプト実行部33へ送信する。
スクリプト実行部33は、応答502から具体パラメータを得た後、その具体パラメータを含む生産管理PI算出スクリプト102Aを、対象機器データに対して実行することにより、生産管理PI104を算出する。スクリプト実行部33は、算出した生産管理PI104を、生産管理PIDB32に登録し、計算機10のKPI算出部11へ送信する。
図16で、例えば生産管理データDB70の製造データDB71は、構成が変更されており、構成変更前には製造データDBxであり、構成変更後には製造データDByであるとする。製造データDBxと製造データDByは、データ構造が異なるとする。構成変更後の時点において、パラメータ決定部35は、製造データDByの構成に対応した製造データ107aを用いて、具体パラメータを決定する。
[シーケンス 生産管理PI算出]
図17は、KPI算出システム1の計算機10、生産現場管理システム3の計算機30及び生産管理データDB70の間における、生産管理PIの算出の手順を含むシーケンスを示す。本シーケンスはステップS1601〜S1615を有する。
図17は、KPI算出システム1の計算機10、生産現場管理システム3の計算機30及び生産管理データDB70の間における、生産管理PIの算出の手順を含むシーケンスを示す。本シーケンスはステップS1601〜S1615を有する。
(S1601) 計算機10のKPI算出部11は、生産管理PI算出スクリプト102Aを、計算機30の生産管理PI管理部31へ送信する。
(S1602) 計算機30の生産管理PI管理部31は、生産管理PI算出スクリプト102Aを受信し、スクリプト実行部33は、生産管理PI算出スクリプト102Aに含まれている抽象パラメータの情報を伴う、具体パラメータ決定の要求501を、パラメータ決定部35へ送信する。
(S1603,S1604,S1605) S1603で、パラメータ決定部35は、要求501に従い、具体パラメータ決定のために必要な生産管理データを得るための要求を、接続部34を通じて生産管理データDB70に送信する。S1604で、生産管理データDB70は、要求に従い、生産管理データを抽出する。S1605で、生産管理データDB70は、生産管理データを含む応答を、パラメータ決定部35へ送信する。これにより、パラメータ決定部35は、必要な生産管理データ107を得る。
次に、パラメータ決定部35は、S1603〜S1605で得た生産管理データを対象として、手順500の処理を行う。手順500はステップS1606〜S1608を含む。手順500の処理は、実施の形態2と同様に、抽象パラメータから具体パラメータまたはその候補を決定する処理である。
(S1606) パラメータ決定部35は、生産管理PI算出スクリプト102Aに基づいたS1602の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている列名を、対象生産管理データから検索する。この列名は、図8のような生産管理データの表の列名のデータ項目に対応する。指定列名は例えば「生産量」等がある。
パラメータ決定部35は、S1606の処理結果で、指定列名に該当する列名が存在し、その列名のデータ項目が得られた場合、S1609へ移り、その列名のデータ項目を、具体パラメータとして決定する。パラメータ決定部44は、S1607の処理結果で、指定列名に該当する列名が存在しない場合、S1607及びS1608の処理を行う。S1607は条件合致判断処理、S1608は条件類似判断処理であり、考え方は実施の形態2と同様である。
(S1607) パラメータ決定部35は、生産管理PI算出スクリプト102Aに基づいたS1602の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている条件に対して、対象生産管理データから、当該条件に合致するデータを、判断及び抽出する。
(S1608) パラメータ決定部44は、生産管理PI算出スクリプト102Aに基づいたS1602の要求のうちの抽象パラメータ情報において指定されている指定列名または条件に対して、対象生産管理データから、類似する列名を、判断及び抽出する。
パラメータ決定部35は、手順500の処理の結果、具体パラメータまたはその候補を決定できなかった場合には、S1603に戻り、生産管理データDB70から別の生産管理データを取得して、手順500の処理をやり直す。
(S1609,S1610) パラメータ決定部35は、手順500の処理の結果、具体パラメータまたはその候補を決定する。パラメータ決定部35は、具体パラメータを決定した場合、その具体パラメータを含む応答を、スクリプト実行部33へ送信する。また、パラメータ決定部35は、具体パラメータの1つ以上の候補を決定した場合、その具体パラメータの候補を含む応答を、スクリプト実行部33へ送信する。
(S1611,S1612) スクリプト実行部33は、応答から具体パラメータまたはその候補を取得する。スクリプト実行部33は、具体パラメータを取得した場合、その具体パラメータに決定する。スクリプト実行部33は、具体パラメータの候補を取得した場合、その1つ以上の候補を含む候補リストの情報を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。これにより、実施の形態2と同様に、候補リストの情報を計算機10の画面に表示し、利用者により具体パラメータの確認及び決定を行う。
(S1613,S1614,S1615) S1613で、スクリプト実行部33は、具体パラメータを含む生産管理PI算出スクリプト102Aを、生産管理データDB70から抽出した対象生産管理データに対して実行することにより、生産管理PI104を算出する。S1614で、スクリプト実行部33は、算出した生産管理PI104を、生産管理PIDB32に登録する。S1615で、スクリプト実行部33は、生産管理PI104を、計算機10のKPI算出部11へ送信する。その後の処理は実施の形態1と同様である。対象生産管理データが消費電力データ等である場合にも、上記と同様の処理である。
[効果等]
実施の形態3の生産管理システムによれば、生産管理PI算出スクリプトに可変の抽象パラメータを備え、生産現場管理システム3の計算機30で抽象パラメータから実際の生産管理データの構成に合わせて具体パラメータを決定し生産管理PIを算出する。これにより、実施の形態3によれば、例えば製造データDB71のデータ構造が変更された場合等、生産管理データの構成が変更された場合にも、生産管理PI算出スクリプトの作り直しや、KPI定義情報の再設定等を行う必要が無い。よって、利用者は、構成変更の場合にも、少ない手間でKPIを算出する対応が可能である。
実施の形態3の生産管理システムによれば、生産管理PI算出スクリプトに可変の抽象パラメータを備え、生産現場管理システム3の計算機30で抽象パラメータから実際の生産管理データの構成に合わせて具体パラメータを決定し生産管理PIを算出する。これにより、実施の形態3によれば、例えば製造データDB71のデータ構造が変更された場合等、生産管理データの構成が変更された場合にも、生産管理PI算出スクリプトの作り直しや、KPI定義情報の再設定等を行う必要が無い。よって、利用者は、構成変更の場合にも、少ない手間でKPIを算出する対応が可能である。
他の実施の形態として、実施の形態2と実施の形態3を1つに統合した形態が可能である。この形態の場合、計算機10のKPI算出部11は、抽象パラメータを含む機器PI算出スクリプト101Aと、抽象パラメータを含む生産管理PI算出スクリプト102Aと、を送信する。生産システム2の構成が変更された場合、それに伴い生産現場管理システム3の生産管理データの構成が変更される場合がある。この形態では、それらの構成変更後の機器データ及び生産管理データの構成に合わせて、各スクリプトの具体パラメータを決定し、機器PI及び生産管理PIを算出する。
(実施の形態4)
図18を用いて、実施の形態4の生産管理システムについて説明する。実施の形態4の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、データ収集処理装置40である。以下、実施の形態4における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
図18を用いて、実施の形態4の生産管理システムについて説明する。実施の形態4の基本的な構成は、実施の形態1の構成と同様であり、主に異なる構成の部分は、データ収集処理装置40である。以下、実施の形態4における実施の形態1とは異なる構成の部分について説明する。
[データ収集処理装置]
図18は、実施の形態4における生産システム2のデータ収集処理装置40等の構成を示す。データ収集処理装置40は、アラーム処理部45を有する。生産システム2内には、機器60、制御装置50、及びデータ収集処理装置40に対して、例えば一対一で関係付けられて、アラーム装置80が設けられている。接続部43には、アラーム装置80が接続されている。アラーム装置80は、各種可能であるが、例えば回転灯が挙げられる。アラーム装置80は、音や光を発する装置でもよいし、情報表示装置でもよい。
図18は、実施の形態4における生産システム2のデータ収集処理装置40等の構成を示す。データ収集処理装置40は、アラーム処理部45を有する。生産システム2内には、機器60、制御装置50、及びデータ収集処理装置40に対して、例えば一対一で関係付けられて、アラーム装置80が設けられている。接続部43には、アラーム装置80が接続されている。アラーム装置80は、各種可能であるが、例えば回転灯が挙げられる。アラーム装置80は、音や光を発する装置でもよいし、情報表示装置でもよい。
実施の形態4における処理フローは以下である。実施の形態4では、前述のS113の処理後に、以下のようなステップの処理が追加される。S113で、データ収集処理装置40のスクリプト実行部41は、機器データ106を用いて、機器PI算出スクリプト201を実行し、機器PIを算出し、機器PIDB22に登録する。次に、アラーム処理部45は、算出された機器PIを受け、その機器PIの内容を判断し、機器60に関するアラームを発するべきかどうか、及び発する場合にはそのアラームの内容等を判断する。
アラーム処理部45は、例えば、機器PIとして稼働率である場合、その稼働率の値と、設定された閾値とを比較し、稼働率が閾値以下である場合、稼働率が低いことを表す所定のアラームを発するべきと判断する。アラーム処理部45での判断のための閾値等の情報は、予め設定されている。利用者は、その情報を設定可能である。
アラーム処理部45は、アラームを発するべきと判断した場合、接続部43を通じて、アラーム装置80へ、そのアラームを発するための指示701を送信する。アラーム装置80は、受信した指示701に応じてアラームを発する。例えば、アラーム装置80である回転灯が光る。
また、アラーム処理部45は、接続部43を通じて機器データDB43に登録される機器データ106を受けて、アラームに関する判断を行う。アラーム処理部45は、機器データ106の内容のデータ値を参照し、データ値を閾値と比較し、その結果に応じてアラームを発すると判断する。アラーム処理部45は、例えば図6の機器データの圧力値を参照し、圧力値が閾値以上である場合、アラームを発すると判断する。
[効果等]
実施の形態4によれば、機器60の稼働状況に応じた機器データ、及び機器データに基づいて算出された機器PIの内容に応じて、アラームを発することができる。これにより、生産システム2の利用者は、アラームを受けて、例えば機器60に関する稼働率が低いことや、圧力値が高いこと等を認識でき、それに応じた対処が可能である。
実施の形態4によれば、機器60の稼働状況に応じた機器データ、及び機器データに基づいて算出された機器PIの内容に応じて、アラームを発することができる。これにより、生産システム2の利用者は、アラームを受けて、例えば機器60に関する稼働率が低いことや、圧力値が高いこと等を認識でき、それに応じた対処が可能である。
実施の形態4の変形例として、以下が挙げられる。アラーム装置80は、制御装置50に接続されてもよいし、制御装置50に内蔵されてもよい。アラーム装置80は、機器60に接続されてもよいし、機器60に内蔵されてもよい。アラーム装置80は、計算機20に接続されてもよいし、通信網9を介して生産現場管理システム3やKPI算出システム1に設けられてもよい。また、計算機20に、アラーム処理部45やアラーム装置80を備えてもよい。アラーム処理部45やアラーム装置80は、複数の機器60や複数のデータ収集処理装置40毎に1つの関係で設けられてもよい。
(他の実施の形態)
他の実施の形態の生産管理システムとして、以下が挙げられる。
他の実施の形態の生産管理システムとして、以下が挙げられる。
(1) 図1のKPI算出システム1と生産現場管理システム3とが1つのシステムとして統合された形態でもよい。
(2) 図1の生産システム2において、複数のデータ収集処理装置40が1台に統合された形態でもよい。このデータ収集処理装置40は、複数の機器60及び複数の制御装置50に対して多対一の関係で設けられる。
(3) 計算機20内に、データ収集処理装置40のスクリプト実行部41が統合された形態でもよい。この場合、計算機20は、機器PI算出スクリプトを実行し、データ収集処理装置40から取得した機器データを用いて、機器PIを算出する。また、計算機20とデータ収集処理装置40とが1つに統合された形態でもよい。この場合、計算機20は、制御装置50を通じて各機器60から機器データを収集する。
(4) データ収集処理装置40と制御装置50とが1つに統合された形態でもよい。また、制御装置50と機器60とが1つに統合された形態でもよい。
(5) 生産システム2内の計算機20は、複数の計算機として設けられてもよい。それらの各計算機にはデータ収集処理装置40が接続される。例えば、生産システム2内の複数の機器60は、工程等に応じて複数のグループに分けられる。グループ毎に、計算機20及びデータ収集処理装置40が設けられる。
(6) 複数の生産システム2における複数の計算機20が1つに統合された形態でもよい。この計算機は、計算機10から機器PI算出スクリプトを受信し、複数の生産システム2の各データ収集処理装置40に機器PI算出スクリプトを送信し、それらの各データ収集処理装置40から機器PIを取得する。
(7) 図1の生産現場管理システム3において、生産管理データDB70内の複数のDBは、複数のサイトに分散して設けられた複数のDBサーバ等で実現されてもよい。また、生産管理データDB70内の複数のDBは、各種別の生産管理データのDB毎に、別のシステムに分けて構成されてもよい。例えば、製造データを管理するシステム等が設けられ、それらのシステムが通信網を介して計算機30に接続される。
(8) 生産現場管理システム3及び計算機30は、複数が設けられてもよい。計算機30は、例えば製造データ等の生産管理データ毎に、一対一で、複数の計算機として設けられる。例えば、第1の計算機は、製造データを管理し、製造データを用いて生産管理PIを算出する。複数の計算機は、通信網9に接続され、連係する。計算機10は、各計算機へ生産管理PI算出スクリプトを送信する。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1…KPI算出システム、2…生産システム、3…生産現場管理システム、9…通信網、10…計算機、11…KPI算出部、12…KPI定義DB、13…KPIDB、20…計算機、21…機器PI管理部、22…機器PIDB、30…計算機、31…生産管理PI管理部、32…生産管理PIDB、40…データ収集処理装置、50…制御装置、60…機器、70…生産管理データDB、71…製造データDB、72…消費電力データDB、73…機器管理データDB、74…調達データDB、100…KPI算出スクリプト、101…機器PI算出スクリプト、102…生産管理PI算出スクリプト、103…機器PI、104…生産管理PI、105…KPI、106…機器データ、107…生産管理データ。
Claims (15)
- 生産管理に係わるKPIを算出する第1の計算機と、
前記生産管理の対象である複数の機器を含む生産システムに設けられた第2の計算機と、
前記生産システムの生産管理データを管理する生産管理データDBと、
を備え、
前記第1の計算機は、
機器指標算出スクリプトを前記生産システムの前記第2の計算機に送信し、
前記第2の計算機から機器指標を受信し、
前記機器指標と、前記生産管理データDBの前記生産管理データとを用いて、前記KPIを算出し、
前記第2の計算機は、
前記機器から収集した機器データを用いて、前記機器指標算出スクリプトを実行することにより、前記機器指標を算出し、前記機器指標を前記第1の計算機へ送信する、
生産管理システム。 - 請求項1記載の生産管理システムにおいて、
前記生産管理データDBに接続される第3の計算機を備え、
前記第1の計算機は、
生産管理指標算出スクリプトを前記第3の計算機に送信し、
前記第3の計算機から生産管理指標を受信し、
前記機器指標と、前記生産管理指標とを用いて、前記KPIを算出し、
前記第3の計算機は、前記生産管理データDBから取得した前記生産管理データを用いて、前記生産管理指標算出スクリプトを実行することにより、前記生産管理指標を算出し、前記生産管理指標を前記第1の計算機へ送信する、
生産管理システム。 - 請求項2記載の生産管理システムにおいて、
前記第1の計算機は、
KPI算出スクリプト、前記機器指標算出スクリプト、及び前記生産管理指標算出スクリプトを管理し、
前記機器指標と、前記生産管理指標とを用いて、前記KPI算出スクリプトを実行することにより、前記KPIを算出する、
生産管理システム。 - 請求項1記載の生産管理システムにおいて、
前記生産システムは、制御装置を有し、
前記第2の計算機は、機器指標管理装置と、データ収集処理装置と、を有し、
前記制御装置は、前記機器から前記機器データを収集し、
前記機器指標管理装置は、
前記第1の計算機から前記機器指標算出スクリプトを受信して前記データ収集処理装置へ送信し、
前記データ収集処理装置から前記機器指標を受信して前記第1の計算機へ送信し、
前記データ収集処理装置は、
前記制御装置を通じて前記機器から前記機器データを収集し、
前記機器データを用いて、前記機器指標算出スクリプトを実行することにより、前記機器指標を算出し、前記機器指標を前記機器指標管理装置へ送信する、
生産管理システム。 - 請求項1記載の生産管理システムにおいて、
前記第1の計算機は、
抽象パラメータを含む前記機器指標算出スクリプトを、前記第2の計算機へ送信し、
前記第2の計算機は、
前記機器指標算出スクリプトの前記抽象パラメータから、前記機器データに合わせて、具体パラメータを決定し、
前記具体パラメータを含む前記機器指標算出スクリプトを実行することにより、前記機器指標を算出する、
生産管理システム。 - 請求項2記載の生産管理システムにおいて、
前記第1の計算機は、
抽象パラメータを含む前記生産管理指標算出スクリプトを、前記第3の計算機へ送信し、
前記第3の計算機は、前記生産管理指標算出スクリプトの前記抽象パラメータから、前記生産管理データに合わせて、具体パラメータを決定し、
前記具体パラメータを含む前記生産管理指標算出スクリプトを実行することにより、前記生産管理指標を算出する、
生産管理システム。 - 請求項5記載の生産管理システムにおいて、
前記機器指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定列名を含み、
前記第2の計算機は、前記機器データから、前記指定列名に該当するデータ項目を検索し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項5記載の生産管理システムにおいて、
前記機器指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定条件を含み、
前記第2の計算機は、前記機器データから、前記指定条件に合致するデータ項目を判断し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項5記載の生産管理システムにおいて、
前記機器指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定列名または指定条件を含み、
前記第2の計算機は、前記機器データから、前記指定列名または指定条件に類似するデータ項目を判断し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項6記載の生産管理システムにおいて、
前記生産管理指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定列名を含み、
前記第3の計算機は、前記生産管理データから、前記指定列名に該当するデータ項目を検索し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項6記載の生産管理システムにおいて、
前記生産管理指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定条件を含み、
前記第3の計算機は、前記生産管理データから、前記指定条件に合致するデータ項目を判断し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項6記載の生産管理システムにおいて、
前記生産管理指標算出スクリプトは、前記抽象パラメータに係わる情報として、指定列名または指定条件を含み、
前記第3の計算機は、前記生産管理データから、前記指定列名または指定条件に類似するデータ項目を判断し、当該データ項目を前記具体パラメータとして抽出する、
生産管理システム。 - 請求項1記載の生産管理システムにおいて、
前記生産システムは、アラーム装置を有し、
前記第2の計算機は、アラーム処理部を有し、
前記アラーム処理部は、前記機器データまたは前記機器指標の内容に基づいて、アラームを発するかを判断し、前記アラームを発する場合、前記アラーム装置へ指示を送信することにより、前記アラーム装置から前記アラームを発させる、
生産管理システム。 - 生産管理に係わるKPIを算出する第1の計算機と、
前記生産管理の対象である複数の機器を含む生産システムに設けられた第2の計算機と、
前記生産システムの生産管理データを管理する生産管理データDBと、
を備える生産管理システムにおける、生産管理方法であって、
前記第1の計算機で行われるステップとして、
機器指標算出スクリプトを前記生産システムの前記第2の計算機に送信するステップと、
前記第2の計算機から機器指標を受信するステップと、
前記機器指標と、前記生産管理データDBの前記生産管理データとを用いて、前記KPIを算出するステップと、
を有し、
前記第2の計算機で行われるステップとして、
前記機器から収集した機器データを用いて、前記機器指標算出スクリプトを実行することにより、前記機器指標を算出し、前記機器指標を前記第1の計算機へ送信するステップを有する、
生産管理方法。 - 請求項14記載の生産管理方法において、
前記生産管理システムは、前記生産管理データDBに接続される第3の計算機を備え、
前記第1の計算機で行われるステップとして、
生産管理指標算出スクリプトを前記第3の計算機に送信するステップと、
前記第3の計算機から生産管理指標を受信するステップと、
前記機器指標と前記生産管理指標とを用いて、前記KPIを算出するステップと、
を有し、
前記第3の計算機で行われるステップとして、前記生産管理データDBから前記生産管理データを取得し、前記生産管理指標算出スクリプトを実行することにより、前記生産管理指標を算出し、前記生産管理指標を前記第1の計算機へ送信するステップを有する、
生産管理方法。
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