JP7446147B2 - 合意形成支援装置および合意形成支援方法 - Google Patents

合意形成支援装置および合意形成支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、施策案の合意形成を支援する合意形成支援装置および合意形成支援方法に関する。
下記特許文献1は、合意形成を支援する合意形成支援装置を開示する。この合意形成支援装置は、少なくとも1つの要素を含み、かつ合意形成の対象である代替案の複数の候補の各々に対する評価に影響を与えた要素に関する情報を取得する取得部と、前記複数の候補の各々に対する評価、及び前記影響を与えた要素に関する情報に基づいて、前記評価に対する要素毎の影響度を算出する算出部と、前記要素毎の影響度に基づいて選択した要素を、前記複数の候補のいずれかに追加または削除することにより、修正された候補を作成する作成部と、を含む。
特開2015-141524号公報
しかしながら、特許文献1では、各ユーザが指定した数値範囲が重複する重複範囲で合意形成を支援する点については考慮されていない。このため、特許文献1の合意形成支援装置は、特定のユーザの意見のみを吸い上げて最適な施策案を提示してしまう場合がある。
本発明は、参加するユーザの意見を考慮した施策案についての合意形成を支援することを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる合意形成支援装置は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する合意形成支援装置であって、前記プロセッサは、施策案を評価する複数の評価指標の各々について複数のユーザの各々が設定した前記評価指標に関する数値範囲を取得する取得処理と、前記取得処理によって前記評価指標ごとに取得された複数の数値範囲が重複する重複範囲を特定する特定処理と、前記特定処理によって特定された重複範囲を出力する出力処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、参加するユーザの意見を考慮した施策案についての合意形成を支援することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、合意形成支援システムのシステム構成例を示す説明図である。 図2は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、評価指標値テーブルの一例を示す説明図である。 図4は、評価指標値範囲テーブルの一例を示す説明図である。 図5は、施策候補DBの一例を示す説明図である。 図6は、相関テーブルの一例を示す説明図である。 図7は、端末に表示される入力画面を用いたデータ入力例1を示す説明図である。 図8は、端末に表示される入力画面を用いたデータ入力例2を示す説明図である。 図9は、端末に表示される入力画面を用いたデータ入力例3を示す説明図である。 図10は、端末に表示される入力画面を用いたデータ入力例4を示す説明図である。 図11は、合意形成支援装置による評価指標ごとの合意範囲/妥協範囲の重複判定例を示す説明図である。 図12は、複数の評価指標での重複範囲を示す説明図である。 図13は、端末における結果表示画面例1を示す説明図である。 図14は、端末における結果表示画面例2を示す説明図である。 図15は、端末から合意形成支援装置へのデータ入力処理手順例を示す説明図である。 図16は、合意形成支援装置による合意形成支援処理手順例1を示すフローチャートである。 図17は、合意形成支援装置による合意形成支援処理手順例2を示すフローチャートである。 図18は、合意範囲/妥協範囲タブが選択された場合の他の表示例1を示す説明図である。 図19は、合意範囲/妥協範囲タブが選択された場合の他の表示例2を示す説明図である。 図20は、合意範囲/妥協範囲タブが選択された場合の他の表示例3を示す説明図である。
<システム構成例>
図1は、合意形成支援システムのシステム構成例を示す説明図である。合意形成支援システム100は、サーバとして機能する合意形成支援装置101と、複数のユーザ120の端末102と、を有する。合意形成支援装置101と端末102とは、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク103を介して通信可能に接続される。
合意形成支援装置101は、複数のユーザ120で構成された地域やコミュニティにおいて、何らかの施策を検討する際のユーザ120間の合意形成を支援するコンピュータである。複数のユーザ120は、たとえば、立場や属性は互いに異なるが上司や部下といった命令系統にはないフラットな関係(例:地域住民、地域内企業経営者、教育関係者、行政関係者、地権者など)とするが、このような関係には限定されない。
合意形成支援装置101は、評価指標値テーブル111(図2参照)と、評価指標値範囲テーブル112(図3参照)と、施策候補DB(データベース)113(図4参照)と、相関テーブル114(図5参照)と、を有する。評価指標値テーブル111、評価指標値範囲テーブル112、施策候補DB113、および相関テーブル114は、合意形成支援装置101とネットワーク103を介して通信可能に接続された他のコンピュータに記憶されていてもよい。
なお、図1の合意形成支援システム100は、サーバ・クライアント方式で説明したが、端末102を除外したスタンドアロン方式でもよい。この場合、端末102から合意形成支援装置101へのデータ送信に替えて、ユーザ120が合意形成支援装置にデータを入力し、合意形成支援装置101から端末102へのデータ送信に替えて、合意形成支援装置101は、送信対象となるデータをディスプレイに表示したり、プリンタに印刷出力したりする。
<コンピュータ(合意形成支援装置101および端末102)のハードウェア構成例>
図2は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ200は、プロセッサ201と、記憶デバイス202と、入力デバイス203と、出力デバイス204と、通信インターフェース(通信IF)205と、を有する。プロセッサ201、記憶デバイス202、入力デバイス203、出力デバイス204、および通信IF205は、バス206により接続される。プロセッサ201は、コンピュータ200を制御する。記憶デバイス202は、プロセッサ201の作業エリアとなる。また、記憶デバイス202は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス202としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス203は、データを入力する。入力デバイス203としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイス204は、データを出力する。出力デバイス204としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカがある。通信IF205は、ネットワーク103と接続し、データを送受信する。
なお、評価指標値テーブル111、評価指標値範囲テーブル112、施策候補DB113、および相関テーブル114は、記憶デバイスに格納される。
<評価指標値テーブル>
図3は、評価指標値テーブル111の一例を示す説明図である。評価指標値テーブル111は、施策案項目310の単位数量当たりの評価指標値を記憶するテーブルである。施策案項目310は、ある施策案を構成する要素である。本例では、蓄発電容量に関する施策案を例に挙げる。この施策案は、たとえば、太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315を施策案項目310として有する。
評価指標320は、施策案を評価するための指標である。本例では、蓄発電容量に関する施策案を評価するための指標として、たとえば、コスト321、CO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325、…を含む。
コスト321は、その施策案項目310にかかる費用を示す。CO削減率322は、その施策案項目310を適用した場合の二酸化炭素の削減率322を示す。地域経済循環323は、その施策案項目310を適用した場合にどのくらい当該地域の経済が循環するかを示す指標(たとえば、当該地域でソーラーパネルを設置すると、設置費用のうち設置工事費が当該地域に還元されるという数式モデルにより求められる値)である。
不便度324は、その施策案項目310を適用した場合にどのくらい当該地域の住民の生活が不便になるかを示す指標(たとえば、住民税の増税など)である。再生可能エネルギー利用率325は、その施策案項目310を適用した場合に当該地域での再生可能エネルギーの利用率を示す。
なお、施策案項目310における評価指標320の値(評価指標値)a1~a5、b1~b5、c1~c5、d1~d5、e1~e5、…は、単位数量当たりの値を示す。たとえば、太陽光発電機発電容量311についてのコスト321の値a1は、太陽光発電機の単位発電容量当たりにかかるコスト321の値(購入費用)である。太陽光発電機設置数312についてのコスト321の値a2は、太陽光発電機の単位数あたりの設置にかかるコスト321の値(設置費用)である。
水力発電機発電容量313についてのコスト321の値a3は、水力発電機の単位発電容量当たりにかかるコスト321の値(購入費用)である。水力発電機設置数314についてのコスト321の値a4は、水力発電機の単位数あたりの設置にかかるコスト321の値(設置費用)である。蓄電池容量315についてのコスト321の値a5は、蓄電池の単位容量当たりにかかるコスト321の値(購入費用)である。各セ策案項目についてのCO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325の値b1~b5、c1~c5、d1~d5、e1~e5についても同様である。
<評価指標値範囲テーブル>
図4は、評価指標値範囲テーブル112の一例を示す説明図である。評価指標値範囲テーブル112は、評価指標320ごとにその範囲を規定する最小値401と最大値402を記憶するテーブルである。
<施策候補DB>
図5は、施策候補DB113の一例を示す説明図である。施策候補DB113は、施策候補を記憶するデータベースである。施策候補とは、過去の実施済み施策、過去に入力された施策案、または、既存のシミュレーションによって得られた施策案のうち少なくとも1つを含む。施策候補DB113は、フィールドとして、施策候補ID501と、属性502と、太陽光発電機発電容量311と、太陽光発電機設置数312と、水力発電機発電容量313と、水力発電機設置数314と、蓄電池容量315と、を有し、同一行の各フィールドの値の集合が1つの施策候補を示すエントリとなる。
施策候補ID501は、その施策候補を一意に特定する識別情報である。属性502は、その施策候補の種類を示す。たとえば、「入力データ」であれば、その施策候補は、過去に入力された施策案を示す。また、「実施済」であれば、その施策候補は、過去の実施済み施策を示す。また、「シミュレーション」であれば、その施策候補は、既存のシミュレーションによって得られた施策案を示す。太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315は、その施策候補における値(発電容量、設置数、容量)を示す。
<相関テーブル>
図6は、相関テーブル114の一例を示す説明図である。相関テーブル114は、2つの異なる評価指標320の相関係数R12~R15、R23~R25、R34、R35、R45、…(これらを区別しない場合は、単に相関係数Rと表記する。)を記憶するデータベースである。相関係数は、施策候補DB113に記憶された施策候補と、評価指標値テーブル111の値と、に基づいて、算出される。
たとえば、施策候補DB113の太陽光発電機発電容量311の各値を、評価指標値テーブル111の値a1で乗算することで、太陽光発電機発電容量311に関するコスト321の値の列ベクトルが得られる。太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315についても同様に、対応するコスト321の値a2、a3、a4、a5を乗算することにより、それぞれコスト321の値の列ベクトルが得られる。
これらの列ベクトルを要素ごとに加算することにより、全施策案項目310についてのコスト321の値の列ベクトルp=(p1,p2,…,pi…,pn)(nは1以上の整数)が得られる。コスト321以外の他の評価指標320についても同様に、列ベクトルq=(q1,q2,…,qi…,qn)が得られる。したがって、2つの異なる評価指標320であるP,Qの相関係数rは、既知の下記式(1)により求められる。
Figure 0007446147000001
ただし、pavは、p1,p2,…,pi…,pnの平均値であり、qavは、q1,q2,…,qi…,qnの平均値である。相関係数Rは、施策候補DB113に施策候補が追加される都度、合意形成支援装置101または他のコンピュータにより更新される。
<入力画面例>
つぎに、図7~図10を用いて、端末102に表示される入力画面を用いたデータ入力例について説明する。
図7は、端末102に表示される入力画面を用いたデータ入力例1を示す説明図である。入力画面700は、施策案項目/評価指標タブ701と、合意範囲/妥協範囲タブ702(図8で後述)と、施策候補数検索タブ703(図9で後述)と、関連性表示タブ704(図10で後述)と、を有する。これらのタブ701~704は、ユーザ120の操作により選択可能である。
図7のデータ入力例1は、施策案項目/評価指標タブ701が選択された場合のデータ入力例を示す。施策案項目/評価指標タブ701には、施策案項目リスト710と評価指標リスト720と実行ボタン730とが表示される。施策案項目リスト710は、施策案項目310ごとにその値の入力欄711を有する。入力欄711には、施策案項目310の値が入力可能である。単一の数値だけではなく、「20~30」のような数値範囲も入力可能である。
評価指標リスト720は、評価指標320ごとに優先順位721と評価指標320の計算値表示欄722とを有する。優先順位721は、ユーザ120が評価指標320を優先する順番である。評価指標320の優先順位721は、ユーザ120の操作により変更可能である。
また、実行ボタン730が押下されると、入力欄711に入力された施策案項目310の値が端末102から合意形成支援装置101に送信される。合意形成支援装置101は、評価指標値テーブル111を参照して、受信した施策案項目310の値を用いて、施策案項目310についての各評価指標320の値A~Eを算出し、端末102に送信する。端末102は、受信した各評価指標320の値A~Eを計算値表示欄722に表示する。これにより、ユーザ120は、ユーザ120が入力した施策案項目310について各評価指標320がどのような値になるかを確認することができる。
図8は、端末102に表示される入力画面700を用いたデータ入力例2を示す説明図である。データ入力例2は、合意範囲/妥協範囲タブ702が選択された場合のデータ入力例を示す。合意範囲とは、そのユーザ120が指定した評価指標320の値の範囲であって、他のユーザ120が指定した当該評価指標320の値の範囲と重複すれば、重複範囲で合意する範囲である。妥協範囲とは、他のユーザ120が指定した評価指標320の値の範囲との重複または非重複により、そのユーザ120が指定した当該評価指標320の値の全範囲が包含されない場合に、他のユーザ120との妥協が必要な範囲である。
合意範囲/妥協範囲タブ702には、評価指標選択リスト800と、評価指標値範囲設定領域810と、送信ボタン840と、が表示される。評価指標選択リスト800は、評価指標320ごとにチェックボックス801~805を有する。チェックボックス801~805では、ユーザ120の操作により、チェック(図8中、「レ」で表記)が入力または入力済みのチェックの削除が可能である。図8では、コスト321とCO削減率322のチェックボックス801,802にチェックが入力されている。
評価指標値範囲設定領域810は、評価指標320ごとに数値範囲を指定可能な範囲設定グラフ811~813を有する。範囲設定グラフ811は、コスト321の範囲を設定可能なグラフであり、範囲設定グラフ812は、CO削減率322の範囲を設定可能なグラフであり、範囲設定グラフ813は、地域経済循環323の範囲を設定可能なグラフである。
範囲設定グラフ811~813には、数値軸814,824,834が表示される。数値軸814,824,834の両端のmin,maxは、その評価指標320の最小値401および最大値402を示す。範囲設定グラフ811~813のうち、評価指標選択リスト800においてチェックが入力された評価指標320(コスト321、CO削減率322)については、ユーザ120の操作により数値軸814、824上を移動可能なスライダ815,816,825、826が表示可能である。
第1表示切替ボタン817,827,837は、合意範囲を指定可能なスライダの表示および非表示を切り替えるためのボタンである。たとえば、第1表示切替ボタン817において、「OFF」の状態で押下すると「ON」に切り替わり、スライダ815,816が表示される。このとき、第2表示切替ボタン818が「ON」であった場合、「ON」から「OFF」に切り替わる。
第2表示切替ボタン818,828,838は、妥協範囲を指定可能なスライダの表示および非表示を切り替えるためのボタンである。たとえば、第2表示切替ボタン828において、「OFF」の状態で押下すると「ON」に切り替わり、スライダ825,826が表示される。このとき、第1表示切替ボタン827が「ON」であった場合、「ON」から「OFF」に切り替わる。
なお、評価指標選択リスト800では、地域経済循環323がチェックにより選択されていないため、範囲設定グラフ813において、第1表示切替ボタン837および第2表示切替ボタン838のいずれを押下しても、スライダは表示されない。
また、施策案項目/評価指標タブ701において、評価指標320の値が算出、表示された場合には、当該評価指標320の値をマーカー819,829で表示してもよい。これにより、ユーザ120は、評価指標320の値の範囲指定の目安としてマーカー819,829を利用することができる。
送信ボタン840は、押下により、端末102から合意形成支援装置101に、スライダで指定した範囲を示すデータを送信するためのボタンである。図8の例では、スライダ815が示す下限値とスライダ816が示す上限値との組み合わせがコスト321の合意範囲として送信され、スライダ825が示す下限値とスライダ826が示す上限値との組み合わせがCO削減率322の妥協範囲として送信される。
図9は、端末102に表示される入力画面700を用いたデータ入力例3を示す説明図である。データ入力例3は、施策候補数検索タブ703が選択された場合のデータ入力例を示す。施策候補数検索タブ703は、たとえば、合意範囲や妥協範囲の上限値および下限値にどのような値を設定したらよいかわからないユーザ120のためのツールである。施策候補数検索タブ703には、評価指標優先順位設定リスト900と、評価指標グラフ910と、実行ボタン950と、検索結果表示欄960と、が表示される。
評価指標優先順位設定リスト900は、評価指標320の優先順位721が設定可能なリストである。ハッチングはカーソルを示し、図9では、優先順位721が2位のCO削減率322がカーソルで選択されている。カーソルで選択されたレコードは、ユーザ120の操作により、他の優先順位721のレコードと入れ替え可能である。
評価指標グラフ910は、評価指標320ごとに、優先順位721に連動して、数値範囲を指定可能な範囲指定グラフ911~914が表示される。範囲指定グラフ911~914は、数値軸915,925,935,945を有する。数値軸915,925,935,945の両端のmin、maxは、その評価指標320の最小値401および最大値402を示す。スライダ916,917,926,927,936,937,946,947は、ユーザ120の操作により数値軸814,824上を移動可能なユーザインタフェースである。
実行ボタン950は、施策候補数を検索するためのボタンである。実行ボタン950の押下により、端末102から合意形成支援装置101に、評価指標優先順位設定リスト900における評価指標320の優先順位721と、評価指標グラフ910においてスライダ916,917,926,927,936,937,946,947で指定された各評価指標320の数値範囲と、が送信される。
合意形成支援装置101は、評価指標320の優先順位721と、評価指標グラフ910においてスライダ916,917,926,927,936,937,946,947で指定された各評価指標320の数値範囲と、を受信すると、優先順位721の最上位の評価指標320の数値範囲に該当する施策候補の数を施策候補DB113から検索する。具体的には、たとえば、合意形成支援装置101は、施策候補DB113の施策候補の各々について、太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値に、評価指標値テーブル111のコスト321の値a1~a5を乗算して、優先順位721が1位の評価指標320であるコスト321の値を算出する。
たとえば、図5の施策候補ID501:MC1の施策候補のコスト321の値は、
22×a1+5×a2+16×a3+5×a4+70×a5
により、算出される。算出されたコスト321の値を算出コストと称す。
つぎに、合意形成支援装置101は、受信したコスト321の数値範囲内に含まれる算出コストの件数を計数する。計数結果が0より大きければ、合意形成支援装置101は、算出コストがコスト321の数値範囲内に含まれた施策候補について、優先順位721が2位のCO削減率322を算出する。
具体的には、たとえば、合意形成支援装置101は、算出コストがコスト321の数値範囲内に含まれた施策候補の各々について、太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値に、評価指標値テーブル111のCO削減率322b1~b5の値を乗算して、優先順位721が2位の評価指標320であるCO削減率322の値を算出する。
つぎに、合意形成支援装置101は、受信したCO削減率322の数値範囲内に含まれる算出CO削減率322の件数を計数する。計数結果が0より大きければ、合意形成支援装置101は、算出CO削減率322がCO削減率322の数値範囲内に含まれた施策候補について、優先順位721が3位の地域経済循環323を算出する。このように、計数結果が0にならない限り、優先順位721が最下位の評価指標320まで、検索を実行する。
そして、合意形成支援装置101は、最終的な計数結果である施策候補数を検索結果として端末102に送信する。端末102は、受信した検索結果を検索結果表示欄960に表示する。評価指標320の優先順位721を入れ替えることにより検索結果が変わるため、重視したい評価指標320を優先的に検索することができる。
このように、ユーザ120は、自身が設定した評価指標320の数値範囲でどのくらい施策候補がヒットするかを確認することができる。すなわち、ユーザ120が設定した評価指標320の数値範囲での施策候補数が多いほど、ユーザ120は、自分が設定した評価指標320の数値範囲が妥当であるか否かを確認することができる。
図10は、端末102に表示される入力画面700を用いたデータ入力例4を示す説明図である。データ入力例4は、関連性表示タブ704が選択された場合のデータ入力例を示す。関連性表示タブ704は、たとえば、どの評価指標320がどの評価指標320と関連性があるかわからないユーザ120のためのツールである。関連性表示タブ704には、評価指標選択欄1000と、関連性評価指標リスト1001と、関連性グラフ1002と、が表示される。
評価指標選択欄1000は、たとえば、プルダウンにより評価指標320を選択可能なユーザインタフェースである。図10では、一例として、「コスト」が選択されている。
関連性評価指標リスト1001は、評価指標選択欄1000によって選択された評価指標320(以下、選択評価指標320)と、選択評価指標320(図10ではコスト)と関連性がある他の評価指標320(図10では、地域経済循環と不便度)と、の数値範囲を表示する領域である。選択評価指標320および当該他の評価指標320の各々について、数値軸1011,1021,1031と、スライダ1012,1013,1022,1023,1032,1033とが表示される。
なお、他の評価指標320は、選択評価指標320との相関係数R(または相関係数Rの絶対値)がしきい値以上の評価指標320でもよく、不図示のユーザインタフェースによりユーザ120が別途選択した評価指標320でもよい。
スライダ1012,1013,1022,1023,1032,1033の初期位置は、ユーザ120によって設定される。スライダ1012,1022,1032のいずれか(たとえば、スライダ1012)がユーザ120の操作により数値軸1011上を移動すると、合意形成支援装置101は、当該移動量、移動方向、および相関テーブル114に記憶されているコスト321と地域経済循環323との相関係数R13に基づいて、スライダ1022,1032の移動量および移動方向を算出する。
たとえば、相関係数R13がR13=0であれば、スライダ1022、1032は、スライダ1012の移動量に応じた移動量でスライダ1012と同一移動方向に移動する。相関係数R13が0<R13≦1であれば、スライダ1022,1032は、スライダ1012の移動量および相関係数R13に応じた移動量でスライダ1012と同一移動方向に移動する。すなわち、相関係数R13が大きいほど移動量が大きく設定される。相関係数R13が-1≦R13<0であれば、スライダ1022,1032は、スライダ1012の移動量および相関係数R13に応じた移動量でスライダ1012の移動方向とは逆方向に移動する。すなわち、相関係数R13が小さいほど逆方向への移動量が大きく設定される。
なお、スライダ1013,1023,1033のいずれかがユーザ120の操作により移動した場合も同様である。また、移動量および移動方向の算出は、合意形成支援装置101によって実行されると説明したが、端末102によって実行されてもよい。この場合、端末102は、選択評価指標320(コスト321)が選択された場合に、選択評価指標320(コスト321)と他の評価指標320(地域経済循環323、不便度324)との相関係数R13、R14を、合意形成支援装置101を介して相関テーブル114から取得することにより、移動量および移動方向を算出する。
関連性グラフ1002は、関連性評価指標リスト1001における選択評価指標320と他の評価指標320との関連性を示す無向グラフである。ノードN1は、選択評価指標320であるコスト321を示し、ノードN3,N4は、他の評価指標320である地域経済循環323、不便度324を示す。リンクL13はコスト321と地域経済循環323との関連性を示す。リンクL14はコスト321と不便度324との関連性を示す。リンクL34は地域経済循環323と不便度324との関連性を示す。
リンクL13、リンクL14、およびリンクL34の太さは、それぞれの相関係数R13,R14,R34の絶対値の大きさに比例する。相関係数R13,R14,R34の正負は、たとえば、リンクL13,リンクL14,およびリンクL34の色により区別してもよい。
ユーザ120は、関連性グラフ1002により、どの評価指標320がどの評価指標320とどの程度関連性があるかを把握することができる。たとえば、コスト321と不便度324との相関係数R14が負の相関を示す場合、ユーザ120は、不便度324が下がれば(便利になれば)、コスト321が上がるということを把握することができる。
<評価指標320ごとの合意範囲/妥協範囲の重複判定例>
図11は、合意形成支援装置101による評価指標320ごとの合意範囲/妥協範囲の重複判定例を示す説明図である。図11では、評価指標320をコスト321とし、3名のユーザ120A~120Cが指定した合意範囲1101~1103が重複するコスト321の重複範囲1104を示す。図11では、ユーザ数を3名としたが、2名でも4名以上でもよい。また、コスト321を例に挙げて説明したが、他の評価指標320でも同様である。また、合意範囲1101~1103を例に挙げて説明したが、合意範囲1101~1103の少なくとも1つは妥協範囲でもよい。
図12は、複数の評価指標320での重複範囲を示す説明図である。図12では、2次元評価指標グラフ1200において、3名のユーザ120A~120Cが指定したコスト321および地域経済循環323という2つの評価指標320の合意範囲1201~1203が重複する重複範囲を示す。図12中、白丸1211~1213は、評価指標リスト720において評価指標320の計算値表示欄722に表示されたユーザ120A~120Cごとの評価指標320の値A,Cの組である。黒丸は、施策候補ごとの評価指標320の値A,Cの組である。
施策候補ごとの評価指標320(コスト321)の値Aは、施策候補DB113の太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値に、評価指標値テーブル111のコスト321の値a1~a5を乗算して、算出される。施策候補ごとの評価指標320(地域経済循環323)の値Cも同様である。なお、合意形成支援装置101は、黒丸で対応付けされる施策候補を、属性502によりフィルタリングしてもよい。
なお、図12では、ユーザ数を3名としたが、2名でも4名以上でもよい。また、2つの評価指標320としてコスト321および地域経済循環323を例に挙げたが、他の評価指標320の組み合わせでもよく、また、評価指標320の数も3以上、すなわち、2次元評価指標グラフ1200は、3次元以上のグラフとしてもよい。
<結果表示例>
図13は、端末102における結果表示画面例1を示す説明図である。結果表示画面1300は、施策案タブ1301と、再検討タブ1302(図14で後述)と、を有する。施策案タブ1301および再検討タブ1302は、ユーザ120の操作により選択可能である。
図13の結果表示画面例1は、施策案タブ1301が選択された場合の結果表示画面例を示す。施策案タブ1301には、X軸選択欄1311と、Y軸選択欄1312と、実行ボタン1313と、2次元評価指標グラフ1320と、X軸評価指標ヒストグラム1331と、Y軸評価指標ヒストグラム1332と、が表示される。
X軸選択欄1311は、たとえば、プルダウンにより、2次元評価指標グラフ1200のX軸となる評価指標320を選択可能なユーザインタフェースである。図12では、一例として、「コスト」が選択されている。Y軸選択欄1312は、たとえば、プルダウンにより、2次元評価指標グラフ1200のY軸となる評価指標320を選択可能なユーザインタフェースである。図12では、一例として、「地域経済循環」が選択されている。実行ボタン1313は、押下により、2次元評価指標グラフ1320と、X軸評価指標ヒストグラム1331と、Y軸評価指標ヒストグラム1332と、を表示するためのユーザインタフェースである。
2次元評価指標グラフ1320は、X軸とY軸とで張られた座標空間により構成されるグラフである。X軸は、X軸選択欄1311で選択された評価指標320(X軸評価指標320)の値を示す数値軸である。Y軸は、Y軸選択欄1312で選択された評価指標320(Y軸評価指標320)の値を示す数値軸である。図13では、X軸評価指標320がコスト321であり、Y軸評価指標320が地域経済循環323であるため、2次元評価指標グラフ1320に表示される情報は、図12の2次元評価指標グラフ1200と同じである。
また、ユーザ120が白丸1211~1213のいずれか(図12では白丸1212)を指定することにより、そのX軸評価指標320(コスト321)の値およびY軸評価指標320(地域経済循環323)の値で特定される施策案項目リスト1321が表示される。施策案項目リスト1321は、図7の施策案項目/評価指標タブ701で入力された自分または他のユーザ120の施策案項目リスト710である。施策案項目リスト1321は、ユーザ120が選択可能なXタブ1322とYタブ1323とを有する。Xタブ1322は、X軸評価指標320(コスト321)の施策案項目リスト710を表示し、Yタブ1323は、Y軸評価指標320(地域経済循環323)の施策案項目リスト710を表示する。
黒丸が指定された場合も同様に、指定された黒丸に関連付けて施策案項目リスト1321が表示される。この場合の施策案項目リスト1210の値は、X軸評価指標320(コスト321)については、X軸評価指標320(コスト321)の値および評価指標値テーブル111のコスト321の値a1~a5を充足する施策候補の太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値となる。
同様に、Y軸評価指標320(地域経済循環323)については、Y軸評価指標320(地域経済循環323)の値および評価指標値テーブル111のコスト321の値c1~c5を充足する施策候補の太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値となる。
X軸評価指標ヒストグラム1331は、X軸評価指標320(コスト321)の各数値(または所定の数値範囲)に該当する件数を示す。Y軸評価指標ヒストグラム1332は、Y軸評価指標320(地域経済循環323)の各数値(または所定の数値範囲)に該当する件数を示す。
X軸評価指標ヒストグラム1331およびY軸評価指標ヒストグラム1332の対象となるデータは、他のユーザ120のX軸評価指標320(コスト321)の値およびY軸評価指標320(地域経済循環323)の値でもよく、施策候補のX軸評価指標320(コスト321)の値およびY軸評価指標320(地域経済循環323)の値でもよく、これらの両方でもよい。また、施策候補については、属性502によりフィルタリングされたX軸評価指標320(コスト321)の値およびY軸評価指標320(地域経済循環323)の値でもよい。
図14は、端末102における結果表示画面例2を示す説明図である。図14の結果表示画面例2は、再検討タブ1302が選択された場合の結果表示画面例を示す。再検討タブ1302には、評価指標優先順位設定リスト900と、評価指標総合優先順位リスト1401と、独自評価指標リスト1402と、が表示される。
評価指標総合優先順位リスト1401は、他のユーザ120が選択した評価指標320の総合的な優先順位721を示すリストであり、たとえば、順位ごとに最も多く選択された評価指標320がリスト化される。独自評価指標リスト1402は、他のユーザ120が独自に選択した評価指標320の順位1420を示すリストであり、件数が少ないほど順位1420が高くなる。評価指標総合優先順位リスト1401の優先順位1410および独自評価指標リスト1402の順位1420の決定は、合意形成支援装置101によって実行され、決定された優先順位1410および順位1420は、合意形成支援装置101によって端末102に送信される。
<データ入力処理手順>
図15は、端末102から合意形成支援装置101へのデータ入力処理手順例を示す説明図である。なお、図15において、たとえば、端末102Aを操作するユーザ120Aは、具体的な施策案(施策案項目310の集合)を持つユーザ120であり、端末102Bを操作するユーザ120Bは、具体的な施策案(施策案項目310の値の集合)を持ってないが、施策案に対する1または複数の評価指標320とその数値範囲を持つユーザ120であり、端末102Cを操作するユーザ120Cは、具体的な施策案および当該施策案に対する評価指標320を持っていないユーザ120である。
また、端末102Aと合意形成支援装置101との間の処理をステップS1501、端末102Bと合意形成支援装置101との間の処理をステップS1502、端末102Cと合意形成支援装置101との間の処理をステップS1503とする。
ステップS1501において、端末102Aは、ユーザ120Aの操作により、施策案項目310の値を合意形成支援装置101に送信する(ステップS1511)。合意形成支援装置101は、施策案項目310の値を受信すると、各評価指標320の値を算出する(ステップS1512)。そして、合意形成支援装置101は、算出した各評価指標320の値を端末102Aに送信する(ステップS1513)。
端末102Aは、各評価指標320の値を受信すると、ユーザ120Aの操作により、受信した各評価指標320の値を参照して、評価指標320ごとに合意範囲または妥協範囲を設定する(ステップS1514)。そして、端末102Aは、ユーザ120Aの操作により、評価指標320ごとに設定した合意範囲または妥協範囲を合意形成支援装置101に送信する(ステップS1515)。送信した合意範囲または妥協範囲は、合意形成支援装置101で保持される。
このように、ステップS1501の実行により、合意形成支援装置101は、具体的な施策案(施策案項目310の集合)を持つユーザ120Aに対し、対応する評価指標320の値を提供することができる。したがって、ユーザ120Aは、評価指標320の値を参照することができ、ユーザ120102Aにとって合意範囲または妥協範囲の設定が容易になる。
ステップS1502において、端末102Bは、ユーザ120Bの操作により、評価指標320ごとに合意範囲または妥協範囲を設定する(ステップS1514)。そして、端末102Bは、ユーザ120Bの操作により、評価指標320ごとに設定した合意範囲または妥協範囲を合意形成支援装置101に送信する(ステップS1515)。送信した合意範囲または妥協範囲は、合意形成支援装置101で保持される。
このように、ステップS1502の実行により、具体的な施策案(施策案項目310の集合)を持ってないが、施策案に対する1または複数の評価指標320とその数値範囲を持つユーザ120Bは、即座に合意範囲または妥協範囲を合意形成装置に提供することができる。
ステップS1503において、端末102Cは、ユーザ120Cの操作により、合意形成支援装置101にアクセスすることにより、設定支援画面を表示し、設定支援画面において設定をおこなう(ステップS1531)。設定支援画面とは、図9に示した施策候補数検索タブ703および図10に示した関連性表示タブ704である。
端末102Cは、ユーザ120Cの操作により、設定支援画面での設定内容を送信する(ステップS1532)。設定内容とは、たとえば、施策候補数検索タブ703の場合、優先順位721および範囲指定グラフ911~914で選択した値であり、実行ボタン950の押下により合意形成支援装置101に送信される。関連性表示タブ704の場合、評価指標選択欄1000で選択された評価指標320(図10では「コスト」)と、関連性評価指標リスト1001のスライダ1012,1013,1022,1023,1032,1033のうちユーザ120Cの操作によって動かされたスライダの移動量および移動方向である。
合意形成支援装置101は、設定内容を受信すると設定支援処理を実行し(ステップS1533)、実行結果を端末102に送信する(ステップS1533)。設定支援処理(ステップS1533)とは、たとえば、施策候補数検索タブ703の場合、上述したように、優先順位721および範囲指定グラフ911~914に基づいて施策候補数を検索する処理あり、検索した施策候補数が実行結果である。
また、関連性表示タブ704の場合、上述したように、関連性評価指標リスト1001のスライダ1012,1013,1022,1023,1032,1033のうちユーザ120Cの操作によって動かされなかったスライダの移動量および移動方向を算出する処理と、評価指標選択欄1000で選択された評価指標320(図10ではコスト321)および関連する評価指標320の相互の関連度のうちしきい値以上の相関係数R13,R14,R34を相関テーブル114から抽出する処理である。
また、動かされなかったスライダの移動量および移動方向や、抽出された相関係数R13,R14,R34や相関係数R13,R14,R34によって関連付けられる評価指標320(図10では、地域経済循環323と不便度324)が実行結果である。そして、端末102Cは、合意形成支援装置101からの実行結果を表示する(ステップS1514)。
このように、ステップS1503の実行により、合意形成支援装置101は、具体的な施策案および当該施策案に対する評価指標320を持っていないユーザ120Cに対し、施策案項目310の値や合意範囲または妥協範囲を設定する場合に有益な情報を提供することができる。これにより、ユーザ120は、その後、ステップS1501またはS1502により、施策案項目310の値や合意範囲または妥協範囲の設定をすることができる。
<合意形成支援処理手順>
図16は、合意形成支援装置101による合意形成支援処理手順例1を示すフローチャートである。合意形成支援装置101は、N個の数値範囲データを記憶デバイスから読み出して取得する(ステップS1601)。Nは、ユーザ数である。数値範囲データは、ユーザ120ごとの、複数の評価指標320の各々に関する合意範囲または妥協範囲の上限値および下限値の組み合わせである。N個の数値範囲データは、図15に示したステップS1501またはS1502により合意形成支援装置101に蓄積される。
なお、各ユーザ120が選択した複数の評価指標320については、全ユーザ120で共通する評価指標320もあってもよく、一部のユーザ120にのみ共通する評価指標320もあってもよく、一人のユーザ120のみ選択した評価指標320があってもよく、いずれのユーザ120にも選択されなかった評価指標320があってもよい。
つぎに、合意形成支援装置101は、未選択の評価指標320があるか否かを判断する(ステップS1602)。未選択の評価指標320がある場合(ステップS1602:Yes)、合意形成支援装置101は、未選択の評価指標320を1つ選択する(ステップS1603)。そして、合意形成支援装置101は、各ユーザ120の選択評価指標320の数値範囲を取得し、図11で示したように、取得した数値範囲群(最大でN個)がすべて重複する重複範囲を特定し(ステップS1604)、ステップS1602に戻る。
たとえば、図11の例では、ユーザ120A~120Cの合意範囲1101~1103のすべてが重複する重複範囲1104が存在するが、仮に、たとえば、ユーザ120Cについては、合意範囲1103ではなく合意範囲1130であった場合、ユーザ120Aの合意範囲1101とは重複しないため、ユーザ120A~120Cの合意範囲1101,1102,1130のすべてが重複する重複範囲は特定されない。ステップS1602:NoからステップS1604のループは、M回繰り返される。Mは、全ユーザ120が選択した評価指標320の種類数である。
ステップS1602において、未選択の評価指標320がない場合(ステップS1602:No)、合意形成支援装置101は、M個の評価指標320のすべてに重複範囲が存在するか否かを判断する(ステップS1605)。M個の評価指標320のすべてに重複範囲が存在する場合(ステップS1605:Yes)、合意形成支援装置101は、重複範囲に含まれる評価指標値に基づいて、当該評価指標値に対応する施策案を特定する(ステップS1606)。重複範囲に含まれる評価指標値とは、たとえば、図12に示した白丸1213で特定されるコスト321の値および地域経済循環323の値の組み合わせである。
ここで、たとえば、合意形成支援装置101は、重複範囲に含まれる評価指標320(コスト321、CO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325)の値をY1,Y2,Y3,Y4,Y5とする。評価指標値テーブル111の評価指標320(コスト321、CO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325)の値は、a1~a5,b1~b5,c1~c5,d1~d5,e1~e5である。したがって、施策案項目310である太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値X1,X2,X3,X4,X5は、下記の連立方程式により算出される。
Figure 0007446147000002
なお、合意形成支援装置101は、重複範囲内であれば、重複範囲に含まれる評価指標320の値Y1,Y2,Y3,Y4,Y5をランダムに選択してもよく、各評価指標320の重複範囲の下限値をY1,Y2,Y3,Y4,Y5としてもよく、各評価指標320の重複範囲の上限値をY1,Y2,Y3,Y4,Y5としてもよく、各評価指標320の重複範囲の中央値をY1,Y2,Y3,Y4,Y5としてもよい。
また、合意形成支援装置101は、施策案項目310である太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値をX1,X2,X3,X4,X5として施策候補DB113から抽出し、評価指標値テーブル111の評価指標320(コスト321、CO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325)の値a1~a5,b1~b5,c1~c5,d1~d5,e1~e5を用いて、上記式(2)により評価指標320(コスト321、CO削減率322、地域経済循環323、不便度324、再生可能エネルギー利用率325)の値Y1,Y2,Y3,Y4,Y5を算出してもよい。
この場合、算出したY1,Y2,Y3,Y4,Y5が各評価指標320の重複範囲に含まれていれば、施策案項目310である太陽光発電機発電容量311、太陽光発電機設置数312、水力発電機発電容量313、水力発電機設置数314、および蓄電池容量315の値X1,X2,X3,X4,X5が施策案項目310として特定される。
また、施策候補DB113から施策案項目310の値を抽出する場合、合意形成支援装置101は、属性502または属性502の組み合わせ(入力データのみ、実施済のみ、シミュレーションのみ、またはこれらの組み合わせ)に基づいて、抽出してもよい。属性502または属性502の組み合わせのいずれを適用するかは、あらかじめ設定されているものとする。
ステップS1606のあと、合意形成支援装置101は、複数の評価指標320のいずれかの重複範囲について、元となった数値範囲に妥協範囲があるか否かを判断する(ステップS1607)。妥協範囲がない場合(ステップS1607:No)、合意形成支援装置101は、施策案項目310の値X1,X2,X3,X4,X5を施策案として、各ユーザ120の端末102に送信して(ステップS1608)、一連の処理を終了する。施策案がユーザ120の端末102に送信された場合、ユーザ120の端末102には、たとえば、図13に示した施策案タブ1301が表示される。
また、ステップS1607において、妥協範囲がある場合(ステップS1607:Yes)、合意形成支援装置101は、特定した施策案(施策案項目310の値X1,X2,X3,X4,X5)および再設定指示を、各ユーザ120の端末102に送信して(ステップS1609)、一連の処理を終了する。ステップS1609の再設定指示とは、妥協範囲を重複範囲に含む評価指標320について数値範囲の再設定をユーザ120に促す指示である。再設定指示がユーザ120の端末102に送信された場合、ユーザ120の端末102には、たとえば、図14に示した再検討タブ1302が表示される。なお、合意形成支援装置101は、再設定指示については、妥協範囲を設定したユーザ120の端末102にのみ送信してもよい。
また、ステップS1605において、M個の評価指標320の少なくとも1つに重複範囲が存在しない場合(ステップS1605:No)、合意形成支援装置101は、M個の評価指標320の一部に重複範囲が存在するか否かを判断する(ステップS1610)。M個の評価指標320の一部に重複範囲が存在する場合(ステップS1610:Yes)、合意形成支援装置101は、重複範囲がない評価指標320を特定し(ステップS1611)、ステップS1612に移行する。
一方、ステップS1610において、M個の評価指標320の一部に重複範囲が存在しない場合(ステップS1610:No)、すなわち、M個の評価指標320のいずれにも重複範囲が存在しない場合、ステップS1612に移行する。
ステップS1612において、合意形成支援装置101は、再設定指示を各ユーザ120の端末102に送信して(ステップS1612)、一連の処理を終了する。ステップS1612の再設定指示とは、重複範囲が存在しない評価指標320について数値範囲の再設定をユーザ120に促す指示である。再設定指示がユーザ120の端末102に送信された場合、ユーザ120の端末102には、たとえば、図14に示した再検討タブ1302が表示される。
図17は、合意形成支援装置101による合意形成支援処理手順例2を示すフローチャートである。合意形成支援処理手順例2において、図16の合意形成支援処理手順例1と共通する処理については同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。
ステップS1605において、M個の評価指標320のすべてに重複範囲が存在する場合(ステップS1605:Yes)、合意形成支援装置101は、重複範囲に含まれる評価指標値に対応する施策案を特定(ステップS1606)せずに、複数の評価指標320のいずれかの重複範囲について、元となった数値範囲に妥協範囲があるか否かを判断する(ステップS1607)。妥協範囲がない場合(ステップS1607:No)、合意形成支援装置101は、重複範囲を各ユーザ120の端末102に送信して(ステップS1708)、一連の処理を終了する。
これにより、端末102のユーザ120は評価指標320ごとの重複範囲を確認することができる。重複範囲がわかれば、ユーザ120は、施策候補数検索タブ703で各評価指標320の重複範囲をスライダ916,917,926,927,936,937,946,947で設定することにより、施策候補数を検索することができる。
また、ステップS1607において、妥協範囲がある場合(ステップS1607:Yes)、合意形成支援装置101は、特定した重複範囲および再設定指示を、各ユーザ120の端末102に送信して(ステップS1709)、一連の処理を終了する。ステップS1709の再設定指示とは、妥協範囲を重複範囲に含む評価指標320について数値範囲の再設定をユーザ120に促す指示である。なお、合意形成支援装置101は、再設定指示については、妥協範囲を設定したユーザ120の端末102にのみ送信してもよい。
またその後、端末102は、ユーザ120の操作により、評価指標320ごとの重複範囲について、図16のステップS1606の実行指示を送信してもよい。これにより、合意形成支援装置101は、図16のステップS1606~S1609を実行することになる。
<その他の例>
図18は、合意範囲/妥協範囲タブ702が選択された場合の他の表示例1を示す説明図である。図18では、コスト321の範囲設定グラフ811の数値軸814にマーカー1800が表示されている。マーカー1800は、属性502が「実施済」である施策候補DB113の最新のエントリ(たとえば、施策候補ID501:MC2のエントリ)を示す施策候補と、評価指標値テーブル111の評価指標320の値と、により求められた値を指定する。当該施策候補は、そのユーザ120が過去に実施した最新の施策候補でもよく、他のユーザ120が過去に実施した最新の施策候補でもよい。
すなわち、端末102においてあるチェックボックス(たとえば、チェックボックス801)にチェックが入力されると、その評価指標320(この場合はコスト321)を示すコードが端末102から合意形成支援装置101に送信される。合意形成支援装置101は、対象となる施策候補を施策候補DB113から抽出し、評価指標値テーブル111のコスト321の値a1~a5を用いて、評価指標値を算出し、端末102に返す。端末102は、受信した評価指標値を指し示すマーカー1800を数値軸814上に表示する。このように、最新の評価指標320の値を評価指標値範囲設定領域810に表示することで、ユーザ120は、マーカー1800の位置を参考にして、合意範囲または妥協範囲を設定することができる。
図19は、合意範囲/妥協範囲タブ702が選択された場合の他の表示例2を示す説明図である。図18では、属性502が「実施済」である最新の施策候補のエントリを用いてマーカー1800を表示したが、図19のように、当該最新の施策候補よりも過去の施策候補のエントリを用いて、マーカー1901,1902を表示してもよい。マーカー1901は、たとえば、最新の施策候補の1つ前に実施された施策候補についての評価指標値を示し、マーカー1902は、たとえば、マーカー1901が示す評価指標値の施策候補の1つ前に実施された施策候補についての評価指標値を示す。このように、ユーザ120は、過去の評価指標値の履歴を参考にして、合意範囲または妥協範囲を設定することができる。
図20は、合意範囲/妥協範囲タブ702が選択された場合の他の表示例3を示す説明図である。図20では、チェックボックス(たとえば、チェックボックス801)で選択された評価指標320(この場合はコスト321)の範囲設定グラフ811とともに、他のユーザ120が設定したコスト321のヒストグラム2011が表示される。
すなわち、端末102においてあるチェックボックス(たとえば、チェックボックス801)にチェックが入力されると、その評価指標320(この場合はコスト321)を示すコードが端末102から合意形成支援装置101に送信される。合意形成支援装置101は、たとえば、図15のステップS1501またはS1502により他のユーザ120の端末102から送信されたコスト321の数値範囲を集計し、集計結果を当該ユーザ120の端末102に送信する。端末102は、受信した集計結果をヒストグラム2011として表示する。このように、他のユーザ120が設定したヒストグラムを表示することで、他のユーザ120がどの数値範囲で評価指標320が重複するかを確認することができる。
このように、上述した合意形成支援装置101は、検討対象の施策案に対する複数の評価指標の合意範囲や妥協範囲を複数のユーザ120から取得することにより、特定のユーザ120の意見のみを吸い上げて最適な施策案として複数のユーザ120に提示するのではなく、複数のユーザ120の意見を考慮した施策案を提示することができる。具体的には、たとえば、合意形成支援装置101が合意範囲や妥協範囲を用いて多数意見や有力な評価指標を抽出するのではなく、立場の異なるユーザ120の意見を、他のユーザ120に分かりやすい情報に加工したり提示したりすることで、複数のユーザ120に対して、施策案の評価を多角的に促すことができる。以上のことから、上述した合意形成支援装置101は、参加するユーザ120の意見を考慮した施策案についての合意形成を支援することができる。
また、上述した合意形成支援装置101は、下記(1)~(14)のように構成することもできる。
(1)プログラムを実行するプロセッサ201と、プログラムを記憶する記憶デバイス202と、を有する合意形成支援装置101では、プロセッサ201は、施策案を評価する複数の評価指標320の各々について複数のユーザ120の各々が設定した評価指標320に関する数値範囲を取得する取得処理と、取得処理によって評価指標320ごとに取得された複数の数値範囲が重複する重複範囲1104を特定する特定処理と、特定処理によって特定された重複範囲1104を出力する出力処理と、を実行する。
(2)上記(1)の合意形成支援装置101において、出力処理では、プロセッサ201は、重複範囲1104が特定されなかった場合、数値範囲の再設定指示を出力する。
(3)上記(1)の合意形成支援装置101において、特定処理では、プロセッサ201は、複数の評価指標320の一部について重複範囲1104を特定した場合、重複範囲1104に該当しなかった他の評価指標320を特定し、出力処理では、プロセッサ201は、他の評価指標320の数値範囲の再設定指示を出力する。
(4)上記(2)の合意形成支援装置101において、出力処理では、プロセッサ201は、ユーザ120の端末102の各々に、再設定指示として、他のユーザ120が設定した複数の評価指標320の優先順位721を出力する。
(5)上記(1)の合意形成支援装置101において、複数の数値範囲は、ユーザ120が他のユーザ120の数値範囲と重複すれば重複範囲1104で合意する合意範囲、または、ユーザ120が他のユーザ120の数値範囲に包含されなければ他のユーザ120との妥協が必要な妥協範囲のうち、少なくとも一方を含み、
プロセッサ201は、複数の数値範囲に妥協範囲が含まれているか否かを判定する判定処理を実行し、出力処理では、プロセッサ201は、判定処理によって妥協範囲が含まれていないと判定された場合、重複範囲1104を出力する。
(6)上記(5)の合意形成支援装置101において、出力処理では、プロセッサ201は、判定処理によって妥協範囲が含まれていると判定された場合、複数の評価指標320の数値範囲の再設定指示を出力する。
(7)上記(1)の合意形成支援装置101は、施策案を規定する施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値(a1~a5,b1~b5,c1~c5,d1~d5,e1~e5)を記憶する評価指標値テーブル111にアクセス可能であり、特定処理では、プロセッサ201は、重複範囲1104に含まれる複数の評価指標320の値(Y1,Y2,Y3,Y4,Y5)と、施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値(a1~a5,b1~b5,c1~c5,d1~d5,e1~e5)と、に基づいて、施策案項目310の値(X1,X2,X3,X4,X5)を算出し、当該算出した施策案項目310の値を施策案として特定する。
(8)上記(7)の合意形成支援装置101は、施策案項目の値(X1,X2,X3,X4,X5)を施策候補として記憶する施策候補DB113にアクセス可能であり、特定処理では、プロセッサ201は、施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値(a1~a5,b1~b5,c1~c5,d1~d5,e1~e5)と、施策案項目310の値(X1,X2,X3,X4,X5)と、に基づいて、複数の評価指標320の各々の値(Y1,Y2,Y3,Y4,Y5)を算出し、当該算出した複数の評価指標320の各々の値(Y1,Y2,Y3,Y4,Y5)が重複範囲1104に含まれていれば、施策案項目310の値(X1,X2,X3,X4,X5)を施策案として特定する。
(9)上記(8)の合意形成支援装置101において、施策候補DB113は、施策案項目310の値を施策候補の属性502に関連付けて記憶しており、特定処理では、プロセッサ201は、施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値と、特定の属性502に該当する施策案項目310の値と、に基づいて、複数の評価指標320の各々の値を算出し、当該算出した複数の評価指標320の各々の値が重複範囲1104に含まれていれば、施策案項目310の値を施策案として特定する。
(10)上記(9)の合意形成支援装置101において、特定の属性502は、施策案項目310の値が他のユーザ120によって入力された入力データであることを示す情報(属性502の「入力データ」)である。
(11)上記(9)に記載の合意形成支援装置101において、特定の属性502は、施策案項目310の値が過去に実施された施策での値であることを示す情報(属性502の「実施済」)である。
(12)上記(9)の合意形成支援装置101において、特定の属性502は、施策案項目310の値がシミュレーションによって得られた値であることを示す情報(属性502の「シミュレーション」)である。
(13)上記(1)の合意形成支援装置101は、施策案を規定する施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値を記憶する評価指標値テーブル111と、施策案項目310の値を施策候補として記憶する施策候補DB113と、にアクセス可能であり、取得処理では、プロセッサ201は、ユーザ120が設定した複数の評価指標320の優先順位721と、複数の評価指標320の各々の数値範囲を取得し、プロセッサ201は、取得処理によって取得されたユーザ120が設定した複数の評価指標320の優先順位721に従って、複数の評価指標320から特定の評価指標320を選定し、施策候補ごとに、施策案項目310の値と施策案項目310の単位数量当たりの複数の評価指標320の各々の値とに基づいて、特定の評価指標320の値を算出し、当該算出した値がユーザ120が設定した特定の評価指標320の数値範囲に含まれる施策候補の数を検索する検索処理を実行し、出力処理では、プロセッサ201は、検索処理による検索結果を出力する。
(14)上記(1)の合意形成支援装置101は、異なる評価指標320間の相関係数Rを有する相関テーブル114を記憶しており、取得処理では、プロセッサ201は、第1評価指標320の値およびその変更量を取得し、プロセッサ201は、取得処理によって取得された第1評価指標320の値およびその変更量と、相関テーブル114における第1評価指標320と第2評価指標320との相関係数Rと、に基づいて、第2評価指標320の変更量を算出する算出処理を実行し、出力処理では、プロセッサ201は、算出処理によって算出された第2評価指標320の変更量を出力する。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100 合意形成支援システム
101 合意形成支援装置
102 端末
111 評価指標値テーブル
112 評価指標値範囲テーブル
114 相関テーブル
201 プロセッサ
202 記憶デバイス
310 施策案項目
320 評価指標
502 属性

Claims (13)

  1. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する合意形成支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    施策案を評価する複数の評価指標の各々について複数のユーザの各々が設定した前記評価指標に関する数値範囲を取得する取得処理と、
    前記取得処理によって前記評価指標ごとに取得された複数の数値範囲が重複する重複範囲を特定する特定処理と、
    前記特定処理によって特定された重複範囲を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする合意形成支援装置。
  2. 請求項1に記載の合意形成支援装置であって、
    前記出力処理では、前記プロセッサは、前記重複範囲が特定されなかった場合、前記数値範囲の再設定指示を出力する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  3. 請求項1に記載の合意形成支援装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記複数の評価指標の一部について重複範囲を特定した場合、前記重複範囲に該当しなかった他の評価指標を特定し、
    前記出力処理では、前記プロセッサは、前記他の評価指標の数値範囲の再設定指示を出力する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  4. 請求項2に記載の合意形成支援装置であって、
    前記出力処理では、前記プロセッサは、前記ユーザの端末の各々に、前記再設定指示として、他のユーザが設定した前記複数の評価指標の優先順位を出力する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  5. 請求項1に記載の合意形成支援装置であって、
    前記施策案を規定する施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値を記憶する評価指標値テーブルにアクセス可能であり、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記重複範囲に含まれる前記複数の評価指標の値と、前記施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値と、に基づいて、前記施策案項目の値を算出し、当該算出した前記施策案項目の値を前記施策案として特定する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  6. 請求項5に記載の合意形成支援装置であって、
    前記施策案項目の値を施策候補として記憶する施策候補データベースにアクセス可能であり、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値と、前記施策案項目の値と、に基づいて、前記複数の評価指標の各々の値を算出し、当該算出した前記複数の評価指標の各々の値が前記重複範囲に含まれていれば、前記施策案項目の値を前記施策案として特定する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  7. 請求項6に記載の合意形成支援装置であって、
    前記施策候補データベースは、前記施策案項目の値を前記施策候補の属性に関連付けて記憶しており、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値と、特定の属性に該当する前記施策案項目の値と、に基づいて、前記複数の評価指標の各々の値を算出し、当該算出した前記複数の評価指標の各々の値が前記重複範囲に含まれていれば、前記施策案項目の値を前記施策案として特定する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  8. 請求項7に記載の合意形成支援装置であって、
    前記特定の属性は、前記施策案項目の値が他のユーザによって入力された入力データであることを示す情報である、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  9. 請求項7に記載の合意形成支援装置であって、
    前記特定の属性は、前記施策案項目の値が過去に実施された施策での値であることを示す情報である、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  10. 請求項7に記載の合意形成支援装置であって、
    前記特定の属性は、前記施策案項目の値がシミュレーションによって得られた値であることを示す情報である、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  11. 請求項1に記載の合意形成支援装置であって、
    前記施策案を規定する施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値を記憶する評価指標値テーブルと、前記施策案項目の値を施策候補として記憶する施策候補データベースと、にアクセス可能であり、
    前記取得処理では、前記プロセッサは、前記ユーザが設定した前記複数の評価指標の優先順位と、前記複数の評価指標の各々の数値範囲を取得し、
    前記プロセッサは、
    前記取得処理によって取得された前記ユーザが設定した前記複数の評価指標の優先順位に従って、前記複数の評価指標から特定の評価指標を選定し、前記施策候補ごとに、前記施策案項目の値と前記施策案項目の単位数量当たりの前記複数の評価指標の各々の値とに基づいて、前記特定の評価指標の値を算出し、当該算出した値が前記ユーザが設定した前記特定の評価指標の数値範囲に含まれる前記施策候補の数を検索する検索処理を実行し、
    前記出力処理では、前記プロセッサは、前記検索処理による検索結果を出力する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  12. 請求項1に記載の合意形成支援装置であって、
    異なる評価指標間の相関係数を有する相関テーブルを記憶しており、
    前記取得処理では、前記プロセッサは、第1評価指標の値およびその変更量を取得し、
    前記プロセッサは、
    前記取得処理によって取得された前記第1評価指標の値およびその変更量と、前記相関テーブルにおける前記第1評価指標と第2評価指標との相関係数と、に基づいて、前記第2評価指標の変更量を算出する算出処理を実行し、
    前記出力処理では、前記プロセッサは、前記算出処理によって算出された前記第2評価指標の変更量を出力する、
    ことを特徴とする合意形成支援装置。
  13. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する合意形成支援装置が実行する合意形成支援方法であって、
    前記合意形成支援方法は、
    前記プロセッサが、
    施策案を評価する複数の評価指標の各々について複数のユーザの各々が設定した前記評価指標に関する数値範囲を取得する取得処理と、
    前記取得処理によって前記評価指標ごとに取得された複数の数値範囲が重複する重複範囲を特定する特定処理と、
    前記特定処理によって特定された重複範囲を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする合意形成支援方法。
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