JP2016170073A - 計測装置及び計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる計測装置及び計測方法を提供する。
【解決手段】計測装置は、光検出器を有する計測ユニットと、演算部と、記憶部とを備える。記憶部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び試料に相当する第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に基づいて算出される第1変数を記憶する。演算部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び第1変数に基づいて第2変数を算出し(S22)、試料の計測値の計測時には、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号を第2変数によって補正することで、出力信号を算出する(S24)。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば藻類等を含む試料から発せられる光を検出することで所定の計測値を計測する計測装置及び計測方法に関する。
藻類等を含む試料から発せられる光を検出することで所定の計測値を計測し、試料に関する所定の評価を行う方法が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。このような計測を行うための装置として、例えば特許文献1には、試料から発せられる光を検出する光検出器を備えた計測装置が開示されている。特許文献1記載の計測装置では、試料の計測値を計測する前に、計測装置の校正(キャリブレーション)が行われる。具体的には例えば、試料の代わりに人工の基準光源を設置した場合の計測結果に基づいて、光検出器の感度が調整される。
特開2013−113635号公報 特許第5588457号公報 特許第4813206号公報 特許第4699214号公報
本発明の発明者らは、上記のように校正を行ったとしても、試料の計測値の計測結果にばらつきが生じる場合があることを見出した。計測結果にばらつきがあると、計測精度が低下するおそれがある。また、より確実な校正方法として、実際の計測時に用いられる試料と同一又は類似の性質を有する試料により構成された基準光源(試料に相当する基準光源)を用いた場合の計測結果に基づいて校正を行うことが考えられる。しかし、試料が藻類等の生化学的なサンプルである場合のように、同一又は類似の試料を用意することが容易ではない場合がある。このため、校正作業に、試料に相当する基準光源を用いると、校正作業が煩雑化するおそれがある。
そこで、本発明は、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる計測装置及び計測方法を提供することを目的とする。
本発明の計測装置は、試料から発せられる光を検出する光検出器を有する計測ユニットと、光検出器から出力される原信号に基づいて、試料の計測値に相当する出力信号を算出する演算部と、演算部によって用いられる変数を記憶する記憶部と、を備え、記憶部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び試料に相当する第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に基づいて算出される第1変数を変数として記憶し、演算部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び第1変数に基づいて第2変数を算出し、試料の計測値の計測時には、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号を第2変数によって補正することで、出力信号を算出する。
本発明の発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、上述した計測結果のばらつきが、校正に用いられる基準光源(第1基準光源)の発光特性(例えば、発光形状、発光波長、及び発光パターン等)と、実際の計測時に用いられる試料の発光特性との違い、及び計測装置の特性(例えば、ユニフォミティ(器差)、及び経時的な変化による光学系のずれ等)に起因しているとの知見に想到した。上記計測装置では、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び試料に相当する第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に基づいて算出された第1変数が、記憶部に記憶されている。そして、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び第1変数に基づいて第2変数が算出され、試料の計測値の計測時には、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号が第2変数によって補正されることで、出力信号が算出される。このように、上記計測装置では、第1基準光源の計測結果、及び試料に相当する第2基準光源の計測結果の両方を用いて校正が行われるので、第1基準光源と、実際の計測時に用いられる試料との間の発光特性の違いに起因する計測結果のばらつきが抑制されると共に、計測装置の特性に起因する計測結果のばらつきが抑制される。また、上記計測装置では、第1基準光源の計測結果及び第1変数に基づいて第2変数が算出される。このため、校正作業時に、試料に相当する第2基準光源を用意する必要がない。よって、上記計測装置によれば、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、第1変数は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号で所定の第1基準値を除した値を第3変数とすると、第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第3変数を乗じた第1信号で所定の第2基準値を除した値であり、演算部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第1変数の逆数を乗じた第2信号で第1基準値を除することで、第2変数を算出し、試料の計測値の計測時には、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第2変数を乗じることで、出力信号を算出してもよい。このようにすれば、第1基準光源の計測結果及び第2基準光源の計測結果に基づいて第1変数が好適に算出されると共に、第1基準光源の計測結果及び第1変数に基づいて第2変数が好適に算出され、更に、試料の計測値の計測時に、試料の計測結果が第2変数によって好適に補正される。したがって、上記計測装置によれば、計測装置の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、第1変数は、第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号で所定の第2基準値を除した値を第3変数とすると、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第3変数を乗じた第1信号で所定の第1基準値を除した値であり、演算部は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第1変数を乗じた第2信号で第1基準値を除することで、第2変数を算出し、試料の計測値の計測時には、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に第2変数を乗じることで、出力信号を算出してもよい。このようにすれば、第1基準光源の計測結果及び第2基準光源の計測結果に基づいて第1変数が好適に算出されると共に、第1基準光源の計測結果及び第1変数に基づいて第2変数が好適に算出され、更に、試料の計測値の計測時に、試料の計測結果が第2変数によって好適に補正される。したがって、上記計測装置によれば、計測装置の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、記憶部は、構成が互いに異なる複数の計測ユニットのそれぞれに対応付けられた複数の第1変数を変数として記憶し、演算部は、試料の計測値の計測時に用いられる計測ユニットに対応した第1変数を用いて第2変数を算出してもよい。このようにすれば、複数の計測ユニットの中から選択された計測ユニットが用いられる場合であっても、試料の計測値の計測時に用いられる計測ユニットの構成に対応した第1変数を用いて第2変数が算出される。したがって、上記計測装置によれば、計測装置の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、記憶部は、構成が互いに異なる複数の第1基準光源のそれぞれに対応付けられた複数の第1変数を変数として記憶し、演算部は、第2変数の算出時に用いられる第1基準光源に対応した第1変数を用いて第2変数を算出してもよい。このようにすれば、複数の第1基準光源の中から選択された第1基準光源が用いられる場合であっても、第2変数の算出時に用いられる第1基準光源の構成に対応した第1変数を用いて第2変数が算出される。したがって、上記計測装置によれば、計測装置の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、記憶部は、構成が互いに異なる複数の第2基準光源のそれぞれに対応付けられた複数の第1変数を変数として記憶し、演算部は、試料の計測値の計測時に用いられる試料に相当する第2基準光源に対応した第1変数を用いて第2変数を算出してもよい。このようにすれば、複数の第2基準光源の中から選択された第2基準光源が用いられる場合であっても、試料の計測値の計測時に用いられる試料に相当する第2基準光源の構成に対応した第1変数を用いて第2変数が算出される。したがって、上記計測装置によれば、計測装置の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明の計測装置では、演算部は、算出した第2変数を、当該第2変数の算出に用いた第1変数に対応付けて、記憶部に変数として記憶させてもよい。このようにすれば、第1変数に対応付けて第2変数が記憶されることから、同一の条件で試料の計測値が計測される場合には、第2変数の算出を省略し、第2変数を算出する際に用いられるはずの第1変数に対応した第2変数を用いることができる。したがって、上記計測装置によれば、校正作業の容易化を図ることができる。
本発明の計測装置では、第2基準値は、試料の性質を表す値であってもよい。このようにすれば、試料の計測値に相当する出力信号が、試料の性質を表す値を基準として算出される。したがって、計測結果の把握が容易になり、計測作業の容易化を図ることができる。
本発明の計測方法は、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号、及び試料に相当する第2基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号に基づいて算出される第1変数と、第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号と、に基づいて、第2変数を算出する第1工程と、試料から発せられる光が光検出器によって検出された場合に光検出器から出力される原信号を第2変数によって補正することで、試料の計測値に相当する出力信号を算出する第2工程と、を含む。
上記計測方法によれば、上記計測装置と同様の理由により、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる。
本発明によれば、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる計測装置及び計測方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の計測装置の構成図である。 図1の計測装置の計測対象である試料の斜視図である。 図1の計測装置の校正に用いられる第1基準光源の斜視図である。 図1の計測装置の校正に用いられる変数Bの算出手順を示すフローチャートである。 図1の計測装置を用いた試料の計測値の計測方法の処理手順を示すフローチャートである。 図1の計測装置の校正に用いられる変数Bの算出手順の変形例を示すフローチャートである。 図1の計測装置を用いた試料の計測値の計測方法の処理手順の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示される計測装置1は、藻類等により構成される試料から発せられる遅延発光を計測するための装置である。遅延発光とは、藻類等の光合成機能を有する生物に対して光を照射した際に、当該光によるエネルギーにより、光合成色素から蛍光発光が生じる現象である。計測装置1により計測された試料の計測値は、例えば、化学物質等の環境要因が生物の生長等に及ぼす影響の程度を評価するために用いられる。計測装置1では、試料Sは、例えば、図2に示されるように、藻類等である試料溶液36と、試料溶液36を保持する容器38とにより構成されている。この例では、容器38は、丸底試験管であるが、任意の形状(例えば、管長、管径、及び断面形状等)であってよく、例えば平底試験管又はスピッツ底試験管であってもよい。
図1に示されるように、計測装置1は、計測ユニット2及び解析ユニット4を備えている。計測ユニット2は、光検出器P、設置部10、集光光学系12、励起光源14、透過光源16、透過光検出器18、第1シャッタ20、及び第2シャッタ22を有している。これら構成要素は、筐体24に収容されている。解析ユニット4は、例えばケーブル34を介して計測ユニット2と通信可能に接続されており、演算部28及び記憶部30を有している。
光検出器Pは、試料Sから発せられる光を検出する。具体的には、光検出器Pは、試料Sへの励起光の照射によって生じる遅延発光を受光器で受光し、受光量(発光量)に応じた大きさの原信号を解析ユニット4に出力する。光検出器Pにおいて、受光量(入力)と原信号の大きさ(出力)との間には、線形の関係(リニアリティ)があることが好ましい。リニアリティが確保される入出力の範囲が限られている場合には、当該範囲内を利用して計測が行われる。光検出器Pは、例えば、光電子増倍管及びアンバランシェフォトダイオード等の増倍型光検出器を用いて構成されている。
設置部10は、計測対象である試料Sを設置するための部分であり、試料室K内に配置されている。試料室Kは、扉の開閉によって試料Sの出し入れが可能であり、扉を閉めると外部からの光が遮断される暗箱になっている。設置部10は、試料Sを設置可能なように構成されている。例えば、設置部10には試料ホルダが設けられ、試料ホルダによって容器38が保持される。また、設置部10には、試料Sに代えて、後述する第1基準光源40又は第2基準光源50を設置可能となっている。集光光学系12は、試料Sへの励起光の照射によって発生する微弱な遅延発光を集光し、集光した遅延発光を光検出器Pに導くように設けられている。
励起光源14は、設置部10に設置された試料Sに光(励起光)を照射する。励起光源14は、植物の光合成に有効な光波長(280〜800nm)を照射可能であればよく、例えば、発光ダイオード、半導体レーザー素子、又は電球等により構成されている。透過光源16は、試料Sに透過光を照射し、透過光検出器18は、試料Sを透過した透過光、及び散乱光を計測する。
第1シャッタ20は、集光光学系12及び光検出器Pと試料室Kとを光的に分画するために、集光光学系12と設置部10との間に開閉自在に設けられている。第1シャッタ20を閉じることで、励起光源14や透過光源16からの光が集光光学系12及び光検出器Pに直接入射することを防止でき、集光光学系12等の構成部品の発光(残光)を防ぐことができる。
第2シャッタ22は、励起光源14と試料室Kとを光的に分画するために、励起光源14と設置部10との間に開閉自在に設けられている。第2シャッタ22を閉じることで、励起光源14から設置部10に照射される光を遮断すると共に、励起光源14を消灯した直後に生じる僅かな残光が設置部10に照射されることを防ぐことができる。
演算部28は、光検出器Pから出力される原信号に基づいて、試料Sの計測値に相当する出力信号を算出する。演算部28による出力信号の算出の詳細については後述する。記憶部30は、演算部28によって用いられる変数を記憶する。解析ユニット4は、例えば、演算部28として機能するCPU(Central Processing Unit)、及び記憶部30として機能するROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)を有するコンピュータ32により構成されている。コンピュータ32は、計測結果等を表示するための表示部、及び使用者が各種情報を入力するための入力部を更に有していてもよい。
次に、計測装置1を用いた試料Sの計測値の計測方法を説明する。この計測方法では、試料Sの計測値を計測する前に、計測装置1の感度の校正(キャリブレーション)が行われる。以下では、まず、図4のフローチャートに沿って、図1の計測装置の校正に用いられる変数Bの算出手順を説明する。図4の変数Bの算出処理は、例えば、計測装置1の出荷前に行われる。
まず、図3に示される第1基準光源40が設置部10に設置され、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS11)。第1基準光源40は、例えば電気的又は化学的な作用により発光する人工の光源(発光体)であり、所定方向に向けて微弱な光を均一に面状に発光(面発光)する。第1基準光源40は、例えば、略直方体状の筐体42を有して構成されており、筐体42に設けられた断面略円形状の照射孔44から光を照射する。
次いで、演算部28は、次の式(1)により、変数A(第3変数)を算出する(ステップS12)。具体的には、ステップS11において光検出器Pから出力された原信号D1、すなわち第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D1で所定の第1基準値E1を除し、変数Aを算出する。第1基準値E1は、記憶部30に記憶されており、算出された変数Aは、記憶部30に記憶される。原信号D1としては、所定の時間幅で計測した値の平均値、中央値、最頻値、又は積算値等を代表値として用いることができる。この点は、以下で説明する原信号D2,D3,D4について同様である。第1基準値E1は、0を除く任意の値であってよく、例えば、第1基準光源40の光量(例えば、エネルギー量又は光量子束密度等)、又は第1基準光源40の光量に相関する(関連する)任意の単位の値(例えば、第1基準光源40を構成する発光体の設置数、設置面積、及び設置密度等)であってもよい。また、同時に複数の計測装置1を校正する場合、第1基準値E1は、相対的な値として、複数の計測装置1のうちの1つの計測装置1の光検出器Pから出力される原信号D1であってよく、又は複数の計測装置1のうちの一部若しくは全ての計測装置1の光検出器Pから出力される原信号D1の平均値、中央値、最頻値、若しくは積算値等であってもよい。
A=E1/D1 …(1)
ステップS11,S12により、第1基準光源40の計測結果に基づいて変数Aが算出される。変数Aは、計測ユニット2の構成の違いに基づく計測装置1の感度の違いを表す値である。計測ユニット2の構成とは、例えば、光検出器Pにおける受光器の形状、光検出器Pの波長ごとの検出感度特性、試料ホルダの形状、並びに集光光学系12、励起光源14、透過光源16、透過光検出器18、第1シャッタ20、及び第2シャッタ22等の光学系の構成等である。変数Aは、ステップS11,S12で用いられた計測ユニット2及び第1基準光源40に対応付けて記憶部30に記憶される。
この例では、記憶部30は、構成が互いに異なる複数(例えば、3つ)の計測ユニット2のそれぞれ、及び構成が互いに異なる複数(例えば、2つ)の第1基準光源40のそれぞれに対応付けられた複数の変数Aを記憶している。第1基準光源40の構成とは、例えば、第1基準光源40を構成する光源の種類、発光強度、発光波長、発光強度と波長の空間的なパターン、及び発光強度と波長の時間的なパターン等である。構成が異なるとは、例えば、種類又は品番が異なることに相当する。これら複数の変数Aは、例えば、複数の計測ユニット2及び複数の第1基準光源40の組み合わせのそれぞれについてステップS11,S12の処理を行うことにより算出される。
次いで、第2基準光源50(図2)が設置部10に設置され、第2基準光源50から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS13)。第2基準光源50は、試料Sに相当する光源(発光体)である。第2基準光源50は、例えば、図2に示されるように、試料溶液36と同一又は類似の性質を有する試料溶液と、容器38と同型(同形状)の容器とにより構成されている。
次いで、演算部28は、次の式(2),(3)により、変数B(第1変数)を算出する(ステップS14)。具体的には、ステップS13において光検出器Pから出力された原信号D2、すなわち第2基準光源50から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D2に変数Aを乗じ、第1信号SG1を算出する。そして、第1信号SG1で所定の第2基準値E2を除し、変数Bを算出する。第2基準値E2は、記憶部30に記憶されており、算出された変数Bは、記憶部30に記憶される。第2基準値E2は、0を除く任意の値であってよく、例えば、第2基準光源50の光量(エネルギー量又は光量子束密度等)、又は第2基準光源50を構成する試料の濃度若しくは量に相関する値(粒子数、分子数、吸光度、蛍光量、体積、又は重量等)等であってもよい。また、同時に複数の計測装置1を校正する場合、第1基準値E1は、相対的な値として、複数の計測装置1のうちの1つの計測装置1の光検出器Pから出力される原信号D1(又は第1信号SG1)であってよく、又は複数の計測装置1のうちの一部若しくは全ての計測装置1の光検出器Pから出力される原信号D1(又は第1信号SG1)の平均値、中央値、最頻値、若しくは積算値等であってもよい。また、後述するように、第2基準値E2は、試料Sの性質を表す値であってもよい。
SG1=D2*A …(2)
B=E2/SG1 …(3)
ステップS13,S14により、変数A及び第2基準光源50の計測結果に基づいて変数Bが算出される。変数Aが第1基準光源40の計測結果に基づいて算出されているので、変数Bは、第1基準光源の計測結果及び第2基準光源50の計測結果に基づいて算出される。変数Bは、第1基準光源40と第2基準光源50との間の計測結果のずれを表す値である。変数Bは、変数A及び第2基準光源50に対応付けられて記憶部30に記憶されている。
この例では、記憶部30は、複数の変数Aのそれぞれ、及び構成が互いに異なる複数(例えば、4つ)の第2基準光源50のそれぞれに対応付けられた複数の変数Bを記憶している。変数Aが、複数の計測ユニット2のそれぞれ、及び複数の第1基準光源40のそれぞれに対応付けられているので、変数Bは、複数の計測ユニット2のそれぞれ、複数の第1基準光源40のそれぞれ、及び複数の第2基準光源50のそれぞれに対応付けられている。第2基準光源50の構成とは、例えば、第2基準光源50を構成する試料の種類、濃度、及び細胞密度、容器38の形状及び光学的な特徴、第2基準値E2の構成、並びに第2基準光源50の発光を生じさせるための刺激の構成等である。第2基準値E2の構成とは、第2基準値E2の単位、及び第2基準値E2が表す試料Sの性質等である。刺激の構成とは、試料Sの発光が光励起又は物理化学的な刺激の影響を受ける場合の刺激の種類(光励起刺激の波長、光強度、及び照射時間、並びに物理化学刺激の条件としての薬品、温度、電流、及び磁場等)等である。これら複数の変数Bは、例えば、複数の計測ユニット2、複数の第1基準光源40、及び複数の第2基準光源50の組み合わせのそれぞれについてステップS11〜S14の処理を行うことにより算出される。
次に、図5のフローチャートに沿って、図1の計測装置1を用いた試料Sの計測値の計測方法の処理手順を説明する。この計測方法では、変数Cを算出する算出工程(第1工程、ステップS21,S22)と、試料Sの計測値を計測する計測工程(第2工程、ステップS23,S24)とが実施される。この算出工程における作業が、校正作業に相当する。
算出工程では、第1基準光源40が設置部10に設置され、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS21)。演算部28は、次の式(4),(5)により、変数C(第2変数)を算出する(ステップS22)。具体的には、ステップS21において光検出器Pから出力された原信号D3、すなわち第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D3に変数Bの逆数を乗じ、第2信号SG2を算出する。そして、第2信号SG2で第1基準値E1を除し、変数Cを算出する。ここで、ステップS22では、演算部28は、記憶部30に記憶された複数の変数Bのうち、計測工程において用いられる計測ユニット2、算出工程において用いられる第1基準光源40、及び計測工程において用いられる試料Sに相当する第2基準光源50に対応付けられた変数Bを用いて変数Cを算出する。このとき、演算部28は、例えば、使用者によって入力部を介して入力される情報に基づいて、用いられる計測ユニット2、第1基準光源40、及び試料Sを識別してもよい。あるいは、演算部28は、設置部10に設置された計測ユニット2、第1基準光源40、及び試料Sの構成を識別する識別部から出力される情報に基づいて、用いられる計測ユニット2、第1基準光源40、及び試料Sを識別してもよい。また、演算部28は、算出した変数Cを、当該変数Cの算出に用いた変数Bに対応付けて記憶部30に記憶させる。なお、ステップS21,22における原信号D3と、ステップS11,S12における原信号D1とは、同じ第1基準光源40を計測した原信号であるが、異なる値となり得る。この相違は、例えば計測装置1の特性(例えば、ユニフォミティ(器差)、及び経時的な変化による光学系のずれ等)に起因して生じ得る。
SG2=D3*(1/B) …(4)
C=E1/SG2 …(5)
ステップS21,22により、第1基準光源40の計測結果及び変数Bに基づいて変数Cが算出される。変数Cは、校正に用いられる第1基準光源40と、実際の計測時に用いられる試料Sとの間の発光特性の違いを考慮して校正を行うための補正値である。
計測工程では、試料Sが設置部10に設置され、試料Sから発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS23)。演算部28は、次の式(6)により、試料Sの計測値に相当する出力信号Rを算出する(ステップS24)。具体的には、ステップS23において光検出器Pから出力された原信号D4、すなわち試料Sから発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D4に変数Cを乗じることで、出力信号Rを算出する。これにより、原信号D4が変数Cによって補正され、出力信号Rが算出される。
R=D4*C …(6)
以上説明した計測装置1及び計測方法の作用及び効果を説明する。
上述したように、変数Aは、計測ユニット2の構成に基づく計測装置1の感度の違いを表す値である。したがって、仮に、計測工程において、原信号D4に変数Aを乗じることで出力信号Rを算出すれば、出力信号Rが適切に校正されるとも考えられる。しかしながら、本発明の発明者らは、そのように校正を行ったとしても、試料Sの計測値の計測結果にばらつきが生じる場合があることを見出した。また、本発明の発明者らは、鋭意検討を重ねたところ、当該計測結果のばらつきが、校正に用いられる第1基準光源40の発光特性(例えば、発光形状、発光波長、又は発光パターン等)と、実際の計測時に用いられる試料Sと間の発光特性との違い、及び計測装置1の特性(例えば、ユニフォミティ(器差)、及び経時的な変化による光学系のずれ等)に起因しているとの知見に想到した。
計測装置1では、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D1、及び試料Sに相当する第2基準光源50から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D2に基づいて算出された変数Bが、記憶部30に記憶されている。そして、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D3、及び変数Bに基づいて変数Cが算出され、試料Sの計測値の計測時には、試料Sから発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D4が変数Cによって補正されることで、出力信号Rが算出される。このように、計測装置1では、第1基準光源40の計測結果、及び試料Sに相当する第2基準光源50の計測結果の両方を用いて校正が行われるので、第1基準光源40と、実際の計測時に用いられる試料Sとの間の発光特性の違いに起因する計測結果のばらつきが抑制されると共に、計測装置1の特性に起因する計測結果のばらつきが抑制される。また、計測装置1では、第1基準光源40の計測結果及び変数Bに基づいて変数Cが算出される。このため、校正作業時に、試料Sに相当する第2基準光源50を用意する必要がない。よって、計測装置1、及び計測装置1を用いた計測方法によれば、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる。
また、計測装置1によれば、校正作業の煩雑化が抑制されており、より頻繁に校正作業を行うことができることから、経時的な変化に起因する計測精度の低下を抑制することができる。なお、校正作業は、任意のタイミングで行われてよく、例えば、計測工程が実施される度に行われてもよく、試料Sが変更される度に行われてもよく、或いは所定の期間ごとに行われてもよい。また、第1基準光源40及び第2基準光源50を用い、任意の頻度で、記憶部30に記憶された変数Bの値を更新してもよい。これにより、経時的な変化に起因する計測精度の低下を抑制することができる。
また、計測装置1では、上記式(1)〜(6)により、第1基準光源40の計測結果及び第2基準光源50の計測結果に基づいて変数Bが好適に算出されると共に、第1基準光源40の計測結果及び変数Bに基づいて変数Cが好適に算出され、更に、試料Sの計測値の計測時に、試料Sの計測結果が変数Cによって好適に補正される。したがって、計測装置1によれば、計測装置1の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
また、計測装置1では、構成が異なる複数の計測ユニット2の中から選択された計測ユニット2が用いられる場合であっても、試料Sの計測値の計測時に用いられる計測ユニット2の構成に対応した変数Bを用いて変数Cが算出される。したがって、計測装置1によれば、計測装置1の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
また、計測装置1では、構成が異なる複数の第1基準光源40の中から選択された第1基準光源40が用いられる場合であっても、変数Cの算出時に用いられる第1基準光源40の構成に対応した変数Bを用いて変数Cが算出される。したがって、計測装置1によれば、計測装置1の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
また、計測装置1では、構成が異なる複数の第2基準光源50の中から選択された第2基準光源50が用いられる場合であっても、試料Sの計測値の計測時に用いられる試料Sに相当する第2基準光源50の構成に対応した変数Bを用いて変数Cが算出される。したがって、計測装置1によれば、計測装置1の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
また、計測装置1では、変数Bに対応付けて変数Cが記憶されることから、同一の条件で試料Sの計測値が計測される場合には、算出工程における変数Cの算出を省略し、変数Cを算出する際に用いられるはずの変数Bに対応した変数Cを用いることができる。したがって、上記計測装置によれば、校正作業の容易化を図ることができる。なお、変数Bに対応付けられた変数Cが記憶されている場合でも、算出工程において当該変数Bに基づいて変数Cが算出されるようにしてもよい。
また、計測装置1では、第2基準値E2が、試料Sの性質を表す値となっている。このため、後述するように、試料Sの計測値に相当する出力信号Rが、試料Sの性質を表す値を基準として算出される。したがって、計測結果の把握が容易になり、計測精度の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、第2基準光源50の計測結果に基づいて変数Aが算出され、変数A、及び第1基準光源40の計測結果に基づいて変数Bが算出されてもよい。以下では、まず、図6のフローチャートに沿って、図1の計測装置の校正に用いられる変数Bの算出手順の変形例を説明する。図6の変数Bの算出処理の変形例は、例えば、計測装置1の出荷前に行われる。
まず、第2基準光源50が設置部10に設置され、第2基準光源50から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS31)。演算部28は、次の式(7)により、変数A(第3変数)を算出する(ステップS32)。具体的には、ステップS31において光検出器Pから出力された原信号D2、すなわち第2基準光源50から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D2で所定の第2基準値E2を除し、変数Aを算出する。
A=E2/D2 …(7)
次に、第1基準光源40が設置部10に設置され、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS33)。演算部28は、次の式(8),(9)により、変数B(第1変数)を算出する(ステップS34)。具体的には、ステップS33において光検出器Pから出力された原信号D1、すなわち第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D1に変数Aを乗じ、第1信号SG1を算出する。そして、第1信号SG1で所定の第1基準値E1を除し、変数Bを算出する。
SG1=D1*A …(8)
B=E1/SG1 …(9)
次に、図7のフローチャートに沿って、図1の計測装置1を用いた試料Sの計測値の計測方法の処理手順の変形例を説明する。この計測方法では、変数Cを算出する算出工程(ステップS41,S42)と、試料Sの計測値を計測する計測工程(ステップS43,S44)とが実施される。この算出工程における作業が、校正作業に相当する。
算出工程では、第1基準光源40が設置部10に設置され、第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS41)。演算部28は、次の式(10),(11)により、変数C(第2変数)を算出する(ステップS42)。具体的には、ステップS41において光検出器Pから出力された原信号D3、すなわち第1基準光源40から発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D3に変数Bを乗じ、第2信号SG2を算出する。そして、第2信号SG2で第1基準値E1を除し、変数Cを算出する。
SG2=D3*B …(10)
C=E1/SG2 …(11)
計測工程では、試料Sが設置部10に設置され、試料Sから発せられる光が光検出器Pによって検出される(ステップS43)。演算部28は、次の式(12)により、試料Sの計測値に相当する出力信号Rを算出する(ステップS44)。具体的には、ステップS43において光検出器Pから出力された原信号D4、すなわち試料Sから発せられる光が光検出器Pによって検出された場合に光検出器Pから出力される原信号D4に変数Cを乗じることで、出力信号Rを算出する。これにより、原信号D4が変数Cによって補正され、出力信号Rが算出される。
R=D4*C …(12)
以上説明した変形例によっても、校正作業の煩雑化を抑制しつつ、計測精度の向上を図ることができる。また、変形例では、上記式(7)〜(12)により、第1基準光源40の計測結果及び第2基準光源50の計測結果に基づいて変数Bが好適に算出されると共に、第1基準光源40の計測結果及び変数Bに基づいて変数Cが好適に算出され、更に、試料Sの計測値の計測時に、試料Sの計測結果が変数Cによって好適に補正される。したがって、計測装置1によれば、計測装置1の校正を適切に行うことができ、計測精度の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、変数Bの算出処理が計測装置1の出荷前に行われるとしたが、変数Bの算出処理は出荷後に行われてもよい。この場合、出荷時には計測装置1に変数A,Bが記憶されておらず、出荷後に変数A,Bが算出され、記憶される。また、上記実施形態では、変数Aが記憶部30に記憶されるとしたが、変数Bが、複数の計測ユニット2のそれぞれ、複数の第1基準光源40のそれぞれ、及び複数の第2基準光源50のそれぞれに対応付けられていればよく、変数Aは記憶されなくてもよい。また、変数Bは、複数の計測ユニット2のそれぞれ、複数の第1基準光源40のそれぞれ、及び複数の第2基準光源50のそれぞれの少なくとも1つに対応付けられていてもよい。また、変数A,Bは、1つの計測ユニット2に対応付けられていてもよく、1つの第1基準光源40に対応付けられていてもよく、又は1つの第2基準光源50に対応付けられていてもよい。
[実施例1]
実施例1として、同じ構成の3つの計測装置1である計測装置1A、計測装置1B、及び計測装置1Cを用いて、試料Sの計測値を計測した例を説明する。光検出器Pは、光電子増倍管とし、集光光学系12は、平凸レンズ集光光学系とした。発光量に相関する値が100ミリ秒間隔で出力される光検出器Pを用いた。試料Sは、細胞密度約300000細胞/mLの藻類細胞懸濁液(藻類種、Pseudokirchneriella subcapitata)を、直径25mmの丸底試験管に分注したものとした。なお、この例のように複数の均質な試料Sを用意してもよいし、或いは計測装置1A,1B,1Cにおいて均質な試料Sが計測されるように、1つの試料Sを計測装置1A,1B,1Cの計測に用いてもよい、試料Sの発光は、藻類を光励起した後に暗中で検出される遅延発光を対象とした。具体的には、試料Sを暗中で60秒間静置した後、試料Sに対して白色LEDの光(光合成有効光量子束密度500μmol/m/S)を30秒間照射した。次いで、試料Sを暗中で5秒間静置した後に、試料Sに対して赤色LEDの光(中心波長700nm、光合成有効光量子束密度20μmol/mS)を1秒間照射することで励起させ、励起光消灯後60秒間の発光を記録した。
まず、計測装置1A,1B,1Cを用いて、第1基準光源40から発せられる光を光検出器Pによって検出し、原信号D1を記録した。ここで、各計測装置1A,1B,1Cの計測には、同一の構成の第1基準光源40を用いた。第1基準光源40は、直径約25mmの平面状の出射面(照射孔44)から略一定の光量で発光する光源とした。9秒間の測定結果(100ミリ秒×90データ)の平均値を原信号D1の代表値として記録した。この点は、以下の原信号の計測についても同様である。各計測装置1A,1B,1Cの原信号D1から、変動係数CVを算出した。変動係数CVは、標準偏差を平均値で除した値に100を乗じた値であり、単位はパーセントである。変動係数CVは、この場合、各計測装置1A,1B,1Cの原信号D1のばらつきを示している。各原信号D1及び第1基準値E1に基づいて、上述した式(1)により、計測装置1A,1B,1Cのそれぞれについて変数Aを算出した。第1基準値E1は、110568とした。この値は、以下の手順で算出した。まず、基準として設定した一の計測装置1によって、一の第1基準光源40を計測し、計測値を100000とした。次いで、当該一の計測装置1によって、本実施例に用いた第1基準光源40を計測し、得られた相対的な計測値を第1基準値E1とした。つまり、第1基準値E1は、第1基準光源40の光量に相関する任意の単位の値とした。原信号D1、変動係数CV、第1基準値E1、及び変数Aの値が下記表1に示されている。なお、原信号D1は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Aは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
計測装置1A,1B,1Cについて、原信号D1に変数Aを乗じた信号Aを算出した。また、これらの信号Aから、変動係数CVを算出した。これらの値が下記表2に示されている。各信号Aは、第1基準値E1に近い値となり、原信号D1に基づく変動係数CVが15.02%であったのに対して、信号Aに基づく変動係数CVは0.14%となり、変動係数CVが小さくなった。このことから、信号Aが第1基準値E1に近い値に揃えられ、計測装置1A,1B,1C間のばらつきが小さくなったことが分かる。
Figure 2016170073
次に、計測装置1A,1B,1Cを用いて、第2基準光源50から発せられる光を光検出器Pによって検出し、原信号D2を記録した。ここで、各計測装置1A,1B,1Cの計測には、同一の構成の第2基準光源50を用いた。第2基準光源50は、試料Sと同様のものとした。60秒間の測定データのうち1.1秒から60秒までのデータの積算値を代表値として記録した。各計測装置1A,1B,1Cの原信号D2、及び変数Aに基づいて、上述した式(2)により、第1信号SG1を算出した。これらの第1信号SG1から、変動係数CVを算出した。これらの値が下記表3に示されている。信号Aに基づく変動係数CVが0.14%であったのに対して、第1信号SG1に基づく変動係数CVは5.72%となり、変動係数CVが大きくなった。このことから、計測装置1A,1B,1Cを第1基準光源40の計測結果に基づいて校正したとしても、試料Sの計測値を計測した場合に、計測結果のばらつきが大きくなることがわかる。また、第1信号SG1及び第2基準値E2に基づいて、上述した式(3)により、変数Bを算出した。第2基準値E2は、試料Sの細胞密度の値(試料Sの調整時の設定値)である300000とした。このように、第2基準値E2は、試料Sの性質を表す値とした。これらの値が下記表3に示されている。なお、第1信号SG1は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Bは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
次に、表1中の原信号D1を原信号D3とみなし、原信号D1及び変数Bに基づいて、上述した式(4)により、第2信号SG2を算出した。これらの第2信号SG2から、変動係数CVを算出した。第2信号SG2及び第1基準値E1に基づいて、上述した式(5)により、変数Cを算出した。これらの値が下記表4に示されている。表1中の原信号D1を原信号D3とみなしてもよい場合とは、例えば、原信号D1の計測と原信号D3の計測とが短い時間間隔で(例えば同日中等に)行われる場合等である。なお、この例では、表1中の原信号D1を原信号D3とみなして第2信号SG2を算出したが、第1基準光源40から発せられる光を光検出器Pによって検出し、新たに記録された原信号D3を用いて第2信号SG2を算出してもよい。また、第1信号SG1は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Cは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
次に、計測装置1A,1B,1Cを用いて、試料Sから発せられる光を光検出器Pによって検出し、原信号D4を記録した。60秒間の測定データのうち1.1秒から60秒までのデータの積算値を代表値として記録した。計測装置1A,1B,1Cの原信号D4及び変数Cに基づいて、上述した式(6)により、出力信号Rを算出した。これらの出力信号Rから、変動係数CVを算出した。これらの値が下記表5に示されている。第1信号SG1に基づく変動係数CVが5.72%(表3)であったのに対して、出力信号Rに基づく変動係数CVは0.39%と小さくなり、変動係数CVが小さくなった。このことから、変数Cで補正することにより、計測装置1A,1B,1Cを試料Sの計測値の測定に適当な状態に校正できることが分かる。また、第2基準値E2を試料Sの細胞密度の値としたので、出力信号Rが試料Sの細胞密度の値を基準として算出されている。したがって、出力信号Rが試料Sの細胞密度の推定値を表すこととなる。つまり、この実施例の計測方法では、第2基準値E2とした値を基準として、第2基準値E2とした値の単位で記録される。これにより、上述したように、計測結果の把握が容易になり、計測作業を容易化できる。
Figure 2016170073
[実施例2]
実施例2として、上述した変形例の手順によって出力信号Rを算出した例を説明する。計測装置1A,1B,1C、第1基準光源40、第2基準光源50、試料S、第1基準値E1、及び第2基準値E2は、実施例1と同様とし、第1基準光源40、第2基準光源50、及び試料Sの計測結果(原信号D1,D2,D4)としては、実施例1の計測結果を用いた。
各計測装置1A,1B,1Cの原信号D2から、変動係数CVを算出した。各原信号D2及び第2基準値E2に基づいて、上述した式(7)により、計測装置1A,1B,1Cのそれぞれについて変数Aを算出した。これらの値が下記表6に示されている。なお、原信号D2は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Aは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
次に、各計測装置1A,1B,1Cの原信号D1、及び変数Aに基づいて、上述した式(8)により、第1信号SG1を算出した。これらの第1信号SG1から、変動係数CVを算出した。第1信号SG1及び第1基準値E1に基づいて、上述した式(9)により、変数Bを算出した。これらの値が下記表7に示されている。なお、第1信号SG1は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Bは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
次に、表1中の原信号D1を原信号D3とみなし、原信号D1及び変数Bに基づいて、上述した式(10)により、第2信号SG2を算出した。これらの第2信号SG2から、変動係数CVを算出した。第2信号SG2及び第1基準値E1に基づいて、上述した式(11)により、変数Cを算出した。これらの値が下記表8に示されている。なお、第1信号SG1は小数点第1位を四捨五入し、変動係数CVは小数点第3位を四捨五入し、変数Cは小数点第5位を四捨五入した。
Figure 2016170073
表8に示されるように、第2実施例の変数Cの値は、第1実施例の変数Cの値(表4)と同一となる。したがって、計測装置1A,1B,1Cの原信号D4及び変数Cに基づいて、上述した式(12)により、出力信号Rを算出すれば、実施例1と同一の校正結果(表5)が得られる。このことから、変形例の手順によって出力信号Rを算出した場合でも、計測装置1A,1B,1Cを試料Sの計測値の測定に適当な状態に校正できることが分かる。
1…計測装置、2…計測ユニット、28…演算部、30…記憶部、40…第1基準光源、50…第2基準光源、P…光検出器、S…試料。

Claims (9)

  1. 試料から発せられる光を検出する光検出器を有する計測ユニットと、
    前記光検出器から出力される原信号に基づいて、前記試料の計測値に相当する出力信号を算出する演算部と、
    前記演算部によって用いられる変数を記憶する記憶部と、を備え、
    前記記憶部は、第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号、及び前記試料に相当する第2基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に基づいて算出される第1変数を前記変数として記憶し、
    前記演算部は、
    前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号、及び前記第1変数に基づいて第2変数を算出し、
    前記試料の前記計測値の計測時には、前記試料から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号を前記第2変数によって補正することで、前記出力信号を算出する、計測装置。
  2. 前記第1変数は、
    前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号で所定の第1基準値を除した値を第3変数とすると、
    前記第2基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第3変数を乗じた第1信号で所定の第2基準値を除した値であり、
    前記演算部は、
    前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第1変数の逆数を乗じた第2信号で前記第1基準値を除することで、前記第2変数を算出し、
    前記試料の前記計測値の計測時には、前記試料から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第2変数を乗じることで、前記出力信号を算出する、請求項1記載の計測装置。
  3. 前記第1変数は、
    前記第2基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号で所定の第2基準値を除した値を第3変数とすると、
    前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第3変数を乗じた第1信号で所定の第1基準値を除した値であり、
    前記演算部は、
    前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第1変数を乗じた第2信号で前記第1基準値を除することで、前記第2変数を算出し、
    前記試料の前記計測値の計測時には、前記試料から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に前記第2変数を乗じることで、前記出力信号を算出する、請求項1記載の計測装置。
  4. 前記記憶部は、構成が互いに異なる複数の前記計測ユニットのそれぞれに対応付けられた複数の前記第1変数を前記変数として記憶し、
    前記演算部は、前記試料の前記計測値の計測時に用いられる前記計測ユニットに対応した前記第1変数を用いて前記第2変数を算出する、請求項1〜3のいずれか一項記載の計測装置。
  5. 前記記憶部は、構成が互いに異なる複数の前記第1基準光源のそれぞれに対応付けられた複数の前記第1変数を前記変数として記憶し、
    前記演算部は、前記第2変数の算出時に用いられる前記第1基準光源に対応した前記第1変数を用いて前記第2変数を算出する、請求項1〜4のいずれか一項記載の計測装置。
  6. 前記記憶部は、構成が互いに異なる複数の前記第2基準光源のそれぞれに対応付けられた複数の前記第1変数を前記変数として記憶し、
    前記演算部は、前記試料の前記計測値の計測時に用いられる前記試料に相当する前記第2基準光源に対応した前記第1変数を用いて前記第2変数を算出する、請求項1〜5のいずれか一項記載の計測装置。
  7. 前記演算部は、算出した前記第2変数を、当該第2変数の算出に用いた前記第1変数に対応付けて、前記記憶部に前記変数として記憶させる、請求項1〜6のいずれか一項記載の計測装置。
  8. 前記第2基準値は、前記試料の性質を表す値である、請求項2又は3記載の計測装置。
  9. 第1基準光源から発せられる光が光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される原信号、及び試料に相当する第2基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号に基づいて算出される第1変数と、前記第1基準光源から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号と、に基づいて、第2変数を算出する第1工程と、
    前記試料から発せられる光が前記光検出器によって検出された場合に前記光検出器から出力される前記原信号を前記第2変数によって補正することで、前記試料の計測値に相当する出力信号を算出する第2工程と、を含む、計測方法。
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