JP2016170062A - 制御棒クラスタ案内管及び原子炉容器 - Google Patents

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Hideyuki Sakata
英之 坂田
吉田 和弘
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
茂行 渡邊
Shigeyuki Watanabe
茂行 渡邊
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Abstract

【課題】制御棒に作用する振動外力を低減可能な制御棒クラスタ案内管を提供する。【解決手段】複数の制御棒により形成される制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管は、上部炉心板に形成された流路孔の上方において鉛直方向に沿って延在するように設けられ、前記流路孔を通過した冷却材を排出するための窓部を有する囲板と、前記制御棒を覆うように前記囲板の内側において鉛直方向に沿って延在する複数の鞘板5を含むコンティニュアス部6と、を備え、前記複数の鞘板5は、前記流路孔の中心軸の周りに該中心軸を避けて配置されており、各々の前記鞘板5の前記流路孔に対向する下端部は、該下端部のうち少なくとも前記中心軸側の領域において、前記中心軸に近づくほど上方に向かうように水平方向に対して傾斜面8を有する。【選択図】図5

Description

本開示は制御棒クラスタ案内管及び原子炉容器に関する。
一般的な原子炉において、制御棒の集合体である制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管が設けられる。制御棒クラスタ案内管は、燃料集合体等が配置される炉心の上方に設けられ、原子炉の通常運転時には、炉心から引き抜かれた状態の制御棒が内部に保持されるようになっている。また、制御棒クラスタ案内管は、下方の炉心から冷却材が流れ込む構造となっている。このような制御棒クラスタ案内管において、炉心からの冷却材の流れに制御棒が直接曝されることがないよう制御棒を保護するためのコンティニュアス部を設けることが知られている。
例えば、特許文献1には、制御棒クラスタ案内管の下端部に、制御棒を覆うように設けられ、制御棒を鉛直方向に沿って連続的に案内するための鞘板を有するコンティニュアス部を設けることが開示されている。
特開平9−159779号公報
本発明者らが鋭意検討した結果、コンティニュアス部には下方から冷却材が流入するため、コンティニュアス部の形状によっては、コンティニュアス部の下端部において剥離渦が発生し得ることが明らかになった。
コンティニュアス部の下端部において剥離渦が発生すると、制御棒クラスタ案内管の内部における冷却材の流れに乱れが生じ、制御棒クラスタ案内管に支持される制御棒に作用する振動外力が生じる場合がある。このような振動外力により制御棒が加振されると、制御棒を支持する構造物に制御棒が繰り返し接触し、制御棒の損耗が加速される可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、制御棒に作用する振動外力を低減可能な制御棒クラスタ案内管を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管は、
複数の制御棒により形成される制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管であって、
上部炉心板に形成された流路孔の上方において鉛直方向に沿って延在するように設けられ、前記流路孔を通過した冷却材を排出するための窓部を有する囲板と、
前記制御棒を覆うように前記囲板の内側において鉛直方向に沿って延在する複数の鞘板を含むコンティニュアス部と、を備え、
前記複数の鞘板は、前記流路孔の中心軸の周りに該中心軸を避けて配置されており、
各々の前記鞘板の前記流路孔に対向する下端部は、該下端部のうち少なくとも前記中心軸側の領域において、前記中心軸に近づくほど上方に向かうように水平方向に対して傾斜面を有する。
コンティニュアス部において、下方からの冷却材の流れに対抗する下端部の形状によっては、剥離渦が発生しやすい。例えば、コンティニュアス部の下端部が冷却材の流れ方向に直行する平面形状を有する場合、流路孔を通る冷却材の流れが該下端部の近傍を流れる際に剥離渦が生じやすい。
この点、上記(1)の構成では、コンティニュアス部のうち鞘板の流路孔に対向する下端部において、流路孔の中心軸側の領域に傾斜面を形成したので、流路孔を通過して制御棒クラスタ案内管の内部に流れ込んだ冷却材の流れが該下端部近傍を流れる際に、剥離渦の発生が抑制される。よって、剥離渦に起因して生じる制御棒に作用する振動外力を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記傾斜面は、前記中心軸側の前記傾斜面の端において、鉛直方向に向かう前記鞘板の面と不連続に接続されている。
冷却材の流れの近傍において、鞘板の下端部における傾斜面と、鉛直方向に向かう鞘板の面とが連続的に接続されている場合(すなわち、傾斜面と鉛直方向に向かう面とが1つの連続的に湾曲した面を形成する場合)、剥離渦の発生はより抑制され得る。しかしながら、この場合、剥離渦が発生した場合に、その発生位置を特定し、それにより剥離渦の周波数を特定することが難しい。
この点、上記(2)の構成では、冷却材の流れの近傍において、鞘板の下端部の傾斜面は、鉛直方向に向かう鞘板の面と不連続に接続されるようにした。このため、仮に剥離渦が発生する場合には一定の位置において発生するので(剥離点が固定されるので)、剥離渦の周波数を特定することができる。よって、仮に剥離渦が発生しても、剥離渦に起因して生じる制御棒の振動を抑制しやすくなる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記傾斜面は、鉛直方向に対してなす角度が30度以上45度以下である。
上記(3)の構成では、傾斜面の鉛直方向に対してなす角度を30度以上45度以下としたので、剥離渦の発生を効果的に抑制することができ、剥離渦に起因して生じる制御棒に作用する振動外力を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れかの構成において、前記傾斜面は、前記制御棒に差し掛かるように設けられている。
上記(4)の構成によれば、傾斜面が制御棒に差し掛かるようにしたので、傾斜面の面積を十分に大きくすることができ、冷却材が鞘板の下端部近傍を流れる際に剥離渦を十分に抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の何れかの構成において、
前記制御棒クラスタ案内管は、前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板をさらに備え、
前記底板は、前記流路孔に連通する開口を有し、
各々の前記鞘板の前記下端部は、前記開口の周囲において前記底板の上面に当接する当接面をさらに有し、
前記傾斜面は、前記当接面に対して前記中心軸側に設けられる。
上記(5)の構成によれば、鞘板の下端部には、制御棒クラスタ案内管の底板の開口周囲において前記底板の上面に当接する当接面が形成される。このため、制御棒クラスタ案内管の底板に形成された開口を介して制御棒クラスタ案内管の内部に流入した冷却材は、基本的には、鞘板の下端部の前記当接面よりも中心軸側において上方に向かって流れる。一方、鞘板の傾斜面は、前記当接面よりも中心軸側に設けられる。よって、制御棒クラスタ案内管の内部における冷却材の主流(当接面よりも中心軸側において上方に向かう流れ)は、鞘板の傾斜面に作用して、該傾斜面によって剥離渦が効果的に抑制される。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
各々の前記鞘板の前記下端部は、前記当接面に対して前記中心軸側に段差を介して隣接する平坦面をさらに有し、
前記傾斜面は、前記平坦面に対して前記中心軸側に設けられる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記傾斜面と前記平坦面との境界は、前記鞘板によって覆われる複数の前記制御棒のうち前記中心軸側に位置する制御棒の軸心に対して前記中心軸側に位置する。
上記(7)の構成によれば、傾斜面と平坦面との境界を、中心軸側に位置する制御棒の軸心よりも中心軸側としたので、複数の制御棒の大部分を、鞘板のうち平坦面を占める部分でより下方まで覆うことができる。このため、鞘板のうち平坦面を占める部分により制御棒の大部分をより効果的に保護するとともに、鞘板のうち傾斜面を占める部分により冷却材が鞘板の下端部近傍を流れる際の剥離渦を抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の何れかの構成において、
前記制御棒クラスタ案内管は、
前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板と、
前記底板を前記上部炉心板に連結するための連結ピンと、をさらに備え、
前記連結ピンは、
前記上部炉心板に形成された孔に嵌合する小径部と、
前記小径部よりも前記底板側に位置し、前記小径部よりも直径が大きい大径部と、
を含み、
前記底板の底面と前記上部炉心板の上面との間には、前記大径部の長さに対応した隙間が形成される。
上記(8)の構成では、底板の底面と上部炉心板の上面との間に、連結ピンの大径部の長さに対応した隙間を形成したので、上部炉心板の流路孔を通って制御棒クラスタ案内管の内部に流入しようとする冷却材の一部がこの隙間を通って上部プレナムに排出される。これにより、制御棒クラスタ案内管の内部を通過する冷却材流量が低減されるため、冷却材が制御棒クラスタ案内管の内部を流れることに起因する制御棒の振動(例えば剥離渦に起因する振動)を抑制することができる。
また、上記(8)の構成では、連結ピンの大径部の長さを適切に選択することで、前記隙間を介した冷却材の排出量を調節することができる。また、連結ピンのうち冷却材の流れに曝される部位(大径部)の直径を、上部炉心板に形成された孔に嵌合する連結ピンの小径部よりも大きくすることで、上部炉心板の上方に制御棒クラスタ案内管を強固に支持することができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管は、
複数の制御棒により形成される制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管であって、
上部炉心板に形成された流路孔の上方において鉛直方向に沿って延在するように設けられ、前記流路孔を通過した冷却材を排出するための窓部を有する囲板と、
前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板と、
前記底板を前記上部炉心板に連結するための連結ピンと、をさらに備え、
前記連結ピンは、
前記上部炉心板に形成された孔に嵌合する小径部と、
前記小径部よりも前記底板側に位置し、前記小径部よりも直径が大きい大径部と、
を含み、
前記底板の底面と前記上部炉心板の上面との間には、前記大径部の長さに対応した隙間が形成される。
上記(9)の構成では、底板の底面と上部炉心板の上面との間に、連結ピンの大径部の長さに対応した隙間を形成したので、上部炉心板の流路孔を通って制御棒クラスタ案内管の内部に流入しようとする冷却材の一部がこの隙間を通って上部プレナムに排出される。これにより、制御棒クラスタ案内管の内部を通過する冷却材流量が低減されるため、冷却材が制御棒クラスタ案内管の内部を流れることに起因する制御棒の振動(例えば剥離渦に起因する振動)を抑制することができる。
また、上記(9)の構成では、連結ピンの大径部の長さを適切に選択することで、前記隙間を介した冷却材の排出量を調節することができる。また、連結ピンのうち冷却材の流れに曝される部位(大径部)の直径を、上部炉心板に形成された孔に嵌合する連結ピンの小径部よりも大きくすることで、上部炉心板の上方に制御棒クラスタ案内管を強固に支持することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉容器は、
冷却材が通過可能な流路孔を有する上部炉心板と、
前記上部炉心板の上方に位置し、前記上部炉心板とともにプレナムを形成する上部炉心支持板と、
前記上部炉心板の上方に配置される上記(1)〜(9)の何れかの構成を有する制御棒クラスタ案内管と、を備える。
コンティニュアス部において、下方からの冷却材の流れに対抗する下端部の形状によっては、剥離渦が発生しやすい。例えば、コンティニュアス部の下端部が冷却材の流れ方向に直行する平面形状を有する場合、流路孔を通る冷却材の流れが該下端部の近傍を流れる際に剥離渦が生じやすい。
この点、上記(10)の構成では、コンティニュアス部のうち鞘板の流路孔に対向する下端部において、流路孔の中心軸側の領域に傾斜面を形成したので、流路孔を通過して制御棒クラスタ案内管の内部に流れ込んだ冷却材の流れが該下端部近傍を流れる際に、剥離渦の発生が抑制される。よって、剥離渦に起因して生じる制御棒に作用する振動外力を低減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、制御棒に作用する振動外力を低減可能な制御棒クラスタ案内管が提供される。
一実施形態に係る原子炉容器の内部構成を示す概略図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管の構成を示す概略図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管の構成を示す概略図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管のコンティニュアス部を示す概略図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管における鞘板を示す図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管における鞘板を示す図である。 従来の制御棒クラスタ案内管における鞘板を示す図である。 一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管を備える原子炉容器について説明する。図1は、一実施形態に係る原子炉容器の内部構成を示す概略図である。なお、図1に示す実施形態に係る原子炉容器1は、加圧水型原子炉で用いられる原子炉容器1である。他の実施形態では、原子炉容器1は、加圧水型以外の原子炉で用いられるものであってもよく、例えば、沸騰水型原子炉で用いられる原子炉容器であってもよい。
図1に示すように、原子炉容器1には、冷却材を原子炉容器1の内部に導入するための入口ノズル11及び外部に導出するための出口ノズル12が設けられる。
原子炉容器1の内部には炉心槽30が垂下支持されており、炉心槽30の内部には、複数の燃料棒を含む燃料集合体33が相隣接して装荷され、炉心を形成している。
原子炉容器1は、燃料集合体33が形成する炉心の上部に設けられる上部炉心板21と、上部炉心板21の上方に位置する上部炉心支持板20を備える。上部炉心板21は、上部炉心支持柱23を介して上部炉心支持板20により支持されており、この上部炉心板21により燃料集合体33を押さえて、冷却材流による浮き上り等を防止している。上部炉心板21と、上部炉心支持板20との間には、上部プレナム(プレナム)40が形成される。また、上部炉心板21には、冷却材が通過可能な流路孔22(図4等を参照)が形成されている。
炉心槽30の内部下方には、水平方向に広がる下部炉心支持板32及び下部炉心板31が設けられ、それらの下方に下部プレナム41が形成されている。
なお、本明細書において、「上部プレナム」を、単に「プレナム」と称することがある。
図1において、原子炉容器1の内部における冷却剤の流れが矢印で表される。原子炉容器1の内部において、入口ノズル11から流入した冷却材は、炉心槽30と原子炉容器1の内面との間の環状下降空間を流れ下り、下部プレナム41で反転する。上向きに方向を変えた冷却材は、下部炉心支持板32及び下部炉心板31を通って炉心内に流入する。炉心内を上昇する冷却材は、ほぼ平行な流れとなって流れ、燃料集合体33の燃料棒から核反応熱を奪って温度が上昇する。炉心で加熱された冷却材はさらに上昇し、上部炉心板21の流路孔を通過して上部プレナム40に流入した後横方向に転向し、出口ノズル12から流出し、出口配管42を通って図示しない蒸気発生器へ向かう。
なお、一実施形態において、冷却材としては軽水が用いられる。
上部炉心板21の上方には、制御棒クラスタを案内するための複数の制御棒クラスタ案内管2が設けられる。制御棒クラスタ案内管2は、下端部において支持ピンにより上部炉心板21に固定されるとともに、上部炉心支持板20を通って上方に延出している。
制御棒クラスタ(不図示)は、炉心における燃料棒による熱出力を調節するための制御棒の集合体であり、中性子吸収材をステンレス鋼製の管で被覆した複数の制御棒の上端をスパイダと呼ぶ継手によりクラスタ状に結合したものである。制御棒クラスタは、上部炉心支持板20の上方に設けられる制御棒駆動装置14によって駆動されて、制御棒クラスタ案内管2に案内されて上下方向に移動できるようになっている。制御棒駆動装置14によって制御棒クラスタを制御棒クラスタ案内管2の中から炉心の燃料集合体33の中に挿入し、あるいは、制御棒クラスタを炉心から制御棒クラスタ案内管2の中に引きこむことにより、炉心の熱出力が調整可能になっている。
原子炉の通常運転時には、制御棒クラスタは、燃料集合体33の上方の引き抜き位置に保持される。この引き抜き位置の近傍は、冷却材の主流が高速で流れる領域となっており、制御棒はこの流れに曝された状態にある。そして、制御棒クラスタ案内管2は、燃料集合体33に対する制御棒の正確な位置決め挿入・引き抜きを行えるように、制御棒を冷却材の流れから保護する役割を有する。
次に、図2〜図8を参照して、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管2について説明する。
図2及び図3は、それぞれ、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管を示す概略図である。図2には、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管の全体の外観が示されており、図3には、制御棒クラスタ案内管の一部が上部炉心板とともに示されている。また、図4は、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管のコンティニュアス部を示す概略図である。なお、図4(a)はコンティニュアス部の一部を破断した斜視図であり、図4(b)は鞘板を示す図である。
図2及び図3に示すように、制御棒クラスタ案内管2は、鉛直方向に沿って延在するように設けられる囲板4と、囲板4の内側において鉛直方向に沿って延在する複数の鞘板5を含むコンティニュアス部6と、を備える。
制御棒クラスタ案内管2は、その下端部に底板43を有し、底板43において連結ピン50により上部炉心板21に連結される。また、底板43は、上部炉心板21に形成された流路孔22に連通する開口45を有し、炉心から上方に向かう冷却材の流れが流路孔22及び開口45を通過可能になっている。
囲板4は、制御棒クラスタ案内管2の下部において制御棒クラスタ案内管2の外形を形成する。また、図4に示すように、囲板4は、制御棒クラスタ案内管2の軸方向に離間して横断方向に付設された複数の案内板60(図2参照)により補強されている。
囲板4は、図3に示すように、上部炉心板21に形成された流路孔22の上方に設けられ、炉心からの冷却材の流れが流路孔22を通過して制御棒クラスタ案内管2の内部に流れ込むようになっている。また、囲板4は窓部66を有しており、流路孔22を通過して制御棒クラスタ案内管2の内部に流れ込んだ冷却材が窓部66から排出されるようになっている。
コンティニュアス部6は、炉心から上方に向かう冷却材の流れに制御棒が直接曝されることがないよう制御棒を保護するように構成される。コンティニュアス部6の複数の鞘板5は、制御棒を保護しながら鉛直方向に沿って連続的に案内可能に、制御棒を覆うように設けられる。なお、コンティニュアス部には、鞘板5と同様の機能を有する案内筒64(Cチューブ)が設けられていてもよい。
図4(b)に示す鞘板5は2本の制御棒を案内するように構成されており、2本の制御棒は、それぞれ、凹部3A及び凹部3Bによって案内されるようになっている。なお、2つの凹部は、流路孔22の中心軸O側に位置する凹部3Aと、流路孔22の中心軸Oから遠い側に位置する凹部3Bとを含む。なお、本明細書において、説明の便宜のため、凹部(3A,3B)を制御棒(3A,3B)と称することがある。
制御棒を覆うための鞘板5及び案内筒64は、案内板60に設けられた凹部62によって位置決めがなされる。
複数の鞘板5は、流路孔22の中心軸O(図3参照)の周りに中心軸Oを避けて配置される。このため、上部炉心板21の流路孔22を通過して制御棒クラスタ案内管2の内部に流れ込む冷却材の多くは、鞘板5の存在しない中心軸Oの近傍を通る。
図5及び図6は、それぞれ、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管における鞘板を示す図である。図7は、従来の制御棒クラスタ案内管における鞘板を示す図である。図5(a)、図6及び図7(a)は、それぞれ鞘板5のうち制御棒クラスタ案内管の径方向に沿った面を示す図であり、図5(b)及び図7(b)は、それぞれ、図5(a)及び図7(a)のA矢視図である。
幾つかの実施形態では、図5(a)又は図6に示すように、鞘板5の流路孔22(図4参照)に対向する下端部70は、下端部70のうち少なくとも流路孔22の中心軸O側の領域において、中心軸Oに近づくほど上方に向かうように水平方向に対して傾斜する傾斜面8を有する。
本発明者らの鋭意検討の結果、コンティニュアス部6において、下方からの冷却材の流れに対抗する下端部70の形状によっては、剥離渦が発生しやすいことがわかった。例えば、図7に示すような従来例では、コンティニュアス部6の下端部70が冷却材の流れ方向に直行する平坦面49を有し、この平坦面49と、鉛直方向に向かう鞘板5の面72Aとが略直交する場合、上部炉心板21の流路孔22を通る冷却材の流れが下端部70の近傍を流れる際に剥離渦Uが生じやすい。
コンティニュアス部6の下端部において剥離渦が発生すると、制御棒クラスタ案内管2の内部における冷却材の流れに乱れが生じ、制御棒クラスタ案内管2に支持される制御棒(3A,3B)に作用する振動外力が生じる場合がある。このような振動外力により制御棒が加振されると、制御棒(3A,3B)を支持する構造物(例えば制御棒クラスタ案内管2の軸方向にわたって複数設けられる案内板60等)に制御棒が繰り返し接触し、制御棒の損耗が加速される可能性がある。
この点、図5及び図6に示す実施形態の場合、コンティニュアス部6のうち鞘板5の流路孔22に対向する下端部70において、流路孔22の中心軸O側の領域に形成された傾斜面8により、流路孔22を通過して制御棒クラスタ案内管2の内部に流れ込んだ冷却材の流れが下端部70近傍を流れる際に、剥離渦の発生が抑制される。よって、剥離渦に起因して生じる制御棒(3A,3B)に作用する振動外力を低減することができる。
図5及び図6に示す実施形態では、傾斜面8は、流路孔22の中心軸O側の傾斜面の端Eにおいて、鉛直方向に向かう鞘板5の面72A(流路孔22の中心軸Oを向く面)と不連続に接続されている。
このように、冷却材の流れの近傍において、鞘板5の下端部70の傾斜面8が、鉛直方向に向かう鞘板5の面72Aと不連続に接続されるようにした。このため、仮に剥離渦が発生する場合には一定の位置において発生するので(剥離点が固定されるので)、剥離渦の周波数を特定することができる。よって、仮に剥離渦が発生しても、剥離渦に起因して生じる制御棒の振動に対する対策を講じやすい。
傾斜面8は、鉛直方向に対してなす角度α(図5(a)又は図6(a)参照)が30度以上45度以下であってもよい。
傾斜面8の鉛直方向に対してなす角度αを30度以上45度以下とすることで、剥離渦の発生を効果的に抑制することができ、剥離渦に起因して生じる制御棒(3A,3B)に作用する振動外力を低減することができる。
傾斜面8は、図5又は図6に示すように、制御棒3A又は制御棒3Bに差し掛かるように設けられてもよい。すなわち、傾斜面は、制御棒3A又は制御棒3Bの少なくとも一部と交差するようになっていてもよい。この場合、流路孔の中心軸Oに直交する平面への傾斜面8の射影の面積は、冷却材の流れに対して影響を与えるような大きさである。
このように、傾斜面8が制御棒3A又は制御棒3Bに差し掛かるようにすることで、傾斜面8の面積を十分に大きくすることができ、冷却材が鞘板5の下端部70の近傍を流れる際に剥離渦を十分に抑制することができる。
図5又は図6に示す実施形態では、鞘板5の下端部70は、底板43の開口45の周囲において底板43の上面44(図3参照)に当接する当接面7をさらに有する。そして傾斜面8は、当接面7よりも流路孔22の中心軸O側に設けられる。
鞘板5の下端部70には、制御棒クラスタ案内管2の底板43の開口45周囲において底板43の上面44に当接する当接面7が形成される。このため、制御棒クラスタ案内管2の底板43に形成された開口45を介して制御棒クラスタ案内管2の内部に流入した冷却材は、基本的には、鞘板5の下端部70の当接面7よりも中心軸O側において上方に向かって流れる。一方、鞘板5の傾斜面8は、当接面7よりも中心軸O側に設けられる。よって、制御棒クラスタ案内管2の内部における冷却材の主流(当接面7よりも中心軸O側において上方に向かう流れ)は、鞘板5の傾斜面8に作用して、傾斜面8によって剥離渦が効果的に抑制される。
幾つかの実施形態では、図5(a)に示すように、各々の鞘板5の下端部70は、当接面7に対して中心軸O側に段差Sを介して隣接する平坦面48をさらに有し、傾斜面8は、平坦面48よりも流路孔22の中心軸O側に設けられる。
幾つかの実施形態では、図6(a)に示すように、各々の鞘板5の下端部70は上述の平坦面48を有さず、傾斜面8と当接面7とは、このような平坦面48を介さずに接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、図5(a)に示すように、傾斜面8と平坦面48との境界Bは、鞘板5によって覆われる複数の制御棒(3A,3B)のうち、流路孔22の中心軸O側に位置する制御棒3Aの軸心Pよりも中心軸O側に位置する。
このように、傾斜面8と平坦面48との境界を、中心軸O側に位置する制御棒3Aの軸心Pよりも中心軸O側とする場合、複数の制御棒(3A,3B)の大部分を、鞘板5のうち平坦面48を占める部分でより下方まで覆うことができる。このため、鞘板5のうち平坦面48を占める部分により複数の制御棒(3A,3B)の大部分をより効果的に保護するとともに、鞘板5のうち傾斜面8を占める部分により冷却材が鞘板5の下端部70近傍を流れる際の剥離渦を抑制することができる。
幾つかの実施形態では図5(b)に示すように、鞘板5の流路孔22(図4参照)に対向する下端部70は、流路孔22の径方向における鞘板5の中心線Qから遠ざかるほど上方に向かうように水平方向に対して傾斜する傾斜面9を有する。
本発明者らの鋭意検討の結果、コンティニュアス部6において、下方からの冷却材の流れに対抗する下端部70の形状によっては、剥離渦が発生しやすいことがわかった。例えば、図7に示すような従来例では、コンティニュアス部6の下端部70が冷却材の流れ方向に直行する平坦面49を有し、この平坦面49と、鉛直方向及び流路孔22の径方向に沿う鞘板5の面72Bとが略直交する場合、上部炉心板21の流路孔22を通る冷却材の流れが下端部70の近傍を流れる際に剥離渦Uが生じやすい。
この点、図5(b)に示す実施形態の場合、コンティニュアス部6のうち鞘板5の流路孔22に対向する下端部70において、傾斜面9により、流路孔22を通過して制御棒クラスタ案内管2の内部に流れ込んだ冷却材の流れが下端部70近傍を流れる際に、剥離渦の発生が抑制される。よって、剥離渦に起因して生じる制御棒(3A,3B)に作用する振動外力を低減することができる。
図8は、一実施形態に係る制御棒クラスタ案内管の構成を示す概略図であり、とくに、制御棒クラスタ案内管2のコンティニュアス部6と上部炉心板21との連結部を示す図である。
図8に示す実施形態では、制御棒クラスタ案内管2の底板43と上部炉心板に連結するための連結ピン50は、上部炉心板21に形成された孔56に嵌合する小径部52と、小径部52よりも底板43側に位置し、小径部52よりも直径が大きい大径部54と、含む。そして、底板43の底面46と上部炉心板21の上面24との間には、大径部54の長さLに対応した隙間Gが形成される。
上述のように、底板43の底面46と上部炉心板21の上面24との間に、連結ピン50の大径部54の長さLに対応した隙間Gを形成することで、上部炉心板21の流路孔22を通って制御棒クラスタ案内管2の内部に流入しようとする冷却材の一部がこの隙間Gを通って上部プレナム40に排出される。これにより、制御棒クラスタ案内管2の内部を通過する冷却材の流量が低減されるため、冷却材が制御棒クラスタ案内管2の内部を流れることに起因する制御棒の振動(例えば剥離渦に起因する振動)を抑制することができる。
また、連結ピン50の大径部54の長さLを適切に選択することで、隙間Gを介した冷却材の排出量を調節することができる。また、連結ピン50のうち冷却材の流れに曝される部位(大径部54)の直径を、上部炉心板21に形成された孔56に嵌合する連結ピン50の小径部52よりも大きくすることで、上部炉心板21の上方に制御棒クラスタ案内管2を強固に支持することができる。
底板43の底面46と上部炉心板21の上面24との間に形成される、連結ピン50の大径部54の長さLに対応した隙間Gの幅、すなわち大径部54の長さLは、例えば5mm以上としてもよい。大径部54を5mm以上とすることで、上部炉心板21の流路孔22を通って制御棒クラスタ案内管2の内部に流入しようとする冷却材の一部を、積極的にこの隙間Gを通して上部プレナム40に排出させることができる。このため、冷却材が制御棒クラスタ案内管2の内部を流れることに起因する制御棒の振動を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
また、本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 原子炉容器
2 制御棒クラスタ案内管
3 凹部
4 囲板
5 鞘板
6 コンティニュアス部
7 当接面
8 傾斜面
9 傾斜面
11 入口ノズル
12 出口ノズル
14 制御棒駆動装置
20 上部炉心支持板
21 上部炉心板
22 流路孔
23 上部炉心支持柱
24 上面
30 炉心槽
31 下部炉心板
32 下部炉心支持板
33 燃料集合体
40 上部プレナム
41 下部プレナム
42 出口配管
43 底板
44 上面
45 開口
46 底面
48 平坦面
49 平坦面
50 連結ピン
52 小径部
54 大径部
56 孔
60 案内板
62 凹部
64 案内筒
66 窓部
70 下端部

Claims (10)

  1. 複数の制御棒により形成される制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管であって、
    上部炉心板に形成された流路孔の上方において鉛直方向に沿って延在するように設けられ、前記流路孔を通過した冷却材を排出するための窓部を有する囲板と、
    前記制御棒を覆うように前記囲板の内側において鉛直方向に沿って延在する複数の鞘板を含むコンティニュアス部と、を備え、
    前記複数の鞘板は、前記流路孔の中心軸の周りに該中心軸を避けて配置されており、
    各々の前記鞘板の前記流路孔に対向する下端部は、該下端部のうち少なくとも前記中心軸側の領域において、前記中心軸に近づくほど上方に向かうように水平方向に対して傾斜面を有することを特徴とする制御棒クラスタ案内管。
  2. 前記傾斜面は、前記中心軸側の前記傾斜面の端において、鉛直方向に向かう前記鞘板の面と不連続に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の制御棒クラスタ案内管。
  3. 前記傾斜面は、鉛直方向に対してなす角度が30度以上45度以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御棒クラスタ案内管。
  4. 前記傾斜面は、前記制御棒に差し掛かるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の制御棒クラスタ案内管。
  5. 前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板をさらに備え、
    前記底板は、前記流路孔に連通する開口を有し、
    各々の前記鞘板の前記下端部は、前記開口の周囲において前記底板の上面に当接する当接面をさらに有し、
    前記傾斜面は、前記当接面に対して前記中心軸側に設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御棒クラスタ案内管。
  6. 各々の前記鞘板の前記下端部は、前記当接面に対して前記中心軸側に段差を介して隣接する平坦面をさらに有し、
    前記傾斜面は、前記平坦面に対して前記中心軸側に設けられることを特徴とする請求項5に記載の制御棒クラスタ案内管。
  7. 前記傾斜面と前記平坦面との境界は、前記鞘板によって覆われる複数の前記制御棒のうち前記中心軸側に位置する制御棒の軸心に対して前記中心軸側に位置することを特徴とする請求項6に記載の制御棒クラスタ案内管。
  8. 前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板と、
    前記底板を前記上部炉心板に連結するための連結ピンと、をさらに備え、
    前記連結ピンは、
    前記上部炉心板に形成された孔に嵌合する小径部と、
    前記小径部よりも前記底板側に位置し、前記小径部よりも直径が大きい大径部と、
    を含み、
    前記底板の底面と前記上部炉心板の上面との間には、前記大径部の長さに対応した隙間が形成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御棒クラスタ案内管。
  9. 複数の制御棒により形成される制御棒クラスタを案内するための制御棒クラスタ案内管であって、
    上部炉心板に形成された流路孔の上方において鉛直方向に沿って延在するように設けられ、前記流路孔を通過した冷却材を排出するための窓部を有する囲板と、
    前記囲板の下部に連結され、前記上部炉心板に対向して配置される底板と、
    前記底板を前記上部炉心板に連結するための連結ピンと、をさらに備え、
    前記連結ピンは、
    前記上部炉心板に形成された孔に嵌合する小径部と、
    前記小径部よりも前記底板側に位置し、前記小径部よりも直径が大きい大径部と、
    を含み、
    前記底板の底面と前記上部炉心板の上面との間には、前記大径部の長さに対応した隙間が形成されたことを特徴とする制御棒クラスタ案内管。
  10. 冷却材が通過可能な流路孔を有する上部炉心板と、
    前記上部炉心板の上方に位置し、前記上部炉心板とともにプレナムを形成する上部炉心支持板と、
    前記上部炉心板の上方に配置される請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御棒クラスタ案内管と、を備えることを特徴とする原子炉容器。
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