JPH01126592A - 制御棒クラスタ支持用スパイダ集合体 - Google Patents

制御棒クラスタ支持用スパイダ集合体

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JPH01126592A
JPH01126592A JP63212289A JP21228988A JPH01126592A JP H01126592 A JPH01126592 A JP H01126592A JP 63212289 A JP63212289 A JP 63212289A JP 21228988 A JP21228988 A JP 21228988A JP H01126592 A JPH01126592 A JP H01126592A
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hub
flow
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plane
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JP63212289A
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English (en)
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Larry A Shockling
ラリー・エイ・シヨックリング
Trevor A Francis
トレバー・エイ・フランシス
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Hokkaido Electric Power Co Inc
Kansai Electric Power Co Inc
Kyushu Electric Power Co Inc
Japan Atomic Power Co Ltd
Shikoku Electric Power Co Inc
CBS Corp
Original Assignee
Hokkaido Electric Power Co Inc
Kansai Electric Power Co Inc
Kyushu Electric Power Co Inc
Japan Atomic Power Co Ltd
Shikoku Electric Power Co Inc
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
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    • G21C7/08Control of nuclear reaction by application of neutron-absorbing material, i.e. material with absorption cross-section very much in excess of reflection cross-section by displacement of solid control elements, e.g. control rods
    • G21C7/10Construction of control elements
    • G21C7/117Clusters of control rods; Spider construction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加圧水型原子炉、特に、制御棒クラスタを取り
付け、調節自在に位置決めするためのスパイダに係る。
周知のように、従来の加圧水型原子炉は互いにほぼ平行
に間隔を保ち、燃料棒集合体と入れ子関係に軸方向並進
移動できるように原子炉容器内に取り付けられた出力制
御棒を採用している。この制御棒は中性子を吸収して炉
心内の中性子束レベルを低下させる毒物と呼ばれる物質
を含有する。 。
連携の燃料棒集合体に対する制御棒の位置を調節するこ
とによって、反応度を、従って、原子炉の出力レベルを
制御、調節する。典型的には、制御棒を束ねてクラスタ
を構成するために、各クラスタに属する棒をスパイダに
取り付け、各スパイダを、連携の棒クラスタを上下させ
る機構に連結する。
新しい設計の加圧水型原子炉には、出力制御棒クラスタ
(RCC)及び減速材調整制御棒クラスタ(WDRC)
のほかに、いわゆる弱吸収制御棒クラスタを採用するも
のがあるが、この弱吸収制御棒クラスタはその構造がR
CCと同じであることから、ここでは−括してRCCと
呼称する。このような設計の原子炉では、合計2,80
0本以上の制御棒が185クラスタに分けられ、各クラ
スタと連携するスパイダに該クラスタを構成する棒が別
々に取り付けられる。
新しい設計の典型的な加圧水型原子炉では、原子炉容器
内に下方から順次上方へそれぞれがほぼ円筒形の下槽集
合体、内槽集合体、カランドリア、そして上部を閉鎖す
るドームを設ける。下槽集合体はその内部に軸平行関係
に複数の燃料集合体が配設され、それぞれの両端が下部
及び上部炉心板で支持され、上部炉心板は内槽集合体の
円筒形側壁の底縁に溶接されている。内槽集合体内には
、その断面積のほぼ全域にわたって狭い間隔で多数の棒
案内管が配列されている。棒案内管には第1タイプと第
2タイプがあり、前者は出力制御棒クラスタ(RCC)
を、後者は減速材調整制御棒クラスタ(WDRC)を収
納している。連携の案内管内に入れ予成に収納されるこ
れらのクラスタはそれぞれ連携する燃料棒集合体と整列
関係にある。
新設計加圧水型原子炉の主な目的の1つは燃料利用効率
を高めて総燃料コストを節減することにある。この目的
に沿って、減速材調整制御棒クラスタ(WDRC)は機
械的な減速材制御手段として作用し、新しい燃料サイク
ルの開始時にはすべてのWDRCが燃料棒集合体、従っ
て炉心内に完全挿入される。多くの場合、燃料サイクル
は約18カ月であり、18力月が経過すると燃料を交換
しなければならない。燃料サイクルが進行し過剰反応度
レベルが低下するに従って、WDRCをグループごとに
少しづつ炉心から引抜き、たとえ燃料棒集合体の反応度
レベルが経時的な消失で低下しつつあっても原子炉が同
じ反応度レベルを維持できるようにする。他方、制御棒
クラスタを連携の燃料棒集合体に対して軸方向並進、即
ち、入れ子関係に移動させることにより、例えば負荷需
要に応じて、公知の原子炉制御操作と同様に原子炉の反
応度を、従って出力レベルを連続的に制御する。
カランドリアはカランドリア底板及びカランドリア上板
を含み、カランドリア底板及び上板に棒案内管の上下端
をそれぞれ固定する。カランドリア内には、その底板及
び上板に形成した整列孔の間に、棒案内管とそれぞれ整
列させて複数のカランドリア管を軸平行関係に取り付け
る。カランドリア上板及び底板のカランドリア管と連携
する孔からずれた位置に複数のフローホールを形成して
あり、炉心排出流が内槽集合体の上向き通路から流出す
る際にこれらのフローホールを通過する。
炉心排出流またはその大部分は軸方向から半径方向に向
きを変えて、カランドリアと流体流通関係にある半径方
向外向きの出口ノズルへ流れる。
同じく軸平行整列関係に、カランドリア管はドーム内の
所定の高さまで延びる対応゛のフローシュラウドと接続
され、前記フローシュラウドは対応のヘッド延長部と整
列し、かつ近接している。ヘッド延長部はドームの構造
壁を貫通し、ドームの外部でその真上に位置するそれぞ
れの自由端に、上述した対応の調節機構が装着されてい
る。この調節機構は連携のヘッド延長部、フローシュラ
ウド、及びカランドリア管を貫通して、RCCCCツク
ラスタWDRC棒クラスタが取り付けられている連携の
スパイダに連結される対応の駆動棒を含み、内槽集合体
内での前記棒の高さ位置、即ち、棒を内槽集合体へ下降
させて燃料棒集合体と連携させることにより炉心内の反
応度を制御する際の内槽集合体への下降位置を調節する
機能を果たす。
このような原子炉の重要な設計基準のひとつは、原子炉
の炉内構造物を通過する際に炉心排出流によって惹き起
こされるおそれのある炉内構造物の振動を低減すること
にある。この基準を満たすための重要な要因は内槽集合
体の全長にわたって炉心排出流を軸方向に、即ち棒クラ
スタ及び連携の棒案内管と軸平行関係に維持すること、
である。
このことは入口及び出口ノズルをカランドリア集合体の
高さにほぼ対応する高さに、即ち、上述のように棒案内
管及び連携の棒クラスタを収納する内槽集合体よりも上
方に設置することによって部分的に達成させる。また、
内槽集合体内に所期の軸方向流動状態を維持するのを助
けるため、成形部材と呼ばれる構造部材を容器内に組み
込む。
既に述べたように、本発明の改良型ベーン形状を有する
棒クラスタ・スパイダが併用されるような加圧水型原子
炉はいわゆる出力制御棒クラスタ(RCC)を構成する
ようにと配列された多数の制御棒のほか、同じく減速材
調整制御棒クラスタ(WDRC)を構成するように配列
された多数の減速材調整制御棒を使用し、合計2800
本の棒(即ち、原子炉制御棒及び減速材調整制御棒の合
計)から成る185個のクラスタの配列体が原子炉容器
の内槽集合体に軸平行関係に取付けらている。各クラス
タの棒はその上端が対応のスパイダに取り付けられ、こ
うしてスパイダに取り付けられたクラスタは対応の棒案
内管に入れ予成に挿入される。スパイダは駆動棒を介し
て対応の調節機構と連結し、この調節機構が棒クラスタ
を連携の燃料棒集合体グループに対して選択的に上昇、
下降させることにより、原子炉の反応度、従って、出力
レベルを制御する。
このような新しい原子炉の設計は特に上部炉内構造物を
、従って、棒案内管及び連携の棒クラスタを通過する炉
心排出流をほぼ軸方向に維持しようとするものであった
が、棒を支持する従来型のスパイダベーンには有害な振
動が発生し島いことが判明している。即ち、従来のよう
にほぼ半径方向に張出したベーンの構造は最適とはいえ
ず、振動を軽減するという設計条件を満たすことができ
ない。
更に詳しくは、スパイダ集合体は容器の垂直軸線と軸平
行関係に延びるほぼ円筒形の中心ハブを含み1、この中
心ハブにベーン集合体が連結されて半径方向に張出して
いる。ベーン集合体の形状は多様であるが、−船釣には
、はぼ平行な主要平坦面を有する金属板で形成された垂
直ベーンから成り、2本以上の円筒形棒支持マウントを
互いにかつハブと連結する。棒支持マウントもハブと軸
平行である。従って、炉心排出流は軸平行流を維持する
という基本的な設計条件通りに平行流動状態でベーンに
沿って通過する。
それぞれのスパイダ及び連携のベーン集合体はかなりの
構造強度を備えねばならない。例えば、制御棒スパイダ
は典型的には中心ハブの周りに等角度間隔に、半径方向
に張出した4つのベーン集合体に配置された合計8本の
制御棒を支持する。
8木の棒から成る制御棒クラスタの総重量は約90kg
乃至113kgである。典型的な減速材調整制御棒クラ
スタは最大限24本の減速材調整制御棒から成り、2本
の減速材調整制御棒から成るグループと4本の減速材調
整制御棒から成るグループが合計8つのベーン集合体の
それぞれに交互に取り付けられており、4本の棒を取付
けられる集合体はそれぞれ半径方向に張出したベーン素
子のほかに、1対の横方向に延びる素子を含み、後者に
はその外端に円筒形支持マウントが装着されている。こ
のように構成された減速材調整制御棒クラスタの総重量
は約318kg乃至363kgである。スパイダは各棒
クラスタの死重を支えるだけでなく、スパイダを通過す
る比較的高速の炉心排出流及び棒の高さ調節動作に伴っ
て加わる力を吸収しなければならない。
従フて、スパイダは優れた構造支持を与えると同時に、
水流によって振動が発生する可能性を軽減するように構
成しなければならない。1987年6月16日ヨーロッ
パ特許公告公報第0225805A1として公告された
ヨーロッパ特許出願第86309594.9号に記載さ
れているように、それぞれのベーンの後縁、即ち、ベー
ンを通過する冷却材流方向に関して下流の縁部にほぼ方
形の断面を与える、換言すれば扁平に形成することによ
ってこの2つの条件が満たされることが判明した。
(以 下 余 白) 本発明では、ベーンが棒案内管内の支持板に設けた通路
を通過するスパイダ軸方向位置の限られた範囲内で流路
が狭くなるため、流れに伴なってベーンに無作為の強い
パフニッティング(buffeting)が発生し、こ
れが順次それぞれのベーンを襲い、スパイダ、スパイダ
によって支持される制御棒及び連携の駆動機構に(横力
及び/またはトルクの形で)交代または振動性負荷が加
わるとの所見が得られた。本発明では、この交代または
振動性負荷現象発生の主因がベーン前縁の断面が多くの
場合対称的な形状を呈することにあるとの知見が得られ
た。例えば、従来の設計基準ではベーン前縁の断面を半
円形などのような対称形状とするのが普通である。とこ
ろが本発明では、ベーン前縁の断面を非対称形状とする
ことが好ましく、これによって交代または振動性負荷の
発生を防止し、振動負荷状態を軽減できることが発見さ
れた。種々の動作パラメータに基づき、詳しくは後述す
るように、多様な非対称断面が考えられる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図に示す加圧水型原子炉1oは上部のドームまたは
ヘッド集合体12a1円筒形側壁12b、及び原子炉1
oの基部を構成する閉じた底部12cを含む容器12を
具備する。側壁12bの環状上端面12d付近に半径方
向に向いた入口ノズル11及び出口ノズル13を形成し
である(第1図にはそれぞれ1つづつ図示しである)、
円筒形側壁12bは溶接などで閉じた底部12cと一体
的に接合すればよいが、ヘッド集合体12aは側壁12
bの端面12dに着脱自在に固定する。側壁12bは後
述するように種々の炉内構造物を支持するためのほぼ環
状の内側取り付け突Ra 12 eを画定する。閉じた
底部12cは図面に略示するような底部計装体14を内
蔵している。
下槽集合体16は支持マウント18bに下端が嵌着され
ている下部炉心板18に固定したほぼ円筒形の側壁17
を含む。円筒形側壁17はその上端に、容器12内に下
槽集合体16を支持する環状取り付け突1i< 12 
eに着座させた取り付けリング17aを具備する。側壁
17は入口ノズル11付近で中実であるが、出口ノズル
13と整列し、かつこれに着脱自在に取り付けたノズル
リング17Cを含む孔17bを有する0円筒形側壁17
の内面の、軸直の約172に相当する位置に取り付けた
支持マウント17dで上部炉心板19を支持する。下部
炉心板18に装着した底部マウント22と、上部炉心板
19に装着されてこれを貫通するビン状マウント23に
より、下槽集合体16内に燃料棒集合体20を支持する
。(図面には2個だけ示しであるが)下部炉心板18及
び上部炉心板19に形成した流通孔またはフローホール
18a、19aにより、原子炉冷却材は下槽集合体16
に流入し、燃料棒集合体20と熱交換関係に下槽集合体
内を流動したのち、内槽集合体24に流入する。側壁1
7の内側には、炉心領域を囲んで中性子反射体及び遮断
体21を設けである。
内槽集合体24はその下端を上部炉心板19に一体的に
接合した円筒形側壁26を含むと共に、その上方開口端
に、環状保持ばね27に嵌着し、側壁17の取り付けリ
ング17aと共に取り付け突縁12eで支持した取り付
けリング26aを含む。側壁26はこのほかに孔17b
及び出口ノズル13と整列する孔26bを含む、内槽集
合体24の円筒形側壁26内に、複数の棒案内管が狭い
間隔で、かつ互いに平行に配設されているが、図面を簡
略化するため、第1図には2つの棒案内管だけを、即ち
、出力制御棒クラスタ30 (RCC)を収容する棒案
内管28、及び減速材調整制御棒クラスタ34 (WD
RC)を収容する棒案内管32だけを図示した。各RC
Cクラスタ30及び各WDRCクラスタ34の棒はそれ
ぞれ別々に対応するスパイダ100,120に連結され
る。棒案内管28の上下端にそれぞれ取り付け手段36
.37を設け、棒案内管32の上下端にそれぞれ取り付
け手段38.39を設け、各棒案内管28.32を上部
炉心板19に連結するのに下部取り付け手段37.39
を利用し、各棒案内管28.32をカランドリア延長部
50のカランドリア底板52に連結するのに上部取り付
け手段36.38を利用する。
カランドリア集合体50はカランドリア底板52のほか
に、カランドリア上板54、及びカランドリア底板及び
上板52.54の孔と軸整列して互いに平行離隔関係に
延びる複数のカランドリア管56.57を含み、前記カ
ランドリア上板54に前記カランドリア管56.57が
連結されている。具体的には、カランドリア底板52の
対応孔に嵌着し、カランドリア底板に固定したカランド
リア延長部58.59にカランドリア管56.5フを固
定する。同様の構造によりカランドリア管56.57の
上端をカランドリア上板54に連結する。
図示の構成では、カランドリア延長部58だけがカラン
ドリア底板52から下方に突出し、RCCC実棒管28
の上端取り付け手段36に連結されている。WDRC棒
案内管32と連携の上部取り付け手段38は(図示しな
いが)可撓リンケージを介してRCCC実棒管28の取
り付け手段36と連結することができる。これに代わる
実施態様として、WDRC棒案内管32を独自にカラン
ドリア底板52と連結してもよく、この場合には、カラ
ンドリア延長部59も底板52から下方に突出し、WD
RC取り付け手段38と係合してこれを側方から支持す
る。
カランドリア管56.57とそれぞれ軸整列し、かつそ
れに連結されるフローシュラウド60゜61は容器12
のヘッド集合体12a内に配置され、カランドリア上板
54から上方へ延びている。同数のヘッド延長部62.
63をそれぞれのフローシュラウド60.61と軸整列
させ、ヘッド延長部の下端62a、63aをフレアさせ
るかまたは鐘形に形成することによって組立を容易にす
ると共に、ヘッド集合体12aを容器側壁12bの端面
12dへ下降させる際に(第1図には図示しない)駆動
棒がヘッド延長部62.63内へ案内されるようにする
。第1図から明らかなように、完全に組立てた状態でフ
レア哨62B、63aにフローシュラウド60.61の
対応上端60a、61aが挿入される。ヘッド延長部6
2,63はヘッド集合体12aの頂壁部分を貫通し、こ
れに対して密封されている。出力制御棒クラスタ(RC
C)駆動機構64及び減速材調整制御棒クラスタ(WD
RC)駆動機構66を対応のヘッド延長部62.63、
フローシュラウド60.61及びカランドリア管57.
57と連携させ、カランドリア管を対応の出力制御棒ク
ラスタ30及び減速材調整制御棒クラスタ34と連携さ
せる。 RCC駆動機構(CRDM)64としては適当
な従来型のものを利用すればよく、減速材調整制御棒ク
ラスタ(WDRC)34の駆動機構(DRDM)66と
しては本願と同じ出願人の所有になる米国特許第4.4
39,054号に開示されている駆動機構と同様のもの
を利用すればよい。
DRDM64及びDRDM66と連携の各駆動棒は対応
の出力制御棒クラスタ30及び減速材調整制御棒クラス
タ34にむかって延び、それぞれの下端がスパイダ10
0.120に連結されている。即ち、DRDM64及び
DRDM66は対応の駆動棒を介してRCC30及びW
DRC34を、上部炉心板19に形成した(図示しない
)対応孔を通して連携の燃料棒集合体2o内へ下降させ
たり、逆に上昇させたりする。第1図に示すように、下
槽集合体16の内高D1は約4.5m、燃料棒集合体2
0の有効長D2は約3.8m、内孔D3は約4.411
1.棒クラスタ30,34の、従って、対応のCRDM
及びDRDM駆動棒の移動範囲D4は約3.7m  で
ある。
原子炉から所期の出力レベルを得るために、RCC30
はWDRC34よりも頻繁に位置を調節される。各燃料
サイクルの開始に際してWDRC34が下槽集合体16
へ完全挿入され、この燃料サイクル中、過剰反応度の減
少に応じて、(図示しない)連携の駆動棒及びDRDM
66によりWDRC32が選択的に引抜かれる。多くの
場合、この操作は4つのWDRC34から成るグループ
を同時に完全挿入位置から対応のWDRC案内管32内
への完全上昇位置へ連続的かつ制御下で引抜きをして行
なわれる。具体的には、所与のグループを構成する4つ
のWDRC34はこのグループを引抜く際に炉心内に対
称的な出力平衡が維持されるように選択する。多くの場
合、約18カ月の燃料サイクルの約60乃至70%にわ
たってすべてのWDRC34は燃料棒集合体20に完全
挿入されたままである。この期間が過ぎると、過剰反応
度の減少に合わせて選択的にグループを順次完全引抜き
位置へ移動させることにより、可変調節可能なRCC3
0の制御下に、所要の出力レベルを維持するのに必要な
公称の反応度レベルを維持する。
原子炉冷却材、即ち、水は人口ノズル、例えばノズル1
1から容器12に流入し、容器12の円筒形側壁12b
と下槽集合体16の円筒形側壁17との間の環状チェン
バを通って降下し、次いで反転して下部炉心板18のフ
ローホール18aを通って下槽集合体16に流入し、こ
の内部を上昇し、上部炉心板19のフローホール19a
を通って下槽集合体16から内槽集合体24に流入し、
そのまま軸平行流として内槽集合体24を通過し、最終
的にはカランドリア底板52のフローホール52aから
上方に排出される。従って下槽集合体16でも内槽集合
体24でも軸平行流動状態が維持される。カランドリア
50内で流れはほぼ90°向きを変えて出口ノズル、例
えばノズル13から半径方向に排出される。循環水また
は原子炉冷却材の容器12内での圧力は約153気圧が
普通であり、DRDM駆動棒を完全挿入位置から完全引
抜き位置へ上昇させるためのエネルギーまたは流体圧を
DRDM66に供給する。第1図から明らかなように、
スパイダ100.120は炉心からの冷却材流を絶えず
受ける。
(以 下 余 白) 第2図は第1図2−2線における内槽集合体24の断面
図であり、内槽集合体24内に密に配列された制御棒ク
ラスタ(RCC)30及び減速材調整制御棒クラスタ(
WDRC)34の配列態様を略示している。図解の便宜
上、内槽集合体24の側壁26だけを示し、側壁16.
12bを省略し、対応のRCC及びWDRC棒を収容し
ているRCC及びWDRC棒案内管28.32はその輪
郭だけを示しである。第1及び2図からすでに明らかな
ように、RCCクラスタ30及びWDRCクラスタ34
は内槽集合体24の断面積のほぼ全域にわたって互いに
交差した配列を有する。各棒クラスタ及び連携のスパイ
ダをこのように密に配列する以上、始終平行流動状態が
維持されるだけでなく、流れにともなう振動及びその悪
影響が極力軽減されるような慎重な設計が要求される。
第1A及び18図には上下方向に3段のモジュール式成
形部材40.42.44を示したが、第2図には中段4
2を示しである。段40,42.44は高さが異なるこ
とを除けば全く同じであるから、第2図の中段42は段
40.44だけでなく、各段の頂面図でもあり、底面図
でもある。具体的には、このモジュール式成形部材とし
ては2通りの異なる構成70.80のものが互いに直交
する直径D1、D3及びD2、D4を挟んで対称に、即
ち45″間隔で交互に配置されている。取り付け素子9
0が成形部材70.80を側壁26に固定し、成形部材
の外縁70’ 、80’ は側壁26の内周と係合する
円弧から成り、内縁70″、80″は互いに交差するR
CC及びWDRC棒案内管28.32の配列体の周縁と
係合するような形状を備える。
第3及び4図はRCCスパイダ100の平面図及び立面
図であり、RCCスパイダ100はRCCCC的管28
内のスパイダ100及び(図示しない)連携の制御棒の
垂直方向位置を調節するRCC調節機構64にまで延び
ている(図示しない)駆動棒と連結するための内側螺条
付上端部分103を有するほぼ円筒形の中心ハブ102
を含む。(図示しない)駆動棒とハブ102との接合部
を囲み、これにオーバラップする(図示しない)保護金
属スリーブを、その凹ませた部分を嵌入して固定するた
めの凹部102aを設ける。ベーン集合体106はその
内縁がハブ102に固定され、ハブから半径方向に直交
する方向に延びている。各ベーン集合体106は1対の
円筒形支持マウント108を含み、各支持マウント10
8はスパイダ100により支持される(図示しない)制
御棒の外側螺条付上端部分を螺合させるための内側螺条
付部分110を含む孔109を有する。
第5及び6図はRCCスパイダ100と同様に、対応の
WDRC制御機構66の1つに連結された駆動棒を螺着
するための内側螺条付上端部分123を備えたほぼ円筒
形のハブ122を含むWDRCスパイダ120を示す。
ハブ122はハブ102(第3及び4図)の凹部102
aに関連して上述したのと同じ目的で形成した凹部12
2aを具備する。2つのタイプのベーン集合体126.
127がハブ122に連結され、ハブから半径方向に互
いに等角度間隔で交互に延びている。ベーン集合体12
6はハブ122から半径方向に直交関係で延び、それぞ
れが1対の半径方向に離隔したWD RC棒支持マウン
ト128を含むという点で第3及び4図に示したRCC
ベーン集合体106とほとんど同様である。各ベーン集
合体127は集合体127の半径方向に広がる平坦なベ
ーン部分123’ 、124’から互いに反対向きに延
びる第1及び第2対125A、125Bとして延びる一
体的な横断方向ベーン125を含み、それぞれの横断方
向ベーンの外端にはWDRC棒支持マウント12.8が
装着されている。特に第5図から明らかなように、第2
タイプの4つのベーン集合体127がハブ122から半
径方向に互いに直交する関係に延び、それぞれが隣接す
る直交関係のベーン集合体106の中間に上述のような
交互のシーケンスで配置される。それぞれのWDRC棒
支持マウント128はその下端に螺条孔129を有し、
対応するWDRC棒の外側螺条付上端部分が前記螺条孔
129に螺合される。
第3乃至6図に示したベーン集合体106.126に代
わる例としてベーン集合体130を示す第7a、7b及
び70図に従フて、ベーン集合体106.120の構成
をざら辷詳細に説明する。
ベーン集合体130は第1及び第2扁平ベーン素子13
2.134を含み、後者は半径方向に内側及び外側棒支
持マウント138を連結し、前者は内側棒支持マウント
138を連携スパイダのハブ、例えば、N3及び4図の
ハブ102及び第5及び6図のハブ122に連結する。
第1扁平ベーン素子132はその半径方向内側及び半径
方向外側の縦方向縁部にそれぞれ肉厚の薄いフランジ1
33.133′及び上下の段状部分135.135′を
含むように機械加工されている。なお、ここに使用する
「扁平ベーン素子」または「扁平ベーン素子部分」とい
う表現は典型的には金属を材料とし、図示のように互い
に平行な主要平坦面を有する板状構造を意味する。
第7a、7b及び8図から明らかなように、棒支持マウ
ント138はフランジ133を嵌着するための嵌着スロ
ット1401及びフランジ1.32の上下段状部分13
5.135′を嵌着するための上下凹部142を含む。
同様に、第2扁平ベーン素子134もその縦方向縁部に
、内側及び外側棒支持マウント138を連結するための
フランジを含む。
第7a及び7b図のベーン集合体130は第3及び4図
のRCCベーン集合体106及び第5及び6図のWDR
Cベーン集合体126とほとんど同じであり、従って、
ベーン集合体106.126は対応の第1及び第2扁平
ベーン素子112.114及び123.124をそれぞ
れ含み、それぞれが連携のベーン集合体106.126
をRCCスパイダのハブ102′ELびWDRCスパイ
ダのハブ122にそれぞれ連結するための、第7b図の
フランジ133に相当する長手方向フランジを具備して
いる。この構造を第4図のRCCスパイダ100につい
てはハブ102に形成した嵌着用スロット111及びこ
れに嵌着されるフランジ115によって、第6図のWD
RCスパイダ120についてはハブ122に形成した嵌
着用スロット121及び第1扁平ベーン素子123と連
携し、前記スロット121に嵌着されるフランジ131
によってそれぞれ示した。
第6図から明らかなように、WDRCスパイダ120の
第2ベーン集合体12フは、一体向に形成されてハブ1
22から半径方向に張出した第1、第2扁平ベーン素子
部分123’ 、124’を含み、第1部分123′が
ハブ122に形成した対応の嵌着用スロット121′に
嵌着される長手方向フランジ131′を具備するという
点で第1ベーン集合体126とほぼ同様である。集合体
127はまた、第1、第2ベーン素子部分123′、1
24’ と一体に形成されて、横断方向に張出した第3
扁平ベーン素子125の第1、第2対125A、125
Bを含み、第1対125Aは部分123’ 、124’
の中間に形成され、第2対125Bは第2ベーン素子部
分124′の外側縦方向縁部に形成されている。各素子
125の外側縁には棒支持マウント128が装着されて
いる。第3の、即ち、横断方向の扁平ベーン素子125
もその外側縦方向縁部に、対応の棒支持マウント128
を取り付けるための同様のフランジ構造を含むことがで
きることはいうまでもない。
RCC及びWDRCスパイダ102.120の組立てに
際しては、フランジ115.131.131′を連携ハ
ブ102.120の対応のスロット111.121.1
21′ に挿入して最も内側の扁平ベーン素子112.
123.123′を位置決めしてから、第3及び6図に
それぞれ溶接ビード116.119で示すように上下端
をスポット溶接して固定し、次いで接合部を全長に沿っ
てろう接するのが好ましい。
第2図に示したようにRCC及びWDRC棒クラスタは
間隔の詰まった配列体として構成されているから、RC
Cスパイダ100の扁平ベーン素子112.113及び
WDRCスパイダ120の扁平ベーン素子またはその一
体部分123.124.123’ 、124’ 、12
5は全体として平行流動状態の下で作用するほぼ直線的
な扁平または板状素子を構成することになる。炉心排出
流は各ベーン素子の後縁、即ち、原子炉冷却材流動方向
から見て下流縁の後方にいわゆる「過料(vortex
 5treet) Jを発生させ易く、この渦によって
起こる振動は摩耗を早め、耐用寿命を縮めるほどの程度
に達するおそれがある。平行流動状態の影響下に扁平素
子後縁の後方に形成される過料に起因する液浸(imm
ersed)  2次元振動現象は実験的にも理論的に
も研究されている。(1977年Van No5tra
nd Re1nhold Co、刊、R,D、 Be1
ins著”FLOW−INDUtl:ED VIBRA
TION”;  第18頁; 1972年8月14−1
6日、Simposium Karlsrule (G
ermany)刊、1974年Eduard Naud
ascher編集、Springer−Verlag刊
、R,Brepson等著”Vibrations I
nduced by VanKarman Vorte
xTrail in Guide Vane Bend
s″、 FLOW−INDUCEDSTRll(:TU
RAL VIBRATIONSを参照されたい。さらに
、^SME会報JO口NARL OF BASICEN
GINEERING、 1961年12月号におけるG
、 H,Tebes等の論文”Hydroelasti
c Vibrations  of Flat Pla
tes Re1ated to TRAILING E
dge Geometry”も参照されたい。) 高さ約5インチ、厚さ0.32インチのベーン素子(例
えばベーン素子112.114または123−125)
の場合、ここに述べるような原子炉の正常な運転時に発
生する流動状態下でベーンの渦分断振動数(Vorte
x  shedding frequency)は下記
のように算出することができる。
ただしf、ム渦分断振動数[Hzl SΔストルーハル数 UΔベーンを通過する流速[インチ/秒コDΔ特性長さ
、ベーン厚さ[インチコ ストルーハル数はレイノルズ数(Re)の大きさに依存
し、Reは下記のように算出することができる。
IJDρ Re  −−(2) μ ただしReΔ レイノルズ数 04  ベーン通過流速[インチ7秒]ρΔ 流体密度
、6.11E−5 [1bf−秒2/インチ4] μΔ 流体粘度、1.14E−8 [1bf−秒/インチ2] Dへ 特性長さ、ベーン厚さ[インチ]即ち、レイノル
ズ数は Re −6,38E5         (3)適当な
ストルーハル数はBe1vinsによればSピ0.20
          (4)従って、運転時に予想され
る計算上の渦分断振動数は u f、 −−(5) こうして計算される渦分断振動数(即ち、f、 −24
0)1z)は周囲構造要素の最低自己振動数(多くの場
合fn< 100Hz)に比較して極めて高い。即ち、
水流がゼロまたは低い停止状態から完全な流動が発生す
る正常運転状態へ原子炉の運転が移行する際に1次渦分
断振動数がこれらの構造要素の自己振動数を超えること
になり、これは渦分断振動数が構造の最低自己共鳴振動
数の0.8倍以下という望ましい正゛常な状態に反する
。運転状態の変動とこれに伴う流速レベルの変化で渦分
断振動数(Fs)が構造固有振動数(fn)の1つと一
致する可能性があるから、このような強制応答を軽減す
るため後縁に適当な形状を与えることによってスパイダ
における過分断振動効果を弱める必要がある。
上記引用文献はこのような構造における過分断振動効果
を弱めるため、平行流動状態中に配置される扁平素子の
後縁に与えるべき種々の形状を提示しているが、従来の
理論的分析は原子炉圧力容器の環境におけるスパイダに
作用する応力条件を考慮していない。即ち、すでに述べ
たように、スパイプは大きい死重に耐えるだけでなく、
特に、原子炉を急停止する際にRCCCCチクラスタ実
かつ迅速に並進移動させる必要から実施される高さ調節
操作に伴う運動力にも、水流によって生ずる力にも耐え
ねばならない。しかもこれらの設計基準を限られた軸方
向スペース内で満たさねばならない。
一般的な静水力学な流動条件を考慮に入れた従来のベー
ン素子の設計は平行な平坦面から漸次径行するように後
縁を形成することで流動特性を改善できるとの確信に基
づいている(例えば、後縁の断面形状を半円形乃至もつ
と漸進的なテーバ形状にする)。ところが実際には、テ
ーバまたは湾曲させた面は流れ剥離が起こる面積を広げ
る結果となり、ベーン素子を通過する際に流れに発生す
る渦の作用を受ける面積を広げる結果ともなることが判
明した。さらにまた、流れ剥離の問題を軽減するため後
縁をテーバさせたり縮小したりすると後縁断面を占める
構造材料の量が少なくなり、所与の高さ及び厚さでのベ
ーン強度を弱めるか、さもなければ充分な強度を与える
ためにベーン素子の長手方向寸法(即ち、軸方向高さ)
を増大せざるを得なくなる。ベーン素子の強度低下は許
容できないことであり、さりとて高さを増大させること
はこのように高くしたベーンに対応して内槽集合体の高
さを増大させることにもなり、容器コストの増大につな
がるから現実的でない。
公知ベーン素子の標準的な半円形断面を持つ後縁に反し
て、本発明では水流中に発生する渦及び渦分断振動数を
、ベーン素子及び連携スパイダに必要な構造強度、制約
されるスペースと共に考慮すれば、線支持スパイダのベ
ーン素子後縁に方形断面形状を与えれば最適条件に近い
ことが判明した。重要かつ決定的要因は所与のサイズの
ベーン素子の最大強度を維持しながら渦分断による振動
効果を弱めて構造の振動応答を低減し、コスト軽減の点
で製造容易な構造でこれらの成果を達成することにある
。後縁に方形または方形に近い断面形状を与えることで
上記設計及び操作上の条件を満たすことができることが
立証されたが、これは従来の設計に対して飛躍的な改良
であると考えられる。後縁に方形の断面形状を与えるこ
とは従来採用されていた半円形及び/よたはその他のテ
ーバ断面後縁に比較してベーン素子の製造を容易にし、
製造コストを軽減する上でも効果的である。
従って、第7a及び70図に示す集合体130のベーン
素子132.134は断面が方形の後縁132b、13
4bを備える一方で、従来と同様の半円形前縁、即ち、
上流縁132a、134aを備えている。同様に、′s
5及び6図のベーン素子112.112’、114.1
14’、123.123’ 、124.123’、12
5は半円形断面の前縁112a、112a’ 、114
a、114a’ 、123a、123a’ 、124a
、124a’ 、125a&び方形断面の後縁112b
、112b’ 、114a、114b’ 、123b、
123b’ 、124b、124b’ 、125bを備
えている。
ただし、本発明では、流れに伴なフて公知のスパイダ・
ベーンに作用する交代または振動性負荷を回避するため
、詳しくは以下に述べるが、前縁は第13a乃至13d
図に示すような非対称断面形状またはそれらのバリエー
ションを有する。第9図は断面が半円形の前縁134 
aを有する第7C図に示すようなベーン134の一部を
示す・部分断面図である。断面が半円形であること自体
は平行軸方向流れFがベーン134に作用するという環
境ではほとんど当然の選択であり、流れは流れ停滞また
はよどみ線138において半円形前縁134aと交差す
る対称平面136を中心としてベーン134の両側へ等
分される。従って、理想的な条件下なら、この形状はベ
ーン134に対して正味の横方向負荷を全く発生させず
、−見して好ましい形状である。なお、2次元で示す第
9図において流れ停滞線138が単一の点としか見えず
、対称平面136が線で表わされていることはいうまで
もない。
本発明によると、スパイダ・ベーンの前縁を第9図に示
す半円形断面のような対称形状の断面を呈するように形
成するという一見好ましい態様が実は好ましくない。こ
のことを第10.11及び12図を参照して説明する。
第10図にはRCC棒クラりタ及これと連携のスパイダ
100(第3及び4図)を案内するRCCCC的管28
(第1図)の一部をその上下取り付け手段36.37の
中間の断面で示す、一部を破線で表わした切り欠き斜視
図である。RCCCC的管28の側壁内側に沿って順次
間隔を置いた高さに、RCCCC的管28の側壁内面と
一致する外周形状を有する水平な支持板150を設ける
。支持板150は円筒形棒支持マウント108及びこれ
と連携の棒を軸方向移動自在に挿通するための内側孔1
52と、連携のRCCスパイダ100の対応のベーン部
分、例えば、ベーン134(第7a、7b、7c図)を
通過させるためのスロットまたは通路154を含む。原
子炉の出力を制御するために上下動させる際にRCCス
パイダ100が一時的にそれぞれの支持板150内に位
置することはいうまでもない。
第11及び12図の切り欠き垂直断面図は連携の支持板
150のスロット154を通過する上下動の各段重にお
けるベーン134の状態を示す。
ベーン134が自由空間内にある(即ち、支持板150
内に位置しない)時には第9図に示すように対称に配分
される正常な平行軸方向流れは、第11図から明らかな
ように、ベーン134が支持板150のスロット154
内に来ると著しく変化する。即ち、ベーン134がスロ
ット154内に来ると、支持板150のスロット154
の常開城、即ち、自由域内の流路が著しく狭くなる。し
かし、衝突流れF、はそのまま持続的に供給されるから
、出力流F0として出るまでに、この時点で狭められて
いるスロット154に衝突流れF、よりもはるかに高速
の流れが発生する。
ベーン134の限られた上下方向部分において、狭い流
路を通る流れがベーン134及びこれと連携のスパイダ
に振動を発生させる。この現象は第12図に示すように
スロット154内にベーン134の前縁134aが来た
時に最も顕著に現われると考えられる。第12図に示す
ように、流れFlはスロット154の人口に流入すると
、ベーン134の前縁134aと衝突する。前縁134
aは対称形状(即ち、半円形など)であるから、出力流
F0として出る前縁周りの流れパターンはベーンの、即
ち、対称平面136の一方の側から他方の側へ交代する
。流れ交代メカニズ、ムは下記の態様で進行すると考え
られる。
第12図にFtで示すように流れは乱れた状態にあるか
ら、衝突流れFlの比較的大きい部分がベーン134の
一方の側に向けられ、この側で流量が次第に増大し、そ
の結果、(対称平面PL/SYMと直交する方向の)横
方向負荷が増大し始め、ベーンをスロット154の対応
側壁から遠ざけてこの側壁との間の間隙を広げ、これに
付随してこの側を通る流量を増大させる。しかし、広げ
られた側での流速が増大するに従ってこの側における圧
力が低下し、同時に、反対の側、即ち、狭い方の流路側
における静圧が前記広げられた側の圧力よりも高くなる
。その結果、ベーンはスロットの流量が高い反対の側に
むかって横方向に押される。以下、この動作が繰返され
る。従って、ベーン134に対する交代または振動性横
方向負荷が発生し、これがスパイダ、これと連携のハブ
、スパイダによって支持されている制御棒及びスパイダ
駆動系に伝達される。その結果発生する構造の振動は直
接影響を受ける構成成分及び連携の構成成分の構造的健
全性にとって明らかに有害である。
本発明では、交代または振動性負荷現象の主因がベーン
前縁の対称、断面にあるとの所見が得られた。すでに述
べたように、この対称性はベーンの流量が低下している
側で静圧が増大することを可能にする。なぜなら、最も
前方の線またはエツジ138(即ち、流れ停滞線)がベ
ーン134の幾何的対称平面136に位置し、流れFl
がベーンのこの側における広い正面域と衝突するからで
ある。
そこで本発明ではベーン前縁の流れ停滞1泉の位置を対
称平面136a、136b、136c、136dからず
れるように設定する。第13A乃至13B図は幾何的な
全体形状として(即ち、主要平坦面に対して)、静流れ
線138a、138b、138c、138dがベーンの
対称平面136a、136b、136c、136dから
ずれている断面形状の例を示す。具体的には、第13A
図のベーン134aは非対称の凸形状を有する。第13
B図に示すベーン134bの前縁断面形状は主要平坦面
の1つ、即ち、流れ停滞線138bが対称平面136b
から最大距離離れている第13B図上左側の主要平坦面
に対して1つの鋭角を画定する。第13c図に示すベー
ン素子134Cの前縁断面形状は第13A図の場合と同
様に凸形状であるが、それぞれの主要平坦面に対する左
右2つの鋭角によって流れ停滞線138cを対称平面1
36cからずらすように画定される。最後に、第13D
図に示すベーン素子134dの前縁断面形状は主要平坦
面の1つ、即ち、第13D図上右側の平坦面に対して切
頭鋭角を画定し、ここでも流れ停滞線138dは対称平
面136dからずれているが、第13B図の場合はどで
はない。第13A乃至13B図から明らかなように、対
称平面136に対する流れ停滞線138の位置ずれ量は
前縁断面の形状によって所要の量に調定することができ
る。上述した基準を満たす第13A乃至13B図の形状
またはそのバリエーションをスパイダ・ベーンの前縁幾
何形状として採用すれば、ベーンに作用する横方向振動
負荷及その結果ベーンに加わる交代または振動性負荷を
軽減し、ベーンの振動をも軽減する。
第3図に示すRCCスパイダ1ooの平面図及び第5図
に示すWD RCスパイダ120の平面図から明らかな
ように、ベーンはそれぞれの中心ハブ102.122の
周りにほぼ直径方向に対称に配置されている。便宜状、
第3図のRCC形状に関して以下に説明するが、この説
明は第5図に示すWDRCスパイダ形状にも当てはまる
第13A乃至13B図に示すような非対称ベーン形状を
RCCスパイダ106の4枚のベーンそれぞれに採用す
れば、スパイダに連結されている駆動棒に所与の方向、
例えば反時針方向の正味トルクを発生させることができ
、その結果、同じ位置関係にあるスパイダ・ベーンのす
べての平坦面が第10乃至12図に示すように支持板1
50に形成されているスロット154の対応隣接側壁に
圧接されるであろう。互いに角度間隔を保って隣接する
それぞれのベーン素子対の非対称前縁形状と対応の対称
平面との間の位置ずれが中心ハブ102の周りに順次反
対方向となるように設定することによりスパイダ中心ハ
ブに横方向に斜めの負荷が作用するように構成すること
もできる。スパイダ・ベーン前縁の非対称形状は上記い
ずれの構成であってもベーンの交代または振動性の運動
を回避し、スパイダ・ベーンの前縁が公知例のように対
称形状である場合に前記運動によって発生する振動性負
荷及びこれに関連する悪影響を克服することができる。
具体的にいかなる形状を選択するかは所与の圧力容器内
の環境要因を考慮して決定するのが最善である。例えば
、第13B図の形状は非対称横方向負荷を発生させるに
は最適であるが、ベーン前縁の曲げ強度という点では余
り好ましくはない。第13A及び13B図の形状は第1
3B図の形状よりも大きい強度を与えるが、位置ずれ量
が小さいだけにその分だけ流れ交代の問題を解決する性
能は低くなる。第13C図の形状は流れ交代及び強度特
性の点では第13A及び13B図に示す形状の中間程度
である。いずれにしても従来型スパイダ・ベーンの標準
的な半円断面形状に伴なう問題を軽減するような共通の
特性を有する。
(以 下 余 白)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制御棒クラスタ支持スパイダを使用で
きる加圧水型原子炉を一部断面で示す立面図である。 第2図は第1図の原子炉容器の内槽集合体内に連携の棒
案内管と共に比較的密に配列されている減速材調整制御
棒クラスタ及び出力制御棒クラスタを略伝する第1図2
−2線における断面図である。 第3図はRCCスパイダの平面図である。 第4図は第3図のRCCスパイダを第3図4−4線にお
いて一部断面で示す立面図である。 第5図はWDRCスパイダの平面図である。 第6図は第5図のWDRCスパイダを第5図6−6線に
おいて一部断面で示す立面図である。 第7a及び7b図はそれぞれ半径方向ベーン集合体の頂
面図及び側面図である。 第7c図はベーン素子を示す第7b図の7cm7c線に
おける断面図である。 第8図はスパイダの制all棒支持マウントの1つを示
す立面図である。 第9図は流れ状態を明らかにするため従来の半円形前縁
断面形状を有するスパイダ・ベーンの一部を示す垂直断
面図である。 第10図はRCCCC的管及び内部支持板を一部破線で
示す切り欠き斜視図である。 第11及び12図は第10図に示した棒案内管内部支持
板に形成されている対応のスロットまたは通路を通過中
の第9図のスパイダ・ベーンの一部をそれぞれ異なる高
さにおいて示す垂直断面図である。 第13A乃至13D図は本発明に基づく種々の非対称前
縁断面形状を有するスパイダ・ベーンの一部を示す垂直
断面図である。 11は入口ノズル、13は出口ノズル、20は燃料棒集
合体、24は内槽集合体、28・32は案内管、30は
出力制御棒クラスタ、34は減速材調整制御棒クラスタ
、100・120はスパイダ、102・122はハブ、
106・126はベーン集合体、112・114・12
3・124はベーン素子、108・128は支持マウン
ト、134aはベーン素子の前縁、136は対称平面で
ある。 出願人:  ウエスチンクへウス・エレクトリック・コ
ーポレーション代 理 人:加 藤 紘 一部(ばか1
名)F/θB FIG、 2゜ く− ト  ト + ン ? 七 U−ギに

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中心軸を画定する細長い形状を有し、所定の軸方
    向炉心排出流と軸平行関係に加圧水型原子炉容器内に配
    置されるハブと、ハブに連結される複数のベーン集合体
    とから成り、各ベーン集合体がそれに少なくとも1本の
    制御棒を取り付けるための手段と、間に対称平面を画定
    するほぼ平行な主要平坦面を有し、平坦面がハブの中心
    軸と平行な関係となるように内側縦方向縁部に沿ってハ
    ブに連結され、前記制御棒取り付け手段と前記ハブを相
    互接続する少なくとも1つのベーン素子とから成る、加
    圧水型原子炉容器内において制御棒クラスタを支持する
    ためのスパイダ集合体であって、前記ベーン素子が冷却
    材の軸方向の流れに関しこれと交差する方向に延びる前
    縁及び後縁を有し、前縁が主要平行平坦面と直交する平
    面において対称平面に対して非対称であるほぼ一様の断
    面形状を有することを特徴とするスパイダ集合体。
  2. (2)それぞれのベーン素子の前縁が、対称平面からず
    れた位置に流れ停滞線を画定することを特徴とする請求
    項第(1)項に記載のスパイダ集合体。
  3. (3)前記複数のベーン素子がハブの周面の等角度隔た
    った位置から半径方向に延び、これらのベーン素子のそ
    れぞれの流れ停滞線がそれぞれの対称平面から同一方向
    にずれた位置を占めることを請求項第(2)項に記載の
    スパイダ集合体。
  4. (4)前記複数のベーン素子がハブの周面の等角度隔た
    った位置から半径方向に延び、各ベーン素子の対称平面
    と対応するベーン素子の対称平面とがハブから直径に沿
    って互いに反対の方向に延びるように整列してベーン素
    子の対を順次画定し、それぞれの対に属するベーン素子
    のそれぞれの流れ停滞線が対応の対称平面から当該対称
    平面に対して共通の、かつ互いに反対の方向にずれた位
    置を占めることを特徴とする請求項第(2)項に記載の
    スパイダ集合体。
  5. (5)それぞれのベーン素子の前縁の断面が主要平坦面
    の1つに対して1つの鋭角を成すことを特徴とする請求
    項第(1)項に記載のスパイダ集合体。
  6. (6)それぞれのベーン素子の前縁の断面が対応の平坦
    面に対して2つの鋭角を成すことを特徴とする請求項第
    (1)項に記載のスパイダ集合体。
  7. (7)それぞれのベーン素子の前縁の断面が主要平坦面
    の1つに対して切頭鋭角を成すことを特徴とする請求項
    第(1)項に記載のスパイダ集合体。
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