JP2016169531A - トンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造 - Google Patents

トンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のタイルを基板に配してなるタイルパネルが基板又は取付手段の何らかの事情による損傷によっても容易にトンネル壁面から落下しないようする。
【解決手段】トンネルの内壁に取付金具15で一定間隔を空けて取付固定した、基板11及びその前面に接合固定した複数のタイル12からなるタイルパネル1と、隣接する上下のタイル12間の目地に位置する中間係止金具13の取付片13cにタッピングネジ13dで連結した基板11の背面側に位置する落下防止用金具2と、その係止片23に開口した係止孔23hに貫通係止させたワイヤー部材3と、ワイヤー部材3の末端に連結する、トンネルの内壁に固定した末端用のアンカーボルト及びワイヤー部材3の途中を貫通係止するリング手段41を有する、トンネルの内壁に固定した途中用のアンカーボルト4とで構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、トンネル内壁に一定の間隔を空けて設置したタイルパネルがその取付手段等又はその周囲に損傷が生じたような場合であっても容易に落下しないように保持する、トンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造に関するものである。
トンネル内壁には、トンネル内部を明るくしたいとか、走行する自動車の存在をより強調し、交通事故の発生を未然に防止する等の趣旨から、それに適合するタイルが設置されている。このようなタイルは、トンネルの内壁にモルタル又は適当な接着剤で直接に接着接合する直付けによる設置が行われる場合もあるが、複数のタイルを基板の前面に接合固定してなるタイルパネルを種々の取付手段を介してトンネルの内壁に取り付けることで、より能率的に設置するようにしている場合もある。
トンネルの内壁に設置したタイルは、これが剥離落下すると、重大な交通事故の発生が予測されるが故に、これを回避する手段が講じられるべきである。しかして、前記のように、設置の能率を重視してタイルパネルを利用する場合には、タイルの基板への接合固定を、ステンレススチール等の耐腐食性の金属で構成した結合手段を介して行うことが実行されつつあり、これによれば、接着剤の劣化等によるタイルの剥離落下のおそれはなくなるが、このような場合であっても、タイルパネルを構成する基板が十分な強度を有していないことが多く、タイル壁面への自動車の接触その他の外力が掛かることで、該基板に損傷が生じ、若しくは、多くはないが、該タイルパネルをトンネルの内壁に取り付ける取付手段に損傷が生じて、タイルの落下又はタイルパネル自体の落下が生じるおそれがある。
特許文献1は、基板に接着剤でタイルを固定してなるタイルパネルの例である。
これは、基板にタイルを配列しかつ貼り付けたトンネル内装用パネルであって、貼り付けるタイルの一部に拡散反射率の低い物を採用し、それを表示用に用いることにしたトンネル内装用パネルである。このトンネル内装用パネルは、アンカーボルトを介してトンネル内壁に取り付けた上下の取付金具と、基板の背面上下に吊下ボルトで固定した吊下金具とからなる取付手段とを用い、後者の吊下金具と基板背面との間に前者の取付金具の先端を挿入することで、該基板を該取付金具に結合することにより、該トンネル内装用パネルをトンネルの内壁に固設するようにしたものである。
従ってこの特許文献1のトンネル内装用パネルの場合は、これをトンネルの内壁に取り付けた場合は、その取付金具としては容易に腐蝕等の生じないものが採用されていると思われるが、前記したように、多くの場合に、その基板自体として、強度が高いとは云えないケイ酸カルシウム板等が採用されているため、トンネル内のタイル壁面に通行する自動車等の接触その他による外力が掛かってしまうと、壁面を構成する内装用パネルの基板自体に損傷を生じ、基板に貼着されている個々のタイルが路面に落下してしまうような問題が生じるおそれがある。多くはないが、取付金具等の取付手段に損傷が生じることもあり得、そのような場合には、トンネル内装用パネル自体の落下が生じることになる。
特許文献2も、基板に接着剤でタイルを固定してなるタイルパネルの例である。これは、複数のタイルを基板の表面に接着接合してなるタイルパネルの少なくとも4個のタイルの裏面周辺に切欠溝を形成し、トンネルの内壁面に取り付けた取付金具の先端部を該タイルパネルの該切欠溝に挿入係止して、該タイルパネルをトンネルの内壁面に取り付ける、タイルパネルの取付構造である。
従って、この特許文献2のタイルパネルの場合も、特許文献1のトンネル内装用パネルの場合と同様に、そのタイルパネルをトンネルの内壁に取付金具で取り付けた場合は、前記のように、容易に劣化しないと思われる取付金具でその基板がトンネル内壁面に固設されてはいるものの、その基板自体として、亜鉛メッキされた鉄板やステンレス鋼板のように強度の高いものではなく、強度が高いとは云えない繊維セメント板やケイ酸カルシウム板等を採用した場合には、該タイルパネルを取り付けたトンネル内のタイル壁面に通行する自動車の接触その他による強い外力が掛かってしまうと、基板に容易に損傷が生じ、タイルパネル自体またはタイルの落下が生じることもある。多くはないが、このような場合に、取付金具等の取付手段に損傷が生じることもあり得、そのような場合には、タイルパネル自体の落下が生じることになる。
特許文献3は、基板に複数のタイルをステンレススチール等の耐腐食性の金属で構成した接合手段を介して接合固定したタイルパネルの例である。これは、前面に複数のタイルを取り付ける基板と、前記基板の前面に縦横に配列する複数のタイルと、上下隣接するタイルの目地中に配する中間係止金具であって、上方のタイルの下縁を係止する下縁係止片、下方のタイルの上縁を係止する上縁係止片、該下縁係止片及び該上縁係止片の間に位置する、固定金具手段を介して前記基板に取り付けるための取付片を備えた中間係止金具と、前記中間係止金具を前記基板に取付固定する固定金具手段と、前記基板の最上部又は最下部に配する上下部係止金具であって、前記基板の最上部又は最下部に配置したタイルの上縁又は下縁を係止する上下縁係止片、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片、前記上下縁係止片及び前記被覆係止片の間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイルと前記基板との間に挿入する複数の係止舌片を備えた上下部係止金具と、で構成したタイルパネルである。
従ってこの特許文献3のタイルパネルの場合は、基板に配列してあるタイルは、劣悪な環境下でも容易に劣化しない中間係止金具及び上下部係止金具によって該基板に固定されるものであるため、剥離落下するおそれは少ない。もっとも基板として、セメントボードのような強度の高いとは言えないものを採用した場合は、前記したように、タイル壁面に強い外力が掛かってしまうと基板が損傷を生じる可能性はあり、その場合には、タイルの落下又はタイルパネル自体の落下が生じるおそれがあるという、特許文献1及び2のトンネル内装用パネル又はタイルパネルと同様の問題が生じる可能性がある。
この特許文献3のタイルパネルの場合は、これを、トンネルの内壁に一定の間隔を空けて設置する使用態様についての説明はないが、特許文献1のような金具を使用することは、云うまでもなく、可能である。そしてこのような金具を使用して取り付けた取付態様の場合は、強度が高く、それ自体には劣悪な環境程度では容易に損傷が生じることはないが、前記したような外力が掛かること等によっては、その損傷が生じることもあり、そのような場合には、タイルパネル自体の落下が生じることになる。
実開平04−84494号公報 特開平10−299144号公報 特開2014−9532号公報
本発明は、複数のタイルを基板の表面に取り付けてなるタイルパネルを種々の取付手段を介してトンネルの壁面に取り付ける取付構造において、該取付手段又は該基板が何らかの事情で損傷を生じた場合であっても容易に該タイル又は該タイルパネルが落下することのないようにしうるトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、基板及び該基板の前面に接合固定した複数のタイルからなるタイルパネルであって、トンネルの内壁に取付金具で一定間隔を空けて取付固定したタイルパネルと、前記複数のタイルのうちの一部のタイルに結合する、前記基板の背面側に固設した落下防止用金具であって、その一部に開口した係止孔が落下防止用条材を貫通係止させる落下防止用金具と、トンネルの内壁に固設した保持手段に保持される前記落下防止用条材であって、前記落下防止用金具の係止孔に貫通係止する落下防止用条材と、で構成したトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造である。
本発明の2は、本発明の1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造において、前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、該基板の最上部に位置するタイルの上縁及び最下部に位置するタイルの下縁については、上下部係止金具で該基板に固定し、該基板の最上部のタイルの下縁、最下部のタイルの上縁、及びその他のタイルの上縁及び下縁については、中間係止金具で前記基板に固定して、構成するものとし、前記上下部係止金具は、前記基板の最上部又は最下部に配置したタイルの上縁又は下縁を係止する上下縁係止片、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片、前記上下縁係止片及び前記被覆係止片の間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイルと前記基板との間に挿入する複数の係止舌片を備えてなり、前記中間係止金具は、上下隣接するタイルの目地中に位置して、上方のタイルの下縁を係止する下縁係止片、下方のタイルの上縁を係止する上縁係止片、該下縁係止片及び該上縁係止片の間に位置する、ボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段を介して前記基板に取り付けるための取付片を備えてなり、前記落下防止用金具は、前記中間係止金具のうちの一部のそれの取付片に前記軸状連結手段を介して結合することとしたものである。
本発明の3は、本発明の1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造において、前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、かつ接着接合することで、構成し、前記落下防止用金具は、前記複数のタイルのうちの一部のタイルに開口した連結孔に、該タイルの前面に該連結孔に対応させて配する連結板と、該連結板に結合するボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段とを介して結合することとしたものである。
本発明の4は、本発明の1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造において、前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、かつ接着接合することで、構成し、前記落下防止用金具は、前記複数のタイルの各隣接するタイル間の目地のうち、上下方向の目地及び左右方向の目地が交差する十字状の目地部分の左右上方及び左右下方のタイルの各隅部前面に配する連結板と、該連結板に結合するボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段とを介して結合することとしたものである。
本発明の5は、本発明の2のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造において、前記落下防止用金具を、前記軸状連結手段を前記取付片との結合のために貫通させ得る連結孔を開口した連結片であって、前記基板の背面側に配置する連結片と、その水平方向の両側端又は一側端から直角に折曲げて構成した係止片であって、前記落下防止用条材を貫通係止させる前記係止孔を開口した係止片とで構成し、前記落下防止用条材を、ワイヤー部材で構成し、前記保持手段を、前記ワイヤー部材の端部を連結する末端用の保持手段と、前記ワイヤー部材の途中を支持する途中用の保持手段とで構成し、前記末端用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の端部を連結する連結手段を備えたアンカーボルトで構成し、前記途中用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の途中を貫通支持するリング手段を備えた途中用のアンカーボルトで構成したものである。
本発明の6は、本発明の3又は4のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造において、前記落下防止用金具を、前記軸状連結手段を前記連結板との結合のためにネジ止め又は貫通させ得る連結孔を開口した連結片であって、前記基板の背面側に配置する連結片と、その水平方向の両側端又は一側端から直角に折曲げて構成した係止片であって、前記落下防止用条材を貫通係止させる前記係止孔を開口した係止片とで構成し、前記落下防止用条材を、ワイヤー部材で構成し、前記保持手段を、前記ワイヤー部材の端部を連結する末端用の保持手段と、前記ワイヤー部材の途中を支持する途中用の保持手段とで構成し、前記末端用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の端部を連結する連結手段を備えたアンカーボルトで構成し、前記途中用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の途中を貫通支持するリング手段を備えた途中用のアンカーボルトで構成したものである。
本発明1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、タイルパネルは取付金具によりトンネルの内壁に確実に取り付けられており、通常は、タイル乃至タイルパネルの落下を生じさせるような問題を生じさせない。しかし交通事故その他の何らかの事情により、タイルパネルを設置した壁面に強い衝撃的な外力が加わった場合等には、該タイルパネルを構成する基板に損傷が生じることはあり得るし、取付手段に損傷が生じてそのタイルパネルに対する保持力が失われる事態も生じうる。もっともこのような場合であっても、本発明の1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、前記落下防止用金具が、一部のタイルに結合した状態で基板の背面側に固定してあり、この落下防止用金具の一部に開口した係止孔に、トンネルの内壁に固定した保持手段で保持された落下防止用条材が貫通させてあるため、前記のように、前記基板に損傷が生じ、若しくは前記取付金具に損傷が生じても、該落下防止用金具及びこれに保持されるタイルパネルは、該落下防止用条材で保持され、該タイルパネルがトンネル内壁から落下するような問題は生じない。それ故、路面に落下したタイルパネルによる大事故の発生を回避することができる。トンネルにおけるより高い安全性が確保できるわけである。損傷を生じたタイルパネル及び取付金具に関しては、その後に、損傷の程度により、修理を行い又は交換をすればよい。
本発明の2のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、タイルは基板の前面に中間係止金具及び上下部係止金具によって固定されており、前記落下防止用金具は、そのうちの一部の中間係止金具の取付片に前記軸状連結手段を介して結合するものであり、それ故に、基板に、多くの場合と同様に、十分に高い強度を有することのないケイ酸カルシウム板やセメントボード等が採用されていたとしても、該落下防止用金具はタイルとの結合が保持され、結果として、タイルパネルとの結合強度を高く保持することができる。従って、何らかの事情により、タイル壁面に外力が加わり、前記基板に損傷が生じたとしても、落下防止用金具は、タイルとの結合状態を確実に保持し得、タイルパネルから離脱するようなことはない。それ故に、このタイルパネルは、落下防止用金具と落下防止用条材とによるトンネルの内壁への結合状態を確実に保持することができる。取付金具に損傷が生じたような場合でも同様である。
本発明の3又は4のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、落下防止用金具は、1個又は4個のタイルに結合するものであり、単に基板に結合するのみのものではないので、基板としてセメントボード等の必ずしも十分に高い強度を有するといえないものが採用されている場合であっても、結果として、落下防止用金具とタイルパネルとの結合が確実なものとなる。それ故に、何らかの事情により、タイル壁面に強い外力が加わり、前記基板に損傷が生じるようなことがあったとしても、該落下防止用金具は、タイルとの結合を通じてタイルパネルとの結合状態を確実に持続し得、タイルパネルから容易に離脱するようなことはない。従って、このタイルパネルは、落下防止用金具と落下防止用条材とによるトンネルの内壁への結合状態を確実に保持することができる。取付金具に損傷が生じたような場合でも同様である。
本発明の5のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、落下防止用金具と基板にタイルを取り付ける中間係止金具の取付片とを軸状連結手段により確実に結合することができる。そのため、何らかの事情でタイル壁面に外力が加わり、タイルパネルの基板に損傷が生じたとしても、落下防止用金具とタイル乃至タイルパネルとの結合状態は確実に維持し得、それ故に、落下防止用金具と落下防止用条材とによるトンネルの内壁への結合状態を確実に保持することができる。タイルパネルをトンネルの内壁に取り付けるための取付金具に、前記のようにして、損傷が生じたとしても、同様である。
また本発明の5のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、これを設置するに際して、落下防止用金具の連結片と中間係止金具の取付片とを軸状連結手段により簡単に結合できるものでもある。更には、落下防止用条材の構成及びその保持手段も簡単で確実に落下防止用金具を支持できる構成でもある。
本発明の6のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、落下防止用金具とタイルに配する前記連結板とを前記軸状連結手段により確実に取り付けることができる。そのため、何らかの事情でタイル壁面に外力が加わり、タイルパネルの基板に損傷が生じたとしても、落下防止用金具とタイル乃至タイルパネルとの結合状態は確実に維持し得、それ故に、タイルパネルの、落下防止用金具と落下防止用条材とによるトンネルの内壁への結合状態を確実に保持することができる。タイルパネルをトンネルの内壁に取り付けるための取付金具に、前記のようにして、損傷が生じたとしても、同様である。
また本発明の6のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造によれば、これを設置するに際して、落下防止用金具の連結片とタイルの前面の連結板とを軸状連結手段により簡単に結合できる。更には、落下防止用条材の構成及びその保持手段も簡単で確実に落下防止用金具を支持できる構成でもある。
(a)は実施例1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は図1(a)のA部の拡大図であり、(b)は図1(b)のA部の拡大図であり、(c)は図1(c)のA部のアンカーボルト及びリング手段を省略した拡大図である。 (a)は図1(a)のB部の拡大図であり、(b)は図1(c)のA部の拡大図((a)の右側面図)である。 (a)は隣接する上方の左右のタイルパネルの両下隅部及び隣接する下方の左右のタイルパネルの両上隅部を同時に支持すべく配した取付金具を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は隣接する上下のタイルパネルのうちの上方のタイルパネルの下端及び下方のタイルパネルの上端を同時に支持すべく、隣接する上下のタイルパネルの左右方向中央部に配した取付金具を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は実施例1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造に使用するタイルパネルを示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は実施例1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造に使用するタイルパネルの右側の一部を示す拡大平面図であり、(b)は一部切欠部分拡大正面図であり、(c)は一部切欠部分拡大右側面図である。 実施例1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造に使用するタイルパネルを示す背面図である。 (a)は実施例2のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は図9(a)のC部の拡大図であり、(b)は図9(b)のC部の拡大図であり、(c)は図9(c)のC部のアンカーボルト及びリング手段を省略した拡大図である。 (a)は実施例3のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。 (a)は図11(a)のD部の拡大図であり、(b)は図11(b)のD部の拡大図であり、(c)は図11(c)のD部のアンカーボルト及びリング手段を省略した拡大図である。
以下、発明を実施するための形態を実施例1〜3に基づいて添付図を参照しつつ詳細に説明する。
実施例1は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、トンネルの内壁wに、一定の間隔を空けて取付金具15、15、・・・で固設したタイルパネル1、1、・・・に適用したものであり、このタイルパネル1は、基板11の前面に縦横に配置した複数のタイル12、12、・・・を中間係止金具13、13、・・・及び上下部係止金具14、14、・・・で固定してなるものである。
まず落下防止対象となる実施例1のタイルパネル1の構成について説明する。
該タイルパネル1は、前記の構成部材からなり、そのうち、タイル12、12、・・・は、図1(b)、図4(b)、図5(b)及び図6(b)に示すように、横長長方形状のそれであるが、これに限定されるわけではない。このタイル12、12、・・・は、この実施例1では、前記し、かつ同図に示すように、基板11の前面に縦横に配列し、前記中間係止金具13、13、・・・及び前記上下部係止金具14、14、・・・による取り付け固定が完了するまで、接着剤で仮止めしておく。
前記基板11は、図1(b)、図6(b)及び図8に示すように、横長長方形状の板状部材であり、できるだけ強度が高く、悪環境下でも容易に劣化しないものが好ましいが、特定のそれに限定されるものではない。多くの場合は、費用対効果との関係等によりセメントボードやケイ酸カルシウム板等が用いられ、この実施例1でも前者のセメントボードからなるそれを用いた。
前記中間係止金具13、13、・・・は、図1、図2、図3(b)、図4、図5、図6(b)、(c)及び図7(b)、(c)に示すように、上下隣接するタイル12、12の間の目地に配して、上方のタイル12の下縁を係止する側面視でL形状の下部係止片13a、下方のタイル12の上縁を係止する側面視で逆L形状の上部係止片13b、該下部係止片13aと該上部係止片13bの後端間を接続する取付片13c及び該取付片13cから上下に延長してタイル12と基板11の間に挿入状態となる介在片13e(図2(b)参照)からなる部材である。
前記取付片13cは、特に図2(b)、(c)、図3(b)、図4(b)、(c)、図5(b)、(c)、及び図7(b)、(c)に示すように、幅、すなわち上下方向の寸法がほぼ上下隣接するタイル12、12の目地幅寸法と一致するように構成したものであり、図1(b)、図4(b)、図5(b)及び図6(b)に示すように、該上下隣接するタイル12、12の横方向のほぼ中央部の目地中に配置し、上方のタイル12の下縁を前記下部係止片13aで抱える状態に係止し、下方のタイル12の上縁を上部係止片13bで抱える状態に係止する。前記取付片13cは、図2(a)、(c)、図3(b)、図4(a)、(c)、図5(a)、(c)及び図7(c)に示すように、この状態で、前記基板11の前面に当接することとなるように、前記下部係止片13a及び上部係止片13bの側面視L形状又は逆L形状の横棒に対応する片の奥行き方向の長さをタイル12、12、・・・の厚さに対応したものとしておく。こうして前記基板11の前面側に当接した取付片13cには、特に図2、図3(b)及び図7(b)、(c)に示すように、前記基板11の背面側から、この実施例1では、タッピングネジ(軸状連結手段)13dをねじ込んで固定し、中間係止金具13を基板11に固定する。
前記上下部係止金具14、14、・・・は、図7(a)、(b)、(c)に示すように、前記基板11の最上部又は最下部に配置したタイル12の上縁又は下縁を係止する上下縁係止片14a、前記基板11の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片14b、前記上下縁係止片14a及び前記被覆係止片14bの間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイル12と前記基板11との間に挿入する複数の係止舌片14c、14c、・・・を備えてなるものである。
前記上下部係止金具14、14、・・・は、図1(a)、(b)、図6(a)、(b)及び図8に示すように、その長さは、基板11の横方向の長さを僅かに下回る寸法であり、それ故、前記上下縁係止片14a及び前記被覆係止片14bの長さもそれと一致する。
前記上下縁係止片14aは、図7(a)、(b)、(c)に示すように、タイル12、12、・・・の上端面又は下端面に接する部位と前面上部又は前面下部に接する部位とからなり、タイル12、12、・・・の上端面又は下端面に接する部位の前後方向の寸法は、該タイル12の厚さ寸法を僅かに越えるそれとし、前面上部又は前面下部に接する部位の高さ方向の寸法は、該タイル12を適切に係止可能な寸法とする。横方向の寸法は、前記したように、前記基板11の横方向の長さを僅かに下回る寸法である。
また前記被覆係止片14bは、図7(c)及び図8に示すように、前記基板11の上端小口面又は下端小口面に接する部位と背面上部又は背面下部に接する部位とからなり、基板11の上端小口面又は下端小口面に接する部位の前後方向の寸法は、該基板11の厚さ寸法に対応するそれとし、背面上部又は背面下部に接する部位の高さ方向の寸法は、該基板11を適切に係止可能な寸法とする。横方向の寸法は、前記したように、前記基板11の横方向の長さを僅かに下回る寸法である。
前記係止舌片14c、14c、・・・は、図7(c)に示すように、最上部又は最下部に配置したタイル12、12、・・・と前記基板11との間に挿入する複数の構成要素である。その数は、基板11の前面に配するタイル12、12、・・・の横方向の数に一致させる。最上部又は最下部に配した各タイル12、12、・・・のそれぞれ中央部に対応させて、各タイル12、12、・・・と前記基板11との間に挿入しうるようにその数を設定する。なお、以上の係止舌片14c、14c、・・・は、基板11の前面にタイル12、12、・・・を縦横に配置し、接着剤で仮止めした際に、該接着剤が硬化する前に該各タイル12、12、・・・と基板11との間に挿入するべきものである。なお、該係止舌片14c、14c、・・・は、図7(a)に示すように、この実施例1では、それぞれ前記上下縁係止片14aの対応する部位を切り起こし又は切り下げて構成したものであり、それ故に、該上下縁係止片14aの対応する部位に対応する寸法の切欠が形成されている。
前記タイルパネル1は、以上の構成部材により以上のように構成されるものであり、図4及び図5に示すように、前記取付金具15により、一定の間隔を空けて、トンネルの内壁wに取り付け固定するものである。
前記取付金具15は、タイルパネル1をトンネルの内壁wに確実に取り付けることができる部材であれば特定の構成のそれに限定されない。この実施例1では、図4及び図5に示すように、側面視L型の取付部材15aと、その水平部15ahに前後方向スライド自在に配する調整片15bと、該調整片15bの先端に固設したパネル支持部15cとからなるそれを採用した。
前記取付部材15aは、特に図4(c)及び図5(c)に示すように、内壁wに当接させて固設する直立部15avと該直立部15avの下端から水平に延びる前記水平部15ahとからなり、該直立部15avには、図4(b)及び図5(b)に示すように、更にその幅方向中央部に高さ方向に長い調整長孔15avhが開口してある。この取付部材15aの直立部15avは、同図に示すように、内壁wの所定の部位に当接させ、該調整長孔15avhを通じてアンカーボルト15dを挿入し、これを該部位に固定することにより、該取付部材15aを該内壁wに固定する。該調整孔15avhの長さ方向(上下方向)の範囲で該取付部材15aを昇降させて、その高さ位置を調整する。該調整長孔15avhは、取付金具15の取付位置の高さ方向の調整のための構成要素である。なお、内壁wの所定の部位には、予め下孔を開口しておき、前記アンカーボルト15dをその構成に従った公知の方法で該下孔に挿入固設する。
前記調整片15bは、前記取付部材15aの水平部15ahの幅を僅かに越える幅の、正面視又は背面視で逆U字形の部材であり、該取付部材15aの水平部15ah上に載せ、前後方向にスライド移動させて、その先端に固設したパネル支持部15cの前後方向の位置を適切に設定した上で、該水平部15ah上のその位置に固定する。
該調整片15bは、図4(a)及び図5(a)に示すように、その幅方向中央に前端付近から後端付近まで延びる調整長孔15bhが開口してあり、前記取付部材15aの水平部15ahの幅方向中央部にはボルト孔が開口してある。該調整片15bを、前記のように、該取付部材15aの水平部15ah上に載せると、前者の調整長孔15bhの長さ方向のいずれかの位置に後者のボルト孔が位置することになる。該調整片15bを前後方向にスライド移動させてその先端のパネル支持部15cの前後方向の位置決めを行い、その後に、予め、該調整片15bの調整長孔15bhの上方から取付部材15aの水平部15ahのボルト孔の下方まで貫通させてその下端にナットを緩く螺合しておいたボルト15bbについて、ナットの締め付けを行い、調整片15bのその位置での固定を確保するようにしてある。
前記パネル支持部15cは、図4(a)、(b)、(c)及び図5(a)、(b)、(c)に示すように、前記調整片15bの先端にその高さ方向の途中を固設した背面板15cb、その途中から前方に延長した腕板15ca、該腕板15caの先端両側部から垂下させた二つの上部支持片15cu、15cu、該腕板15caの先端中央部から立ち上げた下部支持片15cl及び前記背面板15cbの前面上部の両側並びに前面下部の両側に接合固定した弾性支持材15cs、15cs、・・・とで構成したものである。
この取付金具15によるタイルパネル1の内壁wへの取付は種々の態様で行うことが可能であるが、この実施例1では、タイルパネル1の四隅及び上下辺の中央部で行うこととした。
この取付金具15によるタイルパネル1の四隅の取付支持は、図4(a)、(b)、(c)に示すように、上下及び左右に隣接する4枚のタイルパネル1、1、・・・の隅部を同時に行う。具体的には、特に図4(b)に示すように、左側上方のタイルパネル1の右下隅をパネル支持部15cの腕板15caの左側に載せ、右上方のタイルパネル1の左下隅を該腕板15caの右側に載せ、左側下方のタイルパネル1の右上隅を該腕板15caの左側下方に配置し、右側下方のタイルパネル1の左上隅を該腕板15caの右側下方に配置して行う。
このとき、左側上方のタイルパネル1の右下隅は、前記腕板15caで支持されつつ、パネル支持部15cの下部支持片15clの左側部分と前記背面板15cbの上部左側に接合固定した弾性支持材15csとで挟持状態となり、緩みなく支持される。右側上方のタイルパネル1の左下隅は、前記腕板15caで支持されつつ、パネル支持部15cの下部支持片15clの右側部分と前記背面板15cbの上部右側に接合固定した弾性支持材15csとで挟持状態となり、同様に緩みなく支持される。また左側下方のタイルパネル1の右上隅は、パネル支持部15cの左側の上部支持片15cuと前記背面板15cbの下部左側に接合固定した弾性支持材15csとで挟持状態となり、緩みなく支持される。更に右側下方のタイルパネル1の左上隅は、パネル支持部15cの右側の上部支持片15cuと前記背面板15cbの下部右側に接合固定した弾性支持材15csとで挟持状態となり、これも緩みなく支持される。
この取付金具15によるタイルパネル1の上下辺の中央部の取付支持は、図5(a)、(b)、(c)に示すように、上下に隣接する2枚のタイルパネル1、1の上辺と下辺とを同時に行う。具体的には、特に図5(b)、(c)に示すように、上方のタイルパネル1の下辺中央部をパネル支持部15cの腕板15ca上に載せ、下方のタイルパネル1の上辺中央部を該腕板15caの下方に配置して行う。
このとき、上方のタイルパネル1の下辺中央部は、前記腕板15caで支持されつつ、パネル支持部15cの下部支持片15clと前記背面板15cbの上部両側に接合固定した弾性支持材15cs、15csとで挟持状態となり、緩みなく支持される。また下方のタイルパネル1の上辺中央部は、パネル支持部15cの両側の上部支持片15cu、15cuと前記背面板15cbの下部両側に接合固定した弾性支持材15cs、15csとで挟持状態となり、同様に緩みなく支持される。
こうしてタイルパネル1、1、・・・は、トンネルの内壁wに所望の間隔を空けた状態で、確実に取り付けることができる。
前記したように、この実施例1は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、トンネルの内壁wに以上のように取付金具15、15、・・・で取り付けた以上のタイルパネル1、1、・・・に適用するものである。
すなわち、トンネルの内壁wに前記取付金具15、15、・・・で取り付けた以上の各タイルパネル1、1、・・・には、その背面側に一以上の落下防止用金具2、2、・・・を取り付け、該落下防止用金具2、2、・・・に開口してある係止孔23hにトンネルの内壁wに固設した保持手段に保持してある落下防止用条材であるワイヤー部材3を貫通係止させることとしたものである。
前記落下防止用金具2は、図1(b)、(c)に示すように、この実施例1では、タイルパネル1の上下方向の上から2番目のタイル12、12、・・・と3番目のタイル12、12、・・・の間の目地に配した前記中間係止金具13、13、・・・のうちの両側部及び中央部のそれに対応させて前記基板11の背面側に配する。勿論、該落下防止用金具2は、これ以外の位置に配することとしても不都合ではないが、タイルパネル1を保持する観点でバランスを考慮して適切な位置を採用する。また該落下防止用金具2を設置する数も、云うまでもなく、以上の3個に限定されない。タイルパネル1の重量や一つの落下防止用金具2の保持しうる荷重限度等を考慮して適当な数に決定する。
この落下防止用金具2は、特に図2(a)、(b)、(c)及び図3(a)、(b)に示すように、全体として、平面視でU字形の部材であり、中央下部の横棒部を構成する連結片22と、その両側から立ち上がる縦棒部である係止片23、23で構成したものである。該連結片22は、前記軸状連結手段、この実施例1では、タッピングネジ13dを貫通させる連結孔22hをその中央部に開口した構成要素であり、同図に示すように、前記位置で前記基板11の背面側に当接状態に配するものである。なお、該タッピングネジ13dは、同図に示すように、前記取付片13cとの結合のために該連結孔22hを貫通させるものである。なおまた、こうしてタッピングネジ13dを該連結孔22hを貫通させてその先端側で前記中間係止金具13の取付片13cにねじ込み結合させることで、該連結片22はこれに結合状態となり、しかして落下防止用金具2は、該連結片22が当接している基板11の背面側に固設状態となる。
また該連結片22の両側から立ち上がる係止片23、23は、該連結片22の両側端で直角に折り曲げて、該連結片22を基板11に当接した状態で、後方(壁面w側方向)に延長した状態になる。これらの係止片23、23は、該連結片22の一端のみに構成することとしても良いが、これを構成する金属板材(ステンレススチール又は十分な防錆処理を施したその他の金属製の板材)の強度その他の関係から、通常、前記のように、両側端に構成するのが好都合である。これらの係止片23、23には、それぞれ係止孔23hを開口する。この係止孔23hは、内壁w及び基板11の面と平行な横方向に延長状態に配した前記落下防止用条材であるワイヤー部材3を貫通係止させるための開口部である。
前記ワイヤー部材3は、以上のように、落下防止用条材を構成する可撓性の線状部材であり、その両端は、末端用の保持手段を構成するアンカーボルト(図示しない)の連結手段に連結し、途中は、図1(a)、(c)及び図3(a)、(b)に示すように、途中用の保持手段を構成するアンカーボルト4、4、・・・の先端のリング手段41に貫通状態として支持されるようにしたものである。なお、以上の末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・は、いずれもトンネルの内壁の所要の位置に固定したものである。末端用及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・の内壁への固定は、それぞれその構成に応じた公知の方法で行う。なおまた末端用のアンカーボルトの先端の連結手段として特別な構成部材を用意するのではなく、前記リング手段41を採用し、前記ワイヤー部材3の末端をこれに結束するようにすることも可能である。結束部は溶接してその結束を確実にすることができる。
こうしてタイルパネル1、1、・・・は、取付金具15、15、・・・によりトンネルの内壁wの前面に一定の間隔で固定され、前記のように、その基板11の背面に、タッピングネジ13dを中間係止金具13の取付片13cにねじ込み結合することで取り付け固定した落下防止用金具2、2、・・・と、該落下防止用金具2、2、・・・の各係止片23、23の係止孔23h、23hに貫通させたワイヤー部材3と、これを保持する、トンネルの内壁wに固設してある末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・とで、その落下が防止されることになる。
すなわち、基本的には、トンネルの内壁wの前面のタイルパネル1、1、・・・は、取付金具15、15、・・・によりほぼ確実な保持が確保されるが、何らかの事情でタイル壁面に強い外力が掛かり、基板11に損傷が生じた場合、若しくは更に該取付金具15、15、・・・の全部又は一部にも損傷が生じた場合には、対応する部位のタイルパネル1、1、・・・は、自動車等が走行する路面上に落下せざるを得ないことになり、重大な事故が発生するおそれのある極めて危険な状態となる。しかし、この実施例1においては、前記落下防止用金具2、2、・・・、ワイヤー部材3、及び末端用のアンカーボルト並びに途中用のアンカーボルト4、4、・・・によって支持されており、以上のような場合にも、タイルパネル1、1、・・・が、落下することとなることは、少なくとも回避できることになり、それにより、前記のような重大な事故の発生を回避することができる。
前記落下防止用金具2、2、・・・は、強度が十分に高いとは云えないセメントボードで構成された基板11ではなく、タイル11に、これを固定する中間係止金具13の取付片13cとタッピングネジ13dを介して結合しているため、タイルパネル1との結合強度が十分に高いものとなっているものである。
実施例2は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、トンネルの内壁wに、一定の間隔を空けて取付金具15、15、・・・で取り付け固定したタイルパネル101、101、・・・に適用したものであり、このタイルパネル101、101、・・・は、基板11、11、・・・の前面に縦横に配置した複数のタイル12、12、・・・を接着剤で固定してなるものである。
まず基板11や取付金具15に損傷が生じた場合の落下防止対象となる実施例2のタイルパネル101の構成について説明する。該タイルパネル101は、前記のように、基板11とその前面に接着接合したタイル12、12、・・・とからなり、該基板11とタイル12、12、・・・とは、いずれも実施例1のそれと同様のものである。従って同様の符号を用いている。実施例2のタイルパネル101は、接着剤を用いてタイル12、12、・・・を基板11に固定するものであり、実施例1のように、上下部係止金具14、14、・・・や中間係止金具13、13、・・・を用いるものでない点が実施例1のタイルパネル1と異なるのみである。
以上のタイルパネル101は、以上のように構成されるものであり、実施例1のタイルパネル1と同様に、前記取付金具15により、一定の間隔を空けて、トンネルの内壁wに取り付け固定するものである。この取付金具15も実施例1のそれと同様のものであり、それ故に同一の符号を用いている。なお、この取付金具15に関しては、特定の構成のそれに限定されるものではない。タイルパネル1と同様に、タイルパネル101を一定の間隔で確実にトンネルの内壁に取り付けられるものであればよい。この趣旨は実施例1の場合と同様である。
前記したように、この実施例2は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、トンネルの内壁wに以上のように、取付金具15で取り付けた、以上のタイルパネル101に適用するものである。なお、この実施例2でも、タイルパネル101、101、・・・は、実施例1の場合と同様の態様で取付金具15、15、・・・によってトンネルの内壁wに取り付けたものである。
すなわち、この実施例2のタイルパネル101、101、・・・も、実施例1のタイルパネル1、1、・・・と同様に、かつ図9(a)、(b)、(c)及び図10(a)、(b)、(c)に示すように、トンネルの内壁wに前記取付金具15、15、・・・で取り付けた以上の各タイルパネル101、101、・・・には、その背面側に一以上の落下防止用金具2、2、・・・を取り付け、該落下防止用金具2、2、・・・にトンネルの内壁wに固設した保持手段に保持してある落下防止用条材であるワイヤー部材3を係止させることとしたものである。
前記落下防止用金具2は、この実施例2では、図9(b)に示すように、タイルパネル101の上下方向の上から2番目のタイル12、12、・・・のうちの両側部及び中央部のそれに対応させて前記基板11の背面側に配する。該落下防止用金具2は、勿論これ以外の位置にこれ以外の数のそれを配することとしても不都合ではないが、タイルパネル101を保持する観点でバランス及び落下防止用金具2の保持しうる荷重限度等を考慮して適切に設定すべきであるのは、実施例1に関して述べたのと同様である。
この落下防止用金具2は、実施例1のそれと全く同様のそれを用いる。それ故に実施例1のそれと同一の符号を用いる。従って落下防止用金具2は、図10(a)に示すように、全体として、平面視でU字形の部材であり、中央下部の横棒部を構成する連結片22と、その両側から立ち上がる縦棒部である係止片23、23とで構成したものである。該連結片22は、連結孔22hを有しており、この実施例2では、前記軸状連結手段としてボルト・ナット12aを用いることとし、前記タイル12側から挿入した、そのうちのボルトの先端側を該連結孔22hに挿入貫通させ、背面に突出したその先端側に、そのうちのナットを螺合して、前記位置で前記基板11の背面側に当接状態に配した落下防止用金具2を固設状態とするものである。
この実施例2では、図10(a)、(b)、(c)に示すように、タイルパネル101の上下方向の上から2番目のタイル12、12、・・・のうちの両側部及び中央部のタイル12、12、12の中央部に連結孔12hを開口しておき、その前面に該連結孔12hと軸心を一致させて円形の連結板12cを当接させ、該連結板12cの中央孔12chに、前記ボルト・ナット12aのボルトをタイル12の前面側から挿入し、該中央孔12ch、該連結孔12h及び基板11に開口した孔を貫通させ、更に前記したように、前記落下防止用金具2の連結片22の連結孔22hを貫通させ、その後方に突出した該ボルトの先端に、ボルト・ナット12aのナットを螺合し、前記したように、基板11の背面側の前記所定の位置に該落下防止用金具2を固設するものである。
更に該落下防止用金具2の係止片23、23には、これらに開口してある係止孔23h、23hに落下防止用条材であるワイヤー部材3を貫通係止させる。該ワイヤー部材3は、実施例1のそれと全く同様の構成要素であり、同様の符号を用いている。また該ワイヤー部材3は、その両端は、末端用の保持手段を構成するアンカーボルト(図示しない)の連結手段に連結し、途中は、図9(a)、(c)に示すように、途中用の保持手段を構成するアンカーボルト4、4、・・・の先端のリング手段41に貫通状態にして支持されるようにしてある。末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・のいずれもトンネルの内壁wに固設してある。これらも実施例1と全く同様である。
こうしてタイルパネル101、101、・・・は、取付金具15、15、・・・でトンネルの内壁wの前面に一定の間隔で固定され、以上のように、その基板11の背面に配した落下防止用金具2は、その連結片22とタイル12の前面に配した連結板12cとをボルト・ナット12aで結合することで、その位置にその状態で固定され、このように基板11の背面に固定された落下防止用金具2、2、・・・と、該落下防止用金具2、2、・・・の各係止片23、23の係止孔23h、23hに貫通させたワイヤー部材3と、これを保持する、トンネル内壁wに固設してある末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・とで、その落下が防止されることになる。
こうして、実施例2のタイルパネル101、101、・・・も、実施例1のそれと同様に、何らかの事情によりタイル壁面に強い外力が加わり、タイルパネル101、101、・・・の基板11、11、・・・に損傷が生じた場合、更には該取付金具15、15、・・・の全部又は一部にも損傷が生じた場合にも、前記落下防止金具2、2、・・・、ワイヤー部材3、及び末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・によって、タイルパネル101、101、・・・の落下が回避できる。そしてそれにより、重大な交通事故の発生を回避することができる。基板11に損傷の生じたタイルパネル101又は損傷の生じた取付金具15は、その後に交換し又は修理することができる。
実施例3は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、トンネルの内壁wに、取付金具15で一定の間隔を空けて取り付けたタイルパネル101に適用したものであり、このタイルパネル101は、実施例2と同様に、基板11の前面に縦横に配置した複数のタイル12、12、・・・を接着剤で固定してなるものである。タイルパネル101は、実施例2のそれと同様であるから、同様の符号を用いている。
該タイルパネル101は、以上に述べたように、実施例1、2のタイルパネル1と同様に、前記取付金具15により一定の間隔を空けてトンネルの内壁wに取り付けるものである。この取付金具15も実施例1、2のそれと同様のものであり、それ故に同一の符号を用いている。
前記したように、この実施例3は、本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造を、以上のタイルパネル101に適用するものである。すなわち、実施例1、2のタイルパネル1と同様に、かつ図11に示すように、トンネルの内壁wに前記取付金具15で取り付けた以上の各タイルパネル101には、その背面側に3個の落下防止用金具2、2、2を取り付け、該落下防止用金具2、2、2にトンネルの内壁wに固設した保持手段に保持してあるワイヤー部材3を係止させることとしたものである。
前記落下防止用金具2は、この実施例3では、図11(b)、(c)に示すように、タイルパネル101の上下方向の上から2番目のタイル12、12、・・・と3番目のタイル12、12、・・・のうちの両側部のそれらとそれらに隣接するタイル12、12、・・・との間に位置する十字状の目地、及び中央部の両側の4個のタイル12、12、・・・の間に位置する十字状の目地の各々中央部に対応させて(図11(b)及び図12(b)参照)前記基板11の背面側に配する。こうして落下防止用金具2は、この実施例3では、タイルパネル101の一枚ごとに3箇所に配置する。
この落下防止用金具2は、実施例1、2のそれと同様のそれを用いる。それ故に実施例1のそれと同一の符号を用いている。この実施例3では、前記軸状連結手段として、実施例2と同様のボルト・ナット12aを用いることとし、他方、特に図12(b)に示すように、前記タイルパネル101の前記両側部の4個のタイル12、12、・・・間の十字状の目地及び前記中央部の4個のタイル12、12、・・・間の十字状の目地には該各4個のタイル12、12、・・・の対応する隅部の前面に当接させる円形の連結板12cを用いることとする。なお、該連結板12cも、実施例2で用いているそれと同様の部材であり、同様にその中心に中央孔12chを有する。実施例2のそれと同様の部材であり、同様の符号を用いる。
しかして前記連結板12cを、図9(b)に示すように、対応する各4個のタイル12、12、・・・の隅部の前面に当接させながら、その中央孔12chの軸心を該4個のタイル12、12、・・・間の十字状の目地の中心部に一致させ、前記軸状連結手段であるボルト・ナット12aのボルトを該連結板12cの外面側から該中央孔12chに挿入し、目地及び基板11を貫通させ、更に前記落下防止用金具2の連結片22の連結孔22hを貫通させ、その背後に突出した該ボルトの先端に、該ボルト・ナット12aのナットを螺合し、基板11の背面側の前記所定の位置に該落下防止用金具2を固設する。
更に該落下防止用金具2の係止片23、23には、これらに開口してある係止孔23hに落下防止用条材であるワイヤー部材3を貫通係止させる。該ワイヤー部材3は、実施例1、2のそれと同様の構成要素であり、同様の符号を用いている。また該ワイヤー部材3は、その両端は、末端用の保持手段を構成するアンカーボルト(図示しない)の連結手段に連結し、途中は、図11(a)、(c)に示すように、途中用の保持手段を構成するアンカーボルト4、4、・・・の先端のリング手段41に貫通状態にして支持されるようにしてある。末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・のいずれもトンネルの内壁wに固設してある。これらも実施例1、2と全く同様である。
こうしてタイルパネル101、101、・・・は、取付金具15、15、・・・でトンネルの内壁wの前面に一定の間隔で固定され、以上のように、その基板11の背面に配した落下防止用金具2は、その連結片22と前記目地の十字状の部位に対応する4個のタイル12、12、・・・の隅部の前面に配した連結板12cとをボルト・ナット12aで結合することで、その状態に固定され、このように基板11の背面に固定された落下防止用金具2、2、・・・と、該落下防止用金具2、2、・・・の各係止片23、23の係止孔23h、23hに貫通させたワイヤー部材3と、これを保持する、トンネル内壁wに固設してある末端用のアンカーボルト及び途中用のアンカーボルト4、4、・・・とで、該タイルパネル1、1、・・・の落下が防止されることになる。
こうして、実施例3のタイルパネル101、101、・・・も、実施例1、2のそれと同様に、何らかの事情によりタイル壁面に強い外力が加わって、該タイルパネル101、101、・・・の基板11に損傷が生じた場合、又は更に該取付金具15、15、・・・の全部又は一部に損傷が生じた場合であっても、前記落下防止用金具2、2、・・・、ワイヤー部材3、及び末端用のアンカーボルト並びに途中用のアンカーボルト4、4、・・・によって、該タイルパネル101、101、・・・は落下することなく確実に支持され、少なくとも、その落下は回避できることになる。それにより、重大な交通事故の発生を回避することができる。
本発明のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造は、トンネルの内壁wにタイルパネル1、101を設置する工事の分野及びこれに利用する部材の製造業の分野で有効に利用することができる。
1、101:タイルパネル
11 :基板
12 :タイル
12a :ボルト・ナット(軸状連結手段)
12c :連結板
12ch :中央孔
12h :連結孔
13 :中間係止金具
13a :下部係止片
13b :上部係止片
13c :取付片
13d :タッピングネジ(軸状連結手段)
13e :介在片
14 :上下部係止金具
14a :上下縁係止片
14b :被覆係止片
14c :係止舌片
15 :取付金具
15a :取付部材
15ah :水平部
15av :直立部
15avh:調整長孔
15b :調整片
15bb :ボルト
15bh :調整長孔
15c :パネル支持部
15ca :腕板
15cb :背面板
15cl :下部支持片
15cu :上部支持片
15cs :弾性支持材
15d :アンカーボルト
2 :落下防止用金具
22 :連結片
22h :連結孔
23 :係止片
23h :係止孔
3 :ワイヤー部材(落下防止用条材)
4 :アンカーボルト(途中用の保持手段)
41 :リング手段
w :内壁

Claims (6)

  1. 基板及び該基板の前面に接合固定した複数のタイルからなるタイルパネルであって、トンネルの内壁に取付金具で一定間隔を空けて取付固定したタイルパネルと、
    前記複数のタイルのうちの一部のタイルに結合する、前記基板の背面側に固設した落下防止用金具であって、その一部に開口した係止孔が落下防止用条材を貫通係止させる落下防止用金具と、
    トンネルの内壁に固設した保持手段に保持される前記落下防止用条材であって、前記落下防止用金具の係止孔に貫通係止する落下防止用条材と、
    で構成したトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
  2. 前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、該基板の最上部に位置するタイルの上縁及び最下部に位置するタイルの下縁については、上下部係止金具で該基板に固定し、該基板の最上部のタイルの下縁、最下部のタイルの上縁、及びその他のタイルの上縁及び下縁については、中間係止金具で前記基板に固定して、構成するものとし、
    前記上下部係止金具は、前記基板の最上部又は最下部に配置したタイルの上縁又は下縁を係止する上下縁係止片、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片、前記上下縁係止片及び前記被覆係止片の間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイルと前記基板との間に挿入する複数の係止舌片を備えてなり、
    前記中間係止金具は、上下隣接するタイルの目地中に位置して、上方のタイルの下縁を係止する下縁係止片、下方のタイルの上縁を係止する上縁係止片、該下縁係止片及び該上縁係止片の間に位置する、ボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段を介して前記基板に取り付けるための取付片を備えてなり、
    前記落下防止用金具は、前記中間係止金具のうちの一部のそれの取付片に前記軸状連結手段を介して結合することとしたものである、
    請求項1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
  3. 前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、かつ接着接合することで、構成し、
    前記落下防止用金具は、前記複数のタイルのうちの一部のタイルに開口した連結孔に、該タイルの前面に該連結孔に対応させて配する連結板と、該連結板に結合するボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段とを介して結合することとしたものである、
    請求項1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
  4. 前記タイルパネルを、前記複数のタイルを前記基板の前面に縦横に配列し、かつ接着接合することで、構成し、
    前記落下防止用金具は、前記複数のタイルの各隣接するタイル間の目地のうち、上下方向の目地及び左右方向の目地が交差する十字状の目地部分の左右上方及び左右下方のタイルの各隅部前面に配する連結板と、該連結板に結合するボルト・ナット又はタッピングネジからなる軸状連結手段とを介して結合することとしたものである、
    請求項1のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
  5. 前記落下防止用金具を、前記軸状連結手段を前記取付片との結合のために貫通させ得る連結孔を開口した連結片であって、前記基板の背面側に配置する連結片と、その水平方向の両側端又は一側端から直角に折曲げて構成した係止片であって、前記落下防止用条材を貫通係止させる前記係止孔を開口した係止片とで構成し、
    前記落下防止用条材を、ワイヤー部材で構成し、
    前記保持手段を、前記ワイヤー部材の端部を連結する末端用の保持手段と、前記ワイヤー部材の途中を支持する途中用の保持手段とで構成し、
    前記末端用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の端部を連結する連結手段を備えたアンカーボルトで構成し、
    前記途中用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の途中を貫通支持するリング手段を備えた途中用のアンカーボルトで構成したものである、
    請求項2のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
  6. 前記落下防止用金具を、前記軸状連結手段を前記連結板との結合のためにネジ止め又は貫通させ得る連結孔を開口した連結片であって、前記基板の背面側に配置する連結片と、その水平方向の両側端又は一側端から直角に折曲げて構成した係止片であって、前記落下防止用条材を貫通係止させる前記係止孔を開口した係止片とで構成し、
    前記落下防止用条材を、ワイヤー部材で構成し、
    前記保持手段を、前記ワイヤー部材の端部を連結する末端用の保持手段と、前記ワイヤー部材の途中を支持する途中用の保持手段とで構成し、
    前記末端用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の端部を連結する連結手段を備えたアンカーボルトで構成し、
    前記途中用の保持手段を、トンネルの内壁の対応する部位に固設する、先端に前記ワイヤー部材の途中を貫通支持するリング手段を備えた途中用のアンカーボルトで構成したものである、
    請求項3又は4のトンネル内壁に設置したタイルパネルの落下防止構造。
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