JP2016167768A - 電話機 - Google Patents

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JP2016167768A
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陽平 鳥海
Yohei Chokai
陽平 鳥海
信司 後藤
Shinji Goto
信司 後藤
和宏 高谷
Kazuhiro Takatani
和宏 高谷
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Abstract

【課題】設置されている部屋において、意図せずに通話状態が継続され遠隔地の第三者に会話が聞かれてしまうことを防止することができる電話機を提供する。【解決手段】電話機能部1と、周囲に人間が近づいたことを感知する人体センサ2と、人体センサの確認結果を受け取る盗聴防止機能制御部3と、を備える。盗聴防止機能部は、人体センサで人間を感知していないことを示す確認結果を受け取ってから所定時間後に自動的に通話を終了させる。【選択図】図1

Description

本発明は盗聴を防止する技術を採用した電話機に関する。
従来より、ホテルや貸し会議室等、不特定多数の人が出入りするスペースに設置された電話機では、その電話機をその場にいる誰もが使える状況にあるため、電話機が通話状態であれば遠隔地からその場の音声を傍受・盗聴することが可能である。例えばある会議室において悪意のある人間が電話機を通話状態にし、そのまま会議室を退出する。その後その会議室に入室した別の人間が、その電話機が通話状態であることを認識しないまま会話等を行った場合、その会議室にいる人間には気づかれないまま、遠隔地の第三者に会話を聞かれてしまい盗聴を許してしまう可能性がある。
近年の電話機には受話器は固定位置に置いたままハンズフリーで通話状態にすることが出来る機種がある。このような機種では電話機筐体表面にランプを搭載し、通話中やハンズフリー中においてランプを点灯もしくは点滅させることによってその電話機が通話中、もしくはハンズフリー動作中であることを周囲の人間に伝えることで意図せずに通話状態が継続されてしまうことを防ぐことができる。
http://web116.jp/shop/goods/s3/s3_00.html
しかし電話機が遮蔽物の陰に設置されている等の理由で目視できない場合や、目視できたとしてもその電話機の仕様に詳しくないため通話中であることに気が付かなかった場合、意図せずに通話状態が継続され、遠隔地の第三者に会話等を聞かれてしまい、盗聴を許してしまう可能性がある。
そこで本発明者らが鋭意検討したところ、会議室等に置いてある電話機を用いてその会議室の会話を盗聴する場合、以下の方法で行われることが判った。(1)会議室に入室し会議室内に置いてある電話機を用いて外部に発信し通話状態とする。(2)通話状態のままハンズフリー等にする、または電話機を遮蔽物の陰に設置することで通話状態であることが確認しにくい状態にする。(3)会議室を退出する。(4)以後その会議室を使用する人間の会話を盗聴する。さらなる検討の結果、本発明者らは、このような手順による盗聴の場合、盗聴者が退出してから被盗聴者が入室するまでの間に必ず会議室がいったん無人になるという知見を得た。
本発明は上記検討の結果と知見に基づいてなされたものであって、本発明の課題は、設置されている部屋において、意図せずに通話状態が継続され遠隔地の第三者に会話が聞かれてしまうことを防止することができる電話機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、一実施形態に記載の発明は、電話回線による通話を可能とする電話機能部と、起動したときに周囲に人間が近づいたことを感知する人体センサと、通話状態において所定時間おきに前記人体センサを起動させ、該人体センサで人間を感知したか否かを示す確認結果を受け取る盗聴防止機能制御部と、を備え、前記盗聴防止機能部は、前記人体センサで人間を感知していないことを示す確認結果を受け取ってから所定時間、人間を感知しない状態が継続すると自動的に通話を終了させることを特徴とする電話機である。
他の実施形態に記載の発明は、電話回線による通話を可能とする電話機能部の近傍の電話回線ケーブル上に設けられる盗聴防止装置であって、起動したときに周囲に人間が近づいたことを感知する人体センサと、通話状態において所定時間おきに前記人体センサを起動させ、該人体センサで人間を感知したか否かを示す確認結果を受け取る盗聴防止機能制御部と、を備え、前記盗聴防止機能部は、前記人体センサで人間を感知していないことを示す確認結果を受け取ってから所定時間、人間を感知しない状態が継続すると自動的に通話を終了させることを特徴とする盗聴防止装置である。
第1の実施形態にかかる電話機の構成例を示す図である。 第2の実施形態にかかる電話機の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の電話機は、電話機能部と人体センサと盗聴防止機能制御部とを備えている。本発明の電話機は、人体センサにより電話機周囲の人間が無人か否かを検知し、所定期間無人が検出された場合に盗聴防止機能制御部により通話を切断する制御を行う。
この構成により、電話機が設置されている部屋において、意図せずに通話状態が継続され遠隔地の第三者に会話が聞かれてしまうことを防止することができる。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態にかかる電話機の構成例を示す図である。本実施形態の電話機10は、電話機能部1と、人体センサ2と、盗聴防止機能制御部3とを備えて構成される。人体センサ2および盗聴防止機能制御部3は電話機1の一部として電話機に組み込まれている。
電話機能部1は、電話回線による通話を可能とする部位であり、電話がかかってきたことを知らせる受信通知部と、電話をかける際に電話番号を入力するキーパッド等の電話番号入力部と、利用者の声を電気信号に変換するマイクと、通話相手の声を再生するスピーカなどとを有している。
人体センサ2は、電話機能部1の表面に取り付けられ、起動したときに周囲(例えば半径2m)に人間が近づいているか否かを感知する。人体センサ2は、赤外線センサやCMOSセンサ等を使用することができるが、その構成は特に限定されない。例えば電話機の受話器のスピーカをセンサとして利用し周囲の人間が発する音の有無で人間がいるかどうかを確認する手法を用いれば、新たにセンサ部品を増やすことなく構成できる点で有利である。
盗聴防止機能制御部3は、盗聴防止に関する制御をするものであり、人体センサ2を制御するとともに、計時を行うタイマー機能および自動的に通話を終了させる自動通話終了機能を有する。盗聴防止機能制御部3は、通話状態において所定時間おきに人体センサ2を起動し、人体センサ2での感知の確認結果を受信し、人体センサ2を停止するように制御する。また、人体センサ2で人間を感知しなかったことを示す「人間非検知」との確認結果を受け取ってから所定時間後、すなわち人間を感知しない状態が継続すると自動的に通話を終了させる。
本発明の電話機10の動作を説明する。電話機能部1において発受信を行い電話回線が通話状態になると、盗聴防止機能制御部3は所定時間(例えば数秒)おきに人体センサ2を起動させる。人体センサ2は、起動すると周囲に人間がいるかどうか(無人か否か)を確認し、確認結果(人体センサ2で人間を感知したことを示す「人間検知」または「人間非検知」のいずれか)を盗聴防止機能制御部3へ返す。盗聴防止機能制御部は、確認結果を受けると人体センサ2を停止する。盗聴防止機能制御部3は、電話回線が通話状態である限り人体センサ2の起動と確認と停止とを一定間隔置きに繰り返す。
盗聴防止機能制御部3は、人体センサ2から返ってきた確認結果が「人間非検知」だった場合、タイマー機能を起動して計時を行う。盗聴防止機能制御部3は、タイマー機能を起動させてから所定期間の間(例えば10秒)、確認結果が「人間非検知」だった場合、自動通話終了機能により通話を終了させる。
このように、この電話機10では、発着信を行い電話回線が通話状態になった後、所定時間、電話機の周囲に人間がいない時間が継続すると自動的に通話が切断される。すなわち、盗聴者が電話機10を通話状態にしたまま電話機10の設置されている部屋から退出すると、部屋から退出して間もなく通話が終了される。したがって、以降その部屋を利用する人間の会話を盗聴することはできなくなる。また電話機を遮蔽物の陰に設置して目視できないようにした場合も人体センサが遮蔽物の影響で人体を検知できなくなるため自動的に通話が切断されることで盗聴は防止される。その一方で、利用者が通話のために電話機を利用する場合は、人体センサ2により「人間検知」の状態で利用することとなり、盗聴防止機能制御部3による自動通話終了機能は機能せず、通常の通話には支障がない。
本実施形態の電話機によれば、電話機が設置されている部屋において、意図せずに通話状態が継続され遠隔地の第三者に会話が聞かれてしまうことを防止することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、盗聴防止機能が電話機能部に組み込まれている態様であったが、第2の実施形態では、盗聴防止機能を実現する盗聴防止装置が電話機能部の外部に設置されている。第1の実施形態と同様の構成はその説明を省略する。図2は第1の実施形態にかかる電話機の構成例を示す図である。電話機20は、電話機能部1と、人体センサ2および盗聴防止機能制御部3を有する盗聴防止機能部11とを備えている。電話機能部1とは別体に構成された盗聴防止機能部(盗聴防止装置)11は、電話機能部1の近傍の電話回線ケーブル21の途中に設置されている。
盗聴防止機能部11は、電話機能部1として従来の電話機を用いた場合、電話回線ケーブル21の途中に設置することもできる。
盗聴防止機能制御部3による電話回線の切断は、リレースイッチのように物理的に電話回線を切り離す態様でもよいし、FET等を用いて電気的に切り離すスイッチでもよい。また電話機能部1への電源供給は維持したまま通話のみ切断する回路でもよい。
本発明の電話機20の動作を説明する。盗聴防止機能部11の盗聴防止機能制御部3は電話回線に供給されている電圧・電流を電源として動作し所定時間間隔で人体センサ2を起動させる。人体センサ2は、起動すると周囲に人間がいるかどうか(無人か否か)を確認し、確認結果(「人間検知」、「人間非検知」のいずれか)を盗聴防止機能制御部3へ返す。盗聴防止機能制御部3は、確認結果が「人間検知」だった場合は電話回線の交換機と電話機能部1との間を接続状態にし、確認結果が「人間非検知」だった場合は電話回線の交換機と電話機能部1との間を切断状態にする。
本実施形態の電話機によれば、さらに従来の盗聴防止機能が組み込まれていない電話機においても、人体センサと盗聴防止機能制御装置と有する盗聴防止機能部を従来の電話機の外部に設置することにより、従来の電話機を用いた盗聴も防止することができる。
10、20 電話機
1 電話機能部
2 人体センサ
3 盗聴防止機能制御部
11 盗聴防止機能部
21 電話回線ケーブル

Claims (2)

  1. 電話回線による通話を可能とする電話機能部と、
    起動したときに周囲に人間が近づいたことを感知する人体センサと、
    通話状態において所定時間おきに前記人体センサを起動させ、該人体センサで人間を感知したか否かを示す確認結果を受け取る盗聴防止機能制御部と、を備え、
    前記盗聴防止機能部は、前記人体センサで人間を感知していないことを示す確認結果を受け取ってから所定時間、人間を感知しない状態が継続すると自動的に通話を終了させることを特徴とする電話機。
  2. 電話回線による通話を可能とする電話機能部の近傍の電話回線ケーブル上に設けられる盗聴防止装置であって、
    起動したときに周囲に人間が近づいたことを感知する人体センサと、
    通話状態において所定時間おきに前記人体センサを起動させ、該人体センサで人間を感知したか否かを示す確認結果を受け取る盗聴防止機能制御部と、を備え、
    前記盗聴防止機能部は、前記人体センサで人間を感知していないことを示す確認結果を受け取ってから所定時間、人間を感知しない状態が継続すると自動的に通話を終了させることを特徴とする盗聴防止装置。
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